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Title:
HIGH-STRENGTH AND HIGH-DUCTILITY AL ALLOY AND PROCESS FOR PRODUCTION OF THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105303
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention aims at providing an Al-Zn-Mg-Cu 7000-series aluminum alloy which exhibits high ductility for its high strength. In order to attain the aim, an Al-Zn-Mg-Cu 7000-series aluminum alloy having an inclusion-free structure is produced by reducing the oxygen content of an Al alloy obtained by rapidly solidifying a molten Al-Zn-Mg-Cu 7000-series aluminum alloy into a perform with an inert gas, preferably by spray forming. The aluminum alloy of the invention has a tensile strength of 600MPa or above as one of the mechanical characteristics at ordinary temperature and exhibits an elongation of 15% or above when the tensile strength is 600 MPa or above but below 800MPa and an elongation of 10% or above when the tensile strength is 800MPa or above, being excellent in cold workability such as rollability.

Inventors:
HATA, Hideo (())
畠 英雄 (())
KAJIHARA, Katsura (())
梶原 桂 (())
NANBA, Shigenobu (())
Application Number:
JP2008/052904
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KABUSHIKI KAISHA KOBE SEIKO SHO (10-26, Wakinohama-cho 2-chome Chuo-ku, Kobe-sh, Hyogo 85, 6518585, JP)
株式会社神戸製鋼所 (〒85 兵庫県神戸市中央区脇浜町二丁目10番26号 Hyogo, 6518585, JP)
HATA, Hideo (())
畠 英雄 (())
KAJIHARA, Katsura (())
梶原 桂 (())
International Classes:
C22C21/10; B21C23/00; B22D21/04; B22D23/00; C22F1/053; C22F1/00; C22C21/10; B21C23/00; B22D21/00; B22D23/00; C22F1/053; C22F1/00
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (Eikoh Patent Firm, 7-13 Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, 1050003, JP)
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Claims:
 急冷凝固法により得られたAl合金であって、質量%で、Zn:5~12%、Mg:2~4%、Cu:1~2%を各々含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなり、このAl合金に含まれる酸素量が、熱フェノールによる抽出残査法によって、このAl合金から分離抽出された0.1μm以上のサイズを有する固体残査中の酸素として0.1質量%以下であり、このAl合金の常温での機械的な特性として、600MPa以上の引張強度を有し、かつ、引張強度が600MPa以上、800MPa未満の場合には15%以上の伸びを有するとともに、引張強度が800MPa以上の場合には10%以上の伸びを有することを特徴とする高強度、高延性Al合金。
 前記Al合金が、更に、Agを0.01~0.1質量%含有する請求項1に記載の高強度、高延性Al合金。
 前記Al合金が、更に、Si、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、Zr、TiおよびVから選ばれた一種または二種以上を合計で0.1~0.5質量%含有する請求項1または2に記載の高強度、高延性Al合金。
 質量%で、Zn:5~12%、Mg:2~4%、Cu:1~2%を各々含み、更に、Agを0.01~0.1質量%か、Si、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、Zr、TiおよびVから選ばれた一種または二種以上を合計で0.1~0.5質量%を選択的に含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるAl合金溶湯を、G/M比が2~15Nm /kgの範囲とした不活性ガスによってスプレイフォーミングし、これによって得たプリフォーム体を金属容器に入れて真空封入した上で、熱間押出加工して固化させ、その後調質処理してAl合金を得るとともに、このAl合金に含まれる酸素量を、熱フェノールによる抽出残査法によって、このAl合金から分離抽出された0.1μm 以上のサイズを有する固体残査中の酸素として0.1質量%以下となし、このAl合金の常温での機械的な特性として、600MPa以上の引張強度を有し、かつ、引張強度が600MPa以上、800MPa未満の場合には15%以上の伸びを有するとともに、引張強度が800MPa以上の場合には10%以上の伸びを有することを特徴とする高強度、高延性Al合金の製造方法。
Description:
高強度、高延性Al合金およびそ 製造方法

 本発明は、急冷凝固法により得られたAl-Z n-Mg-Cu系の7000系Al合金であって、高強度、高 性のAl合金およびその製造方法に関するもの である。

 本発明で言う、急冷凝固法により得られ Al合金とは、Al合金溶湯をガスアトマイズに より急冷凝固させた粉末またはプリフォーム 体を固化させたAl合金である。この固化させ Al合金とは、急冷凝固粉末またはプリフォ ム体を、押出、鍛造、圧延などの熱間塑性 工により緻密化させたAl合金のことであり、 緻密化後に、溶体化処理、時効処理などの調 質処理が施された、種々の形状を有するAl合 材のことである。そして、その用途に応じ 、高延性を利して所望の形状に冷間などで 形加工され、高強度を利して所望の部材、 品とされるAl合金材のことを言う。

