AWAI NOBUMASA (JP)
AKATSUKA HIDENORI (JP)
KAWAGUCHI TAKAYUKI (JP)
IIJIMA TORU (JP)
TAKAHASHI YOICHI (JP)
AWAI NOBUMASA (JP)
AKATSUKA HIDENORI (JP)
KAWAGUCHI TAKAYUKI (JP)
IIJIMA TORU (JP)
WO2005037830A1 | 2005-04-28 | |||
WO1997023209A1 | 1997-07-03 | |||
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下記一般式[I]: R 1 はアルキルスルホニルアミノ基又はアルキルアミノスルホニル基、 R 2 及びR 3 は(a)同一もしくは異なって水素原子、アルキル基又は置換もしくは非置換アリール基であるか、或いは(b)両者が一緒になってオキソ基であるか、或いは(c)両者が末端で互いに結合して隣接炭素原子と共にシクロアルキル基を形成し、 Xは式:=N-、=C(R 4 )-又は-CH(R 4 )-で示される基、 R 4 は(a)水素原子、(b)シアノ基、(c)ハロゲン原子、(d)アルキル基、(e)アルケニル基、(f)シクロアルキル基、(g)アルカノイル基、(h)カルバモイル基又は(i)シクロアルケニル基、 Arは置換基を有していてもよい芳香族環式基、 点線は二重結合の存在又は不存在を表す。] で示される縮合二環式化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
環Aがハロゲン原子及びC 1-8
アルキル基から選ばれる1~2個の基で置換されていてもよいベンゼン環、R 1
がC 1-8
アルキルスルホニルアミノ基又はC 1-8
アルキルアミノスルホニル基、R 2
及びR 3
が(a)同一又は異なって水素原子、C 1-8
アルキル基及び6~10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子で置換されていてもよい)から選ばれる基であるか;或いは(b)両者が一緒になってオキソ基であるか;或いは(c)両者が末端で互いに結合して隣接炭素原子と共にC 3-10
シクロアルキル基、R 4
が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、C 1-6
アルキル基、C 2-6
アルケニル基、C 3-10
シクロアルキル基、C 1-7
アルカノイル基、カルバモイル基又はC 3-8
シクロアルケニル基、並びに、Arが硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる1以上の異項原子を含有していてもよい6~10員の単環又は二環式芳香族環式基(当該芳香族環式基は、ハロゲン原子、シアノ基、C 1-8
アルキル基、トリハロゲノC 1-8
アルキル基及びC 1-8
アルコキシ基から選ばれる同一又は異なる1~2個の基で置換されていてもよい)であり、R 1
が、一般式[I]における下式: |
下記一般式[I-A]: で示される縮合二環式化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
R 11
が、一般式[I-A]における下式: |
下記一般式[I-B]: で示される縮合二環式化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
R 12
が、一般式[I-B]における下式: |
下記一般式[I-A-a]: で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
下記一般式[I-B-a]: で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
R 11 がC 1-6 アルキルスルホニルアミノ基、R A が水素原子、ハロゲン原子又はC 1-6 アルキル基、R 23 及びR 33 が、一方が水素原子またはC 1-6 アルキル基であり、他方がC 1-6 アルキル基、Ar 11 がハロゲン原子及びC 1-6 アルキル基から選ばれる1~2個の基で置換されていてもよいフェニル基である請求項7記載の化合物。 |
R 12 がC 1-6 アルキルスルホニルアミノ基、R B が水素原子又はC 1-6 アルキル基、R B2 及びR B3 が水素原子、R 24 及びR 34 が同一又は異なってC 1-6 アルキル基、R 41 が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子又はC 1-6 アルキル基、Ar 21 がハロゲン原子、C 1-6 アルキル基及びトリハロゲノC 1-6 アルキル基から選ばれる1~2個の基で置換されていてもよいフェニル基である請求項8記載の化合物。 |
N-[4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-3-メチルフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド;および N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミド からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジエチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[3-シアノ-2,2-ジメチル-4-フェニル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロフェニル)-3-シアノ-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-3-メチルフェニル)-3-シアノ-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-3-シアノ-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド; N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド;および N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
下記一般式[ii]: で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。 |
請求項1乃至12のいずれか1に記載の化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。 |
鉱質コルチコイド受容体調節剤である請求項14に記載の医薬組成物。 |
鉱質コルチコイド受容体拮抗剤又はアルドステロン拮抗剤である請求項15に記載の鉱質コルチコイド受容体調節剤。 |
MR活性の亢進及び/又はアルドステロンレベル上昇に起因する各種疾患又は疾患状態の予防・治療剤である請求項16に記載の鉱質コルチコイド受容体調節剤。 |
利尿剤である請求項17記載の鉱質コルチコイド受容体調節剤。 |
高血圧、心不全、心筋梗塞、狭心症、心肥大、心筋炎、心筋/血管線維化、圧受容体障害、体液量過剰又は不整脈の予防・治療剤である請求項17記載の鉱質コルチコイド受容体調節剤。 |
原発性/二次性アルドステロン症、アジソン病、クッシング症候群又はバーター症候群の予防・治療剤である請求項17記載の鉱質コルチコイド受容体調節剤。 |
請求項13記載の化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。 |
本発明は、鉱質コルチコイド受容体(MR)に 親和性を有し、該受容体が関与する各種疾患 又は病態の予防・治療に有用な新規縮合二環 式化合物に関する。
ステロイドホルモン等の低分子量疎水性 理活性物質は、リガンドとして各々特定の 内受容体(nuclear receptors)を介して生理作用 発揮する。核内ステロイドホルモン受容体 は、1つの遺伝子スーパーファミリーを形成 ており、これらの受容体は、リガンド依存 転写因子として機能することにより、標的 伝子の発現を転写レベルで制御(活性化又は 抑制)する。当該ステロイドホルモン受容体 は、鉱質コルチコイド受容体(MR)、糖質コル コイド受容体(GR)、アンドロゲン受容体(AR) エストロゲン受容体(ER)及びプロゲステロン 容体(PR)が包含される。上記受容体のリガン ドであるステロイドホルモン、例えば、鉱質 コルチコイド(アルドステロン)や糖質コルチ イド(コルチゾール等)は、それぞれの受容 を介して多様な生理機能を発揮する(Jounal of Endocrinology,2001;169:pp437-445)。
MR特異的リガンドであるアルドステロン 、レニン・アンジオテンシン・アルドステ ン系(RAAS)におけるメディエータのひとつで る。従来、アルドステロンは副腎のみで産 され、遠位尿細管に作用してナトリウムと の代謝を調節するホルモンに過ぎないと考 られてきた。しかし、最近の研究は、心臓 血管、脳等の種々の組織でアルドステロン 産生されることや、その受容体も心血管組 等に広く分布することを明らかにしている また、アルドステロンは高血圧の増悪因子 あるだけでなく、心・血管組織に対して種 の障害性作用(心筋線維化および壊死、カテ ラミンの作用増強、圧受容体反応の低下等) を示すリスクホルモンとして認識されるに到 っている。最近の大規模臨床試験(RALES及びEPH ESUS)においては、アルドステロン受容体拮抗 (エプレレノン又はスピロノラクトン)とACE 害薬等の慣用の治療剤との併用により、重 心不全患者の心疾患による入院率および死 率が有意に低下したこと、並びに急性心筋 塞患者の予後を有意に改善したこと(New Engla nd Journal of Medicine,2003;341:p.709-717、New England Journal of Medicine,2003;348:p.1309-1321)が確認され いる。このように、アルドステロン及びそ 受容体が関与する心血管系疾患その他にお ては、当該ホルモンの効果的な遮断が、効 的な治療法を確立する上で重要と考えられ 。
上記のように、MRに親和性を有し、当該 容体機能を調節する活性を有するリガンド ち、当該受容体に対する抑制薬、拮抗薬、 動薬、部分拮抗薬又は部分作動薬は、アル ステロンが関与する各種疾患・病態等の予 ・治療剤として有用であり得る。一方、ス ロノラクトンやエプレレノンの如きステロ ド性MRリガンドは、それ特有の重大な副作用 (女性化乳房、月経異常、勃起不全等)を伴う とも少なくないことから、このような副作 が少なく、医薬としての安全性が高い化合 の開発が望まれている。
これまで、MRに親和性を有する非ステロ ド性リガンドとしては、例えば、6H-ジベン [b,e]オキセピン誘導体(WO2005/066161)、ジヒドロ ピリジン誘導体(WO2005/097118)、ジベンゾ[b,d]ピ ン誘導体(Bioorganic & Medicinal Chemistry Lett ers,2004;14:p.2079-2082)、1,4-ジヒドロ-2H-3,1-ベンゾ オキサジン-6-イルスルホンアミド誘導体(WO200 6/077821)等が知られている。しかしながら、MR 節作用(MR拮抗作用等)を有する本発明の化合 物の如き縮合二環式化合物(1,3-ベンゾオキサ ン誘導体又はクロメン誘導体)は報告されて いない。
一方、1,3-ベンゾオキサジン誘導体又はク ロメン誘導体は、例えば、米国特許第5270308 、WO2005/037830及びJournal of Medicinal Chemistry,200 2;45(5):p.1086-1097に開示されている。なお、本 願人は、MR調節作用(MR拮抗作用等)を有する3, 4-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン誘導体につ 、別途特許出願済である(WO2007/089034)。
本発明の目的は、鉱質コルチコイド受容 (MR)調節作用を有する縮合二環式化合物を提 供するものである。
本発明は、下記一般式[I]:
R 1
はアルキルスルホニルアミノ基又はアルキル
アミノスルホニル基、
R 2
及びR 3
は(a)同一もしくは異なって水素原子、アルキ
ル基又は置換もしくは非置換アリール基であ
るか、或いは(b)両者が一緒になってオキソ基
であるか、或いは(c)両者が末端で互いに結合
して隣接炭素原子と共にシクロアルキル基を
形成し、
Xは式:=N-、=C(R 4
)-又は-CH(R 4
)-で示される基、
R 4
は(a)水素原子、(b)シアノ基、(c)ハロゲン原子
、(d)アルキル基、(e)アルケニル基、(f)シクロ
アルキル基、(g)アルカノイル基、(h)カルバモ
イル基又は(i)シクロアルケニル基、
Arは置換基を有していてもよい芳香族環式基
点線は二重結合の存在又は不存在を表す。]
で示される縮合二環式化合物又はその薬理的
に許容し得る塩に関する。
また、本発明は、上記化合物[I]又はその 理的に許容し得る塩を有効成分としてなる 薬組成物又は鉱質コルチコイド受容体調節 (とりわけ、MR受容体拮抗薬又はアルドステ ン拮抗薬)に関する。
本発明の化合物[I]は、哺乳動物における鉱 コルチコイド受容体(MR)に対して高い親和性 を示す。例えば、ラットMR及び 3 H-アルドステロンを用いた結合試験(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,1987;240 :p.650-656記載の方法に準じて実施;詳細は後記 験例に記載)において、本発明の化合物であ るN-[4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3- ンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミ 、N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリメチル -2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド等 化合物は、ラット腎臓由来MRへのアルドス ロン結合におけるKi値がいずれも10μM未満で った。このため、化合物[I]は、MRが関与す 各種疾患(例えば、高血圧及び心不全を含む 環器系疾患等)の予防・治療の為の医薬とし て有用である。
