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Patent Searching and Data


Title:
GLASS COMPOSITION FOR SUBSTRATE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096611
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a glass composition for substrates, which has good polishability while assuring characteristics for FPD substrates, especially for PDP substrates. The glass composition for substrates enables formation of a substrate glass having excellent productivity and workability during polishing process. The glass composition for substrates is characterized by having a glass matrix composition composed of, in mass% based on oxides, 55-75% of SiO2, 5-15% of Al2O3, 0-4% of MgO, more than 5.5% but not more than 12% of CaO, 5-18% of SrO, 0-13% of BaO, 0.5-6% of ZrO2, 0-10% og Na2O, 0-15% of K2O, 6-20% of Na2O + K2O, 17-25% of MgO + CaO + SrO + BaO, and 15-25% of CaO + SrO. The glass composition for substrates is also characterized by having a glass transition temperature of not less than 600˚C, an average thermal expansion coefficient within the temperature range of 50-350˚C of from 75 Œ 10-7/˚C to 90 Œ 10-7/˚C, and an abrasion degree of not less than 98.

Inventors:
NAGAI, Kensuke (Limited 12-1, Yurakucho1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 1008405, JP)
永井 研輔 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 旭硝子株式会社内 Tokyo, 1008405, JP)
Application Number:
JP2009/053440
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
February 25, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ASAHI GLASS COMPANY, LIMITED (12-1, Yurakucho 1-chome Chiyoda-k, Tokyo 05, 1008405, JP)
旭硝子株式会社 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 Tokyo, 1008405, JP)
NAGAI, Kensuke (Limited 12-1, Yurakucho1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 1008405, JP)
International Classes:
C03C3/087; H01J17/16; H01J17/49
Attorney, Agent or Firm:
SENMYO, Kenji et al. (4th Floor, SIA Kanda Square17, Kanda-konyach, Chiyoda-ku Tokyo 35, 1010035, JP)
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Claims:
 酸化物基準の質量%表示で、ガラス母組成として、
SiO 2              55~75%
Al 2 O 3              5~15%
MgO             0~4%
CaO             5.5%超12%以下
SrO             5~18%
BaO             0~13%
ZrO 2              0.5~6%
Na 2 O             0~10%
K 2 O              0~15%
Na 2 O+K 2 O          6~20%
MgO+CaO+SrO+BaO 17~25%
CaO+SrO         15~25%
からなり、
 ガラス転移点が600℃以上であり、50~350℃における平均熱膨張係数が75×10 -7 ~90×10 -7 /℃であり、磨耗度が98以上であることを特徴とする基板用ガラス組成物。
 酸化物基準の質量%表示で、ガラス母組成として、
SiO 2              55~65%
Al 2 O 3              5~10%
MgO             0~3.5%
CaO             5.8~10%
SrO             8~15%
BaO             0~10%
ZrO 2              1~5%
Na 2 O             2~10%
K 2 O              1~13%
Na 2 O+K 2 O          7~17%
MgO+CaO+SrO+BaO 18~25%
CaO+SrO         15~23%
からなることを特徴とする請求項1に記載の基板用ガラス組成物。
 酸化物基準の質量%表示で、ガラス母組成として、
SiO 2              55~65%
Al 2 O 3              8~10%
MgO             0~3.5%
CaO             5.8~10%
SrO             8~15%
BaO             0~10%
ZrO 2              1~5%
Na 2 O             2~8%
K 2 O              1~10%
Na 2 O+K 2 O          7~14%
MgO+CaO+SrO+BaO 18~25%
CaO+SrO         15~23%
からなり、添加剤としてFe 2 O 3 0.06~0.15%を含有し、ガラス表面に銀ペーストを塗布し、焼成を行った後、該銀ペーストを除去した後のガラス表面の黄色着色b * が4以下である請求項1または2に記載の基板用ガラス組成物。
 150℃での体積抵抗率が10 11 ω・cm以上である請求項1または2に記載の基板用ガラス組成物。
Description:
基板用ガラス組成物

