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Title:
HYBRID POWER SUPPLY DEVICE AND METHOD OF CONTROLLING HYBRID POWER SUPPLY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001604
Kind Code:
A1
Abstract:
A hybrid power supply device which can properly control the operation of an engine generator and can prevent an increase in size of the system. The hybrid power supply device includes an engine generator (11) and a capacitor (15), and comprises DC current bus bars (La) to which the engine generator (11) and the capacitor (15) are connected in parallel and which supplies electric power to the outside, a boost converter (13) connected between the DC current bus bars (La) and the engine generator (11), and a controlling portion (15) which controls the boost converter (13) to regulate the electric power to be supplied from the engine generator (11) to the DC current bus bars (La). Since electric power can be supplied to the outside not only from the engine generator (11) but also from the capacitor (15), the engine generator (11) can be made compact. By controlling the boost converter (13) by the controlling portion (15), the electric power to be supplied to the DC current bus bars (La) from the engine generator (11) can be regulated, which suppresses a change in load of the engine generator (11) with respect to a change in electric power to be supplied to the outside from the power supply device.

Inventors:
NISHIYAMA NORIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057313
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
April 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO HEAVY IND ENGINEERING (JP)
NISHIYAMA NORIYUKI (JP)
International Classes:
H02J7/34; H02M3/155
Foreign References:
JP2006238516A2006-09-07
JP2002325379A2002-11-08
JP2004056937A2004-02-19
JPH0274420A1990-03-14
JPH0598983A1993-04-20
Attorney, Agent or Firm:
YAMAUCHI, Yasunobu et al. (Nihon Seimei-Takamatsu-Ekimae Bldg.3F, 1-1-8, Kotobuki-ch, Takamatsu-shi Kagawa 23, JP)
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Claims:
 エンジン発電機と蓄電器とを備えた電源装置であって、
前記エンジン発電機と前記蓄電器とが並列に接続された、外部に電力を供給する直流母線と、
該直流母線と前記エンジン発電機との間に設けられ、該エンジン発電機から該直流母線に供給する電流量を制御する昇圧コンバータと、
前記直流母線と前記蓄電器との間に設けられ、該蓄電器から該直流母線に供給する電流量を制御する昇降圧コンバータと、
該昇降圧コンバータおよび前記昇圧コンバータの作動を制御する制御部とを備えており、
該制御部は、
前記直流母線電圧が前記エンジン発電機の出力電圧よりも高くなるように、前記昇降圧コンバータを制御するものである
ことを特徴とするハイブリット電源装置。
 前記制御部は、
外部に供給する供給電流量の一部を前記エンジン発電機から前記直流母線に供給するように前記昇圧コンバータを制御し、かつ、前記直流母線電圧が所定の設定電圧に維持されるように前記昇降圧コンバータを制御する
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリット電源装置。
 前記制御部は、
外部に供給する電流量および前記蓄電器の充電量に基づいて、前記エンジン発電機から前記直流母線に供給する電流量を決定する
ことを特徴とする請求項1または2記載のハイブリット電源装置。
 前記直流母線には、前記エンジン発電機および前記蓄電器と並列に、電解コンデンサが接続されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のハイブリット電源装置。
 前記エンジン発電機が、過給機構を有するものであり、
前記制御部は、
外部に供給する供給電流量が増加したときにおいて、前記エンジン発電機から前記直流母線電圧に供給する電流量の増加割合を、該エンジン発電機において過給機構を使用しない非過給最大出力時に得られる最大電流量を超えた後の電流量の増加割合が該非過給最大出力時に得られる最大電流量に達するまでの電流量の増加割合よりも小さくなるように制御する
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のハイブリット電源装置。
 エンジン発電機と蓄電器とを備えた電源装置の制御方法であって、
前記電源装置は、
エンジン発電機と前記蓄電器とが並列に接続された、外部に電力を供給する直流母線と、
該直流母線と前記エンジン発電機との間に設けられ、該エンジン発電機から該直流母線に供給する電流量を制御する昇圧コンバータと、
前記直流母線と前記蓄電器との間に設けられ、該蓄電器から該直流母線に供給する電流量を制御する昇降圧コンバータと、
該昇降圧コンバータおよび前記昇圧コンバータの作動を制御する制御部とを備えており、
該制御部によって、前記直流母線電圧が前記エンジン発電機の出力電圧よりも高くなるように、前記昇降圧コンバータを制御する
ことを特徴とするハイブリット電源装置の制御方法。
 外部に供給する供給電流量の一部を前記エンジン発電機から前記直流母線に供給するように前記昇圧コンバータを制御し、かつ、前記直流母線電圧が所定の設定電圧に維持されるように前記昇降圧コンバータを制御する
ことを特徴とする請求項6記載のハイブリット電源装置。
 外部に供給する電流量および前記蓄電器の充電量に基づいて、前記エンジン発電機から前記直流母線に供給する電流量を決定する
ことを特徴とする請求項6または7記載のハイブリット電源装置の制御方法。
 前記エンジン発電機が、過給機構を有するものであり、
外部に供給する供給電流量が増加したときにおいて、前記エンジン発電機から前記直流母線電圧に供給する電流量の増加割合を、該エンジン発電機において過給機構を使用しない非過給最大出力時に得られる最大電流量を超えた後の電流量の増加割合が該非過給最大出力時に得られる最大電流量に達するまでの電流量の増加割合よりも小さくなるように制御する
ことを特徴とする請求項6、7または8記載のハイブリット電源装置の制御方法。
Description:
[規則37.2に基づく発明の名称]  イブリット電源装置およびハイブリット電 装置の制御方法

