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Title:
FUEL INJECTION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2019/186290
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention provides a fuel injection device capable of preventing operation failure of an armature valve and supplying a desired fuel injection amount to an engine even when deposits resulting from the fuel have formed around the armature valve. This fuel injection device is equipped with a control chamber 10 which is formed facing the upper end 6a of a nozzle needle 6 and into which the fuel flows, a discharge chamber 30 which communicates with the control chamber 10 via a communication path and into which fuel that has flowed into the control chamber 10 flows via the communication path, and an armature valve 25 which opens and closes the communication path, the armature valve 25 having a first through-hole 26 and an armature bolt being disposed in the first through-hole 26. A first groove 28 provided continuously with the first through-hole 26 is formed in an opening of the first through-hole 26, and the first groove 28 has a first bottom surface 28b that is inclined such that the depth of the groove increases the further from the center axis of the first through-hole 26.

Inventors:
BEPPU YOSHINOBU (JP)
Application Number:
PCT/IB2019/051226
Publication Date:
October 03, 2019
Filing Date:
February 15, 2019
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
F02M63/00; F02M47/02; F02M57/00
Foreign References:
EP2273098A12011-01-12
EP1621764A12006-02-01
DE102013220032A12015-04-02
US20030052291A12003-03-20
Other References:
None
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Claims:
\¥02019/186290 卩(:17132019/051226

【書類名】請求の範囲

【請求項 1】

燃料を噴射する燃料噴射孔が一端に形成された本体部と、

前記本体部の内部に往復動自在に設けられ、前記燃料噴射孔を開閉するノズルニ-ドルと、 前記ノズルニ-ドル(こおける前記燃料噴射孔側とは反対側の端部である第 1端咅5と対向するように前 記本体部の内部に形成され、前記燃料が流入する制御室と、

連通路を介して前記制御室と連通し、前記制御室に流入した前記燃料が前記連通路を介して流入 する排出室と、

前記本体内部に往復動自在に設けられ、該往復動により前記連通路を開閉するア-マチヤ弁と、 を備え、

前記ア-マチヤ弁は、ア-マチヤ板咅5と、前記ア-マチヤ板部から延設され、先端部に前記連通路を開 閉する弁機能を有する軸状の弁二-ドル部とからなり、前記ア-マチヤ板部と前記弁二-ドル部の両方を前 記弁二-ドルの軸方向に貫く第 1貫通孔を有し、

前記第 1貫通孔内にア-マチヤボルトが配設された燃料噴射装置において、

前記ア-マチヤ板部における前記第 1貫通孔の開口部に前記第 1貫通孔に連設された第 1溝部が 形成され、

前記第 1溝部は、前記第 1貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、溝の深さが深くなるように傾斜 する第 1底面を有していることを寺徴とする燃料噴射装置。

【請求項 2】

前記第 1溝部と前記第 1貫通孔の交差箇所に第 1面取り部が設けられていることを特徴とする請 求項 1に記載の燃料噴射装置。

【請求項 3】

前記第 1面取り部は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項 1または 2に記載の燃料噴射 装置。

【請求項 4】 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 前記燃料噴射装置には、第 2貫通孔を有し当該第 2貫通孔によって前記弁二-ドル部の外周面を 支持するパルプピースがさらに設けられており、

前記ア-マチヤ板部と対向する前記第 2貫通孔の開口部に、前記第 2貫通孔に連設された第 2溝 部が形成され、

前記第 2溝部は、前記第 2貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、溝の深さが深くなるように傾斜 する第 2底面を有していることを特徴とする請求項 1から 3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。 【請求項 5】

前記第 2溝部と前記第 2貫通孔の交差箇所に第 2面取り部が設けられていることを特徴とする請 求項 4に記載の燃料噴射装置。

【請求項 6】

前記第 2面取り部は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項 4または 5に記載の燃料噴射 装置。

Description:
\¥02019/186290 卩(:17132019/051226

【書類名】明細書

【発明の名称】燃料噴射装置

【技術分野】

[ 0 0 0 1 ]

本発明は、エンジンの燃焼室に燃料を噴射す る燃料噴射装置 (インジェクタ) に関するものである。 【背景技術】

[ 0 0 0 2 ]