 本発明は、フラットパネルディスプレイ( 以下、FPDと略す)用基板、特にプラズマディ プレイパネル(以下、PDPと略す)用基板として 有用で、研磨性に優れた基板用ガラス組成物 に関する。さらに、黄変を抑制する基板用ガ ラス組成物に関する。

 従来、PDPは一般的に、基板ガラス上に金 電極、絶縁ペースト、リブペースト等を550~ 600℃程度の温度で焼成した後、対向板と周囲 をフリットシールすることによって製造され る。従来、PDP基板用ガラスとして建築用また は自動車用として広く用いられるソーダライ ムシリカガラスが一般的に用いられてきた。

 しかし、ソーダライムシリカガラスのガ ス転移点は530~560℃であるため、上記の焼成 温度で熱処理を受けると、基板ガラスが変形 または収縮し、寸法が著しく変化するため、 対向板との電極位置あわせを精度よく実現し がたいという課題があった。

 この基板ガラスの熱変形または熱収縮の 題を解決するため、熱膨張係数がソーダラ ムシリカガラスと近く、ガラス転移点及び 点が高い基板用ガラス組成物が知られてい (特許文献1参照)。

特開平8-165138号公報

 ところで、FPD用基板ガラスは破損防止等 目的として該ガラス端部の面取(研磨)を行 ことがある。また、フロート法により板ガ スを成形した後、ガラス表面の還元層除去 ために研磨を行うことがある。しかしなが 従来の基板用ガラスは研磨作業における作 性が悪く、生産性の低下、製造コストの増 といった問題を引き起こしやすい。

 これに対して、単に研磨性に優れたガラ 組成としたのでは、PDP用の基板ガラスに要 される特性を満たすことが困難である。す わち、ガラス転移点、熱膨張係数、体積抵 率、高温粘度、比重等の特性をPDP用基板ガ スとして満たすべき範囲にすることが困難 ある。

 上記した問題点を解決するため、本発明 PDP用基板としての特性及び品質を確保しつ 、研磨性に優れ、高い生産性で製造できる 板用ガラスの組成物を提供することを目的 する。さらに、本発明は黄変を抑制する基 用ガラス組成物を提供することを目的とす 。黄変とはプラズマを放電させるための銀 極をガラス基板表面に焼成形成することで ガラス基板表面が黄色に変色するという現 をいう。

 上記目的を達成するため、本発明は、酸化 基準の質量%表示で、ガラス母組成として、
SiO 2              55~75%
Al 2 O 3              5~15%
MgO             0~4%
CaO             5.5%超12%以下
SrO             5~18%
BaO             0~13%
ZrO 2              0.5~6%
Na 2 O             0~10%
K 2 O              0~15%
Na 2 O+K 2 O          6~20%
MgO+CaO+SrO+BaO 17~25%
CaO+SrO         15~25%
からなり、
 ガラス転移点が600℃以上であり、50~350℃に ける平均熱膨張係数が75×10 -7 ~90×10 -7 /℃であり、磨耗度が98以上であることを特徴 とする基板用ガラス組成物を提供する。

 本発明の基板用ガラス組成物は、FPD用基板 特にPDP用基板としての特性を確保しつつ、 磨性に優れ、生産性が高く、低コストで製 することができる基板用ガラスを得ること できる。さらに、黄変が生じにくい基板用 ラスを得ることができる。
 また本発明の基板用ガラス組成物は、転移 が高く熱的安定性に優れ、研磨等の加工が 易であるため、太陽電池基板用ガラスとし も有効に使用できる。

