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Patent Searching and Data


Title:
FUEL CELL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051228
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a fuel cell, in which an insulating member is arranged to suppress the thermal diffusion between the inside and outside of the fuel cell thereby to suppress the degradation of its performance due to a temperature drop, and in which the physical properties of the insulating member are specified to make the insulation proper for the fuel cell thereby to improve the startability. The fuel cell (1) comprises a cell laminate (10) having a plurality of unit cells laminated, and collector plates (14A and 14B) arranged on the two sides of the cell laminating direction of the cell laminate (10). Further comprised is an insulating unit (24) including an insulating member (21), and clamping plates (22 and 23) for clamping the insulating member (21) on the two sides of the cell laminating direction, such that the insulating member (21) is clamped between the clamping plates (22 and 23). The insulating member (21) has a thermal conductivity of 0.1 W/mK and a porosity of 70 % or more.

Inventors:
YAMAMOTO YOSHINORI (JP)
YAMASHITA KOICHIRO (JP)
WANO TAKASHI (JP)
MATSUSHIMA RYOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068867
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
NITTO DENKO CORP (JP)
YAMAMOTO YOSHINORI (JP)
YAMASHITA KOICHIRO (JP)
WANO TAKASHI (JP)
MATSUSHIMA RYOICHI (JP)
International Classes:
H01M8/24; H01M8/10
Foreign References:
JP2007250338A2007-09-27
JP2002141077A2002-05-17
JP2006332006A2006-12-07
JP2006147502A2006-06-08
JP2006164902A2006-06-22
Attorney, Agent or Firm:
INABA, Yoshiyuki et al. (Roppongi Hills Mori Tower 6-10-1, Roppongi, Minato-k, Tokyo 23, JP)
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Claims:
 複数の単セルが積層されたセル積層体と、当該セル積層体のセル積層方向両側に配設された集電板と、を有する燃料電池であって、
 断熱材と、当該断熱材をセル積層方向両側から挟持する挟持プレートとを有し、前記断熱材を当該挟持プレートで挟持してなる断熱部を備えてなり、
 当該断熱材は、熱伝導率が0.1W/mK以下、且つ気孔率が70%以上である燃料電池。
 発電に寄与する発電セルと、発電に寄与しない非発電セルと、を備え、前記断熱部は、当該非発電セルに配設されてなる請求項1記載の燃料電池。
 前記非発電セルが、前記集電板の、前記セル積層方向内側に配設されてなる請求項2記載の燃料電池。
 前記非発電セルは、前記セル積層体のセル積層方向両端に各々配設された端部セルである請求項3記載の燃料電池。
 前記非発電セルは、前記発電セルに挟まれた断熱セルである請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池。
 前記セル積層体は、前記非発電セルからなり且つセル積層方向両端に配設される端部セル間に、前記複数の発電セルが積層された発電セル積層体と、当該発電セル積層体の総マイナス側の端部に配設された前記断熱セルと、当該断熱セルの前記発電セル積層体とは反対側に配設された発電セルと、を配設してなる請求項5記載の燃料電池。
 前記非発電セルが、前記集電板の、前記セル積層方向外側に配設されてなる請求項2または請求項3記載の燃料電池。
 前記断熱材は、電気伝導性を有する請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の燃料電池。
 前記電気伝導性は、荷重が0.2Mパスカルの際に、400mω以下である請求項8記載の燃料電池。
Description:
燃料電池

 本発明は、複数の単セルが積層されたセ 積層体を有する燃料電池に関する。

 従来から、一般的な燃料電池の単セルは 電解質膜と、該電解質膜の一方の面に配置 れたアノード電極(陰極)と、他方の面に配 されたカソード電極(陽極)と、を有する膜- 極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly、以下、 に「MEA」という)を備え、このMEAの両側にセ パレータを配設した構造を有している。そし て、燃料電池では、この単セルを複数積層し てセル積層体とし、当該セル積層体のセル積 層方向両端に、集電板(ターミナルプレート) インシュレータ、プレッシャプレート及び ンドプレート等が配置されている。

