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Patent Searching and Data


Title:
HOLDER AND CONVEYING METHOD FOR STRAIGHT NEEDLE-SHAPED EXTREMELY THIN TOOLS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001442
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a holder for holding rod-shaped members of mixed kinds of directivity in a common direction and at an equal interval. When a plurality of needle-shaped extremely thin tools (A) arranged to have their one-end sharp tips (1a) and other-end blunt tips (1b) mixed are directionally rearranged and held, elastic members (12) are individually arranged on the two longitudinal end sides and are brought so closer to each other that the sharp tips (1a) pierce the elastic members (12). After this, these elastic members (12) are separated to divide the needle-shaped extremely thin tools. The elastic members are directionally rearranged by separating the needle-shaped extremely thin tools from the elastic members. Then, the needle-shaped extremely thin tools are fed to jigs (13) thereby to set their intervals to a predetermined value. The holder (20) is arranged to confront the sharp tips protruding from the jigs. These jigs (13) and the holder (20) are brought so close to each other as to pierce each other so that the needle-shaped extremely thin tools are held to have the sharp tips (1a) and the blunt tips (1b) arranged in the holder.

Inventors:
MASHIKO MASAKI (JP)
MATSUTANI KANJI (JP)
FUKUDA MASATOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/062843
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MANI INC (JP)
MASHIKO MASAKI (JP)
MATSUTANI KANJI (JP)
FUKUDA MASATOSHI (JP)
International Classes:
B21G1/00; A61B17/06
Foreign References:
JPH03118050A1991-05-20
JP2007175272A2007-07-12
Attorney, Agent or Firm:
NAKAGAWA, Hiroyuki et al. (5-21 Toranomon 2-chome,Minato-k, Tokyo 01, JP)
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Claims:
所定数の直針状極細器具を保持し且つ搬送するために前記所定数の直針状極細器具を刺入した保持体であって、所定数の直針状極細器具を並べて刺入し得る長さと少なくとも尖端を刺入し得る幅と厚さを有し、且つ直針状極細器具を刺入させたとき、刺入した直針状極細器具を保持し得る弾性と形状保持性を有する保持部材に、所定数の直針状極細器具を略一定の間隔と姿勢に保持して刺入して構成したことを特徴とする直針状極細器具の保持体。
所定数の針状器具又は直針状極細器具を並べた姿勢を維持しつつ搬送する方法であって、所定数の針状器具又は直針状極細器具を並べて刺入し得る長さと少なくとも尖端を刺入し得る幅と厚さを有し、且つ針状器具又は直針状極細器具を刺入させたとき、刺入した針状器具又は直針状極細器具を保持し得る弾性と形状保持性を有する保持部材に、所定数の針状器具又は直針状極細器具を略一定の間隔と姿勢に保持して刺入して構成した保持体を、吸着部材によって吸着して、又は把持部材によって把持して、又は押圧部材によって押圧して、又は落下部材に沿って落下させて、搬送することを特徴とする針状器具又は直針状極細器具の搬送方法。
 
Description:
直針状極細器具の保持体及び搬 方法

 本発明は、一端が切刃を有する鋭い尖端 して形成され且つ他端が鈍い鈍端として形 された極く細い直針状器具を略一定の間隔 姿勢で所定数保持した保持体と、この保持 を利用して所定数の針状器具又は直針状極 器具を搬送する搬送方法に関するものであ 。

 外科用の縫合針は、一方側の端部が生体 織を刺通するために鋭い尖端として形成さ 、他方側の端部は縫合糸を取り付けるため 穴を設けた鈍端として形成されている。縫 針は縫合すべき組織に応じて、断面が丸型 は長方形等で一端が尖端として形成される のの切刃は形成されない縫合針や、断面が 角形或いは五角形で一端が尖端として形成 れると共に該尖端を頂点とした切刃が形成 れた縫合針が提供されている。このような 合針は縫合すべき部位に応じて異なる太み 有するものが提供され、最も細いものは0.02 5mm程度であり、最も太いものでも1.60mm程度で ある。

 また外科用或いは眼科用等のナイフは、 方側の端部に生体組織を刺通し或いは切開 るための鋭い切刃が形成され、他方側の端 はハンドルを取り付けるために鈍端として 成されている。ナイフは、使用部位、使用 法等によって種種の形態のものが提供され 微細手術を行う眼科ナイフでは、厚み0.25mm 幅3.0mm程度である。

