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Patent Searching and Data


Title:
GAS-BARRIER FILM AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/123200
Kind Code:
A1
Abstract:
A gas-barrier film which comprises a base (D) and, formed on at least one side thereof, a layer of a resin composition (C) comprising a water-soluble or water-dispersible polymer (A) and a swelling inorganic phyllosilicate (B), wherein a swelling inorganic phyllosilicate (B) composition satisfying the following expressions (1) and (2) is used. 11.0≥D≥2.0 µm (1) σ≥1.8 µm (2) In the expressions, D and σ are the logarithmic average particle diameter of the swelling inorganic phyllosilicate (B) determined by the laser diffraction method and the standard deviation of the particle size distribution thereof, respectively. The gas-barrier film includes a resin composition layer which contains the swelling inorganic phyllosilicate dispersed therein and has extremely high gas-barrier properties. Also provided is a process for producing a multilayered barrier film having the resin composition layer extremely reduced in surface roughness.

Inventors:
KAZETO OSAMU (JP)
NANBA MICHIYUKI (JP)
OHTA SHUN-ICHI (JP)
ITOH TAKAFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056685
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 31, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KURARAY CO (JP)
TOPY IND (JP)
KAZETO OSAMU (JP)
NANBA MICHIYUKI (JP)
OHTA SHUN-ICHI (JP)
ITOH TAKAFUMI (JP)
International Classes:
B32B27/18; B32B27/30; C08J7/043; C08J7/048; C08K3/34; C08L29/04
Foreign References:
JP2003268183A2003-09-25
JPH07251475A1995-10-03
JPH10323928A1998-12-08
JPH11333364A1999-12-07
JPH07251475A1995-10-03
JP2003268183A2003-09-25
JPH10323928A1998-12-08
Other References:
KIYOSHI CHUJO: "World of Nanocomposite", 2000, KOGYO CHOSAKAI PUBLISHING, INC., pages: 46 - 50
See also references of EP 2263869A4
Attorney, Agent or Firm:
NAKATSUKASA, Shigeki et al. (JP)
Shigeki Nakamu (JP)
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Claims:
 基材(D)上の少なくとも片面に、水溶性または水分散性ポリマー(A)と下式(1)、(2)を満足する膨潤性無機層状珪酸塩(B)を含有する樹脂組成物(C)からなる層を有することを特徴とするガスバリア性フィルム。
    11.0≧D≧2.0μm  (1)
    σ≧1.8μm       (2)
但し、Dおよびσは、レーザー回折方式により測定した膨潤性無機層状珪酸塩(B)の対数平均粒径およびその粒度分布の標準偏差。
 請求項1記載の樹脂組成物(C)において、膨潤性無機層状珪酸塩(B)の配合率が0.5~55重量%である事を特徴とする請求項1に記載のガスバリア性フィルム。
 水溶性または水分散性ポリマー(A)が、ポリビニルアルコール系ポリマーである事を特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルム。
 ポリビニルアルコール系ポリマーが、エチレン-ビニルアルコール系ポリマーである事を特徴とする請求項3に記載のガスバリア性フィルム。
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)が合成無機層状珪酸塩である事を特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルム。
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)が合成スメクタイトである事を特徴とする請求項5に記載のガスバリア性フィルム。
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)および、水溶性または水分散性ポリマー(A)を含有する樹脂組成物層(C)および/または基材(D)の少なくとも片面に、金属および/または金属酸化物からなる蒸着層(E)を有する事を特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルム。
 基材(D)が、ポリアミド系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリビニルアルコール系ポリマーからなる群より選ばれる、少なくとも1種のポリマーからなるフィルムである請求項1~7のいずれかに記載のガスバリア性フィルム。
 基材(D)が、エチレン-ビニルアルコール系ポリマーからなるフィルムである、請求項8に記載のガスバリア性フィルム。
 樹脂組成物(C)からなる層表面の、直径25~100μmの範囲内のうねり数が1mm 2 あたり1個未満である事を特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルム。
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)、および水溶性または水分散性ポリマー(A)を含む溶液または水分散液をコート設備で基材(D)上に塗布し、スムージングロールにより平滑にした後、乾燥する事を特徴とする請求項10に記載のガスバリア性フィルムの製造方法。
 スムージングロールの直径が3mm以上である事を特徴とする、請求項11に記載のガスバリア性フィルムの製造方法。
 スムージングロールが、スムージングロールに巻くワイヤーが75番以下のものである、またはワイヤーを巻かない平滑ロールである事を特徴とする請求項11または12のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルムの製造方法。
 スムージングロール部のフィルムテンションが、1.0~15Kg/cmである事を特徴とする、請求項11~13のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルムの製造方法。
 スムージングロール表面の線速度と、フィルムのライン速度が、以下の式(3)の範囲にある事を特徴とする、請求項11~14のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルムの製造方法。
0.5 ≧ Vs/Vf ≧ -1                            (3)
但し、Vsはスムージングロール表面の線速度、Vfはフィルムのライン速度。
 請求項1~10のいずれか一項に記載のガスバリア性フィルムを少なくとも1層以上有する事を特徴とする包装材料。
Description:
ガスバリア性フィルムおよびそ 製造方法

 本発明は、高いガスバリア機能を有する 脂組成物層を含むガスバリア性フィルムと 該バリアフィルムの製造法に関する。

 近年、様々な用途においてガスバリア材 に対する要求は益々高度化しつつあり、従 、各種ガス、例えば酸素バリア性材料の機 高度化に関する様々な研究開発が行われて る。その中の一つに、多層構造体中に膨潤 層状無機珪酸塩を分散させた樹脂組成物層 設ける事により、ガスバリア性を改善する 術が提案されている(例えば、特許文献1~2参 照)。

 確かにこれら技術により、膨潤性層状無機 酸塩を分散させた樹脂組成物層を含まない ィルムに比べ明白にガスバリア性を改善す 事ができる。しかしながら、日本国内での イガスバリアフィルムへの一般的なバリア 能要求や、中華人民共和国での牛乳、醤油 どの包装材料規格であるGB規格では酸素透 度が20ml/m 2 ・day・atm程度を要求される。これに対し、12 mの二軸延伸ポリエステルフィルムに従来の 潤性層状無機珪酸塩を分散させた樹脂組成 層を積層したフィルムでは、樹脂組成物層 厚みを十分に厚くすればこの要求性能を満 させる事ができるが、その場合、二軸延伸 リエステルフィルムの優れた柔軟性/力学的 物性などが損なわれるとされている。したが って、樹脂組成物層の厚みが二軸延伸ポリエ ステルフィルムのこれら物性に顕著な悪影響 を与えない、2μm程度の厚みで優れたガスバ ア性を有する樹脂組成物層を含むハイガス リア性フィルムが求められている。