 本発明は、ハイブリット電源装置に関する ガントリークレーンやタイヤマウント式ジ クレーンなどのエンジン発電機を動力源と て有するクレーン等では、エンジン発電機 バッテリ等の蓄電装置とを備えたハイブリ ト電源によりモータ等を駆動させる機構を えたものが開発されている。
 本発明は、かかるガントリークレーン等の 備に使用されるハイブリット電源装置に関 る。

 従来よりクレーン等におけるモータやポ プ等の電動機を駆動させる電力源には、デ ーゼルエンジン等を備えたエンジン発電機 使用されている。かかるクレーン等では、 ンジン発電機が発生する電力をコンバータ インバータを介して電動機に供給しており この電動機に電力を供給する回線には、バ テリ等の蓄電器もインバータと並列に設け れている(例えば、特許文献1,2)。

 かかる特許文献1,2の技術では、電動機が 要とする電力が小さいときには余剰電力を 電器に蓄えておくことができるから、エネ ギーの効率を高くできる。そして、電動機 必要とする電力が大きいときには、エンジ 発電機と蓄電器の両方から電動機に電力を 給できるので、エンジン発電機を小型化で るという利点がある。

 しかし、特許文献1,2の技術では、電動機 必要とする電力に比例してエンジン発電機 加わる負荷が変動する。このため、電動機 必要とする電力が急激に増加すると、エン ン発電機に加わる負荷が急激に増加して、 ンジン発電機の瞬時電圧が低下する可能性 ある。極端な場合にはエンジン発電機が停 してしまう可能性がある。

 上記のごとき問題を解決する技術として、 ンジン発電機が発生する電力を全てバッテ に供給し、このバッテリのみからモータ等 電力を供給する技術も開発されている(特許 文献3)。
 この特許文献3の技術では、エンジン発電機 はバッテリの充電にのみ使用されるので、電 動機の要求電力にかかわらず、最適な条件で エンジン発電機を運転させることができるか ら、燃費向上できるという利点がある。

 しかるに、特許文献3の技術の場合には、 バッテリのみから電力を供給しているので、 モータが必要とする電力が変動してもエンジ ン発電機の負荷は変化しないものの、モータ が要求する電力を確実に供給するためには大 型のバッテリが必要となるため、電源装置も 大型化してしまうという問題がある。

