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Title:
HIGH FREQUENCY SWITCH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078456
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a high frequency switch wherein a first switch circuit (22a) is connected in series to a first λ/4 signal transmission path (18a) connected between an antenna connecting terminal (14) and a transmission terminal (16). In the first switch circuit, a first λ/4 transmission path (24a) and a first parallel resonant circuit (26a), which includes one first PIN diode (28a), are connected in series. In a first inductor (30a) of the first parallel resonant circuit (26a), a constant is set so that a resonance frequency of the first parallel resonant circuit (26a) and the center frequency of a first antenna switch (10A) are the same when the first PIN diode (28a) is turned off.

Inventors:
ANDO AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073042
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SOSHIN ELECTRIC (JP)
ANDO AKIRA (JP)
International Classes:
H04B1/48; H01P1/15; H04B1/44
Foreign References:
JPS60174534A1985-09-07
JP2830319B21998-12-02
JP2003037521A2003-02-07
JPH0983206A1997-03-28
JP2005065277A2005-03-10
JPH0658628U1994-08-12
JPH10335902A1998-12-18
JP2532122B21996-09-11
JP2532122B21996-09-11
JP2830319B21998-12-02
JPS6433961A1989-02-03
Other References:
See also references of EP 2224602A4
Attorney, Agent or Firm:
CHIBA, Yoshihiro et al. (1-1 Yoyogi 2-chom, Shibuya-ku Tokyo 53, JP)
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Claims:
 動作周波数帯の中心周波数がfoであり、該中心周波数foに対応する波長がλである高周波スイッチにおいて、
 信号を伝送させるλ/4信号伝送路(18a)に対して、λ/4伝送路(24a)と1以上のPINダイオード(28a)を含む並列共振回路(26a)とが直列に接続されたスイッチ回路(22a)が並列に接続され、
 前記並列共振回路(26a)は、前記PINダイオード(28a)のオフ時の共振周波数と前記中心周波数foとが同じになるように定数が設定されていることを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項1記載の高周波スイッチにおいて、
 前記並列共振回路(26a)は、複数のPINダイオード(28a)を含むことを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項1記載の高周波スイッチにおいて、
 前記λ/4伝送路(24a)の特性インピーダンス(Zo2)が前記λ/4信号伝送路(18a)の特性インピーダンス(Zo1)よりも低いことを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項1記載の高周波スイッチにおいて、
 前記λ/4伝送路(24a)の特性インピーダンス(Zo2)が前記λ/4信号伝送路(18a)の特性インピーダンス(Zo1)よりも高いことを特徴とする高周波スイッチ。
 送信端子(16)からの送信信号を伝送させる第1λ/4信号伝送路(18a)に対して、第1λ/4伝送路(24a)と1以上の第1PINダイオード(28a)を含む回路とが直列に接続された第1スイッチ回路(22a)が並列に接続され、受信信号を受信端子(20)に伝送させる第2λ/4信号伝送路(18b)に対して、第2λ/4伝送路(24b)と1以上の第2PINダイオード(28b)を含む回路とが直列に接続された第2スイッチ回路(22b)が並列に接続された高周波スイッチにおいて、
 少なくとも前記受信端子(20)と前記第2λ/4信号伝送路(18b)との間に接続された第3λ/4信号伝送路(18c)に対して、第3λ/4伝送路(24c)と1以上の第3PINダイオード(28c)を含む回路とが直列に接続された第3スイッチ回路(22c)が並列に接続され、
 前記第3PINダイオード(28c)に対して、終端形成用抵抗(Rr)が並列に接続されていることを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項5記載の高周波スイッチにおいて、
 前記送信端子(16)と前記第1λ/4信号伝送路(18a)との間に接続された第4λ/4信号伝送路(18d)に対して、第4λ/4伝送路(24d)と1以上の第4PINダイオード(28d)を含む回路とが直列に接続された第4スイッチ回路(22d)が並列に接続され、
 前記第4PINダイオード(28d)に対して、終端形成用抵抗(Rt)が並列に接続されていることを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項5記載の高周波スイッチにおいて、
 動作周波数帯の中心周波数がfo、該中心周波数foに対応する波長がλであって、
 前記第1スイッチ回路(22a)は、前記第1λ/4信号伝送路(18a)に対して、前記第1λ/4伝送路(24a)と前記1以上の第1PINダイオード(28a)を含む並列共振回路(26a)とが直列に接続され、
 前記第2スイッチ回路(22b)は、前記第2λ/4信号伝送路(18b)に対して、前記第2λ/4伝送路(24b)と前記1以上の第2PINダイオード(28b)を含む並列共振回路(26b)とが直列に接続され、
 前記第3スイッチ回路(22c)は、前記第3λ/4信号伝送路(18c)に対して、前記第3λ/4伝送路(24c)と前記1以上の第3PINダイオード(28c)を含む並列共振回路(26c)とが直列に接続され、
 各前記並列共振回路(26a~26c)は、対応する前記PINダイオード(28a~28c)のオフ時の共振周波数と前記中心周波数foとが同じになるように定数が設定されていることを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項6記載の高周波スイッチにおいて、
 動作周波数帯の中心周波数がfo、該中心周波数foに対応する波長がλであって、
 前記第1スイッチ回路(22a)は、前記第1λ/4信号伝送路(18a)に対して、前記第1λ/4伝送路(24a)と前記1以上の第1PINダイオード(28a)を含む並列共振回路(26a)とが直列に接続され、
 前記第2スイッチ回路(22b)は、前記第2λ/4信号伝送路(18b)に対して、前記第2λ/4伝送路(24b)と前記1以上の第2PINダイオード(28b)を含む並列共振回路(26b)とが直列に接続され、
 前記第3スイッチ回路(22c)は、前記第3λ/4信号伝送路(18c)に対して、前記第3λ/4伝送路(24c)と前記1以上の第3PINダイオード(28c)を含む並列共振回路(26c)とが直列に接続され、
 前記第4スイッチ回路(22d)は、前記第4λ/4信号伝送路(18d)に対して、前記第4λ/4伝送路(24d)と前記1以上の第4PINダイオード(28d)を含む並列共振回路(26d)とが直列に接続され、
 各前記並列共振回路(26a~26d)は、対応する前記PINダイオード(28a~28d)のオフ時の共振周波数と前記中心周波数foとが同じになるように定数が設定されていることを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項5記載の高周波スイッチにおいて、
 前記並列共振回路は、複数のPINダイオードを含むことを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項5記載の高周波スイッチにおいて、
 前記λ/4伝送路の特性インピーダンスが前記λ/4信号伝送路の特性インピーダンスよりも低いことを特徴とする高周波スイッチ。
 請求項5記載の高周波スイッチにおいて、
 前記λ/4伝送路の特性インピーダンスが前記λ/4信号伝送路の特性インピーダンスよりも高いことを特徴とする高周波スイッチ。
Description:
高周波スイッチ

 本発明は、高周波信号を切り替える高周 スイッチ(RF Swifch)に関し、特に、アンテナ 接続されるアンテナスイッチ、例えばTDD(Tim e Division Duplex)スイッチ等に用いて好適な高 波スイッチに関する。

 従来のアンテナスイッチ等の高周波スイ チとしては、例えば特許文献1記載のマイク ロ波スイッチや特許文献2記載の送受信切り え装置が知られている。

 特許文献1記載のマイクロ波スイッチは、 信号ラインに直列及び並列にPINダイオードを 挿入し、PINダイオードに順電流を流してPINダ イオードをオンとし、また、PINダイオードを 逆バイアスしてPINダイオードをオフさせるこ とにより、高周波信号を切り替えるようにし ている。

 特許文献2記載の送受信切り換え装置は、 信号伝送ラインに、伝送ラインとそれに直列 に配置されたPINダイオード等を並列に挿入し てスイッチを構成した回路方式を採用してい る。

