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Patent Searching and Data


Title:
GAS PRESSURE TYPE ACTUATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031310
Kind Code:
A1
Abstract:
An actuator body (26) has a cylinder (21), a piston (22), and a gas generator (25) filled with powder. The gas generator (25) is placed at an end of the cylinder (21). Combustion of the powder causes the gas generator (25) to eject high pressure gas in the cylinder (21) to move the piston (22). A coating (30) externally covers the entire part of the actuator body (26). The coating (30) is a resin coating having electric insulation, waterproof, and dust proof properties.

Inventors:
UKON TETSUYA (JP)
TSUCHIYA TERUAKI (JP)
OKUGAWA FUTOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002439
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
September 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
UKON TETSUYA (JP)
TSUCHIYA TERUAKI (JP)
OKUGAWA FUTOSHI (JP)
International Classes:
B01J7/00; F15B15/19; B60R21/34; B60R21/38; F15B15/14
Foreign References:
JP2006199179A2006-08-03
JP2004156783A2004-06-03
JP2000033850A2000-02-02
JP2004330913A2004-11-25
JP2005254834A2005-09-22
JP2003004008A2003-01-08
JPH0496603U1992-08-21
JP2007192405A2007-08-02
JP2006170444A2006-06-29
JP2008056068A2008-03-13
JP2004330912A2004-11-25
Other References:
See also references of EP 2187065A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7Hommachi 2-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 53, JP)
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Claims:
  シリンダ(21)とピストン(22)とガス発生剤が装填されたガス発生器(25)とを備えてアクチュエータ本体(26)が構成され、上記ガス発生剤の反応により上記ガス発生器(25)がシリンダ(21)内に高圧ガスを噴出してピストン(22)を移動させるガス圧式アクチュエータであって、
  上記アクチュエータ本体(26)は、少なくとも上記シリンダ(21)の端部を外側から覆う被膜(30)が施されている
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1において、
  上記被膜(30)は、アクチュエータ本体(26)の全体を外側から覆うように施されている
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1又は2において、
  上記被膜(30)は、防水性を有する樹脂被膜である
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1又は2において、
  上記被膜(30)は、防塵性を有する樹脂被膜である
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1又は2において、
  上記被膜(30)は、電気的絶縁性を有する樹脂被膜である
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1~5の何れか1項において、
  上記被膜(30)は、アクチュエータ本体(26)の外周面におけるシリンダ(21)とピストン(22)との連続部に薄肉部(31)が形成されている
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1~6の何れか1項において、
  上記ガス発生器(25)は、シリンダ(21)の端部に設けられている
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
  請求項1~6の何れか1項において、
  上記ガス発生器(25)は、シリンダ(21)の内部におけるピストン(22)の端部に設けられている
ことを特徴とするガス圧式アクチュエータ。
Description:
ガス圧式アクチュエータ

  本発明は、ガス圧式アクチュエータに し、特に、アクチュエータ本体の被覆対策 係るものである。

  従来、ガス圧式アクチュエータである火 式アクチュエータには、特許文献1に開示さ ているように、各種の車両に適用されてい ものがある。上記火薬式アクチュエータは シリンダとピストンとガス発生器とを備え いる。そして、例えば、衝突検知センサが 突を検知すると、ガス発生器に装填された 薬が燃焼し、該ガス発生器がシリンダ(21)内 に高圧ガスを噴出してピストンを移動させる 。この移動によりエンジンフードを持ち上げ 、歩行者の衝突時におけるフードの大きな変 形量を確保している。

特開2004-330912号公報

  しかしながら、従来の火薬式アクチュ ータは、単にシリンダ内にピストンを装着 ると共に、該シリンダにガス発生器を装着 てアクチュエータ本体を構成しているに過 なかった。

  したがって、上記シリンダとピストン の間のシール部に異物が入らないようにシ ル構造を構成する必要がある。また、上記 ス発生器の電気端子には防水性を有する特 なコネクタを採用する必要があった。

  しかしながら、これでは、上記シール や電気端子など個々の構成部に特殊な構造 施す必要があり、構造自体が複雑になると に、部品点数が多くなって高価になるとい 問題があった。

  本発明は、斯かる点に鑑みてなされた のであり、個々の構成部に特殊な構造を施 必要がなく、構造自体の簡素化を図ると共 、部品点数を少なくして安価にすることを 的とする。

