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Title:
HEADREST AND VEHICLE SEAT WITH THE HEADREST
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120672
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A headrest which can take a head support position and a stowage position tilted from the head support position, wherein the headrest has good external appearance and excellent versatility and wherein disengagement of skin material end portions is prevented. A vehicle seat with such a headrest is also provided. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The headrest has a pillar (1) attached to the upper part of the backrest (S2), a front/back cover member (70) equipped with insertion portions (70d, 70e) for inserting legs (11) of the pillar (1), a bag-shaped skin material (9) for covering the front/back cover member (70), left and right skin stop cover members (74,75) fitted to the insertion portions (70d, 70e) of the front/back cover member (70) and holding the skin material (9) located at the peripheral edges of the insertion portions (70d, 70e), and a pad material (8) molded integrally with both the skin material (9) and the front/back cover member (70). An opening (70f) interconnecting the right and left inserting portions (70e, 70d) is formed in the front/back cover member (70), and end portions (91) of the skin material (9) that are located at the opening (70f) is fitted in the opening (70f).

Inventors:
ADACHI SHIGERU (JP)
SAYAMA TATSUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055893
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
March 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TS TECH CO LTD (JP)
ADACHI SHIGERU (JP)
SAYAMA TATSUO (JP)
International Classes:
B60N2/48; A47C31/02
Foreign References:
JP2004283287A2004-10-14
JPH0542467U1993-06-08
JPH04164481A1992-06-10
JP2003189975A2003-07-08
Attorney, Agent or Firm:
AKIYAMA, Atsushi et al. (5-1 Toranomon 3-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 背凭シートに対して起立させた頭部支持状態と、該頭部支持状態から傾倒して格納状態とすることが可能なヘッドレストにおいて、
 前記背凭シートの上部に装着される少なくとも脚部を有する支持部材と、
 前記支持部材の脚部を挿通する挿通部を備え、前記支持部材を挟み込む前後カバー部材と、
 袋状に形成され、前記前後カバー部材を覆う表皮材と、
 前記前後カバー部材の挿通部に嵌合して該挿通部の周縁に位置する表皮材を挟持する左右の表皮止めカバー部材と、
 前記表皮材と前記前後カバー部材との間に注入される発泡樹脂により前記表皮材及び前記前後カバー部材と一体成形されるパッド材と、を備え、
 前記前後カバー部材には、左右の前記挿通部を連通する開口部が形成され、該開口部に位置する前記表皮材の端末部は、前記開口部に木目込まれてなることを特徴とするヘッドレスト。
 前記表皮材の端末部には、トリムコードが配設されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト。
 前記前後カバー部材には、前記支持部材と回動可能に係合されたフレームが内装され、該フレームは前記前後カバー部材に形成されたボス部により固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドレスト。
 前記前後カバー部材は、内側上部に縦リブが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のヘッドレスト。
 前記請求項1乃至4のいずれか記載のヘッドレストを備えた車両用シート。
Description:
ヘッドレスト及び該ヘッドレス を備えた車両用シート

 本発明は、ヘッドレスト及び該ヘッドレ トを備えた車両用シートに係り、特に背凭 ートに対して起立させた頭部支持状態と、 頭部支持状態から傾倒して格納状態とする とが可能なヘッドレスト及びヘッドレスト 備えた車両用シートに関する。

 一般に、車両用シートの背凭シートの上 には、乗員の頭部を保護するためのヘッド ストが装着されている。そして、従来から インナーカバーに前倒装置を内蔵し、イン ーカバーの挿通部に係止鍔部付の支持筒を 体に設け、係止鍔部に係止する係止爪付の 持片を備えたアウターカバーによってイン ーカバーの挿通部を閉口し、挟持片で表皮 開口部の端末を挟持して、表皮内に注入さ るパッド発泡成形用の発泡液の外部への漏 を防止するようにした技術が提案されてい (特許文献1参照)。なお、このヘッドレスト は、インナーカバーの係合溝にアウターカ ーの挟持片の上端部を係合させることによ 表皮をシールするように構成されている。

特開2000-38072号公報(段落0013~0019、図2)

 しかし、特許文献1に記載のヘッドレストは 、インナーカバーの挿通部に係止鍔部や係合 溝が形成され、アウターカバーに挟持片や係 止爪が形成されていることにより、各カバー 部材が複雑な形状に形成されており、各カバ ー部材の形成において生産作業効率が低下す るという問題点があった。
 さらに、インナーカバーの挿通部に外方向 突出した支持筒が形成されていることによ 、ヘッドレストの下部が出っ張って形成さ ており、外観商品性において改善の余地が った。

 本発明の目的は、良好な外観を得ること 可能なヘッドレスト及び該ヘッドレストを えた車両用シートを提供することにある。 た、本発明の他の目的は、汎用性に優れ、 皮材端末部の抜けが防止されたヘッドレス 及び該ヘッドレストを備えた車両用シート 提供することにある。

