| WO/2004/058118 | TUFTED LAMINATE WEB |
| JP2006043288 | WOVEN HOOK AND LOOP FASTENER |
| WO/2009/006614 | ARRAYS OF FASTENER ELEMENTS |
伊藤 裕 (〒73 福井県坂井市丸岡町長畝56番地 クラレファスニング株式会社内 Fukui, 91002, JP)
クラレファスニング株式会社 (〒11 大阪府大阪市北区梅田一丁目12番39号 Osaka, 53086, JP)
ITOH, Hiroshi (56, Noune, Maruoka-cho, Sakai-sh, Fukui 73, 91002, JP)
| 帯状の基板の片面に係合素子群を有し、かつ該係合素子群がエラストマー層で覆われており、さらに該基板には、幅方向中央部から幅方向端部に至る切目または切欠部を複数有していることを特徴とするモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記切目または切欠部の奥行が、該係止部材の幅の1/4~3/4である請求項1記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記切目または切欠部が、係止部材長さ方向に5~30mm間隔で設けられている請求項1または2に記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記エラストマー層に磁着性粉体が添加されている請求項1~3のいずれかに記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記基板の係合素子群を有している面において、幅方向両端部にエラストマー層により覆われていない部分が存在している請求項1~4のいずれかに記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記基板の、係合素子が存在する面に対して反対側の面に、アンカー材またはアンカー素子が設けられている請求項1~5のいずれかに記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記エラストマー層が、基板とは相違する色調を有している請求項1~6のいずれかに記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記基板を構成している樹脂が、非エラストマー系樹脂とエラストマー系樹脂の混合物である請求項1~7のいずれかに記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 前記エラストマー層には、切目または切欠部が存在していない請求項1~8のいずれかに記載のモールドイン成形用係止部材。 |
| 帯状の基板の片面に係合素子群を有し、かつ該係合素子群がエラストマー層で覆われており、さらに該基板には、幅方向中央部から幅方向端部に至る切目または切欠部を複数有しているモールドイン成形用係止部材を、成形型の内面に設けられた凹部に該エラストマー層が凹部底面側となるように挿入し、次いで成形型内に発泡性樹脂を導入し、該発泡性樹脂を発泡硬化させて係止部材付成形体を得、しかる後成形型から該係止部材付成形体を取り出し、さらに該エラストマー層を除去することを特徴とする係止部材付き発泡樹脂成形体の製造方法。 |
本発明は、自動車用シートや事務用椅子等
クッションとなる発泡樹脂成形体を成形す
際に、この発泡樹脂成形体表面に固定され
モールドイン成形用係止部材、および該係
部材が表面に取り付けられた発泡樹脂成形
の製造方法に関するものである。
該係止部材付き発泡樹脂成形体は、その表
を布で代表される被覆体で蔽い、被覆体裏
に存在する被係合素子と該係止部材の係合
子を係止させることで発泡樹脂成形体に被
体を固定して、座席シート等に使用される
自動車用座席や事務用椅子等に用いられる
ートは、発泡ウレタン等からなるクッショ
の表面に、シートカバー(被覆体)を被せて
成されている。
自動車用シートの成形方法として、表面に
数の係合素子、裏面に多数の埋設素子(アン
カー素子と称す)を備えた係止部材を成形型
の所定の位置にセットし、該成形型内に成
用樹脂(発泡性樹脂液)を注入して発泡させ、
