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Patent Searching and Data


Title:
HYBRID CAR TRAVEL MODE SETTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026391
Kind Code:
A1
Abstract:
A travel mode setting device for a hybrid car (1) capable of ensuring the security against car theft and convenience when the car is lent to the third party. The hybrid car (1) has travel drive sources (2, 3) and selectively uses one of them and can travel in one of travel modes. Authenticating means (15, 40, 46, 47) separately authenticate the car user and creates authentication results. Limiting means limits the travel modes to the usable travel modes according to the results of the authentication by the authenticating means (15, 40, 46, 47).

Inventors:
SHIMIZU TOMOMI (JP)
MIZUNO YOSHIYUKI (JP)
TANAKA KENJI (JP)
ARAKI MIKIHISA (JP)
IWASHITA HIROAKI (JP)
SHIONOYA JUN (JP)
YURIMOTO MASAYUKI (JP)
YAMAMOTO KEIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063858
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
July 11, 2007
Export Citation:
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Assignee:
TOKAI RIKA CO LTD (JP)
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
SHIMIZU TOMOMI (JP)
MIZUNO YOSHIYUKI (JP)
TANAKA KENJI (JP)
ARAKI MIKIHISA (JP)
IWASHITA HIROAKI (JP)
SHIONOYA JUN (JP)
YURIMOTO MASAYUKI (JP)
YAMAMOTO KEIJI (JP)
International Classes:
B60W10/00; B60L50/16; B60R25/04; B60R25/24; B60R25/25; B60W10/06; B60W10/08; B60W20/00; E05B49/00; E05B65/12; E05B83/00
Domestic Patent References:
WO2001025572A12001-04-12
Foreign References:
JP2005247293A2005-09-15
JP2006131036A2006-05-25
JPH1151177A1999-02-23
JPH06219187A1994-08-09
JP2006117198A2006-05-11
JP2004197649A2004-07-15
JP2004027490A2004-01-29
JP2003127831A2003-05-08
JP2006224900A2006-08-31
JP2007246070A2007-09-27
EP0926023A21999-06-30
Other References:
See also references of EP 2058197A4
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori (Ohmiya-cho 2-chome Gifu-sh, Gifu 31, JP)
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Claims:
 複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆動源を選択的に使用して複数の走行モードの1つで走行可能なハイブリッド車の走行モード設定装置において、
 各々車両使用者の認証を行って認証結果を生成する複数の認証手段と、
 前記複数の認証手段による認証結果に応じて、前記複数の走行モードのうち使用可能な走行モードを限定する限定手段と、
を備えたことを特徴とするハイブリッド車の走行モード設定装置。
 複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆動源を選択的に使用して複数の走行モードの1つで走行可能なハイブリッド車の走行モード設定装置において、
 各々車両使用者の認証を行って認証結果を生成する複数の認証手段と、
 前記複数の走行モードに関する複数の走行スケジュールを管理する管理手段と、
 前記複数の認証手段による認証結果に応じて、前記複数の走行スケジュールを選択的に設定することにより前記ハイブリッド車の走行を限定する限定手段と、
を備えたことを特徴とするハイブリッド車の走行モード設定装置。
 前記複数の走行駆動源は、エンジンと電気駆動源とを含み、
 前記複数の走行モードは、前記電気駆動源のみを駆動する電気駆動源走行モードと、前記エンジン及び前記電気駆動源の両方を駆動するハイブリッド走行モードとを含み、
 前記限定手段は、前記複数の認証手段による認証結果の少なくとも1つが認証不成立を示す場合、前記電気駆動源走行モードのみを許可し、前記複数の認証手段による全ての認証結果が認証成立を示す場合、前記電気駆動源走行モードと前記ハイブリッド走行モードとの両方を許可することを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。
 前記複数の認証手段は、前記車両使用者から生体情報を取得し、前記生体情報を用いて前記車両使用者の認証を行う生体認証手段を含むことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。
 前記ハイブリッド車は、第1の識別コードを有し、
 前記複数の認証手段は、第2の識別コードを有し、前記第1の識別コードと前記第2の識別コードとが一致するか否かを判定することにより前記車両使用者の認証を行う識別コード照合手段を含むことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。
 前記ハイブリッド車は、第1の識別コードを有し、
 前記複数の認証手段は、
 第2の識別コードを有し、前記第1の識別コードと前記第2の識別コードとが一致するか否かを判定することにより前記車両使用者の認証を行う第1の識別コード照合手段と、
 第3の識別コードを有し、前記第1の識別コードと前記第3の識別コードとが一致するか否かを判定することにより前記車両使用者の認証を行う第2の識別コード照合手段と、を含むことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。
 前記ハイブリッド車は、前記ハイブリッド車の始動に使用可能な車両キーと、前記車両キーを着脱可能に収納する本体とを有する携帯機を含み、
 前記複数の認証手段は、前記車両キーが前記携帯機の本体に収納されているか否かを検出することにより前記車両使用者の認証を行う収納確認手段を含むことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。
 前記限定手段は、前記複数の認証手段による認証結果のうち認証成立を示す結果が所定数未満の場合、前記ハイブリッド車の走行機能を制限するように前記複数の走行駆動源の駆動を制御することを特徴とする請求項1~7のうちいずれか一項に記載のハイブリッド車の走行モード設定装置。
Description:
ハイブリッド車の走行モード設 装置