図1は、面取された基板用ガラスの端部 の概略断面図である。

符号の説明

 10  基板ガラス
 12  面取部
 T   基板ガラスの厚さ

 以下、本発明の基板用ガラス組成物につい さらに説明する。
 本発明の基板用ガラス組成物は、酸化物基 の質量%表示で、ガラス母組成として、
SiO 2              55~75%
Al 2 O 3              5~15%
MgO             0~4%
CaO             5.5%超12%以下
SrO             5~18%
BaO             0~13%
ZrO 2              0.5~6%
Na 2 O             0~10%
K 2 O              0~15%
Na 2 O+K 2 O          6~20%
MgO+CaO+SrO+BaO 17~25%
CaO+SrO         15~25%
からなる。

 本発明の基板用ガラス組成物において、上 組成に限定する理由は以下の通りである。
 以下において、特に断りのない限り質量%を 単に%で表す。
 SiO 2 :ガラスの骨格を形成する成分で、55%未満で ガラス耐熱性が悪くなる。75%超では熱膨張 数が低下し、ガラスの高温粘性が増加して 解性が悪化するおそれがある。
 SiO 2 の含有量は、55~65%であることが好ましい。よ り好ましくは55~60%、さらに好ましくは55~57%で ある。

 Al 2 O 3 :ガラス転移点を上げ、耐熱性を向上させる 果があるが、5%未満ではこの効果が少ない。 他方、15%超ではガラスの高温粘性が増加し、 溶解性が低下する。
 Al 2 O 3 の含有量は、5~10%であることが好ましい。よ 好ましくは5~8%、さらに好ましくは5~7%であ 。また、黄変を抑制することを考慮すると8~ 10%であることがより好ましい。

 MgO:0~4%であるとガラス溶解時の粘性を下げ 溶解を促進する作用がある。この含有率が4% よりも高いと、得られる基板用ガラスの研磨 性が低下するおそれがある。
 MgOの含有量は、0~3.5%であることが好ましい より好ましくは0~3%である。

 CaO:5.5超12%以下であると基板用ガラスの研磨 性を向上させる効果がある。また、ガラスの 転移点の向上と熱膨張係数の増大、およびガ ラスの高温粘性を下げ、比重を軽くする効果 がある。その含有量が5.5%以下ではガラスの 膨張係数が小さくなりすぎる。また、研磨 の向上が期待できない。他方、12%超では熱 張係数が大きくなりすぎ、かつ失透温度が くなりすぎる。
 CaOの含有量は、6~10%であることが好ましい より好ましくは6~8%、さらに好ましくは6~7.5% ある。黄変を抑制することを考慮すると5.8~ 10%であることが好ましい。より好ましくは5.8 ~8%、さらに好ましくは5.8~7.5%である。

 SrO:CaOと同様に、5~18%であると基板用ガラス 研磨性の向上、ガラスの転移点の向上と熱 張係数の増大、電気抵抗を増加させる効果 ある。その含有量が5%未満ではガラス転移 が低くなりすぎる。また、研磨性の向上が 待できない。他方、18%超ではガラスの熱膨 係数が大きくなりすぎ、比重が大きくなり ぎる。
 SrOの含有量は、8~15%であることが好ましい より好ましくは8~13%、さらに好ましくは9~12% ある。

 BaO:CaO、SrOと同様に、13%以下であると基板用 ガラスの研磨性の向上、ガラスの転移点の向 上と熱膨張係数の増大、およびガラスの高温 粘性を下げる効果があるため、含有させるこ とができる。しかしその含有量が13%超ではガ ラスの熱膨張係数が大きくなりすぎ、比重が 重くなりすぎるため13%以下である。
 BaOの含有量は、10%以下であることが好まし 。より好ましくは9%以下であり、さらに好 しくは8%以下である。
 また、環境負荷を考慮すると、BaOは実質的 含有しないことが特に好ましい。

 MgO+CaO+SrO+BaO:これらが合量で17%未満ではガラ スの高温粘性が上昇しすぎ、ガラス転移点が 低くなりすぎる。他方、これらが合量で25%超 では比重が大きくなりすぎる。
 これらは合量で18~25%であることが好ましく 19~25%であることがより好ましい。