ディ-ゼルエンジン等の燃焼室に燃料を噴射 る燃料噴射装置は、燃料を噴射する燃料噴 孔が一 端に形成された本体部と、本体部の内部に往 復動自在に設けられ、燃料噴射孔を開閉する ノズルニ-ド ルと、を備えている。また、当該燃料噴射装 置は、ノズルニ-ドル(こおける燃料噴射孔 とは反対側の端 部と対向するように本体部の内部に形成され 、燃料が流入する制御室と、連通路を介して 制御室と連 通し、制御室に流入した燃料が連通路を介し て流入する排出室と、連通路を開閉するア- チヤ弁を備 えている。そして、当該燃料噴射装置におい ては、アーマチヤ弁によって連通 3各を開くことにより、芾 I】御室内 の燃料が排出室に流出し、制御室内の燃料の 圧力が低下する。これにより、制御室内の燃 料によってノ ズルニ-ドルを燃料噴射孔側へ押圧する力が 少するため、ノズルニ-ドルが燃料噴射孔と 反対側へ移 動して燃料噴射孔が開かれ、燃料噴射孔から 燃焼室に燃料が噴射されることとなる。

[ 0 0 0 3 ]

上述の燃料噴射装置において、高い燃料圧を 受けないように構成されたア-マチヤ弁が特 文献 1に 開示されている。当該アーマチヤ弁は、その 先端に開閉弁を備えるとともに、その軸心に 貫通孑しを有しており 、当該貫通孑し内にはアーマチヤボルトが挿 通されている。また、アーマチヤ弁の外周は 、パルプピースに設けら れた貫通孑し内で支持されている。このよう なアーマチヤ弁は、高い燃料圧を受けないの で、アーマチヤ弁の開 閉に要する消費電力を低く抑えることができ る等の有利な点を有している。

【先行技術文献】

【特許文献】

[ 0 0 0 4 ] 【特許文献 1】特表 2012— 526227号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

[0005]

しかしながら、牛寺言午文献 1のアーマチヤ弁においては、アーマチヤボ トとアーマチヤ弁の貫通孑し、 アーマチヤ 弁の外周部とパルプピ-スの貫通孔のそれぞ の隙間は非常に狭く、燃料に起因するデポ ットが生成さ れる場合がある。特にパイオ燃料である F AM E (F a t t y A c i d M e t h y l E s t e r ) 等を使用する燃料噴射装置においては、通常 の燃料を使用する燃料噴射装置に比べ、 上述の狭い 隙間でデポジットが生成され易く、この量が 多くなった場合には、ア-マチヤ弁の摺動抵 となり、燃料噴 射装置から所望の燃料噴射量をエンジンに供 給できなくなるおそれがある。

[0006 ]

本発明は、 上記課題に鑑みてなされたもので、燃料に起 因したデポジットがア-マチヤ弁の周囲で発 し た場合にも、ア-マチヤ弁の作動不良を防止 、所望の燃料噴射量をエンジンに供給可能 燃料噴射 装置を提供するものである。

【課題を解決するための手段】

[0007]

本発明に係る燃料噴射装置は、燃料を噴射す る燃料噴射孔が一端に形成された本体部と、 前記 本体部の内部に往復動自在に設けられ、 前記燃料噴射孔を開閉するノズルニ-ドルと 前記ノズルニ-ド ルにおける前記燃料噴射孔側とは反対側の端 部である第 1端部と対向するように前記本体部の内部に 形成され、 前記燃料が流入する制御室と、連通路を介し て前記制御室と連通し、前記制御室に流入 した前記燃料が前記連通路を介して流入する 排出室と、 前記本体内部に往復動自在に設けられ、該 往復動により前記連通路を開閉するアーマチ ヤ弁と、 を備え、 前記アーマチヤ弁は、 アーマチヤ板咅 Pと、 前記 ア-マチヤ板部から延設され、 先端部に前記連通路を開閉する弁機能を有す る軸状の弁二-ドル部とから なり、 前記ア-マチヤ板部と前記弁二-ドル部の両方 前記弁二-ドルの軸方向に貫く第 1貫通孔を有し 、前記第 1貫通孔内にア-マチヤボルトが配設された燃 噴射装置において、 前記ア-マチヤ板咅 Pにおけ \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 る前記第 1貫通孔の開口部に前記第 1貫通孔に連設された第 1溝部が形成され、前記第 1溝部は

、前記第 1貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜する第 1底面を有す るように开多成されているものである。

[ 0 0 0 8 ]

また、前記第 1溝部と前記第 1貫通孔の交差箇所に第 1面取り咅5が設けられていてもよい。

[ 0 0 0 9 ]

また、前記第 1面取り部は円弧状に形成されていてもよい

[ 0 0 1 0 ]