 本発明は、複数の走行駆動源で走行可能 ハイブリッド車の走行モード設定装置に関 る。

 従来、車両においては、不正なドアロッ 解除やエンジン始動を防止するために、様 な技術が開発されている。この不正操作防 技術の一例としては、例えば特許文献1に示 すように、生体認証により本人認証を行って 車両のドアロック施解錠やエンジン始動を許 可するものがある。この技術は、携帯電話等 の携帯情報端末で利用者の生体情報をカメラ 等により取得してサーバに送信し、サーバで 精度の高い認証処理を行う。そして、認証が 成立すれば車両はドアロック施解錠やエンジ ン始動を許可し、認証が不成立の場合はこれ ら処理を禁止するものである。

 ところで、特許文献1の技術において車両を 貸し出す場合、車両所有者が携帯情報端末を 使ってサーバと通信することにより、車両の ドアロック施解錠やエンジン始動を許可する 必要がある。従って、車両所有者が自分自身 でサーバと通信する必要があるので、車両盗 難等の犯罪に対してはセキュリティ性を確保 できる。しかし、車両貸し出しの際に車両所 有者が毎回わざわざ携帯情報端末を使用した 認証を行う必要があるため、車両貸し出しの 利便性がよくない問題があった。

特開2005-36523号公報

 本発明は、車両盗難に対するセキュリティ を確保しつつ、車両を第三者に貸し渡す際 利便性も確保することができるハイブリッ 車の走行モード設定装置を提供する。
 本発明の第1側面は、ハイブリッド車の走行 モード設定装置である。ハイブリッド車は複 数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行駆 動源を選択的に使用して複数の走行モードの 1つで走行可能である。本発明の走行モード 定装置は、各々車両使用者の認証を行って 証結果を生成する複数の認証手段と、前記 数の認証手段による認証結果に応じて、前 複数の走行モードのうち使用可能な走行モ ドを限定する限定手段とを備える。

 本発明の第2側面は、ハイブリッド車の走 行モード設定装置である。ハイブリッド車は 複数の走行駆動源を搭載し、前記複数の走行 駆動源を選択的に使用して複数の走行モード の1つで走行可能である。本発明の走行モー 設定装置は、各々車両使用者の認証を行っ 認証結果を生成する複数の認証手段と、前 複数の走行モードに関する複数の走行スケ ュールを管理する管理手段と、前記複数の 証手段による認証結果に応じて、前記複数 走行スケジュールを選択的に設定すること より前記ハイブリッド車の走行を限定する 定手段とを備える。

本発明の第1実施形態におけるハイブリ ッド車の概略構成を示すブロック図。 運転席の外観と、運転席に設けた生体 証用検出センサとを示す斜視図。 エマージェンシーキーを収納可能な携 機の斜視図。 エマージェンシーキーを収納可能な携 機の概略構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態におけるハイブリ ッド車の概略構成を示すブロック図。

 (第1実施形態)
 以下、本発明の第1実施形態によるハイブリ ッド車の走行モード設定装置を図1~図4に従っ て説明する。

 図1に示すように、車両がハイブリッド車 1の場合には、エンジン2とモータ3の両方を車 輪駆動源として走行するハイブリッドシステ ム4が車体に搭載されている。ハイブリッド ステム4は、エンジンの動力を機械的に車輪 伝えて走行するエンジン走行モード(EGモー )、エンジンの動力で発電を行いモータで走 行する第1ハイブリッド走行モード(第1HVモー )、エンジン及びモータの双方で車輪を直接 駆動する第2ハイブリッド走行モード(第2HVモ ド)、エンジンを停止してモータのみで走行 するモータ走行モード(EVモード)等のような 種モードを制御する。なお、第1HVモード及 第2HVモードの各々がハイブリッド走行モー に相当し、EVモードが電気駆動源走行モード に相当する。また、エンジン2及びモータ3の 々が走行駆動源を構成する。

 ハイブリッド車1には、携帯機5を所有し いればメカニカルキーを用いなくてもドア ック施解錠やハイブリッドシステム起動を 可するハンズフリーシステム6が搭載されて る。ハイブリッド車1は、ハンズフリーシス テム6においてID照合を行う照合ECU7を含む。 の照合ECU7には、車外に設置された車外LF発 機8と、車内に設置された車内LF発信機9と、 じく車内に設置されたRF受信機10とが接続さ れている。

 照合ECU7には、ドアロック施解錠を制御す るドアECU11が車内のバス12を介して接続され いる。ドアECU11には、ドアロック施解錠時の 駆動源となるドアロックモータ13が接続され いる。また、ドアECU11には、ドアの開閉状 を検出するドアカーテシスイッチ14が接続さ れている。ドアECU11は、ドアカーテシスイッ 14から開信号または閉信号を入力し、ドア 開状態及び閉状態の何れにあるのかを認識 ることが可能である。

 携帯機5は、ハイブリッド車1との間で車 IDコードCidの無線通信を行う通信ユニット15 備える。通信ユニット15は、通信ユニット15 を統括制御する通信制御回路16を含む。通信 御回路16は、例えばCPUやメモリ等のデバイ 素子から成り、メモリに携帯機固有の車両ID コードCidが登録されている。通信制御回路16 は、LF帯の信号を受信してその受信信号を 信制御回路16に供給するLF受信回路17と、通 制御回路16からの指令を基にRF帯の信号を発 可能なRF発信回路18とが接続されている。な お、携帯機5、照合ECU7及び発信機8~10が識別コ ード照合手段(複数の認証手段のうちの一つ) 構成し、車両IDコードCidが識別コードに相 する。

