Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
FUEL CELL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028427
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a fuel cell device which can be efficiently started. The fuel cell device comprises a cell stack (25) comprising a plurality of fuel cells (24), which have been electrically connected in series with each other within a housing vessel, a reforming part (32) comprising a reforming catalyst (34), which can perform partial oxidation reforming, autothermal reforming, and steam reforming as a reforming reaction, the reforming part (32) being provided above the cell stack (25), a vaporizing part (31) for producing steam supplied into the reforming part (32), a reforming gas supply part (2) for supplying a gas to be reformed into the reforming part (32), an oxygen-containing gas supply part (3) for supplying an oxygen-containing gas into the reforming part (32), a water supply part for supplying water into the vaporizing part (31), and a control unit (14) for controlling a reforming reaction in the reforming part (32). The control unit (14) controls the reforming reaction in the reforming part (32) depending upon the temperature of the reforming part (32) at the time of startup of the fuel cell device.

Inventors:
TAKAHASHI NARUTO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065047
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 22, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
TAKAHASHI NARUTO (JP)
International Classes:
H01M8/04; C01B3/38; H01M8/06; H01M8/12
Domestic Patent References:
WO2006073150A12006-07-13
Foreign References:
JP2004319420A2004-11-11
JP2004338975A2004-12-02
JP2000319004A2000-11-21
JP2005317405A2005-11-10
JP2007200709A2007-08-09
JP2004339007A2004-12-02
JP2004220876A2004-08-05
Attorney, Agent or Firm:
SAIKYO, Keiichiro (2-6Bingomachi 3-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 51, JP)
Download PDF:
Claims:
 収納容器内に、複数の燃料電池セルを電気的に直列に接続してなるセルスタックと、
 該セルスタックの上方に配置され前記燃料電池セルからの燃料ガスを燃焼することで生じる燃焼ガスに曝されるとともに、改質反応として部分酸化改質、オートサーマル改質および水蒸気改質を行なうことが可能な改質触媒を有する改質部と、
 該改質部に供給する水蒸気を生成するための気化部と、
 前記改質部に被改質ガスを供給するための被改質ガス供給部と、
 前記改質部に酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス供給部と、
 前記気化部に水を供給するための水供給部と、
 前記改質部の改質反応を制御する制御装置とを具備する燃料電池装置であって、
 前記制御装置は、
  前記燃料電池装置の起動時における前記改質部の温度が水蒸気改質可能温度未満である場合には、前記改質部の改質反応が、前記部分酸化改質、前記オートサーマル改質および前記水蒸気改質の順で順次行なわれる第1の制御を行なうように前記被改質ガス供給部、前記酸素含有ガス供給部および前記水供給部を制御し、
  前記燃料電池装置の起動時における前記改質部の温度が水蒸気改質可能温度で、かつ前記気化部の温度が所定の水蒸気量を生成可能な温度未満である場合には、前記改質部の改質反応が、前記オートサーマル改質および前記水蒸気改質の順で順次行なわれる第2の制御を行なうように前記被改質ガス供給部、前記酸素含有ガス供給部および前記水供給部を制御し、
  前記燃料電池装置の起動時における前記改質部の温度が水蒸気改質可能温度で、かつ前記気化部の温度が所定の水蒸気量を生成可能な温度である場合には、前記改質部の改質反応が水蒸気改質にて行なわれる第3の制御を行なうように前記被改質ガス供給部、前記酸素含有ガス供給部および前記水供給部を制御することを特徴とする燃料電池装置。
