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Title:
GAS METER APPARATUS AND GAS SUPPLY SYSTEM USING THE APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075082
Kind Code:
A1
Abstract:
A gas meter apparatus by which illegal use of gas is prevented by grasping the sign of the illegal use by detecting the occurrence of a specific flow rate variation profile different from the flow rate variation profile of a normal gas apparatus even when a user makes an illegal behavior such as removal of the gas meter apparatus for the purpose of using gas illegally. The gas meter apparatus has an apparatus discrimination means (6) which judges the gas apparatus used, and an illegal use discrimination means (7) which judges illegal use of the gas in occurrence of the specific flow rate variation profile different from an apparatus discrimination value registered in a registration storage means (5).

Inventors:
MIYATA HAJIME
ITOU YOUICHI
KAMON KENICHI
Application Number:
PCT/JP2008/003624
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
MIYATA HAJIME
ITOU YOUICHI
KAMON KENICHI
International Classes:
G01F3/22; F23K5/00; F23N5/18; F23N5/26; G01F1/66
Foreign References:
JP2007292393A2007-11-08
JP2004205421A2004-07-22
JP2004144642A2004-05-20
JP2003149027A2003-05-21
Other References:
See also references of EP 2221589A4
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13 Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 家庭用ガス供給管に接続され、ガス流量を計測する流量計測手段と、
 器具情報入力手段と前記器具情報入力手段により登録されるデータを記憶する登録記憶手段と、
 前記登録記憶手段に登録された器具判別値をもとに前記流量計測手段で計測されるガス流量値とを比較し使用ガス器具を判断する器具判別手段と、
 ユーザーの不正行為等により前記登録記憶手段に登録された器具判別値とは異なる特定の流量変化プロファイルが発生した場合に、ガスの不正使用が行われていると判断する不正使用判別手段と、
 を有するガスメータ装置。
 正常使用時にガス供給管内に供給されるガス種を記憶しているガス種記憶手段と、現在供給されているガス種を判別するガス種判別手段とを有し、不正使用判別手段は、登録記憶手段に登録された器具判別値とは異なる特定の流量変化プロファイルが発生したことに加え、空気の混入等により前記ガス種記憶手段に記憶されたガス種と、前記ガス種判別手段が判別したガス種が異なったものとなり、ガス種が変化している場合に、ガスの不正使用が行われていると判断する請求項1に記載のガスメータ装置。
 ガス供給管内のガス圧を計測する圧力測定手段を有し、不正使用判別手段は、登録記憶手段に登録された器具判別値とは異なる特定の流量変化プロファイルが発生したことに加え、前記圧力測定手段が計測するガス圧が急激に低下した場合に、ガスの不正使用が行われていると判断する請求項1に記載のガスメータ装置。
 ガスメータ装置の振動を検出する感振器を有し、不正使用判別手段は、登録記憶手段に登録された器具判別値とは異なる特定の流量変化プロファイルが発生したことに加え、前記感振器が異常な振動を検出した場合に、ガスの不正使用が行われていると判断する請求項1に記載のガスメータ装置。
 ガスの不正使用が行われていると判断した場合に、ガスを遮断するガス遮断弁を有し、不正使用判別手段は、管理会社等により解除されない限り、ガス遮断弁にガスの遮断を継続させる請求項1~4のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
 ガスの不正使用が行われていると判断した場合に、その旨を表示する表示部を有する請求項1~4のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
 ガスの不正使用が行われていると判断した場合に、その旨をリアルタイムで管理会社等へ報知する報知手段を有する請求項1~4のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
 ガスの不正使用が行われていると判断した場合に、その旨を記憶する不正使用記憶手段と、前記不正使用記憶手段の記憶内容を所定のタイミングで定期的に管理会社等へ報知する報知手段を有する請求項1~4のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
 ガスの不正使用が行われていると判断した場合に、その旨を記憶する不正使用記憶手段と、前記不正使用記憶手段の記憶内容を管理会社等からの問い合わせに応じて報知する報知手段を有する請求項1~4のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
 流量計測手段は、超音波計測方式からなる請求項1~9のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
 請求項1~10のいずれか1項に記載のガスメータ装置を用いたガス供給システム。
Description:
ガスメータ装置及びこの装置を いたガス供給システム

