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Patent Searching and Data


Title:
HEAD-MOUNTED DISPLAY AND SPECTACLES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175237
Kind Code:
A1
Abstract:
A head-mounted display according to the present invention is provided with: an optical member (120) that provides an image; an intermediate member (130) that extends in a prescribed direction and has a curvature; and a light modulating member (140) that is disposed with a prescribed gap from the optical member (120) and attached to the intermediate member (130) so as to have a curvature in the prescribed direction.

Inventors:
KURODA SHIN (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006239
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 18, 2020
Export Citation:
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Assignee:
SONY CORP (JP)
International Classes:
G02B27/02; H04N5/64; H04N13/344
Foreign References:
JP2016126134A2016-07-11
JP2018141826A2018-09-13
US20160055822A12016-02-25
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI INTERNATIONAL PATENT OFFICE (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175237 27 卩(:17 2020 /006239

請求の範囲

[請求項 1 ] 画像を提供する光学部材と、

所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する中間部材と、 前記光学部材に対して所定の間隙を介して配置され、 前記所定の方 向に沿って、 前記中間部材に取り付けられた調光部材と、

を備える、 頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 2] 前記中間部材は、 前記所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する 複数の延伸部を有し、 前記調光部材は、 前記複数の延伸部に取り付け られる、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 3] 前記調光部材の両端は、 前記中間部材の複数の延伸部に取り付けら れる、 請求項 2に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 4] 前記中間部材は、 前記調光部材の外周に沿って配置される、 請求項

1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 5] 前記調光部材は、 前記光学部材よりも大きい形状である、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 6] 前記調光部材は、 前記光学部材の前記画像を提供する側とは反対側 に配置される、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 7] 前記調光部材は、 前記中間部材に対して、 前記曲率の中心側に配置 される、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 8] 前記中間部材は、 前記調光部材よりも剛性の高い材料で形成される

、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 9] 前記調光部材は、 エレクトロクロミックデバイスである、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 10] 前記調光部材は、 配線を含む、 請求項 9に記載の頭部装着型ディス プレイ。

[請求項 1 1 ] 前記調光部材は、 前記配線を引き出し、 前記調光部材のうち平面視 形状が平らである端部に配置される端子部を含む、 請求項 1 0に記載 の頭部装着型ディスプレイ。 〇 2020/175237 28 卩(:171? 2020 /006239

[請求項 12] 前記調光部材は、 第一の調光部材と第二の調光部材を含み、 前記第 —の調光部材の第一の配線の一部と、 前記第二の調光部材の第二の配 線の一部とが重なって配置される、 請求項 1 〇に記載の頭部装着型デ ィスプレイ。

[請求項 13] 前記光学部材は、 前記中間部材に取り付けられる、 請求項 1 に記載 の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 14] 前記所定の間隙に配置される、 スぺーサをさらに備える、 請求項 1 に記載の頭部装着型ディスプレイ。

[請求項 15] 画像を提供する光学部材と、

所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する中間部材と、 前記光学部材に対して所定の間隙を介して配置され、 前記所定の方 向に沿って曲率を有するように、 前記中間部材に取り付けられた調光 部材と、

を備える、 眼鏡。

[請求項 16] 前記中間部材と、 前記調光部材は着脱可能に構成される、 請求項 1

5に記載の眼鏡。

Description:
明 細 書

発明の名称 : 頭部装着型ディスプレイ及び眼鏡

技術分野

[0001] 本開示は、 頭部装着型ディスプレイ及び眼鏡に関する。

背景技術

[0002] 近年、 ユーザの眼前の風景に画像や文字などの付加 的な情報を重畳してユ —ザに提示する拡張現実 (AR : A u g me n t e d R e a l i t y) と 呼ばれる技術が注目されている。 拡張現実を実現するためのデバイスとして 、 頭に装着して利用される頭部装着型ディスプ レイ (HMD : H e a d M o u n t e d D i s p l a y) が知られている。

[0003] 特許文献 1 には、 文字及び/または画像を含む表示情報を表示 る表示部 と、 当該表示部よりも外部側に配置された調光フ ィルターと、 を備え、 前記 調光フィルターの透過率を制御して外部から の光を透過する外光透過型頭部 装着ディスプレイと、 対象物を判別する判別部と、 前記判別部の前記判別に 従って前記透過率を制御する制御装置と、 を有する視認システムが開示され ている。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 201 7 _ 1 03767号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005] しかしながら、 上記従来技術では、 性能の低下を引き起こすおそれがある 。 具体的には、 頭部装着型ディスプレイにおける、 透過率を制御可能な調光 部材として、 剛性が高い調光部材を用いることがある。 剛性が高い調光部材 に曲率を持たせる場合、 調光部材は、 兀の形状に民る力によって、 出荷時の 形状から変形し、 性能の低下を引き起こすことがある。

[0006] なお、 上記の問題は、 頭部装着型ディスプレイ以外でも生じうる。 例えば \¥0 2020/175237 2 卩(:17 2020 /006239

、 剛性が高い調光部材が眼鏡に用いられる場合 、 調光部材は、 元の形状に戻 る力によって、 出荷時の形状から変形し、 性能の低下を引き起こすことがあ る。

[0007] そこで、 本開示では、 性能低下を抑制できる頭部装着型ディスプレ イ及び 眼鏡を提案する。

課題を解決するための手段

[0008] 上記の課題を解決するために、 本開示に係る一形態の頭部装着型ディスプ レイは、 画像を提供する光学部材と、 所定の方向に沿って、 曲率を有して延 伸する中間部材と、 前記光学部材に対して所定の間隙を介して配 置され、 前 記所定の方向に沿って曲率を有するように、 前記中間部材に取り付けられた 調光部材と、 を備える。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1]実施形態に係る頭部装着型ディスプレイ 模式的に示す斜視図である。

[図 2]実施形態に係る頭部装着型ディスプレイ 模式的に示す斜視図である。 [図 3]図 1の八一八矢視における断面図である。

[図 4八]図 1の方向 1から見た正面視図である。

[図 48]実施形態に係る中間部材の他の例を示す である。

[図 ]実施形態に係る中間部材の他の例を示す図 である。

[図 40]実施形態に係る中間部材の他の例を示す である。

[図 4£]実施形態に係る中間部材の他の例を示す 図である。

[図 4ド]実施形態に係る中間部材の他の例を示 図である。

[図 5八]比較例に係る頭部装着型ディスプレイ 説明するための断面図である

[図 58]比較例に係る頭部装着型ディスプレイを 明するための断面図である

[図 6]実施形態に係る頭部装着型ディスプレイ 効果の一例を説明するための 図である。

[図 7八]実施形態に係る中間部材と調光部材を 明する図である。 20/175237 3 卩(:171? 2020 /006239

[図 78]実施形態に係る中間部材と調光部材を説 する図である。

[図 7(:]実施形態に係る中間部材と調光部材 説明する図である。

[図 70]実施形態に係る中間部材と調光部材を説 する図である。

[図 8]実施形態に係る調光部材の構成を模式的 示す正面視図である。

[図 9]実施形態に係る頭部装着型ディスプレイ 模式的に示す斜視図である。 [図 10]第 1の変形例に係る頭部装着型ディスプレイの 面図である。

[図 1 1]第 1の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す斜視図で ある。

[図 12]第 2の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す斜視図で ある。

[図 13]第 3の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す斜視図で ある。

[図 14]第 3の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す側面図で ある。

[図 15]第 3の変形例に係る調光部材を示す正面視図で る。

[図 16]第 3の変形例に係る調光部材を示す正面視図で る。

[図 17]第 4の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す斜視図で ある。

[図 18]第 4の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す正面視図 である。

[図 19]第 4の変形例に係る頭部装着型ディスプレイを 式的に示す側面図で ある。

[図 20八]第 5の変形例に係る眼鏡を模式的に示す斜視図 ある。

[図 208]図 2 0八の巳一巳矢視における断面図である。

[図 21八]第 5の変形例に係る眼鏡を模式的に示す斜視図 ある。

[図 218]図 2 1 八の〇一〇矢視における断面図である。

[図 22]第 6の変形例に係る眼鏡を模式的に示す斜視図 ある。

[図 23]図 2 2を観察者側からみた斜視図である。 〇 2020/175237 4 卩(:171? 2020 /006239

発明を実施するための形態

[0010] 以下に、 本開示の実施形態について図面に基づいて詳 細に説明する。 なお 、 以下の各実施形態において、 同 _ の部位には同 _ の符号を付することによ り重複する説明を省略する。