 上記の如く、縫合針やナイフは一端が尖 として形成されると共に他端が鈍端として 成された極めて細い針状の器具(針状器具) して構成されている。この針状器具は、ス ンレス鋼の線材や鋼線或いはピアノ線等の 材を目的の針状器具の長さに対応させて切 した棒状の材(直針状極細器具)を用いて製造 される。

 例えば、目的の針状器具が縫合針である 合、棒状の材の一方の端部側をプレス加工 て鋭い端部と丸,三角,四角等の断面を持っ 先細状に成形すると共に、他方側の鈍い端 の端面に縫合糸を取り付けるための盲穴や ネ孔を形成し、次いで、プレス加工した部 に研磨加工を施すことで、鋭い尖端や該尖 に連続した切刃を形成して中間材を構成し その後、中間材を湾曲成形して縫合針を構 している。

 また針状器具がナイフである場合、棒状 材の一方の端部側をプレス加工して扁平に た後、研磨加工して刃部を成形すると共に 他方側の端部にハンドルを取り付けるため 所定の加工を行い、その後、ハンドルを取 付けてナイフを構成している。

 上記の如き針状器具を製造する過程に於 て、材料となる線材を目的の針状器具の長 に対応させて切断した棒状の材(直針状極細 器具)は単なる棒材であり、方向性を持つこ はない。しかし、棒状の材の一方の端部側 加工した時点で、この材には鋭い端部と鈍 端部とからなる方向性、及び角針等におい は断面の方向性が付与される。例えばプレ 加工は棒状の材を1本毎に把持して行われ、 レス加工後、棒状の材は把持を解除されて 辺に落下する。このため、プレス加工後の 状の材は、方向が揃えられることがなく、 い端部と鈍い端部が混在し、また、断面の 向性が揃えられていない状態となる。

 プレス加工に引き続き行われる工程(曲げ 工程や研磨工程)は、棒状の材のプレス加工 れた端部側に、そして所定の断面方向に対 て行われるため、方向性を揃えることが必 となる。このため、作業員がプレス装置の 辺に落下しているプレス加工後の棒状の材 ピンセット等で把持して同一の方向に揃え 箱状の搬送具に収容している。そして、棒 の材を収容した箱状の搬送具を所定の次工 に移動させて、該工程に於ける加工を行っ いる。このような方法では、プレス加工後 の方向性が混在した棒状の材を同一方向に える作業が単調で、且つ太さが極めて細い とから慎重さが要求されるため、作業員が 労するという問題がある。

 また研磨工程のように複数本の棒状の材 間隔を保持して把持し、この状態で同時に 磨する加工や、湾曲させる工程のように1本 の棒状の材毎に行う加工が混在しているため 、箱状の搬送具に収容された棒状の材を各工 程毎に出し入れするのでは、工程毎の段取り に要する作業が容易ではないため、1本の棒 の材毎に行う工程では、複数の棒状の材を 着テープに貼り付けて保持して搬送したり クリップに挟んで搬送することもある。

 しかし、複数の棒状の材(直針状極細器具 )を粘着テープに貼り付けて保持し且つ搬送 る場合、工程毎に粘着テープから棒状の材 剥がす作業を行うため煩雑となるという問 がある。またクリップに挟んで搬送する場 、棒状の材に切刃を研磨した後では、該切 が他の棒状の材に研磨された切刃や把持部 接触して切れ味が低下してしまうという問 が生じる。

 また、特に曲げ工程の場合は、曲げ機に し1本の棒状の材毎に方向を揃えてセットし 、手動操作で曲げていたため、加工効率が悪 く、且つバラツキが出てしまうという問題が あった。

 本発明の目的は、所定数の直針状極細器 となる棒状の材を同一方向に且つ互いの間 を揃えて保持する保持体と、所定数の直針 極細器具を保持体に保持させた状態で搬送 る搬送方法を提供することにある。

 上記課題を解決するために本発明に係る 持体は、所定数の直針状極細器具を保持し つ搬送するために前記所定数の直針状極細 具を刺入した保持体であって、所定数の直 状極細器具を並べて刺入し得る長さと少な とも尖端を刺入し得る幅と厚さを有し、且 直針状極細器具を刺入させたとき、刺入し 直針状極細器具を保持し得る弾性と形状保 性を有する保持部材に、所定数の直針状極 器具を略一定の間隔と姿勢に保持して刺入 て構成したものである。

