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Patent Searching and Data


Title:
HOLDER STAY FIXING STRUCTURE AND MOTOR WITH BRUSH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102778
Kind Code:
A1
Abstract:
In a holder stay fixing structure for fixing a holder stay for supporting a brush slidingly contacting contact with a commutator to the end bracket of a motor with a brush by a rivet, a cylindrical part for receiving the part of the rivet having a diameter enlarged by its buckling deformation is formed in the end bracket at its portion through which the rivet is inserted. Consequently, the holder stay fixing structure capable of preventing the holder stay from being damaged during its assembling; and the motor with the brush can be provided.

Inventors:
MIYAMOTO TAMOTSU (JP)
ISODA MINORU (JP)
HOSOI KEIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052768
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBA CORP (JP)
MIYAMOTO TAMOTSU (JP)
ISODA MINORU (JP)
HOSOI KEIICHI (JP)
International Classes:
H02K5/14; H02K5/04; H02K13/00; H02K23/00
Foreign References:
JPH0993891A1997-04-04
JPH11207712A1999-08-03
JPH05237017A1993-09-17
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 ブラケットに、コンミテータと摺接するブラシを支持するためのホルダーステーをリベットを用いて固定するホルダーステー固定構造において、
 前記ブラケットの前記リベットを挿通させる部位に、前記リベットの座屈変形による拡径部を受ける筒状部を設けたホルダーステー固定構造。
 前記筒状部を前記ブラケットから前記ホルダーステーに向かって立ち上がるように設け、前記ホルダーステーに前記筒状部を受け入れる凹部を形成した請求項1に記載のホルダーステー固定構造。
 ブラケットに、コンミテータと摺接するブラシを支持するためのホルダーステーをリベットを用いて固定するホルダーステー固定構造において、
 前記リベットは、第一軸部と、前記第一軸部の先端に設けられ段差によって縮径された第二軸部とを有し、
 前記ホルダーステーに前記第一軸部に対応する第一リベット孔を形成すると共に、前記ブラケットに前記第二軸部に対応する第二リベット孔を形成し、
 前記リベットの前記第一軸部を前記ホルダーステーの前記第一リベット孔に挿通し、前記リベットの前記第二軸部を前記ブラケットの前記第二リベット孔に挿通したホルダーステー固定構造。
 請求項1ないし3に記載のホルダーステー固定構造を用いて前記ホルダーステーが固定された前記ブラケットと、
 前記ブラケットが取り付けられているヨークとを備え、
 前記ヨーク内に前記コンミテータを有するアーマチュアが回転自在に配置されているブラシ付モータ。
Description:
ホルダーステー固定構造、及び ラシ付モータ

 本発明は、ホルダーステー固定構造、及び れを利用したブラシ付モータに関する。
 本願は、2007年2月19日に日本に出願された特 願2007-38257号及び特願2007-38258号に基づき優先 を主張し、その内容をここに援用する。

 従来から、例えば、自動車のラジエータ 却用に用いられるファンモータとして、ブ シ付モータがある。この種のブラシ付モー は、内周面に複数の永久磁石を取り付けた 筒状のヨークと、このヨークの開口部を閉 するブラケットとを有し、ヨーク、及びブ ケットでアーマチュアを回転自在に支持し いる。アーマチュアは、アーマチュアコイ と、このアーマチュアコイルが接続された ンミテータとを備えている。コンミテータ は、ブラシが接触しつつ相対移動可能に設 られている。このブラシは、アーマチュア イルに電力を供給するためのもので、ブラ ホルダを介してホルダーステーに支持され いる。