[0011] なお、 説明は以下の順序で行うものとする。

<1. 頭部装着型ディスプレイの構造 >

<2. 中間部材と調光部材>

<3. 配線 >

<4. 第 1の変形例 >

<5. 第 2の変形例 >

<6. 第 3の変形例 >

<7. 第 4の変形例 >

<8. 第 5の変形例 >

<9. 第 6の変形例 >

[0012] <1. 頭部装着型ディスプレイの構造 >

まず、 図 1〜図 3を参照しながら、 本開示に係る透過型の頭部装着型ディ スプレイ 1 00の構成について説明する。 図 1及び図 2は、 実施形態に係る 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇を模式的に示す斜視図である。 図 3は、 図 1 の八一八矢視における断面図である。

[0013] 本実施形態に係る頭部装着型ディスプレイ 1 00は、 観察者の頭部に装着 されて使用されるものである。 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇は、 観察者の 眼前に、 外光とともに各種の情報の光 (映像光) を提供する。 観察者は、 実 空間の風景に重畳表示された仮想オブジェク トを視認可能である。 図 1〜図 3に示すように、 頭部装着型ディスプレイ 1 00は、 フロントブロック 1 1 〇と、 光学部材 1 20と、 中間部材 1 30と、 調光部材 1 40と、 を有する 。 なお、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇は、 観察者の頭部に頭部装着型ディ スプレイ 1 00を固定するための部材である装着部 (ベルト等) を有するが 、 図 1〜図 3では図示することを省略する。 後述する図 7八〜図 7〇には、 〇 2020/175237 5 卩(:171? 2020 /006239

装着部 1 70を図示する。

[0014] フロントブロック 1 1 0は、 観察者の頭部に装着される部位である。 フロ ントブロック 1 1 0は、 左右二つのパネル発光部 1 1 1、 1 1 2と、 図示し ない基板を備える。 基板は、 観察者に映像を提供する処理を行う。 例えば、 基板は、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の動作を制御する制御部、 データを 記憶するメモリ、 外部の装置との通信部などを有する。 基板の制御部は、 〇

? 11 (〇 6 门 1: 「 3 1 ? 「 0 。 6 3 3 1 门 9 11 门 1 1:) や[¾〇1\/1 ([¾ 6

0.〇1 011 I V 1\/| 0111〇 「 7) 、 [¾八1\/1 ([¾ 3 11 〇1 〇 111 八00633

1\/16〇1〇 「ソ) などにより構成される。 フロントブロック 1 1 0には、 観察 者の頭部に装着するための装着部 (例えばべルト) などが接続されてもよい

[0015] 左右二つのパネル発光部 1 1 1、 1 1 2は、 観察者に対して各種の画像や 情報を提示するための画像を出射する。 具体的には、 左右二つのパネル発光 部 1 1 1、 1 1 2は、 それぞれ左目用又は右目用の虚像を出射する 。 ここで 、 提示される各種の画像や情報は、 コンテンツ配信サーバ等から送られてき たデータに基づいて表示される情報でもよい し、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇に搭載されたメモリに記憶された情報で もよい。 また、 提示される各種 の画像や情報は、 ユーザの携帯端末に記憶されているデータや 〇 ( 6 「 30113 丨 <3〇01 リ 6 「) に記憶されているデータが頭部装着型ディ スプレイ 1 00により取得された情報でもよい。 なお、 携帯端末のユーザは 、 観察者と同一でもよいし、 観察者と異なってもよい。

[0016] また、 図 1〜図 3の例では、 フロントブロック 1 1 0は、 取付面 1 1 3を 有する。 取付面 1 1 3は、 光学部材 1 20、 中間部材 1 30が取り付けられ る。 なお、 取付面 1 1 3は、 平面でもよいし、 凹凸のある面でもよい。

[0017] 光学部材 1 20は、 パネル発光部 1 1 1、 1 1 2で出射された映像光を反 射する。 その結果、 光学部材 1 20は、 観察者に対して各種の画像や情報を 提供する。 光学部材 1 20は、 ガラスなどの光を反射可能な材料で構成され ており、 ねじ止め又は接着などによりフロントブロッ ク 1 1 0に固定される 〇 2020/175237 6 卩(:171? 2020 /006239

。 図 1〜図 3の例では、 光学部材 1 2 0は、 フロントブロック 1 1 0の取付 面 1 1 3に固定される。 光学部材 1 2 0が外部からの外力を受けた場合、 頭 部装着型ディスプレイ 1 〇〇の表示性能が低下する恐れがある。 具体的には 、 ユーザが清掃時にふき取ったときや、 把持又は持ち運びしたときに加わる 力、 落下衝撃による外力や、 自重の影響、 貼り合わせられた部材の変形によ る力などにより、 表示性能が低下する恐れがある。

[0018] 中間部材 1 3 0は、 後で説明する調光部材 1 4 0を取り付けるための部材 である。 中間部材 1 3 0は、 所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する。 なお、 曲率を有するとは、 曲率が 0ではないことを示す。 中間部材 1 3 0は 、 フロントブロック 1 1 〇から離れる方向に沿って延伸する延伸部 1 3 1、

1 3 2を有する。 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 互いに離間して設けられる枠部 材である。 また、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 一端がフロントブロック 1 1 0 の取付面 1 1 3に固定され、 取付面 1 1 3から離れる方向に、 かつ、 徐々に 光学部材 1 2 0に近づく方向に延伸する。 また、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 光学部材 1 2 0から離れる方向に凸状の形状に湾曲してい 。 換言すれば、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 曲率中心が中間部材 1 3 0よりも光学部材 1 2 0 側に位置するように円弧状に湾曲している。 すなわち、 所定の方向とは、 光 学部材 1 2 0から離れる方向に凸状の形状に湾曲してい 。

[0019] なお、 図 1〜図 3の例では、 中間部材 1 3 0は、 フロントブロック 1 1 0 と一体成型される例を示した。 しかし、 中間部材 1 3 0は、 フロントブロッ ク 1 1 〇と別部材として構成されていてもよい。 中間部材 1 3 0は、 合成樹 脂をモールドすることによって成形されても よい。 中間部材 1 3 0を構成す る材料は、 樹脂材料に限らず、 金属材料や合金、 あるいはこれらの組み合わ せであってもよい。 中間部材 1 3 0は、 調光部材 1 4 0よりも剛性が高い、 または強度が高い素材で構成されてよい。