 また本発明に係る搬送方法は、所定数の 状器具又は直針状極細器具を並べた姿勢を 持しつつ搬送する方法であって、所定数の 状器具又は直針状極細器具を並べて刺入し る長さと少なくとも尖端を刺入し得る幅と さを有し、且つ針状器具又は直針状極細器 を刺入させたとき、刺入した針状器具又は 針状極細器具を保持し得る弾性と形状保持 を有する保持部材に、所定数の針状器具又 直針状極細器具を略一定の間隔と姿勢に保 して刺入して構成した保持体を、吸着部材 よって吸着して、又は把持部材によって把 して、又は押圧部材によって押圧して、又 落下部材に沿って落下させて、搬送するこ を特徴とするものである。

 また上記保持体では、直針状極細器具(棒 状の材)を刺入させたとき、保持部材の有す 弾性によって該直針状極細器具を押圧して 持することができる。また、保持部材の形 保持特性により、ある程度の負荷をかけた しても形状を保つことが可能であり、刺入 れた直針状極細器具の姿勢を維持しつつ所 数の直針状極細器具を刺入して保持するこ ができる。

 このため、保持部材に所定数の直針状極 器具を刺入して構成した保持体を複数構成 ることによって、多数の直針状極細器具を いに衝突させて損傷させることなく保持し 且つ略一定の間隔、姿勢を保持して搬送す ことができる。

 特に、上記保持体をロボットを配置した 程(例えば曲げ工程)に利用した場合には、 ロボットによるハンドリングを容易に且つ 実に行うことが可能となり、円滑な加工を 現することができる。

 また上記搬送方法では、所定数の針状器 又は直針状極細器具を略一定の間隔で、且 略一定の姿勢を維持して保持した保持体を この状態で、吸着部材によって吸着し、把 部材によって把持し、押圧部材によって押 し、落下部材に沿って落下させることで、 動することが可能であり、各工程間に於け 針状器具又は直針状極細器具の合理的な搬 を実現することができる。

 このため、所定数の針状器具又は直針状 細器具を保持した保持体を、製造工程順に 送することで、各工程では、所定数の針状 具又は直針状極細器具を保持体から抜き出 て1本毎に加工し、或いは複数本同時に加工 することができる。従って、所定数の針状器 具又は直針状極細器具を人手を介することな く、所定の間隔・姿勢を保持して必要な工程 を経ることが可能となり、合理的な搬送を実 現することができる。

 特に、所定数の針状器具又は直針状極細 具が一定の間隔毎に同じ姿勢で保持されて ることから、目的の加工工程に搬送された き、該加工工程でロボット等の自動加工装 を利用して所定の加工を行う場合、個々の 状器具又は直針状極細器具の位置を特定し るため、該ロボットによる取り出し、加工 の挿入を容易に行うことができる。また特 曲げ工程では、ロボット等により、針状器 又は直針状極細器具を保持体より抜き出し 把持して、針状器具又は直針状極細器具の 勢及び方向性を保持しつつ曲げコマにセッ することができるため、バラツキなく均一 曲げ工程を行うことができる。

本実施例に係る保持部材に素材を刺入 せて保持体を構成する手順を説明する図で る。 本実施例に係る保持部材に素材を刺入 せて保持体を構成する手順を説明する図で る。 保持体の構成を説明する図である。 針状器具の例としての縫合針の形状を 明する図である。 針状器具の例としての根管治療器具と 科用ナイフの形状を説明する図であ  る。

符号の説明

 A~D           針状器具
 E             保持体
 1             針体
 1a            尖端
 1b            鈍端
 1c            切刃
 1d            峰
 1e,1f         切刃
 2             穴
 3             作業部
 4             ハンドル
 11            素材
 11a           先端部
 11b           鈍端
 11c           三角錐部
 12            弾性体
 13            治具
 13a           本体
 13b           固定部材
 20            保持部材

 以下、本発明に係る保持体の構成と直針 極細器具の搬送方法について説明する。本 明は、一方側の端部が鋭い尖端として形成 れ他方側の端部が鈍い鈍端として形成され 直針状極細器具を、尖端と鈍端の方向及び 面方向を同一の方向に揃えると共に治具等 よって所定の間隔に揃え、この状態で保持 材に直針状極細器具を刺入して保持するこ で構成された保持体と、所定数の直針状極 器具を刺入して保持することで構成された 持体を合理的に搬送する方法とに関するも である。