また、上記本発明の化合物[I]又はその薬 的に許容し得る塩は、ステロイド骨格を有 るアルドステロン拮抗薬(スピロノラクトン 、エプレレノン等)にありがちな副作用(月経 常、女性化乳房等)を惹起するリスクが小さ いという特長を有する。更に、本発明の化合 物[I]には、医薬として好ましいプロファイル を有する化合物(例えば、CYP酵素誘導や時間 存的CYP阻害(TDI)等に基づく副作用を惹起する 虞が少ない化合物、一日一回投与に適した血 中半減期を示す化合物等)が包含される。
本発明の化合物[I]において、環A上の置換基
としては、例えば、ハロゲン原子及びアルキ
ル基から選ばれる1~2個の基があげられる。
Arで示される芳香族環式基としては、例え
、(a)フェニル基、ナフチル基の如き6~10員の
環又は二環式アリール基、或いは(b)チエニ
基、フリル基、ピリジル基、ベンゾフラニ
基、ベンゾチエニル基の如き、硫黄原子、
素原子及び窒素原子から選ばれる1以上の異
項原子を含有する5~10員の単環もしくは二環
ヘテロアリール基があげられる。また、当
芳香族環式基は、同一又は異なる1以上の置
基を有していてもよく、このような置換基
しては、例えば(a)ハロゲン原子(フッ原子、
塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子)、(b)シ
ノ基、(c)アルキル基(メチル基、エチル基等)
(d)トリハロゲノアルキル基(トリフルオロメ
ル基等)又は(e)アルコキシ基(メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基等)等があげられる
Arで示される置換されていてもよい芳香族環
式基の好ましい例としては、(1)ハロゲン原子
、シアノ基、アルキル基及びトリハロゲノア
ルキル基から選ばれる1~2個の基で置換されて
いてもよいフェニル基、(2)ハロゲン原子で置
換されていてもよいピリジル基、(3)ベンゾフ
ラニル基又は(4)ベンゾチエニル基等があげら
れる。
R 2 又はR 3 がアリール基である場合、当該アリール基と しては、例えば、フェニル基又はナフチル基 の如き6~10員単環もしくは二環式アリール基 あげられる。R 2 又はR 3 がアリール基である場合、当該アリール基は 1~2個のハロゲン原子で置換されていてもよい 。
上記本発明の化合物[I]には、環Aがハロゲン
原子及びC 1-8
アルキル基から選ばれる1~2個の基で置換され
ていてもよいベンゼン環、R 1
がC 1-8
アルキルスルホニルアミノ基又はC 1-8
アルキルアミノスルホニル基、R 2
及びR 3
が(a)同一又は異なって水素原子、C 1-8
アルキル基及び6~10員単環もしくは二環式ア
ール基(該アリール基はハロゲン原子で置換
れていてもよい)から選ばれる基であるか;
いは(b)両者が一緒になってオキソ基である
;或いは(c)両者が末端で互いに結合して隣接
素原子と共にC 3-10
シクロアルキル基、R 4
が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、C 1-6
アルキル基、C 2-6
アルケニル基、C 3-10
シクロアルキル基、C 1-7
アルカノイル基、カルバモイル基又はC 3-8
シクロアルケニル基、並びに、Arが硫黄原子
酸素原子及び窒素原子から選ばれる1以上の
異項原子を含有していてもよい6~10員の単環
は二環式芳香族環式基(当該芳香族環式基は
ハロゲン原子、シアノ基、C 1-8
アルキル基、トリハロゲノC 1-8
アルキル基及びC 1-8
アルコキシ基から選ばれる同一又は異なる1~2
個の基で置換されていてもよい)であり、R 1
が、一般式[I]における下式:
本発明における好ましい実施態様としては
例えば、一般式[I-A]:
で示される縮合二環式化合物又はその薬理的
に許容し得る塩があげられる。上記化合物[I-
A]のうち、R 11
が、下式:
本発明における別の好ましい実施態様とし
は、例えば、下記一般式[I-B]:
で示される縮合二環式化合物又はその薬理的
に許容し得る塩があげられる。上記化合物[I-
B]のうち、R 12
が、下式:
上記化合物[I-A]において、R 21 又はR 31 が置換もしくは非置換アリール基である場合 、このようなアリール基としては、例えば、 ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニ ル基があげられる。
上記化合物[I-A]又は化合物[I-B]において、Ar 1 又はAr 2 で示される芳香族環式基としては、例えば、 (a)フェニル基、ナフチル基の如き6~10員の単 又は二環式アリール基、或いは(b)チエニル 、フリル基、ピリジル基、ベンゾフラニル 、ベンゾチエニル基の如き、硫黄原子、酸 原子及び窒素原子から選ばれる1以上の異項 子を含有する5~10員の単環もしくは二環式ヘ テロアリール基があげられる。また、当該芳 香族環式基は、同一又は異なる1以上の置換 を有していてもよく、このような置換基と ては、例えば(a)ハロゲン原子(フッ原子、塩 原子、臭素原子又はヨウ素原子)、(b)シアノ 基、(c)アルキル基(メチル基、エチル基等)(d) リハロゲノアルキル基(トリフルオロメチル 基等)又は(e)アルコキシ基(メトキシ基、エト シ基、プロポキシ基等)等があげられる。Ar 1 又はAr 2 で示される置換されていてもよい芳香族環式 基の好ましい例としては、(1)ハロゲン原子、 シアノ基、アルキル基及びトリハロゲノアル キル基から選ばれる1~2個の基で置換されてい てもよいフェニル基、(2)ハロゲン原子で置換 されていてもよいピリジル基、(3)ベンゾフラ ニル基又は(4)ベンゾチエニル基等があげられ る。
本発明における更に好ましい実施態様とし
は、下記一般式[I-A-a]:
で示される化合物又はその薬理的に許容し得
る塩があげられる。
本発明における別の更に好ましい実施態様
しては、下記一般式[I-B-a]:
で示される化合物又はその薬理的に許容し得
る塩があげられる。
本発明におけるとりわけ好ましい実施態様
しては、例えば、
a)一般式[I-A-a]において、R 11
がC 1-6
アルキルスルホニルアミノ基、R A
が水素原子、ハロゲン原子又はC 1-6
アルキル基、R 23
及びR 33
が、一方が水素原子またはC 1-6
アルキル基であり、他方がC 1-6
アルキル基、Ar 11
がハロゲン原子及びC 1-6
アルキル基から選ばれる1~2個の基で置換され
ていてもよいフェニル基である化合物、或い
は
b)一般式[I-B-a]において、R 12
がC 1-6
アルキルスルホニルアミノ基、R B
が水素原子又はC 1-6
アルキル基、R B2
及びR B3
が水素原子、R 24
及びR 34
が同一又は異なってC 1-6
アルキル基、R 41
が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子又はC 1-6
アルキル基、Ar 21
がハロゲン原子、C 1-6
アルキル基及びトリハロゲノC 1-6
アルキル基から選ばれる1~2個の基で置換され
ていてもよいフェニル基である化合物
があげられる。
上記のうち、とりわけ好ましい化合物の具
例としては、
N-[4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-
ンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミ
ド;
N-[4-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-2,2-ジメチ
ル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスル
ホンアミド;
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,
3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンア
ミド;
N-[4-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-2,2-ジメ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンス
ルホンアミド;
N-[4-(4-クロロ-3-メチルフェニル)-2,2-ジメチ
ル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスル
ホンアミド;
N-[4-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンス
ルホンアミド;
N-[4-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-2,2-ジメ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンス
ルホンアミド;
N-[4-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンス
ルホンアミド;
N-[5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンス
ルホンアミド;
N-[2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,
3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンア
ミド;
N-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-2-メチ
-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスル
ンアミド;及び
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-
2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホ
アミド
からなる群より選ばれる化合物又はその薬理
的に許容し得る塩があげられる。
別のとりわけ好ましい化合物の具体例とし
は、
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリメチル-2H
-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド;
N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
チル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミ
;
N-[3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
メチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンア
ド;
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-3,4-
ヒドロ-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホン
ミド;
N-[4-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-2,2-ジメチ
ル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド;
N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジエ
チル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミ
;
N-[3-シアノ-2,2-ジメチル-4-フェニル-2H-クロ
メン-7-イル]メタンスルホンアミド;
N-[4-(4-クロロフェニル)-3-シアノ-2,2-ジメチ
ル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド;
N-[4-(4-クロロ-3-メチルフェニル)-3-シアノ-2
,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホ
アミド;
N-[4-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-3-シア
-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスル
ンアミド;
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-
2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド;お
び
N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-ト
メチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホン
ミド
からなる群より選ばれる化合物又はその薬理
的に許容し得る塩があげられる。
本発明の化合物[I]は、分子内に不斉炭素 子を有する場合、当該不斉炭素原子に基づ 複数の立体異性体(ジアステレオマー異性体 、光学異性体)として存在しうるが、本発明 これらの内のいずれか1個の立体異性体又は の混合物のいずれをも包含するものである
本発明の化合物[I]は、MR及び/又はアルド テロンが関与する各種疾患もしくは疾患状 の予防・治療に有用である。このような疾 には、下記(1)~(6)に記載の疾患が含まれる。
