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Patent Searching and Data


Title:
GAS TURBINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051236
Kind Code:
A1
Abstract:
A gas turbine enabling an improvement in the appearance of a combustion oscillation reducing device disposed on a tail pipe of a combustor. A combustion oscillation reducing device (34) is disposed on a tail pipe (32) of a combustor to form a gas space (S) and causes the gas space (S) and the interior of the tail pipe (32) to communicate with each other via ventholes (343). The combustion oscillation reducing device (34) includes a first member (341) and a second member (342). The first member has a cross-sectional substantially U-shape formed by press work and disposed at the outer periphery of the tail pipe (32) with an opening of the cross-sectional substantially U-shape facing toward the tail pipe (32). The second member closes the opening of the cross-sectional substantially U-shape of the first member (341) to form the gas space (S) with the first member (341) and includes the ventholes (343). When the outer diameter of the tail pipe (32) changes along the axial direction of the tail pipe (32) as viewed in radial cross-section of the tail pipe (32), distances (d1, d2) from an axis (L) of the tail pipe (32) to bent portions of the cross-sectional substantially U-shape of the first member (341) are set to an almost constant value.

Inventors:
MATSUYAMA KEISUKE
MIYAUCHI KOTARO
Application Number:
PCT/JP2008/068882
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
MATSUYAMA KEISUKE
MIYAUCHI KOTARO
International Classes:
F23R3/42; F02C7/24; F23R3/16; F23R3/18
Foreign References:
JP2005527761A2005-09-15
JP2001254634A2001-09-21
JP2004509313A2004-03-25
JP2004509313A2004-03-25
Other References:
See also references of EP 2187129A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building 2-5, Kasumigaseki 3-chome, Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 燃焼器の尾筒に配置されてガス空間を形成すると共に前記ガス空間と前記尾筒の内部とを複数の通気孔を介して連通させることにより、前記燃焼器にて発生した燃焼振動を低減する燃焼振動低減装置を備えるガスタービンであって、
 前記燃焼振動低減装置が、プレス加工されて成る略U字型断面形状を有すると共に略U字型断面形状の開口部を前記尾筒側に向けつつ前記尾筒の外周に配置される第一部材と、前記第一部材の略U字型断面形状の開口部を塞いで前記第一部材との間に前記ガス空間を形成すると共に複数の前記通気孔を有する第二部材とを有し、且つ、
 前記尾筒の径方向断面視にて、前記尾筒の外径が前記尾筒の軸方向に向かうに連れて変化するときに、前記尾筒の軸Lから前記第一部材の略U字型断面形状の各屈曲部までの距離d1、d2が略一定に設定されることを特徴とするガスタービン。
 燃焼器の尾筒に配置されてガス空間を形成すると共に前記ガス空間と前記尾筒の内部とを複数の通気孔を介して連通させることにより、前記燃焼器にて発生した燃焼振動を低減する燃焼振動低減装置を備えるガスタービンであって、
 前記燃焼振動低減装置が前記ガス空間を形成する第一部材および第二部材から成ると共に、前記第二部材が複数の前記通気孔を有し、且つ、
 前記尾筒の径方向断面視にて、前記尾筒の径方向にかかる前記第二部材から前記第一部材までの距離を前記ガス空間の高さhと呼ぶと共に前記ガス空間の高さhが前記尾筒の軸方向に向かうに連れて変化するときに、前記通気孔の開口率σpが前記ガス空間の高さhに応じて調整されることを特徴とするガスタービン。
 前記ガス空間の高さhが前記尾筒の軸方向に向かうに連れて減少するときに、前記通気孔の開口率σpが減少する請求項2に記載のガスタービン。
 前記ガス空間の高さhが前記尾筒の軸方向に向かうに連れて減少するときに、前記通気孔の開口率σpが増加する請求項2に記載のガスタービン。
 特定周波数帯にかかる吸音特性を調整する音響管が前記第一部材に配置される請求項2~4のいずれか1項に記載のガスタービン。
 複数の前記通気孔の径が前記尾筒の軸方向に向かうに連れて変化することにより、前記通気孔の開口率σpが調整される請求項3または4に記載のガスタービン。
 特定周波数帯にかかる吸音特性を調整する音響管が前記第一部材に配置される請求項6に記載のガスタービン。
 複数の前記通気孔の配置間隔が前記尾筒の軸方向に向かうに連れて変化することにより、前記通気孔の開口率σpが調整される請求項3または4に記載のガスタービン。
 特定周波数帯にかかる吸音特性を調整する音響管が前記第一部材に配置される請求項8に記載のガスタービン。
Description:
ガスタービン