前記燃料噴射装置は、第 2貫通孔を有し当該第 2貫通孔によって前記弁二-ドル部の外周面を 持するパルプピースがさらに設けられており 、

前記ア-マチヤ板部と対向する前記第 2貫通孔の開口部に、前記第 2貫通孔に連設された第 2溝 部が形成され、

前記第 2溝部は、前記第 2貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜 する第 2底面を有していてもよい。

[ 0 0 1 1 ]

また、前記第 2溝部と前記第 2貫通孔の交差箇所に第 2面取り部が設けられていてもよい。

[ 0 0 1 2 ]

また、前記第 2面取り咅5は円弧状に形成されていてもよい

【発明の効果】

【0 0 1 3】

本発明に係る燃料噴射装置においては、ア- チヤボルトとア-マチヤ弁の第 1貫通孔の間で燃料に起 因するデポジットが生成されたとしても、ア ーマチヤ弁の第 1貫通孑しに連設された第 1溝咅5にデポジットが排 出され、かつ、第 1貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜する底 面に沿ってデポジットが第 1溝部の径方向外側に移動し、第 1貫通孔の開口部に蓄積されるデポジッ 卜の量を少なくすることができるので、デポ ジットによるアーマチヤ弁の摺動抵抗の増カ ロを抑え、燃料噴射装 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 置の作動不良を防止し、所望の燃料噴射量を エンジンに供給することができる。

[ 0 0 1 4 ]

また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 1溝部と第 1貫通孔の交差箇所に第 1面取り部 が設けられることにより、デポジットが第 1溝咅5に排出やすくなり、第 1貫通孑しとアーマチヤボルトの摺動面 に残存するデポジットの量を少なくすること ができる。このことにより、アーマチヤボル トの作動抵抗となるデポジ ットの量を少なくすることができ、燃料噴射 装置の作動不良を防止することができる。

[ 0 0 1 5 ]

また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 1面取り部が円弧状に形成されることにより さらに 、デポジットが第 1溝部に排出されやすくなり、第 1貫通孔とア-マチヤボルトの摺動面に残存す デポジッ 卜の量を少なくすることができる。このこと により、アーマチヤボルトの作動抵抗となる デポジットの量を少なくす ることができ、燃料噴射装置の作動不良を防 止することができる。

[ 0 0 1 6 ]

本発明に係る燃料噴射装置においては、ア- チヤ弁とパルプピ-スの第 2貫通孔の間で燃料に起因 するデポジットが生成されたとしても、パル プピ-スの第 2貫通孔に連設された第 2溝咅5にデポジットが排出 され、かつ、第 2貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜する底面 に沿ってデポジットが第 2溝部の径方向外側に移動し、第 2貫通孔の開口部に蓄積されるデポジットの 量を少なくすることができるので、デポジッ トによるアーマチヤ弁の摺動抵抗の増カロを 抑え、燃料噴射装置の 作動不良を防止し、所望の燃料噴射量をエン ジンに供給することができる。

[ 0 0 1 7 ]

また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 2溝部と第 2貫通孔の交差箇所に第 2面取り部 が設けられることにより、デポジットが第 2溝咅5に排出やすくなり、第 2貫通孑しとアーマチヤ弁の摺動面に残 存するデポジットの量を少なくすることがで きる。このことにより、アーマチヤボルトの 作動抵抗となるデポジット の量を少なくすることができ、燃料噴射装置 の作動不良を防止することができる。

[ 0 0 1 8 ]

また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 2面取り部が円弧状に形成されることにより さらに \¥02019/186290 卩(:17132019/051226

、デポジットが第 2溝部に排出されやすくなり、第 2貫通孔とア-マチヤボルトの摺動面に残存す デポジッ 卜の量を少なくすることができる。このこと により、アーマチヤボルトの作動抵抗となる デポジットの量を少なくす ることができ、燃料噴射装置の作動不良を防 止することができる。

【図面の簡単な説明】

[ 0 0 1 9 ]

【図 1】本発明の実施の形態に係る燃料噴射装置 示す断面図である。

【図 2】図 1の八部拡大図である。

【図 3】従来の燃料噴射装置においてア-マチヤボ トとア-マチヤ弁の間にデポジットが蓄積さ れる過 程を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は (3) の後、時 間経過した 4犬態である。

【図 4】本発明に係る燃料噴射装置においてア-マ ヤボルトとア-マチヤ弁の間にデポジットが 蓄積さ れる過程を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は ( 3) の 後、時間経過した状態である。

【図 5】図 1の巳咅 広大図である。

【図 6】従来の燃料噴射装置においてア-マチヤ弁 パルプピ-スの間にデポジットが蓄積される 過程 を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は ( 3) の後、時間 経過した 4犬態である。

