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Title:
GAS CUPOLA FOR MELTING METAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145084
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a gas cupola capable of melting a charge efficiently with the burning flames of combustion burners.  The gas cupola comprises a furnace casing (1) having a melting chamber (10) and a molten metal discharge port (11) for discharging molten metal, and a plurality of combustion burners (4) for forming burning flames (41).  The combustion burners (4) jet the burning flames (41) into a charge (2) in the melting chamber (10) to thereby melt the charge (2) in the melting chamber (10).  Each of the combustion burners (4) creates a hollow molten portion (42) having a hollow shape in the charge (2) in the melting chamber (10) with the burning flame (41) jetted out from each combustion burner (4).  In a sectional view of the furnace casing (1) taken in a horizontal direction, the combustion burners (4) are arranged such that adjacent hollow molten portions (42) overlap each other.  At the melting time of the charge (2), each hollow molten portion (42) and the molten metal discharge port (11) communicate with each other.

Inventors:
UOZUMI, Minoru (1, Tennoh, Takaoka Shin-machi, Toyota-sh, Aichi 01, 〒4738501, JP)
魚住 稔 (〒01 愛知県豊田市高丘新町天王1番地アイシン高丘株式会社内 Aichi, 〒4738501, JP)
Application Number:
JP2009/059191
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AISIN TAKAOKA CO., LTD. (1 Tennoh, Takaoka Shin-machi Toyota-sh, Aichi 01, 〒4738501, JP)
アイシン高丘株式会社 (〒01 愛知県豊田市高丘新町天王1番地 Aichi, 〒4738501, JP)
UOZUMI, Minoru (1, Tennoh, Takaoka Shin-machi, Toyota-sh, Aichi 01, 〒4738501, JP)
International Classes:
F27B1/10; C21B11/02; F27B1/08; F27D17/00
Attorney, Agent or Firm:
OHKAWA, Hiroshi (2-5 Meieki 3-chome, Nakamura-ku Nagoya-sh, Aichi 02, 〒4500002, JP)
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Claims:
 金属を基材とする装入物を溶解するための溶解室と前記装入 物が前記溶解室で溶解されて形成された溶湯を吐出させるための溶湯吐出口とをもつ炉体と、
 前記炉体に設けられ燃料を燃焼させて燃焼火炎を形成し前記燃焼火炎を前記溶解室内の前記装入物に噴出し且つ前記溶解室の前記装入物を溶解させる複数の燃焼バーナとを具備しており、
 前記炉体を水平方向に沿って切断した断面図において、各前記 燃焼バーナは、各前記燃焼バーナから噴出された燃焼火炎により前記溶解室の前記装入物に空洞状をなす空洞状溶解部を発生させ、
 隣設する複数の前記空洞状溶解部が重複するように複数の前記燃焼バーナは配置されており、
 前記装入物の溶解時において、各前記空洞状溶解部と前記溶湯吐出口とを連通させることを特徴とする金属溶解用ガスキュポラ。
 請求項1において、前記炉体の前記溶解室と外気とを連通させ前記溶解室内の燃焼ガスを外気に排出させる排出通路と、前記排出通路を開閉させる開閉扉と、前記開閉扉を開閉方向に駆動させる駆動部とを具備することを特徴とする金属溶解用ガスキュポラ。
 請求項1において、前記炉体を水平方向に沿って切断した断面図で、前記炉体は非円形状をなしていることを特徴とする金属溶解用ガスキュポラ。
 請求項1において、前記溶湯吐出口側には、前記溶湯吐出口から吐出された溶湯を加炭および昇温させる加炭装置が配置されていることを特徴とする金属溶解用ガスキュポラ。
 請求項1において、前記溶解室に酸素または空気を供給して前記溶湯の成分調整を行う注入装置が配置されていることを特徴とする金属溶解用ガスキュポラ。
 請求項1において、前記溶解室の底部には炉床面が設けられており、前記炉床面は前記溶湯吐出口に向けて下降傾斜していることを特徴とする金属溶解用ガスキュポラ。
Description:
金属溶解用ガスキュポラ

 本発明は鋳鉄溶湯等の金属溶湯を製造す 金属溶解用ガスキュポラに関する。

 従来、コークスの熱で銑鉄などの装入材を 解させるコークスキュポラが知られている 更に、資源有効利用などの観点から、装入 を溶解させる燃焼火炎を生成させる燃焼バ ナが装備されている金属溶解用ガスキュポ が、近年、知られている。更に、燃焼バー により燃焼火炎とコークスとを併用する  属溶解用ガスキュポラも知られている(特許 献1)。更に、炉体の溶解室に燃焼バーナを 備した金属溶解炉が知られている(特許文献2 )。

特公昭57-27382号公報

特開2000-274958号公報

 上記した燃焼バーナの燃焼火炎で装入物 溶解させるガスキュポラによれば、燃焼火 の溶融能力は必ずしも充分ではない。この め装入物を効率よく迅速に溶解させるには 限界があった。また、燃焼バーナの燃焼火 の他にコークスの熱で装入物を溶解させる スキュポラによれば、コークスにより燃焼 炎の溶融能力は改善されるものの、燃焼バ ナで燃焼させる燃料の他に、多量のコーク を別途必要とする。

