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Title:
HIGH PRESSURE DISCHARGE LAMP LIGHTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066508
Kind Code:
A1
Abstract:
A control circuit controls on/off of the switching elements in a step-down chopper circuit and an igniter circuit synchronously, and controls on/off of the switching elements in the step-down chopper circuit depending on the drop width of output voltage from the step-down chopper circuit when lighting of a high pressure discharge lamp is started thus suppressing the inrush current when the high pressure discharge lamp breaks down. Consequently, the inrush current can be minimized at the time of breakdown while following up variation in load of the high pressure discharge lamp when lighting of the high pressure discharge lamp is started. Furthermore, inrush current is suppressed at the time of glow discharge and the lifetime of the high pressure discharge lamp is prolonged.

Inventors:
TODA TAKAFUMI (JP)
MIYAZAKI KENGO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067219
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
September 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO (JP)
TODA TAKAFUMI (JP)
MIYAZAKI KENGO (JP)
International Classes:
H05B41/24
Foreign References:
JP2007287508A2007-11-01
JP2004039391A2004-02-05
JPH03116693A1991-05-17
JP2006179414A2006-07-06
JPH05258879A1993-10-08
JP2000123989A2000-04-28
Other References:
See also references of EP 2222140A4
Attorney, Agent or Firm:
KOMORI, Hisao (NoninbashiChuo-ku,Osaka-sh, Osaka 11, JP)
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Claims:
 高圧放電ランプ点灯装置であって、
 第1の値の直流電圧が供給される直流電圧入力端子と、
 前記第1の値の直流電圧を、第2の値の直流電圧に変換するDC-DCコンバータ回路と、
 前記DC-DCコンバータ回路の出力電圧を検出する出力電圧検出回路と、
 前記DC-DCコンバータ回路から出力される直流電圧を交流電圧に変換するDC-ACインバータ回路と、
 高圧放電ランプに流れるランプ電流を検出するランプ電流検出回路と、
 前記高圧放電ランプの点灯開始時に動作し、前記高圧放電ランプに高電圧を印加するイグナイタ回路と、
 前記DC-DCコンバータ回路及び前記DC-ACインバータ回路を制御する制御回路とを有し、
 前記イグナイタ回路、前記DC-DCコンバータ回路、及び前記DC-ACインバータ回路は半導体スイッチ素子を含み、
 前記制御回路は、前記出力電圧検出回路によって検出された出力電圧の値と、前記ランプ電流検出回路によって検出されたランプ電流の値に応じて、前記DC-DCコンバータ回路及び前記DC-ACインバータ回路の半導体スイッチ素子のオン/オフをそれぞれ制御するものであって、前記高圧放電ランプの点灯開始時において、前記DC-DCコンバータ回路の半導体スイッチ素子のオン/オフのタイミングと、前記イグナイタ回路の半導体スイッチ素子のオン/オフのタイミングとを同期させ、前記DC-DCコンバータ回路の半導体スイッチ素子がオンした後、予め決められた一定時間後に前記イグナイタ回路の半導体スイッチ素子をオンさせ、前記出力電圧検出回路の電圧値の変化を検出し、所定時間内に所定値以上の電圧降下が生じた場合に、前記DC-DCコンバータ回路の半導体スイッチ素子に対して次のオンパルスを出力させないよう指示することを特徴とする高圧放電ランプ点灯装置。
 前記DC-DCコンバータ回路は、降圧チョッパ型DC-DCコンバータ回路である、請求項1に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
 前記DC-ACインバータ回路は、フルブリッジ型インバータ回路である、請求項1または2に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
 前記制御回路はDSPを備えた、請求項1~3のいずれかに記載の高圧放電ランプ点灯装置。
 前記制御回路は、前記DC-DCコンバータ回路をPWM制御するものである、請求項1~4のいずれかに記載の高圧放電ランプ点灯装置。
 前記高圧放電ランプが点灯した後、前記DSPは前記DC-DCコンバータ回路を定電流制御モードに切り換え、前記DC-DCコンバータ回路の前記半導体スイッチ素子に対するPWM制御する際に、前記制御回路が行う、前記DC-DCコンバータ回路の出力電流の変動に対する、当該DC-DCコンバータ回路の出力電流の安定化のための負帰還制御のゲインを制御する、請求項5に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
Description:
高圧放電ランプ点灯装置