【図 7】本発明に係る燃料噴射装置においてアー チヤ弁とパルプピースの間にデポジットが 積され る過程を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は (3) の後 、時間経過した状態である。

【発明を実施するための形態】

[ 0 0 2 0 ]

以下、本発明の燃料噴射装置に関する実施の 形態について具体的に説明する。ただし、本 実施の形 態は本発明の一態様を示すものであり、本発 明を限定するものではなく、本発明の範囲内 で任意に変更 することが可能である。 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 なお、本実施の形態においては、燃料噴射孔 が形成された側の端部を燃料噴射装置の下端 とし、燃 料噴射孔側の端部とは反対側の端部を燃料噴 射装置の上端として、燃料噴射装置を説明し ていく。

[ 0 0 2 1 ]

[全体構成]

図 1は、本発明の実施の形態に係る燃料噴射装 を示す断面図である。

燃料噴射装置 1 0 0は、燃料を噴射する燃料噴射孔 3が下端に形成された本体部 1を備えている 。本実施の形態では、本体咅5 1を、ノズル本体 2、ユニオンナット 4及び第 1閉塞板 5で構成している。 なお、本体部 1を構成するこれらの部品は、あくまでも一 である。燃料噴射装置 1 0 0のデザインに応 じて、本体部 1を構成する部品数は、任意に変更可能であ 。尚、燃料噴射弁 1 0 0は、燃料噴射 孔 3の側が、第 1閉塞板 5の側よりも重力方向で下方となるように、 示しない内燃機関等に取り付 けられる。

[ 0 0 2 2 ]

ノズル本体 2は、本体咅5 1の下咅 5咅5分を構成するものである。ユニオンナッ 4は、本体咅5 1の上咅 5咅5 分を構成するものであり、筒状に形成されて いる。ユニオンナット 4の下端咅5には、例えば圧入等により、ノ ズル本体 2が気密に固定されている。また、ユニオン ット 4の上端咅5は、第 1閉塞板 5によって気密に 閉塞されている。

[ 0 0 2 3 ]

ノズル本体 2の内部には、高圧室 5 2が形成されている。当該高圧室 5 2は、ノズル本体 2及びユニ オンナット 4に形成された燃料入口 5 1を介して、外咅5 (例えばコモンレール、燃料ポンプ等) から、高圧 の燃料が供給される。ノズル本体 2の下端には、燃料噴射孔 3が形成されている。当該燃料噴射孔 3 を通して、高圧室 5 2内の高圧燃料が、図示されない燃焼室へと 射される。

[ 0 0 2 4 ]

高圧室 5 2の上端部は、第 2閉塞板 2 1により画定されている。当該第 2閉塞板 2 1は、ユニオン ナット 4の内周面に取り付けられた固定リング 4 3とノズル本体 2との間に挟持され、高圧室 5 2を気密 に閉塞している。第 2閉塞板 2 1における高圧室 5 2側の面には、制御室 1 0を包囲する筒状突出部 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 が形成されている。当該筒状突出部における 燃料噴射孔 3側の端部は壁 1 1により閉塞されている。ま た、当該壁 1 1には、後述のノズルニ-ドル 6が挿入されるノズルニ-ドル開口部が形成さ ている。また、 制御室 1 0を包囲する筒状突出部には、制御室 1 0と高圧室 5 2とを連通させる第 1絞り孔 1 2が 形成されている。すなわち、高圧室 5 2内の高圧燃料は、第 1絞り孔 1 2を介して、制御室 1 0に流 入する構成となっている。

[ 0 0 2 5 ]

ノズル本体 2の内部には、高圧室 5 2の軸線に沿って往復動自在 (図 1では上下動自在) に、ノズ ルニードル 6が設けられている。このノズルニードル 6は、燃料噴射孑し 3を開閉するものである。ノズルニードル 6は、芾 I】御室 1 0側の上端咅5 6 3と、燃料噴射孑し 3側の下端咅 5 6 匕とを有する。なお、ノズルニードル 6は、一体で構成されることも可能であり、 は、互いに作動接続された複数の構成要素 ら構成される ことも可能である。ここで、上端咅5 6 3が、本発明の第 1端咅^に相当する。

[ 0 0 2 6 ]

ノズルニ-ドル 6の上端部 6 3は、壁 1 1に形成されたノズルニ-ドル開口部に挿入さ 、制御室 1 0 内に突出している。換言すると、制御室 1 0は、ノズルニードル 6の上端咅 5 6 3と対向するように本体咅5 1内に形成されているとも言える。また、ノ ルニードル 6の外周面には、壁 1 1の下方となる位置に、鳄 状の突起部 8が形成されている。