 ホルダーステーは、略円盤状に形成され、 ラケットにリベットで固定されている。す わち、ブラケットにホルダーステーを固定 るには、まず、ブラケットとホルダーステ とを重ね合わせ、それぞれに形成されてい リベット孔にリベットを挿通する。次に、 ベットの軸の先端を押し潰して座屈変形(塑 性変形)させる。すると、リベットの軸の先 が変形して径方向外側に向かって広がり、 部を形成すると共に、リベット孔に挿通さ ている軸全体が太鼓状に拡径する。これに って、ホルダーステーの、ブラケットに対 る軸方向、及び径方向への移動が規制され ホルダーステーがブラケットに固定される( えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参 )。

特開2002-142403号公報

特開平6-165443号公報

実開平5-43758号公報

 ところで、ホルダーステーは、ブラシと ラケットとの絶縁を確保するために絶縁性 有する樹脂で形成され、また、耐熱性も考 する必要があることから、例えばフェノー 樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる場合が い。このため、ホルダーステーのリベット 内でリベットの軸部が拡径するとホルダー テーのリベット孔が径方向外側に押し広げ れ、応力によってホルダーステーが損傷す 可能性がある。

 この発明は、上述した事情に鑑みてなさ たものであって、ホルダーステーをブラケ トにリベットで固定する際におけるホルダ ステーの損傷を防止することができるホル ーステー固定構造、及びブラシ付モータを 供する。

 上記の課題を解決するために、本発明では ブラケットに、コンミテータと摺接するブ シを支持するためのホルダーステーをリベ トを用いて固定するホルダーステー固定構 において、ブラケットのリベットを挿通さ る部位に、リベットの座屈変形による拡径 を受ける筒状部を設けている。
 このように構成することで、ホルダーステ のリベット孔を無理に押し広げることなく 座屈変形によるリベットの拡径部を筒状部 受け、ブラケットにホルダーステーを固定 ることができる。

 この場合、筒状部をブラケットからホルダ ステーに向かって立ち上がるように設け、 ルダーステーに筒状部を受け入れる凹部を 成してもよい。
 このように構成することで、ブラケットの 状部をホルダーステーに形成された凹部内 配置させれば、リベットが最も拡径する部 の近傍に筒状部を配置させることができる

 また、上記の課題を解決するために、本発 では、リベットに、第一軸部と、第一軸部 先端に設けられ段差によって縮径された第 軸部とを形成し、ホルダーステーに第一軸 に対応する第一リベット孔を形成すると共 、ブラケットに第二軸部に対応する前記筒 部としての第二リベット孔を形成する。そ て、リベットの第一軸部をホルダーステー 第一リベット孔に挿通し、リベットの第二 部をブラケットの第二リベット孔に挿通し いる。
 このように構成することで、リベットの第 軸部よりも第二軸部の座屈強度を弱めるこ ができる。このため、ブラケットにホルダ ステーをリベットを用いて固定する際、リ ットの先端を押し潰しても第一軸部を殆ど 形させることなく、第二軸部を変形させる とができる。また、座屈変形による第二軸 の拡径部を第二リベット孔で受けるので、 ルダーステーのリベット孔を無理に押し広 ることなく、ブラケットにホルダーステー 固定することができる。

 また、本発明は、上記のホルダーステー 定構造を用いてホルダーステーが固定され ブラケットと、ブラケットが取り付けられ いるヨークとを備え、ヨーク内に前記コン テータを有するアーマチュアが回転自在に 置されているブラシ付モータを提供する。

 本発明によれば、ホルダーステーのリベ ト孔を無理に押し広げることなく、座屈変 によるリベットの拡径部を筒状部で受け、 ラケットにホルダーステーを固定すること できる。このため、ホルダーステーに無理 力が作用するのを防止することができ、ホ ダーステーの固定時の損傷を防止すること できる。

 この場合、ブラケットの筒状部をホルダ ステーに形成された凹部内に配置させれば リベットが最も拡径する部位の近傍に筒状 を配置させることができる。このため、よ 効率的にリベットの拡径部を筒状部で受け ことができ、ブラケットにホルダーステー 確実に固定することができる。