 前記制御装置は、前記第1の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの被改質ガス供給量と前記第2の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの被改質ガス供給量とを一定とし、かつ前記第2の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記改質部に供給される被改質ガス供給量に対する酸素含有ガス供給量の割合が、前記第1の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記改質部に供給される被改質ガス供給量に対する酸素含有ガス供給量の割合よりも小さくなるように、前記被改質ガス供給部および前記酸素含有ガス供給部を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
 前記制御装置は、前記第2の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記改質部に供給される水蒸気量が、前記第1の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記改質部に供給される水蒸気量よりも多くなるように前記水供給部を制御するとともに、前記第3の制御における前記水蒸気改質を行なうときの前記改質部に供給される水蒸気量が、前記第1の制御における前記水蒸気改質を行なうときの前記改質部に供給される水蒸気量よりも多くなるように前記水供給部を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
 前記制御装置は、前記第2の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記改質部に供給される被改質ガス供給量が、前記第1の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記改質部に供給される被改質ガス供給量よりも少なくなるように前記被改質ガス供給部を制御するとともに、前記第3の制御における前記水蒸気改質を行なうときの前記改質部に供給される被改質ガス供給量が、前記第1の制御における前記水蒸気改質を行なうときの前記改質部に供給される被改質ガス供給量よりも少なくなるように前記被改質ガス供給部を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
 前記燃料電池セルに酸素含有ガスを供給するための燃料電池セル用酸素含有ガス供給部を具備するとともに、前記制御装置は、前記第2の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記燃料電池セルに供給される酸素含有ガス供給量が、前記第1の制御における前記オートサーマル改質を行なうときの前記燃料電池セルに供給される酸素含有ガス供給量よりも多くなるように前記燃料電池セル用酸素含有ガス供給部を制御するとともに、前記第3の制御における前記水蒸気改質を行なうときの前記燃料電池セルに供給される酸素含有ガス供給量が、前記第1の制御における前記水蒸気改質を行なうときの前記燃料電池セルに供給される酸素含有ガス供給量よりも少なくなるように前記燃料電池セル用酸素含有ガス供給部を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
Description:
燃料電池装置

 本発明は燃料電池装置、特には効率よく 動することができる燃料電池装置に関する

 近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス( 水素含有ガス)と酸素含有ガス(通常、空気で る)とを用いて電力を得ることができる燃料 電池(セル)と、この燃料電池(セル)を稼動す ための補機類とを外装ケース内に収納して る燃料電池装置およびその運転方法が種々 案されている。そのような燃料電池装置と ては、複数の燃料電池セルを電気的に直列 接続したセルスタックと、セルスタックの 部に配置され改質触媒を有する改質部と、 質部に供給する水蒸気を生成するための気 部とを収納容器に収納してなる燃料電池装 等が提案されている(たとえば、特開2007-59377 号公報参照)。
 このような燃料電池装置の起動処理工程に いては、被改質ガス(原燃料)を改質して燃 電池に燃料ガス(水素含有ガス)を供給するた めの改質部を所定の温度にまで上昇させると ともに、燃料電池セル(セルスタック)を所定 温度にまで上昇させる必要がある。そして 燃料電池セル(セルスタック)が所定の温度 達した後に、起動処理工程を終了し、燃料 池を発電状態へと切り替えることとなる。
 ここで、改質部の起動処理工程としては、 然ガス等の被改質ガス(原燃料)から燃料電 の発電に必要な水素を生成するための方法 ある部分酸化改質法(POX)、オートサーマル改 質法(ATR)、水蒸気改質法(SR)の順で順次行なう ことが知られている(たとえば、特開2004-319420 号公報参照)。
 具体的には、たとえば、改質部の温度が低 場合には部分酸化改質法での改質反応を行 い、部分酸化改質での改質反応により改質 の温度が上昇するに伴い、部分酸化改質法 らオートサーマル改質法に切り替えて改質 応を行ない、さらに改質部(気化部)の温度 上昇した場合に、オートサーマル改質法か 水蒸気改質法に切り替えて改質反応を行な ことが提案されている。それにより、改質 の温度が上昇するとともに、改質部で生成 れる燃料ガス自体の温度が上昇する。また 述したような特許文献に記載された燃料電 装置においては、あわせて燃料電池セルの 方の端部側(改質部側)で未反応のガス(被改 ガス)や燃料ガスを燃焼させ、その燃焼熱に り改質部の温度を上昇させることが提案さ ている。
 そして、起動処理工程において改質部で生 された温められた燃料ガスや未反応のガス( 被改質ガス)が燃料電池(セル)に供給され、温 められた燃料ガスにより燃料電池自身が温め られること、さらには燃料電池(セル)に供給 れる燃料ガスや未反応のガス(被改質ガス) 酸素含有ガスとの燃焼反応により燃料電池( ル)自身が加熱されることで、燃料電池の温 度が上昇する。そして、改質部と燃料電池( ル)が所定の温度に達すると、燃料電池装置 起動処理工程が完了し、燃料電池(セル)の 電が開始される。