 ハイブリッド車1が駐車状態(ハイブリッ システム停止でドア施錠状態)の際、照合ECU7 は、車外LF発信機8からID返信要求としてLF帯 リクエスト信号Sreqを発信することにより車 に通信エリアを形成する。ここで、複数の 外LF発信機8が存在する場合には、これらが にリクエスト信号Sreqを発信し、この発信を 複数の発信機8間で繰り返す。携帯機5がその 外通信エリアに入り込むと、携帯機5はこの リクエスト信号SreqをLF受信回路17を介して受 する。携帯機5は、その受信したLF信号がID 信要求であることを認識すると、自身のメ リに登録された車両IDコードCidを、RF帯の車 ID信号SidとしてRF発信回路18から発信する。

 照合ECU7は、車外LF発信機8からリクエスト 信号Sreqを発信している時、RF受信機10で車両I D信号Sidを受信すると車外通信の確立を認識 る。そして、照合ECU7は、携帯機5の車両IDコ ドCidを車両に登録されたコード列と比較す ことにより車外照合を行う。照合ECU7は、こ の車外照合の成立を認識すると、停止状態の タッチセンサ19を起動する。その後、タッチ ンサ19が操作者によるハンドルノブのタッ 操作を検出すると、照合ECU7は、ドアECU11に アアンロック要求信号を供給する。このド アンロック要求信号に応答して、ドアECU11は 、ドアロックモータ13を駆動して施錠状態の アロックを解除する。

 一方、照合ECU7は、ハイブリッド車1がエ ジン停止状態でドアロックが解錠状態の際 ハンドルノブのロックボタン20の押下操作を 検出すると、車外照合を行うために車外LF発 機8を通じて車外通信エリアを再度形成する 。そして、車外照合が成立すれば、照合ECU7 、ドアロック要求信号をドアECU11に供給する 。ドアECU11は、そのドアロック要求信号に応 して、ドアロックモータ13を駆動してドア ックを施錠する。

 照合ECU7は、ドアカーテシスイッチ14によ 運転者が乗車した事を検出すると、車内LF 信機9からリクエスト信号Sreqを発信すること により車内に通信エリアを形成する。携帯機 5がその車内通信エリアに入り込むと、携帯 5はこのリクエスト信号Sreqに応答して車両ID 号Sidを返信する。車内LF発信機9からリクエ ト信号Sreqを発信している時に、RF受信機10 携帯機5の車両ID信号Sidを受信すると、照合EC U7は車内通信の確立を認識する。照合ECU7は、 車内にある携帯機5と車両との間で車両IDコー ドCidを比較することにより車内照合を行い、 車内照合成立結果を認識する。なお、この車 内照合は、携帯機5に埋設されたトランスポ ダのコードを車両との間で照合するイモビ イザー照合を含んでいてもよい。

 照合ECU7には、車内の各種電装品の電源を 制御する電源ECU21がバス12を通じて接続され いる。電源ECU21は、例えばステアリングホイ ール横のキースロット22に携帯機5が全挿し状 態となると起動を開始する。電源ECU21には、 イブリッドシステム4を起動又は停止する際 に操作するスタートスイッチ23が接続されて る。ハイブリッド車1においては、シフトレ バーが駐車位置のときにブレーキペダルを踏 み込んだ状態でスタートスイッチ23がオン操 されると、ハイブリッドシステム4が起動す る。また、電源ECU21には、アクセサリ電源の ンオフを切り換えるACCリレー24と、イグニ ション系のオンオフを切り換えるIG1リレー25 及びIG2リレー26とが接続されている。

 照合ECU7には、ハイブリッドシステム4を 括制御するハイブリッドECU27がバス12を通じ 接続されている。ハイブリッドECU27には、 ンジン2の点火制御及び燃料噴射制御を行う ンジンECU28がCAN(Contoroller Area Network)通信で 続されるとともに、インバータ29を介して ータ3が接続されている。ハイブリッドECU27 、アクセル開度、シフトポジション、各種 ンサからの出力信号に従って運転状態に応 たエンジン出力及びモータトルクを求め、 ンジンECU28に要求値を供給することによりエ ンジン2の駆動を制御するとともに、インバ タ29を介してモータ3の駆動を制御する。な 、ハイブリッドECU27が限定手段及び管理手段 を構成する。

 ハイブリッド車1には、バッテリ系部品を 1つのケース内に収納することによりユニッ 化されたバッテリパック30が搭載されている 。バッテリパック30は、例えば車内後部座席 シート下などに配置されている。バッテリ ック30は、蓄電池部品としてバッテリ31を含 む。バッテリ31は、走行駆動源であるモータ3 の電源として用いられるとともに、エンジン 2を始動させる際に回るセルモータ(図示略)の 電源としても用いられる。