 なお、PINダイオードのオフ時においてPIN イオードのバイアス回路をRF的に切り離す とを目的にチョークコイルを接続した例も られている(例えば特許文献3参照)。

特許第2532122号公報

特許第2830319号公報

特公平1-33961号公報

 ところで、上述のような高周波スイッチ 利用した送受信方式としては、以下に示す うな2種類の方式(第1送受信方式及び第2送受 信方式)がある。

 第1送受信方式は、図19に示すように、送 信器100と送受信アンテナ102(又はバンドパス フィルタ104を介して)との間における送信ラ ン106に、送信アンプ108とアイソレータ111を 続し、送受信器100と送受信アンテナ102(又は ンドパスフィルタ104を介して)との間におけ る受信ライン110に受信アンプ112を接続し、送 信ライン106と受信ライン110との結合点に高周 波スイッチ114を接続した方式である。

 第2送受信方式は、図20に示すように、送 ライン106に送信アンプ108を接続し、受信ラ ン110に受信アンプ112と高周波スイッチ114を 続し、送信ライン106と受信ライン110との結 点にサーキュレータ116を接続した方式であ 。

 上述の高周波スイッチにおいては、受信 のスイッチがオフ時には、VSWR(電圧定在波 )が無限大で全反射となる反射型の高周波ス ッチである。この場合、受信アンプへの入 不整合により、発振を起こしやすい不安定 状態となる。これを解消するために、受信 ンプと高周波スイッチとの間にさらにアイ レータを挿入接続することが考えられるが 損失が大きくなり、受信信号を効率よく伝 できないという問題がある。

 また、特許文献1及び2は、以下のような 都合点が存在する。

 すなわち、特許文献1記載のマイクロ波ス イッチは、信号ラインにPINダイオードを挿入 して、PINダイオードのオン/オフ動作によっ 、信号の切り替えを行うようにしているが PINダイオードのオン時の残留抵抗、オフ時 残留容量及びオフ抵抗により、通過損失が きい。並列に挿入するPINダイオードの個数 増やすことにより、オフ時のアイソレーシ ンを拡大することができるが、個数と共に 過損失を増加させるという問題がある。ま 、オン時の通過損失を小さくすることがで るが、個数と共にアイソレーションが低下 るという問題がある。

 特許文献2記載の送受信切り換え装置は、 信号伝送ラインに、伝送ラインとそれに直列 に配置されたPINダイオード等を並列に挿入し てスイッチを構成するようにしているが、切 替回路のオン時にPINダイオード(順電流導通 よりオン状態)の残留抵抗により通過損失が 生する。また、切替回路のオフ時にPINダイ ード(逆バイアスによりオフ状態)の残留容 により、λ/4伝送ラインの位相特性に誤差を じる。すなわち、切替回路のオン時とオフ の中心周波数にずれが生じるという問題が る。結果的には、スイッチのオン時の通過 域と、オフ時のアイソレーション帯域がず るという問題を引き起こす。また、切替回 のオフ時にPINダイオードの残留抵抗により アイソレーションの低下も生じる。

 本発明はこのような課題を考慮してなさ たものであり、λ/4伝送路の位相特性に誤差 は発生せず、スイッチ回路のオン時の通過帯 域とオフ時のアイソレーション帯域を一致さ せることができ、高周波スイッチとして使用 する帯域において、オン時の通過損失の最小 化、オフ時のアイソレーションの最大化を適 切に設定することができる高周波スイッチを 提供することを目的とする。

 また、本発明の他の目的は、受信側のス ッチがオフとなっても受信アンプへの入力 整合は生じず、受信アンプの動作が不安定 なることを回避することができる高周波ス ッチを提供することを目的とする。

 第1の本発明に係る高周波スイッチは、動 作周波数帯の中心周波数がfoであり、該中心 波数foに対応する波長がλである高周波スイ ッチにおいて、信号を伝送させるλ/4信号伝 路に対して、λ/4伝送路と1以上のPINダイオー ドを含む並列共振回路とが直列に接続された スイッチ回路が並列に接続され、前記並列共 振回路は、前記PINダイオードのオフ時の共振 周波数と前記中心周波数foとが同じになるよ に定数が設定されていることを特徴とする

 これにより、λ/4伝送路の位相特性に誤差 は発生せず、スイッチ回路のオン時の通過帯 域とオフ時のアイソレーション帯域を一致さ せることができる。つまり、高周波スイッチ として使用する帯域において、オン時の通過 損失の最小化、オフ時のアイソレーションの 最大化を適切に設定することができる。結果 的に、スイッチ回路に伴う伝送信号に対する 損失を低減することができると共に、スイッ チ回路のオフ時の減衰量を適切に確保するこ とができる。

 そして、第1の本発明において、前記並列 共振回路は、複数のPINダイオードを含むよう にしてもよい。これにより、信号遮断時のア イソレーションを劣化させることなく、信号 伝送時のスイッチ回路の通過損失をより低減 することができる。

 また、第1の本発明において、前記λ/4伝 路の特性インピーダンスを前記λ/4信号伝送 の特性インピーダンスよりも低くしてもよ 。この場合、スイッチオフ時のアイソレー ョンの拡大を図ることができる。

 また、第1の本発明において、前記λ/4伝 路の特性インピーダンスを前記λ/4信号伝送 の特性インピーダンスよりも高くしてもよ 。この場合、スイッチオン時の通過損失の 小化を図ることができる。

 次に、第2の本発明に係る高周波スイッチ は、送信端子からの送信信号を伝送させる第 1λ/4信号伝送路に対して、第1λ/4伝送路と1以 の第1PINダイオードを含む回路とが直列に接 続された第1スイッチ回路が並列に接続され 受信信号を受信端子に伝送させる第2λ/4信号 伝送路に対して、第2λ/4伝送路と1以上の第2PI Nダイオードを含む回路とが直列に接続され 第2スイッチ回路が並列に接続された高周波 イッチにおいて、少なくとも前記受信端子 前記第2λ/4信号伝送路との間に接続された 3λ/4信号伝送路に対して、第3λ/4伝送路と1以 上の第3PINダイオードを含む回路とが直列に 続された第3スイッチ回路が並列に接続され 前記第3PINダイオードに対して、終端形成用 抵抗が並列に接続されていることを特徴とす る。

 これにより、受信側のスイッチ(第2スイ チ回路及び第3スイッチ回路)がオフになって も受信端子に接続される受信アンプへの入力 不整合は生じず、受信アンプの動作が不安定 になることを回避することができる。

 そして、第2の本発明において、前記送信 端子と前記第1λ/4信号伝送路との間に接続さ た第4λ/4信号伝送路に対して、第4λ/4伝送路 と1以上の第4PINダイオードを含む回路とが直 に接続された第4スイッチ回路が並列に接続 され、前記第4PINダイオードに対して、終端 成用抵抗が並列に接続されていてもよい。

 これにより、送信側のスイッチ(第1スイ チ回路及び第4スイッチ回路)がオフになって も送信端子には終端抵抗が接続されることに なる。この場合、オフ時の送信側のインピー ダンスが終端抵抗の値(例えば50オーム)とな て、他の回路とインピーダンスの整合をと ことが可能となる。

 また、第2の本発明において、動作周波数 帯の中心周波数がfo、該中心周波数foに対応 る波長がλであって、前記第1スイッチ回路 、前記第1λ/4信号伝送路に対して、前記第1λ /4伝送路と前記1以上の第1PINダイオードを含 並列共振回路とが直列に接続され、前記第2 イッチ回路は、前記第2λ/4信号伝送路に対 て、前記第2λ/4伝送路と前記1以上の第2PINダ オードを含む並列共振回路とが直列に接続 れ、前記第3スイッチ回路は、前記第3λ/4信 伝送路に対して、前記第3λ/4伝送路と前記1 上の第3PINダイオードを含む並列共振回路と が直列に接続され、各前記並列共振回路は、 対応する前記PINダイオードのオフ時の共振周 波数と前記中心周波数foとが同じになるよう 定数が設定されていてもよい。

