Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
FUEL FILLING OPENING DEVICE FOR VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/048044
Kind Code:
A1
Abstract:
A fuel filling opening device for a vehicle, which permits insertion therethrough of only fuel filling nozzles having diameters within a predetermined diameter range and prohibits insertion therethrough of fuel filling nozzles having diameters outside (below or above) the diameter range. The device can be used even in land areas where measures that fuel filling nozzles have different diameters for different kinds of oil are not yet popular enough. The fuel filling opening device has a manual operation mechanism (25) that permits, by manual operation, insertion of only fuel filling nozzles having diameters within the predetermined diameter range through the fuel filling opening device.

Inventors:
SATO YU (JP)
NAKAJIMA TAKEAKI (JP)
HOKAZONO SHOICHI (JP)
MURABAYASHI SHINYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068174
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
October 06, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
SATO YU (JP)
NAKAJIMA TAKEAKI (JP)
HOKAZONO SHOICHI (JP)
MURABAYASHI SHINYA (JP)
International Classes:
B60K15/04
Foreign References:
JP2007518619A2007-07-12
JP2007153049A2007-06-21
JP2004210246A2004-07-29
JP2008168748A2008-07-24
Other References:
See also references of EP 2210760A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
Download PDF:
Claims:
 予め規定された範囲の径の給油ノズルのみ挿入を許可し、その範囲よりも小径及び大径の給油ノズルの挿入を禁止する車両の給油口装置であって、
 前記範囲よりも小径の給油ノズルのみ、手動操作により挿入を許可する手動操作機構を備えることを特徴とする車両の給油口装置。
 請求項1に記載の車両の給油口装置であって、
  前記手動操作機構は、給油口の近傍に設けられる。
  請求項1に記載の車両の給油口装置であって、
  前記手動操作機構の操作部は、前記給油口の外側に突出して設けられる。
  請求項1に記載の車両の給油口装置であって、
  前記給油口装置は、
  フィラーネックの先端部に連接された円筒状の本体と、
 給油口の開口部に、円周状に配置された可撓性のベルト部材と、
 前記ベルト部材と前記本体との間にあって、給油口の開口部を覆い、かつ、前記開口部を開閉可能に配置された板状のノズル挿入規制部材と
 を有する。
  請求項4に記載の車両の給油口装置であって、
  前記ベルト部材は、その一端が前記本体に固定軸を介して回動可能に支持され、他端が前記ノズル挿入規制部材に係止ピンを介して回動可能に係合されている。
 請求項5に記載の車両の給油口装置であって、
  前記ベルト部材の内周側には、前記給油ノズルの挿入をガイドするガイド片が複数配されている。
 請求項4に記載の車両の給油口装置であって、
  前記ノズル挿入規制部材が給油口の開口部を覆って閉塞した状態において、前記ベルト部材が形成する円周形状の内径は、軽油用給油ノズルの外径よりも小さく、ガソリン用給油ノズルの外径よりも大きい。
 請求項4に記載の車両の給油口装置であって、
前記給油口に給油ノズルを挿入すると、前記給油ノズルが、前記ベルト部材が形成する円周形状を拡径させ、前記係止ピンと前記系合部とを介して前記ノズル挿入規制部材を開作動させる。
Description:
車両の給油口装置

 本発明は、予め規定された範囲の径の給油 ズルのみ挿入を許可し、その範囲よりも小 及び大径の給油ノズルの挿入を禁止する車 の給油口装置に関する。
 本願は、2007年10月12日に、日本国に出願さ た特願2007-266491号に基づき優先権を主張し、 その内容をここに援用する。

 近年、ディーゼルエンジンを搭載した乗用 の普及に伴い、ディーゼルエンジン車両と ソリンエンジン車両との間の誤給油(油種間 違い)を防止するべく、例えば欧州において 、軽油用給油ノズルをガソリン用給油ノズ よりも大径とし、この軽油用給油ノズルを ソリンエンジン車両の給油口に挿入できな ようにしている。一方、ディーゼルエンジ 車両の給油口には、比較的小径のガソリン 給油ノズルでは、所定のノズル挿入規制部 の開作動を不能としてその挿入を禁止し、 較的太い軽油用給油ノズルでのみ、前記ノ ル挿入規制部材の開作動を可能としてその 入を許可するノズルインヒビターを設ける とがある(例えば、特許文献1参照)。

