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Patent Searching and Data


Title:
HOUSEHOLD TISSUE PAPER STORAGE BOX
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078761
Kind Code:
A1
Abstract:
The edge of the outlet A of a storage box is provided with a pair of first edge parts positioned at the center side of the outlet of the box and second edge parts extending from both ends of the first edge parts outward in the longitudinal and lateral directions of the outlet. The distance between the first edge parts is set to be 3 to 17 mm, and the angle of the second edge part to the first edge part is set to be 165 to 175°, whereby both of the taking-out and holding performances of household tissue papers can be satisfactorily improved.

Inventors:
HIRASAWA AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074911
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
DAIO SEISHI KK (JP)
HIRASAWA AKIRA (JP)
International Classes:
B65D83/08; A47K10/20; A47K10/42; B65D5/54
Foreign References:
JP2005225562A2005-08-25
JP2006182453A2006-07-13
Attorney, Agent or Firm:
ARAFUNE, Hiroshi et al. (AND LAW FIRM 5F., Nikko Kagurazaka Bldg.,18, Iwatocho, Shinjuku-ku, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 交互に折り畳まれて積層された家庭用薄葉紙が内部に収納され、上面の蓋部が破断用切目線に沿って切り取り可能に構成され、該蓋部を切り取って形成される取出口を通して内部の家庭用薄葉紙を取り出すことができるように構成された略直方体状で上面長方形の家庭用薄葉紙収納箱において、
 前記取出口は、前記家庭用薄葉紙収納箱の上面中央に位置し、前記取出口の全長は、前記家庭用薄葉紙収納箱の長手方向で大きく、かつ、その短手方向で小さくなるように設定され、
 前記取出口の縁は、前記取出口の前記長手方向および前記短手方向の中心側に位置してその取出口内方に向けて突出する山形突起からなる角部を有し、前記家庭用薄葉紙収納箱の上面の長手方向中心線を挟んで対向する一対の第1縁部と、前記第1縁部の両端側から前記取出口の前記長手方向および前記短手方向の外側に向かって延在する第2縁部と、前記第2縁部の外端側同士を繋ぐように曲線状の縁によって構成される第3縁部とが連結して、全周に亘って連続するループ状をなし、
 前記一対の第1縁部が前記長手方向中心線を挟んで対向する隙間間隔であって前記短手方向の間隔が3mm以上17mm以下とされ、前記第1縁部を挟んだ前記第2縁部がその第1縁部側に向かってなす角度が165度以上175度以下とされていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。
 前記第1縁部は、複数の山形突起によって構成される波形形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
 前記第2縁部は、前記取出口内方に向かった凸状或いは凹状の曲線状の縁によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
 前記第3縁部には、前記取出口の前記長手方向の両端側から前記取出口の中心側に向かって張り出して対向する両側羽部が設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
 前記取出口の縁に設けられる羽部の起立を容易にするための折目用線が設けられていることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納箱。
Description:
家庭用薄葉紙収納箱

 本発明は、ティシューペーパー、キッチ ペーパー、ペーパータオル等の家庭用薄葉 を収納する家庭用薄葉紙収納箱に関する。

 家庭用薄葉紙の1つであるティシューペー パーを収納するティシューペーパー収納箱( 下、収納箱という。)の市販品は紙から構成 れている。この収納箱の上面にはティシュ ペーパーを取り出すための取出口が設けら ているのが一般的である。この取出口は、 納箱がユーザの手元に渡るまでは、蓋部に って覆われている。そして、ユーザがその 部を破断用切目線に沿って切り取ることに って取出口が形成される。

 ところで、このような収納箱におけるティ ューペーパーの取出構造として、大別して 2種の構造が知られている。1つは、取出口 縁に下側からポリエチレン等の透明な樹脂 ィルムが予め貼られ、この樹脂フィルムの 央に形成されたスリットからティシューペ パーを取り出す構造である。他の1つは、上 樹脂フィルムがなく蓋部を破断用切目線で り取って形成された取出口からティシュー ーパーを取り出す構造、いわゆるフィルム ス構造である(例えば、特許文献1)。
 このうち、前者の取出構造によれば、取出 の縁に樹脂フィルムを予め貼るので、手間 コストが嵩むことに加え、ティシューペー ーを使い切った後に、ゴミの分別処理のた にユーザが樹脂フィルムと箱本体(紙)とを 別しなければならないという問題がある。 方、後者の取出構造によればこのような問 は生じない。