 この場合、λ/4伝送路の位相特性に誤差は 発生せず、スイッチ回路のオン時の通過帯域 とオフ時のアイソレーション帯域を一致させ ることができ、高周波スイッチとして使用す る帯域において、オン時の通過損失の最小化 、オフ時のアイソレーションの最大化を適切 に設定することができる。

 また、第2の本発明において、前記第1ス ッチ回路は、前記第1λ/4信号伝送路に対して 、前記第1λ/4伝送路と前記1以上の第1PINダイ ードを含む並列共振回路とが直列に接続さ 、前記第2スイッチ回路は、前記第2λ/4信号 送路に対して、前記第2λ/4伝送路と前記1以 の第2PINダイオードを含む並列共振回路とが 列に接続され、前記第3スイッチ回路は、前 記第3λ/4信号伝送路に対して、前記第3λ/4伝 路と前記1以上の第3PINダイオードを含む並列 共振回路とが直列に接続され、前記第4スイ チ回路は、前記第4λ/4信号伝送路に対して、 前記第4λ/4伝送路と前記1以上の第4PINダイオ ドを含む並列共振回路とが直列に接続され 各前記並列共振回路は、対応する前記PINダ オードのオフ時の共振周波数と前記中心周 数foとが同じになるように定数が設定されて いてもよい。

 また、第2の本発明において、前記並列共 振回路は、複数のPINダイオードを含むように してもよい。これにより、信号遮断時のアイ ソレーションを劣化させることなく、信号伝 送時のスイッチ回路の通過損失をより低減す ることができる。

 また、第2の本発明において、各前記λ/4 送路の特性インピーダンスをそれぞれ対応 る前記λ/4信号伝送路の特性インピーダンス りも低くしてもよい。この場合、スイッチ フ時のアイソレーションの拡大を図ること できる。

 また、第2の本発明において、各前記λ/4 送路の特性インピーダンスをそれぞれ対応 る前記λ/4信号伝送路の特性インピーダンス りも高くしてもよい。この場合、スイッチ ン時の通過損失の最小化を図ることができ 。

 以上説明したように、本発明に係る高周 スイッチによれば、λ/4伝送路の位相特性に 誤差は発生せず、スイッチ回路のオン時の通 過帯域とオフ時のアイソレーション帯域を一 致させることができ、高周波スイッチとして 使用する帯域において、オン時の通過損失の 最小化、オフ時のアイソレーションの最大化 を適切に設定することができる。

 また、本発明に係る高周波スイッチによ ば、受信側のスイッチがオフとなっても受 アンプへの入力不整合は生じず、受信アン の動作が不安定になることを回避すること できる。

第1アンテナスイッチの構成を示す回路 図である。 図2Aは第1アンテナスイッチにおいて、 1PINダイオードをオンにしたときの第1スイ チ回路の等価回路を示す図であり、図2Bは第 1PINダイオードをオフにしたときの第1スイッ 回路の等価回路を示す図である。 図3Aは第1PINダイオードのオン時におけ 中心周波数付近の第1スイッチ回路の等価回 路を示す図であり、図3Bは第1PINダイオードの オフ時における中心周波数付近の第1スイッ 回路の等価回路を示す図である。 伝送線路の入力側と出力側のインピー ンスの関係を説明するための図である。 第1アンテナスイッチにおいて、第1ス ッチ回路をオン、第2スイッチ回路をオフに たときの等価回路を示す図である。 第1アンテナスイッチにおいて、第1ス ッチ回路をオフ、第2スイッチ回路をオンに たときの等価回路を示す図である。 第1アンテナスイッチの第1変形例の構 を示す回路図である。 第1アンテナスイッチの第2変形例の構 を示す回路図である。 第2アンテナスイッチの構成を示す回路 図である。 第3アンテナスイッチの構成を示す回 図である。 図11Aは第3アンテナスイッチにおいて 第3PINダイオードをオンにしたときの第3スイ ッチ回路の等価回路を示す図であり、図11Bは 第3PINダイオードをオフにしたときの第3スイ チ回路の等価回路を示す図である。 第3アンテナスイッチにおいて、第1ス ッチ回路をオン、第2スイッチ回路及び第3 イッチ回路をオフにしたときの等価回路を す図である。 第3アンテナスイッチの第1変形例の構 を示す回路図である。 第3アンテナスイッチの第2変形例の構 を示す回路図である。 第4アンテナスイッチの構成を示す回 図である。 第5アンテナスイッチの構成を示す回 図である。 第5アンテナスイッチにおいて、第1ス ッチ回路及び第4スイッチ回路をオフ、第2 イッチ回路及び第3スイッチ回路をオンにし ときの等価回路を示す図である。 第6アンテナスイッチの構成を示す回 図である。 高周波スイッチを利用した第1送受信 式を示す説明図である。 高周波スイッチを利用した第2送受信 式を示す説明図である。

 以下、本発明に係る高周波スイッチを例 ばアンテナスイッチに適用した実施の形態 を図1~図18を参照しながら説明する。なお、 λは、スイッチの動作周波数帯の中心周波数 対応する波長で、以下の伝送路での波長を すものとする。

 第1の実施の形態に係るアンテナスイッチ (以下、第1アンテナスイッチ10Aと記す)は、図 1に示すように、アンテナ接続端子14と送信端 子16との間に接続された1つの第1λ/4信号伝送 18aと、アンテナ接続端子14と受信端子20との 間に接続された1つの第2λ/4信号伝送路18bと、 第1λ/4信号伝送路18aに対して並列に接続され 第1スイッチ回路22aと、第2λ/4信号伝送路18b 対して並列に接続された第2スイッチ回路22b とを有する。なお、送信端子16と第1λ/4信号 送路18aとの間、第1λ/4信号伝送路18aとアンテ ナ接続端子14との間、アンテナ接続端子14と 2λ/4信号伝送路18bとの間、第2λ/4信号伝送路1 8bと受信端子20との間にそれぞれキャパシタC1 ~C4が直列に接続されている。このキャパシタ C1~C4は、後述するPINダイオードをオン/オフす る電流を阻止するためのコンデンサで、高周 波的にはショートとして働く。

 第1スイッチ回路22aは、キャパシタC1と第1 λ/4信号伝送路18aとの間の信号ラインとGND(グ ンド)間に接続され、1つの第1λ/4伝送路24aと 第1並列共振回路26aとが第1接点a1で直列に接 された直列回路を有する。

 第1並列共振回路26aは、第1接点a1とGND間に 接続された1つの第1PINダイオード28aと、第1接 点a1と第1制御端子Tc1間に接続された第1イン クタ30aと、第1制御端子Tc1とGND間に接続され 第1キャパシタCaとを有する。この第1キャパ シタCaは、第1PINダイオード28aをオン/オフす 電流を阻止するためのコンデンサとして働 。

 第1制御端子Tc1には、第1PINダイオード28a 順電流を流して該第1PINダイオード28aをオン するための順バイアス電圧Vc1と、第1PINダイ オード28aを逆バイアスして第1PINダイオード28 aをオフにするための逆バイアス電圧Vc2が印 されるようになっている。

 第2スイッチ回路22bは、上述した第1スイ チ回路22aと同様に、第2λ/4信号伝送路18bとキ ャパシタC4との間の信号ラインとGND(グランド )間に接続され、1つの第2λ/4伝送路24bと第2並 共振回路26bとが第2接点a2で直列に接続され 直列回路を有する。