 前記課題は、請求項1に係るヘッドレスト によれば、背凭シートに対して起立させた頭 部支持状態と、該頭部支持状態から傾倒して 格納状態とすることが可能なヘッドレストに おいて、前記背凭シートの上部に装着される 少なくとも脚部を有する支持部材と、前記支 持部材の脚部を挿通する挿通部を備え、前記 支持部材を挟み込む前後カバー部材と、袋状 に形成され、前記前後カバー部材を覆う表皮 材と、前記前後カバー部材の挿通部に嵌合し て該挿通部の周縁に位置する表皮材を挟持す る左右の表皮止めカバー部材と、前記表皮材 と前記前後カバー部材との間に注入される発 泡樹脂により前記表皮材及び前記前後カバー 部材と一体成形されるパッド材と、を備え、 前記前後カバー部材には、左右の前記挿通部 を連通する開口部が形成され、該開口部に位 置する前記表皮材の端末部は、前記開口部に 木目込まれてなること、により解決される。

 このように、本発明のヘッドレストは、 前後カバー部材に支持部材の脚部を挿通す 挿通部と、左右の挿通部を連通する開口部 形成され、該開口部に位置する表皮材の端 部が開口部に木目込まれ、挿通部の周縁に 置する表皮材が左右の表皮止めカバー部材 よって挟持されている。これにより、表皮 めカバー部材で覆う範囲を最小限にするこ ができ、良好な外観を得ることができる。 た、木目込み部の左右両端側を左右の表皮 めカバー部材によって固定することにより 表皮材端末部が抜けることなく固定される

 上記構成において、請求項2のように、前 記表皮材の端末部には、トリムコードが配設 されていると好適である。このように構成す ると、開口部に木目込まれた表皮材端末部の 抜けを防止することができる。

 上記構成において、請求項3のように、前 記前後カバー部材には、前記支持部材と回動 可能に係合されたフレームが内装され、該フ レームは前記前後カバー部材に形成されたボ ス部により固定されていると好適である。こ のように構成すると、フレームが前後カバー 部材に形成されたボス部により固定され、フ レームのガタ付きを防止することができる。

 上記構成において、請求項4のように、前 記前後カバー部材は、内側上部に縦リブが形 成されていると好適である。このように、前 後カバー部材の内側上部に縦リブが形成され ていることにより、上方荷重に対する強度を 確保することができる。また、撓みの少ない 構造とすることができる。さらに、縦リブス ペースを変更することにより、同じ大きさの フレームを流用して、ヘッドレストのサイズ を任意の大きさに変更することができ、汎用 性に優れたものとすることができる。

 前記課題は、請求項5に係る車両用シート によれば、前記請求項1乃至4のいずれか記載 ヘッドレストを備えたことにより解決され 。

 本発明のヘッドレスト及び該ヘッドレス を備えた車両用シートによれば、前後カバ 部材に支持部材の脚部を挿通する挿通部と 左右の挿通部を連通する開口部が形成され 該開口部に位置する表皮材の端末部が開口 に木目込まれ、挿通部の周縁に位置する表 材が左右の表皮止めカバー部材によって挟 されていることにより、表皮止めカバー部 で覆う範囲を最小限にすることができ、良 な外観を得ることができる。また、木目込 部の左右両端側を左右の表皮止めカバー部 によって固定することにより、表皮材端末 が抜けることなく固定される。

 請求項1の発明では、ヘッドレストの表皮止 めカバー部材で覆う範囲を最小限にすること ができ、良好な外観を得ることができる。
 請求項2の発明では、開口部に木目込まれた 表皮材端末部の抜けを防止することができる 。
 請求項3の発明では、フレームのガタ付きを 防止することができる。
 請求項4の発明では、上方荷重に対する強度 を確保することができ、撓みの少ない構造と することができる。また、縦リブスペースを 変更することにより、同じ大きさのフレーム を流用して、ヘッドレストのサイズを任意の 大きさに変更することができ、汎用性に優れ たものとすることができる。
 請求項5の発明では、本発明に係るヘッドレ ストを備えた車両用シートを提供できる。

背凭シート及びヘッドレストを備えた 席の斜視図である。 図1のA―A線断面図である。 図2の要部拡大図である。 ヘッドレストフレームとロック手段の 解斜視図である。 ピラーを組み付けたヘッドレストフレ ムとロック手段の頭部に接する側からみた 視図である。 図5の正面図である。 図5の背面図である。 ロック手段の説明図である。 図6のB―B線断面図である。 ピラーの斜視図である。 ラチェットレバーの斜視図である。 ラチェットの平面図である。 ラッチプレートの側面図である。 ヘッドレストの斜視図である。 カバーの一部分解斜視図である。 前後カバー部材の斜視図である。 前カバー部材の正面図である。 後カバー部材の正面図である。 ヘッドレストの横断面を示す概略断面 図である。

