トヨタ自動車株式会社 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 Aichi, 47185, JP)
| 内燃機関(10)および車両走行用の電動機(30)の少なくとも一方から出力される動力によって走行するハイブリッド車両であって、 前記電動機へ供給される電力を蓄える蓄電装置(70)と、 車両外部の電源(210)から供給される電力を受ける受電部(110)と、 前記受電部から入力される電力を電圧変換して前記蓄電装置を充電するように構成された充電装置(120,120A)と、 前記充電装置から動作電力を受けて前記内燃機関を暖機するヒータ(140)と、 前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されているとき、前記蓄電装置の充電よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置を制御する制御装置(165,165A)とを備えるハイブリッド車両。 |
| 前記制御装置は、前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されているか否かに基づいて、前記蓄電装置の充電制御を変更する、請求の範囲1に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記内燃機関が格納される機関室内に設けられ、前記充電装置から電力を受ける電源ポート(130)をさらに備え、 前記ヒータは、前記電源ポートに着脱可能に構成される、請求の範囲1または2に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記ヒータの動作/非動作を切替えるためのスイッチ(145)をさらに備え、 前記制御装置は、前記スイッチがオンされているとき、前記蓄電装置の充電よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置を制御する、請求の範囲1または2に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記内燃機関の温度を検出する第1の温度センサ(170)をさらに備え、 前記制御装置は、前記第1の温度センサの検出値および前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記蓄電装置への充電および前記ヒータへの給電を制御する、請求の範囲1または2に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記制御装置は、前記第1の温度センサの検出値が第1の所定値よりも低く、かつ、前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されているとき、前記蓄電装置への充電よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置を制御する、請求の範囲5に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記制御装置は、前記第1の温度センサの検出値が前記第1の所定値以上になると、前記ヒータへの給電を終了するように前記充電装置を制御し、前記ヒータへの給電終了時に前記蓄電装置の充電状態を示す状態量が第2の所定値よりも低いとき、前記蓄電装置を充電するように前記充電装置を制御する、請求の範囲6に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記制御装置は、前記ヒータが前記充電装置から電気的に切離されたとき、前記蓄電装置の充電状態を示す状態量が第2の所定値よりも低い場合には、前記蓄電装置を充電するように前記充電装置を制御する、請求の範囲6に記載のハイブリッド車両。 |
| 乗車室内の温度を検出する第2の温度センサ(180)と、 前記蓄電装置に蓄えられた電力または前記受電部から入力される電力によって動作する電動エアコン(160)とをさらに備え、 前記電動エアコンは、利用者の乗車前に前記乗車室内の空調を要求するプレ空調指令に基づいて、前記乗車室内を乗車前に空調し、 前記制御装置は、さらに前記第2の温度センサの検出値および前記プレ空調指令に基づいて、前記蓄電装置への充電、前記ヒータへの給電および前記電動エアコンの動作を制御する、請求の範囲5に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記制御装置は、前記第1の温度センサの検出値が所定値よりも低く、かつ、前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されているとき、前記蓄電装置への充電および前記電動エアコンの動作よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置を制御する、請求の範囲9に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記蓄電装置から電力を受け、前記内燃機関から排出される排気ガスを浄化する電気加熱式触媒装置(190)をさらに備え、 前記制御装置(165A)は、前記内燃機関の始動が予期されるとき、前記ヒータへの給電よりも前記電気加熱式触媒装置への給電を優先するように電力制御を実行する、請求の範囲1または2に記載のハイブリッド車両。 |
| 前記内燃機関から出力される動力を用いて発電し、前記蓄電装置を充電するように構成された発電装置(20,410)をさらに備え、 前記制御装置は、前記受電部が前記電源から受電していないとき、前記蓄電装置から前記ヒータへ給電するように前記充電装置を制御する、請求の範囲1または2に記載のハイブリッド車両。 |
| 内燃機関(10)および車両走行用の電動機(30)の少なくとも一方から出力される動力によって走行するハイブリッド車両の電力制御方法であって、 前記ハイブリッド車両は、 前記電動機へ供給される電力を蓄える蓄電装置(70)と、 車両外部の電源(210)から供給される電力を受ける受電部(110)と、 前記受電部から入力される電力を電圧変換して前記蓄電装置を充電するように構成された充電装置(120,120A)と、 前記充電装置から動作電力を受けて前記内燃機関を暖機するヒータ(140)とを含み、 前記電力制御方法は、 前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されているか否かを判定するステップと、 前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されていると判定されると、前記蓄電装置の充電よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置を制御するステップとを備える、ハイブリッド車両の電力制御方法。 |
| 前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されているか否かに基づいて、前記蓄電装置の充電制御を変更するステップをさらに備える、請求の範囲13に記載のハイブリッド車両の電力制御方法。 |
