戸田 健司 (〒62 新潟県新潟市西区五十嵐中島4-14-10 Niigata, 95021, JP)
UEMATSU, Kazuyoshi (2-15-7, Shindoorinishi Nishi-ku, Niigata-sh, Niigata 36, 95020, JP)
上松 和義 (〒36 新潟県新潟市西区新通西2-15-7 Niigata, 95020, JP)
SATO, Mineo (7793-12, Ikarashi1no-cho Nishi-ku, Niigata-sh, Niigata 01, 95021, JP)
国立大学法人新潟大学 (〒81 新潟県新潟市西区五十嵐二の町8050番地 Niigata, 95021, JP)
SUMITOMO CHEMICAL COMPANY, LIMITED (27-1, Shinkawa 2-chome Chuo-k, Tokyo 60, 10482, JP)
住友化学株式会社 (〒60 東京都中央区新川二丁目27番1号 Tokyo, 10482, JP)
TODA, Kenji (4-14-10, Ikarashinakajima Nishi-ku, Niigata-sh, Niigata 62, 95021, JP)
戸田 健司 (〒62 新潟県新潟市西区五十嵐中島4-14-10 Niigata, 95021, JP)
UEMATSU, Kazuyoshi (2-15-7, Shindoorinishi Nishi-ku, Niigata-sh, Niigata 36, 95020, JP)
| 式xM 1 O・M 2 O・yM 3 O 2 (ここで、M 1 はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上、M 2 はMgおよび/またはZn、M 3 はSiおよび/またはGeを表し、xは4以上6以下の範囲の値であり、yは2以上4以下の範囲の値である。)で表される化合物に付活剤が含有されてなる蛍光体。 |
| 式M 1 5 M 2 M 3 3 O 12 (ここで、M 1 はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上、M 2 はMgおよび/またはZn、M 3 はSiおよび/またはGeを表す。)で表される化合物に付活剤が含有されてなる蛍光体。 |
| 付活剤がEuである請求項1または2に記載の蛍光体。 |
| 式M 1 5(1-z) Eu z M 2 M 3 3 O 12 (ここで、M 1 はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上、M 2 はMgおよび/またはZn、M 3 はSiおよび/またはGeを表し、zは0.0001以上0.3以下の範囲の値である。)で表される蛍光体。 |
| ブリジガイト(Bredigite)と同型の結晶構造を有する請求項1~4のいずれかに記載の蛍光体。 |
| 請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体を有する蛍光体ペースト。 |
| 請求項6に記載の蛍光体ペーストを基板に塗布後、熱処理することにより得られる蛍光体層。 |
| 請求項1~5のいずれかに記載の蛍光体を有する発光素子。 |
本発明は、蛍光体に関する。
蛍光体は発光素子に用いられている。発 素子としては、蛍光体の励起源が真空紫外 である真空紫外線励起発光素子(例えば、プ ラズマディスプレイパネル、希ガスランプ等 )を挙げることができ、蛍光体は、上記のよ な励起源の照射などにより、これに励起エ ルギーが与えられて、発光する。
従来の蛍光体としては、非特許文献1には、 CaMgSi 2 O 6 で表される化合物に付活剤としてEuが含有さ てなる蛍光体が開示されている。
上記の蛍光体においては、輝度が十分と いえず、未だ改良の余地がある。本発明の 的は、より高い発光輝度を示すことのでき 蛍光体を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭
研究を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、下記の発明を提供す
