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Title:
FLOW RATE METERING DEVICE, FLOW RATE MEASURING SYSTEM, AND FLOW RATE MEASURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/019871
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to detect the introduction of a new tool properly in the use environment of a flow rate measuring device. In a gas meter (100), an ultrasonic flow meter (104) measures the flow rate of a gas to flow in a passage (102). A new event detecting unit (108) detects the introduction of a new gas tool from the unsteady behaviors of the gas flow rate due to a test run of a new gas tool introduced. A transmit-receive unit (110) transmits a new event signal indicating the introduction of the new gas tool detected by the new event detecting unit (108), to a center device (20) via a network (30). The unsteady state is exemplified by the air purge of the gas tool.

Inventors:
ASANO KAZUTAKA
YOKOHATA MITSUO
NAKAMURA HIROZUMI
SHIRASAWA TADANORI
MIYATA HAJIME
ITOU YOUICHI
Application Number:
PCT/JP2008/002133
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
ASANO KAZUTAKA
YOKOHATA MITSUO
NAKAMURA HIROZUMI
SHIRASAWA TADANORI
MIYATA HAJIME
ITOU YOUICHI
International Classes:
G01F3/22; F23N1/00
Foreign References:
JP2001272262A2001-10-05
JP2007024806A2007-02-01
JP2007024753A2007-02-01
JP3490064B22004-01-26
JP2007024753A2007-02-01
JP2005257310A2005-09-22
JP2003149027A2003-05-21
Other References:
See also references of EP 2177884A4
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13 Nishi-Shimbashi 1-chome,Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 流路に流れる流体の流量を計測する流量計測部と、
 前記流量計測部によって計測された流量に基づき、流量の非定常的挙動から新しい器具の導入を検知する新事象検知部と、
 前記新事象検知部が検知した新しい器具の導入を表す新事象信号を、外部の受信装置に送信する送信部と、
 を備える流量計測装置。
 請求項1記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、流体を使用する新しい器具の導入時における当該新しい器具の試運転に起因する流量の非定常的挙動から、新しい器具の導入を検知する流量計測装置。
 請求項2記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を反映した流量パターンに基づき、新しい器具が導入されたことを検知する流量計測装置。
 請求項3記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を反映した流量パターンの発生回数に基づき、新しい器具が導入されたことを検知する流量計測装置。
 請求項3記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を反映した流量パターンの単位時間あたりの発生回数に基づき、新しい器具が導入されたことを検知する流量計測装置。
 請求項2記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を反映した流量パターンとして、新しい器具のエアパージにおける流量パターンを用いる流量計測装置。
 請求項2記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を反映した流量パターンと前記新しい器具の流量の定常的挙動を反映した流量パターンから、新しい器具が導入されたことを検知する流量計測装置。
 請求項1から7のいずれか1項記載の流量計測装置と前記受信装置をネットワークで結んで構成される流量計測システム。
 請求項1記載の流量計測装置であって、
 前記新事象検知部は、所定条件において複数の同様の流量情報を検知することによって同一種の複数器具の運転を判別する器具判別部を備える流量計測装置。
 請求項9記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、器具導入時の試運転に起因する非定常的挙動と、この非定常的挙動に続く、以前に検出されたものと同様の正常運転時の定常的挙動との検知によって同一種の複数器具の運転を判別する流量計測装置。
 請求項10記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、前記非定常的挙動として非定常な流量パターンを用いて判別する流量計測装置。
 請求項10記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、前記非定常的挙動として非定常な流量パターンの発生回数または発生頻度を用いて判別する流量計測装置。
 請求項11または12記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、前記非定常な流量パターンにおいて流量値と継続時間の少なくとも一方を含む流量情報を用いて判別する流量計測装置。
 請求項10記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、前記非定常的挙動として試運転時のエアパージに起因する流量パターンを用いて判別する流量計測装置。
 請求項9記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、重複する複数の同様の特性情報の検知によって同一種の複数器具の運転を判別する流量計測装置。
 請求項15載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部は、前記特性情報として、流量パターンの立上がり波形、安定動作時の流量、流量パターンの立下がり波形、運転制御時の流量パターンの少なくとも一つを用いて判別する流量計測装置。
 請求項9記載の流量計測装置であって、
 前記器具判別部により判別された同一種の複数器具の導入、運転に関する複数器具情報を外部の管理センター装置に送信する通信部を備える流量計測装置。
 請求項17記載の流量計測装置と、前記通信部と通信回線により接続される管理センター装置とを備える流量計測システム。
 流路に流れる流体の流量を計測する流量計測部と、
 流体を使用する新しい器具の導入時における当該新しい器具の試運転に起因する流量の非定常的挙動から、新しい器具の導入を検知する新事象検知部と、
 前記新事象検知部が検知した新しい器具の導入を表す新事象信号を、外部の受信装置に送信する送信部と、
 を備える流量計測装置。
 流路に流れる流体の流量を計測する流量計測部と、
 前記流量計測部によって計測された流量に基づき、所定条件において複数の同様の流量情報を検知することによって同一種の複数器具の運転を判別する器具判別部と、
 を備える流量計測装置。
 流路に流れる流体の流量を計測するステップと、
 流体を使用する新しい器具の導入時における当該新しい器具の試運転に起因する流量の非定常的挙動から、新しい器具の導入を検知するステップと、
 前記検知した新しい器具の導入を表す新事象信号を、外部の受信装置に送信するステップと、
 を備える流量計測方法。
 流路に流れる流体の流量を計測する流量計測ステップと、
 前記計測された流量に基づき、所定条件において複数の同様の流量情報を検知することによって同一種の複数器具の運転を判別する器具判別ステップと、
 を有する流量計測方法。
 請求項22に記載の流量計測方法であって、
 前記器具判別ステップにおいて、器具導入時の試運転に起因する非定常的挙動と、この非定常的挙動に続く、以前に検出されたものと同様の正常運転時の定常的挙動との検知によって同一種の複数器具の運転を判別する流量計測方法。
 請求項22に記載の流量計測方法であって、
 前記器具判別ステップにおいて、重複する複数の同様の特性情報の検知によって同一種の複数器具の運転を判別する流量計測方法。
 流量計測装置を制御するコンピュータに、請求項21~24のいずれかに記載の流量計測方法の各ステップを実行させる流量計測プログラム。
 請求項1~25のいずれかに記載の流量計測装置、通信システム、流量計測システム、流量計測方法または流量計測プログラムを用いた流体供給システム。
Description:
流量計測装置、流量計測システ 、及び流量計測方法

 本発明は、ガス等の流路に流れる流量情 に基づき器具判別等が可能な流量計測装置 流量計測システム、及び流量計測方法に関 る。

 従来、ガス流路を流れるガスの流量変化 捉えて、使用された器具を特定する器具判 システムが提案されている。この器具判別 ステムにおいては、ユーザの家屋等におい 新しい器具が導入された場合に、新しい流 パターンを捉えて登録することが行われる( 特許文献1参照)。

 また、ガス流量計測装置の製造後であっ も、市場に登場した新しい器具の使用パタ ンの情報を逐次取り入れて、器具別の正確 流量を検出するシステムも存在する(特許文 献2参照)。

 上記システムにおいては、各家庭に配置さ た流量計測装置が、サービスセンターと通 回線を通じて接続されている。そして、市 に新しいガス器具が登場した場合、サービ センターによってガス器具のデータベース 内容が更新され、通信手段を介して流量計 装置のデータベース記憶手段の記憶内容が 新されることとなる。従って、家庭内にこ 新しいガス器具が導入された場合であって 、常に正しい器具判別ができることとなる

特許第3490064号明細書

特開2007-24753号公報

 しかしながら、上記の構成においても、 庭内に新しいガス器具が導入された場合、 座に対応するのは困難であった。

 また、ユーザが使用する器具としては、 に保有して使用している器具と同じ器具を 加して導入し、複数の器具を使用すること 想定される。このような場合、上記のよう 従来のシステムでは、既に使用している器 と同じ器具を追加して導入した場合は、同 の流量パターンとなるため、複数の同一の 具の判別が不可能であった。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも で、その目的は、既存のガス器具と類似の 量パターンを持つガス器具が新しく導入さ た場合であっても、当該新しいガス器具を 別可能にする技術を提供することにある。