 第2並列共振回路26bは、第2接点a2とGND間に 接続された1つの第2PINダイオード28bと、第2接 点a2と第2制御端子Tc2間に接続された第2イン クタ30bと、第2制御端子Tc2とGND間に接続され 第2キャパシタCbとを有する。この第2キャパ シタCbは、第2PINダイオード28bをオン/オフす 電流を阻止するためのコンデンサとして働 。

 第2制御端子Tc2には、第2PINダイオード28b 順電流を流して該第2PINダイオード28bをオン するための順バイアス電圧Vc1と、第2PINダイ オード28bを逆バイアスして第2PINダイオード28 bをオフにするための逆バイアス電圧Vc2が印 されるようになっている。なお、第1制御端 Tc1に順バイアス電圧Vc1が印加される時には 第2制御端子Tc2に逆バイアス電圧Vc2が印加さ れ、第1制御端子Tc1に逆バイアス電圧Vc2が印 される時には、第2制御端子Tc2に順バイアス 圧Vc1が印加される。第1制御端子Tc1の逆バイ アス電圧Vc2と第2制御端子Tc2の逆バイアス電 Vc2の電圧は、異なってもよい。

 ここで、第1アンテナスイッチ10Aの回路動 作について図2~図6を参照しながら説明する。

 第1スイッチ回路22aを主体に説明すると、 先ず、第1制御端子Tc1に順バイアス電圧Vc1が 加されることで、第1PINダイオード28aがオン なり、そのときの第1スイッチ回路22aの等価 回路は図2Aに示すようになる。すなわち、第1 λ/4伝送路24aとGND間に、等価的にインダクタ スLaと第1PINダイオード28aのオン抵抗Roが並列 に接続された回路が直列に接続された形態と なる。

 反対に、第1制御端子Tc1に逆バイアス電圧 Vc2が印加されることで、第1PINダイオード28a オフとなり、そのときの第1スイッチ回路22a 等価回路は図2Bに示すようになる。すなわ 、第1λ/4伝送路24aとGND間に、インダクタンス Laと第1PINダイオード28aの空乏層による寄生容 量Cfと第1PINダイオード28aのオフ抵抗Rfによる 列共振回路が直列に接続された形態となる

 そして、この第1アンテナスイッチ10Aでは 、該第1アンテナスイッチ10Aの中心周波数foと 、寄生容量Cf、オフ抵抗Rf及びインダクタン Laからなる並列共振回路の共振周波数を一致 させるようにインダクタンスLaの値を設定し ある。

 ここで、オン抵抗Roは、一般に1オーム程 あるいはそれ以下であり、Ro<<2πfoLaと きるため、第1PINダイオード28aのオン時にお る中心周波数fo付近の等価回路は図3Aのよう に表すことができ、第1PINダイオード28aのオ 時における中心周波数fo付近の等価回路は図 3Bのように表すことができる。

 いま、図4に示すように、伝送線路z=Lにお いてインピーダンスZ(L)の負荷で終端した場 を考える。

 伝送線路の特性インピーダンスをZoとし、 行波をAe - γ z 、反射波をBe - γ z (γは伝搬定数)とすれば、基準点zにおける電 V(z)及び電流I(z)は以下の式で表される。

   V(z)=Ae - γ z +Beγ z
   I(z)=(A/Zo)e - γ z -(B/Zo)eγ z

 従って、z=LにおけるインピーダンスZ(L)は 以下の式で表される。

   Z(L)=V(L)/I(L)
       =Zo{(Ae - γ L +Beγ L )/(Ae - γ L -Beγ L )}

 また、反射係数γ(L)は以下の式(a)で示す 係がある。

   γ(L)=(Beγ L )/(Ae - γ L )
       =(B/A)e 2 γ L
       ={Z(L)-Zo}/{Z(L)+Zo}  ……(a)

 さらに、z=0において負荷側を見たインピ ダンスZ(0)は、以下の式(b)で表される。

   Z(0)=Zo{(A+B)/(A-B)}      ……(b)

 式(a)より、
   B/A=[{Z(L)-Zo}/{Z(L)+Zo}]e -2 γ L
であるから、この式を式(b)に代入すれば、以 下の式(c)になる。

   Z(0)/Zo = [Z(L) + ZotanhγL]/[Zo + Z(L)tanhγ L]  ……(c)

 ここで、γ=α+jβ(αは減衰定数、βはβ=2π/ で位相定数)である。

 無損失線路は、α=0であり、γ=jβとなるか ら、式(c)は以下の式(d)に変形できる。

   Z(0)/Zo = [Z(L) + jZotanβL]/[Zo + jZ(L)tanβ L]  ……(d)

 そして、式(d)にL=λ/4を代入すると、以下 式(e)が求まる。

   Z(0)/Zo=Zo/Z(L)
   Z(0)=Zo 2 /Z(L)              ……(e)

 このことから、第1PINダイオード28aがオン のとき、Z(L)が1オーム程度あるいはそれ以下 低抵抗であることから、式(e)からもわかる うに、第1λ/4伝送路24aの信号ライン側のイ ピーダンス(この場合、Z(0))は大きな値とな 、理想的には開放状態となる。反対に、第1P INダイオード28aがオフのとき、Z(L)が10kオーム 以上の高抵抗であることから、式(e)からもわ かるように、第1λ/4伝送路24aの信号ライン側 インピーダンス(この場合、Z(0))は小さな値 なり、理想的には短絡状態となる。

 これは、第2スイッチ回路22bも同様であり 、第2PINダイオード28bがオンのとき、第2λ/4伝 送路24bの信号ライン側のインピーダンスは大 きな値となり、理想的には開放状態となる。 反対に、第2PINダイオード28bがオフのとき、 2λ/4伝送路24bの信号ライン側のインピーダン スは小さな値となり、理想的には短絡状態と なる。

 従って、例えば第1制御端子Tc1に順バイア ス電圧Vc1が印加されて第1PINダイオード28aが ン、第2制御端子Tc2に逆バイアス電圧Vc2が印 されて第2PINダイオード28bがオフになると、 図5に示すような等価回路となり、送信端子16 のみがアンテナ接続端子14に高周波的には接 されることになる。これによって、送信端 16に供給された送信信号Saがアンテナ接続端 子14を通じて送信されることになる。つまり 送信端子16からアンテナ接続端子14にかけて の第1信号ライン34aが信号伝送側となり、受 端子20からアンテナ接続端子14にかけての第2 信号ライン34bが信号遮断側となる。

 上述とは反対に、第1制御端子Tc1に逆バイ アス電圧Vc2が印加されて第1PINダイオード28a オフ、第2制御端子Tc2に順バイアス電圧Vc1が 加されて第2PINダイオード28bがオンになると 、図6に示すような等価回路となり、受信端 20のみがアンテナ接続端子14に高周波的には 続されることになる。これによって、アン ナにて受信した受信信号Sbがアンテナ接続 子14に供給され、該受信端子20から出力され ことになる。つまり、送信端子16からアン ナ接続端子14にかけての第1信号ライン34aが 号遮断側となり、受信端子20からアンテナ接 続端子14にかけての第2信号ライン34bが信号伝 送側となる。

 ところで、上述したように、例えば第1並 列共振回路26aを設けず、第1PINダイオード28a みを接続した場合、第1PINダイオード28aのオ 時における中心周波数fo付近の等価回路は 図3Bのようにはならず、図2Bのように、寄生 量Cfが残り、共振周波数は低域側にずれる とになる。その結果、第1λ/4伝送路24aの位相 特性に誤差が生じ、損失につながるという問 題がある。

