EP2273098A1 | 2011-01-12 | |||
EP1621764A1 | 2006-02-01 | |||
DE102013220032A1 | 2015-04-02 | |||
US20030052291A1 | 2003-03-20 |
\¥02019/186290 卩(:17132019/051226 【書類名】請求の範囲 【請求項 1】 燃料を噴射する燃料噴射孔が一端に形成された本体部と、 前記本体部の内部に往復動自在に設けられ、前記燃料噴射孔を開閉するノズルニ-ドルと、 前記ノズルニ-ドル(こおける前記燃料噴射孔側とは反対側の端部である第 1端咅5と対向するように前 記本体部の内部に形成され、前記燃料が流入する制御室と、 連通路を介して前記制御室と連通し、前記制御室に流入した前記燃料が前記連通路を介して流入 する排出室と、 前記本体内部に往復動自在に設けられ、該往復動により前記連通路を開閉するア-マチヤ弁と、 を備え、 前記ア-マチヤ弁は、ア-マチヤ板咅5と、前記ア-マチヤ板部から延設され、先端部に前記連通路を開 閉する弁機能を有する軸状の弁二-ドル部とからなり、前記ア-マチヤ板部と前記弁二-ドル部の両方を前 記弁二-ドルの軸方向に貫く第 1貫通孔を有し、 前記第 1貫通孔内にア-マチヤボルトが配設された燃料噴射装置において、 前記ア-マチヤ板部における前記第 1貫通孔の開口部に前記第 1貫通孔に連設された第 1溝部が 形成され、 前記第 1溝部は、前記第 1貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、溝の深さが深くなるように傾斜 する第 1底面を有していることを寺徴とする燃料噴射装置。 【請求項 2】 前記第 1溝部と前記第 1貫通孔の交差箇所に第 1面取り部が設けられていることを特徴とする請 求項 1に記載の燃料噴射装置。 【請求項 3】 前記第 1面取り部は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項 1または 2に記載の燃料噴射 装置。 【請求項 4】 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 前記燃料噴射装置には、第 2貫通孔を有し当該第 2貫通孔によって前記弁二-ドル部の外周面を 支持するパルプピースがさらに設けられており、 前記ア-マチヤ板部と対向する前記第 2貫通孔の開口部に、前記第 2貫通孔に連設された第 2溝 部が形成され、 前記第 2溝部は、前記第 2貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、溝の深さが深くなるように傾斜 する第 2底面を有していることを特徴とする請求項 1から 3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。 【請求項 5】 前記第 2溝部と前記第 2貫通孔の交差箇所に第 2面取り部が設けられていることを特徴とする請 求項 4に記載の燃料噴射装置。 【請求項 6】 前記第 2面取り部は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項 4または 5に記載の燃料噴射 装置。 |
【書類名】明細書
【発明の名称】燃料噴射装置
【技術分野】
[ 0 0 0 1 ]
本発明は、エンジンの燃焼室に燃料を噴射す る燃料噴射装置 (インジェクタ) に関するものである。 【背景技術】
[ 0 0 0 2 ]
ディ-ゼルエンジン等の燃焼室に燃料を噴射 る燃料噴射装置は、燃料を噴射する燃料噴 孔が一 端に形成された本体部と、本体部の内部に往 復動自在に設けられ、燃料噴射孔を開閉する ノズルニ-ド ルと、を備えている。また、当該燃料噴射装 置は、ノズルニ-ドル(こおける燃料噴射孔 とは反対側の端 部と対向するように本体部の内部に形成され 、燃料が流入する制御室と、連通路を介して 制御室と連 通し、制御室に流入した燃料が連通路を介し て流入する排出室と、連通路を開閉するア- チヤ弁を備 えている。そして、当該燃料噴射装置におい ては、アーマチヤ弁によって連通 3各を開くことにより、芾 I】御室内 の燃料が排出室に流出し、制御室内の燃料の 圧力が低下する。これにより、制御室内の燃 料によってノ ズルニ-ドルを燃料噴射孔側へ押圧する力が 少するため、ノズルニ-ドルが燃料噴射孔と 反対側へ移 動して燃料噴射孔が開かれ、燃料噴射孔から 燃焼室に燃料が噴射されることとなる。
