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Title:
GLASS SUBSTRATE LAMINATED DEVICE AND METHOD FOR PRODUCING LAMINATE GLASS SUBSTRATE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/047273
Kind Code:
A1
Abstract:
A glass substrate laminated device, which laminates two glass substrates together, comprises an upper substrate supporting unit constituted to suction support an upper glass substrate, a lower substrate supporting unit constituted to mount and support a lower glass substrate, a seal unit constituted to bring the space including the portion between the upper substrate supporting unit and the lower substrate supporting unit into airtight state, and a pressure reduction unit constituted to reduce the pressure in the space surrounded by the upper substrate supporting unit, the lower substrate supporting unit and the seal unit, wherein the upper substrate supporting unit is provided, on the lower surface thereof, with (A) a substrate suction unit in the shape of a rectangular frame, (B) a substrate suction unit having a shape defined by a rectangular frame, and straight lines or curved lines connecting one or two sets of sides out of four sides which define the rectangle, or (C) a substrate suction unit having a shape defined by a plurality of straight lines or curved lines intersecting mutually.

Inventors:
KONDO Satoshi (Limited. 12-1, Yurakucho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 〒1008405, JP)
近藤 聡 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 旭硝子株式会社内 Tokyo, 〒1008405, JP)
Application Number:
JP2009/067870
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
October 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
Asahi Glass Company, Limited. (12-1, Yurakucho 1-chome Chiyoda-k, Tokyo 05, 〒1008405, JP)
旭硝子株式会社 (〒05 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 Tokyo, 〒1008405, JP)
KONDO Satoshi (Limited. 12-1, Yurakucho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 05, 〒1008405, JP)
International Classes:
C03C27/12; B30B12/00; G02F1/13; G02F1/1333; G09F9/00; G09F9/30; H01L21/683; H01L51/50; H05B33/02; H05B33/10
Attorney, Agent or Firm:
OGURI Shohei et al. (Eikoh Patent Firm, 7-13 Nishi-Shimbashi 1-chome, Minato-k, Tokyo 03, 〒1050003, JP)
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Claims:
 2枚のガラス基板を積層するガラス基板積層装置であって、
 上方のガラス基板を吸着支持すべく構成された上方基板支持ユニット、
 下方のガラス基板を載置支持すべく構成された下方基板支持ユニット、
 前記上方基板支持ユニットと前記下方基板支持ユニットとの間を含む空間を気密状態にすべく構成されたシールユニット、及び、
 前記上方基板支持ユニット、前記下方基板支持ユニット及び前記シールユニットで囲まれた前記空間内を減圧すべく構成された減圧ユニットを備え、
 前記上方基板支持ユニットが、その下面に下記(A)、(B)及び(C)のうちのいずれかの形状の基板吸着ユニットを有する、ガラス基板積層装置。
(A)矩形枠形状の基板吸着ユニット。
(B)矩形枠と、その矩形を構成する4辺のうちの対向する1組又は2組の辺の各々を結ぶ直線又は曲線とからなる形状の基板吸着ユニット。
(C)互いに交差する複数の直線又は曲線からなる形状の基板吸着ユニット。
 さらに、上方のガラス基板の上面に下方へ向かって圧縮空気を吹き付けるべく構成された圧縮空気供給ユニットを有する、請求項1に記載のガラス基板積層装置。
 前記基板吸着ユニットの幅が20mm以下である、請求項1又は2に記載のガラス基板積層装置。
 前記基板吸着ユニットが、静電吸着素子又は粘着部材を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のガラス基板積層装置。
 前記静電吸着素子の電極保持用基材がポリイミド系フィルムである、請求項4に記載のガラス基板積層装置。
 請求項1~5のいずれか1項に記載のガラス基板積層装置を用いて、薄板ガラス基板及び支持ガラス基板の2枚のガラス基板を積層する積層ガラス基板の製造方法であって、
 前記上方基板支持ユニットが有する前記基板吸着ユニットにより吸着された前記薄板ガラス基板と、前記下方基板支持ユニットの上に載置された、上面に樹脂層を有する前記支持ガラス基板とを対向させ、
 前記減圧ユニットにより、前記上方基板支持ユニット、前記下方基板支持ユニット及び前記シールユニットに囲まれた空間内を減圧し、
 その後、前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板とを接触させ、加圧することで2枚のガラス基板を前記樹脂層を介して積層する、積層ガラス基板の製造方法。
 前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板とを接触させた後、前記圧縮空気供給ユニットによって、前記薄板ガラス基板の上面に下方へ向って圧縮空気を吹き付ける、請求項6に記載の積層ガラス基板の製造方法。
 前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板とを接触させた後、前記上方基板支持ユニット、前記下方基板支持ユニット及び前記シールユニットで囲まれた前記空間内もしくは別の加圧装置内にて0.1~1MPaの範囲で加圧処理する、請求項6又は7に記載の積層ガラス基板の製造方法。
 前記薄板ガラス基板の上面面積をS 0 、前記基板吸着ユニットと前記薄板ガラス基板との接触面積をS 1 とするとき、関係式0.02≦S 1 /S 0 ≦0.1を満足する、請求項6~8のいずれか1項に記載の積層ガラス基板の製造方法。
 前記基板吸着ユニットが静電吸着素子を有し、前記薄板ガラス基板に対する前記静電吸着素子の吸着力が、印加電圧1kVにおいて40mN/cm 2 以上である、請求項6~9のいずれか1項に記載の積層ガラス基板の製造方法。
 前記樹脂層が、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びシリコーン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる、請求項6~10のいずれか1項に記載の積層ガラス基板の製造方法。
Description:
ガラス基板積層装置及び積層ガ ス基板の製造方法

 本発明は、ガラス基板積層装置及び積層 ラス基板の製造方法に関する。

 液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置(OLED)、特 にモバイルや携帯電話等の携帯型表示装置の 分野では、表示装置の軽量化、薄型化が重要 な課題となっている。
 この課題に対応するために、表示装置に用 るガラス基板の板厚をさらに薄くすること 望まれている。板厚を薄くする方法として 、一般に、表示装置用部材をガラス基板の 面に形成する前又は形成した後に、フッ酸 を用いてガラス基板をエッチング処理し、 要に応じてさらに物理研磨して薄くする方 が行われる。

 しかしながら、表示装置用部材をガラス基 の表面に形成する前にエッチング処理等を てガラス基板を薄くすると、ガラス基板の 度が低下し、たわみ量も大きくなる。その め既存の製造ラインで処理することができ いという問題が生じる。
 また、表示装置用部材をガラス基板の表面 形成した後にエッチング処理等をしてガラ 基板を薄くすると、表示装置用部材をガラ 基板の表面に形成する過程においてガラス 板の表面に形成された微細な傷が顕在化す 問題、すなわちエッチピットの発生という 題が生じる。

 そこで、このような問題を解決すること 目的として、板厚の薄いガラス基板(以下で は「薄板ガラス基板」ともいう。)を他の支 ガラス基板と貼り合わせて積層体とし、そ 状態で表示装置を製造するための所定の処 を実施し、その後、薄板ガラス基板と支持 ラス基板とを分離する方法等が提案されて る。

 例えば特許文献1には、薄板ガラス基板と 、支持ガラス基板と、を積層させてなる薄板 ガラス積層体であって、前記薄板ガラス基板 と、前記支持ガラス基板と、が易剥離性及び 非粘着性を有するシリコーン樹脂層を介して 積層されていることを特徴とする薄板ガラス 積層体が記載されている。そして、このよう なガラス積層体は、ロールやプレスを用いて 圧着させたり、真空ラミネート法、真空プレ ス法を採用したりして製造できることが記載 されている。