符号の説明

1   ピラー
2   ヘッドレストフレーム
3   ヘッドレストフレーム付勢手段
4   ロック手段
7   カバー材
8   パッド材
9   表皮材
11  脚部
12  横軸部
21  メインフレーム
21a 凹部
21b カシメ部
21c 折り曲げ壁部
21d 切り欠き部
21e ボス部
21f 突出部
21g 張り出し部
21h,21i,21j 舌片
21k 貫通孔
21u 係止部
22  サブフレーム
22a 凹部
22b カシメ部
22c 折り曲げ部
22e ボス部
22f 突出部
22k 付勢受け部
31  シャフト
32  ダンパ
33  スプリング
33a 一端
33b 他端
41,42 ラッチプレート
41a,42a 係合溝部
41b,42b 外周部
41c,42c ストッパ部
41d,42d シャフト挿通孔
41e,42e ストッパ部
42f 上端部
42g 溝底
44  ラチェットレバー
44a 板体本体
44b,44b 係合凹部
44c 移動係止部
44d 係止部
44e 端部
44f,44f 張り出し部
45  ラチェットレバー付勢手段(スプリング)
46  ラチェット
46a 回転孔
46b 係合部
46c ロック係合点
46d 軌跡
47 操作つまみ
70  前後カバー部材
70b 穴
70c 筒状フランジ部
70d,70e 挿通部
70f 開口部
71  前カバー部材
71a 張り出し部
71b ボス部
71c 縦リブ
71d 突出部
71e 突起部
71f 係合爪
71g 係合突起
71h 凹部
72  後カバー部材
72b ボス部
72c 縦リブ
72g,72j 係合突起 
72h 突起部
73  ガーニッシュ
73a 係合孔
74,75 表皮止めカバー部材
174a,175a 係合爪
174b,175b 本体部
174c,175c 筒状部
91  端末部
92  周縁部
95  トリムコード
97  木目込み部
101,102 リベット
101a,102a 中央部
101b,102b カシメ部
S   車両用シート
S1  座席シート
S2  背凭シート
HR  ヘッドレスト

 以下、本発明の実施形態について、図を参 して説明する。なお、以下に説明する部材 配置等は、本発明を限定するものではなく 本発明の趣旨に沿って各種改変することが きることは勿論である。
 図は本発明の一実施形態を示すものであり 図1は背凭シート及びヘッドレストを備えた 座席の斜視図、図2は図1のA―A線断面図、図3 図2の要部拡大図、図4はヘッドレストフレ ムとロック手段の分解斜視図、図5はピラー 組み付けたヘッドレストフレームとロック 段の頭部に接する側からみた斜視図、図6は 図5の正面図、図7は図5の背面図、図8はロッ 手段の説明図、図9は図6のB―B線断面図、図1 0はピラーの斜視図、図11はラチェットレバー の斜視図、図12はラチェットの平面図、図13 ラッチプレートの側面図、図14はヘッドレス トの斜視図、図15はカバーの一部分解斜視図 図16は前後カバー部材の斜視図、図17は前カ バー部材の正面図、図18は後カバー部材の正 図、図19はヘッドレストの横断面を示す概 断面図である。

 本実施形態の車両用シートSは、自動車用 シートの後部座席の例であり、図1で示すよ に、座席シートS1と背凭シートS2を備えてお 、背凭シートS2の上部にはヘッドレストHRが 設けられている。座席シートS1及び背凭シー S2は、フレームとパッドとこれらを被覆す 表皮材とを備えた公知の構成からなるもの 、その詳細は省略する。なお、本実施形態 は自動車用シートの後部座席を例にしてい が、ヘッドレストを装着することができる のであれば、車両の前席や中間座席等であ てもよい。

 本実施形態のヘッドレストHRは、支持部 としてのピラー1により背凭シートS2に上下 在に装着することができるが、上下の高さ 節機構は公知のものを用いることができ、 細は省略する。

 本実施形態のヘッドレストHRは、図1で示す うに、背凭シートS2に対して起立させた頭 支持状態と、この頭部支持状態から傾倒し 格納状態(図1の例では、図中左側が格納状態 )とすることが可能になっている。
 そして、図2に示すように、本実施形態のヘ ッドレストHRは、支持部材としてのピラー1と 、フレームとしてのヘッドレストフレーム2 、カバー材7(図2では前後カバー部材70)と、 バー材7の外周に配設されるパッド材8と、パ ッド材8を覆う表皮材9と、を主要構成要素と ている。

 後述するように、表皮材9の端末部91は、 後カバー部材70の底部に形成された開口部 木目込まれている。表皮材9の端末部91には リムコード95が配設されており開口部に木目 込まれた端末部91の抜けを防止している。

 本実施形態の支持部材としてのピラー1は、 図4及び図10で示すように、背凭シートS2の上 に装着される二本の脚部11,11と、この二本 脚部11,11の間を連結する横軸部12を有してい 。そして、ピラー1の横軸部12には、横軸部1 2の軸心に対して垂直方向にラッチプレート41 ,42が所定間隔で溶接等により固着されている 。横軸部12のラッチプレート41,42の間の部分 、後述するフレームとしてのヘッドレスト レーム2(メインフレーム21及びサブフレーム2 2)の下部に形成された略半円状の凹部21a,22aに よって回動可能に挟持される。
 なお、本実施形態のラッチプレート41,42は 後述するロック手段4を構成している。

 本実施形態のフレームとしてのヘッドレ トフレーム2は、前述のようにピラー1の横 部12と回動可能に係合されるもので、図4及 図7で示すように、メインフレーム21の中に ブフレーム22が入り込むように組み合わせて 構成されている。そしてメインフレーム21と ブフレーム22からなるヘッドレストフレー 2の間にラチェットレバー44とラチェット46を 挟んで構成されている。メインフレーム21と ブフレーム22は、リベット101,102を間に挟ん 、両外側からのカシメにより、一体に組み けている。また、リベット101,102は、中央部 101a,102aの径が大きく両側にカシメ部101b,102bが 形成されたものである。なお、本実施形態の ラチェットレバー44とラチェット46は、後述 るロック手段4を構成している。