[0020] 調光部材 1 4 0は、 例えば、 エレクトロクロミック素子を透明電極で挟む ことによって構成される。 透明電極に印加する電圧に応じて、 エレクトロク ロミック素子の酸化反応、 還元反応が生じ、 透過率が制御される。 明るい屋 〇 2020/175237 7 卩(:171? 2020 /006239

外などで頭部装着型ディスプレイ 1 0 0を使用する際に、 外光に対して表示 輝度が不足する場合がある。 このような場合、 調光部材 1 4 0を制御して透 過率を制御することで、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の視認性を確保する ことが可能になる。 調光部材 1 4 0は、 例えば、 アクリル系透明樹脂に反射 防止用のコーティングなどを施した材料や、 ポリカーボネート、 アクリル、 ナイロンなどで構成される。 図 1、 図 2で示した、 調光部材 1 4 0の中間部 材 1 3 0への取り付け前における形状は矩形状であ が、 必ずしも矩形状で なくてもよく、 例えば多角形状、 楕円形状でもよい。

[0021 ] ところで、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の表示性能を低下させないため に、 調光部材 1 4 0は、 光学部材 1 2 0よりも外側に配置されることが多い 。 換言すると、 外側とは、 光学部材 1 2 0の画像を提供する側とは反対側で あり、 観察者に対しては前側である。 さらに換言すると、 調光部材 1 4 0は 、 観察者との間で光学部材 1 2 0を挟む位置に配置されるともいえる。 また 、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の最も外側の部品は、 曲率を持たせること がある。 これは、 落下などにより頭部装着型ディスプレイ 1 0 0に衝撃が加 わった時に外力を分散させるためである。 したがって、 外側に配置される可 能性のある調光部材 1 4 0に、 曲率を持たせたい場合がある。

[0022] 図 3に示すように、 調光部材 1 4 0は、 光学部材 1 2 0に対して所定の間 隙を介して配置される。 また、 調光部材 1 4 0は、 所定の方向に沿って曲率 を有するように、 中間部材 1 4 0に取り付けられる。 ここで、 曲率を有する とは、 延伸部 1 3 1 と 1 3 2とを結ぶ方向と交わる方向に沿った断面に い て、 円弧状であることを示す。 換言すると、 曲率を有するとは、 延伸部 1 3 1 と 1 3 2とを結ぶ方向と交わる方向に沿った断面に いて、 湾曲している ことを示す。 なお、 調光部材 1 4 0は、 元の形状では湾曲していないが、 中 間部材 1 3 0に取り付けられることにより、 湾曲した状態で中間部材 1 3 0 に保持される。 なお、 調光部材 1 4 0のうち、 両端が中間部材 1 3 0に取り 付けられることにより、 湾曲状態を強く保持することが可能となる。

[0023] 調光部材 1 4 0は、 接着材や両面テープなどで取り付けられても よい。 ま 〇 2020/175237 8 卩(:171? 2020 /006239

た、 調光部材 1 4 0は、 中間部材 1 3 0に設けられた溝に嵌め込まれること により、 中間部材 1 3 0で挟み込むように取り付けられてもよい。 具体的に は、 中間部材 1 3 0である延伸部 1 3 1 と 1 3 2の対向する面に所定の方向 に沿った溝が形成されてもよい。 この場合、 調光部材 1 4 0は、 溝に摺動 ( スライ ド) させることにより、 中間部材 1 3 0に取り付けられてもよい。

[0024] 図 3では、 調光部材 1 4 0が中間部材 1 3 0よりも外側に配置される例を 示した。 図 3において、 外側とは光学部材 1 2 0の側とは反対側であり、 凸 側である。 調光部材 1 4 0は、 中間部材 1 3 0に対して曲率の中心側とは反 対側に配置されている。

[0025] しかし、 調光部材 1 4 0は、 中間部材 1 3 0に対して、 曲率の中心側に配 置されてもよい。 換言すると、 調光部材 1 4 0は、 中間部材 1 3 0よりも内 側に配置されていてもよい。 内側とは、 光学部材 1 2 0の側であり、 観察者 側である。 また、 調光部材 1 4 0は、 中間部材 1 3 0に対して、 内面側に取 り付けられてもよい。 調光部材 1 4 0が曲がった状態から元に戻ろうとする 力によって、 調光部材 1 4 0が外側に変位しようとする。 具体的には、 調光 部材 1 4 0のうち、 フロントブロック 1 1 0と接続されている側の端部と、 反対側の端部とが、 互いに離れる方向に変位し、 平らな状態に戻ろうとする 。 調光部材 1 4 0が中間部材 1 3 0の内側に配置されていると、 中間部材 1 3 0は、 調光部材 1 4 0の両端部が互いに離れる方向に変位しよう する力 を吸収することができる。 その結果、 中間部材 1 3 0は、 湾曲した状態を維 持したまま調光部材 1 4 0を保持することができるとともに、 中間部材 1 3 0から調光部材 1 4 0が離れてしまうことを防ぐことが可能とな 。

[0026] 図 1、 図 2で示したように、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 調光部材 1 4 0の 外周に沿って、 フロントブロック 1 1 0から離れる方向に延伸している。 観 察者の視野をなるべく妨げないために、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 外周に沿 って配置されている。 しかし、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 曲率を有して延伸 していればよく、 必ずしも調光部材 1 4 0の外周に沿う必要はない。 また、 図 1〜図 3の例では、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 同じ方向に並行して延伸し 〇 2020/175237 9 卩(:171? 2020 /006239

ているが、 これはあくまでも一例である。 この点について、 図4八~図4巳 を用いて説明する。 図 4八は、 図 1の方向 1から見た正面視図である。 図 4巳〜図 4巳は、 実施形態に係る中間部材 1 3 0の他の例を示す図である。 なお、 巳では、 図 4八と同様の方向 1から見た正面視図を示 す。

[0027] 図 4八の例では、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 図 1〜図 3に示した例と同様 に、 同じ方向に並行して延伸する。 しかし、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 図 4 巳で示した例のように、 フロントブロック 1 1 0から、 互いに近づく方向に 延伸してもよいし、 図 4 0で示したように互いに離れる方向に延伸し もよ い。 また、 延伸部 1 3 1、 1 3 2は、 図 4 0のように一方が近づく方向に延 伸してもよいし、 図 4巳のように一方が離れる方向に延伸しても い。 すな わち、 延伸部 1 3 1、 1 3 2のそれぞれに対応する所定の方向は異なっ い てもよい。

[0028] また、 図 1〜図 3の例では、 中間部材 1 3 0が、 2つの延伸部 1 3 1、 1

3 2を有する例を示したが、 これはあくまでも一例である。 この点について 、 図 4 を用いて説明する。 図 4 は、 実施形態に係る中間部材 1 3 0の他 の例を示す図である。 例えば、 中間部材 1 3 0は、 図 4 に示すように、 延 伸部 1 3 1、 1 3 2の代わりに、 1つの延伸部 1 3 3を有してもよい。 図 4 に示す例では、 延伸部 1 3 3は、 調光部材 1 4 0の外周ではなく、 調光部 材 1 4 0の中央部分に沿って延伸する。

[0029] 次に、 図 5 及び図 5巳を参照して、 調光部材 1 4 0が光学部材 1 2 0に 対して所定の間隙を介して配置され、 中間部材 1 3 0に取り付けられること による効果の例を説明する。 図 5 及び図 5巳は、 比較例に係る頭部装着型 ディスプレイ 9 0 0を説明するための断面図である。 図 5八では、 比較例に 係る調光部材 9 4 0を光学部材 9 2 0に貼り付ける前の状態を示す。 図 5巳 では、 比較例に係る調光部材 9 4 0を光学部材 9 2 0に貼り付けた後の状態 を示す。