 また、リベットに第一軸部と第一軸部よ 縮径された第二軸部とを設けた場合には、 ベットの第一軸部よりも第二軸部の座屈強 を弱めることができる。このため、ブラケ トにホルダーステーをリベットを用いて固 する際、リベットの先端を押し潰しても第 軸部を殆ど変形させることなく、第二軸部 変形させることができる。よって、第一軸 が挿通されているホルダーステーに無理な が作用するのを防止することができ、ホル ーステーの固定時の損傷を防止することが きる。

 また、本発明によれば、ホルダーステー 固定時の損傷を防止することができため、 み付け作業性を向上させたブラシ付モータ 提供することができる。

本発明の第一の実施形態におけるブラ 付モータの構成を示す縦断面図である。 図1のA-A線に沿う断面図である。 本発明の第一の実施形態におけるリベ トの斜視図である。 図2のB-B線に沿う断面図である。 図4のC-C線に沿う断面図である。 本発明の第一の実施形態におけるリベ トを用いた固定手順の説明図である。 本発明の第二の実施形態におけるリベ トの斜視図である。 本発明の第二の実施形態における、図2 のB-B線に沿う部分に対応する断面図である。 本発明の第二の実施形態におけるリベ トを用いた固定手順の説明図である。

符号の説明

 1 ブラシ付モータ、2 ヨーク、6 アーマ ュア、13 コンミテータ、17 エンドブラケ ト(ブラケット)、20 ホルダーステー、22 ブ シ、28、128 リベット、36、136 拡径部、40  状部、42 凹部、129 エンドブラケット側リ ット孔(第二リベット孔)、130 ホルダーステ ー側リベット孔(第一リベット孔)、132 第一 部、133 第二軸部、

 次に、この発明の第一の実施形態を図面に づいて説明する。
 図1及び図2に示すように、ブラシ付モータ1 、車両に搭載する電装品(例えば、ラジエー タファン)の駆動源となるものである。ブラ 付モータ1は、有底円筒形状のヨーク2内に回 転自在に設けられたアーマチュア3を備え、 ーク2の開口部2cをエンドブラケット17で閉塞 してある。

 ヨーク2の周壁2aからは、外側にブラシ付 ータ1を固定するときに使用されるステー9 突出する一方、周壁2aの内側には、周方向に 沿って永久磁石4が複数個並設されている。 た、ヨーク2のエンド部(底部)2bには、径方向 略中央にボス部10が形成されている。このボ 部10には、アーマチュア3の回転軸5を挿通す るための挿通孔11が形成されていると共に、 転軸5の一端側を回転自在に支持するための 軸受け12が内装されている。

 アーマチュア3は、回転軸5の外側に固定 れたアーマチュアコア6と、アーマチュアコ 6に巻装されたアーマチュアコイル7と、回 軸5の他端側に配置されたコンミテータ13と ら構成されている。アーマチュアコア6は、 ング状の金属板8を軸方向に複数枚積層した ものである。アーマチュアコア6の外周部に 、T字型のティースが複数個放射状に形成さ ており、ここにエナメル被覆の巻線16が巻 されている。これにより、アーマチュアコ 6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成 される。

 コンミテータ13の外周面には、導電材で 成されたセグメント14が複数個取り付けられ ている。セグメント14は軸方向に長い板状の 属片からなり、互いに絶縁された状態で周 向に沿って等間隔に並列に固定されている 各セグメント14のアーマチュアコア6側の端 には、外径側に折り返す形で折り曲げられ ライザ15が、セグメント14と一体形成されて いる。ライザ15には、アーマチュアコイル7か ら引き出された巻線16の巻き始め端と巻き終 り端とがそれぞれ掛け回わされ、ヒュージ グにより固定されている。これにより、セ メント14とこれに対応するアーマチュアコ ル7とが電気的に接続される。

 エンドブラケット17は、金属製で略円盤 に形成され、径方向略中央にボス部18が突出 形成されている。このボス部18には、回転軸5 の他端側を回転自在に支持するための軸受け 19が圧入固定されている。また、エンドブラ ット17の内側(図1における下側)には、ホル ーステー20が取り付けられている。

