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Patent Searching and Data


Title:
FOOTWEAR SOLE INSERT AND FOOTWEAR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/008462
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a footwear sole insert and footwear that would allow performing the fundamental motion of grasping through regulation and promotion of the formation of a functional fundamental arch line linking the cuneocuboid joint areas at cuboidal bone edges of the foot parts with the second and third MP joint areas thereof to thereby making it possible to basically solve alignment abnormality and functional failure. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A sole insert (1) is provided with a raised ridge face (2) brought into contact with the region of the foot part extending from the vicinity of the cuneocuboid joint area (11) at edges of cuboids (10) to the vicinity of the proximal phalanxes (15) at the MP joint area (14) between second metatarsals (12) and third metatarsals (13) so as to elevate the region and hold the same in archlike form.

Inventors:
KAWAHARA TAKEMASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/062444
Publication Date:
January 15, 2009
Filing Date:
July 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEA SHELL CO LTD (JP)
KAWAHARA TAKEMASA (JP)
International Classes:
A43B17/00; A43B13/14; A61F5/14
Foreign References:
JP2000354503A2000-12-26
JP2002282011A2002-10-02
JP2005000347A2005-01-06
JPH09224703A1997-09-02
Other References:
See also references of EP 2165617A4
Attorney, Agent or Firm:
NAKAI, Nobuhiro (OSAKA BRANCH OFFICE BLDG.7F, 2-16 Kitahamahigashi,Chuo-k, Osaka-shi Osaka 31, JP)
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Claims:
 立方骨端部の楔立方関節部近傍から第2中足骨と第3中足骨間のMP関節部の基節骨近傍までの部位に当接し、当該部位を盛り上げてアーチ状に保持する隆起面が形成されるとともに、前記MP関節部に対してはMP関節が嵌合する凹部が形成されてなることを特徴とする履物中敷。
 立方骨端部の楔立方関節部近傍から第2中足骨と第3中足骨間のMP関節部の基節骨近傍までの部位に当接し、当該部位を盛り上げてアーチ状に保持する隆起面が形成されるとともに、前記MP関節部に対してはMP関節が嵌合する凹部が形成されてなる履物内底面を有することを特徴とする履物。
Description:
履物中敷及び履物

 本発明は、足部のアーチ構造の調整や機 補強を行うことができ、偏平足や外反母趾 の下肢疾患の予防や治療に効果を発揮でき 履物の中敷及び履物に関する。

 起立時や歩行時において、骨格のゆがみ どにより、繰り返し荷重が過度に足部にか り続けると、いわゆる外反母趾や偏平足な のアライメント異常や下肢疾患を引き起こ 原因となり、その症状が悪化すれば歩行自 が困難になるなど日常生活そのものが維持 きなくなる重要な問題を招く。そこで、足 骨格と形態を分析して足部の機能障害を予 、治療する目的の中敷や履物が各種提案さ ている。

 例えば、歩行時における足部への荷重の移 方向に着目し、独自の理論により下肢疾患 治療や予防に用いることができる履物が提 されている(特許文献1参照)。また、足部の ーチ構造の調整を行うことができるとして 足の機能を補強することが出来る靴及び靴 敷が提案されている(特許文献2参照)。その 、足の骨格構造の分析に応じて各種の履物 中敷が提案されている。

特開2005-347号公報

特開平9-224703号公報

 しかしながら、従来から提案されている 物や中敷において、外反母趾などのアライ ント異常や足部の機能障害を予防、治療す 目的で各種の解決手段が提案されていても 足部の基本概念と機能に基づいて解決策を じない限り、根本的な解決はなされないも である。

 人間の足部は、図6(a)(b)に示すように、複 数の骨から構成され、複雑に機能して、不整 地への適応、体重や体の移動によって生じた 力を地表に伝達するようにアーチ構造が形成 されている。一般的には同図に示すように、 内側縦アーチ(舟状骨を頂点として後方は踵 の接地点から前方は第1中足骨でつくる弧)、 外側縦アーチ(立方骨を頂点として後方は踵 の接地点から前方は第5中足骨でつくる弧)、 横アーチ(中足骨でつくる弧)から形成されて るとし、荷重の分散や足底にかかるショッ 吸収、ウィンドラス機構によるアーチの巻 上げやテコ作用による体重移動が主な役割 されている。

