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Patent Searching and Data


Title:
HEAT EXCHANGER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/153986
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a heat exchanger (20) comprising a first member (21) including an integrally-formed outer shell portion (23) and second flow passage portion (24), and a second member (22). The outer shell portion (23) includes therein a first flow passage space (S1) through which a high-temperature, high-humidity air flows. The second flow passage portion (24) passes through the first flow passage space (S1) and covers a second flow passage space (S2) through which external air flows. The second member (22) is joined to the first member (21) in such a way as to cover the first flow passage space (S1).

Inventors:
KIKUCHI YOSHIMASA (JP)
TAKEUCHI MAKIO (JP)
OKADA KAZUYA (JP)
SEINO RYUUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002757
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 17, 2009
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
KIKUCHI YOSHIMASA (JP)
TAKEUCHI MAKIO (JP)
OKADA KAZUYA (JP)
SEINO RYUUJI (JP)
International Classes:
F28D1/06; F24F6/06; F28F21/06
Domestic Patent References:
WO2007013483A12007-02-01
Foreign References:
JPH06235595A1994-08-23
Attorney, Agent or Firm:
Shinjyu Global IP (JP)
fresh green -- a global IP patent business corporation (JP)
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Claims:
 内部に第1流体を流す第1流路空間(S1)を有する外殻部(23)と、前記第1流路空間を貫通し第2流体を流す第2流路空間(S2)を覆う第2流路部(24)とが一体的に形成された第1部材(21)と、
 前記第1流路空間を覆うように、前記第1部材に接合される第2部材(22)と、
を備える熱交換器(20)。
 前記第2部材は、前記第2流体の流れ方向の上流側に配置されており、金属によって構成されている、
請求項1に記載の熱交換器。
 前記第1部材は、樹脂によって構成されており、射出成形によって形成される、
請求項1または2に記載の熱交換器。
 前記第2流路部には、前記第2流体の流れ方向に直交する方向にフィン(124a)が設けられている、
請求項1から3のいずれかに記載の熱交換器。
 前記第2流路空間は、前記第1流路空間よりも大きくなるように構成されている、
請求項1から4のいずれかに記載の熱交換器。
 前記第1流体は、前記第2流体よりも温度の高い流体である、
請求項1から5のいずれかに記載の熱交換器。
 ヒータ(32)と、
 空気から水分を吸着する吸着素子(31)と、
 前記ヒータによって温度上昇した高温空気を前記吸着素子に当てて前記吸着素子から水分を放出させる送風機(33)と、
 前記吸着素子を通過した前記高温空気を内部に流す請求項1から6のいずれかに記載の熱交換器(20)と、
を備える空気調和機(100)。
Description:
熱交換器

 本発明は、熱交換器に関する。

 従来より、被凝縮流体の流れる流路と流 外部を流れる流体との間で熱交換を行わせ ことで被凝縮流体を冷却する樹脂製の熱交 器がある。例えば、特許文献1(特開平11-30438 9号公報)に開示されている凝縮器(熱交換器に 相当)は、上部水平管と、下部水平管と、複 の被凝縮流体通過管(流路に相当)とを有して いる。この凝縮器は、上部水平管に流れ込ん だ被凝縮流体が、複数の被凝縮流体通過管を 通過し、下部水平管に流れるように構成され ている。また、この凝縮器には、隣接する被 凝縮流体通過管の間に、熱交換される流体を 通過させるための空間部が設けられている。 このため、被凝縮流体通過管を流れる被凝縮 流体と空間部を通過する流体との間で熱交換 が行われる。このような構成によって、この 凝縮器では、被凝縮流体を冷却している。

 しかしながら、この凝縮器は、ブロー成形 よって、上部水平管、下部水平管、および 複数の被凝縮流体通過管が一体的に形成さ ている。従来より、熱交換器が一体的に形 される場合、複雑な形状等を作成すること 困難であるという問題がある。このため、 交換効率等の機能性を高めるために複雑な 状の熱交換器を作成しようとする場合、作 コストが高くなるおそれがある。
 そこで、本発明の課題は、高機能を維持し つ、作成コストを抑えることができる熱交 器を提供することにある。