特開2004-208765号公報

 しかし、後者のフィルムレス構造の収納箱 あっては、新たな問題が生じる。
 すなわち、フィルムレス構造の収納箱にあ ては、取出口の幅(取出口の延在方向に直交 する寸法)が小さいと、ティシューペーパー 取り出す際に取出口の硬い縁にティシュー ーパーが強く擦れることとなり、取出抵抗 大きくなり、ティシューペーパーが破れた して取出性が悪いだけでなく、たとえ破れ くても擦れによる紙粉の発生につながって 都合を生じる。
 一方、ティシューペーパーの取出性を向上 せるために取出口の面積を増大させるとす ば、ティシューペーパーの取出性は向上す が、今度はティシューペーパーの保持性が くなってしまいティシューペーパーの収納 内への落ち込みが生じやすくなるとととも 、取出口から埃等が入りやすくなる。

 本発明は、かかる問題点に鑑みなされた ので、家庭用薄葉紙の取出性および保持性 双方を満足させる家庭用薄葉紙収納箱を提 することを目的としている。

 請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱は、 交互に折り畳まれて積層された家庭用薄葉紙 が内部に収納され、上面の蓋部が破断用切目 線に沿って切り取り可能に構成され、該蓋部 を切り取って形成される取出口を通して内部 の家庭用薄葉紙を取り出すことができるよう に構成された略直方体状で上面長方形の家庭 用薄葉紙収納箱において、前記取出口は、前 記家庭用薄葉紙収納箱の上面中央に位置し、 前記取出口の全長は、前記家庭用薄葉紙収納 箱の長手方向で大きく、かつ、その短手方向 で小さくなるように設定され、前記取出口の 縁は、前記取出口の前記長手方向および前記 短手方向の中心側に位置してその取出口内方 に向けて突出する山形突起からなる角部を有 し、前記家庭用薄葉紙収納箱の上面の長手方 向中心線を挟んで対向する一対の第1縁部と 前記第1縁部の両端側から前記取出口の前記 手方向および前記短手方向の外側に向かっ 延在する第2縁部と、前記第2縁部の外端側 士を繋ぐように曲線状の縁によって構成さ る第3縁部とが連結して、全周に亘って連続 るループ状をなし、前記一対の第1縁部が前 記長手方向中心線を挟んで対向する隙間間隔 であって前記短手方向の間隔が3mm以上17mm以 とされ、前記第1縁部を挟んだ前記第2縁部が その第1縁部側に向かってなす角度が165度以 175度以下とされていることを特徴とする。 こで、「家庭用薄葉紙収納箱の長手方向中 線」とは家庭用薄葉紙収納箱の長手方向に びる中心線を意味する。また、「取出口の 長」とは取出口の最大長さをいう。また、 山形突起からなる角部」における「山形突 」とは、突起の先が尖っていることを意味 るだけでなく、突起の先が滑らかであるこ も含む。これにより「角部」も角ばった先 部であることを意味するだけでなく、滑ら な曲線状を呈する先頭部も含むことを意味 る。

 請求項2に記載の家庭用薄葉紙収納箱は、 請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱におい 、前記第1縁部は、複数の山形突起によって 成される波形形状とされていることを特徴 する。

 請求項3に記載の家庭用薄葉紙収納箱は、 請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納箱に いて、前記第2縁部は、前記取出口内方に向 かった凸状或いは凹状の曲線状の縁によって 構成されていることを特徴とする。

 請求項4に記載の家庭用薄葉紙収納箱は、 請求項1~3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙 収納箱において、前記第3縁部には、前記取 口の前記長手方向の両端側から前記取出口 中心側に向かって張り出して対向する両側 部が設けられていることを特徴とする。