[ 0 0 2 7 ]

突起部 8と壁 1 1との間には、ノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3側へ付勢するパネ 9が設けられている 。また、ノズルニ-ドル 6の下端部 6 匕の上方には、段部 7が形成されている。高圧室 5 2内の高圧燃 料の圧力が段部 7に作用することにより、ノズルニ-ドル 6には、燃料噴射孔 3から離れる方向の力が加 わることとなる。ノズル本体 2内の燃料噴射孔 3につながる部位は、シ-卜部が形成されてお 、ノズルニ_ ドル 6がシ-卜咅5に対して着座 (シ-卜) することで燃料噴射孔 3が閉塞され、高圧室 5 2内の高圧燃 料が燃料噴射孔 3から噴射されない状態となる。一方、ノズ ニ-ドル 6がシ-卜部から離間 (リフト) す ることで、燃料噴射孔 3が開放され、高圧室 5 2内の高圧燃料が燃料噴射孔 3から噴射される状態と なる。 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226

[ 0 0 2 8 ]

第 2閉塞板 2 1には、連通孔 1 3が形成され、 当該連通孔 1 3の開口部の外周側に、環状のシ_ 卜咅 5 2 1 3が連通孑し 1 3と同軸に設けられている。当該シート咅5 2 1 3は後述のアーマチヤ弁 2 5の弁 部 2 5 3と開閉弁 2 0を構成するものである。さらに、第 2閉塞板 2 1には、制御室 1 0と連通孔 1 3とを連通させる第 2絞り孑し 1 4が形成されている。

[ 0 0 2 9 ]

第 2閉塞板 2 1における制御室 1 0とは反対側の面にはパルプピ-ス 3 5が取り付けられている。パル プピ-ス 3 5は、筒状の壁 3 1及び該壁 3 1の上端部を閉塞する壁 3 3を有し、これらの壁 3 1、 3 3 に包囲された排出室 3 0を形成する。また、パルプピ-ス 3 5の壁 3 3には内周が円形の第 2貫通孔 3 6が設けられている。第 2貫通孑し 3 6の軸線は、連通孑し 1 3の軸線と同一方向の軸線であり、好ましく は、第 2貫通孔 3 6の軸線は、連通孔 1 3の軸線と同一の軸線上にある。

[ 0 0 3 0 ]

アーマチヤ弁 2 5は、アーマチヤ板咅5 2 7と、アーマチヤ板咅5 2 7の板面から垂直に延設された軸状の弁 二ードル咅5 2 9とからなり、アーマチヤ板咅5 2 7と弁二ードル咅5 2 9の両方を弁二ードル咅5 2 9の軸線と同 一方向または同軸に貫く内周が円形の第 1貫通孔 2 6を有する。この第 1貫通孔 2 6内には、外周 が円形のア-マチヤボルト 6 1が挿入されており、ア-マチヤボルト 6 1の外周面と第 1貫通孔 2 6内周 面は摺動面を構成するとともに、燃料の圧力 に対して油密性を有するよう構成されている 。また、弁二ード ル部 2 9の外周面も円形であり、弁二-ドル部 2 9の外周面とパルプピ-ス 3 5に設けられた第 2貫通 孔 3 6の内周面も同様に摺動面を構成するととも 、燃料の圧力に対して油密性を有するよう 成され ている。

[ 0 0 3 1 ]

ア-マチヤ弁 2 5の弁二-ドル部 2 9の先端部には、前述の第 2閉塞板 2 1に設けられたシ-卜咅5 2 1 3と協働して開閉弁 2 0を構成する環状の弁咅5 2 5 3を有する。すなわち、アーマチヤ弁 2 5が第 2 閉塞板 2 1の方向に移動し、弁二-ドル部 2 9の先端部の弁部 2 5 3がシ-卜咅5 2 1 3と接触すると 開閉弁 2 0は閉じた状態となり、ア-マチヤ弁 2 5が第 2閉塞板 2 1と逆方向に移動し、弁二-ドル部 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226

2 9の先端部の弁部 2 5 3がシ-卜咅5 2 1 3から離れると、開閉弁 2 0は開いた状態となる。

[ 0 0 3 2 ]

上述のように開閉弁 2 0が開くことにより、制御室 1 0と排出室 3 0とが、第 2絞り孑し 1 4、連通孔 1 3を含む連通路を介して連通する。このため 芾 I】御室 1 0内の燃料は、当該連通路を通って、排出室