[0030] 一般的に、 ある程度の剛性を有し、 かつ、 曲がった状態で調光部材を製造 〇 2020/175237 10 卩(:171? 2020 /006239

することは難しい。 図 5八及び図 5巳に示すように、 曲率を持たせた状態で 調光部材 9 4 0を配置する場合には、 調光部材 9 4 0を光学部材 9 2 0に貼 り付けることも考えらえれる。 しかし、 調光部材 9 4 0を光学部材 9 2 0に 貼り付けた場合、 調光部材 9 4 0が曲がつた状態から元に戻ろうとすること に起因する反発力が、 図 5巳の矢印で示した向きで光学部材 9 2 0に加わつ てしまう。 これにより、 光学部材 9 2 0が変形したり、 位置がずれてしたり してしまうことで、 頭部装着型ディスプレイ 9 0 0の表示性能が低下してし まう恐れがある。 本実施形態に係る調光部材 1 4 0は、 光学部材 1 2 0に対 して所定の間隙を介して配置され、 調光部材 1 4 0よりも剛性の高い中間部 材 1 3 0に取り付けられる。 これにより、 本実施形態に係る頭部装着型ディ スプレイ 1 0 0によれば、 調光部材 1 4 0からの反発力が光学部材 1 2 0に 加わることを防ぐことが可能となる。

[0031 ] 次に、 図 6を参照して、 調光部材 1 4 0を光学部材 1 2 0に対して所定の 間隙を介して配置することによる他の効果の 例を説明する。 図 6は、 実施形 態に係る頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の効果の一例を説明するための図で ある。

[0032] 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0に落下衝撃などにより外部から外力が加わ つた場合、 図 6のように、 外側に配置された、 中間部材 1 3 0に取り付けた 調光部材 1 4 0が図示した矢印の向きに大きく変位する可 性がある。 例え ば、 図 5 及び図 5巳に示した比較例に係る頭部装着型ディス レイ 9 0 0 のように、 調光部材 9 4 0が光学部材 9 2 0に貼り付けられた場合、 外側に 配置された調光部材 9 4 0に加わる外力が光学部材 9 2 0に直接加わるため 、 光学部材 9 2 0の変形や位置ずれを招く。 _方、 本実施形態に係る頭部装 着型ディスプレイ 1 〇〇では、 中間部材 1 3 0に取り付けた調光部材 1 4 0 と、 光学部材 1 2 0の間に所定の間隙が設けられるので、 中間部材 1 3 0に 取り付けた調光部材 1 4 0の変位に起因する応力を、 光学部材 1 2 0に対し て伝わりにくくすることができる。 すなわち、 調光部材 1 4 0の変位による 影響を、 光学部材 1 2 0に与えにくくすることができる。 例えば、 中間部材 〇 2020/175237 1 1 卩(:171? 2020 /006239

1 3 0に取り付けた調光部材 1 4 0と、 光学部材 1 2 0の干渉を防ぐことが できる。 結果として、 光学部材 1 2 0の変形や位置のずれを防ぎ、 頭部装着 型ディスプレイ 1 〇〇の表示性能の低下を防ぐことが可能とな る。

[0033] また、 例えば、 図 5 及び図 5巳に示した比較例に係る頭部装着型ディス プレイ 9 0 0のように、 中間部材 9 3 0に取り付けられた調光部材 9 4 0が 光学部材 9 2 0に貼り付けられた場合、 中間部材 9 3 0の寸法ばらつきによ って、 光学部材 9 2 0の変形や位置ずれを招く恐れがある。 一方、 本実施形 態に係る頭部装着型ディスプレイ 1 0 0では、 中間部材 1 3 0に取り付けた 調光部材 1 4 0と、 光学部材 1 2 0の間に所定の間隙が所定の間隙が設けら れることで、 中間部材 1 3 0の寸法ばらつきによる影響を低減させるこ が 可能となる。

[0034] なお、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0は、 調光部材 1 4 0に加わる外力を 吸収する部材を有してもよい。 この点について、 図 6を用いて説明する。 図 6に示す頭部装着型ディスプレイ 1 0 0は、 スぺーサ 1 5 0を有する。 スぺ —サ 1 5 0は、 空間を確保するための部材である。 スぺーサ 1 5 0は、 弾性 伸縮性のある部材であれば何でもよい。 中間部材 1 3 0に取り付けた調光 部材 1 4 0と、 光学部材 1 2 0の間の所定の間隙が小さい場合、 スぺーサ 1 5 0を所定の間隙に設置することで、 中間部材 1 3 0に取り付けた調光部材 1 4 0と、 光学部材 1 2 0とを軽接触させてもよい。 ここで、 軽接触とは、 非固定で当て付けることを示す。

[0035] なお、 スぺーサ 1 5 0は、 一端がフロントブロック 1 1 0に接続されてい る延伸部 1 3 1、 1 3 2の他端側に配置されてもよい。 頭部装着型ディスプ レイ 1 0 0に落下衝撃などによる外力が加わると、 フロントブロック 1 1 0 に固定されていない延伸部 1 3 1、 1 3 2の他端側の方が、 一端側よりも大 きく変位し、 光学部材 1 2 0とぶつかり合う (干渉する) 恐れがある。 スぺ —サ 1 5 0が他端側に配置されることで、 干渉を和らげることが可能となる

[0036] < 2 . 中間部材と調光部材> 〇 2020/175237 12 卩(:171? 2020 /006239

次に、 図 7八〜図 7 0を参照しながら、 中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0 に適した大きさや形状、 強度について説明する。 図 7八〜図 7 0は、 実施形 態に係る中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0を説明する図である。 図 7八〜図 7〇は、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0がとり得る姿勢の一例である。 図 7 八には、 上面図を示し、 図 7巳及び図 7〇には、 側面図を示し、 図 7 0には 、 正面図を示す。 図 7八〜図 7 0に示す頭部装着型ディスプレイ 1 0 0は、 観察者の頭部に頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇を固定するための装着部 1 7 0を有する。

[0037] 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0を床や机などに置く場合、 光学部材 1 2 0 に対して荷重がかからないように構成される ことが望ましい。 ユーザが頭部 装着型ディスプレイ 1 〇〇を床や机に置く場合、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0がとり得る姿勢は様々である。 床や机などに置く場合には、 頭部装着型 ディスプレイ 1 0 0の自重 (頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の重さ) が、 図 7八〜図 7〇に図示した矢印の向きに加わる。

[0038] 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0である 、 調光部 1 6 0の大きさは、 光学部材 1 2 0の大きさよりも大きく構成する とよい。 換言すると、 図 7 0に示すように、 正面視において、 光学部材 1 2 0のすべてが、 調光部材 1 4 0で覆われているとよい。 つまり、 頭部装着型 ディスプレイ 1 0 0をあらゆる姿勢で置かれた場合であっても 光学部材 1 2 0が床や机などに接触しないようにすること 望ましい。

[0039] 図 7 では、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の側面が床や机と接触する。

この場合、 光学部材 1 2 0が床や机と接触しないことが望ましい。 例えば、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0である、 調光部 1 6 0の横方向の大きさを、 光学部材 1 2 0の横方向の大きさよりも 大きく構成するとよい。 以降、 調光部材 1 4 0の横方向とは、 図 7 0におけ る横方向を示し、 調光部材 1 4 0の縦方向とは、 図 7 0における縦方向を示 すものとする。 なお、 横方向とは、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇を装着し た時の左右方向である。 換言すると、 横方向とは、 フロントブロック 1 1 0 〇 2020/175237 13 卩(:171? 2020 /006239