。
<1>式xM 1
O・M 2
O・yM 3
O 2
(ここで、M 1
はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種
上、M 2
はMgおよび/またはZn、M 3
はSiおよび/またはGeを表し、xは4以上6以下の
囲の値であり、yは2以上4以下の範囲の値で
る。)で表される化合物に付活剤が含有され
てなる蛍光体。
<2>式M 1 5
M 2
M 3 3
O 12
(ここで、M 1
、M 2
およびM 3
は、前記と同じ意味を有する。)で表される
合物に付活剤が含有されてなる蛍光体。
<3>付活剤がEuである前記<1>または<
2>に記載の蛍光体。
<4>式M 1 5(1-z)
Eu z
M 2
M 3 3
O 12
(ここで、M 1
、M 2
およびM 3
は、前記と同じ意味を有し、zは0.0001以上0.3
下の範囲の値である。)で表される蛍光体。
<5>ブリジガイト(Bredigite)と同型の結晶構
を有する前記<1>~<4>のいずれかに記
載の蛍光体。
<6>前記<1>~<5>のいずれかに記載
蛍光体を有する蛍光体ペースト。
<7>前記<6>に記載の蛍光体ペーストを
基板に塗布後、熱処理することにより得られ
る蛍光体層。
<8>前記<1>~<5>のいずれかに記載
蛍光体を有する発光素子。
本発明の蛍光体は、より高い発光輝度を すことができ、特に、蛍光体の励起源が真 紫外線である真空紫外線励起発光素子用、 光体の励起源が近紫外線(例えば、紫外~青 LEDの発する紫外光~青色光)である近紫外線励 起発光素子(例えば、白色LED等)用として、好 である。さらに、蛍光体の励起源が電子線 ある電子線励起発光素子(例えば、ブラウン 管、フィールドエミッションディスプレイ、 表面電界ディスプレイ等)、蛍光体の励起源 紫外線である紫外線励起発光素子(例えば、 晶ディスプレイ用バックライト、3波長型蛍 光ランプ、高負荷蛍光ランプ等)、蛍光体の 起源がX線である発光素子(X線撮像装置等)等 発光素子にも、十分使用可能であり、本発 は工業的に極めて有用である。
以下に本発明について説明する。
本発明の蛍光体は、式xM 1
O・M 2
O・yM 3
O 2
(ここで、M 1
はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種
上、M 2
はMgおよび/またはZn、M 3
はSiおよび/またはGeを表し、xは4以上6以下、
ましくは4.8以上5.2以下の範囲の値であり、y
は2以上4以下、好ましくは2.8以上3.2以下の範
の値である。)で表される化合物に付活剤が
含有されてなることを特徴とする。
また、本発明の蛍光体は、式M 1 5 M 2 M 3 3 O 12 (ここで、M 1 、M 2 およびM 3 は、前記と同じ意味を有する。)で表される 合物に付活剤が含有されてなる。
上記において、化合物に付活剤が含有され なるとは、化合物を構成するM 1 、M 2 およびM 3 から選ばれる1種以上の元素において、その 部が、付活剤で置換されてなることを意味 、本発明においては、このように、化合物 付活剤が含有されることにより、蛍光体と る。また、本発明の蛍光体においては、化 物を構成するM 1 の一部が、付活剤で置換されることが好まし い。
本発明において、付活剤としては、希土 元素、遷移金属元素の中から選択すること でき、この中から、付活剤となる元素を、 択すればよい。これらの中でも、発光輝度 さらにより高める観点では、付活剤は、Eu Tb、CeおよびMnから選ばれる1種以上の元素で ることが好ましく、より好ましくは、Euで る。また、付活剤が、Eu、Tb、CeおよびMnから 選ばれる1種以上の元素である場合には、こ らの元素の一部をAl、Y、La、Gd、Pr、Nd、Sm、D y、Ho、ErおよびBiからなる群より選ばれる1種 上の元素で置換(共付活)してもよい。
また、本発明の蛍光体は、式M 1 5(1-z) Eu z M 2 M 3 3 O 12 (ここで、M 1 、M 2 およびM 3 は、前記と同じ意味を有し、zは0.0001以上0.3 下、好ましくは0.01以上0.1以下の範囲の値で る。)で表される。該蛍光体において、付活 剤はEuである。