 近年、軽量化の要求が高まっている自動 部品、電子材料用端末機械、精密機械部品 どには、高強度で軽量なAl合金材料が幅広 使用されている。

 ただ、Al合金の常温での機械的特性は、 年飛躍的に向上しているとはいうものの、 強度鋼に比べると未だ十分とはいえず、そ 使用も制限されている。例えば、高力Al合金 として広く用いられている、所謂A7000系Al合 でさえも、その強度は不十分であり、その 用範囲は限られている。

 これに対して、従来の溶解鋳造合金では その強度などの機械的特性の飛躍的な向上 は限界がある。このため、A7000系Al合金の強 度を一層高めることを目的として、アトマイ ズ法による急冷凝固粉末として得る方法が、 従来から提案されている。この急冷凝固法に よれば、合金元素の含有量を、前記溶解鋳造 Al合金よりも増すことができる。したがって これら合金元素を多量に含有したAl合金を 冷凝固によって粉末化し、これを固化成形 ることで、強度に優れたAl合金を得ることが できる。

 例えば、特許文献1では、A7000系Al合金の成 組成を特定量のAgを配合したものとし、空気 アトマイズ法により得た、この成分組成の急 冷凝固合金粉末を押出による粉末冶金法によ り固化成形体としている。因みに、この成形 体を均質化処理および時効硬化処理したT6調 後の成形体材の引張強度は、約900MPaまで増 することが開示されている。この特許文献1 では、A7000系Al合金のより具体的な組成とし 、Zn5~11%、Mg2~4.5%、Cu0.5~2%およびAg0.01~0.5%含み 残部が実質的にAlからなるA7000系Al合金急冷 固粉末が開示されている。

日本国公開特許公報:平7-316601

 この特許文献1には、高強度となったA7000 Al合金の開示はあるものの、この高強度Al合 金の伸びの開示が無い。ただ、この特許文献 1のようなA7000系Al合金の急冷凝固粉末であっ も、高強度になるほど伸びが大きく低下す ことは、やはり避けられない。例えば、文 などに公開されたデータとして、Al-Zn-Mg-Cu の7000系Al合金におけるA7090のAl合金急冷凝固 末固化成形材の引張強度が625MPaの場合の伸 は約6%程度でしかない。また、通常の鋳造 であるA7075Al合金押出材であっても、引張強 が570MPaの場合の全伸びは11%程度である。

 このような低い伸びでは、その用途に応 て、所望の部材または部品形状に冷間にて 形加工する際の成形性が著しく低く、冷間 工が困難となる。例えば転造などの加工率 高い冷間成形加工の際には特に割れが発生 やすい。このため、このような冷間成形加 の制約からも、高強度な7000系Al合金の用途 大幅に制約されていたのが実情である。

 本発明は、かかる問題に鑑みなされたも で、引張強度が600MPa以上のの高強度を有す とともに、高強度の割に、伸びが高く、冷 成形加工性に優れたAl-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合 を提供することを目的とする。

 この目的を達成するために、本発明の高 度、高延性Al合金の要旨は、急冷凝固法に り得られたAl合金であって、質量%で、Zn:5~12% 、Mg:2~4%、Cu:1~2%を各々含み、残部がAlおよび 可避的不純物からなり、このAl合金に含まれ る酸素量が、熱フェノールによる抽出残査法 によって、このAl合金から分離抽出された0.1 m 以上のサイズを有する固体残査中の酸素 して0.1質量%以下であり、このAl合金の常温 の機械的な特性として、600MPa以上の引張強 を有し、かつ、引張強度が600MPa以上、800MPa 満の場合には15%以上の伸びを有するととも 、引張強度が800MPa以上の場合には10%以上の びを有することである。

 本発明の高強度、高延性Al合金は、高強 化のために、更に、Agを0.01~0.1質量%含有して もよく、また、更に、Si、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、 Zr、TiおよびVから選ばれた一種または二種以 を合計で0.1~0.5質量%含有してもよい。

 また、上記目的を達成するために、本発明 高強度、高延性Al合金の製造方法の要旨は 質量%で、Zn:5~12%、Mg:2~4%、Cu:1~2%を各々含み、 更に、Agを0.01~0.1質量%か、Si、Fe、Mn、Cr、Co、 Ni、Zr、TiおよびVから選ばれた一種または二 以上を合計で0.1~0.5質量%を選択的に含有し、 残部がAlおよび不可避的不純物からなるAl合 溶湯を、G/M比が2~15Nm /kgの範囲とした不活性ガスによってスプレイ フォーミングし、これによって得たプリフォ ーム体を金属容器に入れて真空封入した上で 、熱間押出加工して固化させ、その後調質処 理してAl合金を得るとともに、このAl合金に まれる酸素量を、熱フェノールによる抽出 査法によって、このAl合金から分離抽出され た0.1μm 以上のサイズを有する固体残査中の 素として0.1質量%以下となし、このAl合金の 温での機械的な特性として、600MPa以上の引 強度を有し、かつ、引張強度が600MPa以上、8 00MPa未満の場合には15%以上の伸びを有すると もに、引張強度が800MPa以上の場合には10%以 の伸びを有することである。