[ 0 0 0 3 ]
上述の燃料噴射装置において、高い燃料圧を 受けないように構成されたア-マチヤ弁が特 文献 1に 開示されている。当該アーマチヤ弁は、その 先端に開閉弁を備えるとともに、その軸心に 貫通孑しを有しており 、当該貫通孑し内にはアーマチヤボルトが挿 通されている。また、アーマチヤ弁の外周は 、パルプピースに設けら れた貫通孑し内で支持されている。このよう なアーマチヤ弁は、高い燃料圧を受けないの で、アーマチヤ弁の開 閉に要する消費電力を低く抑えることができ る等の有利な点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
[ 0 0 0 4 ] 【特許文献 1】特表 2012— 526227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
[0005]
しかしながら、牛寺言午文献 1のアーマチヤ弁においては、アーマチヤボ トとアーマチヤ弁の貫通孑し、 アーマチヤ 弁の外周部とパルプピ-スの貫通孔のそれぞ の隙間は非常に狭く、燃料に起因するデポ ットが生成さ れる場合がある。特にパイオ燃料である F AM E (F a t t y A c i d M e t h y l E s t e r ) 等を使用する燃料噴射装置においては、通常 の燃料を使用する燃料噴射装置に比べ、 上述の狭い 隙間でデポジットが生成され易く、この量が 多くなった場合には、ア-マチヤ弁の摺動抵 となり、燃料噴 射装置から所望の燃料噴射量をエンジンに供 給できなくなるおそれがある。
[0006 ]
本発明は、 上記課題に鑑みてなされたもので、燃料に起 因したデポジットがア-マチヤ弁の周囲で発 し た場合にも、ア-マチヤ弁の作動不良を防止 、所望の燃料噴射量をエンジンに供給可能 燃料噴射 装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
[0007]
本発明に係る燃料噴射装置は、燃料を噴射す る燃料噴射孔が一端に形成された本体部と、 前記 本体部の内部に往復動自在に設けられ、 前記燃料噴射孔を開閉するノズルニ-ドルと 前記ノズルニ-ド ルにおける前記燃料噴射孔側とは反対側の端 部である第 1端部と対向するように前記本体部の内部に 形成され、 前記燃料が流入する制御室と、連通路を介し て前記制御室と連通し、前記制御室に流入 した前記燃料が前記連通路を介して流入する 排出室と、 前記本体内部に往復動自在に設けられ、該 往復動により前記連通路を開閉するアーマチ ヤ弁と、 を備え、 前記アーマチヤ弁は、 アーマチヤ板咅 Pと、 前記 ア-マチヤ板部から延設され、 先端部に前記連通路を開閉する弁機能を有す る軸状の弁二-ドル部とから なり、 前記ア-マチヤ板部と前記弁二-ドル部の両方 前記弁二-ドルの軸方向に貫く第 1貫通孔を有し 、前記第 1貫通孔内にア-マチヤボルトが配設された燃 噴射装置において、 前記ア-マチヤ板咅 Pにおけ \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 る前記第 1貫通孔の開口部に前記第 1貫通孔に連設された第 1溝部が形成され、前記第 1溝部は
、前記第 1貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜する第 1底面を有す るように开多成されているものである。
[ 0 0 0 8 ]
また、前記第 1溝部と前記第 1貫通孔の交差箇所に第 1面取り咅5が設けられていてもよい。
[ 0 0 0 9 ]
また、前記第 1面取り部は円弧状に形成されていてもよい
[ 0 0 1 0 ]
前記燃料噴射装置は、第 2貫通孔を有し当該第 2貫通孔によって前記弁二-ドル部の外周面を 持するパルプピースがさらに設けられており 、
前記ア-マチヤ板部と対向する前記第 2貫通孔の開口部に、前記第 2貫通孔に連設された第 2溝 部が形成され、
前記第 2溝部は、前記第 2貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜 する第 2底面を有していてもよい。
[ 0 0 1 1 ]
また、前記第 2溝部と前記第 2貫通孔の交差箇所に第 2面取り部が設けられていてもよい。