 しかしながら、従来のアーチ構造の考え やその役割の認識は、足部の一部に対する 察であって、基本的な足部の機能性を考慮 ているとはいえないものである。すなわち 人以外の類人猿では手も足も形状が似てお 、足も手と同様にものを掴む動作を行うこ ができ、元来、人の足も手と同様にものを むキャッチング機能を有していたにも拘ら 、人が二足歩行を行うようになり、足の構 が二足歩行に適するように進化するととも 、履物の誕生によって、かかるキャッチン 機能の低下を引き起こしてきたものである したがって、足の基本的な機能性を把握す には、元来有していた物を掴むという足の 造に立ち返って考察すべきである。

 人の足部を解剖学的見地から考察すると 拇指と四指を寄せる動作と、MP関節からの 曲動作とによって掴む動作ができるという 造が存在する。また、足底のしわを見ると 指球横長軸方向に一番大きなしわが存在し おり、かかるしわは手を見てもわかるよう 能的に曲がる部分に存在している。このこ からも、人の足部の基本的な機能は、掴む 作にあり、上記した従来からの足部のアー 概念も、かかる足部機能自体の基本概念を とに考察すべきであって、この掴む動作の 礎となる立方骨骨端、楔立方関節部から第2 第3MP関節部を結ぶラインを機能的基本アー とすべきである。上記した内側、外側縦ア チもこの基本アーチを頂として左右に存在 ることになり、この頂が無い状態ではこれ のアーチ構造も確立されないことになるか である。

 外反母趾や扁平足などのアライメント異 や足部の機能障害についての解決策も、足 の基本が掴む構造と捉えるか単にバネの様 潰れる構造と捉えるかでは大きな差が生じ 訳であり、足部の問題を根本から解決する めには、まず足部本来の掴むという機能、 作を促進する必要があり、従来の提案物は かる基本的な機能と動作に基いて構成され いるものではなかった。

 そこで本発明は、上記した従来は注目さ ていなかった足部の立方骨骨端、楔立方関 部から第2、第3MP関節部を結ぶ機能的基本ア ーチラインの形成に基づいて基本動作が行え るようになることで、アライメント異常や機 能障害を根本から解決することが期待できる との観点からなされたものであり、かかるア ーチの形成を調整、促進することができる履 物中敷及び履物を提供することを課題とする 。

 上記課題を解決するために、本発明は次 ように構成した。すなわち、本願発明の履 中敷は、立方骨端部の楔立方関節部近傍か 第2中足骨と第3中足骨間のMP関節部の基節骨 近傍までの部位に当接し、当該部位を盛り上 げてアーチ状に保持する隆起面が形成される とともに、前記MP関節部に対してはMP関節が 合する凹部が形成されてなることを特徴と ている。

 また、本願発明に係る履物は、立方骨端 の楔立方関節部近傍から第2中足骨と第3中 骨間のMP関節部の基節骨近傍までの部位に当 接し、当該部位を盛り上げてアーチ状に保持 する隆起面が形成されるとともに、前記MP関 部に対してはMP関節が嵌合する凹部が形成 れてなる履物内底面を有することを特徴と ている。

 本発明によれば、足部の立方骨骨端、楔 方関節部から第2、第3MP関節部を結ぶ機能的 基本アーチラインが形成されることで掴む動 作が行えるようになり、歩行時における体重 移動等に対して、荷重関節の機械的ストレス の軽減、走行時、立位時の機能改善を図るこ とができ、従来から問題視されている外反母 趾や偏平足等のアライメント異常や足部の機 能障害を根本的に解消することができる。

 本発明を実施するための一形態を、図面 基づいて具体的に説明する。図1は、本発明 に係る中敷1の構成を示す平面図で、図2(a)(b) 、同じく正面図と側面図である。中敷1は、 熱可塑性を有する樹脂材料でなるシート部材 から構成されており、図示のように、その中 央部に隆起面2が形成されており、この中敷1 履物内に装着すると、足部が中敷1に載置さ れる際の状態を表す図3に示すように、足部 立方骨10端部の楔立方関節部11近傍から第2中 足骨12と第3中足骨13間のMP関節部14の基節骨15 傍までの部位に当接し、当該部位を盛り上 てアーチ状に保持するように形成されてい 。