国際公開第2007/018028号パンフレット

 特許文献1に記載のガラス積層体を形成する 場合、通常、真空積層プレス法、すなわち、 支持ガラス基板と薄板ガラス基板とを樹脂層 を介して仮積層した状態でプレス機にセット し、真空引きした後にプレスする方法を適用 する。
 しかし、プレスしても薄板ガラス基板と樹 層との間の泡が残存し、抜けきれないとい 問題が生じる。特に薄板ガラス基板のサイ が大きいと顕著となる。

 この対策としては、例えば、薄板ガラス基 を上側の加圧ユニットに吸着し、保持して 支持ガラス基板と薄板ガラス基板との間に 間を保ち、その状態で両基板が存する空間 真空にし、その後両基板を接触させプレス る方法が考えられる。
 しかしこの場合、真空吸着法によって薄板 ラス基板を加圧ユニットに吸着させて保持 ることはできない。そこで静電吸着法によ て保持することとなるが、従来提案されて る静電吸着法による基板保持方法は、面形 の静電吸着パットを用いてガラス基板を保 する方法であり、これら静電吸着素子のガ ス基板面への接触が広範囲に及んでいた。 のため、当該ガラス基板面に傷等がつく可 性がある。当該ガラス基板面には後工程に いてディスプレイのデバイスを形成するが 傷等が存在すると形成が困難である。

 本発明は上記のような問題点に鑑みてな れたものである。すなわち、ガラス基板間 混入した気泡や塵介等の異物によるガラス 陥の発生を抑制し、エッチピットを発生さ ることなく既存の製造ラインで処理するこ ができ、薄板ガラス基板の表示デバイス形 面に、当該表示デバイスの形成を阻害する うな傷、汚れ等がほぼ存在しない積層ガラ 基板を、簡易かつ経済的に製造することで る装置を提供することを目的とする。また その装置を用いた積層ガラス基板の製造方 を提供することを目的とする。

 本発明者は上記課題を解決するために鋭意 討を重ね、本発明を完成した。
 本発明は以下の(1)~(11)に関する。
(1)2枚のガラス基板を積層するガラス基板積 装置であって、上方のガラス基板を吸着支 すべく構成された上方基板支持ユニット、 方のガラス基板を載置支持すべく構成され 下方基板支持ユニット、前記上方基板支持 ニットと前記下方基板支持ユニットとの間 含む空間を気密状態にすべく構成されたシ ルユニット、及び、前記上方基板支持ユニ ト、前記下方基板支持ユニット及び前記シ ルユニットで囲まれた前記空間内を減圧す く構成された減圧ユニットを備え、前記上 基板支持ユニットが、その下面に下記(A)、(B )及び(C)のうちのいずれかの形状の基板吸着 ニットを有する、ガラス基板積層装置。
(A)矩形枠形状の基板吸着ユニット。
(B)矩形枠と、その矩形を構成する4辺のうち 対向する1組又は2組の辺の各々を結ぶ直線又 は曲線とからなる形状の基板吸着ユニット。
(C)互いに交差する複数の直線又は曲線からな る形状の基板吸着ユニット。
(2)さらに、上方のガラス基板の上面に下方へ 向かって圧縮空気を吹き付けるべく構成され た圧縮空気供給ユニットを有する、上記(1)に 記載のガラス基板積層装置。
(3)前記基板吸着ユニットの幅が20mm以下であ 、上記(1)又は(2)に記載のガラス基板積層装 。
(4)前記基板吸着ユニットが、静電吸着素子又 は粘着部材を有する、上記(1)~(3)のいずれか1 に記載のガラス基板積層装置。
(5)前記静電吸着素子の電極保持用基材がポリ イミド系フィルムである、上記(4)に記載のガ ラス基板積層装置。
(6)上記(1)~(5)のいずれか1項に記載のガラス基 積層装置を用いて、薄板ガラス基板及び支 ガラス基板の2枚のガラス基板を積層する積 層ガラス基板の製造方法であって、前記上方 基板支持ユニットが有する前記基板吸着ユニ ットにより吸着された前記薄板ガラス基板と 、前記下方基板支持ユニットの上に載置され た、上面に樹脂層を有する前記支持ガラス基 板とを対向させ、前記減圧ユニットにより、 前記上方基板支持ユニット、前記下方基板支 持ユニット及び前記シールユニットに囲まれ た空間内を減圧し、その後、前記薄板ガラス 基板と前記支持ガラス基板とを接触させ、加 圧することで2枚のガラス基板を前記樹脂層 介して積層する、積層ガラス基板の製造方 。
(7)前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板 とを接触させた後、前記圧縮空気供給ユニッ トによって、前記薄板ガラス基板の上面に下 方へ向って圧縮空気を吹き付ける、上記(6)に 記載の積層ガラス基板の製造方法。
(8)前記薄板ガラス基板と前記支持ガラス基板 とを接触させた後、前記上方基板支持ユニッ ト、前記下方基板支持ユニット及び前記シー ルユニットで囲まれた前記空間内もしくは加 圧装置内にて0.1~1MPaの範囲で加圧処理する、( 6)又は(7)に記載の積層ガラス基板の製造方法
(9)前記薄板ガラス基板の上面面積をS 0 、前記基板吸着ユニットと前記薄板ガラス基 板との接触面積をS 1 とするとき、関係式0.02≦S 1 /S 0 ≦0.1を満足する、上記(6)~(8)のいずれか1項に 載の積層ガラス基板の製造方法。
(10)前記基板吸着ユニットが静電吸着素子を し、前記薄板ガラス基板に対する前記静電 着素子の吸着力が、印加電圧1kVにおいて40mN/ cm 2 以上である、上記(6)~(9)のいずれか1項に記載 積層ガラス基板の製造方法。
(11)前記樹脂層が、アクリル系樹脂、ポリオ フィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びシ コーン系樹脂からなる群から選ばれる少な とも1種からなる、上記(6)~(10)のいずれか1項 記載の積層ガラス基板の製造方法。

 本発明によれば、ガラス基板間へ混入し 気泡や塵介等の異物によるガラス欠陥の発 を抑制し、エッチピットを発生させること く既存の製造ラインで処理することができ 薄板ガラス基板の表示デバイス形成面に、 該表示デバイスの形成を阻害するような傷 汚れ等がほぼ存在しない積層ガラス基板を 簡易かつ経済的に製造することができる装 を提供することができる。また、その装置 用いた積層ガラス基板の製造方法を提供す ことができる。

図1(a)~(c)は、本発明の積層装置の好適 施例の断面図である。 図2は、本発明の積層装置の好適実施例 の一部を平面図である。 図3(a)~(c)は、本発明の積層装置の好適 施例の静電吸着素子の平面図である。 図4は、比較例の静電吸着素子の平面図 である。

 本発明について詳細に説明する。
 初めに本発明の積層装置について説明し、 に本発明の製造方法について説明する。

 本発明の積層装置について説明する。
 本発明の積層装置は、2枚のガラス基板を積 層するガラス基板積層装置であって、上方の ガラス基板を吸着支持すべく構成された上方 基板支持ユニット、下方のガラス基板を載置 支持すべく構成された下方基板支持ユニット 、前記上方基板支持ユニットと前記下方基板 支持ユニットとの間を含む空間を気密状態に すべく構成されたシールユニット、及び、前 記上方基板支持ユニット、前記下方基板支持 ユニット及び前記シールユニットで囲まれた 前記空間内を減圧すべく構成された減圧ユニ ットを備え、前記上方基板支持ユニットが、 その下面に特定の形状の基板吸着ユニットを 有する、ガラス基板積層装置である。

 本発明の積層装置の好適実施例を挙げ、図 用いて説明する。
 図1、図2は、本発明の積層装置の好適実施 である積層装置10を示す図である。図1(a)~(c) 断面図であり、図2は上方基板支持ユニット である上定盤12のみ(薄板ガラス基板24が吸着 ていない状態)を下側から見た図である。な お、図2では支柱13及びシール16との接続する 分については省略して記している。