 また、膨潤性層状無機珪酸塩を分散させ 樹脂組成物層の表面は凹凸を生じやすく、 のため外観の不良や印刷適正不良、あるい 他のフィルム等とのラミネートの際の接着 良と言った問題を生じやすい。この問題を 決するために、膨潤性層状無機珪酸塩の樹 中への分散方法や加工条件を工夫する事に り樹脂組成物層表面の凹凸を減少させる技 が提案されている(例えば、特許文献3参照) しかしながら、膨潤性層状無機珪酸塩を含 ない樹脂組成物に比べると依然として表面 凹凸は多く、更なる改善が求められている

特開平7-251475号公報

特開2003-268183号公報

特開平10-323928号公報

 本発明は、上記の課題を解決するために されたもので、極めて優れたガスバリア性 有する膨潤性層状無機珪酸塩を分散させた 脂組成物層を含む多層バリアフィルム、お び該樹脂組成物層表面の凹凸が極めて少な 多層バリアフィルムの製造法を提供する事 ある。

 上記の課題を解決する本発明のガスバリア フィルムは、基材(D)上の少なくとも片面に 水溶性または水分散性ポリマー(A)と下式(1) (2)を満足する膨潤性無機層状珪酸塩(B)を含 する樹脂組成物(C)からなる層を有すること 特徴とする。
    11.0≧D≧2.0μm  (1)
    σ≧1.8μm       (2)
ここで、Dおよびσは、レーザー回折方式によ り測定した膨潤性無機層状珪酸塩(B)の対数平 均粒径およびその粒度分布の標準偏差である 。

 本発明において、樹脂組成物(C)における 潤性無機層状珪酸塩の配合率が0.5~55重量%で ある事が好ましい。

 また、本発明において、水溶性または水 散性ポリマー(A)は、ポリビニルアルコール ポリマーである事が好ましい。

 更に、本発明において、ポリビニルアル ール系ポリマーが、エチレン-ビニルアルコ ール系ポリマーである事がより好ましい。

 本発明において、膨潤性無機層状珪酸塩( B)が合成無機層状珪酸塩である事が好ましい

 また、本発明において、膨潤性無機層状 酸塩(B)が合成スメクタイトである事が好ま い。

 更に、上記ガスバリア性フィルムにおい 、膨潤性無機層状珪酸塩(B)と水溶性または 分散性ポリマー(A)を含有する樹脂組成物(C) および/または基材(D)の少なくとも片面に、 金属および/または金属酸化物からなる蒸着 (E)を有する事が好ましい。

 また、上記ガスバリアフィルムにおいて 基材(D)が、ポリアミド系ポリマー、ポリエ テル系ポリマー、ポリビニルアルコール系 リマーからなる群より選ばれる、少なくと 1種のポリマーからなるフィルムである事が 好ましい。

 加えて、上記ガスバリアフィルムにおい 、基材(D)が、エチレン-ビニルアルコール系 ポリマーからなるフィルムである事が好まし い。

 上記ガスバリアフィルムにおいて、樹脂組 物(C)からなる層表面の、直径25~100μmの範囲 のうねり数が1mm 2 あたり1個未満である事も、本発明の好適な 施形態である。

 上記の、樹脂組成物(C)層表面の凹凸が少 いガスバリアフィルムの製造法としては、 溶性または水分散性ポリマー(A)と膨潤性無 層状珪酸塩(B)を含有する溶液または水分散 をコート設備で基材(D)上に塗布し、スムー ングロールにより平滑にした後、乾燥する を特徴とする製造法が好ましい。

 また、上記ガスバリアフィルム製造法に いて、スムージングロールの直径が3mm以上 ある事が好ましい。

 更に、上記ガスバリアフィルム製造法に いて、スムージングロールが、スムージン ロールに巻くワイヤーが75番以下のもので る、またはワイヤーを巻かない平滑ロール ある事が好ましい。

 加えて、上記ガスバリアフィルム製造法 おいて、スムージングロール部のフィルム ンションが、1.0~15Kg/cmである事が好ましい

 また、スムージングロール表面の回転方向 の線速度と、フィルムのライン速度が、以 の式(3)の範囲にある事が好ましい。
0.5 ≧ Vs/Vf ≧ -1                             (3)
但し、Vsはスムージングロール表面の回転方 への線速度、Vfはフィルムのライン速度で る。Vsが負の値をとる場合は、スムージング ロールがフィルムの流れ方向に対して逆方向 に回転している事を意味する。

 上記ガスバリア性フィルムを他の素材と 層してなる包装材料も、本発明の好適な実 態様である。

 本発明により、極めて優れたガスバリア を有する膨潤性層状無機珪酸塩を分散させ 樹脂組成物層を含むガスバリア性フィルム 、該バリアフィルム表面の凹凸が極めて少 い多層バリアフィルムの製造法を提供する が可能となる。

 本発明において、十分なガスバリア性を達 するには、膨潤性無機層状珪酸塩(B)が下記 (1)、(2)を満足する事が重要である。
    11.0≧D≧2.0μm  (1)
    σ≧1.8μm       (2)
ここでDおよびσは、レーザー回折方式により 測定した膨潤性無機層状珪酸塩(B)の対数平均 粒径およびその粒度分布の標準偏差である。 Dのより好適な範囲は2.4μm~10μm、更に好適に 2.8μm~9μm、最も好適には3.2μm~8μmである。ま 、σのより好適な範囲は1.9μm以上、更に好 には2.0μm以上、最も好適には2.1μm以上であ 。

 詳細は明らかではないが、対数平均粒径 2.0μm未満の膨潤性無機層状珪酸塩が十分な リア性を発現しない理由としては以下のこ が推測される。膨潤性無機層状珪酸塩結晶 厚み方向の単位格子は約1nmであり、それ以 は薄くならない。その結果、粒径が小さく ればその粒子のアスペクト比(厚みに対する 粒径の比)が小さくなる。粒子のアスペクト が大きいほど理論上ガスバリア性は高くな (「ナノコンポジットの世界」中條澄著、工 調査会発行、2000年、46-50頁)ので2.0μm未満の 微粒子では十分なガスバリア性がでない。

 また、対数平均粒径が11.0μmを超える膨潤 性無機層状珪酸塩のアスペクト比は大きいも のの、大きすぎる粒子は傾くことがあれば樹 脂組成物層を突き破り、かえってバリア性を おとすことになる。現在の製膜技術において 完全に膨潤性無機層状珪酸塩を配向させるこ とは難しい。その理由としては、本発明にお ける樹脂組成物層は水懸濁液の状態で基材上 に塗布した後、乾燥させることにより成形す る。そのため乾燥時に水分子が気化するとき に膨潤性無機層状珪酸塩の配向を乱すためで ある。このことが対数平均粒径が11.0μmを超 る膨潤性無機層状珪酸塩では十分なガスバ ア性が発現しない理由と推測される。

