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Title:
GROMMET
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096036
Kind Code:
A1
Abstract:
A grommet (10) is provided with a small diameter cylinder part (11) and an enlarged diameter cylinder part (13) which continues to the small diameter cylinder part. A car body restraint recess (14) which is inserted into a through hole of a car body from a small diameter cylinder part-side and is installed on an outer peripheral face of the enlarged diameter cylinder part is restrained to a car body panel in a state where a car wire harness is penetrated through the small diameter cylinder part and the enlarged diameter cylinder part so as to fit it. A plurality of projected bars (20) extending in an axial direction from a continuous end side with the small diameter cylinder part to a side wall of the car body restraint recess are protrusively arranged along the outer peripheral face of the enlarged diameter cylinder part by leaving intervals in a circumferential direction. In the projected bar (20), a part to a bent point (P2) exceeding a contact point (P1) with an inner face of the through hole at the time of insertion from the small diameter cylinder part-side to the through hole is set to be an enlarged diameter direction inclined part (20A) inclined in parallel to inclination of the outer peripheral face of the enlarged diameter cylinder part. A part to a tip of a side of the car body restraint recess from the bent point (P2) is set to be a reduced diameter direction inclined part (20B) whose inclination direction is made opposite.

Inventors:
OKUHARA TAKASHI (JP)
SAKATA TSUTOMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051640
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
February 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
OKUHARA TAKASHI (JP)
SAKATA TSUTOMU (JP)
International Classes:
B60R16/02; H01B17/58; H02G3/22
Foreign References:
JP2002171644A2002-06-14
JP2004320951A2004-11-11
JPH117855A1999-01-12
JP2006123572A2006-05-18
JP2002171644A2002-06-14
Other References:
See also references of EP 2248703A4
Attorney, Agent or Firm:
OWADA, Kazumi (11-20 Nishitemma 1-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 47, JP)
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Claims:
  小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、前記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
  前記拡径筒部の外周面に沿って、前記小径筒部との連続端側から車体係止凹部の側壁までの軸線方向に延在する複数の突条部を周方向に間隔をあけて突設し、
 前記突条部は、前記小径筒部側から前記貫通穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点P1を越えた折れポイントP2までは前記拡径筒部の外周面の傾斜と平行に傾斜させた拡径方向傾斜部とし、該折れポイントP2から前記車体係止凹部の側の先端までは傾斜方向を逆向きとした縮径方向傾斜部としていることを特徴とするグロメット。
 前記折れポイントP2の位置は、前記接触点P1から折れポイントP2までの寸法L1と、該折れポイントP2から傾斜壁先端P3までの寸法L2とが略同一寸法となる位置としている請求項1に記載のグロメット。
 前記折れポイントP2を支点して両側の拡径方向傾斜部と縮径方向傾斜部とが成す角度は100度以上120度以下である請求項1または請求項2に記載のグロメット。
 ゴムまたはエラストマーから成形され、前記折れポイントP2の頂角は成形可能な範囲で最小アールとしている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
 前記折れポイントP2に接する前記拡径方向傾斜部が前記貫通孔の内面で押圧されると、前記縮径方向傾斜部が外向きに反り上がり、前記折れポイントP2が前記貫通孔の内面に押圧されると、該折れポイントP2から前記先端のP3点までは拡径筒部の中心軸線と略平行となる設定としている請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
Description:
グロメット

 本発明はグロメットに関し、詳しくは、 動車に配索するワイヤハーネスに組みつけ 、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の 通部分におけるワイヤハーネスの保護およ 防水、防塵を図るものである。

 従来、自動車のエンジンルームから車室 へ配索されるワイヤハーネスにはグロメッ を装着し、エンジンルームと車室とを仕切 車体パネルの貫通穴にグロメットを取り付 て、貫通穴を通るワイヤハーネスの保護お びエンジンルーム側から車室への防水、防 、遮音を図っている。

 この種のグロメットとして、本出願人は、 体パネルの貫通穴にグロメットを一方向よ 押し込むだけで、グロメットの外周に設け 車体係止凹部が貫通穴の周縁に係止される 謂ワンモーショングロメットを提供してい 。
 この種のワンモーショングロメットとして 特開2002-171644号公報では、図7に示すように 車体パネルPの貫通孔Hへのグロメット100の 入力の軽減を図るため、グロメット100の拡 筒部101の外周面に突条部102を設け、貫通孔H 内周面との接触面積を減少している。
 さらに、前記突条部102は、貫通孔Hの内面と 接触する位置P1で傾斜角度を変えて、突条部1 02の突出量を漸次減少し、さらに、車体係止 部103の側壁103aと同一高さとなる位置P2で傾 角度をかえて拡径筒部101の軸線方向と平行 し、図中、水平としている。
 このように、突条部102の突出量を車体係止 部103側に向けて漸次減少していくことによ 、挿入力の低減を図っている。