 このような燃料電池では、セル積層体の 部に配設された単セル(以下、「端部セル」 という)の温度が、セル積層体の他の単セル 温度よりも低くなるという事実がある。こ は、端部セルが、ターミナル、インシュレ タ、プレッシャプレート及びエンドプレー 等からの放熱の影響を受け、端部冷媒流路 冷媒の温度が下がるからである。特に、セ 積層体における総マイナス側の端部に配設 れた端部セルでは、アノード側の温度がカ ード側の温度よりも低くなることが知られ いる。この温度低下は、燃料電池の性能低 を招く虞がある。

 近年では、セル積層体の集電板よりもセ 積層方向外側に断熱層(断熱ダミーセル)を 設することで、端部セルからの放熱を抑制 ると共に、集電効率を向上させた燃料電池 紹介されている。(例えば、特許文献1参照)

 また、セル積層体のセル積層方向の少なく も一方の端部に発電セルに対応して配設さ るダミーセルを備え、少なくとも前記ダミ セル内またはダミーセル間に、断熱空間部 形成することで、ダミーセル自体を断熱層 して機能させた燃料電池も紹介されている (例えば、特許文献2参照)。

特開2006-332006号公報

特開2006-147502号公報

 しかしながら、特許文献1に記載された燃 料電池は、断熱層(断熱ダミーセル)が配設さ たセル積層体を備えているが、前記断熱層 構成する断熱材の物性(例えば、熱伝導率等 )については検討されていない。また、特許 献2に記載された燃料電池スタックは、セル 層体の端部が断熱空間部(空気室)を備えた ミーセルから構成されているが、空気以外 断熱材については記載されておらず、この 来技術も断熱材の物性(例えば、熱伝導率等) については検討されていない。したがって、 燃料電池において必要とされる断熱性を付与 するために最適な物性を有する断熱材を選択 することが困難である。

 本発明は、このような事情に鑑みなされ ものであり、断熱材が配設された断熱部を 設することで、燃料電池の内部と外部との 拡散を抑制することができ、セル面内の温 分布の不均一性を是正し、温度低下による 料電池性能の低下を抑制すると共に、前記 熱材の物性を特定することで、燃料電池に いて必要とされる適切な断熱性が得られ、 動性が向上した燃料電池を提供することを 的とする。

 この目的を達成するため本発明は、複数 単セルが積層されたセル積層体と、当該セ 積層体のセル積層方向両側に配設された集 板と、を有する燃料電池であって、断熱材 、当該断熱材をセル積層方向両側から挟持 る挟持プレートとを有し、前記断熱材を当 挟持プレートで挟持してなる断熱部を備え なり、当該断熱材は、熱伝導率が0.1W/mK以下 、且つ気孔率が70%以上である燃料電池を提供 するものである。

 この構成を備えた燃料電池は、断熱材の ル積層方向両側を挟持プレートによって挟 してなる断熱部を備えているため、燃料電 の内部と外部との熱拡散を抑制することが き、セル面内の温度分布の不均一性を是正 、温度低下による燃料電池性能の低下を抑 することができる。さらに、前記断熱材が 熱伝導率が0.1W/mK以下、且つ気孔率が70%以上 の物性を有しているため、燃料電池で必要と される適切な断熱性を得ることができ、燃料 電池の始動性を向上することができる。

 前記断熱材の熱伝導率が0.1W/mKを超えると 、燃料電池で必要とされる適切な断熱性を得 ることが困難となる。また、前記断熱材の気 孔率が70%未満であると、熱伝導率にバラツキ が生じやすくなる。