 第1発明に係る熱交換器は、外殻部と第2流 部とが一体的に形成された第1部材と、第2部 材とを備えている。外殻部は、内部に第1流 を流す第1流路空間を有する。第2流路部は、 第1流路空間を貫通しており、第2流体を流す 2流路空間を覆っている。第2部材は、第1流 空間を覆うように、第1部材に接合されてい る。
 第1発明に係る熱交換器では、外殻部と第2 路部とが一体的に形成された第1部材と、第2 部材とを備えている。このため、熱交換器全 体が一体的に形成される場合と比較して、複 雑な形状を容易に作成することができる。し たがって、熱交換効率等の機能性を高めるた めに、複雑な形状の熱交換器を容易に作成す ることができる。
 これによって、高機能を維持しつつ、作成 ストを抑えることができる。

 第2発明に係る熱交換器は、第1発明の熱 換器であって、第2部材は、第2流体の流れ方 向の上流側に配置されている。また、第2部 は、金属によって構成されている。このた 、第2部材が樹脂によって構成されている場 と比較して、熱交換効率を向上させること できる。

 第3発明に係る熱交換器は、第1発明また 第2発明の熱交換器であって、第1部材は、樹 脂によって構成されている。また、第1部材 、射出成形によって形成される。このため ブロー成形によって形成される場合と比較 て、複雑な形状を容易に形成することがで る。

 第4発明に係る熱交換器は、第1発明から第3 明のいずれかの熱交換器であって、第2流路 部には、第2流体の流れ方向に直交する方向 フィンが設けられている。このため、フィ が設けられていない場合と比較して、第2流 の熱を第1流体に伝えやすくすることができ る。
 これによって、熱交換効率を向上させるこ ができる。

 第5発明に係る熱交換器は、第1発明から 4発明のいずれかの熱交換器であって、第2流 路空間は、第1流路空間よりも大きくなるよ に構成されている。このため、第1流路空間 流れる第1流体の流量よりも、第2流路空間 流れる第2流体の流量を多くすることができ 。

 第6発明に係る熱交換器は、第1発明から 5発明のいずれかの熱交換器であって、第1流 体は第2流体よりも温度の高い流体である。 のため、この熱交換器では、第1流路空間を れる第1流体が第2流路空間を流れる第2流体 りも高温となる。したがって、第1流路空間 を流れる流体を効率よく凝縮させることがで きる。

 第7発明に係る空気調和機は、ヒータと、吸 着素子と、送風機と、第1発明から第6発明の ずれかの熱交換器とを備えている。吸着素 は、空気から水分を吸着する。送風機は、 ータによって温度上昇した高温空気を吸着 子に当てて、吸着素子から水分を放出させ 。熱交換器は、吸着素子を通過した高温空 を内部に流す。
 第7発明に係る空気調和機では、熱交換器が 、吸着素子から水分を放出された高温空気を 内部に流している。このため、例えば、第2 体が第1流体よりも低温である場合、熱交換 内部を流れる高湿の空気を効率よく凝縮さ ることができる。
 これによって、効率よく空気を除湿するこ ができる。

 第1発明に係る熱交換器では、高機能を維持 しつつ、作成コストを抑えることができる。
 第2発明に係る熱交換器では、熱交換効率を 向上させることができる。
 第3発明に係る熱交換器では、複雑な形状を 容易に形成することができる。
 第4発明に係る熱交換器では、熱交換効率を 向上させることができる。
 第5発明に係る熱交換器では、第2流路空間 流れる第2流体の流量を多くすることができ 。
 第6発明に係る熱交換器では、第1流路空間 流れる流体を効率よく凝縮させることがで る。
 第7発明に係る空気調和機では、効率よく空 気を除湿することができる。

本発明の実施形態に係る熱交換器を備 る空気調和機の斜視図。 加湿ユニットの斜視図(ドレンパンは省 略)。 水車の分解図。 除湿ユニットの斜視図。 熱交換器の概念図。 第1部材および第2部材の概念図。 本発明の変形例(B)における第2流路部の 断面図。