本発明において、M 1 は、Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる1 以上の元素を表し、少なくともCaを含有する ことが好ましい。
本発明において、M 2 は、Mgおよび/またはZnを表す。原料使用の容 性の観点で好ましいのは、Mgである。
本発明において、M 3 は、Siおよび/またはGeを表す。原料入手性の 点で好ましいのは、Siである。
また、本発明の蛍光体は、ブリジガイト( Bredigite)と同型の結晶構造を有することが好 しく、このことにより、さらにより高い発 輝度を示すことが可能となる。
次に、本発明の蛍光体を製造する方法につ て説明する。本発明の蛍光体は、焼成によ 本発明の蛍光体となり得る組成を含有する 属化合物混合物を焼成することにより製造 ることができる。具体的には、対応する金 元素(M 1 、M 2 、M 3 、付活剤)を含有するそれぞれの化合物を所 の組成となるように秤量し混合した後に得 れた金属化合物混合物を焼成することによ 製造することができる。
前記の対応する金属元素を含有する化合 としては、例えば、酸化物を用いるか、ま は水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化 、シュウ酸塩、リン酸塩など高温で分解お び/または酸化して酸化物になり得るものを 用いることができる。
上記の金属元素を含有する化合物としてフ 化物、塩化物等のハロゲン化物を適量用い ことにより、生成する蛍光体の結晶性、蛍 体を構成する粒子の平均粒径を制御するこ ができる。この場合、ハロゲン化物は、反 促進剤(フラックス)としての役割を果たす 合もある。フラックスとしては、例えば、Mg F 2 、CaF 2 、SrF 2 、BaF 2 、MgCl 2 、CaCl 2 、SrCl 2 、BaCl 2 、MgI 2 、CaI 2 、SrI 2 、BaI 2 などのハロゲン化物、NH 4 Cl、NH 4 Iなどのアンモニウム塩、B 2 O 3 、H 3 BO 3 などのホウ素化合物を挙げることができ、こ れらを金属化合物混合物の原料として、ある いは、金属化合物混合物に適量添加して用い ることができる。
例えば、本発明において好ましい蛍光体の つであるBa:Mg:Si:Euのモル比が、4.99:1:3:0.01で る蛍光体は、BaCO 3 、MgO、SiO 2 およびEu 2 O 3 を、Ba:Mg:Si:Euのモル比が4.99:1:3:0.01となるよう に秤量、混合して得られる金属化合物混合物 を焼成することにより製造することができる 。
前記の混合には、例えばボールミル、V型 混合機、攪拌機等の通常工業的に用いられて いる装置を用いることができる。また、湿式 混合、乾式混合のいずれによってもよい。ま た晶析による工程を経てもよい。
前記の金属化合物混合物を、組成にもよ が、例えば600℃以上1600℃以下の温度範囲に て、0.3時間以上100時間以下の時間範囲で保持 して焼成することにより本発明の蛍光体を得 ることができる。前記の焼成時の保持温度は 、1100℃以上1400℃以下の温度であることが好 しい。
焼成時の雰囲気としては、例えば、窒素 アルゴン等の不活性ガス雰囲気、空気、酸 、酸素含有窒素、酸素含有アルゴン等の酸 性雰囲気、水素を0.1~10体積%含有する窒素、 水素を0.1~10体積%含有するアルゴン等の還元 雰囲気が挙げられる。またさらに強い還元 の雰囲気で焼成する場合には適量の炭素を 属化合物混合物に含有させて焼成するなど 技術を駆使してもよい。
また、前記の焼成の前に、金属化合物混 物について、焼成時の保持温度未満の温度 保持して仮焼を行い、酸化物としたり、結 水を除去したりした後に、前記の焼成を行 ことも可能である。仮焼を行う雰囲気は不 性ガス雰囲気、酸化性雰囲気もしくは還元 雰囲気のいずれでもよい。また仮焼後に粉 することもできる。また仮焼時の雰囲気は 大気等の酸化性雰囲気、還元性雰囲気のい れでもよい。
