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Title:
HIGH-TEMPERATURE COMBUSTION GAS GENERATOR FROM BIOMASS AND COMBUSTION GAS UTILIZING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/038103
Kind Code:
A1
Abstract:
A combustion gas generator comprising a vertical furnace (102) and stacks (307, 510) connected with the vertical furnace (102) via an induction blast machine (305). The vertical furnace (102) comprises a fuel charging unit (127) provided at the upper portion thereof, for allowing biomass-based combustible materials to be charged, a hollow fire grate (103) provided in the vertical furnace and having a plurality of secondary air jetting holes (104), a primary air supply pipe (106) connected above the fire grate with the vertical furnace, secondary air supply pipes (107, 123) connected below the primary air supply pipe with the vertical furnace or the fire grate, a tertiary air supply pipe (108) connected below the fire grate with the vertical furnace, a high-temperature combustion gas exhaust pipe (109) connected below the fire grate with the vertical furnace, and an ash-pit (112) provided at the bottom of the vertical furnace, wherein those portions of the side walls above the fire grate are formed to have downwardly diverging slopes with respect to the vertical surface, and the high-temperature combustion gas exhaust pipe is kept integrated via the induction blast machine for connection with the stacks.

Inventors:
SAKAI MASAYASU (JP)
YOKOI TADASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066782
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BIOMASS ENERGY CORP (JP)
SAKAI MASAYASU (JP)
YOKOI TADASHI (JP)
International Classes:
F23B99/00; A01G7/02; A01G9/18; B01D53/50; B01D53/52; B01D53/56; B01D53/68; B01D53/81; F23J15/00
Foreign References:
JP2006300501A2006-11-02
JPS6234612U1987-02-28
JPS5093473U1975-08-06
JPS58169303U1983-11-11
JP2002257311A2002-09-11
JPH11207126A1999-08-03
JP2006191876A2006-07-27
Attorney, Agent or Firm:
HIRAYAMA, Kazuyuki (Shinjukugyoen Bldg.2-3-10, Shinjuku,Shinjuku-k, Tokyo 22, JP)
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Claims:
 立型炉と該立型炉に誘引通風機を介して連結する煙突とからなり、上記立型炉は上部に設けられたバイオマス系可燃物を投入する燃料投入部と、上記立型炉内に設けられた複数の二次空気噴出孔を有する中空の火格子と、該火格子より上方において上記立型炉と接続する1次空気供給管と、1次空気供給管の下方で上記立型炉又は上記火格子に接続する2次空気供給管と、上記火格子の下部において上記立型炉と接続する3次空気供給管と、火格子の下部において上記立型炉と接続する高温燃焼ガス排気管と、上記立型炉の底部に設けられた灰溜とを備え、かつ、火格子より上部の側壁が鉛直面に対し下向きの広がり勾配を持って形成されており、上記高温燃焼ガス排気管が誘引通風機を介して連結されて煙突に連結することを特徴とする、高温燃焼ガス発生装置。
 前記立型炉の側壁は、側壁面積の60%以上にわたって、側壁が鉛直面に対し下向きの広がり勾配を持って形成されていることを特徴とする、請求の範囲1に記載の高温燃焼ガス発生装置。
 前記火格子は、複数の2次空気供給孔が配された角錐形または円錐形の中空突起を有し、該中空突起の頂点を上向きに配して設けられていることを特徴とする、請求の範囲1に記載の高温燃焼ガス発生装置。
 前記中空突起の2次空気供給孔から前記立型炉に2次空気を供給することを特徴とする、請求の範囲3に記載の高温燃焼ガス発生装置。
 1次空気、2次空気または3次空気の全量または一部を炉内へ吹き込む前に空気予熱器で予熱することを特徴とする、請求の範囲1記載の高温燃焼ガス発生装置。
 立型炉と該立型炉に誘引通風機を介して連結する煙突とからなり、上記立型炉は炉側壁をジャケットで囲繞して形成した空間部と、上記ジャケットに接続するジャケット空気供給管と、上記ジャケットに接続するジャケット空気循環管と、上記立型炉の上部に設けられたバイオマス系可燃物を投入する燃料投入部と、上記立型炉内に設けられた複数の二次空気噴出孔を有する中空の火格子と、該火格子より上方において上記立型炉と接続する1次空気供給管と、該1次空気供給管の下方で上記立型炉又は上記火格子に接続する2次空気供給管と、上記火格子の下部において上記立型炉と接続する3次空気供給管と、火格子の下部において上記立型炉と接続する高温燃焼ガス排気管と、上記立型炉の底部に設けられた灰溜とを備え、かつ、火格子より上部の側壁が鉛直面に対し下向きの広がり勾配を持って形成されており、上記高温燃焼ガス排気管が誘引通風機を介して連結されて煙突に連結し、ジャケット空気循環管が1次空気供給管、2次空気供給管及び3次空気供給管と接続していることを特徴とする、高温燃焼ガス発生装置。
 前記燃焼ガス排気供給管を前記立型炉の底部に下向きに設けることを特徴とする、請求の範囲1又は6に記載の高温燃焼ガス発生装置。
 前記灰溜の中央部近傍に灰溜開放部を設け、該灰溜開放部に高温燃焼ガス排気管を連接したことを特徴とする、請求の範囲7に記載の高温燃焼ガス発生装置。
 請求の範囲1又は6に記載の高温燃焼ガス発生装置の高温燃焼ガス排気管に燃焼ガス処理装置を連接し、燃焼ガスを植物栽培ハウス内へ補給することを特徴とする、燃焼ガス利用装置。
 請求の範囲1又は6に記載の高温燃焼ガス発生装置の高温燃焼ガス排気管に燃焼ガス処理装置と、燃焼ガスの炭酸ガス濃度を濃縮する燃焼ガス処理装置とを連接し、燃焼ガスを植物栽培ハウス内へ補給することを特徴とする、燃焼ガスの利用装置。
 前記燃焼ガス処理装置の吸着剤カラムが主として多孔質吸着剤の組み合わせから構成されることを特徴とする、請求の範囲9または10に記載の燃焼ガスの利用システム。
 バイオマス系可燃物を完全燃焼させて得られた燃焼ガスの排気系統に、燃焼ガス中の微量の硫黄酸化物、塩化水素または窒素酸化物などの有害成分を低減または除去する燃焼ガス処理装置を付属し、該処理済み燃焼ガスを栽培植物成長促進剤として植物栽培ハウス内へ補給する補給装置を有することを特徴とする、燃焼ガスの利用システム。
 バイオマス系可燃物を完全燃焼させて得られた燃焼ガスの排気系統に、燃焼ガス中の微量の硫黄酸化物、塩化水素または窒素酸化物などの有害成分を低減または除去するとともに、該燃焼ガスの炭酸ガス濃度を濃縮する燃焼ガス処理装置を付属し、該処理済み燃焼ガスを栽培植物成長促進剤として植物栽培ハウス内へ補給する補給装置を有することを特徴とする、燃焼ガスの利用システム。
 前記燃焼ガス処理装置が主として多孔質吸着剤の組み合わせから構成されることを特徴とする、請求の範囲12または13に記載の燃焼ガスの利用システム。
Description:
バイオマスからの高温燃焼ガス 生装置及び燃焼ガスの利用装置

