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Title:
GMR SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143347
Kind Code:
A1
Abstract:
To ensure stable sensor output at a plurality of levels. A GMR sensor is provided with a plurality of GMR elements (12, 13) each of which has a free layer whose magnetization direction changes due to an external magnetic field; and a magnet (21) which horizontally moves in the vicinity of the GMR elements (12, 13) in a fixed direction. In the GMR sensor, the GMR elements (12, 13) are arranged in the moving direction of the magnet (21) at a prescribed interval. GMR elements (12a, 12b, 13a, 13b) obtained after dividing the GMR elements (12, 13) are arranged in the moving direction of the magnet (21) at prescribed intervals.

Inventors:
TAKIGAWA MAKITO (JP)
KASASHIMA MASAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059548
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ALPS ELECTRIC CO LTD (JP)
TAKIGAWA MAKITO (JP)
KASASHIMA MASAO (JP)
International Classes:
G01D5/18; G01B7/00; H01L43/08
Foreign References:
JPH08122095A1996-05-17
JPS63315910A1988-12-23
JP2006023179A2006-01-26
JP2007085980A2007-04-05
JP2004117367A2004-04-15
JPS5118146U1976-02-09
Attorney, Agent or Firm:
AOKI, Hiroyoshi et al. (4-3 Niban-cho, Chiyoda-k, Tokyo 84, JP)
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Claims:
 外部磁界によって磁化方向が変化する自由層を有する複数のGMR素子と、前記複数のGMR素子の近傍を一定方向に水平移動する磁石とを備え、前記複数のGMR素子を前記磁石の移動方向に所定の間隔を空けて配置したことを特徴とするGMRセンサ。
 前記複数のGMR素子が有する夫々のGMR素子を分割し、分割後のGMR素子を前記磁石の移動方向に所定の間隔を空けて配置したことを特徴とする請求項1記載のGMRセンサ。
 前記所定の間隔を同一の間隔としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のGMRセンサ。
 前記所定の間隔を異なる間隔としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のGMRセンサ。
Description:
GMRセンサ

 本発明は、GMRセンサに関し、特に、複数 操作状態の検出が必要となるデバイスに好 なGMRセンサに関する。

 従来、磁気抵抗効果素子(GMR素子)を用い 非接触式の磁気スイッチが提案されている( えば、特許文献1参照)。このような非接触 の磁気スイッチにおいては、外部に配置し 磁石からの磁束をGMR素子に作用させること 、GMR素子の自由層の磁化方向を変化させる そして、この自由層の磁化方向に応じて変 する電気抵抗値を予め定めた閾値と比較判 することで、例えば、ON/OFFの2値の出力を得 ものである。

 図9は、従来のGMR素子を用いた非接触式の 磁気スイッチに適用されるGMRセンサ90の一例 示す図である。図9に示すGMRセンサ90におい は、センサチップ91上に、ブリッジ接続し 2個のGMR素子92及び93と、2個の固定抵抗素子94 及び95とを備え、センサチップ91の上方側の 域を同図に示す左右方向に移動する磁石か 発生する磁束をGMR素子92及び93に作用させる とで、当該GMR素子92及び93の自由層の磁化方 向を変化させるものである。

 図9に示すGMRセンサ90においては、2個のGMR 素子92及び93が、磁石の移動方向に直交する 向に同一直線上に並べて配置されているた 、磁石の左右方向の移動に応じて図10に示す 電気抵抗値の変化が得られる。この場合にお いて、不図示の制御ICにより、例えば、電気 抗値の変化が50%に対応する状態を判定する とで、図10のようにON/OFFを示す2値を得るこ が可能となる。

 ところで、現在、特定の用途に使用され スイッチにおいては、複数の状態を検出す ための複数段の出力を確保するものが要請 れている。例えば、自動車等に搭載される ワーウィンドウスイッチにおいては、「自 降下」、「手動降下」、「中立保持」、「 動上昇」及び「自動上昇」の5つの状態を検 出するための複数段の出力を確保することが 必要となる。

