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Patent Searching and Data


Title:
HUMIDIFIER, FILTER, AND ROTATION DRIVE STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011339
Kind Code:
A1
Abstract:
A humidifier has a disc-shaped filter (2) constructed from a water absorptive filter body (20) and a non-water-absorptive holding body (30) and placed in a vertical position. The filter (2) is circumferentially rotated by a rotation drive mechanism (4) with a circumferential part of the filter (2) immersed in water in a water tank (18). The filter (2) has water absorption regions (2a) and non-water-absorption regions (2b) arranged so as to be circumferentially adjacent to each other. This causes two conditions to be continuously alternated as the filter (2) is circumferentially rotated, a condition where a water absorption region (2a) is immersed in the water and the filter body (20) of the filter (2) sucks the water via water passage holes (30a) and a condition where a non-water-absorptive region (2b) is immersed in the water and the filter body (20) is prevented by a non-water-absorptive water-proof section (30b) from sucking the water. As a result, with the filter (2) placed in the vertical position and immersed in the water, the humidifier can allow the filter (2) to absorb the water and can prevent the filter (2) from absorbing the water.

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Inventors:
TSUDA TSUTOMU
MATSUBARA YOSHIHIKO
SHIGEMOTO NAOYUKI
KITAGAITO HIROSHI
Application Number:
PCT/JP2008/062711
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 14, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
TSUDA TSUTOMU
MATSUBARA YOSHIHIKO
SHIGEMOTO NAOYUKI
KITAGAITO HIROSHI
International Classes:
F24F6/06; F24F6/00
Foreign References:
JPS548871U1979-01-20
JP2006097922A2006-04-13
JPS5569642U1980-05-13
JP2003294277A2003-10-15
JP2005282980A2005-10-13
JP2003302077A2003-10-24
JP2004144410A2004-05-20
Attorney, Agent or Firm:
KOHNO, Takao (4-3 Tsuriganecho,2-chome, Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 35, JP)
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Claims:
 吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタと、
 該フィルタを周方向に回転させる回転駆動機構と、
 水を貯留する水槽と、
 前記フィルタに対し、該フィルタに交差する方向に送風する送風機と
 を備え、
 前記フィルタは縦姿勢に配されて、該フィルタの周方向の一部が前記水槽にて浸水可能にしてある加湿装置において、
 前記フィルタには、浸水中に吸水する吸水領域と浸水中であっても吸水しない非吸水領域とが周方向に隣接して設けられていることを特徴とする加湿装置。
 前記フィルタは、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタ本体と、該フィルタ本体を保持する非吸水性の保持体とを用いてなり、
 該保持体には、
 前記吸水領域に対応して、前記フィルタ本体を浸水させるための通水孔が形成されており、
 前記非吸水領域に対応して、前記フィルタ本体の浸水を防止する防水部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
 前記フィルタに配されている被検出部、及び、該被検出部の回転位置に臨ませて固定されており、前記被検出部の接近/離隔を検出する検出器と、
 前記非吸水領域が前記水槽にて浸水した状態で前記フィルタを停止させるべく、前記検出器の検出結果に基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させる回転制御手段と
 を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿装置。
 前記検出器はリードスイッチ又はホールICを用いてなり、
 前記被検出部は磁石を用いてなり、
 前記回転制御手段は、前記リードスイッチ又は前記ホールICのオン/オフに基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させるようにしてあることを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
 前記フィルタは、該フィルタの両面夫々から突出して横姿勢に配されている回転軸部を中心に回転するようにしてあり、
 前記回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さが異なり、
 前記一端部及び他端部夫々の寸法に合わせて形成されており、前記一端部及び他端部夫々を回転自在に支持する2個の軸受を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れかひとつに記載の加湿装置。
 吸水性及び通気性を有するフィルタ本体と該フィルタ本体を保持する枠体とを用いてなる円盤状のフィルタと、
 該フィルタを周方向に回転させる回転駆動機構と、
 水を貯留する水槽と、
 前記フィルタに対し、該フィルタに交差する方向に送風する送風機と
 を備え、
 前記フィルタは縦姿勢に配されて、該フィルタの周方向の一部が前記水槽にて浸水可能にしてある加湿装置であって、
 前記フィルタ本体には、前記枠体の内側へ侵入した水によって前記フィルタ本体が浸水する浸水領域、及び浸水しない非浸水領域が、周方向に隣接して設けられていることを特徴とする加湿装置。
 前記浸水領域及び非浸水領域は、夫々前記フィルタ本体の外周部の一部及び残部に設けられており、
 前記浸水領域の外縁は、中心角が二直角を超える円弧状であることを特徴とする請求項6に記載の加湿装置。
 前記非浸水領域の外縁は、前記フィルタ本体の径方向に凸状の折線形状であることを特徴とする請求項7に記載の加湿装置。
 前記非浸水領域の外縁は、前記浸水領域の外縁よりも半径が大きい円弧状であることを特徴とする請求項7に記載の加湿装置。
 前記枠体は、前記浸水領域の外周面に沿う円環状であり、
 前記回転駆動機構は、前記枠体の外周面に接触して前記フィルタを回転させるローラと、該ローラを回転させるモータとを有することを特徴とする請求項7から9の何れかひとつに記載の加湿装置。
 前記枠体は非吸水性を有し、
 前記非浸水領域に対応して、前記枠体の内側への浸水を防止する防水部が前記枠体に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の加湿装置。
 前記フィルタに配されている被検出部、及び、該被検出部の回転位置に臨ませて固定されており、前記被検出部の接近/離隔を検出する検出器と、
 前記フィルタ本体が浸水しない状態で前記フィルタを停止させるべく、前記検出器の検出結果に基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させる回転制御手段と
 を更に備えることを特徴とする請求項6から11の何れかひとつに記載の加湿装置。
 前記検出器はリードスイッチ又はホールICを用いてなり、
 前記被検出部は磁石を用いてなり、
 前記回転制御手段は、前記リードスイッチ又は前記ホールICのオン/オフに基づいて、前記回転駆動機構の作動を停止させるようにしてあることを特徴とする請求項12に記載の加湿装置。
 前記フィルタは、該フィルタの両面夫々から突出して横姿勢に配されている回転軸部を中心に回転するようにしてあり、
 前記回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さが異なり、
 前記一端部及び他端部夫々の寸法に合わせて形成されており、前記一端部及び他端部夫々を回転自在に支持する2個の軸受を更に備えることを特徴とする請求項6から13の何れかひとつに記載の加湿装置。
 回転駆動されるローラと、貯水部に貯留された水に一部が浸漬するようにフィルタ本体を保持し、外周面が円形の回転体とを備え、該回転体の外周面を前記ローラの外周面に接触させ、前記ローラを回転駆動することにより前記回転体を回転させ、送風機により空気を前記フィルタ本体に通過させ、吹き出す加湿装置であって、
 前記回転体の回転軸に垂直、且つ、略水平方向に前記回転体を移動することによって、前記回転体の回転軸が前記ローラの回転軸の略鉛直下方に位置するように、前記回転体を着脱可能に装着する装着部を備えていることを特徴とする加湿装置。
 前記回転体及び前記ローラを収納する筐体を更に備え、
 前記送風機は、該筐体の外部から取り込んだ空気を前記フィルタ本体に通過させ、
 前記フィルタ本体は、該フィルタ本体の回転軸が前記回転体の回転軸と一致するように前記回転体の内側で保持され、
 前記装着部は、前記貯水部と一体に設けられ、前記フィルタ本体の下部が前記貯水部に浸漬するように前記回転体を保持し、前記筐体に着脱可能である構成としてあることを特徴とする請求項15に記載の加湿装置。
 吸水性及び通気性を有する円盤状のフィルタにおいて、
 浸水中に吸水する吸水領域と浸水中であっても吸水しない非吸水領域とが周方向に隣接して設けられていることを特徴とするフィルタ。
 吸水性及び通気性を有するフィルタ本体、及び、該フィルタ本体を保持する枠体を用いてなる円盤状のフィルタであって、
 前記フィルタ本体には、前記枠体の内側へ侵入した水によって前記フィルタ本体が浸水する浸水領域及び浸水しない非浸水領域が、周方向に隣接して設けられていることを特徴とするフィルタ。
 回転駆動されるローラと、フィルタ本体を保持し、外周面が円形の回転体とを備え、該回転体の外周面を前記ローラの外周面に接触させ、前記回転体を回転させる回転駆動構造において、
 前記回転体の回転軸に垂直、且つ、略水平方向に前記回転体を移動することによって、前記回転体の回転軸が前記ローラの回転軸の略鉛直下方に位置するように、前記回転体を着脱可能に装着する装着部を備えていることを特徴とする回転駆動構造。
 前記回転体の外周面及び/又は前記ローラの外周面には、ローレット加工が施されていることを特徴とする請求項19に記載の回転駆動構造。
 前記ローラは、上下動可能に保持される構成としてあることを特徴とする請求項19又は20に記載の回転駆動構造。
 前記ローラに対して下向きに圧力を付与する与圧部を更に備えていることを特徴とする請求項21に記載の回転駆動構造。
Description:
加湿装置、フィルタ及び回転駆 構造

 本発明は、円盤状のフィルタを備える気 方式の加湿装置、該加湿装置に備えられる ィルタ、及び、吸水性のあるフィルタ本体 保持する回転体と回転体を回転させるロー とを備えた回転駆動構造に関する。

 気化方式の加湿装置は、吸水性及び通気性 有するフィルタを備え、吸水したフィルタ 対して装置外部(例えば加湿装置が設置され ている室内)の空気を送風することによって フィルタに吸収されていた水を蒸散させ、 散した水を含む空気(即ち加湿された空気)を 装置外部へ送風する(特許文献1~4参照)。
 一般に、フィルタは、吸水性及び通気性を するフィルタ本体と、このフィルタ本体を 持する枠状の保持体とを用いてなり、矩形 、円筒状、円盤状等に形成され、フィルタ 身が浸水することによって吸水するか、フ ルタへの散水によって吸水する。また、フ ルタは、フィルタ全体で効率よく吸水する めに、及び/又は浸水状態と非浸水状態とを 切り換えるために、回転可能に設けられてい ることがある。

 まず、フィルタ全体で効率よく吸水する めに、縦姿勢に配された円盤状のフィルタ 回転させる加湿装置(具体的には特許文献1 開示されているような加湿装置)を説明する

 このような加湿装置は、水を貯留する水槽 備え、加湿装置のフィルタは、周方向の一 分が水槽にて浸水するようにして縦姿勢に された状態で、フィルタの中心位置に直交 る横姿勢の回転軸部を中心に、周方向へ回 可能に構成されている。周方向へ回転する とによってフィルタは周方向に連続的に浸 し、また、浸水している部分から浸水して ない部分へ水を吸い上げるため、フィルタ 体に水が行き渡る。この結果、フィルタは ィルタ全体で効率よく吸水する。
 更に、吸水したフィルタの一面側へ送風機 送風することによって、フィルタを通過し 空気が吸湿し、吸湿した空気が装置外部へ 風される。

 次に、浸水状態と非浸水状態とを切り換え ために縦姿勢に配された矩形状のフィルタ 回転させる加湿装置(具体的には特許文献3 開示されているような加湿装置)を説明する
 このような加湿装置は、フィルタに沿う方 の横姿勢の回転軸部を中心にフィルタを回 させる回転機構を備える。加湿を行なう場 、フィルタは下端部が水槽にて浸水するよ にして縦姿勢に配され、加湿を行なわない 合は、回転機構がフィルタを横姿勢になる で回転させることによって、フィルタを水 ら引き上げる。水から引き上げられること よってフィルタは乾燥し、また、新たな水 吸収しないため、このフィルタに接触する 気が吸湿しなくなる。

 特に、フィルタを長時間使用する場合、フ ルタが吸収した水に含まれているカルシウ 、マグネシウム等、水溶性の不純物(即ちス ケール)が析出してフィルタに付着し、フィ タの吸水性が低下するという問題がある。 かしながら、加湿を行なわない場合、即ち ィルタを使用しない場合はフィルタを非浸 状態にしておくことで、スケールの付着が 小限に抑制される。
 また、フィルタを非浸水状態にしておくと フィルタが乾燥し易くなるため、フィルタ カビが発生することが抑制される。

実開昭54-172568号公報

特開2000-74429号公報

特開2003-302077号公報

特開2005-37076号公報

 ところで、特許文献1の加湿装置が備えて いるような円盤状のフィルタの浸水/非浸水 、特許文献3の加湿装置が備えているような 形状のフィルタと同様にして切り換える場 、円盤状のフィルタの浸水/非浸水を切り換 えるための回転軸部と、円盤状のフィルタを 周方向に回転させるための回転軸部とを備え る必要がある。換言すれば、フィルタに沿う 方向の回転軸部とフィルタに直交する回転軸 部とを両方備える必要がある。このため、フ ィルタを夫々の方向に回転させるための構成 が非常に複雑になる。

 仮に、フィルタに対して回転軸部を2本設 けて、吸水のための回転と浸水/非浸水を切 換えるための回転とを両立させたとしても フィルタを非浸水状態にするためにフィル を横姿勢に配した場合、フィルタから滴下 る水が外部に漏れ出ないよう、水槽の平面 の寸法(例えば前後方向及び左右方向夫々の さ)をフィルタの直径より大きくする必要が ある。更に、横姿勢に配したフィルタを収容 するためには、加湿装置の筐体の平面視の寸 法をフィルタの直径より大きくする必要があ る。以上の結果、加湿装置が大型化するとい う不都合が生じる。

 フィルタを回転させずにフィルタの浸水/非 浸水を切り換えるためには、フィルタを縦方 向に移動させてフィルタの浸水/非浸水を切 換えることが考えられる。しかしながら、 の場合、フィルタが移動可能な空間を設け 必要があるため加湿装置の縦方向の寸法が きくなりがちであり、また、フィルタを縦 向に移動させる移動機構を新たに追加する 要がある。
 さりとて、フィルタの浸水/非浸水を切り換 えずに、フィルタを浸水させたまま放置して おくと、フィルタに対するスケールの付着、 カビの発生等が促進されるという不都合があ る。

 また、加湿を行なわず単純に送風だけ実 したい場合に、フィルタの回転を停止させ も、浸水状態にあるフィルタは吸水を継続 るため、送風された空気がフィルタを通過 て、吸湿した空気が加湿装置から排出され という問題が生じる。

 この問題を解決するために、送風された 気がフィルタを通過する通風路と通過しな 通風路とを個別に設けて、加湿するか否か 2本の通風路を切り換えて用いることが考え られる。しかしながら、このために加湿装置 は2本の異なる通風路と通風路を切り換える 段とを備える必要があり、装置構成が複雑 なる。更に、加湿装置を大型化せずに2本の 風路を備えるためには各通風路は複雑な形 に形成されがちであり、この結果、通風路 通過する空気による騒音が大きくなり易い

 ところで、特許文献3に開示された加湿装 置おいて、フィルタを通過する空気又は水槽 内の水等に塵埃が含まれている場合、フィル タに塵埃が付着し、また、水を吸収すること でフィルタに水垢(スケール)が付着する。そ て、塵埃又は水垢が付着したフィルタでは 空気を十分に通過させることができず、ま 、水槽内の水を十分に吸い上げなくなり、 湿装置の性能が低下する。このため、加湿 置の効力を維持するために、フィルタを定 的に交換し、また、フィルタを清掃する必 がある。

 しかしながら、特許文献3においては、フ ィルタはギヤモータと直結して回転する構造 となっているため、使用者が簡単にフィルタ を着脱することができない。このため、フィ ルタの交換又は清掃等のメンテナンスを行な うことができない。

 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたも であり、その主たる目的は、吸水領域と非 水領域とが周方向に隣接して設けられてい フィルタを回転駆動機構で周方向に回転さ る構成とすることにより、円盤状のフィル を縦姿勢に配したまま、フィルタに吸水さ たりフィルタの吸水を防止したりすること できる簡易な構成の加湿装置及びフィルタ 提供することにある。