 ところで、燃料電池装置の運転に伴い、メ テナンスや故障等により一時的に燃料電池 置の稼動を停止しなければならない場合が る。そして、このような一時的な燃料電池 置の稼動停止は、メンテナンスや故障の種 等により、数分~数時間(場合によっては数 )にわたる場合がある。一方、メンテナンス 終了した後や故障が直った後は、再び燃料 池装置を起動し、燃料電池装置の運転を開 することとなる。
 ここで、燃料電池装置の起動において、改 部での改質反応を、部分酸化改質、オート ーマル改質および水蒸気改質の順で順次行 うよう制御されている燃料電池装置におい は、燃料電池装置の起動時における改質部 温度が所定温度以上の場合に、改質部に供 される被改質ガス(原燃料)が急激に温度上 することに伴い、被改質ガスの成分である 素の析出が起こりやすく、それにより燃料 池セルが劣化するおそれがある。さらには 燃料電池セルの一方の端部側での燃料ガス 未反応のガス(被改質ガス)を燃焼させるため の着火が困難になるおそれがある。
 また、燃料電池装置の起動時において、改 部の温度が所定の温度以上の場合に部分酸 改質を行なうと、改質部が高温になりやす 。そのような状況においては、改質触媒が 化しやすくなり、改質触媒の寿命が短くな といったおそれがある。

 それゆえ、本発明においては、燃料電池装 の起動時において、燃料電池装置の起動時 おける改質部および気化部の温度にあわせ 改質部での改質反応を制御する(変更する) とで、効率よく燃料電池装置を起動するこ ができるとともに、改質触媒の劣化を抑制 ることができる燃料電池装置を提供するこ を目的とする。
 本発明の燃料電池装置は、セルスタックと 改質部と、気化部と、被改質ガス供給部と 酸素含有ガス供給部と、水供給部と、制御 置とを具備する。セルスタックは、収納容 内に複数の燃料電池セルを電気的に直列に 続してなる。改質部は、前記セルスタック 上方に配置され前記燃料電池セルからの燃 ガスを燃焼することで生じる燃焼ガスに曝 れるとともに、改質反応として部分酸化改 、オートサーマル改質および水蒸気改質を なうことが可能な改質触媒を有する。気化 は、前記改質部に供給する水蒸気を生成す 。被改質ガス供給部は、前記改質部に被改 ガスを供給する。酸素含有ガス供給部は、 記改質部に酸素含有ガスを供給する。水供 部は、前記気化部に水を供給する。制御装 は、前記改質部の改質反応を制御する。
 前記燃料電池装置の起動時における前記改 部の温度が水蒸気改質可能温度未満である 合には、前記制御装置は、前記改質部の改 反応が、前記部分酸化改質、前記オートサ マル改質および前記水蒸気改質の順で順次 なわれる第1の制御を行なうように前記被改 質ガス供給部、前記酸素含有ガス供給部およ び前記水供給部を制御する。前記燃料電池装 置の起動時における前記改質部の温度が水蒸 気改質可能温度で、かつ前記気化部の温度が 所定の水蒸気量を生成可能な温度未満である 場合には、前記制御装置は、前記改質部の改 質反応が、前記オートサーマル改質および前 記水蒸気改質の順で順次行なわれる第2の制 を行なうように前記被改質ガス供給部、前 酸素含有ガス供給部および前記水供給部を 御する。前記燃料電池装置の起動時におけ 前記改質部の温度が水蒸気改質可能温度で かつ前記気化部の温度が所定の水蒸気量を 成可能な温度である場合には、前記制御部 、前記改質部の改質反応が水蒸気改質にて なわれる第3の制御を行なうように前記被改 ガス供給部、前記酸素含有ガス供給部およ 前記水供給部を制御する。

 本発明の目的、特色、および利点は、下記 詳細な説明と図面とからより明確になるで ろう。
本発明の燃料電池装置の構成の一例を す構成図である。 本発明の燃料電池装置における燃料電 モジュールの一例を示す外観斜視図である 本発明の燃料電池装置における改質器 一部を拡大して示す断面図である。 制御装置の制御動作を説明するための ローチャートである。

 以下図面を参考にして本発明の好適な実施 態を詳細に説明する。
 図1は、本発明の燃料電池装置を備えてなる 燃料電池システムの構成の一例を示した構成 図である。このような燃料電池システムは、 本発明の燃料電池装置である発電を行なう発 電ユニット、熱交換後の湯水を貯湯する貯湯 ユニット、これらのユニット間を水が循環す るための循環配管から構成されている。
 図1に示す燃料電池装置は、天然ガスや灯油 等の原燃料(天然ガスの場合は被改質ガスに 当)を供給する被改質ガス供給部2、被改質ガ スを改質するための改質触媒を内部に有する 改質部と、改質部に供給する水蒸気を生成す るための気化部とが一体的に構成されている 改質器4、酸素含有ガスを改質器4(改質部)と 料電池(セル)1とに供給するための酸素含有 ス供給部3を具備している。なお、改質部に 、部分酸化改質、オートサーマル改質およ 水蒸気改質の少なくとも1種の改質方法を行 なうことができる改質触媒が配置されている 。なお、図1においては改質器4を、改質触媒 有する改質部と改質部に供給する水蒸気を 成するための気化部とを一体的に構成して る場合の例を示しているが、これら改質部 気化部とを別々に設けることも可能である なお、以下の説明においては、改質部と気 部とを一体的に構成している改質器4を用い て説明する。
 ここで図1に示す燃料電池装置においては、 改質器4で水蒸気改質を行う場合に必要な水 供給元として、燃料電池1より排気される排 スと水との熱交換により生じる凝縮水を主 用いる場合の例を示している。すなわち、 1に示す燃料電池装置においては、燃料電池 1の発電により生じた排ガス(排熱)と水とで熱 交換を行なう熱交換器13、熱交換により生成 れた凝縮水を貯水する凝縮水タンク19、熱 換器13で生成された凝縮水を凝縮水タンク19 供給するための凝縮水供給管21が設けられ おり、凝縮水タンク19に貯水された水(凝縮 )が、水ポンプ11により改質器4(気化部)に供 される。