 本発明は、固形のバイオマス系資源を燃 として助燃料なしに高温で完全燃焼させる とによってクリーンな高温燃焼ガスを生成 せる高温燃焼ガス発生装置及び燃焼ガスの 用装置に関する。

 建築廃材や間伐材、乾燥状態の各種植物 どのバイオマス資源を粗く破砕する程度の 態で燃焼ガス発生装置に投入し、これを完 燃焼させてクリーンな高温燃焼ガスを発生 せることができれば、賦存量の大きな再生 能型エネルギー資源から有用性の高い熱エ ルギーを取り出すことが可能になる。この 題を解決する手段として、例えば、本発明 らの発明による特許文献1に示された縦型の 下向移動床式炉の技術がある。

 この技術は、高温燃焼ガス発生装置炉頂 に原料投入口及び空気吹き込み口、下部に 格子を設置して炉頂部より原料を投入し、 格子付近で補助燃焼装置により着火した後 空気を含有する高温ガスを誘引通風機及び/ 又は煙突のドラフト効果により上から下へ通 過させ、火格子の上方で乾燥、揮発(ガス化) 燃焼及び固定炭素燃焼をスムーズに行うも である。

 また、高温燃焼ガス発生装置はバイオマ ガスを燃料とした高温の熱を供給すること 第1の目的とするが、発生した高熱の燃焼ガ スを熱源以外に利用できる潜在的な可能性が ある。例えば、燃焼ガス排気中に含まれる炭 酸ガスの利用である。燃焼排気ガスの全量ま たは一部分をグリーンハウス植物栽培の成長 促進やアルカリ排水の中和剤などに利用でき る高品質のガスとすることがその一例である 。

 植物の温室栽培において、植物は炭酸ガ 濃度の上昇によって成長速度が20%以上促進 れる場合が多いことが知られている。炭酸 スを温室に供給するために、プロパンガス 灯油を燃料にしてクリーンで炭酸ガスが10% 度含まれる燃焼ガスを作り、これをグリー ハウス内へ供給するようにしている。しか 、これは植物成長促進のために化石燃料を 焼させて炭酸ガスを発生させるものであり 環境上、社会的に好ましくない。また、同 目的で、産業用に製造され市場に供給され いる炭酸ガスボンベを用いて、グリーンハ ス内に補給することも行われている。しか 、この方法では、市場価値の高い高純度の 酸ガスを数100乃至1000ppmに希釈して用いるも のであって、品質と用途の間に大きなギャッ プがあり費用も上昇する。