 この発明は、ガスタービンに関し、さら 詳しくは、燃焼器の尾筒に配置される燃焼 動低減装置の外観性を向上できるガスター ンに関する。

 近年のガスタービンでは、燃焼器にて発 した燃焼振動を低減するために、燃焼器の 筒に燃焼振動低減装置(音響ライナ)が設置 れている。このような構成を採用する従来 ガスタービンとして、特許文献1に記載され 技術が知られている。従来のガスタービン 燃焼振動低減装置(モジュラー形共鳴器)は 圧縮機、燃焼器組立体、移行部およびター ン組立体が流路を画定する燃焼タービン発 所のモジュラー形共鳴器であって、流路の 径よりも実質的に小さいサイズを有し、複 の開口が形成された第1の部材と、第1の部材 と離隔関係に維持され、第1の部材との間に ス空間を形成する第2の部材とにより成り、 1の部材の開口は流路と流体連通関係にある 。

特表2004-509313号公報

 しかしながら、従来のガスタービンの燃 振動装置では、ガス空間を形成する第一部 が尾筒(ハウジング)の壁面に対して平行に 置される。このため、尾筒がテーパ形状を するときに、プレス加工された第一部材の 曲部にシワが発生し易い。すると、製品の 響面および構造面の性能が低下するおそれ ある。

 そこで、この発明は、上記に鑑みてされ ものであって、燃焼器の尾筒に配置される 焼振動低減装置の外観性を向上できるガス ービンを提供することを目的とする。

 上記目的を達成するため、この発明にか るガスタービンは、燃焼器の尾筒に配置さ てガス空間を形成すると共に前記ガス空間 前記尾筒の内部とを複数の通気孔を介して 通させることにより、前記燃焼器にて発生 た燃焼振動を低減する燃焼振動低減装置を えるガスタービンであって、前記燃焼振動 減装置が、プレス加工されて成る略U字型断 面形状を有すると共に略U字型断面形状の開 部を前記尾筒側に向けつつ前記尾筒の外周 配置される第一部材と、前記第一部材の略U 型断面形状の開口部を塞いで前記第一部材 の間に前記ガス空間を形成すると共に複数 前記通気孔を有する第二部材とを有し、且 、前記尾筒の径方向断面視にて、前記尾筒 外径が前記尾筒の軸方向に向かうに連れて 化するときに、前記尾筒の軸Lから前記第一 部材の略U字型断面形状の各屈曲部までの距 d1、d2が略一定に設定されることを特徴とす 。

 このガスタービンでは、尾筒の軸Lから第 一部材の略U字型断面形状の各屈曲部までの 離d1、d2が略一定に設定される。したがって 第一部材の略U字型断面形状の底面が尾筒の 軸Lに対して略平行に配置される。かかる構 では、第一部材を略U字型断面形状に成型す ときに、そのプレス加工が容易となる利点 ある。

 また、この発明にかかるガスタービンは 燃焼器の尾筒に配置されてガス空間を形成 ると共に前記ガス空間と前記尾筒の内部と 複数の通気孔を介して連通させることによ 、前記燃焼器にて発生した燃焼振動を低減 る燃焼振動低減装置を備えるガスタービン あって、前記燃焼振動低減装置が前記ガス 間を形成する第一部材および第二部材から ると共に、前記第二部材が複数の前記通気 を有し、且つ、前記尾筒の径方向断面視に 、前記尾筒の径方向にかかる前記第二部材 ら前記第一部材までの距離を前記ガス空間 高さhと呼ぶと共に前記ガス空間の高さhが 記尾筒の軸方向に向かうに連れて変化する きに、前記通気孔の開口率σpが前記ガス空 の高さhに応じて調整されることを特徴とす 。