(1)循環器系疾患又は血液関連疾患: 本態 高血圧;二次性高血圧(腎血管性高血圧、体 貯留型高血圧等);肺高血圧;低血圧;血圧日内 動異常;心不全(急性心不全、慢性心不全又 うっ血性心不全);狭心症;心筋梗塞;心筋症;心 肥大;心筋炎;心筋/血管線維化;心筋虚血;圧受 体障害;不整脈;頻脈;脳血管障害(CVA)とその 遺症;一過性脳虚血発作(TIA);脳卒中;脳血管性 認知症;高血圧性脳症;脳梗塞;脳浮腫;脳循環 害;レイノー病及びバージャー病を含む抹消 環障害;間欠性は行;静脈機能不全;動脈硬化( 冠動脈硬化、脳動脈硬化、抹消動脈硬化等); 管肥厚;経皮的冠動脈形成術(PTCA)を含むイン ターベンション後の血管肥厚/閉塞;バイパス 営術(CABG等)後の血管再閉塞/再狭窄;臓器移 後の拒絶反応;血栓症;深部静脈血栓症;閉塞 末梢循環障害;閉塞性動脈硬化症;閉塞性血栓 性血管炎;血小板減少症;赤血球増多症;多臓器 不全;血管内皮障害;又は腎疾患(腎不全、腎炎 、糸球体腎炎、IgA腎症、進行性腎症、糸球体 硬化症、糖尿病性腎症、血栓性微小血管症、 透析合併症、放射線照射による腎症等);血管 紫斑病;自己免疫性溶血性貧血;播種性血管 凝固症候群(DIC);又は多発性骨髄症等。
(2)代謝性疾患: 高血糖/糖尿病及びその合 併症(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿 性神経障害等);代謝症候群もしくは代謝障害 (高脂血症、高コレステロール血症、肥満、 尿酸血症、低カリウム血症、高ナトリウム 症、耐糖能障害等)。
(3)中枢神経系又は神経変性疾患: 脳出血 脳梗塞、頭部外傷、脊髄損傷又は脳浮腫に づく神経障害;知覚機能障害/異常;自律神経 能障害/異常;多発性硬化症;記憶障害;意識障 害;うつ病及び双極性障害を含む気分障害;不 症状;人格障害;健忘症;認知症;癲癇;アルコ ル依存症;アルツハイマー病;パーキンソン病 ;又は筋萎縮性側索硬化症等。
(4)炎症性もしくはアレルギー性疾患: 関 リウマチ;痛風;変形性膝関節炎;骨関節炎;骨 膜炎;滑液包炎;硬直性脊髄炎;アトピー性皮膚 炎;接触性皮膚炎;乾癬;アレルギー性鼻炎;花 症;喘息;蕁麻疹;気管支炎;炎症性肺疾患(肺炎 、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、カリニ肺 炎、肺結核、肺サルコイドーシス等);炎症性 疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎等);膠原病( 全身性エリテマトーデス、強皮病、多発性動 脈炎等);髄膜炎;ウェゲナー肉芽腫;リウマチ ;術後/外傷後炎症;咽頭炎;膀胱炎;アナフィラ キシー;腱炎;結膜炎;又は炎症性眼疾患等。
(5)内分泌疾患: 原発性もしくは二次性ア ドステロン症;偽アルドステロン症;バータ (Bartter’s)症候群等。
(6)局所疾患を含むその他疾患: 肝疾患(肝 炎、肝硬変等);門脈圧亢進症;消化器疾患(胃 、胃潰瘍、胃癌、胃手術後障害、食道潰瘍 食道胃静脈瘤破裂、大腸ポリープ、膵炎、 石症、痔疾等);前立腺疾患(前立腺肥大、前 腺癌等);骨疾患(骨折による組織損傷、骨粗 症、骨軟化症、骨ベーチェット病等);癌/腫 (悪性黒色腫、白血病、悪性リンパ腫、胃癌 大腸癌等);悪液質;腫瘍の転移;婦人科疾患( 年期障害、妊娠中毒、子宮内膜症、子宮筋 、卵巣疾患、乳腺疾患等);感染症;敗血症;内 素性ショック;緑内障;眼圧上昇;メニエル症 群;嚥下障害;睡眠時無呼吸症候群;重症筋無 症;透析低血圧;慢性疲労症候群等。
本発明の化合物[I]には、優れたMR拮抗作用(
ルドステロン拮抗作用)を有する化合物が包
含され、当該化合物又はその薬理的に許容し
得る塩は、MR活性の亢進及び/又はアルドステ
ロンレベル上昇に起因する各種疾患又は疾患
状態、例えば、高血圧、心不全、心筋梗塞、
狭心症、心肥大、心筋炎、心筋/血管線維化
圧受容体障害、体液量過剰及び不整脈等を
む心血管系疾患、或いは原発性/二次性アル
ステロン症、アジソン病、クッシング症候
及びバーター症候群等を含む内分泌疾患の
防・治療(利尿剤としての使用を含む)に特
有用である。
本発明の化合物[I]は、遊離の形でも、それ
の薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途
使用することができる。薬理的に許容しう
塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リ
酸塩または臭化水素酸塩の如き無機酸塩、
酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸
、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン
塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き
機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩の如き
ルカリ金属塩、カルシウム塩の如きアルカ
土類金属塩等があげられる。
更に、上記化合物[I]またはその薬理的に 容しうる塩には、その分子内塩や付加物、 れらの溶媒和物或いは水和物等が包含され 。
本発明の化合物[I]は、当該化合物単独で 或いはこれと薬理的に許容し得る担体とか なる医薬組成物の形態で、経口的にも非経 的にも投与することができる。このような 薬組成物の剤形は特に限定されるものでは く、投与経路に応じて、例えば、錠剤、顆 剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤、 剤の如き慣用の医薬製剤として使用するこ ができる。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許 し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年 、体重、状態によっても異なるが、非経口 与の場合、1日当り0.001~10mg/kg、とりわけ0.01~ 1mg/kg、経口投与の場合、通常、1日当り0.01~100 mg/kg、とりわけ0.1~30mg/kgとするのが好ましい
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許 しうる塩は、治療対象疾患等に応じて、単 或いは1以上の他の薬剤と組合せて使用する ことができる。このような薬剤としては、例 えば以下のものがあげられる。
(a)降圧薬:アンジオテンシン変換酵素阻害薬
(マレイン酸エナラプリル、塩酸イミダプリ
、カプトプリル、シラザプリル、リジノプ
ル、塩酸デラプリル、塩酸テモカプリル、
酸ベナゼプリル、ペリンドプリルエルブミ
、ホシノプリルナトリウム、塩酸キナプリ
、塩酸モエキシプリル、ラミプリル、トラ
ドラプリル、アラセプリル等)、アンジオテ
シンII受容体拮抗薬(ロサルタンカリウム、
ンデサルタンシレキセチル、バルサルタン
イルベサルタン、テルミサルタン、オルメ
ルタンメドキソミル、メシル酸エプロサル
ン、フォラサルタン等)、β遮断薬(アテノロ
ール、塩酸ベタキソロール、フマル酸ビソプ
ロロール、酒石酸メトプロロール、クエン酸
メトプロロール、塩酸プロプラノロール、ナ
ドロール、マレイン酸チモロール、塩酸アセ
ブトロール、硫酸ペンブトロール、ピンドロ
ール、塩酸カルテオロール、ニプラジロール
等)、α/β遮断薬(カルベジロール、塩酸ラベ
ロール等)、カルシウム拮抗薬(ベシル酸アム
ロジピン、フェロジピン、イスラジピン、ニ
フェジピン、塩酸ニカルジピン、ニソルジピ
ン、ニトレンジピン、ベニジピン、塩酸マニ
ジピン、塩酸エホニジピン、塩酸ジルチアゼ
ム等)、α 1
遮断薬(メシル酸ドキサゾシン、塩酸プラゾ
ン、塩酸テラゾシン等)、中枢性α 2
作動薬又はその他中枢作用薬(塩酸クロニジ
、レセルピン、メチルドーパ等)、血管拡張
(塩酸ヒドララジン、ミノキシジル等)等;
(b)利尿薬:チアジド系利尿薬(クロロチアジ
、ヒドロクロロチアジド、ベンチルヒドロ
ロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、ト
クロルメチアジド、ポリチアジド、クロル
リドン、インダパミド、メトラゾン等)、ル
プ利尿薬(ブメタニド、フロセミド、トルセ
ミド、メフルシド、エタクリン酸等)、カリ
ム保持性利尿薬(塩酸アミロライド、トリア
テレン等);
(c)心不全治療薬:硝酸薬(ニトログリセリン
)、ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシ
ン等)、カテコラミン類(塩酸ドブタミン、デ
パミン等)、エンドセリン拮抗薬(ボセンタ
等)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(乳酸ミル
リノン、アムリノン、オルプリノン等)、中
エンドペプチダーゼ阻害薬(ファシドトリル
)、心房性利尿ペプチド等;
(d)抗不整脈薬:Naチャネル遮断薬(塩酸プロカ
インアミド、酢酸フレカイニド、硫酸キニジ
ン等)、Kチャネル遮断薬(塩酸アミオダロン等
)、Caチャネル遮断薬(塩酸ベラパミル等)等;
(e)高脂血症薬:HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバ
タチンナトリウム、アトルバスタチンカル
ウム、シンバスタチン、セリバスタチン、
バスタチン、フルバスタチンナトリウム、
スバスタチンカルシウム、ピタバスタチン
ルシウム等)、フィブラート誘導体(ベザフ
ブラート、フェノフィブラート、クリノフ
ブラート、クロフィブラート、ゲムフィブ
ジル等)、スクアレン合成酵素阻害薬等;
(f)抗血栓薬:血液凝固阻害薬(ワーファリン
トリウム、ヘパリンナトリウム、アンチト
ンビンIII等)、血栓溶解薬(ウロキナーゼ、t-P
A等)、抗血小板薬(アスピリン、塩酸チクロピ
ジン、スルフィンピラゾン、ジピリダモール
、シロスタゾール等);
(g)糖尿病/糖尿病合併症治療薬:インスリン
α-グルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース、ア
ルボース、ミグリトール、エミグリテート
)、ビグアナイド(塩酸メトホルミン、ブホ
ミン、フェンホルミン等)、インスリン抵抗
改善薬(ピオグリタゾン、トログリタゾン、
ロシグリタゾン等)、インスリン分泌促進薬(
ルブタミド、グリベンクラミド、グリクラ
ド、グリクロピラミド、クロルプロパミド
グリメピリド、グリブザイド、グリブゾー
、トラザミド、アセトヘキサミドの如きス
ホニルウレア化合物等)、アミリン拮抗薬(
ラムリンチド等)、アルドース還元酵素阻害
(エパルレスタット、トルレスタット、ゼナ
レスタット、フィダレスタット、ミナルレス
タット、ゾポルレスタット等)、神経栄養因
(NGF等)、AGE阻害薬(ピマゲジン、ピラトキサ
ン等)、神経栄養因子産生促進薬等;
(h)抗肥満薬:中枢性抗肥満薬(マジンドール
フェンフルラミン、デキスフェンフルラミ
、シブトラミン等)、膵リパーゼ阻害薬(オル
リスタット等)、β 3
作動薬(SB-226552、BMS-196085、SR-5611-A等)、ペプチ
ド性食欲抑制薬(レプチン等)、コレシストキ
ン受容体作動薬(リンチトリプト等)等;
(i)非ステロイド性抗炎症薬:アセトアミノフ
ェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、エ
テンザミド、ナプロキセン、ジクロフェナク
、ロキソプロフェン等
(j)化学療法剤:代謝拮抗剤(5-フルオロウラシ
ル、メトトレキサート等)、抗癌剤(ビンクリ
チン、タキソール、シスプラチン等)等;
(k)免疫調節剤:免疫抑制剤(シクロスポリン
タクロリムス、アザチオプリン等)、免疫増
剤(クレスチン、レンチナン、シゾフィラン
等)、サイトカイン類(インターロイキン1、イ
ンターフェロン等)、シクロオキシゲナーゼ
害剤(インドメタシン、セレコキシブ、バル
コキシブ、メロキシカム等)、抗TNFα抗体(イ
ンフリキシマブ等)等。
本発明の化合物[I]と他の薬剤とを組合せ 使用する場合、その投与形態としては、(1) 合物[I]と他の薬剤とを含む単一製剤(合剤) 投与、及び(2)化合物[I]を含む製剤と他の薬 を含む製剤との併用投与があげられる。ま (2)の併用投与の場合、それぞれの製剤の投 経路及び投与時間は異なっていてもよい。
本発明の化合物[I]のうち、R 1
がアルキルスルホニルアミノ基である化合物
(化合物[I-I])は、例えば下記反応スキームA1又
はA2に従って製することができる。
(反応スキームA1)
(反応スキームA2)
また、本発明の化合物[I]のうち、R 1
がアルキルアミノスルホニル基である化合物
(化合物[I-II])は、例えば、下記反応スキームA
3に従って製することができる。
(反応スキームA3)
更に、本発明の化合物[I]のうち、下記一般
[I-B-2]:
で示される化合物は、例えば、下記反応スキ
ームBに従って製することができる。
で示される化合物を還元することにより製す
ることができる。
工程A1-1:
アミン化合物[IIa]と化合物[a]との反応は、
例えば、適当な溶媒中或いは無溶媒で、塩基
存在下又は非存在下で実施することができる
。化合物[a]におけるハロゲン原子としては、
塩素原子、臭素原子等があげられる。溶媒と
しては、反応に支障をきたさない不活性溶媒
であればよく、例えば、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタンの如きハロゲン
化脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレンの如き芳香族炭化水素類、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシ
タンの如きエーテル類、酢酸エチルの如き
ステル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジ
メチルアセトアミド、1,3-ジメチル-2-イミダ
リジノンの如きアミド類、アセトニトリル
如きニトリル類、ピリジン、2,6-ルチジン、
れらの混合溶媒、或いはこれら溶媒と水と
組み合わせがあげられる。これら溶媒のう
、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエ
、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキ
ン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチ
アセトアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジ
ン又はピリジンが好ましく、ジクロロメタ
、クロロホルム、テトラヒドロフラン又は
リジンがより好ましい。塩基としては、例
ば、有機塩基又は無機塩基を使用すること
できる。有機塩基としては、例えば、トリ
チルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ピルエチルアミン等の如きトリアルキルア
ン類、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,
5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン、1,8-ジア
ビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンの如き三級環
アミン類、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエ
ルアニリン、4-ジメチルアミノピリジンの如
き芳香族アミン類、ピリジン、2,6-ルチジン
2,3,5-コリジン等があげられる。無機塩基と
ては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ム、炭酸セシウムの如き炭酸アルカリ金属
炭酸カルシウムの如き炭酸アルカリ土類金
、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
如き炭酸水素アルカリ金属、水酸化ナトリ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウムの如
水酸化アルカリ金属等があげられる。この
、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプ
ピルエチルアミン又は炭酸アルカリ金属が
ましい。本反応における化合物[a]の使用量
、化合物[IIa]に対して1~10当量、好ましくは1~
2当量とすることができる。塩基の使用量は
化合物[IIa]に対して1~10当量、好ましくは1~2
量とすることができる。本反応は冷却下~加
下、好ましくは氷冷下~室温で実施すること
ができる。
工程A2-1:
化合物における反応性残基(X 11
)としては、ハロゲン原子、トリフルオロメ
ンスルホニルオキシ基等があげられる。化
物[IIb]と化合物[aa]との反応は溶媒中、塩基
び遷移金属触媒の存在下で実施することが
きる。溶媒としては、反応に支障をきたさ
い不活性溶媒であればよく、例えば、前記
たアルコール類、芳香族炭化水素類、ジオ
サン等があげられる。このうち、tert-ブタノ
ール、トルエン、キシレン、ジオキサン等が
好ましい。塩基としては、例えば、前記した
炭酸アルカリ金属、リン酸アルカリ金属、ア
ルカリ金属フェノキシド等があげられる。こ
のうち、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン
酸カリウム、ナトリウムフェノキシド等が好
ましい。遷移金属触媒としては、例えば、前
記したパラジウム触媒等があげられ、このう
ち、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデ
アセトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム等が好まし
。尚、本反応においては、必要に応じ、配
子としてトリフェニルホスフィン、2-ジシク
ロへキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソ
ロピル-1,1’-ビフェニル、トリ-tert-ブチルホ
スフィンの如きホスフィン類化合物、並びに
活性化剤としてフェニルボロン酸等のアリー
ルボロン酸類を使用してもよい。本反応にお
ける化合物[aa]の使用量は、化合物[IIb]に対し
て1~10当量、好ましくは1~3当量とすることが
きる。塩基の使用量は、化合物[IIb]に対して
1~10当量、好ましくは1~3当量とすることがで
る。遷移金属触媒(及び配位子)の使用量は、
化合物[IIb]に対して0.01~0.5当量、好ましくは0.
01~0.2当量とすることができる。活性化剤の使
用量は、化合物[IIb]に対して0.005~0.3当量、好
しくは0.005~0.05当量とすることができる。本
反応は60℃~150℃、好ましくは80℃~120℃で実施
することができる。
工程A3-1:
本反応は、前記工程A1-1と同様にして実施
ることができる。
工程B1:
化合物[I-B-1]の還元は、溶媒中、遷移金属
媒存在下で実施することができる(接触水素
還元)。溶媒は反応に支障のないものであれ
よく、このような溶媒としては、例えば、
タノールの如きアルコール類があげられる
遷移金属触媒としては、パラジウム-炭素、
金-炭素、酸化白金、ラネーニッケル等があ
げられる。遷移金属触媒の使用量は、化合物
[I-B-1]に対して0.01~3当量、好ましくは0.1~1当量
とすることができる。本反応は冷却下~加熱
、好ましくは室温~反応混合物の沸点で実施
ることができる。
本発明の化合物[I]は、上記の如くして得ら
る化合物における置換基等を、さらに目的
する他の置換基へ変換することによっても
造することができる。このような置換基の
換方法は、目的とする置換基の種類に応じ
適宜選択すればよいが、例えば以下の如く
て実施することができる。
a法) 置換基としてアルコキシ基(又はアル
キシ基を含む基)を有する化合物[I]は、例え
、置換基としてハロゲン原子(又はハロゲン
原子を含む基)を有する対応化合物[I]とアル
ノールとを適当な溶媒中、触媒(酢酸パラジ
ムの如きパラジウム触媒等)の存在下並びに
添加剤(トリフェニルホスフィン、ラセミッ
-2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1,1’-ビナフチ
の如きホスフィン化合物等)及び塩基(炭酸
リウム、炭酸セシウムの如き炭酸アルカリ
属等)の存在下あるいは非存在下で反応させ
ことにより製することができる。
b法) 置換基としてメチル基を有する化合物
[I]は、例えば、置換基としてハロゲン原子を
有する対応化合物[I]とトリメチルボロキシン
を溶媒中、パラジウム触媒([1,1-ビス(トリフ
ニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジ
ウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィ
)パラジウム(0)等)の存在下並びに塩基(炭酸
リウム等)の存在下で反応させることにより
製することができる。
c法) 置換基としてエチル基を有する化合物
[I]は、例えば、置換基としてビニル基を有す
る対応化合物[I]をパラジウム触媒(パラジウ
炭素等)存在下接触還元反応に付すことによ
製することができる。
d法) 置換基としてシアノ基を有する化合物
[I]は、例えば、置換基としてハロゲン原子を
有する対応化合物[I]をパラジウム触媒(テト
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
等)存在下でシアン化亜鉛と反応させて製す
ことができる。
e法) 置換基としてカルバモイル基を有する
化合物[I]は、置換基としてシアノ基を有する
対応化合物[I]をジオキサンの如き溶媒中、加
熱下、強酸(6N塩酸等)で処理することにより
することができる。
f法) 置換基としてシクロアルキル基を有す
る化合物[I]は、例えば、置換基としてハロゲ
ン原子を有する対応化合物[I]をパラジウム触
媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)等)及び塩基(リン酸カリウム等)存在
下でシクロアルキルボロン酸と反応させるこ
とにより製することができる。
g法) 置換基としてトリフルオロメチル基を
有する化合物[I]は、例えば、置換基としてヨ
ウ素原子を有する対応化合物[I]を銅塩(臭化
(I)等)存在下で2,2-ジフルオロ-2-(フルオロス
ホニル)酢酸エチルと反応させることにより
することができる。尚、置換基としてヨウ
原子を有する化合物[I]、例えば、1,4-ベンゾ
オキサジン骨格の5位にヨウ素原子が置換し
化合物[I]は、同骨格の5位が無置換である対
化合物[I]とヨード化剤(ビス(ピリジン)ヨー
ニウム テトラフルオロホウ酸等)を反応さ
ることにより製することができる。
上述の如くして得られる化合物[I]は、所 により、薬理的に許容しうる塩に変換する ともできる。薬理的に許容しうる塩への変 は、慣用の方法に従って行なえばよい。
本発明における合成中間体である化合物[IIa
]の内、下記一般式[II-A]:
で示される化合物は、例えば下記反応スキー
ムM1又はM2に従って製することができる。
(反応スキームM1):
工程M1-1:
サリチル酸化合物[1]と無水酢酸の反応は
無溶媒で、80~140℃で実施することができる
尚、必要に応じて、反応に支障をきたさな
不活性溶媒を使用してもよい。
工程M1-2:
化合物[2]をハロゲン化剤(オキザリルクロ
ド、チオニルクロリド等)で処理して得られ
る酸ハライドとアンモニアの反応は、溶媒中
、氷冷下~室温で実施することができる。溶
としては、反応に支障をきたさない不活性
媒であればよく、このような溶媒として、
えば、テトラヒドロフランの如きエーテル
、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロ
エタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類
酢酸エチルの如きエステル類又はこれと水
の混合液等があげられる。
また、本工程の目的化合物[3]は、溶媒中
化合物[2]と塩化アンモニウム等のアンモニ
ム塩を縮合剤(水溶性カルボジイミド等)及び
活性化剤(1-ヒドロキシベンゾトリアゾ-ル等)
存在下、0~30℃で反応させることにより製す
ることができる。溶媒としては、反応に支障
をきたさない不活性溶媒であればよく、この
ような溶媒として、例えば、ジメチルホルム
アミドの如きアミド類、テトラヒドロフラン
の如きエーテル類、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ジクロロエタンの如きハロゲン化脂
肪族炭化水素類等があげられる。
工程M1-3:
化合物[3]とジメチルアセタール化合物[4]
反応は、例えば、溶媒中、p-トルエンスルホ
ン酸又はそのピリジニウム塩の如き酸触媒の
存在下、30~130℃で実施することができる。溶
媒としては、反応に支障をきたさない不活性
溶媒であればよく、このような溶媒として、
例えば、アセトンの如きケトン類、トルエン
の如き芳香族炭化水素類があげられる。
工程M1-4:
化合物[5]とトリフルオロメタンスルホン
無水物(化合物[6])の反応は、溶媒中で、2,6-
チジンの如き塩基の存在下、-30℃~室温で実
することができる。溶媒としては、反応に
障をきたさない不活性溶媒であればよく、
のような溶媒として、例えば、ジクロロメ
ンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類があ
られる。
工程M1-5:
化合物[7]とボロン酸化合物[8]との反応は
溶媒中、ビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)ジクロリドの如き触媒及び炭酸カ
ウム、リン酸カリウムの如き塩基の存在下
並びに水の存在下もしくは非存在下、50℃~
応混合物の沸点で実施することができる。
媒としては、反応に支障をきたさない不活
溶媒であればよく、このような溶媒として
例えば、ジメトキシエタン、ジオキサンの
きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化
素類あげられる。ボロン酸化合物[8]として
、R’及びR”が水素原子又はアルキル基(メ
ル基、エチル基等)である化合物、或いはR’
及びR”が互いに結合してアルキレン基(エチ
ン基、プロピレン基、1,1,2,2-テトラメチル
チレン基等)を形成する化合物等があげられ
。このうち、R’及びR”がともに水素原子
ある化合物、或いは下式:
で示される対応ボロキシン化合物を好適に用
いることができる。更に、ボロン酸化合物[8]
は、必要に応じて、下式:
で示されるN-フェニルジエタノールアミンと
エステルの形でも使用することができる。
工程M1-6:
化合物[9]におけるニトロ基の還元は、溶
中、還元剤の存在下で実施することができ
。還元剤としては、例えば、スズ、鉄、亜
等の金属あるいは塩化スズ等の金属塩を用
ることができる。尚、還元剤の種類に応じ
、塩酸等の鉱酸または塩化アンモニウム等
反応系に添加してもよい。溶媒としては、
応に支障をきたさない不活性溶媒であれば
く、例えば、水、メタノール、エタノール
プロパノールの如きアルコール類、酢酸エ
ルの如きエステル類、N,N-ジメチルホルムア
ド、N,N-ジメチルアセトアミド、1,3-ジメチ
-2-イミダゾリジノンの如きアミド類、アセ
ニトリルの如きニトリル類、テトラヒドロ
ラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタンの
きエーテル類、これらの混合溶媒、或いは
れら溶媒と水との組み合わせがあげられる
このうち、酢酸エチル、エタノール、水と
ルコールとの混合溶媒が好ましい。還元剤
使用量は、化合物[9]に対して1~5当量、好ま
くは1~2当量とすることができる。本反応は
温~反応混合物の沸点で実施することができ
る。
また、中間体化合物[II-A]は、例えば、下記
応スキームM2に従って製することもできる
(反応スキームM2)
工程M2-1:
化合物[1a]とn-ブチルリチウムとの反応及