 複数段の出力を確保するスイッチにおいて 、例えば、磁石の位置に基づく磁力に応じ 出力が連続して変化する領域を使用し、当 出力レベルを電気回路上で比較判定するこ により操作状況を判定する非接触式のスイ チが既知となっている。

特開2003-60256号公報

 しかしながら、上述したような従来の非 触式のスイッチにおいては、磁石の位置に づく磁力に応じて出力を変化させることか 、磁石からの磁力のバラつきや環境温度に る変動で出力レベルが変化する場合があり 検出結果が不安定になるという問題がある

 本発明はかかる問題点に鑑みてなされた のであり、安定した複数段のセンサ出力を 保することができるGMRセンサを提供するこ を目的とする。

 本発明のGMRセンサは、外部磁界によって 化方向が変化する自由層を有する複数のGMR 子と、複数のGMR素子の近傍を一定方向に水 移動する磁石とを備え、複数のGMR素子を磁 の移動方向に所定の間隔を空けて配置した とを特徴とする。

 上記GMRセンサによれば、複数のGMR素子を 石の移動方向に所定の間隔を空けて配置す ことから、当該GMR素子を含む回路における 気抵抗値を3つ以上の領域で安定させること ができる。これにより、本GMR素子に接続され る制御手段で容易にこれらの状態を検出する ことができるので、安定した3段以上のセン 出力を確保することが可能となる。特に、 石の位置に応じた自由層の磁化方向に応じ 電気抵抗値を変化させることから、従来の うな磁力のバラつきや環境温度による変動 影響を抑えることができる。

 上記GMRセンサにおいて、複数のGMR素子が する夫々のGMR素子を分割し、分割後のGMR素 を磁石の移動方向に所定の間隔を空けて配 するようにしても良い。この場合には、分 後のGMR素子を磁石の移動方向に所定の間隔 空けて配置することから、検出対象となる 石の位置に応じてより多くのセンサ出力を 保することが可能となる。

 例えば、上記GMRセンサにおいて、所定の 隔を同一の間隔とすることが考えられる。 の場合には、GMR素子間の間隔が同一である とから、磁石の位置に応じて均等に電気抵 値を変化させることができるので、安定し 複数段のセンサ出力を確保することが可能 なる。

 また、上記GMRセンサにおいて、所定の間 を異なる間隔とするようにしても良い。こ 場合には、GMR素子間の間隔が異なることか 、例えば、特定の電気抵抗値を示す範囲を げることができるので、特定の磁石の位置 検出し易くすることが可能となる。

 本発明によれば、複数のGMR素子を磁石の 動方向に所定の間隔を空けて配置すること ら、当該GMR素子を含む回路における電気抵 値を3つ以上の領域で安定させることができ るので、安定した複数段のセンサ出力を確保 することが可能となる。

本発明の実施の形態1に係るGMRセンサの 構成を説明するための図である。 実施の形態1に係る磁石の位置に応じた ブリッジ回路の電気抵抗値の変化を説明する ための図である。 実施の形態1に係るGMRセンサの変形例を 示す図である。 本発明の実施の形態2に係るGMRセンサの 構成を説明するための図である。 実施の形態2に係るGMRセンサにおいて、 磁石が移動した場合の各GMR素子の状態につい て説明するための模式図である。 実施の形態2に係るGMRセンサにおいて、 磁石の位置に応じたブリッジ回路の出力電圧 を説明するための図である。 実施の形態2に係るGMRセンサの変形例を 示す図である。 図7に示すGMRセンサにおいて、磁石の位 置に応じたブリッジ回路の出力電圧を説明す るための図である。 従来のGMR素子を用いた非接触式の磁気 イッチに適用されるGMRセンサの一例を示す である。 図9に示すGMRセンサにおいて、磁石の 置に応じたブリッジ回路の電気抵抗値の変 を説明するための図である。