 本発明は上記した実情に鑑みてなされた のであり、燃焼バーナの燃焼火炎で装入物 効率よく溶解させることができる金属溶解 ガスキュポラを提供することを課題とする

 本発明に係る金属溶解用ガスキュポラは (i)金属を基材とする装入物を溶解するため 溶解室と前記装入物が前記溶解室で溶解さ て形成された溶湯を吐出させるための溶湯 出口とをもつ炉体と、前記炉体に設けられ 料を燃焼させて燃焼火炎を形成し前記燃焼 炎を前記溶解室内の前記装入物に噴出し且 前記溶解室の前記装入物を溶解させる複数 燃焼バーナとを具備しており、(ii)前記炉体 を水平方向に沿って切断した断面図において 、各前記燃焼バーナは、各前記燃焼バーナか ら噴出された燃焼火炎により前記溶解室の前 記装入物に空洞状をなす空洞状溶解部を発生 させ、(iii)隣設する複数の前記空洞状溶解部 重複するように複数の前記燃焼バーナは配 されており、(iv)前記装入物の溶解時におい て、各前記空洞状溶解部と前記溶湯吐出口と を連通させることを特徴とする。

 燃焼バーナは、各燃焼バーナから噴出さ た燃焼火炎を発生させ、燃焼火炎により、 解室に装入されている装入物に、空洞状を す空洞状溶解部を発生させる。装入物の溶 時において、複数の燃焼バーナは、隣設す 空洞状溶解部同士の少なくとも一部が重複 て重複部分を形成するように配置されてい 。この結果、装入物の溶解時において、隣 する空洞状溶解部同士が連通する。よって 各空洞状溶解部と溶湯吐出口とを連通させ ことができる。よって、溶解した装入物(溶 湯)が溶湯吐  出口へ向かって流れ易くなる め、装入物を効率よく溶解させることがで る。装入物は金属を基材とする。金属は鉄( 例えば鋳鉄、鋳鋼、ステンレス、合金鋼)系 例示される。装入物としては、スクラップ の廃材、銑鉄インゴット等が代表的なもの あり、フェロシリコン、フェロマンガン等 添加材でも良い。

 本発明に係る金属溶解用ガスキュポラは次 態様が考えられる。
 装入物の溶解時において、複数の燃焼バー のうち隣設し合う燃焼バーナは、各燃焼バ ナの燃焼火炎で形成される空洞状溶解部が 複するように配置されていなければならな 。すなわち、燃焼バーナから噴出された燃 火炎で形成された空洞状をなす空洞状溶解 の少なくとも一部同士が重複して重複部分 形成するように、燃焼バーナが配置されて る必要がある。この結果、装入物の溶解時 おいて、各空洞状溶解部は溶湯吐出口に連 することができる。すなわち、一の空洞状 解部が他の空洞状溶解部を介して溶湯吐出 に連通する。これにより一の空洞状溶解部 溶解した装入物(溶湯)が溶湯吐出口へ向か て流れ易くなるため、溶解室における溶湯 滞留が抑制される。従って装入物を効率よ 溶解させることができ、溶解速度を速める とができる。

 ガスキュポラは、炉体の溶解室と外気と 連通させ溶解室内の燃焼ガスを外気に排出 せる排出通路と、排出通路を開閉させる開 扉と、開閉扉を開閉方向に駆動させる駆動 とを具備することが好ましい。この場合、 閉扉を閉鎖したり、開閉扉の開放量を小さ したりしておけば、溶解室の密閉性および 鎖性を高めて、燃焼火炎が発生する燃焼ガ (燃料が酸素で酸化燃焼した後の燃焼ガス) 溶解室に貯留させ、溶解室を、酸化性が弱 雰囲気または非酸化性雰囲気に維持し易い 更に、酸化力が強い外気が溶解室に進入す ことを抑制できるため、溶解室を、酸化力 弱い雰囲気または非酸化性雰囲気に維持さ 易い。更に、溶解室の炉圧が過剰に増加す とき、開閉扉を開放させれば、溶解室の炉 を低下させて調整できる。

 従って、炉体の溶解室と外気とを連通させ 解室内の燃焼ガスを外気に排出させる排出 路と、排出通路を開閉させる開閉扉と、  閉扉を開閉方向に駆動させる駆動部とが設 られていることが好ましい。開閉扉として 、回動式でも良いし、直動式でも良い。
 炉体を水平方向に沿って切断した断面図で 炉体は例えば非円形状をなすことができる 非円形状は真円形状以外の形状という意味 あり、断面図で、偏平円形状、長円形状、 形状等が例示される。

 溶湯吐出口側には、溶湯吐出口から吐出 れた溶湯を加炭および昇温させる加炭装置 配置されていることが好ましい。加炭装置 排気口を溶解室に連通させ得る。溶解室に 素または空気を供給して溶湯の成分調整を う注入装置が配置されていることが好まし 。この場合、溶湯の成分調整を行うことが きる。

 溶解室の底部には炉床面が設けられてお 、炉床面は溶湯吐出口に向けて下降傾斜し いることが好ましい。傾斜角度は適宜設定 きる。この場合、溶解した溶湯を炉床面に って流下させて溶湯吐出口から吐出させる このため溶湯吐出口からの溶湯の吐出速度 速めることができ、溶湯が溶解室に滞留す ことが抑制される。従って、装入物を効率 く溶解させることができる。更に、溶湯に まれる合金元素の酸化による消耗も抑制で る。