 本発明に係る熱交換器は、熱交換機内部を れる流体である第1流体と外部を流れる流体 である第2流体とを熱交換させるために用い れる多管式顕熱熱交換器である。以下に、 発明の実施形態に係る熱交換器20を備える空 気調和機100について図1を用いて説明する。
 <空気調和機の構成>
 空気調和機100は、加湿機能、除湿機能及び 気清浄機能を有しており、加湿運転時は加 機として、除湿運転時は除湿機として、空 清浄運転時は空気清浄機として働く。また 本実施形態では、この空気調和機100は、単 機能だけでなく、同時に複数の機能を組み わせて稼働させることができる。この複数 組み合わせとは、例えば、空気清浄機能と 湿機能との組み合わせ、および、空気清浄 能と加湿機能との組み合わせのことである

 空気調和機100は、図1に示すように、本体ケ ーシング10と、送風機2と、除湿ユニット3と 加湿ユニット4と、空気清浄部5と、制御部6 を備えている。また、本実施形態では、ユ ザーが容易に空気調和機100を移動させるこ ができるように、本体ケーシング10の下面( 内の床面と対向する面)に、キャスター(図示 せず)が設けられている。
 本体ケーシング10は、略直方体形状であり 送風機2、除湿ユニット3、加湿ユニット4、 気清浄部5および制御部6等を収容している。 また、本体ケーシング10は、引き出し式の第1 扉10aと、回動式の第2扉10bとを有している。
 送風機2は、本体ケーシング10に収容された き、空気清浄部5とは反対側に配置されてい る。また、この空気調和機100を空気清浄部5 から視たときに、各内部部品は、空気清浄 5、除湿ユニット3、加湿ユニット4、送風機2 順で並んでいる。このため、送風機2が稼働 されると、外部空気が空気清浄部5側から除 ユニット3および加湿ユニット4を通過し送風 機2に至る外部空気流A1が形成される。

 制御部6は、本体ケーシング10の上部に配置 れており、空気清浄部5、除湿ユニット3、 湿ユニット4および送風機2を制御する。
 なお、図1では、加湿ユニット4の構成部品 ある、貯水容器40、気化部41および水車42が 湿ユニット4から引き出されているが、運転 には、加湿ユニット4の所定位置に配置され ている。
 加湿ユニット4は、運転時において、除湿ユ ニット3の有する第2送風機33の下方に重なる うに配置されており、図2に示すように、主 、貯水容器40、水車42および気化部41を有し いる。
 貯水容器40は、外部空気流A1を流れる空気に 与える水分の水源であり、図1に示すように 本体ケーシング10に着脱可能に収容されてい る。具体的には、本体ケーシング10の有する き出し式の第1扉10aが引き出されることによ って、貯水容器40は本体ケーシング10の開口12 から取り出される。さらに、図2に示すよう 、貯水容器40の内側には上部が開いている軸 受40aが設けられており、この軸受40aは後述す る回転軸424を回転可能に支持する。また、貯 水容器40は、図1に示すように、ドレンパン40b を有している。

 水車42は、図2および図3に示すように、車輪 421と、車輪カバー422と、第2歯車423とを有し おり、鉛直方向を含む面内で貯水容器40の内 側を回転可能である。
 車輪421には、図3に示すように、一方の側面 から反対側の側面に向かって窪む複数の凹部 421aが円を描くように形成されている。また 車輪421には、この凹部421aの開口側を覆うよ に、後述する車輪カバー422が組み合わされ いる。車輪カバー422には、台形状の孔422aが 、車輪421の凹部421aと対向する位置に円を描 ように形成されている。この台形状の孔422a 大きさは、凹部421aの開口の半分程度である 。このため、車輪421に車輪カバー422が組み合 わされたとき、凹部421aの開口は半分程度が いた状態となる。第2歯車423は、後述する気 部41の第1歯車411と噛み合う歯車であり、回 中心には、車輪421、車輪カバー422および第2 歯車423が共有する回転軸424が設けられている 。この回転軸424を同軸として、第2歯車423、 輪カバー422、車輪421が順に重ねて組み合わ れている。なお、この回転軸424は、上述の うに、貯水容器40の軸受40aに回転可能に支持 されている。このため、貯水容器40が本体ケ シング10から引き出されたときに、ユーザ は、水車42を貯水容器40から取り出して洗浄 ることができる。なお、貯水容器40の底面 ら軸受40aの軸心までの高さは、貯水容器40に 溜められている水が最低水位のときであって も、水車42の最下位置にある凹部421aが水没す るように設定されている。