 なお、図1に示す燃料電池装置においては、 凝縮水タンク19に貯水される水の量が少ない 合に、外部から改質器4(気化部)に水(水道水 等)を供給することができるよう、水処理装 Xが併設されている。ここで、水処理装置Xは 、水を浄化するための活性炭フィルタ装置7 逆浸透膜装置8および浄化された水を純水に るためのイオン交換樹脂装置9の各装置から 構成されており、これら各装置を水供給管5 よりこの順で接続して配置している。さら 、水供給管5には、水供給管5に供給される水 量を調整するための給水弁6が設けられてい 。そして、イオン交換樹脂装置9にて生成さ た純水は水タンク10に貯水され、水ポンプ11 により改質器4(気化部)に水が供給される。な お、図1においては、凝縮水タンク19と水タン ク10とがタンク連結管20にて連結されている 態を示しており、水タンク10に貯水された凝 縮水または外部から供給され純水に処理され た水を水ポンプ11により改質器4(気化部)に供 する。なお図1においては、これら改質器4( 化部)に水を供給するためのユニットを、一 点鎖線により囲って示している。
 また詳細は図2に示すが、改質器4は、燃料 池1とともにケーシング内に収納され、かつ 料電池セルの一端側の上方に配置されてい 。それにより、燃料電池セルに供給される 料ガス(改質ガス)または改質器4(改質部)で 反応のガス(被改質ガス)を、燃料電池セルの 一方の端部側で燃焼させることにより、改質 器4(改質部および気化部)の温度をさらに上昇 させることができる。
 さらに、図1に示す燃料電池装置は、燃料電 池1にて発電された直流電力を交流電力に切 替え外部負荷に供給するためのパワーコン ィショナ12が設けられており、このパワーコ ンディショナ12を系統電源(負荷)と接続する とで、燃料電池1の発電が開始されるととも 、負荷追従運転が開始されることとなる。
 そして、図1に示す燃料電池装置は、この被 改質ガス供給部2や酸素含有ガス供給部3、さ にはパワーコンディショナ12等を制御する 御装置14が設けられている。なお、各制御に ついては後述するものとし、制御装置14は各 御を行なう制御部を1つの収納容器に収納す る、もしくはそれぞれ別個の装置とすること ができる。
 さらに、図1においては、燃料電池1にて発 された熱交換器13の出口に設けられ熱交換器 13の出口を流れる水(循環水流)の水温を測定 るための出口水温センサ15が設けられており 、上述した各装置および後述する循環ポンプ 16を外装ケース内に収納することにより、発 ユニット(本発明の燃料電池装置)が構成さ ている。
 また貯湯ユニットは、熱交換後の湯水を貯 するための貯湯タンク18を具備して構成さ 、さらに、熱交換器13と貯湯タンク18との間 水を循環させるための循環配管17が設けら ており、発電ユニット(燃料電池装置)、貯湯 ユニット、循環配管17をあわせて燃料電池シ テムが構成される。なお、循環ポンプ16は 環配管17に接続してもよい。
 なお、図中の矢印は、燃料ガス、酸素含有 ス、水の各流れ方向を示したものであり、 た破線は制御装置14に伝送される主な信号 路、または制御装置14より伝送される主な信 号経路を示している。また、同一の構成につ いては同一の番号を付するものとし、以下同 様である。
 また、燃料電池セルとしては、各種燃料電 セルが知られているが、燃料電池を小型化 る上で、固体酸化物形燃料電池セルとする とができる。それにより、燃料電池のほか 燃料電池の動作に必要な補機類を小型化す ことができ、燃料電池装置を小型化するこ ができる。またあわせて、家庭用燃料電池 求められる変動する負荷に追従する負荷追 運転を行なうことができる。
 図2は、本発明の燃料電池装置を構成する部 材である燃料電池モジュール22の一例を示す 観斜視図である。燃料電池モジュール22は 直方体状のケーシング23の内部に、複数の燃 料電池セル24を並設して電気的に直列に接続 てなるセルスタック25を収納する。図2にお ては、燃料電池セル24として、燃料電池セ 24の内部を長手方向に燃料ガス(水素含有ガ )が流れる中空平板型の燃料電池セル24を例 している。
 そして、セルスタック25の上部、すなわち 料電池セル24の一方の端部(上端部)の上方に 質器4が配置されている。なお図2において 、改質器4は改質部と気化部を一体的に構成 ている改質器4を示している。それにより、 燃料電池セル24に供給される未反応の燃料ガ や改質器で改質されなかった被改質ガスと 素含有ガス供給部3によりケーシング23内に 給される酸素含有ガスとを燃料電池セル24 一方の端部側(改質器4側)で燃焼させること でき、その燃焼により生じる燃焼熱により 質器4(改質部および気化部)を加熱すること できる。
 なお、改質器4はU字型の形状をしており、 改質ガス、酸素含有ガス、水(水蒸気)を供給 するための供給管28が接続されている改質器4 の一端側に気化部が配置され、つづいて改質 部が配置されている。そして、この供給管28 り供給された被改質ガスが、改質器4(改質 )内に配置された改質触媒(詳細は図3で示す) より改質されて改質ガス(燃料ガスである水 素含有ガス)となる。改質器4(改質部)にて生 された燃料ガスは、燃料電池セル24に供給す るためのマニホールド26に燃料ガス供給管29 通じて供給される。
 ここで、セルスタック25は、改質器4(改質部 )にて生成された燃料ガス(水素含有ガス)を燃 料電池セル24に供給するためのマニホールド2 6の上面に立設されており、改質器4(改質部) 生成された燃料ガスが、マニホールド26を介 して燃料電池セル24に供給される。そして、 れらの構成により燃料電池セルスタック装 27が構成されている。
 なお、図2においては、ケーシング23の一部( 前面および後面)を取り外し、内部に収納さ ている燃料電池セルスタック装置27を後方に 取り出した状態を示している。ここで、図2 示した燃料電池モジュール22においては、燃 料電池セルスタック装置27を、ケーシング23 にスライドさせて収納することが可能であ 。
 なお、供給管28は被改質ガス、酸素含有ガ 、水(水蒸気)を供給することができればよく 、たとえば、被改質ガス、酸素含有ガス、水 (水蒸気)のそれぞれを供給するための供給管 設ける(すなわち3本の供給管を設ける)ほか たとえば二重管や三重管とすることもでき 。
 図3は、図2に示したU字型の改質器4のうち供 給管28が接続されている側を一部抜粋して拡 して示した断面図である。なお、図3におい ては、改質器4(気化部)に水を供給するための 水供給管5と、被改質ガスおよび酸素含有ガ を供給するためのガス供給管30が接続されて いる場合を示している。なお、図3において ス供給管30は、被改質ガスと酸素含有ガスを 混合して改質器4(気化部)に供給する場合を示 しているが、それぞれを別個に供給するよう 別々の供給管とすることもできるほか、二重 管とすることもできる。