 本発明によれば、隣接する複数の空洞状 解部が重複するように燃焼バーナは配置さ ており、装入物の溶解時において、各空洞 溶解部と溶湯吐出口とを連通させている。 って、空洞状溶解部で溶解した装入物(溶湯 )が他の空洞状溶解部を介して溶湯吐出口へ かって流れ易くなり、溶湯の滞留が抑制さ るため、装入物を 効率よく溶解させること ができる。故に、コークスの使用を廃止また は低減できる。

実施形態1に係り、ガスキュポラを設備 と共に示す構成図である。 実施形態1に係り、ガスキュポラを水平 方向に沿って切断した状態を模式的に示す断 面図である。 実施形態2に係り、ガスキュポラを設備 と共に示す構成図である。 実施形態3に係り、ガスキュポラを水平 方向に沿って切断した状態を模式的に示す断 面図である。 実施形態4に係り、ガスキュポラを水平 方向に沿って切断した状態を模式的に示す断 面図である。 実施形態5に係り、加炭装置を模式的に 示す断面図である。 実施形態6に係り、ガスキュポラの炉床 面付近を模式的に示す構成図である。 試験例2に係るグラフである。 試験例2に係るグラフである。

 1は炉体、10は溶解室、11は溶湯吐出口、12 は予熱帯、13は炉床面、17は排出通路、19は冷 却通路、2は装入 物、3は燃焼バーナ群、4は 焼バーナ、41は燃焼火炎、42は空洞状溶解部 、44は重複部分、5は開閉扉機構、50は開閉扉 51は駆動部、52は扉制御部、6は炉圧制御装 、60は圧力導管、61は炉圧計、8は酸素注入装 置、9は加炭装置、90は充填層、92は溶湯入口 93は溶湯出口、96は排気口を示す。

 (実施形態1)
 図1に示すように、本実施形態に係る金属溶 解用ガスキュポラは、鋳鉄の溶湯を形成する ものであり、筒形状をなす炉体1と、炉体1に けられた燃焼バーナ群3とを備える。鋳鉄と しては、片状黒鉛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、芋虫 状黒鉛鋳鉄等が例示される。炉体1は重力方 に沿った縦型をなしており、金属を基材と る装入物2を溶解するための溶解室10と、溶 室10で溶解された溶湯を吐出させるための溶 湯吐出口11とをもつ。溶解室10のうち上部側 、装入物2を予熱させる予熱帯12とされてい 。溶湯吐出口11は炉体1の底部付近に形成さ ている。溶解室10の底方には、溶湯吐出口11 向けて下降傾斜する炉床面13が形成されて る。溶湯吐出口11は炉床面13の最底部に形成 れていることが好ましい。溶解室10の上方 は、溶解室10の上方を開閉可能な気密蓋14が けられている。溶解室10の上方には、装入 2を溶解室10に投入させる投入部15が設けられ ている。投入部15は、投入ホッパー15bをもつ 進後退可能な投入プッシャー15aと、投入プ シャー15aを前進後退させる駆動源15c(流体圧 シリンダ)と、溶解室10と外気との遮断性を高 める開閉可能な気密開閉扉15dとを備えている 。

 装入物2を溶解室10に投入するとき、気密 閉扉15dは開放される。装入物2は、金属を基 材とするスクラップおよび銑鉄 インゴット うちの少なくとも1種とされている。フェロ シリコン、フェロマンガン等の合金添加材を 、適宜配合できる。スクラップおよび銑鉄イ ンゴットとしては、鉄(例えば鋳鉄、鋳鋼、 テンレス、合金鋼)系が例示される。一般的 は、溶解室10の炉頂付近まで装入物2が装填 れるが、これに限定されない。なお、黒鉛 のように燃焼する炭素材は、投入部15から 解室10に投入させないほうが好ましい。ガス キュポラによれば、装入物2を溶解室10に投入 した直後、装入物2は短時間(例えば数分)で溶 解される。

 炉体1の下部には、複数(図2に示す実施例 は3基)の燃焼バーナ4(図2参照)からなる燃焼 ーナ群3が設けられている。燃焼バーナ4に 、ガス状または液状の燃料と酸素とが供給 れる。従って、燃焼バーナ4は、燃料を所定 囲の酸素比で酸化燃焼させることにより燃 火炎41を形成させる燃焼器である。酸素比 酸素量/燃焼酸素量(当量)の質量比として定 される。燃焼火炎41の温度は、例えば、1700~3 500℃程度、2000~3200℃程度とされている。この ようにガスキュポラでは、装入物2を溶解さ る溶解温度を高温に維持することができる このように燃焼バーナ4の燃焼火炎41は高温 あるため、融点が銑鉄よりも高いスクラッ のような金属材料まで容易に溶解できる。 し、燃焼バーナ4の燃焼火炎41は高温である のの、燃焼バーナ4で発生する燃焼火炎41は 容量が少なく、装入物2への熱  伝達が良い が、燃焼火炎41自身の温度が低下し易い特性 有する。

 図1に示すように、仮想水平線Wに対して 焼バーナ4の燃焼火炎口40が下方となるよう 、燃焼バーナ4は下向きとなるように仮想水 線Wに対して角度θ1傾斜している。θ1は10~50 、15~45度が例示される。燃焼バーナ4の燃焼 炎口40は、耐火物で形成されている炉床面13 に接近しつつ、炉床面13に対面している。燃 バーナ4の燃焼火炎口40から吹き出される燃 火炎41は、炉床面13に接触する。従って、燃 焼バーナ4は、燃焼火炎41を 溶解室10内の装 物2に向けて噴出し、且つ、溶解室10の装入 2を溶解させる。燃焼バーナ4の燃焼火炎口40 ら燃焼火炎41が生成されることは、燃焼バ ナ4に供給された燃料が酸素で酸化燃焼して ることである。そして、酸化燃焼した後の 焼ガスは溶解室10に残留する。燃焼バーナ4 は、窒素および酸素を含む空気を使用せず 、窒素を実質的に含まない酸素で燃焼させ ため、溶解室10に燃焼ガスが残留するもの 、多量の窒素ガスが残留することが抑制さ ている。従って、空気に含まれている燃焼 寄与しない窒素ガスを溶解室10内において加 熱させずともよく、キュポラの熱効率が高め られている。