[ 0 0 1 2 ]
また、前記第 2面取り咅5は円弧状に形成されていてもよい
【発明の効果】
【0 0 1 3】
本発明に係る燃料噴射装置においては、ア- チヤボルトとア-マチヤ弁の第 1貫通孔の間で燃料に起 因するデポジットが生成されたとしても、ア ーマチヤ弁の第 1貫通孑しに連設された第 1溝咅5にデポジットが排 出され、かつ、第 1貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜する底 面に沿ってデポジットが第 1溝部の径方向外側に移動し、第 1貫通孔の開口部に蓄積されるデポジッ 卜の量を少なくすることができるので、デポ ジットによるアーマチヤ弁の摺動抵抗の増カ ロを抑え、燃料噴射装 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 置の作動不良を防止し、所望の燃料噴射量を エンジンに供給することができる。
[ 0 0 1 4 ]
また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 1溝部と第 1貫通孔の交差箇所に第 1面取り部 が設けられることにより、デポジットが第 1溝咅5に排出やすくなり、第 1貫通孑しとアーマチヤボルトの摺動面 に残存するデポジットの量を少なくすること ができる。このことにより、アーマチヤボル トの作動抵抗となるデポジ ットの量を少なくすることができ、燃料噴射 装置の作動不良を防止することができる。
[ 0 0 1 5 ]
また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 1面取り部が円弧状に形成されることにより さらに 、デポジットが第 1溝部に排出されやすくなり、第 1貫通孔とア-マチヤボルトの摺動面に残存す デポジッ 卜の量を少なくすることができる。このこと により、アーマチヤボルトの作動抵抗となる デポジットの量を少なくす ることができ、燃料噴射装置の作動不良を防 止することができる。
[ 0 0 1 6 ]
本発明に係る燃料噴射装置においては、ア- チヤ弁とパルプピ-スの第 2貫通孔の間で燃料に起因 するデポジットが生成されたとしても、パル プピ-スの第 2貫通孔に連設された第 2溝咅5にデポジットが排出 され、かつ、第 2貫通孔の中心軸から離れるにしたがって、 の深さが深くなるように傾斜する底面 に沿ってデポジットが第 2溝部の径方向外側に移動し、第 2貫通孔の開口部に蓄積されるデポジットの 量を少なくすることができるので、デポジッ トによるアーマチヤ弁の摺動抵抗の増カロを 抑え、燃料噴射装置の 作動不良を防止し、所望の燃料噴射量をエン ジンに供給することができる。
[ 0 0 1 7 ]
また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 2溝部と第 2貫通孔の交差箇所に第 2面取り部 が設けられることにより、デポジットが第 2溝咅5に排出やすくなり、第 2貫通孑しとアーマチヤ弁の摺動面に残 存するデポジットの量を少なくすることがで きる。このことにより、アーマチヤボルトの 作動抵抗となるデポジット の量を少なくすることができ、燃料噴射装置 の作動不良を防止することができる。
[ 0 0 1 8 ]
また、本発明に係る燃料噴射装置においては 、第 2面取り部が円弧状に形成されることにより さらに \¥02019/186290 卩(:17132019/051226
、デポジットが第 2溝部に排出されやすくなり、第 2貫通孔とア-マチヤボルトの摺動面に残存す デポジッ 卜の量を少なくすることができる。このこと により、アーマチヤボルトの作動抵抗となる デポジットの量を少なくす ることができ、燃料噴射装置の作動不良を防 止することができる。
【図面の簡単な説明】
[ 0 0 1 9 ]
【図 1】本発明の実施の形態に係る燃料噴射装置 示す断面図である。
【図 2】図 1の八部拡大図である。
【図 3】従来の燃料噴射装置においてア-マチヤボ トとア-マチヤ弁の間にデポジットが蓄積さ れる過 程を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は (3) の後、時 間経過した 4犬態である。