 なお図3においては、改質器4は、水供給管5 より供給される水を気化するための気化部3 1および改質反応を行なう改質部32を一体的に 構成しており、気化部31および改質部32は、 気性のある壁33で分離されている。ここで、 水供給管5は気化部31の内部まで挿入されてい る。それにより、気化部31に挿入されている 供給管5を水が流れる間に水蒸気に気化され 、気化部31には水蒸気が供給されることとな 。なお、水供給管5より供給される水を気化 部31内に滴下して、その滴下された水を気化 31内で水蒸気に気化することもできる。こ で、気化部31と改質部32を一体的に構成した 質器4においては、気化部31と改質部32の入 の温度はほぼ同一の温度となる。なお、改 部32には、水蒸気および/または酸素含有ガ と、被改質ガスとを混合し、被改質ガスを 素含有ガスに改質するための改質触媒34が配 置されている。
 このような、改質触媒34としては、それ自 公知のものを使用することができ、たとえ 球体状のAl 2 O 3 、ZrO 2 等の表面にRu、Ptのような金属を担持して構 された貴金属触媒や、球体状のAl 2 O 3 、ZrO 2 等の表面にNi等の金属を担持して構成された 金属触媒を用いることができ、これらを混 して配置することも可能である。なお、卑 属触媒と貴金属触媒とを混合して配置する 合には、改質部32の入口付近(気化部31側)に 金属触媒を配置し、その後側に(改質部32の 口側にむけて)卑金属触媒を配置することも 可能である。
 また、気化部31および改質部32を一体的に構 成したことから、改質部32に供給される被改 ガスや酸素含有ガスは、気化部31を介して 質部32に供給されることとなる。
 ここで、図2および図3に示した構成を有す 燃料電池装置の起動時における改質反応に いて以下に詳述する。図4は、制御装置14の 御動作を説明するためのフローチャートで る。本発明の燃料電池装置においては、燃 電池装置の起動時における改質部32および気 化部31の温度にあわせて、改質部32での改質 応を制御する。
 具体的には、燃料電池装置の起動時におけ 改質部32の温度が、水蒸気改質可能温度未 の場合においては、制御装置14は、改質部32 の改質反応として、部分酸化改質、オート ーマル改質および水蒸気改質の順で順次行 われる第1の制御(ステップS1-S2-S1-S3-S4-S3-S5-S6 -S5-S7)を行なうように、被改質ガス供給部2、 素含有ガス供給部3および水供給部(たとえ 水ポンプ11等)を制御する。なお、酸素含有 ス供給部3としては、燃料電池セル24(ケーシ グ23)に酸素含有ガスを供給するための燃料 池セル用酸素含有ガス供給部を併用して用 ることもできる。なお、以降の説明におい は、改質部32およびケーシング23に酸素含有 ガスを供給する手段として、酸素含有ガス供 給部3を併用して用いる場合にて説明する。
 まず燃料電池装置の起動時における改質部3 2の温度が水蒸気改質可能温度未満、特には 分酸化改質可能温度未満の場合(たとえば、 料電池装置の初期起動時や、燃料電池装置 長期間停止していた場合などの改質部32が 温である場合等、ステップS1のYES)において 、燃料電池セル24に供給される未反応のガス (被改質ガス)と酸素含有ガス供給部3によりケ ーシング23内(燃料電池セル24)に供給される酸 素含有ガスとを燃料電池セル24の一方の端部 (改質器4側)で燃焼させることで生じる燃焼 により改質器4を加熱する(ステップS2)。こ とき、被改質ガスと酸素含有ガスを所定比 で混合した混合ガスを燃料電池セル24に供給 し、一方の端部側で燃焼させることもできる 。なお、ヒータ等の加熱手段を用いて改質器 4を加熱することも可能であり、両者を併用 て改質器4を加熱することも可能である。そ により、改質部32および気化部31の温度が上 昇する。この状態においては、制御装置14は 質部32に被改質ガスを供給する被改質ガス 給部2より被改質ガスを供給する制御を行う ともに、酸素含有ガス供給部3よりケーシン グ23(燃料電池セル24)に酸素含有ガスを供給す る制御を行なう。なお、被改質ガスを供給す るための被改質ガス供給部2としてはたとえ ガスポンプ等があげられ、酸素含有ガスを 給するための酸素含有ガス供給部3としては 素含有ガス供給ブロアー等があげられる。
 そして、改質部32の温度が部分酸化改質可 温度(ステップS1のNO)で、かつ水蒸気改質可 温度未満となった場合(ステップS3のYES)には 改質部32にて部分酸化改質を行なうように 御する(ステップS4)。すなわち、制御装置14 、気化部31を介して改質部32に被改質ガスを 給する被改質ガス供給部2より被改質ガスを 供給する制御を行うとともに、酸素含有ガス 供給部3より改質部32(気化部31を介して)およ ケーシング23内(燃料電池セル24)に酸素含有 スを供給する制御を行なう。
 それにより、改質部32にて、被改質ガス供 部2により気化部31を介して供給される被改 ガスと、酸素含有ガス供給部3により気化部3 1を介して供給される酸素含有ガスとで部分 化改質を行なうことができる。
 ここで部分酸化改質は発熱反応であるため 部分酸化改質開始後は、その反応熱により 質部32の温度を上昇させることができる。 れゆえ、たとえばヒータ等の加熱手段を停 することも可能である。なお、燃料電池セ 24の一方の端部側での燃焼反応は、燃料電池 セル24の温度上昇や温度維持のため、さらに 燃料ガスや未反応のガス(被改質ガス)等が 気されることを抑制すべく、燃焼を継続し 行なう必要がある。
 そして、改質部32の温度が水蒸気改質可能 度(ステップS3のNO)で、かつ気化部31の温度が 所定の水蒸気量を生成可能な温度未満となっ た場合(ステップS5のYES)には、部分酸化改質 伴う反応熱と燃料電池セル24の一方の端部側 での燃焼熱により、改質部32が過剰に加熱さ ないよう、また効率よく改質反応を行なう とができるよう、部分酸化改質と水蒸気改 とを併用して改質反応を行なうオートサー ル改質に切り替える制御を行なう(ステップ S6)。
 オートサーマル改質の状態においては、制 装置14は被改質ガス供給部2より気化部31を して改質部32に被改質ガスを供給する制御を 行ない、同様に、酸素含有ガス供給部3より 気化部31を介して改質部32に酸素含有ガスを 給するよう、さらにはケーシング23内(燃料 池セル24)に酸素含有ガスを供給する制御を なうとともに、水供給部より気化部31に水 供給する制御を行なう。