 請求項5に記載の家庭用薄葉紙収納箱は、 請求項1~4の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙 収納箱において、前記取出口の縁に設けられ る羽部の起立を容易にするための折目用線が 設けられていることを特徴とする。

 本発明によれば、家庭用薄葉紙収納箱の 出口において、その取出口の中心側に位置 る一対の第1縁部の両端側から取出口の長手 方向および短手方向の外側に向かって延在す る第2縁部を設けることによって、その第1縁 が家庭用薄葉紙収納箱の長手方向中心線を んで対向する隙間間隔が取出口の短手方向 幅で狭い領域とすることができ、その第1縁 部や第2縁部が家庭用薄葉紙と接触すること 、家庭用薄葉紙が取出口から収納箱内に落 込んでしまうことを防止することができる したがって、待機する家庭用薄葉紙の保持 が向上する。また、第1縁部の隙間間隔が良 な間隔である3mm~17mmとされ、第1縁部に向か て第2縁部がなす角度が良好な角度である165 度~175度とされているので、その第1縁部や第2 縁部が家庭用薄葉紙と接触することにより、 家庭用薄葉紙に好適な取出抵抗が付与される こととなって、家庭用薄葉紙の取出性が向上 する。

第1実施形態のティシューペーパー収納 箱の分解斜視図である。 図1のティシューペーパー収納箱の使用 前の状態を示す平面図である。 図1のティシューペーパー収納箱の使用 時の状態を示す平面図である。 第2実施形態のティシューペーパー収納 箱の分解斜視図である。 図4のティシューペーパー収納箱の使用 前の状態を示す平面図である。 図4のティシューペーパー収納箱の使用 時の状態を示す平面図である。 図6のティシューペーパー収納箱の第1 部近傍を示す拡大図である。

(第1実施形態)
 図1は、フィルムレス構造のティシューペー パー収納箱(以下、収納箱という。)の構造を す分解斜視図、図2は、この収納箱の使用前 の状態を示す平面図、図3は、この収納箱の 用時の状態を示す平面図である。ここで、 フィルムレス」とは取出口に、スリット付 の樹脂フィルムが存在しないことを意味し いる。

 収納箱1は、例えば、長手方向の長さが160 ~250mm、短手方向の長さが100~120mm、高さが50~120 mmの略直方体状に形成された収納箱であり、 の収納箱1内にティシューペーパー2…がポ プアップ可能に積層されて収納される。

 収納箱1の上面1aには、ティシューペーパ 2…を取り出すための取出口11が形成されて る。この取出口11は、最初の使用時に、収 箱1の上面1aに設けられたループ状の破断用 目線3に沿って収納箱1の一部である蓋部12を り取ることにより形成される。この場合、 断用切目線3は連続してループ状をなしてい るため、蓋部12を破断用切目線に沿って切り ると、取出口11の縁も連続してループ状を すことになる。収納箱1はこの状態で使用さ る。ここで、「連続してループ状をなす」 は、縁の途中に切り込み、裂け目がなく全 が連続していることを意味している。

 取出口11は収納箱1の上面中央に位置して る。この取出口11の寸法は、収納箱1の長手 向で短手方向に比べて大きくなるように設 されている。ここで、取出口11の長手方向 さは、収納箱1の上面の長手方向長さの60~96% あることが好ましい。下限を60%としたのは 60%よりも小さくすると、ティシューペーパ の両端が強く擦れて取出性が悪くなるから ある。