さらに上記方法にて得られる蛍光体を、 えばボールミル、ジェットミル等を用いて 砕することができる。また、洗浄、分級す ことができる。また、粉砕、焼成を2回以上 行うこともできる。また、蛍光体の粒子表面 を表面修飾材で被覆するなどの表面処理を施 してもよい。表面修飾材としては、Si、Al、Ti 、La、Y等を含有する無機物質を挙げることが できる。
上記のようにして得られる本発明の蛍光 は、より高い発光輝度を示すことができ、 光素子用として、特に、真空紫外線励起発 素子用、近紫外線励起発光素子用として、 適である。
次に、本発明の蛍光体を有する蛍光体ペー
トについて説明する。
本発明の蛍光体ペーストは、本発明の蛍光
および有機物を主成分として含有し、該有
物としては、溶剤、バインダー等を挙げる
とができる。本発明の蛍光体ペーストは、
来の発光素子の製造において使用されてい
蛍光体ペーストと同様に用いることができ
熱処理することにより蛍光体ペースト中の
機物を揮発、燃焼、分解等により除去し、
発明の蛍光体から実質的になる蛍光体層を
ることができる。
本発明の蛍光体ペーストは、例えば、特 平10-255671号公報に開示されているような公 の方法により製造することができ、例えば 本発明の蛍光体とバインダーと溶剤とを、 ールミルや三本ロール等を用いて混合する とにより、得ることができる。また、本発 において、蛍光体ペーストは、本発明の蛍 体以外の蛍光体を含有することもできる。
前記バインダーとしては、セルロース系 脂(エチルセルロース、メチルセルロース、 ニトロセルロース、アセチルセルロース、セ ルロースプロピオネート、ヒドロキシプロピ ルセルロース、ブチルセルロース、ベンジル セルロース、変性セルロースなど)、アクリ 系樹脂(アクリル酸、メタクリル酸、メチル クリレート、メチルメタクリレート、エチ アクリレート、エチルメタクリレート、プ ピルアクリレート、プロピルメタクリレー 、イソプロピルアクリレート、イソプロピ メタクリレート、n-ブチルアクリレート、n- ブチルメタクリレート、tert-ブチルアクリレ ト、tert-ブチルメタクリレート、2-ヒドロキ シエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチル タクリレート、2-ヒドロキシプロピルアク レート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレー ト、ベンジルアクリレート、ベンジルメタク リレート、フェノキシアクリレート、フェノ キシメタクリレート、イソボルニルアクリレ ート、イソボルニルメタクリレート、グリシ ジルメタクリレート、スチレン、α-メチルス チレンアクリルアミド、メタアクリルアミド 、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル などの単量体のうちの少なくとも1種の重合 )、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ ビニルブチラール、ポリビニルアルコール、 プロピレングリコール、ポリエチレンオキサ イド、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フ ェノール樹脂などが挙げられる。
また前記溶剤としては、例えば1価アルコ ールのうち高沸点のもの;エチレングリコー やグリセリンに代表されるジオールやトリ ールなどの多価アルコール;アルコールをエ テル化および/またはエステル化した化合物 (エチレングリコールモノアルキルエーテル エチレングリコールジアルキルエーテル、 チレングリコールアルキルエーテルアセテ ト、ジエチレングリコールモノアルキルエ テルアセテート、ジエチレングリコールジ ルキルエーテル、プロピレングリコールモ アルキルエーテル、プロピレングリコール アルキルエーテル、プロピレングリコール ルキルアセテート)などが挙げられる。
前記のようにして得られた蛍光体ペース を、基板に塗布後、熱処理して得られる蛍 体層も、蛍光体と同様に発光強度が高い。 板としては、材質はガラス基板、樹脂フィ ム等であってもよく、また、形状は板状の の、容器状のものであってもよく、さらに レキシブルなものであってもよい。また、 布の方法としては、スクリーン印刷法、イ クジェット法等が挙げられる。また、熱処 の温度としては、通常、300℃~600℃である。 また、基板に塗布後、熱処理を行う前に、室 温~300℃の温度で乾燥を行ってもよい。