 本発明では、ガスアトマイズにより急冷 固させた粉末またはプリフォーム体を固化 せたAl-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金中の酸素を、 記規定のように低減する。これによって、 のAl合金組織中の酸化物系介在物が減少し、 600MPa以上の高強度であっても、高い伸びを有 することが可能となる。

 対象Al合金中に含まれる実質的に全ての 素は、組織中において酸化物系介在物を形 している。この酸化物系介在物は破壊の起 となり、伸びを低下させ、冷間加工におけ 成形性を著しく阻害する。

 これに対して、本発明のように、この対 Al合金に含まれる酸素量を上記熱フェノー による抽出残査法による規定のように低減 れば、対象Al合金組織中の酸化物系介在物が 著しく減少し、上記伸びの規定のように、600 MPa以上の高強度であっても、劇的に高い伸び を有することが可能となる。即ち、本発明に よって、ガスアトマイズにより急冷凝固させ た粉末またはプリフォーム体を固化させた、 Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金の、引張強度が600MPa 上(800MPa未満)の場合の伸びを15%以上、引張 度が800MPa以上の場合の伸びを10%以上とする とができる。

 因みに、対象のAl合金中の酸素量を、本 明規定のように低減すれば、後述する通り SEMやTEMによる組織観察によっても介在物を 見できない程度に、組織中の酸化物系介在 を低減できる。この事実は、対象のAl合金が 600MPa以上の高強度であっても、劇的に高い伸 びを有する上記効果を裏付けるものである。

(Al合金組成)
 本発明のAl合金の化学成分組成(単位:質量%) ついて、各元素の限定理由を含めて、以下 説明する。なお、各元素の含有量の%表示は 全て質量%の意味である。

 本発明のAl合金の化学成分組成は、後述 る急冷凝固法により得られたAl-Zn-Mg-Cu系の700 0系Al合金として、本発明で意図する機械的な 特性を保証するために決定される。この観点 から、本発明のAl合金の化学成分組成は、質 %で、Zn:5~12%、Mg:2~4%、Cu:1~2%を各々含み、残 がAlおよび不可避的不純物からなるものとす る。この組成に対し、選択的な添加元素とし て、更に、Agを0.1~0.01%の範囲で、Si、Fe、Mn、C r、Co、Ni、Zr、TiおよびVから選ばれた一種ま は二種以上を合計で0.1~0.5%の範囲で、各々含 有させても良い。

(Zn、Mg)
 必須の合金元素であるZn、Mgは、T6処理後にG Pゾーンあるいは中間析出相と呼ばれるMgZn 2  、Mg 32 AlZn 49 などの微細分散相を形成して強度を向上させ る。Znが5%未満、Mgが2%未満など、Zn、Mgの含有 量が少な過ぎると、これら微細分散相が不足 して、強度が低下する。

 一方、Znが12%超え、Mgが4%超えなど、Zn、Mg の含有量が多過ぎると、溶湯の急冷凝固を経 たとしても、これらの元素は、Al中に固溶で ないため、粗大な晶出物を形成し、Al合金 強度低下の原因となる。また、冷間加工性 著しく低下する。更に、Znの含有量が多過ぎ ると、溶体化処理中に、溶体化処理温度にも よるが、液相が生成しやすくなり、温度を下 げて溶体化効果を犠牲にする必要が生じるな ど、溶体化処理自体が困難となる。したがっ て、これらの含有量は、Zn:5~12%、Mg:2~4%の範囲 とする。

(Cu)
 必須の合金元素であるCuは、固溶強化によ て強度を向上させる。Cuが1%未満と、Cuの含 量が少な過ぎると、固溶Cu量が減って、強度 が低下する。一方、Cuの含有量が2%を超えて 過ぎると、析出物が粗大化し、耐応力腐食 れ性などの耐食性が著しく低下する。した って、Cuの含有量は、1~2%の範囲とする。

(Ag)
 選択的な添加元素であるAgは、析出物の微 化効果があり、Al合金の強度を向上させる。 この効果を発揮させるために含有させる場合 には0.01%以上含有させ、0.1%を超えて含有させ る必要は無い。したがって、Agを選択的に含 させる場合は0.1~0.01%の範囲とする。