 本実施形態のメインフレーム21は、図4乃至 6、図9で示すように、矩形の板体からなる ので、下部に略半円状の凹部21aが形成され この凹部21aに連続して、カシメ部21bが形成 れており、メインフレーム21の上方側には張 り出し部21gが形成されている。この張り出し 部21gは、後述する樹脂製の前カバー部材71の り出し部71aと当接すると共に、強度を確保 ている。
 また、メインフレーム21の外周は、上記凹 21aの両側の所定範囲までを除いて、折り曲 壁部21cが形成されている。

 メインフレーム21内側には、ラチェット46の 回転軸となるリベット101を挿通する部分に内 側に向けてボス部21eが突出して形成されてい る。また、このボス部21eの外周側にはラチェ ット46の回動面に向けて突出する略弓状の突 部21fが形成されている。
 そして、上記折り曲げ壁部21cの一方の側面 は、切り欠き部21dが形成されている。そし 、この切り欠き部21dにラチェットレバー44 挿入される。またメインフレーム21には、切 り欠き部21dの延長上で、ラチェットレバー44 挿入されたときの案内ガイドとなるように 内側に向けて折り曲げられた3つの舌片21h,21 i,21jが形成されている。

 3つの舌片21h,21i,21jのうち2つの舌片21h,21j 上方から下方へ内側に向けて折り曲げられ 左右側に距離をおいて形成され、これら左 方向の舌片21h,21jの略中央部に下方から上方 内側に向けて折り曲げられた舌片21iが1つ形 成されている。そして、3つの舌片21h,21i,21jの 各端部を案内ガイドとして、ラチェットレバ ー44が挿入される。本実施形態のラチェット バー44は、後述するロック手段4を構成して る。

 本実施形態のサブフレーム22は、図4、図7 乃至図9で示すように、矩形の板体からなる ので、所定の位置、本例では、前記したラ ェットレバー44の配設位置より上方が一方側 (前記切り欠き部21dから遠い方向)に偏った形 で構成されている。サブフレーム22の下部 は、略半円状の凹部22aが形成され、この凹 22aに連続して、カシメ部22bが形成されてい 。また、カシメ部22bと反対側には凹部22aに 続して、付勢受け部22kが形成されている。 して、略半円状の凹部22a側を除いて、すな ち上側と左右側には、内側への折り曲げ部22 cが形成されている。

 サブフレーム22には、メインフレーム21のボ ス部21eと整合する位置、つまりラチェット46 回転軸となるリベット101を挿通する部分に 側に向けて突出したボス部22eが形成されて る。
 また、サブフレーム22の内側には、メイン レーム21に形成された略弓状の突出部21fに整 合するように、ラチェット46の回動面に向け 突出する略弓状の突出部22fが形成されてい 。

 図4及び図7で示すように、ヘッドレスト レーム付勢手段3は、ヘッドレストフレーム2 を一方側(即ち傾倒側)へ付勢するもので、シ フト31と、ダンパ32と、スプリング33と、ロ ク手段4を構成するラッチプレート41,42に形 されたシャフト挿通孔41d,42dと、前述した付 勢受け部22kとから構成されている。

 シャフト31は丸棒であり、ダンパ32はゴム からなる中空円筒体で形成されている。また スプリング33は、一端33aをラッチプレート41 係止し、他端33b側はダンパ32と当接するよう に配設されると共に、他端33bを幅広の押圧部 として、前述した付勢受け部22kに当接させて いる。付勢により、常時にはヘッドレストフ レーム2は、傾倒方向への付勢力を受けてい ことになる。

 組付は2つのラッチプレート41,42の間にシ フト31を挿通させるが、一方のラッチプレ ト41(又は42)のシャフト挿通孔41d(又は42d)にシ ャフト31を挿通させ、次にダンパ32とスプリ グ33をシャフト31に挿通させ、その後でシャ ト31を他方のラッチプレート42(又は41)のシ フト挿通孔42d(又は41d)に挿通させることによ り行なう。

 なお、図8で示した符号4は、ロック手段で り、ピラー1とヘッドレストフレーム2との間 に設けられるものである。
 本実施形態のロック手段4は、ラッチプレー ト41,42と、ラチェットレバー44と、ラチェッ 46と、ラチェットレバー付勢手段としてのス プリング45と、を主要構成要素としている。

 本実施形態のラッチプレート41,42は、前述 たようにピラー1の横軸部12に、所定間隔で 横軸部12の軸心に対して垂直方向に溶接等に より固着されている。
 ラッチプレート41,42の上側には、図10で示す ように、横軸部12に沿って係合溝部41a,42aが形 成されている。

 ラッチプレート41,42には円弧状の外周部41b,4 2bと、係合溝部41a,42aを越えた部分の壁から構 成されるストッパ部41c,42cが形成されている
 本実施形態では、ラッチプレート41とラッ プレート42は、係合溝部41a,42aの形状が異な ように形成されている。図10中右側に設けら れたラッチプレート42の係合溝部42aは上端側 巾狭くなるように形成されており、図10中 側に設けられたラッチプレート41の係合溝部 41aは溝巾が上下方向に変わらない形状に形成 されている。そして、ラッチプレート41,42の ッドレストフレーム2が傾倒する側の端部側 (図10で下側)には、ストッパ部41e,42eが形成さ ている。