3 0に流入することとなる。ここで、第 2絞り孑し 1 4の流 3各断面積は、高圧室 5 2と芾 I】御室 1 0とを連 通する第 1絞り孔 1 2の流路断面積よりも大きくなっている。こ ため、開閉弁 2 0が開かれた際、高圧 室 5 2から制御室 1 0へ流入する燃料の量よりも、制御室 1 0から排出室 3 0へ流出する燃料の量 の方が多くなる。したがって、開閉弁 2 0が開かれた際、制御室 1 0内の燃料の圧力は、高圧室 5 2内 の燃料の圧力よりも低くなる。

[ 0 0 3 3 ]

パルプピ-ス 3 5の排出室 3 0を包囲する壁 3 1には、例えば 2つの出口孔 3 2が形成されている。 当該出口孔 3 2は、排出室 3 0と、ユニオンナット 4内において第 2閉塞板 2 1の上方に形成された 低圧室 5 3と、を連通する孔である。低圧室 5 3は、燃料噴射装置 1 0 0内に供給された燃料を外 部に排出させる燃料出口 5 4と連通している。このため、低圧室 5 3内には、高い燃料圧は形成されな い。

[ 0 0 3 4 ]

ア-マチヤ板 2 7と第 1閉塞板 5との間には、パネ 4 2が配置される。パネ 4 2は、弁二-ドル部 2 9 の弁部 2 5 3が第 2閉塞板 2 1に設けられたシ-卜咅5 2 1 3に押圧されて両者の間が閉塞するように、 ア-マチヤ板咅5 2 7を第 2閉塞板 2 1の方向へ付勢する。

[ 0 0 3 5 ]

ア-マチヤ板咅5 2 7と第 1閉塞板 5との間には、電磁石 4 3が設けられている。当該電磁石 4 3に電 力が供給されることにより、アーマチヤ板咅 5 2 7が電磁石 4 3に吸引され、アーマチヤ弁 2 5はパネ 4 2の 力に逆らって上方に移動する。すなわち、電 磁石 4 3に電力が供給されることにより、開閉弁 2 0は制御 室 1 0と排出室 3 0とを連通する連通路を開く。開閉弁 2 0が連通路を開いた際、制御室 1 0の燃 料は、上述のように排出室 3 0内に流入し、当該排出室 3 0から、出口孔 3 2を通ってさらに低圧室 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226

5 3及び燃料出口 5 4へと流出する。

[ 0 0 3 6 ]

制御室 1 0からの燃料の流出によって制御室 1 0内の燃料の圧力が低下すると、 当該制御室 1 0 内の燃料の圧力とパネ 9がノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3方向へ押す力が、ノズルニ-ドル 6の段部 7 に作用するノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3と逆方向へ押す力よりも小さくなり、ノズ ニ-ドル 6は、燃料 噴射孔 3と逆方向へ移動して燃料噴射孔 3を開放する。これにより、高圧室 5 2内の燃料は、燃料噴 射孔 3を通って、図示されない燃焼室へと噴射さ る。

すなわち、本実施の形態に係る燃料噴射装置 1 0 0は、制御室 1 0内の燃料の圧力をノズルニ-ド ル 6の上端部 6 3に作用させ、 当該圧力をノズルニ-ドル 6の駆動に利用する燃料噴射装置である。

[ 0 0 3 7 ]

電磁石 4 3への電力の供給を停止すると、アーマチヤ 2 5が、パネ 4 2によって第 2閉塞版のシート 部 2 1 3 に押圧され、開閉弁 2 0が制御室 1 0と排出室 3 0とを連通する連通路を閉じる。開閉弁 2 0が連通路を閉じると、制御室 1 0内の燃料の圧力が高まり、 当該制御室 1 0内の燃料の圧力と パネ 9がノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3方向へ押す力が、ノズルニ-ドル 6の段部 7及びその下端部 6 13に作用するノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3と逆方向へ押す力よりも大きくなり、ノズ ニ-ドル 6は燃 料噴射孔 3方向へ移動し、燃料噴射孔 3を閉塞する。その結果、燃料の噴射が停止 る。

[ 0 0 3 8 ]

ア-マチヤボルト 6 1の上端面には、圧カセンサ 6 3が配置され、ア-マチヤボルト 6 1の下端面に対し て作用する力を圧カセンサ 6 3が検出可能なように構成されている。

[ 0 0 3 9 ]

[第 1貫通孑し 2 6の開口咅5とアーマチヤボルト 6 1との境界咅5について]