 図1において積層装置10は、上方基板支持ユ ットである上定盤12と、下方基板支持ユニ トである下定盤14と、シールユニットである シール16とを備え、さらに図示しない減圧ユ ットを備えている。
 また、図1において、上定盤12は薄板ガラス 板24を吸着しており、下定盤14は支持ガラス 基板20を固定している。支持ガラス基板20は 面に樹脂層22を有し、下面が下定盤14と接触 ている。
 なお、説明の便宜上、上定盤12が吸着する ラス基板を「薄板ガラス基板24」としている のであって、上定盤12は「板厚が薄いガラス 板」でなくても吸着できる。

 積層装置10における下定盤14について説明す る。
 下定盤14はガラス基板を略水平な状態で保 できるステージであり、下定盤14自体は略水 平に設置されている。また、下定盤14はその 面にガラス基板を固定することができる。 定盤14と上定盤12と近づけて2枚のガラス基 を圧着すると、ステージ上に載置したガラ 基板に力が加わるが、この際にガラス基板 動かない程度に、下定盤14はガラス基板を固 定して保持することができる。
 図1(a)~(c)は、下定盤14の上面に樹脂層22を有 る支持ガラス基板20が固定され保持されて る状態を示している。

 ここで、下定盤14における支持ガラス基板20 と接触する面、すなわち支持ガラス基板20が 置される下定盤14の上面は、水平面ではな 、例えば梨地状の面であることが好ましい
 また、積層装置10では、上定盤12、下定盤14 びシール16とで囲まれた空間30を減圧するた めに用いる減圧孔145が、下定盤14に形成され いる。

 積層装置10における上定盤12について説明す る。
 上定盤12は支柱13によって支えられており、 下定盤14の上側に、下定盤14と対向するよう 略水平に設置されている。また、上定盤12は 、支柱13を介して、下定盤14と対向した状態 保ったまま上下方向に移動することができ 。図1(b)は、図1(a)の状態から上定盤12を下方 に移動させ、シール16の下端が下定盤14に付 いた状態を示している。また、図1(c)は、図1( b)の状態から上定盤12をさらに下方向に移動 せ、薄板ガラス基板24と支持ガラス基板20と 樹脂層22を介して密着させた状態を示して る。
 図1に示す実施形態では、上定盤12のみが上 方向に移動して、薄板ガラス基板24と支持 ラス基板20とを樹脂層22を介して密着させた 、本発明はこれに制限されず、下定盤14の が上下方向に移動して密着させても良いし 上定盤12及び下定盤14の両方が上下方向に移 して密着させても良い。

 上定盤12はその下面の一部に基板吸着ユニ トである静電吸着素子121を有しており、図 しない装置によって静電吸着素子121に電圧 印加できる。印加すると静電気力によって 静電吸着素子121の下面にガラス基板(薄板ガ ス基板24)を吸着することができる。ここで 薄板ガラス基板24を、下定盤14の上面に載置 された支持ガラス基板20と略平行な状態を保 たまま、吸着することができる。
 また、静電吸着素子121に吸着した薄板ガラ 基板24はたわむ場合があるので、図1に示す うに、薄板ガラス基板24の上面と上定盤12の 下面との間に、空間123が形成されていること が好ましい。空間123が存する場合、上定盤12 、空間123と後述する空間30とを繋ぐ通気孔12 5が形成されている必要がある。空間30と同様 に空間123内も減圧状態にすることができるか らである。

 静電吸着素子121における電極保持用基材 、ガラス基板を吸着できるものであれば制 されず、例えば従来公知のものを用いるこ ができる。例えば有機フィルム系、セラミ クス系を用いることができる。また、薄板 ラス基板24と支持ガラス基板20とを密着する 際に静電吸着素子121に圧縮応力が加わるため 、有機フィルム系が好ましく、ポリイミド系 フィルムであることが好ましい。

 また、静電吸着素子121の形状は限定され、 えば図2に示すような矩形枠状の形状のもの である。このような矩形枠状の静電吸着素子 121は、薄板ガラス基板24における表示デバイ 形成面(すなわち、樹脂層と密着しない方の 主面)に、当該表示デバイスの形成を阻害す ような傷、汚れ等がほぼ形成しない。表示 バイスをガラス基板の表面に形成する際、 常、ガラス基板の最外殻部分には表示デバ スを形成しないからである。このような矩 枠状であると、薄板ガラス基板24が大きなも の(例えば1000mm×1000mm、厚さ0.4mmのガラス板)で あっても、静電吸着素子によって吸着するこ とができる。
 なお、本発明の積層装置における上方基板 持ユニット及び下方基板支持ユニットは、 のような大きさの2枚のガラス基板を積層す ることができる大きさであることが好ましい 。

 また、静電吸着素子121の幅(図2において x」で示した長さ)が20mm以下であることが好 しく、1mm~15mmであることがより好ましく、3mm ~8mmであることがより好ましく、5mm程度であ ことがさらに好ましい。このような幅であ と、静電吸着素子121が薄板ガラス基板24を比 較的容易に吸着することができる。また、こ のような幅であると、薄板ガラス基板から切 出すことができるディスプレイ等の数が多く なるので好ましい。

 また、静電吸着素子121の形状は、図2に示し た矩形枠状の形状の他、例えば、図3(a)~(c)に すような形状であってもよい。図3(a)は、矩 形枠と、その矩形を構成する4辺のうちの対 する1組の辺の中央を結ぶ直線とからなる形 である。図3(b)は、矩形枠と、その矩形を構 成する4辺のうちの対向する2組の辺の各々の 央を結ぶ直線とからなる形状である。図3(c) は互いに直交する2つの直線からなる形状で る。
 ここで、本発明の積層装置においては、静 吸着素子121の形状は、図3(a)における「1組 辺の中央を結ぶ直線」が「中央」でないも であってよく、また「直線」ではなく「曲 」のものであってもよい。また、図3(b)、(c) おいても同様である。また、図3(c)における 「2つの直線」が3以上の直線であってもよく 「2つの直線が直交」ではなく、「2つの直 が交差」するものでもよい。薄板ガラス基 を切出して形成するディスプレイ等の形状 矩形の場合は、「曲線」であるよりも「直 」であることが好ましい。切出すことがで るディスプレイ等の数が多くなるからであ 。ディスプレイ等の形状が矩形ではない場 は、「曲線」のほうが好ましい場合がある

 本発明の積層装置において基板吸着ユニ トは、上記の静電吸着素子の他、粘着部材 あってもよい。粘着部材として、具体的に シリコーン樹脂製粘着材、アクリル樹脂製 着材、ウレタン樹脂製粘着材、天然ゴム系 着材等が挙げられる。

 積層装置10におけるシール16について説明す る。
 シール16は、上定盤12及び下定盤14の側面側 存在している。そして、上定盤12と下定盤14 とシール16とで、気密な空間30を形成するこ ができる。空間30は上定盤12と下定盤14との 部分の空間を含む空間である。
 積層装置10ではシール16の上端が上定盤12に 定されており、上定盤12を下定盤14に近づけ ることで、シール16の下端が下定盤14に付き 気密な空間30を形成することができる。図1(a )では空間30は形成されていないが、図1(a)の 態から上定盤12を下方向に移動させシール16 下端が下定盤14に付くと、図1(b)に示すよう 空間30が形成される。また、図1(b)に示すよ に、上定盤12の静電吸着素子121に吸着して る薄板ガラス基板24と樹脂層22とが離れた状 を保ったまま、気密な空間30を形成するこ ができる。
 図1(b)に示すように、空間30を形成した後、 圧孔145を介して減圧ユニットによって空間3 0の内部を減圧することができる。空間30の内 部を減圧状態にすると、通気孔125を介して空 間123の内部も同程度の減圧状態となる。