 本発明は、各家庭でのガス供給管の入り 部分に設置され、ガス流量を計測するガス ータにおいて、使用器具やその使い方に合 せた料金体系やサービスを提供するために 用中のガス器具を判別検知する技術に関す ものである。

 従来、この種の流量計測装置は、図13に すように、特定の器具を判別するための方 として、以下のような提案がある(例えば特 文献1参照)。

 提案例の動作について説明する。図13は、 るガス器具の起動時のガス流量変化プロフ イルとそのプロファイルをもとにプロファ ルマッチングを行うための参照値(プロファ ルテーブル)を示している。1つのガス器具 ついてこのプロファイルテーブルはガス器 の燃焼制御に伴って発生する一連のガスの 量変化プロファイル分用意する必要があり また各家庭で使われているガス器具の総台 分必要になる。ガスメータの流量計測装置 より計測された流量値の変化とこれらのプ ファイルテーブルを常に比較しながらマッ ングするものを抽出し、使用器具を特定す ものである。

特開2003-149027号公報

 前記の構成において、ユーザーがガスを 正に使用する目的で、ガスメータ装置を取 外す、もしくは配管を改造してガスメータ 置をバイパスするといったような不正行為 行ったとしても、不正行為の前後でガス器 のガス流量変化プロファイルが変化するこ はないため、不正行為後のガスの不正使用 防止することができないという課題を有し いる。

 本発明は、前記の課題を解決するもので ユーザーが不正行為を行った際に、正常な ス器具の流量変化プロファイルとは異なる 定の流量変化プロファイルが発生すること 検出することで、ガスの不正使用を防止す ことを可能とする技術を提供することを目 とする。

 前記従来の課題を解決するために、本発 のガスメータ装置は家庭用ガス供給管に接 され、ガス流量を計測する流量計測手段と 器具情報入力手段と前記器具情報入力手段 より登録されるデータを記憶する登録記憶 段と前記登録記憶手段に登録された器具判 値をもとに前記流量計測手段で計測される ス流量値とを比較し使用ガス器具を判断す 器具判別手段と、ユーザーの不正行為等に り前記登録記憶手段に登録された器具判別 とは異なる特定の流量変化プロファイルが 生した場合に、ガスの不正使用が行われて ると判断する不正使用判別手段を有する構 である。

 本発明のガスメータ装置は、ユーザーが 正行為を行った際に、正常なガス器具の流 変化プロファイルとは異なる特定の流量変 プロファイルが発生することを検出するこ で、ガスの不正使用の兆候を把握できるた 、ガスの不正使用を防止することができる

本発明の実施の形態1における流量計測 装置の構成図 本発明の実施の形態1における流量計測 部構成図 本発明の実施の形態1における判別動作 の流れ図 本発明の実施の形態1における流量及び 演算値の図 本発明の実施の形態1における他の判別 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判別 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判別 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判別 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判別 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判 動作の流れ図 本発明の実施の形態1における他の判 動作の流れ図 従来の流量計測装置の判別方法データ 構成図

符号の説明

 1 ガスメータ装置
 2 流量計測手段
 3 演算手段
 4 器具情報入力手段
 5 登録記憶手段
 6 器具判別手段
 7 不正使用判別手段
 8 ガス種記憶手段
 9 ガス種判別手段
 10 圧力測定手段
 11 感震器
 12 ガス遮断弁
 13 表示部
 14 報知手段
 15 不正使用記憶手段
 16 制御回路
 17 計測流路
 18、19 超音波送受信器

