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Patent Searching and Data


Title:
FLUID SUPPLY DEVICE FOR APPLICATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/063775
Kind Code:
A1
Abstract:
A fluid supply device for an applicator, having a structure which allows fluid to easily flow into a tubular body in discharge operation and reliably pressurizes the fluid. The device facilitates discharge of the fluid even if the fluid is difficult to be discharged and allows the user to easily use the applicator for a long period of time even if the fluid has high viscosity. In the fluid supply device, when an opening of the device is in a closed state, the outer periphery of a base (16c) of a stick-like portion (16b) is in close contact with the inner peripheral surface of a portion (28) on the front end side of a hollow tubular member (12). Further, in the fluid supply device, when, after the opening is opened, pressing by a pressing end (16a) is eased and the fluid is in a pressurized state before the opening is closed, a plunger-like portion (32) engages a cylinder surface (24) to pressurize the fluid received in the space between the inner surface of the hollow tubular member (12) and that outer surface of a valve member (18) which is located forward of a step (34) of the valve member (18), and as a result, the fluid is caused to flow out of a discharge opening (10) which is in a state in which the outer periphery of the base (16c) of a valve member (16) is released from the inner peripheral surface of the portion (28) on the front end side of the hollow tubular member (12).

Inventors:
MIYAMOTO KOUHEI (JP)
KOURIKI TADASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070049
Publication Date:
May 22, 2009
Filing Date:
November 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI PENCIL CO (JP)
MIYAMOTO KOUHEI (JP)
KOURIKI TADASHI (JP)
International Classes:
B43L19/00; A45D34/04; B05C17/005; B43K8/02
Foreign References:
JPH11300263A1999-11-02
JPH0724472U1995-05-09
JPH0639167U1994-05-24
JPH01148776U1989-10-16
JPH0724472U1995-05-09
JPH0824885A1996-01-30
JP2006346975A2006-12-28
JPH0810395Y21996-03-29
Other References:
See also references of EP 2221188A4
Attorney, Agent or Firm:
FUJIMOTO, Eisuke et al. (KA111 Building 5F1-1, Kandaawaji-cho 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 63, JP)
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Claims:
 先端部に流動体吐出口を有する中空筒状部材と、該中空筒状部材に先方に弾発されて内挿され、かつ、前記吐出口から先端部の一部分の押圧端が突出した弁部材とを有して、中空筒状部材後方側のタンク内に貯留された流動体を被塗布物に塗布するときには、被塗付物に弁部材の先端部を当接させて弁部材を中空筒状部材内に後退させ、前記吐出口における弁部材周囲の間隙から流動体を流出させる塗布具の流動体供給装置において、
 前記中空筒状部材の内周には、円環形状の内段部が形成され、その内段部の先方側が後方側より小径に形成されていて、該内段部から先方側内面であって途中部までが円筒状または後方開きの緩やかなテーパー状のシリンダー面に形成されると共に、途中部より先方側の部分が吐出口に向けて先窄まりに形成されており、
 弁部材には、その先端部における前記押圧端に繋がる棒状部分の基部の周囲が、中空筒状部材の先方側の部分の内周面に密着可能な閉鎖構造に形成されると共に、先端部より後方側部に外周面が前記中空筒状部材の内段部の先方側のシリンダー面に嵌入可能な円筒面またはテーパー状面のプランジャー状部分が形成され、
 前記弁部材の先端部の押圧端が押圧されない状態で突出している閉口状態時には、中空筒状部材のシリンダー面に弁部材のプランジャー状部分の外面が嵌り込み、かつ、棒状部分の基部の周囲が中空筒状部材の先方側の部分の内周面に密着し、
 前記押圧端が押圧されて吐出口内に一定以上押し込まれた開口状態時には、中空筒状部材のシリンダー面から弁部材のプランジャー状部分が離れ、かつ、棒状部分の基部の周囲が中空筒状部材の先方側の部分の内周面から開放し、
 前記開口時後に押圧端が押圧を緩め、前記閉口状態になる以前の流動体加圧時には、前記中空筒状部材のシリンダー面に弁部材のプランジャー状部分が挿入していって中空筒状部材内面と弁部材外面との間の空間内の流動体が加圧され、かつ、棒状部分の基部の周囲が中空筒状部材の先方側の部分の内周面から開放状態になって吐出口から加圧された流動体が流出可能になることを特徴とする塗布具の流動体供給装置。
 前記中空筒状部材のシリンダー面最大内径と弁部材のプランジャー状部分の最大外径との径寸法差を0(mm)より大きくすることを特徴とする請求項1に記載の塗布具の流動体供給装置。
 前記弁部材の棒状部分の基部の周囲に中空筒状部材の先方側内周面と密着するシール部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具の流動体供給装置。
Description:
塗布具の流動体供給装置