 また、本発明の他の目的は、同一種の新 い器具が導入された場合でも、流量情報か 複数の器具を判別可能にする技術を提供す ことにある。

 本発明の流量計測装置は、流路に流れる 体の流量を計測する流量計測部と、前記流 計測部によって計測された流量に基づき、 量の非定常的挙動から新しい器具の導入を 知する新事象検知部と、前記新事象検知部 検知した新しい器具の導入を表す新事象信 を、外部の受信装置に送信する送信部と、 備える。

 また、本発明は、上記の流量計測装置で って、前記新事象検知部は、流体を使用す 新しい器具の導入時における当該新しい器 の試運転に起因する流量の非定常的挙動か 、新しい器具の導入を検知するものを含む

 また、本発明は、上記の流量計測装置で って、前記新事象検知部は、所定条件にお て複数の同様の流量情報を検知することに って同一種の複数器具の運転を判別する器 判別部を備えるものを含む。

 本発明によれば、新しい器具の導入を確 に捉えることが可能となるため、器具判別 器具管理等をより適切に行うことが可能と る。

 本発明によれば、非定常的挙動という特別 事象に基づき、新しいガス器具の導入を判 するため、新しいガス器具の導入を確実に えることが可能となる。
 したがって、既存のガス器具と類似の流量 ターンを持つガス器具が新しく導入された 合であっても、当該新しいガス器具を判別 ることができる。
 また、同一種の新しい器具が導入された場 でも、流量情報から複数の器具を判別する とができる。

本発明の第1の実施形態に係るガスメー タを含む流体供給システムの構成を示すブロ ック図 第1の実施形態における非定常的挙動( アパージ)の流量パターンを示すグラフ。 第2の実施形態における非定常的挙動( アパージ)の流量パターンを示すグラフ。 本発明の第3の実施形態に係る流体供給 システムの構成を示すブロック図 第3の実施形態における流量パターンの 一例を示す図 第4の実施形態における流量パターンの 一例を示す図 本発明の第5の実施形態に係る流体供給 システムの構成を示すブロック図 第5の実施形態におけるユーザ宅装置の 処理手順を示すフローチャート 第5の実施形態における管理センター装 置の処理手順を示すフローチャート 第5の実施形態における流量パターン 一例を示す図 第6の実施形態におけるユーザ宅装置 処理手順を示すフローチャート 第6の実施形態における流量パターン 一例を示す図 第7の実施形態におけるユーザ宅装置 処理手順を示すフローチャート

符号の説明

 13、14、15 ガス器具
 19 ガス管路
 20 センター装置
 30 ネットワーク
 40 COセンサ
 100 ガスメータ(流量計測装置)
 102 流路
 104 超音波流量計(流量計測部)
 106 計測流量情報記憶部
 108 新事象検知部
 110 送受信部
 116 器具判別部
 118 器具別流量履歴情報保持部
 122 流路遮断弁
 200 ユーザ宅装置
 201 超音波流量計
 202 流量情報記憶部
 203 流量情報解析部
 204 器具判別部
 205 処理部
 206 器具別特性情報保持部
 207 通信部
 208 表示部
 209 遮断弁
 210 COセンサ
 220 ガス供給管
 221、222、223 器具
 230 通信回線
 240 管理センター装置
 310 ユーザ宅装置
 311 超音波流量計
 312 流量情報記憶部
 313 流量情報解析部
 314 処理部
 315 処理情報保持部
 316 通信部
 317 表示部
 318 遮断弁
 320 ガス供給管
 321、322、323 器具
 330 通信回線
 340 管理センター装置
 341 通信部
 342 処理部
 343 記録部

 以下、本発明の実施形態について、図面 参照しながら説明する。

(第1の実施形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態における流 計測装置としてのガスメータ100と、センタ 装置20と、ネットワーク30と、COセンサ40とを 有してなる流体供給システムのブロック図を 示すものである。ガスメータ100とCOセンサ40 建物に配置され、例えば無線または有線通 によって互いに通信可能となっている。ま 、センター装置20はガス会社、プロパン業者 、もしくはこれらと関係のある会社などの管 理部署に設置され、各建物に配置されたガス メータ100を集中管理する装置であり、ガスメ ータ100とは電話回線、インターネットなどの ネットワーク30を介してネットワーク通信可 に接続されている。

 ガスメータ100は、流路102と、流量計測部 しての超音波流量計104と、計測流量情報記 部106と、新事象検知部108と、送受信部110と 器具判別部116と、器具別流量履歴情報保持 118とを備えたものである。さらにガスメー 100は、流路102に配置され、緊急時などにガ を遮断する流路遮断弁122を含む。

 超音波流量計104は、流路102に流れる流体 してのガスに対し、一定時間間隔(例えば2 など)で超音波を発射してその流量を計測す ものであり、一般的なものを使用すること できる。計測流量情報記憶部106は、超音波 量計104で計測された計測流量値と、当該計 流量値を計測した計測時間が対応付けられ 記述された対象データ(流量パターン)を記 する。

 新事象検知部108は、ガスメータ100の使用 境において、従前の使用環境には存在しな 、何らかの新しい事象(新事象)が生じた場 、器具判別部116における、従前の器具によ 生じる事象との比較により、従前の器具で ないこのような事象を検知し、当該新事象 表す新事象信号を生成する。特に本発明に いては、使用環境下において従前には存在 なかった新しいガス器具を導入したという 事象を検知する。このような新事象信号が 外部の監視装置等に送信されることにより 新しいガス器具についても適切な維持管理 図ることが可能となる。

 送受信部110は、外部の他の装置と、種々 情報を送受信するものであり、通信手段、 信方法は有線、無線を問わず何ら限定され い。送受信部110は、新事象検知部108が生成 た新事象信号を、無線、インターネットな のネットワーク30を介して、ガス会社など 管理するセンター装置20のごとき外部の装置 に送信する送信部として機能する。

 COセンサ40は、ガス器具13~15からCO(一酸化 素)が漏洩した場合等にCOを検知し、COの検 を示すCO検知信号を送受信部(CO検知信号を受 信する受信部として機能する)110に無線通信( 線通信でもよい)により送信する。もちろん 、このCO検知信号の送受信部が別途設けられ 、送受信部110に信号が送られてもよい。送 信部110は受信したCO検知信号を新事象検知 108に送信する。

 器具判別部116は、計測流量情報記憶部106 記憶された流量パターンに対して、流体と てのガスを使用しているガス器具を判別す 。ここで器具判別部116は、流量パターンと 予めガス器具ごとに器具別流量履歴情報保 部118に記憶されたガス器具固有の流量履歴 報を比較し、その類似関係等からガスを使 するガス器具を判別する。

 また、ガスメータ100は上流側においてガ 管路19に接続されるとともに、下流側にて ステーブル、ファンヒータ、床暖房等、種 のガス器具13,14,15に接続されている。

 本実施形態のガスメータ100は、流量計測 たる超音波流量計104によって計測された流 の流量パターンから、流体の使用環境下に いて、従前の使用環境には存在しない事象 ある新事象が新たに生じたことを検知し、 部のセンター装置20に通知する。本実施形 においては、図2以下のグラフに示すように 超音波流量計104が一定時間間隔(例えば2秒 ど)をおいて計測される流量(絶対流量)Qを計 し、計測された各流量が計測流量情報記憶 106に記憶され、グラフに示すような流量パ ーンが生成される。このような生成流量パ ーンに基づき、新事象が検知される。

 上述したように、本発明では、ガスメー 100の新事象検知部108が、新しいガス器具の 入時における、当該ガス器具の試運転に起 するガスの非定常的挙動から、新しいガス 具が導入されたことを検知する。本発明に いて、「新しい(ガス)器具」とは、市場に 入された新しい器具(いわゆる新製品)のみな らず、家庭内など、当該ガスメータ100の使用 環境に初めて導入された器具の双方を含む。 特に本実施形態では、新事象検知部108が、非 定常的挙動と新しいガス器具のガスの定常的 挙動から、新しいガス器具が導入されたこと を検知する。

 図2は、ガス器具13,14,15としてガス器具A、 ガス器具B、ガス器具Cが使用されたときの流 パターンを示す。まず、ガス器具A、ガス器 具Bが使用された後、通常のガス器具による スの流量パターン、すなわち定常的挙動と 異なる(ガスが流れる時間が短い)流量パター ンが2回現れている。このような非定常的挙 を反映した流量パターンは、例えば新しい ス器具の導入に伴うエアパージによって発 する。