 第1の発明は、家庭用ガス供給管に接続さ れ、ガス流量を計測する流量計測手段と、器 具情報入力手段と、前記情報入力手段により 登録されるデータを記憶する登録記憶手段と 前記登録記憶手段に登録された器具判別値を もとに流量計測手段で計測されるガス流量値 とを比較し使用ガス器具を判断する器具判別 手段と、ユーザーの不正行為等により前記登 録記憶手段に登録された器具判別値とは異な る特定の流量変化プロファイルが発生した場 合に、ガスの不正使用が行われていると判断 する不正使用判別手段を有する構成とするこ とで、ユーザーがガスを不正に使用する目的 で、ガスメータ装置を取り外す等の不正行為 を行ったとしても、正常なガス器具の流量変 化プロファイルとは異なる特定の流量変化プ ロファイルの発生を検出することで、ガスの 不正使用の兆候を把握できるため、ガスの不 正使用を防止することが可能となる。

 第2の発明は、特に、第1の発明のガスメ タ装置において、正常使用時にガス供給管 に供給されるガス種を記憶しているガス種 憶手段と、現在供給されているガス種を判 するガス種判別手段とを有し、不正使用判 手段は、登録記憶手段に登録された器具判 値とは異なる特定の流量変化プロファイル 発生したことに加え、空気の混入等により 記ガス種記憶手段に記憶されたガス種と、 記ガス種判別手段が判別したガス種が異な たものとなり、ガス種が変化している場合 、ガスの不正使用が行われていると判断す 構成とすることで、ユーザーの不正行為に ると思われる特定の流量変化プロファイル 発生時に、ガス種を判別してガスの成分に 化があったかどうかを確認し、その流量変 プロファイルがユーザーの不正行為により 生したものか、その他の要因で偶発的に発 したものかを総合的に判断できるため、よ 確実にガスの不正使用を防止することが可 となる。

 第3の発明は、特に、第1の発明のガスメ タ装置において、ガス供給管内のガス圧を 測する圧力測定手段を有し、不正使用判別 段は、登録記憶手段に登録された器具判別 とは異なる特定の流量変化プロファイルが 生したことに加え、前記圧力測定手段が計 するガス圧が急激に低下した場合に、ガス 不正使用が行われていると判断する構成と ることで、ユーザーの不正行為によると思 れる特定の流量変化プロファイルの発生時 、ガス供給管内のガス圧を計測して急激な 力の低下があったかどうかを確認し、その 量変化プロファイルがユーザーの不正行為 より発生したものか、その他の要因で偶発 に発生したものかを総合的に判断できるた 、より確実にガスの不正使用を防止するこ が可能となる。

 第4の発明は、特に、第1の発明のガスメ タ装置において、ガスメータ装置の振動を 出する感振器を有し、不正使用判別手段は 登録記憶手段に登録された器具判別値とは なる特定の流量変化プロファイルが発生し ことに加え、前記感振器が異常な振動を検 した場合に、ガスの不正使用が行われてい と判断する構成とすることで、ユーザーの 正行為によると思われる特定の流量変化プ ファイルの発生時に、感振器がガスメータ 置を取り外す等の行為によって発生する異 な振動を検出したかどうかを確認し、その 量変化プロファイルがユーザーの不正行為 より発生したものか、その他の要因で偶発 に発生したものかを総合的に判断できるた 、より確実にガスの不正使用を防止するこ が可能となる。

 第5の発明は、特に、第1~4のいずれか1つ 発明のガスメータ装置において、ガスの不 使用が行われていると判断した場合にガス 遮断するガス遮断弁を有し、不正使用判別 段は、管理会社等により解除されない限り ガス遮断弁にガスの遮断を継続させる構成 することで、管理会社の点検等で不正行為 発覚しないように、ユーザーが事前に取り したメーターを元通り取り付ける等の行為 自らの不正行為を隠匿しようとしても、管 会社等に連絡して遮断状態を解除してもら ない限り、正規の状態でガスを使用するこ ができず、不正行為を隠匿することができ くなるため、より確実にガスの不正使用を 止することが可能となる。