 本発明は、被塗付物に流動体(修正液など の塗布液、および、インキ等の液体を含む) 塗布する塗布具の流動体供給装置に関する

 流動体を被塗布物に塗布する塗布具にお て、紙面に修正液を塗付する修正液塗布具( 修正ペン)が紙面上の誤記等を修正するため 広く使用されている。この種の塗布具は、 プリングを用いた弁機構を有し、該弁機構 開閉により修正液の吐出口の閉止・開放を っている。

 上記の塗布具に関して、実開平7-24472号公 報(特許文献1)に記載される塗布具においては 、図9に示すように、容器本体aの先端に修正 供給装置bを設けている。この修正液供給装 置bでは、先端部に流動体吐出口cの有る中空 状部材の先軸fでは吐出口c周囲に塗布面dを 成しており、先軸fには、スプリングjによ て先方に弾発されて内挿され、かつ、前記 出口cから先端部gの一部分の押圧端が突出し た塗布体hを有している。塗布体hは、先端部g の後方は段部eを介して拡径して大径の軸部k なっている。その段部eはテーパー状であり 、先軸f内の吐出口c周囲面の座面eにスプリン グjで付勢された塗布体hの段部iが密着・離脱 することによって吐出口cを閉鎖・開口する うになっている。

 つまり、修正液供給装置では、使用時に 、塗布体hの先端部gを被塗付物の押圧する とにより、吐出口cが開口して、容器本体a内 に貯留されている流動体を先軸f内を通して 出口c先端から塗布面dに供給でき、また、不 使用時には、吐出口cが閉鎖する。

 被塗布物に流動体を塗布するときには、被 付物に弁部材の先端部を当接させて弁部材 中空筒状部材内に後退させ、前記吐出口に ける弁部材周囲の間隙から流動体を流出さ る。
 上記の塗布具の流動体供給装置においては 流動体が不用意に吐出されないように、塗 体のシールするため、先端部分の塗布体に ール部材(Oリング)を設けて、塗布体を後方 らスプリングにより付勢してシールしてい 。

 また、特公平8-24885号公報(特許文献2)の塗 布具では、チップに、弁体とその後方に柔軟 な弾性材を配置し、最後端にスプリングを設 置して弁体を前方に向けて付勢することによ ってシールをしている。

 また、特開2006-346975号公報(特許文献3)の 布具では、塗布具用チップが弁体にシール 材を設置して、その弁体後端をスプリング よって前方に向けて付勢してシールしてい 。

 また、実公平8-10395号公報(特許文献4)の流 動体吐出具では、弁体がスプリングで押され て液体を加圧し、吐出口から吐出しており、 弁体は樹脂皮膜によって乾燥が抑制されてい る。

 しかしながら、上記特許文献1~3で記載さ た技術は、いずれも高粘度流体を吐出する きに吐出量が少なく、長期間使用しないと 度吐出させようとしたときに復帰が困難で る。そのため、使用途中においても流動体 吐出しなくなるという問題点が生じる。

 また、特許文献4記載では、先端チップ内の 流動体を加圧する際に、筒状体の弁座部材と 弁体との間は容積の変化しない隙間であり十 分な流路を確保できないので、流動体が弁座 部材と弁体先端部との間に流れにくく、流動 体の加圧が不完全で、十分には流動体を吐出 できない。不十分な吐出から高粘度の流動体 が乾燥して固まりやすく塗付性能が低いとい う問題点を有する。