 気化部41は、供給された水を気化させる部 であり、図2に示すように、水車42に近接し 配置されており、貯水容器40の満水時の水位 よりも上方に配置されている。また、気化部 41は、気化フィルタ44と、第1歯車411とを有し おり、水車42と同様に、鉛直方向を含む面 で回転可能である。
 第1歯車411は、図2に示すように、気化フィ タ44の外周縁に固定されており、駆動部43の 動によって回転する駆動歯車431および第2歯 車423と噛み合うことによって支持されている 。また、駆動歯車431および第2歯車423は、第1 車411の回転軸424よりも下方に位置し、気化 41の鉛直中心線に対して互いに反対側に位 している。
 このような構成によって、加湿ユニット4で は、図2に示すように、駆動部43が駆動するこ とで、気化部41および水車42が鉛直方向を含 面内を回転する。水車42が回転することによ って、凹部421aは貯水容器40の水中を順番に通 過して上昇する。凹部421aが浸水すると台形 の孔422aから凹部421aの内部に水が入る。この ため、凹部421aが水中から出てきたとき、凹 421aの内部は水で満たされている。そして、 部421aが最上位置に近づくにしたがって、凹 部421a内部の水が台形状の孔422aから流出し、 部421aが最上位置を通過したときに、ほぼ全 ての水が流出する。このとき、水は、流出す る際に重力によってある程度の勢いが付加さ れているので、凹部421aと近接している気化 41の側面に向かって流出する。

 さらに、本体ケーシング10の最上面には、 1に示すように、空気清浄運転、除湿運転お び加湿運転を選択する選択パネル11が設け れており、この選択パネル11は制御部6と接 されている。
 以下、除湿ユニットについて図を用いて説 する。
 <除湿ユニット>
 除湿ユニット3は、図4に示すように、吸着 子31、ヒータ32、第2送風機33、送風部39およ 排水口28(図5参照)を有している。
 吸着素子31は、ハニカム構造体であり、ゼ ライト粉末、バインダーおよび膨張剤を混 して練り上げた多孔質の材料によって円板 に成形されている。ここでいうバインダー しては、例えば、変性PPE、ポリプロピレン ポリスチレン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂か 選択されたものである。膨張剤は、ハニカ 構造体の成形時に膨張することで、無数の 泡を形成させる。このため、吸着素子31は、 水分に対した高い吸着性を有している。

 ヒータ32は、吸着素子31の背面側の一部に対 抗して配置されている。このヒータ32は、略 形形状であって、吸着素子31の背面側の6分 1程度を覆う位置に設けられている。
 第2送風機33は、吸着素子31の上方部分から 面側に向けて突出するような形状を有して る。ヒータ32と第2送風機33とは空気の流通が できるように送風部39の有する第1送風管34aに よって連絡されている。第2送風機33が稼働す ることで空気流が形成され、空気は第1送付 34a内を矢印で図示する方向に流れる。そし 、ヒータ32近傍に流れてきた空気は、そこで 加熱されて高温空気となる。
 送風部39は、図4に示すように、共通送風管3 4a,34b,34c,34dおよび熱交換器20を有している。 お、送風部39は、樹脂によって構成されてい る。