 この立方骨10端部の楔立方関節部11近傍か ら第2中足骨12と第3中足骨13間のMP関節部14の 節骨15近傍までの部位は、従来の足部に形成 されていると認識されている内側縦アーチ、 外側縦アーチ、横アーチのバネの様に潰れる 構造と捉えるアーチ構造とは異なり、MP関節 ら屈曲により掴む動作ができるという足の 来の基本構造として捉えたアーチを形成す 部位と認識される個所である。

 隆起面2は、図2に示すように、基節骨15の 接地面3と楔立方関節部11の接地面4をそれぞ 端部とし、接地面3にはその端部側の出っ張 がMP関節部14に嵌合するための凹部5が形成 れるとともに、この凹部5から後方の楔立方 節部11の接地面4に向けてせりあがる傾斜面6 として形成されている。この傾斜面6は、同 (a)に示すように、断面山型に盛り上がるよ に形成されており、足を中敷1に載置した際 、上記した部位のアーチを形作る形態に構 されている。

 隆起面2は、かかるアーチを調整する目的 で形成されているが、その基本形状と大きさ の比率は、足部の機能解剖にしたがい平均的 な実寸計算を行って比率化すると(筋ボリュ ムの考慮はなし)、図4に示す基準方法に基づ いて決定されている。

 図4において、隆起面2の先端となる第2中 骨12と第3中足骨間13のMP関節部14の基節骨15 傍から踵骨祖面16までの長さをAとし、隆起 2の後端となる立方骨10端部の楔立方関節部11 近傍から垂直にみた隆起高さをBとすると、 々の足によってハイアーチや偏平足等のア イメントには違いがあるものの、数々のデ タ取りに基づいて、A:B=3~30:1の比率が効果的 あり、かかる比率によってそれぞれの足に じた隆起面2を形成すればよい。例えば、足 寸が23cmの場合には、Aが約15cm、Bが約2.5cmであ り、15:2.5=6:1となり、一般的な平均値として 準化できる。筋ボリュームを考慮すると、 の高さBは2.5cm以下となる。

  このような隆起面2が形成された中敷1を 履物の靴底に装着しておけば、従来のアーチ 概念の基本ともなる足裏のアーチの調整や補 強となり、この基本アーチ構造の回復を促進 するので、歩行時における体重移動等に対し て、荷重関節の機械的ストレスの軽減、走行 時、立位時の機能改善を図ることができ、従 来から問題視されている外反母趾や偏平足等 のアライメント異常や足部の機能障害を根本 的に解消することができる。

 上記実施例では、中敷1における隆起面2 一体成形されたものとしているが、かかる 起面2のみをシリコン、ウレタン、ゴム、天 樹脂、発泡スチロール、スポンジ等の弾力 を有する素材で形成し、既存の中敷に貼り けるようにして構成することもできる。

  また、上記実施の形態は、履物中敷と て説明したが、図5に示すように、履物20の 底面にも上記したように構成される隆起面2 形成することができる。履物そのものに、 記と同様の隆起面2を形成することにより、 足部の基本アーチ構造の異常を調整でき、ア ーチの機能回復を図ることができ、全く同じ 効果を発揮することができる。

 本願発明は、中敷として既存の履物全般 適用できるように構成されるとともに、履 全般の足底部として応用でき、スリッパや ンダル等も適用対象となるが、さらに、靴 やストッキング、サポーター等の足底部の 造として適用でき、足部における最も基本 なアーチ構造を調整する目的で足裏と接す 着衣にまで応用することができる。

本発明の実施例である中敷の構成を示 外観図である。 本発明の実施例である中敷の構成を示 正面図と側面図である。 足部が中敷に載置される際にどの部位 当接するかを示す図である。 隆起面の形成における比率設定を説明 る図である。 履物として構成された実施例の構成を す図である。 従来の足部のアーチ構造を説明する図 ある。

符号の説明

 1 中敷
 2 隆起面
 3 基節骨の接地面
 4 楔立方関節部の接地面
 5 凹部
 6 山型傾斜面
 10 立方骨
 11 楔立方関節部
 12 第2中足骨
 13 第3中足骨
 14 MP関節部
 15 基節骨