 このガスタービンでは、ガス空間の高さh に応じて通気孔の開口率σpを調整することに より、装置の吸音特性を変化させ得る。これ により、装置の吸音特性を適正化できる利点 がある。

 また、この発明にかかるガスタービンは 前記ガス空間の高さhが前記尾筒の軸方向に 向かうに連れて減少するときに、前記通気孔 の開口率σpが減少する。

 このガスタービンでは、ガス空間の高さh が尾筒の軸方向に向かうに連れて減少するこ とにより、吸音率がピーク値をとる周波数が 高域側にシフトする。一方、通気孔の開口率 σpが減少することにより、吸音率がピーク値 をとる周波数が低域側にシフトする。これら の相乗効果により、ガス空間の高さhが一様 ない場合にも、燃焼振動低減装置の吸音特 が尾筒の軸方向に対して均一化される利点 ある。

 また、この発明にかかるガスタービンは 前記ガス空間の高さhが前記尾筒の軸方向に 向かうに連れて減少するときに、前記通気孔 の開口率σpが増加する。

 このガスタービンでは、ガス空間の高さh が尾筒の軸方向に向かうに連れて減少するこ とにより、吸音率がピーク値をとる周波数が 高域側にシフトする。また、通気孔の開口率 σpが増加することにより、吸音率がピーク値 をとる周波数が低域側にシフトする。これら の相乗効果を効果的に用いることで、必要な 吸音特性を適正化できる利点がある。

 また、この発明にかかるガスタービンは 複数の前記通気孔の径が前記尾筒の軸方向 向かうに連れて変化することにより、前記 気孔の開口率σpが調整される。

 このガスタービンでは、例えば、通気孔 配置間隔を一定に維持しつつ通気孔の開口 σpを調整できるので、通気孔の配置間隔が 均一な構成と比較して、第二部材の強度が 性に維持される利点がある。

 また、この発明にかかるガスタービンは 複数の前記通気孔の配置間隔が前記尾筒の 方向に向かうに連れて変化することにより 前記通気孔の開口率σpが調整される。

 このガスタービンでは、例えば、通気孔 径φを一定に維持しつつ通気孔の開口率σp 調整できるので、通気孔の径が不均一な構 と比較して、通気孔の加工が容易となる利 がある。

 また、この発明にかかるガスタービンは 特定周波数帯にかかる吸音特性を調整する 響管が前記第一部材に配置される。

 このガスタービンでは、音響管により特 周波数帯の吸音特性が調整されるので、装 の吸音特性をより効率的に適正化できる利 がある。例えば、この音響管の配置により 周波数特性のブロード化が可能となる。

 この発明にかかるガスタービンでは、尾 の軸Lから第一部材の略U字型断面形状の各 曲部までの距離d1、d2が略一定に設定される したがって、第一部材の略U字型断面形状の 底面が尾筒の軸Lに対して略平行に配置され 。かかる構成では、第一部材を略U字型断面 状に成型するときに、そのプレス加工が容 となる利点がある。

 また、このガスタービンでは、ガス空間 高さhに応じて通気孔の開口率σpを調整する ことにより、装置の吸音特性を変化させ得る 。これにより、装置の吸音特性を適正化でき る利点がある。

図1は、この発明の実施例にかかるガス タービンを示す全体構成図である。 図2は、図1に記載したガスタービンの 焼器を示す断面図である。 図3は、図2に記載した燃焼器の燃焼振 低減装置を示す構成図である。 図4は、図3に記載した振動低減装置を すA-A視図である。 図5は、図3に記載した振動低減装置を すB-B視断面図である。 図6は、図3に記載した燃焼振動低減装 の変形例を示す説明図である。 図7は、図3に記載した燃焼振動低減装 の変形例を示す説明図である。 図8は、図3に記載した燃焼振動低減装 の変形例を示す説明図である。 図9は、図3に記載した燃焼振動低減装 の変形例を示す説明図である。 図10は、図3に記載した燃焼振動低減装 置の変形例を示す説明図である。 図11は、図3に記載した燃焼振動低減装 置の変形例を示す説明図である。