 ホルダーステー20は、樹脂製で略円盤状 形成され、ブラシホルダ21が周方向に等間隔 で四つ固定されている。ブラシホルダ21には それぞれブラシ22がスプリング23を介して付 勢された状態で出没自在に内装されている。 これらブラシ22の先端部は、スプリング23に って付勢されているためコンミテータ13のセ グメント14に相対移動可能に接触している。

 また、各ブラシ22は、ピグテール24を介し て配電板25に設けられた各ターミナル26にそ ぞれ接続されている。これらターミナル26は 、不図示のパターンを介してコネクタ27と電 的に接続されている。このコネクタ27には 不図示の外部電源と接続されているコネク (不図示)が接続されるようになっている。す なわち、外部電源からの電力は、ターミナル 26やピグテール24等を介して各ブラシ22へと供 給され、これらブラシ22からコンミテータ13 と供給される。

 ここで、ホルダーステー20は、2つのリベッ 28,28を用いてエンドブラケット17に固定され ている。
 図2に示すように、リベット28は、コンミテ タ13を中心にして点対称位置に2箇所設けら ている。また、図3に示すように、リベット 28は、アルミ等で形成され、略円盤状の頭部3 1と、この頭部31の先端側(図3における下側)に 設けられた軸部32とが一体成形されている。

 エンドブラケット17には、リベット28に対 応する部位にホルダーステー20側に向かって 出する平面視して略円形の凸部37が形成さ ている。凸部37の径方向略中央には、筒状部 40が、エンドブラケット17からホルダーステ 20側に向かって立ち上がるように、バーリン グ加工等によって形成されている。筒状部40 、リベット28の軸部32が挿通される部分であ って、その内径E2は、リベット28の軸部32の軸 径E1と略一致するように設定されている。

 一方、ホルダーステー20には、リベット28に 対応する部位に、リベット28の頭部31を受け れる平面視略円形の凹部34が形成されている 。凹部34の径方向略中央には、リベット28を 通するためのリベット孔30が形成されている 。
 図5に詳しく示すように、リベット孔30には リベット孔30の軸方向に延び、かつ径方向 側に向かって突出する複数の凸部30aが周方 に等間隔で形成されている。凸部30aは、径 向内側に向かうに従い、徐々に先細りとな ように軸方向から平面視して略三角状に形 されている。

 リベット孔30の孔径E3は、リベット28の軸部3 2の軸径E1よりもやや大きくなるように設定さ れている。つまり、リベット孔30の孔径E3は エンドブラケット17の筒状部40の内径E2より 大きく設定され、且つ後述するリベット28の 拡径部36の最大径に対応するように設定され いる。これに対し、凸部30aの頂点を結ぶ円 直径E4は、リベット28の軸部32の軸径E1と略 致するように設定されている。
 また、リベット孔30のエンドブラケット17側 には、筒状部40を受け入れる凹部42が形成さ ている。

 凹部42は、平面視して略円形に形成され、 壁42aと、底壁42bとを有している。凹部42の深 さH1は、筒状部40の立ち上がり高さH2よりも大 きく設定されており、その結果、ホルダース テー20の合わせ面20aとエンドブラケット17の 部37とが当接可能になっている。
 また、周壁42aの直径E5は、筒状部40の外径E6 りもやや大きく設定されており、その結果 リベット28の軸部32が拡径変形することによ り筒状部40が径方向外側に向かって押し広げ れた場合であっても筒状部40とホルダース ー20の凹部42とが干渉しない。

 このように形成されたエンドブラケット1 7の筒状部40、及びホルダーステー20のリベッ 孔30に挿通されたリベット28には、軸部32の 端に押し潰されて座屈変形した鍔部35が形 されていると共に、先端よりも基端側に太 状の拡径部36が形成されている(図4参照)。す なわち、エンドブラケット17とホルダーステ 20は、リベット28の頭部31と鍔部35によって いに軸方向への移動が規制されている。