 なおこの場合において、熱交換器13での熱 換により生じる凝縮水は十分量が生成され いない場合があり、その場合、気化部31に供 給する水としては、水処理手段Xにて処理さ た水(純水)が貯水された水タンク10中の水(純 水)を気化部31に供給することができる。なお 、水処理手段Xを具備しない燃料電池装置に いては、水タンク10(凝縮水タンク19)に、燃 電池装置の外部より気化部31に供給すること が可能な純度を有する純水を注水して、その 水を水ポンプ11により気化部31に供給するこ も可能である。
 なお、気化部31における所定の水蒸気量を 成可能な温度とは、改質部32にて水蒸気改質 のみを行なう場合において、水蒸気改質だけ を行なうために必要な所定の水蒸気量を生成 可能な温度をいう。ここで、所定の水蒸気量 を生成可能な温度とは、被改質ガスの供給量 等により適宜設定でき、たとえば200~300℃以 とすることができる。なお、気化部31におけ る所定の水蒸気量を生成可能な温度は、気化 部31内を被改質ガスが流れる場合には、被改 ガスが熱分解等を生じない温度に設定する とが好ましく、また改質部32に配置される 質触媒に悪影響を与えない温度に設定する とが好ましい。
 そして、改質部32の温度が水蒸気改質可能 度(ステップS3のNO)で、かつ気化部31の温度が 所定の水蒸気量を生成可能な温度となった場 合(ステップS5のNO)には、最も効率よく改質反 応を行なうことができる、すなわち最も水素 生成量が多くなる水蒸気改質に切り替えて改 質反応を行なう(ステップS7)。
 水蒸気改質においては、制御装置14は、被 質ガス供給部2を気化部31を介して改質部32に 被改質ガスを供給する制御を行ない、水供給 部を気化部31に水を供給する制御を行なう。 た、酸素含有ガス供給部3の制御としては、 ケーシング23内(燃料電池セル24)に酸素含有ガ スを供給するが、気化部31を介して改質部32 供給されていた酸素含有ガスは停止するよ に制御する。
 それにより、改質部32においては水蒸気改 だけを行うこととなり、最も効率よい改質 応を行なうことができる。そして、あわせ 燃料電池セル24の温度が上昇し、燃料電池セ ル24の温度が発電開始可能な温度となると、 料電池装置の起動処理が完了し、燃料電池 ル24での発電が開始される(すなわち定常運 を行なう)。
 なお、部分酸化改質可能温度、水蒸気改質 能温度は、改質部32に配置される改質触媒 種類や特性、また改質部32に供給される原燃 料種に基づいて適宜設定することができる。
 ここで、たとえば改質触媒としてNi系改質 媒を用い、原燃料(被改質ガス)として都市ガ スを用いる場合においては、部分酸化改質可 能温度は250~300℃以上、水蒸気改質可能温度 350~450℃以上とすることができる。なお、気 部31における所定の水蒸気量を生成可能な 度とは、前述したとおり200~300℃以上とする とができる。
 また、たとえば改質触媒としてRu系改質触 を用いる場合においては、部分酸化改質可 温度は200~300℃以上、水蒸気改質可能温度は3 00~450℃以上とすることができる。なお、気化 部31における所定の水蒸気量を生成可能な温 とは、前述したとおり200~300℃以上とするこ とができる。
 なお、これらの温度は改質部(改質触媒)の ーク温度を示しており、温度センサ(熱電対 )の温度測定部位が改質部内に位置するよう に配置することが好ましい。なお、改質部で の温度測定部位によっては、計測される温度 にピーク温度と若干の差が生じる場合がある 。そのため、上述の例において、部分酸化改 質可能温度および水蒸気改質可能温度は、上 述の温度範囲に限定されるものではない。
 ところで、燃料電池装置はその運転に伴い 定期的なメンテナンスや故障等により燃料 池装置の稼動を停止しなければならない場 があり、その場合に、たとえば数分~数時間 (場合によっては数日)にわたって燃料電池装 を停止する場合がある。
 一方、燃料電池装置のメンテナンスや故障 直った後は、再び燃料電池装置を起動する ととなる。ここで、燃料電池装置を停止し いる間に改質部32の温度が下がることとな が、燃料電池装置の停止時間によっては、 質部32の温度が高いままの状態の場合がある 。
 この状態で燃料電池装置を起動(再起動)す 場合に、上述した第1の制御における改質反 を開始する、すなわち部分酸化改質から改 反応を開始すると、被改質ガス供給部2より 供給される被改質ガスが、改質部32内に供給 れた(もしくは供給される過程で)直後に急 に温度が上昇するおそれがある。そして、 改質ガスの温度が急激に上昇すると、被改 ガスの分解が早くおこり、被改質ガス中の 分である炭素が析出するおそれがある。
 ここで、被改質ガス中の成分である炭素が 出すると、燃料電池セル24が劣化するおそ がある。また場合によっては、燃料電池セ 24の一方の端部側での燃料ガスや未反応のガ ス(被改質ガス)を燃焼させるための着火が困 となるおそれがある。
 さらには、燃料電池装置を起動(再起動)す 場合に、改質部32の温度が高い状態で部分酸 化改質を行なうと、改質部32が高温となりや くなる。それにより、改質触媒34が焼結等 生じることで劣化しやすくなり、改質触媒34 の寿命が短くなるといったおそれがある。
 それゆえ、本発明においては、燃料電池装 の起動時における改質部32の温度が水蒸気 質可能温度(ステップS1のNOかつステップS3のN O)で、かつ気化部31の温度が所定の水蒸気量 生成可能な温度未満の場合(ステップS5のYES) は、制御装置14は、改質部32の改質反応を、 オートサーマル改質および水蒸気改質の順で 順次行なう第2の制御(ステップS1-S3-S5-S6-S5-S7) 行なうように、被改質ガス供給部2、酸素含 有ガス供給部3および水供給部を制御する。
 それにより、吸熱反応である水蒸気改質を むオートサーマル改質から改質反応を開始 ることにより、改質部32の温度が急激に上 することを抑制するもしくは改質部32の温度 を下げることができ、改質部32に供給される 改質ガスの温度が急激に上昇することを抑 することができる。
 それにより、燃料電池装置の起動時に、被 質ガスの成分である炭素が析出することを 制することができ、燃料電池セル24の劣化 抑制することができる。また、燃料電池セ 24の一方の端部側での着火を容易に行うこと ができる。