 「エアパージ」とは、ガス器具の中にあ 空気を追い出し、ガスを器具内に充填し、 ス器具を正常に使用できる状態にする作業 ある。従ってガスへの着火はなされていな 。エアパージはガス器具の導入時に、基本 に必ず行われる作業のため、確実に非定常 挙動を捉えることが可能となる。

 さらにエアパージの流量パターンが2回発 生した後、前出のガス器具A、ガス器具Bの流 パターンとは異なる何らかの新しいガス器 (ここでは仮にガス器具Cとする)の定常的挙 を反映した流量パターンが発生している。 して、新事象検知部108は、エアパージの流 パターンの如く非定常的挙動を反映した2回 の流量パターンと、ガス器具Cの定常的挙動 反映した流量パターンの組み合わせから、 ス器具Cが導入されたことを検知する。

 そこで、新事象検知部108は、新しい器具 あるガス器具Cが導入されたことを新事象と して検知し、新事象信号を生成して送受信部 110に新事象信号を送る。送受信部110は、当該 新事象信号をネットワーク30を介してセンタ 装置20に送る。センター装置20は所定の通報 手段により管理部署に新事象信号を通報し、 管理部署は、何らかの新事象が生じたことを 把握し、さらに新しいガス器具が導入された ことを把握して、ガスメータ100の器具別流量 履歴情報保持部118の情報を更新するなど、ガ ス器具の管理などのための所定の対策をたて ることが可能となる。センター装置20は新事 信号を受信する受信装置として機能し、ガ メータ100と受信装置からなる通信システム 構成される。

 上記の例では、新事象検知部108は、非定 的挙動と定常的挙動の双方から、新しいガ 器具が導入されたことを検知している。こ は、新事象検知部108が単なるノイズを非定 的挙動として検知するといった誤作動を防 するためである。しかしながら、非定常的 動を確実に検知することができるなら、非 常的挙動のみで、新事象検知部108は、新し ガス器具が導入されたと判断し、新事象信 を生成するようにしてもよい。

 また、上記の例では、新事象検知部108は 例えば2回という非定常的挙動を反映した流 量パターンの発生回数(発生回数の総計)に基 き、新しいガス器具の導入を検知している 、単位時間あたりの発生回数に基づき、新 いガス器具の導入を検知しても良い。

 本実施形態では、流体の流量変化を捕ら ることにより、流体を使用している環境に らかの変化が生じたことを検知し、外部へ 知する。この際、本実施形態によれば、非 常的挙動という特別な事象に基づき、新し ガス器具の導入を判別するため、新しいガ 器具の導入を確実に捉えることが可能とな 。特に新しく導入したガス器具Cの定常的挙 動の流量パターンが、既存のガス器具A、ガ 器具Bの流量パターンと類似の場合、効果は きい。

(第2の実施形態)
 第1の実施形態において、新事象検知部108は 、基本的に非定常的挙動の流量パターンと、 定常的挙動の流量パターンを組み合わせて、 新しいガス器具の導入を検知している。本実 施形態では、非定常的挙動の流量パターンの みから、新しいガス器具の導入が検知可能な 例を示す。

 図3は、ガス器具A,Bが使用された後、新し いガス器具Cの試運転としてエアパージが2回 われ、その後ガス器具Cの通常運転が開始し ている。図3において、流量値は、左の2つの ラフは左の縦軸の値が対応し、右の3つのグ ラフは右の縦軸の値が対応している。本例で はガス器具Cは給湯器であり、その定常的挙 下(通常運転)における流量パターンは緩点火 点Pのような、最大流量より少ない流量での 火点をもつ。緩点火点Pでうまく着火がなさ ると、設定された流量が流れて、その流量 の燃焼が行われる。一般的に緩点火点にお て、ガスが流れるにも拘らず着火がうまく われない場合、長時間ガスを流し続けるの 好ましくないことから、ガスを流し続ける 大時間(最長緩点火時間)は予め定められて る。この時間を過ぎると、ガスの流れを停 させるガス器具が存在する。給湯器はその うな器具の代表例である。このような制御 ガス器具の制御部によって行われる。

 今新しく導入されたガス器具が上記タイ の給湯器であるとする。図3においてエアパ ージ1、2は、給湯器を設置して試運転をした 合のパターン(非定常的流量パターン)であ 。試運転のエアパージ時においては、器具 管内に空気があるため、最初はうまく着火 ない。すなわち、最長緩点火時間δt1=δt2=δtp の間、空気が流れるが点火はしない。その後 、器具配管内にガスが充満すると、器具Cの ラフのように、緩点火点Pを経て、ガス器具 来の流量が流れる。

 従って、予め流量Qpがδtp(=δt1=t2)秒間続く ような流量パターンは、所定ガス器具の試運 転におけるパターンであると、例えば器具別 流量履歴情報保持部118に記憶しておき、この ようなパターンが一つでも出現すれば、新し いガス器具が導入され、試運転が開始された と新事象検知部108は判定し、新しいガス器具 の導入を検知しても良い。

 もちろん、この場合も、エアパージのパ ーンに続くガス器具Cの通常運転時の定常的 挙動(流量パターン)の発生と併せて、新事象 知部108は新しいガス器具の導入を検知して 良い。

 尚、上述の実施形態では、試運転におけ 非定常的挙動としてエアパージの例を挙げ 。しかしながら、試運転における非定常的 動はエアパージに限られず、その他の試運 時の流量の定常的挙動とは異なる挙動を示 現象も含まれる。例えば、エアパージ後、 常着火を短時間に何度か確認するなどの動 も、定常的挙動には近いが、正常使用とは なるきわめて短時間の動作として、非定常 挙動に含めることもできる。また、実施例 は非定常的挙動を検出する物理量として流 を用いたが、圧力でも同様の検出が可能で る。

 以上のような流量計測方法を実施するた 、新事象検知部108や図示せぬコンピュータ( 演算装置)には、本発明の流量計測方法の各 テップを実行させるプログラムが記憶され いる。また、本発明の流量計測装置、流量 測方法、コンピュータに実行させるプログ ムを用いた流体(ガス)の供給源を含む流体供 給システムも本発明に含まれる。

 (第3の実施形態)
 次に、流体供給システムの他の構成例を第3 及び第4の実施形態によって説明する。
 図4は、本発明の第3の実施形態に係る流体 給システムの構成を示すブロック図である 本実施形態では、ガスの流体供給システム おいて、ユーザの家屋等に設置されるガス ータを用いた流量計測装置の構成例を示す

 本実施形態に係る流体供給システムは、 スのユーザの家屋等に設けられるガスメー を含んで構成されるユーザ宅装置200と、ユ ザ宅装置200を管理している管理センター装 240とを有して構成される。ユーザ宅装置200 管理センター装置240とは、公衆電話回線、 帯電話回線、光通信回線、有線や無線のLAN その他の通信インタフェースなどの通信回 230を介して接続され、各種信号や情報を送 信可能となっている。

 ユーザ宅装置200は、ユーザの家屋等に敷 されたガス供給管220の途中に設けられ、こ ガス供給管220の下流側の配管には複数のガ 器具として器具A1_221、器具A2_222、器具B223が 接続されている。ガス器具としては、ガステ ーブル、ファンヒータ、床暖房等、種々の器 具が用いられる。このユーザ宅装置200は、屋 外または屋内の所定位置に設置される。なお 、接続されるガス器具の数は図示例に限るも のではなく、任意である。また、ユーザ宅と しては、一般住宅の家屋だけでなく、共同住 宅、店舗、工場、その他の各種施設を含むも のとする。

 前記ユーザ宅装置200は、超音波流量計201 流量情報記憶部202、流量情報解析部203、器 判別部204、処理部205、器具別特性情報保持 206、通信部207、表示部208、遮断弁209、COセ サ210を有して構成される。超音波流量計201 、ガス供給管220の経路中に接続され、流路 流れる流体としてのガスに対し、一定時間 隔(例えば2秒など)で超音波を発射して超音 信号から流量を計測するものであり、一般 なものを使用することができる。

 流量情報記憶部202は、超音波流量計201で 測された計測流量値と、当該計測流量値を 測した計測時間が対応付けられて記述され 流量特性値とを含む流量情報を記憶する。 量特性値としては、単位時間毎の流量差分 などから得られる流量変化の特徴を示す流 パターン、絶対流量値、流量の継続時間や 化時間などの時間情報などが含まれる。流 情報解析部203は、前記流量情報の解析を行 、ガスの流量に対応する器具の挙動などの 用状況の判定、異常状態の検知などを行う のである。器具判別部204は、流量情報解析 203による流量情報の解析結果に基づき、流 としてのガスを使用しているガス器具を判 する。