 本発明にかかる燃料電池の一実施態様と て、当該燃料電池は、発電に寄与する発電 ルと、発電に寄与しない非発電セルを有し 前記断熱部が当該非発電セルに配設された 成を備えることができる。この構成の場合 前記非発電セルは、前記集電板の、前記セ 積層方向内側に配設することができる。さ にこの構成の場合、前記セル積層体を構成 る単セルのうち、当該セル積層体のセル積 方向両端に各々配設された端部セルを、前 非発電セルとすることができる。

 ここで、燃料電池では、セル積層体のセ 積層方向端部付近に位置する発電セルにつ ては、電力取り出し用のターミナル電極(集 電板)や、積層された発電セルを保持するた に設けられたエンドプレート等からの放熱 より温度低下が生じ易くなる。そして、温 低下が生じた発電セルは、水蒸気の凝縮に る結露が発生し易くなるため、発電性能の 下を招く虞がある。本発明では、前記端部 ルを前記非発電セルとすることで、当該端 セルに断熱部が配設されるため、前記利点 加え、前記熱拡散を効率よく低減させ温度 下をより抑制することができる。

 また、本発明にかかる燃料電池の一実施 様としては、前記非発電セルが、前記発電 ルに挟まれた断熱セルであってもよい。こ 構成の場合、前記セル積層体を構成する単 ルのうち、当該セル積層体のセル積層方向 端に各々配設された端部セルも、前記非発 セルから構成してもよい。

 そしてまた、本発明にかかる燃料電池の 実施態様として、前記セル積層体が、前記 発電セルからなり且つセル積層方向両端に 設される端部セル間に、前記複数の発電セ が積層された発電セル積層体と、当該発電 ル積層体の総マイナス側の端部に配設され 前記断熱セルと、当該断熱セルの前記発電 ル積層体とは反対側に配設された発電セル 、を配設した構成を備えていてもよい。こ ように構成することで、前記利点に加え、 ノード側の温度がカソード側の温度よりも くなり易い総マイナス側の端部からの熱拡 をさらに効率よく抑制して発電性能の低下 抑制することができる。

 さらにまた、本発明にかかる燃料電池の 実施態様として、前記非発電セルが、前記 電板の、前記セル積層方向外側に配設され 構成を備えていてもよい。また、この構成 場合、前記集電板の、前記セル積層方向内 に、前記非発電セルがさらに配設されてい もよい。

 前記断熱材は、電気伝導性を有すること 好適である。この電気伝導性は、荷重が0.2M パスカルの際に、400mω以下であることが好ま しい。

 本発明にかかる燃料電池は、熱伝導率が0 .1W/mK以下、且つ気孔率が70%以上の物性を有し ている断熱材を挟持プレートによって挟持し てなる断熱部を備えているため、燃料電池で 必要とされる適切な断熱性を得ることができ る。したがって、燃料電池の内部と外部との 熱拡散を抑制することができ、セル面内の温 度分布の不均一性を是正し、始動性を向上す ることができる。この結果、信頼性の高い高 性能な燃料電池を提供することができる。

本発明の実施の形態にかかる燃料電池 模式的に示す断面図である。 図1に示す燃料電池に配設された端部セ ルの一部を拡大して示す断面図である。 図1に示す燃料電池に配設された端部セ ルの構成要素である断熱部の平面図である。 断熱材の熱伝導率(W/mK)と気孔率(%)との 係を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料 池を模式的に示す断面図である。 図5に示す燃料電池に配設された断熱セ ルの一部を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料 池を模式的に示す断面図である。

符号の説明

1…燃料電池、 10…セル積層体、 11…発電 セル積層体、 12…発電セル、13A、13B… 端部 セル(非発電セル)、 14A、14B…集電板、 20… 熱セル(非発電セル)、 21…断熱材、 22、23 挟持プレート、 24、27…断熱部

 次に、本発明の好適な実施の形態にかか 燃料電池について図面を参照して説明する なお、以下に記載される実施の形態は、本 明を説明するための例示であり、本発明を れらの実施の形態にのみ限定するものでは い。したがって、本発明は、その要旨を逸 しない限り、様々な形態で実施することが きる。