 CaO+SrO:CaO+SrO+BaOが合量で15%未満では基板用ガ ラスの研磨性の向上が図れない。また、ガラ スの高温粘性が上昇しすぎ、ガラス転移点が 低くなりすぎる。他方、これらが合量で25%超 では比重が大きくなりすぎる。
 この中でも、基板用ガラスの研磨性がより 上するので、CaO+SrOは15~25%である。15~23%であ ることが好ましく、15~20%であることがより好 ましい。

 Na 2 O+K 2 O:所定の熱膨張係数とするために、少なくと 一種は必須である。これらの合量が6%未満 は熱膨張係数が小さくなりすぎる。他方合 が20%超ではガラスの耐熱性が低下する。
 これらの合量が7~17%であることが好ましく より好ましくは7~15%である。黄変を抑制する ことを考慮すると7~14%であることが好ましく さらに好ましくは7~13%である。
 この中でNa 2 Oは0~10%であり、K 2 Oは0~15%である。Na 2 Oが2~10%であり、K 2 Oが1~13%であると基板用ガラスの研磨性がより 向上するので好ましい。黄変を抑制すること を考慮するとNa 2 Oが2~8%であり、K 2 Oが1~10%であると好ましく、Na 2 Oが3~8%であり、K 2 Oが1.5~10%であるとより好ましい。

 一方、Li 2 Oは、ガラスの耐熱性を下げるため、不可避 純物以外実質的に含有しない。

ZrO 2 :ガラスの耐熱性及び化学耐久性の向上のた に使用するが、0.5%未満ではその効果が少な 。他方、その含有量が6%超ではガラスの失 温度が高くなりすぎ、熱膨張係数が低くな すぎる。
 ZrO 2 の含有量は、1~5%であることが好ましい。よ 好ましくは1~4%、さらに好ましくは1~3.5%であ 。

 以上から、本発明の基板用ガラス組成物は 酸化物基準の質量%表示で、ガラス母組成と して、
SiO 2              55~65%
Al 2 O 3              5~10%
MgO             0~3.5%
CaO             5.8~10%
SrO             8~15%
BaO             0~10%
ZrO 2              1~5%
Na 2 O             2~10%
K 2 O              1~13%
Na 2 O+K 2 O          7~17%
MgO+CaO+SrO+BaO 18~25%
CaO+SrO         15~23%
からなることが好ましい。
 黄変を抑制することを考慮すると、基板用 ラス組成物はガラス母組成として、
SiO 2              55~65%
Al 2 O 3              8~10%
MgO             0~3.5%
CaO             5.8~10%
SrO             8~15%
BaO             0~10%
ZrO 2              1~5%
Na 2 O             2~8%
K 2 O              1~10%
Na 2 O+K 2 O          7~14%
MgO+CaO+SrO+BaO 18~25%
CaO+SrO         15~23%

からなり、添加剤としてFe 2 O 3 0.06~0.15%を含有することが好ましい。

 さらに、溶解性を向上するため、B 2 O 3 を含有してもよい。ただし、過度に含有する と、基板ガラスの熱膨張係数が低くなり過ぎ るので1.5%未満とすることが好ましい。また 本発明の基板用ガラス組成物には、B 2 O 3 を実質的に含有しないことがより好ましい。