 一方、リベット28の拡径部36がエンドブラケ ット17の筒状部40を押し広げるように密着す と共に、ホルダーステー20のリベット孔30に 成されている凸部30aを僅かに押圧すること よって、エンドブラケット17とホルダース ー20は、互いに径方向への移動が規制される 。このように、リベット28が座屈変形するこ によって、ホルダーステー20は、エンドブ ケット17に対してガタツクことなく、確実に 固定される。
 尚、筒状部40は、ホルダーステー20に形成さ れた凹部42内に配置されているため、リベッ 28の軸部32が最も拡径する部位(リベット28の 軸部32の頭部31と鍔部35との間の略中央)の近 に位置している。

 次に、エンドブラケット17にホルダーステ 20をリベット28を用いて固定する手順につい 説明する。
 図6に示すように、まず、エンドブラケット 17の筒状部40と、ホルダーステー20のリベット 孔30との位置を合わせつつ両者17,20を重ね合 せる。次に、リベット28の軸部32がホルダー テー20側に向け、リベット28を、ホルダース テー20側からリベット孔30、及び筒状部40に挿 入する。

 リベット孔30、及び筒状部40に挿入したリ ベット28は、頭部31がホルダーステー20の凹部 34内に配置される一方、軸部32の先端側がエ ドブラケット17から突出した状態になる。そ して、この状態でリベット28が抜けないよう 部31を不図示の治具等で抑えつつ、軸部32の 先端を軸方向に沿って押し潰す(図6における 印D方向に向かって押し潰す)。

 すると、図4に示すように、軸部32の先端 径方向外側に向かって広がるように座屈変 し、鍔部35を形成する。また、これと同時 軸部32の基端側(リベット孔30、及び筒状部40 挿入されている部分)が径方向外側に向かっ て太鼓状に膨出し、拡径部36を形成する。こ とき、リベット28の軸部32が最も拡径する部 位の近傍に筒状部40が配置されているため、 ベット孔30の凸部30aはリベット28の拡径部36 僅かに押圧されるだけで、筒状部40がリベ ト28の拡径部36からの座屈荷重を受ける。

 このため、リベット孔30が無理に押し広 られることがなく、ホルダーステー20の損傷 を防止することができる。これに対し、筒状 部40は、剛性の高い金属製であるため、リベ ト28が座屈変形することによって軸部32が拡 径して筒状部40を径方向外側に押し広げても 筒状部40(エンドブラケット17)が損傷する可 性がない。これにより、エンドブラケット1 7とホルダーステー20とのリベット28を用いた 定が完了する。

 この実施形態によれば、エンドブラケット1 7に、リベット28の軸部32を挿通するための筒 部40が形成されているため、この筒状部40で 座屈変形によるリベット28の拡径部36からの 屈荷重を受け、エンドブラケット17にホルダ ーステー20を確実に固定することができる。 れに対し、ホルダーステー20のリベット孔30 は、凸部30aがリベット28の拡径部36に僅かに 圧されるだけである。
 このため、ホルダーステー20のリベット孔30 が押し広げられることがない。その結果、ホ ルダーステー20に無理な力が作用するのを防 することができ、ホルダーステー20の固定 の損傷を防止することができる。

 また、筒状部40がエンドブラケット17から ホルダーステー20側に向かって立ち上がるよ に形成されている一方、ホルダーステー20 、筒状部40を受け入れる凹部42が形成されて るため、筒状部40をリベット28が最も拡径す る部位(軸部32の頭部31と鍔部35との間の略中 )の近傍に配置させることができる。このた 、より効率的にリベットの拡径部36を筒状 40で受けることができ、エンドブラケット17 ホルダーステー20を確実に固定することが きる。