 図1は、本発明の実施の形態にかかる燃料 電池を模式的に示す断面図、図2は、図1に示 燃料電池に配設された端部セルの一部を拡 して示す断面図、図3は、図1に示す燃料電 に配設された端部セルの構成要素である断 部の平面図である。なお、前記各図では、 明を判りやすくするため、各部材の厚さや イズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは 致させずに記載した。

 図1~図3に示すように、本実施の形態にか る燃料電池1は、燃料電池1の発電に寄与す 発電セル12が複数積層された発電セル積層体 11と、発電セル積層体11のセル積層方向両側 配設された端部セル13A及び13Bとを有するセ 積層体10と、セル積層体10のセル積層方向外 に各々配設された集電板14A及び14Bと、集電 14A及び14Bのセル積層方向外側に各々配設さ たインシュレータ15A及び15Bと、インシュレ タ15A及び15Bのセル積層方向外側に各々配設 れたエンドプレート16A及び16Bと、を備えて 成されている。

 発電セル12は、イオン交換膜からなる電 質膜及びこれを両面から挟んだ一対の電極 らなる膜・電極接合体と、この膜・電極接 体を外側から挟持する一対のセパレータと で構成されている。セパレータは、例えば 属を基材とする導電体であり、各電極に空 等のカソードガス及び水素ガス等のアノー ガスを供給するためのガス流路を有し、互 に隣接する発電セル12に供給される異種流体 の混合を遮断する役割を果たしている。この 構成により、発電セル12の膜・電極接合体内 おいて電気化学反応が生じて起電力が得ら ることとなる。また、この電気化学反応は 熱反応であることから、セパレータには、 料電池冷却用の冷媒(冷却水等)を流すため 冷媒流路が設けられている。また、発電セ 12には、マニホールド形成用の図示されてい ない貫通孔が穿設されており、複数の発電セ ル12を重ね合わせて発電セル積層体11を形成 た際に、これら貫通孔が重ね合わせられる とにより、アノードガス流通用、カソード ス流通用及び冷媒流通用の図示されていな マニホールドがセル積層方向に貫通形成さ ることとなる。

 端部セル13A及び13Bは、燃料電池1の発電に 寄与しない非発電セルであり、特に図2に示 ように、シート状の断熱材21と、この断熱材 21のセル積層方向の一方の面に配設される挟 プレート22と、断熱材21のセル積層方向の他 方の面に配設される挟持プレート23とを備え 断熱材21をセル積層方向両側から挟持プレ ト22及び23によって挟持し、挟持プレート22 端部と挟持プレート23に樹脂材32を介在させ 構成を有する断熱部24を有し、この断熱部24 の挟持プレート22側の面に、セパレータ36を して、カソードガス流路37が形成されたセパ レータ35が配設された構成を有している。

 断熱材21は、熱伝導率が0.1W/mK以下、且つ 孔率が70%以上、電気伝導性が、荷重0.2Mパス カルで約250mωの物性を有し、本実施の形態で は、断熱材21を構成する材料として、例えば カーボン等の導電材と、そのバインダーと て熱可塑性樹脂を使用した。また、本実施 形態では、断熱材21の厚さ(セル積層方向の さ)を、約2mmに設定した。

 挟持プレート22は、導電性を有する材料( 実施の形態では、ステンレス)から形成され ており、その中央部には、断熱材21を載置す ための凹状の掘込み部26(図3参照)が形成さ ている。また、挟持プレート22には、図3に すように、マニホールド形成用の複数の貫 孔27A~27Fが形成されている。貫通孔27A、27B、2 7Cは、各々、カソードガス供給用、冷媒供給 、アノードガス供給用のマニホールドを形 するためのものであり、27D、27E、27Fは、各 、カソードガス排出用、冷媒排出用、アノ ドガス排出用のマニホールドを形成するた のものである。挟持プレート22の掘込み部26 が形成されている面とは反対側の面には、ア ノードガス流路28が形成されている。