| 前記内燃機関の温度が所定値よりも低いか否かを判定するステップをさらに備え、 前記温度が前記所定値よりも低いと判定され、かつ、前記ヒータが前記充電装置に電気的に接続されていると判定されたとき、前記充電装置を制御するステップにおいて、前記蓄電装置の充電よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置が制御される、請求の範囲13または14に記載のハイブリッド車両の電力制御方法。 |
| 前記ハイブリッド車両は、前記蓄電装置に蓄えられた電力または前記受電部から入力される電力によって動作する電動エアコン(160)をさらに含み、 前記電動エアコンは、利用者の乗車前に乗車室内の空調を要求するプレ空調指令に基づいて、前記乗車室内を乗車前に空調し、 前記充電装置を制御するステップにおいて、前記蓄電装置への充電および前記電動エアコンの動作よりも前記ヒータへの給電を優先するように前記充電装置が制御される、請求の範囲15に記載のハイブリッド車両の電力制御方法。 |
| 前記ハイブリッド車両は、前記蓄電装置から電力を受け、前記内燃機関から排出される排気ガスを浄化する電気加熱式触媒装置(190)をさらに含み、 前記電力制御方法は、前記内燃機関の始動が予期されるとき、前記ヒータへの給電よりも前記電気加熱式触媒装置への給電を優先するように電力制御を実行するステップをさらに備える、請求の範囲13または14に記載のハイブリッド車両の電力制御方法。 |
この発明は、内燃機関および車両走行用 電動機の少なくとも一方から出力される動 によって走行するハイブリッド車両および の電力制御方法に関し、特に、車両に搭載 れた蓄電装置を車両外部の電源から充電可 なハイブリッド車両およびその電力制御方 に関する。
実開平6-823号公報(特許文献1)は、電気自 車の車室内事前暖房制御装置を開示する。 の車室内事前暖房制御装置においては、冷 房装置が車載充電器の出力ラインに接続さ る。そして、車載充電器による走行用電池 充電が完了し、コンセント容量に余裕が出 後、車室内事前暖房のために冷暖房装置の 電制御が実施される(特許文献1参照)。
近年、エンジンおよび走行用モータの少 くとも一方から出力される動力によって走 可能なハイブリッド車両が注目されている ハイブリッド車両は、エンジンに加え、蓄 装置とインバータとインバータによって駆 されるモータとを走行用の動力源として搭 する。
このようなハイブリッド車両においても 車両に搭載された蓄電装置を車両外部の電 から充電可能な車両が知られている。たと ば、家屋に設けられた電源コンセントと車 に設けられた充電ポートとを充電ケーブル 接続することにより、家庭電源から蓄電装 が充電される。以下では、このような車両 部の電源から車載の蓄電装置を充電可能な イブリッド車両を「プラグインハイブリッ 車」とも称する。
プラグインハイブリッド車もエンジンを 載しているため、寒冷地では、エンジンの 動性を確保するためにエンジン暖機用のブ ックヒータが必要である。そして、ブロッ ヒータを用いてエンジンを暖機するには、 ロックヒータ用の電源を確保する必要があ 。プラグインハイブリッド車は、車両外部 電源から蓄電装置を充電するために充電ケ ブルを接続する必要があるので、ブロック ータ用に別途給電ケーブルを電源コンセン にさらに接続することは、利用者の利便性 害してしまう。
また、プラグインハイブリッド車におい は、車両外部の電源からの充電を十分に確 できなくても、エンジンを用いた発電によ 蓄電装置を充電できる。しかしながら、極 温下でエンジンを暖機できずにエンジンを 動できない場合には、エンジンを用いた発 ができなくなり、プラグインハイブリッド であっても走行不能となる可能性もある。
そこで、この発明は、かかる課題を解決 るためになされたものであり、その目的は 利用者の利便性に配慮し、かつ、ブロック ータへ適切に給電可能なハイブリッド車両 提供することである。
また、この発明の別の目的は、利用者の 便性に配慮し、かつ、ブロックヒータへ適 に給電可能なハイブリッド車両の電力制御 法を提供することである。
この発明によれば、ハイブリッド車両は 内燃機関および車両走行用の電動機の少な とも一方から出力される動力によって走行 るハイブリッド車両であって、蓄電装置と 受電部と、充電装置と、ヒータと、制御装 とを備える。蓄電装置は、電動機へ供給さ る電力を蓄える。受電部は、車両外部の電 から供給される電力を受ける。充電装置は 受電部から入力される電力を電圧変換して 電装置を充電するように構成される。ヒー は、充電装置から動作電力を受けて内燃機 を暖機する。制御装置は、ヒータが充電装 に電気的に接続されているとき、蓄電装置 充電よりもヒータへの給電を優先するよう 充電装置を制御する。
好ましくは、制御装置は、ヒータが充電 置に電気的に接続されているか否かに基づ て、蓄電装置の充電制御を変更する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、電源 ートをさらに備える。電源ポートは、内燃 関が格納される機関室内に設けられ、充電 置から電力を受ける。そして、ヒータは、 源ポートに着脱可能に構成される。
また、好ましくは、ハイブリッド車両は ヒータの動作/非動作を切替えるためのスイ ッチをさらに備える。そして、制御装置は、 スイッチがオンされているとき、蓄電装置の 充電よりもヒータへの給電を優先するように 充電装置を制御する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、第1の 温度センサをさらに備える。第1の温度セン は、内燃機関の温度を検出する。そして、 御装置は、第1の温度センサの検出値および 電装置の充電状態に基づいて、蓄電装置へ 充電およびヒータへの給電を制御する。
さらに好ましくは、制御装置は、第1の温 度センサの検出値が第1の所定値よりも低く かつ、ヒータが充電装置に電気的に接続さ ているとき、蓄電装置への充電よりもヒー への給電を優先するように充電装置を制御 る。
さらに好ましくは、制御装置は、第1の温 度センサの検出値が第1の所定値以上になる 、ヒータへの給電を終了するように充電装 を制御し、ヒータへの給電終了時に蓄電装 の充電状態を示す状態量が第2の所定値より 低いとき、蓄電装置を充電するように充電 置を制御する。
また、さらに好ましくは、制御装置は、 ータが充電装置から電気的に切離されたと 、蓄電装置の充電状態を示す状態量が第2の 所定値よりも低い場合には、蓄電装置を充電 するように充電装置を制御する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、第2の 温度センサと、電動エアコンとをさらに備え る。第2の温度センサは、乗車室内の温度を 出する。電動エアコンは、蓄電装置に蓄え れた電力または受電部から入力される電力 よって動作する。また、電動エアコンは、 用者の乗車前に乗車室内の空調を要求する レ空調指令に基づいて、乗車室内を乗車前 空調する。そして、制御装置は、さらに第2 温度センサの検出値およびプレ空調指令に づいて、蓄電装置への充電、ヒータへの給 および電動エアコンの動作を制御する。