 そこで、第1アンテナスイッチ10Aでは、第 1並列共振回路26aの第1インダクタ30aの定数を 整して、第1PINダイオード28aのオフ時の第1 列共振回路26aの共振周波数と第1アンテナス ッチ10Aの中心周波数foとが同じになるよう している。同様に、第2並列共振回路26bの第2 インダクタ30bの定数を調整して、第2PINダイ ード28bのオフ時の第2並列共振回路26bの共振 波数と第1アンテナスイッチ10Aの中心周波数 foとが同じになるようにしている。

 一方、PINダイオードのオン時の抵抗Roは Ro<<2πfoLaであるので、これにより、図3A び図3Bに示すように、例えば第1PINダイオー 28aのオン時において、第1λ/4伝送路24aのGND にオン抵抗Roのみが接続され、第1PINダイオ ド28aのオフ時において、第1λ/4伝送路24aのGND 側にオフ抵抗Rfのみが接続された形態となる め、第1PINダイオード28aのオン時とオフ時の 第1λ/4伝送路24aの共振周波数はずれることが い。

 従って、この第1アンテナスイッチ10Aにお いては、第1λ/4伝送路24a及び第2λ/4伝送路24b 各位相特性に誤差は発生せず、スイッチ回 のオン時の通過帯域とオフ時のアイソレー ョン帯域を一致させることができる。つま 、アンテナスイッチとして使用する帯域に いて、オン時の通過損失の最小化、オフ時 アイソレーションの最大化を適切に設定す ことができる。結果的に、スイッチ回路に う伝送信号に対する損失を低減することが きると共に、スイッチ回路のオフ時の減衰 を適切に確保することができる。

 次に、第1アンテナスイッチ10Aの変形例に ついて図7及び図8を参照しながら説明する。

 先ず、第1の変形例に係るアンテナスイッ チ10Aaは、図7に示すように、第1λ/4伝送路24a び第2λ/4伝送路24bの各特性インピーダンスZo2 が第1λ/4信号伝送路18a及び第2λ/4信号伝送路18 bの各特性インピーダンスZo1(例えば50オーム) りも低く設定されている(Zo1>Zo2)。

 このアンテナスイッチ10Aaの作用は上述し た式(e)に基づいて説明することができる。

 すなわち、例えば第1PINダイオード28aをオ フにした場合を考えたとき、オフ抵抗Rf=Z(L)=1 0kオーム、第1λ/4伝送路24aの特性インピーダ スZo=50オームとした場合、第1λ/4伝送路24aに ける第1信号ライン側の端部のインピーダン スZ(0)は、Z(0)=0.25オームとなる。

 このアンテナスイッチ10Aaでは、第1λ/4伝 路24aの特性インピーダンスが第1λ/4信号伝 路18aの特性インピーダンス(この場合、50オ ム)よりも低く設定されていることから、第1 λ/4伝送路24aの特性インピーダンスZo=25オーム としたとき、第1信号ライン側の端部のイン ーダンスZ(0)は、Z(0)=0.0625オームとなる。

つまり、第1λ/4伝送路24aにおける第1信号ラ イン34a側の端部のインピーダンスは、第1λ/4 送路24aの特性インピーダンスZo2と第1λ/4信 伝送路18aの特性インピーダンスZo1が同じ場 のときよりも小さくなる。すなわち、理想 な短絡状態に近づくことになる。

 これにより、アンテナスイッチ10Aaにおい ては、第1PINダイオード28a及び第2PINダイオー 28bのオフ時におけるアイソレーション、特 、アンテナ接続端子14と送信端子16間のアイ ソレーション又はアンテナ接続端子14と受信 子20間のアイソレーションを拡大すること でき、送信時の受信信号及び受信時の送信 号を効率よく遮断することが可能となる。

 次に、第2の変形例に係るアンテナスイッ チ10Abは、図8に示すように、第1λ/4伝送路24a び第2λ/4伝送路24bの各特性インピーダンスZo2 が第1λ/4信号伝送路18a及び第2λ/4信号伝送路18 bの各特性インピーダンスZo1(例えば50オーム) りも高く設定されている(Zo1<Zo2)。

 このアンテナスイッチ10Abの作用も上述し た式(e)に基づいて説明することができる。

 すなわち、例えば第1PINダイオード28aをオ ンにした場合を考えたとき、オン抵抗Ro=Z(L)=1 オーム、第1λ/4伝送路24aの特性インピーダン Zo=50オームとした場合、第1λ/4伝送路24aにお ける第1信号ライン側の端部のインピーダン Z(0)は、Z(0)=2500オームとなる。

 このアンテナスイッチ10Abでは、第1λ/4伝 路24aの特性インピーダンスが第1λ/4信号伝 路18aの特性インピーダンス(この場合、50オ ム)よりも高く設定されていることから、第1 λ/4伝送路24aの特性インピーダンスZo=100オー としたとき、第1信号ライン側の端部のイン ーダンスZ(0)は、Z(0)=10000オームとなる。

 つまり、第1λ/4伝送路24aにおける第1信号 イン34a側の端部のインピーダンスは、第1λ/ 4伝送路24aの特性インピーダンスZo2と第1λ/4信 号伝送路18aの特性インピーダンスZo1が同じ場 合のときよりも高くなる。すなわち、理想的 な開放状態に近づくことになる。

 これにより、アンテナスイッチ10Abにおい ては、第1PINダイオード28a及び第2PINダイオー 28bのオン時における通過損失、特に、アン ナ接続端子14と送信端子16間の通過損失又は アンテナ接続端子14と受信端子20間の通過損 を最小にすることができ、送信信号及び受 信号を効率よく伝達することが可能となる

 上述のように、アンテナスイッチ10Aaは、 PINダイオードがオフとされた信号ラインのア イソレーションを拡大するのに有利であり、 アンテナスイッチ10Abは、PINダイオードがオ とされた信号ラインの通過損失を低減する に有利であることから、どの構成を採用す かは、要請、仕様等に応じて決定すればよ 。

 次に、第2の実施の形態に係るアンテナス イッチ(以下、第2アンテナスイッチ10Bと記す) について図9を参照しながら説明する。

 この第2アンテナスイッチ10Bは、図9に示 ように、上述した第1アンテナスイッチ10Aと ぼ同様の構成を有するが、以下の点で異な 。

 すなわち、アンテナ接続端子14と送信端 16との間に2つの第1λ/4信号伝送路18aが接続さ れ、アンテナ接続端子14と受信端子20との間 2つの第2λ/4信号伝送路18bが接続されている

 また、各第1λ/4信号伝送路18aに対応して れぞれ第1スイッチ回路22aが接続され、同様 、各第2λ/4信号伝送路18bに対応してそれぞ 第2スイッチ回路22bが接続されている。

 さらに、第1スイッチ回路22aの第1並列共 回路26aに複数の第1PINダイオード28aが並列に 続され、第2スイッチ回路22bの第2並列共振 路26bに複数の第2PINダイオード28bが並列に接 されている。

 この場合も、第1並列共振回路26aの第1イ ダクタ30aの定数を調整して、第1PINダイオー 28aのオフ時の第1並列共振回路26aの共振周波 数と第2アンテナスイッチ10Bの中心周波数と 同じになるようにしている。同様に、第2並 共振回路26bの第2インダクタ30bの定数を調整 して、第2PINダイオード28bのオフ時の第2並列 振回路26bの共振周波数と第2アンテナスイッ チ10Bの中心周波数とが同じになるようにして いる。

 従って、例えば第1スイッチ回路22aがオン 、すなわち、複数の第1PINダイオードがすべ オンになると、第1接点a1とGND間の抵抗は、1 のオン抵抗よりも低い抵抗が接続された形 なる。従って、上述した式(e)からもわかる うに、第1λ/4伝送路24aにおける第1信号ライ 34a側の端部のインピーダンスは、1つのオン 抵抗の場合よりも高いインピーダンスとなる 。すなわち、理想的な開放状態に近づくこと になる。