特開2006-300501公報

 エネルギーの利用を再生型エネルギーへ フトしていくために、建築廃材や間伐材、 燥状態の各種植物などのバイオマス系資源 安価でクリーンな高温熱エネルギーとして 用できる技術が求められている。そのため 、これらのバイオマス系資源を粗く破砕す 程度の固形状態で燃焼し、ダイオキシンな 有害ガスが発生するリスクを持たずにクリ ンに完全燃焼させて1000℃を超える高温熱ガ スを得ることのできる小規模分散型装置技術 の確立が望まれる。しかし、従来の技術はま だ性能面で十分ではなく、原料の燃えカスに よる燃焼経路の閉塞や燃焼空気の十分かつ適 切な供給などに関して改良すべき課題がある 。また、燃焼装置から得られる燃焼ガスを単 に熱供給に利用するだけでなく、燃焼排気ガ ス中の炭酸ガスを一部の産業に利用できる品 質に変換できる装置構成が望まれている。

 第7図は、本発明者らによって創作され、 実施されている従来の高温燃焼ガス発生装置 の概略構造図である。燃焼炉601はシャフト炉 形式の固定床であり、燃焼炉下部に火格子603 が設けられている。燃料となるバイオマスは 10cm程度のチップを適性形状とし、これを燃 炉601の頂部の燃料投入部627から投入する。

 燃焼用の空気が、上部より、1次空気供給 管606、火格子603近傍の2次空気供給管607、火 子603の下部にある3次空気供給管608から供給 れる。燃焼炉601内の空気または燃焼ガスの れは、高温燃焼ガス排気管609から燃焼ガス 後設される誘引通風機(図示せず)によって 突(図示せず)へ誘引されている。したがって 、燃焼炉601内の空気または燃焼ガスの流れは 、下向流となっている。この方式によって、 燃焼炉内の燃焼は火格子603の上部近傍で最高 燃焼温度に達し、また、幾らかの可燃ガスを 含んだ燃焼ガスが火格子下の底部燃焼室611に おいて、3次空気供給管108によって供給され 空気によってクリーンにかつ完全燃焼を達 する。

 このとき発生する高温燃焼ガスのガス性状 クリーン度を次の例で示す。
   酸素(O 2 )      4.2%
   二酸化炭素(CO 2 ) 14.6%
   塩化水素(HCl)  430ppm
   硫化水素(H 2 S)   120ppm
   炭化水素(C m H n )  0%
   一酸化炭素(CO)  0%
   ダイオキシン     検出限界以下
   燃焼温度       1220℃

 しかし、この燃焼装置は、立型炉側壁で ブリッジ現象が生じ易く、炉底部へ向けて 原料の移動が滞る場合があり、メンテナン や燃焼残渣詰まりの観点から改善が求めら ている。

 本発明の目的は、第7図に示される従来の燃 焼装置に比べ、投入されたバイオマスを燃焼 炉内で円滑に移動させ、かつバイオマスの燃 焼状態をより完全な状態に安定させて燃焼す る高温燃焼ガス発生装置と、この装置から発 生した燃焼ガスの効果的な利用装置を提供す ることである。
 本発明者らは、バイオマスの乾燥、揮発(ガ ス化)、燃焼及び固定炭素燃焼におけるバイ マスの上昇ベクトルを抑えるように、移動 内を下降する空気の流れを形成することで 気が装置内の横断面全体にわたって広がり 均一に流下するようになり、安定した可燃 ス化、燃焼が継続されることがわかり本発 を完成するに至った。

 本発明の高温ガス発生装置は、立型炉と 型炉に誘引通風機を介して連結する煙突と らなり、立型炉は上部に設けられたバイオ ス系可燃物を投入する燃料投入部と、立型 内に設けられた複数の二次空気噴出孔を有 る中空の火格子と、火格子より上方におい 立型炉と接続する1次空気供給管と、1次空 供給管の下方で立型炉又は火格子に接続す 2次空気供給管と、火格子の下部において立 炉と接続する3次空気供給管と、火格子の下 部において立型炉と接続する高温燃焼ガス排 気管と、立型炉の底部に設けられた灰溜とを 備え、かつ、火格子より上部の側壁が鉛直面 に対し下向きの広がり勾配を持って形成され ており、高温燃焼ガス排気管が誘引通風機を 介して連結されて煙突に連結することを特徴 とする。