(Si、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、Zr、Ti、V)
 選択的な添加元素であるSi、Fe、Mn、Cr、Co、 Ni、Zr、TiおよびVは、析出効果によって、Al合 金の強度を向上させることができる。この効 果を発揮させるために含有させる場合には、 Si、Fe、Mn、Cr、Co、Ni、Zr、TiおよびVから選ば た一種または二種以上を合計で0.1%以上を含 有させる。但し、これらの含有量が合計で0.5 %を超えた場合、これらの元素の粗大析出物 形成され、むしろ強度や延性の低下の原因 なる。したがって、これらの元素から選ば た一種または二種以上を選択的に含有させ 場合は、合計量(総量)で0.1~0.5%の範囲とする

(酸素)
 本発明では、ガスアトマイズにより急冷凝 させた粉末またはプリフォーム体を固化さ たAl合金中の酸素、実質的には、組織中に 化物系介在物として存在する酸素の合計量 、上記熱フェノールによる抽出残査法によ 規定のように低減する。

 即ち、上記成分組成からなるAl合金溶湯 、ガスアトマイズにより急冷凝固させた粉 またはプリフォーム体を固化させたAl合金に 含まれる酸素量を、熱フェノールによる抽出 残査法によって、このAl合金から分離抽出さ た0.1μm以上のサイズを有する固体残査中の 素として0.1質量%以下とする。

 これによって、SEMやTEMによる組織観察に っても介在物を知見できない程度に、Al合 組織中の酸化物系介在物を低減できる。即 、破壊の起点となるAl合金組織中の酸化物系 介在物を低減できる結果、伸びを著しく向上 させ、冷間加工における成形性を著しく向上 させることができる。

 この効果は、本発明で規定する通り、Al 金の常温での機械的な特性として、600MPa以 の引張強度(高強度)を有し、かつ、引張強度 が600MPa以上、800MPa未満の場合の伸びが15%以上 であるとともに、引張強度が800MPa以上の場合 の伸びが10%以上であるレベルとなって現れる 。この伸びの向上効果は、高強度なAl-Zn-Mg-Cu の7000系Al合金としては、かなり画期的であ 。ここで、本発明で言う引張強度が800MPa以 とは、より具体的には、上限は950MPa程度で り、引張強度が800~950MPaまでの高強度の範囲 を言う。したがって、15%以上の伸びを有する 600MPa以上の引張強度とは、600MPa以上、800MPa未 満の範囲である。

 通常、添加元素であればその添加量、不 物元素であればその低減量などに応じて、 性は向上するが、その向上の仕方は、大抵 比例的あるいは反比例的な直線関係としか らない。また、前記した特許文献1のように 、通常は、Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金の急冷凝 粉末であっても、高強度になるほど伸びの 幅な低下は避けがたい。それゆえ、前記し 通り、また、前記した特許文献1を含めて、 高強度なAl-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金は、冷間加 性が著しく悪かったものである。

 これに対して、本発明では、Al-Zn-Mg-Cu系 7000系Al合金において、Al合金組織中の酸化物 系介在物を低減するだけで、引張強度が600MPa の場合の伸びを、従来の約6%程度から15%以上 向上させることができる。また、引張強度 800MPa以上の場合の伸びを、従来の約2~3%程度 から10%以上に、飛躍的に向上させることがで きる。これは転造などの厳しい冷間加工が、 今までは出来なかったのを可能とすることを 意味する。したがって、このような効果は、 前記した、不純物元素の低減効果の常識や、 Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金の急冷凝固粉末にお る高強度になるほど避け難い伸びの大幅な 下の常識からすると画期的であると言える

(酸素低減方法)
 本発明Al合金は、後述する急冷凝固法によ 製造するが、この溶湯の急冷凝固の際に、 素を低減する、あるいは酸素を増加させな ことが重要となる。酸素を低減するために 、スプレイフォーミング法によるにせよ、 トマイズ粉末法(急冷粉末冶金法)によるにせ よ、噴霧ガスには、空気を用いずに、窒素、 ArまたはHeなどの、不活性な噴霧ガスを用い 。前記特許文献1が、本発明のように酸素を 減できず、伸びを向上させることができな のは、噴霧ガスに空気を用いていることが きな原因である。

(酸素測定方法)
 本発明で用いる、熱フェノールによる抽出 査法は、合金を熱フェノール処理して、金 を液相として、組織中に析出している金属 化合物を固相として分離する。そして、金 Al中の合金元素固溶量や、析出している金 間化合物量や金属間化合物組成を、定性的 定量的に測定する手段として汎用されてい 。

 本発明では、この熱フェノールによる抽 残査法を利用して、Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合 を熱フェノール溶液により溶解させる。こ 際、金属であるマトリックスのAl、このAlに 溶しているCu、Agなどは、ともに熱フェノー ル溶液に溶解させる。その一方で、組織中に 析出している酸化物系介在物などの金属間化 合物は、溶解せずに固相として残る。