 第6の発明は、特に、第1~4のいずれか1つ 発明のガスメータ装置において、ガスの不 使用が行われていると判断した場合に、そ 旨を表示する表示部を有する構成とするこ で、ユーザーによる不正行為が行われたと 断した時点で、表示部に不正行為に対する 告等を表示し、不正行為を行った証拠とし 残すことで、不正行為を隠匿することがで なくなるため、より確実にガスの不正使用 防止することが可能となる。

 第7の発明は、特に、第1~4のいずれか1つ 発明のガスメータ装置において、ガスの不 使用が行われていると判断した場合に、そ 旨をリアルタイムで管理会社等へ報知する 知手段を有する構成とすることで、ユーザ による不正行為が行われたと判断した時点 、不正行為に対する警告等をリアルタイム 管理会社等へ報知するので、管理会社等の 当者が常時待機できる体制になっていれば 即座に必要な対応を取ることができるため より確実にガスの不正使用を防止すること 可能となる。

 第8の発明は、特に、第1~4のいずれか1つ 発明のガスメータ装置において、ガスの不 使用が行われていると判断した場合に、そ 旨を記憶する不正使用記憶手段と、前記不 使用記憶手段の記憶内容を所定のタイミン で定期的に管理会社等へ報知する報知手段 有する構成とすることで、ユーザーによる 正行為が行われたと判断した後、所定のタ ミングで定期的に管理会社等へ報知するの 、管理会社等の担当者がそのタイミングに わせて待機するだけで、必要な対応を取る とができるため、より確実にガスの不正使 を防止することが可能となる。

 第9の発明は、特に、第1~4のいずれか1つ 発明のガスメータ装置において、ガスの不 使用が行われていると判断した場合に、そ 旨を記憶する不正使用記憶手段と、前記不 使用記憶手段の記憶内容を管理会社等から 問い合わせに応じて報知する報知手段を有 る構成とすることで、ユーザーによる不正 為が行われたと判断した後、管理会社等か の問い合わせに応じて報知するので、管理 社等の担当者の都合に合わせて、必要な対 を取ることができるため、より確実にガス 不正使用を防止することが可能となる。

 第10の発明は、特に、第1~9のいずれか1つ 発明のガスメータ装置において、流量計測 段が超音波計測方式より構成されており、 時計測が行えるため、時間経過による流量 化の詳細を計測することが可能で、正常な ス器具の流量変化プロファイルとは異なる 定の流量変化プロファイルの発生を高精度 検出することで、更に確実にガスの不正使 を防止することが可能である。

 第11の発明は、特に、第1~10のいずれか1つ の発明のガスメータ装置において家庭用ガス 供給管に接続されたガスメータ装置を用いた ガス供給システムを構築することにより、ガ スの不正使用を防止することで、ガス事業者 等が本来受け取るべき利益を守ることが可能 である。

 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1におけるガス ータ装置の構成を示すものである。

 図1において、1はガスメータ装置であり ガス供給管の途中に設けられ、その下流側 配管には各顧客宅内に設置された1台以上の ス器具が接続されている。

 ガスメータ装置1内部はガス流量計測手段 2と、本発明に係わるガス器具判別を行うた の演算手段3及び器具情報入力手段4と、その 情報を登録する登録記憶手段5及び器具判別 段6と、ガスの不正使用が行われているかど かを判断する不正使用判別手段7と、ガス供 給管内に供給されるガス種を記憶させておく ためのガス種記憶手段8と、ガス供給管内に 給されるガス種を判別するガス種判別手段9 、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定手 10と、ガスメータ装置の振動を検出する感 器11と、不正使用が行われた場合にガスを遮 断するガス遮断弁12と、不正使用が行われた 合にその旨を表示する表示部13と、ガスの 正使用が行われた場合に管理会社等にその を報知する報知手段14と、ガスの不正使用が 行われた場合にその旨を記憶する不正使用記 憶手段15と、感震器11や圧力測定手段10の作動 や器具判別、不正使用判別その他を統括制御 処理する制御回路16及びそれらの動力源とな 電池(図示せず)を内蔵している。