 逆に、第1スイッチ回路22aがオフ、すなわ ち、複数の第1PINダイオード28aがすべてオフ なると、結果的に第1接点a1とGND間には高抵 であるオフ抵抗のみが接続された形となる 従って、第1λ/4伝送路24aにおける第1信号ラ ン34a側の端部のインピーダンスは、上述し (e)式からもわかるように、高抵抗に応じた いインピーダンスになる。つまり、信号伝 時のスイッチ回路の通過損失をより低減す ことができる。

 この第2アンテナスイッチ10Bにおいても、 上述したアンテナスイッチ10Aaやアンテナス ッチ10Abと同様の構成を採用するようにして よい。

 また、上述の例では、第1信号ライン34aに 2つの第1λ/4信号伝送路18aを直列に接続し、第 2信号ライン34bに2つの第2λ/4信号伝送路18bを 列に接続した例を示したが、その他、第1信 ライン34aに3つ以上の第1λ/4信号伝送路18aを 列に接続し、第2信号ライン34bに3つ以上の 2λ/4信号伝送路18bを直列に接続するようにし てもよい。

 また、上述のように、スイッチ回路を多 に配した場合、第1信号ライン34a側及び第2 号ライン34b側におけるそれぞれ少なくとも1 ずつのスイッチ回路を除いて、並列共振回 を省略することも可能である。並列共振回 を省略したスイッチ回路においてはλ/4伝送 路の位相特性に誤差が発生するが、λ/4伝送 の特性インピーダンスを調整することで、 失低減を図ることができると共に、回路の 素化に有利であることから、どの構成を採 するかは、要請、仕様等に応じてすればよ 。

 以上、上述した実施の形態では、動作周 数帯の中心周波数foを主体に説明したが、 際には、動作周波数帯域に含まれる各周波 で、上述した効果があることはもちろんで る。

 次に、第3の実施の形態に係るアンテナス イッチ(以下、第3アンテナスイッチ10Aと記す) は、図10に示すように、上述した第1アンテナ スイッチ10Aとほぼ同様の構成を有するが、第 2λ/4信号伝送路18bと受信端子20との間に接続 れた1つの第3λ/4信号伝送路18cと、該第3λ/4信 号伝送路18cに対して並列に接続された第3ス ッチ回路22cとを有する点で異なる。なお、 2λ/4信号伝送路18bと第3λ/4信号伝送路18cとの 、第2λ/4信号伝送路18cと受信端子20との間に それぞれキャパシタC4及びC5が直列に接続さ ている。キャパシタC4及びC5は、キャパシタC 1~C3と同様に、後述するPINダイオードをオン/ フする電流を阻止するためのコンデンサで 高周波的にはショートとして働く。

 第3スイッチ回路22cは、上述した第2スイ チ回路22bと同様に、第3λ/4信号伝送路18cとキ ャパシタC5との間の信号ラインとGND(グランド )間に接続され、1つの第3λ/4伝送路24cと第3並 共振回路26cとが第3接点a3で直列に接続され 直列回路を有する。

 第3並列共振回路26cは、第3接点a3とGND間に 接続された1つの第3PINダイオード28cと、第3接 点a3と第2制御端子Tc2間に接続された第3イン クタ30cと、第2制御端子Tc2とGND間に接続され 第3キャパシタCcとを有する。この第3キャパ シタCcは、第3PINダイオード28cをオン/オフす 電流を阻止するためのコンデンサとして働 。

 さらに、第3スイッチ回路22cは、第3PINダ オード28cに対して、受信側終端形成用抵抗Rr とコンデンサCrの直列回路が並列に接続され いる。このコンデンサCrは、第3PINダイオー 28cをオン/オフする電流を阻止するためのコ ンデンサとして働く。

 第2制御端子Tc2には、第2PINダイオード28b び第3PINダイオード28cに順電流を流して該第2 PINダイオード28b及び第3PINダイオード28cをオ にするための順バイアス電圧Vc1と、第2PINダ オード28b及び第3PINダイオード28cを逆バイア スして第2PINダイオード28b及び第3PINダイオー 28cをオフにするための逆バイアス電圧Vc2が 加されるようになっている。なお、第1制御 端子Tc1に順バイアス電圧Vc1が印加される時に は、第2制御端子Tc2に逆バイアス電圧Vc2が印 され、第1制御端子Tc1に逆バイアス電圧Vc2が 加される時には、第2制御端子Tc2に順バイア ス電圧Vc1が印加される。第1制御端子Tc1の逆 イアス電圧Vc2と第2制御端子Tc2の逆バイアス 圧Vc2の電圧は、異なってもよい。

 ここで、第3アンテナスイッチ10Cの回路動 作について図11A~図12を参照しながら説明する 。なお、第1スイッチ回路22a及び第2スイッチ 路22bの動作については、上述したので、こ では第3スイッチ回路22cを主体に説明する。

 すなわち、第3スイッチ回路22cにおいては 、第2制御端子Tc2に順バイアス電圧Vc1が印加 れることで、第3PINダイオード28cがオンとな 、そのときの第3スイッチ回路22cの等価回路 は図11Aに示すようになる。すなわち、第3λ/4 送路24cとGND間に、等価的にインダクタンスL aと第3PINダイオード28cのオン抵抗Roと受信側 端形成用抵抗Rrが並列に接続された回路が直 列に接続された形態となる。

 反対に、第2制御端子Tc2に逆バイアス電圧 Vc2が印加されることで、第3PINダイオード28c オフとなり、そのときの第3スイッチ回路22c 等価回路は図11Bに示すようになる。すなわ 、第3λ/4伝送路24cとGND間に、インダクタン Laと第3PINダイオード28cの空乏層による寄生 量Cfと第3PINダイオード28cのオフ抵抗Rfと受信 側終端形成用抵抗Rrによる並列共振回路が直 に接続された形態となる。

 この場合も、第1アンテナスイッチ10Aの中 心周波数foと、寄生容量Cf、オフ抵抗Rf及びイ ンダクタンスLaからなる並列共振回路の共振 波数を一致させるようにインダクタンスLa 値を設定してある。

 第3スイッチ回路22cは、上述したように、 受信側終端形成用抵抗Rrが並列に接続された 態となるが、オン抵抗Roと受信側終端形成 抵抗Rrの大小関係が、Ro<<Rrであるため、 オン動作時には影響を与えない。また、オフ 抵抗Rfと受信側終端形成用抵抗Rrの大小関係 、Rf>>Rrであるため、信号ライン側のイ ピーダンスは受信側終端形成用抵抗Rrで決定 される。

 具体的に説明すると、例えば第3λ/4伝送 24cの特性インピーダンスを50オームとし、受 信側終端形成用抵抗Rrを50オームとしたとき オフ抵抗Rf(例えば10kオーム)と受信側終端形 用抵抗Rrとの合成抵抗(Rf//Rr)は、49.751オーム となるから、第3λ/4伝送路24cの信号ライン側 インピーダンスは、上述の式(e)から、50×50/ 49.751=50.250オームで終端されることになる(終 抵抗が50.250オームとなる)。実際には、終端 抵抗が例えば50オームとなるように、受信側 端形成用抵抗Rrの値を決定する。

 オン時は、オン抵抗Ro=1オームとすると、 オン抵抗Roと受信側終端形成用抵抗Rrとの合 抵抗(Ro//Rr)は、0.9804オームとなるから、第3λ /4伝送路24cの信号ライン側のインピーダンス 、上述の式(e)から、50×50/0.9804=2550オームと る。