  本発明は、アクチュエータ本体(26)の少 くとも一部を覆う構成とした。

  第1の発明は、シリンダ(21)とピストン(22 )とガス発生剤が装填されたガス発生器(25)と 備えてアクチュエータ本体(26)が構成され、 上記ガス発生剤の反応により上記ガス発生器 (25)がシリンダ(21)内に高圧ガスを噴出してピ トン(22)を移動させるガス圧式アクチュエー タを対象としている。そして、上記アクチュ エータ本体(26)は、少なくとも上記シリンダ(2 1)の端部を外側から覆う被膜(30)が施されてい る。

  第2の発明は、上記第1の発明において、 上記被膜(30)が、アクチュエータ本体(26)の全 を外側から覆うように施されている。

  第3の発明は、上記第1又は第2の発明に いて、上記被膜(30)が、防水性を有する樹脂 膜である。

  第4の発明は、上記第1又は第2の発明に いて、上記被膜(30)が、防塵性を有する樹脂 膜である。

  第5の発明は、上記第1又は第2の発明に いて、上記被膜(30)が、電気的絶縁性を有す 樹脂被膜である。

  第6の発明は、上記第1~第5の発明の何れ において、上記被膜(30)に、アクチュエータ 本体(26)の外周面におけるシリンダ(21)とピス ン(22)との連続部に薄肉部(31)が形成されて る。

  第7の発明は、上記第1~第6の発明の何れ において、上記ガス発生器(25)が、シリンダ (21)の端部に設けられている。

  第8の発明は、上記第1~第6の発明の何れ において、上記ガス発生器(25)が、シリンダ (21)の内部におけるピストン(22)の端部に設け れている。

  したがって、上記第1の発明では、上記 クチュエータ本体(26)の少なくとも一部が被 膜(30)によって覆われているので、シリンダ(2 1)とピストン(22)との間のシール部への異物の 侵入が被膜(30)によって阻止される。また、 記ガス発生器(25)の電気端子の防水が被膜(30) によって施される。

  特に、上記第2の発明では、上記被膜(30) がアクチュエータ本体(26)の全体が被膜(30)に って覆われているので、異物の侵入等が確 に阻止される。

  また、上記第3の発明では、上記被膜(30) が防水性を有するので、電気端子などの防水 が確実に確保される。

  また、上記第4の発明では、上記被膜(30) が防塵性を有するので、シール部への異物の 侵入阻止が確実に確保される。

  また、上記第5の発明では、上記被膜(30) が電気的絶縁性を有するので、電気的絶縁性 が確保され、安全性が向上する。つまり、上 記ガス発生器(25)は電気信号によって作動す 。そのため、静電気や迷走電流によって誤 動を起こす可能性がある。上記第4の発明で 、アクチュエータ本体(26)が電気的絶縁性の 被膜(30)によって覆われているので、ガス発 器(25)の誤作動が確実に防止される。この電 的絶縁性の被膜(30)は、例えば、フッ素樹脂 などが用いられる。

  また、上記第6の発明では、被膜(30)に薄 肉部(31)を形成しているので、アクチュエー 本体(26)の作動時に、被膜(30)が薄肉部(31)で 断し、被膜(30)が作動負荷となることがない

  また、上記第7の発明では、ガス発生器( 25)がアクチュエータ本体(26)の外部に位置す ものの、防水が確実に施されることになる

  また、上記第8の発明では、ガス発生器( 25)がシリンダ(21)の内部におけるピストン(22) 設けられるものの、より確実に防水等が施 れることになる。

  上記本発明によれば、上記アクチュエ タ本体(26)を被膜(30)によって覆うようにした ために、各構成部品間のシール及び防水など を1つの被膜(30)によって行うことができる。 たがって、上記1つの被膜(30)によって個々 構成部に特殊な構造を施す必要がなくなる この結果、上記アクチュエータ本体(26)の構 自体の簡素化を図ることができると共に、 品点数の低減を図ることができ、安価にす ことができる。

  また、上記アクチュエータ本体(26)を被 (30)によって覆うので、クッション性を有す るように構成することができる。この結果、 取り扱い時の耐衝撃性を確保することができ る。特に、ガス発生器(25)が火薬等のガス発 剤を有するので、衝撃性の確保により、安 性の向上を図ることができる。