 本発明に於いて、直針状極細器具を加工 て製造される針状器具の機能を特に限定す ものではない。しかし、外科用の縫合針や 科用等のナイフ或いは歯科用の根管治療器 等のように、一方側の端部が鋭い尖端とし 形成され、他方側の端部が縫合糸を取り付 るための穴を形成するために、或いは手操 用のハンドルやハンドピースのチャックに 着するためのハンドルを取り付けるために 面が軸心に対して略直角な鈍い鈍端として 成された器具であることが好ましい。

 直針状極細器具の材料としては生体組織 刺通したり、歯牙を削ることが可能な硬さ 発揮することが可能で、且つ目的の直針状 細器具の太さを満足し得るものであれば良 。このような性能を発揮し得る材料として 、ステンレス鋼の線材、鋼線、ピアノ線等 あり、何れも好ましく利用することが可能 ある。

 特に、医療用の器具では流通過程で錆が 生することは好ましくはない。このため、 が発生する虞のないことから、材料として ーステナイト系ステンレス鋼を用いること 好ましい。このオーステナイト系ステンレ 鋼では熱処理による硬化を期待し得ないた 、予め設定された減面率で冷間線引き加工 ることで、加工硬化による硬化を生じさせ ことが必要となる。

 本発明に於いて、保持部材は直針状極細 具の尖端を刺入させたとき、該直針状極細 具を保持する機能を有するものであり、こ 機能を発揮し得るものであれば利用するこ が可能である。このような機能を発揮し得 材料としては適度な弾性及び形状保持性を する合成樹脂発泡体やスポンジ等があり、 れも好ましく利用することが可能である。

 以下、本発明に係る保持体の好ましい実 例について図を用いて説明する。図1と図2 保持部材に直針状極細器具を刺入させて保 体を構成する手順を説明する図である。図3 保持部材の構成を説明する図である。図4は 針状器具の例としての縫合針の形状を説明す る図である。図5は針状器具の例としての根 治療器具と眼科用ナイフの形状を説明する である。

 先ず、本実施例に係る保持方法を説明す のに先立って、本発明が対象としている針 器具の代表的な例について図4、5により説 する。

 同4(a)は、針体1の断面が略三角形の縫合 を示しており、尖端1aを頂点として所定の長 さ範囲にわたって二つの切刃1cと一つの峰1d 三角錐状に形成されている。また他方側の 部には穴2が形成された鈍い鈍端1bが形成さ ている。縫合針の針体1は尖端1a側から所定 囲が湾曲した湾曲針として構成されている 即ち、図に示す縫合針は一方側の端部が尖 1aとして形成され、他方側の端部が鈍端1bと て形成された針状器具Aとして構成されてい る。

 同図(b)は全長にわたる断面が円形の縫合 を示しており、針体1の一方側の端部に鋭い 尖端1aが形成され、他方側の端部は、端面に 合糸を取り付ける穴2が形成された鈍い鈍端 1bが形成されている。また縫合針は、針体1の 胴部が尖端1a側から所定範囲が湾曲した湾曲 として構成されている。即ち、図に示す縫 針は一方側の端部が尖端1aとして形成され 他方側の端部が鈍端1bとして形成された針状 器具Bとして構成されている。

 尚、針状器具A,Bを構成する縫合針は何れ 鈍端1b側の端面に穴2を形成し、該穴2に縫合 糸の端部を通してかしめることで結合させる ように構成されているが、縫合糸を取り付け る構造はこの構成に限定されるものではなく 、該端部を偏平に加工して偏平面に穴を形成 し、該穴に縫合糸を通して結合させるように 構成されたものもある。後者の構造であって も、端部に偏平な面が構成されることから、 この端部は鈍い鈍端である。

 図5(a)は歯科用の根管治療器具を示してお り、針体1は、尖端1aから所定長さ範囲の部分 が断面が偏平状に形成されており、偏平状の 部分が予め設定されたねじり角度を持ってね じられて作業部3を構成している。そして作 部3に於ける回転方向に切刃1eが形成されて る。また針体1の他方側の端部はハンドピー に把持されるハンドル4に挿入された鈍い鈍 端1bとして形成されている。このハンドル4は 、針体1の鈍端1bを挿入した状態で針体1に対 、接着剤或いはかしめにより固着されてい 。このように、根管治療器具は一方側の端 が尖端1aとして形成され、他方側の端部が鈍 端1bとして形成された針状器具Cとして構成さ れている。