 バッテリ31は、直列接続された複数のセ 32aを含む電池モジュール32と、この電池モジ ュール32の高電圧電源回路33に直列接続され システムメインリレー34とを有する。モータ 3とインバータ29とは、高電圧大電流を供給可 能なパワーケーブル35で接続されている。同 に、インバータ29とバッテリ31とは、高電圧 大電流を供給可能な別のパワーケーブル35で 続されている。システムメインリレー34は ハイブリッドECU27に接続され、ハイブリッド ECU27からの指令により、高電圧電源回路33の 続又は遮断を行う。

 バッテリパック30は、バッテリ31の充電状 態の監視を行う電池ECU36を含む。この電池ECU3 6は、ハイブリッドECU27に対してCAN通信で接続 されている。また、高電圧電源回路33の配線 中には、高電圧電源回路33に流れる電流量 検出する電流センサ37が接続されている。電 流センサ37は、電池ECU36に接続されるととも 、高電圧電源回路33に流れる電流値に応じた 検出信号を電池ECU36に供給する。電池ECU36は 電流センサ37から供給された検出信号を基に バッテリ31の充電状態や充電量などを監視し ハイブリッドECU27から受け取った充電状態 知要求に応答して、充電監視結果をハイブ ッドECU27に通知する。ハイブリッドECU27は、 池ECU36から送られた充電監視結果からバッ リ31の充電状態を把握する。

 図2に示すように、車両のインストルメン トパネル38には、ステアリングホイール39の 傍に生体認証用検出センサ40が設けられてい る。第1実施形態の生体認証用検出センサ40は 、例えば被検出者の指の指紋を検出する指紋 センサであって、ドアカーテシスイッチ14の 出信号を基に運転者の乗車を検出して起動 開始する。このセンサ40は、同センサ40の検 出面40aに触れた被検出者の指の指紋から生体 認証用データDbiとして指紋データを生成する ことが可能である。なお、生体認証用データ Dbiが生体情報に相当する。

 図1に示すように、ハイブリッド車1は、 検出者の身体的な情報から個人を識別する めの生体認証ECU41を含む。生体認証ECU41の入 は、入力回路42を介して生体認証用検出セ サ40に接続され、その出力はバス12に接続さ ている。生体認証用検出センサ40は、検出 40aで身体的な情報を検出すると、その検出 果に応じた生体認証用データDbiを、入力回 42を介して生体認証ECU41に供給する。なお、 体認証用検出センサ40、生体認証ECU41及び入 力回路42が生体認証手段(複数の認証手段のう ちの一つ)を構成する。

 生体認証ECU41はメモリを含み、このメモ には、生体認証用データDbiが予め登録され いる。生体認証ECU41は、生体認証用検出セン サ40から生体認証用データDbiを取得すると、 の取得データがメモリ内の登録データと一 するか否かを比較することにより、生体認 を行う。生体認証ECU41は、両者のデータ列 一致すれば生体認証の成立を認識し、両者 データ列が一致しなければ生体認証の不成 を認識する。

 図2に示すように、生体認証用検出センサ 40の周りには、生体認証の成立可否を通知す 表示部43が設けられている。この表示部43は 、インストルメントパネル38に設けられた例 ば有色透明材から成る環状の意匠面43aと、 ンストルメントパネル38の背面に位置して 匠面43aを背面照射するLED43bとを含む。LED43b 、電気配線を介して生体認証ECU41に接続され 、生体認証ECU41によって点灯制御が行われる 生体認証ECU41は、生体認証成立を認識する LED43bを点灯させることにより表示部43を光ら せ、生体認証成立を運転者に通知する。

 ハイブリッドECU27は、車内照合及び生体 証の認証結果に応じ、複数の走行モード(EG ード、第1HVモード、第2HVモード、EVモード) うち、その時に使用できる走行モードの種 を限定する。第1実施形態においては、車内 合及び生体認証のうち車内照合のみ成立し いれば、EVモードのみの走行、即ちバッテ 31の充電を行わずモータ3のみでの走行が許 される。また、車内照合及び生体認証の両 が成立していれば、全ての走行モードでの 行、即ちエンジン2及びモータ3の両方での走 行が許可された状態となる。

 次に、第1実施形態のハイブリッド車の走行 モード設定装置の作用を説明する。
 運転者(乗員)が駐車状態のハイブリッド車1 乗車する際、ドアを開操作すると、ドアカ テシスイッチ14がこのドア開操作を検出す 。ドアECU11は、ドアカーテシスイッチ14から 検出信号を基に、ドアが開操作されたこと 照合ECU7に通知する。その後、照合ECU7は、 転者の乗車を認識すると、車内LF発信機9を じてリクエスト信号Sreqを発信することによ 車内照合を開始する。

 携帯機5は、このリクエスト信号Sreqに応 して、自身の車両IDコードCidを含む車両ID信 Sidを照合ECU7に返信する。照合ECU7は、この 両ID信号SidをRF受信機10を介して受信し、携 機5の車両IDコードCidとハイブリッド車1の車 IDコードCidとを比較することにより車内照 を行う。照合ECU7は、この車内照合が成立す ば、自身のメモリに例えば車内照合成立フ グを立てるなどにより、車内照合の成立を 識する。