  また、上記被膜(30)を滑り難い材質で構 することができる。この結果、取り扱い時 安全性の向上を図ることができる。

  特に、上記第2の発明によれば、上記ア チュエータ本体(26)の全体を被膜(30)によっ 覆うようにしたために、防水などを確実に うことができる。

  また、上記第3の発明によれば、上記被 (30)が防水性を有するようにしたために、上 記ガス発生器(25)も被膜(30)によって覆われる で、電気端子などの防水を確実に行うこと できる。

  また、上記第4の発明によれば、上記被 (30)が防塵性を有するようにしたために、シ リンダ(21)とピストン(22)との間のシール部へ 異物の侵入を被膜(30)によって確実に阻止す ることができる。

  また、上記第5の発明によれば、上記被 (30)が電気的絶縁性を有するようにしたため に、静電気や迷走電流によってガス発生器(25 )が誤作動を起こすことを確実に防止するこ ができる。この結果、上記アクチュエータ 体(26)の電気的絶縁性が確保され、安全性を 上させることができる。

  また、上記第6の発明によれば、被膜(30) に薄肉部(31)を形成するようにしたために、 クチュエータ本体(26)の作動時に被膜(30)を薄 肉部(31)で確実に破断させることができる。 の結果、被膜(30)による作動負荷の増大を確 に防止することができる。

  また、上記第7の発明によれば、では、 記ガス発生器(25)の防水が確実に施されるこ とになるので、ガス発生器(25)をアクチュエ タ本体(26)の外側に配置することができ、ガ 発生器(25)の配置の自由度を拡大することが できる。

  また、上記第8の発明によれば、ガス発 器(25)がシリンダ(21)の内部におけるピスト (22)に設けられるものの、より確実に防水等 施され、より安全性を向上させることがで る。

図1は、実施形態1の火薬式アクチュエ タを適用した車両の前部側面図である。 図2は、実施形態1の火薬式アクチュエ タの縦断面図である。 図3は、実施形態1の火薬式アクチュエ タが作動した後の車両の前部側面図である 図4は、実施形態1の火薬式アクチュエ タが作動した後の火薬式アクチュエータの 断面図である。 図5は、実施形態2の火薬式アクチュエ タの縦断面図である。 図6は、実施形態2の火薬式アクチュエ タが作動した後の火薬式アクチュエータの 断面図である。 図7は、実施形態3の火薬式アクチュエ タの縦断面図である。 図8は、実施形態4の火薬式アクチュエ タの縦断面図である。

符号の説明

  3    エンジンフード
  20   火薬式アクチュエータ
  21   シリンダ
  22   ピストン
  25   ガス発生器
  26   アクチュエータ本体
  30   被膜
  31   薄肉部

  以下、本発明の実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

  〈実施形態1〉
  図1に示すように、本実施形態のガス圧式 クチュエータは火薬式アクチュエータ(20)で 構成されている。該火薬式アクチュエータ(20 )は、自動車(1)に搭載された安全装置の要素 器を構成している。上記安全装置は、自動 (1)の前端部に衝突した歩行者の二次衝突の 撃を緩和するためのものである。

  上記安全装置は、衝突検知センサ(11)と ントローラ(12)と上記火薬式アクチュエータ (20)とが電気配線で接続されて構成されてい 。上記衝突検知センサ(11)は、自動車(1)の前 部に設けられている。上記衝突検知センサ( 11)は、前端部への歩行者の衝突を感知すると 、コントローラ(12)へ衝突感知信号を出力す ように構成されている。また、上記コント ーラ(12)は、自動車(1)のエンジンルーム(2)に けられている。上記コントローラ(12)は、衝 突検知センサ(11)から衝突感知信号が入力さ ると、直ちに作動信号を上記火薬式アクチ エータ(20)に出力するように構成されている

  上記火薬式アクチュエータ(20)は、自動 (1)のエンジンルーム(2)の上方に開閉自在に けられたエンジンフード(3)の下方に設けら ている。上記火薬式アクチュエータ(20)は、 コントローラ(12)から作動信号が入力される 、図3に示すように、上記エンジンフード(3) 強制的に持ち上げるものである。以下、上 火薬式アクチュエータ(20)について、詳細に 説明する。