 本発明の積層装置の好適実施例として、 記のような積層装置10が挙げられる。

 本発明の積層装置は、さらに、上方のガラ 基板の上面に下方へ向かって圧縮空気を吹 付けるべく構成された圧縮空気供給ユニッ を備えることが好ましい。
 例えば、上記の図2に示した形状の基板吸着 ユニットを有している積層装置10において、 定盤12が圧縮空気供給ユニットを有してい と、例えば図1(c)の状態において、上方から 方へ向って薄板ガラス基板24の上面の重心 近へ圧縮空気を吹き付けることで、薄板ガ ス基板24と樹脂層22とをより密着させること できるので好ましい。
 上方基板支持ユニットが圧縮空気供給ユニ ト(図示しない)を複数有しており、上方の ラス基板の上面における複数箇所に圧縮空 を吹き付けることができると好ましい。

 本発明の積層装置を構成する各部の材質 大きさ等は特に限定されず、例えば従来公 の真空プレス装置と同様であってよい。

 次に、本発明の製造方法について説明する
 本発明の製造方法は、上記の本発明の積層 置を用いて、薄板ガラス基板及び支持ガラ 基板の2枚のガラス基板を積層する積層ガラ ス基板の製造方法であって、前記上方基板支 持ユニットが有する前記基板吸着ユニットに より吸着された前記薄板ガラス基板と、前記 下方基板支持ユニットの上に載置された、上 面に樹脂層を有する前記支持ガラス基板とを 対向させ、前記減圧ユニットにより、前記上 方基板支持ユニット、前記下方基板支持ユニ ット及び前記シールユニットに囲まれた空間 内を減圧し、その後、前記薄板ガラス基板と 前記支持ガラス基板とを接触させ、加圧する ことで2枚のガラス基板を前記樹脂層を介し 積層する、積層ガラス基板の製造方法であ 。

 本発明の製造方法では、初めに上方基板 持ユニットが有する基板吸着ユニットに、 板ガラス基板を吸着することが好ましい。 着する方法は限定されないが、例えば好適 施例である積層装置10を用いた場合であれ 、初めに薄板ガラス基板24を下定盤14の上面 載置し、次に上定盤12を下降させ、静電吸 素子121と薄板ガラス基板24とを密着させ、静 電吸着素子121を印加して薄板ガラス基板24を 着した後、上定盤12を上昇させる方法が挙 られる。ここで薄板ガラス基板24を載置した 下定盤14の表面の水平度及び平滑度が高いと 薄板ガラス基板24と下上盤14の表面とが密着 してしまい、静電吸着素子121によって薄板ガ ラス基板24を吸着した状態を保ったまま上定 12を上昇させることが困難となるので好ま くない。よって、下定盤14の上面は梨地状で あったり、上面の一部に溝を有するものであ ったりすることが好ましい。

 また、静電吸着素子121の薄板ガラス基板24 対する吸着力が、印加電圧1kVにおいて40mN/cm 2 以上であることが好ましい。吸着がより強固 になるからである。
また、静電吸着素子の吸着能力は導体>半 体>>絶縁体の順で能力が低下し、特に無 アルカリガラスはソーダライムガラスに比べ 更に吸着能力が低いが、上記のように吸着能 力が印加電圧1kVにおいて40mN/cm 2 以上、好ましくは60mN/cm 2 以上、さらに好ましくは80mN/cm 2 以上であると、薄板ガラス基板24が無アルカ ガラスであっても上方基板支持ユニットに って容易に保持することができるので好ま い。
 なお、薄板ガラス基板自体の性状、製造方 等は後述する。

 本発明の製造方法では、好ましくは上記の うにして基板吸着ユニットに薄板ガラス基 を吸着した後に、下方基板支持ユニットの に支持ガラス基板を載置する。ここで、予 支持ガラス基板の上面に樹脂層を形成して き、載置の際は樹脂層が上側となるように 持ガラス基板を下方基板支持ユニットの上 載置する。そして、図1(a)に示すように、薄 板ガラス基板と支持ガラス基板とを対向させ る。
 なお、樹脂層及び支持ガラス基板自体の性 、製造方法等は後述する。

 本発明の製造方法では、上記のようにし 薄板ガラス基板と支持ガラス基板とを対向 せた後に、上方基板支持ユニット、下方基 支持ユニット及びシールユニットによって 密な空間を形成する。例えば図1(b)に示すよ うに、上定盤12を下降させてシール16の下端 下定盤14の上面に密着させることで、気密な 空間30を形成することができる。ここで気密 空間とは、外部から内部へ空気が入らない 度に密閉された空間を意味する。

 次に、減圧ユニットにより、上方基板支 ユニット、下方基板支持ユニット及びシー ユニットに囲まれた空間内を減圧する。例 ば図1(b)に示す状態において、減圧孔145を介 して公知の減圧装置によって空間30の内部を 圧する。ここで、通気孔125を介して空間123 減圧される。これにより、薄板ガラス基板2 4は略水平状態を保つことができる。通気孔12 5が存在しないと空間123と空間30との気圧差が 生じるため、薄板ガラス基板24が変形する可 性がある。

 次に、薄板ガラス基板と支持ガラス基板と 接触させ、加圧する。例えば図1(c)に示すよ うに上定盤12を下降させることで行うことが きる。
 ここで、薄板ガラス基板の上面面積をS 0 、基板吸着ユニットと薄板ガラス基板との接 触面積をS 1 とするとき、関係式0.02≦S 1 /S 0 ≦0.1を満足することが好ましく、0.025≦S 1 /S 0 ≦0.08を満足することがより好ましく、0.03≦S 1 /S 0 ≦0.06を満足することがさらに好ましい。こ ような範囲であると、基板吸着ユニットに って薄板ガラス基板を比較的容易に吸着す ことができ、また、薄板ガラス基板から切 すことができるディスプレイ等の数が多く るからである。

 ここで、薄板ガラス基板と支持ガラス基板 を接触させた後に、圧縮空気供給ユニット よって、薄板ガラス基板の上面に下方へ向 て圧縮空気を吹き付けることが好ましい。 なわち、薄板ガラス基板と支持ガラス基板 を加圧しながら、又は加圧した後に、圧縮 気供給ユニットによって、薄板ガラス基板 上面に下方へ向って圧縮空気を吹き付ける とが好ましい。基板吸着ユニットによる薄 ガラス基板の吸着がより強固なるからであ 。
 また、本発明の製造方法は、前記気密な空 30を加圧状態にし、薄板ガラス基板24と樹脂 層22との密着を促すことが好ましい。また、 記気密な空間30を加圧状態にするのではな 、一旦積層装置10から薄板ガラス基板24と樹 層22とを密着させた積層ガラス基板を取り し、別の加圧装置内に該積層ガラス基板を れ、該加圧装置内を加圧することで薄板ガ ス基板24と樹脂層22との密着を促しても良い 加える圧力は0.1~1MPaであることが好ましく 0.1~0.6MPaであることがより好ましい。加える 力が0.1MPa未満であると密着を促す効果が充 に得られず好ましくない。また、加える圧 が1MPaを超えると大型の加圧装置を新たに敷 設する必要があり経済的ではない。

 また、樹脂層の表面に薄板ガラス基板を 着させる際には、薄板ガラス基板の表面を 分に洗浄し、クリーン度の高い環境で積層 ることが好ましい。樹脂層と薄板ガラス基 との間に異物が混入しても、樹脂層が変形 るので薄板ガラス基板の表面の平坦性に影 を与えることはないが、クリーン度が高い どその平坦性は良好となるので好ましい。

 このような本発明の製造方法によって、2 枚のガラス基板を樹脂層を介して積層する積 層ガラスを得ることができる。このような積 層ガラスを、以下では「本発明の積層ガラス 基板」ともいう。