 ここで、この熱フェノール溶液を0.1μmの ッシュサイズを有するフィルターでろ過す ば、0.1μm以上のサイズを有する酸化物系介 物などの金属間化合物は、固体残査として フィルター上に残留する。この際、0.1μm未 のサイズの酸化物系介在物などの金属間化 物があれば、上記金属分が溶解した熱フェ ール溶液とともに、前記フィルターを透過 る。実用的なフィルターのメッシュサイズ 0.1μmが最小であり、また、0.1μm 未満のサ ズの酸化物系介在物は、絶対量が少ないか 伸び特性に殆ど影響しないために、本発明 は無視する。

 このフィルター上に残留した固体残査(0.1 μm 以上のサイズを有するAl基金属間化合物) 中の総酸素量を計測すれば、この総酸素量 、酸化物系介在物などの酸素の総量と見な ことができる。なお、このフィルター上に 留した固体残査中の総酸素量の計測は、ICP 光分析やX線分析により、適宜行なうことが できる。そして、この総酸素量の計測結果を 、上記固体残査中の酸素量(質量%)とし、同時 に7000系Al合金に含まれる酸素含有量とする。

(不純物)
 以上記載した元素以外のその他の元素は、 記酸素のように、基本的に不可避的不純物 あり、本発明の意図する機械的な特性を阻 しない範囲において、通常のAl-Zn-Mg-Cu系の70 00系Al合金に含まれる範囲までは許容する。

(製造方法)
 以下に、本発明Al合金の製造方法を説明す 。本発明Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金は、Zn、Mg の金属間化合物を多く析出させ、高強度化 せるために、通常の溶解鋳造方法ではなく 急冷凝固法によって製造する。この急冷凝 法は、Al合金溶湯をガスアトマイズにより急 冷凝固させた粉末またはプリフォーム体を固 化させるものである。この固化は緻密化であ り、急冷凝固粉末またはプリフォーム体を押 出、鍛造、圧延などの熱間塑性加工により、 種々の形状に加工して行なう。そして、この 緻密化(固化)後に、溶体化処理、時効処理な の調質処理が施される。

(急冷凝固法)
 急冷凝固法は、通常の溶解鋳造法(インゴッ トメイキング) よりも、格段に速い冷却・凝 固速度を有するために、微細な金属間化合物 (上記分散相)を密度高く形成させることがで る。また、この分散相の時効析出硬化によ て、Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金の強度をさら 向上させることができる。更に、Al合金溶湯 を急冷凝固させることにより、合金元素の晶 出、偏析を抑制し、また、Al中にできるだけ く固溶させることができ(合金元素の固溶範 囲を高濃度側へ大きく拡張でき)、この面か もAl合金の強度をさらに向上させることがで きる。

 急冷凝固法においては、前記した通り、 素を低減する、あるいは酸素を増加させな ことが重要となる。酸素を低減するために 、スプレイフォーミング法によるにせよ、 トマイズ粉末法(急冷粉末冶金法)によるに よ、前提として、噴霧ガスには、空気を用 ずに、窒素、ArまたはHeなどの、不活性な噴 ガスを用いる。噴霧ガスに空気を用いた場 には、高強度化は図れるものの、酸素が本 明のように低減できず、伸びを向上させる とができない。また、窒素を噴霧ガスとし 用いた場合には、噴霧の過程で窒素(N)がAl 金に含有されるために、高強度、高延性に えて、更にAl合金の靱性を向上させることが できる。Al合金に含有される窒素は、AlNとし 微細に析出しており、脱気、溶体化、人工 効の熱処理などのAl合金製造工程において Al合金結晶粒の粗大化を防止して、微細結晶 粒組織とし、Al合金の靱性を向上させるもの 推考される。なお、Al合金に含有される窒 の量は、後述する窒素のガス/メタル比(G/M比 )などの噴霧条件にもよる。

(アトマイズ粉末法)
 急冷凝固法の一つであるアトマイズ粉末法( 急冷粉末冶金法)によって、本発明Al合金を製 造する場合、アトマイズ粉末法自体は、常法 に従って製造することができる。例えば、本 発明による組成を有するAl合金を高周波溶解 において800~1100℃の温度で溶解、出湯させ 。このAl合金溶湯をるつぼに流し込み、この るつぼ底部の開口部からアトマイズノズルの 溶湯噴出口まで導いてアトマイズする。

 したがって、Al合金溶湯がアトマイズノ ル溶湯噴出口に達する直前に、ノズル穴か 、高圧の窒素、ArまたはHeなどの、不活性な 霧ガスを噴出させこのガスの圧力により、 湯噴出口から出てきたAl合金溶湯を細かく 砕する。この様に細かく粉砕された溶湯は 高圧のガスおよび/または雰囲気により、直 に冷却され、凝固することにより、Al合金 冷凝固粉末が得られる。