 また、本発明の基板用ガラス組成物の製造 、清澄剤としてSO 3 を添加することが好ましい。SO 3 源として、硫酸カリウム(K 2 SO 4 )、硫酸ナトリウム(Na 2 SO 4 )、硫酸カルシウム(CaSO 4 )等の硫酸塩をガラス原料に投入することが ましいが、製造後の基板用ガラス組成物に 、清澄剤として添加したSO 3 の一部が残存する場合がある。製造後の基板 用ガラス組成物における残存量が0.6%超とな ような量をガラス原料に投入した場合、製 時にガラスが再沸するなどしてガラス中に 泡が残存する傾向がある。
 なお、SO 3 を清澄剤として使用する際、その添加量が、 SO 3 として前記ガラス母組成原料100質量部に対し て10質量部超であると、溶解中にガラス融液 ら分離してしまい、溶け残ってしまう。ま 、0.5質量部未満であると清澄効果が乏しい このため、0.5~10質量部添加するのが好まし 。0.5~8質量部がより好ましく、さらに好ま くは0.5~4質量部、特に好ましくは0.7~2質量部 ある(以下、「質量部」と記した場合、ガラ ス母組成原料100質量部に対する添加量を意味 するものとする。)。
 この場合、基板用ガラス組成物へのSO 3 換算の残存量(含有量)は質量%表示で0.001~0.6% 好ましく、0.002~0.5%がより好ましく、0.005~0.4% がさらに好ましく、0.01~0.4%が特に好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、上記成分 外にガラスの溶解性、清澄性、成形性を改 するため、ガラス母組成原料に対して、SnO 2 、As 2 O 3 、Sb 2 O 3 、P 2 O 5 、F、Clが合量で好ましくは2質量部以下、よ 好ましくは1.5質量部以下となるようにする
 また、基板用ガラス組成物の耐久性向上の め、ガラス母組成原料に対して、La 2 O 3 、TiO 2 、SnO 2 、ZnOが合量で5質量部以下となるように添加 を添加してもよい。
 さらに、基板用ガラス組成物の色調を調整 るため、Fe 2 O 3 、CoO、NiO、Nd 2 O 3 等の着色剤を添加してもよい。このような着 色剤は、ガラス母組成原料に対して、合量で 3質量部以下となるように添加してもよく、1 量部以下となるように添加することが好ま い。
 また、溶解性向上の観点から添加剤としてF e 2 O 3 が0.06%以上含有されていると好ましい。また ガラス黄変を抑制するためFe 2 O 3 が0.15%以下含有されていると好ましい。Fe 2 O 3 は好ましくは0.06~0.14%、よりこの好ましくは0. 07~0.13%、さらに好ましくは0.08~0.12%含有される 。
 本発明のガラス組成物のガラス基板は、ガ ス基板表面に銀電極が形成される際に、銀 極が形成される側のガラス基板表面から深 10μmまでの表層におけるFe 2+ の平均含有量がFe 2 O 3 換算で0.0725%以下であることが好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、高温粘度 従来のPDP基板用ガラスに比べて低くなって ることが好ましい。具体的には、10 2 dPa・sの粘度に相当するガラス融液の温度T 2 が1570℃以下であることが好ましい。
 粘度10 2 dPa・sは、ガラス融液の粘度が十分低くなっ いることを示す基準粘度である。したがっ 、ガラス融液の粘度が10 2 dPa・sとなる温度T 2 は、ガラス融液の基準温度である。
 本発明の基板用ガラス組成物は、その溶解 程を低温で実施することができる。この結 、ガラスの安定した生産が可能となる。ま 、溶解工程時の溶解槽の温度が低くなるの 溶解槽の寿命が延長する。溶解工程の際に 入する燃料の量が少なくなるため、ガラス 造コストが下がる。
 T 2 は、1560℃以下であることが好ましく、より ましくは1550℃以下、さらには1540℃以下であ り、1500℃以下であることが特に好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、10 4 dPa・sの粘度に相当するガラス融液の温度T 4 が1200℃以下であることが好ましい。
 粘度が10 4 dPa・sは、ガラスをフロート成形する際の基 粘度である。したがって、ガラス融液の粘 が10 4 dPa・sとなる温度T 4 は、フロート成形工程におけるガラス融液の 基準温度でもある。
 本発明の基板用ガラス組成物は、フロート 形工程を従来よりも低温で実施することが きる。この結果、ガラスの安定した成形が 能となる。また、フロートバスの寿命が延 する。また、フロート槽を加熱するのに要 る燃料が少なくなるため、基板ガラスの製 コストが下がる。また、フロート槽から引 出されるガラスリボンの温度が低くなるの 、フロート成形につづいて実施される徐冷 程に要するエネルギーが削減される。