 続いて、運転者は携帯機5をキースロット 22に挿し込む。携帯機5と照合ECU7との間でイ ビライザー照合が行われる場合、携帯機5が 挿し状態となったときに車両に設けられた ンテナコイルから駆動電波が発信される。 合ECU7は、この駆動電波を用いて携帯機5と 間でイモビライザー照合を行う。照合ECU7は 携帯機5内のタグのトランスポンダコードと 、自身に登録されたトランスポンダコードと が一致するか否かを比較し、2つのコードが 致すると、イモビライザー照合の成立を認 する。携帯機5が半挿し状態から更に押し込 れて全挿し状態となると、電源ECU21が起動 る。

 続いて、運転者は、ステアリングホイー 39の脇にある生体認証用検出センサ40の検出 面40aに指を触れる動作を行う。生体認証用検 出センサ40は、検出面40a上の指紋から指紋デ タを取得すると、その指紋データを生体認 用データDbiとして入力回路42を介して生体 証ECU41に送信する。生体認証ECU41は、センサ4 0から送信された生体認証用データDbiが自身 データ(登録データ)と一致するか否かを比較 し、両者のデータ列が一致すると、生体認証 が成立したと判断する。この場合、生体認証 ECU41は、自身のメモリに例えば生体認証成立 ラグを立てるなどして生体認証成立を認識 る。そして、生体認証ECU41は、LED43bを点灯 せることにより表示部43を光らせ、生体認証 成立を運転者に通知する。

 続いて、運転者が、ハイブリッドシステ 4を起動(即ち、エンジン始動)すべく、シフ レバーを駐車位置にしてブレーキペダルを みながらスタートスイッチ23をオン操作(押 操作)したとする。電源ECU21は、このハイブ ッドシステム4の起動操作を検出すると、照 合ECU7に対して認証結果を確認する。

 照合ECU7は、電源ECU21からの認証確認要求 応答して、生体認証ECU41に生体認証成立結 を確認する。生体認証ECU41は、照合ECU7から 生体認証成立確認要求に応答して、生体認 の結果を照合ECU7に通知する。例えば、生体 証ECU41は、自身のメモリに生体認証成立フ グが立っている場合には、生体認証成立の 知を照合ECU7に返信する。生体認証成立フラ が立っていない場合には、生体認証不成立 通知を照合ECU7に返信する。

 照合ECU7は、自身の車内照合成立結果と、 生体認証ECU41から受け付けた生体認証結果と 電源ECU21に通知する。第1実施形態の照合ECU7 は、車内照合及び生体認証の両方が成立して いれば第1通知を、車内照合及び生体認証の ち一方のみが成立していれば第2通知を、車 照合及び生体認証の両方が不成立であれば 3通知を電源ECU21に送る。

 電源ECU21は、照合ECU7から第1通知か、又は 第2通知を受け付ければ、車内照合及び生体 証のうち少なくとも一方が成立したと認識 、ハイブリッドシステム4を起動させるべく 動信号SaをハイブリッドECU27に供給する。ま た、電源ECU21は、照合ECU7から第3通知を受け ければ、車内照合及び生体認証の両方が不 立であると認識し、起動信号Saをハイブリッ ドECU27に供給しない。

 詳しくは、第1実施形態の電源ECU21は、第1 通知を受信した時には、全ての走行モード(EG モード、第1HVモード、第2HVモード、EVモード) での走行を許可する全許可起動信号Sa1をハイ ブリッドECU27に供給する。一方、電源ECU21は 第2通知を受信した時には、EVモードでの走 のみを許可する制限許可信号Sa2をハイブリ ドECU27に供給する。ハイブリッドECU27は、電 ECU21から全許可起動信号Sa1や制限許可信号Sa 2を受け付けると、3つのリレー24~26を全てオ する。

 ハイブリッドECU27は、電源ECU21から全許可 起動信号Sa1を受信した時には、全ての走行モ ードを用いてハイブリッド車1を走行させる うにハイブリッドシステム4を制御する。一 、ハイブリッドECU27は、電源ECU21から制限許 可信号Sa2を受信した時には、EVモードでのみ イブリッド車1を走行させるようにハイブリ ッドシステム4を制御する。

 ここで、車両所有者がハイブリッド車1を 運転する場合、正規の車両所有者であれば、 携帯機5を所有しており、しかもハイブリッ 車1との間における生体認証も成立する。こ ため、正規の車両所有者の場合においては 車内照合及び生体認証の両方が成立するこ から、ハイブリッド車1を4つの走行モード てで走行させることが可能となり、ハイブ ッド車1を制限なく自由に運転することが可 となる。

 また、例えばバレットパーキングサービ などで一時的に人にハイブリッド車1を貸し 出す場合を考えると、この車両貸し出しに際 して車両所有者は、サービス員に携帯機5を し出すことになる。この場合も、サービス が車両に乗り込むと、ハイブリッド車1と携 機5との間で車内照合が行われ、両者の車両 IDコードCidが一致すれば車内照合が成立する 更に、このサービス員に関する指紋認証が われる。しかしながら、サービス員が生体 証用検出センサ40に触れても、指紋データ 一致しないので、指紋認証は成立しない。 ち、サービス員が乗車した際には車内照合 成立するが、生体認証は成立しない状態と る。

 従って、運転者がサービス員の場合、ハ ブリッドシステム4を起動させるべくスター トスイッチ23をオン操作すると、ハイブリッ システム4はEVモードのみで走行する状態と る。