米国特許第7077178号明細書

  しかしながら、インフラ整備等の都合上 日本や欧米においては、油種の異なる給油 ズルが同径のままであることも有り得るた 、このような場合の対応が要望されている
 そこでこの発明は、予め規定された範囲の の給油ノズルのみ挿入を許可し、その範囲 りも小径及び大径の給油ノズルの挿入を禁 する車両の給油口装置において、油種毎に 油ノズルの径を変える対応が十分に普及し いない地域でも使用可能とすることを目的 する。

  本発明は上記課題を解決して係る目的を 成するために以下の手段を採用した。
(1)本発明に係る車両の給油口装置は、予め規 定された範囲の径の給油ノズルのみ挿入を許 可し、その範囲よりも小径及び大径の給油ノ ズルの挿入を禁止する車両の給油口装置であ って、前記範囲よりも小径の給油ノズルのみ 、手動操作により挿入を許可する手動操作機 構を備える。

(2)前記手動操作機構は、給油口の近傍に設 けられるのが好ましい。

(3)前記手動操作機構の操作部は、前記給油 口の外側に突出して設けられるのが好ましい 。

(4)前記給油口装置は、フィラーネックの先 端部に連接された円筒状の本体と、給油口の 開口部に、円周状に配置された可撓性のベル ト部材と、前記ベルト部材と本体との間にあ って、給油口の開口部を覆い、かつ、前記開 口部を開閉可能に配置された板状のノズル挿 入規制部材とを有するのが好ましい。

(5)前記ベルト部材は、その一端が前記本体 に固定軸を介して回動可能に支持され、他端 が前記ノズル挿入規制部材に係止ピンを介し て回動可能に係合されているのが好ましい。

(6)前記ベルト部材の内周側には、前記給油 ノズルの挿入をガイドするガイド片が複数配 されているのが好ましい。

(7)前記ノズル挿入規制部材が給油口の開口 部を覆って閉塞した状態において、前記ベル ト部材が形成する円周形状の内径は、軽油用 給油ノズルの外径よりも小さく、ガソリン用 給油ノズルの外径よりも大きいのが好ましい 。

(8)前記給油口に給油ノズルを挿入すると、 前記給油ノズルが、前記ベルト部材が形成す る円周形状を拡径させ、前記係止ピンと前記 系合部とを介して前記ノズル挿入規制部材を 開作動させるのが好ましい。

 上記(1)に記載の発明によれば、インフラ 備等の都合上、油種の異なる給油ノズルが 径の場合にも、例外的に手動操作機構を操 することで、予め規定された範囲よりも小 の給油ノズルのみ、手動で給油口に挿入で る。これにより、油種毎に給油ノズルの径 変える対応が十分に普及していない地域に いても、本発明の給油口装置を使用できる

 上記(2)の場合、給油作業時に、給油ノズ のインフラ整備の未達に気付いても、その で手動操作機構を操作できる。

 上記(3)の場合、手動操作機構の操作部が 油口の外壁を貫通することなり、その貫通 を、給油口内に残留した燃料の排出口とし 利用できる。

図1は、本発明の一実施形態に係る車両 の車体後部の斜視図である。 図2Aは、給油口閉塞時における、上記 両(ディーゼルエンジン車両)の給油口装置 軸方向矢視図である。 図2Bは、給油口開放時における、上記 両(ディーゼルエンジン車両)の給油口装置 軸方向矢視図である。 図3Aは、給油口閉塞時における、ガソ ンエンジン車両の給油口装置の軸方向矢視 である。 図3Bは、給油口開放時における、ガソ ンエンジン車両の給油口装置の軸方向矢視 である。

符号の説明

 1      車両
 3      給油口
 10,110 給油口装置
 22     軽油用給油ノズル
 23     ガソリン用給油ノズル
 25     手動操作機構
 26     操作レバー(操作部)

 以下、この発明の実施例について図面を 照して説明する。

 図1に示す車両1はディーゼルエンジン車 である。その車体2の、例えば後部左側には 給油口3が配置された車体凹部4が設けられ この車体凹部4がフューエルリッド5により開 閉可能とされる。