 この取出口11は、略V字形状の縁11-1と、直線 状の縁11-2と、略ε字形状の縁11-3と、直線状 縁11-4と、略V字形状の縁11-5と、直線状の縁11 -6と、略ε字形状の縁11-7と、直線状の縁11-8と 、を連結してなるループ状の縁によって区画 される。
 このうち、略V字形状の縁11-1と11-5は、それ れ2つの直線状の縁が交わった山形突起から なる角部の先端を、取出口11の内方であって 納箱1の上面1aの長手方向中心線C1(長手方向 延びる中心線)に向けて突出し、その長手方 向中心線C1を挟んで対向する一対の第1縁部で あり、取出口11の長手方向および短手方向の 心側に位置している。
 また、直線状の縁11-2、11-4、11-6、11-8は、そ れぞれ第1縁部(11-1、11-5)の両端側から取出口1 1の長手方向および短手方向の外側に向かっ 延びる第2縁部であり、第1縁部(11-1、11-5)の 部と連なって同一直線をなすように延在し いる。
 また、略ε字形状の縁11-3、11-7は、それぞれ 第2縁部(11-2、11-4、11-6、11-8)における取出口11 の中心側から離間した外端側同士を繋ぐよう に曲線状の縁によって構成される第3縁部で り、取出口11の長手方向の両側に位置してい る。

 上記取出口11の形状は、収納箱1の上面1aの 手方向中心線C1および短手方向中心線C2のそ ぞれに対して線対称となっている。
 そして、この取出口11は、収納箱1の上面の 手方向および短手方向の中心部に位置する 1取出口部分11aと、収納箱1の上面の長手方 の両側に位置する第3取出口部分11c,11cと、第 1取出口部分11aと第3取出口部分11cの間に位置 る第2取出口部分11b,11bとに大別される。

 このうち、第1取出口部分11aは、一対の第1 部(11-1、11-5)に挟まれた領域に対応する部分 あって取出口11の短手方向の幅で最も狭い 域であり、略鼓形形状を呈している。そし 、この第1取出口部分11aの短手方向中心線C2 沿った方向の幅は、3mm以上17mm以下とされて る。別言すれば、一方の第1縁部11-1と他方 第1縁部11-5が長手方向中心線C1を挟んで対向 る隙間間隔であって短手方向の間隔が3mm以 17mm以下とされている。つまり、第1縁部に けるV字の先端部が対向する間隔が3mm以上、 1縁部と第2縁部の境界点が対向する間隔が17 mm以下となっている。
 この一対の第1縁部(11-1、11-5)の隙間間隔が3m m未満であると、収納箱1からティシューペー ー2を取り出す際に取出口11の縁にティシュ ペーパー2が強く擦れるために取出抵抗が大 きくなるので、ティシューペーパー2が破れ りして取出性が悪くなるなどの不都合が生 ることがある。特に、最初の1組のティシュ ペーパー2を取出口11から取り出すことが困 になる。一方、一対の第1縁部(11-1、11-5)の 間間隔が17mmより大きいと、ティシューペー ー2の取出性は向上するが、その縁部による ティシューペーパー2の保持性が悪くなって まうために、ティシューペーパー2が収納箱1 内へ落ち込んでしまいやすくなるなどの不都 合が生じることがある。
 そして、より好ましい一対の第1縁部(11-1、1 1-5)の隙間間隔は、3mm以上15mm以下であり、さ に好ましくは4mm以上8mm以下である。

 また、第2取出口部分11bは、第2縁部11-2と11-4 に挟まれた領域と、第2縁部11-6と11-8に挟まれ た領域に対応する部分であり、第1取出口部 11aより取出口11の長手方向の外側に位置し、 その取出口11の長手方向の外側に向かって間 が広がるように略台形形状を呈している。
 そして、第1縁部11-1を挟んで第2縁部11-2と11- 8の延長線がなす角度θと、第1縁部11-5を挟ん 第2縁部11-4と11-6の延長線がなす角度θは、 れぞれ165度以上175度以下とされている。こ 第1縁部を挟んだ第2縁部がなす角度θが165度 満であると、取出口11の縁とティシューペ パー2との接触が少ないために取出抵抗が小 くなり、その縁部によるティシューペーパ 2の保持性が悪くなってしまうので、ティシ ューペーパー2が収納箱1内へ落ち込んでしま やすくなるなどの不都合が生じることがあ 。一方、この第1縁部を挟んだ第2縁部がな 角度θが175度より大きいと、取出口11の縁と ィシューペーパー2との接触が増えてティシ ューペーパー2の保持性は向上するが、収納 1からティシューペーパー2を取り出す際に取 出口11の縁にティシューペーパー2が強く擦れ るために取出抵抗が大きくなるので、ティシ ューペーパー2が破れたりして取出性が悪く るなどの不都合が生じることがある。特に 最初の1組のティシューペーパー2を取出口11 ら取り出すことが困難になる。
 なお、第2縁部は、第1縁部の両端と同一直 をなすように連なっているので、この実施 態1において、第2縁部が第1縁部に向かって す角度θは、第1縁部のV字状の尖端頂角の角 とみなすことができる。
 そして、第2縁部が第1縁部に向かってなす 度のより好ましい角度θは、168度以上173度以 下である。