実開平7-24472号公報

特公平8-24885号公報

特開2006-346975号公報

実公平8-10395号公報

 本発明は、上記従来の問題点を解消する めのものであり、吐出操作時に筒状体内に 動体が流れやすくかつ確実に加圧できる構 として、流動体が吐出しにくくなった場合 も容易に吐出できると共に、例え高粘度の 動体であってもユーザーが長期間に亘り容 に使用できる塗布具の流動体供給装置を提 しようとするものである。

 本発明は塗布具の流動体供給装置にかか ものである。

 本発明は、先端部に流動体吐出口を有する 空筒状部材と、該中空筒状部材に先方に弾 されて内挿され、かつ、前記吐出口から先 部の一部分の押圧端が突出した弁部材とを して、中空筒状部材後方側のタンク内に貯 された流動体を被塗布物に塗布するときに 、被塗付物に弁部材の先端部を当接させて 部材を中空筒状部材内に後退させ、前記吐 口における弁部材周囲の間隙から流動体を 出させる塗布具の流動体供給装置において
 前記中空筒状部材の内周には、円環形状の 段部が形成され、その内段部の先方側が後 側より小径に形成されていて、該内段部か 先方側内面であって途中部までが円筒状ま は後方開きの緩やかなテーパー状のシリン ー面に形成されると共に、途中部より先方 の部分が吐出口に向けて先窄まりに形成さ ており、
 弁部材には、その先端部における前記押圧 に繋がる棒状部分の基部の周囲が、中空筒 部材の先方側の部分の内周面に密着可能な 鎖構造に形成されると共に、先端部より後 側部に外周面が前記中空筒状部材の内段部 先方側のシリンダー面に嵌入可能な円筒面 たはテーパー状面のプランジャー状部分が 成され、
 前記弁部材の先端部の押圧端が被塗付物の 圧されない状態で突出している閉口状態時 は、中空筒状部材のシリンダー面に弁部材 プランジャー状部分の外面が嵌り込み、か 、棒状部分の基部の周囲が中空筒状部材の 方側の部分の内周面に密着し、
 前記押圧端が押圧されて吐出口内に一定以 押し込まれた開口状態時には、中空筒状部 のシリンダー面から弁部材のプランジャー 部分が離れ、かつ、棒状部分の基部の周囲 中空筒状部材の先方側の部分の内周面から 放し、
 前記開口時後に押圧端が押圧を緩め、前記 口状態になる以前の流動体加圧時には、前 中空筒状部材のシリンダー面に弁部材のプ ンジャー状部分が挿入していって中空筒状 材内面と弁部材外面との間の空間内の流動 が加圧され、かつ、棒状部分の基部の周囲 中空筒状部材の先方側の部分の内周面から 放状態になって吐出口から加圧された流動 が流出可能になることを特徴とする塗布具 流動体供給装置である。

 本発明においては、前記中空筒状部材の リンダー面最大内径と弁部材のプランジャ 状部分の最大外径との径寸法差を0(mm)より きくすることが好適である。さらに、上記 寸法差は、シリンダー面最大内径がプラン ャー上部分の最大外径よりも0.02(mm)~1(mm)大き いことが一層好ましい。これは、通常寸法( イズ)の修正液等の塗布具を前提とすること 、上記の径寸法差が1(mm)以上ある場合、加 時に圧力抜けが発生し、流動体を適切に加 することができないことによる。

 また、本発明においては、前記弁部材の 状部分の基部の周囲に中空筒状部材の先方 内周面と密着するシール部材(例えばOリン )を設けたことが好適である。

 本発明の請求項1~3記載の塗布具の流動体 給装置によれば、中空筒状部材の内周にシ ンダー面が形成され、また、弁部材の外周 にプランジャー状部材が形成されており、 出口の閉口状態時には、前記弁部材の先端 の押圧端が押圧されない状態で突出して、 空筒状部材のシリンダー面に弁部材のプラ ジャー状部分の外面が嵌り込み、かつ、棒 部分の基部の周囲が中空筒状部材の先方側 部分の内周面に密着するので、弁部材によ て吐出口が緊密にシールされて流動体が吐 口から流れ出さないように保持できる。