 以下、本発明の実施の形態について添付図 を参照して詳細に説明する。
 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係るGMRセン 10の構成を説明するための図である。図1に すように、実施の形態1に係るGMRセンサ10は センサチップ11上に、2個のGMR素子(巨大磁気 抗効果素子)12及び13と、2個の固定抵抗素子1 4及び15とで形成されるブリッジ回路16と、こ ブリッジ回路16に接続される電源端子17、グ ランド端子18、第1出力端子19及び第2出力端子 20とを備えている。

 また、GMRセンサ10は、このセンサチップ11 の一部又は全部の上方側(図1に示す手前側)を 、センサチップ11から一定距離だけ離間した 態で同図に示す左右方向に水平移動する磁 21を備えている(図1に不図示)。磁石21は、セ ンサチップ11に対向配置され、センサチップ1 1に対向する面がS極に着磁され、その反対側 面がN極に着磁されている。磁石21は、例え 、本GMRセンサ10がパワーウィンドウスイッ に適用された場合において、運転者のスイ チ操作に応じてセンサチップ11の上方側であ ってGMR素子12及び13の近傍を水平移動可能に 成されている。

 本実施の形態に係るGMRセンサ10において 、磁石21による外部磁界、すなわち、磁石21 ら発生する磁束をGMR素子12及び13に作用させ る。そして、GMR素子12及び13の電気抵抗値の 化を、当該磁束の向きにより生じさせ、こ らを有するブリッジ回路16の出力電圧から磁 石21の位置を検出する。GMRセンサ10に接続さ た不図示の制御ICは、GMRセンサ10で検出され 磁石21の位置に基づいて、例えば、運転者 操作状態を検出することが可能となる。特 、本実施の形態に係るGMRセンサ10においては 、磁石21の位置に応じたGMR素子12及び13の磁化 方向に応じて電気抵抗値を変化させることか ら、従来のような磁力のバラつきや環境温度 による変動の影響を抑えることができる。

 磁気に感応して出力信号を出力するGMR素 12及び13は、基本的な構成として、交換バイ アス層(反強磁性層)、固定層(ピン止め磁性層 )、非磁性層及び自由層(フリー磁性層)をウエ ハー(図示せず)上に積層して形成され、巨大 気抵抗効果を利用したGMR(Giant Magneto-Resistanc e)素子の一種である磁気抵抗効果素子として 成されている。

 なお、GMR素子12及び13が巨大磁気抵抗効果(GM R)を発揮するためには、例えば、交換バイア 層がα-Fe 2 O 3 層、固定層がNiFe層、非磁性層がCu層、自由層 がNiFe層から形成されることが好ましいが、 れらのものに限定されるものではなく、磁 抵抗効果を発揮するものであれば、いずれ ものであってもよい。また、GMR素子12及び13 、磁気抵抗効果を発揮するものであれば、 記の積層構造のものに限定されるものでは い。

 実施の形態1に係るブリッジ回路16におい 、GMR素子12は、図1に示すように、一端が固 抵抗素子14の一端に接続される一方、他端 固定抵抗素子15の一端に接続されている。ま た、GMR素子13は、一端が固定抵抗素子14の他 に接続される一方、他端が固定抵抗素子15の 他端に接続されている。

 そして、電源端子17は、GMR素子12と固定抵 抗素子15との中継線に接続され、グランド端 18は、GMR素子13と固定抵抗素子14との中継線 接続されている。また、第1出力端子19は、G MR素子12と固定抵抗素子14との中継線に接続さ れ、第2出力端子20は、GMR素子13と固定抵抗素 15との中継線に接続されている。

 また、実施の形態1に係るGMRセンサ10にお ては、センサチップ11上に、GMR素子12とGMR素 子13とを、磁石21の移動方向に所定の間隔を けて配置している。図1においては、磁石21 移動方向に距離d1だけずらした状態でGMR素子 12とGMR素子13とを配置している。