 同図(b)は眼科用のナイフを示しており、 体1は、尖端1aから所定長さ範囲の部分が偏 に加工され、該偏平部分の両側に切刃1fが 成されている。また針体1の他方の端部側に 図示しない手操作用のハンドルが固着され ため、該端部は鈍い鈍端1bとして形成され いる。即ち、図に示すナイフは一方側の端 が尖端1aとして形成され、他方側の端部が鈍 端1bとして形成された針状器具Dとして構成さ れている。

 次に、本実施例に係る保持体に、所定数 直針状極細器具となる素材11を一定の間隔 姿勢を持って刺入させる手順を、断面が三 形の縫合針となる針状器具Aに適用した場合 ついて図1、2により説明する。尚、図に於 て素材11は針状器具Aの素材となるものであ 、図4(a)に於ける針状器具A或いは針体1と対 し、先端部11aは尖端1aと対応し、鈍端11bは鈍 端1bと対応し、三角錐部11cは二つの切刃1c及 一つの峰1dと夫々対応するものである。

 図1(a)は、断面が円形の縫合針である針状 器具Aの素材11を示している。この素材11は、 的の針状器具Aの仕様に対応した太さを持っ た材料を、所定の長さに切断して構成されて いる。従って、素材11は単なる丸棒状の材で り、両端部分は略直角に形成された端面に って構成されている。

 多数の素材11は箱状の搬送具に収容され 該搬送具ごとプレス工程に搬送される。そ てプレス工程では、個々の素材11が箱状の搬 送具から取り出され、プレス装置によって一 方の端部側にプレス加工がなされる。

 同図(b)に示すように、素材11はプレス加 により先端部11aを頂点とした所定長さ範囲 三角錐部11cが成形される。尚、プレス加工 よる成形形状は、三角錐でなく、三角柱等 も良い。三角柱等の場合、先端部と鈍端の 別が容易になるよう、プレス加工の前また 後に先端部11aを研削して尖らせても良い。 た他方の端部側にはプレス加工がなされる とがなく、これにより該端部は鈍端11bとし 機能する。プレス加工が施された素材11は、 プレス装置の周辺に向きが管理されることの ない状態で落下し、複数の素材11を並べたと 、先端部11aと鈍端11b及び断面方向がバラバ になった状態で混在することになる。

 このため、同図(c)に示すように、並列さ た所定数の素材11の長手方向の両側に先端 11aが刺し通すことが可能で、鈍端11bが刺し すことのない程度の弾性を持った例えば硬 ゴムやウレタンゴム等の弾性体12を配置し、 該弾性体12を互いに接近させるようにして素 11を挟み込む。弾性体12の接近により、素材 11の先端部11aが該弾性体12に刺通して保持さ る。

 素材11の先端部11aを充分に弾性体12に刺し 通した後、同図(d)に示すように、弾性体12を いに離隔させると、先端部11aが弾性体12に し通された素材11は弾性体12と共に移動する 従って、個々の弾性体12毎に素材11の向きを 揃えることが可能となる。このようにして弾 性体12毎に向きが揃えられた素材11を該弾性 12から外すことで、所定数の素材11の向き(方 向)を揃えることが可能である。

 上記の如くして方向が揃えられた所定数 素材11を、同図(e)に示すように、治具13に取 り付けることで、所定数の素材11を予め設定 れた間隔及び姿勢に保持して並べることが 能である。素材11を治具13に取り付ける場合 、先端部11a側と鈍端11b側の何れを取り付けて も良いが、次工程に於ける加工内容を考慮し ておくことが好ましい。例えば、次工程が先 端部分11a及び三角錐部11cに対する研磨である ような場合には、治具13に鈍端11b側を配置し 固定することが好ましい。

 特に、素材11が先端部11aから所定の長さ 囲が三角錐部12cとして形成されている場合 所定数の素材11を並べたとき断面も同一方向 に並んでいる必要がある。即ち、三角錐部12c を構成する稜線が同一方向になくてはならな い。このような要求には、所定数の素材11の 端11bと先端部11a又はどちらか片方を手や板 の部材等で同時に支持して持ち上げ振動を えることで対応することが可能である。こ ように、両端11a,11bを支持することによって 、素材11は、三角錐部12cを構成する一つの稜 (即ち、三角錐部12cは断面が鈍角と鋭角から なる二等辺三角形になっているが、その鈍角 部分)が下方に位置するように回転し、これ より、断面方向が同一になる。また、治具 長手方向端部と素材11の先端部11aまたは鈍端 11bの端部とを合わせる事で、先端部11aの突出 長さを揃えることができる。