 登録記憶手段5には、流量変化が起こった かどうかの比較判別値となる器具判別値及び 異常が起こったかどうかの比較判別値となる 保安基準値が記録されている。記録されたデ ータを記憶保持する記憶手段としては本発明 では半導体メモリを使用しているが、記録の 追加、書き換えができるものであれば、磁気 記録媒体その他でも可能である。また必要に 応じて複数の記録媒体に分割して記録するこ とも可能である。

 なお、本発明の流量計測手段2に関しては 、超音波方式の計測手段を使用しているが、 計測方式としては、他の流量計測方式でもフ ルディック方式などの短時間に一定サイクル で連続計測可能であれば使用可能である。

 以下、動作について説明する。

 まず超音波方式の流速計測に関して図2を もとに説明する。計測流路17は矩形断面を持 ており、計測流路17のガスの流れる方向と 角方向にある壁面には計測流路17を挟んで一 対の超音波送受信器18、19が流路の上流側と 流側で角度φを有して斜めに対向して装着さ れている。超音波送受信器18、19間で交互に 音波を送受信させて流体の流れに対して順 向と逆方向の超音波の伝搬時間の差を一定 隔を置いて計り、伝搬時間差信号として出 する働きを持つ。この伝搬時間差信号を受 て計算手段(図示せず)により被計測流体の流 速及び流量を算出するものである。

 演算式を下記に示す。

 図2においてLは測定距離であり、t1を上流か らの伝達時間、t2を下流からの伝達時間、Cを 音速とすると、流速Vは
 V=(L/2cosφ)・((1/t1)-(1/t2)) ・・・式1
 計測の時間間隔は超音波の送受信が可能な 囲で設定できるが、本発明では2秒間隔の計 測を行っている。更に時間間隔を小さくする ことは測定原理上可能であり、ガス器具によ っては2秒より短時間で起動する器具もある め、測定時間間隔を小さくすることは器具 別を瞬時に行う点では有利となるが、計測 隔を短くすると電池の消耗が大きくなるな の課題がある、また計測時間を従来のガス ータで使用している膜式方式と同等の計測 隔が2桁オーダーの秒数間隔になると、本発 のアルゴリズムの流量変化の差分を見て判 することが困難になり、コストや器具判別 性能面からバランスの良い時間として本発 では2秒間隔計測で行っている。

 次に、ガス器具の動作状態の判別手順に いて図3をもとに説明する。

 ガスメータ装置1では上記した様に2秒間 毎にガス流量を計測し、そのデータを演算 段3に送り流量値を微分して2秒毎の流量の差 分データとして出力している。

 この差分データは逐次器具判別手段6に送 られ、登録記憶手段5に登録されている変化 別値との比較を行っている。差分値が変化 別値を超えた場合、ガス器具に状態変化が ったと判断する。変化が検知されると、器 判別手段6は登録記憶手段5に登録されている 各ガス器具の状態別の器具判別値と比較し、 器具の判別とその器具の状態の判別を行う。 器具判別の結果、登録記憶手段5に登録され いる器具ではないと判断した場合、不正使 判別手段7はある特定の流量値の連続がある どうかを確認し、特定の流量値の連続があ ばユーザーの不正行為によってガスの不正 用が行われていると判断する。

 図4(a)に実際のガス器具使用時のガス流量 の変化と差分値の変化を示す。

 図4(a)のグラフにおいて実線が流量計測手 段により測定されたガスの流量値と破線がそ のときの微分値、すなわち、2秒毎の差分値 示す。ガス器具の起動時には差分値はプラ 側にピークを持って表現され、停止時には イナス側にピークをもって表現される。

 次に図4(b)にユーザーがガスメータ装置を 取り外す等の不正行為を行った場合のガス流 量の変化と差分値の変化の例を示す。

 図4(b)のグラフにおいて実線が流量計測手 段により測定されたガスの流量値と破線がそ のときの微分値、すなわち、2秒毎の差分値 示す。ユーザーがガスメータ装置を取り外 等の不正行為を行った時の例としては、例 ば正常なガス器具の使用では起こりえない イナスの流量が連続して発生する場面等が えられる。このような場合、仮にしきい値 して流量を-50L/h、継続時間を連続10秒である とすると、図4(b)に示すように-50L/hを超える イナスの流量が10秒以上連続して流れると、 ユーザーの不正行為によるガスの不正使用が 行われたと判断する。