の面に沿う方向である。 また、 縦方向とは、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0 を装着した時の上下方向である。 換言すると、 縦方向とは、 正面視において 、 フロントブロック 1 1 0から離れ、 調光部材 1 4 0に沿う方向である。

[0040] 図 7巳では、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0が水平状態で床や机に置かれ ている。 このとき、 中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0である調光部 1 6 0の 下部が床や机と接触する。 なお、 調光部 1 6 0の下部とは、 調光部 1 6 0の うち、 フロントブロック 1 1 0側に配置される一端側とは反対側の端部で る。 または、 調光部 1 6 0の下部とは、 調光部 1 6 0のうち、 頭部装着型デ ィスプレイ 1 0 0を装着した時の下側の領域である。 光学部材 1 2 0が接触 しないようにするために、 例えば、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の中間部 材 1 3 0と調光部材 1 4 0である、 調光部 1 6 0の縦方向の大きさを、 光学 部材 1 2 0の縦方向の大きさよりも大きく構成する。 また、 頭部装着型ディ スプレイ 1 0 0の自重が加わって、 中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0が変形 したとしても、 光学部材 1 2 0に対して影響を及ぼさないような、 中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0の強度が必要である。

[0041 ] 図 7 ( 3では、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の装着部 1 7 0と、 中間部材

1 3 0と調光部材 1 4 0である調光部 1 6 0の下部が床や机と接触する。 接 地面に光学部材 1 2 0が含まれないようにするために、 例えば、 頭部装着型 ディスプレイ 1 0 0の中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0である、 調光部 1 6 〇の縦方向の大きさを、 光学部材 1 2 0の縦方向の大きさよりも大きく構成 する。 また、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の自重が接地面に加わって、 中 間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0が変形したとしても、 光学部材 1 2 0に対し て影響を及ぼさないような、 中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0の強度が必要 である。

[0042] このように、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0の形状や置かれる姿勢を加味 して、 中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0の大きさや形状、 強度を設計するこ とが望ましい。

[0043] 図 7 0のように、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0に対して、 どの方向から 〇 2020/175237 14 卩(:171? 2020 /006239

外力が加わったとしても、 光学部材 1 2 0に対して外力がかからないように 、 光学部材 1 2 0と中間部材 1 3 0、 調光部材 1 4 0を設計することが望ま しい。 例えば、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の中間部材 1 3 0と調光部材 1 4 0である、 調光部 1 6 0の大きさを、 光学部材 1 2 0の大きさよりも大 きく構成することで、 光学部材 1 2 0を保護し、 表示性能の低下を防ぐこと が可能である。

[0044] < 3 . 配線 >

次に、 図 8、 図 9を参照しながら、 調光部材 1 4 0の配線位置について説 明する。 図 8は、 実施形態に係る調光部材 1 4 0の構成を模式的に示す正面 視図である。 図 9は、 実施形態に係る頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇を模式 的に示す斜視図である。

[0045] 図 8のように、 調光部材 1 4 0は、 調光素子 1 4 1、 配線 1 4 2、 端子部

1 4 3を備える。 調光素子 1 4 1は、 透過率が制御される領域である。 配線 1 4 2は、 透明電極を含み、 電圧が印加される。 図 8において、 配線 1 4 2 は調光部材 1 4 0の外周に沿って配置されている。 配線 1 4 2の端部には、 電圧を印加するための端子部 1 4 3がある。 端子部 1 4 3は、 配線 1 4 2を 引き出す。 端子部 1 4 3に印加する電圧に応じて、 配線部 1 4 2に電流が流 れ、 調光素子 1 4 1の透過率が制御される。 端子部 1 4 3は銅箔などで構成 されており、 強く曲げられたりすることで、 銅箔が剥がれてしまう恐れがあ る。

[0046] 端子部 1 4 3は、 調光部材 1 4 0のうち、 平面視形状が平らである端部に 配置される。 ここで、 平面視における視線方向は、 調光部材 1 4 0の端面の 鉛直方向のことである。 例えば、 図 9においては、 方向 2、 3から調光 部材 1 4 0をみると、 平面視形状が平らである。 端子部 1 4 3は、 調光部材 1 4 0における平面視形状が平らである端部のう 、 点線で示した、 基板を 含むフロントブロック 1 1 0と対向する側 (方向 2に対応する側) の端面 のうちの一部に配置される。 端子部 1 4 3が、 調光部材 1 4 0のうち、 平面 視形状が平らである端部に配置されることで 、 例えば端子部 1 4 3が曲げら 〇 2020/175237 15 卩(:171? 2020 /006239

れて、 銅箔が剥がれてしまうことを防ぐことが可能 となる。 なお、 端子部 1 4 3は、 フロントブロック 1 1 0から遠い側 (方向 3に対応する側) の端 部に配置することも可能である。 その場合、 配線 1 4 2を延伸部 1 3 1、 1 3 2に沿わせるように配置することで、 観察者の視界をより大きく確保する ことが可能である。 なお、 端子部 1 4 3が配置された位置から、 フレームに 沿わせて基板のあるフロントブロック 1 1 0まで配線することで、 外側から 配線が見えないようにすることが可能である 。

[0047] < 4 . 第 1の変形例 >

図 1 0及び図 1 1 を参照して、 第 1の変形例について説明する。 図 1 0は 、 第 1の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇の断面図であり、 図 1 1は、 第 1の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇を模式的に示す斜 視図である。 第 1の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇は、 光学部 材 1 2 0が導光板 1 2 1 と光源 1 2 2、 1 2 3で構成されている点が異なる 。 その他の構成は上で説明した実施形態と同じ である。

[0048] 導光板 1 2 1は、 透明部材によって構成される。 例えば、 導光板 1 2 1は ホログラム導光板や誘電体多層膜導光板など である。 第 1の変形例に係る頭 部装着型ディスプレイ 1 〇〇では、 光源 1 2 2、 1 2 3から入射した光が導 光板に反射して伝播し、 観察者の目に導かれる。 導光板 1 2 1 と光源 1 2 2 、 1 2 3は、 フロントブロック 1 1 0の取付面 1 1 3に固定される。

[0049] < 5 . 第 2の変形例 >

図 1 2を参照しながら、 第 2の変形例について説明する。 図 1 2は、 第 2 の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇を模式的に示す斜視図である 。 第 2の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 1 0 0は、 上で説明した実施 形態と同じように、 延伸部 1 3 1、 1 3 2の一端がそれぞれフロントブロッ ク 1 1 〇に接続され、 調光部材 1 4 0に沿って配置されている。 しかし、 延 伸部 1 3 1、 1 3 2の他端同士を接続するように、 調光部材 1 3 0の外周に 沿って補強部 1 3 4が配置されている点が異なる。 なお、 補強部 1 3 4は曲 率を有していない。 その他の構成は上で説明した実施形態と同じ である。 延 〇 2020/175237 16 卩(:171? 2020 /006239

伸部 1 3 1、 1 32、 補強部 1 34は、 同一成形されていてもよいし、 別体 であってもよい。 このように、 補強部 1 34を配置することで、 強度を高め ることが可能となる。

[0050] なお、 第 2の変形例において、 第 1の変形例のように、 光学部材 1 20が 導光板 1 2 1 と光源 1 22、 1 23で構成されていてもよい。