 本発明の別の構成によれば、高温ガス発 装置は、立型炉と立型炉に誘引通風機を介 て連結する煙突とからなり、立型炉は炉側 をジャケットで囲繞して形成した空間部と ジャケットに接続するジャケット空気供給 と、ジャケットに接続するジャケット空気 環管と、立型炉の上部に設けられたバイオ ス系可燃物を投入する燃料投入部と、立型 内に設けられた複数の二次空気噴出孔を有 る中空の火格子と、火格子より上方におい 立型炉と接続する1次空気供給管と、1次空 供給管の下方で立型炉又は火格子に接続す 2次空気供給管と、火格子の下部において立 炉と接続する3次空気供給管と、火格子の下 部において立型炉と接続する高温燃焼ガス排 気管と、立型炉の底部に設けられた灰溜とを 備え、かつ、火格子より上部の側壁が鉛直面 に対し下向きの広がり勾配を持って形成され ており、高温燃焼ガス排気管が誘引通風機を 介して連結されて煙突に連結し、ジャケット 空気循環管が1次空気供給管、2次空気供給管 び3次空気供給管と接続していることを特徴 とする。

 本発明の燃焼ガス利用装置の第1の態様では 、
 高温燃焼ガス発生装置と、高温燃焼ガス排 管に燃焼ガス処理装置を連接し、燃焼ガス 植物栽培ハウス内へ補給することを特徴と る。ここで、高温燃焼ガス発生装置は、立 炉と立型炉に誘引通風機を介して連結する 突とからなり、立型炉は上部に設けられた イオマス系可燃物を投入する燃料投入部と 立型炉内に設けられた複数の二次空気噴出 を有する中空の火格子と、火格子より上方 おいて立型炉と接続する1次空気供給管と、 1次空気供給管の下方で立型炉又は火格子に 続する2次空気供給管と、火格子の下部にお て立型炉と接続する3次空気供給管と、火格 子の下部において立型炉と接続する高温燃焼 ガス排気管と、立型炉の底部に設けられた灰 溜とを備え、かつ、火格子より上部の側壁が 鉛直面に対し下向きの広がり勾配を持って形 成されて、高温燃焼ガス排気管が誘引通風機 を介して連結されて煙突に連結することを特 徴とする。

 本発明の燃焼ガス利用装置の第2の態様では 、
 立型炉と立型炉に誘引通風機を介して連結 る煙突とからなり、立型炉は炉側壁をジャ ットで囲繞して形成した空間部と、ジャケ トに接続するジャケット空気供給管と、ジ ケットに接続するジャケット空気循環管と 立型炉の上部に設けられたバイオマス系可 物を投入する燃料投入部と、立型炉内に設 られた複数の二次空気噴出孔を有する中空 火格子と、火格子より上方において立型炉 接続する1次空気供給管と、1次空気供給管 下方で立型炉又は火格子に接続する2次空気 給管と、火格子の下部において立型炉と接 する3次空気供給管と、火格子の下部におい て立型炉と接続する高温燃焼ガス排気管と、 立型炉の底部に設けられた灰溜とを備え、か つ、火格子より上部の側壁が鉛直面に対し下 向きの広がり勾配を持って形成され、高温燃 焼ガス排気管が誘引通風機を介して連結され て煙突に連結し、ジャケット空気循環管が1 空気供給管、2次空気供給管及び3次空気供給 管と接続していることを特徴とする。

 上述の燃焼ガス利用装置は、また、高温 焼ガス発生装置の高温燃焼ガス排気管に燃 ガス処理装置と、燃焼ガスの炭酸ガス濃度 濃縮する燃焼ガス処理装置とを連接し、燃 ガスを植物栽培ハウス内へ補給することを 徴とする。

 本発明の高温ガス発生装置により、原料 詰まりなくスムーズに連続的に投入しつつ 質な完全燃焼を達成できるのでメンテナン や燃焼残渣を少なくすることが可能である また建築廃材や間伐材、乾燥状態の各種植 などのバイオマス資源を粗く破砕する程度 固形状態で投入し、且つ有害ガスが副生し いかたちで完全燃焼させ、クリーンで高温 熱ガスを発生させることが可能である。す わち、本発明の高温ガス発生装置により、 イオマス原料は効率よく燃焼するため、発 する燃焼ガスは温度が高くクリーン状態と るので、燃焼ガスを高温熱供給としてだけ なく、温室ハウス内の植物成長促進剤やア カリ排水の中和剤に利用できるようになる

高温燃焼ガス発生装置の第1の実施形態 に関わる概略構造図である。 高温燃焼ガス発生装置の第2の実施形態 に関わる概略構造図である。 高温燃焼ガス発生装置の第3の実施形態 に関わる概略構造図である。 高温燃焼ガス発生装置第4の実施形態に 関わる概略構造図である。 高温燃焼ガス発生装置を用いたバイオ スガス化装置に関わる全体構成例である。 本発明の高温燃焼ガス発生装置と燃焼 気処理装置とグリーンハウスとを組み合わ た高温燃焼ガスの利用装置の概略構成図で る。 従来の高温燃焼ガス発生装置の概略構 図である。

