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Patent Searching and Data


Title:
HOLLOW ACTUATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034817
Kind Code:
A1
Abstract:
A hollow actuator that has a reduced axial length so as to be applicable to a joint section of a robot and that can be reliably braked. The hollow actuator has a motor (1), a reduction gear (9), a brake (11), and a rotational position detector (16). A shaft (15) for transmitting rotation is formed in a hollow shape. The motor (1) and the brake (11) are arranged in the same chamber.

Inventors:
TOMINAGA RYUUICHIROU
MATSUO TOMOHIRO
Application Number:
PCT/JP2008/064783
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
August 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YASKAWA DENKI SEISAKUSHO KK (JP)
TOMINAGA RYUUICHIROU
MATSUO TOMOHIRO
International Classes:
F16D55/28; H02K7/102; F16D65/22
Foreign References:
JPH028536Y21990-02-28
JPH0811035Y21996-03-29
JPH089589A1996-01-12
JP2004328898A2004-11-18
JPH0742215A1995-02-10
JP2006149139A2006-06-08
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Claims:
 モータ部と、減速機部と、ブレーキ部と、回転位置検出部とから構成され、回転を伝達するシャフトが中空形状を形成した中空アクチュエータにおいて、
 前記モータ部と前記ブレーキ部が同じ室に配置されたことを特徴とする中空アクチュエータ。
 前記中空アクチュエータは、負荷側から減速機部、モータ部、ブレーキ部、回転検出部の順で配置され、前記モータ部と前記ブレーキ部が同じ室に配置されたことを特徴とする請求項1記載の中空アクチュエータ。
 前記ブレーキ部と、前記回転位置検出部とのフランジを兼用したことを特徴とする請求項1記載の中空アクチュエータ。
 モータ部と、減速機部と、ブレーキ部と、回転位置検出部とから構成され、回転を伝達するシャフトが中空形状を形成した中空アクチュエータにおいて、
 前記ブレーキ部はフィールドコアにブレーキコイルが配置され、前記ブレーキコイルに対向するようにアーマチェアが配置され、前記回転位置検出部は前記フィールドコアに設けられたシールドプレートにディテクタが配置され、前記ディテクタに対向するようにスリット基板とLEDが配置され、前記ブレーキのフィールドコアとディテクタ固定部を兼用したことを特徴とする中空アクチュエータ。
 前記ブレーキ部はフィールドコアに前記ブレーキコイルが配置され、前記ブレーキコイルに対向するように前記アーマチェアが配置され、前記アーマチェアは、前記モータ部端部近傍に位置するように配置されたことを特徴とする請求項4記載の中空アクチュエータ。
 前記モータ部の電機子巻線は、モータ部で端末処理され、前記ブレーキ部のフィールドコアの開口部を通じてケーブルが引き出されたことを特徴とする請求項1記載の中空アクチュエータ。
 モータ部と、減速機部と、ブレーキ部と、回転位置検出部とから構成され、回転を伝達するシャフトが中空形状を形成した中空アクチュエータにおいて、
 前記モータ部と前記ブレーキ部は同じ室に配置され、前記減速機部および前記回転位置検出部には、前記ブレーキ部からの発塵が混入しないように隔離手段により分離されたことを特徴とする中空アクチュエータ。
 前記減速機部と前記モータ部および前記ブレーキ部との隔離手段がサイドプレートを用いて行うことを特徴とする請求項7記載の中空アクチュエータ。
Description:
中空アクチュエータ

  本発明は、ロボットの関節に用いられ 中空アクチュエータに関する。

 産業用ロボットは、自動車ラインでの自動 の組立やその他部品の組立などを人の作業 変わって行ったり、人と共同で作業するこ が増えてきている。このような組立作業を う場合、ロボットには複雑な動きが要求さ るとともに、これまで実現できていなかっ ような回り込み動作や広い可動範囲が要求 れるようになってきている。また、多数の ボットを配置して作業を行う必要があるた にフットプリントを小さくすることが要求 れており、これまであったような各アーム 基端の関節で動作させるようなロボットか 各アームを各関節に配置したアクチュエー で動作させるような人の腕のような動きを るロボットが要望されるようになってきて る。
 このようなロボットを実現するためには、 ボットアームのフレームの外側にケーブル 露出して外界との干渉が生じないようにア ム内で配線できる構造が必要となるが、従 のようなモータと減速機の組み合わせを関 部に配置した場合、ケーブル処理のために 節部が大きくなるといった問題が生じる。 のためにアクチュエータ内部を利用して配 する中空アクチュエータが要望されていた