特開2002-171644号公報

 前記のように突条部を長さ方向の2カ所に おいて傾斜角度をかえて、次第に突出量を減 少させ、車体係止凹部103の側壁103aと連続し 先端側では軸線方向と平行な水平方向とす と、挿入力の低減を図ることができるが、 入時に節度感が発生せず、最後に強く押し む時期が分かりにくく、グロメット挿入作 時における挿入フィーリングが悪い問題が る。

 特に、最後の押し込み力をグロメット100に 荷する際、グロメット100の中心軸線と貫通 Hの中心軸線を一致させて真っすぐとなるよ うに注意して押し込む必要がある。しかしな がら、最後の押し込み力を発揮する位置で節 度感が生じなければ、斜め挿入のままで押し こみがちになる。グロメット100が貫通穴Hに め挿入されると、拡径筒部101の一方側が過 に押圧され、車体係止凹部103の側壁103aに達 るまでの薄肉の拡径筒部101の外周面を内側 と変形し、内方へと撓ませるべき車体係止 部103の側壁103aを逆方向の外方へ反り返る方 向に屈曲させてしまい、この側壁103aが車体 ネルPに当たって貫通穴Hに挿入できなくなる 問題がある。
 かつ、突条部102の先端側の水平部分では貫 孔Hの内面に押圧されて水平状態を保持でき ず、内方に傾きやすく、車体係止凹部103に貫 通孔Hの内周面が落ち込んで装着される瞬間 分かりにくくなり、この点からも挿入フィ リングが悪い問題がある。

 本発明は、前記問題に鑑みてなされもの 、ワンモーショングロメットを車体パネル 貫通孔へ挿入する際に、節度感を発生させ 最後の押し込み時に、グロメットの軸線方 と貫通孔の軸線方向とが一致させた状態で 挿入力を大として押し込むことができるよ にし、挿入フィーリングの改善とグロメッ の挿入姿勢とを真っすぐにできるようにす ことを課題としている。

 前記課題を解決するため、本発明は、小径 部と、該小径筒部に連続する拡径筒部を備 、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワ ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で 前記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し 前記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹 を車体パネルに係止するグロメットであっ 、
  前記拡径筒部の外周面に沿って、前記小 筒部との連続端側から車体係止凹部の側壁 での軸線方向に延在する複数の突条部を周 向に間隔をあけて突設し、
 前記突条部は、前記小径筒部側から前記貫 穴への挿通時に該貫通穴の内面との接触点P 1を越えた折れポイントP2までは前記拡径筒部 の外周面の傾斜と平行に傾斜させた拡径方向 傾斜部とし、該折れポイントP2から前記車体 止凹部の側の先端までは傾斜方向を逆向き した縮径方向傾斜部としていることを特徴 するグロメットを提供している。

 本発明のグロメットでは、前記のように グロメットの突条部が車体パネルの貫通孔 の接触点を越えて、最後の押し込み力が必 な位置に、傾斜方向を逆とすることにより 形状の折れポイントP2を設けている。この れポイントP2に貫通孔の内面が接触すると、 折れポイントP2を乗り換えるための引っ掛か が発生し、節度感を発生させることとなる 節度感が発生した時点より作業者は一気に を強めて押し込むことにより、グロメット 貫通穴の挿通作業をフィーリングよく行う とができる。かつ、この時点で、グロメッ の軸線方向と貫通孔の軸線方向とが一致し いるか否かをチェックでき、グロメットの め挿入の発生も防止できる。

 本発明のグロメットは、従来と同様にゴ またはエラストマー等の弾性体より形成し いる。前記のように、グロメットの拡径筒 の外周面に沿って軸線方向に突設している 条部を設けると、グロメットを斜め挿入さ た場合、まず、一部の突条部だけが貫通穴 内周面に当たることで、作業者は斜め挿入 ていることが分かり、真っすぐな挿入姿勢 やり直すことができる。さらに、前記折れ イントで節度感を発生させるため、挿入姿 が真っすぐになっているかを確認すること できる。