符号の説明

 101‥‥高温燃焼ガス発生装置; 102‥‥立 炉; 103‥‥火格子; 104‥‥二次空気噴出孔;  105‥‥バイオマスチップ; 106‥‥1次空気供 給管; 107‥‥2次空気供給管; 108‥‥3次空気 給管; 109‥‥高温燃焼ガス排気管; 110‥‥ 気供給制御装置; 111‥‥底部燃焼室; 112‥ 灰溜; 113‥‥空気供給管; 120‥‥炉側壁; 1 21‥‥中空突起; 122‥‥二次空気噴出孔; 123 ‥2次空気供給管; 124‥‥高温燃焼ガス排気 管; 125‥‥灰溜り開放部; 127‥‥燃料投入部 ; 128‥‥ジャケット; 128a‥‥空間部; 129‥ ジャケット空気循環管; 201‥‥ガス化反応 置; 202‥‥1次ガス化反応室; 203‥‥2次ガス 化反応管; 204‥‥スクリューフィーダ; 205‥ ‥粗粉砕バイオマス; 206‥‥粗粉併走ガス;  207‥‥生成ガス・燃料ガス; 208‥‥粗粉ホッ パー; 210‥‥多孔板; 211‥‥断熱材; 212‥‥ 耐熱隔壁; 213‥‥ガス化剤; 214‥‥灰出し口 ; 215‥‥燃焼ガス; 301‥‥廃熱ボイラ; 302‥ ‥反応水; 303‥‥過熱水蒸気; 305‥‥誘引通 風機; 307‥‥煙突; 308‥‥ガス化剤代替ガス (二酸化炭素); 401‥‥熱交換器; 402‥‥サイ ロン; 403‥‥スクラバー; 404‥‥押込通風 ; 405‥‥燃料ガスタンク; 501‥‥ボイラ; 5 02‥‥冷却器; 503‥‥燃焼ガス処理装置; 504 ‥前処理スクラバー; 505a‥‥吸着剤カラム A; 505b‥‥吸着剤カラムB; 506‥‥ガス分配ヘ ッダー; 507‥‥グリーンハウス; 508‥‥蒸気 (温水); 509‥‥燃焼ガス; 510‥‥煙突; 511‥ 植物成長促進剤

 以下、図面に基づき、本発明の幾つかの実 の形態を詳細に説明する。
 <第一実施形態>
 第1図は、本実施形態の立型炉を示す図であ る。
 本発明の高温燃焼ガス発生装置の第一実施 態は、立型炉102と該立型炉102に誘引通風機3 05を介して連結する煙突(図5では307、図6では5 10で示す)とからなり、上記立型炉102は上部に 設けられたバイオマス系可燃物を投入する燃 料投入部127と、上記立型炉102内に設けられた 複数の二次空気噴出孔104を有する中空の火格 子103と、該火格子103より上方において上記立 型炉102と接続する1次空気供給管106と、上記 格子103及び1次空気供給管の下方で上記立型 に接続する2次空気供給管107,123と、上記火 子103の下部において上記立型炉102と接続す 3次空気供給管108と、火格子103の下部におい 上記立型炉102と接続する高温燃焼ガス排気 109と、上記立型炉102の底部に設けられた灰 112とを備え、かつ、火格子103より上部の側 が鉛直面に対し下向きの広がり勾配を持っ 形成されて、上記高温燃焼ガス排気管109が 引通風機305(図5参照)を介して連結されて煙 307,510に連結することを特徴とする高温燃焼 ガス発生装置を示す。

 ここで、立型炉102の炉側壁120は、炉側壁 積の60%以上にわたって、炉側壁120が鉛直面 対し下向きの広がり勾配αを持って形成さ ていることが望ましい。勾配αは、限定され るものではないが、好ましくは、2度から15度 の範囲である。

 立型炉102の炉側壁120が鉛直面に対し2度以 上の下向き末広がり勾配を有することにより 、投入された原料が炉側壁120に付着堆積して ブリッジ現象を招来する問題が解消される。 また、下向き末広がり勾配を形成する炉側壁 120が鉛直面に対してなす角度を15度以下に抑 られているので、原料が上から下へ順次移 する。したがって、原料が乾燥状態、揮発( ガス化)状態、燃焼状態及び固定炭素燃焼状 と効率的に変化するので、燃焼が効率的に められ、高温燃焼ガス発生装置としての機 が十分に維持される。

 上記構成によれば、安い加工コストで得 れる建築廃材等のバイオマスは小片のまま 内へ投入され、ダウンドラフトの気流と同 向きに上から下へ順次移動し、1次空気供給 管106、2次空気供給管107,123、3次空気供給管108 から供給される空気によって、乾燥と燃焼が 順次効率よく進行する。特に、立型炉102に接 続する2次空気供給管123から供給される空気 バイオマスを分散させるので、火格子103上 バイオマスが固まって積層することを防ぐ とになる。また高温の火炎にさらされる火 子103を冷却する効果もあり、表面温度が下 られることで火格子の機械的な耐久性が保 れる。3次空気供給管から供給される空気は バイオマスの燃焼効率を高めるのみならず 高温燃焼ガス排気管109に流れ込む燃焼ガス 温度を調整することにもなる。このように て、燃焼温度は800℃を十分に超え多くは1000 ℃を超えるため、ダイオキシンの発生リスク が排除される。