図 2は図 1の八咅5の拡大図である。アーマチヤ板咅5 2 7における第 1貫通孑し 2 6の開口部には、第 1貫通孑し 2 6に連接された第 1溝咅5 2 8が形成されている。また、第 1溝咅5 2 8は第 1貫通孔 2 6 からの距離が離れるにしたがって、溝の深さ が深くなるように傾、斜する第 1底咅5 2 8 匕を有している。そして

、第 1溝咅5 2 8と第 1貫通孔 2 6の交差箇所には、第 1面取り咅5 2 8 3が設けられている。第 1面 取り部 2 8 aは円弧状の面取りであってもよいし、 C面取りや、 4 5度以外の角度の面取りであってもよ い。

[0 0 4 0]

ア-マチヤ弁 2 5の作動に伴い、第 1貫通孔 2 6の内周面とア-マチヤボルト 6 1の外周面が摺動す ると、摺動面に燃料に起因するデポジットが 生成される場合がある。特にパイオ燃料であ る F A M E (F a t t y A c i d M e t h y I E s t e r ) 等を使用する燃料噴射装置においては、通常 の燃 料を使用する燃料噴射装置に比べ、摺動面で デポジットが生成され易い。

[0 0 4 1 ]

図 3は、従来品である第 1溝咅 Pを有しないアーマチヤ板 2 7 ' の第 1貫通孑し 2 6とアーマチヤボルト 6 1の摺動面で生成されたデポジットの移動を らわしたものである。摺動面で生成された ポジットの一部 は第 1貫通孔 2 6の開口部に移動する (図 3 (a ) ) 。そして、移動したデポジットは第 1貫通孑し 2 6の開口部に徐々に蓄積する (図 3 ( b) ) 。デポジットの蓄積量が多くなると、ア-マ ヤ弁 2 5 ' の 作動抵抗となり、アーマチヤ弁 2 5 ' の作動に遅れが生じる。アーマチヤ弁 2 5 ' の作動遅れにより、ノズルニ -ドル 6の作動も遅れ、燃料噴射装置から所望のタ ミングで所望の燃料噴射量をエンジンに供 できな くなるおそれがある。また、開口部に移動せ ず、摺動面に残存するデポジットも同様にア ーマチヤ弁 2 5 ' の 作動抵抗となる。

[0 0 4 2 ]

図 4は、本願発明の実施例におけるアーマチヤ 2 7の第 1貫通孑し 2 6とアーマチヤボルト 6 1の摺 動面で生成されたデポジットの移動をあらわ したものである。摺動面で生成されたデポジ ットの一部は第 1 貫通孔 2 6に連接された第 1溝部 2 8に移動する (図 4 ( a ) ) 。第 1溝咅 P 2 8に移動したデポジ ットは、第 1貫通孑しからの距離が離れるにしたがって の深さが深くなるように傾、斜した第 1底咅 P 2 8 bに 沿って、重力等の影響により第 1溝部の径方向外側に移動する (図 4 ( b) ) 。したがって、従来品 に比べ、第 1貫通孔 2 6の開口部に蓄積する量を少なくすることが きる。また、第 1溝部 2 8と第 1 貫通孔 2 6との交差箇所に、第 1面取り部 2 8 aが設けられることにより、生成されたデポ ットが第 1 溝部 2 8に排出されやすくなるので、第 1貫通孔 2 6とア-マチヤボルト 6 1の摺動面に残存するデポジ \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 ットの量を少なくすることができる。このよ うに、本願発明によれば、アーマチヤ弁 2 5の作動抵抗となるデポ ジットの量を少なくすることができ、燃料噴 射装置の作動不良を防止することができる。

[ 0 0 4 3 ]

[第 2貫通孔 3 6の開口部と弁二-ドル部 2 9の外周面との境界咅5(こついて]

図 5は図 1の巳部の拡大図である。パルプピ-ス 3 5における第 2貫通孑し 3 6の開口部には、第 2貫 通孑し 3 6に連接された第 2溝咅5 3 8が形成されている。また、第 2溝咅5 3 8は第 2貫通孔 3 6からの 距離が離れるにしたがって、溝の深さが深く なるように傾、斜する第 2底咅5 3 8 匕を有している。そして、第 2 溝部 3 8と第 2貫通孔 3 6の交差箇所には、第 2面取り部 3 8 3が設けられている。第 2面取り咅5 3 8 8は円弧状の面取りであってもよいし、 0面取りや、 4 5度以外の角度の面取りであってもよい。

[ 0 0 4 4 ]