 挟持プレート23は、導電性を有する材料( 実施の形態では、ステンレス)から形成され ており、その中央部には、断熱材21を載置す ために形成された凹状の掘込み部29(図2参照 )が形成されている。また、挟持プレート23に は、挟持プレート22と同様に、マニホールド 成用の複数の貫通孔(図示せず)が形成され いる。挟持プレート23の掘込み部29が形成さ ている面とは反対側の面には、冷却水流路3 1が形成されている。

 なお、セパレータ35及びセパレータ36にも 挟持プレート22及び23と同様に、マニホール 形成用の複数の貫通孔(図示せず)が形成され ている。

 集電板14A及び14Bは、電力取り出し用のタ ミナル電極であり、例えば、鉄、ステンレ 、銅、アルミニウム等の金属で板状に形成 れている。本実施形態における集電板14A及 14Bは、端部セル13A及び13Bに、各々直接接触 るように配置されている。これらの集電板1 4A及び14Bの端部セル13A及び13Bと接触する側の 々の表面には、例えば、金、銀、アルミ、 ッケル、亜鉛、すず等を用いためっき処理 の表面処理が施されており、この表面処理 より、集電板14Aと端部セル13Aとの接触抵抗 び集電板14Bと端部セル13Bとの接触抵抗が確 されている。また、集電板14A及び14Bの両方 たはいずれかには、発電セル12や挟持プレ ト22と及び23等と同様に、マニホールド形成 の孔が形成されている。

 なお、エンドプレート16A及び16Bには、図 されていないテンションプレートが架け渡 れており、これらテンションプレートがエ ドプレート16A及び16Bにボルト固定されるこ により、燃料電池1のセル積層方向に所定の 圧縮力(締結荷重)が加えられるようになって る。

 この構成を備えた燃料電池1は、セル積層 体10のセル積層方向両端部が端部セル13A及び1 3Bからなり、この端部セル13A及び13Bには、断 部24が配設されているため、集電板14A及び14 Bや、エンドプレート16A及び16B等からの放熱 による温度低下を抑制でき、燃料電池1の内 と外部との間の熱拡散を効率よく抑制する とができる。したがって、常温環境下は勿 のこと、低温環境下であっても、燃料電池1 の始動性を向上することができる。

 次に、断熱材21の熱伝導率(W/mK)と、気孔 (%)との関係を調べ、この結果を図4に示すグ フに、×でプロットした。図4から、断熱材2 1の気孔率(%)が低い程、熱伝導率(W/mK)にバラ キが生じることが判る。具体的には、断熱 21の気孔率(%)が70%未満であると、熱伝導率(W/ mK)にバラツキが生じやすくなり、断熱材21の 孔率(%)が70%以上であると、熱伝導率(W/mK)の ラツキが少なくなることが判る。

 なお、本実施の形態では、発電セル積層 11のセル積層方向両側に非発電セルである 部セル13A及び13Bを各々配設し、端部セル13A び13Bのセル積層方向外側に、集電板14A及び14 Bを各々配設した場合について説明したが、 れに限らず、例えば、図5に示すように、発 セル積層体11の総マイナス側に、非発電セ である断熱セル20を配設し、断熱セル20の発 セル積層体11が配設された側とは反対側に 電セル12を配設し、この発電セル12の総マイ ス側に端部セル13Bを配設し、発電セル積層 11の総プラス側に端部セル13Aを配設しても い。断熱セル20は、図6に示すように、断熱 21と、断熱材21のセル積層方向両面にそれぞ 配設される挟持プレート23を備え、断熱材21 をセル積層方向両側から各々の挟持プレート 23によって挟持し、挟持プレート23同士の端 に樹脂材32を介在させた構成を有する断熱部 27を有している。この構成の場合、セル積層 10の総マイナス側に、断熱セル20と、端部セ ル13Bが位置しているため、燃料電池1の内部 外部との間の熱拡散をさらに効率よく抑制 ることができる。