 さらに、ホルダーステー20の組み付け時 損傷を防止しつつ、確実にエンドブラケッ 17にホルダーステー20を固定することができ ため、ブラシ付モータ1の組み付け作業性を 向上させることができる。

 尚、上述の実施形態では、エンドブラケ ト17にバーリング加工等によって形成され 筒状部40がエンドブラケット17からホルダー テー20側に向かって立ち上がるように形成 れている場合について説明した。しかしな ら、この部分の構造はこれに限られるもの はなく、筒状部40をエンドブラケット17と別 で形成し、これをエンドブラケット17に溶 等によって一体化するように構成してもよ 。

 さらに、上述の実施形態では、筒状部40 エンドブラケット17からホルダーステー20側 向かって立ち上がるように形成されている 方、ホルダーステー20に、筒状部40を受け入 れる凹部42が形成されている場合について説 したが、この部分の構造はこれに限られる のではなく、筒状部40は、エンドブラケッ 17にあって、リベット28の拡径部36からの座 荷重を受けることができる部位に配置され いればよい。

 次に、この発明の第二の実施形態を図面に づいて説明する。なお、以下の記載中、上 した第一の実施形態と同様の構成を有する 材については、第一実施形態と同一の符号 付して、その説明を省略する。
 この実施形態においても、ホルダーステー2 0は、2つのリベット128,128を用いてエンドブラ ケット17に固定されている。すなわち、上述 た図2に示すように、リベット128は、コンミ テータ13を中心にして点対称位置に2箇所設け られている。また、図7に示すように、リベ ト128は、アルミ等で形成され、略円盤状の 部131と、この頭部131の先端側(図7における下 側)に設けられた第一軸部132と、この第一軸 132の先端側に設けられ段差により縮径され 第二軸部133とが一体成形されている。つま 、例えば、第一軸部132の軸径E11が3mm程度に 定されている場合、第二軸部133の軸径E12は 2mm程度に設定されている。

 第一実施形態と同様、エンドブラケット1 7には、リベット128に対応する部位にホルダ ステー20側に向かって突出する平面視略円形 の凸部37が形成されている。また、凸部37の 方向略中央には、リベット128を挿通するた のエンドブラケット側リベット孔129(第二リ ット孔)が形成されている。このエンドブラ ケット側リベット孔129の孔径は、リベット128 の第二軸部133の軸径E12に対応する大きさに設 定されている。

 一方、ホルダーステー20には、第一実施形 と同様、リベット128に対応する部位にリベ ト128の頭部31を受け入れる平面視略円形の凹 部34が形成されている。凹部34の径方向略中 には、リベット128を挿通するためのホルダ ステー側リベット孔130(第一リベット孔)が形 成されている。
 上述した図5に詳しく示すように、ホルダー ステー側リベット孔130のエンドブラケット17 りには、第一実施形態と同様、ホルダース ー側リベット孔130の軸方向に延び、かつ径 向内側に向かって突出する複数の凸部130aが 周方向に等間隔で形成されている。凸部130a 、径方向内側に向かうに従い、徐々に先細 となるように軸方向から平面視して略三角 に形成されている。

 このホルダーステー側リベット孔130の孔径E 13は、リベット128の第一軸部132の軸径E11より やや大きくなるように設定されている。
 これに対し、凸部130aの頂点を結ぶ円の直径 E14は、リベット128の第一軸部132の軸径E11と略 一致するように設定されている。また、凸部 130aは、リベット128の頭部131側(図8における上 側)からリベット128の先端側(図8における下側 )に向かって若干径方向内側に傾くようにテ パ状に形成されている。

 具体的には、凸部130aの頂点を結ぶ円の直 径E14は、リベット128の頭部131側では第一軸部 132の軸径E11と略一致する大きさに設定され、 リベット128の先端側(第二軸部133側)では第一 部132の軸径E11より若干小さく設定されてい 。このため、ホルダーステー20に無理な力 作用することなく、ホルダーステー20のエン ドブラケット17に対する径方向への移動が規 できるようになっている。