 なお、本実施形態では、火格子103は、立 炉102の底部に設けられた灰溜112より上方に 置されている。1次空気供給管106は、火格子 103より上方の位置で立型炉102の炉側壁120に接 続して立型炉102に空気供給管113から空気を供 給し、2次空気供給管107は、火格子103近傍の 側壁120に接続しており、2次空気供給管123は 火格子103に接続して立型炉102に空気供給管1 13から空気を供給する。3次空気供給管108は、 火格子103より下方かつ灰溜112より上方の位置 で立型炉102の炉側壁120に接続して立型炉102に 空気供給管113から空気を供給する。また、1 空気供給管106、2次空気供給管107,123及び3次 気供給管108を立型炉102と接続する前に、空 供給管113の途中に空気予熱器を設け、供給 る空気を予め加熱しておいてもよい。

 以上述べたように、本発明の高温燃焼ガ 発生装置は、一般に利用し難いかたちのバ オマス原料を高温且つクリーンな燃焼ガス 転換して各種ボイラの代替燃料として利用 ることを可能にし、さらに、外熱型バイオ スガス化装置の外熱供給源とするなど活用 幅を広げ、バイオマス資源利用の道を広く くことを可能にする。

 <第二実施形態>
 第2図に第二実施形態の立型炉を示す。
 第一実施形態と異なる点は、火格子103の形 である。本実施形態において、火格子103は 表面に複数の二次空気噴出孔104,122を配した 角錐形または円錐形の中空突起121を有し、頂 点を上向きに配して立型炉102に設けられてい る。なお、火格子103は、その内側に空気通路 を備える構造を有しており、例えば全体を中 空構造としてもよい。また、火格子103には、 2次空気供給管107が接続している。

 実施形態2において、1次空気供給管、2次 気供給管及び3次空気供給管は、上記実施形 態1と同じく立型炉102に設けられ、好ましく 、立型炉102に接続する前に、空気供給管113 途中において予熱器と接続している。

 上記構成によれば、円錐形または角錐形 中空突起121が火格子上の炉中央部に存在す ため、上方から落下してきた原料は炉中央 を避けてその周囲に分散することになる。 た、堆積する原料の中央に向けて2次空気供 給管107,123の複数の2次空気噴出孔104、122から 気が供給されるために、原料の隅々にまで 気が供給されて燃焼状態がより完全で安定 たものになる。

 <第三実施形態>
 第3図は、第三実施形態の立型炉を示す。
 立型炉102と立型炉102に誘引通風機305(図5参 )を介して連結する煙突(図5では307、図6では5 10で示す)とからなり、立型炉102は炉側壁120の 外側をジャケット128で囲繞して形成した空間 部128aと、ジャケット128に接続するジャケッ 空気供給管113と、ジャケット128に接続する ャケット空気循環管129と、立型炉102の上部 設けられたバイオマス系可燃物を投入する 料投入部127と、立型炉102内に設けられた複 の二次空気噴出孔104,122を有する中空の火格 103と、火格子103より上方において立型炉102 接続する1次空気供給管106と、1次空気供給 106の下方で立型炉102及び火格子103に接続す 2次空気供給管107,123と、火格子103の下部にお いて立型炉102と接続する3次空気供給管108と 火格子103の下部において立型炉102と接続す 高温燃焼ガス排気管124と、立型炉102の底部 設けられた灰溜112とを備え、かつ、火格子10 3より上部の炉側壁120が鉛直面に対し下向き 広がり勾配を持って形成され、高温燃焼ガ 排気管124が誘引通風機305を介して連結され 煙突(図5では307、図6では510で示す)に連結し ジャケット空気循環管129が1次空気供給管106 、2次空気供給管107及び3次空気供給管108と接 していることを特徴とする。なお、1次空気 供給管106、2次空気供給管107及び3次空気供給 108は、空間部128aを貫通して立型炉102と接続 している。

 第三実施形態では、立型炉102の外周にジャ ット128が設けられ、空間部128aが形成されて いる。ジャケット128には、ジャケット空気供 給管113が接続されている。空間部128aは、ジ ケット空気供給管113から供給される空気を 熱するために設けられているので、立型炉10 2の下部に接続されている。また、ジャケッ 128の上部にはジャケット空気循環管129が接 されて、ジャケット空気循環管129は、1次空 供給管106、2次空気供給管107及び3次空気供 管108に接続している。
 上記の構成により、燃焼用の空気は、ジャ ット128に接続するジャケット空気供給管113 ら空間部128aに導入され、空間部128a内にお て立型炉102から発生する燃焼熱によって加 されて、ジャケット空気循環管129に流れる そして、加熱された空気は、ジャケット空 循環管129に接続した1次空気供給管106、2次空 気供給管107及び3次空気供給管108からそれぞ 立型炉102に供給される。
 ジャケット128と空間部128aにより、立型炉102 からの熱放散が減少し、また供給空気温度の 上昇により立型炉102での燃焼温度が上昇する 。なお、空気の一部のみをジャケットに通す ことでも良い。例えば、2次空気のみをジャ ットに通すなど、配分は自由に選択し得る 上記構成によって、前述した予熱の効果が られるとともに、大気への放射熱を防止し 設備の簡素化と設置スペースが節約できる

