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Patent Searching and Data


Title:
FLEXIBLE THIN PAPER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026673
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To prevent the decrease in strength of a paper while retaining its flexibility. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An alkali treatment for maintaining a pulp slurry at pH 7.5 to 10 for 5 minutes to 1 hour is conducted, and a cationic softening agent is added to the pulp slurry during or after the alkali treatment in an amount of 0.1 to 3.0 wt% based on the weight of the pulp. A flexible thin paper can be produced by using the pulp slurry produced after the addition of the cationic softening agent.

Inventors:
UEHARA, Tetsuya (329 Nonaka-cho,Fujinomiya-sh, Shizuoka 38, 4180038, JP)
上原 徹也 (〒38 静岡県富士宮市野中町329番地 大宮製紙株式会社内 Shizuoka, 4180038, JP)
HIRONO, Ayako (329 Nonaka-cho,Fujinomiya-sh, Shizuoka 38, 4180038, JP)
Application Number:
JP2007/066845
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 30, 2007
Export Citation:
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Assignee:
DAIO PAPER CORPORATION (2-60, Mishimakamiyacho Shikokuchuo-sh, Ehime 92, 7990492, JP)
大王製紙株式会社 (〒92 愛媛県四国中央市三島紙屋町2番60号 Ehime, 7990492, JP)
UEHARA, Tetsuya (329 Nonaka-cho,Fujinomiya-sh, Shizuoka 38, 4180038, JP)
上原 徹也 (〒38 静岡県富士宮市野中町329番地 大宮製紙株式会社内 Shizuoka, 4180038, JP)
International Classes:
D21H11/16; D21H21/22; D21H11/00; D21H21/22
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Yoshihisa (Kanda Center Bldg, 3-2 Kajicho 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo 44, 1010044, JP)
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Claims:
 パルプスラリーをpH7.5~10の条件下で5分~1時間保持するアルカリ処理を行うとともに、このアルカリ処理中またはアルカリ処理後のパルプスラリーにカチオン性柔軟剤を対パルプ重量比で0.1~3.0重量%添加し、このカチオン性柔軟剤を添加して得られるパルプスラリーを用いて抄紙してなる、ことを特徴とする柔軟性薄葉紙。
 前記パルプスラリーの温度を45~75℃とした状態で前記アルカリ処理を行う、請求項1記載の柔軟性薄葉紙。
 前記アルカリ条件下にするために前記パルプスラリーに水酸化ナトリウムを添加する、請求項1又は2記載の柔軟性薄葉紙。
Description:
柔軟性薄葉紙

 本発明は、柔軟剤の内添により柔軟化し 柔軟性薄葉紙に関するものである。

 トイレットペーパーやティッシュペーパー の家庭用衛生薄葉紙においては、柔軟剤を ルプスラリーに添加し、パルプ相互の滑り より柔軟性を向上させる方法が各種提案さ ている。柔軟剤としては、たとえば脂肪酸 ステル系柔軟化剤(特許文献1)、第4級アンモ ニウム塩型カチオン活性剤(特許文献2)、ウレ タンアルコール、その塩、またはカチオン化 物(特許文献3)、非陽イオン系界面活性剤(特 文献4)等が知られている。

米国特許第3,296,065号明細書

特開昭48-22701号

特開昭60-139897号

特開平2-99690号

 しかし、単に柔軟剤を使用した場合、柔軟 が向上する一方で、紙力が低下するという 題点があった。
 そこで、本発明の主たる課題は、柔軟性を 持しつつ、紙力低下を抑制することにある

 上記課題を解決した本発明は次記のとおり ある。
 <請求項1記載の発明>
 パルプスラリーをpH7.5~10の条件下で5分~1時 保持するアルカリ処理を行うとともに、こ アルカリ処理中またはアルカリ処理後のパ プスラリーにカチオン性柔軟剤を対パルプ 量比で0.1~3.0重量%添加し、このカチオン性柔 軟剤を添加して得られるパルプスラリーを用 いて抄紙してなる、ことを特徴とする柔軟性 薄葉紙。

 (作用効果)
 本発明の特徴は、柔軟剤の添加と同時また 添加に先立ってパルプをアルカリ処理する とにある。このような処理を経て薄葉紙を 造すると、柔軟性を維持しつつ、紙力低下 抑制できるのである。この理由は定かでは いが、実験において柔軟剤の定着量が増加 る傾向が現れていることから、柔軟剤が繊 のルーメン(空孔)内に入り込むことによっ 、繊維自体の柔軟性が向上するとともに、 維外面に付着する柔軟剤の減少により、紙 低下をもたらすような繊維相互の滑りが抑 されるためではないかと考えられる。アル リ処理の処理時間が5分~1時間の範囲内であ と、確実性及び処理効率の点で好ましい。 チオン性柔軟剤の使用量が少な過ぎると、 高化効果・柔軟効果が少なくなり、反対に 過ぎると紙力低下が著しい。