 また、吐出口の開口状態時には、前記押 端が押圧されて吐出口内に一定以上押し込 れ、開口状態時には、中空筒状部材のシリ ダー面から弁部材のプランジャー状部分が れ、かつ、棒状部分の基部の周囲が中空筒 部材の先方側の部分の内周面から開放する で、シリンダー面とプランジャー状部分の から弁部材外周をシリンダー面から吐出口 向けて流動体がスムーズに流れ込んでいく

 さらに、流動体加圧時には、前記開口時 に押圧端が押圧を緩め、前記閉口状態にな 以前であり、前記中空筒状部材のシリンダ 面に弁部材のプランジャー状部分が挿入し いって中空筒状部材内面と弁部材外面との の空間内の流動体が加圧され、かつ、棒状 分の基部の周囲が中空筒状部材の先方側の 分の内周面から開放状態になって吐出口か 加圧された流動体が流出可能になるので、 出口から圧力を加えて流動体を流し出せる で、乾燥などで流動体が吐出口周辺を固ま ていても流動体を圧送してその固まった流 体を流し出すことができ、流動体をスムー に吐出できる。

 よって、吐出操作時に筒状体内に流動体 流れやすくかつ確実に加圧できる構造とし 、流動体が吐出しにくくなった場合でも容 に吐出できると共に、例え高粘度の流動体 あってもユーザーが長期間に亘り容易に使 できるという優れた効果を得られる。

 なお、本発明において、前記中空筒状部 のシリンダー面最大内径と弁部材のプラン ャー状部分の最大外径との径寸法差を0(mm) り大きくすれば、加圧時に圧力抜けを少な して流動体を適切に加圧し、スムーズに流 体を吐出することができる。

 また、本発明において、前記弁部材の棒 部分の基部の周囲に中空筒状部材の先方側 周面と密着するシール部材を設けることに って、吐出口の閉口状態時に確実に閉ざし 流動体の漏れをなくすことができる。

本発明の実施形態に係る流動体供給装 の要部縦断面説明図である。 図1の流動体供給装置のシリンダー面が 後方開きの緩やかなテーパー状にした例の縦 断説明図である。 図1の流動体供給装置においての、(a)は 、閉口加圧時の、(b)は加圧開始時の、(c)は開 口時のそれぞれの縦断説明図である。 図1の流動体供給装置においての各部寸 法を説明する縦断説明図である。 (a)~(d)は、図1の流動体供給装置におい の各作動を説明する縦断説明図である。 図1の流動体供給装置を設けたリフィー ルを塗布具に装着した構成説明図であり、塗 布具がノック棒によってリフィールを加圧す るタイプのもので、(a)が非ノック時、(b)がノ ック時のリフィールの状態説明図である。 図1の流動体供給装置を設けたリフィー ルを塗布具に装着した構成説明図であり、塗 布具がノック棒によってリフィールを加圧し ないタイプのもので、(a)非ノック時、(b)がノ ック時のリフィールの状態説明図である。 (a)~(e)は変形例に係る流動体供給装置の 作動説明図である。 従来の流動体球装置の説明図である。

符号の説明

10   吐出口
12   中空筒状部材
14   スプリング
16   先端部
16a 押圧端
16b 棒状部分
16c 基部
16d 溝
18   弁部材
22   内段部
24   シリンダー面
26   途中部
28   先方側の部分
30   後方側部
32   プランジャー状部分
34   段部
36   シール部材
38   リフィール
38a タンク
40   流路
40a 縮径部
40b 縮径部
42   先軸
42a 開口
44   後軸
44a 後軸後端開口
46   ノック部
46a ピストン体
46b 筒状体
46c スプリング
46d 連通路
48   流動体
52   ノック部
C1   シリンダー面の最大内径
C2   プランジャー状部分の最大外径
D     中空筒状部材の後方側の内径
σ1   径寸法差
σ2   径寸法差

 以下、本発明の実施の形態に係る塗布具 流動体供給装置について、添付図面を参照 て説明する。

 図1~図8は発明を実施する形態の一例であ て、図中、同一の符号を付した部分は同一 を表わす。

 実施形態は、図6に全体構造を示す修正液 塗布具に設けた図1に示す構成の流動体供給 置である。なお、流動体供給装置は、図1、 6に示すように、軸方向に見て先端部16側を 方側、リフィール38やノック部46側を後方側 という。