ア-マチヤ弁 2 5の作動に伴い、第 2貫通孔 3 6の内周面 3 6 3と弁二-ドル部 2 9の外周面 2 9 3が摺動すると、摺動面に燃料に起因するデ ジットが生成される場合がある。特にパイ 燃料である「 八1\/1巳 (F 3 t t y 1\71 6 セ ト 1 巳 5 セ 6 1〇 等を使用する燃料噴射装置においては 、通常の燃料を使用する燃料噴射装置に比べ 、摺動面でデポジットが生成され易い。

[ 0 0 4 5 ]

図 6は、従来品である第 2溝咅5を有しないパルプピ-ス 3 5 ' の第 2貫通孔 3 6と弁二-ドル部 2 9の 摺動面で生成されたデポジットの移動をあら わしたものである。摺動面で生成されたデポ ジットの一部は第 2貫通孔 3 6の開口部に移動する (図 6 ( 3 ) ) 。そして、移動したデポジットは第 2貫通孑し 3 6の 開口部に徐々に蓄積する (図 6 (匕) ) 。デポジットの蓄積量が多くなると、ア-マ ヤ弁 2 5 ' の作動 抵抗となり、アーマチヤ弁 2 5 ' の作動に遅れが生じる。アーマチヤ弁 2 5 ' の作動遅れにより、ノズルニードル 6の作動も遅れ、燃料噴射装置から所望のタ ミングで所望の燃料噴射量をエンジンに供 できなくなる おそれがある。また、開口部に移動せず、摺 動面に残存するデポジットも同様にア-マチ 弁 2 5 ' の作動 抵抗となる。

[ 0 0 4 6 ]

図 7は、本願発明の実施例におけるパルプピ-ス 3 5の第 2貫通孔 3 6と弁二-ドル部 2 9の摺動 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 面で生成されたデポジットの移動をあらわし たものである。摺動面で生成されたデポジッ トの一部は第 2貫 通孔 3 6に連接された第 2溝部 3 8に移動する (図 7 ( 3) ) 。第 2溝咅5 3 8に移動したデポジット は、第 2貫通孑しからの £巨離が離れるにしたがって溝の深さが深く るように傾、斜した第 2底咅5 3 8 匕に沿 って、重力等の影響により第 2溝部の径方向外側に移動する (図 7 (匕) ) 。したがって、従来品に 比べ、第 2貫通孔 3 6の開口咅5(こ蓄積するデポジットの量を少 くすることができる。また、第 2溝部 3 8と第 2貫通孔 3 6との交差箇所に、第 2面取り部 3 8 3が設けられることにより、生成されたデポ ッ 卜が第 2溝部 3 8に排出されやすくなるので、第 2貫通孑し 3 6とアーマチヤ弁 2 5の摺動面に残存する デポジットの量を少なくすることができる。 このように、本願発明によれば、ア-マチヤ 2 5の作動抵抗とな るデポジットの量を少なくすることができ、 燃料噴射装置の作動不良を防止することがで きる。

【符号の説明】

[ 0 0 4 7 ]

1 本体部、 2 ノズル本体、 3 燃料噴射孔、 4 ユニオンナット、 4 3 固定リング、 5 第 1 閉塞板、 6 ノズルニ-ドル、 6 3 上端部、 6 匕 下端部、 7 段部、 8 突起部、 9 パネ、 1 0 制御室、 1 1 壁、 1 2 第 1絞り孔、 1 3 連通孔、 1 4第 2絞り孔、 2 0 開閉弁、 2 1 第 2閉塞板、 2 1 3 シ-卜部、 2 5 ア-マチヤ弁、 2 5 ' ア-マチヤ弁 (従来) 、 2 5 3 弁部 、 2 6 第 1貫通孔、 2 7 ア-マチヤ板咅5、 2 7 ' ア-マチヤ板咅5 (従来) 、 2 8 第 1溝部、 2 8 3 第 1面取り部、 2 8 匕 第 1底部、 2 9 弁二-ドル部、 3 0 排出室、 3 1 壁、 3 2 出口孔、 3 3 壁、 3 5 パルプピ-ス、 3 5 ' パルプピ-ス (従来) 、 3 6 第 2貫通孔、 3 8 第 2溝部、 3 8 3 第 2面取り部、 3 8 匕 第 2底部、 4 2 パネ、 4 3 電磁石、 5 1 燃料 入口、 5 2 高圧室、 5 3 低圧室、 5 4 燃料出口、 6 1 ア-マチヤボルト、 6 3 圧カセンサ、

1 0 0 燃料噴射装置。