 図13は、ラッチプレート42の側面図である。 ラッチプレート42の係合溝部42aの上側は、ラ ェット46の厚さより若干広い部分を残して 側へ傾斜している(図13の角度α)。このよう 、本実施形態では少なくとも一つのラッチ レート(本実施形態の場合ラッチプレート42) 係合溝部42aは、上端側が巾狭く形成されて る。これにより、起立状態でのラッチプレ ト42とラチェット46の接点が、ラッチプレー ト42の係合溝部42aの上端部42fと、図12で示し ラチェット46のロック係合点46cとなる。ここ で、接点となるロック係合点46cは、ラッチプ レート42の係合溝部42aの溝底42gに、ラチェッ 46が当接したときの側面位置となる。
 なお、図12に示す符号46dは、ラチェット46を 係合溝部42aから外れた非係合位置から、ラチ ェット46がラッチプレート42の係合溝部42aの 底42gに当接する位置まで移動させた軌跡で る。

 つまり、図8で示すように、ラッチプレート 42の巾狭く形成された上端側でラチェット46 当接する部分が、ラチェット46の係合溝部42a 内に位置する他の部分に比して、ピラー1の 軸部12からの距離Zが大きいように構成され いる。このため、ピラー1の横軸部12の軸心( ッドレストフレーム2の回転中心)から接点 離れることになり、ラチェット46が、係合位 置から非係合位置へ移動するとき(ロックを 除するとき)に、後方からのヘッドレストフ ーム付勢手段3(スプリング33)の付勢力によ 解除荷重を下げることが可能となり、解除 重の調整が可能となる。本実施形態の場合 ラチェットレバー44の操作つまみと係合する 側に位置するラッチプレート42の係合溝部42a 巾狭く形成しているので、ラチェットレバ 44からの力の伝達が確実に行なえる。
 またラッチプレート41,42には、シャフト31を 挿入するためのシャフト挿通孔41d,42dが設け れている。

 本実施形態のラチェットレバー44は、図11 で示すように、細長の板体から形成されてお り、板体本体44aが横方向に摺動するものであ り、板体本体44aには、ピラー1側に向けて係 凹部44b,44bが形成され、係合凹部44b,44bと反対 側には、板体本体44aから概略直交する方向に 移動係止部44cが形成され、この移動係止部44c には、ラチェットレバー付勢手段45の係止部4 4dが形成されている。

 上記係合凹部44b,44bは、板体本体44aからピラ ー1側へ張り出した張り出し部44f,44fの間に形 されており、ラチェット46の円形の一端側 挟み込むと共に、ラチェット46の回動を許容 するように形成されている。
 そして、ラチェットレバー44には、ラチェ ト46がラッチプレート41,42の係合溝部41a,42aの 方向に付勢されるように、ラチェットレバー 付勢手段(スプリング)45の一端が連結されて る。符号44eは操作つまみ47と係合する端部で ある。

 このとき、ラチェットレバー44の移動係 部44cには、スプリング45の一方側の係止部44d が形成されており、このスプリング45の係止 44dよりも下方側(図7)に位置するメインフレ ム21の折り曲げ壁部21cには、スプリング45の 他方側の係止部21uが形成されている(図5参照) 。そして、図7の矢印で示すように、係止位 の相違により、スプリング45はラチェットレ バー44の移動係止部44cを斜め下方に付勢する

 一方、メインフレーム21には、舌片21h,21i 形成されており、ラチェットレバー44が図7 矢印のように付勢されると、ラチェットレ ー44の他端側は、舌片21iを支点として舌片21 h側に付勢されることになる。このため、ラ ェットレバー44は、操作つまみ47側でガーニ シュ73との間で最も近接或いは接触し、他 側では、舌片21hと当接して、上下方向の移 が規制される。このようにすることで、車 走行など振動が生じる場面において、ラチ ットレバー44の動きに基因する異音や雑音を 予防することが可能となる。

 本実施形態のラチェット46は、図4、図8、図 12に示されるように、回転軸となる回転孔46a 、係合部46bと、ロック係合点46cを備え、メ ンフレーム21とサブフレーム22の間に配設さ れたリベット101を回転軸として、ヘッドレス トフレーム2に軸支されている。
 そして、ラチェット46の一端側である係合 46bが、ラチェットレバー44の係合凹部44b,44b 係合し、他端側のロック係合点46cがラッチ レート41,42の係合溝部41a,42aに係合して、ヘ ドレストHRの起立状態が保持される。

 ラチェット46の一端側の係合部46bは、ラ ェットレバー44の係合凹部44b,44bに係合する 、係合凹部44b,44bに接する面は円形、好まし は真円形状に形成されている。これにより ラチェットレバー44の移動に安定して追従 てラチェット46を回動させることが可能とな る。なお、ラチェット46はラチェットレバー4 4よりも厚みを大きくしている。このため、 チェットレバー44からラチェット46が外れる とを防止できる。