 本発明は、フロントプロジェクタ等に用 られる高圧放電ランプを点灯させるための 灯装置に関する。

 フロントプロジェクタ等に用いられる高 放電ランプを点灯させるための点灯装置と て特許文献1が開示されている。

 特許文献1の装置について、図1を用いて 明する。ランプ5は例えば150W、75Vのメタルハ ライドランプである。直流電源1はランプが レークダウンする前に必要な放電維持電圧 り高い出力開放電圧(OCV)が必要である。この 出力開放電圧としては200~400Vが適切である。

 直流電源1の電圧は降圧チョッパ回路2に 給される。降圧チョッパ回路2はスイッチン 素子11、ダイオード12、インダクタ13で構成 れ、典型的なスイッチング電源の降圧式チ ッパ回路を形成している。インダクタ13の ンダクタンスは例えば0.39mHである。

 降圧チョッパ回路2の出力には出力電圧を 検出する電圧検出回路7と出力電流を検出す 電流検出回路6があり、検出されたそれぞれ 圧と電流は演算回路8に入力されパルス幅変 調回路9を介して、スイッチング素子11にフィ ードバックされる。

 降圧チョッパ回路2は高周波(数十kHz~数百k Hz)でスイッチングする。 パルス幅変調回路9 は、検出した出力電圧と出力電流を基に、ラ ンプ安定点灯後に一定の電力を供給するよう に降圧チョッパ回路2のスイッチング素子11の パルス幅を制御する。

 降圧チョッパ回路2から供給される電力は アーク放電後の電力制御が主であるが、グロ ー放電段階においても適切なエネルギーを供 給できるように、パルス幅変調回路9は降圧 ョッパ回路2を制御する。例えば数百mAのグ ー電流を供給する。

 スイッチ回路16は、アーク放電前は平滑 コンデンサ14を降圧チョッパ回路出力から遮 断してランプ点灯性を良好に保ち、アーク放 電後は降圧チョッパ回路2に接続してリップ を除去して音響共鳴のない安定な動作を行 せる。

 タイマー20は、例えば3秒程度に設定され いて、イグナイタ4の動作開始からタイマー 20の設定時間の間はスイッチ回路16を遮断し 、ランプの速やかなアーク放電への移行を 成させる。

 降圧チョッパ回路2とイグナイタ4はそれ れ独立して制御されているため、ランプ点 時に放電ランプ5がブレークダウンし、瞬間 に負荷短絡状態になった際、放電ランプ5に 瞬時的に流れる突入電流に対して降圧チョッ パ回路2の制御応答速度が追いつかないとい 事態が生じる。すなわち、スイッチ回路16に よって大容量コンデンサ14が回路的に遮断さ ているため、放電ランプ5には小容量のコン デンサ15にチャージされたエネルギーしか供 されず、突入電流は抑制されるが、図2に示 すように、波高値の高い突入電流が数パルス 続くような現象が生じる。

 ブレークダウン時に放電ランプに流れる突 電流は、放電ランプの寿命に影響を及ぼす め、その波高値や印加時間を抑えることが 要である。

特開2000-123989号公報

 しかしながら、特許文献1に開示された高 圧放電ランプの点灯装置では、グロー放電か らアーク放電へのスムーズな移行及びアーク 放電移行後の定常点灯での安定的な動作を実 現するために、小容量のコンデンサ15と、大 量のコンデンサ14を用い、大容量のコンデ サ14を接続するか否かをスイッチ回路16で切 換えるように構成されていて、コスト高と り、部品搭載スペースも大きくなるといっ 問題があった。

 また、小容量のコンデンサを用いるとは え、放電ランプのブレークダウン時に、制 回路の応答速度に対してブレークダウン速 が速過ぎると制御が追い付かず、スイッチ グ素子11のオンデューティを抑えることで コンデンサ15から放電ランプに供給されるエ ネルギーを減らすといった制御ができないた め、小容量のコンデンサにはある程度の容量 が必要である。そのため、必ずしも突入電流 を最小限に抑えているとは言い難かった。

 本発明は、コンデンサ等の受動素子を追 することなく、点灯時のグロー放電からア ク放電への移行時及びアーク放電移行後の 常点灯になるまでを安定的に動作させる高 放電ランプ点灯装置を提供するものである