 粒度分布の標準偏差σが1.8μm以上である 由としては、同じ平均粒径の膨潤性無機層 珪酸塩を配合したガスバリア性フィルムに いて標準偏差が大きいものの方が高いガス リア性が得られるとの経験によるものであ が、バラツキの多い粉体のほうがより密に 填でき、乾燥時に膨潤性無機層状珪酸塩の 向が乱されにくくなると共に、大きな膨潤 無機層状珪酸塩粒子間に局所的に生じる広 隙間を小さな膨潤性無機層状珪酸塩粒子が バーするためと推測される。また、粒度分 の標準偏差が極端に大きい場合、水溶性ま は水分散性ポリマー(A)と膨潤性無機層状珪 塩(B)を含有する溶液または水分散液を調整 る工程、あるいはコートする工程で割れて まうため、ガスバリア性にとって好ましく い。従って粒度分布の標準偏差σは11μm以下 ある事が好ましく、より好適には8μm以下、 更に好適には5μm以下である。

 レーザー粒度分析法の基本原理を以下に べる。分散された粒子にレーザー光を照射 ると、粒子の輪郭に沿って回折現象を起こ 。この回折光をレンズで集光すると、焦点 に光の輪(回折リング)が得られ、このリン の径と光の強度で粒子の大きさが求められ 。この原理はフラウンホーファの光回折の 理といい、レーザー粒度分析法の基本原理 なっている。この回折現象による解析は波 の数倍の粒子径まで適用できるが、1μmが下 である。1μm以下の粒子径についてはMieの光 散乱理論を適用し、前方散乱光、後方散乱光 及び側方散乱光を検出することでサブミクロ ン域の粒子の大きさが求められる。

 本発明における対数平均粒径および粒度 布の標準偏差の測定はセイシン企業(株)製 ーザー回折計LMS-30で行った。なお、対数平 粒径は、前記レーザー回折計によって算出 れる「X50」値である。同装置ではフォト・ イオードアレイでレーザー光の回折リング 検知する。また、前方散乱光、後方散乱光 び側方散乱光については、回折光受光ディ クタとは別に設けられた3ケの前方散乱光と2 ケの後方散乱光及び1ケの側方散乱光検出セ サーで検知する。

 本発明において、樹脂組成物(C)中の水溶 または水分散性ポリマー(A)に対する膨潤性 機層状珪酸塩(B)の混合比率は特に限定され ものではないが、固形分換算で水溶性また 水分散性ポリマー(A)に対して膨潤性無機層 珪酸塩(B)の添加量は0.5~55重量%が好ましい。 添加量が0.5重量%未満では十分なバリア性が られず、55重量%を越える場合は樹脂組成物(C )の柔軟性が低下してクラックなどの欠点を じやすくなる。膨潤性無機層状珪酸塩(B)の り好適な添加量は1~40重量%、更に好適には3~3 0重量%、最も好適には5~20重量%である。

 本発明で用いられる水溶性または水分散 ポリマー(A)とは、常温で水を主成分とする 媒に完全に溶解または微分散可能な高分子 指し、必ずしも限定されるものではないが 中でもポリビニルアルコール系ポリマー(以 下、PVAと略称する事がある)が好ましい。PVA 樹脂の製造時に用いるビニルエステルとし は酢酸ビニルが代表的なものとして挙げら るが、その他の脂肪酸ビニルエステル(プロ オン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなど)も使 用できる。また、本発明の目的が阻害されな い範囲であれば、他の共単量体、例えば、エ チレン、プロピレン、ブチレン、イソブテン 、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテ ンなどのα-オレフィン;(メタ)アクリル酸、( タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ ルなどの不飽和カルボン酸又はそのエステ ;ビニルトリメトキシシランなどのビニルシ ン系化合物;不飽和スルホン酸又はその塩; ルキルチオール類;N-ビニルピロリドンなど ビニルピロリドン等を単独または複数共重 することもできる。

 また、本発明に用いられるPVAのビニルエ テル成分のケン化度は、特に限定はされな が、好ましくは60モル%以上である。ビニル ステル成分のケン化度は、より好ましくは7 0モル%以上であり、さらに好ましくは80モル% 上であり、最適には90モル%以上である。ケ 化度が60%未満では、バリア性が不充分とな おそれがある。

 更に、上記PVAが、エチレン-ビニルアルコ ール系ポリマー(以下、EVOHと略称する事があ )であれば、高湿条件下でのバリア性を改善 する事ができるので、より好適である。EVOH 樹脂のエチレン含有量は、特に限定はされ いが、1~50モル%であることが好ましい。エチ レン含有量が50モル%を超える場合、得られる 樹脂組成物(C)のバリア性が不十分になるおそ れがある。またエチレン含有量の上限は、エ チレン含量が20モル%を越える場合は、溶液を 得るのに溶媒として水にアルコール類を添加 する事が必須となるので、20モル%以下である 事がより好ましい。更に好ましくは17モル%以 下であり、最も好ましくは14モル%以下である 。一方、エチレン含有量が1モル%に満たない 合、樹脂組成物(C)の高湿度バリア性が不充 になるおそれがある。EVOHのエチレン含有量 の下限はより好適には2モル%以上であり、さ に好適には3モル%以上であり、最適には4モ %以上である。なお、EVOHが、エチレン含有 の異なる2種類以上のEVOHからなる場合には、 配合重量比から算出される平均値をエチレン 含有量とする。

 PVA系樹脂のケン化度や、EVOHのエチレン含 有量は、核磁気共鳴(NMR)法により求めること できる。

 本発明において、必ずしも限定される物 はないが、膨潤性無機層状珪酸塩(B)が合成 機層状珪酸塩である事が好ましく、更に合 スメクタイトであればより好ましい。

 合成スメクタイトとしては、特に限定され ものではないが、Na型ヘクトライト、Li型ヘ クトライト等が挙げられる。これらは従来公 知の内熱式熔融法により得る事ができる。例 えば、SiO 2 、MgO、Al 2 O 3 、Na 2 CO 3 、Li 2 CO 3 及び/またはフッ化物(NaF、LiF、MgF 2 、Na 2 SiF 6 、Li 2 SiF 6 等)を、目的とする化学組成に応じて混合配 して熔融すればよい。また、長石、かんら 石、タルク等の天然鉱物をSi、Al、Mg源とし 使用しても差し支えない。得られた合成ス クタイトは、ボールミル等での粉砕、ある は遠心分級などの方法により、平均粒径お び標準偏差を調整される。

 後述のように、水溶性または水分散性ポ マー(A)と膨潤性無機層状珪酸塩(B)を混合す 方法として(B)の水分散液を使用する事があ 、この(B)の水分散液には、発明の効果を阻 しない限り、適当な分散剤を添加する事は 由である。また発明の効果を阻害しない限 、界面活性剤、増粘剤、水溶性高分子、防 剤等の添加物を必要に応じて用いることが きる。