 また、図12で示すように、ラチェット46の 回転孔46aの中心と、ラチェットレバー44の係 凹部44bに係合する係合部46bの中心との距離X 1が、ラチェット46の回転孔46aの中心と、ラッ チプレート42の係合溝部42aに交差して係合す ロック係合点46cの位置(図12の場合、軌跡46d) との距離Y1、よりも大きくなるように形成さ ている。これにより、ラチェット46とラッ プレート41,42の係合(ロック)を解除するとき 解除荷重を下げることが可能となる。

 つまり、本実施形態では、起立状態におい 、ヘッドレストフレーム2に軸支されたラチ ェット46は、スプリング33によって傾倒方向 付勢されており、ラッチプレート42の係合溝 部42aと当接する部分において摩擦が生じてい る。このため、ラチェット46をラッチプレー 42の係合溝部42aに位置する係合位置から、 合溝部42aから外れた非係合位置に回動する きには、摩擦抵抗がかかり、回動し難い状 となっている。
 しかし、本実施形態のラチェット46は、回 孔46aの中心(支点)とラチェットレバー44によ 荷重が加えられる係合部46bの中心(力点)と 距離X1が、回転孔46aの中心(支点)とラッチプ ート42の係合溝部42aに交差して係合するロ ク係合点46cの位置(作用点)との距離Y1よりも きくなるように形成されているため、少な 力でラチェット46を係合位置から非係合位 へ移動させることができる。つまり、いわ るリンク比の設定が可能になり、これによ 解除荷重の調整が可能となる。

 また、ラチェットレバー44は、ラチェット46 の円形の一端側を挟み込むと共に、ラチェッ ト46の回動を許容するように構成されている とにより、ラチェット46の一端側の係合部46 bがラチェットレバー44の係合凹部44bに挟み込 まれて常時係合し、ラチェット46が一つだけ ってしまう状態を防止可能としている。つ り、ラチェット46はラチェットレバー44の動 きに常に追従して円滑に回転し、誤作動を防 止し、ロック手段4による切り換えを確実に うことが可能となっている。
 なお、本実施形態のラチェット46は回転孔( 転軸)46aを中心に20度~40度の回転角度の範囲 で回動可能としている。

 ラチェット46を回転孔(回転軸)46aを中心に 20度~40度の回転角度の範囲内で回動するよう 構成すると、ラッチプレート41,42とラチェ ト46の係合位置から非係合位置への回転によ る係脱と、ラチェット46の回転のためのラチ ットレバー44の横方向移動量を最適なもの 調整することが可能となる。このようにロ ク手段4による、操作に関する移動量を調整 ることが可能となる。

 図2、図3、図14はヘッドレストHRを示すも であり、図15乃至図18は樹脂製のカバー材7 示すものであり、図19はヘッドレストの横断 面を示す概略断面図である。図15はカバー材7 の組付状態を示すものであり、支持部材とし てのピラー1、フレームとしてのヘッドレス フレーム2、ヘッドレストフレーム付勢手段3 、ロック手段4等を組み付けた後で、カバー 7で覆うものである。カバー材7は、前後カバ ー部材70を構成する前カバー部材71及び後カ ー部材72と、ガーニッシュ73と、表皮止めカ ー部材74,75とからなる。

 前カバー部材71と後カバー部材72は、ピラ ー1の横軸部12にヘッドレストフレーム2、ヘ ドレストフレーム付勢手段3、ロック手段4等 を組み付けたものを前後方向から挟み込んで いる。

 なお、図16に示すように、前後カバー部 70の底面部には、ピラー1の脚部11を挿通する 挿通部70d,70eが形成されている。さらに、前 カバー部材70の底面部には、左右の挿通部70d ,70eを連通する開口部70fが形成されている。

 図15に示すように、前後カバー部材70のラ チェットレバー44の配置位置には、ラチェッ レバー44の端部を延出可能とした穴70bが形 されている。なお、図17に示すように前カバ ー部材71には突起部71eが形成されており、ヘ ドレストフレーム2を前カバー部材71に配設 たときに、突起部71eがメインフレーム21に 成された貫通孔21kに嵌合する。さらに、前 バー部材71に形成された係合爪71fがメインフ レーム21の折り曲げ壁部21cの端部に係合し、 ッドレストフレーム2が前カバー部材71に装 される。

 図18に示すように、後カバー部材72には係 合突起72jが形成されており、係合突起72jが、 前カバー部材71の嵌入孔(不図示)に嵌入する とにより、前カバー部材71と後カバー部材72 組み付けられる。

 また、図2、図17及び図18に示すように、 カバー部材71及び後カバー部材72の対向する の外周には、一方側に凹部が形成され、他 側に突起部が形成されて、凹部に突起部が 合するようにして構成されている。なお、 実施形態では、前カバー部材71に凹部71hが 成され、後カバー部材72に突起部72hが形成さ れており、前カバー部材71の凹部71hに後カバ 部材72の突起部72hが嵌合するように構成さ ている。これにより、表皮材9とカバー材7と の間の空間部に発泡樹脂を注入してパッド部 8を一体成形するときに、発泡樹脂がカバー 7の内部に浸入するのを防ぐことができ、ロ ク手段4等の支障とならないようにパッド部 8を成形することが可能である。