特開平11-217193号

特開平11-285165号

特開2003-102106号

 本発明は上記事情に鑑み、エンジン発電 の運転を適切に制御でき、しかも装置が大 化することを防ぐことができるハイブリッ 電源装置を提供することを目的とする。

 第1発明のハイブリット電源装置は、エンジ ン発電機と蓄電器とを備えた電源装置であっ て、前記エンジン発電機と前記蓄電器とが並 列に接続された、外部に電力を供給する直流 母線と、該直流母線と前記エンジン発電機と の間に設けられ、該エンジン発電機から該直 流母線に供給する電流量を制御する昇圧コン バータと、前記直流母線と前記蓄電器との間 に設けられ、該蓄電器から該直流母線に供給 する電流量を制御する昇降圧コンバータと、 該昇降圧コンバータおよび前記昇圧コンバー タの作動を制御する制御部とを備えており、 該制御部は、前記直流母線電圧が前記エンジ ン発電機の出力電圧よりも高くなるように、 前記昇降圧コンバータを制御するものである ことを特徴とする。
 第2発明のハイブリット電源装置は、第1発 において、前記制御部は、外部に供給する 給電流量の一部を前記エンジン発電機から 記直流母線に供給するように前記昇圧コン ータを制御し、かつ、前記直流母線電圧が 定の設定電圧に維持されるように前記昇降 コンバータを制御することを特徴とする。
 第3発明のハイブリット電源装置は、第1ま は第2発明において、前記制御部は、外部に 給する電流量および前記蓄電器の充電量に づいて、前記エンジン発電機から前記直流 線に供給する電流量を決定することを特徴 する。
 第4発明のハイブリット電源装置は、第1、 2または第3発明において、前記直流母線には 、前記エンジン発電機および前記蓄電器と並 列に、電解コンデンサが接続されていること を特徴とする。
 第5発明のハイブリット電源装置は、第1、 2、第3または第4発明において、前記エンジ 発電機が、過給機構を有するものであり、 記制御部は、外部に供給する供給電流量が 加したときにおいて、前記エンジン発電機 ら前記直流母線電圧に供給する電流量の増 割合を、該エンジン発電機において過給機 を使用しない非過給最大出力時に得られる 大電流量を超えた後の電流量の増加割合が 非過給最大出力時に得られる最大電流量に するまでの電流量の増加割合よりも小さく るように制御することを特徴とする。
 第6発明のハイブリット電源装置の制御方法 は、エンジン発電機と蓄電器とを備えた電源 装置の制御方法であって、前記電源装置は、 エンジン発電機と前記蓄電器とが並列に接続 された、外部に電力を供給する直流母線と、 該直流母線と前記エンジン発電機との間に設 けられ、該エンジン発電機から該直流母線に 供給する電流量を制御する昇圧コンバータと 、前記直流母線と前記蓄電器との間に設けら れ、該蓄電器から該直流母線に供給する電流 量を制御する昇降圧コンバータと、該昇降圧 コンバータおよび前記昇圧コンバータの作動 を制御する制御部とを備えており、該制御部 によって、前記直流母線電圧が前記エンジン 発電機の出力電圧よりも高くなるように、前 記昇降圧コンバータを制御することを特徴と する。
 第7発明のハイブリット電源装置の制御方法 は、第6発明において、外部に供給する供給 流量の一部を前記エンジン発電機から前記 流母線に供給するように前記昇圧コンバー を制御し、かつ、前記直流母線電圧が所定 設定電圧に維持されるように前記昇降圧コ バータを制御することを特徴とする。
 第8発明のハイブリット電源装置の制御方法 は、第6または第7発明において、外部に供給 る電流量および前記蓄電器の充電量に基づ て、前記エンジン発電機から前記直流母線 供給する電流量を決定することを特徴とす 。
 第9発明のハイブリット電源装置の制御方法 は、第6、第7または第8発明において、前記エ ンジン発電機が、過給機構を有するものであ り、外部に供給する供給電流量が増加したと きにおいて、前記エンジン発電機から前記直 流母線電圧に供給する電流量の増加割合を、 該エンジン発電機において過給機構を使用し ない非過給最大出力時に得られる最大電流量 を超えた後の電流量の増加割合が該非過給最 大出力時に得られる最大電流量に達するまで の電流量の増加割合よりも小さくなるように 制御することを特徴とする。

 第1発明によれば、エンジン発電機と蓄電器 が直流母線に並列に接続されており、両方か ら外部に電力を供給することができるから、 エンジン発電機と蓄電器をともに小型化する ことが可能となる。しかも、制御部により昇 圧コンバータを制御しているので、エンジン 発電機から直流母線に供給する電力を調整で きる。よって、電源装置から外部に供給する 電力の変動に係わらず、エンジン発電機の負 荷を調整することができる。そして、制御部 によって直流母線電圧がエンジン発電機の出 力電圧よりも高くなるように制御することに より、エンジン発電機から直流母線に供給さ れる電流が無制御状態となることを防いでい る。このため、昇圧コンバータを制御するこ とによりエンジン発電機の負荷変動を、常に 、能動的に制御することができ、エンジン発 電機の負荷変動を設定した負荷変動率内に抑 えることができる。
 第2発明によれば、エンジン発電機の出力電 圧が比較的安定しているので、エンジン発電 機からの供給電流を制限することにより、実 用的に足りる程度の精度でエンジン発電機か らの供給電力(エンジン発電機の負荷)を制御 きる。一方、蓄電器からの供給電流を直流 線電圧を維持するように制御することによ 、外部への供給電力とエンジン発電機から 給される電力の差分を蓄電器から供給する とができる。よって、エンジン発電機の供 電力および蓄電器の供給電力を制御する場 に比べて制御が容易になる。
 第3発明によれば、エンジン発電機が負担す る電力を蓄電器の充電量も考慮して決定して いるので、蓄電器の充電量を適切に保つこと ができ、過放電の状態となることを防ぐこと ができる。
 第4発明によれば、電解コンデンサに蓄えら れている電力がバッファとして機能するので 、電源装置から外部に供給する電力が急激に 変動したときにおけるエンジン発電機の負荷 変動を自動的に緩和することができ、設定し た負荷変動率内に抑えることができる。
 第5発明によれば、供給電流量が変動したと きに、エンジン発電機の負荷が過大にならな いので、黒煙の発生やエンジン発電機の停止 が生じることを防ぐことができる。
 第6発明によれば、エンジン発電機と蓄電器 が直流母線に並列に接続されており、両方か ら外部に電力を供給することができるから、 エンジン発電機と蓄電器をともに小型化する ことが可能となる。しかも、制御部により昇 圧コンバータを制御しているので、エンジン 発電機から直流母線に供給する電力を調整で きる。よって、電源装置から外部に供給する 電力の変動に係わらず、エンジン発電機の負 荷を調整することができる。そして、直流母 線電圧がエンジン発電機の出力電圧よりも高 くなるように制御することにより、エンジン 発電機から直流母線に供給される電流が無制 御状態となることを防いでいる。このため、 昇圧コンバータを制御することによりエンジ ン発電機の負荷変動を、常に、能動的に制御 することができ、エンジン発電機の負荷変動 を設定した負荷変動率内に抑えることができ る。
 第7発明によれば、エンジン発電機の出力電 圧が比較的安定しているので、エンジン発電 機からの供給電流を制限することにより、実 用的に足りる程度の精度でエンジン発電機か らの供給電力(エンジン発電機の負荷)を制御 きる。一方、蓄電器からの供給電流を直流 線電圧を維持するように制御することによ 、外部への供給電力とエンジン発電機から 給される電力の差分を蓄電器から供給する とができる。よって、エンジン発電機の供 電力および蓄電器の供給電力を制御する場 に比べて制御が容易になる。
 第8発明によれば、エンジン発電機が負担す る電力を蓄電器の充電量も考慮して決定して いるので、蓄電器の充電量を適切に保つこと ができ、過放電の状態となることを防ぐこと ができる。
 第9発明によれば、供給電流量が変動したと きに、エンジン発電機の負荷が過大にならな いので、黒煙の発生やエンジン発電機の停止 が生じることを防ぐことができる。

 つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき 明する。
 本発明のハイブリット電源装置は、ラバー ヤードガントリークレーンやタイヤマウン 式ジブクレーン等の機械において、ウイン や横走行装置等の作業用アクチュエータに 力を供給するための装置であって、エンジ 発電機と蓄電器を有し、エンジン発電機の 転を適切に制御でき、しかも装置が大型化 ることを防ぐことができることに特徴を有 ている。

 図1は本実施形態のハイブリット電源装置10 概略回路図である。同図において、符号10 本実施形態のハイブリット電源装置を示し いる。また、符号Aは、ハイブリット電源装 から電力が供給される作業用アクチュエー を示している。
 なお、以下では、作業用アクチュエータAが 、モータ等の電動機M、インバータIを有する を説明するが、インバータIは、電動機Mと 述する直流母線Laとの間に設けられていれば よく、ハイブリット電源装置10に内蔵されて てもよい。

 図1において、符号Laは、本実施形態のハイ リット電源装置10から外部に直流電力を供 する直流母線を示している。この直流母線La は、一対の導電路を有しており、この一対の 導電路間に電解コンデンサ18が設けられてい 。この電解コンデンサ18は、直流母線Laに供 給される直流電力を貯蔵したり、また、放電 して直流母線Laに対して直流電力を供給した することができるものである。この電解コ デンサ18はその充電率と直流母線Laの直流電 圧との関係から自動的に貯蔵放電を行うので 、電解コンデンサ18に蓄えられている電力は 業用アクチュエータAが要求する電力の変動 に対してバッファとして機能する。
 なお、インバータIや後述する各コンバータ 13,16は、通常、直流母線Laと並列に接続され 電解コンデンサを内蔵しているので、かか 電解コンデンサに上記電解コンデンサ18の機 能を行わせるのであれば、特別な電解コンデ ンサ18は設けなくてもよい。

 図1に示すように、前記直流母線Laには、 イオードコンバータ12、昇圧コンバータ13を 介して本実施形態のハイブリット電源装置10 エンジン発電機11が接続されている。

 エンジン発電機11は、交流電力を発生させ エンジン発電機であって、自動電圧調整器(A VR)を有しており、出力電圧の変動が少ないも のである。このエンジン発電機11は、ダイオ ドコンバータ12によって発生した交流電力 直流電力に変換して昇圧コンバータ13に供給 できるように構成されている。
 なお、エンジン発電機11は、ターボチャー ャー等の過給機構を備えたディーゼル発電 等を採用することができるが、交流電力を 生させるエンジン発電機であれば、とくに 定はない。
 さらになお、エンジン発電機よって発生し 交流電力を直流電力に変換して出力する機 はダイオードコンバータに限られない。

 ダイオードコンバータ12によって変換され 直流電力は、昇圧コンバータ13を介して直流 母線Laに供給されるように構成されている。
 この昇圧コンバータ13は、ダイオードコン ータ12によって変換された直流電力の電圧( 下、エンジン側電圧という)を昇圧して出力 る機能を有するものであり、制御部17から 指令に基づいて作動するようになっている 具体的には、制御部17からの指令に基づいて 、昇圧コンバータ13はダイオードコンバータ1 2から直流母線Laに供給する電流量を制御して おり、この電流量を制御することによって、 直流母線Laに対して供給する直流電力量、直 電力を供給する時間およびタイミングを調 しているのである。

 このため、昇圧コンバータ13を制御すれ 、所望のタイミングに所望の時間だけ、言 換えれば、所望のタイミングに所望の量だ 、エンジン側電圧よりも高い電圧の直流電 を直流母線Laに供給することができるのであ る。