 更に、炉体1の溶解室10と外気とを連通さ る排出通路17が、炉体1の上部に設けられて る。排出通路17は、溶解室10内の 燃焼ガス 外気に排出させる。排出通路17の入口17iは 解室10に対面する。排出通路17の出口17pは外 に対面している。排出通路17のうち入口17i を開閉させるための開閉扉機構5が設けられ いる。開閉扉機構5は、排出通路17の入口17i 設けられ排出通路17を開閉させるための開 扉50と、開閉扉50を開閉 方向に駆動させる 動部51と、信号線51aを介して駆動部51を制御 る扉制御部52とを有する。駆動部51はモータ 機構で形成できる。

 炉圧制御装置6は、溶解室10のうち燃焼バ ナ4付近の圧力を検知する圧力導管60と、圧 導管60を介して溶解室10の炉圧を受圧する炉 圧計61と、炉圧計61からの炉圧信号が信号線61 aから入力される制御部62とを有する。制御部 62は信号線62aを介して扉制御部52を制御し、 いては開閉扉50を制御する。この場合、開閉 扉50を閉鎖したり、開閉扉50を開放量を小さ したりしておけば、溶解室10の密閉性および 閉鎖性を高めることができる。この場合、溶 解室10の炉圧を大気圧よりも高い状態にする とが好ましい。この場合、酸素を有する外 が溶解室10内に進入することが抑制され、 解室10の装入物2の酸化による消耗が抑制さ る。溶解室10の炉圧を高めるためには、開閉 扉50の開度を小さくすれば良い。

 本実施形態によれば、上記したように溶 室10の閉鎖性が高いため、燃焼バーナ4の燃 火炎41の燃焼で発生する燃焼ガス(燃料が酸 燃焼した後の燃焼ガス)を溶解室10において 昇させつつ貯留させることができる。この め、溶解室10を、酸化性が弱い雰囲気また 非酸化性雰囲気に維持させ易い。更に、開 扉50を閉鎖したり、開閉扉50を開放量を小さ したりしておけば、酸化力が強い外気が溶 室10に進入することを抑制できる。このた 、溶解室10を、酸化力が弱い雰囲気または非 酸化性雰囲気に維持させ易い。従って、装入 物2の酸化による消耗を抑制することができ 。

 操業中においては、溶解室10は基本的に 閉鎖室である。溶湯吐出口11以外の開口は実 質的に存在しないか、少ない。このため溶湯 吐出口11から外気が進入し、溶融した溶湯が 気で酸化されるおそれがある。殊に、溶湯 出口11付近に溶融部が存在するため、溶融 で溶融した溶湯が酸化するおそれがある。 こで、圧力導管60を介して炉圧計61により溶 室10の炉圧を測定し、その炉圧を大気圧よ も大きくなるように溶解室10の炉圧を制御す れば、炉内雰囲気が溶湯吐出口11を介して外 側に多少流出するものの、多量の外気が溶 吐出口11から溶解室10に過剰に進入すること が抑制される。但し、炉内雰囲気が溶湯吐出 口11を介して外気側に過剰に流出することを えるように、溶解室10の炉圧を制御するこ が好ましい。従って、溶解室10の炉圧を過剰 に上昇させないことが好ましい。なお、溶解 室10の上部側に装填されている装入物2は、燃 焼ガスの排熱で予熱される。

 更に、装入物2の溶解にあたり、溶解室10 炉圧が過剰に増加すると、これを検知した 圧制御装置6が開閉扉50を開放させる。これ より溶解室10の炉圧を低下させて調整でき 。溶解にあたり、高温の燃焼火炎41と装入物 2とが直接的に接触して熱伝達される。高温 燃焼火炎41と炉体1との接触面積を低下させ ことができ、炉体1の壁1xの熱損傷を抑制さ るのに有利である。溶融可能な材料は装入 2として溶解炉に装入されるが、溶融せずに 焼する炭素等の材料は、装入物2としては溶 解炉に装入されない。装入物2を溶解室10に適 宜投入すれば、溶解室10における連続的な溶 が可能となる。

 溶解室10の燃焼ガスを外部に排出させる 出操作を補助する吸引装置7が設けられてい 。吸引装置7は、排出通路17内に 配置され ガス放出用のエゼクタ70(ガス放出具)と、高 のガス(例えば空気、窒素やアルゴンガスな どの不活性ガス)を貯蔵する高圧タンク71と、 高圧タンク71とエゼクタ70との間に設けられ 流量調整弁72とを有する。炉圧制御装置6は 流量調整弁72の開度を信号線72aを介して制御 する。高圧タンク71に貯蔵されていた高圧ガ (例えば、空気、窒素やアルゴンガスなどの 不活性ガス)は、流量調整弁72で流量調整され た後、エゼクタ70に供給される。エゼクタ70 噴出 口70iから噴出するガスは、外気に向け て放出されるが、このとき排出通路17内に残 している燃焼ガスを連れ移動させて排出さ る。このためエゼクタ70は溶解室10の炉圧  整を補助できる。

