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Title:
HYDRAULIC DRIVE VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139798
Kind Code:
A1
Abstract:
A hydraulic drive vehicle comprising a running system hydraulic unit (10) including a hydraulic pump (11) driven through an engine (E), a hydraulic motor (12) driven with pressure oil delivered from the hydraulic pump (11), and a pair of running oil passages (13a, 13b) constituting a closed circuit between the hydraulic pump (11) and the hydraulic motor (12) and running by being driventhrough the hydraulic motor (12) is further provided with an assist pump (40) driven through the engine (E), an assist control valve (30), an assist oil passage (47) and a high pressure select valve (47b) for feeding pressure oil delivered from the assist pump (40) to the running oil passage becoming the high pressure side when the pressure oil is supplied from the hydraulic pump (11) to the hydraulic motor (12), and a passage (48), a low pressure select valve (48a) and a flushing relief valve (48b) for draining the pressure oil from the other running oil passage when the pressure oil flows into one running oil passage from the assist pump (40).

Inventors:
SHINOHARA SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056995
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
April 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMATSU MFG CO LTD (JP)
SHINOHARA SHIGERU (JP)
International Classes:
B60K17/10; E02F9/22
Foreign References:
JPH02248763A1990-10-04
JPS6189123A1986-05-07
JPH11350539A1999-12-21
JPS63150824U1988-10-04
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building 2-5, Kasumigaseki 3-chome, Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 原動機によって駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動される油圧モータと、前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの間に閉回路を構成する一対の走行用油通路とを備えた走行系油圧ユニットを具備し、前記油圧モータの駆動によって走行する油圧駆動車両において、
 前記原動機によって駆動される応援ポンプと、
 前記油圧ポンプから前記油圧モータに圧油が供給されている際に高圧側となる走行用油通路に対して前記応援ポンプから吐出された圧油を流入させる応援圧油供給手段と、
 前記応援圧油供給手段によって一方の走行用油通路に圧油が流入された場合に他方の走行用油通路から圧油をドレンするドレン手段と
 を備えたことを特徴とする油圧駆動車両。
 前記応援圧油供給手段は、前記一対の走行用油通路の圧力差に応じて作動する高圧選択弁を備え、この高圧選択弁が選択した走行用油通路に対して前記応援ポンプからの圧油を流入させるものであり、
 前記ドレン手段は、前記一対の走行用油通路の圧力差に応じて作動する低圧選択弁を備え、この低圧選択弁が選択した走行用油通路から圧油をドレンするものである
 ことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動車両。
 車速を検出する車速検出手段をさらに備え、
 前記応援圧油供給手段は、前記車速検出手段の検出した車速に基づいて前記応援ポンプから前記走行用油通路への圧油の流入制御を行う応援制御部を備えた
 ことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動車両。
 前記応援圧油供給手段は、前記応援ポンプからの吐出圧と、前記走行系油圧ユニットの負荷圧との差が一定となるように前記応援ポンプの吐出量を制御する流量制御回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動車両。
 作業機を駆動するための作業機用油圧アクチュエータと、この作業機用油圧アクチュエータに対する圧油の供給制御を行う作業機用制御弁とを備えた作業機系油圧ユニットを少なくとも一つ具備し、
 前記応援圧油供給手段は、前記走行系油圧ユニットに対して前記作業機系油圧ユニットを並列に接続し、かつこれら走行系油圧ユニット及び作業機系油圧ユニットのそれぞれに対して個別の圧力補償弁を介して前記応援ポンプからの圧油を供給するとともに、前記走行系油圧ユニット及び前記作業機系油圧ユニットの最大負荷圧と、前記応援ポンプからの吐出圧との差が一定となるように前記応援ポンプの吐出量を制御する流量制御回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動車両。
 前記応援圧油供給手段は、前記応援ポンプから前記走行系油圧ユニットに至る間に操作量に応じて出力流量を増大させる応援用制御弁を備えることを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動車両。
Description:
油圧駆動車両