符号の説明

 1 ガスタービン
 2 圧縮機
 3 燃焼器
 4 タービン
 5 ロータ
 21 車室
 31 内筒
 32 尾筒
 33 燃料ノズル
 34 燃焼振動低減装置
 341 第一部材
 342 第二部材
 343 通気孔
 344 音響管
 345 調整部材

 以下、この発明につき図面を参照しつつ 細に説明する。なお、この実施例によりこ 発明が限定されるものではない。また、こ 実施例の構成要素には、当業者が置換可能 つ容易なもの、あるいは実質的同一のもの 含まれる。また、この実施例に記載された 数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任 に組み合わせが可能である。

 図1は、この発明の実施例にかかるガスタ ービンを示す全体構成図である。図2は、図1 記載したガスタービンの燃焼器を示す断面 である。図3は、図2に記載した燃焼器の燃 振動低減装置を示す構成図である。図4およ 図5は、図3に記載した振動低減装置を示すA- A視図(図4)およびB-B視断面図(図5)である。図6~ 図11は、図3に記載した燃焼振動低減装置の変 形例を示す説明図である。

[ガスタービン]
 このガスタービン1は、圧縮機2と、燃焼器3 、タービン4とを有する(図1参照)。圧縮機2 、空気取込口から取り込まれた空気を圧縮 て圧縮空気を生成する。燃焼器3は、この圧 空気に燃料を噴射して高温・高圧の燃焼ガ を発生させる。タービン4は、この燃焼ガス の熱エネルギーをロータ5の回転エネルギー 変換して駆動力を発生させる。そして、こ 駆動力がロータ5に連結された発電機(図示省 略)などに伝達される。

 また、燃焼器3は、圧縮機2の出口部後方 あってタービン4の入口部前方に設置される また、複数の燃焼器3がタービン4の周方向 環状に配置される。各燃焼器3は、内筒31と 尾筒(燃焼筒)32と、燃料ノズル33とを有する 内筒31は、燃焼器3の燃焼室を構成する筒状 材であり、圧縮機2の車室21に固定されて設 される。尾筒32は、内筒31とタービン4の入口 部41とを接続する筒状部材である。燃料ノズ 33は、燃焼室に燃料を噴射するためのノズ であり、内筒31に挿入されて配置される。

 このガスタービン1では、圧縮機2にて圧 された空気(圧縮空気)が燃焼器3の内筒31およ び尾筒32から燃焼器3内部に供給される。燃焼 器3の燃焼室では、この圧縮空気と燃料ノズ 33から噴射された燃料との混合気が燃焼し、 高温高圧の燃焼ガスとなる。そして、この燃 焼ガスが尾筒32を介してタービン4に供給され る。

[燃焼振動低減装置]
 また、このガスタービン1では、燃焼器3が 焼振動低減装置(音響ライナ)34を有する(図2 照)。この燃焼振動低減装置34は、燃焼器3の 筒32に配置されてガス空間Sを形成し、また このガス空間Sと尾筒32の内部とを連通させ 複数の通気孔343を有する。そして、燃焼振 低減装置34は、ガス空間Sと尾筒32の内部と 間でガスを流通させることにより、燃焼器3 て発生した燃焼振動を低減する。ここで、 焼振動とは、例えば、燃焼速度の変化に起 して発生する音響エネルギーをいい、燃焼 3の尾筒32にて発生あるいは増幅される。な 、この実施例では、燃焼振動低減装置34が 筒32の外周に配置されている。また、複数の 燃焼振動低減装置34が所定間隔を隔てつつ尾 32の全周に渡って配置されている。

 また、燃焼振動低減装置34は、第一部材34 1および第二部材342から成り、燃焼器3の尾筒3 2に配置される(図3~図5参照)。第一部材341は、 尾筒32の外周にガス空間(背後層)Sを形成する 材(ライナ箱)である。この第一部材341は、 状部材をプレス加工して成る略U字型断面形 を有し、略U字型断面形状の開口部を尾筒32 に向けつつ尾筒32の外周に配置される。第 部材342は、第一部材341の略U字型断面形状の 口部を塞いで第一部材341との間にガス空間S を形成する。また、第二部材342は、ガス空間 Sと尾筒32の内部(燃焼ガスの通路)とを連通さ る複数の通気孔343を有する。