さらに好ましくは、制御装置は、第1の温 度センサの検出値が所定値よりも低く、かつ 、ヒータが充電装置に電気的に接続されてい るとき、蓄電装置への充電および電動エアコ ンの動作よりもヒータへの給電を優先するよ うに充電装置を制御する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、電気 熱式触媒装置をさらに備える。電気加熱式 媒装置は、蓄電装置から電力を受け、内燃 関から排出される排気ガスを浄化する。そ て、制御装置は、内燃機関の始動が予期さ るとき、ヒータへの給電よりも電気加熱式 媒装置への給電を優先するように電力制御 実行する。
好ましくは、ハイブリッド車両は、発電 置をさらに備える。発電装置は、内燃機関 ら出力される動力を用いて発電し、蓄電装 を充電するように構成される。そして、制 装置は、受電部が電源から受電していない き、蓄電装置からヒータへ給電するように 電装置を制御する。
また、この発明によれば、ハイブリッド 両の電力制御方法は、内燃機関および車両 行用の電動機の少なくとも一方から出力さ る動力によって走行するハイブリッド車両 電力制御方法である。ハイブリッド車両は 蓄電装置と、受電部と、充電装置と、ヒー とを含む。蓄電装置は、電動機へ供給され 電力を蓄える。受電部は、車両外部の電源 ら供給される電力を受ける。充電装置は、 電部から入力される電力を電圧変換して蓄 装置を充電するように構成される。ヒータ 、充電装置から動作電力を受けて内燃機関 暖機する。そして、電力制御方法は、ヒー が充電装置に電気的に接続されているか否 を判定するステップと、ヒータが充電装置 電気的に接続されていると判定されると、 電装置の充電よりもヒータへの給電を優先 るように充電装置を制御するステップとを える。
好ましくは、電力制御方法は、ヒータが 電装置に電気的に接続されているか否かに づいて、蓄電装置の充電制御を変更するス ップをさらに備える。
好ましくは、電力制御方法は、内燃機関 温度が所定値よりも低いか否かを判定する テップをさらに備える。そして、温度が所 値よりも低いと判定され、かつ、ヒータが 電装置に電気的に接続されていると判定さ たとき、充電装置を制御するステップにお て、蓄電装置の充電よりもヒータへの給電 優先するように充電装置が制御される。
さらに好ましくは、ハイブリッド車両は 電動エアコンをさらに含む。電動エアコン 、蓄電装置に蓄えられた電力または受電部 ら入力される電力によって動作する。また 電動エアコンは、利用者の乗車前に乗車室 の空調を要求するプレ空調指令に基づいて 乗車室内を乗車前に空調する。そして、充 装置を制御するステップにおいて、蓄電装 への充電および電動エアコンの動作よりも ータへの給電を優先するように充電装置が 御される。
好ましくは、ハイブリッド車両は、電気 熱式触媒装置をさらに含む。電気加熱式触 装置は、蓄電装置から電力を受け、内燃機 から排出される排気ガスを浄化する。そし 、電力制御方法は、内燃機関の始動が予期 れるとき、ヒータへの給電よりも電気加熱 触媒装置への給電を優先するように電力制 を実行するステップをさらに備える。
この発明においては、車両外部の電源か 蓄電装置を充電可能である。また、充電装 から動作電力を受けて内燃機関を暖機する ータが設けられる。そして、ヒータが充電 置に電気的に接続されているとき、ヒータ 給電するように充電装置が制御されるので 車両外部の電源からヒータへ給電するため 電力ケーブルを別途設ける必要がない。ま 、蓄電装置の充電よりもヒータへの給電を 先するように充電装置が制御されるので、 両外部の電源から蓄電装置の充電を十分に 保できない場合であってもヒータへの給電 確保される。
したがって、この発明によれば、利用者 利便性に配慮し、かつ、内燃機関を適切に 機することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図 を参照しながら詳細に説明する。なお、図 同一または相当部分には同一符号を付して の説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるプラ
インハイブリッド車の全体ブロック図であ
。図1を参照して、このプラグインハイブリ
ド車1は、エンジン10と、第1MG(Motor Generator)2
0と、第2MG30と、動力分割装置40と、減速機50
、モータ駆動装置60と、蓄電装置70と、駆動
80と、エンジンルーム90とを備える。また、
プラグインハイブリッド車1は、充電ポート11
0と、充電器120と、電源ポート130と、ブロッ
ヒータ140と、電源プラグ150と、電動エアコ
160と、ECU(Electronic Control Unit)165と、温度セ
サ170,180とをさらに備える。
エンジン10、第1MG20および第2MG30は、動力 割装置40に連結される。そして、このプラ インハイブリッド車1は、エンジン10および 2MG30の少なくとも一方からの駆動力によって 走行する。エンジン10が発生する動力は、動 分割装置40によって2経路に分割される。す わち、一方は減速機50を介して駆動輪80へ伝 達される経路であり、もう一方は第1MG20へ伝 される経路である。
第1MG20および第2MG30は、交流回転電機であ り、たとえば、三相交流同期電動機である。 第1MG20および第2MG30は、モータ駆動装置60によ って駆動される。第1MG20は、動力分割装置40 よって分割されたエンジン10の動力を用いて 発電する。たとえば、蓄電装置70の充電状態( 以下「SOC(State Of Charge)」とも称する。)が予 定められた値よりも低くなると、エンジン1 0が始動して第1MG20により発電が行なわれ、第 1MG20によって発電された電力は、モータ駆動 置60により交流から直流に変換され、蓄電 置70に蓄えられる。
第2MG30は、蓄電装置70に蓄えられた電力お よび第1MG20により発電された電力の少なくと 一方を用いて駆動力を発生する。そして、 2MG30の駆動力は、減速機50を介して駆動輪80 伝達される。これにより、第2MG30はエンジ 10をアシストしたり、第2MG30からの駆動力に って車両を走行させたりする。なお、図1で は、駆動輪80は前輪として示されているが、 輪に代えて、または前輪とともに、第2MG30 よって後輪を駆動してもよい。
なお、車両の制動時等には、減速機50を して駆動輪80により第2MG30が駆動され、第2MG3 0が発電機として作動する。これにより、第2M G30は、車両の運動エネルギーを電力に変換す る回生ブレーキとして作動する。そして、第 2MG30により発電された電力は、蓄電装置70に えられる。
動力分割装置40は、サンギヤと、ピニオ ギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む 星歯車から成る。ピニオンギヤは、サンギ およびリングギヤと係合する。キャリアは ピニオンギヤを自転可能に支持するととも 、エンジン10のクランクシャフトに連結され る。サンギヤは、第1MG20の回転軸に連結され 。リングギヤは第2MG30の回転軸および減速 50に連結される。
そして、エンジン10、第1MG20および第2MG30 、遊星歯車から成る動力分割装置40を介し 連結されることによって、図2に示すように エンジン10、第1MG20および第2MG30の回転数は 共線図において直線で結ばれる関係になる