【図 4】本発明に係る燃料噴射装置においてア-マ ヤボルトとア-マチヤ弁の間にデポジットが 蓄積さ れる過程を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は ( 3) の 後、時間経過した状態である。
【図 5】図 1の巳咅 広大図である。
【図 6】従来の燃料噴射装置においてア-マチヤ弁 パルプピ-スの間にデポジットが蓄積される 過程 を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は ( 3) の後、時間 経過した 4犬態である。
【図 7】本発明に係る燃料噴射装置においてアー チヤ弁とパルプピースの間にデポジットが 積され る過程を模式的に表したものである。 (3) はデポジットの蓄積初期の状態であり、 (匕) は (3) の後 、時間経過した状態である。
【発明を実施するための形態】
[ 0 0 2 0 ]
以下、本発明の燃料噴射装置に関する実施の 形態について具体的に説明する。ただし、本 実施の形 態は本発明の一態様を示すものであり、本発 明を限定するものではなく、本発明の範囲内 で任意に変更 することが可能である。 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 なお、本実施の形態においては、燃料噴射孔 が形成された側の端部を燃料噴射装置の下端 とし、燃 料噴射孔側の端部とは反対側の端部を燃料噴 射装置の上端として、燃料噴射装置を説明し ていく。
[ 0 0 2 1 ]
[全体構成]
図 1は、本発明の実施の形態に係る燃料噴射装 を示す断面図である。
燃料噴射装置 1 0 0は、燃料を噴射する燃料噴射孔 3が下端に形成された本体部 1を備えている 。本実施の形態では、本体咅5 1を、ノズル本体 2、ユニオンナット 4及び第 1閉塞板 5で構成している。 なお、本体部 1を構成するこれらの部品は、あくまでも一 である。燃料噴射装置 1 0 0のデザインに応 じて、本体部 1を構成する部品数は、任意に変更可能であ 。尚、燃料噴射弁 1 0 0は、燃料噴射 孔 3の側が、第 1閉塞板 5の側よりも重力方向で下方となるように、 示しない内燃機関等に取り付 けられる。
[ 0 0 2 2 ]
ノズル本体 2は、本体咅5 1の下咅 5咅5分を構成するものである。ユニオンナッ 4は、本体咅5 1の上咅 5咅5 分を構成するものであり、筒状に形成されて いる。ユニオンナット 4の下端咅5には、例えば圧入等により、ノ ズル本体 2が気密に固定されている。また、ユニオン ット 4の上端咅5は、第 1閉塞板 5によって気密に 閉塞されている。
[ 0 0 2 3 ]
ノズル本体 2の内部には、高圧室 5 2が形成されている。当該高圧室 5 2は、ノズル本体 2及びユニ オンナット 4に形成された燃料入口 5 1を介して、外咅5 (例えばコモンレール、燃料ポンプ等) から、高圧 の燃料が供給される。ノズル本体 2の下端には、燃料噴射孔 3が形成されている。当該燃料噴射孔 3 を通して、高圧室 5 2内の高圧燃料が、図示されない燃焼室へと 射される。
[ 0 0 2 4 ]
高圧室 5 2の上端部は、第 2閉塞板 2 1により画定されている。当該第 2閉塞板 2 1は、ユニオン ナット 4の内周面に取り付けられた固定リング 4 3とノズル本体 2との間に挟持され、高圧室 5 2を気密 に閉塞している。第 2閉塞板 2 1における高圧室 5 2側の面には、制御室 1 0を包囲する筒状突出部 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 が形成されている。当該筒状突出部における 燃料噴射孔 3側の端部は壁 1 1により閉塞されている。ま た、当該壁 1 1には、後述のノズルニ-ドル 6が挿入されるノズルニ-ドル開口部が形成さ ている。また、 制御室 1 0を包囲する筒状突出部には、制御室 1 0と高圧室 5 2とを連通させる第 1絞り孔 1 2が 形成されている。すなわち、高圧室 5 2内の高圧燃料は、第 1絞り孔 1 2を介して、制御室 1 0に流 入する構成となっている。
[ 0 0 2 5 ]