また、本発明の発光素子は、前記の蛍光体 有する。発光素子は、通常、蛍光体とその 起源、必要に応じて、他の蛍光体を有する 他の蛍光体としては、赤色発光蛍光体とし 、3価のユウロピウム付活酸化イットリウム 蛍光体(Y 2 O 3 :Eu)、3価のユウロピウム付活酸硫化イットリ ム蛍光体(Y 2 O 2 S:Eu)などを挙げることができ、緑色発光蛍光 として、セリウム、テルビウム付活リン酸 ンタン(LaPO 4 :Ce、Tb)やテルビウム付活セリウム・テルビウ ム・マグネシウム・アルミニウム蛍光体((CeTb )MgAl 11 O 19 :Tb)、マンガン付活ケイ酸亜鉛蛍光体(Zn 2 SiO 4 :Mn)などを挙げることができ、青色発光蛍光 としては、ユウロピウム付活ストロンチウ リン酸塩蛍光体(Sr 5 (PO 4 ) 3 Cl:Eu)、ユウロピウム付活ストロンチウム・バ リウム・カルシウムリン酸塩蛍光体((Sr,Ca,Ba) 5 (PO 4 ) 3 Cl:Eu)、ユウロピウム付活バリウム・マグネシ ウム・アルミニウム蛍光体(BaMg 2 Al 16 O 27 :Eu、BaMgAl 10 O 17 :Eu等)、ケイ酸塩蛍光体((Sr,Ca,Ba)MgSi 2 O 6 :Eu、(Sr,Ca,Ba) 3 MgSi 2 O 8 :Eu等)などを挙げることができる。
ここで、本発明の蛍光体を有する発光素 の例として、紫外線励起発光素子である三 長形蛍光ランプを挙げてその製造方法につ て説明する。三波長形蛍光ランプの製造方 としては例えば、特開2004-2569号公報に開示 れているような公知の方法が使用できる。 なわち、青色発光蛍光体、緑色発光蛍光体 よび赤色発光蛍光体を、発光色が求める白 になるように適宜に混合した三波長発光形 光体を、例えば、ポリエチレンオキサイド 溶液などに分散して蛍光体ペーストを調製 る。この蛍光体ペーストをガラスバルブの 面に塗布した後に、例えば400℃~900℃の温度 範囲でベーキングして蛍光膜を形成させる。 この後、ガラスバルブ端部へのステムの封止 、バルブ内の排気、水銀および希ガスの封入 、排気管の封切、口金の装着など通常の工程 を経て、三波長形蛍光ランプを製造すること ができる。
次に本発明の蛍光体を有する発光素子の として、真空紫外線励起発光素子であるプ ズマディスプレイパネルを挙げてその製造 法について説明する。プラズマディスプレ パネルの製造方法としては例えば、特開平1 0-195428号公報に開示されているような公知の 法が使用できる。すなわち、緑色発光蛍光 、赤色発光蛍光体、青色発光蛍光体により 成されるそれぞれの蛍光体を、例えば、セ ロース系樹脂、ポリビニルアルコールから るバインダーおよび溶剤と混合して蛍光体 ーストを調製する。背面基板の内面の、隔 で仕切られアドレス電極を備えたストライ 状の基板表面と隔壁面に、蛍光体ペースト スクリーン印刷などの方法によって塗布し 300~600℃の温度範囲で熱処理し、それぞれの 蛍光体層を得る。これに、蛍光体層と直交す る方向の透明電極およびバス電極を備え、内 面に誘電体層と保護層を設けた表面ガラス基 板を重ねて接着する。内部を排気して低圧の XeやNe等の希ガスを封入し、放電空間を形成 せることにより、プラズマディスプレイパ ルを製造することができる。
次に本発明の蛍光体を有する発光素子の として、電子線励起発光素子であるフィー ドエミッションディスプレイを挙げてその 造方法について説明する。フィールドエミ ションディスプレイの製造方法としては例 ば、特開2002-138279号公報に開示されている うな公知の方法が使用できる。すなわち、 色発光蛍光体、赤色発光蛍光体、青色発光 光体により構成されるそれぞれの蛍光体を それぞれ、例えば、ポリビニルアルコール 溶液などに分散して蛍光体ペーストを調製 る。その蛍光体ペーストをガラス基板上に 布後、熱処理することにより蛍光体層を得 フェイスプレートとする。そのフェイスプ ートと多数の電子放出素子を有するリアプ ートとを支持枠を介して組立てるとともに これらの間隙を真空排気しつつ気密封止す など通常の工程を経て、フィールドエミッ ョンディスプレイを製造することができる