上記係止部材のアンカー素子を発泡樹脂成形
体内に埋設させて発泡樹脂成形体と係止部材
を一体化し、かつ上記係合素子が発泡樹脂成
形体の外表面に露出するように係止部材を発
泡樹脂成形体に埋め込み成形する方法(いわ
るモールドイン成形法)が用いられている。
そして、シートカバー(被覆体)の裏面には
上記係止部材の係合素子に係合可能な被係
素子が設けられており、この被係合素子と
泡樹脂成形体表面の係合素子を係合させる
とにより、上記シートカバーを発泡樹脂成
体に沿わせ、発泡樹脂成形体はシートカバ
により被覆固定される。
従来、成形型内に装着する係止部材とし 、フック状係合素子を有する硬質の係止部 (以下、「フック部材」ということがある) 扱いやすいために、フック部材の裏面を樹 成形体側に埋設しフック状係合素子を表面 露出させ、一方、被覆体側にループ状係合 子を設けて両者を係合する方式が用いられ いた(例えば、特許文献1参照)。
上記のモールドイン成形法では、通常、成
型の所定の位置に狭い凹部を設け、この凹
に係止部材をフック状係合素子面が凹部底
側となるように嵌め込み、その状態で発泡
成形用樹脂液を成形型に流し込み成形する
法がとられている。この成形方法では、成
型内に設けた凹部に係止部材を装着してモ
ルドイン成形する際に、流し込んだ樹脂液
係止部材と成形型凹部の間隙から係合素子
側に流入し、係合素子が発泡樹脂中に埋没
てしまうという問題が生じ、該係合素子が
脂内に埋没した場合には係合能力を有しな
こととなる。
したがって、モールドインの成形技術にお
ては、該係合素子面に樹脂液が浸入して係
素子が樹脂中に埋没することを阻止するこ
が必要である。
さらに、近年、シートの構造や意匠が複 多岐にわたるようになり、シート用発泡樹 成形体の構造も平板状から二次元形状、さ には三次元形状で曲線状のものが必要とな ているが、従来の硬質のフック部材を発泡 脂成形体に埋設する技術では、フック部材 三次元形状に変形させて曲げること(以下、 「丸く曲げる」ということがある)、さらに 合素子面が樹脂で覆われることなく成形体 得ることは極めて難しい。例えば、従来の いフック部材をフック面にほぼ平行に横方 に、すなわち平面的に変形させて曲げよう しても、フック部材が殆ど伸縮性を有して ないことから、曲げることができず、した って三次元に曲がる成形金型の凹部に沿わ るように係止部材を丸く曲げて該凹部に挿 することが極めて難しい。例え曲げること できたとしても、一点で折れ曲がるような がり方をしたり、あるいは曲げた個所の内 側と外径側とが同一平面とならず、外側ま は内側が凹部から浮き上がり、浮き上がっ 個所から発泡性成形用樹脂液が流れ込み、 合素子表面が発泡成形樹脂中に埋没するこ となる。
すなわち、三次元曲面に沿うように係止 材を丸く曲げることは極めて難しく、例え げることができたとしても、硬質の係止部 と金型に設けた凹部との間に発泡性成形用 脂液が侵入できるような隙間が形成され、 の結果、係止部材のフック側面が発泡成形 脂で覆われ、その除去もし難いことから係 機能を有しないこととなる。
このようにフック部材を三次元形状に曲 た場合の問題点を解決する手段として、た えば、特許文献2には、基板の裏面(フック 合素子を有するのとは反対側の面)に少なく も1条の変形調整突条を設けることにより、 フック係止部材の見かけ上剛性を低下させ、 平面的変形を容易にさせる方法が提案されて いる。確かに、同公報に記載された方法は、 平面的変形がわずかである場合や基板幅が狭 い係止部材である場合には、ある程度の効果 を発揮するが、それでも、係合素子面が発泡 成形樹脂により被覆されることを大きく改善 することはできず、特に上記以外の場合には あまり効果を期待できない。
本発明は上記の課題を解決するものであ て、その目的は、モールドイン成形時にフ ク係止部材が成形体の複雑な二次元または 次元構造に適応するようにフック係止部材 曲げて変形させることができ、金型内に設 した凹部との密着性に優れ、かつ発泡性成 用樹脂液の侵入により係合素子面が被覆さ て係合機能を喪失するという不具合がなく さらに複雑な二次元または三次元構造を有 る発泡樹脂成形体を得ることができるモー ドイン成形用係止部材を提供することにあ 。
本発明者らは上記の課題を解決するための