 従来の中空アクチュエータとしてはシャフ を中空シャフトとしたACサーボモータと減 機構からなるものが提案されている(例えば 特許文献1および特許文献2参照)。図2を用い て従来の中空アクチュエータを説明する。波 動歯車装置101の減速機フレーム111の内側に軸 受12を介してカップ状の出力軸113が設けられ 出力軸113の内側にはサーキュラスプライン1 14が設けられている。また、減速機フレーム1 11の端面には可撓性回転筒115の一方端部に設 られたフィールドコア部151が固定され、他 端部付近に設けられた外歯116がサーキュラ プライン114に係合するようにしてある。可 性回転筒115の内側にはウェーブベアリング1 17が接触してウェーブベアリング117からトル を伝達するようにしてある。ウェーブベア ング117は後述するモータ102によって発生す トルクを波動歯車装置101に入力するモータ 121に固定され、モータ軸121の一方端は出力 113の内側に軸受118を介して支持されている また、減速機フレーム111の端面にはフィー ドコア132が固定され、フィールドコア132に 空隙を介して可撓性回転筒115の内側に挿入 るようにカップ状の中空ヨーク131が設けら ている。中空ヨーク131の内側には回転検出 104の固定部141が固定され、固定部141の内側 は回転部142が空隙を介して対向するように ータ軸121に固定されている。フィールドコ 132の他端面には円筒状のモータフレーム122 固定され、モータフレーム122の内側には電 子巻線123を備えたリング状の固定子鉄心124 らなる固定子125が固定されている。固定子1 25の内側にはモータ102の界磁を構成する永久 石126を備えた回転子127が設けられ、永久磁 126は空隙を介して固定子鉄心124に対向させ モータ軸121に固定されたカップ状のモータ ーク128に固定されている。フレーム122の反 力側端面には第2のブラケット105が固定され 、ブラケット105の内側に突出して設けられた ハウジング部152に設けられた軸受153を介して モータ軸121の他方端を支持している。カップ 状のモータヨーク128の内周にはモータ102の極 数と同一の極数を備えたブレーキ103の回転側 永久磁石133が円周方向に等間隔に、かつ隣接 する磁極が異極になるように固定されてモー タ102の永久磁石126の磁路が共有状態になって いる。円周上に等ピッチで着磁したリング状 永久磁石よりなる回転側永久磁石133の内側に は、空隙を介し、固定側永久磁石134がブラケ ット105のハウジング部152に固定されている。
 また、図3には、電磁ブレーキを内挿した中 空アクチュエータが示されている。モータ202 は、フレーム201に固定されたステータ221とカ ップ形状のロータ222からなっている。中空シ ャフト203はフレーム201に固定されており、そ の周囲に電磁ブレーキ204を固定している。位 置検出器205は、固定シャフト203に取り付けら れた角度検出用の磁気センサ251とロータ222の 反負荷側に固定された角度検出用マグネット 252とからなっている。減速機207は、ロータ222 に結合されウェーブジュネレータ271と、フレ ーム201に固定されたフレックスプライン72と 回転自在に支持されたサーキュラスプライ 273とからなる。出力フィールドコア部は、 速側軸受209の支持部を兼ねた中空構造にな ている。なお、ロータ222は高速側軸受209で 持されている。
 以上、説明した中空アクチュエータは、ロ ットの関節部への適用が可能となっている

実開平7-42215号公報(第3頁、図1)

特開2006-149139号公報(第3頁、図1)

 このような中空アクチュエータを産業用ロ ットの関節へ適用する場合、アクチュエー には、かならずブレーキを備える必要があ 。つまり、工場の停電や原点位置での姿勢 持を行う場合、ブレーキを備えていないと しい姿勢を取ることができないために安全 上、問題となるからである。
 従来の中空アクチュエータには、永久磁石 対向した電磁ブレーキが備えられており、 久磁石間の吸引力により位置が保持される 構となっている。このような機構の場合、 接触でブレーキを作用させることができる でブレーキから発生する発塵の問題が生じ いメリットを有する反面、回転速度が高く ると永久磁石間の磁気吸引力に加えて渦電 によるブレーキ力が作用するために、ブレ キ力が大きくなる。このために速度に応じ ブレーキ力が変化するといった問題が生じ いた。また、停止中には、永久磁石間の磁 吸引力で保持しているために、その磁気吸 力より大きな外力が作用すると位置が変動 てしまうといった問題が生じていた。
 本発明はこのような問題を鑑みてなされた のであり、ロボットの関節部に適用できる うに軸長を短くできるとともに、確実にブ ーキを作用させることができる中空アクチ エータを提供することを目的とする。