 例えば、この実施例では、第一部材341が 属製の板状部材をプレス加工して成る箱型 状を有している(図3~図5参照)。具体的には 第一部材341が、平面視にて略四角形を有す 箱型形状を有しており、また、略U字型断面 状を有している。また、第一部材341の屈曲 がR断面形状にプレス加工されている。また 、第一部材341は、略U字型断面形状の開口部 尾筒32(第二部材342)側に向けつつ尾筒32の外 に配置されている。また、第二部材342と尾 32とが一体形成されている。そして、第一部 材341が第二部材342(尾筒32の壁面)に対して溶 されて固定されている。また、第二部材(尾 32の壁面)342に複数の通気孔343が明けられて り、これらの通気孔343を介して、ガス空間S と尾筒32の内部とが連通している。

 ここで、この燃焼振動低減装置34では、 筒32の径方向断面視にて、尾筒32の外径が尾 32の軸方向(軸Lの方向。燃焼ガスの流れ方向 。)に向かうに連れて変化する(図3参照)。例 ば、この実施例では、尾筒32の外径が尾筒32 軸方向に向かうに連れて徐々に拡張されて る(テーパ形状)。このとき、尾筒32の軸Lか 第一部材341の内壁面(ガス空間Sを仕切る壁面 )までの距離dが略一定(d1=d2)に設定される。す なわち、第一部材341の内壁面が尾筒32の軸Lに 対して略平行に配置される。一方、ガス空間 Sの高さ(第二部材342の壁面から第一部材341の 面までの尾筒32の径方向の距離)hが尾筒32の 方向に向かうに連れて変化する。例えば、 の実施例では、ガス空間Sの高さhが尾筒32の 軸方向に向かうに連れて徐々に狭くなってい る(h1>h2)。

[効果]
 このガスタービン1では、尾筒32の軸Lから第 一部材341の略U字型断面形状の各屈曲部まで 距離d1、d2が略一定に設定される。したがっ 、第一部材341の略U字型断面形状の底面が尾 筒32の軸Lに対して略平行に配置される(図3参 )。かかる構成では、第一部材341を略U字型 面形状に成型するときに、そのプレス加工 容易となる利点がある。また、第一部材341 プレス加工が容易となる結果、製品コスト 低減できる利点がある。例えば、尾筒がテ パ形状を有するときに、この尾筒の外壁面 対して第一部材の内壁面が平行に配置され 構成(図示省略)では、第一部材のプレス加工 時にて、第一部材の一方(尾筒の外径が小さ 側)の屈曲部にシワが発生し易くなる。する 、製品の外観性が低下するおそれがある。

[燃焼振動低減装置の吸音特性]
 一般に、ガス空間Sの高さhや通気孔の開口 σpが変化すると、燃焼振動低減装置34の吸音 特性(燃焼振動の周波数と吸音率との関係)が 化する。例えば、通気孔の開口率σpあるい ガス空間Sの高さhが変化すると、吸音率が ーク値をとる周波数帯が変化する。

 そこで、このガスタービン1では、尾筒32 径方向断面視にて、ガス空間Sの高さhが尾 32の軸方向に向かうに連れて変化するときに 、通気孔343の開口率σpがガス空間Sの高さhに じて調整されることが好ましい(図6参照)。 かる構成では、ガス空間Sの高さhに応じて 気孔343の開口率σpを調整することにより、 置の吸音特性を変化させ得る(図7参照)。例 ば、通気孔343の開口率σpの調整により、吸 率がピーク値をとる周波数帯をシフトある は分散させ得る。これにより、装置の吸音 性を適正化できる利点がある。なお、通気 343の開口率σpとは、第二部材342の単位面積 たりの通気孔343の面積をいう。