再び図1を参照して、モータ駆動装置60は 蓄電装置70から電力を受けて第1MG20および第 2MG30を駆動する。また、モータ駆動装置60は 第1MG20および/または第2MG30によって発電され る交流電力を直流電力に変換して蓄電装置70 出力する。
ブロックヒータ140は、エンジン10に取付 られ、電源プラグ150から入力される電力を けて発熱することによりエンジン10を暖機可 能である。このブロックヒータ140には、公知 のブロックヒータを用いることができる。
電源ポート130は、充電器120(後述)に電気 に接続される。そして、電源ポート130にブ ックヒータ140の電源プラグ150を接続するこ によって、充電器120からブロックヒータ140 給電可能となる。電源プラグ150は、利用者 よって電源ポート130に着脱可能に構成され 。
温度センサ170は、エンジン10の温度を検 し、その検出値をECU165へ出力する。なお、 度センサ170は、エンジン10の表面温度を直接 検出してもよいし、エンジン10の冷却水の温 を検出することによってエンジン10の温度 推定してもよい。以下では、温度センサ170 、エンジン10の冷却水の温度を検出するもの とする。
そして、エンジン10、第1MG20、第2MG30、動 分割装置40、減速機50、モータ駆動装置60、 らびにブロックヒータ140、電源ポート130お び温度センサ170は、エンジンルーム90内に 設される。
蓄電装置70は、再充電可能な直流電源で り、たとえば、ニッケル水素やリチウムイ ン等の二次電池から成る。蓄電装置70の電圧 は、たとえば200V程度である。蓄電装置70には 、第1MG20および第2MG30によって発電される電 の他、後述のように、車両外部の電源210か 供給される電力が蓄えられる。なお、蓄電 置70として、大容量のキャパシタも採用可能 である。
充電ポート110は、車両外部の電源210から 電するための電力インターフェースである 電源210から蓄電装置70の充電時、充電ポー 110には、電源210から車両へ電力を供給する めの充電ケーブルのコネクタ200が接続され 。
充電器120は、充電ポート110、蓄電装置70 よび電源ポート130と電気的に接続される。 電器120は、充電ケーブルのコネクタ200が充 ポート110に接続されているとき、電源210か 供給される電力を蓄電装置70の電圧レベルに 電圧変換して蓄電装置70を充電する。ここで 充電器120は、エンジンルーム90内の電源ポ ト130にブロックヒータ140の電源プラグ150が 続されているとき、電源210から供給される 力をブロックヒータ140へ出力する。電源ポ ト130に電源プラグ150が接続されていない場 には、充電器120は、電源ポート130への出力 行なわない。充電器120の構成については、 ほど詳しく説明する。
電動エアコン160は、蓄電装置70または充 器120から電力を受けて動作する。電動エア ン160は、乗車室内の温度を検出する温度セ サ180の検出値に基づいて、乗車室内の温度 設定温度に調整する。また、この電動エア ン160は、利用者により設定されるプレ空調 令に基づいて、利用者の乗車前に乗車室内 空調するプレ空調を実施可能に構成される
ECU165は、モータ駆動装置60、充電器120お び電動エアコン160を駆動するための駆動信 を生成し、その生成した駆動信号をモータ 動装置60、充電器120および電動エアコン160へ 出力する。ECU165の構成については、後ほど詳 しく説明する。
図3は、図1に示した充電器120およびECU165 構成図である。図3を参照して、充電器120は AC/DC変換部310,340と、DC/AC変換部320と、絶縁 ランス330と、リレー362と、電流センサ372,374 を含む。
AC/DC変換部310,340およびDC/AC変換部320の各 は、単相ブリッジ回路から成る。AC/DC変換部 310は、ECU165からの駆動信号に基づいて、車両 外部の電源210から充電ポート110に与えられる 交流電力を直流電力に変換してDC/AC変換部320 出力する。DC/AC変換部320は、ECU165からの駆 信号に基づいて、AC/DC変換部310から供給され る直流電力を高周波の交流電力に変換して絶 縁トランス330へ出力する。
絶縁トランス330は、磁性材から成るコア 、コアに巻回された一次コイルおよび二次 イルを含む。一次コイルおよび二次コイル 、電気的に絶縁されており、それぞれDC/AC 換部320およびAC/DC変換部340に接続される。そ して、絶縁トランス330は、DC/AC変換部320から ける高周波の交流電力を一次コイルおよび 次コイルの巻数比に応じた電圧レベルに変 してAC/DC変換部340へ出力する。AC/DC変換部340 は、ECU165からの駆動信号に基づいて、絶縁ト ランス330から出力される交流電力を直流電力 に変換して蓄電装置70へ出力する。
ブロックヒータ140を接続可能な電源ポー 130は、リレー362を介してAC/DC変換部310と充 ポート110との間に接続される。リレー362は ECU165からの駆動信号に基づいてオン/オフさ る。
電流センサ372は、電源210から供給される 流I1を検出し、その検出値をECU165へ出力す 。電流センサ374は、充電器120から蓄電装置70 へ出力される電流I2を検出し、その検出値をE CU165へ出力する。
なお、電圧センサ376は、蓄電装置70の電 Vbを検出し、その検出値をECU165へ出力する。 また、電流センサ378は、蓄電装置70に対して 出力される電流Ibを検出し、その検出値をEC U165へ出力する。
ECU165は、電流センサ372,374,378および電圧 ンサ376の各検出値を受ける。また、ECU165は 温度センサ170,180(図1)によりそれぞれ検出さ る温度TE,TIの各検出値を受ける。さらに、EC U165は、ブロックヒータ140の電源プラグ150(図1 )が電源ポート130に接続されているか否かを す信号HCを受ける。また、さらに、ECU165は、 利用者の乗車前に乗車室内を空調するプレ空 調を実施するか否かを示すプレ空調指令PREを 受ける。なお、電源プラグ150が電源ポート130 に接続されているか否かは、たとえばセンサ によって検知可能である。また、プレ空調指 令PREは、プレ空調の実施を要求する利用者に より設定される。
そして、ECU165は、上記の各信号に基づい 、後述の方法により、電源210から蓄電装置7 0の充電、電源ポート130に接続されるブロッ ヒータ140への給電、および電動エアコン160( 1)を用いたプレ空調の協調制御を行なう。
図4は、図3に示したECU165の制御構造を説 するためのフローチャートである。なお、 のフローチャートの処理は、一定時間毎ま は所定の条件が成立するごとにメインルー ンから呼び出されて実行される。
図4を参照して、ECU165は、車両の動作モー ドが充電モードか否かを判定する(ステップS1 0)。たとえば、ECU165は、電源210のコネクタ200( 図1)と充電ポート110(図1)との接続が検知され いるとき、車両の動作モードが充電モード あると判定する。動作モードが充電モード ないと判定されると(ステップS10においてNO) 、ECU165は、以降の処理を実行することなく、 ステップS50へ処理を移行する。