 本発明の他の目的は、浸水領域と非浸水 域とが周方向に隣接して設けられているフ ルタ本体を用いてなるフィルタを、回転駆 機構で周方向に回転させる構成とすること より、円盤状のフィルタを縦姿勢に配した ま、フィルタに吸水させたりフィルタの吸 を防止したりすることができる簡易な構成 加湿装置及びフィルタを提供することにあ 。

 本発明の更に他の目的は、フィルタ本体 保持し、着脱可能に装着された回転体と、 転体の外周面と接触し、回転体を回転させ ローラとの回転軸を略鉛直線上に配置し、 転体をローラとの接触位置から水平移動可 な構成とすることにより、水平移動させる けで回転駆動用のローラに対して着脱でき フィルタ本体のメンテナンスが行ない易く る回転体の回転駆動構造及び加湿装置を提 することにある。

 本発明に係る加湿装置は、吸水性及び通 性を有する円盤状のフィルタと、該フィル を周方向に回転させる回転駆動機構と、水 貯留する水槽と、前記フィルタに対し、該 ィルタに交差する方向に送風する送風機と 備え、前記フィルタは縦姿勢に配されて、 フィルタの周方向の一部が前記水槽にて浸 可能にしてある加湿装置において、前記フ ルタには、浸水中に吸水する吸水領域と浸 中であっても吸水しない非吸水領域とが周 向に隣接して設けられていることを特徴と る。

 本発明に係る加湿装置は、前記フィルタ 、吸水性及び通気性を有する円盤状のフィ タ本体と、該フィルタ本体を保持する非吸 性の保持体とを用いてなり、該保持体には 前記吸水領域に対応して、前記フィルタ本 を浸水させるための通水孔が形成されてお 、前記非吸水領域に対応して、前記フィル 本体の浸水を防止する防水部が形成されて ることを特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記フィルタ 配されている被検出部、及び、該被検出部 回転位置に臨ませて固定されており、前記 検出部の接近/離隔を検出する検出器と、前 記非吸水領域が前記水槽にて浸水した状態で 前記フィルタを停止させるべく、前記検出器 の検出結果に基づいて、前記回転駆動機構の 作動を停止させる回転制御手段とを更に備え ることを特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記検出器は ードスイッチ又はホールICを用いてなり、 記被検出部は磁石を用いてなり、前記回転 御手段は、前記リードスイッチ又は前記ホ ルICのオン/オフに基づいて、前記回転駆動 構の作動を停止させるようにしてあること 特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記フィルタ 、該フィルタの両面夫々から突出して横姿 に配されている回転軸部を中心に回転する うにしてあり、前記回転軸部の一端部と他 部とは互いに太さが異なり、前記一端部及 他端部夫々の寸法に合わせて形成されてお 、前記一端部及び他端部夫々を回転自在に 持する2個の軸受を更に備えることを特徴と する。

 本発明に係るフィルタは、吸水性及び通 性を有する円盤状のフィルタにおいて、浸 中に吸水する吸水領域と浸水中であっても 水しない非吸水領域とが周方向に隣接して けられていることを特徴とする。

 本発明にあっては、フィルタ、回転駆動機 、水槽、及び送風機を備え、フィルタは円 状であって、吸水性及び通気性を有する。
 フィルタは縦姿勢に配されて、このフィル の周方向の一部が、水を貯留する水槽にて 水可能にしてある。また、回転駆動機構は 縦姿勢に配されたフィルタを周方向に回転 せ、送風機はフィルタに対し、このフィル に交差する方向に送風する。
 ただし、フィルタの周方向には、吸水領域 非吸水領域とが隣接して設けられている。 のため、回転駆動機構によるフィルタの周 向の回転に伴って、吸水領域が浸水する状 と、非吸水領域が浸水する状態とが連続的 入れ替わる。

 吸水領域は浸水中に吸水し、フィルタは 浸水している吸水領域から浸水していない 分へ水を吸い上げるため、フィルタ全体に が行き渡る。つまり、本発明のフィルタは ィルタ全体で効率よく吸水する。このため このフィルタに対して送風機で送風するこ によって、フィルタを通過した空気が十分 吸湿し、吸湿した空気が装置外部へ送風さ る。

 一方、非吸水領域は浸水中であっても吸 しない。このため、フィルタが新たに吸水 ることがなく、更に、フィルタに吸収され 水の滴下、蒸発等によってフィルタが乾燥 る。乾燥したフィルタに対して送風機で送 しても、フィルタを通過した空気が吸湿す ことはなく、従って、吸湿した空気が装置 部へ送風されることもない。また、フィル が無用に吸水しないため、フィルタに対す スケールの付着、カビの発生等が抑制され 。

 以上のような加湿装置では、フィルタ自体 常に浸水しており、浸水/非浸水が切り換え られることはない。しかしながら、フィルタ の吸水/非吸水が切り換えられるため、浸水/ 浸水を切り換える場合と同様に、フィルタ 無用に吸水を継続することが防止され、無 な吸水による不具合の発生が防止される。
 また、フィルタの吸水/非吸水の切り換えは 、フィルタの周方向の回転によって行なわれ るため、フィルタの吸水/非吸水を切り換え ための回転機構、移動機構等を別途備える 要がない。即ち装置構成が簡易である。

 更に、フィルタは縦姿勢に配されたまま あり、吸水/非吸水を切り換えるためにフィ ルタが横姿勢に配されるよう回転したり、上 方へ移動したりする必要がない。このため、 平面視の水槽の寸法及び平面視の加湿装置の 筐体の寸法夫々に関し、例えば左右方向の長 さはフィルタの直径より大きくする必要があ るが、前後方向の長さはフィルタの厚みより 大きくするだけでよい。また、フィルタが縦 方向に移動するための空間を設ける必要もな い。以上の結果、加湿装置がコンパクトに構 成される。

 更にまた、加湿を行なうか否かに応じて、 風された空気がフィルタを通過する通風路 通過しない通風路とを切り換えて用いる必 がないため、送風された空気がフィルタを 過する通風路のみを備えればよく、また、 風路を切り換える手段を備える必要がない 更に、2本の通風路を備える場合に比べて通 風路の形状が単純になるため、通風路を通過 する空気が発生させる騒音が低減される。
 ところで、フィルタの周方向の一部に非吸 領域が設けられているため、フィルタが回 している間、この一部が浸水している状況 では吸水が阻害される。しかしながら、フ ルタの周方向の残部が吸水領域であるため 非吸水領域を最小限の範囲に設け、また、 ィルタを回転させ続けることによって、フ ルタ全体に十分に水を含ませることが可能 ある。

 本発明にあっては、円盤状のフィルタが、 盤状のフィルタ本体と、このフィルタ本体 保持する保持体とを用いてなる。フィルタ 体は吸水性及び通気性を有し、保持体は非 水性を有する。また、保持体には吸水領域 対応して通水孔が形成され、また、非吸水 域に対応して防水部が形成されている。つ り、保持体には通水孔と防水部とが周方向 隣接して設けられている。
 フィルタ本体は、通水孔を通過した水を吸 する。
 一方、防水部はフィルタ本体の浸水を防止 る。
 このため、通水孔が浸水している場合はフ ルタ本体が吸水し、防水部が浸水している 合はフィルタ本体は吸水しない。

 以上のように、本発明の加湿装置によれば 簡易な構成で、フィルタの周方向に吸水領 と非吸水領域とを設けることができる。
 また、吸水性を有するフィルタ本体と非吸 性を有する保持体とを別体に備え、保持体 形状を工夫することによって吸水領域と非 水領域とを設ける構成であるため、フィル 本体は単純な円盤状でよく、また、フィル 本体に吸水性を有する部分と非吸水性を有 る部分とを設けるような煩雑な加工を必要 しない。つまり、フィルタを容易に形成す ことができる。

 本発明にあっては、検出器及び被検出部と 回転制御手段とを更に備える。
 被検出部はフィルタに配されている。この めフィルタの周方向の回転に伴って被検出 は周方向に回転移動する。
 検出器は、被検出部の回転位置に臨ませて 定されており、被検出部は、フィルタの周 向の回転に伴って、検出器へ接近し、また 検出器から離隔する。検出器は、この被検 部の接近/離隔を検出する。

 回転制御手段は、検出器の検出結果に基 いて、回転駆動機構の作動を停止させる。 体的には、検出器及び被検出部の位置関係 、非吸水領域及び水槽の位置関係とに応じ 、回転制御手段が、例えば検出器が被検出 の最接近を検出した場合、又は検出器が被 出部の接近を検出してから所定時間が経過 た場合等に、回転駆動機構の作動を停止さ るようにしておく。この結果、非吸水領域 水槽にて浸水した状態で、フィルタが停止 る。

 つまり、検出器及び被検出部と回転制御 段とを用いた簡易な構成で、吸水領域を浸 させた状態ではなく非吸水領域を浸水させ 状態で、フィルタの回転を停止させること できる。このため、加湿を行なう場合はフ ルタが回転し続け、加湿を行なわない場合 非吸水領域が浸水した状態でフィルタの回 が停止するようフィルタの回転を適切に制 することができる。

 本発明にあっては、リードスイッチ(又はホ ールIC)を用いてなる検出器、及び磁石を用い てなる被検出部と、リードスイッチ(又はホ ルIC)のオン/オフに基づいて、回転駆動機構 作動を停止させる回転制御手段とを備える 以下では、リードスイッチを例示して説明 るが、ホールICでも同様である。
 磁石はフィルタに配されている。このため ィルタの周方向の回転に伴って磁石も周方 に移動する。従って、磁石は水没すること ある。ただし、水に強い磁石が水没しても 題は起きない。

 リードスイッチは、被検出部の回転位置に ませて固定されており、磁石は、フィルタ 周方向の回転に伴って、リードスイッチに して接近し、また、離隔する。リードスイ チは、この磁石の接近/離隔によって、オフ からオンに切り換わり、また、オンからオフ に切り換わる。
 磁石の接近/離隔によるリードスイッチのオ ン/オフは、非接触で実行可能であるため、 に弱いリードスイッチを、例えば濡れ易い 槽の内側に配する必要がない。

 回転制御手段は、例えばリードスイッチが フからオンに切り換わった場合、又はリー スイッチがオンからオフに切り換わってか 所定時間が経過した場合等に、回転駆動機 の作動を停止させる。この結果、非吸水領 が水槽にて浸水した状態で、フィルタが停 する。
 つまり、リードスイッチ及び磁石と回転制 手段とを用いた簡易な構成で、吸水領域を 水させた状態ではなく非吸水領域を浸水さ た状態でフィルタの回転を停止させること できる。

 本発明にあっては、回転軸部と、回転軸部 一端部及び他端部夫々を回転自在に支持す 2個の軸受とを更に備える。
 回転駆動機構は、フィルタの両面夫々から 出して横姿勢に配されている回転軸部を中 にフィルタを周方向に回転させる。
 回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さ 異なり、2個の軸受は、一端部及び他端部夫 々の寸法に合わせて形成されている。つまり 、2個の軸受は、互いに寸法が異なる。この め、少なくとも太い方の端部が、細い方の 部を支持すべき軸受に問題なく支持される とはない(具体的には、そもそも軸受に入ら いか、無理に入れても滑らかに回転しない )。

 一般にフィルタは、フィルタの交換、清掃 を行なうために、加湿装置の使用者によっ 取り外され、また、取り付けられる。とこ が、本発明のフィルタには被検出部が配さ ており、フィルタの回転に伴って回転移動 る被検出部が検出器の被検出部検出可能範 を通過するように、フィルタの回転軸部を 受に取り付ける必要がある。
 仮に、回転軸部の両端部の太さが等しい場 、使用者が、検出器と被検出部との位置関 を確認してから、フィルタを正確な向きに り付けなければならない。このため、使用 がフィルタの向きを間違えて取り付けるこ があり、検出器が被検出部を検出不能にす という不具合が発生し得る。

 一方、本発明のフィルタを用いる場合、 用者は、互いに太さが異なる回転軸部の両 部を、各端部に対応する大きさの軸受に取 付ければよいため、使用者が検出器と被検 部との位置関係を確認する必要がない。即 、使用者が容易且つ正確にフィルタを取り けることができ、検出器は確実に被検出部 検出することができる。

 本発明に係る加湿装置は、吸水性及び通 性を有するフィルタ本体と該フィルタ本体 保持する枠体とを用いてなる円盤状のフィ タと、該フィルタを周方向に回転させる回 駆動機構と、水を貯留する水槽と、前記フ ルタに対し、該フィルタに交差する方向に 風する送風機とを備え、前記フィルタは縦 勢に配されて、該フィルタの周方向の一部 前記水槽にて浸水可能にしてある加湿装置 あって、前記フィルタ本体には、前記枠体 内側へ侵入した水によって前記フィルタ本 が浸水する浸水領域、及び浸水しない非浸 領域が、周方向に隣接して設けられている とを特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記浸水領域 び非浸水領域は、夫々前記フィルタ本体の 周部の一部及び残部に設けられており、前 浸水領域の外縁は、中心角が二直角を超え 円弧状であることを特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記非浸水領 の外縁は、前記フィルタ本体の径方向に凸 の折線形状であることを特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記非浸水領 の外縁は、前記浸水領域の外縁よりも半径 大きい円弧状であることを特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記枠体は、 記浸水領域の外周面に沿う円環状であり、 記回転駆動機構は、前記枠体の外周面に接 して前記フィルタを回転させるローラと、 ローラを回転させるモータとを有すること 特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記枠体は非 水性を有し、前記非浸水領域に対応して、 記枠体の内側への浸水を防止する防水部が 記枠体に形成されていることを特徴とする

 本発明に係る加湿装置は、前記フィルタ 配されている被検出部、及び、該被検出部 回転位置に臨ませて固定されており、前記 検出部の接近/離隔を検出する検出器と、前 記フィルタ本体が浸水しない状態で前記フィ ルタを停止させるべく、前記検出器の検出結 果に基づいて、前記回転駆動機構の作動を停 止させる回転制御手段とを更に備えることを 特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記検出器は ードスイッチ又はホールICを用いてなり、 記被検出部は磁石を用いてなり、前記回転 御手段は、前記リードスイッチ又は前記ホ ルICのオン/オフに基づいて、前記回転駆動 構の作動を停止させるようにしてあること 特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記フィルタ 、該フィルタの両面夫々から突出して横姿 に配されている回転軸部を中心に回転する うにしてあり、前記回転軸部の一端部と他 部とは互いに太さが異なり、前記一端部及 他端部夫々の寸法に合わせて形成されてお 、前記一端部及び他端部夫々を回転自在に 持する2個の軸受を更に備えることを特徴と する。

 本発明に係るフィルタは、吸水性及び通 性を有するフィルタ本体、及び、該フィル 本体を保持する枠体を用いてなる円盤状の ィルタであって、前記フィルタ本体には、 記枠体の内側へ侵入した水によって前記フ ルタ本体が浸水する浸水領域及び浸水しな 非浸水領域が、周方向に隣接して設けられ いることを特徴とする。

 本発明にあっては、フィルタ、回転駆動機 、水槽、及び送風機を備え、フィルタは円 状であって、吸水性及び通気性を有するフ ルタ本体と、このフィルタ本体を保持する 体とを用いてなる。
 フィルタは縦姿勢に配されて、このフィル の周方向の一部が、水を貯留する水槽にて 水可能にしてある。また、回転駆動機構は 縦姿勢に配されたフィルタを周方向に回転 せ、送風機はフィルタに対し、このフィル に交差する方向に送風する。

 ただし、フィルタ本体の周方向には、枠 の内側へ侵入した水によってフィルタ本体 浸水する浸水領域と、フィルタ本体が浸水 ない非浸水領域とが隣接して設けられてい 。このため、回転駆動機構によるフィルタ 周方向の回転に伴って、フィルタ本体の周 向の一部が浸水する状態(即ち浸水領域が水 槽底面に対向配置されている状態)と、フィ タ本体が浸水しない状態(即ち非浸水領域が 槽底面に対向配置されている状態)とが連続 的に入れ替わる。