  上記火薬式アクチュエータ(20)は、図2に 示すように、シリンダ(21)と、該シリンダ(21) に設けられたピストン(22)と、上記シリンダ (21)内に区画形成されたガス室(23)に高圧ガス 噴出するガス発生器(25)とを備えている。

  上記シリンダ(21)は、円筒状に形成され 該シリンダ(21)の一端(上端部)が開口される 共に、他端(下端部)が閉塞されている。そ て、上記シリンダ(21)の上端部の開口部分に ブッシュ(24)が取り付けられている。該ブッ シュ(24)の中心部には、ブッシュ(24)をシリン (21)の軸方向に貫通するブッシュ孔が設けら れている。

  上記ピストン(22)は、円盤状のピストン (2a)とロッド部(2b)と円盤状のヘッド部(2c)と 備えている。上記ピストン部(2a)は、シリン ダ(21)に挿入され、シリンダ(21)の内部をシリ ダ(21)の軸方向に摺動自在に設けられている 。そして、上記ピストン部(2a)とシリンダ(21) 閉塞端との間がガス室(23)に構成されている 。

  上記ロッド部(2b)の一端(下端)はピスト 部(2a)に連結される一方、他端(上端)はヘッ 部(2c)に連結されている。更に、上記ロッド (2b)は、ブッシュ孔を貫通して設けられ、上 端がシリンダ(21)の外部に露出している。

  上記ヘッド部(2c)は、火薬式アクチュエ タ(20)の作動時に、エンジンフード(3)に接触 して該エンジンフード(3)を持ち上げるように 構成されている。

  上記ガス発生器(25)は、シリンダ(21)の閉 塞端部に取り付けられている。該ガス発生器 (25)は、図示しないが、破裂可能に形成され 密閉容器と、該密閉容器に収納されたガス 生剤(例えば、火薬)と、該ガス発生剤を着火 燃焼させるための着火装置とを備えている。 そして、上記着火装置は、コントローラ(12) ら延びる電気配線が電気端子を介して接続 れている。

  そして、上記シリンダ(21)とピストン(22) とガス発生器(25)とがアクチュエータ本体(26) 構成している。

  更に、本願発明の特徴として上記アク ュエータ本体(26)は被膜(30)が施されている。 該被膜(30)は、上記アクチュエータ本体(26)を 体に外側から覆うように形成され、上記被 (30)は、防水性及び防塵性を有する樹脂被膜 で構成されている。

  つまり、上記被膜(30)は、ピストン(22)の ロッド部(2b)がシリンダ(21)に完全に収納され 非作動状態において、ヘッド部(2c)の外側か らシリンダ(21)の外側を経てガス発生器(25)の 側に至るまで施されている。そして、上記 膜(30)は、ヘッド部(2c)とシリンダ(21)の間や ス発生器(25)の電気端子などを覆い、水分や 異物の侵入を阻止するように構成されている 。

  また、上記被膜(30)は、電気的絶縁性、 水性及び防塵性を有する樹脂被膜で構成す ようにしてもよい。例えば、上記被膜(30)は 、フッ素樹脂等の帯電防止コーティング等で 構成するようにしてもよい。

  つまり、上記ガス発生器(25)は電気信号 よって作動する。そのため、静電気や迷走 流によって誤作動を起こす可能性がある。 こで、上記アクチュエータ本体(26)を電気的 絶縁性の被膜(30)によって覆うことにより、 ス発生器(25)の誤作動が確実に防止される。

  また、上記被膜(30)は、アクチュエータ 体(26)の外周面におけるシリンダ(21)とピス ン(22)との連続部に薄肉部(31)が形成されてい る。具体的に、上記被膜(30)は、上記シリン (21)の開口端面と上記ピストン(22)のヘッド部 (2c)の端部との間の段差部における角部に対 する部分が薄肉部(31)が形成されている。該 肉部(31)は、アクチュエータ本体(26)が作動 、ピストン(22)がシリンダ(21)より突出する際 、被膜(30)が破断するように構成されている

      -運転動作-
  次に、上記火薬式アクチュエータ(20)の動 について説明する。

  先ず、上記衝突検知センサ(11)が歩行者 衝突を感知すると、上記コントローラ(12)か ら上記火薬式アクチュエータ(20)へ作動信号 入力される。尚、該作動信号は、上記ガス 生器(25)の着火装置に入力される着火信号で る。