 <請求項2記載の発明>
 前記パルプスラリーの温度を45~75℃とした 態で前記アルカリ処理を行う、請求項1記載 柔軟性薄葉紙。

 (作用効果)
 パルプスラリーのアルカリ処理を行う温度 、45~75℃とすることで柔軟性が向上する。 熱をしない場合と比較して多少紙力強度が 下するが、常温でアルカリ処理を行わず柔 剤を添加する場合と同等の強度である。こ 理由は定かではないが、加熱によりセルロ スの膨潤が進み、ヘミセルロースの溶出が くなり強度は低下する一方、セルロースの 度が高くなったので柔軟剤の効果が十分に 現したものと考えられる。実施例でも示す 、柔軟剤の定着率は大きく変化しないが柔 性は向上している。

 <請求項3記載の発明>
 前記アルカリ条件下にするために前記パル スラリーに水酸化ナトリウムを添加する、 求項1又は2記載の柔軟性薄葉紙。

 (作用効果)
 アルカリ処理を行う薬品として、水酸化ナ リウムを用いることでpHの調整を容易に行 ことができる。

 以上のとおり、本発明の柔軟性薄葉紙に れば、柔軟性を維持しつつ、紙力低下を抑 できる等の利点がもたらされる。

 以下、本発明の一実施形態について詳説す 。
 原料のパルプとしては、公知のものを限定 く用いることができ、具体的には、グラン ウッドパルプ(GP)・プレッシャーライズドグ ランドウッドパルプ(PGW)・サーモメカニカル ルプ(TMP)等の機械パルプ、セミケミカルパ プ(CP)、針葉樹高歩留り未晒クラフトパルプ( HNKP)・針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)・広葉樹 晒クラフトパルプ(LUKP)・広葉樹晒クラフト ルプ(LBKP)等の化学パルプ、ならびにデイン ングパルプ(DIP)・ウェイストパルプ(WP)等の 紙パルプのうち、一種または二種以上を選 して用いることができる。特に、パルプ原 におけるNBKP配合率(JIS P 8120)を30.0~80.0%、特 に40.0~70.0%とするのが好ましい。

 本発明では、パルプ原料を水に懸濁して られるパルプスラリーを、pH7.5~10のアルカ 条件下に所定時間保持するアルカリ処理を い、パルプを膨潤させる。pHのより好ましい 範囲は8~9である。pHが高過ぎるとマーセル化 ルプとなり、シート強度を発現する低分子 のヘミセルロースが溶出すること、セルロ スの結晶構造がセルロースIからセルロース IIに変化しパルプの単繊維強度が低下するこ から、紙力が低下する。反対にpHが低過ぎ とパルプの膨潤が少なく本発明の効果が低 。アルカリ処理の処理時間は、確実性及び 理効率の観点から、5分~1時間の範囲内で選 される。

 pHの調整は適宜の薬剤を用いて行うこと できる。例えばパルプスラリーが酸性乃至 性の場合には水酸化ナトリウム、水酸化カ ウム等の塩基を用いることがでるが水酸化 トリウムが好ましい。またパルプスラリー 強塩基性の場合には硫酸、硝酸、酢酸等の を用いることができるが、硫酸が好ましい

 アルカリ処理を行う時のパルプスラリー 温度は、室温でも良いが、45~75℃が良く、 らに好ましくは55~65℃である。アルカリ処理 を55~65℃に加熱して行うと柔軟性が更に向上 る。加熱をしない場合と比較して少し強度 低下するが、常温でアルカリ処理を行わず 軟剤を添加する場合と同等の強度である。 測であるが、この理由としては、加熱によ セルロースの膨潤が進み、ヘミセルロース 溶出が多くなり強度は低下する一方、セル ースの純度が高くなったので柔軟剤の効果 十分に発現したものと考えられる。実施例 も示すが、柔軟剤の定着率は大きく変化し いが柔軟性は向上している。

 アルカリ処理は、パルプの叩解・パルプ 混合・染料や薬品の添加等を行う調成工程 、抄紙工程におけるパルプスラリーの調製 程等で行うことができる。アルカリ処理は パルプスラリーを流しながら処理を行う連 式でも良いが、pH調整および処理時間の確 が容易である点でタンク等の貯留手段を用 てバッチ式で行うのが好ましい。この貯留 段として既存設備を用いることもできる。

 そして、このアルカリ処理中またはアル リ処理後のパルプスラリーにカチオン性柔 剤が添加される。カチオン性柔軟剤として 、公知のものを適宜選択して用いることが きるが、特に脂肪酸エステル、脂肪酸アミ 等が好適である。カチオン性柔軟剤の使用 は、パルプに対して0.1~3.0重量%程度とする が好ましい。カチオン性柔軟剤の使用量が な過ぎると、嵩高化効果・柔軟効果が少な なり、反対に多過ぎると紙力低下が著しい