 また、第3取出口部分11cは、収納箱1の上面1a の長手方向で見ると、第2取出口部分11bより 側に存在して、第3縁部(11-3、11-7)側であって 取出口11の外端に位置する部分である。
 この第3取出口部分11cの縁には、略ε字形状 第3縁部11-3と11-7におけるそれぞれの中央側 尖った突部が自由端縁を構成し、取出口11 中心側に向けて張り出したそれぞれの両側 部13bが短手方向中心線C2を挟んで対向するよ うに形成されている。
 両側羽部13bは、取出口11の長手方向の両端 から長手方向中心線C1に沿った方向に張り出 して対向するように設けられている。この両 側羽部13bがティシューペーパー2と接触する とでティシューペーパー2が収納箱1内へ落ち 込んでしまうことを防ぐようになっている。

 そして、収納箱1の上面1aには、第2縁部と第 3縁部の境界点(折れ曲り点)を、収納箱1の長 方向に沿って結ぶ仮想線に沿うように直線 の折目用線14が形成されている。
 この仮想線に沿った折目用線14と第2縁部と 1縁部とにより囲われてなる略二等辺三角形 形状を呈する部分が、取出口11の内方に向け 張り出した羽部13aとなっている。
 この折目用線14は、羽部13aの付け根側に押 部材(図示省略)を型押しして形成された直線 状のくぼみであり、羽部13aの起立を容易にす るために設けられている。なお、ここでは、 直線状の折目用線14としているが、収納箱1の 内方又は外方に向けて張り出すような円弧状 の折目用線としてもよい。また、この折目用 線14は羽部13の付け根全域に延在するもので くてもよい。

 なお、上記羽部13aにおける付け根部から 端部までの突出長さは、対向する羽部13a、1 3aの間にティシューペーパー2…が保持される 程度であればよく、5mm以上あることが望まし い。また、上限は特に限定されず、ティシュ ーペーパー2…の大きさや収納箱1の短手方向 長さおよび取出口11の大きさにより適宜決 てよい。

 蓋部12は取出口11と同一の形状を有してい る。この蓋部12には、半円状の破断用切目線 形成され、この破断用切目線の内部に指を てて力を加えると、破断用切目線の内部が 納箱1の内側に折れ曲がり、指を挿入可能な 指穴15が形成されるようになっている。

 次に、収納箱1に収納されるティシューペー パー2について説明すれば、ティシューペー ー2は、その折り畳み軸方向の長さが100~245mm なっている。
 このティシューペーパー2…は、2枚が1組(一 単位)とされ、1組1組が継続して箱から取り出 せるように交互に折り畳まれており、一方の 羽部13aに保持されているティシューペーパー 1組を外へ引き出したときに、次のティシュ ペーパー1組が収納箱1の内部から他方の羽部 13aに保持される位置まで引き出される折り方 となっている。つまり、ティシューペーパー 2…は、一組毎取り出す際、一対の羽部13aの れぞれに交互に保持されるようになってい 。

 このような収納箱1であれば、好適な間隔 に施された第1取出口部分11aや、好適な角度 施された第2取出口部分11bを備える取出口11 おける羽部13aが、ティシューペーパー2と好 に接触することとなり、ティシューペーパ 2の取出性および保持性の双方を満足させる ことが可能になる。