体的手段について検討した結果、係合素子
を剥離可能なエラストマー層で被覆し、か
係止部材の幅方向に切目または切欠部を設
たモールドイン成形用係止部材とすること
より上記課題を解決できることを見出した
すなわち本発明は、帯状の基板の片面に係
素子群を有し、かつ該係合素子群がエラス
マー層で覆われており、さらに該基板には
幅方向中央部から幅方向端部に至る切目ま
は切欠部を複数有しているモールドイン成
用係止部材である。
そして本発明において、上記モールドイン
形用係止部材において、切目または切欠部
奥行が係止部材の幅の1/4~3/4である場合、ま
た切目または切欠部が、係止部材の長さ方向
に5~30mm間隔で設けられている場合、さらにエ
ラストマー層に磁着性粉体が添加されている
場合がいずれも好適であることを見出した。
さらに本発明において、基板の係合素子群
有している面の幅方向両端部にエラストマ
層により覆われていない部分が存在してい
場合、また基板の係合素子が存在する面に
して反対側の面に、アンカー材またはアン
ー素子が設けられている場合、また該エラ
トマー層が該基板とは相違する色調を有し
いる場合、エラストマー層には、切目また
切欠部が存在していない場合、のいずれで
好ましいことを見出した。
さらに本発明は、帯状の基板の片面に係 素子群を有し、かつ該係合素子群がエラス マー層で覆われており、さらに該基板には 幅方向中央部から幅方向端部に至る切目ま は切欠部を複数有しているモールドイン成 用係止部材を、成形型の内面に設けられた 部に該エラストマー層が凹部底面側になる うに挿入し、次いで成形型内に発泡性樹脂 を導入し、該発泡性樹脂を硬化させて係止 材付成形体を得、しかる後成形型から該係 部材付成形体を取り出し、さらに該エラス マー層を除去することからなる係止部材付 発泡樹脂成形体の製造方法である。
本発明により、成形体の複雑な二次元や 次元形状に対応可能なモールドイン成形用 止部材が得られ、例えば高級自動車用シー のように、複雑な曲面形状を有する発泡樹 成形体の表面の所定位置に係止部材を固定 ることができる。しかもその係止部材表面 係合素子は発泡樹脂に覆われることなく露 しており、その表面をシートカバー(被覆体 )で覆うことにより、シートカバー裏面に設 られた被係合素子と係合して、シートカバ が樹脂成形体表面に被覆固定され、高級感 る自動車用シートが得られることとなる。
すなわち、本発明において、係合素子群が
ラストマー層で覆われているが、このエラ
トマー層は、成形型内に発泡性樹脂を注入
る際に、係合素子が発泡樹脂に覆われるこ
を防ぐとともに、係止部材が複雑な二次元
たは三次元の曲面形状に対応して滑らかな
がり、つまり係止部材を横方向(幅の平面方
向)に曲げる際にも内径と外径が極力同一面
なるように曲がり易くしている。さらに本
明では、係止部材はその幅方向に切目また
切欠部を有しており、これらの切目や切欠
も係止部材が横方向に曲げられた際に、内
と外径がほぼ同一面となるように曲がり易
している。
以上のことから本発明では、係合素子群の
を覆うエラストマー層と、係止部材の幅方
に入れた切目または切欠部が、共同で複雑
二次元や三次元の曲面形状に対応した変形
可能にするという効果をもたらしている。
1:基板
2:係合素子
3:アンカー材またはアンカー素子
4:エラストマー層
5,5’:切目または切欠部
6:モールドイン成形用係止部材
7:係止部材幅方向両端部
8:成形型(金型)
9:成形型(金型)凹部
10:磁石
M:モールドイン成形用係止部材の主体部
以下、図面により本発明を説明する。図1は
本発明の係止部材の一例を示す斜視図である
。また図2は、本発明の係止部材を成形型(以
、「金型」ともいう。)内の凹部にセットし
た状態の断面図である。図中、1は基板、2は
合素子、3はアンカー材またはアンカー素子
、4はエラストマー層、5および5’は切目また
は切欠部、7は係止部材幅方向両端部、8は金
、9は金型凹部、10は磁石をそれぞれ表す。
これらの図から明らかなように、基板1の表
面には係合素子2、裏面には図1ではアンカー
3、図2ではアンカー素子3を有しており、そ
て、係合素子2を覆うようにエラストマー層
4が基板表面上に存在しており、係合素子2は
のエラストマー層4中に埋没している。そし
て、基板1には、幅方向中央部から幅方向端