 このように、ユーザーがガスを不正に使 する目的で、ガスメータ装置を取り外す等 不正行為を行ったとしても、正常なガス器 の使用では起こりえないマイナスの流量の うな特定の流量値が連続して発生すること 検出することで、ガスの不正使用の兆候を 握できるため、ガスの不正使用を防止する とが可能となる。

 また、図5に示すように、不正使用判別手 段7が、例えば、正常なガス器具の使用では こりえないマイナスの流量のような特定の 量値の発生を連続して検出することに加え 空気の混入等によりガス種記憶手段8に記憶 れたガス種と、ガス種判別手段9が判別した ガス種が異なったものとなり、ガス種が変化 している時に、ガスの不正使用が行われてい ると判断する構成である場合には、ユーザー の不正行為によると思われる特定の流量値が 連続して発生した時に、ガス種を判別してガ スの成分に変化があったかどうかを確認し、 ユーザーの不正行為により発生したものか、 その他の要因で偶発的に発生したものかを総 合的に判断できるため、より確実にガスの不 正使用を防止することが可能となる。

 なお、超音波測定方式においては、ガス により超音波の伝達時間が変化することを 用し、空気の混入等によりガスの成分に変 があった場合には、超音波送受信器18、19間 の順方向と逆方向の超音波の伝搬時間が双方 とも同時に増加もしくは減少するため、比較 的容易にガス種の変化を検出することが可能 であり、流量計測手段2とガス種判別手段9を 別に設けることなく兼用することも可能で る。

 また、図6に示すように、不正使用判別手 段7が、例えば、正常なガス器具の使用では こりえないマイナスの流量のような特定の 量値の発生を連続して検出することに加え 圧力測定手段10が計測するガス圧が急激に低 下した時に、ガスの不正使用が行われている と判断する構成である場合には、ユーザーの 不正行為によると思われる特定の流量値が連 続して発生した時に、ガス供給管内のガス圧 を計測して急激な圧力の低下があったかどう かを確認し、ユーザーの不正行為により発生 したものか、その他の要因で偶発的に発生し たものかを総合的に判断できるため、より確 実にガスの不正使用を防止することが可能と なる。

 また、図7に示すように、不正使用判別手 段7が、例えば、正常なガス器具の使用では こりえないマイナスの流量のような特定の 量値の発生を連続して検出することに加え 感振器11が異常な振動を検出した時に、ガス の不正使用が行われていると判断する構成で ある場合には、ユーザーの不正行為によると 思われる特定の流量値が連続して発生した時 に、感振器11がガスメータ装置を取り外す等 行為によって発生する異常な振動を検出し かどうかを確認し、ユーザーの不正行為に り発生したものか、その他の要因で偶発的 発生したものかを総合的に判断できるため より確実にガスの不正使用を防止すること 可能となる。

 なお、感振器11については、ガスメータ 置を取り外す等の行為によって発生する異 な振動を検出する以外に、地震などの振動 検出する機能を兼用することも可能である

 また、図8に示すように、不正使用判別手 段7が、例えば、ガスの不正使用が行われて ると判断した時に、ガス遮断弁12にガスを遮 断させ、管理会社等により解除されない限り 、ガス遮断弁12にガスの遮断を継続させる構 である場合には、管理会社の点検等で不正 為が発覚しないように、ユーザーが事前に り外したメーターを元通り取り付ける等の 為で自らの不正行為を隠匿しようとしても 管理会社等に連絡して遮断状態を解除して らわない限り、正規の状態でガスを使用す ことができず、不正行為を隠匿することが きなくなるため、より確実にガスの不正使 を防止することが可能となる。