 アトマイズされたAl合金粉末は、用途に じてふるい分けされる。この際、平均粒径 150μm以下、好ましくは100μm以下の微粒粉を 級して使用することが好ましい。このよう 微粒粉のみをCIPやHIPで固化成型することで 本発明のAl合金が得られやすい。平均粒径が 200μmを超える粗大なアトマイズ粉末は、冷却 速度が遅いため、Cu、Agなどの固溶量を確保 きておらず、用いると、強度が向上しない 能性がある。

(スプレイフォーミング法)
 本発明合金を得る場合、上記アトマイズ粉 法(急冷粉末冶金法)よりも、スプレイフォ ミング法の方が好適である。急冷凝固法の つであるスプレイフォーミング法は、ガス 噴出させこのガスの圧力によりスプレイす 点は、アトマイズ粉末法と機構は同じであ 。ただ、アトマイズ粉末法は、アトマイズ には不活性な噴霧ガスを用いたとしても、 末のハンドリングは大気中で行なわざるを ず、酸化により、Al合金中の酸素が増加しや すくなる。これに対して、スプレイフォーミ ング法は、ハンドリングを大気中で行なった としても、ある程度の密度を有するプリフォ ーム体が得られており、酸化しにくく、Al合 中の酸素が増加しにくい。

 また、スプレイフォーミング法は、ある 度の密度を有するプリフォーム体が得られ CIPやHIPでの予備的な固化成型が不要な点で 、アトマイズ粉末法に比して有利となる。 トマイズ粉末は、固化する前に、CIPやHIPで 予備的な固化成型が必要となる。更に、ス レイフォーミング法は、アトマイズ粉末法 比して、冷却凝固速度をより大きくとれる で、組織(金属間化合物相)を微細化できる 点もある。

 但し、このスプレイフォーミング法でも 用いる噴霧ガスは、高圧の窒素、ArまたはHe などの不活性な噴霧ガスとし、空気など酸素 を含む噴霧ガスは、Al合金中の酸素を増すた に、これを用いない。また、その冷却凝固 度の最適化も必要である。スプレイフォー ング法による好ましい態様は、上記本発明 分組成のAl合金を800~1100℃で溶解後、この温 度範囲で、スプレイフォーミング法により、 溶湯の不活性ガスによるスプレイを開始して 、下方の回転床上にプリフォーム体を作製す る。

 スプレイフォーミングにおける(スプレイ過 程中の)冷却凝固速度は、例えば、ガス/メタ 比〔G/M比:単位質量(kg)あたりの溶湯に吹き けるガスの量(Nm 3 )比〕によって制御する。本発明では、このG/ M比が高いほど、冷却速度を速くでき、微細 金属間化合物が得られ、金属Alマトリックス 中にCu、Agを所定量固溶させることができる

 このG/M比が低過ぎると冷却凝固速度が不 する。このため、合金元素による金属間化 物も粗大となり強度が不足する。一方で、G /M比が高過ぎると、プリフォームの歩留まり( 溶湯の堆積効率)が低下し、また、不活性ガ の使用量が増加し、製造コストが高くなる

 これらの条件を満足するG/M比は、好ましく 2~15Nm /kgの範囲とする。G/M比の下限は2Nm /kg以上、好ましくは4Nm /kg以上、さらに好ましくは6Nm /kg以上であり、G/M比の上限は、15Nm /kg以下、好ましくは13Nm /kg以下とすることが推奨される。

 このような条件でのスプレイフォーミン 法より得られたAl合金プリフォーム体は、 孔率が例えば10体積%程度のままが得られる 因みに、このプリフォームのままでは気孔 が高く、靱性が不足するため、プリフォー を脱気あるいはプリフォームの空孔を圧潰 て緻密化するプリフォームの固化を行なう 要がある。

(固化、緻密化)
 この固化の方法としては、プリフォーム体 Alなどの金属容器に入れて真空封入した上 、熱間で押出加工して固化(緻密化)させるこ とが好ましい。この際は、Al合金の酸化を防 して、酸素が低い状態を維持するために、 リフォーム体を直接熱間加工するのではな 、純アルミニウムや適宜のアルミニウム合 などの金属製の収容容器に入れて、真空封 した上で熱間加工することが好ましい。

 この他、プリフォーム体や前記急冷粉末 金法によって得られた粉末は、鍛造、圧延 あるいは、押出、鍛造、圧延を適宜組み合 せた熱間加工によって、固化(緻密化)させ も良い。

 この際、熱間加工の前に、上記得られた リフォーム体や粉末を、一旦真空容器中に 封するなどしてCIPやHIP処理を行なって固化( 空孔、気孔の圧潰)成型し、予め(予備的に)緻 密化しても良い。但し、HIP処理などは、高温 に長時間Al合金(プリフォーム体)を曝すこと なるので、金属間化合物が粗大化しやすく る。このため、前記した通り、スプレイフ ーミング法によるプリフォーム体では、こ HIP処理などの予備的な緻密化処理はしない が好ましい。