 実施形態に係る流動体供給装置は、図1~ 4、図6に示すように、先端部16に流動体吐出 10を有する中空筒状部材12と、該中空筒状部 材12にスプリング14によって先方(F)に弾発さ て内挿され、かつ、前記吐出口10から先端部 16の一部分の押圧端16aが突出した弁部材18と 有して、中空筒状部材12後方(R)側のタンク( 容筒)38a内に貯留された流動体48を被塗布物 塗布するときには、被塗付物に弁部材18の先 端部16を当接させて弁部材18を中空筒状部材12 内に後退させ、前記吐出口10における弁部材1 8周囲の間隙から流動体を流出させる塗布具 設けられるものである。

 流動体供給装置は、前記中空筒状部材12 内周には、円環形状の内段部22が形成され、 その内段部22の先方側が後方側より小径に形 されていて、該内段部22から先方側内面で って途中部26までが円筒状(図1に示す、スト ート面)または後方開きの緩やかなテーパー 状(図2に示す、テーパー面)のシリンダー面24 形成されると共に、途中部26より先方側の 分28が吐出口10に向けてテーパー状に先窄ま に形成されている。

 この流動体供給装置においては、中空筒 部材12外周部が後述する概略筒状のリフィ ル38の先端部16内に陥入している。中空筒状 材12の開放された後端部はリフィール38の軸 芯部の流路40に連通して、その流路を経由し タンク38a内から流動体が流れ込むようにな ている。流路は、前端開口から後方に向け 段状に2段階に縮径され、第1縮径部40aでは 空筒状部材12の後端部を係止して後方への移 動を規制し、また、第2縮径部40bでは、前面 きの座部が形成されてスプリング14の後端を 係止して後方への移動を規制している。

 前記弁部材18には、その先端部16における 前記押圧端16aに繋がる棒状部分16bの基部16cの 周囲が、中空筒状部材12の先方側の部分28の 周面に密着可能な閉鎖構造に形成されると に、先端部16より後方側部30に外周面が前記 空筒状部材12の内段部22の先方側のシリンダ ー面24に嵌入可能な円筒面またはテーパー状 のプランジャー状部分32が形成されている 弁部材18において、プランジャー状部分32は 先端部16から段部34を介して段状に拡径して おり外周面が前記シリンダー面24に挿抜可能 円筒面またはテーパー状面に形成されてい 。

 前記弁部材18の棒状部分16bの基部16cの周 に環状に溝16dが形成され、その溝16d内に中 筒状部材12の先方側内周面と密着するシール 部材(例えばOリング、他の密封部材を使用す こともできる)36を設けている。また、プラ ジャー状部分32の後端側は段状に縮径し、 つ、プランジャー状部分32より細い径で棒状 に延びており、その棒状に延びた部分にスプ リング14が進退動可能に外嵌され、かつ、段 に縮径した部分にスプリング14の前端部が 接している。

 図3(a)または図4に示すように、前記弁部 18の先端部16の押圧端16aが被塗付物の押圧さ ない状態で突出している閉口状態時には、 空筒状部材12のシリンダー面24に弁部材18の ランジャー状部分32の外面が嵌り込み、か 、棒状部分16bの基部16cの周囲が中空筒状部 12の先方側の部分28の内周面に密着している

 この場合、弁部材18において先端部16の押 圧端16aからプランジャー状部分32の段部34ま の距離をB(一定)とし、一方、その押圧端16a ら中空筒状部材12の内段部22までの距離をA( 化)とする。前記各距離A,Bの関係は、閉口時 たは加圧(終了)時にはA-B>0となる。閉口時 には、弁部材18によって吐出口10が緊密にシ ルされて流動体が吐出口10から流れ出さない ように保持できる。

 図3(c)に示すように、前記押圧端16aが押圧 されて吐出口10内に一定以上押し込まれた開 状態時には、中空筒状部材12のシリンダー 24から弁部材18のプランジャー状部分32が離 、かつ、棒状部分16bの基部16cの周囲が中空 状部材12の先方側の部分28の内周面から開放 ている。この開口時には、前記各距離A,Bの 係は、A-B<0となる。