[0051] <6. 第 3の変形例 >

図 1 3及び図 1 4を参照しながら、 第 3の変形例について説明する。 図 1 3は、 第 3の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 200を模式的に示す斜 視図である。 図 1 4は、 第 3の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 200 を模式的に示す側面図である。

[0052] 第 3の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 200では、 調光部材 240 が二枚 (240八、 240巳) 配置される。 中間部材 230は、 延伸部 23 1 と、 補強部 232、 233、 234を有する。 補強部 232、 233, 2 34は、 フロントブロック 2 1 0から離れる方向に延伸する。 具体的には、 補強部 232、 233、 234の一端は、 フロントブロック 2 1 0の取付面 2 1 3に取り付けられ、 補強部 232、 233、 234は、 取付面 2 1 3か ら離れる方向に延伸する。 延伸部 23 1は、 補強部 232、 232、 234 の他端側同士を接続し、 調光部材の外周に沿うように配置されている 。 さら に、 延伸部 23 1は、 所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸している。 こ こで、 所定の方向とは、 フロントブロック 2 1 0から離れる方向と交わる方 向である。 具体的には、 所定の方向とは、 頭部装着型ディスプレイ 200の 縦方向と交わる方向である。 換言すると、 所定の方向とは、 フロントブロッ ク 2 1 0の取付面 2 1 3に沿う方向である。 延伸部 23 1は、 曲率を有さな い部分を含んでいてもよい。 例えば、 図 1 3のように、 延伸部 23 1のうち 中央は曲率を有しておらず、 中央から離れるにしたがって曲率を有し、 端部 は曲率を有していなくてもよい。

[0053] 調光部材 240八、 240巳は、 各々所定の方向に沿って曲率を有するよ うに、 中間部材 230に取り付けられる。 調光部材 240八、 240巳は、 〇 2020/175237 17 卩(:171? 2020 /006239

光学部材 2 2 0に対して所定の間隙を介して配置されてい 。 なお、 第 3の 変形例において、 フロントブロック 2 1 0から離れる方向に対しては、 調光 部材 2 4 0八、 2 4 0巳は曲率を持たない。

[0054] フロントブロック 2 1 0から離れる方向に延伸する補強部 2 3 2、 2 3 3 、 2 3 4は、 全てが配置されなくてもよい。 例えば、 フロントブロック 2 1 0の中央から延伸する補強部 2 3 3か、 フロントブロック 2 1 0の両端側か ら延伸する補強部 2 3 2と 2 3 4のいずれかが配置されなくてもよい。

[0055] 第 3の変形例において、 調光部材 2 4 0八、 2 4 0巳の端子部 2 4 3八、

2 4 3巳は、 平面視形状が平らである端部に配置される。 例えば、 図 1 3に おける方向 4、 5からみると平面視形状が平らであるため、 端子部 2 4 3八、 2 4 3巳は調光部材 2 4 0の正面からみて左右端、 すなわち補強部 2

3 2、 2 3 3の一部に対応する位置に配置される。 換言すると、 調光部材 2

4 0八の端子部 2 4 3八は、 調光部材 2 4 0八が補強部 2 3 2に取り付けら れる端部に配置される。 また、 調光部材 2 4 0巳の端子部 2 4 3巳は、 調光 部材 2 4 0巳が補強部 2 3 3に取り付けられる端部に配置される。 これによ り、 例えば端子部 2 4 3八、 2 4 3巳が曲げられ、 銅箔が剥がれてしまうこ とを防ぐことが可能となる。 なお、 端子部 2 4 3八、 2 4 3 6が配置された 位置から、 フレームに沿わせて基板のあるフロントブロ ック 2 1 0まで配線 することで、 外側から配線が見えないようにすることが可 能である。

[0056] 図 1 5及び図 1 6は、 第 3の変形例に係る調光部材 2 4 0八、 2 4 0巳を 示す正面視図である。 図 1 5には、 調光部材 2 4 0八、 2 4 0巳を並べて配 置した例を示し、 図 1 6には、 調光部材 2 4 0 、 2 4 0巳を重ねて配置し た例を示す。 図 1 5のように調光部材 2 4 0 と 2 4 0巳が並べて配置され た場合、 配線 2 4 2 と 2 4 2巳を合わせた部分の領域だけ、 観察者の視界 が制限されてしまう恐れがある。 図 1 6のように、 調光部材 2 4 0八、 2 4 0巳の配線 2 4 2 、 2 4 2巳の一部を重ねて配置すると、 観察者の視界を 、 図 1 5の場合よりも大きく確保することが可能と る。 図 1 6において、

2枚の調光部材 2 4 0八、 2 4 0巳は同じ形状でよく、 製造コストの削減が 〇 2020/175237 18 卩(:171? 2020 /006239

可能である。

[0057] なお、 第 3の変形例では、 光学部材 220は、 パネル発光部 2 1 1、 2 1

2で出射された映像光を反射する部材であっ が、 第 1の変形例のように、 光学部材 220が導光板 22 1 と光源 222、 223で構成されていてもよ い。

[0058] <7. 第 4の変形例 >

図 1 7〜図 1 9を参照しながら、 第 4の変形例について説明する。 図 1 7 は、 第 4の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 300を模式的に示す斜視 図である。 図 1 8は、 第 4の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 300を 模式的に示す正面視図である。 図 1 9は、 第 4の変形例に係る頭部装着型デ ィスプレイ 300を模式的に示す側面図である。

[0059] 第 4の変形例に係る頭部装着型ディスプレイ 300では、 三枚の調光部材

340八、 340巳、 340 ( 3が配置されている。 中間部材 330は、 補強 部 33 1、 332、 335、 336、 338と、 延伸部 333、 334、 3 37、 339とを含む。 中間部材 330は、 所定の方向に沿って、 曲率を有 して延伸する。 延伸部 333、 334は、 取付面 3 1 3から離れる方向に沿 って曲率を有して延伸する。 また、 延伸部 337は、 延伸部 333から光学 部材 320に近づく方向に沿って曲率を有して延伸す る。 延伸部 339は、 延伸部 334から光学部材 320に近づく方向に沿って曲率を有して延伸す る。 なお、 補強部 332と延伸部 333については、 図 1 7〜図 1 9で示し たように一体成型されてもよいし、 別体でもよい。 さらに、 延伸部 334と 補強部 335については、 図 1 7〜図 1 9で示したように一体成型されても よいし、 別体でもよい。 また、 補強部 33 1、 332、 335、 336、 3 38と、 延伸部 333、 334、 337、 339とは、 調光部材 340八、 340巳、 340〇の外周に沿って配置されている。

[0060] 調光部材 340八、 340巳、 34〇〇は、 各々所定の方向に沿って曲率 を有するように、 中間部材 330に取り付けられる。 調光部材 340巳は、 フロントブロック 3 1 0から離れる方向に沿って曲率を有するよう 中間部 〇 2020/175237 19 卩(:171? 2020 /006239

材 330に取り付けられている。 ここで、 曲率を有するとは、 延伸部 333 と 334とを結ぶ方向と交わる方向に沿った断面に おいて、 円弧状であるこ とを示す。 換言すると、 曲率を有するとは、 延伸部 333と 334とを結ぶ 方向と交わる方向に沿った断面において、 湾曲していることを示す。