 図2は、炉体1を水平方向に沿って切断した 態を模式的に表す断面図である。図2に示す うに、複数の燃焼バーナ4からなる燃焼バー ナ群3は、炉体1の中心線11xに対して、溶湯吐 口11側に偏った位置に配置されている。燃 バーナ4は、溶湯吐出口11側に配置されてい ものの、溶湯吐出口11と反対側には配置され ていない。従って複数の燃焼バーナ4は、中 線11xを中心とする周方向において1周してい い。
 一個の燃焼バーナ4から噴出された燃焼火炎 41は、溶解室10の装入物2において、円筒また 円筒に酷似した空洞状をなす空洞状溶解部4 2を発生させる。

 図2では、複数の空洞状溶解部42は模式的に かれている。中心線11xの回りの周方向にお て互いに隣設し合う燃焼バーナ4は、隣設す る空洞状 溶解部42同士が重複して重複部分44 を形成させるように配置されている。特に、 燃焼バーナ4から噴出された燃焼火炎41で形成 された空洞状をなす空洞状溶解部42の  先端 部42a(空洞状溶解部42の一部)同士が重複して 複部分44(装入物2が溶解する溶融部に相当)を 形成するように、燃焼バーナ4が配置されて る。
 すなわち、中心線11xを中心とする周方向(矢 印R1方向)において互いに隣設する空洞状溶解 部42同士は、周方向において重複し、周方向 おいて連通する。ここで、複数の空洞状溶 部42のうち、少なくとも1個の複数の空洞状 解部42は溶湯吐出口11に連通する。これによ り装入物2の溶解時において、一の 空洞状溶 解部42が他の空洞状溶解部42を介して溶湯吐 口11に連通する。あるいは、一の空洞状溶解 部42が直接的に溶湯吐出口11に連通する。従 て、複数の空洞状溶解部42のうち、いずれか の空洞状溶解部42で溶解された装入物2(溶湯) 溶湯吐出口11へ向かって流れ易くなり、溶 吐出口11から速やかに吐出される。このため 、溶解室10において溶解した溶湯の滞留が抑 される。ひいては、装入物2を効率よく溶解 させることができる。殊に、炉床面13は溶湯 出口11へ向かって下降傾斜しているため、 湯が溶湯吐出口11に向けて流れ易くなる。こ のため溶解室10において溶解した溶湯の滞留 一層抑制され、溶解速度を速めるのに貢献 きる。よってコークスの使用量を廃止また 大幅に低減できる。更に溶湯の滞留が抑制 れ、溶湯が迅速に吐出されるため、溶湯に まれている合金元素の消耗も抑制される。

 ここで、1個の燃焼バーナ4の燃焼火炎41が 形成する1個の空洞状溶解部42の空洞体積Vaを1 00%とするとき、重複部分44が形成されるにあ り、空洞体積Vaのうち体積比で10~90%、殊に 30~80%が重複して重複部分44を形成しているこ とが好ましい。なお、重複部分44は、炉体1の 中心線11xに対して、溶湯吐出口11側に偏った 置に配置されている。重複部分44の温度は えば1800~3300℃程度、2000~3200℃程度、殊に2500~ 3000℃ 程度の高温領域とされている。従って 、重複部分44において装入物2は短時間のうち 溶解される。更に、重複部分44は炉床面13付 に位置している。このため、溶湯は、傾斜 態の炉床面13に沿ってすみやかに流下し、溶 湯吐出口11から吐出される。図示しないもの 、溶湯吐出口11付近に補助的な作用を奏す 補助燃焼バーナを配置しておいても良い。

 ここで、図2に示すように、周方向において 互いに隣設する空洞状をなす空洞状溶解部42 基端部42c同士は、基本的には重複しておら 、非重複部42uを形成する。なお、仮に重複 ていたとしても重複度は低くされている。 の結果、炉体1の溶解室10を形成する壁1xの 損傷が抑制される利点が得られる。
 換言すると、図2から理解できるように、空 洞状溶解部42の先端部42a(燃焼火炎41の一部で る先端部に相当)同士が 重複した重複部分4 4の重複度は、空洞状溶解部42の基端部42c(燃 火炎41の基端部に相当)が重複する場合にお る重複部分の重複度よりも、高くなるよう 設定されている。ここで、空洞状溶解部42の 先端部42aは、空洞状溶解部42のうち燃焼バー 4から離れている側を意味する。空洞状溶解 部42の基端部42cは、空洞状溶解部42のうち燃 バーナ4側を意味する。

 装入物2のうち溶解により空洞状となった 空洞状溶解部42には、上方から装入物2が重力 により落下する。落下した装入物2は空洞状 解部42において次々と溶解され、溶湯となる 。溶解された溶湯の滞留が抑えられ、溶湯は 炉体1の炉床面13に沿って溶湯吐出口11に向け 流下し、溶湯吐出口11から排出される。更 溶湯は、溶湯吐出口11の下方に配置されてい る保持炉(図略)に貯留される。

 本実施形態によれば、燃焼火炎41で形成 れた空洞状をなす空洞状溶解部42の先端部42a 同士が重複する重複部分44の近傍に、溶湯吐 口11が連通するように配置されている。装 物2の溶解時において、複数の空洞状溶解部4 2と溶湯吐出口11とを連通させることで、溶解 した装入物2(溶湯)が溶湯  吐出口11へ向かっ て流れ易くなる。このため、溶湯の滞留を抑 え、溶湯の吐出速度を速めることができ、装 入物2を効率よく溶解させることができる。