 本発明の基板用ガラス組成物は、50~350℃に ける平均熱膨張係数が75×10 -7 ~90×10 -7 /℃の範囲にある。本発明の基板用ガラス組 物をPDP基板に使用する場合、PDPを製造する に使用するフリット材料やペースト材料と て、ガラスの熱膨張係数に対応したものを 用しなければならない。PDPを製造する際に 施される焼成工程の温度領域(50~350℃)におい て、熱膨張係数が上記の範囲から逸脱してい るものを選定することは非常に困難である。
 本発明の基板用ガラス組成物は、熱膨張係 が80×10 -7 ~90×10 -7 /℃の範囲にあることがより好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、比重が2.9 下であることが好ましい。比重が2.9超であ と基板用ガラス組成物が重くなるため、取 い上、特に輸送上好ましくない。基板用ガ ス組成物の比重が2.9以下であることは、大 の基板において特に重要な特性である。
 本発明の基板用ガラス組成物は、比重が2.8 下であることが好ましく、2.75以下であるこ とがより好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、ガラス転 点Tgが600℃以上である。ガラス転移点が600 未満であると、呼称40インチのような大型PDP を製造する場合に熱処理によるガラスの収縮 量が十分小さくならない。
 本発明の基板用ガラス組成物は、Tgが615℃ 上であることがより好ましく、さらに好ま くは630℃以上である。さらには640℃以上、 に650℃以上が好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、150℃での 積抵抗率が10 11 ω・cm以上であることが好ましい。PDPを製造 る際、基板ガラスの表面には銀電極が形成 れる。銀電極に通電した際、通電した電流 一部が銀電極周辺のガラスを流れるのを防 するため、基板用ガラス組成物は絶縁性に れていることが好ましい。150℃での体積抵 率が10 11 ω・cm以上であれば絶縁性に優れており、PDP 大型化または高密度化した場合であっても 基板ガラス上に形成した銀電極に通電した に通電した電流の一部が該銀電極周辺のガ スを流れるおそれがない。
 通常、高温粘度を下げることのみに着目し 基板用ガラス組成物の組成を選択した場合 150℃での体積抵抗率を10 11 ω・cm以上にすることが難しい。本発明の基 用ガラス組成物の場合、150℃でのガラスの 積抵抗率を10 11 ω・cm以上に保ちつつ、ガラスの高温粘度を げることができる。
 本発明の基板ガラスは、150℃でのガラスの 積抵抗率が2×10 11 ω・cm以上であることが好ましく、5×10 11 ω・cm以上であることがより好ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物は、研磨性の 度の一つである磨耗度(FA)が98以上である。 って、ガラスの割れや欠け等の破損防止等 目的とした面取(端部の研磨)の作業性が高 。よって生産性が向上し製造コストを低減 せることができる。
 また、面取品質が向上し、破損率の低減に る歩留まりの向上にも寄与する。また、ガ ス表面への電極形成の際の銀発色防止等を 的としたガラス表面の研磨作業性が高い。 って、生産性が向上し、製造コストを低減 せることができる。
 本発明の基板ガラスは、磨耗度(FA)が100以上 であることが好ましく、105以上であることが より好ましく、105~150であるのが特に好まし 。

 ここで磨耗度は、次のような測定した値を 味するものとする。
 予め質量を測定した測定面積が9cm 2 の試料を、円盤状の鋳鉄製平面皿の表面であ って中心より80mmの位置に保持する。そして これを水平状態を維持しつつ60回/分で回転 せた状態で、表面に水20mlに平均粒径20μmの ルミナ砥粒を添加して得たラップ液を5分間 様に供給する。次に、9.807Nの荷重をかけて ップした後、質量を測定する。そして、ラ プ前後の質量の差から磨耗質量mを求める。
 次に、同じ操作を、日本光学硝子工業会で 定された標準試料(BSC7)について行い、同様 磨耗質量m 0 を求める。
 そして、次式より磨耗度(FA)を求める。