 給油口3は、例えば車体2の下部に搭載され 燃料タンク6から延びる管状のフィラーネッ 7の先端部と、この先端部に一体的に取り付 けられる給油口装置10とから主になる。
 フィラーネック7の先端部は、車体凹部4を 成するカップ状のアダプタ9の底部近傍に位 し、この先端部を延長させるように設けら た給油口装置10が、アダプタ9の底部を車内 から車外側に貫通して設けられている。

 図2を参照し、給油口装置10は、軽油用の 油ノズル21(以下、軽油用給油ノズル22とす )及びガソリン用の給油ノズル21(以下、ガソ ン用給油ノズル23とする)のノズル外径が互 に異なることに基づき、給油作業時の誤給 (油種間違い)を防止する。

 すなわち、欧州での適用規格の如く、外 給油装置の軽油用給油ノズル22のノズル外 D1がφ25mmであり、ガソリン用給油ノズル23の ズル外径D2がφ19mmである場合、ディーゼル ンジン車両1における給油口装置10は、比較 小径のガソリン用給油ノズル23の挿入時には 、そのノズル挿入規制部材18を開作動させず ガソリン用給油ノズル23の挿入を禁止する 一方、比較的大径の軽油用給油ノズル22の挿 入時には、前記ノズル挿入規制部材18を開作 させて軽油用給油ノズル22の挿入を許可す 。給油口装置10の車外側の開口部14は、比較 大径の軽油用給油ノズル22を挿通可能な内 を有している。

 給油口装置10は、フィラーネック7の先端 に連接された円筒状の本体16と、給油口3の 口部14に、円周状に配置された可撓性のベ ト部材17と、このベルト部材17と本体16との にあって、給油口3の開口部14を覆い、かつ 開口部14を開閉可能に配置された板状のノズ ル挿入規制部材18とを有してなる。

 ベルト部材17は、その一端が本体16に固定 軸17aを介して回動可能に支持され、他端がノ ズル挿入規制部材18に係止ピン17bを介して回 可能に係合されている。ベルト部材17の内 側には、給油ノズルの挿入をガイドするガ ド片17cが複数形成されている。

 ノズル挿入規制部材18は、その一側が本 16に回動軸18aを介して回動可能に支持され、 この回動軸18a回りに回動することで、開口部 14を開閉する。ノズル挿入規制部材18におけ 回動軸18aの近傍には、ベルト部材17の係止ピ ン17bを係合させる係合部18bが設けられている 。

 ノズル挿入規制部材18は、給油口3の開口 14を閉塞する側へ付勢されている。このノ ル挿入規制部材18が開口部14を覆って閉塞し 状態において、ベルト部材17が形成する円 形状の内径は、軽油用給油ノズル22の外径D1 りも小さく、ガソリン用給油ノズル23の外 D2よりもやや大きくされる(図2A参照)。

 上記状態の給油口装置10に軽油用給油ノ ル22が挿入されると、軽油用給油ノズル22は ベルト部材17が形成する円周形状を拡径さ 、係止ピン17b及び係合部18bを介してノズル 入規制部材18を開作動させる(図2B参照)。こ により、軽油用給油ノズル22を給油口装置10 挿入する動作のみで、閉塞状態の開口部14 開かれ、軽油用給油ノズル22の挿入が可能と なる。すなわち、給油口装置10は、燃料キャ プの着脱無しに給油作業を可能とするキャ プレス機構としても機能する。

 また、上記状態の給油口装置10にガソリ 用給油ノズル23を挿入しようとしても、ガソ リン用給油ノズル23は、ベルト部材17を拡径 せない。したがって、ノズル挿入規制部材18 は、開口部14が開くように作動せず、ガソリ 用給油ノズル23の挿入が規制される。車外 の開口部14の内径よりも大径の給油ノズルを 挿入しようとした場合には、その挿入が車外 側の開口部14により規制される。

 すなわち、給油口装置10は、予め規定さ た範囲(例えばISO規格によればφ23.6~25.5mm)の 径の給油ノズル(前記規格に適合した軽油用 油ノズル22を含む)のみ挿入を許可し、前記 囲よりも小径及び大径の給油ノズル(前記規 格に適合したガソリン用給油ノズル23を含む) の挿入は禁止する。