 本発明の積層ガラス基板について説明する
 本発明の積層ガラス基板において薄板ガラ 基板と樹脂層とは、非常に近接した、相対 る固体分子間におけるファンデルワールス に起因する力、すなわち、密着力によって 脂層と密着する。この場合、支持ガラス基 と薄板ガラス基板とを積層させた状態に保 することができる。
 また、本発明の積層ガラス基板は、本発明 製造方法によって製造されているので、薄 ガラス基板と樹脂層が固定された支持ガラ 基板とを、泡の噛み込み無く積層されてい 。
 また、本発明の積層ガラス基板は、薄板ガ ス基板の表示デバイス形成面に、当該表示 バイスの形成を阻害するような傷、汚れ等 ほぼ存在しない。

 本発明の積層ガラス基板における薄板ガラ 基板について説明する。
 薄板ガラス基板の厚さ、形状、大きさ、物 (熱収縮率、表面形状、耐薬品性等)、組成 は特に限定されず、例えば従来のLCD、OLED等 表示装置用のガラス基板と同様であってよ 。薄板ガラス基板は、TFTアレイ用ガラス基 であることが好ましい。

 薄板ガラス基板の厚さは0.7mm未満であるこ が好ましく、0.5mm以下であることがより好ま しく、0.4mm以下であることがさらに好ましい また、0.05mm以上であることが好ましく、0.07 mm以上であることがより好ましく、0.1mm以上 あることがさらに好ましい。
 薄板ガラスの形状は限定されないが、矩形 あることが好ましい。
 薄板ガラスの大きさは限定されないが、例 ば矩形の場合は100~2000mm×100~2000mmであってよ く、500~1000mm×500~1000mmであることがより好ま い。

 なお、薄板ガラスの厚さ及び大きさは、 さはレーザーフォーカス変位計を用いて面 9点を測定した値の平均値を持って表し、大 きさは鋼尺を用いて短辺・長辺をそれぞれ計 測した値を意味するものとする。後述する支 持ガラス基板の厚さ及び大きさについても同 様とする。

 このような厚さ及び大きさであっても、 発明の積層ガラス基板は薄板ガラス基板と 持ガラス基板とを容易に剥離することがで る。

 薄板ガラス基板の熱収縮率、表面形状、耐 品性等の特性も特に限定されず、製造する 示装置の種類により異なる。
 また、薄板ガラス基板の熱収縮率は小さい とが好ましい。具体的には熱収縮率の指標 ある線膨張係数が200×10 -7 /℃以下であるものを用いることが好ましい 前記線膨張係数は、100×10 -7 /℃以下であることがより好ましく、45×10 -7 /℃以下であることがさらに好ましい。その 由は熱収縮率が大きいと高精細な表示装置 作ることができないためである。
 なお、本発明において線膨張係数はJIS R3102 (1995年)に規定のものを意味する。

 薄板ガラス基板の組成は、例えばアルカ ガラスや無アルカリガラスと同様であって い。中でも、熱収縮率が小さいことから無 ルカリガラスであることが好ましい。

 本発明の積層ガラス基板における支持ガラ 基板について説明する。
 支持ガラス基板は樹脂層を介して薄板ガラ 基板を支持し、薄板ガラス基板の強度を補 する。

 支持ガラス基板の厚さ、形状、大きさ、物 (熱収縮率、表面形状、耐薬品性等)、組成 は特に限定されない。
 支持ガラス基板の厚さは特に限定されない 、現行の製造ラインで処理できるような厚 であることが好ましい。例えば0.1~1.1mmの厚 であることが好ましく、0.3~0.8mmであること より好ましく、0.4~0.7mmであることがさらに ましい。
 例えば、現行の製造ラインが厚さ0.5mmの基 を処理するように設計されたものであって 薄板ガラス基板の厚さが0.1mmである場合、支 持ガラス基板の厚さと樹脂層の厚さとの和を 0.4mmとする。また、現行の製造ラインは厚さ 0.7mmのガラス基板を処理するように設計さ ているものが最も一般的であるが、例えば 板ガラス基板の厚さが0.4mmならば、支持ガラ ス基板の厚さと樹脂層の厚さとの和を0.3mmと る。
 支持ガラス基板の厚さは、前記薄板ガラス 板よりも厚いことが好ましい。

 支持ガラス基板の形状は限定されないが、 形であることが好ましい。
 支持ガラス基板の大きさは限定されないが 前記薄板ガラス基板と同程度であることが ましく、前記ガラス基板よりもやや大きい( 縦方向又は横方向の各々が0.05~10mm程度大きい )ことが好ましい。理由は、表示装置用パネ 製造時の位置決めピン等のアライメント装 の接触から前記薄板ガラス基板の端部を保 しやすいこと、及び薄板ガラス基板と支持 ラス基板との剥離をより容易に行うことが きるからである。
 支持ガラス基板は線膨張係数が前記薄板ガ ス基板と実質的に同一であってよく、異な てもよい。実質的に同一であると、本発明 積層ガラス基板を熱処理した際に、薄板ガ ス基板又は支持ガラス基板に反りが発生し い点で好ましい。

 薄板ガラス基板と支持ガラス基板との線膨 係数の差は300×10 -7 /℃以下であることが好ましく、100×10 -7 /℃以下であることがより好ましく、50×10 -7 /℃以下であることがさらに好ましい。

 支持ガラス基板の組成は、例えばアルカ ガラス、無アルカリガラスと同様であって い。中でも、熱収縮率が小さいことから無 ルカリガラスであることが好ましい。

 本発明の積層ガラス基板における樹脂層に いて説明する。
 本発明の積層ガラス基板において、樹脂層 前記支持ガラス基板の一方の主面(以下、支 持ガラス基板における「第1主面」という。 た、他方の主面を「第2主面」という場合が る。)に固定されている。そして、樹脂層は 、前記薄板ガラス基板の一方の主面(以下、 板ガラス基板における「第1主面」という。 た、他方の主面を「第2主面」という場合が ある。)と密着しているが、容易に剥離する とができる。すなわち樹脂層は、前記薄板 ラス基板に対して易剥離性を有する。

 本発明の積層ガラス基板において、樹脂 と薄板ガラス基板とは粘着剤が有するよう 粘着力によっては付いていないと考えられ 固体分子間におけるファンデルワールス力 起因する力、すなわち、密着力によって付 ていると考えられる。

 樹脂層の厚さは特に限定されない。1~100μm あることが好ましく、5~30μmであることがよ 好ましく、7~20μmであることがさらに好まし い。樹脂層の厚さがこのような範囲であると 、薄板ガラス基板と樹脂層との密着が十分に なるからである。
また、気泡や異物が介在しても、薄板ガラス 基板のゆがみ欠陥の発生を抑制することがで きるからである。また、樹脂層の厚さが厚す ぎると、形成するのに時間及び材料を要する ため経済的ではない。

 ここで樹脂層の厚さは、レーザーフォーカ 変位計を用いて面内9点を測定した値の平均 値を意味するものとする。
 なお、樹脂層は2層以上からなっていてもよ い。その場合、「樹脂層の厚さ」は全ての層 の合計の厚さを意味するものとする。
 また、樹脂層が2層以上からなる場合は、各 々の層を形成する樹脂の種類が異なってもよ い。

 樹脂層は、前記薄板ガラス基板の第1主面 に対する樹脂層の表面の表面張力が30mN/m以下 であることが好ましく、25mN/m以下であること がより好ましく、22mN/m以下であることがさら に好ましい。このような表面張力であると、 より容易に薄板ガラス基板と剥離することが でき、同時に薄板ガラス基板との密着も十分 になるからである。

 また、樹脂層は、ガラス転移点が室温(25 程度)よりも低い材料又はガラス転移点を有 しない材料からなることが好ましい。非粘着 性の樹脂層となり、より易剥離性を有し、よ り容易に薄板ガラス基板と剥離することがで き、同時に薄板ガラス基板との密着も十分に なるからである。