それに続く二酸化炭素との反応は溶媒中、-7
8~-20℃で実施することができる。溶媒は反応
支障をきたさない不活性溶媒であればよく
このような溶媒としては、例えば、テトヒ
ロフランの如きエーテル類があげられる。
工程M2-2:
本反応は、前記工程M1-2と同様に実施する
とができる。
工程M2-3:
化合物[3a]とベンジルアルコールの反応は
媒中、水素化ナトリウムの如き塩基存在下
氷冷下~30℃で実施することができる。溶媒
、反応に支障をきたさない不活性溶媒であ
ばよく、このような溶媒としては、例えば
ジメチルホルムアミドの如きアミド類があ
られる。
工程M2-4:
化合物[4a]からのベンジル基の除去は、該
合物を溶媒中、パラジウム炭素の如き触媒
在下、氷冷下~室温付近で接触還元反応に付
すことにより実施することができる。溶媒は
、反応に支障をきたさない不活性溶媒であれ
ばよく、このような溶媒としては、例えば、
酢酸エチルの如きエステル類、メタノール、
エタノールの如きアルコール類があげられる
。
工程M2-5~M2-7:
これら反応は、それぞれ前記工程M1-3、工
M1-4および工程M1-5と同様に実施することが
きる。
工程M2-8:
本反応は溶媒中、塩基及び遷移金属触媒
存在下で実施することができる。溶媒とし
は、反応に支障をきたさない不活性溶媒で
ればよく、例えば、アルコール類、芳香族
化水素類、エーテル類等があげられ、この
ち、tert-ブタノール、トルエン、キシレン、
ジオキサン等が好ましい。塩基としては、例
えば、炭酸アルカリ金属、リン酸アルカリ金
属、アルカリ金属フェノキシド等があげられ
る。このうち、炭酸カリウム、炭酸セシウム
、リン酸カリウム、ナトリウムフェノキシド
等が好ましい。遷移金属触媒としては、例え
ば、パラジウム触媒等があげられ、このうち
、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデン
セトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム等が好ましい
尚、本反応においては、必要に応じ、配位
としてトリフェニルホスフィン、2-ジシクロ
へキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプ
ピル-1,1’-ビフェニル、トリ-tert-ブチルホス
フィンの如きホスフィン類化合物、並びに活
性化剤としてフェニルボロン酸等のアリール
ボロン酸類を使用してもよい。本反応におけ
る化合物[b]の使用量は、化合物[9a]に対して1~
10当量、好ましくは1~3当量とすることができ
。塩基の使用量は、化合物[9a]に対して1~10
量、好ましくは1~3当量とすることができる
遷移金属触媒(及び配位子)の使用量は、化合
物[9a]に対して0.01~0.5当量、好ましくは0.01~0.2
量とすることができる。活性化剤の使用量
、化合物[9a]に対して0.005~0.3当量、好ましく
は0.005~0.05当量とすることができる。本反応
60~150℃、好ましくは80~120℃で実施すること
できる。
工程M2-9:
化合物[11a]からのBoc基の除去は、当該化合
物を溶媒中、酸(塩酸、トリフルオロ酢酸等)
在下、反応に支障をきたさない不活性溶媒
あればよく、例えば、ジクロロメタン、ク
ロホルム等のハロゲン化脂肪族炭化水素類
酢酸エチル等のエステル類、ジオキサン等
エーテル類又は有機酸類またはこれらの混
溶媒があげられる。本反応は冷却下~加熱下
、好ましくは氷冷下~室温で実施することが
きる。
なお、中間体化合物[9a]は、例えば、下式[1b
]:
で示されるクロロサリチル酸化合物をチオニ
ルクロリド、オキザリルクロリドの如きハロ
ゲン化剤で処理して対応酸ハライドへ変換後
、当該酸ハライドと下式[2b]:
Ar 1
-H [2b]
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される芳香族環式化合物を溶媒(ジクロ
メタン、クロロホルム、ジクロロエタンの
きハロゲン化脂肪族炭化水素類)中、ルイス
(塩化アルミニウム等)存在下、氷冷~加熱下
反応させて下式[3b]:
で示されるケトン化合物を製し、次いで該化
合物[3b]とヨウ化アンモニウムを溶媒(アセト
トリルの如きニトリル類)中、トリエチルア
ミンの如き塩基及び硫酸カルシウムの如き脱
水剤存在下、室温~混合物の沸点で反応させ
下式[4b]:
で示されるイミン化合物を製し、次いで該化
合物[4b]と下式[5b]:
で示されるケトン化合物又はその対応ジメチ
ルアセタール化合物(化合物[5bb])を反応させ
ことにより製することもできる。
また、化合物[4b]と化合物[5b](または化合 [5bb])の反応は、前記工程M1-3と同様にして実 施することができる。
更に、中間体化合物[II-A]の内、下式[II-A-1]:
で示される化合物は、例えば、下式[1c]:
で示される化合物と2,5-へキサンジオンを溶
(テトラヒドロフランの如きエーテル類、ト
エンの如き芳香族炭化水素類等)中、p-トル
ンスルホン酸の如き酸触媒存在下で反応さ
て一般式[2c]:
で示される化合物を製し、次いで該化合物[2c
]を前記工程M2-1~M2-7と同様に処理することに
り一般式[3c]:
で示される化合物を製し、更に該化合物[3c]
、例えば、溶媒(1,4-ジオキサンの如きエーテ
ル類と水との混合液等)中、トリフルオロ酢
の如き酸で処理することにより製すること
できる。
中間体化合物[IIa]の内、下記一般式[II-B]:
で示される中間体化合物は、例えば、下記反
応スキームM3に従って製することができる。
(反応スキームM3)
工程M3-1:
本反応は、化合物[1b]と化合物[2b]から化合
物[3b]を得る反応と同様にして実施すること
できる。
工程M3-2:
化合物[3b’]と化合物[16]の反応は、例えば
、無溶媒もしくは溶媒中、加熱下で実施する
ことができる。溶媒は、反応に支障をきたさ
ない不活性溶媒であればよく、例えば、トル
エンの如き芳香族炭化水素類があげられる。
工程M3-3:
化合物[3b’]の化合物[18]への変換は、溶媒
中、ヨウ化メチルの如きハロゲン化メチル及
び炭酸カリウムの如き塩基の存在下、氷冷下
~混合物の沸点で実施することができる。溶
は、反応に支障をきたさない不活性溶媒で
ればよく、例えば、ジメチルホルムアミド
如きアミド類、アセトン、メチルエチルケ
ンの如きケトン類、アセトニトリル等があ
られる。
工程M3-4:
化合物[18]と化合物[19]の反応は、例えば、
溶媒中、水素化ナトリウムの如き塩基の存在
下、室温~加熱下で実施することができる。
媒は、反応に支障をきたさない不活性溶媒
あればよく、例えば、テトラヒドロフラン
如きエーテル類があげられる。
工程M3-5:
化合物[20]の脱メチル化反応とそれに続く
環反応は、例えば、溶媒中、三臭化ホウ素
存在下、氷冷下~室温で実施することができ
る。溶媒は、反応に支障をきたさない不活性
溶媒であればよく、例えば、ジクロロメタン
、クロロホルムの如きハロゲン化脂肪族炭化
水素類があげられる。
工程M3-6:
化合物[17]の化合物[21]への変換は、例えば
、溶媒中、グリニャ-ル(Grignard)試薬(メチルマ
グネシウムブロミドの如きアルキルマグネシ
ウムハライド等)存在下、氷冷下~混合物の沸
で実施することができる。溶媒は、反応に
障をきたさない不活性溶媒であればよく、
えば、テトラヒドロフランの如きエーテル
があげられる。
工程M3-7:
化合物[21]の閉環反応は、例えば、無溶媒
しくは溶媒中、塩酸等の酸存在下もしくは
存在下、室温~加熱下で実施することができ
る。溶媒は、反応に支障をきたさない不活性
溶媒であればよく、トルエンの如き芳香族炭
化水素類があげられる。
工程M3-8:
化合物[II-B-Ia]の化合物[II-B-Ib]への変換は
溶媒中、ピリジニウムトリブロミドの如き
素化剤の存在下、氷冷下~室温で実施するこ
ができる。溶媒は、反応に支障をきたさな
不活性溶媒であればよく、ジクロロメタン
如きハロゲン化脂肪族炭化水素類があげら
る。
工程M3-9a:
R 43
がシクロアルキル基である化合物[II-B-Ic]は、
化合物[II-B-Ib]と下式[22]:
R 43a
-B(OR’)(OR”) [22]
〔式中、R 43a
はシクロアルキル基を表し、他の記号は前記
と同一意味を有する。〕
で示されるボロン酸化合物を前記工程M1-5と
様に処理することにより製することができ
。
工程M3-9b:
R 43
がアセチル基の如きアルカノイル基である化
合物[II-B-Ic]は、例えば、化合物[II-B-1b]とトリ
ブチル(1-エトキシビニル)スズをトルエンの
き不活性溶媒中、テトラキス(トリフェニル
スフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(ト
フェニルホスフィン)パラジウム(II)の如きパ
ラジウム触媒存在下、混合物の沸点で反応さ
せ、次いで、該反応生成物を溶媒中、氷冷下
~室温で塩酸の如き酸で処理することにより
することができる。溶媒は、反応に支障を
たさない不活性溶媒であればよく、ジオキ
ンの如きエーテル類があげられる。
工程M3-9c:
R 43
がアルケニル基である化合物[II-B-Ic]は、化合
物[II-B-1b]とトリブチル(ビニル)スズの如きト
ブチル(アルケニル)スズを溶媒中、テトラ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの如
きパラジウム触媒存在下、室温~混合物の沸
で反応させることにより製することができ
。溶媒は、反応に支障をきたさない不活性
媒であればよく、ジオキサンの如きエーテ
類があげられる。
工程M3-9d:
R 43
がシアノ基である化合物[II-B-Ic]は、化合物[II
-B-1b]とシアン化亜鉛、シアン化ナトリウム等
のシアン化合物を溶媒中、テトラキス(トリ
ェニルホスフィン)パラジウムの如きパラジ
ム触媒存在下、60℃~混合物の沸点で反応さ
ることにより製することができる。溶媒は
反応に支障をきたさない不活性溶媒であれ
よく、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメ
ルアセトアミド、1,3-ジメチルイミダゾリジ
ンンの如きアミド類があげられる。
工程M3-10及びM3-11:
これらの反応は、前記工程M2-8と同様に実
することができる。
工程M3-12:
化合物[I-B-Id]は、R 44
がシアノ基である化合物[II-B-2]を溶媒中、加
下で、塩酸の如き強酸で処理することによ
製することができる。溶媒は、反応に支障
きたさない不活性溶媒であればよく、ジオ
サンの如きエーテル類があげられる。
工程M3-13:
本反応は、前記工程M2-9と同様に実施する
とができる。
中間体化合物[IIb]のうち、下記一般式[IIb-1]:
(反応スキームM4)
工程M4-1:
本反応は、前記した化合物[1b]の酸クロリド
と化合物[2b]の反応と同様にして実施するこ
ができる。
工程M4-2:
本反応は、前記工程M3-5における化合物[20]
脱メチル化反応と同様に実施することがで
る。
工程M4-3:
本反応は、適当な溶媒(トルエンの如き芳香
族炭化水素類等)中、四塩化チタンの存在下
実施することができる。
工程M4-4:
本反応は、前記工程M1-3と同様に実施するこ
とができる。
工程M4-5:
本反応は、前記工程M1-4と同様に実施するこ
とができる。
(反応スキームM5)
工程M5-1:
本反応は、適当な溶媒(ジメチルホルムアミ
ドの如きアミド類等)中、塩基(ジイソプロピ
エチルアミンの如き三級アミン類等)及び縮
合剤(O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,
N’,N’-テトラメチルウロニウム ヘキサフル
オロホスフェート等)の存在下で実施するこ
ができる。
工程M5-2:
本反応は、適当な溶媒(テトラヒドロフラン
の如きエーテル類等)中、グリニャール試薬(
チルマグネシウムブロミドの如きアルキル
グネシウムハライド等)の存在下で実施する
ことができる。
工程M5-3:
本反応は、前記工程M2-3と同様に実施するこ
とができる。
工程M5-4:
本反応は、前記工程M2-4と同様に実施するこ
とができる。
工程M5-5:
本反応は、適当な溶媒(メタノールの如きア
ルコール類等)中、塩基(ピロリジン等)の存在
下で実施することができる。
工程M5-6:
本反応は、前記工程M1-4と同様に実施するこ
とができる。
工程M5-7:
本反応は、前記工程M1-5と同様に実施するこ
とができる。
工程M5-11:
本反応は、前記工程M5-5と同様に実施するこ
とができる。また、本工程の目的物である化
合物[31bb]は、例えば、下記反応スキームに従
って製することもできる。
化合物[41bb]と化合物[42bb]の反応及びそれに
く環化反応は、例えば、適当な溶媒中又は
溶媒で、ルイス酸(塩化アルミニウム等)及
オキシ塩化リンの存在下で実施することが
きる。
工程M5-12:
本反応は、適当な溶媒(テトラヒドロフラン
の如きエーテル類)中、添加剤(イミダゾール
)の存在下で実施することができる。
工程M5-13
本反応は、工程M1-4と同様にして実施するこ
とができる。
工程M5-14:
本反応は、工程M1-5と同様にして実施するこ
とができる。
工程M5-15:
本反応は、工程M1-4と同様にして実施するこ
とができる。
中間体化合物[IIc]は、例えば、化合物[IIa]を
適当な溶媒(アセトニトリルの如きニトリル
等)中、酸(酢酸、濃塩酸等)および亜硝酸塩(
硝酸ナトリウム等)存在下で二酸化硫黄と反
応させた後、反応生成物を銅塩(塩化銅(II)等)
で処理することにより製することができる。
本発明における合成中間体(上記化合物[II-A]
又は化合物[II-B])の内、下記一般式[ii]:
で示される化合物又はその薬理的に許容し得
る塩は、本発明の目的化合物[I]の合成中間体
として有用であることに加え、鉱質コルチコ
イド受容体(MR)に対する高い親和性をも有す
。
例えば、ラット腎臓由来鉱質コルチコイド
容体(MR)及び 3
H-アルドステロンを用いた結合試験において