ステップS10において動作モードが充電モ ドであると判定されると(ステップS10におい てYES)、ECU165は、ブロックヒータ動作判定処 を実行する(ステップS20)。次いで、ECU165は、 プレ空調動作判定処理を実行する(ステップS3 0)。さらに続いて、ECU165は、外部充電制御処 を実行する(ステップS40)。
図5は、図4に示したブロックヒータ動作 定処理のフローチャートである。図5を参照 て、ECU165は、蓄電装置70の電圧Vbおよび電流 Ibの検出値に基づいて蓄電装置70のSOC(満充電 態に対して0~100%で表される。)を算出し、そ の算出されたSOCが規定の上限値以上であるか 否かを判定する(ステップS110)。なお、この上 限値は、蓄電装置70の充電完了を判定するた の判定値である。また、SOCの算出方法につ ては、公知の手法を用いることができる。
ステップS110において蓄電装置70のSOCが上 値よりも低いと判定されると(ステップS110 おいてNO)、すなわち、蓄電装置70の充電が完 了していないと判定されると、ECU165は、エン ジン10の冷却水温のしきい温度Xに値X1(たとえ ば-30℃)を設定する(ステップS120)。この値X1は 、極低温のためにエンジン10が始動不可能に るのを防止するために、蓄電装置70の充電 りも優先してブロックヒータ140によりエン ン10の暖機を行なうか否かを判定するための しきい温度である。
一方、ステップS110において蓄電装置70のS OCが上限値以上であると判定されると(ステッ プS110においてYES)、すなわち、蓄電装置70の 電が完了していると判定されると、ECU165は エンジン10の冷却水温のしきい温度Xに値X1よ りも高い値X2(たとえば0℃)を設定する(ステッ プS130)。この値X2は、燃費悪化防止等の観点 ら、蓄電装置70の充電完了後にブロックヒー タ140によりエンジン10の暖機を行なうか否か 判定するためのしきい温度である。
次いで、ECU165は、温度センサ170(図1)から 温度TEの検出値に基づいて、エンジン10の冷 却水温度がしきい温度Xよりも低いか否かを 定する(ステップS140)。エンジン10の冷却水温 度がしきい温度Xよりも低いと判定されると( テップS140においてYES)、ECU165は、信号HCに基 づいて、ブロックヒータ140の電源プラグ150が 電源ポート130(図1)に接続されているか否かを 判定する(ステップS150)。そして、ブロックヒ ータ140が電源ポート130に接続されていると判 定されると(ステップS150においてYES)、ECU165は 、リレー362(図3)をオンさせる。これにより、 ブロックヒータ140への給電が行なわれる(ス ップS160)。
一方、ステップS140においてエンジン10の 却水温度がしきい温度X以上であると判定さ れたとき(ステップS140においてNO)、または、 テップS150においてブロックヒータ140が電源 ポート130に接続されていないと判定されたと き(ステップS150においてNO)、ECU165は、リレー3 62をオフさせる。これにより、ブロックヒー 140への給電は行なわれない(ステップS170)。
図6は、図4に示したプレ空調動作判定処 のフローチャートである。図6を参照して、E CU165は、利用者の乗車前に乗車室内を空調す プレ空調を実施するか否かを示すプレ空調 令PREがオンしているか否かを判定する(ステ ップS210)。ECU165は、プレ空調指令PREがオフの きは(ステップS210においてNO)、ステップS240 処理を移行し、電動エアコン160(図1)による 調はオフされる(ステップS240)。
ステップS210においてプレ空調指令PREがオ ンしていると判定されると(ステップS210にお てYES)、ECU165は、温度センサ170(図1)からの温 度TEの検出値に基づいて、エンジン10の冷却 温度が値X1よりも低いか否かを判定する(ス ップS220)。なお、この値X1は、上述のように 蓄電装置70の充電よりも優先してブロック ータ140によりエンジン10の暖機を行なうか否 かを判定するためのしきい温度である。
そして、ステップS220においてエンジン10 冷却水温度が値X1よりも低いと判定される (ステップS220においてYES)、ECU165は、信号HCに 基づいて、ブロックヒータ140の電源プラグ150 が電源ポート130(図1)に接続されているか否か を判定する(ステップS230)。そして、ブロック ヒータ140が電源ポート130に接続されていると 判定されると(ステップS230においてYES)、ECU165 は、ステップS240へ処理を移行する。すなわ 、この場合は、プレ空調は要求されている れども、エンジン10の冷却水温度が値X1より 低く、かつ、ブロックヒータ140が電源ポー 130に接続されているので、プレ空調は実施 れず、ブロックヒータ140によるエンジン10 暖機が優先される。
一方、ステップS220においてエンジン10の 却水温度が値X1以上であると判定されたと (ステップS220においてNO)、または、ステップ S230においてブロックヒータ140が電源ポート13 0に接続されていないと判定されたとき(ステ プS230においてNO)、ECU165は、蓄電装置70のSOC 規定の上限値以上であるか否かを判定する( ステップS250)。なお、この上限値は、蓄電装 70の充電完了を判定するための判定値であ 。
ステップS250において蓄電装置70のSOCが上 値よりも低いと判定されると(ステップS250 おいてNO)、すなわち、蓄電装置70の充電が完 了していないと判定されると、ECU165は、乗車 室温のしきい温度Yに値Y1(たとえば0℃)を設定 する(ステップS260)。一方、ステップS250にお て蓄電装置70のSOCが上限値以上であると判定 されると(ステップS250においてYES)、すなわち 、蓄電装置70の充電が完了していると判定さ ると、ECU165は、乗車室温のしきい温度Yに値 Y1よりも高い値Y2(たとえば10℃)を設定する(ス テップS270)。
次いで、ECU165は、温度センサ180(図1)から 温度TIの検出値に基づいて、乗車室温がし い温度Yよりも低いか否かを判定する(ステッ プS280)。乗車室温がしきい温度Yよりも低いと 判定されると(ステップS280においてYES)、ECU165 は、電動エアコン160を動作させる(ステップS2 90)。これにより、プレ空調指令PREに基づいて プレ空調が実施される。一方、ステップS280 おいて乗車室温がしきい温度Y以上であると 定されると(ステップS280においてNO)、ECU165 、ステップS240へ処理を移行する。
このプレ空調動作判定処理においては、 レ空調指令PREがオンしていても、エンジン 却水温が値X1よりも低く、かつ、ブロック ータ140が電源ポート130に接続されていると は、ブロックヒータ140への給電を優先する め、電動エアコン160による空調はオフされ 。一方、ブロックヒータ140への給電が行な れないときは、乗車室温がしきい温度Yより 低い場合に蓄電装置70の充電よりも優先し プレ空調が実施される。なお、充電完了後 、蓄電装置70への給電が不要になるので、充 電中よりも大きな空調能力を確保可能であり 、充電中よりも高いしきい温度Y(Y2)が設定さ る。