 これによって、シリンダー面24とプラン ャー状部分32の間から弁部材18外周をシリン ー面24から吐出口10に向けて流動体がスムー ズに流れ込んでいく。

 図3(b)に示すように、前記開口時後に押圧端 16aが押圧を緩め、前記閉口状態になる以前の 流動体加圧時には、前記中空筒状部材12のシ ンダー面24に弁部材18のプランジャー状部分 32が挿入していって中空筒状部材12内面(シリ ダー面24およびその先方側の内面)と弁部材1 8外面(プランジャー状部分32の段部34より先方 側の外面)との間の空間内に収容された流動 が加圧され、かつ、棒状部分16bの基部16cの 囲が中空筒状部材12の先方側の部分28の内周 から開放状態になって吐出口10から加圧さ た流動体が流出可能になる。この加圧開始 には、前記各距離A,Bの関係は、A=Bとなる。 れから、A-B>0の範囲で流動体を加圧してい けば、流動体が加圧され、かつ、棒状部分16b の基部16cの周囲が中空筒状部材12の先方側の 分28の内周面から開放状態になって吐出口10 から加圧された流動体が流出可能になるので 、吐出口10から圧力を加えて流動体を流し出 るので、乾燥などで流動体が吐出口10周辺 固まっていても流動体を圧送してその固ま た流動体を流し出すことができ、流動体を ムーズに吐出できる。
 よって、実施形態の流動体供給装置によれ 、吐出操作時に筒状体内に流動体が流れや くかつ確実に加圧できる構造として、流動 が吐出しにくくなった場合でも容易に吐出 きると共に、例え高粘度の流動体であって ユーザーが長期間に亘り容易に使用できる いう優れた効果を得られる。

 なお、前記中空筒状部材12のシリンダー 24最大内径C1と弁部材18のプランジャー状部 32の最大外径C2との径寸法差σ1(=C1-C2)を0.02~1.0 (mm)とする。

 また、前記中空筒状部材12の内段部22以後 の内径Dとプランジャー状部分32の最大外径C2 径寸法差σ2(=D-C2)は上記径寸法差よりも大き く形成している。

 図6および図7に上記流動体供給装置を設 た塗布具の全体構成例を示す。

 図6に示す、塗布具は加圧式のものであっ て、流動体供給装置が筒状のタンク38aの先端 部16に嵌入したリフィール38の構成を呈して り、リフィール38は中空筒状の先軸42と後軸4 4が嵌合または螺合して一体になったものに 納されている。

 リフィール38には、後端部に加圧機構の るノック部46が装着されており、先軸42およ 後軸44にリフィール38を収容状態で、ノック 部46後端が突出している。

 ノック部46は、前端のピストン体46aが筒 体46b内に摺動可能に嵌入してスプリング46c よって前方に付勢されている。リフィール38 の後端部にピストン体46aを嵌合しており、筒 状体46bとピストン体46a間の空間がリフィール 38後部内の空間に連通している(連通路46d)。 ック部46後端部をノックすることに筒状体46b とピストン体46a間の空間が縮小してリフィー ル38の後部内の圧力が高まるようになってい 。リフィール38内の流動体48の後部にはフォ ロアが設けられている。50は、クリップであ 。

 このノック部46をノックしない状態では 図6(a)に示すように、ノック部46後部が後軸 端開口44aから突出配置される。そして、後 44後端開口から突出配置されたノック部46を 圧することによって先軸42先端の開口42aか リフィール38先端部16と流動体供給装置を突 させて塗付可能状態になる(図6(b))。さらに ック部46を押し込むことによって(加圧方向Y )、リフィール内の圧力が上昇して流動体を 動体供給装置の中空筒状部材12に送り込むよ うになっている。

 図7は上記加圧機構を有しないノック部52 設けた実施形態に係る塗布具である。非ノ ク時には(a)の状態で、ノック時には(b)に示 状態である。ノック部52以外は図6に示した のと同様のため、同様の部分に同一の符号 付してその説明を略する。