5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
ル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-アミン、[3-シア
ノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-ク
メン-7-イル]アミンは、MRへの 3
H-アルドステロン結合におけるKi値が10μM未満
であった。
上記試験結果から、該化合物[ii]又はその 薬理的に許容し得る塩は、MR活性調節剤とし も有用である。更に、該化合物[ii]又はその 薬理的に許容し得る塩は、同受容体が関与す る疾患の予防・治療剤としても有用である。
本発明において、「ハロゲン原子」とは ッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子又は臭素 子を意味し、「アルキル」とは炭素数1~8個 好ましくは炭素数1~6個の直鎖状もしくは分 鎖状アルキルを意味し、「アルコキシ」と 炭素数1~8個、好ましくは炭素数1~6個の直鎖 もしくは分岐鎖状アルコキシを意味し、「 ルカノイル」とは炭素数1~7個、好ましくは 素数2~5個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルカ イルを意味し、「アルケニル」とは炭素数2 ~6個、好ましくは炭素数2~4個の直鎖状もしく 分岐鎖状アルケニルを意味し、「アルキレ 」とは炭素数1~6個、好ましくは炭素数1~4個 直鎖状もしくは分岐鎖状アルキレンを意味 、「シクロアルキル」とは炭素数3~10個、好 ましくは3~8個のシクロアルキルを意味し、「 シクロアルケニル」とは炭素数3~10個、好ま くは3~8個のシクロアルケニルを意味する。
上記例示の各方法で合成される本発明の 的化合物の具体例(実施例)を以下に示すが これにより本発明が限定されるものではな 。
実施例1
N-[4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベ
ンゾオキサジン7-イル]メタンスルホンアミド
の製造
APCI-MS m/z:365/367[M+H] +
。
実施例2
N-[5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン7-イル]メタンス
ルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:367[M+H] +
。
実施例3
N-[5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン7-イル]メタンス
ルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:383/385[M+H] +
。
実施例4
N-[2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-
ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンア
ドの製造
APCI-MS m/z:377[M+H] +
。
実施例5
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-ク
メン-7-イル]メタンスルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:348[M+H] +
。
実施例6
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリメチル-2H
-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミドの製
APCI-MS m/z:362[M+H] +
。
実施例7
N-[3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミ
ドの製造
APCI-MS m/z:366[M+H] +
。
実施例8
N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-3,4-ジ
ヒドロ-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンア
ドの製造
ESI-MS m/z:348[M-H] -
。
実施例9
N-[(3,4-シス)-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-ト
メチル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-イル]メタ
スルホンアミドの製造
ESI-MS m/z:362[M-H] -
。
実施例10~27
対応原料化合物を実施例1又は2と同様に処理
て下記第1~4表記載の化合物を得た。
第1表
第2表
第3表
第4表
実施例28~29
対応原料化合物を実施例2と同様に処理して
記第5表記載の化合物を得た。
第5表
実施例30~33
対応原料化合物を実施例4と同様に処理して
記第6表記載の化合物を得た。
第6表
実施例34~38
対応原料化合物を実施例5又は実施例7と同様
処理して下記第7表記載の化合物を得た。
第7表
実施例39
N-[4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロ
ン-7-イル]メタンスルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:364/366[M+H] +
。
実施例40~48
対応原料化合物を実施例39と同様に処理して
記第8表及び第9表記載の化合物を得た。
第8表
第9表
実施例49
N-[2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-
ンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホンアミ
の製造(実施例11の目的物と同一化合物)
2,2-ジメチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-ベ
ンゾオキサジン-7-アミン(参考例38(3)の目的物
;2.0g)及びジメチルアミノピリジン(触媒量)の
リジン(30mL)溶液に塩化メタンスルホニル(2.5
g)を撹拌下、室温で滴下し、該混合物を同温
終夜攪拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ
、該混合物をジクロロメタン(50mL×3)で抽出し
、合した有機層を減圧濃縮した。残渣を酢酸
エチル(50mL)で希釈し、該溶液を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
した。得られる粗生成物を酢酸エチル/ヘキ
ン(1/1)で再結晶することにより、標題化合物
(2.1g)を無色粉末として得た。
実施例50
(1)N-[3-ブロモ-2,2-ジメチル-4-フェニル-2H-クロ
ン-7-イル]メタンスルホンアミドの製造
(2)N-[3-シアノ-2,2-ジメチル-4-フェニル-2H-クロ
ン-7-イル]メタンスルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:355[M+H] +
。
実施例51~53
対応原料化合物を実施例50と同様に処理して
記第10表記載の化合物を得た。
第10表
実施例54
(1)N-[3-ブロモ-2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェ
ル)-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミ
の製造
(2)N-[3-シアノ-2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェ
ニル)-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミ
ドの製造
APCI-MS m/z:402[M+H] +
。
実施例55
(1)N-[3-ブロモ-4-(4-フルオロフェニル)スピロ[
ロメン-2,1’-シクロペンタン]-7-イル]メタン
ルホンアミドの製造
(2)N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)スピロ[
クロメン-2,1’-シクロペンタン]-7-イル]メタ
スルホンアミド(化合物(a))及びN-[3-(1-シクロ
ンテン-1-イル)-4-(4-フルオロフェニル)-2-オ
ソクロメン-7-イル]メタンスルホンアミド(化
合物(b)の製造
化合物(a):ESI-MS m/z:397[M-H] -
。
化合物(b):APCI-MS m/z:400[M+H] +
。
実施例56
(1)N-[4-(5-クロロピリジン-2-イル)-2,2-ジメチル-
2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミドの
造
(2)N-[3-ブロモ-4-(5-クロロピリジン-2-イル)-2,2
-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホン
アミドの製造
(3)N-[4-(5-クロロピリジン-2-イル)-3-シアノ-2,2
-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホン
アミドの製造
APCI-MS m/z:390/392[M+H] +
。
実施例57
(1)N-[2,2-ジメチル-4-(5-フルオロピリジン-2-イ
)-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド
製造
(2)N-[3-ブロモ-4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-
2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホ
ンアミドの製造
(3)N-[4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-3-シアノ-
2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホ
ンアミドの製造
APCI-MS m/z:374[M+H] +
。
実施例58
(1)N-[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-2
H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミドの製
造
APCI-MS m/z:362[M+H] +
。
(2)N-[3-ブロモ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-ト
リメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホン
ミドの製造
(3)N-[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-ト
リメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホン
ミドの製造
ESI-MS m/z:385[M-H] -
。
実施例59
N-[3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-ト
メチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンア
ミド(化合物a);及び
N-[6-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-ト
メチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンア
ミド(化合物b)の製造
化合物a: ESI-MS m/z:378[M-H] -
。
化合物b: APCI-MS m/z:380[M+H] +
。
実施例60
(1)N,2,2-トリメチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-
ロメン-7-スルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:348[M+H] +
。
(2)3-ブロモ-N,2,2-トリメチル-4-(4-フルオロフェ
ニル)-2H-クロメン-7-スルホンアミドの製造
(3)3-シアノ-N,2,2-トリメチル-4-(4-フルオロフェ
ニル)-2H-クロメン-7-スルホンアミドの製造
ESI-MS m/z:371[M-H] -
。
実施例61
N,2,2-トリメチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-
ベンゾオキサジン-7-スルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:349[M+H] +
。
実施例62
N-[4-(4-トリフルオロメチルフェニル)-2,2-ジメ
ル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミ
の製造
APCI-MS m/z:398[M+H] +
。
実施例63
N-[5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド
製造
APCI-MS m/z:382/384[M+H] +
。
実施例64
N-[5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド
製造
ESI-MS m/z:398/400[M-H] -
。
実施例65
N-[5-クロロ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタン
ルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:401/403[M+H] +
