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Patent Searching and Data


Title:
FLUORESCENT-LAMP-TYPE LED LIGHTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004739
Kind Code:
A1
Abstract:
A fluorescent-lamp-type LED lighting device includes an LED (3) including a thin plate-like semiconductor element body (31) for transmitting light generated in a PN junction region (34) in the thickness direction for emitting from a surface, a surface electrode (32) provided to cover the surface of the element body (31) and a plurality of cylindrical dielectric antennas (36) for condensing the light which has passed through the surface electrode (32) in the thickness direction and transmitted through the inside of the element body (31) and emitting it outside, and a resin-made elongate exterior casing (2) having translucency. The LED (3) is provided at both ends of the exterior casing (2) or along its longitudinal direction. The lighting device is structured to shed the light emitted from the LED (3) outside through the exterior casing (2), has a large light quantity and can substitute for a highly efficient existing lighting device.

Inventors:
SUZUKI FUMIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063693
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
July 09, 2007
Export Citation:
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Assignee:
ABEL SYSTEMS INC (JP)
SUZUKI FUMIO (JP)
International Classes:
F21V3/00; H01L33/20; H01L33/38; H01L33/50
Foreign References:
JP2004103380A2004-04-02
JP2003078167A2003-03-14
JP2007081234A2007-03-29
JP2003051209A2003-02-21
JPH11260125A1999-09-24
JP2007012322A2007-01-18
Attorney, Agent or Firm:
SATO, Akiko (267 Makieya-cho, Nijyo-agaru,Karasuma-dori, Nakagyo-ku,Kyoto-cit, Kyoto 57, JP)
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Claims:
PN接合領域(34)で発生させた光を厚み方向に透過させて表面から射出する簿板状の半導体素子本体(31)と、その半導体素子本体(31)の表面を覆うように設けられた表面電極(32)と、その表面電極(32)を厚み方向に貫通するものであって前記半導体素子本体(31)内を透過してくる光を集光し外部に射出する柱状をなす複数の誘電体アンテナ(36)と、を具備したLED(3)と、 透光性を有した樹脂製の長尺状をなす外装体(2)と、を備えており、 前記LED(3)が外装体(2)の両端部または長手方向に沿って配設されて、当該LED(3)から射出された光が前記外装体(2)を介して外部に照射されるように構成しているLED照明装置(1)。
前記LED(3)が白色光を照射するものであるとともに、前記外装体(2)が透明なものである請求項1記載のLED照明装置(1)。
前記外装体(2)がその表面又は内部に蛍光物質(5)を塗布又は混入させてなるものであり、前記LED(3)から射出された光が前記蛍光物質(5)を蛍光させつつ外部に照射されるように構成している請求項1記載のLED照明装置(1)。
Description:
蛍光灯型LED照明装置

本発明は、面発光可能な高効率LEDを用いた 長尺状をなす蛍光灯型のLED照明装置に関する ものである。

LEDは、蛍光灯や白熱灯に比べて長寿命で光 量も安定しており、始動に時間がかかったり 、廃棄上の問題が生じたりすることも少ない 。そして近時では、青色や紫外光を発するも のに加えてハイパワーなものも開発されて、 従来のようにインジケータのみならず、一般 的な照明機器にもその用途が広がりつつある 。 

しかし、全光量や照度などにおいて比較す ると、単位発光面積あたりの光量が増大して いるとはいえ、LEDはいまだ蛍光灯などの後塵 を拝している。トータルとして蛍光灯並みの 光量を得ようとすると、多くのLEDが必要とな るうえ、発熱量が非常に多くなってしまい、 特許文献1、2に示すように放熱部材が別途必 になってしまうのである。 