 <第四実施形態>
 図4は、燃焼ガス排気口を炉本体の底部に下 向きに設けることを特徴とする第四実施形態 を示す。すなわち、灰溜112の中央部近傍に灰 溜開放部125を設け、灰溜開放部125に高温燃焼 ガス排気管124を連接することで、燃焼ガスを 灰溜112の下方から取り出しできる構造とした ものである。

 実施形態1~3と異なり、高温燃焼ガス排気 124が立型炉102の中心軸近傍に位置するため ダウンドラフトのガス流れが炉中心軸を中 に軸対象となり、流れの偏りがなくなる。 たがって、立型炉102における燃焼状態が軸 象の均一な状態になり、燃焼状態と排気の れが改善される。その結果、火格子上部の 焼状態を偏らせる悪影響が発生せずに理想 な燃焼状態を実現することができるので、 層有利な高温燃焼ガス発生装置が提供でき 。

 <第五実施形態>
 図5は、第五の実施形態に係る高温燃焼ガス 発生装置を用いたバイオマスガス化装置の全 体構成例である。
 バイオマス破砕燃料を高温燃焼ガス発生装 101で燃焼し、900℃を超える高温でクリーン 燃焼ガスを発生させ、この燃焼ガスを高温 焼ガス排気管109を介して、ガス化反応装置2 01へ送り、ガス化反応装置201内の1次ガス化反 応室202とこれに連結されている2次ガス化反 管203を外壁面から加熱する。

 また、1次ガス化反応室202へは燃焼ガスを 利用して廃熱ボイラ301で発生させた反応水302 の過熱水蒸気303を底部から供給する。1次ガ 化反応室202の上部から、ガス化原料となる 粉砕バイオマス205をスクリューフィーダ204 ら落下供給する。1次ガス化反応室202の内部 は粗粉砕バイオマス205とガス化剤としての 熱水蒸気がガス化反応室壁からの輻射熱を 学反応熱として吸収し、水蒸気改質反応に ってガス化が行われる。このとき、ガス化 応に触媒は使用しない。

 ガス化反応装置201の外壁の内面は断熱材2 11で囲われている。ガス化反応装置201内には バイオマスの1次ガス化反応室202とこれに連 結された2次ガス化反応管203が設けられてお 、粗粉ホッパー208より粗粉砕バイオマス205 スクリューフィーダ204によって上部から落 供給される。一方、1次ガス化反応室202の底 から、廃熱ボイラ301によって反応水302を加 して得られた過熱水蒸気303がバイオマスの ス化剤213として供給される。

 1次ガス化反応室202では粗粉砕バイオマス205 とガス化剤213とが該反応室壁からの熱ふく射 によって化学反応を起こし、H 2 、CO、CH 4 、C 2 H 4 、CO 2 などの生成ガス207を生成する。
 ここで、1次ガス化反応室202内の下部中間位 置にセラミックスフォーム材またはパンチン グ銅板材などによる多孔板210が設けられてお り、粗粉砕バイオマス205中の略3mm以上の粗粒 は該多孔板上に止まって長秒時間でガス化反 応が進む。1次ガス化反応室202でガス化され 生成ガスは若干のすす・タールを残すこと あるため、2次ガス化反応管203に送り、すす タールの残分をガス化剤によって再分解・ ス化させ、クリーンな生成ガスに仕上げて 燃料ガスとして利用に供する。

 1次ガス化反応室202と2次ガス化反応管203 熱ふく射遮断を目的とした耐熱隔壁212で区 られ、1次ガス化反応室202の周囲を高温に維 する。高温燃焼ガスは、まず1次ガス化反応 室202を加熱し、その次に2次ガス化反応管203 加熱する。2ガス化反応管203の温度は反応室2 02よりも若干温度が低くて良いので、生成ガ の水素成分を増やすために反応室202の温度 より高く維持したいときにとくに効果があ 。

 ガス化反応室で発生した生成ガス207はタ ル・すすのガス化反応をさらに進めるため 2次ガス化反応管203へ送られ、ここでさらに 反応させたのち、燃料ガスタンク405へ送られ る。なお、2次ガス化反応管203と燃料ガスタ ク405の間には、廃熱回収の熱交換器401、灰 すすの除去用のサイクロン402、残分水蒸気 去用の水スプレ・スクラバー403、燃料ガス ンク405へ生成ガス(燃料ガス)207を送る押込送 風機404が設けられている。