  上記火薬式アクチュエータ(20)において 上記着火装置に着火信号が入力すると、該 火装置が作動して火薬が燃焼を開始し、つ り、ガス発生剤が反応を開始する。該ガス 生剤が反応すると、密閉容器内に高圧ガス 充満し、密閉容器内の圧力が上昇して該密 容器が破裂し、高圧ガスがガス室(23)に向か って噴出する。

  この時、この高圧ガスの噴出力におけ 反動で、ピストン(22)に推進力が発生して、 4に示すように、シリンダ(21)の前端部から ストン(22)が突出する。そして、このピスト (22)の突出により、図3に示すように、上記 ッド部(2c)が接触して、自動車(1)のエンジン ード(3)が持ち上げる。

  上記火薬式アクチュエータ(20)において 非作動状態ではピストン(22)のロッド部(2b) シリンダ(21)に完全に収納された状態となっ いる。この非作動状態ではアクチュエータ 体(26)が全体に外側から被膜(30)によって覆 れている。そして、上記着火装置に着火信 が入力すると、ロッド部(2b)がシリンダ(21)よ り吐出するので、被膜(30)は、図4に示すよう 、薄肉部(31)で破断することになる。

    -実施形態1の効果-
  上記本発明によれば、上記アクチュエー 本体(26)を被膜(30)によって覆うようにしたた めに、各構成部品間のシール及び防水などを 1つの被膜(30)によって行うことができる。し がって、上記1つの被膜(30)によって個々の 成部に特殊な構造を施す必要がなくなる。 の結果、上記アクチュエータ本体(26)の構造 体の簡素化を図ることができると共に、部 点数の低減を図ることができ、安価にする とができる。

  特に、上記火薬式アクチュエータ(20)は 衝突時に1回限り使用されるものであり、被 膜(30)も1回破断するのみでることから、組成 び構造に限定事項が少なく、簡素な被覆構 を採用することができる。

  また、上記アクチュエータ本体(26)の全 を被膜(30)によって覆うようにしたために、 防水などを確実に行うことができる。

  また、上記被膜(30)が防水性を有するよ にしたために、上記ガス発生器(25)も被膜(30 )によって覆われるので、電気端子などの防 を確実に行うことができる。

  また、上記被膜(30)が防塵性を有するよ にしたために、シリンダ(21)とピストン(22) の間のシール部への異物の侵入を被膜(30)に って確実に阻止することができる。

  また、上記被膜(30)が電気的絶縁性を有 るようにしたために、静電気や迷走電流に ってガス発生器(25)が誤作動を起こすことを 確実に防止することができる。この結果、上 記アクチュエータ本体(26)の電気的絶縁性が 保され、安全性を向上させることができる

  また、被膜(30)に薄肉部(31)を形成するよ うにしたために、アクチュエータ本体(26)の 動時に被膜(30)を薄肉部(31)で確実に破断させ ることができる。この結果、被膜(30)による 動負荷の増大を確実に防止することができ 。

  また、上記ガス発生器(25)の防水が確実 施されることになるので、ガス発生器(25)を アクチュエータ本体(26)の外側に配置するこ ができ、ガス発生器(25)の配置の自由度を拡 することができる。

  また、上記アクチュエータ本体(26)を被 (30)によって覆うので、クッション性を有す るように構成することができる。この結果、 取り扱い時の耐衝撃性を確保することができ る。特に、ガス発生器(25)が火薬等のガス発 剤を有するので、衝撃性の確保により、安 性の向上を図ることができる。

  また、上記被膜(30)を滑り難い材質で構 することができる。この結果、取り扱い時 安全性の向上を図ることができる。

  〈実施形態2〉
  本実施形態は、図5及び図6に示すように、 上記実施形態1がガス発生器(25)をシリンダ(21) の閉塞端部に取り付けたのに代わり、ガス発 生器(25)をピストン(22)に取り付けるようにし ものである。

  具体的に、上記ガス発生器(25)は、ピス ン(22)のピストン部(2a)におけるガス室(23)側 端面に開口する凹部に取り付けられている つまり、上記ガス発生器(25)は、シリンダ(21 )の内部に配置され、ガス室(23)に面するよう 設けられている。その他の構成は、実施形 1と同様である。