 給油口装置10には、ノズル挿入規制部材18を 手動により開作動可能とする手動操作機構25 設けられている。
 手動操作機構25は、その操作部である操作 バー26がノズル挿入規制部材18から延出され この操作レバー26は、本体16の外周壁に形成 した貫通孔27から外周側に突出されている。 の操作レバー26を手動操作することで、各 油ノズル22,23の外径D1,D2によらず、開口部14 開くようにノズル挿入規制部材18を作動でき る。
 本体16に設けられる操作レバー26用の貫通孔 27は、給油口3の外壁の貫通孔27でもある。こ 貫通孔27が下方を指向することで、給油口 置10内に残留した燃料の排出口としても利用 可能である。

 図3は、ガソリンエンジン車両の給油口3に けられた給油口装置110を示す。
 給油口装置110の車外側の開口部114は、比較 小径のガソリン用給油ノズル23は挿通を可 とし、比較的大径の軽油用給油ノズル22は挿 通を不能とする内径を有する。
 給油口装置110において、ノズル挿入規制部 18が開口部114を閉塞した状態で、ベルト部 17が形成する円周形状の内径は、ガソリン用 給油ノズル23の外径D2よりも小さくされる(図3 A参照)。

 上記状態の給油口装置110にガソリン用給 ノズル23を挿入すると、ガソリン用給油ノ ル23は、ベルト部材17が形成する円周形状を 径させ、係止ピン17b及び係合部18bを介して 開口部114が開くようにノズル挿入規制部材1 8を作動させる(図3B参照)。これにより、ガソ ン用給油ノズル23を挿入する動作のみで、 塞状態の開口部114が開いて、ガソリン用給 ノズル23の挿入が可能となる。

 また、上記状態の給油口装置110に過度に 径の給油ノズルを挿入しようとしても、こ 給油ノズルはベルト部材17を拡径させない したがって、開口部114が開くようにノズル 入規制部材18は作動せず、この過度に小径の 給油ノズルの挿入が規制される。車外側の開 口部114の内径よりも大径の給油ノズルを挿入 しようとした場合には、その挿入が車外側の 開口部114により規制される。

 すなわち、給油口装置110は、予め規定さ た範囲の外径の給油ノズル(前記規格に適合 したガソリン用給油ノズル23を含む)のみ挿入 を許可し、前記範囲よりも小径及び大径の給 油ノズル(前記規格に適合した軽油用給油ノ ル22を含む)の挿入は禁止する。ガソリン用 油ノズル23の外径は、例えばISO規格によれば φ21.3mm以下である。

 ここで、給油口装置110においても、ノズ 挿入規制部材18を手動により開作動可能と る手動操作機構25が設けられている。これに より、給油ノズルの外径によらず、開口部114 が開くようにノズル挿入規制部材18を作動で 、前記範囲よりも小径の給油ノズルであれ その挿入を許可できる。

 以上説明したように、上記実施例におけ 給油口装置10,110は、予め規定された範囲の の給油ノズル22又は23のみ給油口3への挿入 許可し、その範囲よりも小径及び大径の給 ノズルの挿入を禁止する。また、前記範囲 りも小径の給油ノズルのみ、手動操作によ 給油口3への挿入を許可する手動操作機構25 備える。

 この構成によれば、インフラ整備等の都 上、油種の異なる給油ノズルが同径の場合 も、例外的に手動操作機構25を操作するこ で、予め規定された範囲よりも小径の給油 ズルのみ、手動で給油口3に挿入できる。こ により、油種毎に給油ノズルの径を変える 応が十分に普及していない地域においても 本発明の給油口装置10,110を使用できる。

 また、給油口装置10,110においては、手動 作機構25は、給油口3の開口部14,114近傍に設 られている。そのため、給油作業時に、給 ノズルのインフラ整備の未達に気付いても その場で手動操作機構25を操作できる。

 さらに、給油口装置10,110においては、手 操作機構25の操作レバー26は、本体16の外側 突出して設けられることで、操作レバー26 給油口3の外壁を貫通することとなり、その 通孔27を給油口3内に残留した燃料の排出口 して利用できる。

  インフラ整備等の都合上、油種の異なる 油ノズルが同径のままである場合にも、例 的に手動操作機構を操作することで、予め 定された範囲よりも小径の給油ノズルのみ 動で挿入できる。これにより、油種毎に給 ノズルを径違いとする対応が十分に普及し いない地域においても、本発明の給油口装 を使用できる。