図7は、図4に示した外部充電制御処理の ローチャートである。図7を参照して、ECU165 、ブロックヒータ140への給電が行なわれ、 つ、電動エアコン160による空調(プレ空調) 実施されていると判定すると(ステップS310に おいてYES)、蓄電装置70への充電電力目標値と して所定の充電電力指令1を設定する(ステッ S320)。この充電電力指令1は、車両外部の電 210(図1)から供給可能な定格電力からブロッ ヒータ140および電動エアコン160の定格電力 差引いた値である。
また、ECU165は、ブロックヒータ140への給 が行なわれ、かつ、電動エアコン160による 調(プレ空調)はオフしていると判定すると( テップS330においてYES)、蓄電装置70への充電 電力目標値として所定の充電電力指令2を設 する(ステップS340)。この充電電力指令2は、 源210から供給可能な定格電力からブロック ータ140の定格電力を差引いた値である。
また、ECU165は、ブロックヒータ140への給 は行なわれておらず、かつ、電動エアコン1 60による空調(プレ空調)が実施されていると 定すると(ステップS350においてYES)、蓄電装 70への充電電力目標値として所定の充電電力 指令3を設定する(ステップS360)。この充電電 指令3は、電源210から供給可能な定格電力か 電動エアコン160の定格電力を差引いた値で る。
また、ECU165は、ブロックヒータ140への給 も、電動エアコン160による空調(プレ空調) 実施されていないと判定すると(ステップS350 においてNO)、蓄電装置70への充電電力目標値 して所定の充電電力指令4を設定する(ステ プS370)。この充電電力指令4は、電源210から 給可能な定格電力に相当する。
そして、蓄電装置70のSOCが規定の上限値 上であると判定されるまで、ECU165は、設定 れた充電電力指令に従って電源210からAC/DC変 換部310、DC/AC変換部320、絶縁トランス330およ AC/DC変換部340を順次介して蓄電装置70の充電 が行なわれるように、AC/DC変換部310,340および DC/AC変換部320を制御する。そして、蓄電装置7 0のSOCが上限値以上になったと判定されると( テップS380においてYES)、ECU165は、蓄電装置70 の充電が完了したものと判断して、蓄電装置 70の充電を終了する(ステップS390)。
なお、上記の充電電力指令1~4の大小関係 、充電電力指令1<充電電力指令2,3<充電 力指令4となる。すなわち、蓄電装置70の充 よりもブロックヒータ140への給電およびプ 空調に伴なう電動エアコン160への給電が優 される。なお、図6で説明したように、ブロ ックヒータ140への給電は、プレ空調に伴なう 電動エアコン160への給電よりも優先される。
なお、上記において、充電電力指令1~3は としてもよい。すなわち、ブロックヒータ1 40への給電およびプレ空調に伴なう電動エア ン160への給電の少なくとも一方が行なわれ いるとき、蓄電装置70の充電を行なわない うにしてもよい。
以上のように、この実施の形態1において は、ブロックヒータ140を充電器120に電気的に 接続可能である。そして、ブロックヒータ140 が充電器120に電気的に接続されているとき、 充電器120からブロックヒータ140へ給電される ので、車両外部の電源からブロックヒータ140 へ給電するための電力ケーブルを別途設ける 必要がない。また、蓄電装置70の充電よりも ロックヒータ140への給電を優先するように 電器120が制御されるので、車両外部の電源 ら蓄電装置70の充電を十分に確保できない 合であってもブロックヒータ140への給電が 保される。したがって、この実施の形態1に れば、利用者の利便性に配慮し、かつ、エ ジン10を適切に暖機することができる。
また、この実施の形態1においては、充電 器120から電力を受ける電源ポート130がエンジ ンルーム90内に設けられ、ブロックヒータ140 、電源ポート130に着脱可能に構成される。 たがって、この実施の形態1によれば、利用 者の意思に応じてブロックヒータ140の使用有 無を容易に変更可能である。
さらに、この実施の形態1においては、充 電器120によって、電源210から蓄電装置70への 電、電源ポート130に接続されたブロックヒ タ140への給電、および電動エアコン160によ プレ空調が協調制御される。具体的には、 ロックヒータ140への給電、プレ空調、およ 蓄電装置70の充電の順に優先順位が与えら 、電源210から供給可能な定格電力を超えな ように蓄電装置70の充電制御が実施される。 したがって、この実施の形態1によれば、電 210から供給可能な定格電力の範囲内で最適 電力マネジメントが実現される。
[変形例]
プラグインハイブリッド車においては、エ
ジンの燃料よりも蓄電装置に蓄えられた電
を優先的に用いて走行するので、大きな走
駆動力が要求されない限り、蓄電装置のSOC
低下するまでエンジンは始動しない。した
って、車両外部の電源から蓄電装置の充電
に暖機されたエンジンが走行中に冷えてし
い、走行時にエンジンの始動性が悪化して
まう可能性がある。ここで、上記の実施の
態1では、ブロックヒータ140を接続可能な電
源ポート130がエンジンルーム90内に設けられ
充電器120に接続されているので、走行時に
電装置70から充電器120を介してブロックヒ
タ140へ給電することが可能である。
図8は、実施の形態1の変形例におけるECU16 5の走行時の動作を説明するためのフローチ ートである。なお、このフローチャートの 理も、一定時間毎または所定の条件が成立 るごとにメインルーチンから呼び出されて 行される。
図8を参照して、ECU165は、車両の動作モー ドが走行モードか否かを判定する(ステップS4 10)。たとえば、ECU165は、車両システムを起動 させるためのスタートスイッチやイグニッシ ョンスイッチ等がオンされているとき、動作 モードが走行モードであると判定する。動作 モードが走行モードでないと判定されると( テップS410においてNO)、ECU165は、以降の処理 実行することなく、ステップS450へ処理を移 行する。
ステップS410において動作モードが走行モ ードであると判定されると(ステップS410にお てYES)、ECU165は、温度センサ170(図1)からの温 度TEの検出値に基づいて、エンジン10の冷却 温度がしきい温度Xよりも低いか否かを判定 る(ステップS420)。エンジン10の冷却水温度 しきい温度Xよりも低いと判定されると(ステ ップS420においてYES)、ECU165は、信号HCに基づ て、ブロックヒータ140の電源プラグ150が電 ポート130(図1)に接続されているか否かを判 する(ステップS430)。
そして、ブロックヒータ140が電源ポート1 30に接続されていると判定されると(ステップ S430においてYES)、ECU165は、リレー362(図3)をオ させるとともに、蓄電装置70からAC/DC変換部 340、絶縁トランス330、DC/AC変換部320およびAC/D C変換部310を順次介してブロックヒータ140へ 給電が行なわれるように、AC/DC変換部310,340 よびDC/AC変換部320を制御する(ステップS440)。