 上記問題を解決するため、本発明は次のよ な制御方式とした。
 請求項1に記載の発明は、モータ部と、減速 機部と、ブレーキ部と、回転位置検出部とか ら構成され、回転を伝達するシャフトが中空 形状を形成した中空アクチュエータにおいて 、前記モータ部と前記ブレーキ部が同じ室に 配置されたものである。
 請求項2に記載の発明は、前記中空アクチュ エータは、負荷側から減速機部、モータ部、 ブレーキ部、回転検出部の順で配置され、前 記モータ部と前記ブレーキ部が同じ室に配置 されたものである。
 請求項3に記載の発明は、前記ブレーキ部と 、前記回転位置検出部とのフィールドコアを 兼用したものである。
 請求項4に記載の発明は、モータ部と、減速 機部と、ブレーキ部と、回転位置検出部とか ら構成され、回転を伝達するシャフトが中空 形状を形成した中空アクチュエータにおいて 、前記ブレーキ部はフィールドコアにブレー キコイルが配置され、前記ブレーキコイルに 対向するようにアーマチェアが配置され、前 記回転検出部は前記フィールドコアにディテ クタが配置され、前記ディテクタに対向する ようにスリット基板とLEDが配置され、前記フ ィールドコアがフランジを兼用したものであ る。
 請求項5に記載の発明は、前記ブレーキ部は フィールドコアにブレーキコイルが配置され 、前記ブレーキコイルに対向するようにアー マチェアが配置され、前記アーマチェアが、 前記モータ部端部近傍に位置するように配置 されたものである。
 請求項6に記載の発明は、前記モータ部の電 機子巻線が、モータ部で端末処理され、前記 ブレーキ部のフィールドコアの開口部を通じ てケーブルが引き出されたものである。
 請求項7に記載の発明は、モータ部と、減速 機部と、ブレーキ部と、回転位置検出部とか ら構成され、回転を伝達するシャフトが中空 形状を形成した中空アクチュエータにおいて 、前記モータ部と前記ブレーキ部は同じ室に 配置され、前記減速機部およびエンコーダ部 には、前記ブレーキ部からの発塵が混入しな いように隔離手段により分離されたものであ る。
 請求項8に記載の発明は、前記減速機部と前 記モータ部および前記ブレーキ部との隔離手 段がサイドプレートを用いて行うものである 。

 請求項1から8に記載の発明によると、モー 部とブレーキ部とを同じ部屋に配置し、ブ ーキ部とエンコーダ部の固定を兼用するよ に構成したことにより軸長の短い中空アク ュエータを提供することができる。また、 レーキ部にアーマチェアとアーマチェアと 摩擦による制動手段を用いたことで確実な 動を得ることが可能となる。
 このような中空アクチュエータが得られる とにより、ロボットアームの各関節に配置 ることが可能となり、人の腕のような動き 得られる。また、工場の停電や原点復帰で 姿勢保持を行うような場合でも正しい姿勢 保持することが容易にできるようになる。 らに、機械的な摩擦力により制動力を得て るので、外部からの力に対しても制動する とが可能であり、確実なブレーキを得るこ が可能になる。

本発明の中空アクチュエータの側断面 第1の従来例を示す側断面図 第2の従来例を示す側断面図

符号の説明

1 モータ部
2 永久磁石
3 ステータヨーク
4 電機子巻線
5 回転子ヨーク
6 軸受
7 シールド
8 ウェーブプラグ
9 減速機部
91 ウェーブベアリング
92 サーキュラスプライン
93 フレックスプライン
10 出力軸
11 ブレーキ部
12 ブレーキコイル
13 ブレーキライニング
14 アーマチェア
15 中空シャフト
16 エンコーダ部
17 LED
18 スリット基板
19 ディテクタ
101 波動歯車装置
102 モータ
103 ブレーキ
104 回転検出器
105 ブラケット
111 減速機フレーム
112 
113 出力軸
114 サーキュラスプライン
115 可撓性回転筒
116 外歯
117 ウェーブベアリング
118 軸受
121 モータ軸
122 モータフレーム
123 電機子巻線
124 固定子鉄心
125 固定子
126 永久磁石
127 回転子
128 モータヨーク
131 中空ヨーク
132 フィールドコア
133 回転側永久磁石
134 固定側永久磁石
141 固定部
142 回転部
151 フィールドコア部
152 ハウジング部
153 軸受
222 ロータ
221 ステータ
251 磁気センサ
252 角度検出用マグネット
271 ウェーブジュネレータ
272 フレックスプライン
273 サーキュラスプライン