 また、図1に示すように、前記直流母線La は、昇降圧コンバータ16を介して、充放電 可能なバッテリやキャパシタ等の蓄電器15が 、前記エンジン発電機11と並列となるように 続されている。つまり、蓄電器15も昇降圧 ンバータ16を介して、直流母線Laを通して作 用アクチュエータAに電力を供給できるよう になっている。

 昇降圧コンバータ16は、蓄電器15から供給さ れる直流電力の電圧(以下、蓄電器側電圧と う)を昇圧して出力したり降圧して低くした する機能を有するものであり、昇圧コンバ タ13と同様に、制御部17からの指令に基づい て作動するようになっている。具体的には、 制御部17からの指令に基づいて、昇降圧コン ータ16は昇圧制御により蓄電器15から直流母 線Laに供給する電流量を制御しており、この 流量を制御することによって、直流母線La 電圧(電解コンデンサ18の端子間電圧)が低下 ないように、直流母線Laに対して供給する 流電流を調整しているのである。
 また、昇降圧コンバータ16は、降圧制御す ことにより、直流母線Laの電圧が上昇しない ように蓄電器15に、直流母線Laから直流電流 供給する機能も有している。

 このため、昇降圧コンバータ16を昇圧制御 れば、所望のタイミングに所望の時間だけ 言い換えれば、所望のタイミングに所望の だけ、蓄電器側電圧よりも高い電圧の直流 力を直流母線Laに供給することができ、直流 母線Laを所定の設定電圧に保つことができる である。
 また、昇降圧コンバータ16は、降圧制御し 、直流母線Laの電圧よりも降圧された蓄電器 側電圧よりも少し高い電圧を蓄電器15側に出 し、蓄電器15に直流電力を供給する機能も している。よって、蓄電器15の充電率が減少 した場合や直流母線Laの電圧が所定の設定電 よりも高くなりすぎた場合には、直流母線L aから蓄電器15に降圧した直流電力を供給して 、蓄電器15を充電させることも可能である。

 つぎに、制御部17を説明する。
 上述したように、制御部17は、昇圧コンバ タ13および昇降圧コンバータ16の作動を制御 て、エンジン発電機11および蓄電器15が負担 する電力を調整する機能を有するものである 。この制御部17には、直流母線Laの電圧情報 作業用アクチュエータAのインバータIに対し て流れる電流情報、蓄電器15の充電量情報等 入力されており、これらの情報に基づいて ンジン発電機11および蓄電器15が負担する電 力を調整している。

 なお、制御部17がエンジン発電機11および 蓄電器15の負担する直流電力を決定する方法 とくに限定されず、上記情報以外の情報に づいて直流電力を決定することができる。

 以上のごとき構成であるから、本実施形態 ハイブリット電源装置10では、エンジン発 機11と蓄電器15の両方から作業用アクチュエ タAに電力を供給することができる。
 すると、作業用アクチュエータAが要求する 電力が昇圧コンバータ13を介してエンジン発 機11から供給できる電力より大きくても、 足する電力を蓄電器15に負担させることが可 能となるし、逆に、作業用アクチュエータA 要求する電力が昇降圧コンバータ16を介して 蓄電器15から供給できる電力よりも大きくて 、不足する電力をエンジン発電機11に負担 せることが可能となる。
 つまり、作業用アクチュエータAが要求する 最大電力よりも小さい電力しか供給できない 発電機11や蓄電器15でも、作業用アクチュエ タAを作動させることができるから、エンジ 発電機11と蓄電器15をともに小型化すること が可能となり、ハイブリット電源装置10全体 しても小型化することができる。

 また、制御部17によって、エンジン発電機11 および蓄電器15のそれぞれから直流母線Laに 給する直流電力を調整できるので、エンジ 発電機11および蓄電器15のそれぞれが負担す 直流電力の割合を自由に調整することがで る。
 すると、エンジン発電機11および蓄電器15の いずれか一方の負荷が大きくなりすぎること も防ぐことができる。
 しかも、作業用アクチュエータAが要求する 電力、言い換えれば、本実施形態のハイブリ ット電源装置10から作業用アクチュエータAに 供給する電力が急激に変動した場合でも、一 時的に蓄電器15側の負担が多くなるように制 すれば、エンジン発電機11の負荷が急激に 動することを抑えることができ、黒煙の発 やエンジン発電機の緊急停止などが発生す ことを防ぐことができる。
 そして、制御部17は蓄電器15の充電量も考慮 してエンジン発電機11が負担する電力を決定 ているので、蓄電器15の充電量を適切に保 、過放電を防ぐことができる。