ノズル本体 2の内部には、高圧室 5 2の軸線に沿って往復動自在 (図 1では上下動自在) に、ノズ ルニードル 6が設けられている。このノズルニードル 6は、燃料噴射孑し 3を開閉するものである。ノズルニードル 6は、芾 I】御室 1 0側の上端咅5 6 3と、燃料噴射孑し 3側の下端咅 5 6 匕とを有する。なお、ノズルニードル 6は、一体で構成されることも可能であり、 は、互いに作動接続された複数の構成要素 ら構成される ことも可能である。ここで、上端咅5 6 3が、本発明の第 1端咅^に相当する。
[ 0 0 2 6 ]
ノズルニ-ドル 6の上端部 6 3は、壁 1 1に形成されたノズルニ-ドル開口部に挿入さ 、制御室 1 0 内に突出している。換言すると、制御室 1 0は、ノズルニードル 6の上端咅 5 6 3と対向するように本体咅5 1内に形成されているとも言える。また、ノ ルニードル 6の外周面には、壁 1 1の下方となる位置に、鳄 状の突起部 8が形成されている。
[ 0 0 2 7 ]
突起部 8と壁 1 1との間には、ノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3側へ付勢するパネ 9が設けられている 。また、ノズルニ-ドル 6の下端部 6 匕の上方には、段部 7が形成されている。高圧室 5 2内の高圧燃 料の圧力が段部 7に作用することにより、ノズルニ-ドル 6には、燃料噴射孔 3から離れる方向の力が加 わることとなる。ノズル本体 2内の燃料噴射孔 3につながる部位は、シ-卜部が形成されてお 、ノズルニ_ ドル 6がシ-卜咅5に対して着座 (シ-卜) することで燃料噴射孔 3が閉塞され、高圧室 5 2内の高圧燃 料が燃料噴射孔 3から噴射されない状態となる。一方、ノズ ニ-ドル 6がシ-卜部から離間 (リフト) す ることで、燃料噴射孔 3が開放され、高圧室 5 2内の高圧燃料が燃料噴射孔 3から噴射される状態と なる。 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226
[ 0 0 2 8 ]
第 2閉塞板 2 1には、連通孔 1 3が形成され、 当該連通孔 1 3の開口部の外周側に、環状のシ_ 卜咅 5 2 1 3が連通孑し 1 3と同軸に設けられている。当該シート咅5 2 1 3は後述のアーマチヤ弁 2 5の弁 部 2 5 3と開閉弁 2 0を構成するものである。さらに、第 2閉塞板 2 1には、制御室 1 0と連通孔 1 3とを連通させる第 2絞り孑し 1 4が形成されている。
[ 0 0 2 9 ]
第 2閉塞板 2 1における制御室 1 0とは反対側の面にはパルプピ-ス 3 5が取り付けられている。パル プピ-ス 3 5は、筒状の壁 3 1及び該壁 3 1の上端部を閉塞する壁 3 3を有し、これらの壁 3 1、 3 3 に包囲された排出室 3 0を形成する。また、パルプピ-ス 3 5の壁 3 3には内周が円形の第 2貫通孔 3 6が設けられている。第 2貫通孑し 3 6の軸線は、連通孑し 1 3の軸線と同一方向の軸線であり、好ましく は、第 2貫通孔 3 6の軸線は、連通孔 1 3の軸線と同一の軸線上にある。
[ 0 0 3 0 ]
アーマチヤ弁 2 5は、アーマチヤ板咅5 2 7と、アーマチヤ板咅5 2 7の板面から垂直に延設された軸状の弁 二ードル咅5 2 9とからなり、アーマチヤ板咅5 2 7と弁二ードル咅5 2 9の両方を弁二ードル咅5 2 9の軸線と同 一方向または同軸に貫く内周が円形の第 1貫通孔 2 6を有する。この第 1貫通孔 2 6内には、外周 が円形のア-マチヤボルト 6 1が挿入されており、ア-マチヤボルト 6 1の外周面と第 1貫通孔 2 6内周 面は摺動面を構成するとともに、燃料の圧力 に対して油密性を有するよう構成されている 。また、弁二ード ル部 2 9の外周面も円形であり、弁二-ドル部 2 9の外周面とパルプピ-ス 3 5に設けられた第 2貫通 孔 3 6の内周面も同様に摺動面を構成するととも 、燃料の圧力に対して油密性を有するよう 成され ている。
[ 0 0 3 1 ]
ア-マチヤ弁 2 5の弁二-ドル部 2 9の先端部には、前述の第 2閉塞板 2 1に設けられたシ-卜咅5 2 1 3と協働して開閉弁 2 0を構成する環状の弁咅5 2 5 3を有する。すなわち、アーマチヤ弁 2 5が第 2 閉塞板 2 1の方向に移動し、弁二-ドル部 2 9の先端部の弁部 2 5 3がシ-卜咅5 2 1 3と接触すると 開閉弁 2 0は閉じた状態となり、ア-マチヤ弁 2 5が第 2閉塞板 2 1と逆方向に移動し、弁二-ドル部 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226