に至る切目または切欠部5および5’を複数有
している。
このように、本発明のモールドイン成形用
止部材は、主として、片面に係合素子2を有
する帯状の基板1と該係合素子表面を覆うエ
ストマー層4からなる。
基板1は、その表面に存在する係合素子及び
裏面にアンカー素子が存在している場合には
アンカー素子も含めて、これらはともに同一
の樹脂から形成されているのが、製造の上か
ら、さらに係合素子やアンカー素子の耐剥離
性の点で好ましい。
基板1は、幅5~20mmが好ましく、より好ましく
は6~15mm、さらに好ましくは7~12mmである。基板
の幅が大き過ぎると複雑な三次元形状に曲げ
ることが難しくなる。逆に、細すぎてもその
上に存在させる係合素子の数が少なくなり、
係合力が劣ることとなる。また基板1の厚さ
しては、0.1~1mmが好ましく、より好ましくは0
.3~0.7mmである。基板の厚さが薄すぎる場合に
強度的に問題を生じ、また厚すぎる場合に
複雑な三次元形状に曲げることが困難とな
。
係合素子2の形状としては、やじり型、きの こ型、かぎ型のいずれでもよい。係合素子の 高さ(基板面からの高さ)としては特に制限は いが、通常、1~5mmが好ましく、より好まし は1.5~3mmの範囲である。さらに、係合素子密 としては10個~120個/cm 2 の範囲が好ましく、より好ましくは20~80個/cm 2 である。係合素子は、通常、基板面に対して ほぼ垂直に直立して、基板の長さ方向に列を なして並んでおり、一列に存在する係合素子 本数としては3~20個/cm程度が好ましく、かつ のような列が基板の幅方向に2~20列/cm、特に3 ~8列/cm存在しているのが係合力の点で好まし 。
また、基板裏面にはアンカー材またはアン
ー素子3が存在しているのが係止部材を発泡
成形体に強固に一体化させることができる点
で好ましい。アンカー素子3は、基板1の裏面
対して略垂直あるいは傾きをもって基板裏
から複数本突出しているのが好ましい。ま
、アンカー材は、織物、編物、不織布等の
帛を基板裏面に貼り付けてもよく、これら
布帛はアンカー効果を発現してアンカー材
して働くこととなる。アンカー材およびア
カー素子は、発泡樹脂成形体中に埋没して
止部材が発泡樹脂成形体から剥離すること
防ぐ。
なお、アンカー材およびアンカー素子3は係
止部材の長さ方向に連続して存在していても
よいし、また係合素子2のように、係止部材
長さ方向に不連続で存在していてもよい。
基板1、係合素子2およびアンカー素子3を構
する素材としては、熱可塑性でかつ常温付
で弾性変形しにくい(すなわち非エラストマ
ー系の)合成樹脂が挙げられる。
かかる樹脂として、ポリエチレン、ポリプ
ピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレ
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ト、ポリ乳酸等のポリエステル系、ナイロ
6、ナイロン66等のポリアミド系等の熱可塑
樹脂が挙げられるが、中でもポリオレフィ
系樹脂、特にポリプロピレンが好ましく用
られる。
これら熱可塑性樹脂には、剛性を下げ、 軟性を高め、さらに金型凹部への嵌合性を め、そして三次元への易曲性を高めるため 、エラストマー系の熱可塑性樹脂が混合さ ているのが好ましい。エラストマー系の熱 塑性樹脂とは、合成高分子材料で、とくに 温付近で、ゴムのような弾性や屈曲性をも ものでかつ高温条件下では軟化して容易に 形できる材料であって、具体的にはスチレ 系、塩ビ系、オレフィン系、ウレタン系、 ステル系、アミド系のエラストマーが挙げ れるが、特に基板を構成する主材としてポ オレフィン系の樹脂、例えばポリプロピレ を選択した場合には、それに添加する熱可 性エラストマーとしては、オレフィン系エ ストマーが成形性や得られる係止部材の強 等の点で優れている。なお、オレフィン系 ラストマーとは、ポリプロピレン樹脂にエ レン-プロピレンラバーやEPDM等を添加して ム弾性を付与したものである。
基板の主体となる非エラストマー系熱可塑
樹脂に対するこれら熱可塑性エラストマー
添加量としては2~30重量%が適切である。
またアンカー材として布帛を用いる場合に
、該布帛は通常の天然、合成、再生繊維か