 本発明の目的を阻害しない範囲であれば 樹脂組成物(C)に、可塑剤、酸化防止剤、顔 、紫外線吸収剤、帯電防止剤、架橋剤、充 剤、各種繊維等の補強剤、等を適量添加す ことも可能である。

 本発明における樹脂組成物(C)は単独で使 することも可能であるが、樹脂組成物(C)は5 μm以下の薄層でも十分なバリア性を発揮する 事、および5μm以下の薄層では十分な機械的 度が得られない事から、バリア性包装材料 して使用するには他の基材(D)と積層して使 する事が好ましい。

 基材(D)としては、紙・金属・布・プラス ックなど特に限定はされないが、包装材料 してはプラスチックが好適であり、中でも リアミド系ポリマー、ポリエステル系ポリ ー、ポリビニルアルコール系ポリマーは、 れらポリマー自体が良好なガスバリア性を するため、樹脂組成物(C)と組み合わせる事 より、高いガスバリア性を有するフィルム 得る事ができるので、これらポリマーから る群より選ばれる、少なくとも1種のポリマ ーからなるフィルムである事が好ましい。更 にこれらポリマーの中で、ポリビニルアルコ ール系ポリマーであるエチレン-ビニルアル ール系ポリマーは、最も高いバリア性を有 ており、最適である。

 基材(D)と積層した時の樹脂組成物(C)の厚 は特に限定されないが、0.01~50μmが好ましい 。0.01μm未満では十分なガスバリア性が得ら ない恐れがあり、50μmを越える場合は樹脂組 成物(C)層内の均一性が悪化する。この観点よ り、樹脂組成物(C)の厚みの下限は、より好適 には0.05μm以上、更に好適には0.1μm以上、最 好適には0.3μm以上であり、厚みの上限につ てはより好適には30μm以下、更に好適には20 m以下、最も好適には10μm以下である。

 樹脂組成物(C)と基材(D)を積層する方法と ては、共押出成形・押出コーティング・溶 または水分散液のコーティングなどが例示 れるが、水溶性または水分散性ポリマー(A) 膨潤性無機層状珪酸塩(B)を含有する溶液ま は水分散液のコーティングが、作業性や積 フィルムの性能面から好適である。コート 備としては、グラビアコート、リバースコ ト、スプレーコート、キッスコート、コン コート、ダイコート、ナイフコート、エア ナイフコートあるいはメタリングバーコー などが例示される。

 溶液または水分散液のコーティングを行 う時のコート液の調整方法は、水溶性また 水分散性ポリマー(A)が水分散性ポリマーで る場合は、(A)の水分散液に膨潤性無機層状 酸塩(B)を添加して、それを攪拌する事によ (B)を分散させる方法や、あらかじめ膨潤性 機層状珪酸塩(B)の水分散液を準備して、そ を(A)の水分散液と混合する方法などが例示 れる。これらの内、あらかじめ膨潤性無機 状珪酸塩(B)の水分散液を準備して、それを( A)の水分散液と混合する方法が、膨潤性無機 状珪酸塩(B)の分散状態をコントロールしや いので、より好適である。また、水溶性ま は水分散性ポリマー(A)が水溶性ポリマーで る場合は、(A)と(B)を同時に溶媒に投入後、 熱・攪拌して(A)の溶解と(B)の分散を同時に なう方法、(A)の溶液を調整した後(B)を添加 攪拌して(B)を分散させる方法、(B)の水分散 を調整した後(A)を添加し、加熱・攪拌して( A)を溶解させる方法、(A)の溶液と(B)の水分散 をそれぞれ別に調整したのち混合する方法 どが例示される。これらの内、(A)の溶液と( B)の水分散液をそれぞれ別に調整したのち混 する方法が、膨潤性無機層状珪酸塩(B)の分 状態をコントロールしやすいので、より好 である。

 このコート液には、上述のように、本発 の目的を阻害しない範囲であれば、可塑剤 酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防 剤、架橋剤、充填剤、各種繊維等の補強剤 等を適量添加することも可能である。また 本発明の目的を阻害しない範囲であれば、 ート液の安定性や塗布時のレベリング性な の改善のため、アルコール等の添加剤を添 しても良い。

 なお、樹脂組成物(C)と基材(D)の間の接着 が不十分な場合は、これらの間にアンカー ート剤などの接着剤層を設ける事は自由で る。

 本発明において、樹脂組成物(C)層および/ または基材(D)の少なくとも片面に、金属およ び/または金属酸化物からなる蒸着層(E)を有 る事が好適である。金属および/または金属 化物からなる蒸着層(E)は湿度条件に依存せ 良好なバリア性を有するが、変形等により 易にクラックなどの欠点を生じてバリア性 低下する欠点があり、一方、樹脂組成物(C) 、バリア性は蒸着層(E)に及ばないものの変 などに対する耐性は高く、両者を組み合わ る事でそれぞれの欠点を補う事ができる。

 本発明における金属および/または金属酸 化物からなる蒸着層(E)は、金属としては特に 限定されないが、空気中で安定なものが好ま しく、薄膜形成後膜面が酸化安定化されるア ルミなどが好ましく用いられる。金属酸化物 としては、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸 化チタン、酸化亜鉛などが好ましく、またそ の酸化状態は種々であってよい。蒸着層(E)の 厚みは、1~2000nmが好ましい。より好適には10~1 500nm、更に好適には50~1000nmである。蒸着層(E) 厚みが薄すぎると十分なバリア性を得られ いおそれがあり、厚すぎると変形などに対 てクラックなどの欠陥を生じやすくなる。 着層(E)の形成方法としては、特に限定され 、一般的な真空蒸着法のほかにCVD法、スパ タリング法やゾル-ゲル法などが用いられる 。

 樹脂組成物(C)層、および蒸着層(E)をそれ れ基材(D)の片面、あるいは両面に設ける事 自由であるが、樹脂組成物(C)層、蒸着層(E) れぞれ1層ずつ設ける場合、層構成は(C)/(D)/( E)、(C)/(E)/(D)、(E)/(C)/(D)の3通りが考えられる これらの内、基材(D)上に蒸着層(E)を設け、 の上に樹脂組成物(C)層をコートする(C)/(E)/(D) の構成が、樹脂組成物(C)層を蒸着層(E)の保護 層として機能させる事ができるので、好まし い。

 本発明においては、必ずしも限定される物 はないが、樹脂組成物(C)からなる層表面の 直径25~100μmの範囲内のうねり数が1mm 2 あたり1個未満である事が好ましい。うねり は表面の凹凸の数に対応しており、表面の 凸が多いと、(1)樹脂組成物(C)層表面がざら いた感じとなり、外観が不良、(2)樹脂組成 (C)層表面に印刷をかける場合、凹凸部でイ クがにじむなどの問題を生じやすい、(3)樹 組成物(C)層と他の基材をラミネートする際 樹脂組成物(C)層表面と接着剤層との密着が く、十分な接着力が得られない場合がある などの問題を生じやすい。