2 9の先端部の弁部 2 5 3がシ-卜咅5 2 1 3から離れると、開閉弁 2 0は開いた状態となる。
[ 0 0 3 2 ]
上述のように開閉弁 2 0が開くことにより、制御室 1 0と排出室 3 0とが、第 2絞り孑し 1 4、連通孔 1 3を含む連通路を介して連通する。このため 芾 I】御室 1 0内の燃料は、当該連通路を通って、排出室
3 0に流入することとなる。ここで、第 2絞り孑し 1 4の流 3各断面積は、高圧室 5 2と芾 I】御室 1 0とを連 通する第 1絞り孔 1 2の流路断面積よりも大きくなっている。こ ため、開閉弁 2 0が開かれた際、高圧 室 5 2から制御室 1 0へ流入する燃料の量よりも、制御室 1 0から排出室 3 0へ流出する燃料の量 の方が多くなる。したがって、開閉弁 2 0が開かれた際、制御室 1 0内の燃料の圧力は、高圧室 5 2内 の燃料の圧力よりも低くなる。
[ 0 0 3 3 ]
パルプピ-ス 3 5の排出室 3 0を包囲する壁 3 1には、例えば 2つの出口孔 3 2が形成されている。 当該出口孔 3 2は、排出室 3 0と、ユニオンナット 4内において第 2閉塞板 2 1の上方に形成された 低圧室 5 3と、を連通する孔である。低圧室 5 3は、燃料噴射装置 1 0 0内に供給された燃料を外 部に排出させる燃料出口 5 4と連通している。このため、低圧室 5 3内には、高い燃料圧は形成されな い。
[ 0 0 3 4 ]
ア-マチヤ板 2 7と第 1閉塞板 5との間には、パネ 4 2が配置される。パネ 4 2は、弁二-ドル部 2 9 の弁部 2 5 3が第 2閉塞板 2 1に設けられたシ-卜咅5 2 1 3に押圧されて両者の間が閉塞するように、 ア-マチヤ板咅5 2 7を第 2閉塞板 2 1の方向へ付勢する。
[ 0 0 3 5 ]
ア-マチヤ板咅5 2 7と第 1閉塞板 5との間には、電磁石 4 3が設けられている。当該電磁石 4 3に電 力が供給されることにより、アーマチヤ板咅 5 2 7が電磁石 4 3に吸引され、アーマチヤ弁 2 5はパネ 4 2の 力に逆らって上方に移動する。すなわち、電 磁石 4 3に電力が供給されることにより、開閉弁 2 0は制御 室 1 0と排出室 3 0とを連通する連通路を開く。開閉弁 2 0が連通路を開いた際、制御室 1 0の燃 料は、上述のように排出室 3 0内に流入し、当該排出室 3 0から、出口孔 3 2を通ってさらに低圧室 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226
5 3及び燃料出口 5 4へと流出する。
[ 0 0 3 6 ]
制御室 1 0からの燃料の流出によって制御室 1 0内の燃料の圧力が低下すると、 当該制御室 1 0 内の燃料の圧力とパネ 9がノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3方向へ押す力が、ノズルニ-ドル 6の段部 7 に作用するノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3と逆方向へ押す力よりも小さくなり、ノズ ニ-ドル 6は、燃料 噴射孔 3と逆方向へ移動して燃料噴射孔 3を開放する。これにより、高圧室 5 2内の燃料は、燃料噴 射孔 3を通って、図示されない燃焼室へと噴射さ る。
すなわち、本実施の形態に係る燃料噴射装置 1 0 0は、制御室 1 0内の燃料の圧力をノズルニ-ド ル 6の上端部 6 3に作用させ、 当該圧力をノズルニ-ドル 6の駆動に利用する燃料噴射装置である。
[ 0 0 3 7 ]
電磁石 4 3への電力の供給を停止すると、アーマチヤ 2 5が、パネ 4 2によって第 2閉塞版のシート 部 2 1 3 に押圧され、開閉弁 2 0が制御室 1 0と排出室 3 0とを連通する連通路を閉じる。開閉弁 2 0が連通路を閉じると、制御室 1 0内の燃料の圧力が高まり、 当該制御室 1 0内の燃料の圧力と パネ 9がノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3方向へ押す力が、ノズルニ-ドル 6の段部 7及びその下端部 6 13に作用するノズルニ-ドル 6を燃料噴射孔 3と逆方向へ押す力よりも大きくなり、ノズ ニ-ドル 6は燃 料噴射孔 3方向へ移動し、燃料噴射孔 3を閉塞する。その結果、燃料の噴射が停止 る。