 さらに、部分酸化改質を回避して改質反応 行なうことにより、改質部32が高温となる とを抑制することができることから、改質 媒34の劣化を抑制することができる。
 また、燃料電池装置の起動時における改質 32の温度が水蒸気改質可能温度(ステップS1 NOかつステップS3のNO)で、かつ気化部の温度 所定の水蒸気量を生成可能な温度である場 (ステップS5のNO)には、制御装置14は、改質 32の改質反応を、水蒸気改質にて行なう第3 制御(ステップS1-S3-S5-S7)を行なうように、被 質ガス供給部2、酸素含有ガス供給部3およ 水供給部を制御する。
 それにより、上述した第2の制御と同様に、 燃料電池装置の起動時に、被改質ガスの成分 である炭素が析出することを抑制することが でき、燃料電池セル24の劣化を抑制すること できる。また、燃料電池セル24の一方の端 側での着火を容易に行うことができる。さ に、部分酸化改質を回避することができる とから、燃料電池装置の起動時において改 部が高温になることを抑制でき、それによ 改質触媒34の劣化を抑制することができる。
 なお、第2の制御、第3の制御を行なう場合 おいて、被改質ガス供給部2、酸素含有ガス 給部3および水供給部の制御は、上述した第 1の制御の場合と同様に行なうことができる
 ここで、第2の制御におけるオートサーマル 改質を行なう場合に、高酸素比のオートサー マル改質を行なうと、部分酸化改質と同様に 改質部4が高温になりやすくなるため、第2の 御におけるオートサーマル改質を行なうに たり、改質部4に供給される酸素含有ガスを 少なくすることができる。
 すなわち、制御装置14は、第1の制御におけ オートサーマル改質を行なうときの被改質 ス供給量と第2の制御におけるオートサーマ ル改質を行なうときの被改質ガス供給量を一 定とし、かつ第2の制御におけるオートサー ル改質を行なうときの改質部4に供給する被 質ガス供給量に対する酸素含有ガス供給量 割合(以下、O 2 /Cと表す)が、第1の制御におけるオートサー ル改質を行なうときのO 2 /Cよりも小さくなるように、被改質ガス供給 2および酸素含有ガス供給部3を制御するこ ができる。なおここで、被改質ガス供給量 、流量計等により測定される値としてもよ 、また被改質ガスに含有される炭素(C)の量 してもよい。以降の説明においては、被改 ガス供給量を、被改質ガスに含有される炭 (C)の量として説明する。
 具体的には、第1の制御におけるオートサー マル改質を行なうときの被改質ガス供給量と 第2の制御におけるオートサーマル改質を行 うときの被改質ガス供給量が一定となるよ に被改質ガス供給部2を制御する。あわせて 第1の制御におけるオートサーマル改質を行 なうときのO 2 /Cは炭素析出の発生を抑制するため0.4~1.0にな るように酸素含有ガス供給部3を制御する。 して、第2の制御におけるオートサーマル改 を行なうときのO 2 /Cは第1の制御におけるO 2 /Cよりも小さくなればよいが、改質触媒34の 化をより抑制するにあたり、第2の制御にお るオートサーマル改質を行なうときのO 2 /Cを第1の制御におけるオートサーマル改質を 行なうときのO 2 /Cの半分以下とするように酸素含有ガス供給 3を制御することが好ましい。それゆえ、た とえば第1の制御におけるオートサーマル改 を行なうときのO 2 /Cが0.6である場合には、第2の制御におけるオ ートサーマル改質を行なうときのO 2 /Cを0.3とするように酸素含有ガス供給部3を制 御することが好ましい。
 それにより、燃料電池装置の起動時に第2の 制御を行うときに、改質触媒34が高温となる とを抑制でき、改質触媒34が劣化すること 抑制できる。
 また、燃料電池装置の起動時において、第2 の制御または第3の制御を行なう場合に、制 装置14は、第2の制御におけるオートサーマ 改質を行なうときの改質部32に供給する水蒸 気量を、第1の制御におけるオートサーマル 質を行なうときの改質部32に供給する水蒸気 量よりも多くなるように制御するとともに、 第3の制御における水蒸気改質を行なうとき 改質部32に供給する水蒸気量を、第1の制御 おける水蒸気改質を行なうときの改質部32に 供給する水蒸気量よりも多くなるように水供 給部を制御することもできる。したがって、 燃料電池装置の起動時に第2の制御または第3 制御を行なうときに、改質部32の温度が急 に上昇することを抑制でき、改質部32に供給 される被改質ガスが急激に温度上昇すること を抑制できる。それにより、燃料電池装置の 起動時に第2の制御または第3の制御を行なう きに、被改質ガスの成分である炭素の析出 抑制することができ、燃料電池セル24の劣 を抑制することができることから、効率よ 燃料電池装置を起動することができる。
 すなわち、第2の制御におけるオートサーマ ル改質を行なうときの改質部32に供給する被 質ガスの量に対する水量(水蒸気量)(以下、S /Cと表す)を、第1の制御におけるオートサー ル改質を行なうときのS/Cよりも大きい割合 するとともに、第3の制御における水蒸気改 を行なうときの改質部32に供給するS/Cを、 1の制御における水蒸気改質を行なうときの 質部32に供給するS/Cよりも大きい割合とす ことで、改質部32の温度(入口温度)を下げる とができ、改質部4に供給される被改質ガス が急激に温度上昇することを抑制できる。
 ここで、第1の制御におけるS/Cの割合は、炭 素析出を抑制しかつ燃料電池セルの性能劣化 のために1.5~3.5の範囲となるのが好ましい。 れゆえ、たとえば第1の制御におけるオート ーマル改質または水蒸気改質を行なうとき S/Cが3.0である場合には、第2の制御における オートサーマル改質を行なうときのS/Cまたは 第3の制御における水蒸気改質を行なうとき S/Cを4.0とすることが好ましい。
 それにより、被改質ガスの成分である炭素 析出を抑制することができることから、燃 電池セル24の劣化を抑制できる。それによ 、効率よく燃料電池装置を起動することが きる。