 共通送風管34a,34b,34c,34dは、第1送風管34a、第 2送風管34b、第3送風管34cおよび第4送風管34dか ら構成される。ヒータ32によって加熱された 温空気は、対向する吸着素子31の背面側か 吸着素子31の厚み方向の正面側に向かって進 み、吸着素子31の正面側に流れる。ここで、 着素子31の領域のうち高温空気が通過した 域では、吸着素子31が高温空気によって暖め られることで、保持していた水分が第2送風 33による空気流れによって放出される。この ため、吸着素子31を背面側から前面側に向け 通過した空気は、吸着素子31から放出され 水分を含むことにより高温高湿空気となり 第2送風管34bに進む。
 第2送風管34bは、吸着素子31の一部を正面側 ら覆うようにして形成された扇型形状部を む。扇型形状部は、外形が正面視略扇型で って、上述したヒータ32と共に吸着素子31の 同一部分を挟むような位置に設けられ、吸着 素子31の正面側の6分の1程度を覆っている。 のため、第2送風管34bは、吸着素子31を通過 てきた高温高湿空気の略全部を抵抗なく熱 換器20に向かわせることができる。

 第3送風管34cは、熱交換器20と第4送風管34dと の空気の流通ができるように、熱交換器20と 4送風管34dとを連絡している。
 第4送風管34dは、第3送風管34cと第2送風機33 を連絡している。第3送風管34cを通過してき 空気は、第4送風管34dを通って第2送風機33に 吸い込まれる。
 熱交換器20は、正面から視た熱交換器20の概 念図である図5に示すように、第2送風管34bと 3送風管34cとを連絡している。このため、第 2送風管34bを流れてきた高温高湿空気が、後 する複数の第2流路部24の外壁面と接触しな ら第3送風管34cに導かれる。なお、このとき 第2送風管34bを流れてきた高温高湿空気が複 数の第2流路部24によって分配されることで複 数の空気流路が形成されている。また、分配 された空気は、合流して第3送風管34cに導か る。

 また、熱交換器20は、図6に示すように、射 成形によって形成される第1部材21と第2部材 22とから構成されている。以下に、熱交換器2 0の構成について説明する。
 第1部材21は、外殻部23と、第2流路部24とを えている。外殻部23は、主に、上面部23aと、 側面部23bと、底面部23cと背面部23dとから構成 されており、図6における前側が開口した構 を呈している。また、上面部23aの面積は底 部23cの面積よりも小さくなるように形成さ ている。このため、この熱交換器20は、図5 おける上面部23aの左側端部と第2送風管34bと 接続口20aで接続されており、上面部23aの右 端とが第3送風管34cとが接続口20bで接続され ている構造となる。したがって、外殻部23は 図5に示すように、第2送風管34bから第3送風 34cに流れる空気(第1流体に相当)を流す第1流 路空間S1を有している。

 また、第2流路部24は、図6に示すように、円 筒形状を呈しており、第1流路空間S1を貫通す るように設けられている。また、第2流路部24 は、外部空気(第2流体に相当)の一部が通過す る第2流路空間S2を覆っている。さらに、第2 路部24同士は、所定の間隔で配置されている 。なお、外殻部23と第2流路部24とは、一体的 形成されている。
 第2部材22は、第1部材21の背面部23dと略同一 状の板状部材であって、第2流路部24と対向 る位置に第2流路部24の断面と略同一形状の 口22aが設けられている。また、第2部材22は 第1流路空間S1を覆うように、第1部材21に接 される。なお、第2流路空間S2は、第1流路空 間S1よりも大きくなるように構成されている