 処理部205は、前記流量情報の解析結果や 具の判別結果に応じた保安処理や料金算出 理、情報の入出力処理、各部の動作制御な 、各種処理を行うものである。器具別特性 報保持部206は、器具判別を行うための各ガ 器具に固有の特性情報を器具ごとに保持す 。特性情報としては、前記流量情報の流量 性値における、起動時の立上がり波形や停 時の立下がり波形、器具動作制御時の波形 どを含む正常運転時の定常的挙動を示す流 パターン、器具の試運転時の非定常的挙動 示す流量パターン、安定動作時の安定流量 流量値、などを用いる。ここで、流量情報 析部203、器具判別部204、処理部205は、マイ ロコンピュータ(マイコン)等を構成するプ セッサ及び動作プログラムにより構成され プロセッサにおいて所定の動作プログラム 実行して対応する処理を行うことにより、 機能が実現される。また、流量情報記憶部20 2、器具別特性情報保持部206は、フラッシュRO M、RAM等のメモリにより構成される。

 通信部207は、有線または無線による通信 能を有し、通信回線230を介して管理センタ 装置240と接続される。この通信部207は、ユ ザ宅装置200で取得した流量情報のデータや 具判別結果の情報などを管理センター装置2 40へ送信し、管理センター装置240から管理情 を受信するなど、各種情報及びコマンドや 号を管理センター装置240との間で授受する のである。

 表示部208は、LED、液晶ディスプレイ等に り構成され、ガス流量やガス器具の動作状 、警告などを表示するものである。遮断弁2 09は、ガス供給管220の経路中に接続され、処 部205からの指示に基づいてガス供給管220を 塞してガスの供給を遮断するものである。C Oセンサ210は、ガス器具221~223からCO(一酸化炭 )が漏洩した場合等にCOを検知し、COの検知 示すCO検知信号を通信部207に有線または無線 により送信する。通信部207は受信したCO検知 号を処理部205に伝送する。もちろん、このC O検知信号の送受信部を別途設けて、処理部20 5に信号が送られるようにしてもよい。

 管理センター装置240は、ユーザ宅装置200 ら伝送された流量情報のデータや器具判別 果、処理内容の情報などを用いて当該流体 給システムの管理に関する各種処理を行う のである。管理センター装置240における処 としては、ユーザ宅毎の流量情報の解析、 別料金としての器具別料金の算出、異常状 を検知した場合の保安処理、ガス器具の管 などがある。管理センター装置240は、プロ ッサ及び動作プログラムを含むコンピュー 等を有して構成され、プロセッサにおいて 定の動作プログラムを実行して対応する処 を行うことにより、各機能が実現される。

 次に、本実施形態の流量計測装置におけ 動作を説明する。ガスメータを含むユーザ 装置200では、まず、超音波流量計201で流量 計測し、一定時間間隔ごとの時系列の計測 量値を得て、この計測流量値と計測時間と 対応付けて算出した流量パターンなどの流 特性値を取得する。この計測流量値や流量 性値を含む流量情報は、流量情報記憶部202 記憶する。次に、流量情報解析部203におい 、ガスメータによる流量情報の解析を実施 る。そして、器具判別部204において、流量 報の解析結果に基づき、使用しているガス 具を判別する。その後、新しい器具の導入 器具の判別結果、各器具に対応する流量情 など、ユーザ宅装置200において取得された 種情報を、通信部207より通信回線230を介し 管理センター装置240へ送信する。

 本実施形態では、流量情報に基づき、複 の同一器具が使用されたことを判別可能に た構成例を示す。複数の同一器具の使用の 別は、器具判別部204において、所定の流量 関する特性情報によって同一の器具が追加 に使用されたかどうかを判別することによ て行う。ここでは、既に流量パターンや流 値などの特性情報が登録されていて使用さ ている器具と同様の特性情報が発生した場 に、試運転時の非定常的挙動の後に発生す 既使用の器具と同様な定常的挙動の流量パ ーン、一つの器具の立上がり後に発生する 様の器具の特性情報、などによって複数の 一器具の使用を判別する。

 まず、第3の実施形態において、新しい器 具の導入時の試運転に起因する非定常的挙動 の流量パターンを用いる場合の動作を示す。 ここでは一例として、試運転時の非定常的挙 動として、エアパージによるガス流量の非定 常的挙動を用いる。「エアパージ」とは、ガ ス器具の導入時に、器具の中にある空気を追 い出し、ガスを器具内に充填し、ガス器具を 正常に使用できる状態にする作業である。エ アパージは、ガス器具の導入時に、基本的に 必ず行われる作業のため、確実に非定常的挙 動を捉えることが可能となる。

 図5は、第3の実施形態における流量パタ ンの一例を示す図である。図5では、同一種 の器具A1と器具A2の2つの器具が順に使用さ たときの流量パターンを示している。器具 別部204において、まず、器具A1が使用されて 正常運転がなされ、定常的挙動の流量パター ンが検出される。その後、エアパージによる ガスが流れる時間が短いパルス的な非定常的 挙動の流量パターンが2回発生し、この非定 的挙動が検出される。

 上記非定常的挙動に続いて、器具A1と同 の正常運転時の定常的挙動の流量パターン 検出される。この場合、器具判別部204は、 アパージによる非定常的挙動を反映した2回 流量パターンと、器具A1と同様の定常的挙 を反映した流量パターンとの組み合わせか 、器具A1と同一種類の器具A2が導入されたと 断し、同一器具の2台目の追加的な使用を検 知する。

 非定常的挙動の流量パターンとしては、 量変化のパターン、最大流量(Qm)などの流量 値、継続時間(δt)なども含めて用いて、非定 的挙動を検知してもよい。また、非定常的 動の流量パターンの発生回数、または発生 合(単位時間あたりの発生回数)等による発 頻度などを用いることもできる。また、試 転における非定常的挙動はエアパージに限 れず、その他の試運転時の流量の定常的挙 とは異なる挙動を示す現象も含まれる。

 器具判別部204によって、上記のように同 の新器具の導入を検知して複数の同一器具 使用を判別した場合、処理部205は新たに導 された器具の特性情報を登録する。すなわ 、処理部205は、器具A1と同一種類の器具A2が 導入され、複数台の器具Aが使用されている とを示す情報を、器具別特性情報保持部206 器具ごとの特性情報として記憶する。

 また、通信部207により、同一種の新器具 導入されたことやその流量情報などを含む 数器具情報をユーザ宅装置200から通信回線2 30を介して外部装置である管理センター装置2 40へ送信して通知し、管理センター装置240に いてユーザ宅のガス器具を管理することも きる。この場合、同一種の複数器具に関し 、ガスの使用状況の把握や確認、器具別料 の算出、ガス器具の定期点検などのメンテ ンス、ガス漏れや器具の故障などの異常時 保安処理など、種々の処理にユーザ宅装置2 00からの送信情報を活用する。

 このように、第3の実施形態によれば、非 定常的挙動とこれに続く同様の定常的挙動の 流量パターンの検知によって、同一種の新し い器具が導入された場合でも、複数の器具の 使用を判別することができる。

 (第4の実施形態)
 次に、第4の実施形態として、流量パターン などによる複数の同様の特性情報を用いる場 合の動作を示す。ここでは一例として、複数 の同様の特性情報として、器具の起動時の流 量パターンの立上がり波形などを用いる。

 図6は、第4の実施形態における流量パタ ンの一例を示す図である。図6では、同一種 の器具A1と器具A2の2つの器具が複合的に使 されたときの流量パターンを示している。 具判別部204において、まず、器具A1が使用さ れて正常運転がなされ、起動から停止までの 定常的挙動の流量パターンが検出される。

 その後、器具A1の立上がり波形が検出さ 、これに続いて、器具A1と同様の特性を持つ 器具A2の立上がり波形が検出される。この場 、器具判別部204は、連続して発生する2つの 同様の特性情報(ここでは立上がり波形)によ て、器具A1と同一種類の器具A2が並行して起 動したと判断し、2台の同一器具の複合的使 を検知する。

 特性情報としては、図6中の楕円で囲んだ 部分の流量パターンの立上がり波形、それぞ れの器具が立上がった後の安定動作時の流量 (安定流量、Qa1=Qa2)などを用いて、同様の特性 情報の重複を検知することで複数台の同一器 具の運転を判別することができる。なお、起 動時の立上がり波形、安定流量の他に、停止 時の立下がり波形、器具の運転制御時の流量 増加や減少の流量パターンなどを用いるよう にしてもよい。