 例えば、上記の構成では、ガス空間Sの高 さhが尾筒32の軸方向に向かうに連れて減少す るときに、通気孔343の開口率σpが減少するこ とが好ましい(図6参照)。かかる構成では、ガ ス空間Sの高さhが尾筒32の軸方向に向かうに れて減少することにより、吸音率がピーク をとる周波数が高域側にシフトする。一方 通気孔343の開口率σpが減少することにより 吸音率がピーク値をとる周波数が低域側に フトする(図7参照)。これらの相乗効果を効 的に用いることで、必要な吸音特性を適正 できる利点がある。例えば、ガス空間Sの高 hが一様でない場合にも、燃焼振動低減装置 34の吸音特性が尾筒32の軸方向に対して均一 される利点がある。

 また、例えば、上記の構成では、ガス空 Sの高さhが尾筒32の軸方向に向かうに連れて 減少するときに、通気孔343の開口率σpが増加 しても良い(図8参照)。かかる構成では、ガス 空間Sの高さhが尾筒32の軸方向に向かうに連 て減少することにより、吸音率がピーク値 とる周波数が高域側にシフトする。また、 気孔343の開口率σpが増加することにより、 音率がピーク値をとる周波数が高域側にシ トする。これらの相乗効果を効果的に用い ことで、必要な吸音特性を適正化できる利 がある。

 また、上記の構成では、複数の通気孔343 径φが尾筒32の軸方向に向かうに連れて変化 することにより、通気孔343の開口率σpが調整 されることが好ましい(図6参照)。かかる構成 では、例えば、通気孔343の配置間隔を一定に 維持しつつ通気孔343の開口率σpを調整できる ので、通気孔の配置間隔が不均一な構成と比 較して、第二部材342の強度が適性に維持され る利点がある。

 例えば、図6に示す実施例では、ガス空間 Sの高さhが尾筒32の軸方向に向かうに連れて 少しており、且つ、複数の通気孔343の径φ1 φ2、…、φnが尾筒32の軸方向に向かうに連れ て減少している(φ1>φ2>…>φn)。これに り、ガス空間Sの高さhが小さくなるほど、 気孔343の開口率σpが小さくなるように調整 れている。

 また、上記の構成では、複数の通気孔343 配置間隔Pが尾筒32の軸方向に向かうに連れ 変化することにより、通気孔343の開口率σp 調整されることが好ましい(図8参照)。かか 構成では、例えば、通気孔343の径φを一定 維持しつつ通気孔343の開口率σpを調整でき ので、通気孔の径が不均一な構成と比較し 、通気孔343の加工が容易となる利点がある

 例えば、図9に示す実施例では、ガス空間 Sの高さhが尾筒32の軸方向に向かうに連れて 少しており、且つ、複数の通気孔343の配置 隔P1、P2、…、Pnが尾筒32の軸方向に向かうに 連れて狭くなっている(P1>P2>…>Pn)。こ により、ガス空間Sの高さhが小さくなるほ 、通気孔343の開口率σpが大きくなるように 整されている。

[音響管]
 また、このガスタービン1では、特定周波数 帯にかかる吸音特性を調整する音響管344が第 一部材341に配置されることが好ましい(図9参 )。かかる構成では、音響管344により特定周 波数帯の吸音特性が調整されるので、装置の 吸音特性をより効率的に適正化できる利点が ある。例えば、この音響管344の配置により、 周波数特性のブロード化が可能となる(図10参 照)。

 例えば、この実施例では、金属製かつ単 の音響管344が第一部材341に配置されている( 図9参照)。この音響管344は、多孔質金属等か 成る調整部材(抵抗)345を内部に有している そして、この調整部材345の位置が変化する とにより、調整すべき周波数帯が変更可能 なっている(図10参照)。また、音響管344の全 によっても、調整すべき周波数帯が変更可 となっている。なお、音響管344は、第一部 341のいずれの位置(例えば、図9中の破線の 置)に配置されても良い。

[第一部材の肉厚]
 なお、第一部材341の肉厚tによっても、装置 の音響特性が調整され得る(図3および図11参 )。例えば、第一部材341の肉厚tが薄くなるほ ど、装置の音響特性がブロード化される。

 以上のように、本発明にかかるガスター ンは、燃焼器の尾筒に配置される燃焼振動 減装置の外観性を向上できる点で有用であ 。