 装入物2が溶融すると、その溶融部分は炉 体1の炉床面13に沿って流下し、溶湯吐出口11 向けて流れる。このように装入物2が短時間 のうちに溶解して溶湯とされる。このため、 合金成分の酸化による消耗が抑制される。従 って、溶湯が燃焼ガスに晒される時間が短く 、溶湯の品質の維持に有利である。装入物2 溶融して形成された溶融部分は、炉床面13の 直上であることが好ましい。燃焼火炎41から 出された燃焼ガスは、溶解室10において熱 共に上昇する。このため溶解室10の  装入 2を予熱帯12で予熱させることができる。上 したように装入物2の溶解が速いため、溶解 10における装入物2の落下速度も速く、ひい は溶解室10の予熱帯12に装入物2が停滞して る時間も短い。このため溶解室10の予熱帯に おける装入物2の酸化による消耗、合金元素 消耗も抑制される。

 本実施形態によれば、燃焼バーナ4から噴 出される燃焼火炎41は、炉体1の溶解室10を区 する壁1xから離れるように 噴出される。こ のため当該壁1xの過熱が抑制され、熱による 1xの損傷が抑制される。

 溶湯が生成されるに伴い、溶解室10にお る装入物2が次第に減少する。このため、炉 1の気密開閉扉15dを開放し、駆動源15cを駆動 させて投入プッシャー15aを前進させ、投入ホ ッパー15bで装入物2を溶解室10に投入する。溶 解室10に投入された装入物2は、燃焼火炎41に る 燃焼ガスの上昇により予熱帯12において 予熱される。燃焼ガスは燃料を酸素で酸化燃 焼した燃焼ガスであり、燃焼反応に寄与しな い窒素ガスをあまり含んでいないため、熱効 率が高い。

 本実施形態によれば、図1に示すように、 酸素ガスまたは酸素含有ガスを高圧で貯蔵す る酸素タンク80を有する雰囲気調整用の酸素 入装置8が炉体1に配置されている。酸素タ ク80から導出された導出管81の先端部81aは、 体1の壁1xを貫通して溶解室10内に進入して り、燃焼バーナ4の燃焼火炎41付近に位置し おり、空洞状溶解部42の重複部分44の近傍に 置している。このため装入物2が溶融して溶 湯が生成されている状態で、バルブ82が開放 れば、酸素タンク80の酸素は導出管81の先端 部81aから溶湯に吹き付けられる。これにより 溶湯に含まれている成分(例えば炭素、シリ ン、マンガン、リン、硫黄など)を酸化させ 消耗させることができる。この場合、溶湯 成分調整を実施できる。高強度化が要請さ る高張力鋼等のようにスクラップによって マンガン含有量が高いものがある。一方、 鉄は一般的にはマンガン含有量が低い。な 、バルブ82は必要時に開放すればよい。

 (実施形態2)
 図3は本発明の実施形態2を示す。本実施形 は、前記した実施形態と基本的には同様の 成および作用効果を有する。溶湯吐出口11は 、上壁11aと、下壁11cと、溶湯吐出口11におい 上壁11aから下方に向けて突設されているサ ホン仕切壁11bと、下壁11cから上向きに突設 れている出口堰11dと、サイホン貯湯空間11e を有する。このように溶湯吐出口11は外気 溶解室10に進入させない外気進入防止構造で あって、サイホン式とされており、出口堰11d の上端11duは、 サイホン仕切壁11bの下端11be りも上方に位置している。
 サイホン貯湯空間11eに溶湯が溜まって保持 れるため、溶解室10と外気との遮断性およ シール性が高められている。但しこの場合 あっても、溶解室10における炉圧が負圧とな り、外気が溶解室10に進入するおそれがある このため排出通路17を開閉させる開閉扉50が 設けられており、開閉扉50も閉鎖して排出通 17を閉鎖し、炉圧を調整できるようにされ いる。そのためエゼクタ70は設けられていな い。

 (実施形態3)
 図4は本発明の実施形態3を示す。図4は、炉 1を水平方向に沿って切断した断面図を示す 。図4に示すように、燃焼バーナ群3を構成す 複数の 燃焼バーナ4は、溶解室10の中心線11 xに対して放射方向に沿って扇形状に配置さ ている。複数の燃焼バーナ4は、中心線11xの りの周方向(矢印R1方向)において1周してい い。
 燃焼バーナ4から噴出された燃焼火炎41は、 解室10の装入物2において円筒または円筒に 似した空洞状をなす空洞状溶解部42を発生 せる。図4では空洞状溶解部42は模式的に描 れている。燃焼バーナ4は、互いに隣設する 数の空洞状溶解部42の先端部42a同士が重複 るように配置されている。

 この結果、装入物2の溶解時において複数の 空洞状溶解部42と溶湯吐出口11とを連通させ ことができる。よって各空洞状溶解部42にお いて溶解した装入物2の溶湯が溶湯吐出口11へ 向かって流れ易くなる。よって溶湯の滞留が 抑えられる。
 更に炉床面13は溶湯吐出口11に向けて下降傾 斜しているため、溶湯は炉床面13に沿って流 し、溶湯吐出口11から排出されるため、溶 の滞留が一層抑えられ、装入物2を効率よく 解させることができる。なお、実施形態3の 特徴を実施形態1,2に併合させても良い。