 また、通信部207により、同一種の複数器 が使用されたことやその流量情報などを含 複数器具情報をユーザ宅装置200から通信回 230を介して外部装置である管理センター装 240へ送信して通知し、管理センター装置240 おいてユーザ宅のガス器具を管理すること できる。この場合、同一種の複数器具に関 て、ガスの使用状況の把握や確認、器具別 金の算出、ガス器具の定期点検などのメン ナンス、ガス漏れや器具の故障などの異常 の保安処理など、種々の処理にユーザ宅装 200からの送信情報を活用する。

 このように、第4の実施形態によれば、複 数の同様の特性情報の重複検知によって、同 一種の新しい器具が導入された場合でも、複 合的に並行運転がなされた場合の複数の器具 の使用を判別することができる。

 上記第3及び第4の実施形態において、ユ ザ宅装置200で複数の同一種類の器具の導入 判別する際、複数同一器具の運転を複数回 知したことによって判別するようにしても い。これにより、1回の判別では間違う場合 あるようなときでも、複数回の判別によっ 複数同一器具の判別結果の確度を高めるこ ができる。また、複数同一器具の判別結果 管理センター装置240に通知する際、複数回 判別処理を行い、複数回の判別結果が蓄積 れてから通知するようにしてもよい。これ より、判別結果の通知情報の信頼性を高め ことができる。

 以上のような流量計測方法を実施するた 、ユーザ宅装置200における流量情報解析部2 03、器具判別部204、処理部205や管理センター 置240、あるいはこれらの機能を実現する図 しないコンピュータ(演算装置)には、本発 の流量計測方法の各ステップを実行させる ログラムが記憶されている。また、本発明 流量計測装置、流量計測方法、流量計測プ グラムを用いた流体(ガス)の供給源を含む流 体供給システムも本発明に含まれる。

 (第5の実施形態)
 ところで、従来のシステムにおいて、例え 、新しい器具の判定や、使用時の異常等に する保安処理、器具ごとの料金計算などを 施する場合、ユーザの家屋等に設置された スメータ等の流量計測装置で全て処理する うにすると、大きな処理負荷がかかる。一 に各ユーザ宅に配置される流量計測装置は 処理能力や記憶容量が限られるため、大き 処理負荷に対する複雑な処理を行うことが きず、判別の精度に支障をきたす場合があ 。一方、センター側で全て処理を行うよう すると、各ユーザ宅の流量計測装置からセ ターへ伝送するデータ量が多くなり、通信 荷が大きくなってしまう。

 そこで、流体供給システムのさらに他の 成例として、第5~第7の実施形態において、 量情報に基づいて器具判別や保安機能、器 別料金機能などを実施する際に、各装置に ける負荷を軽減でき、システム全体で効率 良い適切な処理を可能とする例を説明する

 図7は、本発明の第5の実施形態に係る流 供給システムの構成を示すブロック図であ 。本実施形態では、ガスの流体供給システ において、ユーザの家屋等に設置されるガ メータと、ガスの供給を管理する管理セン ー装置とを用いた流量計測システムの構成 を示す。

 本実施形態の流量計測システムは、図7に 示すガスの流体供給システムにおいて、ガス 供給路320を管理している管理センター装置340 と、ガスのユーザの家屋等に設けられるガス メータを含んで構成されるユーザ宅装置310と を有して構成される。管理センター装置340と ユーザ宅装置310とは、公衆電話回線、携帯電 話回線、光通信回線、有線や無線のLAN、その 他の通信インタフェースなどの通信回線330を 介して接続され、各種信号や情報を送受信可 能となっている。

 ユーザ宅装置310は、ユーザの家屋等に敷 されたガス供給管320の途中に設けられ、こ ガス供給管320の下流側の配管には複数のガ 器具として器具A321、器具B322、器具C323が接 されている。このユーザ宅装置310は、屋外 たは屋内の所定位置に設置される。なお、 続されるガス器具の数は図示例に限るもの はなく、任意である。また、ユーザ宅とし は、一般住宅の家屋だけでなく、共同住宅 店舗、工場、その他の各種施設を含むもの する。

 前記ユーザ宅装置310は、超音波流量計311 流量情報記憶部312、流量情報解析部313、処 部314、処理情報保持部315、通信部316、表示 317、遮断弁318を有して構成される。超音波 量計311は、ガス供給管320の経路中に接続さ 、流路に流れる流体としてのガスに対し、 定時間間隔(例えば2秒など)で超音波を発射 て超音波信号から流量を計測するものであ 、一般的なものを使用することができる。

 流量情報記憶部312は、超音波流量計311で 測された計測流量値と、当該計測流量値を 測した計測時間が対応付けられて記述され 流量特性値とを含む流量情報を記憶する。 量特性値としては、単位時間毎の流量差分 などから得られる流量変化の特徴を示す流 パターン、絶対流量値、流量の継続時間や 化時間などの時間情報などが含まれる。流 情報解析部313は、前記流量情報の解析を行 、ガスの流量に対応する器具の判別、使用 況の判定、異常状態の検知などを行うもの ある。

 処理部314は、前記流量情報の算出処理、 記流量情報の解析結果の判定処理、各部の 作制御など、各種処理を行うものである。 理情報保持部315は、処理部314で用いられる ータやフラグなどの入力情報や設定情報、 理結果の出力情報など、各種情報を保持す 。ここで、流量情報解析部313、処理部314は マイクロコンピュータ(マイコン)等を構成 るプロセッサ及び動作プログラムにより構 され、プロセッサにおいて所定の動作プロ ラムを実行して対応する処理を行うことに り、各機能が実現される。また、流量情報 憶部312、処理情報保持部315は、フラッシュRO M、RAM等のメモリにより構成される。ここで 超音波流量計311及び流量情報記憶部312が流 計測部の機能を実現し、流量情報解析部313 第1の流量情報解析部の機能を実現し、処理 314が第1の処理部の機能を実現する。

 通信部316は、有線または無線による通信 能を有し、通信回線330を介して管理センタ 装置340と接続される。この通信部316は、ユ ザ宅装置310で取得した流量情報のデータや 理内容の情報などを管理センター装置340へ 信し、管理センター装置340から管理情報を 信するなど、各種情報及びコマンドや信号 管理センター装置340との間で授受するもの ある。

 表示部317は、LED、液晶ディスプレイ等に り構成され、ガス流量やガス器具の動作状 、警告などを表示するものである。遮断弁3 18は、ガス供給管320の経路中に接続され、処 部314からの指示に基づいてガス供給管320を 塞してガスの供給を遮断するものである。

 管理センター装置340は、コンピュータ等 有して構成され、通信部341、処理部342、記 部343を備える。通信部341は、有線または無 による通信機能を有し、通信回線330を介し ユーザ宅装置310と接続されて各種情報及び マンドや信号をユーザ宅装置310との間で授 するものである。

 処理部342は、ユーザ宅装置310から伝送さ た流量情報のデータや処理内容の情報など 用いて各種処理を行うものである。処理部3 42における処理としては、ユーザ宅毎の流量 報の解析、特別料金としての器具別料金の 出、異常状態を検知した場合の保安処理、 ス器具の管理などがある。記録部343は、ユ ザ宅装置310から伝送された情報や処理部342 処理に関する入出力情報、システムの管理 報など、各種情報を記録する。ここで、処 部342は、コンピュータ等を構成するプロセ サ及び動作プログラムを含み、プロセッサ おいて所定の動作プログラムを実行して対 する処理を行うことにより、各機能が実現 れる。ここで、処理部342が第2の流量情報解 析部及び第2の処理部の機能を実現する。

 まず、第5の実施形態において、ユーザ宅 装置310が保安機能設定かどうかにより流量情 報解析及び対応処理を分担する流量計測シス テムの動作を示す。図8は第5の実施形態にお るユーザ宅装置の処理手順を示すフローチ ート、図9は第5の実施形態における管理セ ター装置の処理手順を示すフローチャート 図10は第5の実施形態における流量パターン 一例を示す図である。ここでは、例えばフ ンヒータなどの器具を使用する際の流量情 に基づいて処理を行う例を示す。