 前記した鍛造、押出、圧延の熱間加工に ける加工温度は425~500℃の範囲と、比較的低 くすることが好ましい。このような加工温度 範囲において熱間加工すると、Al基金属間化 物相を含めた金属間化合物が微細化される ともに、均一に分散される。熱間加工にお る加工温度が高すぎると、金属間化合物が 大化する。一方、加工温度が低過ぎると、 間加工による緻密化が達成できない。

 同様の主旨で、これらの熱間加工におけ 加工率はできるだけ大きくする。熱間押出 場合は、押出比を6以上、好ましくは8以上 より好ましくは10以上として、また、熱間圧 延や熱間鍛造の場合には、加工率を70%以上と する。押出比や加工率がこれより小さ過ぎる と、熱間加工による緻密化が達成できない可 能性が高い。

 この熱間加工後の固化(緻密化)したAl合金 は、更に、480~520℃×2~8時間程度の溶体化処理 および100~150℃×10~50時間程度の時効硬化処理 行なうT6処理(調質処理)を施されて、本発明 Al合金である、Al-Zn-Mg-Cu系の7000系製品Al合金( 品、部材などの素材)を得る。

 この製品Al合金は、自動車部品、電子材 用端末機械、精密機械部品などの用途に応 て、所望の部材または部品形状に、転造な の冷間にて成形加工されて、その用途の部 または部品とされる。

 以下、実施例を挙げて本発明をより具体 に説明するが、本発明はもとより下記実施 によって制限を受けるものではない。前・ 記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を えて実施することも勿論可能であり、それ はいずれも本発明の技術的範囲に包含され 。

(実施例1)
 下記表1に示す各成分組成のAl-Zn-Mg-Cu系の7000 系Al合金溶湯をスプレイフォーミングする。 のとき、下記表2に示すように、噴霧ガスと して窒素(N 2  )ガスと空気とを使い分け、最終的に得られ るAl合金中の酸素量を制御、変化させて、酸 量によるAl合金の機械的特性と冷間加工性 の影響を評価した。

 具体的には、下記表1に示すA~Oまでの各成 分組成(A~J、N~Oが発明例組成、K~Mが比較例組 )のAl合金の溶湯を、共通して1000℃の溶解温 で溶解してスプレイフォーミングした。こ 際のG/M比と噴霧ガスの種類とを表2に示す。

 これによって得た各プリフォーム体を、 通して、HIP処理などの予備的な緻密化処理 せずに、アルミ容器に入れて真空封入した で、加工温度460℃、押出比を15として、直 熱間押出加工して固化させ、10mmφの丸棒を た。その後このAl合金丸棒を、やはり共通し て、500℃×5時間の溶体化処理を行なった後、 125℃×30時間の時効硬化処理を行なうT6処理( 質処理)を施して、Al-Zn-Mg-Cu系の7000系製品Al 金を得た。

 これらのAl合金から試験片を採取して、Al 合金に含まれる酸素量や介在物を調査すると ともに、機械的な特性や冷間加工性を以下の ようにして評価した。これらの結果を各々表 2に示す。

(酸素量)
 これらのAl合金試験片に含まれる酸素量を 前記した熱フェノールによる抽出残査法に って、このAl合金から分離抽出された0.1μm以 上のサイズを有する固体残査中の酸素量を求 めた。

(介在物)
 また、同時に、これらのAl合金試験片組織 に存在する酸化物系介在物を、15000倍のTEM( 過型電子顕微鏡)による組織観察により調査 た。測定対象視野数はAl合金丸棒の任意の 所から採取した20箇所とした。これらのいず れからも酸化物系介在物が観察されない場合 には、酸化物系介在物が無しとした。また酸 化物系介在物が観察される場合には、20箇所 のその総数を、個数としてカウントした。

(強度、伸び)
 各例とも、得られた10mmφの丸棒を切断して 験片とし、押出方向の室温引張り試験を行 、引張強度(MPa)、全伸び(%)を測定した。室 引張り試験はJIS Z2241(1980)に基づき、室温20 で試験を行った。引張り速度は5mm / 分で、 試験片が破断するまで一定の速度で行った。

(冷間加工性)
 各例とも、10mmφの丸棒を5本ずつ切断して試 験片とし、丸棒試験片の一方の端部にフラン ジ部を形成した断面T字状のピン形状に、冷 で転造加工した。その際に、5回とも割れが じずに転造加工できたものを○、1回でもフ ランジ部などに割れが生じたものを×と評価 た。また、割れまでは生じなかったが肌荒 等が発生したものは△と評価した。

 表1~2から明らかなように、各発明例1~12、 19、20は、本発明組成のAl合金(溶湯)A~J、N~Oを い、窒素ガスによるスプレイフォーミング 行なっている。