。
実施例66
N-[2,2-ジエチル-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2H-1
,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスルホン
ミドの製造
APCI-MS m/z:395[M+H] +
。
実施例67
N-[5-クロロ-2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニ
)-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンスル
ンアミドの製造
ESI-MS m/z:409[M-H] -
。
実施例68
N-[2ーエチルー4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-メ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル]メタンス
ルホンアミドの製造
APCI-MS m/z:381[M+H] +
。
実施例69
2,2-ジエチル-N-メチル-4-(4-フルオロフェニル)-
2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-スルホンアミドの
造
APCI-MS m/z:377[M+H] +
。
実施例70
N-[3-シアノ-5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)
-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]メタンスル
ンアミドの製造
ESI-MS m/z:389[M-H] -
。
実施例71
N-[5-クロロ-3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,
2-ジメチ
ル-2H-クロメン-7-イル]メタンスルホンアミド
製造
ESI-MS m/z:405/407[M-H] -
。
参考例1
(1)2-参考例(アセトキシ)-4-ニトロ安息香酸の
造
ESI-MS m/z:224[M-H] -
。
(2)N-アセチル-2-ヒドロキシ-4-ニトロベンズア
ドの製造
ESI-MS m/z:223[M-H] -
。
(3)2,2-ジメチル-7-ニトロ-2,3-ジヒドロ-4H-1,3-ベ
ゾオキサジン-4-オンの製造
APCI-MS m/z:223[M+H] +
。
(4)2,2-ジメチル-7-ニトロ-2H-1,3-ベンゾオキサジ
ン-4-イル トリフルオロメタンスルホネート
製造
(5)4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-7-ニトロ-
2H-1,3-ベンゾオキサジンの製造
APCI-MS m/z:317/319[M+H] +
。
(6)4-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベ
ゾオキサジン-7-アミンの製造
APCI-MS m/z:287/289[M+H] +
。
参考例2
(1)4-クロロ-2,6-ジフルオロ安息香酸の製造
ESI-MS m/z:191/193[M-H] -
。
(2)4-クロロ-2,6-ジフルオロベンズアミドの製
造
APCI-MS m/z:192/194[M+H] +
。
(3)2-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-6-フルオロベ
ンズアミドの製造
APCI-MS m/z:280/282[M+H] +
。
(4)4-クロロ-2-フルオロ-6-ヒドロキシベンズ
ミドの製造
APCI-MS m/z:190/192[M+H] +
。
(5)7-クロロ-5-フルオロ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒ
ロ-4H-1,3-ベンゾオキサジン-4-オンの製造
APCI-MS m/z:230/232[M+H] +
。
(6)7-クロロ-5-フルオロ-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベ
ゾオキサジン-4-イル トリフルオロメタン
ルホネートの製造
(7)7-クロロ-5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニ
)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾオキサジンの製造
APCI-MS m/z:308/310[M+H] +
。
(8)[5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン7-イル]カルバ
ン酸 tert-ブチルの製造
APCI-MS m/z:389[M+H] +
。
(9)5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-アミンの製造
APCI-MS m/z:289[M+H] +
。
参考例3
(1)1-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-2,5-ジメチ
-1H-ピロールの製造
APCI-MS m/z:224/226[M+H] +
。
(2)2-クロロ-4-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)
-6-フルオロ安息香酸の製造
ESI-MS m/z:266/268[M-H] -
。
(3)2-クロロ-4-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)
-6-フルオロベンズアミドの製造
APCI-MS m/z:267/269[M+H] +
。
(4)2-(ベンジルオキシ)-6-クロロ-4-(2,5-ジメチル
-1H-ピロール-1-イル)ベンズアミドの製造
APCI-MS m/z:355/357[M+H] +
。
(5)2-クロロ-4-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)
-6-ヒドロキシベンズアミドの製造
APCI-MS m/z:265/267[M+H] +
。
(6)5-クロロ-7-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)
-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-4H-1,3-ベンゾオキサ
ジン-4-オンの製造
APCI-MS m/z:305/307[M+H] +
。
(7)5-クロロ-7-(2,5-ジメチル-1H-ピロール-1-イル)
-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベ
ゾオキサジンの製造
APCI-MS m/z:383/385[M+H] +
。
(8)5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-アミンの製造
APCI-MS m/z:305/307[M+H] +
。
参考例4
(1)7-クロロ-2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニ
)-2H-1,3-ベンゾオキサジンの製造
APCI-MS m/z:318/320[M+H] +
。
(2)[2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-
ンゾオキサジン-7-イル]カルバミン酸 tert-
チルの製造
APCI-MS m/z:399[M+H] +
。
(3)2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-
ベンゾオキサジン-7-アミンの製造
APCI-MS m/z:299[M+H] +
。
参考例5
(1)7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2H-クロメ
-2-オンの製造
APCI-MS m/z:275/277[M+H] +
。
(2)5-クロロ-2-[(1Z)-1-(4-フルオロフェニル)-3-ヒ
ロキシ-3-メチルブト-1-エン-1-イル]フェノー
ルの製造
ESI-MS m/z:305/307[M-H] -
。
(3)7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:289/291[M+H] +
。
(4)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-ク
メン-7-イル]カルバミン酸 tert-ブチルの製造
APCI-MS m/z:387[M+NH 4
] +
。
(5)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-ク
メン-7-イル]アミンの製造
APCI-MS m/z:270[M+H] +
。
参考例6
(1)7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-3-メチル-2H
-クロメン-2-オンの製造
APCI-MS m/z:289/291[M+H] +
。
(2)5-クロロ-2-[(1Z)-1-(4-フルオロフェニル)-3-
ドロキシ-2,3-ジメチルブト-1-エン-1-イル]フ
ノールの製造
ESI-MS m/z:319/321[M-H] -
。
(3)7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリ
メチル-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:303/305[M+H] +
。
(4)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリメチル-2H-
クロメン-7-イル]カルバミン酸 tert-ブチルの
造
APCI-MS m/z:401[M+NH 4
] +
。
(5)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2,3-トリメチル-2H-
クロメン-7-イル]アミンの製造
APCI-MS m/z:284[M+H] +
。
参考例7
(1)(4-クロロ-2-メトキシフェニル)(4-フルオロ
ェニル)メタノンの製造
APCI-MS m/z:265/267[M+H] +
。
(2)3-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-2-フルオロ
-3-(4-フルオロフェニル)アクリル酸エチルの
造
APCI-MS m/z:353/355[M+H] +
。
(3)7-クロロ-3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)
-2H-クロメン-2-オンの製造
APCI-MS m/z:293/295[M+H] +
。
(4)5-クロロ-2-[(1E)-2-フルオロ-1-(4-フルオロフ
ニル)-3-ヒドロキシ-3-メチルブト-1-エン-1-イ
]フェノールの製造
ESI-MS m/z:323/325[M-H] -
。
(5)7-クロロ-3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)
-2,2-ジメチル-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:307/309[M+H] +
。
(6)[3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-クロメン-7-イル]カルバミン酸 tert-
チルの製造
APCI-MS m/z:405[M+NH 4
] +
。
(7)[3-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-クロメン-7-イル]アミンの製造
APCI-MS m/z:288[M+H] +
。
参考例8
(1)3-ブロモ-7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,
2-ジメチル-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:367/369[M+H] +
。
(2)7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
ル-2H-クロメン-3-カルボニトリルの製造
APCI-MS m/z:331/333[M+NH 4
] +
。
(3)[3-シアノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
ル-2H-クロメン-7-イル]カルバミン酸 tert-ブチ
ルの製造
APCI-MS m/z:412[M+NH 4
] +
。
(4)7-アミノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-クロメン-3-カルボニトリルの製造
APCI-MS m/z:295[M+H] +
。
参考例9
7-アミノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-クロメン-3-カルボキサミドの製造
APCI-MS m/z:313[M+H] +
。
参考例10
(1)7-クロロ-3-シクロプロピル-4-(4-フルオロ
ェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:329/331[M+H] +
。
(2)[3-シクロプロピル-4-(4-フルオロフェニル)
-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]カルバミン
tert-ブチルの製造
APCI-MS m/z:427[M+NH 4
] +
。
(3)[3-シクロプロピル-4-(4-フルオロフェニル)-2
,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル]アミンの製造