 図8において、ガスメータを含むユーザ宅 装置310では、まず、超音波流量計311で流量を 計測し、一定時間間隔ごとの時系列の計測流 量値を得て、この計測流量値と計測時間とを 対応付けて算出した流量パターンなどの流量 特性値を取得する(ステップS11)。この計測流 値や流量特性値を含む流量情報は、流量情 記憶部312に記憶する。そして、流量情報解 部313において、ガスメータによる流量情報 解析を実施する(ステップS12)。ここでは、 えばファンヒータ等の器具の起動~終了まで 流量パターンを用いて、ガスの流量に対応 る器具の判別を行う。図10の流量パターン は、Aの部分(立上がり)の特性によってどの 具が使用されているかなど、使用器具を判 する。

 そして、処理部314は、処理情報保持部315 格納されたフラグ等の設定情報を判断指標 し、自己のユーザ宅装置310が保安機能を実 するように設定されているかどうかを判定 る(ステップS13)。ユーザ宅装置310のガスメ タ設定用に予め記憶されたフラグ等の設定 報には、保安機能として異常時などにおけ 保安処理を行うかどうかが設定されている つまり、ガスメータにおいて保安機能を実 する設定、流量計測のみで保安機能を実施 ない設定、あるいはセンター装置を利用し 器具別の料金計算処理を行う器具別料金機 を実施する設定など、システムの各種動作 定がなされ、その設定情報が記憶されてい 。保安機能であれば、判断の迅速性が求め れるため、ユーザ宅装置310で処理する方が ましい。また、器具別料金機能であれば、 断の迅速性は求められないので、処理負荷 を考慮して管理センター装置340で処理する が好ましい。

 ここで、保安機能を実施する設定である 合(ステップS13でYES)は、処理部314は続いて 理タイミングであるかどうかを判定する(ス ップS14)。処理タイミングであるかどうかの 判断指標としては、器具の立上がりのみで判 断するか、その後の挙動までみて判断するか など、予め判断指標を定めておく。ここでは 、立上がりのみで判断するものとし、ステッ プS12でのガスメータによる流量情報の解析に おいて器具の立上がり(図10の流量パターンA) 解析されたタイミングによって処理タイミ グになったことを判定する。ステップS14の 定で処理タイミングになっていない場合は ステップS11に戻ってステップS11~S14で同様の 処理を繰り返す。

 ステップS14の判定で処理タイミングにな た場合は、処理部314が対応処理を実行する( ステップS15)。図10の流量パターンの例では、 ファンヒータの立上がりと判断され、漏れな どの急激な立上がりではないため、特に保安 機能の必要は生じないので対応処理として保 安処理を実施しない。一方、例えば取得した 流量パターンから異常状態を検知し、保安機 能を実施する必要がある場合は、状態に応じ て対応する保安処理を実施する。このとき、 保安機能における保安処理として、遮断弁318 に遮断信号を出力してガス供給を遮断したり 、表示部318に報知信号を出力して異常状態の 状態表示や警告表示などによってユーザに報 知したり、管理センター装置340へ異常発生を 通知する保安信号を送信したりなどの処理を 行う。

 そして、処理部314は、通信部316を介して 処理内容を管理センター装置340へ送信する( ステップS16)。図10の流量パターンの例では、 ファンヒータの立上がりを判別し、漏れでは ないことを送信する。なお、保安機能の対応 処理として保安処理を行った場合は、その保 安処理の内容を送信する。

 ステップS13の判定において器具別料金機 を実施する設定である場合(ステップS13でNO) は、処理部314は流量情報を処理情報保持部315 または通信部316のバッファに蓄積し(ステッ S17)、送信タイミングであるかどうかを判定 る(ステップS18)。送信タイミングであるか うかの判断指標としては、例えば経過時間 どを用いて所定時間毎に、送信するタイミ グであるかを判定する。ステップS18の判定 送信タイミングになっていない場合は、ス ップS11に戻ってステップS11~S18で同様の処理 繰り返す。ステップS18の判定で送信タイミ グになった場合は、処理部314が通信部316を して、流量情報データを管理センター装置3 40へ送信する(ステップS19)。

 次に、図9において、管理センター装置340 は、通信部341を介してユーザ宅装置310からの 通信を待機し(ステップS21)、ユーザ宅装置310 ら送信されたデータ等を通信部341で受信す (ステップS22)。受信した際に、処理部342は 受信した情報が流量情報データか、処理内 の情報かを判定する(ステップS23)。ここで、 処理内容の情報を受信した場合は、その処理 内容を記録部343に記録する(ステップS28)。

 ステップS23の判定で流量情報データを受 した場合は、処理部342は管理センター装置 よる流量情報の解析を実施する(ステップS24 )。この場合、管理センター装置340において 具別料金機能の対応処理を行うために、流 情報の解析を行い、器具別の使用状況を示 流量パターンを判別する。図10の流量パター ンの例では、まず、Bの部分までの挙動を解 し、ファンヒータの継続運転を確認する。

 そして、処理部342は処理タイミングであ かどうかを判定する(ステップS25)。処理タ ミングであるかどうかの判断指標としては 例えば流量パターンに基づいて器具が停止 たかどうかで判断する。ここでは、ステッ S24での管理センター装置による流量情報の 析において器具の立下がり(図10の流量パタ ンC)が解析されたタイミングによって処理タ イミングになったことを判定する。ステップ S25の判定で処理タイミングになっていない場 合は、ステップS21に戻ってステップS21~S25で 様の処理を繰り返す。

 ステップS25の判定で処理タイミングにな た場合は、処理部342が対応処理を実行する( ステップS26)。図10の流量パターンの例では、 Cの部分の立上がりから立下がりまでの全体 流量パターンを基に、積算流量とこれに対 する料金を算出する。その後、処理部342は 器具別料金機能の対応処理として実施した 具別料金計算の処理内容を記録部343に記録 る(ステップS27)。

 このように、第5の実施形態によれば、ガ スメータの設定などにより、保安機能と器具 別料金機能など、流量情報の解析やこれに関 連する処理を状況に応じてユーザ宅装置のガ スメータと管理センター装置とで適宜分担し て行うことができる。これによって、各装置 における負荷を軽減でき、システム全体で効 率の良い適切な処理を実行することが可能に なる。また、流量情報の解析における検証率 や処理速度を向上でき、器具判別、保安処理 、器具別料金処理等の対応処理の信頼性を高 めることができる。

 (第6の実施形態)
 次に、第6の実施形態として、作動している 器具が単独器具かどうかにより処理を分担す る流量計測システムの動作を示す。図11は第6 の実施形態におけるユーザ宅装置の処理手順 を示すフローチャート、図12は第6の実施形態 における流量パターンの一例を示す図である 。ここでは、例えばファンヒータとガステー ブルなどの複数の器具を使用する際の流量情 報に基づいて処理を行う例を示す。上記第5 実施形態と異なる部分を中心に説明し、同 の処理については説明を省略する。

 図11において、ガスメータを含むユーザ 装置310では、超音波流量計311で計測した計 流量値を基に流量パターンなどの流量特性 を算出し、この計測流量値や流量特性値を む流量情報を取得して流量情報記憶部312に 憶する(ステップS31)。そして、流量情報解析 部313において、ガスメータによる流量情報の 解析を実施する(ステップS32)。次に、処理部1 4は、流量パターンに基づき、単独器具の運 状態か複数器具の運転状態かを判定する(ス ップS33)。例えば、図12の流量パターンでは Dの部分(立上がり)が所定の流量パターン(例 えばファンヒータ)と合致すれば、単独器具 運転と判別する。また、Eの部分(さらに新た な立上がり)が生じれば、複数の器具が作動 たと判別する。

 ステップS33の判定に基づき、単独器具が 動している場合(単独器具運転の場合)は、 量情報の判別解析の負担が軽いため、ユー 宅装置310で判別解析が可能である。よって の場合は、ユーザ宅装置310において処理を 行する。すなわち、ステップS35で処理部314 対応処理を実行し、ステップS36で通信部316 介して、処理内容を管理センター装置340へ 信する。ユーザ宅装置310での対応処理とし は、使用器具判別、保安処理、器具別料金 理など、流量情報の解析やこれに関連する 理を行うことができる。