なる比較的粗な構造を有する布帛を用いる
とができる。比較的粗な構造を有する布帛
用いれば、発泡性樹脂液が布帛の組織内に
透して係止部材と発泡樹脂成形体との剥離
度を高めることとなる。
表面に係合素子、裏面にアンカー素子を する係止部材は、上記の熱可塑性樹脂を、 板、係合素子、及びアンカー素子の長手方 断面形状に相応する所定のスリットを設け ノズルからテープ状に溶融押出して、基板 表面にテープ長さ方向に連続した係合素子 列条、裏面にアンカー素子列条を有するテ プをまず形成し、次に表面にある係合素子 連続列条に小間隔で切れ目を入れ、次いで ープを長さ方向に延伸することにより、表 に多数の独立した係合素子を有し、裏面に アンカー素子を有する係止部材が得られる アンカー素子はテープ長さ方向に連続して てもよいし、また係合素子のように長さ方 に小間隔で切れ目を入れて不連続としても い。
もちろん、アンカー材が織物、編物、不 布等の布帛である場合には、得られた係止 材の裏面にアンカー材となる布帛を貼り付 ることとなる。貼り付ける方法としては、 着剤による方法、熱融着により貼り付ける 法等が挙げられる。
本発明では、このような係止部材の基板 面に存在する係合素子をエラストマー層で う。用いられるエラストマーとしては、熱 塑性エラストマーやゴム等が挙げられる。 体的なエラストマーとしては、オレフィン エラストマー、スチレン系エラストマー、 ビ系エラストマー、エステル系エラストマ 、アミド系エラストマー等の熱可塑性エラ トマー、ブタジエンゴム、イソプレンゴム スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、ニ リルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリ ンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム フッ素ゴム、天然ゴム等のゴム系エラスト ー等が挙げられ、なかでもオレフィン系エ ストマー、スチレン系エラストマー(例えば 、スチレン連鎖ブロック-ジエン連鎖ブロッ -スチレン連鎖ブロックからなるブロック共 合体であって、かつジエン連鎖ブロックが 素添加されたブロック共重合体)、エステル 系エラストマー、ブタジエンゴム、シリコン ゴム等が好適例として挙げられる。一般に、 エラストマーは、基板や係合素子を構成する 非エラストマー樹脂と接着性を有しておらず 、したがって、両者は簡単に引き剥がすこと ができる。
係合素子を覆うエラストマー層の厚さと ては、係合素子がエラストマー中に埋没し しまう程度以上、基板の幅程度以下が好ま く、具体的には2~8mmが好ましく、より好ま くは3~6mmである。エラストマー層の厚さが厚 くなるに従い、係止部材の横方向へ係止部材 を丸く曲げることが可能となる(易曲性が向 する)が、その反面、エラストマー層はクッ ョン等を発泡成形した後に剥離除去するも であることから、廃棄する樹脂の量が増加 ることとなるので、エラストマー層の厚み それらのバランスも考慮して決定する必要 ある。もっとも、エラストマーが熱可塑性 有するものである場合には、発泡樹脂成形 に剥離回収して再利用することも可能であ 。
エラストマー層は基板表面全面を覆うよう
存在させてもよいが、図1で示すように、基
板の幅方向両端部7にはエラストマー層が存
しないように(すなわち基板の幅方向中央部
みにエラストマー層が存在しているように)
してもよい。基板の幅方向両端部7がエラス
マー層で覆われていない場合には、基板の
方向両端部7が、発泡成形した場合にアンカ
素子として働き、係止部材が発泡樹脂成形
表面から剥離し難くなり好ましい。さらに
この基板幅方向両端部に係合素子が存在し
おり、その係合素子がエラストマー層で覆
れずに露出している場合には、それらの係
素子もアンカー素子として働くため、その
合も好ましい一例である。
なお、基板には後述するように切目または
欠部が設けられるが、基板に設けた切目ま
は切欠部に連続してエラストマー層にも切
または切欠部が設けられていてもよいし、
たそのような切目または切欠部がエラスト
ー層に設けられていなくてもよい。エラス
マー層にも基板層に連続する切目または切
部が設けられている場合には、発泡性樹脂
が、基板層の切目または切欠部からエラス