 請求項1に記載の高圧放電ランプ点灯装置は 、
 第1の値の直流電圧が供給される直流電圧入 力端子と、
 前記第1の値の直流電圧を、第2の値の直流 圧に変換するDC-DCコンバータ回路と、
 前記DC-DCコンバータ回路の出力電圧を検出 る出力電圧検出回路と、
 前記DC-DCコンバータ回路から出力される直 電圧を任意の周波数の交流電圧に変換するDC -ACインバータ回路と、
 高圧放電ランプに流れるランプ電流を検出 るランプ電流検出回路と、
 前記高圧放電ランプの点灯開始時に動作し 前記高圧放電ランプに高電圧を印加するイ ナイタ回路と、
 前記DC-DCコンバータ回路及び前記DC-ACインバ ータ回路を制御する制御回路とを有し、
 前記イグナイタ回路、前記DC-DCコンバータ 路、及び前記DC-ACインバータ回路は半導体ス イッチ素子を含み、
 前記制御回路は、前記出力電圧検出回路に って検出された出力電圧の値と、前記ラン 電流検出回路によって検出されたランプ電 の値に応じて、前記DC-DCコンバータ回路及 前記DC-ACインバータ回路の半導体スイッチ素 子のオン/オフをそれぞれ制御するものであ て、前記高圧放電ランプの点灯開始時にお て、前記DC-DCコンバータ回路の半導体スイッ チ素子のオン/オフのタイミングと、前記イ ナイタ回路の半導体スイッチ素子のオン/オ のタイミングとを同期させ、前記DC-DCコン ータ回路の半導体スイッチ素子がオンした 、予め決められた一定時間後に前記イグナ タ回路の半導体スイッチ素子をオンさせ、 記出力電圧検出回路の電圧値の変化を検出 、所定時間内に所定値以上の電圧降下が生 た場合に、前記DC-DCコンバータ回路の半導体 スイッチ素子に対して次のオンパルスを出力 させないよう指示することを特徴とする。

 請求項2に記載の高圧放電ランプ点灯装置 は、前記DC-DCコンバータ回路が降圧チョッパ DC-DCコンバータ回路であることを特徴とす 。

 請求項3に記載の高圧放電ランプ点灯装置 は、前記DC-ACインバータ回路がフルブリッジ インバータ回路であることを特徴とする。

 請求項4に記載の高圧放電ランプ点灯装置 は、前記制御回路にDSPを用いたことを特徴と する。

 請求項5に記載の高圧放電ランプ点灯装置 は、前記制御回路が前記DC-DCコンバータ回路 PWM制御することを特徴とする。

 請求項6に記載の高圧放電ランプ点灯装置 は、前記高圧放電ランプが点灯した後、前記 DSPは前記DC-DCコンバータ回路を定電流制御モ ドに切り換え、前記DC-DCコンバータ回路の 記半導体スイッチ素子に対するPWMパルスを 部で生成する際に、前記制御回路が行う、 記DC-DCコンバータ回路の出力電流の変動に対 する、当該DC-DCコンバータ回路の出力電流の 定化のための負帰還制御のゲインを制御す ことを特徴とする。

 上記発明によって、コンデンサやスイッ 回路等の受動素子を追加することなく、点 時のグロー放電からアーク放電への移行時 動作、及びアーク放電移行後の定常点灯で 安定的な動作を実現することができる。

 さらに、放電ランプのブレークダウン時 流れる突入電流を最小限に抑えることがで 、放電ランプの寿命を延ばすことができる

特許文献1の高圧放電ランプ点灯装置の 回路ブロック図である。 特許文献1の高圧放電ランプ点灯装置に おける、降圧チョッパ回路2の出力電圧と、 荷として接続される放電ランプ5に流れるラ プ電流と、スイッチング素子11の制御端子 圧と、イグナイタ4の制御端子電圧の波形図 ある。 本発明の実施形態に係る高圧放電ラン 点灯装置の回路ブロック図である。 本発明の実施形態に係る高圧放電ラン 点灯装置における、降圧チョッパ回路22の 力電圧と、負荷として接続される高圧放電 ンプに流れるランプ電流と、スイッチング 子Q21の制御端子電圧と、双方向2端子サイリ タS21の制御端子電圧の波形図である。

符号の説明

  CN21、CN22、CN23:コネクタ
  C21~C24:コンデンサ
  D21、12:ダイオード
  L21~L23、13:インダクタ
  Q21~Q25、11:スイッチング素子
  R21~R23:抵抗
  S21:双方向2端子サイリスタ
  T12:トランス
  AC:交流電源
  1:直流電源
  2、22:降圧チョッパ回路
  4、25:イグナイタ
  5:放電ランプ
  14:大容量コンデンサ(平滑コンデンサ)
  15:小容量のコンデンサ
  16:スイッチ回路
  20:タイマー
  21:3端子レギュレータ
  23:極性反転回路
  24:ドライバ
  26:ディジタル制御回路