次に本発明の蛍光体を有する発光素子の例 して、近紫外線励起発光素子である白色LED 挙げてその製造方法について説明する。白 LEDの製造方法としては例えば、特開平5-15260 9号公報および特開平7-99345号公報等に開示さ ているような公知の方法が使用できる。す わち本発明の蛍光体を少なくとも含有する 光体を、エポキシ樹脂、ポリカーボネート シリコンゴムなどの透光性樹脂中に分散さ 、その蛍光体を分散させた樹脂を青色LEDま は紫外LEDを取り囲むように成形することに り、白色LEDを製造することができる。また 本発明の蛍光体が、青色蛍光体である場合 は、公知の赤色蛍光体、緑色蛍光体を、本 明の青色蛍光体とともに、樹脂中に分散さ ればよい。赤色蛍光体としては、(Y,La,Gd,Lu) 2 O 2 S:Euを挙げることができ、緑色蛍光体として 、BaMgAl 10 O 17 :Eu,Mnを挙げることができる。
また、蛍光体を透光性樹脂中に分散させ ことなく、白色LEDを製造することもできる すなわち、近紫外LEDを取り囲むように透光 樹脂(ここで、透光性樹脂は、蛍光体を含有 していない。)を成形し、その表面に蛍光体 を形成させて、白色LEDを製造することもで る。また、このとき、蛍光体層の表面をさ に透光性樹脂で覆ってもよい。蛍光体層は 前記の蛍光体ペーストを用いて、透光性樹 の表面に塗布するなどして、形成させるこ ができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳し 説明するが、本発明はこれらの実施例に限 されるものでもない。
紫外線励起による発光輝度の測定は、分 蛍光光度計(日本分光株式会社製FP6500)を用 て、大気中で、蛍光体に近紫外線(400nm)を照 することで行った。
真空紫外線励起による発光輝度の測定は、 光体を真空槽内に設置し、6.7Pa(5×10 -2 torr)以下の真空に保持し、エキシマ146nmラン (ウシオ電機株式会社製H0012型)またはエキシ 172nmランプ(ウシオ電機社製、H0016型)を用い 、蛍光体にこれらの真空紫外線を照射する とで行った。また、輝度の測定には、分光 射計(株式会社トプコン製SR-3)を用いた。
蛍光体の粉末X線回折図形は、CuKαの特性X 線を用いた粉末X線回折法により測定した。 定装置としては、株式会社リガク製X線回折 定装置RINT2500TTR型を用いた。
比較例1
炭酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)CaCO 3
、酸化ユーロピウム(信越化学工業(株)製)Eu 2
O 3
、塩基性炭酸マグネシウム(和光純薬工業(株)
製)(MgCO 3
) 4
Mg(OH) 2
・5H 2
O)、酸化珪素(和光純薬工業(株)製)SiO 2
の各原料を用いて、Ca:Eu:Mg:Siのモル比が0.95:0.
05:1:2になるように配合、混合して、金属化合
物混合物を得た後、2体積%H 2
含有Ar雰囲気中で1200℃の温度で2時間焼成し
。このようにして、式Ca 0.95
Eu 0.05
MgSi 2
O 6
で表される蛍光体を得た。得られた蛍光体に
、400nmの近紫外線を照射したところ、青色に
光し、輝度を100とした(ここで、輝度は、分
光蛍光光度計により表示されるY値を用いた
)。また、この蛍光体に、146nmランプによる
空紫外線を照射したところ、青色に発光し
輝度は12cd/m 2
を示した。また、この蛍光体に、172nmランプ
よる真空紫外線を照射したところ、青色に
光し、輝度は5cd/m 2
を示した。
実施例1
炭酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)CaCO 3
、酸化ユーロピウム(信越化学工業(株)製)Eu 2
O 3
、塩基性炭酸マグネシウム(和光純薬工業(株)
製)(MgCO 3
) 4
Mg(OH) 2
・5H 2
O)、酸化珪素(和光純薬工業(株)製)SiO 2
の各原料を用いて、Ca:Eu:Mg:Siのモル比が4.95:0.