 燃料ガスタンク405に貯えられた生成ガス2 07および押込通風機から直接送られる生成ガ 207は、エンジン発電、タービン発電、石油 替燃料ガス、化学合成原料合成ガスなど高 質な燃料ガスとして利用される。一方、ガ 化反応炉でガス化反応に利用された高温燃 ガスは、廃熱ボイラ301で過熱水蒸気を発生 せたあと誘引通風機305によって煙突307より 気に放出されるが、大気放出の前にさらに を再利用してもよい。

 <第六実施形態>
 図6は、高温燃焼ガス発生装置に温室栽培用 のグリーンハウスを組み合わせた概略構成図 である。図6に示すように、高温燃焼ガスの はボイラ501で熱交換(熱回収)され蒸気または 温水を発生する。熱交換後の燃焼ガスはさら に冷却器502により温度を下げられ、燃焼ガス 処理装置503に送られる。

 燃焼ガス中の微量成分である硫黄酸化物 塩化水素、あるいは窒素酸化物を十分許容 きる濃度まで低減すれば、人が長時間働く リーンハウス内に直接補給することが可能 なる。また、燃焼ガス中には炭酸ガス濃度 10%程度含まれているので、ハウス内の炭酸 ス濃度を数百ppm上げる目的を果たすことが 能となる。さらに、この場合、原料自体が 生可能型エネルギーであるので、地球温暖 対策としても好ましい。

 本発明の高温燃焼ガス発生装置に、燃焼 スに含まれる微量の硫黄酸化物、塩化水素 たは窒素酸化物などの有害成分を低減また 除去する燃焼ガス処理装置を付属させ、処 済みの燃焼ガスを栽培植物成長促進剤とし 植物栽培ハウス内へ補給することが可能と る。

 燃焼ガスは、燃焼ガス処理装置503の中で 硫黄酸化物と塩化水素などを前処理スクラ ー504で予備的に洗い落としたあと、多孔質 着剤が充填された一対の吸着剤カラム505a、 505bを吸着ニーズに応じて複数対組み合わせ 構成されたシステムへ導入される。ここで 硫黄酸化物、塩化水素および窒素酸化物な の微量有害成分をさらに吸着除去しつつ、 酸ガスを選択的に吸着再生する。炭酸ガス 外の成分が系外へ失われるので、高濃度の 酸ガスが得られて製品ラインへ送られる。 こで得られた製品ガスは植物成長促進剤511 してガス分配ヘッダー506を経由してグリー ハウス507の空気中に補給される。例えば、 給前のハウス内炭酸ガス濃度370ppmは補給後 最大1000ppmに増強される。

 高温燃焼ガスにはSO 2 約100ppm、HCl約200ppm、NO X 約200ppmが含まれるが、排気処理の後、植物成 長促進剤511としては、SO 2 が約10ppm、HClが約20ppm、NO X が約20ppmに低減される。

 一方、炭酸ガス濃度は高温燃焼ガス中に10vo l%含まれていたものが、植物成長促進剤511と ては炭酸ガスのみ選択的に濃度60vol%に濃縮 れている。これがグリーンハウス内で最大1 000ppm(0.1%に相当)に、すなわち600倍に希釈され る。その結果、計算上、SO 2 が0.016ppm、HClが0.03ppm、NO X が0.03ppmとなり、人に対しても十分に安全で る。植物は、炭酸ガス濃度が通常の370ppm程 から1000ppm以上になれば成長速度が1.25倍程度 速まると言われており、本発明によって、バ イオマスのような再生可能型資源を用いて高 温熱供給と同時に栽培植物の成長を著しく促 進させることが可能になる。

 上記構成によれば、炭酸ガス濃度を処理 の10%程度に対して2倍以上、言い換えれば20% 以上の濃度、好ましくは50%以上の濃度に上げ るので、ハウス内の炭酸ガス濃度を上げるた めに補給すべきガス流量を半分以下にするこ とが可能となるだけでなく、ハウス内への硫 黄酸化物、塩化水素または窒素酸化物の侵入 量を大幅に低減して人への安全性をさらに確 かなものにすることができる。

 なお、燃焼ガス処理装置503の吸着剤カラ 505a,505bに導入している吸着剤は、主として 孔質吸着剤の組み合わせから構成される。

 以上述べたように、高温燃焼ガス処理装 をグリーンハウスと組み合わせることによ て、バイオマス資源を燃焼した燃焼ガスを 物の成長促進に必要な炭酸ガスの供給に利 することが可能になる。

 本発明によれば、建築廃材や間伐材、乾 状態の各種植物などを粗く破砕する程度の 形状態で投入し、有害ガスを副生せずに完 燃焼させ、高温の熱ガスを発生させること できるので、再生可能型エネルギー資源か 有用性の高い熱エネルギーを効果的に取り すことが可能になる。また、同時に燃焼ガ 中の炭酸ガスを有効利用できるようになる