 なお、前後カバー部材70には、張り出し 71aが形成されており、メインフレーム21に形 成された張り出し部21gと当接している。また 、前後カバー部材70には、その内側下部に突 部71dが形成され、ヘッドレストフレーム2の メインフレーム21と当接している。

 また、前カバー部材71及び後カバー部材72 には、ボス部71b,72bが形成されている。そし 、ヘッドレストフレーム2が、その前後面に 置されたボス部71b,72bによって固定されるこ とにより、ヘッドレストフレーム2のガタ付 を防止することができる。

 さらに、前カバー部材71及び後カバー部 72には、その内側上部に縦リブ71c,72cが形成 れており、上方荷重に対する強度を確保す ことが可能となっている。また、縦リブ71c,7 2cのスペースを変更することにより、同じ大 さのヘッドレストフレームを流用して、ヘ ドレストHRのサイズを任意の大きさに変更 ることができ、汎用性に優れたものとする とができる。

 このように、本実施形態では、前カバー 材71及び後カバー部材72に、ボス部71b,72bや リブ71c,72cが形成されていることにより、荷 入力に対する強度を確保し、ヘッドレストH Rを撓みの少ないものとすることができる。

 本実施形態の表皮材9は、前後カバー部材 70を覆うものであり、一端側が開口した袋状 形成され、ヘッドレストフレーム2等の各種 部材を挟んで嵌合した前後カバー部材70が表 材9の開口部から挿入される。

 そして、前述したように、前後カバー部 70の開口部70fに位置する表皮材9の端末部91 、開口部70fに木目込まれる。なお、図2、図3 に示すように、端末部91の裏面側にはトリム ード95が配設されている。本実施形態のト ムコード95は、樹脂製のものであり、表皮材 9の端末部91に沿って縫製されている。なお、 トリムコード95が配設されることにより、端 部91を前後カバー部材70の開口部70fに挿入す ることが容易となる。

 表皮材9の端末部91を前後カバー部材70の 口部70fに木目込んだ後、前後カバー部材70の ピラー1の脚部11を挿通する挿通部70d,70eには 表皮止めカバー部材74,75が配設される。

 これにより、挿通部70d,70eの周縁に位置す る表皮材9の周縁部92(図19参照)が表皮止めカ ー部材74,75によって覆われ、表皮材9の周縁 92が前後カバー部材70と左右の表皮止めカバ 部材74,75との間で挟持される。

 表皮止めカバー部材74,75は、略板状の本 部174b,175bと、ピラー1の脚部11を挿通する筒 部174c,175cとから構成されている。また、表 止めカバー部材74,75には、複数の係合爪174a,1 75aが形成されており、係合爪174a,175aを前後カ バー部材70の挿通部70d,70eの周縁に係合させる ことにより挿通部70d,70eに嵌合される。これ より、表皮材9の挿通部70d,70eの周縁に位置す る周縁部92が前後カバー部材70の底面と表皮 めカバー部材74,75の上面との間で挟持される 。

 つまり、表皮材9の周縁部92は前後カバー 材70の底面と表皮止めカバー部材74,75の本体 部174b,175bの上面との間で挟み込まれることに なり、カバー材7に複雑な形状を形成するこ なく、カバー材同士で容易に表皮材9を挟み むことができる。これにより、カバー構造 単純化することができ、生産作業効率を向 させることが可能である。また、表皮止め バー部材74,75が外側へ出っ張ることがなく 良好な外観を得ることができる。

 なお、図15及び図19に示すように、前後カ バー部材70には、ラチェットレバー44の端部 囲むような中空の筒状フランジ部70cが形成 れている。この筒状フランジ部70cには、ガ ニッシュ73が配設されるが、この筒状フラン ジ部70cとガーニッシュ73との間に表皮材9の端 部を挟み込んで端部処理を行なっている。そ して、筒状フランジ部70cとガーニッシュ73で 成される空間からラチェットレバー44の端 44eが延出し、この端部44eには操作つまみ47が 取着される。そして、前記したように、スプ リング45によってラチェットレバー44の移動 止部44cは斜め下方に付勢されているので、 作つまみ47は、ガーニッシュ73との間で最も 接或いは接触して、規制されることになる なお、前カバー部材71及び後カバー部材72の ガーニッシュ73が配設される箇所には、係合 起71g,72gが形成されており、係合突起71g,72g ガーニッシュ73に形成された係合孔73aと係合 してガーニッシュ73が嵌合される。

 そして、カバー材7と表皮材9を組付けた のを金型のキャビティに配置して、カバー 7と表皮材9との間の空間部に発泡樹脂を注入 して発泡させることにより、パッド材8が表 材9及びカバー材7と一体に発泡成形される。 このように、カバー材同士で表皮材を挟み込 んでいることにより、カバー材7と表皮材9と 間に発泡樹脂を注入して、パッド材8を表皮 材9及びカバー材7と一体成形することができ 。これにより、表皮材のカバー材に対する り付けが容易になり、作業効率が向上し、 産性を向上させることが可能である。なお 前述したように、本実施形態では前カバー 材71と後カバー部材72が、凹部71hと突起部72h によって嵌合しているため、発泡樹脂がカバ ー材7の内部に浸入するのを防止している。