 周方向の一部が浸水しているフィルタ本 は、浸水している浸水領域から、浸水して ない部分へ水を吸い上げるため、フィルタ 体全体に水が行き渡る。つまり、本発明の ィルタはフィルタ本体全体で効率よく吸水 る。このため、このフィルタに対して送風 で送風することによって、フィルタを通過 た空気が十分に吸湿し、吸湿した空気が装 外部へ送風される。

 一方、浸水していないフィルタ本体は、新 に吸水することがない。また、浸水してい いフィルタ本体は、フィルタ本体に吸収さ た水の滴下、蒸発等によって乾燥する。
 フィルタ本体が乾燥したフィルタに対して 風機で送風しても、フィルタを通過した空 が吸湿することはなく、従って、吸湿した 気が装置外部へ送風されることもない。ま 、フィルタ本体が無用に吸水しないため、 ィルタ本体に対するスケールの付着、カビ 発生等が抑制される。

 以上のような加湿装置では、フィルタ本体 浸水/非浸水が切り換えられることによって フィルタの吸水/非吸水が切り替えられるた 、フィルタが無用に吸水を継続することが 止され、無用な吸水による不具合の発生が 止される。
 また、フィルタ本体の浸水/非浸水の切り換 えは、フィルタを周方向の回転によって行な われる。この結果、フィルタ本体の吸水を促 進するための回転機構と浸水/非浸水を切り えるための回転機構とが共通になる。従っ 、吸水を促進するための回転機構とは別に フィルタ(即ちフィルタ本体及び枠体両方)の 浸水/非浸水を切り換えるための回転機構、 下移動機構等を備える必要がなく、装置構 が簡易である。

 更に、フィルタは縦姿勢に配されたまま あり、フィルタの吸水/非吸水を切り換える ためにフィルタが横姿勢に配されるよう回転 したり、上方へ移動したりする必要がない。 このため、平面視の水槽の寸法及び平面視の 加湿装置の筐体の寸法夫々に関し、例えば左 右方向の長さはフィルタの直径より大きくす る必要があるが、前後方向の長さはフィルタ の厚みより大きくするだけでよい。また、フ ィルタが縦方向に移動するための空間を設け る必要もない。以上の結果、加湿装置がコン パクトに構成される。

 更にまた、加湿を行なうか否かに応じて、 風された空気がフィルタを通過する通風路 通過しない通風路とを切り換えて用いる必 がないため、送風された空気がフィルタを 過する通風路のみを備えればよく、また、 風路を切り換える手段を備える必要がない 更に、2本の通風路を備える場合に比べて通 風路の形状が単純になるため、通風路を通過 する空気が発生させる騒音が低減される。
 ところで、フィルタ本体の周方向の一部に 浸水領域が設けられているため、フィルタ 回転している間、フィルタ本体が浸水しな 状況下では吸水が阻害される。しかしなが 、フィルタ本体の周方向の残部が浸水領域 あるため、非浸水領域を最小限の範囲に設 、また、フィルタを回転させ続けることに って、フィルタ全体に十分に水を含ませる とが可能である。

 本発明にあっては、フィルタ本体の外周 の一部と残部とには、枠体の内側へ侵入し 水によってフィルタ本体が浸水する浸水領 と、フィルタ本体が浸水しない非浸水領域 が周方向に隣接して設けられている。また 浸水領域は、中心角が二直角を超える円弧 の外縁を有する。つまり、フィルタ本体は 円の一部分が欠けたような形状である。こ ようなフィルタ本体は、例えば円盤状のフ ルタ素材の一部を切り欠いたり、矩形板状 フィルタ素材を所要の形状に打ち抜いたり て、容易に製造することができる。

 また、浸水領域が円弧状の外縁を有する め、浸水領域の何れの一部分が浸水してい も、フィルタ本体が浸水する深さは等しく 吸水する量も等しいと考えられる。従って 浸水領域に関して吸水量にムラが生じるこ がない。このため、フィルタを通過した空 の吸湿量にムラが生じることが可及的抑制 れる。

 図21は、本発明に係る加湿装置が備え、一 線状の外縁を有するフィルタ本体の形状を 示する正面図である。
 図中91はフィルタ本体であり、フィルタ本 91は、円盤状のフィルタ素材をDカットして り、フィルタ本体91の外周部の一部は、中心 角B91が二直角を超える円弧状の外縁を有する 浸水領域91aであり、フィルタ本体91の外周部 残部は、浸水領域91aの外縁の周方向両端を ぶ一直線状の外縁を有する非浸水領域91bで る。ここで、中心角B91=θ 91 °(θ 91 >180)である。
 フィルタ本体91の回転中心位置91oは、円盤 のフィルタ素材の中心位置に等しい。また フィルタ本体91は、回転中心位置91oと非浸水 領域91bの周方向中心位置とを一直線で結ぶ仮 想線を対称軸とする線対称形状である。

 フィルタ本体91を用いてなるフィルタは縦 勢に配されるため、フィルタ本体91も縦姿勢 に配される。即ち、水槽に貯留されている水 の静水面WSに対して垂直に配される。
 また、フィルタ本体91の回転中心位置91oと 水面WSとの離隔距離は、回転中心位置91oと浸 水領域91aとの離隔距離より短く、回転中心位 置91oと非浸水領域91bとの離隔距離より長い。 このため、回転するフィルタが、図21(a)に示 ように、非浸水領域91bの周方向中心位置が 転中心位置91oの真下(以下、単に真下という )に位置する状態で停止した場合、フィルタ 体91が非浸水状態になる。非浸水状態のフィ ルタ本体91は吸水しないため、フィルタ本体9 1が乾燥し、フィルタ本体91を通過する空気の 吸湿が抑制される。

 しかしながら、回転するフィルタを、非浸 領域91bの周方向中心位置が真下に位置する 態で正確に停止させることは困難であり、 えば非浸水領域91bの周方向中心位置が真下 りも順回転方向(又は逆回転方向)へ位置ズ を起こした状態で停止することが考えられ 。
 図21(b)は、フィルタ本体91を用いてなるフィ ルタが図21(b)中の矢符C方向に回転していた場 合に、フィルタの停止位置が順回転方向に位 置ズレを生じた状態を示している。このとき 、浸水領域91aの順回転方向先頭部が水没する 。即ち、フィルタ本体91の周方向の一部が浸 する。浸水状態のフィルタ本体91は吸水す ため、フィルタ本体91を通過する空気が吸湿 する。

 また、フィルタを正確に停止させても、例 ば加湿装置が傾斜姿勢で設置されることに って、水槽に貯留されている水がフィルタ 対し相対的に傾斜することがあり、傾斜し 水面によってフィルタ本体91が浸水する可 性がある。
 以下では、フィルタの停止位置の位置ズレ ついて主に説明する。

 フィルタの停止位置の位置ズレに起因する ィルタ本体の無用な浸水を防止するために 、フィルタ本体の形状を変更する必要があ 。
 図22は、本発明に係る加湿装置が備え、一 線状の外縁を有する他のフィルタ本体の形 を略示する正面図である。
 図中92はフィルタ本体であり、フィルタ本 92は、図21に示すフィルタ本体91と同様に、 盤状のフィルタ素材をDカットしてなる。こ で、フィルタ本体91,92夫々を形成するため 、半径及び厚みが互いに同一である円盤状 フィルタ素材が用いられているものとする

 図22中に実線で示すフィルタ本体92は、フ ィルタ本体92を用いてなるフィルタが、図22 の矢符C方向に回転した後で、後述する非浸 領域92bの周方向中心位置が回転中心位置92o 真下(以下、単に真下という)に位置する状 で停止した場合を示しており、このとき、 ィルタ本体92が非浸水状態になる。一方、図 22中に破線で示すフィルタ本体92は、フィル 本体92を用いてなるフィルタが、非浸水領域 92bの周方向中心位置が真下よりも順回転方向 へ位置ズレを起こした状態で停止した場合を 示している。

 フィルタ本体92の外周部の一部は、中心角B9 2が二直角を超える円弧状の外縁を有する浸 領域92aであり、フィルタ本体92の外周部の残 部は、浸水領域92aの外縁の周方向両端を結ぶ 一直線状の外縁を有する非浸水領域92bである 。ここで、中心角B92=θ 92 °(180<θ 92 91 )である。
 このため、回転中心位置92oと非浸水領域92b の離隔距離はフィルタ本体91の回転中心位 91oと非浸水領域91bとの離隔距離よりも短く この分、非浸水領域92bと静水面WSとの離隔距 離が非浸水領域91bと静水面WSとの離隔距離よ も長くなる。

 この結果、図22中に破線で示したように、 浸水領域92bの周方向中心位置が真下よりも 回転方向へ位置ズレを起こした状態でフィ タが停止しても、フィルタ本体92が無用に浸 水することが抑制される。
 また、フィルタが正確に停止している場合 、例えば加湿装置が傾斜姿勢で設置されて 水槽に貯留されている水がフィルタに対し 対的に傾斜していても、傾斜した水面によ てフィルタ本体92が無用に浸水する不都合 生じない。

 しかしながら、フィルタ本体92はフィルタ 体91よりも面積が狭く、フィルタ本体92の浸 領域92a(又は非浸水領域92b)の周方向の長さ 、フィルタ本体91の浸水領域91a(又は非浸水 域91b)の周方向の長さよりも短い(又は長い)
 この結果、フィルタ本体92を用いてなるフ ルタとフィルタ本体91を用いてなるフィルタ とを互いに等しい速度で回転させた場合、フ ィルタ本体92の吸水量はフィルタ本体91の吸 量より少ない。従って、フィルタ本体92はフ ィルタ本体91に比べて空気に対する加湿効率 劣る。

 本発明にあっては、浸水領域は、中心角 二直角を超える円弧状の外縁を有し、非浸 領域は、フィルタ本体の径方向に凸状の折 形状、又は浸水領域よりも半径が大きい(即 ち曲率が小さい)円弧状の外縁を有する。こ ようなフィルタ本体は、大略D型の形状を有 、例えば非浸水領域の外縁が直線状、又は ィルタ本体の径方向に凹状の折線形状若し は円弧状である場合と比べて、非浸水領域 非浸水性を維持しつつフィルタ本体の面積 最大限にすることが可能である。

 図23は、本発明に係る加湿装置が備え、折 線状の外縁を有するフィルタ本体の形状を 示する正面図であり、図24は、本発明に係る 加湿装置が備える更に他のフィルタ本体の形 状を略示する正面図である。
 図中93,94はフィルタ本体であり、フィルタ 体93,94は、フィルタ本体91,92夫々を形成する めに用いられた円盤状のフィルタ素材と同 の半径及び厚みを有する円盤状のフィルタ 材の周方向の一部を切断加工してなり、正 視の形状が大略D型である。

 図21に示したフィルタ本体91を用いてなるフ ィルタは、フィルタ本体91が、十分な吸水量 得るための形状及び面積を有するが、フィ タの停止位置の位置ズレが生じた場合にフ ルタ本体91を非浸水状態に保持できないと う問題がある。一方、図22に示したフィルタ 本体92を用いてなるフィルタは、フィルタの 止位置の位置ズレが生じた場合でもフィル 本体92を非浸水状態に保持するが、フィル 本体92が、十分な吸水量を得るための形状及 び面積を有していないという問題がある。
 これらの問題を解決するためには、フィル 本体93,94のように、形状を工夫する必要が る。

 図23(又は図24)中に実線で示すフィルタ本 93(又はフィルタ本体94)は、フィルタ本体93( はフィルタ本体94)を用いてなるフィルタが 後述する非浸水領域93b(又は非浸水領域94b) 周方向中心位置が回転中心位置93o(又は回転 心位置94o)の真下(以下、単に真下という)に 置する状態で停止した場合を示しており、 のとき、フィルタ本体93(又はフィルタ本体9 4)が非浸水状態になる。

 一方、図23(又は図24)中に破線で示すフィ タ本体93(又はフィルタ本体94)は、フィルタ 体93(又はフィルタ本体94)を用いてなるフィ タが、非浸水領域93b(又は非浸水領域94b)の 方向中心位置が真下よりも順回転方向(又は 回転方向)へ位置ズレを起こした状態で停止 した場合を示している。ここで、図23(又は図 24)中の矢符C方向がフィルタの回転方向であ 。

 フィルタ本体93(又はフィルタ本体94)の外周 の一部は、中心角B93(又は中心角B94)が二直 を超える円弧状の外縁を有する浸水領域93a( は浸水領域94a)であり、フィルタ本体93(又は フィルタ本体94)の外周部の残部は、浸水領域 93a(又は浸水領域94a)の周方向両端を結ぶ非浸 領域93b(又は非浸水領域94b)である。ここで 中心角B93,B94=θ 92 °である。また、非浸水領域93bは、フィルタ 体93の径方向に凸状の折線形状(図23に示す 形状)の外縁を有し、非浸水領域94bは、浸水 域94aよりも半径が大きい円弧状の外縁を有 る(図24参照)。つまり、非浸水領域93b,94bは V字状又はU字状である。

 フィルタ本体93(又はフィルタ本体94)は、回 中心位置93oと非浸水領域93bの周方向中心位 と(又は回転中心位置94oと非浸水領域94bの周 方向中心位置と)を一直線で結ぶ仮想線を対 軸とする線対称形状である。
 従って、フィルタ本体93,94の浸水領域93a,94a 々の周方向の長さは、フィルタ本体92の浸 領域92aの周方向の長さに等しいが、フィル 本体93,94夫々はフィルタ本体92よりも面積が い。
 この結果、フィルタ本体93,94を用いてなる ィルタとフィルタ本体92を用いてなるフィル タとを互いに等しい速度で回転させた場合、 フィルタ本体93,94の吸水量はフィルタ本体92 吸水量より多く、空気に対する加湿効率が 上する。

 また、フィルタ本体93,94に関し、非浸水 域93b,94bの周方向中心位置と静水面WSとの離 距離はフィルタ本体91の非浸水領域91bと静水 面WSとの離隔距離に等しいが、非浸水領域93b, 94b周方向両端部夫々と静水面WSとの離隔距離 フィルタ本体92の非浸水領域92bと静水面WSと の離隔距離に等しい。この結果、図23及び図2 4中に破線で示したように、非浸水領域93b,94b 周方向中心位置が真下よりも順回転方向(又 は逆回転方向)へ位置ズレを起こした状態で ィルタが停止しても、フィルタ本体93,94が無 用に浸水することが抑制される。

 また、フィルタが正確に停止している場 に、例えば加湿装置が傾斜姿勢で設置され おり、水槽に貯留されている水がフィルタ 対し相対的に傾斜していても、傾斜した水 によって非浸水領域93b,94bが浸水することが 抑制される。

 本発明にあっては、フィルタは、円弧状の 縁を有する浸水領域の外周面に沿う円環状 ある枠体と、この枠体に保持されるフィル 本体とを用いてなる。回転駆動機構はロー とモータとを有し、モータがローラを回転 せ、ローラが枠体の外周面に接触してフィ タを回転させる。
 仮に、枠体の形状がフィルタ本体の浸水領 及び非浸水領域両方の外周面に沿う場合、 体の形状は円環状ではなくなるため、枠体 浸水領域に対応する外周面に接触するロー は、枠体の非浸水領域に対応する外周面に 触することができず、従って、フィルタを 転させることができない。
 即ち、円環状の枠体を備えることによって 回転駆動機構は、フィルタ本体の形状にか わらず、支障なくフィルタを回転させるこ ができる。

 本発明にあっては、円盤状のフィルタが、 ィルタ本体と、このフィルタ本体を保持す 枠体とを用いてなり、フィルタ本体は吸水 及び通気性を有し、枠体は非吸水性を有す 。また、枠体には、フィルタ本体の非浸水 域に対応して、枠体の内側への浸水を防止 る防水部が形成されている。逆に、枠体の 水部が形成されてない部分は、枠体の内側 の浸水を阻害しない。
 フィルタ本体の浸水領域が水槽底面に対向 置されている状態ではフィルタ本体は浸水 て吸水し、非浸水領域が水槽底面に対向配 されている状態ではフィルタ本体は浸水せ 、更に、防水部によって枠体の内側への浸 が防止されるため、フィルタ本体の無用な 水が更に抑制される。