マー層の切目または切欠部にまで侵入して
エラストマー層を取り除いた後においても
合素子面に発泡樹脂が残ることがあり、こ
が係合素子の係合力を低下させる場合があ
。
また、エラストマー層に磁着性粉体(磁石 に引きつけられる性質を有する粉体、代表的 にはフェライト粉末等)が添加されている場 には、金型内の凹部底面に設けた磁石によ 、係止部材を金型内の所定位置に強固に固 できることから好ましい。具体的な磁着性 体の添加量はエラストマーに対して30~100重 %が好ましく、より好ましくは40~80重量%の範 である。
さらに本発明において、係止部材の基板 表面に存在させるエラストマー層は異なる 調を有しているのが、後に、該エラストマ 層を剥離除去する際に、完全に剥離除去さ たか否かを目で容易に確認できることから ましい。例えば、基板に白の顔料を添加し エラストマー層に黒色の顔料を添加するこ により、あるいは磁着性粉体を添加するこ により、基板は白色、エラストマー層は黒 となり、両者は目で容易に識別でき、エラ トマー層が基板表面から完全に剥離除去さ たか否かが瞬時に判別できることとなる。
エラストマー層の形成方法としては、係合
子の上に、溶融軟化させたエラストマー液
供給し、エラストマーと基板とがほぼ隙間
く密着するようにエラストマーが流動性を
している段階でエラストマーを係合素子面
押さえつけ、次いで冷却してエラストマー
硬化させる方法が簡便性の点で優れている
この形成方法を用いる場合には、供給した
のエラストマーの温度により係合素子が溶
変形しないことが必要である。したがって
エラストマーの供給温度より係合素子の溶
軟化温度の方が高く、例えばエラストマー
軟化温度より20℃以上溶融軟化温度が高い
脂で係合素子が形成されているのが好まし
。
なお、モールドインファスナーにおいて、
止部材の係合素子面をゴム等のエラストマ
で覆い、モールドイン成形後に該エラスト
ーを除去して係合素子が発泡樹脂で覆われ
ことを防止する技術に関しては公知である(
例えば、特表平9-506559号や特表平6-501187号)。
かしながら、単にエラストマーで覆うだけ
は複雑な二次元や三次元形状に追随して変
させて対応することが可能な係止部材とは
り得ない。
そこで、本発明では、前述したように、係
素子群の上を覆うエラストマー層と、係止
材の幅方向に入れた切目、または切欠部を
する構成としたことによって、これらが共
で複雑な二次元や三次元の曲面形状に対応
能になるという効果をもたらすものである
切目または切欠部の奥行(図1に示すaの長 )としては、基板幅方向長さ(図1に示すL)の1/ 4~3/4が好ましく、より好ましくは1/3~2/3の範囲 である。1/4未満の場合には十分な横曲げ性が 得られないことがあり、3/4を越える場合には 、係止部材が切目または切欠部で切断され易 く、取り扱いの点で問題が生じることがある 。本発明でいう切目とは単に刃物等でスリッ トを入れた状態を意味し、また切欠部とは、 切り取ることにより取り除かれ部分が存在し ている状態を意味する。切欠部の形状として は、楔型、三角型、箱型、扇型、半円形、台 形等いずれの形でもよい。図1では切欠部の 状が楔型となっている。
本発明では、上記した切目や切欠部が基 幅方向の中央部から両方の端部に向けて存 していることが必要である。すなわち、図1 において、切欠部5は手前側の端部に向けて 切欠部5’は反対側の端部に向けて、ともに 止部材幅方向中央部から設けられている。 のように、両方の端部に向けて切欠部が存 していることにより、係止部材を左右のど らの方向にも容易に曲げることが可能とな 。特に切目または切欠部が基板幅方向中心 を対象軸として左右対称に存在しているの より一層横曲げし易さの点で好ましく、こ 場合には、切目または切欠部の奥行(図1に すaの長さ)は、基板幅方向長さの1/4~2/5程度 好ましい。なお、本発明において、切目ま は切欠部は、係止部材の長さ方向に5~30mm間 で設けられているのが、曲げ変形性と係止 材強度の点で好ましい。
本発明の係止部材付き樹脂成形体を製造す
方法について、図2を参照して説明する。
成形型8の内部に設けられた成形型凹部9に
本発明のモールドイン成形用係止部材6を、
ラストマー層4により被覆された係合素子2