[ 0 0 3 8 ]
ア-マチヤボルト 6 1の上端面には、圧カセンサ 6 3が配置され、ア-マチヤボルト 6 1の下端面に対し て作用する力を圧カセンサ 6 3が検出可能なように構成されている。
[ 0 0 3 9 ]
[第 1貫通孑し 2 6の開口咅5とアーマチヤボルト 6 1との境界咅5について]
図 2は図 1の八咅5の拡大図である。アーマチヤ板咅5 2 7における第 1貫通孑し 2 6の開口部には、第 1貫通孑し 2 6に連接された第 1溝咅5 2 8が形成されている。また、第 1溝咅5 2 8は第 1貫通孔 2 6 からの距離が離れるにしたがって、溝の深さ が深くなるように傾、斜する第 1底咅5 2 8 匕を有している。そして
、第 1溝咅5 2 8と第 1貫通孔 2 6の交差箇所には、第 1面取り咅5 2 8 3が設けられている。第 1面 取り部 2 8 aは円弧状の面取りであってもよいし、 C面取りや、 4 5度以外の角度の面取りであってもよ い。
[0 0 4 0]
ア-マチヤ弁 2 5の作動に伴い、第 1貫通孔 2 6の内周面とア-マチヤボルト 6 1の外周面が摺動す ると、摺動面に燃料に起因するデポジットが 生成される場合がある。特にパイオ燃料であ る F A M E (F a t t y A c i d M e t h y I E s t e r ) 等を使用する燃料噴射装置においては、通常 の燃 料を使用する燃料噴射装置に比べ、摺動面で デポジットが生成され易い。
[0 0 4 1 ]
図 3は、従来品である第 1溝咅 Pを有しないアーマチヤ板 2 7 ' の第 1貫通孑し 2 6とアーマチヤボルト 6 1の摺動面で生成されたデポジットの移動を らわしたものである。摺動面で生成された ポジットの一部 は第 1貫通孔 2 6の開口部に移動する (図 3 (a ) ) 。そして、移動したデポジットは第 1貫通孑し 2 6の開口部に徐々に蓄積する (図 3 ( b) ) 。デポジットの蓄積量が多くなると、ア-マ ヤ弁 2 5 ' の 作動抵抗となり、アーマチヤ弁 2 5 ' の作動に遅れが生じる。アーマチヤ弁 2 5 ' の作動遅れにより、ノズルニ -ドル 6の作動も遅れ、燃料噴射装置から所望のタ ミングで所望の燃料噴射量をエンジンに供 できな くなるおそれがある。また、開口部に移動せ ず、摺動面に残存するデポジットも同様にア ーマチヤ弁 2 5 ' の 作動抵抗となる。
[0 0 4 2 ]
図 4は、本願発明の実施例におけるアーマチヤ 2 7の第 1貫通孑し 2 6とアーマチヤボルト 6 1の摺 動面で生成されたデポジットの移動をあらわ したものである。摺動面で生成されたデポジ ットの一部は第 1 貫通孔 2 6に連接された第 1溝部 2 8に移動する (図 4 ( a ) ) 。第 1溝咅 P 2 8に移動したデポジ ットは、第 1貫通孑しからの距離が離れるにしたがって の深さが深くなるように傾、斜した第 1底咅 P 2 8 bに 沿って、重力等の影響により第 1溝部の径方向外側に移動する (図 4 ( b) ) 。したがって、従来品 に比べ、第 1貫通孔 2 6の開口部に蓄積する量を少なくすることが きる。また、第 1溝部 2 8と第 1 貫通孔 2 6との交差箇所に、第 1面取り部 2 8 aが設けられることにより、生成されたデポ ットが第 1 溝部 2 8に排出されやすくなるので、第 1貫通孔 2 6とア-マチヤボルト 6 1の摺動面に残存するデポジ \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 ットの量を少なくすることができる。このよ うに、本願発明によれば、アーマチヤ弁 2 5の作動抵抗となるデポ ジットの量を少なくすることができ、燃料噴 射装置の作動不良を防止することができる。
[ 0 0 4 3 ]
[第 2貫通孔 3 6の開口部と弁二-ドル部 2 9の外周面との境界咅5(こついて]