05:1:3になるように配合、混合して、金属化合
物混合物を得た後、2体積%H 2
含有Ar雰囲気中で1300℃の温度で2時間焼成し
。このようにして、式Ca 4.95
Eu 0.05
MgSi 3
O 12
で表される蛍光体1を得た。得られた蛍光体1
、400nmの近紫外線を照射したところ、緑色
発光し、比較例1を100としたときの輝度は473
なった。そのときに得られた発光スペクト
を図1に示す。また、この蛍光体1に、146nmラ
ンプによる真空紫外線を照射したところ、緑
色に発光し、輝度は62cd/m 2
を示した。また、この蛍光体1に、172nmランプ
による真空紫外線を照射したところ、緑色に
発光し、輝度は102cd/m 2
を示した。また、蛍光体1について、粉末X線
折測定を行い、結晶構造を調べたところ(結
果を図2に示す。)、ブリジガイト(Bredigite)と
型の結晶構造を有することがわかった。
実施例2
炭酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)CaCO 3
、炭酸ストロンチウム(和光純薬工業(株)製)Sr
CO 3
、酸化ユーロピウム(信越化学工業(株)製)Eu 2
O 3
、塩基性炭酸マグネシウム(和光純薬工業(株)
製)(MgCO 3
) 4
Mg(OH) 2
・5H 2
O)、酸化珪素(和光純薬工業(株)製)SiO 2
の各原料を用いて、Ca:Sr:Eu:Mg:Siのモル比が4.45
:0.5:0.05:1:3になるように配合、混合して、金
化合物混合物を得た後、2体積%H 2
含有Ar雰囲気中で1300℃の温度で2時間焼成し
。このようにして、式Ca 4.45
Sr 0.5
Eu 0.05
MgSi 3
O 12
で表される蛍光体2を得た。得られた蛍光体2
、400nmの近紫外線を照射したところ、緑色
発光し、輝度は66cd/m 2
を示した。比較例1を100としたときの輝度は44
0となった。そのときに得られた発光スペク
ルを図1に示す。また、この蛍光体2に、146nm
ンプによる真空紫外線を照射したところ、
色に発光し、輝度は55cd/m 2
を示した。また、この蛍光体2に、172nmランプ
による真空紫外線を照射したところ、緑色に
発光し、輝度は91cd/m 2
を示した。また、蛍光体2について、粉末X線
折測定を行い、結晶構造を調べたところ(結
果を図2に示す。)、ブリジガイト(Bredigite)と
型の結晶構造を有することがわかった。
実施例3
炭酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)CaCO 3
、炭酸バリウム(和光純薬工業(株)製)BaCO 3
、酸化ユーロピウム(信越化学工業(株)製)Eu 2
O 3
、塩基性炭酸マグネシウム(和光純薬工業(株)
製)(MgCO 3
) 4
Mg(OH) 2
・5H 2
O)、酸化珪素(和光純薬工業(株)製)SiO 2
の各原料を用いて、Ca:Ba:Eu:Mg:Siのモル比が4.45
:0.5:0.05:1:3になるように配合、混合した後、2
積%H 2
含有Ar雰囲気中で1300℃の温度で2時間焼成し
。このようにして、式Ca 4.45
Ba 0.5
Eu 0.05
MgSi 3
O 12
で表される蛍光体3を得た。得られた蛍光体3
、400nmの近紫外線を照射したところ、青色
発光し、比較例1を100としたときの輝度は220
なった。そのときに得られた発光スペクト
を図1に示す。また、この蛍光体3に、146nmラ
ンプによる真空紫外線を照射したところ、青
色に発光し、輝度は23cd/m 2
を示した。また、この蛍光体3に、172nmランプ
による真空紫外線を照射したところ、青色に
発光し、輝度は50cd/m 2
を示した。また、蛍光体3について、粉末X線
折測定を行い、結晶構造を調べたところ(結
果を図2に示す。)、ブリジガイト(Bredigite)と
型の結晶構造を有することがわかった。