 (実施形態4)
 図5は本発明の実施形態4を示す。図5は、炉 1を水平方向に沿って切断した断面図を模式 的に示す。炉体1は非円形状をなしている。 なわち、炉体1の断面形状は、互いに対面す 長辺状の二つの第1辺部1a,1bと、互いに対向 る短辺状の二つの第2辺部1c,1dとを備えてお 、台形状に類似した形状とされている。第1 辺部1a,1bは非直線状であり、外側に突出する うに湾曲している。第2辺部1c,1dは非直線状 あり、外側に突出するように湾曲している 図5に示すように、燃焼バーナ群3を構成す 複数の燃焼バーナ4は、溶解室10の中心線11x 向かうように配置されている。

 他の実施形態と同様に、燃焼バーナ4から 噴出された燃焼火炎41は、溶解室10の装入物2 溶融させ、円筒または円筒に酷似した空洞 をなす空洞状溶解部42を装入物2に発生させ 。図5では空洞状溶解部42は模式的に描かれ いる。各燃焼バーナ4で形成された複数の空 洞状溶解部42(互いに隣設する空洞状溶解部42) が重複して重複部分44を形成するように、複 の燃焼バーナ4は配置されている。これによ り装入物2の溶解時において、各空洞状溶解 42と溶湯吐出口11とを連通させることができ 。よって各空洞状溶解部42において溶解し 装入物2(溶湯)が溶湯吐出口11へ向かって流れ 易くなるため、装入物2を効率よく溶解させ ことができる。

 (実施形態5)
 図6は本発明の実施形態5を示す。本実施形 は実施形態1~4と基本的には同様の構成およ 同様の作用効果を有する。炉体1の溶湯  吐 出口11側には、加炭装置9が設けられている。 加炭装置9は、溶湯吐出口11から吐出された溶 湯を加炭させる機能と、溶湯吐出口11から吐 された溶湯を 昇温させる機能とを有する
 加炭装置9は、黒鉛等の炭素材が充填され且 つ溶湯通過性をもつ充填層90を形成する空間 有する殻体90cと、炭素材を矢印H1方向から 入して充填層90を形成する炭素材投入口91と 溶湯吐出口11から吐出された溶湯を充填層90 に供給する溶湯入口92と、充填層90を通過し 溶湯が吐出される溶湯出口93と、燃焼用の酸 素ガスまたは空気を充填層90の内部に供給す 酸素供給路94とを備える。

 加炭処理の際において、酸素供給路94か 充填層90に酸素ガスまたは空気が供給され、 充填層90は燃焼されて炭酸ガスを発生させつ 高温となる。ここで、充填層90は、空気で 素材を燃焼させても良いし、酸素ガスで炭 材を燃焼させても良い。炉体1の溶解室10で 解された溶湯は、溶湯吐出口11を介して溶湯 入口92から、燃焼中の充填層90に供給されて 炭調整および温度調整され、溶湯出口93から 排出される。加炭装置9は、炉体1の予熱帯12 連通する排気口96をもつ。加炭装置9から発 した燃焼排ガスは非酸化性雰囲気または還 性雰囲気(COを含むガス)であり、排気口96を れ、排気口96から炉体1の予熱帯12に向けて供 給される。

 ここで、炭素材は消耗されるため、投入 91から随時補給される。なお、充填層90は粒 状、粉末状、繊維状等といった 炭素材が充 された集合体であるため、溶湯と充填層90 は高い接触面積で接触し、溶湯に対する加 効率を高めることができる。なお、実施形 5の特徴である加炭装置9を他の実施形態に併 合させても良い。

 (実施形態6)
 図7は本発明の実施形態6を示す。本実施形 は実施形態1と基本的には同様の構成および 様の作用効果を有する。炉体1の底部側に形 成された炉床面13の下部には、炉床面13を冷 させる冷却通路19が埋設されている。炉床面 13は、溶湯吐出口11に向けて下降傾斜してい 。冷媒が冷却通路19を通過する。冷媒として は、冷却水等の冷却液、冷却空気、ミスト等 が挙げられる。冷却通路19に冷媒が流れると 炉床面13が冷却される。この結果、溶湯が 固した膜状の凝固保護層19cが炉床面13に形成 され、炉床面13が覆われて保護される。

 このように溶湯が凝固した凝固保護層19c 、炉床面13を覆って保護しているため、燃 バーナ4の燃焼火炎41が、   耐火材料製の 床面13に直接当たることが抑制され、炉床面 13を損傷させることが抑制されている。なお 図示しないものの、炉体1のうち燃焼バーナ 4が設けられている垂直方向に沿って延設さ ている壁付近に冷却通路を形成し、当該壁 近を凝固保護層で被覆させて保護させても い。なお、実施形態6の特徴である冷却通路1 9および凝固保護層19cを他の実施形態に併合 せても良い。