 また、本発明にかかる燃料電池1は、図7 示すように、集電板14A及び14Bのセル積層方 外側に、端部セル13A及び13Bを各々配設して よい。この場合も、前記実施の形態と同様 、集電板14A及び14Bや、エンドプレート16A及 16B等からの放熱等による温度低下を抑制で 、燃料電池1の内部と外部との間の熱拡散を 率よく抑制することができる。したがって 常温環境下は勿論のこと、低温環境下であ ても、燃料電池1の始動性を向上することが できる。なお、この構成の場合、集電板14A及 び14Bのセル積層方向内側に断熱セル20を配設 てもよい。

 さらにまた、本発明にかかる燃料電池1は 、所望により、断熱材21が配設されていない 常の端部セルを使用し、断熱セル20のみを 設してもよい。

 また、本発明は、複数のセル積層体を接 プレートによって電気的に接続した構成を する燃料電池1にも応用可能であることは勿 論である。

 そしてまた、本実施の形態では、挟持プ ート22及び23を、ステンレスから形成した場 合について説明したが、これに限らず、挟持 プレート22及び23は、導電性を有し且つ燃料 池1の機能に支障を来す材料でなければ、樹 等、他の材料からから形成することもでき 。特に、挟持プレート22及び23を形成する材 料として導電性樹脂を用いた場合は、挟持プ レート22及び23を、例えば、射出成形等によ 簡単に形成することができ、加工性を向上 ることができる。

 また、導電性樹脂は、ステンレスよりも 熱性に優れているため、ステンレス製の挟 プレート22及び23に比べ、断熱性を向上する こともできる。このため、ステンレス製の挟 持プレート22及び23を使用する際に、セル積 方向に略垂直な方向に対する断熱性を付与 る目的で、挟持プレート22及び23の間に介在 せていた樹脂材32を必要とせず、部品数を 減することができると共に、組立工程を簡 化することができる。そしてまた、挟持プ ート22及び23を導電性樹脂から形成すること 、挟持プレート22及び23の熱容量の増加を抑 制することができ、低温起動時の発電効率を 向上させることもできる。また、挟持プレー ト22及び23の自重を低減させることもできる

 さらにまた、本実施の形態では、断熱材2 1を構成する材料として、例えば、カーボン の導電材と、そのバインダーとして熱可塑 樹脂を使用した場合について説明したが、 れに限らず、断熱材21は、熱伝導率が0.1W/mK 下、且つ気孔率が70%以上であり、燃料電池1 性能に支障を来すものでなければ、例えば 発砲ニッケル材や電気伝導性を確保すべく 面処理された多孔質材、または、カーボン の導電材(導電性カーボンブラック)とフッ 樹脂とを混合して作製したシート、グラフ イト、カーボンナノチューブ、化学修飾カ ボンブラック、あるいは金属粉(例えば、金 銀、白金等)と、PTFE、ETFE、PVdF、PFA等の単体 もしくは複数種のフッ素樹脂とを混合して作 製したシート等、他の材料を使用することも できる。

 また、本実施の形態では、電気伝導性が 荷重0.2Mパスカルで約250mωの物性を有する断 熱材21を使用したが、これに限らず、断熱材2 1の電気伝導性は、所望により選択すること 可能であるが、例えば、荷重0.2Mパスカルで 400mω以下であることが好ましい。そしてま 、本実施の形態では、断熱材21の厚さを、 2mmに設定した場合について説明したが、こ に限らず、断熱材21の厚さは、断熱材21の熱 導率や気孔率、燃料電池スタックの体格、 の他使用条件等により、所望の断熱性が確 可能な厚さに任意に設定することができる




 
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