 カチオン性柔軟剤を添加したパルプスラリ は抄紙工程に供給され、本発明に係る薄葉 が製造される。抄紙工程は特に限定されず 公知のものを用いることができる。薄葉紙 坪量(JIS P 8124)は適宜選択すれば良いが、1 ライ当たり10.0~35.0g/m 2 が望ましい。また、薄葉紙の紙力は適宜調整 することができるが、JIS P 8113に規定される 乾燥引張強度(以下、乾燥紙力ともいう)が、1 プライ当たり縦方向100cN/25mm以上、特に150~300c N/25mm、横方向40cN/25mm以上、特に60~100cN/25mmの のを用いるのが好ましい。基材紙の乾燥紙 が低過ぎると、製造時に断紙や伸び等のト ブルが発生し易くなり、高過ぎると使用時 ごわごわした肌触りとなる。

 本発明では、公知の紙力剤を内添または 添することができる。乾燥紙力剤としては カチオンデンプン、ポリアクリルアミド、C MC(カルボキシメチルセルロース)若しくはそ 塩であるカルボキシメチルセルロースナト ウム、カルボキシメチルセルロースカルシ ム、カルボキシメチルセルロース亜鉛等を いることができる。湿潤紙力剤としては、 リアミド・エピクロルヒドリン樹脂、尿素 脂、酸コロイド・メラミン樹脂、熱架橋性 与PAM等を用いることができる。

 (比較例1)
 パルプ(LBKP:NBKP=6:4)を水(pH7.5)で懸濁してパル プスラリーを製造し、JIS P 8222に準じて坪量 42.9g/m 2 の手抄きシートを作製した。この手抄きシー トについて、表1に示す各種物性の測定・算 を行った。
 物性の測定は、JIS P 8111に規定される条件 で行った。裂断長はJIS P 8113に準じて測定 た。ヤング率は、超音波伝播速度を測定し その測定結果を下記式(1)に代入して算出し 。
   E ∝ ρ・C 2    ・・・(1)
 ここで、Eはヤング率、ρは紙の密度、Cは超 音波伝播速度である。
 なお、表中のヤング率は、比較例1の値を100 として指数表記したものであり、比容積の向 上度は、比較例1の比容積を0%としたときの値 であり、裂断長比較値は比較例1の裂断長を10 0%としたときの値である。

 (比較例2)
 パルプスラリーにカチオン性柔軟剤(T-FS301 星光PMC製)を、対パルプ重量比で0.5重量%添加 した以外は、比較例1と同様にして手抄きシ トを製造し、各種物性の測定・算出を行っ 。なお、本比較例2を含め、柔軟剤を添加し 例については、柔軟剤定着率を抽出法によ 測定した。

 (実施例1)
 パルプスラリーに水酸化ナトリウム(以下NaO Hで表記)を添加してpH8に調整した後、直ちに チオン性柔軟剤(T-FS301)を対パルプ重量比で0 .5重量%添加して1時間攪拌し、次に硫酸を添 してpH7に戻し、10分間攪拌した後に抄造する ようにした以外は、比較例1と同様にして手 きシートを製造し、各種物性の測定・算出 行い、その結果を表1に示した。

 (実施例2)
 NaOHの添加によるpH調整をpH10とした以外は、 実施例1と同様にして手抄きシートを製造し 各種物性の測定・算出を行った。

 (実施例3)
 パルプスラリーにNaOHを添加してpH8に調整し た後、1時間攪拌し、次に硫酸を添加してpH7 戻した後、直ちにカチオン性柔軟剤(T-FS301) 対パルプ重量比で0.5重量%添加して10分間攪 し、しかる後に抄造するようにした以外は 比較例1と同様にして手抄きシートを製造し 各種物性の測定・算出を行い、その結果を 1に示した。

 (実施例4)
 NaOHの添加によるpH調整をpH10とした以外は、 実施例3と同様にして手抄きシートを製造し 各種物性の測定・算出を行い、その結果を 1に示した。

 (比較例3)
 パルプ(NBKP100%)を水(pH7.5)で懸濁してパルプ ラリーを製造し、比較例1と同様にして手抄 シートを作製した。この手抄きシートにつ て、各種物性の測定・算出を行い、その結 を表2に示した。

 (実施例5)
 パルプ(NBKP100%)を水(pH7.5)で懸濁してパルプ ラリーを製造し、NaOHを添加してpH10に調整し た直後に柔軟剤(T-FS301)を添加し、5分間攪拌 た以外は比較例1と同様にして手抄きシート 作製した。この手抄きシートについて、各 物性の測定・算出を行い、その結果を表2に 示した。なお、ヤング率、比容積の向上度、 裂断長比較値は比較例3を100%として算出した

 (実施例6)
 アルカリ処理時にパルプスラリーを60℃に 熱した以外は実施例5と同様にして手抄きシ トを作製した。この手抄きシートについて 実施例5と同様に各種物性の測定・算出を行 い、その結果を表2に示した。

 表1からも判るように、本発明に係る実施 例では、十分な柔軟性が発現しているにもか かわらず、紙力の低下が抑制されている。

 表2からも判るように、60℃に加熱してア カリ処理し柔軟剤を添加することで、柔軟 が向上している。

 本発明は、ティシューペーパー、トイレ トペーパー、キッチンペーパー、クレープ 等の薄葉紙に適用可能なものである。