 (試験例1)
 上記した実施形態2のガスキュポラを用い、 試験を行った。炉体1の炉径は600ミリメート 、炉体1の高さは1800ミリメートルであった。 6基の燃焼バーナ4が炉体1に配置されていた。 溶湯吐出口11には、図6に示す炭素燃焼式の加 炭装置9(容量100kg)が取り付けられていた。そ て、100ミリメートル×50ミリメート×6ミリメ ートル程度のスチールのスクラップ(質量比 0.05%C、0.8%Mn)からなるシュレッダー材を用い 。そしてシュレッダー材を96質量部とし、 ェロシリコン(1~3ミリメートル,質量比で75%Si) を4質量部とした。この両者を混合した装入 2を、溶解室10の炉頂付近の高さまで装入し 。燃焼バーナ4の取り付け角θ1(図1参照)は20 とした。全部の燃焼バーナ4に供給される燃 ガスの全量(13A)を36Nm 3 /hとし、酸素ガス量を72Nm 3 /hとした。そして燃料ガスおよび酸素ガスを 燃焼バーナ4に均等に供給し、溶解処理した 。酸素比は0.81とした。ここで、酸素比は酸 /完全燃焼に必要な 酸素量(当量O 2 )の質量比として定義される。酸素比が1であ とき、燃料は完全燃焼する。

 溶解試験の結果によれば、酸素比を0.81とし たとき、溶解能力は750kg/h、効率は~54%であっ 。効率は溶解熱量/ガス発生熱量として定義 される。溶湯吐出口11では1430℃、0.05%Cの溶湯 が得られていた。これに対して加炭装置9の 填層90を通過した後、溶湯は加炭装置9によ 温度処理および 加炭処理されるため、1500 、質量比で3%Cの溶湯となっていた。この溶 の基本組成は、質量比で、3%C、2.6%Si、0.5%Mn あり、鋳鉄溶湯として使用可能である。
 試験例1において、酸素比を0.81としたのは 酸素量の低減を図り、合金成分の消耗を抑 するためである。ここで、鉄の消耗は質量 で0.7%であった。シリコンの消耗は質量比で1 3%であり、マンガンの消耗は大きく、35%以上 あった。

 このように上記した実施形態のキュポラ よれば、0.8%Mnというマンガン含有量が高い クラップを使用しつつも、マンガンを酸化 より消耗させることができる。従って、マ ガンが過剰に含有されている高張力鋼等の クラップを装入物2として使用する場合でも 、マンガンを消耗できる。故に、マンガンが 過剰に含有することが好ましくない鋳鉄溶湯 の組成を得るのに有利である。

 (試験例2)
 上記した実施形態2のガスキュポラを用い、 試験例1の場合と同様に試験を行った。球状 鉛鋳鉄の戻し材(質量比で3.75%C、2.6%Si、0.23%Mn )のみを溶解室10の炉頂まで装入した。複数個 (6基)の燃焼バーナ4を炉体1に配置した。燃焼 ーナ4の取付角θ1は20度とした。溶湯吐出口1 1については、図6に示す酸素燃焼式の加炭装 9(容量100kg)を炉体1から取り外した。溶湯吐 口11はサイホン式とし、外気を遮断させた

 図8は試験結果を示す。図8の横軸は酸素 を示し、縦軸は、炭素(C)、シリコン(Si)、マ ガン(Mn)、マグネシウム(Mg)についての成分 耗率(質量比)を示す。図8に示すように、酸 比を0.81~1.05程度に変えた場合には、各成分 消耗率が単調に増加しない。すなわち、酸 比が0.81~0.93の範囲では各成分の消耗率が増 するものの、酸素比が0.93を超えると、各成 の消耗率は低下する。

 溶解試験の結果によれば、酸素比0.81で溶 解能力は750kg/h、効率は~54%であった。溶湯吐 口11の溶湯温度は1250℃であった。本試験例 は、溶け落ち温度=出湯温度である。ここで 、燃焼火炎41における酸素比の増加で溶解能 (溶湯生成能力)が増加する。この場合、酸 比1.05で溶解能力は866kg/h、効率は~62%であっ 。但し、燃焼火炎41における酸素比の増加で 溶解能力(溶湯生成能力)が増加することによ 燃焼ガス中の  酸素濃度が増加しても、溶 解室10における装入材の滞留時間が減少する め、装入材の成分の消耗率が減少する。

 効率的に成分の消耗を増加させるために 酸素比を上げないで酸素注入を行った。図9 の横軸は酸素注入率(%)を示し、 縦軸は、炭 (C)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、マグネシ ム(Mg)についての成分消耗率(質量比)を示す ここで、酸素注入率(%)は、全燃焼ガス量に する注入酸素量として定義される。図9は、 体1の酸素注入装置8の導出管81から酸素を溶 解室10に吹き込んだ場合の試験結果を示す。 体1の酸素注入装置8から酸素を溶解室10に吹 き込んだ場合には、図9に示すように、酸素 注入率(%)が増加すると、溶湯に含有されて る炭素(C)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)、マグ ネシウム(Mg)といった成分含有量(質量%)が低 し、酸素による成分の消耗率が増加するこ がわかる。低沸点のマグネシウムがかなり 含有量で残留していることは、本発明によ 溶解の特徴である高速溶解の特徴を表して る。すなわち、高速溶解であるため、マグ シウムの蒸散が抑制され、マグネシウムの 有量が多い。

 (その他)
 炉体1の構造は上記した構造に限定されるも のではない。図1に示す例では、燃焼バーナ4 下向きとなるように仮想水平線Wに対して角 度θ1傾斜しているが、これに限らず、仮想水 平線Wに沿って配置されていても良い。本発 は上記し且つ図面に示した実施形態のみに 定されるものではなく、要旨を逸脱しない 囲内で適宜変更して実施できる。

 本発明は片状黒鉛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、芋 状黒鉛鋳鉄等の鋳鉄溶解用のガスキュポラ 利用できる。