図 5は図 1の巳部の拡大図である。パルプピ-ス 3 5における第 2貫通孑し 3 6の開口部には、第 2貫 通孑し 3 6に連接された第 2溝咅5 3 8が形成されている。また、第 2溝咅5 3 8は第 2貫通孔 3 6からの 距離が離れるにしたがって、溝の深さが深く なるように傾、斜する第 2底咅5 3 8 匕を有している。そして、第 2 溝部 3 8と第 2貫通孔 3 6の交差箇所には、第 2面取り部 3 8 3が設けられている。第 2面取り咅5 3 8 8は円弧状の面取りであってもよいし、 0面取りや、 4 5度以外の角度の面取りであってもよい。
[ 0 0 4 4 ]
ア-マチヤ弁 2 5の作動に伴い、第 2貫通孔 3 6の内周面 3 6 3と弁二-ドル部 2 9の外周面 2 9 3が摺動すると、摺動面に燃料に起因するデ ジットが生成される場合がある。特にパイ 燃料である「 八1\/1巳 (F 3 t t y 1\71 6 セ ト 1 巳 5 セ 6 1〇 等を使用する燃料噴射装置においては 、通常の燃料を使用する燃料噴射装置に比べ 、摺動面でデポジットが生成され易い。
[ 0 0 4 5 ]
図 6は、従来品である第 2溝咅5を有しないパルプピ-ス 3 5 ' の第 2貫通孔 3 6と弁二-ドル部 2 9の 摺動面で生成されたデポジットの移動をあら わしたものである。摺動面で生成されたデポ ジットの一部は第 2貫通孔 3 6の開口部に移動する (図 6 ( 3 ) ) 。そして、移動したデポジットは第 2貫通孑し 3 6の 開口部に徐々に蓄積する (図 6 (匕) ) 。デポジットの蓄積量が多くなると、ア-マ ヤ弁 2 5 ' の作動 抵抗となり、アーマチヤ弁 2 5 ' の作動に遅れが生じる。アーマチヤ弁 2 5 ' の作動遅れにより、ノズルニードル 6の作動も遅れ、燃料噴射装置から所望のタ ミングで所望の燃料噴射量をエンジンに供 できなくなる おそれがある。また、開口部に移動せず、摺 動面に残存するデポジットも同様にア-マチ 弁 2 5 ' の作動 抵抗となる。
[ 0 0 4 6 ]
図 7は、本願発明の実施例におけるパルプピ-ス 3 5の第 2貫通孔 3 6と弁二-ドル部 2 9の摺動 \¥02019/186290 卩(:17132019/051226 面で生成されたデポジットの移動をあらわし たものである。摺動面で生成されたデポジッ トの一部は第 2貫 通孔 3 6に連接された第 2溝部 3 8に移動する (図 7 ( 3) ) 。第 2溝咅5 3 8に移動したデポジット は、第 2貫通孑しからの £巨離が離れるにしたがって溝の深さが深く るように傾、斜した第 2底咅5 3 8 匕に沿 って、重力等の影響により第 2溝部の径方向外側に移動する (図 7 (匕) ) 。したがって、従来品に 比べ、第 2貫通孔 3 6の開口咅5(こ蓄積するデポジットの量を少 くすることができる。また、第 2溝部 3 8と第 2貫通孔 3 6との交差箇所に、第 2面取り部 3 8 3が設けられることにより、生成されたデポ ッ 卜が第 2溝部 3 8に排出されやすくなるので、第 2貫通孑し 3 6とアーマチヤ弁 2 5の摺動面に残存する デポジットの量を少なくすることができる。 このように、本願発明によれば、ア-マチヤ 2 5の作動抵抗とな るデポジットの量を少なくすることができ、 燃料噴射装置の作動不良を防止することがで きる。
【符号の説明】
[ 0 0 4 7 ]
1 本体部、 2 ノズル本体、 3 燃料噴射孔、 4 ユニオンナット、 4 3 固定リング、 5 第 1 閉塞板、 6 ノズルニ-ドル、 6 3 上端部、 6 匕 下端部、 7 段部、 8 突起部、 9 パネ、 1 0 制御室、 1 1 壁、 1 2 第 1絞り孔、 1 3 連通孔、 1 4第 2絞り孔、 2 0 開閉弁、 2 1 第 2閉塞板、 2 1 3 シ-卜部、 2 5 ア-マチヤ弁、 2 5 ' ア-マチヤ弁 (従来) 、 2 5 3 弁部 、 2 6 第 1貫通孔、 2 7 ア-マチヤ板咅5、 2 7 ' ア-マチヤ板咅5 (従来) 、 2 8 第 1溝部、 2 8 3 第 1面取り部、 2 8 匕 第 1底部、 2 9 弁二-ドル部、 3 0 排出室、 3 1 壁、 3 2 出口孔、 3 3 壁、 3 5 パルプピ-ス、 3 5 ' パルプピ-ス (従来) 、 3 6 第 2貫通孔、 3 8 第 2溝部、 3 8 3 第 2面取り部、 3 8 匕 第 2底部、 4 2 パネ、 4 3 電磁石、 5 1 燃料 入口、 5 2 高圧室、 5 3 低圧室、 5 4 燃料出口、 6 1 ア-マチヤボルト、 6 3 圧カセンサ、
1 0 0 燃料噴射装置。