 なお、本発明におけるうねり数とは次のよ に定義される。光学顕微鏡等により得られ 低倍率(5倍程度)のフィルム表面画像を、イ ージアナライザー等を用いて画像処理する この際、フィルム表面に存在する山及び谷 部分が像として写し出されるように画像処 する。その画像内に観察される像の一つ一 を等価円に置き換え、その直径が25~100μmの 囲内であるものの個数をカウントし1mm 2 当りの換算した値をうねり数と定義する。

 樹脂組成物(C)からなる層表面の、直径25~100 mの範囲内のうねり数を1mm 2 あたり1個未満にする方法としては、水溶性 たは水分散性ポリマー(A)と膨潤性無機層状 酸塩(B)を含有する溶液または水分散液をコ ト設備で基材(D)の上にコーティングし、ス ージングロールにより平滑にした後、乾燥 る事を特徴とする製造法が好ましい。

 コート設備については特に限定はなく、 述の各種コート設備が使用可能であるが、 産性・コート層の均一性・設備費用などの ランスから、グラビアコート、リバースコ トが好適なコート設備として例示される。

 このように基材(D)上にコートされたコート は、一般に、表面に多くの凹凸が存在して る。コート液のレベリング効果により徐々 この凹凸は緩和されるが、通常は十分に凹 が消失する前に乾燥設備内に入るため、う り数を1mm 2 あたり1個未満にする事はできない。そこで 基材(D)上にコートされた塗膜表面の凹凸を ムージングロールにより平らに均した後で 燥設備に入れる事により、うねり数を1mm 2 あたり1個未満にする事が可能となる。

 上記コートフィルムの製造法において、 ずしも限定されるものではないが、スムー ングロールの直径は3mm以上である事が好ま い。3mm未満である場合、スムージングロー の剛性不足によりフィルムに均一に押し当 る事が困難になったり、スムージングロー の表面積が小さいため掻き落としたコート を十分に保持できず、スムージングロール ら液だれを起こしたりする可能性がある。 の観点より、スムージングロールの直径は より好適には5mm以上、更に好適には10mm以上 、最も好適には15mm以上である。また、スム ジングロールの回転速度にもよるが、直径 大きすぎるとコート液がスムージングロー 上で乾燥・析出する可能性があり、直径1mを 越えるものは避けたほうが良い。

 スムージングロールには表面にワイヤー 巻く場合があるが、上記コートフィルムの 造法においては、必ずしも限定はされるも ではないが、このワイヤーは75番以下、あ いはワイヤーを巻かない平滑ロールである が好ましい。ここで75番のワイヤーとは、巻 線の直径が75/1000インチ(約1.9mm)の意味である ワイヤーの番手が75を越える場合、コート 表面の十分な平滑性が得られないおそれが る。この観点より、ワイヤーの番手はより 適には50番以下、更に好適には25番以下、最 好適にはワイヤーを巻かない平滑ロールで る。

 上記コートフィルムの製造法において、 ずしも限定はされないが、スムージングロ ル部のフィルムテンションが、1.0~15Kg/cmで る事が好ましい。フィルムテンションが高 ぎる場合、フィルムがスムージングロール 強く押し当てられすぎて、コート液の液だ を起こしやすい。また、テンションが低す る場合はスムージングロールにフィルムが 一に当たらずに、十分な平滑性が得られな 。この観点で、スムージングロール部のフ ルムテンションは、より好適には2.0~10Kg/cm、 更に好適には3.0~8.0Kg/cmである。

 スムージングロールは一般的に、掻き落と たコート液を再度均一に基材に塗布するた に、基材の流れ方向と逆方向、あるいは同 向に回転している。本発明のコートフィル の製造法においては、必ずしも限定はされ いが、スムージングロール表面の線速度と フィルムのライン速度が、以下の式(3)の範 にある事が好ましい。
0.5 ≧ Vs/Vf ≧ -1    (3)
ここで、Vsはスムージングロール表面の線速 、Vfはフィルムのライン速度である。Vs/Vfが 0.5を越える場合、あるいは-1を下回る場合は 何れもコート液の液だれや跳ね飛びの問題 生じやすい。この観点より、Vs/Vfの上限は より好適には0.1、更に好適には0.05であり、 限は、より好適には-0.5、更に好適には-0.3 ある。

 なお、コートした塗膜の乾燥方法は特に 定されず、熱ロール接触法、熱媒(空気、オ イル等)接触法、赤外線加熱法、マイクロ波 熱法等が利用できる。塗膜の代表的な乾燥 件としては、乾燥温度60~250℃、乾燥時間1~60 であるが、乾燥設備の熱効率などに依存す ので、その装置に合った条件を選定する必 がある。

 上記の方法で得られた、樹脂組成物(C)を 材(D)に積層したガスバリア性フィルムを少 くとも1層以上、他の素材と積層した包装材 料も、本発明の好適な実施形態の一つである 。この包装材料の構成は必要に応じて自由に 選択できるが、最外層に熱接着用のシーラン ト層を設け、その他使用目的に応じてポリプ ロピレンフィルムやポリエステルフィルムな どと組み合わせるのが代表的例として挙げら れる。具体的には、本ガスバリア性フィルム /二軸延伸ナイロンフィルム/無延伸ポリプロ レンフィルム、二軸延伸ポリエステルフィ ム/本ガスバリア性フィルム/直鎖状低密度 リエチレンフィルム、無延伸ナイロンフィ ム/本ガスバリア性フィルム/エチレン酢酸ビ ニル共重合体フィルム、などが例示される。 積層方法は公知の方法が採用可能であり、ド ライラミネーションが一般的ではあるが、そ の他、押出コーティング、溶液コーティング 、エマルジョンコーティングなどの方法を用 いることができる。

 このようにして得られた本発明のガスバ ア性フィルムは、従来の技術によるガスバ ア性フィルムより優れたガスバリア性を有 る。

 以下に、本発明の実施例について説明す が、本発明はこれにより限定されるもので ない。なお、以下「%」、「部」とあるのは 特に断わりのない限り重量基準である。

[実施例1]
 ポリエチレン-酢酸ビニル重合体のケン化に より得られたポリエチレン-ビニルアルコー 重合体である株式会社クラレ製EXCEVAL3110(エ レン6モル%、ケン化度98モル%以上)33.75gを、 オン交換水326.5gに入れ、90℃に加熱しながら 1時間撹拌して、水溶液を得た。この水溶液 室温にまで冷却した後、溶液の安定性向上 ため、50%のイソプロピルアルコール水溶液 64.75g添加した。更にこの溶液にトピー工業 式会社製NHT-ゾルB2(合成ヘクトライトの水分 液、固形分濃度5%、平均粒径3.8μm、標準偏 2.2μm)を75g添加して、EVOHと膨潤性無機層状珪 酸塩を含む500gの液を得た。液中の固形分濃 は7.5%、固形分中の膨潤性無機層状珪酸塩の 合率は10%であった。