 以下、本発明の実施の形態について図を 照して説明する。

 図1は本発明の実施の形態を示す側断面図で ある。1はモータ部、2は永久磁石、3はステー タヨーク、4は電機子巻線、5は回転子ヨーク 6は軸受、7はオイルシール、8はウェーブプ グ、9は減速機部、10は出力軸、11はブレー 部、12はブレーキコイル、13はアーマチェア 14はフィールドコア、15は中空シャフト、16 エンコーダ部、17はLED、18はスリット基板、 19はディテクタである。
 モータ部1と減速機部9はオイルシール7で分 されている。また、モータ部1とエンコーダ 部16ともブレーキコイル12の固定部材にエン ーダ部16が取り付けられることで分離されて いる。モータ部1とブレーキ部11は同じ室に配 置されている。
 このような構成にしたことで制動時に発生 るブレーキ部11からの微小な発塵は、減速 部9およびエンコーダ部16に混入することが い。また、ブレーキ部11のフィールドコアが エンコーダ部16のディテクタ19の支持部材を 用することで部品の共通化を行い、ブレー ライニング13がモータ部1の端面に配置され 構成とした。このような構成にしたことで 中空アクチュエータの軸長を短くできる構 が得られた。
 次に、各部の構成について説明する。モー 部1は、ステータヨーク3に巻回した電機子 線4に空隙を介して対向するように回転子ヨ ク5に配設された永久磁石2から構成されて る。回転子ヨーク5は中空シャフト15に取り けられており、中空シャフト15は軸受6で回 自在に支持され、電機子巻線4へ通電するこ で回転するものである。また、電気子巻線4 は端末処理されて、ブレーキ部11の開口部を じて外部へ連通するものである。
 次に、減速機部について説明する。減速機 9は、ウェーブベアリング91、サーキュラス ライン92と、フレックスプライン93から構成 されている。中空シャフト15には、ウェーブ ラグ8が連結されており、ウェーブプラグ8 ウェーブベアリング91が結合している。また 、フレックスプライン93はフレームに固定さ ている。フレックスプライン93の外周には 転自在に支持されたサーキュラスプライン92 が備えられている。中空シャフト15の回転は 中空シャフト15に結合されたウェーブプラ 8によりウェーブベアリング91に伝達されて フレックスプライン93とサーキュラスプライ ン92の歯数差分減速されて、出力軸10から取 出される。
 次に、ブレーキ部について説明する。ブレ キ部11は、ブレーキコイル12とアーマチェア 14、ブレーキライニング13と図示しない制動 ねから構成される。ブレーキライニング13は 中空シャフト15に連結されており、中空シャ ト15とともに回転している。制動させる際 は、ブレーキコイル12に通電すると制動ばね に付勢力が作用し、アーマチェア14とブレー ライニング13が接触することで制動力が発 する。このように接触させて制動すること 、確実に制動することができる。
 次にエンコーダ部について説明する。エン ーダ部16は、LED17とスリット基板18、ディテ タ19から構成される。スリット基板18は中空 シャフト15と連結しており、スリット基板18 は、光を透過するスリットが形成されてい 。このスリット基板18を狭持するようにLED17 ディテクタ19が配置されて、LED17の光をディ テクタ19で受光して回転位置を検出している
 次に、ブレーキ部11の発塵の影響について 明する。制動時にはアーマチェア14とブレー キライニング13間で摩擦が生じることで制動 が得られる。このときの摩擦で各々の部材 らは数ミクロンの大きさの摩耗粉が発生す 。この磨耗分は、ブレーキライニング13の 擦板はレジン系モールド、セミメタリック たは焼結合金からなり、アーマチェア14は炭 素鋼から構成されており、硬度の低いアーマ チェア13の摩擦板が発するものである。これ 対して、ステータヨーク3と永久磁石2間の 隙は、0.3mm~0.5mm程度あり、発塵する摩耗粉に 比べると摩耗粉が混入しても十分な空隙を備 えているために、発塵の影響は極めて低いも のである。例えば、減速機部9に摩耗粉が混 した場合は、サーキュラスプラインとフレ クスプライン間では摩耗粉による歯面の損 の原因となる。また、エンコーダ部16に摩耗 粉が混入した場合は、LEDの光の乱反射が生じ る原因となる。このために、中空アクチュエ ータの軸長を短くするためには、モータ部1 ブレーキ部11を同じ室に内包して構成するも のである。