凹部底部側となるように凹部内部に収容配
する。本発明において、金型内に設置され
凹部は三次元的に複雑に曲がっている場合
は、本発明の係止部材は特に効果を発揮す
。従来は、凹部が左右方向に曲がっている
合には係止部材を短く切断して、金型凹部
曲がりに合わせてこの短い係止部材を複数
嵌めていた。しかしながら、本発明の係止
材6は、前後(厚み方向)のみならず左右方向(
方向)にも曲げ易く、1本の係止部材で金型
部の左右方向への曲がりにも対応できるこ
から、金型凹部への係止部材のセット速度
おいてはるかに優れ、作業能率を格段に向
することができる。
ここにおいて、エラストマー層に含有さ ている磁着性粉体が金型凹部底面に設置し 磁石10により引き付けられ、その結果、モ ルドイン成形用係止部材6は金型の所定位置 固定される。そして、成形型に成形用樹脂 が導入されたとき、エラストマー層内に係 素子は埋没しているため、係合素子間に成 用樹脂液が流入して、成形用樹脂で係合素 が覆われることはない。成形型に成形用樹 液を導入した後、該樹脂を硬化させ、そし 金型より成形体を取り出し、次いで、係合 子2の表面を覆っているエラストマー層を剥 離除去すると、樹脂に殆ど覆われていない係 合素子2が露出することとなる。
本発明の係止部材付き発泡樹脂成形体は 自動車用シート、飛行機用シート等、特に 級自動車用シートに用いることができる。 形用の樹脂としては、各種の合成樹脂が使 できるが、成形体が通常は発泡クッション であることから、ポリウレタンが好ましく いられる。
以下実施例により本発明を説明するが、 発明はこれらの実施例により限定されるも ではない。
実施例1
酸化チタンを0.5重量%含有するポリプロピレ
ン樹脂にオレフィン系エラストマー(住友化
株式会社製V0131)を10重量%添加したポリプロ
レン系樹脂組成物を用いて、図3に示すよう
断面形状で、基板1及びその表面側に係合素
子2、さらに基板裏面側にアンカー素子3が形
されるように、対応したスリットを有する
出口金より押出成形し、得られた帯状の成
物に係合素子2となる突出部分のみに0.3mm間
で突出部分の根元まで切れ目を入れ、しか
後長さ方向に3倍延伸することにより、モー
ルドイン成形用係止部材の本体部Mを製造し
。
得られたモールドイン成形用係止部基材 本体部Mの断面形状は、基板の幅12mm、基板 厚さ0.5mmであり、基板表面にやじり型のフッ ク係合素子2を有し、やじり形のフック係合 子2は、高さ2mm、幅方向太さ0.3mm(軸部太さ)、 長さ方向厚さ0.3mmで、係合素子列は5列、係合 素子の個数は係止部材1cm長さ当たり45個、そ て基板裏面には、基板裏面から60度の角度 突出する、係止部材の長さ方向に連続する さ2.5mm、幅0.2mmのアンカー素子列条を2本有し ている構造とした。この係止部材の本体部の 色は、酸化チタンを含有されていることから 白色である。
このモールドイン成形用係止部材の主体部M の表面側(係合素子面側)に、スチレンブロッ -イソプレンブロック-スチレンブロックか なり、該イソプレンブロックが水素添加さ ているスチレン系エラストマー樹脂[(株)ク レ製、セプトンCE002]にフェライト粉末を該 脂に対して60重量%添加した樹脂組成物の溶 物(溶融物温度:220℃)を5mmの厚さで、かつ係 素子を全面的に覆うように載せ、溶融流動 を有する内に該エラストマー樹脂が係合素 間に浸透するようにローラーにより上から さえつけた。なお、基板の幅方向両端部 7 には係合素子が存在しない1.5mm幅の領域が存 しているが、この部分の表面にはエラスト ー層を載せていない。またエラストマー層 フェライト粉末により黒に近い色を有して た。
得られたエラストマー樹脂被覆係止部材 幅方向中央部から幅方向端部に至る、奥行 係止部材の基板1の幅の60%(7.2mm)である楔形 欠部(図1に示すように端部が広がっており、 最大広がり部分の幅は、3.0mm)を係止部材の長 さ方向10mm毎に係合素子幅方向片端部側に設 、同様の切欠部を反対側端部にも入れ、片 部からの切欠部と反対側端部からの切欠部 交互に存在するようにした。なお、切欠部 基板のみならず、その上に存在するエラス マー層および下に存在するアンカー素子に いても基板の切欠部に位置する部分は切り り、主体部以外は、図1に例示する構造とし 。