 この液を、株式会社クラレ製二軸延伸EVOH フィルムであるエバールEF-XL#15(厚み15μm)の上 に、28番のバーコーターを用いて均一にハン コートして、熱風乾燥機にて100℃で3分間乾 燥した。乾燥後のコート層(EVOHと膨潤性無機 状珪酸塩の組成物)の厚みは1.5μmであった。

 以上のようにして得られたコートフィルム 用いて、酸素透過度の評価を行なった。試 フィルムの一部を切り取り、20℃-85%RHに調 したデシケーター中に1週間放置して湿度調 した後、酸素透過量測定装置(モダンコント ロール社製、OX-TRAN-2/20)にて、20℃-85%RHの酸素 透過量を測定して酸素透過度を算出した。そ の結果、酸素透過度は、0.9ml/m 2 ・day・atmであった。

 また、得られたコートフィルムのコート層 面に金属アルミを蒸着し、光学顕微鏡(オリ ンパス光学工業株式会社製BX60)によりフィル 表面の反射光像(拡大倍率:5倍)を得た。その 像をイメージアナライザーに取り込み、自動 2値化(Pタイル法、10%)の画像処理を行い、そ 処理画像内に観察される像の一つ一つを等 円に置き換え、その直径が25~100μmの範囲内 あるものの個数を測定した。この測定を、 所を変えて20回行いその平均値を計算し、1mm 2 当りに換算した数値をうねり数とした。その 結果、本コートフィルムのうねり数は0.6個/mm 2 であった。

[比較例1]
 EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコー トしていない、株式会社クラレ製エバールEF- XL#15の酸素透過度を、実施例1と同様にして測 定した。結果は1.8ml/m 2 ・day・atmであった。

[実施例2]
 三井武田ケミカル株式会社製接着剤である タケラックA-385を9.6gとタケネートA-50を0.8g 合し、それを酢酸エチル70gで希釈して接着 液を準備した。この接着剤液を、東レ株式 社製二軸延伸ポリエステルフィルムである ミラーP60の12μmのフィルムに、8番のバーコ ターを用いて均一にハンドコートして、熱 乾燥機にて60℃で3分間乾燥した。乾燥後の 着剤層の厚みは0.3μmであった。この接着剤 の上に、実施例1で使用したEVOHと膨潤性無機 層状珪酸塩を含む500gの液を、実施例1と同様 してコートし、酸素透過度測定を行なった 結果は2.1ml/m 2 ・day・atmであった。また、実施例1と同様に てうねり数を測定した結果は0.5個/mm 2 であった。

[比較例2]
 EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコー トしていない、東レ株式会社製二軸延伸ポリ エステルフィルムであるルミラーP60の12μmフ ルムの酸素透過度を、実施例1と同様にして 測定した。結果は92ml/m 2 ・day・atmであった。

[実施例3]
 水溶性または水分散性ポリマー(A)として、 式会社クラレ製ポリビニルアルコール樹脂 あるPVA-110H(ケン化度98モル%以上)を用いた以 外は、実施例2と同様にして、PVAと膨潤性無 層状珪酸塩の組成物をコートしたフィルム 作成した。このフィルムの酸素透過度を、 施例1と同様にして測定した結果、4.1ml/m 2 ・day・atmであった。また、実施例1と同様に てうねり数を測定した結果は0.6個/mm 2 であった。

[実施例4]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NHT-ゾルB5(合成ヘクトライトの水 分散液、固形分濃度5%、平均粒径5.2μm、標準 差2.3μm)を用いた以外は、実施例3と同様に て、PVAと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物を ートしたフィルムを作成した。このフィル の酸素透過度を、実施例1と同様にして測定 た結果、3.1ml/m 2 ・day・atmであった。また、実施例1と同様に てうねり数を測定した結果は0.7個/mm 2 であった。

[実施例5]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NHT-ゾルB7(合成ヘクトライトの水 分散液、固形分濃度5%、平均粒径7.1μm、標準 差2.4μm)を用いた以外は、実施例3と同様に て、PVAと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物を ートしたフィルムを作成した。このフィル の酸素透過度を、実施例1と同様にして測定 た結果、4.2ml/m 2 ・day・atmであった。また、実施例1と同様に てうねり数を測定した結果は0.8個/mm 2 であった。

[実施例6]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NTS-ゾルC(合成ナトリウム四ケイ 雲母の水分散液、固形分濃度5%、平均粒径2. 8μm、標準偏差2.1μm)を用いた以外は、実施例3 と同様にして、PVAと膨潤性無機層状珪酸塩の 組成物をコートしたフィルムを作成した。こ のフィルムの酸素透過度を、実施例1と同様 して測定した結果、9.7ml/m 2 ・day・atmであった。また、実施例1と同様に てうねり数を測定した結果は0.5個/mm 2 であった。

[比較例3]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)の水分散液を添加 なかった以外は、実施例3と同様にして、PVA をコートしたフィルムを作成した。このフィ ルムの酸素透過度を、実施例1と同様にして 定した結果、53ml/m 2 ・day・atmであった。

[実施例7]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NHT-ゾルB10(合成ヘクトライトの 分散液、固形分濃度5%、平均粒径10.4μm、標 偏差2.4μm)を用いた以外は、実施例3と同様に して、PVAをコートしたフィルムを作成した。 このフィルムの酸素透過度を、実施例1と同 にして測定した結果、15ml/m 2 ・day・atmであった。また、実施例1と同様に てうねり数を測定した結果は0.9個/mm 2 であった。

[比較例4]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NTS-5(合成ナトリウム四ケイ素雲 の水分散液、固形分濃度6%、平均粒径11.5μm 標準偏差2.4μm)を用いた以外は、実施例3と 様にして、PVAをコートしたフィルムを作成 た。このフィルムの酸素透過度を、実施例1 同様にして測定した結果、21ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例5]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NTS-10(合成ナトリウム四ケイ素雲 母の水分散液、固形分濃度10%、平均粒径14.0μ m、標準偏差2.5μm)を用いた以外は、実施例3と 同様にして、PVAをコートしたフィルムを作成 した。このフィルムの酸素透過度を、実施例 1と同様にして測定した結果、29ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例6]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NHT-ゾル1(合成ヘクトライトの水 散液、固形分濃度5%、平均粒径1.1μm、標準 差2.1μm)を用いた以外は、実施例3と同様にし て、PVAをコートしたフィルムを作成した。こ のフィルムの酸素透過度を、実施例1と同様 して測定した結果、33ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例7]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NHT-ゾル2(合成ヘクトライトの水 散液、固形分濃度5%、平均粒径2.2μm、標準 差1.6μm)を用いた以外は、実施例3と同様にし て、PVAをコートしたフィルムを作成した。こ のフィルムの酸素透過度を、実施例1と同様 して測定した結果、30ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例8]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、トピー工 株式会社製NHT-ゾルB1(合成ヘクトライトの水 分散液、固形分濃度5%、平均粒径1.1μm、標準 差1.6μm)を用いた以外は、実施例3と同様に て、PVAをコートしたフィルムを作成した。 のフィルムの酸素透過度を、実施例1と同様 して測定した結果、38ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例9]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、クニミネ 業株式会社製クニピアF(天然モンモリロナ ト、平均粒径1.9μm、標準偏差1.6μm)を脱イオ 水に固形分5%になるように添加して、家庭 ミキサーで30分間攪拌して得た水分散液を用 いた以外は、実施例3と同様にして、PVAと膨 性無機層状珪酸塩の組成物をコートしたフ ルムを作成した。このフィルムの酸素透過 を、実施例1と同様にして測定した結果、33ml /m 2 ・day・atmであった。