 治具13の構成は特に限定するものではな 。しかし、素材11の鈍端11b側を受け入れるこ とが可能で且つ予め設定された間隔を持った 複数の溝を有する本体13aを有することが好ま しい。

 特に、治具13は溝に受け入れた素材11を押 さえて固定する固定部材13bを設けることで、 縫合針や根管治療器具或いはナイフの研磨工 程等に於けるチャックとしても良い。治具13 研磨工程に於けるチャックとを兼ねさせる とで、所定数の素材11を同一方向に且つ同 間隔で並べることが可能となる。勿論、治 13を断面方向を揃えるのにみ使用し、研磨工 程等に於けるチャックは別のものを使用して も良い。この場合、治具13で断面方向を揃え 後、テープ等によって仮止めし、研磨工程 別のチャックに把持させる。

 治具13によって断面も同一方向に揃えて 磨工程を行うことによって、研磨工程を経 素材11を針状器具Aに於ける針体1と、先端部1 1aを尖端1aと、三角錐部11cを二つの切刃1cと一 つの峰1dと、夫々対応させることが可能とな 、更に鈍端11bを鈍端1bと対応させることが 能となる。

 上記の如くして治具13に所定数の素材11を 固定した後、図2(a)に示すように、治具13に対 向させて保持部材20を配置し、その後、治具1 3と保持体20を互いに接近させることで、素材 11の先端部11aを保持部材20に刺し通す。この き、刺入専用の装置を用い、治具と保持体 所定の位置にセットすることで、保持部材20 に対する刺入角度を管理することも可能であ る。

 保持部材20に対し素材11を充分に深く刺し 込んだ後、治具13による素材11の固定を解除 ることで、同図(b)に示すように、保持部材20 によって所定数の素材11を略一定の間隔と姿 を維持しつつ保持することが可能である。 ち、保持体Eを構成することが可能である。

 従って、保持部材20に所定数の素材11を刺 入して保持させて構成した保持体Eを移送す ことによって素材11を搬送することが可能で あり、1個の保持体Eを独立して、複数の保持 Eを厚さ方向に重ね合わせて工程間を移送す ることによって、同時に多数の素材11を次工 に搬送することが可能となる。

 例えば、治具13により方向性を揃えて研 工程を行うことによって、切刃(図示せず)を 形成することが可能であり、且つ切刃を形成 した素材11を保持部材20に刺し通す際に、該 持部材20に対して切刃が露出することのない 程度に充分刺し通すことで、隣接する素材11 うしが接触することがなく、従って、切刃 切れ味を損なうことがない。

 上記実施例では切刃を有する三角針を形 する場合について説明したが、切刃を有す ことがなく、プレス加工により胴部断面を 方形に成形した丸針の場合等にも、同様の 持体に刺し通すことで、所定の方法により えた素材11の向き・姿勢を保持することが きる。

 即ち、前工程で先細テーパー加工をし、 の後、尖端と鈍端の向きを揃えた、断面が 型の素材11を自動プレス機により長方形に レスした後、保持部材20に対向する姿勢を1 ずつ整え、所定の間隔毎に保持部材20に刺入 する。長方形にプレス成形された段階でコレ ットチャックによって把持されている素材11 姿勢を整えるには、素材11の下方に位置し びら状に開閉する2枚の板状部材や、素材11 把持して保持部材20に刺入させるチャック部 材等によって、素材11を数回保持することで えることが可能である。姿勢を整えた後、 ャック部材により把持された素材11は、保 部材20に一定の角度で対向させられ、保持部 材20と接近することで刺入する。

 上記操作を繰り返すことで、保持部材20 所定数の素材11が略一定の間隔と姿勢を持っ て刺入されて保持され、これにより保持体E 構成される。

 保持体Eを例えば曲げ工程に移送して個々 の素材11に湾曲成形を施す場合、該保持体Eに 保持された素材11が治具13に設定された間隔 び姿勢を保持するため、曲げ装置に対して 材11を順に供給する際に、チャックを保持間 隔に対応させて順次位置制御を行うことで、 確実なチャッキングを実現することが可能で ある。