 FA=(m/d)/(m 0 /d 0 )×100
 式中、dは試料の比重、d 0 は標準試料(BSC7)の比重を意味する。この比重 は純水を使用したアルキメデス法で測定した 値を意味するものとする。

 次に上記の破損防止等を目的とした面取(研 磨)について説明する。
 本発明において面取とは、基板ガラスを所 の大きさに切断した後等において端部に生 るエッジ部分を研磨して、例えば図1に示す ように角を落とすように面取断面12を円弧形 にすることである(円弧形状に限定されるわ けではなく、他の形状であってもよい。)。
 面取を行う方法は特に限定されない。例え 従来公知の方法のように、回転されるホイ ル周面に砥粒部が設けられた砥粒付き回転 イールを用いて、板ガラス端部の面取を行 ことができる。

 次に上記の銀発色防止等を目的とした基板 ガラス表面の研磨について説明する。
 表面に還元層が存在する基板ガラス表面に ペーストを焼成して銀電極を形成すると、 該表面が変色する場合があるため、前記還 層を研磨して除去する場合がある。
 研磨を行う方法は特に限定されない。例え 従来公知の方法のように研磨剤として酸化 リウム等を使用し、オスカー式研磨機を用 て、基板ガラス表面を研磨することができ 。
 一方、研磨と関連して、回転されるコア先 に砥粒部が設けられた砥粒付きコアドリル 用いて板ガラスを研削し、容易に孔を開け こともできる。

 本発明の基板用ガラス組成物は、研磨性の の尺度として、ビッカース圧子を200gの荷重 で押し込んだ際のクラックの深さが37μm以上 あることが好ましい。この場合も容易に面 や研磨や孔開を行うことができる。ただし 尺度として考えた場合、クラック深さより 上記磨耗度の方が研磨に則しているため好 しい。
 上記のクラックの深さは、ビッカース圧子 押し込んでできる圧痕を垂直に切断し、端 において垂直クラック深さを測定する。
 本発明の基板用ガラスは上記のクラックの さが39~100μmであることがより好ましい。
 また、本発明の基板用ガラスは、黄変を抑 することを考慮すると、ガラス表面に銀ペ ストを塗布し、焼成を行った後、該銀ペー トを除去した後のガラス表面の黄色着色b * が4以下であることが好ましく、3.5以下であ ことがより好ましく、0~3であることが特に ましい。

 本発明の基板用ガラス組成物によって、 えば次のような方法で基板用ガラスを製造 きる。すなわち、通常使用される各成分の 料を目標成分になるように調合し、これを 解炉に連続式に投入し、1200~1400℃で加熱し 溶融し、1400~1700℃で清澄した後、この溶融 ラスをフロート法により所定の板厚に成形 、徐冷後切断することによって、透明なガ ス基板を得る。

 以下、実施例を用いて本発明をさらに説明 る。
 表1に例1~5(実施例)、例6~8(比較例)、表2に例9 ~13(実施例)のガラス組成を示す。
 表1、2に記載される母組成(SiO 2 ~Zr 2 O)になるように、かつ表2に記載される添加剤 を含有するように原料調製し、該原料100質量 部に対し、硫酸塩をSO 3 換算で0.8質量部添加してガラス原料とし、該 ガラス原料を白金坩堝を用いて、1500~1600℃の 温度で4時間加熱し、溶解した。溶解に当た ては、白金スターラーを挿入し、2時間攪拌 、ガラスの均質化を行った。次いでガラス 液を流し出し、徐冷した後、研磨を行い厚 2.8mmの板状にした。
 こうして得られたガラスについて、ガラス 成(質量%)、ガラス転移点Tg(℃)、50~350℃の平 均熱膨張係数α 50-350 (10 -7 /℃)、150℃での体積抵抗率ρ(ω・cm)、T 2 (℃)、T 4 (℃)、比重(g/cm 3 )、磨耗度およびクラック深さ(μm)を測定した 。結果を表1、2に示した。また、ガラス中のS O 3 の残存量は0.05~0.3質量%であった。なお、表中 のかっこの値は計算値を示す。