 また、防水部は、例えば後述する被検出 を取り付けるための取付代としても利用す ことができ、更に、フィルタ本体の完全な 盤状ではない部分が加湿装置の使用者の目 直接触れないように防水部を配してフィル 及び加湿装置の美観を向上させることがで る。

 本発明にあっては、フィルタに配されてい 被検出部、及び、この被検出部の回転位置 臨ませて固定されており、この被検出部の 近/離隔を検出する検出器と、回転制御手段 とを更に備える。
 被検出部はフィルタに配されているため、 ィルタの周方向の回転に伴って被検出部は 方向に回転移動する。更に、被検出部は、 ィルタの周方向の回転に伴って、被検出部 回転位置に臨ませて固定されている検出器 接近し、また、検出器から離隔する。検出 は、この被検出部の接近/離隔を検出する。

 回転制御手段は、検出器の検出結果に基 いて、回転駆動機構の作動を停止させる。 体的には、検出器及び被検出部の位置関係 、フィルタ本体の非浸水領域及び水槽の位 関係とに応じて、回転制御手段が、例えば 出器が被検出部の最接近を検出した場合、 は検出器が被検出部の接近を検出してから 定時間が経過した場合等に、回転駆動機構 作動を停止させるようにしておく。この結 、フィルタ本体が浸水せず、フィルタが吸 しない状態(即ち非浸水領域が水槽底面に対 向配置されている状態)で、フィルタが停止 る。

 つまり、検出器及び被検出部と回転制御 段とを用いた簡易な構成で、フィルタ本体 浸水する状態ではなく浸水しない状態で、 ィルタの回転を停止させることができる。 のため、加湿を行なう場合はフィルタが回 し続け、加湿を行なわない場合はフィルタ 体が浸水しない状態でフィルタの回転が停 するようフィルタの回転を適切に制御する とができる。

 本発明にあっては、リードスイッチ(又はホ ールIC)を用いてなる検出器、及び磁石を用い てなる被検出部と、リードスイッチ(又はホ ルIC)のオン/オフに基づいて、回転駆動機構 作動を停止させる回転制御手段とを備える 以下では、リードスイッチを例示して説明 るが、ホールICでも同様である。
 磁石はフィルタに配されている。このため ィルタの周方向の回転に伴って磁石も周方 に移動する。従って、磁石は水没すること ある。ただし、水に強い磁石が水没しても 題は起きない。

 リードスイッチは、被検出部の回転位置に ませて固定されており、磁石は、フィルタ 周方向の回転に伴って、リードスイッチに して接近し、また、離隔する。リードスイ チは、この磁石の接近/離隔によって、オフ からオンに切り換わり、また、オンからオフ に切り換わる。
 磁石の接近/離隔によるリードスイッチのオ ン/オフは、非接触で実行可能であるため、 に弱いリードスイッチを、例えば濡れ易い 槽の内側に配する必要がない。

 回転制御手段は、例えばリードスイッチが フからオンに切り換わった場合、又はリー スイッチがオンからオフに切り換わってか 所定時間が経過した場合等に、回転駆動機 の作動を停止させる。この結果、フィルタ 体が浸水しない状態で、フィルタが停止す 。
 つまり、リードスイッチ及び磁石と回転制 手段とを用いた簡易な構成で、フィルタ本 が浸水する状態ではなく浸水しない状態で ィルタの回転を停止させることができる。

 本発明にあっては、回転軸部と、回転軸部 一端部及び他端部夫々を回転自在に支持す 2個の軸受とを更に備える。
 回転駆動機構は、フィルタの両面夫々から 出して横姿勢に配されている回転軸部を中 にフィルタを周方向に回転させる。
 回転軸部の一端部と他端部とは互いに太さ 異なり、2個の軸受は、一端部及び他端部夫 々の寸法に合わせて形成されている。つまり 、2個の軸受は、互いに寸法が異なる。この め、少なくとも太い方の端部が、細い方の 部を支持すべき軸受に問題なく支持される とはない(具体的には、そもそも軸受に入ら いか、無理に入れても滑らかに回転しない )。

 一般にフィルタは、フィルタの交換、清掃 を行なうために、加湿装置の使用者によっ 取り外され、また、取り付けられる。とこ が、本発明のフィルタには被検出部が配さ ており、フィルタの回転に伴って回転移動 る被検出部が検出器の被検出部検出可能範 を通過するように、フィルタの回転軸部を 受に取り付ける必要がある。
 仮に、回転軸部の両端部の太さが等しい場 、使用者が、検出器と被検出部との位置関 を確認してから、フィルタを正確な向きに り付けなければならない。このため、使用 がフィルタの向きを間違えて取り付けるこ があり、検出器が被検出部を検出不能にな という不具合が発生し得る。

 一方、本発明のフィルタを用いる場合、 用者は、互いに太さが異なる回転軸部の両 部を、各端部に対応する大きさの軸受に取 付ければよいため、使用者が検出器と被検 部との位置関係を確認する必要がない。即 、使用者が容易且つ正確にフィルタを取り けることができ、検出器は確実に被検出部 検出することができる。

 本発明に係る加湿装置は、回転駆動され ローラと、貯水部に貯留された水に一部が 漬するようにフィルタ本体を保持し、外周 が円形の回転体とを備え、該回転体の外周 を前記ローラの外周面に接触させ、前記ロ ラを回転駆動することにより前記回転体を 転させ、送風機により空気を前記フィルタ 体に通過させ、吹き出す加湿装置であって 前記回転体の回転軸に垂直、且つ、略水平 向に前記回転体を移動することによって、 記回転体の回転軸が前記ローラの回転軸の 鉛直下方に位置するように、前記回転体を 脱可能に装着する装着部を備えていること 特徴とする。

 本発明に係る加湿装置は、前記回転体及 前記ローラを収納する筐体を更に備え、前 送風機は、該筐体の外部から取り込んだ空 を前記フィルタ本体に通過させ、前記フィ タ本体は、該フィルタ本体の回転軸が前記 転体の回転軸と一致するように前記回転体 内側で保持され、前記装着部は、前記貯水 と一体に設けられ、前記フィルタ本体の下 が前記貯水部に浸漬するように前記回転体 保持し、前記筐体に着脱可能である構成と てあることを特徴とする。

 本発明に係る回転駆動構造は、回転駆動 れるローラと、フィルタ本体を保持し、外 面が円形の回転体とを備え、該回転体の外 面を前記ローラの外周面に接触させ、前記 転体を回転させる回転駆動構造において、 記回転体の回転軸に垂直、且つ、略水平方 に前記回転体を移動することによって、前 回転体の回転軸が前記ローラの回転軸の略 直下方に位置するように、前記回転体を着 可能に装着する装着部を備えていることを 徴とする。

 また、本発明に係る回転駆動構造は、前 回転体の外周面及び/又は前記ローラの外周 面には、ローレット加工が施されていること を特徴とする。

 更に、本発明に係る回転駆動構造におい 、前記ローラは、上下動可能に保持される 成としてあることを特徴とする。

 また、本発明に係る回転駆動構造は、前 ローラに対して下向きに圧力を付与する与 部を更に備えていることを特徴とする。

 本発明にあっては、フィルタ本体を保持 る回転体は、円形の外周面がローラと接触 、かかるローラが回転駆動されることによ 、回転力が伝達され回転する。また、回転 は、水平移動することにより、回転体の回 軸がローラの回転軸の略鉛直下方に位置し 回転体とローラとが接触するようになる。 言すれば、回転体を水平移動することによ 、回転体を回転させるローラに対して着脱 能となる。ここで、加湿装置のフィルタは フィルタ本体とフィルタ本体を保持する回 体とを用いてなる。

 本発明にあっては、フィルタ本体の回転 と回転体の回転軸とが一致し、フィルタ本 の下部が貯水部の水に浸漬するように回転 が保持される。そして、送風機によりかか フィルタ本体に空気が通過する。下部が浸 するフィルタ本体を回転することにより、 ィルタ本体の一部が常に浸漬するため、フ ルタ本体が乾燥することなく空気を加湿す 。

 また、本発明にあっては、回転体の外周 及び/又はローラの外周面には、接触位置の 滑りを防止するローレット加工が施されてい る。

 本発明にあっては、回転体と接触するロ ラが上下動し、確実に接触させている。

 本発明にあっては、ローラに対して下方 圧力が付与されることにより、回転体の略 上において回転体と接触するローラが回転 を押圧し、接触を確実にしている。

 本発明の加湿装置及び本発明のフィルタ よる場合、円盤状のフィルタを縦姿勢に配 たまま、且つフィルタを浸水させたまま、 ィルタの周方向の回転のみでフィルタの吸 /非吸水を切り換えることができる。つまり 、フィルタが無用に吸水することによる不具 合を簡易な構成で防止することができる。

 本発明の加湿装置及び本発明のフィルタ よる場合、円盤状のフィルタを縦姿勢に配 たまま、且つフィルタを浸水させたままで 、フィルタの周方向の回転のみでフィルタ 体の浸水/非浸水を切り換えることによって 、フィルタの吸水/非吸水を切り換えること できる。つまり、フィルタが無用に吸水す ことによる不具合を簡易な構成で防止する とができる。

 本発明の加湿装置及び本発明の回転駆動 造による場合、フィルタ本体を保持する回 体が、回転体を回転させるローラと転接し あるため、回転体とローラとを簡単に分離 き、フィルタ本体の交換又は清掃等のメン ナンスが可能となる効果を奏する。また、 ーラが回転体の略真上に位置するため、略 下方向に回転体に対するローラの押圧力が 与され、回転体に圧力を均等に付与する。 れにより、ローラは安定した回転力を回転 に伝達し、回転体は安定して回転するとい 効果を奏する。更に、回転体の略真上にお てローラと転接するため、回転体を水平に 動させた場合、回転体が水平方向に多少位 ズレしてもローラに転接させることができ という効果を奏する。また、回転体をロー に転接させる場合、回転体を水平移動させ ため、ローラと回転体との接触のバラツキ 低減できるという効果を奏する。

本発明の実施の形態1に係る加湿装置が 備えるフィルタの一面側を示す背面図である 。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置が 備えるフィルタの他面側を示す正面図である 。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置の 内部構成を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置の 要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置の CPUが実行する加湿/非加湿切換処理の手順を すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置が 備えるフィルタの一面側を示す背面図である 。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置の 内部構成を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置が 備えるフィルタの一面側を示す背面図である 。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置が 備えるフィルタの他面側を示す正面図である 。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置 内部構成を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態3に係るフィルタ 備えるフィルタ本体を示す正面図である。 本発明の実施の形態3に係るフィルタ 備える他のフィルタ本体を示す正面図であ 。 本発明の実施の形態4に係るフィルタ 備えるフィルタ本体を示す正面図である。 本発明の実施の形態5に係る加湿装置 備えるフィルタの一面側を示す背面図であ 。 本発明の実施の形態5に係る加湿装置 備えるフィルタの他面側を示す概略正面図 ある。 本発明の実施の形態5に係る加湿装置 内部構成を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態6に係る加湿装置 側面断面図である。 本発明の実施の形態6に係る加湿装置 一部を透視した正面図である。 本発明の実施の形態6に係る加湿装置 一部を透視した正面図である。 (a)は、本発明の実施の形態6に係る加 装置が備える回転ドラムが筐体に装着され いない場合の回転駆動機構の正面図であり (b)は、本発明の実施の形態6に係る加湿装置 備える回転ドラムが筐体に装着されている 合の回転駆動機構の正面図である。 本発明に係る加湿装置が備え、一直線 状の外縁を有するフィルタ本体の形状を略示 する正面図である。 本発明に係る加湿装置が備え、一直線 状の外縁を有する他のフィルタ本体の形状を 略示する正面図である。 本発明に係る加湿装置が備え、折れ線 状の外縁を有するフィルタ本体の形状を略示 する正面図である。 本発明に係る加湿装置が備える更に他 のフィルタ本体の形状を略示する正面図であ る。

符号の説明

 1  加湿装置
 10 CPU
 100 筐体
 18 水槽
 180 貯水容器
 183  アーム
 2  フィルタ
 2a 吸水領域
 2b 非吸水領域
 20,21,22,23,24 フィルタ本体
 21a,22a,23a 浸水領域
 21b,22b,23b 非浸水領域
 3 枠体
 30  保持体
 3a,30b 防水部
 30a 通水孔
 300 回転ドラム
 4,400  回転駆動機構
 41 フィルタモータ(モータ)
 42 回転ローラ(ローラ)
 450 ローラ部
 451 ローラ
 5  送風機
 61,63 リードスイッチ(検出器)
 62,64 磁石(被検出部)
 7  回転軸部
 71 一端部
 72 他端部
 81,82 軸受
 W  水

 以下、本発明を、その実施の形態を示す 面に基づいて詳述する。

実施の形態 1.
 図1は、本発明の実施の形態1に係る加湿装 が備えるフィルタの一面側を示す概略背面 であり、図2は、このフィルタの他面側を示 概略正面図である。
る。また、図3は、この加湿装置の内部構成 示す概略側面図であり、図4は、この加湿装 の要部構成を示すブロック図である。

 図中1は加湿装置であり、加湿装置1は、 1~図4に示すように、筐体100、CPU10、ROM11、RAM1 2、EEPROM13、表示部14、操作部15、湿度センサ16 、空気浄化フィルタ17、水槽18、吸水性及び 気性を有するフィルタ2、回転駆動機構4、送 風機5、リードスイッチ61及び磁石62を備える フィルタ2は適宜の厚みを有する円盤状であ り、吸水性及び通気性を有するハニカム構造 のフィルタ本体20と、フィルタ本体20を保持 る非吸水性の保持体30とを用いてなる。また 、フィルタ2には回転軸部7が設けられており 回転軸部7は軸受81,82に支持されている。

 CPU10は加湿装置1の制御中枢であり、図4に示 すように、内部バス、信号線等を介して、ROM 11、RAM12、EEPROM13、表示部14、操作部15、湿度 ンサ16、回転駆動機構4のフィルタモータ制 部40、送風機5のファンモータ制御部50、及び リードスイッチ61に接続されている。CPU10はRA M12を作業領域として用い、ROM11に記憶された 御プログラム及びデータ、並びにEEPROM13に 憶されたデータに従って装置各部を制御し 各種処理を実行する。
 EEPROM13の記憶領域の一部には時間記憶部131 設けられている。

 図1~図3に示すように、筐体100は、床面に 設される縦型の直方体状であり、背面に吸 口101が、天面に排気口102が、夫々形成され おり、更に、吸気口101と排気口102とを結ぶ 風路103を有し、通風路103の中途に、空気浄 フィルタ17と、フィルタ2、回転駆動機構4及 び水槽18と、送風機5とが、空気の流れの上流 側から下流側へ、この順に配されている。

 空気浄化フィルタ17は、通気性を有する集 及び脱臭兼用のフィルタ本体と、フィルタ 体を保持する合成樹脂製の保持体とを用い なり、吸気口101を全体的に被覆する矩形状 あって、空気浄化フィルタ17自身を通過する 空気を濾過して空気中の微小な浮遊ゴミ、砂 塵等を濾し取り、また、脱臭する。
 空気浄化フィルタ17は、製造作業者又は加 装置1の使用者が手作業で容易に、保持体に してフィルタ本体を取り付け、また取り外 ことが可能であるよう構成されている。

 水槽18は筐体100の底面に設けられており 上部が開口した矩形トレイ状であって、図 しない給水タンクから供給された水Wを貯留 る。この給水タンクは、水槽18にて所定の 位を維持すべく、水槽18に対して自動的に給 水するよう構成されている。

 水槽18は、対面する2枚の側壁18a,18bが加湿 装置1の背面及び正面に沿う向きに配され、 槽18の平面視の形状は左右方向に細長い矩形 状である。更に詳細には、水槽18の前後方向( 図3左右方向)の内法はフィルタ2の厚みよりも 十分に長いが、フィルタ2の外径よりは大幅 短い。一方、水槽18の左右方向(図1及び図2左 右方向)の内法はフィルタ2の外径よりも十分 長い。このため、フィルタ2から滴下する水 Wが水槽18外部へ漏れ出ることが防止されてい る。