 次に、保持体Eの構成について図3により 明する。保持体Eは所定数の針状器具A~D又は 材11を保持部材20に刺し込んだ状態で保持し て搬送するものである。保持体Eを構成する 持部材20としては針状器具A~D又は素材11に対 適度に押圧し、且つ、自身の形状を保持し ることが好ましい。

 即ち、針状器具A~D又は素材11に対する保 部材20の押圧の程度は形状によって異なるこ とが判明しており、例えば針状器具A,C,Dのよ に切刃を有するものでは、これらの素材11 保持部材20に刺し込んだとき、該保持部材20 切り込むことで保持されるため、保持部材2 0としては大きな力で押圧する必要はなく、 状器具Bや切刃を構成することのない根管治 器具のように、保持部材20に対する切込機 を有しない場合には素材11に対する押圧のみ によって保持することとなり、大きい押圧力 を発揮し得ることが好ましい。

 このような保持部材20としては、ポリス レン発泡体やポリエチレン発泡体であるこ が好ましく、前者は切刃を有することのな 針状器具Bを対象とし、後者は切刃を有する 状器具A,C,Dを対象として利用すると好まし 効果を発揮することが可能である。特に、 数の針状器具を同時に刺入する場合には、 リエチレン発泡体を使用することが好まし 。また保持部材20としては前記材料にのみ限 定するものではなく、スポンジやゴム等を利 用することも可能である。

 保持部材20としてポリスチレン発泡体や リエチレン発泡体を用いた場合、切刃を有 る針状器具A,C,Dを差し込む際に、切刃によっ て保持部材20を切断することとなり、このと 、切刃に付着しているバリを除去すること 可能であり、また素材11の表面が保持部材20 の内面と接触して付着しているゴミや油類を 除去することが可能である。また切刃を有し ない針状器具Bを保持部材20に刺し通した場合 には、表面に付着しているゴミや油類を除去 することが可能である。

 保持体Eを構成する保持部材20の寸法は特 限定するものではないが、長さは所定数の 状器具A~D又は素材11を刺入して保持し得る さ(治具13と略等しい長さ)であることが好ま い。また厚さは少なくとも図3(a)に示すよう に、針状器具A~D又は素材11を一列にわたって し込むことが可能な程度であることが必要 あり、幅は針状器具A~D又は素材11を充分に し込んで安定した状態で保持し得る程度で ることが必要である。しかし、必ずしも針 器具A~D又は素材11を一列で保持することに限 定するものではなく、同図(b)に示すように、 保持部材20を、厚さ方向に複数列の針状器具A ~D又は素材11を、幅方向に2列を刺し込んで保 し得るような寸法に設定しても良い。

 従って、保持部材20の厚さや幅は保持す き針状器具の仕様と、保持すべき列数に対 させて適宜設定することが可能である。し し、保持部材20の外形寸法は保持すべき針状 器具A~D又は素材11の仕様に関わらず、一定で ることが好ましい。保持部材20の外形寸法 一定とすることによって定形化することが 能となり、工程間を移送する際の装置が簡 となる。

 上記所定数の素材11を保持して構成され 保持体Eは、保持部材20の表面に吸着部材と るエアパッドを吸着させて移送することが 能であり、またロボット等による把持部材 押圧部材によって把持・押圧したり、落下 材となるガイド内を該ガイドに沿って落下 せたり、コンベアによって移送することが 能である。そして、保持部材20による針状器 具A~D又は素材11の保持が安定しているため、 アパッドやロボットやコンベア等による移 の際にも保持部材20から離脱することがな 、確実な保持と搬送を実現することが可能 ある。

 尚、保持体20に素材11を刺入したとき、針 体1の尖端1aに対応する先端部11aは保持体20の 部に位置していることが好ましいが、保持 20を刺し通して反対側から露出していても い。特に、針体1が切刃を持たない場合には 端部11aが多少露出していても損傷を受ける がない。また針体1が切刃を持つ場合でも先 端部11aが僅かに露出している程度であれば、 保持体20に隣接して保持された素材11と接触 る虞がないため問題とはならない。

 上記の如く構成された保持方法では、極め 細い棒状の材料を素材として複数種の加工 施して製品を製造するような工程に利用し 場合に有利である。