参考例11
(1)7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメ
ル-3-ビニル-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:315/317[M+H] +
。
(2)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-3-ビ
ル-2H-クロメン-7-イル]カルバミン酸 tert-ブ
ルの製造
APCI-MS m/z:413[M+NH 4
] +
。
(3)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-3-ビ
ル-2H-クロメン-7-イル]アミンの製造
参考例12
(1)7-クロロ-3-(1-エトキシビニル)-4-(4-フルオ
フェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロメンの製造
APCI-MS m/z:359/361[M+H] +
。
(2)1-[7-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-クロメン-3-イル]エタノンの製造
APCI-MS m/z:331/333[M+H] +
。
(3)[3-アセチル-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-クロメン-7-イル]カルバミン酸 tert-
チルの製造
APCI-MS m/z:412[M+H] +
。
(4)1-[7-アミノ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジ
チル-2H-クロメン-3-イル]エタノンの製造
参考例13~30
対応原料化合物を参考例1と同様に処理して
下記第11~13表記載の化合物を得た。
第11表
第12表
第13表
参考例31~32
対応原料化合物を参考例2と同様に処理して
記第14表記載の化合物を得た。
第14表
参考例33~36
対応原料化合物を参考例4と同様に処理して
記第15表記載の化合物を得た。
第15表
参考例37
(1)2,2-ジエチル-7-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロ-2H-
ロメン-4-オンの製造
(2)2,2-ジエチル-7-tert-ブチルジメチルシリルオ
キシ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-4-オンの製造
(3)(2,2-ジエチル-7-tert-ブチルジメチルシリル
キシ-2H-クロメン-4-イル)トリフルオロメタン
スルホン酸の製造
(4)4-(4-フルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-2,2-ジ
チル-2H-クロメンの製造
(5)4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-7-トリ
ルオロメタンスルホニルオキシ-2H-クロメン
の製造
参考例38
(1)(2,2-ジメチル-7-tert-ブチルジメチルシリル
キシ-2H-クロメン-4-イル トリフルオロメタ
スルホネートの製造
(2)4-(4-フルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-2,2-ジ
チル-2H-クロメンの製造
(3)〔4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-ク
ロメン-7-イル〕メタンスルホン酸の製造
(4)[4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-ク
メン-7-イル]カルバミン酸 tert-ブチルの製造
APCI-MS m/z:387[M+NH 4
] +
。
(5)4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロ
メン-7-アミンの製造
APCI-MS m/z:270[M+H] +
。
(6)4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-クロ
メン-7-スルホン酸クロリドの製造
参考例39
(1)4-クロロ-2,2-ジメチル-7-ニトロ-2H-1,3-ベンゾ
オキサジンの製造
(2)4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-7-ニト
-2H-1,3-ベンゾオキサジンの製造
APCI-MS m/z:301[M+H] +
。
(3)4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル-2H-1,3-
ンゾオキサジン-7-アミンの製造
参考例40
(1)(4-フルオロフェニル)(2,4-ジメトキシ-1-メチ
ルフェニル)ケトンの製造
(2)(4-フルオロフェニル)(2,4-ジヒドロキシ-1-メ
チルフェニル)ケトンの製造
(3)(4-フルオロフェニル)(2,4-ジヒドロキシ-1-メ
チルフェニル)ケトンの製造
(4)4-フルオロフェニル-7-ヒドロキシ-2,2-ジメ
ル-5-メチル-2H-1,3-ベンゾオキサジンの製造
(5)(4-フルオロフェニル-2,2-ジメチル-5-メチル-
2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル)トリフルオロ
タンスルホン酸の製造
参考例41
(1)4-クロロ-2,6-ジフルオロ安息香酸の製造
(2)4-クロロ-2,6-ジフルオロ-N-メチル-N-メトキ
ベンズアミドの製造
(3)1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)エタノ
の製造
(4)1-(2-ベンジルオキシ-4-クロロ-6-フルオロフ
ニル)エタノンの製造
(5)1-(4-クロロ-6-フルオロ-2-ヒドロキシフェニ
)エタノンの製造
(6)7-クロロ-5-フルオロ-2,2-ジメチル-3,4-ジヒド
ロ-2H-クロメン-4-オンの製造
(7)7-クロロ-5-フルオロ-2,2-ジメチル-2H-クロメ
-4-イル 採るフルオロメタンスルホネート
製造
(8)7-クロロ-5-フルオロ-4-(4-フルオロフェニル)
-2,2-ジメチル-2H-クロメンの製造
参考例42
(1)5-クロロ-2-ピリジンボロン酸N-フェニルジ
タノールアミンエステルの製造
(2)4-(5-クロロピリジン-2-イル)-2,2-ジメチル-7-(
tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2H-クロメ
の製造
(3)4-(5-クロロピリジン-2-イル)-7-ヒドロキシ-2,
2-ジメチル-2H-クロメンの製造
(4)4-(5-クロロピリジン-2-イル)-7-ヒドロキシ-2,
2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル トリフルオロ
タンスルホネートの製造
参考例43
(1)5-フルオロ-2-ピリジンボロン酸N-フェニル
エタノールアミンエステルの製造
(2)4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-2,2-ジメチル-
7-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2H-クロ
ンの製造
(3)4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-2,2-ジメチル-
7-ヒドロキシ-2H-クロメンの製造
(4)4-(5-フルオロピリジン-2-イル)-7-ヒドロキシ
-2,2-ジメチル-2H-クロメン-7-イル トリフルオ
メタンスルホネートの製造
参考例44
(1)7-ヒドロキシ-2,2,5-トリメチル-3,4-ジヒドロ-
2H-クロメン-4-オンの製造
(2)7-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,5-
リメチル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-4-オンの
造
(3)7-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2,2,5-
リメチル-2H-クロメン-4-イル トリフルオロ
タンスルホネートの製造
(4)4-(4-フルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-2,2,5-
リメチル-2H-クロメンの製造
(5)〔4-(4-フルオロフェニル)-2,2,5-トリメチル-2
H-クロメン-7-イル〕トリフルオロメタンスル
ン酸の製造
参考例45
4-フルオロフェニル-2,2-ジメチル-2H-1,3-ベンゾ
オキサジン-7-スルホン酸クロリドの製造
参考例46~53
対応原料化合物を参考例37と同様に処理する
とにより、下記第16表および第17表記載の化
合物を得た。
第16表
第17表
参考例54
〔5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチ
-2H-クロメン-7-イル〕トリフルオロメタンス
ルホン酸の製造
参考例55
(5-クロロ-4-(4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチル
-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル)トリフルオロ
メタンスルホン酸の製造
参考例56
(5-クロロ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2,2-ジメ
ル-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル)トリフル
ロメタンスルホン酸の製造
参考例57
(1)2-ヒドロキシ-4-ニトロベンズアミドの製造
(2)2,2-ジエチル-7-ニトロ-2,3-ジヒドロ-4H-1,3-ベ
ゾオキサジン-4-オンの製造
(3)4-クロロ-2,2-ジエチル-7-ニトロ-2H-1,3-ベンゾ
オキサジンの製造
(4)2,2-ジエチル-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-
トロ-2H-1,3-ベンゾオキサジンの製造
(5)2,2-ジエチル-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2H-1
,3-ベンゾオキサジン-7-アミンの製造
参考例58
(5-クロロ-2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)
-2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-イル)トリフルオロ
メタンスルホン酸の製造
参考例59
2-エチル-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-メチル-
2H-1,3-ベンゾオキサジン-7-アミンの製造
参考例60
(1)2,2-ジエチル-4-(4-フルオロフェニル)-2H-1,3-
ンゾオキサジン-7-アミンの製造
(2)2,2-ジエチル-4-フルオロフェニル-2H-1,3-ベン
ゾオキサジン-7-スルホン酸クロリドの製造
参考例61
〔2,2-ジメチル-4-(4-トリフルオロメチルフェ
ル)-2H-クロメン-7-イル〕トリフルオロメタン
スルホン酸の製造
実験例1
〔アルドステロン受容体結合試験〕
(1)腎cytosol画分の作製
副腎を摘出したSprague-Dawley系雄性ラット(7週
齢)から腎臓を採取し、下記組成の緩衝液を
いてホモジネートし、遠心分離(100,000g、1時
)後の上清を腎cytosol画分(蛋白濃度:15mg/mL)と
、結合試験時の標本として用いた。
緩衝液組成:
トリス-塩酸(50mM、pH7.5)、スクロース(250mM)、
塩化カリウム(50mM)、塩化マグネシウム(3mM)、
リブデン酸ナトリウム(20mM)、メルカプトエ
ノール(1mM)
(2)結合試験
ジメチルスルホキシドに溶解させた検体化
物溶液5μL、腎cytosol画分200μLおよび生理食
水50μL(或いは非標識アルドステロン溶液50μL
、終濃度=1μM)および[ 3
H]アルドステロン(約2nM)50μLをチューブに添加
し、4℃で一夜インキュベーションした。該
応液にdextran-coated charcoal/10mMトリス-塩酸緩
液100μLを添加した後、4℃で30分間インキュ
ートした。反応液を同温で遠心分離(3,000rpm×
10分)した後、上清150μLをシンチレーター(商
名:クリアゾルI、ナカライテスク社製)5mLと
合し、液体シンチレーションカウンタ(TRI CA
RB 2200CA、パッカード社製)にて放射活性を測
した。当該測定値をもとにアルドステロン-
受容体結合反応における各検体化合物のIC 50
値(アルドステロンの受容体への結合を50%阻
する検体濃度:μM)を算出した。さらに各検体
化合物の解離定数KiはCheng and Prusoffの式(Ki=IC
50
/(1+[L]/Kd))より求めた。
〔式中、[L]は[ 3
H]アルドステロン濃度、Kdは[ 3
H]アルドステロンの親和定数を表す。〕
(3)結果
本実験の結果を下記第18表に示す。
尚、表中の記号(++及び+++)は下記の意味を有
する。
++: 0.5μM<Ki<1μM
+++: Ki≦0.5μM
第18表
本発明の化合物[I]は、MRに対する高い親 性及び調節活性(受容体拮抗作用等)を有する ことから、当該受容体及び/又はアルドステ ンが関与する各種疾患(例えば、高血圧及び 不全を含む心・血管系疾患等)の予防・治療 の為の医薬として有用である。
Next Patent: PLASTIC LENS AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME