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Title:
GAS PERMEABLE MEMBER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122785
Kind Code:
A1
Abstract:
A gas permeable member (1A) has a gas permeable film (2), a support body (3) for supporting the gas permeable film (2), and a seal (4). The support body (3) has a main section (31) having a front surface (31a) to which the gas permeable film (2) is bonded and also having a rear surface (31b) which presses the seal (4) to a housing (6), and the support body (3) further has legs (32) inserted into openings (61) and having hooks (33) at the tips of the legs. The main section (31) has through-holes (37) for exposing the hooks (33) to the front surface (31a) side of the main section (31) and located at positions corresponding, in the insertion direction of the legs (32), to the hooks (33).

Inventors:
YANO YOUZOU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/052507
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
February 16, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NITTO DENKO CORP (JP)
YANO YOUZOU (JP)
International Classes:
B60R16/02; F21S8/10; F21V31/03
Foreign References:
JP2007141629A2007-06-07
JP2007087929A2007-04-05
JP2004022520A2004-01-22
JP2004266211A2004-09-24
JP2007087666A2007-04-05
JP2007141629A2007-06-07
Attorney, Agent or Firm:
KAMADA, Koichi et al. (JP)
Koichi Kamata (JP)
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Claims:
 筐体に装着される通気部材であって、
 通気膜と、前記通気膜を支持し、前記筐体に固定されることにより前記筐体の開口から前記通気膜に至る通気路を形成する支持体と、前記開口を取り囲む位置で前記筐体と前記支持体との間のシールを行うシール部材とを備え、
 前記支持体は、表面に前記通気膜が貼着され、裏面で前記シール部材を前記筐体に押し付ける主部と、前記主部の裏面から延びて前記開口に差し込まれる複数の脚部であって先端に前記筐体に係止される爪部が形成された脚部と、を含み、
 前記主部には、前記脚部の差し込み方向における前記爪部と対応する位置に、前記爪部を前記主部の表面側に露出させる貫通孔が設けられており、この貫通孔および前記脚部同士の間に形成される隙間によって前記通気路が構成される、通気部材。
 前記脚部は、前記主部から遠ざかるにつれて外側に広がるように斜めに延びていて、前記爪部は、前記脚部における前記主部の裏面側を向く外側面に形成されており、
 前記貫通孔は、前記脚部の前記外側面をも前記主部の表面側に露出させるものである、請求項1に記載の通気部材。
 前記主部の表面には、前記通気膜を取り囲む位置に、前記通気膜から遠ざかるにつれて前記裏面側に後退する後退部が形成されている、請求項1に記載の通気部材。
 前記支持体は、前記シール部材を外側から囲う周壁部をさらに含む、請求項1に記載の通気部材。
 前記支持体は、前記周壁部および前記主部と共に、前記シール部材を収容する収容溝を形成する第2の周壁部をさらに含む、請求項4に記載の通気部材。
 前記主部の表面には、前記通気膜との間に空間を形成する凹部が設けられており、この凹部の底面に前記貫通孔の全てが開口している、請求項1に記載の通気部材。
 前記通気膜を前記支持体と反対側から覆うカバー体をさらに備え、
 前記カバー体は、前記通気膜に対向する天井部と、この天井部の周縁部から前記支持体側に延びる側壁部と、この側壁部から前記支持体側に突出する複数の突出部とを有しており、
 前記突出部が前記支持体に固定されていて、前記側壁部と前記支持体との間に、前記通気膜が面する前記カバー体内の空間と外部とを連通する隙間が形成されている、請求項1に記載の通気部材。
 前記側壁部は、前記通気膜よりも前記支持体側に延びている、請求項7に記載の通気部材。
 前記側壁部の内周面における前記支持体側の端部には、傾斜面が形成されている、請求項7に記載の通気部材。
 前記通気膜は、樹脂多孔質膜を含むものである、請求項1に記載の通気部材。
 前記樹脂多孔質膜は、撥液処理が施されたものである、請求項10に記載の通気部材。
Description:
通気部材

 本発明は、筐体に装着される通気部材に する。

 従来、例えば自動車用ランプやECU(Electrica l Control Unit)などの自動車電装部品、OA(オフ スオートメーション)機器、家電製品、医療 機器などでは、電子部品や制御基板などを収 容する筐体に、筐体内の圧力変動を緩和した り筐体内を換気したりする目的で開口が設け られ、この開口が設けられた部分に通気部材 が装着されることが行われている。この通気 部材は、筐体の内外での通気を確保しつつ筐 体内への異物の侵入を防ぐものである。

 例えば特開2007-141629号公報には、図9に示 ような通気部材が開示されている。この通 部材は、筐体14に固定されることにより筐 14の開口14aを通気膜11で塞ぐ支持体12と、支 体12に取り付けられて通気膜11を覆うカバー 15と、開口14aを取り囲む位置で支持体12と筐 体14との間のシールを行うシール部材13とを えている。

 具体的に、支持体12は、表面(図9では上面 )に通気膜11が貼着され、裏面(図9では下面)で シール部材13を筐体14に押し付けるフランジ 12aと、フランジ部12aの裏面の内周縁部から びて筐体14の開口14aに差し込まれる筒状部12b を有している。そして、筒状部12bの先端には 、筐体14の内側から開口14aの周縁部に係止さ る爪部12cが形成されている。

 前記のような形状の支持体12は、例えば 出成形により作製することができる。しか ながら、この支持体12では、筒状部12bの軸心 方向において爪部12cとフランジ部12aが重なり 合っているため、射出成形する際に用いる金 型としては、筒状部12bの内部空間を形成する ための軸金型およびこの軸金型の軸心方向と 直交する方向に互いに分離可能な一対のスラ イド金型を用いる必要がある。このような軸 金型およびスライド金型を用いた射出成形で は、一度に多数の支持体12を作製することは 難である。

 本発明は、このような事情に鑑み、量産 に優れた通気部材を提供することを目的と る。

 前記目的を達成するために、本発明は、 体に装着される通気部材であって、通気膜 、前記通気膜を支持し、前記筐体に固定さ ることにより前記筐体の開口から前記通気 に至る通気路を形成する支持体と、前記開 を取り囲む位置で前記筐体と前記支持体と 間のシールを行うシール部材とを備え、前 支持体は、表面に前記通気膜が貼着され、 面で前記シール部材を前記筐体に押し付け 主部と、前記主部の裏面から延びて前記開 に差し込まれる複数の脚部であって先端に 記筐体に係止される爪部が形成された脚部 、を含み、前記主部には、前記脚部の差し み方向における前記爪部と対応する位置に 前記爪部を前記主部の表面側に露出させる 通孔が設けられており、この貫通孔および 記脚部同士の間に形成される隙間によって 記通気路が構成される、通気部材を提供す 。

 前記の構成によれば、脚部の差し込み方 では貫通孔により主部と爪部とが重なり合 ないようになっている。このため、支持体 作製する際には、前記の差し込み方向に分 された金型、すなわち支持体を主部の表面 から成形する金型と主部の裏面側から成形 る金型とを用いることが可能になり、一度 多数の支持体を作製することができるよう なる。このように、本発明によれば、量産 に優れた通気部材を得ることができる。

図1は、本発明の第1実施形態に係る通 部材を示す断面図である。 図2Aは、第1実施形態の支持体を上方か 見たときの斜視図、図2Bは、同支持体を下 から見たときの斜視図である。 図3は、第1実施形態の支持体を示す平 図である。 図4は、第1実施形態のカバー体を示す 視図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る通 部材を示す断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る通 部材を示す断面図である。 図7は、第3実施形態のカバー体の下面 である。 図8は、本発明の第4実施形態に係る通 部材を示す断面図である。 図9は、従来の通気部材を示す断面図で ある。

 以下、添付の図面を参照しつつ本発明の 施形態について説明する。

 (第1実施形態)
 図1に示すように、本発明の第1実施形態に る通気部材1Aは、筐体6の開口61が設けられた 部分に装着されるものであり、通気膜2と、 気膜2を支持する支持体3と、支持体3と筐体6 に挟まれるシール部材4と、通気膜2を支持 3と反対側から覆うカバー体5とを備えている 。通気膜2は、気体の透過を許容しつつ、筐 6内に水滴や塵埃などの異物が侵入すること 阻止する機能を有する。通気膜2の気体透過 作用により、筐体6内の圧力は外部の圧力に しく保たれる。なお、本実施形態では、説 の便宜のために、支持体3と筐体6とがシール 部材4を挟み込む方向のうち支持体3側(図1の 側)を上方、筐体6側(図1の下側)を下方という 。

 本実施形態では、筐体6の開口61は、当該 体6を上下方向に貫通する円形状の貫通孔に よって構成されている。開口61は、上側部分 上方に向かうにつれて拡径する形状に形成 れていることが好ましい。

 通気膜2は、気体の透過を許容し、液体の 透過を阻止する膜であれば、構造や材料は特 に限定されない。通気膜2としては、樹脂多 質膜を含むものを好適に用いることができ 。樹脂多孔質膜としては、公知の延伸法、 出法によって製造することができるフッ素 脂多孔体やポリオレフィン多孔体などを用 ることができる。フッ素樹脂としては、PTEF( ポリテトラフルオロエチレン)、ポリクロロ リフルオロエチレン、テトラフルオロエチ ン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テ ラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピ レン共重合体、テトラフルオロエチレン-エ レン共重合体などが挙げられる。ポリオレ ィンを構成するモノマーとしては、エチレ 、プロピレン、4-メチルペンテン-1,1ブテン どが挙げられ、これらのモノマーを単体で 合した、または共重合して得たポリオレフ ンを使用することができる。また、ポリア リロニトリル、ナイロン、ポリ乳酸を用い ナノファイバーフィルム多孔体などを用い こともできる。中でも、小面積で通気性が 保でき、筐体6内への異物の侵入を阻止する 能の高いPTFE多孔体が好ましい。

 また、樹脂多孔質膜には、筐体6の用途に 応じて撥液処理を施してもよい。撥液処理は 、表面張力の小さな物質を樹脂多孔質膜に塗 布し、乾燥後、キュアすることにより行うこ とができる。撥液処理に用いる撥液剤は、樹 脂多孔質膜よりも低い表面張力の被膜を形成 できればよく、例えば、パーフルオロアルキ ル基を有する高分子を含む撥液剤が好適であ る。撥液剤の塗布は、含浸、スプレーなどで 行うことができる。また、十分な防水性を確 保するという観点から、樹脂多孔質膜の平均 孔径は、0.01μm以上10μm以下であることが望ま しい。

 樹脂多孔質膜には、補強層が積層されて てもよい。このような補強層を設けること より、高強度の通気膜2とすることができる 。補強層は、樹脂多孔質膜よりも通気性に優 れたものであることが好ましい。具体的に、 補強層としては、樹脂または金属からなる、 織布、不織布、メッシュ、ネット、スポンジ 、フォーム、多孔体などを用いることができ る。樹脂多孔質膜と補強層とを接合する方法 としては、接着剤ラミネート、熱ラミネート 、加熱溶着、超音波溶着、接着剤による接着 などの方法がある。

 通気膜2の厚さは、強度および支持体3へ 固定のしやすさを考慮して、例えば、1μm~5mm の範囲で調整するとよい。通気膜2の通気度 、ガーレー値にて0.1~300sec/100mLであることが ましい。本実施形態では、円形状の通気膜2 を用いているが、通気膜2の形状はこれに限 ず、例えば多角形状であってもよい。

 支持体3は、筐体6に固定されることによ 筐体6の開口61から通気膜2に至る通気路30を 成するものである。具体的に、支持体3は、 1ならびに図2Aおよび図2Bに示すように、筐 6の表面と対向する主部31と、主部31から下方 に突出し上下方向に沿って開口61に差し込ま る複数(図例では3つ)の脚部32を有している

 主部31は、上下方向に扁平な略円形板状 なしており、上方を向く表面31aと下方を向 裏面31bとを有している。表面31aには、通気 2が貼着されている。表面31aへの通気膜2の貼 着は、熱溶着、超音波溶着、または接着剤に よる接着などの方法で行うことができる。ま た、支持体2が筐体6に固定されたときには、 面31bによってシール部材4が筐体6に押し付 られる。なお、主部31の形状は、通気膜2の 状に合わせて適宜変更可能であり、例えば 角形板状であってもよい。また、表面31aは め上方を向いていて、通気膜2の厚み方向が め方向となっていてもよい。

 より詳しくは、主面31aには、通気膜2より も一回り小さな領域が下方に窪むことにより 、通気膜2との間に空間38aを形成する凹部38が 設けられている。すなわち、表面31aには通気 膜2の周縁部のみが貼着されている。そして この凹部38の底面に後述する貫通孔37の全て 開口している。凹部38の深さは、0.2mm以上が 好ましい。

 また、表面31aには、通気膜2を取り囲む位 置である周縁部に、通気膜2から遠ざかるに れて裏面31b側に後退する後退部39が形成され ている。すなわち、主部31は、上向きに凸と る台地状をなしている。これにより、カバ 体5内に水滴などの異物が侵入してきたとし ても、その異物が通気膜2上から排除されや くなっている。本実施形態では、後退部39は 、径方向外側に向かって下向きに傾斜するテ ーパー面で構成されている。なお、後退部39 、径方向外側に向かうにつれて階段状に裏 31b側に後退する形状であってもよいし、滑 かな曲線を描くように裏面31b側に後退する 状であってもよい。

 主部31の裏面31bには、当該裏面31bの周縁 から下方に延びて、シール部材4を外側から う外側周壁部35と、外側周壁部35と対向する ように裏面31bから下方に延びて、外側周壁部 35および主部31と共にシール部材4を収容する 容溝34aを形成する内側周壁部(第2の周壁部)3 4が設けられている。

 内側周壁部34は、開口61の最大径(開口61が 筐体5の表面に開口する部分の直径)よりも僅 に小さな内径および開口61の最大径よりも かに大きな外径を有している。そして、内 周壁部34の外周面によってシール部材4が保 されている。なお、外側周壁部35の内周面に よってシール部材4を保持するようにしても い。

 シール部材4は、筐体6の開口61を取り囲む 位置で支持体3と筐体6との間のシールを行う のである。シール部材4は、NBR(ニトリルゴ )、EPDM(エチレン-プロピレンゴム)、シリコー ンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、水素化 ニトリルゴム等のエラストマー類、発泡体、 あるいは粘着層付き発泡体からなる弾性体で ある。本実施形態では、円形断面のシールリ ングが用いられている。なお、図1では、シ ルリングが押しつぶされた状態を描いてい 。

 外側周壁部35は、外部からの圧力による ール部材4への衝撃を防止するためのもので る。外側周壁部35の高さは、支持体3が筐体6 に固定されたときに、外側周壁部35の下端部 筐体6の表面との間の距離が0.5mm以下となる うに設定されていることが好ましい。

 さらに、外側周壁部35の外周面の下端部 は、径方向外側に突出するつば部36が設けら れている。このつば部36は、カバー体5を支え るためのものであり、その張出し代は、カバ ー体5の後述する側壁部52の厚さと略同じであ る。

 脚部32は、同一円周上に等角度間隔で設 られており、主部31から遠ざかるにつれて、 すなわち下方に向かうにつれて径方向外側に 広がるように、主部31の裏面31bから斜め下方 延びている。各脚部32の断面形状は円弧状 なっている。また、各脚部32の先端には、主 部31の裏面31b側を向く外側面32bに、径方向外 に突出する爪部33が形成されている。これ の爪部33は、脚部32が開口61に差し込まれた きに、筐体6の内側から開口61の周縁部に係 される。すなわち、シール部材4の弾性力に して脚部32が開口61に差し込まれると、シー ル部材4の復帰力によって主部31が上方に付勢 されるが、爪部33の係止によって脚部32が開 61から抜け出すことが阻止される。これによ り、支持体3が筐体6に固定される。なお、爪 33の突出代は、当該爪部33が上下方向におい て内側周壁部34の内周面で囲まれる円形領域 に位置するように設定されている。

 さらに、主部31には、図3に示すように、 下方向(脚部32の差し込み方向)において爪部 33と対応する位置に、主部31を上下方向に貫 する貫通孔37が設けられている。これらの貫 通孔37の大きさは、上下方向における爪部33 投影形状よりも大きく設定されている。具 的には、各貫通孔37は、略円弧状をなしてお り、その幅は、脚部32の外側面32bの基点(当該 外側面32bと主部31の裏面31bとの交点)から内側 周壁部34の内周面までとなっている。これに り、貫通孔37の内周面の外側部分と内側周 部34の内周面とは、連続した壁面を形成して いる。また、各貫通孔37の周方向の長さは、 部33の周方向の長さよりも僅かに長くなっ いる。このため、爪部33および脚部32の外側 32bは、貫通孔37によって主部31の表面31a側に 露出させられており、主部31と爪部33および 部32の外側面32bとは上下方向において重なり 合わないようになっている。

 そして、貫通孔37、脚部32同士の間に形成 される隙間32a、および凹部38で形成される空 38aによって、筐体6の開口61から通気膜2に至 る通気路30が構成される。ここで、隙間32aと 、脚部32で囲まれる主部31の裏面31bに面する 空間と脚部32を外側から取り囲む主部31の裏 31bに面する空間とを連続させる隙間のこと あり、より正確には、隣り合う脚部32の幅方 向(本実施形態では周方向)の端部同士の間に 成される隙間である。

 なお、本実施形態では、主部31の裏面31b 、当該裏面31bの中心から貫通孔37同士の間を 通って内側周壁部34に至る3本のリブ31cが設け られている。

 このような形状の支持体3は、射出成形、 圧縮成形、粉末成形などの一般的な成形手法 または切削により作製することができる。量 産性の観点からは、射出成形が好適である。 支持体3の材料には、成形性の観点から熱可 性樹脂を用いることが好ましい。具体的に 、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PA(ナイ ロン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)など の熱可塑性樹脂や、EPDM(エチレンプロピレン エンゴム)、シリコーンゴムなどの熱可塑性 エラストマーを用いることができる。また、 支持体3の材料は、カーボンブラック、チタ ホワイトなどの顔料類、ガラス粒子、ガラ 繊維などの補強用フィラー類、撥水材など 含んでいてもよい。また、支持体3は、その 面に撥液処理が施されると、カバー体5内に 侵入してきた液体(水や油)を排除しやすくな 。易接着処理、絶縁処理、半導体処理、導 処理などの他の処理を支持体3に施してもよ い。

 カバー体5は、図1および図4に示すように 通気膜2に対向する天井部51と、この天井部5 1の周縁部から下方(支持体3側)に延びる側壁 52と、この側壁部52から下方(支持体3側)に突 する複数(図例では3つ)の突出部53とを有し いる。このようなカバー体5は、支持体3と同 様の材料を用いるとともに、公知の射出成形 法などによって天井部51、側壁部52、および 出部53を一体のものとして作製することがで きる。

 天井部51は、上下方向に扁平な略円形板 をなしており、その周縁部は、側壁部52に滑 らかにつながるように下方に湾曲している。 側壁部52は、支持体3の外側周壁部35の外径と 同じ内径を有している。

 突出部53は、等角度間隔で設けられてお 、側壁部52をそのままさらに下方に延長させ た形状に形成されている。突出部53の下端部 、支持体3の外側周壁部25の外周面およびつ 部36の上面で形成されるコーナー部分に固 されている。そして、突出部53によって、側 壁部52と支持体3との間に、通気膜2が面する バー体5内の空間と外部とを連通する隙間54 形成されている。支持体3への突出部53の固 は、係合構造、接着剤による接着、または 音波溶着などで行うことができる。

 突出部53の突出高さは、側壁部52が通気膜 2よりも支持体3側に延びるように設定されて る。側壁部52の下端面から通気膜2の下面ま の高さは、0.2mm以上であることが好ましい

 また、側壁部52の内周面の下端部には、 持体3の後退部39と平行な傾斜面52aが形成さ ている。このようになっていれば、隙間54を 大きく確保して、カバー体5内に進入してき 異物を外部にスムーズに排出することがで る。

 以上説明したように、本実施形態の通気 材1Aでは、上下方向では貫通孔37により主部 31と爪部33および係合部32の外側面32bとが重な り合わないようになっている。このため、支 持体3を作製する際には、上下方向に分割さ た金型、すなわち支持体3を主部31の表面31a から成形する金型と主部31の裏面31b側から成 形する金型とを用いることが可能になり、一 度に多数の支持体3を作製することができる うになる。このように、本実施形態によれ 、量産性に優れた通気部材1Aを得ることがで きる。

 ところで、従来の通気部材では、スライ 金型を用いるためにスライド金型により成 される部分に軸金型の軸心方向の凹凸を形 することは困難であり、図9に示すようにフ ランジ部12aの裏面はフラットであった。しか しながら、本実施形態の通気部材1Aでは、上 分割型の金型を用いることができるため、 部31の裏面31bに凹凸を設けることができる すなわち、従来の通気部材では、シール部 が外部に露出しているために、例えば通気 材が装着された筐体が高圧洗浄された場合 は、外部からの圧力がシール部材に直接的 衝撃を与えることになる。これに対し、本 施形態では、主部31の裏面31bに外側周壁部35 設けられているので、外部からの圧力がシ ル部材4に直接的に衝撃を与えることを抑制 することができる。さらに、このように外側 周壁部35の内側にシール部材4を配置するスペ ースを確保できるようになったため、支持体 3における筐体6と通気膜2との間に介在する部 分の薄型化を図ることができる。

 しかも、本実施形態では、側壁部52が通 膜2よりも支持体3側に延びているので、外部 からの圧力が通気膜2に直接的に衝撃を与え ことも抑えられている。

 このように、本実施形態によれば、外部 らの圧力および異物に対して通気膜2および シール部材4が直接的な衝撃を受け難く、か 、薄型の通気部材1Aを提供することができる 。このような通気部材1Aは、高圧洗車への耐 性やさらなる薄型化などが求められる自動 用の通気部材として特に有用である。

 ここで、凹部38を省略して、貫通孔37を通 気膜2で直接塞ぐようにすることも可能であ 。ただし、本実施形態のように、凹部38の底 面に全ての貫通孔37が開口していて、通気膜2 に面する空間38aと全ての貫通孔37とが連通し いれば、貫通孔37を通じた気体の流出入が ムーズに行われるようになるだけでなく、 気面積を大きく確保することができ、良好 通気性が得られるようになる。

 (第2実施形態)
 次に、図5を参照して、本発明の第2実施形 に係る通気部材1Bを説明する。なお、第2実 形態ならびに後述する第3実施形態および第4 実施形態では、第1実施形態と同一構成部分 は同一符号を付し、特に異なる部分以外の 明は省略する。

 第2実施形態の通気部材1Bでは、シール部 4として、収容溝34aを満たすように支持体3 一体に成形された弾性体が用いられている なお、第2実施形態のその他の構成は、第1実 施形態の構成と同じである。

 このような弾性体を成形するには、予め 形した弾性体を支持体3にインサート成形し たり、弾性体を構成する材料と支持体3を構 する材料を用いて二色成形したりすればよ 。このようにシール部材4が支持体3に一体化 されていれば、通気部材1Bを筐体6に装着する 際の作業性を向上させることができる。また 、シール部材4を所望の形状にすることがで るため、通気部材1Bのさらなる薄型化が可能 となる。

 (第3実施形態)
 図6および図7に示すように、第3実施形態の 気部材1Cでは、カバー体3の突出部53の突出 さが小さく抑えられていて、側壁部52と支持 体3との重なり代が大きく確保されている。 た、天井部51の下面には、当該下面の中心か ら側壁部52まで延びる複数の溝51aが放射状に けられている。なお、第3実施形態のその他 の構成は、第1実施形態の構成と同じである

 この構成では、カバー体5の天井部51aと通 気膜2との間の距離が小さくなっていても、 51aによって良好な通気性が確保される。す わち、第3実施形態によれば、良好な通気性 保ったままで、通気部材1Cのさらなる薄型 を図ることができる。

 (第4実施形態)
 図8に示すように、第4実施形態では、筐体6 開口61が2箇所に設けられている。各開口61 、筐体6を上下方向に貫通する、紙面と直交 る方向に延びる長方形状の貫通孔によって 成されている。

 第4実施形態の通気部材1Dでは、主部31の 面31bから垂直に下方に延びる脚部32が一対設 けられており、これらの脚部32は互いに対向 ている。各脚部32の断面形状は長方形状と っている。また、各脚部32の先端には、内側 面32cに、互いに対向するように内向きに突出 する爪部33が形成されている。この場合、脚 32同士の間に形成される隙間(脚部32の幅方 の端部同士の間に形成される隙間)32aは二次 的なものになる。

 また、主部31には、脚部32同士の間の上下 方向において爪部33と対応する位置に、脚部3 2の内側面32bと連続する内周面を有する一対 貫通孔37が設けられている。そして、貫通孔 37によって爪部33が主部31の表面31a側に露出さ せられている。なお、第4実施形態では、第1~ 第3実施形態で示したような内側周壁部34が設 けられておらず、外側周壁部35のみが設けら ている。

 このような構成の通気部材1Dであっても 隙間32aを含む主部31の裏面31bに面する空間お よび通気孔37によって、開口61から通気膜2に る通気路を構成することができる。また、 4実施形態でも、上下分割型の金型を用いて 支持体3を作製することができる。




 
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