[0061] 調光部材 340 と調光部材 340 ( 3は、 それぞれ所定の方向に沿って曲 率を有するように中間部材 330に取り付けられている。 ここで、 曲率を有 するとは、 取り付け面 3 1 3から離れる方向と交わる方向に沿った断面 お いて、 円弧状であることを示す。 換言すると、 曲率を有するとは、 取り付け 面 3 1 3から離れる方向と交わる方向に沿った断面 おいて、 湾曲している ことを示す。 また、 調光部材 340 と調光部材 340 ( 3は、 光学部材 32 0と離れる方向に凸状の形状に湾曲している 調光部材 340八、 340巳 、 340 ( 3は、 光学部材 320に対して所定の間隙を介して配置されてい る

[0062] 第 4の変形例において、 調光部材が曲率を持たない方向に延伸する補 強部

33 1、 332、 335、 336、 338が配置されることで、 頭部装着型 ディスプレイ 300の強度を向上させることができる。 一方、 第 4の変形例 において、 調光部材が曲率を持たない方向に延伸する補 強部 33 1、 332 、 335、 336、 338は、 全てが配置されなくてもよい。 例えば、 補強 部 33 1、 336、 338が配置されなくてもよい。 補強部 332と補強部 335のうち一方又は両方が削除されてもよい。 これにより部品数、 ひいて はコストの削減が可能となる。

[0063] 第 4の変形例において、 調光部材 340八、 340巳、 340〇の端子部

343八、 343巳、 343 ( 3は、 平面視形状が平らである端部に配置され る。 例えば、 図 1 8における 6~ 1 1方向からみて平面視形状が平らで あるため、 端子部 343八、 343巳、 343〇は、 補強部 33 1、 332 、 335、 336、 338、 調光部材 340巳の上部のいずれかに配置され る。 調光部材 340巳の上部とは、 フロントブロック 3 1 0側に配置される 一端側である。 また、 調光部材 340巳の上部とは、 調光部材 340巳のう 〇 2020/175237 20 卩(:171? 2020 /006239

ち、 頭部装着型ディスプレイ 3 0 0を装着した時の上側の端部である。 調光 部材 3 4 0 の端子部 3 4 3 は、 調光部材 3 4 0 が補強部 3 3 1 に取り 付けられる端部に配置される。 また、 例えば、 調光部材 3 4 0巳の端子部 3 4 3巳は、 調光部材 3 4 0巳の上部に配置される。 また、 例えば、 調光部材 3 4 0 0の端子部 3 4 3 ( 3は、 調光部材 3 4 0 0が補強部 3 3 6に取り付け られる端部に、 配置される。 これにより、 例えば端子部 3 4 3八、 3 4 3巳 、 3 4 3〇が曲げられて銅箔が剥がれてしまうこと 防ぐことが可能となる 。 なお、 端子部 3 4 3八、 3 4 3巳、 3 4 3 ( 3が配置された位置から、 フレ —ムに沿わせて基板のあるフロントブロック 3 1 0まで配線することで、 外 側から配線が見えないようにすることが可能 である。 また、 調光部材 3 4 0 八、 3 4 0巳、 3 4〇〇の配線 3 4 2八、 3 4 2巳、 3 4 3〇のうちいずれ かの一部を重ねて配置してもよい。 これにより、 観察者の視界を、 大きく確 保することが可能となる。

[0064] なお、 第 4の変形例では、 光学部材 3 2 0は、 パネル発光部 3 1 1、 3 1

2で出射された映像光を反射する部材であっ が、 第 1の変形例のように、 光学部材 3 2 0が導光板 3 2 1 と光源 3 2 2、 3 2 3で構成されていてもよ い。

[0065] < 8 . 第 5の変形例 >

図 2 0八及び図 2 0巳を参照しながら、 第 5の変形例について説明する。 第 5の変形例では、 通常の眼鏡 4 0 0に調光部材 4 4 0を実装している。 図 2 0八は、 第 5の変形例に係る眼鏡 4 0 0を模式的に示す斜視図である。 図 2 0巳は、 図 2 0八の巳一巳矢視における断面図である。 図 2 0八に示すよ うに、 眼鏡 4 0 0は、 光学部材としてのレンズ 4 2 0八、 4 2 0巳と、 中間 部材としてのフレーム 4 3 0と、 調光部材 4 4 0八、 4 4 0巳を含む。

[0066] 図 2 0八のように、 眼鏡 4 0 0の光学部材であるレンズ 4 2 0八、 4 2 0 巳が、 中間部材であるフレーム 4 3 0に取り付けられている。 調光部材 4 4 0八、 4 4 0巳は、 所定の方向に曲率を有するようにフレーム 4 3 0に取り 付けられている。 図 2 0八においては、 所定の方向とは眼鏡 4 0 0を装着し 〇 2020/175237 21 卩(:171? 2020 /006239

た時の上下方向である。 図 2 0巳に示したように、 調光部材 4 4 0八、 4 4 0巳は、 レンズ 4 2 0八、 4 2 0巳に対して所定の間隙を介して配置されて いる。 なお、 レンズ 4 2 0八、 4 2 0巳は凸レンズであってもよいし、 凹レ ンズであってもよい。

[0067] 続いて、 眼鏡の他の構成例について説明する。 図 2 1 八は、 第 5の変形例 に係る眼鏡 5 0 0を模式的に示す斜視図である。 図 2 1 巳は、 図 2 1 八の〇 _〇矢視における断面図である。 図 2 1 八に示すように、 眼鏡 5 0 0は、 光 学部材としてのレンズ 5 2 0八、 5 2 0巳と、 中間部材としてのフレーム 5 3 0と、 調光部材 5 4 0八、 5 4 0巳を含む。

[0068] 図 2 1 八のように、 眼鏡 5 0 0の光学部材であるレンズ 5 2 0八、 5 2 0 巳が、 中間部材であるフレーム 5 3 0に取り付けられている。 調光部材 5 4 0八、 5 4 0巳は、 所定の方向に曲率を有するようにフレーム 5 3 0に取り 付けられている。 図 2 1 八においては、 所定の方向とは眼鏡 4 0 0を装着し た時の左右方向である。 図 2 1 巳に示したように、 調光部材 5 4 0八、 5 4 0巳は、 レンズ 5 2 0八、 5 2 0巳に対して所定の間隙を介して配置されて いる。 なお、 レンズ 5 2 0八、 5 2 0巳は凸レンズであってもよいし、 凹レ ンズであってもよい。

[0069] 第 5の変形例では、 眼鏡 4 0 0、 5 0 0のレンズ 4 2 0八、 4 2 0巳、 5

2 0八、 5 2 0巳と調光部材 4 4 0八、 4 4 0巳、 5 4 0八、 5 4 0巳が、 同一のフレーム 4 3 0、 5 3 0に取り付けられる例を示した。 換言すると、 第 5の変形例では、 光学部材 (レンズ) が、 中間部材 (フレーム) に取り付 けられる。 フレーム 4 3 0、 5 3 0に所定の厚さを持たせることで、 所定の 方向に沿って曲率を有した調光部材 4 4 0八、 4 4 0巳、 5 4 0八、 5 4 0 巳を、 フレーム 4 3 0、 5 3 0に取り付けることが可能となる。 レンズの凸 量やメガネの傾き程度、 デザインに合わせて、 所定の方向を選択することが 可能である。 第 5の変形例では、 眼鏡を例に挙げているが、 中間部材が光学 部材と調光素子の両方を保持する構成は、 頭部装着型ディスプレイ 1 〇〇、