得られた係止部材を長さ30cmに切断し、こ れを、自動車用シート製造用金型の背もたれ 部分両サイドに相当する位置に、平面曲率半 径25cmでかつ前後方向(金型の深さ方向)にも曲 げ、三次元対応の深さ4mm、長さ300mm、幅9mmの 部を設けた図2に示すような、2つの金型8に これにエラストマー層4が凹部底部に接する ように挿着した。凹部9の底部には、磁石10を 凹部長さ方向に連続して埋め込んでおいた。 係止部材6は金型凹部9の曲面に沿って前後左 に曲げて挿入することができ、かつこの状 で固定でき、金型凹部9への固定において何 ら問題がなかった。この状態でウレタン樹脂 液を金型内に注入してモールドイン成形し、 得られた成形物(クッション)を型から取り出 たところ、エラストマー表面は殆ど発泡ウ タンで覆われておらず、係合素子2を覆うエ ラストマー層4は、端から簡単に係合素子面 ら剥がすことができた。そして、エラスト ー層の色が係止部材の色と大きく相違する とから、剥がし忘れがないことも容易に確 できた。さらに、基板幅方向両端部7は発泡 リウレタン中に埋没しており、この両端部 裏面に存在するアンカー素子3により、エラ ストマー層を係合素子面から剥がす方向の力 を多少手荒く加えても、係止部材6がクッシ ンから剥離するということは全くなかった
シートカバーの裏面に設けたループ状繊 を該クッションのフック係合素子に係合さ て、シートカバーを被せることによりシー カバーがクッション面に強固に固定され、 らにシートカバーにより被覆されたクッシ ンは、人体の形状に沿った複雑な三次元形 を有し、シートカバーも係止部材により三 元形状に忠実に追随することができており 極めて高級感があり、座り心地に極めて優 たシートが得られた。
比較例1
実施例1において、切欠部を設けることなく
、かつ係合素子表面にエラストマー層を設け
ず、さらに金型の凹部9の幅を12mmとした他は
一の操作を行ったところ、係止部材を横方
に同一面内で曲げることが難しく、金型凹
に固定することができなかった。
比較例2
実施例1において、切欠部を設けない以外は
実施例1と同様の操作を行ったところ、比較
1と比べると幾分改善されているものの、そ
でも係合素子を金型凹部に固定することが
しく、特に横方向に曲げた個所は外径部分
金型凹部からはみ出し、その結果、成形品
おいて、係止部材の金型凹部からのはみ出
個所は、発泡樹脂中に埋没し、さらにその
所から発泡性樹脂液が侵入してエラストマ
層表面を覆い、その結果、同部分では表面
エラストマー層を剥離することができず、
合機能を喪失していた。
比較例3
実施例1において、係合素子表面にエラスト
マー層を設けず、さらに金型凹部幅を12mmと
た他は実施例1と同一の操作を行った。その
果、係止部材を凹部に固定することができ
、無理に曲げて挿入したところ、長さ方向
端部は係合機能を有していたが、上記比較
2と同様に、幅方向平面内で横方向に曲げて
いるところの外径部分が金型凹部から浮き上
がり、発泡樹脂中に埋没し、係合機能を喪失
していた。
実施例2
実施例1において、切欠部(楔型)を単なる切
(切断刃の厚みが0.2mmで、楔型の切り取り部
なし)とした以外は実施例1と同様にして、
止部材を有するクッションを作製した。そ
結果、実施例1の場合と比べて、横方向への
がり性の点で実施例1よりわずかに劣ってい
たものの、上記比較例のいずれの場合と比べ
ても、はるかに三次元追従性に優れ、金型凹
部に装着できた。そして、発泡性樹脂液を金
型内に充填してクッションを作製したところ
、エラストマー層表面は殆ど発泡ウレタンで
覆われておらず、係合素子を覆うエラストマ
ー層を端から簡単に係合素子面から剥がすこ
とができた。そして、基板幅方向両端部は発
泡ポリウレタン中に埋没しており、この両端
部と裏面に存在するアンカー素子により、エ
ラストマー層を剥がす方向の力を多少手荒く
加えても、係止部材がクッションから剥がれ
るということが全くなかった。
本発明のモールドイン成形用係止部は、 えば高級自動車用シートのように、複雑な 面形状を有する発泡樹脂成形体の表面の所 位置に係止部材を固定することができ、自 車用シート、飛行機用シート等、特に高級 動車用シートに用いることができる。
Next Patent: REFRIGERATOR