  上記火薬式アクチュエータ(20)において 非作動状態では、図5に示すように、ピスト ン(22)のロッド部(2b)がシリンダ(21)に完全に収 納された状態となっている。この非作動状態 ではアクチュエータ本体(26)が全体に外側か 被膜(30)によって覆われている。そして、上 着火装置に着火信号が入力すると、ロッド (2b)がシリンダ(21)より吐出するので、被膜(3 0)は、図6に示すように、薄肉部(31)で破断す ことになる。

  したがって、本実施形態によれば、上 ガス発生器(25)がシリンダ(21)の内部における ピストン(22)に設けられるものの、アクチュ ータ本体(26)が全体に外側から被膜(30)によっ て覆われているので、より確実に防水等が施 され、より安全性を向上させることができる 。その他の作用及び効果は実施形態1と同様 ある。

  〈実施形態3〉
  本実施形態は、図7に示すように、上記実 形態1がアクチュエータ本体(26)の全体を被 (30)によって覆うようにしたのに代えて、ア チュエータ本体(26)の端部のみを被膜(30)に って覆うようにしたものである。

  具体的に、上記被膜(30)は、シリンダ(21) の開口端部と閉塞端部の外側を覆うように設 けられ、シリンダ(21)の中央部の外側は露出 ている。つまり、上記被膜(30)は、ガス発生 (25)の周りのシリンダ(21)の閉塞端部の外側 覆うと共に、ピストン(22)の突出部の周りの リンダ(21)の開口端部の外側を覆うように設 けられている。その他の構成、作用及び効果 は実施形態1と同様である。

  〈実施形態4〉
  本実施形態は、図8に示すように、上記実 形態2がアクチュエータ本体(26)の全体を被 (30)によって覆うようにしたのに代えて、ア チュエータ本体(26)の端部のみを被膜(30)に って覆うようにしたものである。

  具体的に、上記被膜(30)は、シリンダ(21) の開口端部の外側を覆うように設けられ、シ リンダ(21)の閉塞端部から中央部の外側は露 している。つまり、上記被膜(30)は、ガス発 器(25)がシリンダ(21)の内部に設けられてい ので、ピストン(22)の突出部の周りのシリン (21)の開口端部のみの外側を覆うように設け られている。その他の構成、作用及び効果は 実施形態2と同様である。

  〈その他の実施形態〉
  本発明は、上記各実施形態について、以 のような構成としてもよい。

  上記実施形態の火薬式アクチュエータ(2 0)は、エンジンフード(3)の開放に用いたが、 発明は、衝突時のエンジンを落下させるも に用いてもよく、また、車両に適用される のに限定されない。要するに、本発明は、 薬によってピストン(22)を移動させる火薬式 アクチュエータであれば適用することができ る。

  また、上記被膜(30)は、第1の発明におい ては樹脂に限定されるものではない。

  また、上記被膜(30)は、電気的絶縁性と 水性と防塵性とを有する樹脂被膜で構成し が、次の被膜であってもよいことは当然で る。上記被膜(30)は、電気的絶縁性のみを有 する被膜、防水性のみを有する被膜及び防塵 性のみを有する被膜の何れかであってもよい 。更に、上記被膜(30)は、電気的絶縁性と防 性とのみを有する被膜、電気的絶縁性と防 性とのみを有する被膜又は防水性と防塵性 のみを有する被膜であってもよい。更にま 、上記被膜(30)は、耐油性又は耐薬剤性を有 る被膜であってもよく、その上、上記防水 などの機能を全て有する被膜であってもよ 。

  また、上記被膜(30)は、ピストン(22)の突 出によって破断するようにしたが、破断する ことなく延びる可撓性を有するものであって もよい。

  また、上記被膜(30)は、薄肉部(31)を有す るもので構成したが、全体に亘ってほぼ均一 な厚さに形成するようにしてもよい。

  また、上記ピストン(22)は、1つのロッド 部(2b)が突出するように構成したが、ロッド (2b)が多段にテレスコープ状に伸張するもの あってもよい。

  本実施形態では、上記ガス発生器(3)に いて、ガス発生剤として火薬を用いたが、 れに限定されず、反応によりガスを発生す ものであればよい。

  尚、以上の実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

  以上説明したように、本発明は、ガス 生剤の反応により高圧ガスを発生させてピ トンを移動させるガス圧式アクチュエータ ついて有用である。