[比較例10]
 膨潤性無機層状珪酸塩(B)として、コープケ カル株式会社製シマソフME-100(膨潤性フッ素 マイカ系鉱物、平均粒径5.9μm、標準偏差1.6μm )を脱イオン水に固形分5%になるように添加し て、家庭用ミキサーで30分間攪拌して得た水 散液を用いた以外は、実施例3と同様にして 、PVAと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコー トしたフィルムを作成した。このフィルムの 酸素透過度を、実施例1と同様にして測定し 結果、28ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例11]
 株式会社クラレ製EXCEVAL3110の量を37.39gに、 オン交換水の量を395.61gに、トピー工業株式 社製NHT-ゾルB2の量を2.25gに変更した以外は 施例1と同様にしてEVOHと膨潤性無機層状珪酸 塩を含む500gの液を得た。液中の固形分中の 潤性無機層状珪酸塩の配合率は0.3%であった この液を用いて、実施例1と同様にして、PVA と膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコートし たフィルムを作成した。このフィルムの酸素 透過度を、実施例1と同様にして測定した結 、42ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例12]
 トピー工業株式会社製NHT-ゾルB2(固形分濃度 5%)450g、イオン交換水2.625g、イソプロピルア コール32.375gの混合液を調整し、これに株式 社クラレ製EXCEVAL3110を15g添加して90℃に加熱 しながら1時間撹拌し、EVOHと膨潤性無機層状 酸塩を含む500gの液を得た。液中の固形分中 の膨潤性無機層状珪酸塩の配合率は60%であっ た。この液を用いて実施例1と同様にして、PV Aと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコート たフィルムを作成したが、わずかな屈曲に りコート層表面にクラックが発生し、外観 不良であった。このフィルムの酸素透過度 、実施例1と同様にして測定した結果、59ml/m 2 ・day・atmであった。

[実施例8]
 基材(D)として、株式会社クラレ製エバールV M-XL#15(15μmの二軸延伸EVOHフィルムにアルミ蒸 を施した物)を用いた以外は、実施例1と同 にして、EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組成 をコートしたフィルムを作成し、このフィ ムの酸素透過度の評価を行なった。実施例1 と同様にしてうねり数を測定した結果は0.6個 /mm 2 であった。試料フィルムの一部を切り取り、 40℃で24時間真空乾燥した後、酸素透過量測 装置(GTRテック株式会社製、GTR-30XFKE)にて、10 0℃-0%RHの酸素透過量を測定して酸素透過度を 算出した。その結果、このフィルムの酸素透 過度は測定限界(0.1ml/m 2 ・day・atm)以下であった。この時、同じ条件 実施例1のコートフィルムの酸素透過度を測 した結果は、160ml/m 2 ・day・atmであった。

[比較例13]
 EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコー トしていない、株式会社クラレ製エバールVM- XL#15の酸素透過度を、実施例8と同様にして測 定した。結果は1.1ml/m 2 ・day・atmであった。

[実施例9]
 基材(D)として、株式会社クラレ製エバールE F-XL#15(15μmの二軸延伸EVOHフィルム)に、PVD法に て酸化ケイ素を蒸着した物を用いた以外は、 実施例1と同様にして、EVOHと膨潤性無機層状 酸塩の組成物をコートしたフィルムを作成 、実施例8と同様にして酸素透過度の評価を 行なった。その結果、このフィルムの酸素透 過度は測定限界(0.1ml/m 2 ・day・atm)以下であった。また、実施例1と同 にしてうねり数を測定した結果は0.5個/mm 2 であった。

[実施例10]
 実施例1と同一組成のコート液を、実施例1 同様の方法で50kg準備した。モダンマシナリ 株式会社製フィルム加工試験装置のグラビ コーター(ツーロール方式)に110線のグラビ ロールをセットし、株式会社クラレ製エバ ルVM-XL#15の600mm幅のフィルムに、ライン速度 140m/分で本コート液をコートした。フィル がグラビアロールから離れてから約30cm下流 に設置した、直径60mmの表面を平滑に加工し たスムージングロールをフィルムのコート面 に押し当て、コート面を均一にした後、乾燥 炉に導入して乾燥・巻取りを行なった。この 時、スムージングロールはフィルムの流れ方 向と逆方向に30rpmで回転させた。従って、ス ージングロール表面の線速度Vsは-5.65m/分で った。また、スムージングロール部のテン ョンは3.3Kg/cm、乾燥温度は140℃、乾燥炉長 約9mであった。

 得られたコートフィルムの、EVOHと膨潤性無 機層状珪酸塩の組成物層の厚みは0.8μmであっ た。実施例8と同様にしてこのフィルムの酸 透過度の評価を行なったところ、測定限界(0 .1ml/m 2 ・day・atm)以下であった。また、実施例1と同 にしてうねり数を測定した結果は0.3個/mm 2 であった。

[比較例14]
 スムージングロールを使用しなかった以外 実施例10と同様にして、EVOHと膨潤性無機層 珪酸塩の組成物をコートしたフィルムを作 し、実施例1と同様にしてうねり数の測定を 行なった。その結果、本コートフィルムのう ねり数は大きな物でも30個/mm 2 を越えており、非常に平滑性は不良であった 。

[実施例11]
 スムージングロールとして32番のワイヤー 巻いたロールを使用した以外は実施例10と同 様にして、EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組 物をコートしたフィルムを作成し、うねり の評価を行なった。その結果、本コートフ ルムのうねり数は0.7個/mm 2 であった。

[実施例12]
 スムージングロールとして直径10mmの平滑ロ ールを使用して、フィルムの流れ方向に逆方 向に30rpmで回転させた(Vs=-0.94m/分)以外は実施 10と同様にして、EVOHと膨潤性無機層状珪酸 の組成物をコートしたフィルムを作成し、 ねり数の評価を行なった。その結果、本コ トフィルムのうねり数は0.5個/mm 2 であった。