これは、従来のLEDが低発光効率かつ小発光面 積であることに1つの大きな原因がある。LED 周知のごとく、PN接合構造を有する半導体素 子に順電圧を印加することにより、PN接合層 発光するものであり、そのPN接合層で発生 た光が、半導体素子を厚み方向に貫通して 子表面から放射される。ところが、素子の 面には電極が貼着してありその電極が光を るため、外部への光の取り出し効率の向上 大面積化による大光量化が阻害される。か いって、遮光影響を小さくするため、電極 面積を素子面積に比べて一定以上小さくす と、素子全体に一様な電界を与えることが きなくなって発光量そのものが低下する。 たがって、大光量を得るべく素子面積を大 くしても、面発光させるには、結局電極の 積を大きくせざるを得ず、電極による遮光 用で外部に大光量を取り出すことができな 。また、かかる不具合を鑑みてITO等の透明 極を用いたものも考えられているが、透明 極は金属電極に比べて比抵抗が大きいため 結局この部分でのロスが生じて発光効率が 下する。  

特開2005-166578号広報

特開2007-109504号広報

特開2003-078167号広報

このように、従来のLEDは、与えた電力に対 する発光効率を一定以上に上げることができ ず、また単一素子での大面積発光すなわち大 光量発光も難しい。 

これに対し、本発明者は、特許文献3に示 ように、光が電磁波であることに着目し、 に対するアンテナ作用により当該光を集光 、透過させる微少な誘電体アンテナを電極 多数貫通させて構成した画期的なLEDを開発 ている。かかるLEDによれば、理想的な面発 を行わせて外部に大光量を高効率で取り出 ことができる。 

そこで本発明は、単一素子での大面積の面 発光が高効率で可能なこのLEDを利用し、蛍光 灯などの既存の照明装置に代替できるLED照明 装置を提供すべく図ったものである。

すなわち、本発明に係る蛍光灯型LED照明装 置は、(1)PN接合領域で発生させた光を厚み方 に透過させて表面から射出する簿板状の半 体素子本体と、その半導体素子本体の表面 覆うように設けられた表面電極と、その表 電極を厚み方向に貫通するものであって前 半導体素子本体内を透過してくる光を集光 外部に射出する柱状をなす複数の誘電体ア テナと、を具備したLEDと、(2)透光性を有し 樹脂製の長尺状をなす外装体と、を備えて る。(3)そして、前記LEDが外装体の両端部ま は長手方向に沿って配設されて、当該LEDか 射出された光が前記外装体を介して外部に 射されるように構成している。 

このようなものであれば、面電極によって 素子本体に一様な電界が与えられるので、大 面積で面発光させて大光量を得ることが容易 にできる。一方、電極には多数の誘電体アン テナを貫通させているので、電磁波である光 がこれら誘電体アンテナに集光されて外部に 射出されることとなり、電極での遮光影響を 大きく低減することができる。つまり、大面 積での理想的な面発光により大光量を発生さ せつつ、その発生した光を外部へ高効率で取 り出すことができるようになる。 

さらに、本発明によれば、一般照明に必要 とされる光量を確保できるだけでなく、高効 率である分、発熱を抑えることができるので 、放熱部材等を必要とすることなく樹脂製の 外装体を用いることが初めてできるようにな る。そしてこのように樹脂製の外装体を用い ることができるようになることから、外装体 の形状や素材に対する選択性が大きく拡がり 、当該外装体に種々のレンズ機能や光拡散機 能を発揮させて、様々な目的に応じた好適な 照明を行うことが容易にできるようになる。  

具体例としては、前記LEDが白色光を照射す るものであり、前記外装体を透明にしたもの を挙げることができる。 

発光色にバリエーションを与えるには、例 えば前記外装体の表面又は内部に蛍光物質を 塗布又は混入させるとともに、前記LEDから射 出された光が前記蛍光物質を蛍光させつつ外 部に照射されるように構成したものが好適で ある。

このように構成した本発明によれば、LED照 明装置において、従来にない大光量・高効率 での面発光が可能になるうえ、外装体の形状 や素材に対する選択性が大きく、しかも放熱 部材等が不要な簡易な構成であるため、一般 照明のみならず、様々な目的に応じた好適な 照明を行うことができるようになる。

図1は本発明の一実施形態における蛍光 灯型LED照明装置の内部構造を示す概観図であ る。 図2は同実施形態における外装体の内部 構造を示す模式的断面図である。 図3は同実施形態における面発光LEDの模 式的断面図である。 図4は同実施形態における面発光LEDの模 式的斜視図である。 図5は本発明の他の実施形態における面 発光LEDの模式的断面図である。 図6は本発明のさらに他の実施形態にお ける蛍光型LED照明装置を示す斜視図である。 図7は同実施形態における蛍光型LED照明 装置の内部構造を示す模式的断面図である。 図8は同実施形態における回折シートの 構造を示す模式的斜視図である。 図9は本発明のさらに他の実施形態にお ける蛍光灯互換型LED照明装置の内部構造を示 す模式的断面図である。

以下、本発明の一実施形態について図1~図9 を参照して説明する。 

本実施形態に係るLED照明装置1は、例えば 光灯などに代わって、室内照明などの一般 明に用いられるものであり、図1に示すよう 、外装体2と、外装体2に取り付けられたLED3 、それら外装体2及びLED3を保持する保持体4 を備えている。 

外装体2は、樹脂を素材とする透明なもの あり、例えば断面が図2に示すように概略半 形状の柱状をなす。この実施形態では、こ 外装体2における両端面及び側周面のうちの 平面部に、それぞれ内向きの反射板21を取り けており、後述するLED3からこの外装体2の 部に導入された光が、反射板21を取り付けて いない側周面である円柱外面部22から射出さ るように構成している。 

LED3は、図3に示すように矩形乃至円形板状 なし、その一方の面板部の表面から白色光 射出する面発光タイプのものであり、前記 装体2の各端部に発光面を互いに対向させて 取り付けられている。詳述すれば、このLED3 、図3及び図4に示すように、PN接合構造を有 た簿板状をなす半導体素子本体31と、その 導体素子本体31の表面を略覆うように設けら れた表面電極32と、半導体素子本体31の裏面 略覆うように設けられた裏面電極兼反射板33 とを備えており、その中間のPN境界領域34か 光を厚み方向に射出する。なお、電力供給 のリード線35は素子本体31の周縁部に接続さ ている。 

前記表面電極32には、図3及び図4に示すよ に所定ピッチで複数の貫通孔321が厚み方向 形成してあって、それら各貫通孔321には、 記半導体素子本体31から放射される光を集光 し透過させる大きさの誘電体アンテナ36を設 ている。この誘電体アンテナ36が、光に対 て誘電体アンテナ36としての機能を有効に発 揮するためには、具体的な大きさとして、高 さ、幅(径)ともに、光の波長の数分の1から十 数倍程度である必要がある。より好ましくは 、1/3から3倍程度がよい。また、誘電体アン ナ36の形状は、図3及び図4では円柱状である 、多角形柱、楕円柱などでもよい。さらに 誘電体アンテナ36は、素子本体31と連続一体 のものでもよいし、図5に示すように誘電率 異なる別部材としてもよい。 

さらにこの実施形態では、図3に示すよう この表面電極32のさらに外側にYAGなどの蛍光 樹脂層37を設けており、半導体素子本体31か の光と、前記蛍光樹脂層37からの蛍光とが混 合されて、数色が混ざることで前述したよう に白色光が外部に射出されるように構成して いる。 

保持体4は、図1に示すように例えば長尺状 なす中空の本体41と、その本体41の各端部か ら直角に延伸する一対のアーム42とを備えた ので、各アーム42に設けられた図示しない ネクタに、前記外装体2の端部に設けられた 示しないコネクタが接続されて、当該外装 2及びLED3が、この保持体4に着脱可能に支持 れる。保持体4側のコネクタは、本体41に内 された図示しない整流回路などに接続され いるとともに、外装体2側のコネクタはLED3 接続されており、この保持体4に外装体2及び 3を装着することにより、LED3に電力を供給し 発光させることが可能になる。 

次に、このような構成のLED照明装置1の動 につき、簡単に説明する。 

電力が供給されてLED3が発光すると、図1に すように各LED3から出た光の一部は直接、前 記円柱外面部22から外部に射出される一方、 りは、円柱外面部22や反射板21で内部に反射 しながら、最終的には、円柱外面部22から外 に射出されることとなる。しかしてこのと の外装体2の内部での複数回の反射により、 円柱外面部22は、均一に発光する。 

このように構成したLED照明装置1によれば LED3の素子本体31に表面電極32により一様な電 界を与えているので、大面積で面発光させて 、大光量を得ることができる。一方、表面電 極32には、多数の誘電体アンテナ36を貫通さ ているので、電磁波である光を集光して外 に射出することができ、表面電極32による遮 光影響を大きく低減することができる。つま り、LED3に表面電極32と誘電体アンテナ36を備 ているので、大光量を発生させつつ、その 生した光を外部へ高効率で取り出すことが きる。 

したがって、一般照明に必要とされる光量 を確保できるだけでなく、高効率である分、 発熱を抑えることができるので、放熱部材等 を必要としない。    

さらに、このように発熱を抑制できるから こそ外装体2に樹脂を使用できるのであるが そのことにより、外装体2の形状や素材に対 る選択性を大きく拡がり、前記外装体2に種 々のレンズ機能や光拡散機能等を発揮させて 、様々な目的に応じた好適な照明を行うこと ができるようになる。 

また、LED3から照射された光を外装体2の内 で複数回反射させることにより、円柱外面 22を均一に発光させているので、照射面の るさを均一にすることができる。 

なお、本発明は前記実施形態に限られるもの ではない。以下に示す説明及び図において、 前記実施形態に対応する部材には同一の符号 を付すこととする。例えば、図6及び図7に示 LED照明装置1では、LED3を直線帯状の形とし 発光面が外装体2の長手方向と平行になるよ に外装体2の
側周面に貼設している。外装体2は図示しな 保持体の本体側に自身の長手方向に延びる を備えており、その溝の底面上に光を分散 せる回折シート7を設置している。また、外 体2の内部には粒子状の蛍光物質5と光散乱 子6が混入されている。 

回折シート7は図8に示すように光を透過し 曲することができるフィルム上に規則正し 微小突起71を設けたものである。突起同士 間隔は30nmから100μmの間にあるとよい。また ある列は30nmの間隔で微小突起41が並び、別 列は100nmの間隔で微小突起71が並ぶというよ うに、あるグループごとに微小突起71の間隔 異なっていても良い。 

ここで、このような構成におけるLED照明装 置1の動作について簡単に説明する。電源が ると、LED3からは紫外線あるいは青色の光が 外装体2の溝に向かって照射され、透明な回 折シート7によって複数の点あるいは線光源 光量をロスすることなく分散される。分散 れた光の一部は蛍光物質5を蛍光させ、光散 粒子6によって散乱されながら外装体2から 部へ出る。他の光は蛍光物質5を蛍光するこ なく外装体2から外部へ出て、蛍光した光と 混色する。 

また、図9に示すように、外装体2の中心に 通孔を形成して、そこにLED3を配置してもよ い。 

なお、蛍光物質を外装体の表面に塗布して も構わない。光を散乱させる手段として光散 乱粒子の代わりに、外装体の表面をサンドブ ラストなどによって表面加工を行ってもよい 。また、LEDは単一ではなく、複数個を並べて 一列にしても構わないし、誘電体アンテナを 用いていないLEDでも構わない。 

その他、本発明は前記図示例や実施形態に 限られず、その主旨を逸脱しない範囲で種々 の変形が可能である。

以上のように構成した本発明によれば、LED 照明装置において、従来にない大光量・高効 率での面発光が可能になるうえ、外装体の形 状や素材に対する選択性が大きく、しかも放 熱部材等が不要な簡易な構成であるため、一 般照明のみならず、様々な目的に応じた好適 な照明を行うことができるようになる。