 また、樹脂層が耐熱性を有していることが ましい。例えば前記薄板ガラス基板の第2主 面上に表示装置用部材を形成する場合に、樹 脂層を有する積層ガラス基板を熱処理に供す るからである。
 また、樹脂層の弾性率が高すぎると薄板ガ ス基板との密着性が低くなるので好ましく い。また弾性率が低すぎると易剥離性が低 なるので好ましくない。

 樹脂層を形成する樹脂の種類は特に限定 れない。例えばアクリル樹脂、ポリオレフ ン系樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコー 樹脂が挙げられる。二種類の樹脂を混合し 用いることもできる。中でもシリコーン樹 が好ましい。シリコーン樹脂は耐熱性に優 かつ薄板ガラス基板に対する易剥離性に優 るためである。シリコーン樹脂層は例えば4 00℃程度で1時間程度処理しても、易剥離性が ほぼ劣化しない点も好ましい。また、シリコ ーン樹脂が支持ガラス基板表面のシラノール 基と縮合反応するので、シリコーン樹脂層を 支持ガラス基板の表面(第1主面)に固定し易い からである。

 また、樹脂層はシリコーン樹脂の中でも 離紙用シリコーンからなることが好ましく その硬化物であることが好ましい。剥離紙 シリコーンは直鎖状のジメチルポリシロキ ンを分子内に含むシリコーンを主剤とする のである。この主剤と架橋剤とを含む組成 を、触媒、光重合開始剤等を用いて前記支 ガラス基板の表面(第1主面)に硬化させて形 した樹脂層は、優れた易剥離性を有するの 好ましい。また、柔軟性が高いので、薄板 ラス基板と樹脂層との間へ気泡や塵介等の 物が混入しても、薄板ガラス基板のゆがみ 陥の発生を抑制することができるので好ま い。

 このような剥離紙用シリコーンは、その 化機構により縮合反応型シリコーン、付加 応型シリコーン、紫外線硬化型シリコーン び電子線硬化型シリコーンに分類されるが いずれも使用することができる。これらの でも付加反応型シリコーンが好ましい。硬 反応のし易さ、樹脂層を形成した際に易剥 性の程度が良好で、耐熱性も高いからであ 。

 また、剥離紙用シリコーンは形態的に溶 型、エマルジョン型及び無溶剤型があり、 ずれの型も使用可能である。これらの中で 無溶剤型が好ましい。生産性、安全性、環 特性の面が優れるからである。また、樹脂 を形成する際の硬化時、すなわち、加熱硬 、紫外線硬化又は電子線硬化の時に発泡を じる溶剤を含まないため、樹脂層中に気泡 残留し難いからである。

 また、剥離紙用シリコーンとして、具体的 は市販されている商品名又は型番としてKNS- 320A,KS-847(いずれも信越シリコーン社製)、TPR67 00(GE東芝シリコーン社製)、ビニルシリコーン 「8500」(荒川化学工業株式会社製)とメチルハ イドロジェンポリシロキサン「12031」(荒川化 学工業株式会社製)との組み合わせ、ビニル リコーン「11364」(荒川化学工業株式会社製) メチルハイドロジェンポリシロキサン「1203 1」(荒川化学工業株式会社製)との組み合わせ 、ビニルシリコーン「11365」(荒川化学工業株 式会社製)とメチルハイドロジェンポリシロ サン「12031」(荒川化学工業株式会社製)との み合わせ等が挙げられる。なお、KNS-320A、KS -847及びTPR6700は、あらかじめ主剤と架橋剤と 含有しているシリコーンである。
 また、樹脂層を形成するシリコーン樹脂は シリコーン樹脂層中の成分が薄板ガラス基 に移行しにくい性質、すなわち低シリコー 移行性を有することが好ましい。

 支持ガラス基板の表面(第1主面)に樹脂層 形成する方法は特に限定されない。例えば ィルム状の樹脂を支持ガラス基板の表面に 着する方法が挙げられる。具体的にはフィ ムの表面と高い接着力を付与するために支 ガラス基板の表面に表面改質処理(プライミ ング処理)を行い、支持ガラス基板の第1主面 接着する方法が挙げられる。例えば、シラ カップリング剤のような化学的に密着力を 上させる化学的方法(プライマー処理)や、 レーム(火炎)処理のように表面活性基を増加 させる物理的方法、サンドブラスト処理のよ うに表面の粗度を増加させることにより引っ かかりを増加させる機械的処理方法などが例 示される。

 また、例えば公知の方法によって樹脂層と る樹脂組成物を支持ガラス基板の第1主面上 にコートする方法が挙げられる。公知の方法 としてはスプレーコート法、ダイコート法、 スピンコート法、ディップコート法、ロール コート法、バーコート法、スクリーン印刷法 、グラビアコート法が挙げられる。このよう な方法の中から、樹脂組成物に種類に応じて 適宜選択することができる。
 例えば、無溶剤型の剥離紙用シリコーンを 脂組成物として用いた場合、ダイコート法 スピンコート法又はスクリーン印刷法が好 しい。

 また、樹脂組成物を支持ガラス基板の第1主 面上にコートする場合、その塗工量は1~100g/m 2 であることが好ましく、5~20g/m 2 であることがより好ましい。
 例えば付加反応型シリコーンからなる樹脂 を形成する場合、直鎖状のジメチルポリシ キサンを分子内に含むシリコーン(主剤)、 橋剤及び触媒を含む樹脂組成物を、上記の クリーン印刷法等の公知の方法により支持 ラス基板上に塗工し、その後に加熱硬化さ る。加熱硬化条件は、触媒の配合量によっ も異なるが、例えば、主剤及び架橋剤の合 量100質量部に対して、白金系触媒を2質量部 合した場合、大気中で50℃~250℃、好ましく 100℃~200℃で反応させる。また、この場合の 反応時間は5~60分間、好ましくは10~30分間とす る。低シリコーン移行性を有するシリコーン 樹脂層とするためには、シリコーン樹脂層中 に未反応のシリコーン成分が残らないように 硬化反応をできるだけ進行させることが好ま しい。上記のような反応温度及び反応時間で あると、シリコーン樹脂層中に未反応のシリ コーン成分が残らないようにすることができ るので好ましい。上記した反応時間よりも長 すぎたり反応温度が高すぎたりする場合には 、シリコーン樹脂の酸化分解が同時に起こり 低分子量のシリコーン成分が生成して、シリ コーン移行性が高くなる可能性がある。シリ コーン樹脂層中に未反応のシリコーン成分が 残らないように硬化反応をできるだけ進行さ せることは、加熱処理後の剥離性を良好にす るためにも好ましい。

 また、例えば樹脂層を剥離紙用シリコー を用いて製造した場合、支持ガラス基板上 塗工した剥離紙用シリコーンを加熱硬化し シリコーン樹脂層を形成した後、本発明の 層装置を用いた本発明の製造方法によって 支持ガラス基板のシリコーン樹脂形成面に 板ガラス基板を積層させる。剥離紙用シリ ーンを加熱硬化させることによって、シリ ーン樹脂硬化物が支持ガラス基板の表面と 学的に結合する。また、アンカー効果によ てシリコーン樹脂層が支持ガラス基板の表 と結合する。これらの作用によって、シリ ーン樹脂層が支持ガラス基板に強固に固定 れる。

 このような本発明の積層ガラス基板を用い 、支持体付き表示装置用パネルを製造する とができる。
 この支持体付き表示装置用パネルは、本発 の積層ガラス基板における前記薄板ガラス 板の第2主面に、さらに表示装置用部材を有 するものである。
 この支持体付き表示装置用パネルは、本発 の積層ガラス基板における前記薄板ガラス 板の第2主面に、表示装置用部材を形成する ことで得ることができる。本発明の製造方法 によって得られた本発明の積層ガラス基板は 、薄板ガラス基板の表示デバイス形成面に、 当該表示デバイスの形成を阻害するような傷 、汚れ等がほぼ存在しないので、表示装置用 部材を問題なく形成することができる。