 このような構成によって、熱交換器20内部 流れる高温高湿空気は、第2流路部24の外壁 に接触しながら流れる。このため、第2流路 24内部を通過する外部空気は、熱交換器20内 部を流れる高温高湿空気との間で熱交換を行 い、互いに混ざり合うことなく、熱交換器20 部を流れる空気から熱量を奪う。したがっ 、第2流路部24の外壁面に接触した高温高湿 空気は冷却され、第2流路部24の外壁面には 露が生じる。この結露水は、熱交換器20内 を下方に流れ、鉛直方向に貫通した排水口28 を通じて、ドレンパン40bを介して貯水容器40 流れ込む。
 また、除湿ユニット3は、駆動モータ(図示 ず)を更に有している。駆動モータは、ピニ ン歯車を有している。そして、吸着素子31 外周には、ピニオン歯車と噛み合う従動歯 が設けられている。このため、駆動モータ 稼働すると、ピニオン歯車と噛み合ってい 従動歯車に動力が伝わり、吸着素子31が回転 する。そして、吸着素子31が回転しながら、 体ケーシング10に吸い込まれた外部空気が 着素子31の一部を通過する。吸着素子31は、 の空気が吸着素子31を通過する際に、通過 ようとする空気中の水分を吸着して保持し 通過後の空気の水分を低減させる。そして 吸着素子31が回転を続けることで、吸着素子 31のうち水分を保持している部分が、ヒータ3 2と対向する位置にまで移動し、加熱される これにより水分を保持していた吸着素子31の 一部は、保持していた水分をその場で放出し 、ほとんど水分を保持していない状態となる 。そして、吸着素子31は、回転を続けること 、新たな外部空気と接触し、この新たな外 空気から水分を吸着して保持する。このよ にして、吸着素子31が回転することにより 水分の吸着と放出とを繰り返すことができ 。

 <特徴>
 (1)
 従来より、被凝縮流体の流れる流路と流路 部を流れる流体との間で熱交換を行わせる とで被凝縮流体を冷却する樹脂製の熱交換 がある。例えば、特開平11-304389号公報に開 されている凝縮器(熱交換器に相当)では、 部水平管と、下部水平管と、複数の被凝縮 体通過管(流路に相当)とを有している。この 凝縮器では、上部水平管に流れ込んだ被凝縮 流体が、複数の被凝縮流体通過管を通過し、 下部水平管に流れる。また、隣接する被凝縮 流体通過管の間には、熱交換される流体を通 過させるための空間部が設けられている。こ のため、被凝縮流体通過管を流れる被凝縮流 体と空間部を通過する流体との間で熱交換が 行われる。このような構成によって、この凝 縮器では、被凝縮流体を冷却している。

 しかしながら、この凝縮器は、ブロー成形 よって、上部水平管、下部水平管、および 複数の被凝縮流体通過管が一体的に形成さ ている。従来より、凝縮器が一体的に形成 れる場合、複雑な形状等を作成することが 難であるという問題がある。このため、熱 換効率等の機能性を高めるために複雑な形 の凝縮器を作成しようとする場合、作成コ トが高くなるおそれがある。
 そこで、上記実施形態では、外殻部23と第2 路部24とが一体的に形成された第1部材21と 第2部材22とから熱交換器20が構成されている 。このため、熱交換器全体が一体的に形成さ れる場合と比較して、複雑な形状を容易に作 成することができる。したがって、熱交換効 率等の機能性を高めるために、複雑な形状の 熱交換器を容易に作成することができる。

 これによって、高機能を維持しつつ、作成 ストを抑えることができている。
 (2)
 上記実施形態では、熱交換器20を有する送 部39は樹脂によって構成されている。また、 熱交換器20を構成する第1部材21および第2部材 22は、射出成形によって形成される。このた 、熱交換器がブロー成形によって形成され 場合と比較して、複雑な形状を容易に形成 ることができている。
 (3)
 上記実施形態では、第2流路空間S2は、第1流 路空間S1よりも大きくなるように構成されて る。このため、第1流路空間S1を流れる高温 湿空気の流量よりも、第2流路空間S2を流れ 外部空気の流量を多くすることができる。

 これによって、第1流路空間S1を流れる高温 湿空気を効率よく凝縮させることができて る。
 また、第2流路空間S2を流れる外部空気の流 が多くても、圧力損失を抑制することがで る。
 (4)
 上記実施形態では、第1流路空間S1を流れる 体は、第2送風管34bを流れてきた高温高湿空 気である。また、第2流路空間S2には、第1流 空間S1を流れる流体よりも温度の低い外部空 気が流れている。このため、第1流路空間S1を 流れる空気は、第2流路空間S2を流れる空気よ りも高温となる。したがって、第1流路空間S1 を流れる高温高湿空気を効率よく凝縮させる ことができている。