[比較例15]
 スムージングロールとして直径2mmの平滑ロ ルを使用し、それを回転させなかった以外 実施例10と同様にして、EVOHと膨潤性無機層 珪酸塩の組成物をコートしたフィルムを作 した。スムージングロールがたわむため、 ィルムに均一に密着させる事ができなかっ 。このコートフィルムのうねり数の評価結 は、スムージングロールの当たった部分は 低0.3個/mm 2 であったが、スムージングロールの当たらな かった部分は30個/mm 2 を越えており、不良であった。

[実施例13]
 スムージングロールの回転方向を、フィル の流れ方向に対して順方向として、30rpmで 転させた以外は実施例10と同様にして、EVOH 膨潤性無機層状珪酸塩の組成物をコートし フィルムを作成し、うねり数の評価を行な た。その結果、本コートフィルムのうねり は0.6個/mm 2 であった。

[実施例14]
 スムージングロールとして直径120mmの平滑 ールを使用して、フィルムの流れ方向に逆 向に30rpmで回転させた(Vs=-11.3m/分)以外は実施 例10と同様にして、EVOHと膨潤性無機層状珪酸 塩の組成物をコートしたフィルムを作成し、 うねり数の評価を行なった。その結果、本コ ートフィルムのうねり数は0.1個/mm 2 であった。

[実施例15]
 ライン速度を30m/分にした以外は実施例10と 様にして、EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組 成物をコートしたフィルムを作成し、うねり 数の評価を行なった。その結果、本コートフ ィルムのうねり数は0.2個/mm 2 であった。

[比較例16]
 スムージングロールをフィルムの流れ方向 順方向に90rpmで回転させた(Vs=17.0m/分)以外は 実施例15と同様にして、EVOHと膨潤性無機層状 珪酸塩の組成物をコートしたフィルムを作成 し、うねり数の評価を行なった。その結果、 本コートフィルムのうねり数は2.8個/mm 2 であった。

[比較例17]
 スムージングロールをフィルムの流れ方向 逆方向に180rpmで回転させた(Vs=-33.9m/分)以外 実施例15と同様にして、EVOHと膨潤性無機層 珪酸塩の組成物をコートしたフィルムを作 したところ、スムージングロール上のコー 液がはね散って装置のガイドロールなどに 着したため、安定したコーティングが不可 であった。

[比較例18]
 スムージングロールとして100番のワイヤー 巻いたロールを使用した以外は実施例10と 様にして、EVOHと膨潤性無機層状珪酸塩の組 物をコートしたフィルムを作成し、うねり の評価を行なった。その結果、本コートフ ルムのうねり数は4.0個/mm 2 であった。

[比較例19]
 スムージングロール部のテンションを20Kg/cm とした以外は実施例10と同様にして、EVOHと膨 潤性無機層状珪酸塩の組成物をコートしたフ ィルムを作成したところ、スムージングロー ルによりコート液が多くかき取られすぎて、 多量のコート液がスムージングロールからし たたり落ちる状態となり、安定したコーティ ングが不可能であった。

[比較例20]
 スムージングロール部のテンションを0.5Kg/c mとした以外は実施例10と同様にして、EVOHと 潤性無機層状珪酸塩の組成物をコートした ィルムを作成したところ、フィルムのシワ ため、スムージングロールにフィルムに均 に密着させる事ができなかった。このコー フィルムのうねり数の評価結果は、スムー ングロールの当たった部分は最低0.4個/mm 2 であったが、スムージングロールの当たらな かった部分は30個/mm 2 を越えており、不良であった。

 以上の評価結果を、以下の表に簡単に示 。

 実施例1~2の本発明のバリア性フィルムは 水溶性または水分散性ポリマー(A)と膨潤性 機層状珪酸塩(B)を含有する樹脂組成物(C)を ートしていない比較例1~2、あるいは膨潤性 機層状珪酸塩(B)を含有しない水溶性または 分散性ポリマー(A)のみをコートした比較例3 に比べて、大幅にバリア性が改善されている 事が判る。

 また、膨潤性無機層状珪酸塩(B)が式(1)、(2) 満足しない比較例4~10の場合、膨潤性無機層 状珪酸塩(B)を含有しない水溶性または水分散 性ポリマー(A)のみをコートした比較例3に比 ればバリア性は改善されているが、膨潤性 機層状珪酸塩(B)が式(1)、(2)を満足する実施 3~7の酸素透過度はハイバリアフィルムの目 である20ml/m 2 ・day・atm以下であるのに対し、比較例4~10で 20ml/m 2 ・day・atmを超えており、その改善程度は大幅 に劣る。

 更に、膨潤性無機層状珪酸塩(B)の配合率 0.5%未満である比較例11では、膨潤性無機層 珪酸塩(B)を含有しない水溶性または水分散 ポリマー(A)のみをコートした比較例3に比べ て、バリア性の改善はごく僅かである。一方 、膨潤性無機層状珪酸塩(B)の配合率が55%を超 える比較例13ではコート層にクラックが発生 やすく、膨潤性無機層状珪酸塩(B)を含有し い水溶性または水分散性ポリマー(A)のみを ートした比較例3に比べても、バリア性は逆 に悪化している。

 一方、バリア性良好なEVOH二軸延伸フィル ムにアルミ蒸着した比較例13は、高温でも比 的良好なバリア性を示すが、それに水溶性 たは水分散性ポリマー(A)と膨潤性無機層状 酸塩(B)を含有する樹脂組成物(C)をコートし 実施例8~9は、高温でも測定限界以下の非常 良好なバリア性を示し、本発明の好適な実 形態の一つであることが判る。

 製造技術については、実施例10~15におい は表面の凹凸の少ない良好なフィルムが得 れたのに対し、スムージングロールを使用 ない比較例14では非常に凹凸が多く、スムー ジングロールが細すぎる比較例15やスムージ グロール部のテンションが低すぎる比較例2 0ではスムージングロールが均一に当たらな 問題を生じた。また、式(3)のVf/Vsが大きすぎ る比較例16やスムージングロールに巻かれた イヤーが太すぎる比較例18の場合は、コー ィング自体に問題はなかったが、表面の凹 が残り平滑性は不十分であった。式(3)のVf/Vs が小さすぎる比較例17やスムージングロール のテンションが高すぎる比較例19では、液 ねや液だれの問題により安定運転が不可能 あった。

 本発明の膨潤性層状無機珪酸塩を分散さ た樹脂組成物層を含むガスバリア性フィル は極めて良好なガスバリア性を有し、ガス リア性包材などに利用する事ができる。ま 、本発明のガスバリア性フィルム製造方法 より、該樹脂組成物層表面の凹凸が極めて ないガスバリア性フィルムの製造が可能で る。




 
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