(第2実施形態)
 図4は、フィルムレス構造の収納箱の構造を 示す分解斜視図、図5は、この収納箱の使用 の状態を示す平面図、図6は、この収納箱の 用時の状態を示す平面図である。
 この第2実施形態の収納箱1は次の点で第1実 形態の収納箱と共通している。
 第1に、この第2実施形態の収納箱1は大きさ よび外形が第1実施形態の収納箱と共通して いる。
 第2に、この第2実施形態の収納箱1は、収納 1の内部に収納されるティシューペーパー2 大きさおよび収納構造が第1実施形態の収納 と共通している。
 第3に、この第2実施形態の収納箱1は、取出 11が蓋部12を破断用切目線3に沿って切り取 て形成される点、取出口11が収納箱1の中央 位置している点、取出口11の寸法が収納箱1 長手方向で大きく、かつ、その短手方向で さくなるように設定されている点、取出口11 の形状が収納箱1の上面1aの長手方向中心線C1 よび短手方向中心線C2のそれぞれに対して 対称となっている点、取出口11の縁が使用状 態で全周に亘って連続してループ状をなして いる点で第1実施形態の収納箱と共通してい 。
 第4に、この第2実施形態の収納箱1は、収納 1の短手方向における取出口11の両側に、蓋 12を切り取った状態で、収納箱1の長手方向 心線C1を挟んで対向する一対の羽部13aが形 されている点、各羽部13aの付け根側に折目 線14が形成されている点で第1実施形態の収 箱と共通している。
 第5に、この第2実施形態の収納箱1は、取出 11が第1取出口部分11aと第2取出口部分11b,11b 第3取出口部分11c,11cとで構成されている点、 第1取出口部分11aが長手方向中心線C1を挟んで 対向する第1縁部に挟まれた領域である点、 2取出口部分11bが長手方向中心線C1を挟んで 向する第2縁部に挟まれた領域である点、第3 取出口部分11cが第2取出口部分11bより外側に 在して取出口11における長手方向外端に位置 する点で第1実施形態の収納箱と共通してい 。
 第6に、この第2実施形態の収納箱1は、蓋部1 2に指穴15が形成可能となっている点で第1実 形態の収納箱と共通している。
 なお、この第2実施形態の収納箱1は、適宜 、第1実施形態の収納箱の説明の箇所で示し と同様の変形を加えることが可能である。

 次に、この第2の実施形態の収納箱1が第1実 形態の収納箱と異なる点を説明する。
 この第2実施形態の収納箱1の取出口11は、略 波形形状の縁11-1と、緩曲線状の縁11-2と、略W 字形状の縁11-3と、緩曲線状の縁11-4と、略波 形状の縁11-5と、緩曲線状の縁11-6と、略W字 状の縁11-7と、緩曲線状の縁11-8と、を連結 てなるループ状の縁によって区画される。
 このうち、略波形形状の縁11-1と11-5は、そ ぞれ10個の直線状の縁がジグザグに連なった 複数の山形突起からなる鋸歯様の複数(図中4 )の先端を、収納箱1の上面1aの長手方向中心 線C1に向けて、その長手方向中心線C1を挟ん 対向する一対の第1縁部であり、取出口11の 手方向および短手方向の中心側に位置して る。
 また、緩曲線状の縁11-2、11-4、11-6、11-8は、 それぞれ第1縁部(11-1、11-5)の両端側から取出 11の長手方向および短手方向の外側に向か て延びる第2縁部であり、取出口11の内方に かい僅かに凸状に膨らんで張り出すように 小さな曲率を有して、緩やかな曲線を呈し いる。
 また、略W字形状の縁11-3、11-7は、それぞれ 2縁部(11-2、11-4、11-6、11-8)における取出口11 中心側から離間した外端側同士を繋ぐよう 曲線状の縁によって構成される第3縁部であ り、取出口11の長手方向の両側に位置してい 。
 なお、第2縁部(11-2、11-4、11-6、11-8)と第3縁 (11-3、11-7)の境界は滑らかな曲線を呈するよ に連結している。