 前記車体係止凹部は、拡径筒部の大径端側 垂直壁と、該垂直壁と対向する小径側の傾 壁とからなる側壁で溝底面を挟み、小径筒 側の側壁の傾斜壁を内方に撓ませて、前記 通穴を通過させる構成としている。また、 記のように、拡径筒部の外周面に設ける突 部は小径筒部との連続端より前記車体係止 部の傾斜壁の突出端まで延在させ、拡径筒 の外周面に放射状に設けている。
 このように、拡径筒部の外周面に突条部を 設すると、拡径筒部が補強され、かつ、貫 孔内面との接触面積を減少でき、挿入力を 減できる。

 前記折れポイントP2の位置は、前記接触 P1から折れポイントP2までの寸法L1と、該折 ポイントP2から傾斜壁先端P3までの寸法L2と 略同一寸法となる位置としていることが好 しい。即ち、貫通孔の内面との接触点P1から 車体係止凹部に貫通孔周縁を嵌合する先端P3 での寸法の約半分の位置に、折れポイントP 2を設け、該折れポイントP2で節度感を発生さ せて、挿入力を強めるようにしている。

 前記折れポイントP2を支点して両側の拡径 向傾斜部と縮径方向傾斜部とが成す角度は10 0度以上120度以下であることが好ましい。
 前記角度は100度未満であると、折れポイン P2を貫通孔の内面で押圧した時にP2から先端 のP3までの間が軸線方向と平行な水平状態と らず、内側に倒れこみやすくなる一方、120 を越えると、P2からP3の間が反り返りやすく なることによる。より好ましくは100度以上110 度以下である。

 即ち、前記折れポイントP2に接する前記 径方向傾斜部が前記貫通孔の内面で押圧さ ると、前記縮径方向傾斜部が外向きに反り がり、節度感を確実に発生させる一方、前 折れポイントP2が前記貫通孔の内面に押圧さ れると、該折れポイントP2から前記先端のP3 までは拡径筒部の中心軸線と略平行となる うに設定と、挿入しやすくしている。

 また、本発明のグロメットはゴムまたはエ ストマーから成形され、前記折れポイントP 2の頂角は成形可能な範囲で最小アールとし 、できるだけエッジ状となるようにしてい 。
 このように折れポイントP2をエッジ状とす ことで、パネルの貫通孔の内面が引っ掛か やすくなり、明確な節度感を与えることが きる。

 前記各突条部の外面は、周方向の両端縁に ってテーパをかけてもよい。かつ、該突条 の幅方向の両側面の基部には溝を設けて、 条部が貫通孔への押し込み時に内方へ容易 撓むようにすることが好ましい。
 さらに、周方向に隣接する突条部に挟まれ 三角形状となる窪み部の中央部にも軸線方 の溝を設け、該窪み部も貫通孔への押し込 時に内方へ容易に撓むようにすることが好 しい。

 上述したように、本発明のグロメットは 拡径筒部の外周面に軸線方向の突条部を周 向に間隔をあけて突設し、該突条部により 触抵抗を低減して挿入力の低減を図ってい と共に薄肉の拡径筒部を補強し、かつ、該 条部には、作業者が一気に力を強めて押し む位置に、傾斜方向を変換するために山形 となる前記折れポイントP2を設けているた 、該折れポイントP2を乗り換えるための引っ 掛かりが発生し、節度感を発生させることが できる。このように、確実に節度感が発生さ せる構成としているため、作業者は節度感を 生じた位置より一気に力を強めて押し込むこ とができ、グロメットの貫通穴の挿通作業を フィーリングよく行うことができる。

本発明の実施形態のグロメットの正面 である。 図1のA-A線断面図である。 図1のB-B線断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 突条部の角度の関係を示す説明図であ 。 (A)~(D)は貫通孔へのグロメット挿入工程 を示す図面である。 従来例を示す図面である。

符号の説明

10 グロメット
11 第1の小径筒部
13 拡径筒部
 13a 外周面
14 車体係止凹部
14c 傾斜壁
20 突条部
20A 拡径方向傾斜部
20B 縮径方向傾斜部
21 窪み部
30  車体パネル
P2 折れポイント
H  貫通孔
Hb バーリング

 以下、本発明の実施形態を図1~図6を参照し 説明する。
 グロメット10はゴムで一体成形しており、 2に示すように、車体パネル50の貫通孔Hへの 入側前部の第1の小径筒部11と、後部側の第2 の小径筒部12の間に拡径筒部13を連続させた 状としている。
 拡径筒部13は小径筒部11の連続端より円錐形 状に拡径し、大径先端側を厚肉とし、その外 周面に車体係止凹部14を環状に設けている。

 前記車体係止凹部14の両側壁は、大径径 先端に突出させた垂直壁14aと、溝底面14bを んで対向させた傾斜壁14cとからなる。該傾 壁14cは拡径筒部分13の外周面の先端に位置す る。溝底面14bにはリップ14hを突出させている 。