 さらに、燃料電池装置の起動時において、 2の制御または第3の制御を行なう場合に、 御装置14は、第2の制御におけるオートサー ル改質を行なうときの改質部32に供給する被 改質ガス供給量を、第1の制御におけるオー サーマル改質を行なうときの改質部32に供給 する被改質ガス供給量よりも少なくなるよう に被改質ガス供給部を制御するとともに、第 3の制御における水蒸気改質を行なうときの 質部32に供給する被改質ガス供給量を、第1 制御における水蒸気改質を行なうときの改 部32に供給する被改質ガス供給量よりも少な くなるように被改質ガス供給部を制御するこ ともできる。したがって、燃料電池セル24の 方の端部側における燃料ガスや未反応のガ (被改質ガス)の燃焼に伴う熱量が減少する ともに、オートサーマル改質においては改 部32での発熱量を減らすことができる。それ ゆえ、燃料電池装置の起動時に第2の制御ま は第3の制御を行なうときに、改質部32の温 が急激に上昇することを抑制することがで る。それにより、改質部32に供給される被改 質ガスが急激に温度上昇することを抑制でき る。それにより、燃料電池装置の起動時に第 2の制御または第3の制御を行なうときに、被 質ガスの成分である炭素の析出を抑制する とができ、燃料電池セル24の劣化を抑制す ことができることから、効率よく燃料電池 置を起動することができる。
 上述したのと同様に、改質部32の温度(入口 度)を下げることにより、改質部32に供給さ る被改質ガスが急激に温度上昇することを 制できる。そのため、改質部32に供給する 改質ガスの供給量を減らすことにより、改 部32でオートサーマル改質を行なう場合にお いては、改質部32での発熱量を減らすことが きる。また、被改質ガスの供給量を減らす とにより、燃料ガスや未反応のガス(被改質 ガス)の量を減らすことができ、あわせて燃 電池セル24の一方の端部側での燃焼熱量も減 らすことができる。それにより、改質部32の 度が急激に上昇することを抑制でき、被改 ガスの成分である炭素の析出を抑制するこ ができることから、燃料電池セル24の劣化 抑制でき効率よく燃料電池装置を起動する とができる。
 なお、具体的には第1の制御における被改質 ガスの供給量が1.5~4.0L/minである場合には、第 2の制御における被改質ガスの供給量または 3の制御における被改質ガスの供給量を第1の 制御における被改質ガスの供給量に対して7 程度である1.0~3.0L/minとすることができる。 れゆえ、たとえば第1の制御におけるオート ーマル改質または水蒸気改質を行なうとき 被改質ガスの供給量が3.0L/minである場合に 、第2の制御におけるオートサーマル改質を なうときの被改質ガスの供給量または第3の 制御における水蒸気改質を行なうときの被改 質ガスの供給量を2.0L/minとすることができる
 さらに、改質部32の温度が急激に上昇する とを抑制するにあたり、改質部32を外側から 冷却することもできる。すなわち、燃料電池 装置が燃料電池セル24に酸素含有ガスを供給 る燃料電池セル用酸素含有ガス供給部を具 するとともに、制御装置14が、第2の制御に けるオートサーマル改質を行なうときの燃 電池セル24に供給する酸素含有ガス量を、 1の制御におけるオートサーマル改質を行な ときの燃料電池セル24に供給する酸素含有 ス量よりも多くなるように燃料電池セル用 素含有ガス供給部を制御するとともに、第3 制御における水蒸気改質を行なうときの燃 電池セル24に供給する酸素含有ガス量を、 1の制御における水蒸気改質を行なうときの 料電池セル24に供給する酸素含有ガス量よ も多くなるよう燃料電池セル用酸素含有ガ 供給部を制御することで、改質部32の温度が 急激に上昇することを抑制できる。それによ り、被改質ガスの成分である炭素の析出を抑 制することができることから、燃料電池セル 24の劣化を抑制でき、効率よく燃料電池装置 起動することができる。なお、燃料電池セ 用酸素含有ガス供給部は、燃料電池装置の 型化の観点より、改質部32(気化部31)に酸素 有ガスを供給するための酸素含有ガス供給 3を併用することが好ましい。
 なお、具体的には第1の制御における燃料電 池セル用酸素含有ガスの供給量が20~60L/minで る場合には、第2の制御における燃料電池セ 用酸素含有ガスの供給量または第3の制御に おける燃料電池セル用酸素含有ガスの供給量 を30~80L/minとすることができる。それゆえ、 とえば第1の制御におけるオートサーマル改 または水蒸気改質を行なうときの燃料電池 ル用酸素含有ガスの供給量が50L/minである場 合には、第2の制御におけるオートサーマル 質を行なうときの燃料電池セル用酸素含有 スの供給量または第3の制御における水蒸気 質を行なうときの燃料電池セル用酸素含有 スの供給量を60L/minとすることができる。
 以上、本発明について詳細に説明したが、 発明は上述の実施の形態に限定されるもの はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内 おいて、種々の変更、改良等が可能である
 たとえば、制御装置14は上述した各制御の ち、2つ以上の制御を同時に行なうことも可 である。それにより、より効率的に被改質 スからの炭素の析出を抑制できるとともに 改質触媒34の劣化をより抑制することがで る。
 本発明の燃料電池装置は、燃料電池装置の 動時における改質部の温度に応じて、改質 での改質反応として、部分酸化改質、オー サーマル改質および水蒸気改質の順で順次 なう第1の制御、オートサーマル改質および 水蒸気改質の順で順次行なう第2の制御およ 水蒸気改質にて行なう第3の制御のうちいず かを行なうことにより、燃料電池装置の起 時における改質部の温度が水蒸気改質可能 度の場合に、改質部に供給される被改質ガ の温度が急激に上昇することを抑制でき、 改質ガスの成分である炭素が析出すること 抑制することができる。それにより、燃料 池セルの劣化を抑制することができ、効率 く燃料電池装置を起動することができる。 らに、第2の制御または第3の制御を行なう きには、部分酸化改質を行なうことなく、 ートサーマル改質もしくは水蒸気改質より 質反応が開始されることから、燃料電池装 の起動時において改質部が高温になること 抑制でき、それにより改質触媒の劣化を抑 することができる。
 本発明は、その精神または主要な特徴から 脱することなく、他のいろいろな形態で実 できる。したがって、前述の実施形態はあ ゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範 は特許請求の範囲に示すものであって、明 書本文には何ら拘束されない。さらに、特 請求の範囲に属する変形や変更は全て本発 の範囲内のものである。