 <変形例>
 (A)
 上記実施形態では、熱交換器20を構成する 1部材21および第2部材22は、樹脂によって形 されている。
 これに代えて、外部空気流の上流側に配置 れる部材が金属によって構成されていても い。このような熱交換器の例として、第2部 材が外部空気流の上流側に配置される場合に ついて説明する。
 熱交換器は、射出成形によって形成した樹 製の第1部材と、金属材料(例えば、アルミ )によって形成した第2部材とを接合すること によって形成される。
 この熱交換器では、このような構成によっ 、第2部材が樹脂によって構成されている場 合と比較して、熱交換効率を向上させること ができる。

 (B)
 上記実施形態では、第2流路部24は円筒形状 呈している。この構成に加えて、第2流路部 には、熱交換効率を向上させるためのフィン が設けられていてもよい。
 例えば、図7に示すように、板状のフィン124 aが複数個(ここでは、8個)、第2流路部124の外 面から外側へ延びるように放射状に接続さ ている。このため、このフィン124aは、第2 路空間S2を流れる第2流体の流れ方向に直交 る方向に設けられている。また、この複数 フィン124aは、第2流路空間S2を流れる外部空 の熱を、第1流路空間を流れる高温高湿の空 気に伝えることができる。このため、フィン が設けられていない熱交換器と比較して、熱 交換効率を向上させることができる。
 これによって、第1流体の凝縮効率を向上さ せることができる。

 (C)
 上記実施形態では、熱交換器20は、第2送風 34bを流れてきた空気が、複数の第2流路部24 外壁面と接触しながら第3送風管34cに導かれ る。また、このとき、第2送風管34bを流れて た空気が複数の第2流路部24によって分配さ ることで複数の空気流路が形成されている
 これに代えて、複数の空気流路が形成され いる熱交換器であってもよい。
 例えば、第2送風管と接続される凝縮前空気 流路と、第3送風管と接続される凝縮後空気 路と、凝縮前空気流路および凝縮後空気流 と接続される複数の空気流路とを有する熱 換器では、第2送風管を流れてきた空気が、 縮前空気流路、複数の空気流路、凝縮後空 流路の順に流れ、第2送風管に導かれる。ま た、この熱交換器では、凝縮前空気流路から 流れてくる空気は、複数の空気流路を流れて いる間に熱量を奪われて冷却されるとともに 水分が凝縮される。そして、冷却された空気 は、凝縮後空気流路を通って、第3送風管に かれる。

 このような熱交換器では、複数の流路が設 られているため、複雑な構造となる。この め、部品点数等が多くなり、作成コストが きくなるおそれがある。しかし、成形の方 を合わせた2つの部材によって熱交換器を構 成することで、部品点数を減らすことができ るため、作成コストを削減することができる 。
 (D)
 上記実施形態では、熱交換器20内部を流れ 空気を冷却するために、外部空気が利用さ ている。
 これに代えて、熱交換器内部を流れる空気 冷却するための流体として、吸着素子を通 した後の空気が利用されてもよい。この吸 素子は、通過する空気の温度が低いほど効 よく空気中の水分を吸着することができる このため、このような熱交換器を備える空 調和機では、熱交換器内部を流れる空気を 却した後の空気を吸着素子に通過させて除 を行う空気調和機と比較して、より多くの 気中の水分を吸着素子に吸着させることが きるため、除湿能力を高めることができる

 また、第2流路部通過後の空気を、熱交換 器内部を流れる空気として利用してもよい。 この場合、第2流路部を通過した空気は、熱 換器内部を流れる空気から熱量を奪ってい ため、外部空気と比較して高温となる。こ ため、第2流路部を通過した空気を、熱交換 内部を流れる空気として利用することで、 ータの熱量を抑えることができる。

 本発明の熱交換器は、高機能を維持しつ 、作成コストを抑えることができる。この め、熱交換器への適用が有効である。

  20   熱交換器
  21   第1部材
  22   第2部材
  23   外殻部
  24   第2流路部
  31   吸着素子
  32   ヒータ
  33   第2送風機(送風機)
 100   空気調和機
  S1   第1流路空間
  S2   第2流路空間

特開平11-304389号公報