 拡径筒部13の外周面13aに沿って、周方向 間隔をあけて、小径筒部11と連続する小径側 より車体係止凹部14の傾斜壁14cの先端まで、 線方向に延在する複数の突条部20を突設し いる。該突条部20は拡径筒部13の外周面より 状に厚肉に突出させた言わばリブ形状とし いる。本実施形態では8本の突条部20は、小 端P4より大径端P3にかけて周方向に同一幅W 軸線方向に延在させ、8本の突条部20は同一 状としている。

 拡径筒部13の外周面から突出する突条部20の 突出量Hは、図2~図4に示すように、折れポイ トP2で変えている。
 該折れポイントP2は、車体パネル50の貫通孔 Hとの最初の接触点P1を越えた位置で、かつ、 車体係止凹部14の傾斜壁14cの先端点P3との間 略中央位置であり、接触点P1から折れポイン トP2までの寸法L1と、折れポイントP2から傾斜 壁先端P3までの寸法L2とは同一寸法としてい 。

 突条部20は小径側の基端点P4から接触点P1を えて折れポイントP2までは、拡径筒部13の外 周面13aと平行な同一傾斜角度とし、突出量H 一定とし、本実施形態では3mmとしている。
 前記基端点P4から折れポイントP2までの突条 部20はグロメット10の中心軸線Sに対して基端 P4側から拡径方向に傾斜するため、拡径方 傾斜部20Aと称す。
 折れポイントP2から先端点P3までは、折れポ イントP2で傾斜方向を逆方向とし、その先端 車体係止凹部14の傾斜壁14cの先端に連続さ ている。このように折れポイントP2で傾斜方 向を逆としているため、折れポイントP2から 端点P3までを縮径方向傾斜部20Bと称す。折 ポイントP2で傾斜方向を変換しているため、 言わば、折れポイントP2は山形状の頂点部と る。
 かつ、縮径方向傾斜部20Bは拡径筒部外周面1 3aの傾斜方向と逆となる突出量Hは次第に減少 し、先端点P3ではゼロとし、突条部20に挟ま た窪み部21の先端点と同一高さに連続する。

 図4および図5に示すように、折れポイントP2 を支点して両側の拡径方向傾斜部20Aと縮径方 向傾斜部20Bとが成す角度θ1は100度以上120度以 下とし、本実施形態では105度としている。
 前記拡径方向傾斜部20Aは前記中心軸線Sに対 する傾斜角度θ2は115度、縮径方向傾斜部20Bの 傾斜角度θ3は8度としている。
 即ち、縮径方向傾斜部20Bはグロメット10の 心軸線Sに対して3~5度程度傾斜させているだ で略平行に近くしている。

 さらに、折れポイントP2の頂角部で成形 能な最小アールとして、エッジ状となるよ にし、該折れポイントP2で発生する節度感を 高めるようにしている。

 各突条部20は、前記のように拡径筒部13の 外周面13aから段状に突出し、該突条部20の外 20aは平坦面としているが、幅方向の両端側 に沿って傾斜部20sを設けると共に、幅方向 側面の基部、即ち、外周面13aに沿った位置 はグロメット軸線方向の溝20mを設けている

 各突条部20の周方向の幅Wはグロメットの 線方向で同一としているため、小径端P4か 大径側の先端P3にかけて放射状に広かった状 態で延在する。小径端P4側の突条部20の端部 隣接する突条部同士の間隔を密に配置し、 端P3の突条部20の端部では隣接する突条部の には間隔あき、拡径筒部13の外周面13aから る三角形状の窪み部21が小径側から大径側へ と広がる方向に発生させている。

 前記三角形状の窪み部21には、両側の突 部20の基部に沿って前記溝20mと連続する溝21a を設けると共に、両側の溝21aに挟まれた中央 部にも溝21bを設け、窪み部21を撓みやすくし いる。

 前記第1の小径筒部11の前端は拡径筒部13の 部に突出した突出部分11aを備え、該突出部 11aの外周から拡径筒部13の内周面へと突出す る支持壁部11bを設けている。
 また、拡径筒部13の大径側の先端には薄肉 端面部25を設け、該端面部25の中央より前記 2の小径筒部12を突出させている。
 また、グロメット10にはオプション部品に 続する2本のケーブル挿通筒部26を設けてい 。該ケーブル挿通筒部26が、拡径筒部13の外 面の窪み部21に開口26aを設け、拡径筒部13内 を通り、端面部25より突出させて形成してい 。この突出部26の先端は閉鎖部26cとし、ケ ブルを通す時に切断して開口としている。