 フィルタ2の中心位置には、フィルタ本体20 直交する円柱状の回転軸部7が設けられてお り、フィルタ2は、フィルタ2の周方向の一部 水槽18にて浸水可能であるよう縦姿勢に配 れる。従って、回転軸部7は横姿勢に配され 。
 ここで、回転軸部7は、水槽18の側壁18a,18b夫 々から上方へ延設されている支持部181,182に けられた軸受81,82によって回転自在に支持さ れ、この結果、フィルタ2は回転軸部7を中心 周方向へ回転自在に支持される。フィルタ 体20は適宜の厚みを有する円盤状であって 中心位置に円形状の貫通孔が形成されてお 、この貫通孔に回転軸部7の中央部が内嵌し 摩擦力で固定される。

 回転軸部7は後述する通水孔30a,30aの中央部 貫通し、一端部71と、一端部71よりも大きい 径を有する他端部72とが、回転軸部7の中央 を挟んで設けられている。一端部71の外径 回転軸部7の中央部の外径とは等しく、回転 部7は、一端部71がフィルタ本体20の貫通孔 挿入されることによって、フィルタ本体20( いてはフィルタ2)の一面側に一端部71が配さ 、他面側に他端部72が配される。
 支持部181に設けられた軸受81の寸法は、一 部71の外径に合わせて形成されているU字状 あり、U字の上部から挿入された一端部71を 転自在に支持する。同様に、支持部182に設 られた軸受82の寸法は、他端部72の外径に合 せて形成されており、他端部72を回転自在 支持する。

 保持体30は、製造作業者又は使用者が手 業で容易に組み立て、また解体することが 能なように構成されており、このため、製 作業者又は使用者が手作業で、保持体30に対 してフィルタ本体20を容易に取り付け、また り外すことが可能である。更に、保持体30 対してフィルタ本体20が取り付けられてなる フィルタ2は、製造作業者又は使用者が手作 で、支持部181,182に対して容易に取り付け、 た取り外すことが可能である。

 後述するように、水槽18の側壁18aにはリ ドスイッチ61が配され、フィルタ2の一面側( ち一端部71突出側)には磁石62が配され、リ ドスイッチ61が磁石62の接近/離隔を検出する 都合上、使用者は、フィルタ2の磁石62が配さ れている側の面を側壁18aに対面させた状態で フィルタ2を取り付ける必要がある。このた に、一端部71を、一端部71の太さに対応する 受81に支持させ、他端部72を、他端部72の太 に対応する軸受82に支持させれば、使用者 リードスイッチ61と磁石62との位置関係を気 することなく、フィルタ2を容易且つ正確に 取り付けることができる。

 仮に、使用者が一端部71を軸受82に、他端 部72を軸受81に夫々支持させようとしても、 端部72は軸受81に挿入することができないた 、フィルタ2が誤った向きに取り付けられる ことはない。

 ところで、保持体30は合成樹脂製であり フィルタ本体20の両面夫々に対応してD字状 通水孔30a,30aが形成されているため、保持体3 0の概略の形状はフィルタ本体20の外周部(更 詳細には外周面及び外周面近傍)を覆う枠状 ある。通水孔30a,30aは、水Wのみならず空気 通過可能であり、フィルタ本体20の保持及び 後述する防水部30b,30bの形成に必要な分を除 て、可及的広い面積に形成される。

 保持体30は第1枠310及び第2枠320からなり、 第1枠310及び第2枠320夫々は、喩えるなら底面 通水孔30a,30aが形成されている円形皿状であ って、第1枠310の側面及び底面がフィルタ本 20の外周面及びフィルタ本体20の一面側の外 面近傍を覆い、第2枠320の側面及び底面が第 1枠310の側面外側及びフィルタ本体20の他面側 の外周面近傍を覆うことでフィルタ本体20を 持する。

 この結果、保持体30の内部に保持されて るフィルタ本体20に対しては、通水孔30a,30a 通過した水Wが到達し、例えば保持体30の外 面から水Wが保持体30内部へ侵入してフィル 本体20を濡らすことはない。

 本発明の実施の形態におけるフィルタ2に おいては、フィルタ2の一面側及び他面側夫 に、浸水中に吸水する吸水領域2a,2aと、浸水 中であっても吸水しない非吸水領域2b,2bとが 方向に隣接して設けられていることが主要 特徴である。このために、非吸水性を有す 保持体30の第1枠310及び第2枠320夫々には、吸 水領域2a,2aに対応して、吸水性を有するフィ タ本体20を浸水させるための通水孔30a,30aが 成されており、非吸水領域2b,2bに対応して フィルタ本体20の浸水を防止する正面視弓形 状の防水部30b,30bが形成されている。各防水 30bは、第1枠310(又は第2枠320)のフィルタ本体2 0一面側(又は他面側)を覆う部分に一体に設け られており、フィルタ本体20の一面(又は他面 )に沿う板状である。

 非吸水領域2b,2bにおいては、防水部30b,30b 保持体30の外周面とで、フィルタ本体20を防 水する防水容器が形成されることになるため 、非吸水領域2b,2bが浸水しても、フィルタ本 20へ水Wが侵入してフィルタ本体20が吸水す ことはない。ここで、水槽18の水位は、防水 部30b,30bがフィルタ2の周方向の最下部に位置 ている状態(図1参照)で、防水部30b,30bの上端 よりも十分に低い水位であり、且つ、防水部 30b,30bがフィルタ2の周方向の最下部以外に位 している状態(図2参照)で、通水孔30a,30a(少 くとも通水孔30a,30aの一部)が確実に水没する 水位である。

 一方、吸水領域2a,2aにおいては、保持体30の 外周面が防水しても、通水孔30a,30aからフィ タ本体20へ容易に水Wが侵入するため、フィ タ本体20は吸水する。
 なお、吸水領域2a,2aに対応させて、保持体30 の外周面にも微細な通水孔が形成されていて もよい。

 ところで、磁石62は第1枠310の防水部30bの 方向中心位置に固定されており、フィルタ2 の回転に伴い円軌道を描いて回転移動する。 リードスイッチ61は、磁石62の回転位置の最 部に臨ませて固定されており、具体的には 水槽18の側壁18aにプリント基板65が固定され このプリント基板65(更に詳細には、プリン 基板65の側壁18a左右方向中央位置)に、リー スイッチ61が実装されている。

 リードスイッチ61は、プリント基板65に形 成されている信号線を介してCPU10に接続され おり、リードスイッチ61近傍の所定の範囲 内に磁石62が侵入するとオンになり、この所 定の範囲の外に磁石62が退出するとオフにな 。換言すれば、リードスイッチ61に磁石62が 接近するとリードスイッチ61はオンになり、 隔するとオフになる。この結果、リードス ッチ61は、リードスイッチ61に対する磁石62 接近/離隔を検出する検出器として機能する 。また、磁石62はフィルタ2に配されており、 検出器であるリードスイッチ61によって検出 れる被検出部として機能する。

 オンになったリードスイッチ61は、自身 オンになったことを示すオン信号をCPU10へ出 力し、オフになったリードスイッチ61は、オ 信号の出力を停止する。一方、CPU10は、リ ドスイッチ61からオン信号が入力されている 場合はリードスイッチ61がオンであると判定 、オン信号が入力されていない場合はリー スイッチ61がオフであると判定する。

 リードスイッチ61は、フィルタ2の周方向 一定範囲に磁石62が位置している間はオン あり続ける。この一定範囲を、以下ではス ッチオン領域という。磁石62がスイッチオン 領域の周方向中央位置に配されている場合、 フィルタ2の非吸水領域2b,2bが浸水して吸水領 域2a,2aは浸水せず、磁石62がスイッチオン領 の周方向中央位置から外れている場合、少 くとも吸水領域2a,2aの一部が浸水する。空気 の加湿を行なわない場合は、非吸水領域2b,2b 浸水し、吸水領域2a,2aが浸水していない状 、即ちフィルタ本体20が防水されている状態 でフィルタ2の回転を止める必要があるため この回転を止めるタイミングを計るために リードスイッチ61及び磁石62が用いられる。

 EEPROM13の時間記憶部131には、磁石62がスイ ッチオン領域の内部へ移動してからスイッチ オン領域の外部へ移動するまでの時間の1/2の 時間(即ち磁石62がスイッチオン領域の内部へ 移動してからスイッチオン領域の周方向中央 位置に到達するまでの時間)が、所定時間と て記憶されている。この所定時間は、例え 加湿装置1の工場出荷時に、回転駆動機構4に よってフィルタ2を実際に回転させて計測し 結果に基づいて算出され、時間記憶部131に 憶される。このため、例えばフィルタ2が60 で1回転し、フィルタ2の回転によって磁石62 1秒でスイッチオン領域を通過するなら、時 間記憶部131には所定時間として0.5秒が記憶さ れる。

 図1~図4に示すように、回転駆動機構4は、フ ィルタモータ制御部40、電動のフィルタモー 41、回転ローラ42及び連結軸部43を備える。 ィルタモータ制御部40は、CPU10に制御されて 、回転数[rpm]を示す制御信号をフィルタモー 41に与える。フィルタモータ41はACモータを いてなり、フィルタモータ制御部40から与 られた制御信号に従って、所要の回転数で 動する。
 フィルタモータ41の出力軸部と回転ローラ42 の回転軸部とは連結軸部43を介して連結され おり、フィルタモータ41が作動することに って回転ローラ42が図1及び図2中矢符A4方向( 1における右回り)に回転する。

 回転ローラ42は、回転ローラ42の周面がフィ ルタ2の外周面の最頂部に接触するよう配さ ており、また、回転軸部7と回転ローラ42の 転軸部とは互いに平行に配されている。
 このため、フィルタモータ41が作動するこ によって回転ローラ42が回転すると、回転ロ ーラ42の回転に伴い、フィルタ2が図1中矢符A2 方向(図1における左回り)に回転する。
 つまり、回転駆動機構4はフィルタ2を周方 に回転させる。

 送風機5はシロッコ・ファンを用いてなり 、図4に示すように、ファンモータ制御部50、 電動のファンモータ51、及び羽根52を備える ファンモータ制御部50は、CPU10に制御されて 回転数[rpm]を示す制御信号をファンモータ51 に与える。ファンモータ51はACモータを用い なり、ファンモータ制御部50から与えられた 制御信号に従って作動する。

 ファンモータ51が作動することによって 根52が回転し、吸気口101から湿度が低い空気 が吸入され、空気浄化フィルタ17及びフィル 2をこの順に通過する。このとき空気は、空 気浄化フィルタ17及びフィルタ2夫々に対し、 空気浄化フィルタ17及びフィルタ2夫々に直交 する方向に送風される。つまり、送風機5は フィルタ2に対し、フィルタ2に交差する方向 に送風する。

 送風機5によって吸気口101から吸入された 空気は、通風路103を図3中白抜矢符方向に通 する。更に詳細には、吸気口101から吸入さ た空気は、まず、空気浄化フィルタ17を通過 することによって浄化される。次いで、浄化 された空気がフィルタ2を通過することによ て、フィルタ2が吸収していた水Wが気化し、 気化した水Wはフィルタ2を通過した空気に含 れる(即ち、水蒸気によって空気が加湿され る)。このようにして湿度が高くなった空気 、排気口102から、加湿装置1が設置されてい 室内へ排出される。ただし、フィルタ2が乾 燥している場合は、フィルタ2を通過した空 が加湿されることはない。

 図4に示す湿度センサ16は、加湿装置1が設置 されている室内の湿度を検出し、検出結果を CPU10に与える。本実施の形態においては、CPU1 0は湿度センサ16の検出結果を表示部14に表示 せることによって、室内の湿度を使用者に 知する。
 表示部14は、CPU10に制御されて、例えば加湿 装置1の作動状態、室内の湿度等を表示し、 作部15は、ハードキーを用いてなる各種ファ ンクションキーを備える。本実施の形態にお いては、加湿装置1の使用者が表示部14を見な がら操作部15を操作することによって各種の 動命令を加湿装置1に与える。なお、例えば 湿度センサ16の検出結果に応じて、CPU10が加 量及び送風量を自動的に設定する構成でも い。

 図5は、加湿装置1のCPU10が実行する加湿/非 湿切換処理の手順を示すフローチャートで る。
 使用者は操作部15を操作して、加湿装置1に 湿を開始させ、また、加湿を終了させる。
 CPU10は、加湿の開始に対応する操作部15が操 作されたか否かを判定し(S11)、操作されてな 場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する 。

 加湿の開始に対応する操作部15が操作さ た場合(S11でYES)、CPU10は、フィルタモータ制 部40を制御することによって、フィルタモ タ41を作動させる(S12)。S12の処理を実行した 点で、ファンモータ51が停止している場合 CPU10は、ファンモータ制御部50を制御するこ によってファンモータ51を作動させ、送風 5の羽根52の回転によるフィルタ2への送風を 始する。

 S12の処理が実行されてフィルタモータ41 作動することによってフィルタ2が回転し、 水領域2a,2aが水槽18にて浸水することで通水 孔30a,30aを通過した水Wをフィルタ本体20が吸 する。更に、吸水したフィルタ本体20を、フ ィルタ2へ送風された空気が通水孔30a,30aを通 て通過することによって、加湿装置1は十分 に加湿された空気を排気口102から排出する。 ここで、フィルタ2の回転中に非吸水領域2b,2b が水槽18にて浸水し、フィルタ本体20が一時 に防水されても、フィルタ2の1回転60秒の内 非吸水領域2b,2bの浸水時間は1秒であり、残 の59秒は吸水領域2a,2aが浸水するため、フィ ルタ本体20の吸水量が大幅に低下することは い。

 次に、CPU10は、加湿の停止に対応する操作 15が操作されたか否かを判定し(S13)、操作さ てない場合(S13でNO)、S13の処理を繰り返し実 行する。
 加湿の停止に対応する操作部15が操作され 場合(S13でYES)、CPU10は、リードスイッチ61が ンであるか否かを判定し(S14)、オンである場 合(S14でYES)、磁石62が既にスイッチオン領域 位置しているため、リードスイッチ61がオフ になったか否かを判定し(S15)、リードスイッ 61がオンのままである場合は(S15でNO)、S15の 理を繰り返す。

 一方、リードスイッチ61がオフになった場 は(S15でYES)、スイッチオン領域に位置してい た磁石62がスイッチオン領域から外れたため CPU10は処理を次のS16へ移す。また、リード イッチ61がオフである場合(S14でNO)、磁石62は スイッチオン領域から外れているため、CPU10 処理を次のS16へ移す。
 S14又はS15の処理完了後、CPU10は、リードス ッチ61がオンになったか否かを判定し(S16)、 フである場合は(S16でNO)、磁石62はまだスイ チオン領域から外れているため、S16の処理 繰り返し実行する。

 リードスイッチ61がオンになった場合(S16でY ES)、磁石62がスイッチオン領域の内部へ移動 たため、CPU10は、リードスイッチ61がオンに なってからの経過時間の計時を開始する(S17) 経過時間の計時は、例えばクロックを計数 ることによって行なう。
 次いでCPU10は、経過時間の計時結果に基づ 、時間記憶部131に記憶されている所定時間 経過したか否かを判定し(S18)、経過していな い場合は(S18でNO)、スイッチオン領域へ移動 た磁石62が、まだスイッチオン領域の周方向 中央位置に到達していないため、S18の処理を 繰り返し実行する。

 時間記憶部131に記憶されている所定時間が 過した場合(S18でYES)、スイッチオン領域へ 動した磁石62がスイッチオン領域の周方向中 央位置に到達した(即ち非吸水領域2b,2bが丁度 浸水した)ため、CPU10は、フィルタモータ制御 部40を制御することによって、フィルタモー 41を停止させ(S19)、S17で開始した計時を終了 して(S20)、処理をS11へリターンする。
 このような加湿/非加湿切換処理におけるCPU 10は回転制御手段として機能する。