 さらに、本実施形態のハイブリット電源装 10では、制御部17によって直流母線Laの電圧 ダイオードコンバータ12から昇圧コンバー 13に供給される直流電力の電圧よりも常に高 くなるように昇降圧コンバータ16を制御して る。
 昇圧コンバータ13は出力電圧を入力電圧よ も低くすることができないので、直流母線La の電圧がエンジン側電圧よりも低くなると、 昇圧コンバータ13によって直流母線Laに供給 る電流を制御することができなくなり、ダ オードコンバータ12から直流母線Laに無制限 電流が供給されることになる。言い換えれ 、昇圧コンバータ13によってエンジン発電 11の負荷を制御できなくなり、無制限に流れ る電流を供給するためにエンジン発電機11が 動することになる。すると、エンジン発電 11には過剰な負荷が加わることとなり、黒 の発生を生じたり、最悪の場合にはエンジ 発電機11停止する場合もある。
 しかし、本実施形態のハイブリット電源装 10では、制御部17によって直流母線Laの電圧 ダイオードコンバータ12から昇圧コンバー 13に供給される直流電力の電圧よりも常に高 くなるように昇降圧コンバータ16を制御して るので、上記のごとき問題が発生すること 防ぐことができる。そして、昇圧コンバー 13を制御することにより、常に、エンジン 電機11の負荷変動を能動的に制御することが できるから、エンジン発電機11の負荷変動を 定した負荷変動率内に抑えることができる

 なお、直流母線Laの電圧(電解コンデンサ1 8の端子間電圧)はエンジン側電圧や蓄電器側 圧よりも常に高い電圧に維持されるのであ が、この電圧値はエンジン発電機11が供給 きる最大電圧および蓄電器15が供給できる最 大電圧よりも高く設定されているのは、いう までもない。

 さらに、本実施形態のハイブリット電源 置10では、インバータIで使用される電力に えて、供給電流量と直流母線Laの電圧とを 出し、直流母線Laの電圧を所定の設定電圧に 保つように制御するだけで、電力バランスを 調整しているので、制御を容易にすることが できる。

 通常、エンジン発電機11と蓄電器15からイ ンバータIに電力を供給する場合、エンジン 電機11の供給する電力と蓄電器15の供給する 力の合計電力がインバータIの電力と一致す るようにしなければならない。このため、従 来は、インバータIで使用される電力を検出 、このインバータIで使用される電力に基づ てエンジン発電機11および蓄電器15の出力電 圧および出力電流をそれぞれ制御していた。 そして、エンジン発電機11と蓄電器15の合計 力が、インバータIで使用される電力と一致 るように制御していた。つまり、従来は、 力を直接検出し制御するという発想に基づ て発電装置の制御を行っていたため、電力 ランスを調整する制御が非常に複雑となっ いた。

 しかし、本実施形態のハイブリット電源 置10では、以下のごとき理由により電力バ ンスを容易に調整できる。

 まず、エンジン発電機11は出力電圧が比 的安定しているため、制御部17は、供給電流 量に基づいてエンジン発電機11から直流母線L aに供給する電流量を、昇圧コンバータ13を制 御して調整するだけで、エンジン発電機11が 流母線Laに供給する電力を制御できる。つ り、制御部17は電流量だけで、エンジン発電 機11から直流母線Laに供給する電力(エンジン 電機の負荷)を、実用的に足りる程度の精度 で制御できる。

 一方、エンジン発電機11はインバータIで 用される電力の一部しか負担しないので、 ンバータIで使用される電力とエンジン発電 機11から供給される電力の差の分だけ、蓄電 15からインバータIに直流母線Laに電力を供 することが必要となる。

 ここで、直流母線Laの電圧が一定であれ 、供給電流量とエンジン発電機11から直流母 線Laに供給する電流量の差の分だけ蓄電器15 ら電流を供給すれば、ハイブリット電源装 10から供給する電力とインバータIで使用さ る電力を一致させることができる。言い換 れば、制御部17が昇降圧コンバータ16を制御 て、直流母線Laの電圧が一定となるように 電器15から直流母線Laに電流量を供給すれば ハイブリット電源装置10から供給する電力 インバータIで使用される電力を一致させる とができるのである。

 以上のごとく、本実施形態のハイブリッ 電源装置10では、エンジン発電機11と蓄電器 15の合計電力やインバータIで使用される電力 を考慮する必要がなく、供給電流量に基づい てエンジン発電機11から母線Laに供給する電 量を調整し、直流母線Laの電圧を設定電圧に 保つように蓄電器15から直流母線Laに供給す 電流量を調整するだけで、電力バランスを 整できるから、制御を容易にすることがで るのである。

 つぎに、本実施形態のハイブリット電源装 10の作動を説明する。
 以下では、(1)作業用アクチュエータAの電動 機Mが待機状態の場合、(2)作業用アクチュエ タAの電動機Mが力行状態の場合、(3)作業用ア クチュエータAの電動機Mが回生運転を行って る場合、について説明する。

(1)作業用アクチュエータAの電動機Mが待機状 の場合
 作業用アクチュエータAの電動機Mが待機状 、つまり、インバータIが電動機Mを作動させ ていない状態では、エンジン発電機11および 電器15から直流母線Laに対する電力供給は停 止される。
 この状態でも、電解コンデンサ18は、作業 アクチュエータAのインバータIに電力を供給 しており、インバータI内の電解コンデンサ( 示せず)に付属する放電抵抗器に流れる電流 により電解コンデンサ18の電圧は徐々に低下 る。すると、電解コンデンサ18の電圧が低 すると、直流母線Laの電圧も低下する。