 以下、本発明の実施の形態を、図3を参照し て説明する。
図3において、直流電圧入力端子であるコネ タCN21から直流電圧が入力される。インダク L21とコンデンサC21からなるローパス・フィ タによってコネクタCN21から入力される直流 電圧の安定化、ノイズの除去等を行っている 。その後段にDC-DCコンバータ回路として降圧 ョッパ回路22が接続されている。本実施例 は、入力電圧が高い場合を想定しているた 、降圧チョッパ回路としているが、入力電 が低い場合などは昇圧チョッパ回路にする とや、状況に応じて昇降圧チョッパ回路に ることが可能であることは言うまでもない

 降圧チョッパ回路22はFET等の半導体スイ チ素子からなるスイッチング素子Q21、ダイ ードD21、インダクタL22、コンデンサC22から 成される。降圧チョッパ回路22は入力される 直流電圧を所望の電圧値に降圧するための回 路であって、ディジタル制御回路26によって イッチング素子Q21のオン/オフが制御され、 所望の出力電圧を得る仕組みとなっている。

 降圧チョッパ回路22から出力される出力 圧は、出力電圧検出回路である抵抗R22及びR2 3によって分圧され、その分圧された電圧が ィジタル制御回路26に入力される。これによ ってディジタル制御回路26は降圧チョッパ回 22の出力電圧をモニタすることが可能とな 、一定の出力電圧を得るための制御が可能 なる。

なお、降圧チョッパ回路22の前段にある3端 子レギュレータ21は、ディジタル制御回路26 電源電圧を生成するためのものであり、3端 レギュレータ21から出力される電圧が、デ ジタル制御回路26の電源電圧として使用され る。

降圧チョッパ回路22の出力は、スイッチン 素子Q21のオン期間中にコンデンサC22にエネ ギーをチャージし、スイッチング素子Q21の フ期間中はコンデンサC22及び後段の極性反 回路23にエネルギーが供給される。

 極性反転回路23は4つのスイッチング素子Q 22~Q25、インダクタL23、コンデンサC24、スイッ チング素子Q22~Q25を駆動するためのドライバ24 から構成される、所謂フルブリッジ型インバ ータ回路を構成している。本実施例では極性 反転回路23にフルブリッジ回路を用いている 、状況に応じて、ハーフブリッジ回路、プ シュプル回路等を用いることが可能である とは言うまでもない。

 ドライバ24は、ディジタル制御回路26から の指令信号によって、スイッチング素子Q22と Q25、Q23とQ24の組合せで、それらを相補的にオ ン/オフさせ、直流電圧を交流電圧に変換す DC-ACインバータ回路として動作している。こ こで生成された交流電圧は、コネクタCN23に 続される高圧放電ランプ(図示なし)に供給さ れる。

 また、コネクタCN23までの交流電圧の出力 ライン上には、双方向2端子サイリスタS21と トランスT21からなるイグナイタ回路25が形成 されている。高圧放電ランプは一般的に点灯 時にかなりの高電圧を印加しないと点灯しな いという性質を持ち、一度点灯してしまえば 比較的低電圧で点灯し続けるという特性を持 つことから、点灯開始時にディジタル制御回 路26からの指令信号によって、双方向性2端子 サイリスタS21を一定期間オン/オフさせるこ で定常動作時よりも高い電圧を発生させ、 圧放電ランプに瞬時的に高電圧を印加する 組みとなっている。

 また、負荷に相当する高圧放電ランプに れるランプ電流は、定常点灯時において等 的にランプ電流と一致するインダクタL22に れる電流を、降圧チョッパ回路22内に設け れたランプ電流検出回路として作用する抵 R21によって検出し、ディジタル制御回路26に てモニタされる。

 ディジタル制御回路26に接続されている ネクタCN22は、フロントプロジェクタ等の機 側のマイクロコンピュータ等と接続するた のものであり、このコネクタを通して高圧 電ランプ点灯装置の動作状況や、出力電圧 出力電流の指令信号等のやり取りを通信で るようになっている。