 図14は一体成形された後のヘッドレストHR を示すものであり、符号97は木目込み部を示 ものである。なお、図2、図3に示すように 表皮材9の端末部91にはトリムコード95が配設 されており開口部に木目込まれた端末部91の けが防止されている。

 また、開口部70fに位置する表皮材9の端末 部91を、開口部70fに木目込み、木目込み部97 左右両端側を左右の表皮止めカバー部材74,75 によって固定することにより、端末部91は抜 ることなく固定される。また、表皮材9の挿 通部70d,70eの周縁に位置する部分のみが覆わ ることとなり、表皮止めカバー部材74,75で覆 う範囲を最小限にすることができ、良好な外 観を得ることができる。

 次に上記構成からなるヘッドレストHRの動 について説明する。
 ヘッドレストHRは、ヘッドレストフレーム2 ピラー1の横軸部12に回動自在に取付けられ と共に、ロック手段4により固定されている から、通常時のヘッドレストHRは、起立状態 衝撃を受けたとき着座者の頭部を保護する とができる。

 つまり、背凭シートS2の上部に装着され ピラー1には横軸部12があり、このピラー1の 軸部12とヘッドレストフレーム2が回動可能 係合されている。そして、ヘッドレストフ ーム2は常時にはヘッドレストフレーム付勢 手段3により、傾倒するように付勢されてい が、起立状態の場合には、ヘッドレストフ ーム2とピラー1との間に設けられたロック手 段4により、傾倒がロックされた状態となっ いる。この起立状態が図5乃至8で示される。 このため図2で示すようにヘッドレストHRは起 立状態となっている。

 ロック手段4は、ラチェットレバー44の摺動 よりラチェット46の一端側の係合部46bが押 れると、ラチェット46が回転軸を中心に回動 し、ラチェット46の他端側のロック係合点46c ラッチプレート41,42の係合溝部41a,42aに対し 交差する方向に移動する。
 起立状態の場合には、ラチェット46が係合 部41a,42a内に位置してラッチプレート41,42に 接し、ピラー1とヘッドレストフレーム2がロ ック状態となり、ヘッドレストHRの起立状態 保持される。

 そして、ラチェットレバー44をラチェッ レバー付勢手段45に抗して操作することによ り、ラチェット46の一端側の係合部46bが押さ 、ラチェット46が回転軸を中心に回動する めに、ラチェット46が係合溝部41a,42aから退 し、ラチェット46が、ラッチプレート41,42の 合溝部41a,42aから外れる。このとき、常時に はヘッドレストフレーム付勢手段3であるス リング33が、ヘッドレストフレーム2を傾倒 向へ付勢しているので、ヘッドレストHRは横 軸部12を中心に傾倒して格納状態となる。

 上述のように、背凭シートS2に対して起 させた頭部支持状態と、該頭部支持状態か 傾倒して格納状態とするときに、本発明で 、ロック手段4として、ラチェットレバー44 、ラッチプレート41,42と、ラチェット46とを いており、一端側がラチェットレバー44の 合凹部44bに係合し、他端側がラッチプレー 41,42の係合溝部41a,42aに交差して係合可能な チェット46を介して、係合位置と非係合位置 に切り替えているので、ロック手段4そのも が巾を取らずにコンパクトに構成すること できる。しかも、ラッチプレート41,42の係合 溝部41a,42aの少なくとも一つは、上端側が巾 く形成されているので、ラッチプレート42と ラチェット46の接点がピラー1の横軸部12から 点が離れることになり、ロックを解除する きの後方からのヘッドレストフレーム付勢 段3(スプリング33)の付勢力による解除荷重 下げることが可能である。

 また、ラチェットレバー付勢手段45によ 、常時には、ラチェットレバー44がラチェッ ト46をラッチプレート41,42の係合溝部41a,42aに 合する方向に付勢されており、ラチェット バー44をラチェットレバー付勢手段45に抗し て操作することにより、ラチェット46が係合 部41a,42aから外れ、ヘッドレストフレーム付 勢手段3により、ヘッドレストフレーム2が格 状態へ傾倒するのでヘッドレストHRが傾倒 る。このため一つの操作(ワンアクション)で ロック解除の操作することが可能である。

 さらに、ラチェットレバー44の係合凹部44 bに接触するラチェット46の一端側を円形にす ることにより、ラチェットレバー44の移動に して、ラチェット46がラチェットレバー44の 係合凹部44b内で円滑に回転して、ラチェット 46がラッチプレート41,42の係合溝部41a,42aと係 することが可能となり、正確なロックの解 操作ができる。

 なお、格納状態のヘッドレストHRを起立 態にする場合には、常時にはラチェットレ ー44がラチェットレバー付勢手段(スプリン )45により付勢されて、ラチェット46がラッチ プレート41,42の係合溝部41a,42aに係合する方向 に付勢されているので、ヘッドレストHRを手 によって起立させると、ラチェット46が回 してロック係合点46cがラッチプレート41,42の 係合溝部41a,42aに係合してロック状態となる

 前記実施形態においては、ピラー1、ロッ ク手段4のラッチプレート41,42、ラチェット46 それぞれ2つにしているが、一つでもよく或 いは3つ以上あってもよい。またこれに応じ 、ラチェットレバー44の係合凹部44bも一つ或 いは複数形成することができるのは言うまで もない。