 ところで、EVモードはモータ3のみを走行 動源として走行する走行モードであること ら、バッテリ31が電池切れになると、それ 上は走行することができなくなる。よって サービス員等の第三者に携帯機5を渡して車 を貸し出すにしても、その貸し出し車両は 定距離(一定時間)しか走行できない機能限 車両となる。このため、仮に車両貸し出し 際してハイブリッド車1が盗難にあっても、 定距離走行後は車両が動かなくなることか 、盗難者が盗難車両を放置する可能性が高 なる。ゆえに、盗難車両の発見確率が向上 ることになり、車両盗難に対するセキュリ ィを向上させることが可能となる。更に、 両貸し出しに際しては、携帯機5を第三者に 手渡すだけの行為で済むため、車両所有者に 特別な作業を強いず、車両貸し出しに際して 面倒さも生じない。

 なお、本発明による本人認証のための複 の認証手段は、上記したような車内照合及 生体認証に必ずしも限定されない。例えば 照合ECU7が2種類の車内照合を行うことによ 本人認証を行ってもよい。以下、2種類の車 照合を行う場合について図3を参照しながら 説明する。

 図3に示すように、携帯機本体44の収納孔4 4aにエマージェンシーキー45を着脱可能に収 する携帯機5の場合、エマージェンシーキー4 5に無線ID照合用の第2通信ユニット46が埋設さ れる。エマージェンシーキー45は、運転席の ーシリンダに挿し込み可能であって、携帯 5の電池切れなどの場合に使用することがで きる。第2通信ユニット46は、携帯機本体44に 設された通信ユニット15と同様にLF帯のリク エストを受けて車両IDコードCidをRF帯で返信 るスマート通信機構か、或いは車両に設け コイルアンテナからの駆動電波に応答して 動を開始し、自身固有のトランスポンダコ ドを返信するトランスポンダとすることが きる。この場合、第2通信ユニット46は識別 ード照合手段(複数の認証手段のうちの一つ) を構成する。

 第2通信ユニット46がスマート通信機構の 合、照合ECU7は、通信ユニット15(第1の識別 ード照合手段)及び第2通信ユニット46(第2の 別コード照合手段)と順に車内照合を行う。 えば、通信ユニット15が第2通信ユニット46 りも先に車内LF発信機9からのリクエスト信 Sreqを受信した場合、照合ECU7は、まず通信ユ ニット15の車両IDコードCidと車両に登録され 車両IDコードCidとを比較することにより第1 内照合を行う。続いて照合ECU7は、第2通信ユ ニット46の車両ICコードCidと車両に登録され 車両IDコードCidとを比較することにより第2 内照合を行う。

 ハイブリッドECU27は、スタートスイッチ23 のオン操作によりハイブリッドシステム4を 動するに際し、第1車内照合及び第2車内照合 の両方が成立している場合、全ての走行モー ドを用いてハイブリッド車1を走行させる。 方、第1車内照合及び第2車内照合のうち一方 のみが成立している場合、ハイブリッドECU27 、4つの走行モードのうちEVモードでのみハ ブリッド車1を走行させる。

 エマージェンシーキー45は、車内のグロ ブボックスやトランクなどの施解錠が可能 キーである。バレットパーキングサービス どで一時的に人にハイブリッド車1を貸し出 場合には、通常、エマージェンシーキー45 無断での使用を防止するために携帯機本体44 からエマージェンシーキー45が抜き取られる この場合、車両所有者は、エマージェンシ キー45のみを自身で所持し、エマージェン ーキー45の収納されていない携帯機本体44を ービス員に貸し渡す。

 従って、サービス員は、エマージェンシ キー45の収納されていない携帯機5を持って イブリッド車1に乗車することになる。即ち 、この乗車の際にはハイブリッド車1と携帯 本体44との間で第1車内照合のみが行われる よって、この場合は、携帯機本体44及び車両 間の第1車内照合と、エマージェンシーキー45 及び車両間の第2車内照合とのうち、第1車内 合のみが成立する。このため、ハイブリッ 車1はEVモードのみの走行が許可される。従 て、携帯機本体44に収納されるエマージェ シーキー45に無線ID照合用の第2通信ユニット 46を設ける構成によっても、第三者への車両 貸し出しに際してハイブリッド車1の走行モ ードの種類を制限することが可能となる。

 更に、本発明による本人認証のための認 手段としては、携帯機本体44へのエマージ ンシーキー45の収納状態を確認する手段(収 確認手段)であってもよい。この場合、複数 認証手段としては、携帯機5及び車両間の車 内照合を行う手段と、収納確認手段とを含む ものとすることができる。以下、収納確認手 段について図4を参照しながら説明する。

 図4に示すように、携帯機本体44には、エ ージェンシーキー45が収納孔44aに収納され ことを検出するキー収納検出スイッチ47が設 けられている。キー収納検出スイッチ47は、 気配線を介して通信制御回路16に接続され 収納孔44aへのエマージェンシーキー45の収納 有無に応じたスイッチ信号を生成する。キー 収納検出スイッチ47は、収納孔44aの底面に配 され、エマージェンシーキー45が収納孔44a 全挿しされた際にオン状態となる。なお、 ー収納検出スイッチ47が収納確認手段(複数 認証手段のうちの一つ)を構成する。