 このようにGMR素子12とGMR素子13とが、磁石 21の移動方向に所定の間隔d1を空けて配置さ ているため、磁石21の左右方向の移動に応じ て図2に示す電気抵抗値の変化が得られる。 2は、実施の形態1に係る磁石21の位置に応じ ブリッジ回路16の電気抵抗値の変化を説明 るための図である。なお、図2においては、 軸に電気抵抗値の変化の割合を示し、横軸 磁石21の位置を示している。

 図2に示すように、磁石21が、GMR素子12とGM R素子13との間の距離d1に対応する部分を移動 ている場合には、ブリッジ回路16の電気抵 値が変化することなく維持されている。こ は、磁石21の中央部分がGMR素子12とGMR素子13 の間に配置され、磁石21からの磁束がGMR素子 12及びGMR素子13の自由層の磁化方向に影響を えることがなくなるためである。従って、 リッジ回路16の電気抵抗値の変化は、3つの 域で安定した状態となる。

 このように、実施の形態1に係るGMRセンサ 10においては、ブリッジ回路16の電気抵抗値 変化が3つ領域で安定することから、GMRセン 10に接続された不図示の制御ICは、容易にこ れらの状態を検出することができる。この結 果、安定した3段のセンサ出力を確保するこ が可能となる。

 なお、実施の形態1に係るGMRセンサ10にお ては、センサチップ11上に、GMR素子12とGMR素 子13とを、磁石21の移動方向に所定の間隔d1を 空けて配置する場合について示している。し かし、GMR素子12及び13の構成及び配置につい は、これに限定されるものではなく、適宜 更が可能である。

 例えば、図3に示すように、それぞれのGMR 素子12及び13を2分割し、分割後のGMR素子12a(13a )と、GMR素子12b(13b)とを磁石21の移動方向に所 の間隔d1を空けて配置するようにしても良 (GMRセンサ10’)。このように、GMR素子12及び13 を構成した場合においても、実施の形態1に るGMRセンサ10と同様に、安定した3段階のセ サ出力を確保することが可能となる。

 (実施の形態2)
 実施の形態2に係るGMRセンサ40は、GMR素子を2 分割している点、並びに、分割後のそれぞれ のGMR素子を所定の間隔を空けてセンサチップ 11上に配置している点で、実施の形態1に係る GMRセンサ10と相違する。

 図4は、実施の形態2に係るGMRセンサ40の構 成を説明するための図である。なお、図4に いて、図1と同様の構成については、同一の 号を付し、その説明を省略する。図4に示す GMRセンサ40においては、ブリッジ回路16を構 するGMR素子12及び13が2分割されている点で、 図1に示すGMRセンサ10と相違する。前者は、GMR 素子12a及びGMR素子12bで構成され、後者は、GMR 素子13a及びGMR素子13bで構成されている。

 実施の形態2に係るブリッジ回路16におい 、GMR素子12aは、図4に示すように、一端が固 定抵抗素子14の一端に接続される一方、他端 GMR素子12bの一端に接続されている。GMR素子1 2bは、一端がGMR素子12aに接続される一方、他 が固定抵抗素子15の一端に接続されている 一方、GMR素子13aは、一端が固定抵抗素子15の 他端に接続される一方、他端がGMR素子13bの一 端に接続されている。GMR素子13bは、一端がGMR 素子13aに接続される一方、他端が固定抵抗素 子14の他端に接続されている。

 そして、電源端子17は、GMR素子12bと固定 抗素子15との中継線に接続され、グランド端 子18は、GMR素子13bと固定抵抗素子14との中継 に接続されている。また、第1出力端子19は GMR素子12aと固定抵抗素子14との中継線に接続 され、第2出力端子20は、GMR素子13aと固定抵抗 素子15との中継線に接続されている。

 また、実施の形態2に係るGMRセンサ40にお ては、センサチップ11上に、GMR素子12aと、GM R素子12bと、GMR素子13aと、GMR素子13bとを、磁 21の移動方向に所定の間隔d2を空けて配置し いる。図4においては、磁石21の移動方向に 離d2だけずらした状態でGMR素子12a、GMR素子12 b、GMR素子13a及びGMR素子13bを配置している。