 また、複数器具が作動している場合(複合 器具運転の場合)は、流量情報の判別解析の 担が重いため、管理センター装置340で判別 析を行う。この場合、流量情報をバッファ 蓄積した後(ステップS37)、処理部314が送信タ イミングかどうかを判定し(ステップS38)、送 タイミングになると通信部316を介して、流 情報データを管理センター装置340へ送信す (ステップS39)。管理センター装置340では、 ーザ宅装置310より伝送された流量情報デー を受信し、受信した流量情報の解析を行っ 、各種対応処理を行う。すなわち、複数の 具の使用器具判別、保安処理、器具別料金 理など、流量情報の解析やこれに関連する 理を実行する。

 なお、単独器具の作動時であっても、ユ ザ宅装置310において流量パターンの解析や 具の判別などが困難な場合に、管理センタ 装置340へ流量情報を送信して管理センター 置340において流量パターン解析やその後の 応処理を行うようにすることも可能である

 このように、第6の実施形態によれば、器 具が単独運転の場合と複合運転の場合などに より、状況に応じて流量情報の解析やこれに 関連する処理をユーザ宅装置のガスメータと 管理センター装置とで適宜分担して行うこと ができる。これによって、各装置における負 荷を軽減でき、システム全体で効率の良い適 切な処理を実行することが可能になる。また 、流量情報の解析における検証率や処理速度 を向上でき、器具判別、保安処理、器具別料 金処理等の対応処理の信頼性を高めることが できる。

 (第7の実施形態)
 次に、第7の実施形態として、ユーザ宅装置 310で蓄積可能なデータ量によって処理を分担 する流量計測システムの動作を示す。図13は 7の実施形態におけるユーザ宅装置の処理手 順を示すフローチャートである。上記第5の 施形態と異なる部分を中心に説明し、同様 処理については説明を省略する。

 図13において、ガスメータを含むユーザ 装置310では、超音波流量計311で計測した計 流量値を基に流量パターンなどの流量特性 を算出し、この計測流量値や流量特性値を む流量情報を取得して流量情報記憶部312に 憶する(ステップS41)。そして、流量情報解析 部313において、ガスメータによる流量情報の 解析を実施する(ステップS42)。次に、処理部3 14は、流量情報記憶部312への流量情報のデー 蓄積量が所定範囲内かどうか(限界かどうか )を判定する(ステップS43)。ガスメータでは、 データ蓄積容量には限界があるため、データ 蓄積量に応じてユーザ宅装置310と管理センタ ー装置340とで処理を分担する。

 ステップS43の判定に基づき、流量情報の ータ蓄積量が所定範囲内(限界内)であり、 ーザ宅装置310のガスメータにおいて流量情 の判別解析が行える場合は、ユーザ宅装置31 0において処理を実行する。すなわち、ステ プS45で処理部314が対応処理を実行し、ステ プS46で通信部316を介して、処理内容を管理 ンター装置340へ送信する。ユーザ宅装置310 の対応処理としては、使用器具判別、保安 理、器具別料金処理など、流量情報の解析 これに関連する処理を行うことができる。

 また、流量情報のデータ蓄積量が所定範 を超えた(限界を超えた)場合は、流量情報 管理センター装置340へ送信して管理センタ 装置340において流量情報の判別解析を行う この場合、流量情報をバッファに蓄積した (ステップS47)、処理部314が送信タイミングか どうかを判定し(ステップS48)、送信タイミン になると通信部316を介して、流量情報デー を管理センター装置340へ送信する(ステップ S49)。管理センター装置340では、ユーザ宅装 310より伝送された流量情報データを受信し 受信した流量情報の解析を行って、各種対 処理を行う。すなわち、複数の器具の使用 具判別、保安処理、器具別料金処理など、 量情報の解析やこれに関連する処理を実行 る。

 なお、第7の実施形態では、器具の単独運 転や複合運転に関わらず、データ蓄積が可能 である範囲はユーザ宅装置310で処理を行い、 データ蓄積量が限界を超えると管理センター 装置340で処理を行う。この際、保安機能や器 具別料金機能などに関する複数の処理を可能 な範囲で一方の装置において混在させて行う ようにしてもよい。

 このように、第7の実施形態によれば、流 量情報のデータ蓄積量が所定量を超えるかど うかなどにより、状況に応じて流量情報の解 析やこれに関連する処理をユーザ宅装置のガ スメータと管理センター装置とで適宜分担し て行うことができる。これによって、各装置 における負荷を軽減でき、システム全体で効 率の良い適切な処理を実行することが可能に なる。また、流量情報の解析における検証率 や処理速度を向上でき、器具判別、保安処理 、器具別料金処理等の対応処理の信頼性を高 めることができる。

 以上のような流量計測システム及び流量 測方法を実施するため、ユーザ宅装置310に ける流量情報解析部313、処理部314や管理セ ター装置340における処理部342、あるいはこ らの機能を実現する図示しないコンピュー (演算装置)には、本発明の流量計測方法の ステップを実行させるプログラムが記憶さ ている。また、本発明の流量計測システム 流量計測方法、流量計測プログラムを用い 流体(ガス)の供給源を含む流体供給システム も本発明に含まれる。

 本発明の流量計測装置は、流路に流れる流 の流量を計測する流量計測部と、流体を使 する新しい器具の導入時における当該新し 器具の試運転に起因する流量の非定常的挙 から、新しい器具の導入を検知する新事象 知部と、前記新事象検知部が検知した新し 器具の導入を表す新事象信号を、外部の受 装置に送信する送信部とを備える。
 これにより、新しい器具の導入を確実に捉 ることが可能となるため、器具判別、器具 理等をより適切に行うことが可能となる。

 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を 映した流量パターンに基づき、新しい器具 導入されたことを検知するようにしてもよ 。
 これにより、非定常的挙動を容易に把握す ことが可能となり、容易にガス器具の導入 検知することが可能となる。

 また、前記新事象検知部は、前記非定常的 動を反映した流量パターンの発生回数また 単位時間あたりの発生回数に基づき、新し 器具が導入されたことを検知するようにし もよい。
 これにより、偶発的な流量パターンによる 知の誤作動を防止し、確実に新しいガス器 の導入を検知することが可能となる。

 また、前記新事象検知部は、前記非定常的 動を反映した流量パターンとして、新しい 具のエアパージにおける流量パターンを用 ることができる。
 これにより、非定常的挙動を確実に捉える とが可能となる。

 前記新事象検知部は、前記非定常的挙動を 映した流量パターンと前記新しい器具の流 の定常的挙動を反映した流量パターンから 新しい器具が導入されたことを検知するよ にしてもよい。
 これにより、複数の条件による判断の採用 より、単一の条件による検知の誤作動を防 し、確実に新しいガス器具の導入を検知す ことが可能となる。

 また本発明は、流量計測装置と前記受信 置をネットワークで結ぶことにより通信シ テムが構成される。

 さらに本発明は、流路に流れる流体の流 を計測するステップと、流体を使用する新 い器具の導入時における当該新しい器具の 運転に起因する流量の非定常的挙動から、 しい器具の導入を検知するステップと、前 検知した新しい器具の導入を表す新事象信 を、外部の受信装置に送信するステップと を備える流量計測方法をも提供する。また このようなステップを、流量計測装置を制 するコンピュータに実行させる流量計測プ グラムも本発明に含まれる。さらに上述の 量計測装置、通信システム、流量計測方法 たは流量計測プログラムを用いた流体供給 ステムも本発明に含まれる。

 本発明は、流路に流れる流体の流量を計測 る流量計測部と、前記流量計測部によって 測された流量に基づき、所定条件において 数の同様の流量情報を検知することによっ 同一種の複数器具の運転を判別する器具判 部と、を備える流量計測装置を提供する。
 これにより、非定常的挙動や立上がりの流 パターンなど、所定条件において複数の同 の流量情報を検知することによって、同一 の新しい器具が導入された場合でも、流量 報から複数の器具を判別することが可能と る。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記器具判別部は、器具導入時の試運 に起因する非定常的挙動と、この非定常的 動に続く、以前に検出されたものと同様の 常運転時の定常的挙動との検知によって同 種の複数器具の運転を判別するものを含む
 これにより、試運転時の非定常的挙動とこ に続く正常運転時の定常的挙動とを検知す ことによって、同一種の新しい器具が導入 れた場合でも、流量情報から複数の器具を 別することが可能となる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記器具判別部は、前記非定常的挙動 して非定常な流量パターンを用いて判別す ものを含む。
 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記器具判別部は、前記非定常的挙動 して非定常な流量パターンの発生回数また 発生頻度を用いて判別するものを含む。
 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記器具判別部は、前記非定常な流量 ターンにおいて流量値と継続時間の少なく も一方を含む流量情報を用いて判別するも を含む。