 通信制御回路16は、リクエスト信号Sreqに 答して車両ID信号Sidを車両に返信するとき エマージェンシーキー45が収納孔44aに収納さ れているか否かの判定結果も車両に通知する 。即ち、通信制御回路16は、エマージェンシ キー45が収納孔44aに収納されていれば、車 IDコードCidとキー収納済み通知とを含む第1 答信号Sid1をRF帯の信号で車両に送信する。 方、エマージェンシーキー45が収納孔44aに収 納されていなければ、車両IDコードCidとキー 収納通知とを含む第2応答信号Sid2をRF帯の信 号で車両に送信する。

 照合ECU7は、RF受信機10を介して第1応答信 Sid1か又は第2応答信号Sid2を受信し、これら 1応答信号Sid1や第2応答信号Sid2に含まれる車 両IDコードCidを車両内の登録コードと比較す ことにより車内照合を行う。更に、照合ECU7 は、受信信号内に含まれたエマージェンシー キー45の収納判定結果を確認する。照合ECU7は 、車内照合が成立するとともにエマージェン シーキー45が携帯機本体44に収納されている 判定すると、2つの認証の成立を認識する。 方、車内照合が成立していても携帯機本体4 4にエマージェンシーキー45が収納されていな ければ、車内照合の成立のみを認識する。

 上記したように、例えばバレットパーキ グサービスなどで一時的に人にハイブリッ 車1を貸し出すに際しては、携帯機本体44か エマージェンシーキー45が抜き取られる。

 従って、サービス員は、エマージェンシ キー45の収納されていない携帯機5を持って イブリッド車1に乗車することになる。この 場合、携帯機5は、車両から送信されたリク スト信号Sreqに応答して、車両IDコードCidと ー未収納通知とを含む第2応答信号Sid2を携帯 機本体44から発信する。このため、照合ECU7は 車両IDコードCidによる車内照合の成立のみを 識する。即ち、照合ECU7は、携帯機本体44に マージェンシーキーは収納されていないと 識する。

 よって、この場合、ハイブリッドECU27はEV モードのみの走行を許可する。従って、エマ ージェンシーキー45が携帯機5に収納されてい るか否かということを認証の一つとして用い ても、第三者への車両の貸し出しに際してハ イブリッド車1の走行モードの種類を制限す ことが可能となる。

 第1実施形態の走行モード設定装置は、以下 の利点を有する。
 (1)携帯機5のID認証と指紋認証による生体認 とが両方とも成立する場合には、走行機能 制限することなくハイブリッド車1を全ての 走行モードで走行可能とする。いずれか一方 の認証のみが成立する場合には、EVモードの での走行を可能とするように走行機能を制 する。従って、例えばバレットパーキング ービスで一時的に車両を預ける場合には、 帯機5でのID照合のみが成立することになる よって、車両はEVモードでのみ走行可能と り、バッテリ31が電池切れになるまでしか乗 車することができなくなる。走行機能に制限 を持たせて第三者に車両を貸し渡すことがで きるため、車両盗難に対するセキュリティ性 を向上させることができる。また、車両を第 三者に貸し出すに際して携帯機5を第三者に 渡すだけで済む。即ち、車両所有者は、車 の走行機能に制限を持たせるための特別な 定作業を行う必要がない。従って、車両貸 出しに際して面倒さも生じない。

 (2)ハイブリッド車1を始動させる際の本人 認証として生体認証を用いた場合、生体認証 という不正認証成立が生じ難い認証制度の高 い方法で本人認証を行うことができ、これは 車両の不正使用防止に効果が高い。

 (3)ハイブリッド車1を始動させる際の本人 認証として、携帯機5と車両との間で無線通 により車両IDコードCidを比較するID照合を用 た場合、この照合方法は広く一般的に用い れる方法であることから、実施に際して部 コストが高価になるなどの問題が生じ難い

 (4)携帯機5のエマージェンシーキー45や携 機本体44に認証機構(第2通信ユニット46、ま はキー収納検出スイッチ47)を設ける場合、 マージェンシーキー45は車両貸し出し時に き取られ、車両所有者によって所持される このため、第三者によって勝手にグローブ ックスやトランクを開けられる心配がなく 車内の貴重品盗難防止に効果が高い。従っ 、第三者に車両を貸し出す際に走行機能に 限を持たせることができるとともに、かつ 内の貴重品盗難防止対策も図ることができ 。

 (第2実施形態)
 次に、本発明の第2実施形態の走行モード設 定装置を図5に従って説明する。なお、第2実 形態は、車両走行制限機能の別の形態を示 ものである。第1実施形態と同一部分につい ては同一符号を付して詳しい説明を省略する 。

 図5に示すように、ハイブリッドECU27のメ リには、ハイブリッド車1の走行をどのよう に許可するのかを設定した複数の走行スケジ ュールRsc,Rsc…が登録されている。各走行ス ジュールRscは、許可する走行モードや走行 間の組み合わせによって設定されている。 えば走行スケジュールRscとしては、4つの走 モード(EGモード、第1HVモード、第2HVモード EVモード)の全てで時間無制限に走行を許可 るスケジュールや、4つの走行モードでの走 行を1時間のみ許可するスケジュールや、4つ 走行モードでの走行を1時間のみ許可して1 間後はEVモードのみの走行を許可するスケジ ュールなどが挙げられる。