 従って、例えば第1制御端子Tc1に順バイア ス電圧Vc1が印加されて第1PINダイオード28aが ン、第2制御端子Tc2に逆バイアス電圧Vc2が印 されて第2PINダイオード28b及び第3PINダイオ ド28cがオフになると、図12に示すような等価 回路となり、送信端子16のみがアンテナ接続 子14に高周波的には接続され、受信端子20に は例えば50オームの終端抵抗Reが接続される とになる。これによって、送信端子16に供給 された送信信号Saがアンテナ接続端子14を通 て送信されることになる。つまり、送信端 16からアンテナ接続端子14にかけての第1信号 ライン34aが信号伝送側となり、受信端子20か アンテナ接続端子14にかけての第2信号ライ 34bが信号遮断側となる。

 仮に、第3スイッチ回路22cが存在しないと すると、上述したように、第2λ/4伝送路24bの 号ライン側のインピーダンスは小さな値と り、理想的には短絡状態となる。つまり、 フ時の受信側のインピーダンスが0オームと なり、全反射となるため、受信端子20に接続 れる受信アンプの動作が不安定になる場合 ある。

 しかし、この第3アンテナスイッチ10Cでは 、第3スイッチ回路22cを接続するようにした で、上述したように、オフ時の受信側のイ ピーダンスが終端抵抗Reの値、例えば50オー となって、他の回路とインピーダンスの整 をとることができ、受信端子20に接続され 受信アンプの動作を安定にさせることがで る。

 上述とは反対に、第1制御端子Tc1に逆バイ アス電圧Vc2が印加されて第1PINダイオード28a オフ、第2制御端子Tc2に順バイアス電圧Vc1が 加されて第2PINダイオード28b及び第3PINダイ ード28cがオンになると、上述した図6に示す うな等価回路となり、受信端子20のみがア テナ接続端子14に高周波的には接続されるこ とになる。これによって、アンテナにて受信 した受信信号Sbがアンテナ接続端子14に供給 れ、該受信端子20から出力されることになる 。つまり、送信端子16からアンテナ接続端子1 4にかけての第1信号ライン34aが信号遮断側と り、受信端子20からアンテナ接続端子14にか けての第2信号ライン34bが信号伝送側となる このため、受信時において、受信側終端形 用抵抗Rrによる影響はない。

 次に、第3アンテナスイッチ10Cの変形例に ついて図13及び図14を参照しながら説明する

 先ず、第1の変形例に係るアンテナスイッ チ10Caは、図13に示すように、第1λ/4伝送路24a~ 第3λ/4伝送路24cの各特性インピーダンスZo2が 1λ/4信号伝送路18a~第3λ/4信号伝送路18cの各 性インピーダンスZo1(例えば50オーム)よりも く設定されている(Zo1>Zo2)。

 このアンテナスイッチ10Caにおいても、上 述したアンテナスイッチ10Aaと同様に、第1λ/4 伝送路24aにおける第1信号ライン34a側の端部 インピーダンスは、第1λ/4伝送路24aの特性イ ンピーダンスZo2と第1λ/4信号伝送路18aの特性 ンピーダンスZo1が同じ場合のときよりも小 くなる。すなわち、理想的な短絡状態に近 くことになる。

 これにより、アンテナスイッチ10Caにおい ては、第1PINダイオード28a~第3PINダイオード28c のオフ時におけるアイソレーション、特に、 アンテナ接続端子14と送信端子16間のアイソ ーション又はアンテナ接続端子14と受信端子 20間のアイソレーションを拡大することがで 、送信時の受信信号及び受信時の送信信号 効率よく遮断することが可能となる。しか 、受信側のオフ時のインピーダンスを、理 とする終端抵抗Reの値、例えば50オームによ り近づけることができ、受信端子20に接続さ る受信アンプの動作をより安定にさせるこ ができる。

 次に、第2の変形例に係るアンテナスイッ チ10Cbは、図14に示すように、第1λ/4伝送路24a~ 第3λ/4伝送路24cの各特性インピーダンスZo2が 1λ/4信号伝送路18a~第3λ/4信号伝送路18cの各 性インピーダンスZo1(例えば50オーム)よりも く設定されている(Zo1<Zo2)。

 このアンテナスイッチ10Cbにおいても、上 述したアンテナスイッチ10Abと同様に、第1λ/4 伝送路24aにおける第1信号ライン34a側の端部 インピーダンスは、第1λ/4伝送路24aの特性イ ンピーダンスZo2と第1λ/4信号伝送路18aの特性 ンピーダンスZo1が同じ場合のときよりも高 なる。すなわち、理想的な開放状態に近づ ことになる。

 これにより、アンテナスイッチ10Cbにおい ては、第1PINダイオード28a~第3PINダイオード28c のオン時における通過損失、特に、アンテナ 接続端子14と送信端子16間の通過損失又はア テナ接続端子14と受信端子20間の通過損失を 小にすることができ、送信信号及び受信信 を効率よく伝達することが可能となる。し も、受信側のオフ時のインピーダンスを、 想とする終端抵抗Reの値、例えば50オームに より近づけることができ、受信端子20に接続 れる受信アンプの動作をより安定にさせる とができる。

 上述のように、アンテナスイッチ10Caは、 PINダイオードがオフとされた信号ラインのア イソレーションを拡大するのに有利であり、 アンテナスイッチ10Cbは、PINダイオードがオ とされた信号ラインの通過損失を低減する に有利であることから、どの構成を採用す かは、要請、仕様等に応じて決定すればよ 。

 次に、第4の実施の形態に係るアンテナス イッチ(以下、第4アンテナスイッチ10Dと記す) について図15を参照しながら説明する。

 この第4アンテナスイッチ10Dは、図15に示 ように、上述した第3アンテナスイッチ10Cと ほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異な る。

 すなわち、アンテナ接続端子14と送信端 16との間に2つの第1λ/4信号伝送路18aが接続さ れ、アンテナ接続端子14と受信端子20との間 2つの第2λ/4信号伝送路18bと1つの第3λ/4信号 送路18cが接続されている。

 また、各第1λ/4信号伝送路18aに対応して れぞれ第1スイッチ回路22aが接続され、同様 、各第2λ/4信号伝送路18bに対応してそれぞ 第2スイッチ回路22bが接続され、第3λ/4信号 送路18cに対応して第3スイッチ回路22cが接続 れている。

 さらに、第1スイッチ回路22aの第1並列共 回路26aに複数の第1PINダイオード28aが並列に 続され、第2スイッチ回路22bの第2並列共振 路26bに複数の第2PINダイオード28bが並列に接 され、第3スイッチ回路22cの第3並列共振回 26cに複数の第3PINダイオード28cが並列に接続 れている。

 この場合も、第1並列共振回路26aの第1イ ダクタ30aの定数を調整して、第1PINダイオー 28aのオフ時の第1並列共振回路26aの共振周波 数と第2アンテナスイッチ10Bの中心周波数と 同じになるようにしている。同様に、第2並 共振回路26b及び第3並列共振回路26cの第2イ ダクタ30b及び第3インダクタ30cの各定数を調 して、第2PINダイオード28b及び第3PINダイオ ド28cのオフ時の第2並列共振回路26b及び第3並 列共振回路26cの各共振周波数と第4アンテナ イッチ10Dの中心周波数とが同じになるよう している。

 従って、例えば第1スイッチ回路22aがオン 、すなわち、複数の第1PINダイオード28aがす てオンになると、第1接点a1とGND間の抵抗は 1つのオン抵抗よりも低い抵抗が接続された となる。従って、上述した式(e)からもわか ように、第1λ/4伝送路24aにおける第1信号ラ ン34a側の端部のインピーダンスは、1つのオ ン抵抗の場合よりも高いインピーダンスとな る。すなわち、理想的な開放状態に近づくこ とになる。