 表示装置用部材とは、従来のLCD、OLED等の表 示装置用のガラス基板がその表面に有する発 光層、保護層、アレイ、カラーフィルタ、液 晶、ITOからなる透明電極、ホール注入層、ホ ール輸送層、発光層、電子輸送層等、各種回 路パターン等を意味する。
 前記支持体付き表示装置用パネルは、本発 の積層ガラス基板の薄板ガラス基板の第2主 面上にTFTアレイ(以下、単に「アレイ」とい 。)が形成されたものであることが好ましい
 前記支持体付き表示装置用パネルには、例 ば、アレイが薄板ガラス基板の第2主面に形 成された支持体付き表示装置用パネルに、さ らにカラーフィルタが形成された他のガラス 基板(例えば0.3mm以上程度の厚さのガラス基板 )が貼り合わされたものも含まれる。

 また、このような支持体付き表示装置用 ネルから、表示装置用パネルを得ることが きる。支持体付き表示装置用パネルから、 板ガラス基板と支持ガラス基板に固定され いる樹脂層とを剥離して、表示装置用部材 び薄板ガラス基板を有する表示装置用パネ を得ることができる。

 また、このような表示装置用パネルから表 装置を得ることができる。表示装置として LCD、OLEDが挙げられる。LCDとしてはTN型、STN 、FE型、TFT型、MIM型が挙げられる。
 このような表示装置を形成する方法は特に 定されず、従来公知の方法と同様であって い。
 例えば表示装置としてTFT-LCDを製造する場合 、従来公知のガラス基板上にアレイを形成す る工程、カラーフィルタを形成する工程、ア レイが形成されたガラス基板とカラーフィル タが形成されたガラス基板とを貼り合わせる 工程(アレイ・カラーフィルタ貼り合わせ工 )等の各種工程と同様であってよい。より具 的には、これらの工程で実施される処理と て、例えば純水洗浄、乾燥、成膜、レジス 塗布、露光、現像、エッチング及びレジス 除去が挙げられる。さらに、アレイ・カラ フィルタ貼り合わせ工程を実施した後に行 れる工程として、液晶注入工程及び該処理 実施後に行われる注入口の封止工程があり これらの工程で実施される処理が挙げられ 。

 また、OLEDを製造する場合を例にとると、 薄板ガラス基板の第2主面上に有機EL構造体を 形成するための工程として、透明電極を形成 する工程、ホール注入層・ホール輸送層・発 光層・電子輸送層等を蒸着する工程、封止工 程等の各種工程を含み、これらの工程で実施 される処理として、具体的には例えば、成膜 処理、蒸着処理、封止板の接着処理等が挙げ られる。

(実施例1)
 初めに縦720mm、横600mm、板厚0.4mm、線膨張係 38×10 -7 /℃の支持ガラス基板(旭硝子株式会社製、商 名「AN100」)を純水洗浄、UV洗浄して表面を 浄化した。

 次に樹脂層を形成するための樹脂として、 末端にビニル基を有する直鎖状ポリオルガ シロキサン(荒川化学工業株式会社製、商品 名「8500」)と、分子内にハイドロシリル基を するメチルハイドロジェンポリシロキサン( 荒川化学工業株式会社製、商品名「12031」)と を用いた。そして、これを白金系触媒(荒川 学工業株式会社製、商品名「CAT12070」)と混 して混合物を調製し、縦715mm、横595mmの大き でスクリーン印刷機にて前記支持ガラス基 上に塗工し(塗工量20g/m 2 )、180℃にて30分間大気中で加熱硬化して厚さ 20μmのシリコーン樹脂層を形成した。ここで ハイドロシリル基とビニル基のモル比は1/1 なるように、直鎖状ポリオルガノシロキサ とメチルハイドロジェンポリシロキサンと 混合比を調整した。白金系触媒は、直鎖状 リオルガノシロキサンとメチルハイドロジ ンポリシロキサンとの合計100質量部に対し 5質量部添加した。

 次に、縦720mm、横600mm、板厚0.3mm、線膨張係 38×10 -7 /℃の薄板ガラス基板(旭硝子株式会社製、商 名「AN100」)の第1主面(後にシリコーン樹脂 と接触させる側の面)を純水洗浄、UV洗浄し 清浄化した。

 そして、真空ヒータープレス装置を用い 積層ガラス基板を製造した。具体的な方法 以下に示す。なお、ここで真空ヒータープ ス装置は、図1、図2に示したものであり、 カドテクノス社製、真空ヒータープレス装 (MKP-200TV-WH-ST)の「基板吸着ユニット」に相当 する部分を、特定形状のものに変更したもの である。

 真空ヒータープレス装置を用いた具体的な 層ガラス基板の製造方法を、図1、図2を用 て説明する。
 実施例1において用いた真空ヒータープレス 装置(積層装置10)における静電吸着素子(121)の 形状は、図2に示す矩形枠状のものであり、 (X)は5mmである。そして枠の外形は、薄板ガ ス基板の外形とほぼ一致する。また、この 電吸着素子(巴川製紙社製)は、ポリイミドフ ィルムベースのものであり、薄板ガラス基板 への吸着性は、50mN/cm 2 /1kVである。なお、このとき薄板ガラス基板 上面面積S 0 と基板吸着ユニットと前記薄板ガラス基板と の接触面積S 1 の比、S 1 /S 0 の値は0.03である。

 このような真空ヒータープレス装置を用い 室内(常温下、常圧下)にて、次のように積 ガラス基板を製造した。初めに、下定盤(14) 所定の位置に上記の薄板ガラス基板(24)を第 2主面が上向きとなるようにセットした。
 次に、上記の静電吸着素子(121)が付いた上 盤(12)を下降させ、静電吸着素子(121)が薄板 ラス基板(24)の第2主面に接したところで下降 を停止し、静電吸着素子(121)に2kVの電圧をか た。そして、静電吸着素子(121)と薄板ガラ 基板(24)を吸着させた。

 次に、電圧を印加したまま上定盤(12)を20m m上昇させた。そして、樹脂層(22)を有する支 ガラス基板(20)を、樹脂層(22)が上側となる うに、所定の位置にセットした。

 次に、再び上定盤(12)を下降させ、樹脂層(22 )と薄板ガラス基板(24)の第1主面の間隔が3mmの 状態で止めた。この状態ではシール(16)の下 が下定盤(14)の上面に付いており、上下の定 間は気密な空間(30)となっていた。
 そして、空間(30)の内部を-100kPaまで真空に いた。

 次に、薄板ガラス基板(24)と静電吸着素子(12 1)とが接触するまで、上定盤(12)を下降させた 。この状態では、薄板ガラス基板(24)の第2主 には静電吸着素子(121)のみが接していた。 た、薄板ガラス基板(24)の第2主面には、静電 吸着素子(121)から、300kN/m 2 の圧力がかかっていた。この状態を10秒保持 た後、印加電圧を切って真空を破壊し、上 盤(12)を上昇させ、得られた積層ガラス基板 (「積層ガラス基板1」とする。)を取り出した 。

 積層ガラス基板1において、薄板ガラス基 板(24)及び支持ガラス基板(20)は、シリコーン 脂層(22)を介して気泡を発生することなく密 着しており、凸状欠点もなく平滑性も良好で あった。

 また、積層ガラス基板1において、薄板ガ ラス基板(24)を支持ガラス基板(20)から剥離し 暗室にて高輝度ランプを照射して薄板ガラ 基板(24)の第2主面を観察したところ、外周 5mm以外の面内は傷・汚れ等が全くない良好 表面状態であることが確認された。