 制御部17は直流母線Laの電圧を計測してい るので、昇降圧コンバータ16を作動させて直 母線Laの電圧が設定値となるように、蓄電 15から直流母線Laに電力を供給する。具体的 は、昇降圧コンバータ16の昇圧側トランジ タのゲート開時間を制御して直流母線Laに供 給する電力を調整し、直流母線Laの電圧を設 値に安定させる。

(2)作業用アクチュエータAの電動機Mが力行状 の場合
 作業用アクチュエータAの電動機Mが力行状 において、作業用アクチュエータAに供給す 電流量が増加すると、エンジン発電機11や 電器15からの供給電力(供給電流)では、作業 アクチュエータAが必要とする電流量を満た すことができなくなるので、電解コンデンサ 18からの放電により、不足する電流量を補う

 一方、制御部17はインバータIに対して流れ 電流量(インバータ側電流量)を検出してお 、このインバータ側電流量の変化に基づい 、エンジン発電機11から直流母線Laに供給す 電力、つまり、エンジン発電機11から直流 線Laに供給する電流量を決定する。
 なお、蓄電器15の充電量が少ない場合には 蓄電器15の負担を抑えるように、また、蓄電 器15に充電を行うことができるようにエンジ 発電機11の負荷が決定される。

 エンジン発電機11から直流母線Laに供給す る電流量が決定されると、制御部17から昇圧 ンバータ13に指令が送信され、決定された 流量だけエンジン発電機11から直流母線Laに 流が供給される。具体的には、昇圧コンバ タ13の昇圧側トランジスタのゲート開時間 制御して直流母線Laに所定の電流が供給され る。なお、エンジン発電機11は直流母線Laに 給する電流量に応じてその出力、つまり、 荷が変動する。

 ここで、エンジン発電機11から直流母線La に対して供給される電力は、電動機Mの作動 必要な電力の一部(例えば、半分程度)である ため、電解コンデンサ18の放電は継続し、電 コンデンサ18の端子間電圧は低下し、直流 線Laの電圧も低下する。

 直流母線Laの電圧が低下すると、制御部17 から昇降圧コンバータ16に指令が送信され、 流母線Laの電圧が設定値となるように蓄電 15から直流母線Laに直流電力、つまり電流が 給される。具体的には、昇降圧コンバータ1 6の昇圧側トランジスタのゲート開時間を制 して直流母線Laに所定の電流が供給される。

 すると、作業用アクチュエータAに供給す る電流量とエンジン発電機11から供給される 流量の差分を蓄電器15から供給することが き、しかも、電解コンデンサ18にも充電され るから、直流母線Laの電圧を設定に保つこと できる。

 ここで、エンジン発電機11がターボチャー ャー等の過給機構を有するものである場合 過給機構が機能していない状態(以下、非過 状態という)では、エンジン発電機11の出力 つまり、エンジン発電機11から得られる電 量が、過給機構が機能している状態(以下、 給状態という)よりも少なくなる。しかも、 非過給状態からエンジン発電機11の負荷が増 したときに、過給状態となるまでの時間遅 (以下、タイムラグという)が存在する。
 すると、作業用アクチュエータAに供給する 電流量の急激な増加に伴ってエンジン発電機 11に要求される電流量を急激に増加させた場 であって、その電流量が、非過給状態にお る最大出力時に得られる最大電流量以下の 態からこの最大電流量以上に変化するとき は、タイムラグ期間にエンジン発電機11の 荷が非過給状態における最大出力を超えて まう可能性がある。この場合には、エンジ 発電機11は過負荷状態となり、黒煙の発生や 、最悪の場合には、エンジン発電機11が停止 生じる可能性がある。
 そこで、本実施形態のハイブリット電源装 10は、作業用アクチュエータAに供給する電 量が急激に増加した場合には、以下のよう エンジン発電機11の負担電力、つまり、エ ジン発電機11から直流母線Laに供給する電流 の変化状態を決定している。

 図2は作業用アクチュエータAに供給する 流量が急激に増加した場合におけるエンジ 発電機11の負担する電流量の変化状態を示し た図である。なお、図2では、安定運転時に いて、エンジン発電機11から供給する電流量 が、ハイブリット電源装置10から作業用アク ュエータAに供給する電流量の半分より少な い場合を示しているが、かかる場合に限定さ れないのはいうまでもない。

 まず、図2において、実線RPは、ハイブリッ 電源装置10から作業用アクチュエータAに供 する電流量RP(以下、単に供給電流量RPとい )を示している。また、破線HPは、供給電流 RPの半分の電流量HPを示すラインである。
 図2に示すように、非過給状態やエンジン発 電機11が停止している状態から、供給電流量R Pが急激に増加すると、エンジン発電機11から 直流母線Laに供給する電流量(以下、エンジン 電流量EPという)は、電流量HPのラインに沿っ 増加するように制御される。