 逆に、第1スイッチ回路22aがオフ、すなわ ち、複数の第1PINダイオード28aがすべてオフ なると、結果的に第1接点a1とGND間には高抵 であるオフ抵抗のみが接続された形となる 従って、第1λ/4伝送路24aにおける第1信号ラ ン34a側の端部のインピーダンスは、上述し (e)式からもわかるように、高抵抗に応じた いインピーダンスになる。つまり、信号伝 時のスイッチ回路の通過損失をより低減す ことができる。

 この第4アンテナスイッチ10Dにおいても、 上述したアンテナスイッチ10Caやアンテナス ッチ10Cbと同様の構成を採用するようにして よい。

 また、上述の例では、第1信号ライン34aに 2つの第1λ/4信号伝送路18aを直列に接続し、第 2信号ライン34bに2つの第2λ/4信号伝送路18bを 列に接続した例を示したが、その他、第1信 ライン34aに3つ以上の第1λ/4信号伝送路18aを 列に接続し、第2信号ライン34bに3つ以上の 2λ/4信号伝送路18bを直列に接続するようにし てもよい。

 また、上述のように、スイッチ回路を多 に配した場合、第1信号ライン34a側及び第2 号ライン34b側におけるそれぞれ少なくとも1 ずつのスイッチ回路を除いて、並列共振回 を省略することも可能である。並列共振回 を省略したスイッチ回路においてはλ/4伝送 路の位相特性に誤差が発生するが、λ/4伝送 の特性インピーダンスを調整することで、 失低減を図ることができると共に、回路の 素化に有利であることから、どの構成を採 するかは、要請、仕様等に応じてすればよ 。

 次に、第5の実施の形態に係るアンテナス イッチ(以下、第5アンテナスイッチ10Eと記す) について図16を参照しながら説明する。

 この第5アンテナスイッチ10Eは、上述した 第3アンテナスイッチ10Cとほぼ同様の構成を するが、以下の点で異なる。

 すなわち、第1λ/4信号伝送路18aと送信端 16との間に接続された1つの第4λ/4信号伝送路 18dと、該第4λ/4信号伝送路18dに対して並列に 続された第4スイッチ回路22dとを有する。

 第4スイッチ回路22dは、第4λ/4信号伝送路1 8dとキャパシタC1との間の信号ラインとGND(グ ンド)間に接続され、1つの第4λ/4伝送路24dと 第4並列共振回路26dとが第4接点a4で直列に接 された直列回路を有する。

 第4並列共振回路26dは、第4接点a4とGND間に 接続された1つの第4PINダイオード28dと、第4接 点a4と第1制御端子Tc1間に接続された第4イン クタ30dと、第1制御端子Tc1とGND間に接続され 第4キャパシタCdとを有する。この第4キャパ シタCdは、第4PINダイオード28dをオン/オフす 電流を阻止するためのコンデンサとして働 。

 さらに、第4スイッチ回路22dは、第4PINダ オード28dに対して、送信用終端形成用抵抗Rt とコンデンサCtの直列回路が並列に接続され いる。

 つまり、この第4スイッチ回路22dは、受信 側の第3スイッチ回路22cと同様の構成を有す 。

 従って、例えば第1制御端子Tc1に順バイア ス電圧Vc1が印加されて第1PINダイオード28a及 第4PINダイオード28dがオン、第2制御端子Tc2に 逆バイアス電圧Vc2が印加されて第2PINダイオ ド28b及び第3PINダイオード28cがオフになると 図12に示すような等価回路となり、送信端 16のみがアンテナ接続端子14に高周波的に接 され、受信端子20には例えば50オームの終端 抵抗が接続されることになる。この場合、オ フ時の受信側のインピーダンスが終端抵抗Re 値、例えば50オームとなって、他の回路と ンピーダンスの整合をとることができ、受 端子20に接続される受信アンプの動作を安定 にさせることができる。

 上述とは反対に、第1制御端子Tc1に逆バイ アス電圧Vc2が印加されて第1PINダイオード28a び第4PINダイオード28dがオフ、第2制御端子Tc2 に順バイアス電圧Vc1が印加されて第2PINダイ ード28b及び第3PINダイオード28cがオンになる 、図17に示すような等価回路となり、受信 子20のみがアンテナ接続端子14に高周波的に 続され、送信端子16には例えば50オームの終 端抵抗Reが接続されることになる。この場合 オフ時の送信側のインピーダンスが終端抵 Reの値、例えば50オームとなって、他の回路 とインピーダンスの整合をとることができる 。

 この第5アンテナスイッチ10Eにおいても、 上述したアンテナスイッチ10Ca、アンテナス ッチ10Cb並びに第4アンテナスイッチ10Dと同様 の構成を採用することができる。

 以上、上述した実施の形態では、動作周 数帯の中心周波数foを主体に説明したが、 際には、動作周波数帯域に含まれる各周波 で、上述した効果があることはもちろんで る。

 次に、第6の実施の形態に係るアンテナス イッチ(以下、第6アンテナスイッチ10Fと記す) について図18を参照しながら説明する。

 この第6アンテナスイッチ10Fは、上述した 第3アンテナスイッチ10Cとほぼ同様の構成を するが、第1スイッチ回路22a~第3スイッチ回 22cの構成が以下の点で異なる。

 すなわち、第1スイッチ回路22aは、第1λ/4 送路24aとGND間に第1PINダイオード28aと第1キ パシタCaとの直列回路が接続され、第1PINダ オード28aと第1キャパシタCaとの接点に第1制 端子Tc1が接続されて構成されている。

 第2スイッチ回路22bは、第2λ/4伝送路24bとG ND間に第2PINダイオード28bと第2キャパシタCbと の直列回路が接続され、第2PINダイオード28b 第2キャパシタCbとの接点に第2制御端子Tc2が 続されて構成されている。

 第3スイッチ回路22cは、第3λ/4伝送路24cとG ND間に第3PINダイオード28cと第3キャパシタCcと の直列回路が接続され、第3PINダイオード28c 第3キャパシタCcとの接点に第2制御端子Tc2が 続され、さらに、第3PINダイオード28cのカソ ードとGND間に受信側終端形成用抵抗Rrが接続 れて構成されている。

 従って、例えば第1制御端子Tc1に順バイア ス電圧Vc1が印加されて第1PINダイオード28aが ン、第2制御端子Tc2に逆バイアス電圧Vc2が印 されて第2PINダイオード28b及び第3PINダイオ ド28cがオフになると、図12に示すような等価 回路となり、送信端子16のみがアンテナ接続 子14に高周波的に接続され、受信端子20には 例えば50オームの終端抵抗Reが接続されるこ になる。この場合、オフ時の受信側のイン ーダンスが終端抵抗Reの値、例えば50オーム なって、他の回路とインピーダンスの整合 とることができ、受信端子20に接続される 信アンプの動作を安定にさせることができ 。

 上述とは反対に、第1制御端子Tc1に逆バイ アス電圧Vc2が印加されて第1PINダイオード28a オフ、第2制御端子Tc2に順バイアス電圧Vc1が 加されて第2PINダイオード28b及び第3PINダイ ード28cがオンになると、図6に示すような等 回路となり、受信端子20のみがアンテナ接 端子14に高周波的には接続されることになる 。

 この第6アンテナスイッチ10Fでは、第1PIN イオード28aのオフ時における中心周波数fo付 近の等価回路は、図3Bのようにはならず、図2 Bのように、寄生容量Cfが残り、これにより、 共振周波数が低域側にずれてしまい、性能的 には第3アンテナスイッチ10Cよりも劣ること なるが、構造が簡単であることから、性能 りも小型化、低コストを望む場合に有効で る。

 また、第6アンテナスイッチ10Fにおいても 、上述したアンテナスイッチ10Ca、アンテナ イッチ10Cb、第4アンテナスイッチ10D及び第5 ンテナスイッチ10Eと同様の構成を採用する とも可能である。

 なお、本発明に係る高周波スイッチは、 述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を 脱することなく、種々の構成を採り得る。