一方、ステップS420においてエンジン10の 却水温度がしきい温度X以上であると判定さ れたとき(ステップS420においてNO)、または、 テップS430においてブロックヒータ140が電源 ポート130に接続されていないと判定されたと き(ステップS430においてNO)、ECU165は、ステッ S450へ処理を移行する。
以上のように、この変形例によれば、走 時においても、電源ポート130に接続された ロックヒータ140へ蓄電装置70から給電する とにより、エンジン10を暖機することができ る。
[実施の形態2]
この実施の形態2では、エンジン10の排気通
に電気加熱式触媒(以下「EHC(Electrically Heated
Catalyst)」とも称する。)が設けられ、走行時
に蓄電装置70からブロックヒータ140およびEHC
給電可能な構成が示される。
図9は、実施の形態2によるプラグインハ ブリッド車の全体ブロック図である。図9を 照して、このプラグインハイブリッド車1A 、図1に示したプラグインハイブリッド車1の 構成において、EHC190をさらに備え、充電器120 およびECU165に代えてそれぞれ充電器120Aおよ ECU165Aを備える。
EHC190は、排気ガスを浄化するための電気 熱式触媒装置であって、エンジン10の排気 路に設けられる。EHC190は、充電器120Aに電気 に接続され、充電器120Aから動作電力を受け る。
充電器120Aは、充電ポート110、蓄電装置70 電源ポート130およびEHC190と電気的に接続さ る。そして、充電器120Aは、走行モード時、 蓄電装置70からEHC190および電源ポート130へ電 を供給可能に構成される。
図10は、図9に示した充電器120AおよびECU165 Aの構成図である。図10を参照して、充電器120 Aは、図3に示した充電器120の構成において、 レー364,380をさらに含む。
EHC190は、リレー364を介してAC/DC変換部340 絶縁トランス330との間に接続される。リレ 364は、ECU165Aからの駆動信号に基づいてオン/ オフされる。
リレー380は、充電ポート110から電力を入 するための電力線において、電源ポート130 接続ノードと充電ポート110との間に配設さ る。リレー380は、ECU165Aによってオン/オフ れる。
ECU165Aは、走行モード時、後述の方法によ り、蓄電装置70からEHC190への給電、および電 ポート130に接続されるブロックヒータ140へ 給電の協調制御を行なう。また、ECU165Aは、 蓄電装置70からECH190およびブロックヒータ140 の給電時、充電ポート110へ電圧がかからな ようにリレー380をオフさせる。
なお、充電器120Aのその他の構成は、実施 の形態1における充電器120と同じである。
図11は、図10に示したECU165Aの走行時の動 を説明するためのフローチャートである。 お、このフローチャートの処理も、一定時 毎または所定の条件が成立するごとにメイ ルーチンから呼び出されて実行される。
図11を参照して、このフローチャートは 図8に示したフローチャートにおいて、ステ プS415,S460をさらに含む。すなわち、ステッ S410において動作モードが走行モードである と判定されると(ステップS410においてYES)、ECU 165Aは、蓄電装置70のSOCが規定のしきい値より も低いか否かを判定する(ステップS415)。なお 、このしきい値は、蓄電装置70の充電のため エンジン10の始動がまもなく要求されるこ を判定するための値であり、たとえば、エ ジン10の始動が要求されるSOC下限値よりも少 しだけ高い値に設定することができる。
そして、ステップS415において蓄電装置70 SOCがしきい値よりも低いと判定されると(ス テップS415においてYES)、エンジン10の始動が 期される。そこで、ECU165Aは、リレー364(図10) をオンさせるとともに、蓄電装置70からAC/DC 換部340を介してEHC190への給電が行なわれる うにAC/DC変換部340を制御する(ステップS460)。 すなわち、エンジン10の始動が予期される場 には、ブロックヒータ140への給電条件が満 されている場合であっても、EHC190への給電 優先して行なわれる。
一方、ステップS415において蓄電装置70のS OCがしきい値以上であると判定されると(ステ ップS415においてNO)、ECU165Aは、ステップS420へ 処理を移行する。
以上のように、この実施の形態2によれば 、EHC190およびブロックヒータ140へ適切なタイ ミングで給電することができる。
[実施の形態3]
上記の各実施の形態では、車両外部の電源2
10から供給される交流電力は、充電器120(120A)
よって直流電力に変換され、蓄電装置70に
電されるものとした。この実施の形態3では
車両外部の電源210から供給される交流電力
第1MG20および第2MG30の中性点に与え、モータ
駆動装置60を構成するインバータを用いて蓄
装置70の充電を行なうとともに、電源210か
ブロックヒータ140へ給電可能な構成が示さ
る。
図12は、実施の形態3によるプラグインハ ブリッド車の電気システムの構成図である 図12を参照して、第1MG20の中性点22に電力線P L1の一端が接続され、第2MG30の中性点32に電力 線PL2の一端が接続される。電力線PL1,PL2の他 は、充電ポート110に接続される。そして、 ロックヒータ140を接続可能な電源ポート130 、リレー362を介して電力線PL1,PL2に接続され 。
第1MG20および第2MG30を駆動するモータ駆動 装置60は、第1インバータ410と、第2インバー 420と、昇圧コンバータ430とを含む。
第1インバータ410および第2インバータ420 、それぞれ第1MG20および第2MG30に対応して設 られ、互いに並列して主正母線MPLおよび主 母線MNLに接続される。第1インバータ410およ び第2インバータ420の各々は、三相ブリッジ 路から成る。
そして、第1インバータ410は、主正母線MPL および主負母線MNLから電力を受けて第1MG20を 動する。また、第1インバータ410は、エンジ ン10の動力を受けて第1MG20により発電された 流電力を直流電力に変換して主正母線MPLお び主負母線MNLへ出力する。
第2インバータ420は、主正母線MPLおよび主 負母線MNLから電力を受けて第2MG30を駆動する また、第2インバータ420は、車両の制動時、 駆動輪80の回転力を受けて第2MG30により発電 れた交流電力を直流電力に変換して主正母 MPLおよび主負母線MNLへ出力する。
また、第1インバータ410および第2インバ タ420は、車両外部の電源210から蓄電装置70の 充電が行なわれるとき、後述の方法により、 電源210から電力線PL1,PL2を介して第1MG20の中性 点22および第2MG30の中性点32に与えられる交流 電力を直流電力に変換し、その変換した直流 電力を主正母線MPLおよび主負母線MNLへ出力す る。