 以上のような加湿/非加湿切換処理を実行す ることにより、使用者が加湿を所望しない場 合、加湿装置1においては、非吸水領域2b,2bが 浸水して吸水領域2a,2aが浸水しない状態でフ ルタ2の回転が停止する。このため、フィル タ本体20は吸水せず、フィルタ本体20に含ま ている水Wの滴下、蒸発等によって、フィル 本体20が自然乾燥する。
 この状態で、送風機5による送風のみ実行す れば、フィルタ2を用いた加湿を行なうこと く空気浄化フィルタ17を用いた空気浄化のみ が実行される。

 フィルタ2が乾燥した後で排気口102から排 出される空気の湿度は、加湿装置1が設置さ ている室内の湿度に略等しい。正確には、 気口102から排出される空気には、水槽18から 蒸発した僅かな湿気が含まれるが、停止して いるフィルタ2が吸水を継続している場合と べれば、無視できる程度の加湿である。

 なお、加湿装置1の構成は、本実施の形態の 構成に限定されるものではない。例えば、送 風機5が送風する空気をフィルタ2の上流側で 熱しておくことでフィルタ2における更なる 蒸散を促進してもよく、また、排気口102の近 傍にイオン発生素子を配して、発生させたプ ラスイオン及びマイナスイオンを、排出する 空気に付加してもよい。
 また、加湿を行なわない場合に、停止して るフィルタ2に対して送風機5が通常の送風 以上の送風量で送風し、既に吸水している ィルタ本体20を強制的に乾燥させる構成でも よい。この場合、フィルタ本体20が無用に吸 している状態が長時間継続されないため、 ィルタ2におけるカビの発生が更に抑制され る。

実施の形態 2.
 図6は、本発明の実施の形態2に係る加湿装 が備えるフィルタの一面側を示す概略背面 であり、図7は、この加湿装置の内部構成を す概略側面図である。
 本実施の形態の加湿装置1は、実施の形態1 加湿装置1と略同様の構成であるが、リード イッチ61、磁石62及びプリント基板65の代わ に、リードスイッチ63、磁石64及びプリント 基板66を備える。
 その他、実施の形態1に対応する部分には同 一符号を付してそれらの説明を省略する。

 磁石64は、フィルタ2の中心点に関して、実 の形態1のフィルタ2の磁石62が固定されてい た位置の点対称の位置に配されている。即ち 磁石64は、フィルタ2の吸水領域2aの周方向中 位置に配されて、保持体30(更に詳細には第1 枠310)に固定されている。
 リードスイッチ63は、プリント基板66に実装 されている状態で、磁石64の回転位置の最上 に臨ませて筐体100内部に固定されている。 だし、リードスイッチ63は、実施の形態1の ードスイッチ61に比べてフィルタモータ41に 接近配置されているため、リードスイッチ63 フィルタモータ41によって誤作動しないよ 、リードスイッチ63とフィルタモータ41との 隔距離を十分に確保する必要がある。

 本実施の形態においても、磁石64がスイッ オン領域の周方向中央位置に配されている 合、フィルタ2の非吸水領域2b,2bが浸水して 水領域2a,2aは浸水せず、磁石64がスイッチオ 領域の周方向中央位置から外れている場合 少なくとも吸水領域2a,2aの一部が浸水する
 このため、本実施の形態の加湿装置1を用い る場合、時間記憶部131に記憶すべき所定時間 を変更するだけで、実施の形態1の加湿/非加 切換処理と同様の処理をCPU10が実行して、 湿装置1の加湿の実行と加湿の停止とを切り えることが可能である。

実施の形態 3.
 図8は、本発明の実施の形態3に係る加湿装 が備えるフィルタの一面側を示す概略背面 であり、図9は、このフィルタの他面側を示 概略正面図である。また、図10は、この加 装置の内部構成を示す概略側面図である。 に図11は、このフィルタが備えるフィルタ本 体を示す正面図である。
 本発明の実施の形態3に係る加湿装置の要部 構成を示すブロック図は、図4に示すブロッ 図と同様である。

 図中1は加湿装置であり、加湿装置1は、 4、図8~図10に示すように、筐体100、CPU10、ROM1 1、RAM12、EEPROM13、表示部14、操作部15、湿度セ ンサ16、空気浄化フィルタ17、水槽18、吸水性 及び通気性を有するフィルタ2、回転駆動機 4、送風機5、リードスイッチ61及び磁石62を える。フィルタ2は適宜の厚みを有する円盤 であり、吸水性及び通気性を有するハニカ 構造のフィルタ本体21と、フィルタ本体21を 保持する枠状の保持体である非吸水性の枠体 3とを用いてなる。また、フィルタ2には回転 部7が設けられており、回転軸部7は軸受81,82 に支持されている。

 CPU10は加湿装置1の制御中枢であり、図4に示 すように、内部バス、信号線等を介して、ROM 11、RAM12、EEPROM13、表示部14、操作部15、湿度 ンサ16、回転駆動機構4のフィルタモータ制 部40、送風機5のファンモータ制御部50、及び リードスイッチ61に接続されている。CPU10はRA M12を作業領域として用い、ROM11に記憶された 御プログラム及びデータ、並びにEEPROM13に 憶されたデータに従って装置各部を制御し 各種処理を実行する。
 EEPROM13の記憶領域の一部には時間記憶部131 設けられている。

 図8~図10に示すように、筐体100は、床面に 立設される縦型の直方体状であり、背面に吸 気口101が、天面に排気口102が、夫々形成され ており、更に、吸気口101と排気口102とを結ぶ 通風路103を有し、通風路103の中途に、空気浄 化フィルタ17と、フィルタ2、回転駆動機構4 び水槽18と、送風機5とが、空気の流れの上 側から下流側へこの順に配されている。

 空気浄化フィルタ17は、通気性を有する集 及び脱臭兼用のフィルタ本体と、フィルタ 体を保持する合成樹脂製の枠体とを用いて り、吸気口101を全体的に被覆する矩形状で って、空気浄化フィルタ17自身を通過する空 気を濾過して空気中の微小な浮遊ゴミ、砂塵 等を濾し取り、また、脱臭する。
 空気浄化フィルタ17は、製造作業者又は加 装置1の使用者が手作業で容易に、枠体に対 てフィルタ本体を取り付け、また取り外す とが可能であるよう構成されている。

 水槽18は筐体100の底面に設けられており 上部が開口した矩形トレイ状であって、図 しない給水タンクから供給された水Wを貯留 る。この給水タンクは、水槽18にて所定の 位を維持すべく、水槽18に対して自動的に給 水するよう構成されている。

 水槽18は、対面する2枚の側壁18a,18bが加湿 装置1の背面及び正面に沿う向きに配され、 槽18の平面視の形状は左右方向に細長い矩形 状である。更に詳細には、水槽18の前後方向( 図10左右方向)の内法はフィルタ2の厚みより 十分に長いが、フィルタ2の外径よりは大幅 短い。一方、水槽18の左右方向(図8及び図9 右方向)の内法はフィルタ2の外径よりも十分 に長い。このため、フィルタ2から滴下する Wが水槽18外部へ漏れ出ることが防止されて る。

 フィルタ2は、フィルタ2の周方向の一部 水槽18にて浸水可能であるよう縦姿勢に配さ れる。図8~図11に示すように、フィルタ2のフ ルタ本体21は、適宜の厚みを有する円盤210 一部が欠けたような形状であって、円盤210 中心位置に相当する位置に、円形状の貫通 21oが形成されている。フィルタ本体21には、 フィルタ本体21を保持する枠体3の内側へ侵入 した水Wによってフィルタ本体21が浸水する浸 水領域21a、及び浸水しない非浸水領域21bが、 周方向に隣接して設けられている。

 図8、図10及び図11には、フィルタ本体21を 用いてなるフィルタ2が、非浸水領域21bの周 向中心位置が貫通孔21oの中心位置(以下、フ ルタ本体21の中心位置という)の真下(以下、 単に真下という)に位置する状態で停止した 合を示している。

 浸水領域21a及び非浸水領域21bは、夫々フ ルタ本体21の外周部の一部及び残部に設け れており、浸水領域21aの外縁は、中心角(内 )が二直角を超える円弧状である。従って、 フィルタ本体21の浸水領域21aを外周部に含む 分は、中心角が二直角を超える扇形状であ 。一方、非浸水領域21bの外縁は、フィルタ 体21の径方向に凸状の折線形状である。従 て、フィルタ本体21の非浸水領域21bを外周部 に含む部分は、中心角が二直角を下回る多角 形状(本実施の形態においては五角形状)であ 。また、フィルタ本体21は、フィルタ本体21 の中心位置と非浸水領域21bの周方向中心位置 とを一直線で結ぶ仮想線を対称軸とする線対 称形状である。

 このようなフィルタ本体21は、円盤状のフ ルタ素材の外周部の周方向の一部を切断加 するか、矩形状のフィルタ素材を所望の形 に打ち抜いてなり、正面視の形状が大略D型 ある。
 フィルタ本体21の中心位置と、水槽18の静水 面WSとの離隔距離は、フィルタ本体21の中心 置と浸水領域21aとの離隔距離より短く、フ ルタ本体21の中心位置と非浸水領域21bとの離 隔距離より長い。このため、非浸水領域21bの 周方向中心位置が真下に位置する状態で停止 した場合、フィルタ本体21が非浸水状態にな 。非浸水状態のフィルタ本体21は吸水しな ため、フィルタ本体21が乾燥し、フィルタ本 体21を通過する空気の吸湿が抑制される。

 また、非浸水領域21bの周方向中心位置が真 に位置する状態で停止した場合、周方向中 位置と静水面WSとの央部離隔距離は短いが 非浸水領域21bの周方向両端部夫々と静水面WS との端部離隔距離は長い。
 仮に、非浸水領域21bの外縁が折線形状でな 直線状である場合(図21(a)参照)、央部離隔距 離と端部離隔距離との距離は等しい。このよ うな場合、央部離隔距離が短すぎると、非浸 水領域21bの周方向中心位置が真下から順回転 方向側(又は逆回転方向側)へズレた場合に、 水領域21aの回転方向先頭部(又は回転方向後 尾部)が水槽18にて水没する可能性がある(図21 (b)参照)。かといって、央部離隔距離を長く るためには、フィルタ本体21のサイズを小さ くしなければならない(図22参照)。

 つまり、非浸水領域21bの周方向両端部夫 と静水面WSとの間に十分な空隙を設けるこ によって、フィルタ本体21の無用な浸水が防 止されて無用な吸水が防止され、しかも、フ ィルタ本体21に吸収されることが可能な水Wの 量が増大する。

 図8~図10に示すように、枠体3は合成樹脂 であり、フィルタ本体21の浸水領域21aの外周 面に沿う円環状である。フィルタ本体21を保 する枠体3は、造作業者又は使用者が手作業 で容易に組み立て、また解体することが可能 なように構成されており、このため、製造作 業者又は使用者が手作業で、枠体3に対して ィルタ本体21を容易に取り付け、また取り外 すことが可能である。

 更に詳細には、枠体3は第1枠31及び第2枠32 からなり、第1枠31及び第2枠32夫々は、喩える なら底面に大略D字状の通水孔3b,3bが形成され ている円形皿状であって、第1枠31の側面及び 底面がフィルタ本体21の外周面及びフィルタ 体21の一面側の外周面近傍を覆い、第2枠32 側面及び底面が第1枠31の側面外側及びフィ タ本体21の他面側の外周面近傍を覆うことで フィルタ本体21を保持する。枠体3の内部に保 持されているフィルタ本体21に対しては、通 孔3b,3bを通過した水W及び空気が到達する。

 フィルタ2の中心位置には、フィルタ本体21 直交する円柱状の回転軸部7が設けられてい る。フィルタ2は、フィルタ2の周方向の一部 水槽18にて浸水可能であるよう縦姿勢に配 れるため、回転軸部7は横姿勢に配される。
 ここで、回転軸部7は、水槽18の側壁18a,18b夫 々から上方へ延設されている支持部181,182に けられた軸受81,82によって回転自在に支持さ れ、この結果、フィルタ2は回転軸部7を中心 周方向へ回転自在に支持される。回転軸部7 は、フィルタ本体21の貫通孔21oに回転軸部7の 中央部が内嵌して摩擦力で固定される。

 回転軸部7は通水孔3b,3bの中央部を貫通し、 端部71と、一端部71よりも大きい外径を有す る他端部72とが、回転軸部7の中央部を挟んで 設けられている。一端部71の外径と回転軸部7 の中央部の外径とは等しく、回転軸部7は、 端部71がフィルタ本体21の貫通孔21oに挿入さ ることによって、フィルタ本体21(延いては ィルタ2)の一面側に一端部71が配され、他面 側に他端部72が配される。
 支持部181に設けられた軸受81の寸法は、一 部71の外径に合わせて形成されているU字状 あり、U字の上部から挿入された一端部71を 転自在に支持する。同様に、支持部182に設 られた軸受82の寸法は、他端部72の外径に合 せて形成されており、他端部72を回転自在 支持する。

 枠体3に対してフィルタ本体21が取り付け れてなるフィルタ2は、製造作業者又は使用 者が手作業で、支持部181,182に対して容易に り付け、また取り外すことが可能である。

 水槽18の側壁18aにはリードスイッチ61が配 され、フィルタ2の一面側(即ち一端部71突出 )には磁石62が配され、リードスイッチ61が磁 石62の接近/離隔を検出する都合上、使用者は 、フィルタ2の磁石62が配されている側の面を 側壁18aに対面させた状態でフィルタ2を取り ける必要がある。このために、一端部71を、 一端部71の太さに対応する軸受81に支持させ 他端部72を、他端部72の太さに対応する軸受8 2に支持させれば、使用者がリードスイッチ61 と磁石62との位置関係を気にすることなく、 ィルタ2を容易且つ正確に取り付けることが できる。

 仮に、使用者が一端部71を軸受82に、他端 部72を軸受81に夫々支持させようとしても、 端部72は軸受81に挿入することができないた 、フィルタ2が誤った向きに取り付けられる ことはない。

 ところで、磁石62は第1枠31に固定されてお 、フィルタ2の回転に伴い円軌道を描いて回 移動する。更に詳細には磁石62は、フィル 本体21の中心位置と非浸水領域21bの周方向中 心位置とを結ぶ仮想線上の非浸水領域21b側に 配されている。このため、磁石62が真下に位 した場合、非浸水領域21bの周方向中心位置 真下に配される。
 リードスイッチ61は、磁石62の回転位置の最 下部に臨ませて固定されており、具体的には 、水槽18の側壁18aにプリント基板65が固定さ 、このプリント基板65(更に詳細には、プリ ト基板65の側壁18a左右方向中央位置)に、リ ドスイッチ61が実装されている。

 リードスイッチ61は、プリント基板65に形 成されている信号線を介してCPU10に接続され おり、リードスイッチ61近傍の所定の範囲 内に磁石62が侵入するとオンになり、この所 定の範囲の外に磁石62が退出するとオフにな 。換言すれば、リードスイッチ61に磁石62が 接近するとリードスイッチ61はオンになり、 隔するとオフになる。この結果、リードス ッチ61は、リードスイッチ61に対する磁石62 接近/離隔を検出する検出器として機能する 。また、磁石62はフィルタ2に配されており、 検出器であるリードスイッチ61によって検出 れる被検出部として機能する。

 オンになったリードスイッチ61は、自身が ンになったことを示すオン信号をCPU10へ出力 し、オフになったリードスイッチ61は、オン 号の出力を停止する。一方、CPU10は、リー スイッチ61からオン信号が入力されている場 合はリードスイッチ61がオンであると判定し オン信号が入力されていない場合はリード イッチ61がオフであると判定する。
 リードスイッチ61は、フィルタ2の周方向の 定範囲に磁石62が位置している間はオンで り続ける。この一定範囲を、以下ではスイ チオン領域という。

 磁石62がスイッチオン領域の周方向中央位 に配されている場合、磁石62、延いては非浸 水領域21bの周方向中央位置が真下に配される 。この状態においては、フィルタ本体21は浸 しない。一方、磁石62がスイッチオン領域 周方向中央位置から大きく外れている場合 少なくとも浸水領域21aの一部が水没し、フ ルタ本体21が浸水する。
 空気の加湿を行なわない場合は、フィルタ 体21が浸水しない状態でフィルタ2の回転を める必要があるため、この回転を止めるタ ミングを計るために、リードスイッチ61及 磁石62が用いられる。