 この結果、Al合金に含まれる酸素量が前 した熱フェノールによる抽出残査法で0.1質 %以下であり、酸化物系介在物が観察されな 。それゆえ、Al合金が、常温での機械的な 性として、600MPa以上の引張強度を有し、か 、引張強度が600MPa以上、800MPa未満の場合に 15%以上の伸びを有するとともに、引張強度 800MPa以上の場合には10%以上の伸びを有する このため、冷間加工性にも優れる。

 ただ、スプレイフォーミングの際のG/M比が 較的小さい、好ましい条件の下限値2Nm /kgである発明例2、4は、このG/M比が比較的大 く、かつ、このG/M比のみが相違する発明例1 、3に比して、引張強度と伸びが比較的低い

 これに対して、比較例13、14、15は、本発 組成範囲内である表1のA、B、Jの各々組成で あり、G/M比も好ましい範囲内であるものの、 空気を用いてスプレイフォーミングしている 。

 この結果、比較例13、14、15は、Al合金に まれる酸素量が前記した熱フェノールによ 抽出残査法で0.1質量%を超えて高く、実質量 酸化物系介在物が観察されている。それゆ 、引張強度が600MPa以上の場合の伸びや、引 強度が800MPa以上の場合の伸びが著しく低い 即ち、比較例13、14、15は、従来と同様に、 強度ではあるが伸びが著しく低く、また、 間加工性も著しく劣っている。

 比較例16はZnが下限に外れる表1の合金Kを いている。比較例17はMgが下限に外れる表1 合金Lを用いている。比較例18はCuが下限に外 れる表1の合金Mを用いている。

 このため、比較例16~18は、好ましい製造 法で製造されているものの、引張強度が低 600MPa未満である。この結果、Al合金に含まれ る酸素量は前記した熱フェノールによる抽出 残査法で0.1質量%以下であり、酸化物系介在 が観察されておらず、伸びや冷間加工性も いものの、用途において要求される高強度 満足できていない。

 以上の結果から、Al-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合 が高強度と高延性とを満足するための、本 明各要件や好ましい各要件の、臨界的な意 が裏付けられる。

(実施例2)
 更に、窒素を噴霧ガスとして用いた場合の Al合金への窒素(N)の含有量とAl合金の靱性向 上効果とを調査した。表1に示す合金番号Bの 成のAl-Zn-Mg-Cu系の7000系Al合金溶湯を用い、 て発明例として、表3に示すように、噴霧ガ として窒素(N2)ガスを用い、G/M比が前記した 好ましい条件範囲内でスプレイフォーミング した。なお、比較、参考のために、やはり発 明例ではあるが、噴霧ガスとしてアルゴン(Ar )ガスを用い、G/M比が前記した好ましい条件 囲内でスプレイフォーミングした。

 これによって得た各発明例プリフォーム を、共通して、実施例1と同じ前記製造条件 として、T6処理した10mmφの丸棒を得た。これ のAl合金から試験片を採取して、汎用され シャルピー衝撃試験により、Al合金の室温靱 性を調査、評価した。また、実施例1と同じ 、Al合金に含まれる酸素量や介在物を調査す るとともにAl合金に含まれる窒素量も調査し 更に機械的な特性や冷間加工性を評価した これらの結果を各々表3に示す。

 表3の通り、窒素を噴霧ガスとして用いた 発明例21~24は、アルゴンを噴霧ガスとして用 た発明例25、26に比して、当然ながら窒素含 有量が高くなっている。このうち、発明例21~ 23は、スプレイフォーミングにおけるG/M比が り適切であるために、Al合金の靱性も発明 25、26に比して高くなっている。したがって Al合金の靱性向上への、含有窒素の寄与や このための窒素ガス噴霧あるいは噴霧条件 意義が裏付けられる。なお、Al合金への窒素 が含有される量は、表3のデータを参考にす と、前記した好ましいガス/メタル比(G/M比) 範囲では、概ね0.0002~0.01質量%の範囲である

 以上説明したように、本発明は、急冷凝 粉末またはプリフォーム体を固化させたAl-Z n-Mg-Cu系の7000系Al合金であって、高強度な割 高延性なAl合金およびその製造方法を提供で きる。したがって、その用途に応じて、高延 性を利して所望の形状に冷間などで成形加工 され、高強度を利して所望の部材、部品とさ れる、自動車部品、電子材料用端末機械、精 密機械部品などに好適である。

 以上のとおり、本発明を詳細に、また特 の実施態様を参照して説明したが、本発明 精神と範囲を逸脱することなく様々な変更 修正を加えることができることは当業者に って明らかである。本出願は2007年2月28日出 願の日本特許出願(特願2007-049891)及び2007年7月 31日出願の日本特許出願(特願2007-199598)に基づ くものであり、その内容はここに参照として 取り込まれる。