昇圧コンバータ430は、蓄電装置70と主正 線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられる 昇圧コンバータ430は、リアクトルと2つのス ッチング素子とを含む直流チョッパ回路か 成る。そして、昇圧コンバータ430は、主正 線MPLおよび主負母線MNL間の電圧を蓄電装置7 0の電圧以上の所定電圧に調整する。
図13は、図12に示した第1および第2インバ タ410,420および第1および第2MG20,30の零相等価 回路を示した図である。第1インバータ410お び第2インバータ420の各々は、図12に示した うに三相ブリッジ回路から成り、各インバ タにおける6個のスイッチング素子のオン/オ フの組合わせは8パターン存在する。その8つ スイッチングパターンのうち2つは相間電圧 が零となり、そのような電圧状態は零電圧ベ クトルと称される。零電圧ベクトルについて は、上アームの3つのスイッチング素子は互 に同じスイッチング状態(全てオンまたはオ )とみなすことができ、また、下アームの3 のスイッチング素子も互いに同じスイッチ グ状態とみなすことができる。
車両外部の電源210から蓄電装置70の充電 、第1インバータ410および第2インバータ420に おいて零電圧ベクトルが制御される。したが って、この図13では、第1インバータ410の上ア ームの3つのスイッチング素子は上アーム410A してまとめて示され、第1インバータ410の下 アームの3つのスイッチング素子は下アーム41 0Bとしてまとめて示されている。同様に、第2 インバータ420の上アームの3つのスイッチン 素子は上アーム420Aとしてまとめて示され、 2インバータ420の下アームの3つのスイッチ グ素子は下アーム420Bとしてまとめて示され いる。
そして、図13に示されるように、この零 等価回路は、電源210から第1MG20の中性点22お び第2MG30の中性点32に与えられる単相交流電 力を入力とする単相PWMコンバータとみること ができる。そこで、第1インバータ410および 2インバータ420において零電圧ベクトルを変 させ、第1インバータ410および第2インバー 420を単相PWMコンバータのアームとして動作 るようにスイッチング制御することによっ 、電源210から供給される交流電力を直流電 に変換して蓄電装置70を充電することができ る。
再び図12を参照して、この実施の形態3で 、第1MG20、第2MG30およびモータ駆動装置60が 施の形態1における充電器120による充電機能 を実現する。そして、ブロックヒータ140が接 続される電源ポート130がリレー362を介して電 力線PL1,PL2に接続され、実施の形態1と同様に て、電源ポート130に接続されたブロックヒ タ140と蓄電装置70への充電との協調制御が なわれる。
以上のように、この実施の形態3において は、第1MG20、第2MG30およびモータ駆動装置60に よって実施の形態1における充電器120の機能 実現される。したがって、この実施の形態3 よれば、充電器120を別途設ける必要がない で、車両の小型化や軽量化を実現できる。
なお、図12に示した電気システムにおい 、蓄電装置70とモータ駆動装置60との間、ま は主正母線MPLおよび主負母線MNLに、電圧変 器を介してEHC190を接続することによって、 記の実施の形態2と同様にして、走行モード 時に蓄電装置70からEHC190への給電、および電 ポート130に接続されるブロックヒータ140へ 給電の協調制御を実施可能である。または 電源ポート130に並列して電力線PL1,PL2にEHC190 を接続してもよい。
なお、上記の各実施の形態においては、 ンジンルーム90内に電源ポート130が設けら 、ブロックヒータ140は電源ポート130に対し 着脱可能としたが、図14に示すように、電源 ポート130を設けることなくブロックヒータ140 を充電器120(120A)に直接接続し、ブロックヒー タ140の動作/非動作を利用者が切替えるため スイッチ145を設けてもよい。なお、スイッ 145は、ブロックヒータ140に設けてもよいし 車室内でインストルメントパネル等に設け ブロックヒータ140を遠隔操作可能としても い。
また、上記においては、蓄電装置70への 電よりもブロックヒータ140への給電を優先 るものとし、エンジン10の温度が上昇してブ ロックヒータ140への給電が終了した場合には 、SOCが上限値に達するまで蓄電装置70への充 が行なわれるものとしたが、ブロックヒー 140への給電終了後に蓄電装置70の充電を実 するか否かを利用者が選択するための入力 (スイッチなど)を設けてもよい。
なお、上記の各実施の形態においては、 力分割装置40によりエンジン10の動力を分割 して駆動輪80と第1MG20とに伝達可能なシリー /パラレル型のハイブリッド車両について説 したが、この発明は、その他の形式のハイ リッド車両にも適用可能である。すなわち たとえば、第1MG20を駆動するためにのみエ ジン10を用い、第2MG30でのみ車両の駆動力を 生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッ 車両や、エンジン10が生成した運動エネル ーのうち回生エネルギーのみが電気エネル ーとして回収されるハイブリッド車両、エ ジンを主動力として必要に応じてモータが シストするモータアシスト型のハイブリッ 車両などにもこの発明は適用可能である。
なお、上記において、エンジン10は、こ 発明における「内燃機関」に対応し、第2MG30 は、この発明における「電動機」に対応する 。また、充電ポート110は、この発明における 「受電部」に対応し、充電器120,120Aは、この 明における「充電装置」に対応する。さら 、ブロックヒータ140は、この発明における ヒータ」に対応し、ECU165,165Aは、この発明 おける「制御装置」に対応する。
また、さらに、温度センサ170は、この発 における「第1の温度センサ」に対応し、温 度センサ180は、この発明における「第2の温 センサ」に対応する。また、さらに、EHC190 、この発明における「電気加熱式触媒装置 に対応し、第1MG20および第1インバータ410は この発明における「発電装置」を形成する
今回開示された実施の形態は、すべての で例示であって制限的なものではないと考 られるべきである。本発明の範囲は、上記 た実施の形態の説明ではなくて請求の範囲 よって示され、請求の範囲と均等の意味お び範囲内でのすべての変更が含まれること 意図される。
1,1A プラグインハイブリッド車、10 エン ジン、20 第1MG、22,32 中性点、30 第2MG、40 力分割装置、50 減速機、60 駆動装置、70 電装置、80 駆動輪、90 エンジンルーム、110 充電ポート、120,120A 充電器、130 電源ポー 、140 ブロックヒータ、145 スイッチ、150 源プラグ、160 電動エアコン、165,165A ECU、1 70,180 温度センサ、190 EHC、200 コネクタ、210 電源、310,340 AC/DC変換部、320 DC/AC変換部、3 30 絶縁トランス、362,364,380 リレー、372,374,37 8 電流センサ、376 電圧センサ、410,420 イン ータ、410A,420A 上アーム、410B,420B 下アーム 、430 昇圧コンバータ、MPL 主正母線、MNL 主 負母線、PL1,PL2 電力線。