 つぎに、前記グロメット10を車体パネルの 通孔Hへの挿入工程を図6を参照して説明する 。
 まず、図6(A)に示すように、ワイヤハーネス W/Hに取り付けたグロメット10を、エンジンル ム側の室外側(Y)と室内側(Z)とを仕切るダッ ュパネルからなる車体パネル50の貫通穴Hに 外側Yより第1の小径筒部11を通して挿入して いく。前記貫通孔Hは周縁に室外側Yへ突出し バーリングHbを有する形状である。

 この時、グロメット10が斜め傾斜してい と突条部20の一部が貫通穴HのバーリングHbの 内周面に当たり接触抵抗が生じる。これによ り、作業者はグロメット10の挿入姿勢を矯正 る。しかも、突条部20を薄肉の拡径筒部13の 外周面に多数突設しているため、拡径筒部13 剛性が高まり、グロメット10が斜め挿入さ た時に、貫通穴Hのバーリング内周面と圧接 た部分の拡径筒部13が折り曲がるように変 することを確実に防止できる。

 グロメット10の拡径筒部13が貫通穴Hを通り 該貫通穴Hの内径と同一となる突条部20の接 点P1に達すると、突条部20の外面20aと貫通穴H のバーリング内周面との圧接で挿入抵抗を生 じるようになる。
 さらに、接触点P1を越えてグロメット10を挿 入していくと、次第に挿入抵抗が増加してい き、折れポイントP2が貫通孔Hのバーリング内 周面が乗り越えようとする寸前で、グロメッ ト10は図6(B)に示す状態となる。即ち、拡径方 向傾斜部20Aがバーリング内周面で押圧されて 内側に撓むため、折れポイントP2を介して連 する縮径方向傾斜部20Bは外方へ反り上がる 態となる。かつ、折れポイントP2の頂角部 最小アールとしてエッジ状に近い状態とし いるため、折れポイントP2の直前で引っ掛か りが発生し、かつ、折り節度感を確実に発生 させることができる。

 節度感が生じた時点から、作業者はグロ ット10を一気に押し込み、折れポイントP2を 図6(C)に示すように押し潰すように貫通穴30に 通す。この時、反り上がっていた縮径方向突 条部20Bはグロメット10の中心軸線Sと略平行と なる図中水平状態となる。即ち、縮径方向突 条部20Bの高さが車体係止凹部14の傾斜壁14cの さと略同等となるため真っすぐに挿入すれ 良いだけとなる。かつ、縮径方向突条部20B 肉厚が先端に向けて次第に減少していくと に、窪み部21がスムーズに縮径するため、 きな押し込み力を必要とせず、低挿入力で し込みができる。

 このように、8本の突条部20の外面20aを貫 穴Hのバーリング内周面で押圧し、拡径筒部 13を縮径させながら傾斜壁14cの突出端をバー ング内周面を通過させる。傾斜壁14cが貫通 Hを通過すると、図6(D)に示すように、グロ ット10の拡径筒部13および突条部20は初期位 に弾性復帰し、傾斜壁14cと垂直壁14aの間の 底面14b内に貫通穴HのバーリングHbが落し込 れる。この状態で、傾斜壁14cと垂直壁14aの 向面が車体パネルPの両面に圧接し、かつ、 通穴Hの溝底面に突設したリップ14hと圧接し て、グロメット10は車体パネル50の貫通穴Hに ール状態で係止される。

 前記のように、本発明のグロメット10では 拡径筒部13の外周面に折れポイントP2で傾斜 向を変換した突条部20を設けているため、 折れポイントP2で節度感を確実に発生させ、 該節度感が生じた時点から一気に押し込み力 を強くすれば良いため、挿入フィーリングを 向上させることができる。
 さらに、傾斜壁の突出端の近傍では、突条 20の縮径方向突条部20Bがグロメット10の軸線 方向と平行な真っすぐな方向となるため、傾 斜壁14cが貫通穴30を通るようにガイドする機 を果たす。よって、傾斜壁突出端近傍で拡 筒部13および突条部20に変形を発生させるこ となく、スムーズに貫通穴30を通過させるこ ができる。

 なお、本発明は前記実施形態に限定され 、突条部の個数は8個に限定されず、4個以 ~10個以下程度であればよく、突条部の厚み の関係で個数を適宜に設定できる。また、 プション部品用のケーブル挿通筒部も必ず も設ける必要はない。さらに、貫通穴が楕 形状をなし、拡径筒部も断面楕円形状とな グロメットにも適用できることは言うまで ない。




 
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