 次に、上記した実施の形態の作動を図5に よって説明する。

 塗布具の非使用時には、図5(a)に示すよう に、実施形態の流動体供給装置では、平衡状 態時には、中空筒状部材12のシリンダー面24 弁部材18のプランジャー状部分32の外面が嵌 込み、かつ、棒状部分16bの基部16cの周囲の ール部材(例えばOリング)36が中空筒状部材12 の先方側の部分28の内周面に密着している。

 塗布具の使用時で(弁部材18が矢印Zのよう に前後動する)、前記押圧端16aが押圧されて 出口10内に一定まで押し込まれるまでの加圧 時であって中空筒状部材12のシリンダー面24 弁部材18のプランジャー状部分32が離れてい い状態時には、図5(b)に示すように、弁部材 18の押し当て力を弱めると、プランジャー状 分32の前方の段部34がシリンダー面24を前方 摺動していき(押し込み方向X)、これによっ 、中空筒状部材12内面とその段部34前方の弁 部材18周面との間の空間が縮小して流動体を 圧し(加圧方向Y)、吐出口10から吐出するこ になる。図5(c)のように、加圧範囲はプラン ャー状部分32の前方の段部34とシリンダー面 24の内段部22がラップしている範囲LPになる。

 さらに、図5(d)に示すように、図5(c)の状 よりもさらに弁部材18の押圧端16aを押圧して 吐出口10内に一定以上押し込む開口状態時(押 し込み方向X)には、中空筒状部材12のシリン ー面24から弁部材18のプランジャー状部分32 離れ、棒状部分16bの基部16cの周囲が中空筒 部材12の先方側の部分28の内周面から開放し 、中空筒状部材12内側が吐出口10に繋がり、 図5(d)中の破線で示すように、流動体流路が 大し、スムーズに流動体が流れる。

 実施形態の変形例を図8によって、説明す る。

 図8に示すように、この変形例は、弁部材 18にシール部材(例えばOリング)36を設けてい い流動体供給装置である。その他は図1~図7 示す実施形態と同様部分に同一符号を付し いる。また、塗布具の先軸42および後軸44に 容した状態は、図6および図7と同様である ら、その説明を省略する。

 先端部16は、シール部材(例えばOリング)36 を収容する溝16dを形成していないので図1の のに比較して簡易な構造になるが、弁部材18 の先端部16で棒状部分16bの基部16c周囲が中空 状部材12の先方側の部分28の内周面に緊密に 密着する必要がある。

 変形例の流動体供給装置では、非押圧時 は、図8(a)に示すように、弁部材18で流路を じている。

 そして、被塗付物に弁部材18の先端部16を 当接させて弁部材18を中空筒状部材12内に後 させ、前記押圧端16aを押圧して吐出口10内に 一定まで押し込む。図8(b)は、中空筒状部材12 のシリンダー面24と弁部材18のプランジャー 部分32が離れまでの状態を示している。

 さらに、弁部材18の先端部16を押し込むと 、図8(c)に示すように、中空筒状部材12のシリ ンダー面24から弁部材18のプランジャー状部 32が離れ、開口状態になる。流動体が中空筒 状部材12内に流れ込む。

 その後、図8(d)に示すように、弁部材18の し当て力を弱めると、プランジャー状部分3 2の前方の段部34がシリンダー面24を前方に摺 していき、これによって、中空筒状部材12 面とその段部34前方の弁部材18周面との間の 間が縮小して流動体を加圧し、吐出口10か 吐出することになる(加圧時)。

 吐出し終わると、図8(e)に示すように、吐 出口10が弁部材18で閉口する。流動体をされ 出したいときには、再び上記(a)~(e)の操作を り返す。

 尚、本発明の塗布具の流動体供給装置は 上記した実施の形態に限定されるものでは く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお て種々変更を加え得ることは勿論である。

 本発明の流動体供給装置は、紙面に修正 を塗布する修正液塗布具(修正ペン)やイン を塗布するマーカー、化粧料を塗布する化 料塗布具等の流動体を塗布する塗布具の流 体供給装置に用いることができる。




 
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