 このように形成されたエンドブラケット リベット孔129、及びホルダーステー側リベ ト孔130に挿通されたリベット128には、この 二軸部133の先端に押し潰されて座屈変形し 鍔部135が形成されていると共に、第二軸部1 33の基端側(第一軸部132側)に座屈変形した太 状の拡径部136が形成されている(図8参照)。

 すなわち、エンドブラケット17とホルダ ステー20は、リベット128の頭部131と鍔部135に よって互いに軸方向への移動が規制されてい る。また、リベット128の拡径部136がエンドブ ラケット側リベット孔129を押し広げるように エンドブラケット側リベット孔129に密着する ことによってエンドブラケット17のホルダー テー20に対する径方向への移動が規制され いる。このように、リベット128が座屈変形 ることによって、ホルダーステー20は、エン ドブラケット17に対してガタツクことなく、 実に固定される。

 次に、エンドブラケット17にホルダーステ 20をリベット128を用いて固定する手順につい て説明する。
  図9に示すように、まず、エンドブラケッ 側リベット孔129と、ホルダーステー側リベ ト孔130との位置を合わせつつ両者17,20を重 合わせる。次に、リベット128の第二軸部133 ホルダーステー20側に向け、リベット128をホ ルダーステー20側からエンドブラケット側リ ット孔129、及びホルダーステー側リベット 130に挿入する。

 エンドブラケット側リベット孔129、及び ルダーステー側リベット孔130に挿入された ベット128は、頭部131がホルダーステー20の 部34内に配置される一方、第二軸部133の先端 側がエンドブラケット17から突出した状態に る。そして、この状態でリベット128が抜け いよう頭部131を不図示の治具等で抑えつつ 第二軸部133の先端を軸方向に沿って押し潰 (図9における矢印d方向に向かって押し潰す) 。

 すると、図8に示すように、第二軸部133の 先端が径方向外側に向かって広がるように座 屈変形し、鍔部135を形成する。また、これと 同時に第二軸部133の基端側(エンドブラケッ 側リベット孔129に挿入されている部分)が径 向外側に向かって太鼓状に膨出し、拡径部1 36を形成する。

 一方、第一軸部132は、第二軸部133よりも 径が大きく設定されている、すなわち、座 強度が第二軸部133よりも高くなっている。 かも、第二軸部133は、第一軸部132から徐々 縮径されていくのではなく、段差により急 に縮径している。このため、座屈荷重が第 軸部133に作用し、リベット128がこの部分で 屈変形して座屈荷重が吸収されるので第一 部132には殆ど座屈荷重が作用しない。よっ 、第一軸部132は殆ど座屈変形することはな 。

 また、第二軸部133が座屈変形することによ て、エンドブラケット側リベット孔129が径 向外側に押し広げられ、エンドブラケット リベット孔129がリベット128の拡径部136から 座屈荷重を受ける。すなわち、本実施形態 おいては、エンドブラケット側リベット孔1 29が、上記実施形態1における筒状部40と同様 作用する。尚、エンドブラケット17はリベ ト128よりも剛性の高い金属製であるため、 径部136からの座屈荷重を受けたエンドブラ ット17が損傷する可能性がない。
 これにより、エンドブラケット17とホルダ ステー20とのリベット128を用いた固定が完了 する。

 すなわち、上述の実施形態によれば、上記 施形態1と同様の効果に加え、リベット128が 、頭部131と、第一軸部132と、第二軸部133とが 一体成形されたものであるので、リベット128 の第一軸部132よりも第二軸部133の座屈強度を 弱めることができる。このため、エンドブラ ケット17にホルダーステー20をリベット128を いて固定する際、リベット128の先端を押し しても第一軸部132を殆ど座屈変形させるこ なく、第二軸部133を座屈変形させることが きる。
 よって、第一軸部132が挿通されているホル ーステー側リベット孔130が無理に押し広げ れることがない。その結果、ホルダーステ 側リベット孔130に無理な力が作用するのを 止することができるので、ホルダーステー2 0の固定時の損傷を防止することができる。