 また、図9に示すように、不正使用判別手 段7が、例えば、ガスの不正使用が行われて ると判断した時に、表示部13にその旨を表示 させる構成である場合には、ユーザーによる 不正行為が行われたと判断した時点で、表示 部13に不正行為に対する警告等を表示し、不 行為を行った証拠として残すことで、不正 為を隠匿することができなくなるため、よ 確実にガスの不正使用を防止することが可 となる。

 なお、表示部13については、不正行為に する警告等を表示する以外に、使用ガス流 等を表示する機能を兼用することも可能で る。

 また、図10に示すように、不正使用判別 段7が、例えば、ガスの不正使用が行われて ると判断した時に、報知手段14にその旨を アルタイムで管理会社等へ報知させる構成 ある場合には、ユーザーによる不正行為が われたと判断した時点で、不正行為に対す 警告等をリアルタイムで管理会社等へ報知 るので、管理会社等の担当者が常時待機で る体制になっていれば、即座に該当ユーザ 宅へのガスの供給停止や該当ユーザー宅へ 訪問調査や確認連絡等、状況に合わせて必 な対応を取ることができるため、より確実 ガスの不正使用を防止することが可能とな 。

 また、図11に示すように、不正使用判別 段7が、例えば、ガスの不正使用が行われて ると判断した時に、不正使用記憶手段15に の旨を記憶させ、報知手段14に不正使用記憶 手段15の記憶内容を、所定のタイミングで定 的に管理会社等へ報知させる構成である場 には、ユーザーによる不正行為が行われた 判断した後、所定のタイミングで定期的に 理会社等へ報知するので、管理会社等の担 者がそのタイミングに合わせて待機するだ で、該当ユーザー宅へのガスの供給停止や 当ユーザー宅への訪問調査や確認連絡等、 況に合わせて必要な対応を取ることができ ため、より確実にガスの不正使用を防止す ことが可能となる。

 また、図12に示すように、不正使用判別 段7が、例えば、ガスの不正使用が行われて ると判断した時に、不正使用記憶手段15に の旨を記憶させ、報知手段14に不正使用記憶 手段15の記憶内容を、管理会社等からの問い わせに応じて報知させる構成である場合に 、ユーザーによる不正行為が行われたと判 した後、管理会社等からの問い合わせに応 て報知するので、管理会社等の担当者の都 に合わせて、該当ユーザー宅へのガスの供 停止や該当ユーザー宅への訪問調査や確認 絡等、状況に合わせて必要な対応を取るこ ができるため、より確実にガスの不正使用 防止することが可能となる。

 また、以上のような本発明のガスメータ 置を用いたガスの供給源も含むガス供給シ テムも本発明に含まれるものとする。

 なお、以上の説明は超音波流量計を用い 場合について説明したが、他の瞬間式の流 計測手段でも、同様の効果が得られること 明白である。

 本出願は、2007年12月10日出願の日本特許 願、特願2007-318159に基づくものであり、その 内容はここに参照として取り込まれる。

 以上、本発明の各種実施形態を説明した 、本発明は前記実施形態において示された 項に限定されず、明細書の記載、並びに周 の技術に基づいて、当業者がその変更・応 することも本発明の予定するところであり 保護を求める範囲に含まれる。

 以上のように、本発明にかかわるガスメ タ装置は、家庭用ガス供給管に接続され、 ス流量を計測する流量計測手段と、器具情 入力手段と、前記器具情報入力手段により 録されるデータを記憶する登録記憶手段と 前記登録記憶手段のデータである器具判別 をもとに前記流量計測手段で計測されるガ 流量値とを比較し使用ガス器具を判断する 具判別手段と、ユーザーの不正行為等によ 前記登録記憶手段に登録された器具判別値 は異なる特定の流量変化プロファイルが発 した場合にガスの不正使用が行われている 判断する不正使用判別手段を有する構成で ユーザーがガスを不正に使用する目的で、 スメータ装置を取り外す等の不正行為を行 たとしても、正常なガス器具の流量変化プ ファイルとは異なる特定の流量変化プロフ イルが発生することを検出することで、ガ の不正使用の兆候を把握できるため、ガス 不正使用を防止することができる。