 やがて、エンジン電流量EPがエンジン発 機11において非過給状態の最大出力時に得ら れる電流量Cに到達すると、電流量EPの増加割 合を減少させる。すると、電流量EPの増加割 が減少している期間にエンジン発電機11が 給状態となる。

 そして、供給電流量RPが安定状態になる 、エンジン電流量EPは、通常の運転状態にお ける負担割合の電流量Bとなるように制御さ る。電流量Bは電流量Cよりも大きいが、この ときにはエンジン発電機11は過給状態となっ いるので、エンジン発電機11を安定した状 で作動させることができる。

 以上のごとく制御すれば、供給電流量RPが 激に変動してもエンジン発電機11の負荷が過 大にならないので、黒煙の発生やエンジン発 電機11の停止が生じることを防ぐことができ 。
 しかも、非過給状態の最大出力時に得られ 電流量Cまでは、エンジン発電機11の負荷を 速に増加させるので、供給電流量RPの変動 対するエンジン発電機11の追従性をある程度 高くすることができ、蓄電器15の充電量を適 に保つことができ、過放電の状態となるこ を防ぐことができる。

 なお、非過給状態や停止状態からエンジ 電流量EPを増加させる場合において、エン ン電流量EPは、必ずしも供給電流量RPの半分 電流量HPのラインに沿って変動させる必要 なく、エンジン発電機11の性能や蓄電器15の 能に応じて、供給電流量RPの半分以上の電 量のラインや半分以下の電流量のラインに って移動させてもよい。

(3)作業用アクチュエータAの電動機Mが回生運 を行っている場合
 作業用アクチュエータAの電動機Mが回生運 されると、電動機Mは発電機として動作しイ バータIを介して直流母線Laに電力を供給す 。すると、インバータIを介して直流母線La 供給された電力により電解コンデンサ18に 充電電流が流れるため、直流母線Laの電圧が 上昇する。
 直流母線Laの電圧が上昇すると、電解コン ンサ18を放電させ電圧を設定値まで下げるよ うに制御部17によって昇降圧コンバータ16が 御される。具体的には、直流母線Laから蓄電 器15に電力を供給し蓄電器15を充電するよう 、昇降圧コンバータ16の降圧側トランジスタ のゲート開時間を制御する。
 すると、インバータIより回生された電力は 蓄電器15に蓄えられるとともに直流母線Laの 圧の上昇を抑えられ、直流母線Laの電圧を設 定値に保つことができる。

 ここで、蓄電器15の充電率が高くなりすぎ 場合には、蓄電器15の損傷を防ぐため、制御 部17は昇降圧コンバータ16によって蓄電器15の 充電電流に制限をかける。すると、直流母線 Laの電圧を設定値に保てなくなり、直流母線L aの電圧が上昇することとなる。
 直流母線Laの電圧が上昇すると、電解コン ンサ18や、コンバータおよびインバータ内の 半導体素子および電解コンデンサを破損させ る可能性がある。そこで、直流母線Laに、ダ ナミックブレーキユニット19(以下、DBU19で す)を設けている。このDBU19は、直流母線Laの 電圧が危険電圧となる前に、抵抗器に電流を 流すように動作して直流母線電圧Laを下げる うに動作するものである。
 よって、電動機Mの回生運転により発生する 電力を、蓄電器15への充電だけでは吸収しき ないような場合には、DBUを設けることによ て、各機器の損傷を防ぐことができるから 電動機Mを安心して回生運転することができ る。

 なお、蓄電器15の充電率が低下している 、力行時における電動機Mの作動に必要な電 とエンジン発電機11から供給される電力の 分を蓄電器15から供給できない可能性がある 。そこで、蓄電器15の充電率が低下した場合 制御部17によって昇圧コンバータ13を制御し て直流母線Laに電流を供給し直流母線Laの電 を上昇させる。直流母線Laの電圧が事前に定 めた電圧まで上昇すると、制御部17は、直流 線Laの電圧上昇を抑制するために昇降圧コ バータ16に降圧動作を行わせるので、直流母 線Laから蓄電器15に電力が供給される。よっ 、蓄電器15を適正な充電率まで充電させるこ とができる。

 本発明のハイブリット電源装置は、ガン リークレーンやガントリークレーンやタイ マウント式ジブクレーンなどのエンジン発 機を動力源として有するクレーン等のよう 、インバータの直流母線に電力を供給する 備の電源として適している。

本実施形態のハイブリット電源装置10 概略回路図である。 作業用アクチュエータAに供給する電流 量が急激に増加した場合におけるエンジン発 電機11の負担する電流量の変化状態を示した である。

符号の説明

 10    ハイブリッド発電装置
 11    エンジン発電機
 13    昇圧コンバータ
 15    蓄電器
 16    昇降圧コンバータ
 17    制御部
 18    電解コンデンサ
  A    作業用アクチュエータ
  I    インバータ
  M    電動機