 EEPROM13の時間記憶部131には、磁石62がスイ ッチオン領域の内部へ移動してからスイッチ オン領域の外部へ移動するまでの時間の1/2の 時間(即ち磁石62がスイッチオン領域の内部へ 移動してからスイッチオン領域の周方向中央 位置に到達するまでの時間)が、所定時間と て記憶されている。この所定時間は、例え 加湿装置1の工場出荷時に、回転駆動機構4に よってフィルタ2を実際に回転させて計測し 結果に基づいて算出され、時間記憶部131に 憶される。このため、例えばフィルタ2が60 で1回転し、フィルタ2の回転によって磁石62 1秒でスイッチオン領域を通過するなら、時 間記憶部131には所定時間として0.5秒が記憶さ れる。

 図4、図8~図10に示すように、回転駆動機構4 、フィルタモータ制御部40、電動のフィル モータ(モータ)41、枠体3の外周面に接触して フィルタ2を回転させる回転ローラ(ローラ)42 び連結軸部43を備える。フィルタ本体21は円 盤状ではないが、枠体3は円環状であるため 回転ローラ42が枠体3の外周面に接触してフ ルタ2を回転させることが可能となる。
 フィルタモータ制御部40は、CPU10に制御され て、回転数[rpm]を示す制御信号をフィルタモ タ41に与える。フィルタモータ41はACモータ 用いてなり、フィルタモータ制御部40から えられた制御信号に従って、所要の回転数 作動する。

 フィルタモータ41の出力軸部と回転ロー 42の回転軸部とは連結軸部43を介して連結さ ており、フィルタモータ41が作動すること よって回転ローラ42が図8及び図9中矢符A4方 (図8における右回り)に回転する。つまり、 ィルタモータ41は、回転ローラ42を回転させ 。

 回転ローラ42は、回転ローラ42の周面がフィ ルタ2の外周面の最頂部に接触するよう配さ ており、また、回転軸部7と回転ローラ42の 転軸部とは互いに平行に配されている。
 このため、フィルタモータ41が作動するこ によって回転ローラ42が回転すると、回転ロ ーラ42の回転に伴い、フィルタ2が図8中矢符A2 方向(図8における左回り)に回転する。
 つまり、回転駆動機構4はフィルタ2を周方 に回転させる。

 送風機5はシロッコ・ファンを用いてなり、 図4に示すように、ファンモータ制御部50、電 動のファンモータ51、及び羽根52を備える。 ァンモータ制御部50は、CPU10に制御されて、 転数[rpm]を示す制御信号をファンモータ51に 与える。ファンモータ51はACモータを用いて り、ファンモータ制御部50から与えられた制 御信号に従って作動する。
 ファンモータ51が作動することによって羽 52が回転し、吸気口101から湿度が低い空気が 吸入され、空気浄化フィルタ17及びフィルタ2 をこの順に通過する。このとき空気は、空気 浄化フィルタ17及びフィルタ2夫々に対し、空 気浄化フィルタ17及びフィルタ2夫々に直交す る方向に送風される。つまり、送風機5は、 ィルタ2に対し、フィルタ2に交差する方向に 送風する。

 送風機5によって吸気口101から吸入された 空気は、通風路103を図10中白抜矢符方向に通 する。更に詳細には、吸気口101から吸入さ た空気は、まず、空気浄化フィルタ17を通 することによって浄化される。次いで、浄 された空気がフィルタ2を通過することによ て、フィルタ2が吸収していた水Wが気化し 気化した水Wはフィルタ2を通過した空気に含 まれる(即ち、水蒸気によって空気が加湿さ る)。このようにして湿度が高くなった空気 、排気口102から、加湿装置1が設置されてい る室内へ排出される。ただし、フィルタ2が 燥している場合は、フィルタ2を通過した空 が加湿されることはない。

 図4に示す湿度センサ16は、加湿装置1が設置 されている室内の湿度を検出し、検出結果を CPU10に与える。本実施の形態においては、CPU1 0は湿度センサ16の検出結果を表示部14に表示 せることによって、室内の湿度を使用者に 知する。
 表示部14は、CPU10に制御されて、例えば加湿 装置1の作動状態、室内の湿度等を表示し、 作部15は、ハードキーを用いてなる各種ファ ンクションキーを備える。本実施の形態にお いては、加湿装置1の使用者が表示部14を見な がら操作部15を操作することによって各種の 動命令を加湿装置1に与える。なお、例えば 湿度センサ16の検出結果に応じて、CPU10が加 量及び送風量を自動的に設定する構成でも い。

 本発明の実施の形態3に係る加湿装置のCPUが 実行する加湿/非加湿切換処理の手順を示す ローチャートは、図5に示すフローチャート 同様である。
 使用者は操作部15を操作して、加湿装置1に 湿を開始させ、また、加湿を終了させる。
 CPU10は、加湿の開始に対応する操作部15が操 作されたか否かを判定し(S11)、操作されてな 場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する 。

 加湿の開始に対応する操作部15が操作さ た場合(S11でYES)、CPU10は、フィルタモータ制 部40を制御することによって、フィルタモ タ41を作動させる(S12)。S12の処理を実行した 点で、ファンモータ51が停止している場合 CPU10は、ファンモータ制御部50を制御するこ によってファンモータ51を作動させ、送風 5の羽根52の回転によるフィルタ2への送風を 始する。

 S12の処理が実行されてフィルタモータ41 作動することによってフィルタ2が周方向に 転し、水Wが通水孔3b,3bを通過して枠体3の内 側へ侵入する。また、フィルタ2の周方向の 転に伴って、フィルタ本体21の周方向の一部 が浸水する状態(即ち枠体3の内側へ侵入した Wに対して浸水領域21aが水没する状態)と、 ィルタ本体21が浸水しない状態(即ち枠体3の 側へ侵入した水Wに対して浸水領域21aが水没 しない状態)とが連続的に入れ替わる。

 浸水領域21aが下側へ移動して水没した場合 、フィルタ本体21が浸水して水Wを吸収する 一方、浸水領域21a及び非浸水領域21bの両方 水没しない場合は、フィルタ本体21は浸水 ず吸水もしない。ここで、フィルタ2の回転 にフィルタ本体21が一時的に非浸水状態に っても、フィルタ2の1回転60秒の内、フィル 本体21が非浸水状態になる時間は1秒間であ 、残りの59秒間はフィルタ本体21が浸水する ため、フィルタ本体21の吸水量が大幅に低下 ることはない。
 浸水した浸水領域21aから吸収された水Wは、 フィルタ本体21の浸水していない部分に吸い げられるため、フィルタ本体21全体に水Wが き渡る。つまり、フィルタ2はフィルタ本体 21全体で効率よく吸水する。

 フィルタ本体21全体で効率よく吸水した ィルタ2に対して送風機5で送風することによ って、送風された空気が通水孔3b,3bを通して 吸水したフィルタ本体21を通過して十分に 湿する。このため、加湿装置1は十分に加湿 れた空気を排気口102から排出する。

 次に、CPU10は、加湿の停止に対応する操作 15が操作されたか否かを判定し(S13)、操作さ てない場合(S13でNO)、S13の処理を繰り返し実 行する。
 加湿の停止に対応する操作部15が操作され 場合(S13でYES)、CPU10は、リードスイッチ61が ンであるか否かを判定し(S14)、オンである場 合(S14でYES)、磁石62が既にスイッチオン領域 位置しているため、リードスイッチ61がオフ になったか否かを判定し(S15)、リードスイッ 61がオンのままである場合は(S15でNO)、S15の 理を繰り返す。

 一方、リードスイッチ61がオフになった場 は(S15でYES)、スイッチオン領域に位置してい た磁石62がスイッチオン領域から外れたため CPU10は処理を次のS16へ移す。また、リード イッチ61がオフである場合(S14でNO)、磁石62は スイッチオン領域から外れているため、CPU10 処理を次のS16へ移す。
 S14又はS15の処理完了後、CPU10は、リードス ッチ61がオンになったか否かを判定し(S16)、 フである場合は(S16でNO)、磁石62はまだスイ チオン領域から外れているため、S16の処理 繰り返し実行する。

 リードスイッチ61がオンになった場合(S16でY ES)、磁石62がスイッチオン領域の内部へ移動 たため、CPU10は、リードスイッチ61がオンに なってからの経過時間の計時を開始する(S17) 経過時間の計時は、例えばクロックを計数 ることによって行なう。
 次いでCPU10は、経過時間の計時結果に基づ 、時間記憶部131に記憶されている所定時間 経過したか否かを判定し(S18)、経過していな い場合は(S18でNO)、スイッチオン領域へ移動 た磁石62が、まだスイッチオン領域の周方向 中央位置に到達していないため、S18の処理を 繰り返し実行する。

 時間記憶部131に記憶されている所定時間が 過した場合(S18でYES)、スイッチオン領域へ 動した磁石62がスイッチオン領域の周方向中 央位置に到達した(即ち非浸水領域21bの周方 中央位置が真下に配された)ため、CPU10は、 ィルタモータ制御部40を制御することによっ て、フィルタモータ41を停止させ(S19)、S17で 始した計時を終了して(S20)、処理をS11へリタ ーンする。
 このような加湿/非加湿切換処理におけるCPU 10は回転制御手段として機能する。

 以上のような加湿/非加湿切換処理を実行す ることにより、使用者が加湿を所望しない場 合、加湿装置1においては、フィルタ本体21が 浸水しない状態でフィルタ2の回転が停止す 。このため、フィルタ本体21は吸水せず、フ ィルタ本体21に含まれている水Wの滴下、蒸発 等によって、フィルタ本体21が自然乾燥する
 この状態で、送風機5による送風のみ実行す れば、フィルタ2を用いた加湿を行なうこと く空気浄化フィルタ17を用いた空気浄化のみ が実行される。

 フィルタ本体21が乾燥した後で排気口102 ら排出される空気の湿度は、加湿装置1が設 されている室内の湿度に略等しい。正確に 、排気口102から排出される空気には、水槽1 8から蒸発した僅かな湿気が含まれるが、停 しているフィルタ本体21が吸水を継続してい る場合と比べれば、無視できる程度の加湿で ある。

 ところで、リードスイッチ61による磁石62 の検出誤差、回転駆動機構4によるフィルタ2 回転速度の変動等を原因として、磁石62が イッチオン領域の周方向中央位置から僅か 外れた状態で、フィルタ2が停止することが る。即ち、S19でフィルタ2が、非浸水領域21b の周方向中心位置が真下に位置する状態で停 止することができず、周方向に位置ズレを生 じた状態で停止することがある。

 このようなズレが生じたとしても、非浸 領域21bの周方向端部と静水面WSとの間の離 距離が十分設けられているため、フィルタ 体21が無用に浸水する不具合が生じることは ない。同様に、加湿装置1が傾斜して設置さ ることによって非浸水領域21bと静水面WSとが 相対的に傾斜した状態でフィルタ2が停止し も、フィルタ本体21が浸水する不具合が生じ ることはない。

 なお、加湿装置1の構成は、本実施の形態の 構成に限定されるものではない。例えば、送 風機5が送風する空気をフィルタ2の上流側で 熱しておくことでフィルタ2における更なる 蒸散を促進してもよく、また、排気口102の近 傍にイオン発生素子を配して、発生させたプ ラスイオン及びマイナスイオンを、排出する 空気に付加してもよい。
 また、加湿を行なわない場合に、停止して るフィルタ2に対して送風機5が通常の送風 以上の送風量で送風し、既に吸水している ィルタ本体21を強制的に乾燥させる構成でも よい。この場合、フィルタ本体21が無用に吸 している状態が長時間継続されないため、 ィルタ2におけるカビの発生が更に抑制され る。

 更に、磁石62を、例えば枠体3のフィルタ 体21の中心位置と非浸水領域21bの周方向中 位置とを結ぶ仮想線上の浸水領域21a側に配 てもよく、リードスイッチ61及びプリント基 板65を、水槽18以外に配してもよい。この場 でも、時間記憶部131に記憶すべき所定時間 変更すれば、前述の加湿/非加湿切換処理と 様の処理をCPU10が実行して、加湿装置1の加 の実行と加湿の停止とを切り換えることが 能である。

 更にまた、フィルタ2が有するフィルタ本体 の形状は左右対称形状に限定されるものでは ない。
 図12は、フィルタ2が備える他のフィルタ本 を示す正面図である。
 図中22はフィルタ本体であり、フィルタ本 22は、フィルタ本体21と略同様の構成であっ 、浸水領域21aに対応する浸水領域22aと非浸 領域21bに対応する非浸水領域22bとが周方向 隣接して設けられている。

 非浸水領域22bの外縁は、非浸水領域21bの外 と同様、折れ線状である。ただし、図11に すように、非浸水領域21bは中央部が水平で 端部が夫々傾斜しているが、図12に示すよう に、非浸水領域22bは、順回転方向(矢符A2方向 )先頭側が水平で後尾側が傾斜している。
 非浸水領域22bを用いてなるフィルタ2が停止 する場合に、順回転方向に位置ズレを生じる 可能性があり、逆回転方向に位置ズレを生じ る可能性がないなら、非浸水領域22bの順回転 方向先頭側を傾斜させる必要がない。このた め、フィルタ本体22のサイズが大きくなる。
 実施の形態1~3では、リードスイッチ61,63を いる構成を例示したが、これに限定されず ホールICを用いる構成でもよい。

実施の形態 4.
 図13は、本発明の実施の形態4に係るフィル が備えるフィルタ本体を示す正面図である
 図中23はフィルタ本体であり、フィルタ本 23は、フィルタ本体21と略同様の構成であっ 、浸水領域21aに対応する浸水領域23aと非浸 領域21bに対応する非浸水領域23bとが周方向 隣接して設けられている。

 非浸水領域23bの外縁は、浸水領域23aの外縁 りも半径が大きい(即ち曲率が小さい)円弧 である。フィルタ本体23はフィルタ本体21と 様に、円盤状のフィルタ素材の外周部の周 向の一部を切断加工するか、矩形状のフィ タ素材を所望の形状に打ち抜いてなり、正 視の形状が大略D型である。
 このようなフィルタ本体23を用いてフィル 2を形成することによって、フィルタ本体21 用いてフィルタ2を形成する場合と同様の効 が得られる。

実施の形態 5.
 図14は、本発明の実施の形態5に係る加湿装 が備えるフィルタの一面側を示す概略背面 であり、図15は、このフィルタの他面側を す概略正面図である。また、図16は、この加 湿装置の内部構成を示す概略側面図である。
 実施の形態5の加湿装置1は、実施の形態3の 湿装置1と略同様の構成を有するが、非吸水 性を有する合成樹脂製の枠体3に、非浸水領 21bに対応して、枠体3の内側への浸水を防止 る正面視大略弓形状の防水部3a,3aが形成さ ている。
 その他、実施の形態3に対応する部分には同 一符号を付してそれらの説明を省略する。

 各防水部3aは、第1枠31(又は第2枠32)のフィ ルタ本体21一面側(又は他面側)を覆う部分に 体に設けられており、フィルタ本体21の一面 (又は他面)に沿う板状である。防水部3aの外 は円弧状、内縁は非浸水領域21bの外縁の形 に類似する折線形状である。このため、非 水領域21bの周方向中心位置が真下に位置す 状態で停止した場合、防水部3aの周方向中心 位置と静水面WSとの央部離隔距離は短いが、 水部3aの周方向両端部夫々と静水面WSとの端 部離隔距離は長い。なお、防水部3aの内縁は 線形状に限定されず、非浸水領域23bの外縁 形状に類似する円弧状でもよい。

 図14に示すように、非浸水領域21bの周方向 心位置が真下に位置する状態でフィルタ2が 止した場合、防水部3a,3aと枠体3の外周面と 、枠体3内部を防水する防水容器が形成され ることになるため、枠体3の外面が浸水して 、枠体3内部へ水Wが侵入することはない。
 また、図15に示すように、非浸水領域21bの 方向中心位置が真下に位置する状態で停止 ることができず、フィルタ2が周方向に位置 レを生じた状態で停止した場合であっても 防水部3aの周方向端部と静水面WSとの間の離 隔距離が十分設けられているため、枠体3内 へ水Wが侵入することはない。
 ここで、防水容器の内部には、フィルタ本 21から滴下した水Wが溜まることがあるが、 浸水領域21bが水没するほどではない。

 第1枠31の防水部3aの周方向中心位置には磁 62が固定されている。仮に、実施の形態3の うに防水部3aが存在しない場合は、枠体3に する磁石62の取付代は狭いが、本実施の形態 のように防水部3aに磁石62を固定する場合は 磁石62の取付代が広いため、磁石62の脱落が 止される。
 更に、フィルタ本体21は完全な円盤状では いため、非浸水領域21bが人目につくと加湿 置1の美観を損ね兼ねないが、防水部3a,3aが 浸水領域21bを覆い隠すため、加湿装置1の意 性が向上する。

実施の形態 6.
 以下、本発明の回転駆動構造を加湿装置に 用した実施の形態6について、図面に基づき 説明する。本実施の形態6の加湿装置は、吸 性を有するフィルタ本体を用いることによ 加湿装置が配置された室内を加湿する。具 的には、加湿装置の本体底部に貯水された をフィルタ本体で吸水し、取り込んだ室内 空気を、フィルタ本体に通過させることに り加湿させる。その後、加湿された空気を 内へと送風し、室内を加湿する。

 図17は、本実施の形態6に係る加湿装置の 面断面図である。図18及び図19は、加湿装置 の一部を透視した正面図である。

 加湿装置1は、加湿装置1の外観を形成す 筐体100を備えている。筐体100は、前面、背 、側面、上面及び底面から構成されている 筐体100の背面には、外部の空気を取り込む 込口である吸気口101が形成されている。吸 口101には、空気浄化フィルタ17が装着されて いる。空気浄化フィルタ17は、吸気口101から 気を取り込む際に、空気に含まれる塵埃を 去するようになっている。

 筐体100の内部には、前面に沿って送風路1 04が形成されている。送風路104は、筐体100の 中央から上方にかけて形成され、筐体100の 面に形成される吹出口である排気口102と連 している。

 また、送風路104の下方であって、空気浄 フィルタ17と対向する位置には、送風機5が 設されている。送風機5は、ファンモータ51 羽根52とを有している。そして、送風機5は 羽根52を回転させることにより、吸気口101 ら空気を取り込み、取り込んだ空気を送風 104に送り出すようになっている。送風路104 送り出された空気は、排気口102から外部に き出されるようになっている。

 筐体100には、空気浄化フィルタ17と送風 5との間に、水槽である貯水容器180が着脱可 に装着されている。貯水容器180は、一定量 水が貯留可能で、筐体100の前面及び背面の と略同じ長さを有する容器であって、上面 開放し、断面が略碗型となっている。また 筐体100の底部には、貯水容器180と係合する 部105が、筐体100の前面及び背面に沿って水 に形成されている。貯水容器180は、この溝 105に沿って摺動可能となっている。また、 体100の側面には、図示しない開口が形成さ ており、貯水容器180は、溝部105に沿って水 移動し、筐体100の側面の開口から取り出す とが可能となっている。これにより、貯水 器180は、筐体100に対して着脱可能となって る。

 また、貯水容器180の一端には、上方から 水タンク19が装着可能なタンク装着部18cが けられている。給水タンク19は、内部に貯水 可能な箱型であって、タンク装着部18cに装着 することにより、貯水容器180に対して給水を 行ない、貯水容器180にほぼ一定量の水が貯水 するようになっている。

 貯水容器180の長さ方向に沿った両側壁に 、支持部である一対のアーム183が互いに対 して設けられている。一対のアーム183は、 三角形状で頂点部にU字形状の切欠部83が形 されている。この切欠部83に回転ドラム300 装着されるようになっている。

 回転ドラム300は、リム301、ハブ302、及び 結棒303を備えている。リム301は、樹脂製の 状体であって、ローレット加工が施されて る。ハブ302は、リム301の中心に位置し、突 した回転軸304を有している。連結棒303は、 ム301とハブ302とを連結し、略90度間隔で設 られている。連結棒303により、リム301とハ 302との間に空間が形成されている。この空 には、フィルタ本体24が保持されている。フ ィルタ本体24は、吸水性を有する材質、例え ポリスチレン発泡体から形成されている。 して、フィルタ本体24は、回転ドラム300と に回転するようになっている。回転ドラム30 0は、フィルタ本体24を保持する枠状の保持体 でもあり、加湿装置1のフィルタ2は、フィル 本体24と、フィルタ本体24を保持する回転ド ラム300とを用いてなる。

 そして、回転ドラム300は、回転軸304をア ム183の切欠部83に上方から嵌め込むことに り、回転自在で、着脱可能にアーム183に装 されるようになっている。また、回転ドラ 300がアーム183に装着された場合、回転ドラ 300及びアーム183は、回転ドラム300の下部が 水容器180の底面から僅かに離れるように設 されている。これにより、回転ドラム300に 持されるフィルタ本体24の下部が貯水容器180 に貯水された水に浸漬するようになっている 。フィルタ本体24を保持する回転ドラム300は 転可能であり、この回転によりフィルタ本 24の全周が貯水容器180の水に順次浸かり、 ィルタ本体24の全体を湿潤させることができ る。そして、フィルタ本体24の吸水した部分 空気が通過することにより、空気が加湿さ るようになっている。

 上述のように回転ドラム300を支持するア ム183は、水平移動する貯水容器180に設けら ている。従って、回転ドラム300は、図18及 図19に示すように、筐体100の側面から回転軸 304に垂直で、水平方向に移動して、筐体100に 対して着脱可能となっている。なお、図18は 回転ドラムが装着されていない筐体を前面 ら視認した状態を示している。図19は、回 ドラムが装着されている筐体を前面から視 した状態を示している。また、筐体100に装 された回転ドラム300は、図17に示すように、 空気浄化フィルタ17と送風機5との間に介在し 、空気浄化フィルタ17を通過した空気がフィ タ本体24を通過するようになっている。

 筐体100には、筐体100に装着された回転ド ム300の略鉛直上方に、回転ドラム300を回転 動する回転駆動機構400が設けられている。 20(a)は、回転ドラム300が筐体100に装着され いない場合の回転駆動機構400の正面図であ 。図20(b)は、回転ドラム300が筐体100に装着さ れている場合の回転駆動機構400の正面図であ る。

 回転駆動機構400は、板状のベース410を有 ている。ベース410は、回転ドラム300の上方 あって、空気浄化フィルタ17に対向するよ に筐体100に固定されている。空気浄化フィ タ17と反対側のベース410の面(以下、背面と う)には、駆動モータ420が固着されている。 動モータ420は、ベース410の前面に突出する ータ軸(図示せず)を有している。

 また、ベース410の前面には支持板430が設 られている。支持板430は、一端部にベース4 10の前面に突出する駆動モータ420のモータ軸 挿通されており、他端(以下、下端と言う) モータ軸を支点に揺動するようにモータ軸 軸周りに支持されている。

 また、ベース410の前面には、支持板430よ 上方にバネ受け411が設けられている。そし 、バネ受け411と支持板430の下端部との間に 、バネ460が押し縮められた状態で介設され いる。このバネ460は、支持板430を下向きに 勢している。支持板430は、バネ460の付勢に して、駆動モータ420のモータ軸が挿通され 一端部を支点として所定角度揺動するよう なっている。

 更に、ベース410の前面には、揺動する支 板430の下端部と係合するガイド470が設けら ている。ガイド470により、揺動する際に支 板430の位置ズレを防いでいる。

 また、回転駆動機構400は、駆動ギア440と ーラ部450を有している。駆動ギア440は、ベ ス410及び支持板430から突出した駆動モータ4 20のモータ軸の先端に装着されている。そし 、駆動ギア440は、モータ軸の回転により回 するようになっている。

 また、ローラ部450は、ローラ451を有し、 持板430の下端部近傍に軸支されている。ロ ラ451は、ゴム製であって、外周面にローレ ト加工が施されている。また、ローラ部450 、ローラ451と同軸上に回転し、駆動ギア440 噛合するギア(図示せず)を有している。図20 は、ギアがカバー452に覆われた状態を示して ある。ギアは、駆動ギア440が回転することに より回転し、それにより同軸上のローラ451も 回転するようになっている。

 なお、駆動ギア440は、駆動モータ420のモ タ軸に装着され、ローラ部450は、モータ軸 軸周りに揺動する支持板430に取り付けられ いるため、支持板430が駆動モータ420のモー 軸を支点に揺動した場合であっても、駆動 ータ420とローラ部450のギアとの噛合状態は 持され、ローラ451は回転可能となっている

 上述のように構成された回転駆動機構400 、回転ドラム300が筐体100に装着されていな 状態において、回転ドラム300を水平移動さ てローラ451に近づけた場合、図18に示すよ に、ローラ451の最下部が、回転ドラム300の 上部と接触するようになっている。また、 転ドラム300が筐体100に装着された状態にお て、回転駆動機構400は、図19に示すように、 ローラ451の回転軸と装着された回転ドラム300 の回転軸とが略同一鉛直線上に位置するよう になっている。

 これにより、筐体100に回転ドラム300を装 する場合、回転ドラム300は、水平移動され ことにより、回転駆動機構400のローラ451の 部と接触する。そして、更に水平移動され ことにより、ローラ451を上方に押上げ、回 ドラム300の回転軸がローラ451の回転軸と略 一鉛直線上に位置する。この場合において ローラ451はバネ460の弾性力により、ローラ4 51と回転ドラム300とが強固に接触するように る。そして、回転駆動機構400の駆動モータ4 20のモータ軸が回転することにより、駆動ギ 440が回転し、ローラ部450のギア及びローラ4 51も回転する。そして、ローラ451が回転する とにより、回転ドラム300も回転する。

 上述のように、回転ドラム300と、回転ド ム300を回転させるローラ451とは、直結する となく、外周面が接触しているだけである め、回転ドラム300を筐体100に装着する際に 簡単にローラ451と接触させることができ、 転ドラム300を回転させることができるよう なっている。

 次に、上述のように構成された加湿装置1 において、回転ドラム300を筐体100に着脱する 際の動作及び加湿装置1の使用時における動 について説明する。

 加湿装置1は、回転ドラム300がアーム183に 装着され、貯水容器180に水が貯水された状態 で運転可能となる。そして、回転ドラム300が 筐体100に装着されている場合、回転ドラム300 は、略鉛直上方における外周面で、回転ドラ ム300を回転させる回転駆動機構400のローラ451 と接触している。この状態において、加湿装 置1を駆動した場合、回転駆動機構400の駆動 ータ420及び送風機5が駆動される。

 回転駆動機構400の駆動モータ420が駆動さ ることにより、モータ軸が回転する。これ より、駆動ギア440、ローラ部450のギア及び ーラ451が回転する。そして、ローラ451と転 する回転ドラム300が回転する。回転ドラム3 00が回転することにより、回転ドラム300が保 するフィルタ本体24も回転する。フィルタ 体24は、貯水容器180内の水に下部が浸漬して おり、貯水容器180内の水を吸収しながら回転 する。

 また、送風機5が駆動されることにより、 空気が吸気口101から取り込まれ、空気浄化フ ィルタ17及び吸水したフィルタ本体24を通過 る。空気は、吸水したフィルタ本体24を通過 することにより加湿される。そして、加湿さ れた空気は、送風路104に送りだされ、排気口 102から吹き出される。これにより、室内が加 湿される。

 なお、回転ドラム300は、貯水容器180の水 浸漬するため、外周面が水により滑りやす なっているが、回転ドラム300及び/又はロー ラ451の外周面にはローレット加工が施されて いるため、回転ドラム300及びローラ451の接触 面における滑りが少なくなり、安定して回転 する。

 また、回転ドラム300を筐体100から取り出 場合、貯水容器180を水平方向に移動させる この場合において、貯水容器180には、回転 ラム300を支持するアーム183が設けられてい ため、回転ドラム300は、貯水容器180と共に 平移動する。そして、回転ドラム300は、回 駆動機構400のローラ451と略鉛直線上に位置 て接触しているため、回転ドラム300が水平 動することにより、接触するローラ451から 脱する。これにより、回転ドラム300を、ア ム183を介して支持される貯水容器180と共に 体100から取り出すことができる。そして、 転ドラム300をアーム183から取り外すことが 能となり、回転ドラム300が保持するフィル 本体24の交換又は清掃等のメンテナンスを なうことができる。

 また、回転ドラム300を筐体100に装着する 合、回転ドラム300をアーム183に装着し、貯 容器180を水平移動させ、筐体100に装着する 回転ドラム300は、貯水容器180と共に水平移 し、回転駆動機構400のローラ451の下部と接 する。そして、更に水平移動させることに り、ローラ451を上方に押上げ、回転ドラム3 00の回転軸がローラ451の回転軸と略同一鉛直 上に位置する。これにより、回転ドラム300 、回転ドラム300を回転させるローラ451に転 し、回転可能な状態となる。この状態にお て、加湿装置1が使用可能となる。

 以上説明したように、本実施の形態6の加 湿装置1において、フィルタ本体24を保持する 回転ドラム300が回転駆動機構400のローラ451と 外周面で接触し、ローラ451が回転駆動される ことにより、回転力が伝達され回転するよう になっている。即ち、回転ドラム300は、ロー ラ451に直結していないため、ローラ451に対す る回転ドラム300の着脱が容易となる。

 また、回転ドラム300は、水平移動するこ により、回転ドラム300の回転軸がローラ451 回転軸の略鉛直下方に位置するように、筐 100に装着されるようになっている。即ち、 転ドラム300の略真上においてローラ451と接 するため、回転ドラム300が水平方向に多少 置ズレして筐体100に装着された場合にもロ ラ451との転接が可能となる。

 また、ローラ451が回転ドラム300の略真上 位置するため、回転ドラム300に対するロー 451の押圧力が略真下となり、ローラ451は、 転ドラム300に圧力を均等に付与することが きる。これにより、ローラ451は安定した回 力を回転ドラム300に伝達し、回転ドラム300 安定して回転するようになる。

 また、回転ドラム300の外周面にローレッ 加工が施されているため、接触するローラ4 51との滑りを少なくでき、回転ドラム300を確 に回転させることができる。更に、回転駆 機構400が回転ドラム300の略真上に配設して るため、回転ドラム300に付着した貯水容器1 80の水が回転駆動機構400に滴り落ちることが く、回転駆動機構400の水による故障を防止 きる。

 なお、上述の実施の形態6では、本発明の 回転駆動構造を加湿装置に適用して説明して いるが、加湿装置以外、例えば、空気浄化フ ィルタを自動で清掃する空気清浄器に適用す ることもできる。この空気清浄器は、空気浄 化フィルタを回転させ、空気浄化フィルタに 付着した塵埃を振り落とす、又は、ブラシを 接触させて塵埃を払拭する。この場合におい て、空気浄化フィルタを、上述の構造のよう に着脱可能な回転ドラムに保持させる。そし て、汚れが酷い場合には、上述のように回転 ドラムを筐体から取り外し、フィルタ本体の メンテナンスを行なう。

 また、回転ドラム300を回転させる回転駆 機構400の構造は、上述の実施の形態6の構造 に限定されることはない。例えば、ローラ451 の最下部が、筐体100に装着された場合の回転 ドラム300の最上部よりも下方となるようにな っているが、ローラ451の最下部と回転ドラム 300の最上部とが同一水平線上であってもよい 。また、回転ドラム300は、アーム183に装着さ れ、アーム183が筐体100に対して着脱するよう になっているが、回転ドラム300のみが筐体100 に対して着脱可能な構成であってもよい。

 以上、本発明の好適な一実施の形態につ て、具体的に説明したが、各構成及び動作 は適宜変更可能であって、上述の実施の形 に限定されることはない。




 
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