 更に、例えば車両にカーナビゲーション 置のようなGPSによる位置検出機器が搭載さ る場合、走行スケジュールRscに走行範囲の 定を加えることも可能である。この場合、 行スケジュールRscの例としては、車両貸し し位置を基準位置として半径5km以内のみの 行を許可するスケジュールや、県内のみの 行を許可するスケジュールなどが挙げられ 。なお、複数の走行スケジュールRsc,Rsc…は 、例えばパスワード認証を用いたスケジュー ル書き換えモードにより、書換専用機器や車 内各種ボタン等を用いてデータ書き換えを可 能としてもよい。

 ハイブリッドECU27は、スタートスイッチ23 の操作に伴いハイブリッドシステム4を起動 るに際して、複数の本人認証機構による認 結果に応じて1つの走行スケジュールRscを選 し、その選択した走行スケジュールRscでハ ブリッド車1を走行させる。例えば、2つの 人認証が両方とも成立する場合、ハイブリ ドECU27は、全ての走行モードで時間無制限に 走行を許可するスケジュールを選択する。あ るいは、ハイブリッドECU27は、2つの本人認証 のうち一方のみが成立する場合は、4つの走 モードでの走行を1時間のみ車両貸し出し位 から半径5km内において許可するスケジュー を選択する。

 上記したように、バレットパーキングサ ビスなどで一時的に人にハイブリッド車1を 貸し出す場合、車両貸出先のサービス員につ いて成立する認証は2つの本人認証のうち1つ みである。この場合、ハイブリッドECU27は EVモードでの走行を、例えば1時間のみ許可 る走行スケジュールRscを選択する。従って 走行機能に制限を加えてハイブリッド車1を 三者に貸し出すことができる。このため、 両盗難のセキュリティを確保しつつ車両を し出すことが可能となる。

 第2実施形態の走行モード設定装置は、第1 施形態に記載の(1)~(4)の利点に加えて以下の 点を有する。
 (5)ハイブリッド車1を第三者に貸し出す場合 、例えば数時間のみの走行を許可するスケジ ュールRscが選択される。このため、車両貸し 出しを受けた第三者は、数時間という限られ た時間内でしか車両を使用することができな い。仮に貸し出し車両が盗難に遭ったとして も、使用許可時間がタイムアップした後は車 両が動かなくなるため、盗難者はこの盗難車 両を手放す可能性が高くなる。よって、盗難 車両の発見率が向上し、車両盗難対策の一環 としては非常に効果が高い。

 なお、上記各実施形態は以下の態様に変更 てもよい。
 ・ 第1及び第2実施形態において、ハイブリ ッド車1や携帯機5に登録される車両IDコードCi dは必ずしも固定値に限らない。車両IDコード Cidは、例えばパスワード認証後のコード列書 き換えモードにおいて書き換え可能としても よい。同様に、ハイブリッド車1に登録され 生体認証用データDbiも書き換え可能として よい。

 ・ 第1及び第2実施形態において、生体認 証用検出センサ40は必ずしも指紋センサに限 ず、例えば人の静脈値を検出する静脈セン 、眼球の奥の虹彩を検出する眼球情報セン 、人の声紋を検出する集音マイク、人の顔 動きを検出するカメラなど、種々の機器を いることが可能である。

 ・ 第1及び第2実施形態において、生体認 証用検出センサ40の配置位置は、ステアリン ホイール39の近傍に限定されない。例えば 車内のセンタークラスターやセンターコン ール等の他の場所でもよい。

 ・ 第1及び第2実施形態において、車両に 設けられる複数の認証機構は必ずしも2つに 定されず、3つ以上でもよい。例えば3つ以上 の認証機構を設ける場合、全ての認証機構に おいて認証が成立すれば走行機能は制限され ず、1つでも不成立なものがあれば走行機能 制限されることになる。

 ・ 走行モードの設定に際して複数の認 結果をどのように組み合わせるかは第1及び 2実施形態に記載された組み合わせに限定さ れない。例えば、3つの認証機構が存在する 合、認証成立が2つ以上であれば走行機能が 限されず、認証成立が1つのみであれば走行 機能が制限されてもよい。

 ・ 第1及び第2実施形態において、ハイブ リッド車1に登録される走行モードは、EGモー ド、第1HVモード、第2HVモード及びEVモードの4 つに限定されず、その他の走行モードでもよ い。

 ・ 第1実施形態において、エマージェン ーキー45が携帯機本体44に収納されているか 否かを検出する収納確認手段は、有接点式の キー収納検出スイッチ47に限らず、例えば光 ンサや磁気センサを用いた無接点式の位置 出センサでもよい。

 ・ 第1実施形態において、第2通信ユニッ ト46をエマージェンシーキー45に設けること 限定されない。例えば、携帯機本体44に抜き 取り可能に設けられた小型の着脱片に第2通 ユニット46を設けてもよい。この場合、車両 所有者は第三者に車両を貸し出すに際し、携 帯機本体44から着脱片を取り外して、携帯機 体44のみを第三者に渡す。同様に、キー収 検出スイッチ47は、着脱片の収納状態を検出 するように構成されてもよい。

 ・ 第1及び第2実施形態において、ハイブ リッドECU27は必ずしも電源ECU21から認証結果 受けることに限定されない。例えば、ハイ リッドECU27は、照合ECU7及び生体認証ECU41から 認証結果を直接受け取ってもよい。