(比較例1)
 実施例1で用いた図2の形状の静電吸着素子(1 21)の代わりに、図4に示す形状のものを用い こと以外は実施例1と同様の操作を行い、積 ガラス基板(「積層ガラス基板01」)を得た。 なお、このとき薄板ガラス基板の上面面積S 0 と基板吸着ユニットと前記薄板ガラス基板と の接触面積S 1 の比、S 1 /S 0 の値は0.97であった。
 比較例1で用いた静電吸着素子は、図4に示 ように、縦295mm、横355mmの矩形の静電吸着素 を4つ取り付けたものであった。各々の間隔 は全て5mmとした。この静電吸着素子(巴川製 社製)は、ポリイミドフィルムベースのもの あり、無アルカリガラスへの吸着性は、10mN /cm 2 /1kVであった。

 積層ガラス基板01において、薄板ガラス 板及び支持ガラス基板は、シリコーン樹脂 を介して気泡を発生することなく密着して り、凸状欠点もなく平滑性も良好であった

 しかしながら、積層ガラス基板01におい 、薄板ガラス基板を支持ガラス基板から剥 し、暗室にて高輝度ランプを照射して薄板 ラス基板の第2主面を観察したところ、面内 薄い擦り傷様の傷が確認された。

(比較例2)
 実施例1で用いた図2の形状の静電吸着素子(1 21)の幅を5mmから3mmに細くしたこと以外は実施 例1と同様の操作を行い、積層ガラス基板02の 作製を試みた。このとき薄板ガラス基板の上 面面積S 0 と基板吸着ユニットと前記薄板ガラス基板と の接触面積S 1 の比、S 1 /S 0 の値は0.018であった。
 初めに上定盤(12)を下降させ、静電吸着素子 (121)が薄板ガラス基板(24)の第2主面に接した ころで下降を停止し、静電吸着素子(121)に2kV の電圧をかけた。そして、静電吸着素子(121) 薄板ガラス基板(24)を吸着させた。次に、電 圧を印加したまま上定盤(12)を20mm上昇させた ころ、吸着力が足りず、薄板ガラス基板(24) が落下してしまい、積層工程をそれ以上進行 させることができなかった。

(比較例3)
 実施例1で用いた図2の形状の静電吸着素子(1 21)の幅を5mmから20mmに太くしたこと以外は実 例1と同様の操作を行い、積層ガラス基板03 得た。このとき薄板ガラス基板の上面面積S 0 と基板吸着ユニットと前記薄板ガラス基板と の接触面積S 1 の比、S 1 /S 0 の値は0.12であった。

(実施例2)
 実施例2では、実施例1で得た積層ガラス基 1を用いてLCDを製造する。
 積層ガラス基板1を2枚準備して、それぞれ 積層ガラス基板の端部から10mm内部に入った 域にデバイスを形成する。1枚はアレイ形成 工程に供して薄板ガラス基板の第2主面にア イを形成する。残りの1枚はカラーフィルタ 成工程に供して薄板ガラス基板の第2主面に カラーフィルタを形成する。アレイが形成さ れた積層ガラス基板と、カラーフィルタが形 成された積層ガラス基板とをシール材を介し て貼り合わせた後、片面ずつ各積層体の端部 に圧縮空気と水の混合流体を吹きつけた上で 、各々の支持ガラス基板を分離する。分離後 の薄板ガラス基板の表面には強度低下につな がるような傷はみられない。

 続いて、ケミカルエッチング処理により れぞれの薄板ガラス基板の厚さを0.15mmとす 。ケミカルエッチング処理後の薄板ガラス 板の表面には光学的に問題となるようなエ チピットの発生はみられない。

 その後、薄板ガラス基板を切断し、縦51mm ×横38mmの168個のセルに分断した後、液晶注入 工程及び注入口の封止工程を実施して液晶セ ルを形成する。形成された液晶セルに偏光板 を貼付する工程を実施し、続いてモジュール 形成工程を実施してLCDを得る。こうして得ら れるLCDは特性上問題は生じない。

(比較例4)
 比較例4では、比較例3で得た積層ガラス基 03を用いてLCDを製造する。
 積層ガラス基板03を2枚準備して、それぞれ 積層ガラス基板の端部から25mm内部に入った 領域にデバイスを形成する。この後の方法は 実施例2と同じ方法で液晶セルを作製するが 縦51mm×横38mmのセルは132個しか作製できず、 施例2で作製された168個に比べ、同じサイズ の基板から作製できるLCDの効率が20ポイント 上低下する。

(実施例3)
 実施例3では、実施例1で得た積層ガラス基 1と、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板(旭硝 株式会社製、商品名「AN-100」)とを用いてLCD を製造する。
 積層ガラス基板1を準備して、積層ガラス基 板1の端部から10mm内部に入った領域を、カラ フィルタ形成工程に供して、積層ガラス基 1の薄板ガラス基板の第2主面にカラーフィ タを形成する。一方、無アルカリガラス基 はアレイ形成工程に供して一方の主面上に レイを形成する。

 カラーフィルタが形成された積層ガラス 板1と、アレイが形成された無アルカリガラ ス基板とをシール材を介して貼り合わせた後 、積層ガラス基板1側の端部に圧縮空気と水 混合流体を吹きつけた上で、支持ガラス基 を分離する。分離後の薄板ガラス基板表面 は強度低下につながるような傷はみられな 。

 続いて、支持ガラス基板を分離したもの 縦51mm×横38mmの168個のセルにレーザーカッタ 又はスクライブ-ブレイク法を用いて分断す 。その後、液晶注入工程及び注入口の封止 程を実施して液晶セルを形成する。形成さ た液晶セルに偏光板を貼付する工程を実施 、続いてモジュール形成工程を実施してLCD 得る。こうして得られるLCDは特性上問題は じない。

(実施例4)
 実施例4では、実施例1で得た積層ガラス基 1を用いてOLEDを製造する。
 積層ガラス基板1の端部から10mm内部に入っ 領域に対して、透明電極を形成する工程、 助電極を形成する工程、ホール注入層・ホ ル輸送層・発光層・電子輸送層等を蒸着す 工程、これらを封止する工程に供して、積 ガラス基板1の薄板ガラス基板上に有機EL構 体を形成する。次に積層体の端部に圧縮空 と水の混合流体を吹きつけた上で、支持ガ ス基板を分離する。分離後の薄板ガラス基 の表面には強度低下につながるような傷は られない。

 続いて、薄板ガラス基板をレーザーカッ 又はスクライブ-ブレイク法を用いて切断し 、縦41mm×横30mmの288個のセルに分断した後、 機EL構造体が形成されたガラス基板と対向基 板とを組み立てて、モジュール形成工程を実 施してOLEDを作成する。こうして得られるOLED 特性上の問題は生じない。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照 て説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱 ることなく様々な変更や修正を加えること できることは、当業者にとって明らかであ 。
 本出願は、2008年10月23日出願の日本特許出 2008-273081に基づくものであり、その内容はこ こに参照として取り込まれる。

 本発明によれば、ガラス基板間へ混入し 気泡や塵介等の異物によるガラス欠陥の発 を抑制し、エッチピットを発生させること く既存の製造ラインで処理することができ 薄板ガラス基板の表示デバイス形成面に、 該表示デバイスの形成を阻害するような傷 汚れ等がほぼ存在しない積層ガラス基板を 簡易かつ経済的に製造することできる装置 提供することができる。また、その装置を いた積層ガラス基板の製造方法を提供する とができる。

 10  積層装置
 12  上定盤
 121 静電吸着素子
 123 空間
 125 通気孔
 13  支柱
 14  下定盤
 145 減圧孔
 16  シール
 20  支持ガラス基板
 22  樹脂層
 24  薄板ガラス基板
 30  空間
 x   静電吸着素子の幅