 ここで、実施の形態2に係るGMRセンサ40に いて、磁石21が移動した場合のGMR素子12a、GM R素子12b、GMR素子13a及びGMR素子13bの状態につ て説明する。図5は、実施の形態2に係るGMRセ ンサ40において、磁石21が移動した場合のGMR 子12a、GMR素子12b、GMR素子13a及びGMR素子13bの 態について説明するための模式図である。 5においては、実施の形態2に係るGMRセンサ40 、図4における下方側から見た場合について 示している。

 磁石21は、上述したように、センサチッ 11に対向配置され、センサチップ11に対向す 面がS極に着磁され、その反対側の面がN極 着磁されている。この場合、磁石21からは図 5に示すような磁束が発生している。そして 磁石21における上下領域には、その中心に配 置される磁束中立線を中心として、磁束が中 立状態となっている。

 なお、実施の形態2に係るGMR素子12a、GMR素 子12b、GMR素子13a及びGMR素子13bは、磁束中立線 よりも右方側の磁束が作用する場合に電気抵 抗値が予め定めた閾値よりも低くなるように 設定される一方、磁束中立線よりも左方側の 磁束が作用する場合に電気抵抗値が閾値より も高くなるように設定されている。

 図5(a)に示すように、磁石21が同図に示す も左方側に配置されるGMR素子12aよりも左方 に配置されている場合には、全てのGMR素子1 2a、GMR素子12b、GMR素子13a及びGMR素子13bに磁束 立線よりも右方側の磁束が作用することと る。このため、全てのGMR素子12a、GMR素子12b GMR素子13a及びGMR素子13bの電気抵抗値は、低 状態(ロー状態:L)を示している。

 そして、図5(a)に示す位置から、磁束中立 線がGMR素子12aとGMR素子12bとの間に配置される 位置に磁石21が移動した場合には、図5(b)に示 すように、GMR素子12aに磁束中立線よりも左方 側の磁束が作用する一方、他のGMR素子12b、GMR 素子13a及びGMR素子13bに磁束中立線よりも右方 側の磁束が作用することとなる。このため、 GMR素子12aの電気抵抗値は、高い状態(ハイ状 :H)を示す一方、他のGMR素子12b、GMR素子13a及 GMR素子13bの電気抵抗値は、低い状態(ロー状 :L)を示している。

 さらに、図5(b)に示す位置から、磁束中立 線がGMR素子12bとGMR素子13aとの間に配置される 位置に磁石21が移動した場合には、図5(c)に示 すように、GMR素子12a及びGMR素子12bに磁束中立 線よりも左方側の磁束が作用する一方、GMR素 子13a及びGMR素子13bに磁束中立線よりも右方側 の磁束が作用することとなる。このため、GMR 素子12a及びGMR素子12bの電気抵抗値は、高い状 態(ハイ状態:H)を示す一方、GMR素子13a及びGMR 子13bの電気抵抗値は、低い状態(ロー状態:L) 示している。

 このように、実施の形態2に係るGMRセンサ 40においては、GMR素子12aと、GMR素子12bと、GMR 子13aと、GMR素子13bとが、磁石21の移動方向 所定の間隔d2を空けて配置されているため、 磁石21の左右方向の移動に応じて図6に示す出 力電圧が得られる。図6は、実施の形態2に係 GMRセンサ40において、磁石21の位置に応じた ブリッジ回路16の出力電圧を説明するための である。

 なお、図6においては、縦軸に出力電圧を 示し、横軸に磁石21の位置を示している。こ 場合において、縦軸に示す出力電圧は、電 端子17に5Vの電圧が印加されている場合につ いて示している。横軸に示す磁石21の位置は GMR素子12bとGMR素子13aの中央を「0mm」とし、 れより左方側をマイナス表示する一方、右 側をプラス表示している。