 そして、一対の第1縁部(11-1、11-5)に挟まれ 領域である第1取出口部分11aは、取出口11の 手方向の幅で最も狭い領域であり、略両刃 形形状を呈している。
 この第1取出口部分11aの短手方向知中心線C2 沿った方向の幅は、3mm以上17mm以下とされて いる。別言すれば、一方の第1縁部11-1と他方 第1縁部11-5が長手方向中心線C1を挟んで対向 する隙間間隔であって短手方向の間隔が3mm以 上17mm以下とされている。つまり、第1縁部に ける鋸歯様の尖端が対向する間隔が3mm以上 その鋸歯様のV字底が対向する間隔が17mm以 となっている。

 また、第2縁部11-2と11-4に挟まれた領域と、 2縁部11-6と11-8に挟まれた領域である第2取出 口部分11bは、第1取出口部分11aより取出口11の 長手方向の外側に位置し、その取出口11の長 方向の外側に向かって間隔が広がるように 台形形状を呈している。
 そして、図7に示すように、この第2取出口 分11bに対応する第2縁部が第1縁部に向かって なす角度θであって、第1縁部11-1と第2縁部11-2 、11-8の境界点近傍における第2縁部のそれぞ の接線が第1縁部側で交わり成す頂角の角度 θと、第1縁部11-5と第2縁部11-4、11-6の境界点 傍における第2縁部のそれぞれの接線が第1縁 部側で交わり成す頂角の角度θは、それぞれ1 65度以上175度以下とされている。
 なお、第2取出口部分11bに対応して仮想頂角 をなす第2縁部の接線は、第1縁部と第2縁部の 境界点近傍の接線であることに限らず、第2 部と第3縁部の境界点近傍の接線や、第2縁部 の中央近傍の接線であるなど、収納箱1の形 等に応じて特定されている接線であればよ 。また、第2縁部(11-2、11-4、11-6、11-8)は、取 口11の内方に対して僅かに凹状にへこむよ に極小さな曲率を有する緩やかな曲線であ てもよい。

 また、第2取出口部分11bより外側に存在して 、第3縁部(11-3、11-7)側に位置する第3取出口部 分11cは、取出口11の外端に位置している。
 この第3取出口部分11cの縁には、略W字形状 第3縁部11-3と11-7におけるそれぞれの中央側 円弧状の突部が自由端縁を構成し、取出口11 の中心側に向けて張り出したそれぞれの両側 羽部13bが短手方向中心線C2を挟んで対向する うに形成されている。

 そして、収納箱1の上面1aには、第2縁部と 第3縁部の境界点(折れ曲り点)を収納箱1の長 方向に沿って結ぶ仮想線に沿って形成され 折目用線14が設けられており、この仮想線に 沿った折目用線14と第2縁部と第1縁部とによ 囲われてなる略等脚台形形状を呈する部分 、取出口11の内方に向けて張り出した羽部13a となっている。

 このような収納箱1であっても、取出口11 おける羽部13aがティシューペーパー2と好適 に接触することとなり、ティシューペーパー 2の取出性および保持性の双方を満足させる とが可能になる。

(その他の変形)
 以上、本発明の実施形態および変形例を説 したが、本発明は、かかる実施形態や変形 に限定されるものではなく、種々の変形が 能である。
 例えば、取出口11の縁の曲率や、第2実施形 における第1縁部の鋸歯状の尖端突部の数な どは、任意に形成するようにしてもよい。

 本発明は、以上のように構成されている とから、家庭用薄葉紙収納箱の内部に収納 れている家庭用薄葉紙を、その取出口から 適に取り出すことができ、家庭用薄葉紙の 出性および保持性の双方を満足させること できる収納箱として利用できる。

符号の説明

 1   ティシューペーパー収納箱(家庭用薄 紙収納箱)
 2   ティシューペーパー(家庭用薄葉紙)
 3   破断用切目線
 11  取出口
 11-1、11-5 第1縁部
 11-2、11-4、11-6、11-8 第2縁部
 11-3、11-7 第3縁部
 12  蓋部
 13a 羽部
 13b 両側羽部
 14  折目用線
 15  指穴
 C1  長手方向中心線
 C2  短手方向中心線