 ディジタル制御回路26は、抵抗R22及びR23 よって検出される降圧チョッパ回路22の出力 電圧値と、抵抗R21によって検出されるインダ クタL22に流れる電流値と、コネクタCN22によ て行われる機器側からの指令等に応じて、 圧チョッパ回路22のスイッチング素子Q21に対 するオン/オフ指令、極性反転回路のスイッ 素子Q22~Q25のオン/オフを制御するためのドラ イバ24に対する指令、及び点灯時のイグナイ 回路25への指令等を一元的に管理している

 ここで、降圧チョッパ回路22のスイッチ グ素子Q21は、ディジタル制御回路26から出力 されるオン/オフの指令信号によって、PWM制 される。スイッチング素子Q21をPWM制御すれ 、スイッチング周波数は固定となるため、 イッチング素子Q21のスイッチング周波数を イグナイタ回路25の双方向2端子サイリスタS2 1の整数倍に設定することで、必然的にスイ チング素子Q21のスイッチングタイミングと 双方向2端子サイリスタS21のスイッチングタ ミングの同期をとることができる。但し、P AM制御等のスイッチング周波数固定の他の制 方法を用いても同様の効果が得られること 言うまでもない。

 ここで、降圧チョッパ回路22の出力電圧 形と、負荷として接続される高圧放電ラン に流れるランプ電流と、降圧チョッパ回路22 のスイッチング素子Q21と、イグナイタ回路25 双方向2端子サイリスタS21のタイミングチャ ートを図4に示す。

 高圧放電ランプが不点灯状態にある時間t 1において、降圧チョッパ回路22のスイッチン グ素子Q21がオンする。スイッチング素子Q21は 固定のスイッチング周波数でオン/オフされ おり、所定の出力電圧V1を安定して出力して いる。時間t1から予め決められた一定時間を いた時間t2において、高圧放電ランプを点 させるべく、イグナイタ回路25の双方向2端 サイリスタS21がオンされる。双方向2端子サ リスタS21がオンすると、トランスT21には高 圧が印加され、負荷である高圧放電ランプ も高電圧が印加される。その結果、高圧放 ランプはブレークダウン(絶縁破壊)し、瞬 的に負荷短絡状態となる。これによって抵 R22及びR23によって検出される降圧チョッパ 路22の出力電圧は急激に降下し、同時にラン プ電流は急激に増大する。

 ディジタル制御回路26は、与えられるク ック周波数に基づいて定期的に降圧チョッ 回路22の出力電圧をサンプリングして検出し 、監視している。所定のサンプリング周期の 間に、降圧チョッパ回路22の出力電圧が一定 以上下がる(V2→V3)と、ディジタル制御回路2 6は高圧放電ランプがブレークダウンを開始 たと判断して、降圧チョッパ回路22が必要以 上のエネルギーをコンデンサC22にチャージし ないように、スイッチング素子Q21のオンタイ ミングが来てもオンパルスを出さないように 制御している。すなわち定電流制御モードに 切り換える。こうすることにより、コンデン サC22にそれ以上エネルギーがチャージされな いため、高圧放電ランプの点灯時に瞬時的に 流れるランプの突入電流を最小限に抑えるこ とができる。

 以上の制御動作の後、高圧放電ランプのグ ー放電からアーク放電への移行区間が存在 るが、この間、降圧チョッパ回路22の出力 圧V4はほぼ一定に制御される。この時、一度 オンパルスを出さない周期を挟んで再びスイ ッチング素子Q21に対するPWM制御が復帰するた め、復帰直後の制御ゲイン(ディジタル制御 路26が行う、降圧チョッパ回路22の出力電流 変動に対する、その出力電流の安定化のた の負帰還制御のゲイン)は高めに設定される 。これはランプの突入電流を抑えるために、 一時的に降圧チョッパ回路の動作を止めたた め、コンデンサC22にはエネルギーが残ってい ない。よって制御ゲインが低いままだと、PWM 制御復帰直後のオンデューティが狭くなって しまい、コンデンサC22へのエネルギーチャー ジが足りなくなって、高圧放電ランプがアー ク放電を維持できず、そのまま消灯してしま う恐れがあるからである。
 上述のような制御を経て、高圧放電ランプ 定常点灯モードに移行する。

 ここで、ディジタル制御回路26としてはDS P(ディジタル・シグナル・プロセッサ)を用い ることが望ましい。他のディジタル制御回路 としてはマイクロコンピュータ等が考えられ るが、処理速度の速さという点において、DSP が有効である。