 50~350℃の平均熱膨張係数は、示差熱膨張計( TMA)を用いて測定した値であり、JIS R3102(1995 )により求めた値である。
 ガラス転移点はTMAを用いて測定した値であ 、JIS R3103-3(2001年度)により求めた。
 体積抵抗率は3端子法を用いた電極により100 Vを印加した際にガラス中に流れる電流値を 定し、算出した。
 T 2 、T 4 は、例1~13のそれぞれに類似する組成につい 回転粘度計を用いて粘度を測定し、例1~13の ラスの粘度が10 2 dPa・sとなるときの温度T 2 および10 4 dPa・sとなるときの温度T 4 を加重平均により計算して求めた。

 ガラス転移点は、次のようにして求めた。 ラスを徐冷点の温度で30分間保持した後、60 ℃/分の冷却速度で徐冷した。次いでこの徐 したガラスについて、示差式熱膨張計を使 し、室温から屈伏点まで温度に対する熱膨 率の曲線を求めた。この曲線の最初に屈曲 る点の前後で接線を引き、接線の交点に対 する温度をガラス転移点とした。
 b * 値は、次のようにして求めた。上記で得られ たガラスを溶解し、板状に流し出し徐冷し、 両面を鏡面研磨して、厚さ2.8mmの板状ガラス した。該板状ガラス表面に還元反応層を形 させるため、水素10体積%及び窒素90体積%の 囲気の電気炉にて、750℃で5時間加熱を行な った。この還元反応層が設けられた板状ガラ ス表面に銀ペースト(デュポン社製、ドータ ト)を塗布し、200℃/時間で昇温し、560℃、1 間焼成した後、60℃/時間で室温まで降温し 10%の硝酸により銀ペーストを除去した後、 視光透過率を測定した。銀電極下面及びそ 周辺の黄色着色は、この値からC光源のL * a * b * 系色座標の色差b * 値をJIS-Z8729の方法で求めた。

 表1、2から明らかなように、実施例のガラ (例1~5、9~13)は磨耗度が98以上であり研磨性に 優れる。
 さらに、ガラス転移点が600℃以上であり、 膨張係数が75×10 -7 /℃~90×10 -7 /℃であり、体積抵抗率ρが10 11 ω・cm以上であり、PDP用基板ガラスとして適 ている。

 これに対して例6および例8はCaOが5.5%以下で り、さらにCaO+SrOが15%未満であるので磨耗度 が低い。
 また、例7はSrOが5%未満であり、さらにCaO+SrO が15%未満であるので、磨耗度が低い。
 したがって、例6~8のガラスは生産性が低下 る。
 また、例9~13のガラスは、b * が4以下であり、黄変が生じ難いことが確認 きた。

 本発明のガラス組成物となるように原料を 合し、溶解後、フロート法により板ガラス 成形する。所定の寸法に切断後、破損防止 を目的とするガラス端部の面取を行う。ま 、必要に応じガラス表面の還元層除去のた にガラス表面の研磨を行う。
 本発明の組成を有する基板用ガラスは、ガ ス端部の面取(研磨)を効率よく行うことが きる。また、ガラス表面の研磨を効率よく うことができる。その結果、生産性が高く 低コストで目的とする基板用ガラスを製造 ることができる。

 本発明の基板用ガラス組成物は、FPD用基板 特にPDP用基板として好適である。
 なお、本発明の基板用ガラス組成物は、磁 ディスク用基板としても用いることができ 。

 なお、2008年2月27日に出願された日本特許出 願2008-046356号の明細書、特許請求の範囲、図 及び要約書の全内容をここに引用し、本発 の明細書の開示として、取り入れるもので る。