2 0 0、 3 0 0にも適用できる。 〇 2020/175237 22 卩(:171? 2020 /006239

[0070] また、 第 5の変形例に係る眼鏡 4 0 0、 5 0 0は、 上述してきたパネル発 光部等の光学部材を有してもよい。 この場合、 眼鏡 4 0 0、 5 0 0は、 フレ —ム 4 3 0、 5 3 0に、 光学部材を有する。 なお、 眼鏡 4 0 0、 5 0 0は、 図 3に示した例のように、 パネル発光部で出射された映像光を反射する こと で観察者に映像を提供する方式、 または、 図 1 0に示した例のように、 光源 からの光が導光板に反射して伝播することで 観察者に映像を提供する方式の いずれの方式にも適用可能である。

[0071 ] < 9 . 第 6の変形例 >

図 2 2〜図 2 3を参照しながら、 第 6の変形例について説明する。 図 2 2 は、 第 6の変形例に係る眼鏡 6 0 0を模式的に示す斜視図である。 図 2 3は 、 図 2 2を観察者側からみた斜視図である。 図 2 2及び図 2 3に示すように 、 眼鏡 6 0 0は、 光学部材としてのレンズ 6 2 0八、 6 2 0巳と、 中間部材 6 3 0と、 調光部材 6 4 0八、 6 4 0巳と、 フレーム 6 7 0を含む。

[0072] 第 6の変形例は、 通常の眼鏡に調光部材 6 4 0を実装している点において は、 第 5の変形例と同じである。 第 6の変形例では、 眼鏡 6 0 0の光学部材 であるレンズ 6 2 0八、 6 4 0巳が取り付けられているフレーム 6 7 0とは 別の中間部材 6 3 0に、 調光部材 6 4 0が取り付けられるように構成されて いる。 なお、 レンズ 6 2 0八、 6 2 0巳は凸レンズであってもよいし、 凹レ ンズであってもよい。

[0073] 図 2 2のように、 中間部材 6 3 0は、 延伸部 6 3 1、 6 3 2、 6 3 3 , 6

3 4を有する。 延伸部 6 3 1、 6 3 2、 6 3 3、 6 3 4はそれぞれ所定の方 向に沿って、 曲率を有して延伸する。 調光部材 6 4 0 、 6 4 0巳は、 所定 の方向に沿って曲率を有するように中間部材 6 3 0に取り付けられる。 図 2 2のように、 レンズ 6 2 0八、 6 2 0巳は二方向に対して曲率を有している 。 調光部材 6 4 0は、 レンズ 6 2 0に対して所定の間隙を介して配置されて いる。 また、 レンズ 6 2 0八、 6 2 0巳が取り付けられたフレーム 6 7 0の 中央部と、 調光部材 6 4 0八、 6 4 0巳が取り付けられた中間部材 6 3 0の 中央部が接続されており、 着脱可能に構成されている。 〇 2020/175237 23 卩(:171? 2020 /006239

[0074] 図 2 3において、 延伸部 6 3 1、 6 3 2のうち、 眼鏡 6 0 0の中央部から 離れた側の端部同士を接続するように、 調光部材 6 4 0の外周に沿って補強 部 6 3 5が配置されてもよい。 また、 延伸部 6 3 3、 6 3 4のうち、 眼鏡 6 0 0の中央部から離れた側の端部同士を接続す ように、 調光部材 6 4 0の 外周に沿って補強部 6 3 6が配置されてもよい。 これにより、 眼鏡 6 0 0の 強度を高めることが可能となる。 また、 第 6の変形例では、 眼鏡を例に挙げ ているが、 頭部装着型ディスプレイ 1 0 0、 2 0 0、 3 0 0であってもよい

[0075] なお、 本明細書に記載された効果はあくまで例示で あって限定されるもの では無く、 また他の効果があってもよい。 つまり、 本開示に係る技術は、 上 記の効果とともに、 または上記の効果に代えて、 本明細書の記載から当業者 には明らかな他の効果を奏しうる。

[0076] なお、 本技術は以下のような構成も取ることができ る。

( 1 )

画像を提供する光学部材と、

所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する中間部材と、

前記光学部材に対して所定の間隙を介して配 置され、 前記所定の方向に沿 って、 前記中間部材に取り付けられた調光部材と、

を備える、 頭部装着型ディスプレイ。

( 2 )

前記中間部材は、 前記所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する複数の 延伸部を有し、 前記調光部材は、 前記複数の延伸部に取り付けられる、 前記

( 1 ) に記載の頭部装着型ディスプレイ。

( 3 )

前記調光部材の両端は、 前記中間部材の複数の延伸部に取り付けられ る、 前記 ( 1 ) 又は ( 2 ) に記載の頭部装着型ディスプレイ。

( 4 )

前記中間部材は、 前記調光部材の外周に沿って配置される、 前記 ( 1 ) に 20/175237 24 卩(:171? 2020 /006239

記載の頭部装着型デイスプレイ。

(5)

前記調光部材は、 前記光学部材よりも大きい形状である、 前記 (1) に記 載の頭部装着型ディスプレイ。

(6)

前記調光部材は、 前記光学部材の前記画像を提供する側とは反 対側に配置 される、 前記 (1) に記載の頭部装着型ディスプレイ。

(7)

前記調光部材は、 前記中間部材に対して、 前記曲率の中心側に配置される 、 前記 (1) に記載の頭部装着型ディスプレイ。

(8)

前記中間部材は、 前記調光部材よりも剛性の高い材料で形成さ れる、 前記

(I) に記載の頭部装着型ディスプレイ。

(9)

前記調光部材は、 エレクトロクロミックデバイスである、 前記 (1) に記 載の頭部装着型ディスプレイ。

(1 0)

前記調光部材は、 配線を含む、 前記 (1) 又は (9) に記載の頭部装着型 ディスプレイ。

(I I)

前記調光部材は、 前記配線を引き出し、 前記調光部材のうち平面視形状が 平らである端部に配置される端子部を含む、 前記 (1) 、 (9) 〜 (1 0) のいずれかに記載の頭部装着型ディスプレイ 。

(1 2)

前記調光部材は、 第一の調光部材と第二の調光部材を含み、 前記第一の調 光部材の第一の配線の一部と、 前記第二の調光部材の第二の配線の一部とが 重なって配置される、 前記 (1) 、 (9) 〜 (1 0) のいずれかに記載の頭 部装着型ディスプレイ。 〇 2020/175237 25 卩(:171? 2020 /006239

(1 3)

前記光学部材は、 前記中間部材に取り付けられる、 前記 (1 ) に記載の頭 部装着型ディスプレイ。

(1 4)

前記所定の間隙に配置される、 スぺーサをさらに備える、 前記 (1 ) に記 載の頭部装着型ディスプレイ。

(1 5)

画像を提供する光学部材と、

所定の方向に沿って、 曲率を有して延伸する中間部材と、

前記光学部材に対して所定の間隙を介して配 置され、 前記所定の方向に沿 って曲率を有するように、 前記中間部材に取り付けられた調光部材と、 を備える、 眼鏡。

(1 6)

前記中間部材と、 前記調光部材は着脱可能に構成される、 前記 (1 5) に 記載の眼鏡。

符号の説明

[0077] 1 00 頭部装着型ディスプレイ

1 1 0 フロントブロック

1 1 1、 1 1 2 パネル発光部

1 1 3 取付面

1 20 光学部材

1 30 中間部材

1 3 1、 1 32、 1 33 延伸部

1 34 補強部

1 40 調光部材

1 4 1 調光部

1 42 配線

1 43 端子部 \¥02020/175237 26 卩(:17 2020 /006239

1 50 スぺーサ

1 60 調光部

1 70 装着部