 ブリッジ回路16の出力電圧は、図6に示す うに、磁石21の位置が右方側に移動するに れて段階的に上がっていく。具体的には、 5(a)に示す磁石21の位置において最も出力電 が低くなっている。そして、磁石21の位置に 応じてGMR素子12a、GMR素子12b、GMR素子13a及びGMR 素子13bの電気抵抗値が、順次、ロー状態から ハイ状態に切り替わることで、段階的に出力 電圧が上がっていくこととなる。

 このように、実施の形態2に係るGMRセンサ 40においては、ブリッジ回路16の出力電圧が 階的に変化することから(ここでは、5段階) GMRセンサ40に接続された不図示の制御ICは、 易にこれらの状態を検出することができる しかも、磁石21の位置に応じたGMR素子12及び 13の磁化方向に応じて出力電圧が変化するこ から、従来のように磁力のバラつきや環境 度による変動の影響を抑えることができる この結果、安定した5段階のセンサ出力を確 保することが可能となる。

 特に、実施の形態2に係るGMRセンサ40にお ては、GMR素子12及び13を2分割し、分割後のGM R素子12aと、GMR素子12bと、GMR素子13aと、GMR素 13bとを、磁石21の移動方向に同一の間隔d2を けて配置していることから、磁石21の位置 応じて均等に出力電圧を変化させることが きるので、安定して複数段のセンサ出力を 保することが可能となる。

 例えば、図6の下方に示すように、出力電 圧に応じて磁石21の5つの位置(POS1~POS5)を検出 ることが可能となる。従って、例えば、実 の形態2に係るGMRセンサ40を、自動車等に搭 されるパワーウィンドウスイッチに適用し 場合においては、磁石21の5つの位置(POS1~POS5 )に応じて「自動降下」、「手動降下」、「 立保持」、「手動上昇」及び「自動上昇」 5つの状態を検出することが可能となる。

 なお、実施の形態2に係るGMRセンサ40にお ては、GMR素子12及び13を2分割し、分割後のGM R素子12aと、GMR素子12bと、GMR素子13aと、GMR素 13bとを、磁石21の移動方向に所定の間隔d2を けて配置する場合について示している。し し、GMR素子12及び13の構成及び配置について は、これに限定されるものではなく、適宜変 更が可能である。

 例えば、図7に示すように、それぞれのGMR 素子12及び13を4分割し、分割後のGMR素子12a(13a )と、GMR素子12b(13b)と、GMR素子12c(13c)と、GMR素 12d(13d)とを磁石21の移動方向に所定の間隔d2 空けて配置するようにしても良い(GMRセンサ 40’)。このように、GMR素子12及び13を構成し 場合においても、実施の形態2に係るGMRセン 40と同様の効果を得ることが可能となる。

 このように変更した場合には、図8に示す ようなブリッジ回路16の出力電圧を得ること できる。すなわち、図6と同様に、磁石21の 置が右方側に移動するに連れて段階的に上 っていく。磁石21の位置に応じてGMR素子12a GMR素子12b、GMR素子13a及びGMR素子13bの電気抵 値が、順次、ロー状態からハイ状態に切り わることで、段階的に出力電圧が上がって くこととなる。

 また、検出する磁石21の位置に応じて特 のGMR素子とGMR素子との間隔を大きくするこ や、小さくするようにしても良い。このよ に特定のGMR素子間の間隔を調整することで 例えば、特定の出力電圧を示す範囲を広げ ことができるので、特定の磁石21の位置を検 出し易くすることが可能となる。この場合に は、本GMRセンサ40(40’)が適用されるスイッチ 装置における操作性を向上することが可能と なる。

 なお、本発明は上記実施の形態に限定さ ず、種々変更して実施することが可能であ 。上記実施の形態において、添付図面に図 されている大きさや形状などについては、 れに限定されず、本発明の効果を発揮する 囲内で適宜変更することが可能である。そ 他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限り おいて適宜変更して実施することが可能で る。