 また、本発明は、上記の流量計測装置で って、前記器具判別部は、前記非定常的挙 として試運転時のエアパージに起因する流 パターンを用いて判別するものを含む。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記器具判別部は、重複する複数の同 の特性情報の検知によって同一種の複数器 の運転を判別するものを含む。
 これにより、例えば連続して発生する同様 流量パターンの立上がり波形などの、重複 る複数の同様の特性情報の検知によって、 一種の新しい器具が導入された場合でも、 量情報から複数の器具を判別することが可 となる。

 また、本発明は、上記の流量計測装置で って、前記器具判別部は、前記特性情報と て、流量パターンの立上がり波形、安定動 時の流量、流量パターンの立下がり波形、 転制御時の流量パターンの少なくとも一つ 用いて判別するものを含む。

 また、本発明は、上記の流量計測装置であ て、前記器具判別部により判別された同一 の複数器具の導入、運転に関する複数器具 報を外部の管理センター装置に送信する通 部を備えるものを含む。
 これにより、外部の管理センター装置にお て同一種の複数器具の導入、運転等の情報 把握でき、同一種の複数器具に関して、器 別料金の算出、メンテナンス、保安処理等 利用可能である。

 また、本発明は、上記の流量計測装置と 前記通信部と通信回線により接続される管 センター装置とを備える流量計測システム 提供する。

 また、本発明は、流路に流れる流体の流 を計測する流量計測ステップと、前記計測 れた流量に基づき、所定条件において複数 同様の流量情報を検知することによって同 種の複数器具の運転を判別する器具判別ス ップと、を有する流量計測方法を提供する

 また、本発明は、上記の流量計測方法であ て、前記器具判別ステップにおいて、器具 入時の試運転に起因する非定常的挙動と、 の非定常的挙動に続く、以前に検出された のと同様の正常運転時の定常的挙動との検 によって同一種の複数器具の運転を判別す ものを含む。
 また、本発明は、上記の流量計測方法であ て、前記器具判別ステップにおいて、重複 る複数の同様の特性情報の検知によって同 種の複数器具の運転を判別するものを含む

 また、流量計測装置を制御するコンピュ タに、上記のいずれかに記載の流量計測方 の各ステップを実行させる流量計測プログ ムも本発明に含まれる。さらに、上記いず かに記載の流量計測装置、流量計測システ 、流量計測方法または流量計測プログラム 用いた流体供給システムも本発明に含まれ 。

 本発明の流量計測システムは、流体を使用 る器具に接続されたユーザ宅装置と、前記 ーザ宅装置と通信回線を介して接続され前 器具を管理する管理センター装置とを有す 流量計測システムであって、前記ユーザ宅 置は、流路に流れる流体の流量を計測する 量計測部と、前記流量計測部によって計測 れた流量に基づき流量情報の解析を行う第1 の流量情報解析部と、前記流量情報に基づい て対応する処理を行う第1の処理部とを備え 前記管理センター装置は、前記ユーザ宅装 から送信される流量情報を受信して解析を う第2の流量情報解析部と、前記流量情報に づいて対応する処理を行う第2の処理部とを 備え、前記ユーザ宅装置と前記管理センター 装置とにおいて、前記流量情報の解析と前記 対応する処理との少なくとも一方を分担して 処理を実行するものである。
 これにより、流量情報に基づいて器具判別 保安機能、器具別料金機能などを実施する に、各装置における負荷を軽減でき、シス ム全体で効率の良い適切な処理が可能とな 。

 また、本発明は、上記の流量計測システム あって、前記ユーザ宅装置の第1の処理部は 、所定の判断指標に応じて解析、処理分担の 判定を行い、前記流量情報を前記管理センタ ー装置へ送信するものを含む。
 これにより、所定の判断指標に応じて処理 適宜分担することが可能である。

 また、本発明は、上記の流量計測システム あって、保安機能の場合は前記ユーザ宅装 の第1の流量情報解析部及び第1の処理部に って流量情報の解析及び対応する処理を実 し、器具別料金機能の場合は前記管理セン ー装置の第2の流量情報解析部及び第2の処理 部によって流量情報の解析及び対応する処理 を実行するものを含む。
 これにより、ユーザ宅装置において保安機 を実行し、管理センター装置において器具 料金機能を実行するように解析、処理を分 し、解析や処理に負荷のかかる器具別料金 能を管理センター装置で実施できる。

 また、本発明は、上記の流量計測システム あって、前記流量情報に基づき、単独器具 転の場合は前記ユーザ宅装置の第1の流量情 報解析部及び第1の処理部によって流量情報 解析及び対応する処理を実行し、複合器具 転の場合は前記管理センター装置の第2の流 情報解析部及び第2の処理部によって流量情 報の解析及び対応する処理を実行するものを 含む。
 これにより、単独器具運転の場合はユーザ 装置において流量解析や保安処理、器具別 金処理等の処理を実行し、複合器具運転の 合は管理センター装置において処理を実行 るように処理を分担し、処理負荷のかかる 合器具運転の場合の処理を管理センター装 で実施できる。

 また、本発明は、上記の流量計測システム あって、前記ユーザ宅装置におけるデータ 積量が所定範囲内である場合は前記ユーザ 装置の第1の流量情報解析部及び第1の処理 によって流量情報の解析及び対応する処理 実行し、前記データ蓄積量が所定範囲を超 た場合は前記管理センター装置の第2の流量 報解析部及び第2の処理部によって流量情報 の解析及び対応する処理を実行するものを含 む。
 これにより、データ蓄積量が所定範囲内で る場合はユーザ宅装置において流量解析や 安処理、器具別料金処理等の処理を実行し データ蓄積量が所定範囲を超えて限界に達 た場合は管理センター装置において処理を 行するように処理を分担し、データ蓄積量 限界を超えて処理負荷のかかる場合の処理 管理センター装置で実施できる。

 また、本発明は、流体を使用する器具の 置場所またはその近傍に設けられるユーザ 装置と、前記ユーザ宅装置と通信回線を介 て接続され前記器具を管理する管理センタ 装置とを有する流量計測システムにおける 量計測方法であって、前記ユーザ宅装置に いて、流路に流れる流体の流量を計測する 量計測ステップと、前記計測された流量に づき流量情報の解析を行う第1の流量情報解 析ステップと、前記流量情報に基づいて対応 する処理を行う第1の処理ステップとを有し 前記管理センター装置において、前記ユー 宅装置から送信される流量情報を受信して 析を行う第2の流量情報解析ステップと、前 流量情報に基づいて対応する処理を行う第2 の処理ステップとを有し、前記ユーザ宅装置 において所定の判断指標に応じて処理分担の 判定を行い、前記流量情報を前記管理センタ ー装置へ送信する処理分担判定ステップを有 し、前記ユーザ宅装置と前記管理センター装 置とにおいて、前記流量情報の解析と前記対 応する処理との少なくとも一方を分担して処 理を実行する流量計測方法を提供する。

 また、コンピュータに、上記の流量計測 ステムにおける流量計測方法の各手順を実 させる流量計測プログラムも本発明に含ま る。さらに、上記いずれかの流量計測シス ム、流量計測方法または流量計測プログラ を用いた流体供給システムも本発明に含ま る。

 なお、以上の説明は超音波流量計を用い 場合について説明したが、他の瞬間式の流 計測装置でも、同様の効果が得られること 明白である。

 以上、本発明の各種実施形態を説明した 、本発明は上記の実施形態において示され ものに限定されるものではなく、明細書の 載、並びに周知の技術に基づいて、当業者 変更、応用することも本発明の予定すると ろであり、保護を求める範囲に含まれる。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照 て説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱 ることなく様々な変更や修正を加えること できることは当業者にとって明らかである
 本出願は、2007年8月6日出願の日本特許出願( 特願2007-204327)、2007年8月10日出願の日本特許 願(特願2007-209122)、2007年9月12日出願の日本特 許出願(特願2007-236830)、に基づくものであり その内容はここに参照として取り込まれる

 本発明によれば、新しい器具の導入を確 に捉えることが可能となるため、器具判別 器具管理等をより適切に行うことが可能と る。また、同一種の新しい器具が導入され 場合でも、流量情報から複数の器具を判別 ることが可能となる。よって本発明は、ガ 等の流路に流れる流量情報に基づき器具判 等が可能な流量計測装置、流量計測システ 、及び流量計測方法等として有用である。