 また、ホルダーステー側リベット孔130に 成された凸部130aは、リベット128の頭部131側 が軸径E11と略一致するように、且つリベット 128の先端側が第一軸部132の軸径E11より若干小 さくなるようにテーパ状に形成されている。 このため、ホルダーステー20に無理な力が作 することなく、ホルダーステー20のエンド ラケット17に対する径方向への移動を規制す ることができ、より確実にエンドブラケット 17とホルダーステー20とを互いに固定するこ ができる。

 さらに、リベット128の先端を押し潰しても ベット128の第一軸部132が殆ど座屈変形しな ため、第一軸部132の変形量を殆ど考慮する となく、ホルダーステー側リベット孔130の 径E13、及び凸部130aの頂点を結ぶ円の直径E14 を決定することができる。つまり、ホルダー ステー側リベット孔130の寸法管理を容易に行 うことが可能になる。
 そして、ホルダーステー20の固定時の損傷 防止しつつ、確実にエンドブラケット17にホ ルダーステー20を固定することができるため ブラシ付モータ1の組み付け作業性を向上さ せることができる。

 さらに、ホルダーステー側リベット孔130 凸部130aが形成されているため、例えリベッ ト128の第一軸部132が座屈変形して拡径したと しても、その拡径部分をホルダーステー側リ ベット孔130全体で受けるのではなく、凸部130 aのみで受けることができる。このため、よ 確実にホルダーステー20の損傷を防止するこ とが可能になる。

 尚、上述の実施形態では、ホルダーステ 側リベット孔130の頭部131側の孔径E13は第一 部132の軸径E11と略一致する大きさに設定さ ると共に、先端側の孔径E14は第一軸部132の 径E11より若干小さく設定され、テーパ状に 成されている場合について説明した。しか ながら、この部分の構造はこれに限られる のではなく、リベット128の第一軸部132を基 側(図7における上側)から先端側(図7におけ 下側)に向かってテーパ状に形成してもよい 、ホルダーステー側リベット孔130、及び第 軸部132共にテーパ部分を設けず、円筒状に 成してもよい。

 また、本発明は上述した各実施形態に限ら るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな 範囲において、上述した実施形態に種々の 更を加えたものを含む。
 例えば、上述の実施形態では、ブラシ付モ タ1は、車両に搭載する電装品(例えば、ラ エータファン)の駆動源となるものである場 について説明したが、本発明が適用可能な ラシ付モータはこれに限られるものではな 、この実施形態のホルダーステー固定構造 、さまざまなブラシ付モータのエンドブラ ットとホルダーステーとのリベット固定に 用することが可能である。

 また、上述の実施形態では、ホルダース ー20にブラシホルダ21が配設され、このブラ シホルダ21にブラシ22がスプリング23を介して 付勢された状態で出没自在に内装されている 場合について説明した。しかしながら、本発 明が適用可能なブラシの構造はこれに限られ るものではなく、ブラシホルダ21を用いるこ なく、ブラシ22を板バネで支持し、この板 ネがブラシ22をコンミテータ13側に向かって 勢する構造であってもよい。

 さらに、上述の実施形態では、エンドブ ケット17にホルダーステー20が2つのリベッ 28,28(128,128)を用いて固定されている場合につ いて説明したが、リベット28(128)の個数や配 はこれに限られるものではなく、少なくと 1つのリベット28(128)でホルダーステー20をエ ドブラケット17に固定する構造であればよ 。

 本発明によれば、ブラシ付モータのホル ーステーをブラケットにリベットで固定す 際におけるホルダーステーの損傷が防止さ たホルダーステー固定構造、及びこのホル ーステー固定構造を有するブラシ付モータ 提供することができる。