 本発明は、油圧閉回路を通じて油圧ポン から循環供給される圧油によって油圧モー を駆動し、油圧モータの駆動によって走行 る油圧駆動車両に関するものである。

 ホイールローダやブルドーザ等、建設機 として使用される車両には、原動機である ンジンと、駆動車輪との間にHST(Hydro-Static T ransmission)と称される走行系油圧ユニットが設 けられているものがある。走行系油圧ユニッ トは、エンジンによって駆動される油圧ポン プと、油圧ポンプから供給される圧油によっ て駆動される油圧モータと、これら油圧ポン プ及び油圧モータの間に閉回路を構成する一 対の走行用油通路とを備えて構成されている 。この走行系油圧ユニットでは、油圧モータ の駆動を駆動車輪に伝達することによって車 両が走行されることになる。

 この種の走行系油圧ユニットによって走 する油圧駆動車両では、通常、要求される 引力を最優先として油圧ポンプの最大吐出 や油圧モータの最大容量等のスペックが決 されている。このため、車両の最高速度と ては、適用する油圧ポンプ及び油圧モータ スペックによって自ずと決定されてしまう とになり、必ずしも市場のニーズに対応で ているというわけではない。

 こうした問題を解決すべく従来において 、エンジンによって駆動される応援ポンプ 、この応援ポンプから吐出された圧油によ て駆動する応援モータとを付設し、応援選 バルブの作動により応援モータの出力トル を、減速機を介して油圧モータの出力トル に加算するようにしたものが提供されてい 。この従来技術によれば、走行系油圧ユニ トのスペックに関わらず、応援選択バルブ 作動させれば、トータルとしての出力トル が増大することになり、要求される牽引力 維持しつつ車両の最高速度を増大させるこ が可能となる(例えば、特許文献1参照)。

特開平11-350539号公報

 上述した構成のうち、応援ポンプにおい は、従来より作業機用の油圧アクチュエー に圧油を供給するチャージ用油圧ポンプが 在するため、これを利用することが可能で る。しかしながら、減速機や応援モータに っては、これらを走行系油圧ユニットの油 モータに新たに設ける必要があり、設置ス ースの点で必ずしも好ましいものとはいえ い。

 本発明は、上記実情に鑑みて、大きな設 スペースを要することなく最高速度を増大 ることのできる油圧駆動車両を提供するこ を目的とする。

 上記目的を達成するため、本発明の請求 1に係る油圧駆動車両は、原動機によって駆 動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから 吐出される圧油によって駆動される油圧モー タと、前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの 間に閉回路を構成する一対の走行用油通路と を備えた走行系油圧ユニットを具備し、前記 油圧モータの駆動によって走行する油圧駆動 車両において、前記原動機によって駆動され る応援ポンプと、前記油圧ポンプから前記油 圧モータに圧油が供給されている際に高圧側 となる走行用油通路に対して前記応援ポンプ から吐出された圧油を流入させる応援圧油供 給手段と、前記応援圧油供給手段によって一 方の走行用油通路に圧油が流入された場合に 他方の走行用油通路から圧油をドレンするド レン手段とを備えたことを特徴とする。

 また、本発明の請求項2に係る油圧駆動車 両は、上述した請求項1において、前記応援 油供給手段は、前記一対の走行用油通路の 力差に応じて作動する高圧選択弁を備え、 の高圧選択弁が選択した走行用油通路に対 て前記応援ポンプからの圧油を流入させる のであり、前記ドレン手段は、前記一対の 行用油通路の圧力差に応じて作動する低圧 択弁を備え、この低圧選択弁が選択した走 用油通路から圧油をドレンするものである とを特徴とする。

 また、本発明の請求項3に係る油圧駆動車 両は、上述した請求項1において、車速を検 する車速検出手段をさらに備え、前記応援 油供給手段は、前記車速検出手段の検出し 車速に基づいて前記応援ポンプから前記走 用油通路への圧油の流入制御を行う応援制 部を備えたことを特徴とする。

 また、本発明の請求項4に係る油圧駆動車 両は、上述した請求項1において、前記応援 油供給手段は、前記応援ポンプからの吐出 と、前記走行系油圧ユニットの負荷圧との が一定となるように前記応援ポンプの吐出 を制御する流量制御回路を備えることを特 とする。

 また、本発明の請求項5に係る油圧駆動車 両は、上述した請求項1において、作業機を 動するための作業機用油圧アクチュエータ 、この作業機用油圧アクチュエータに対す 圧油の供給制御を行う作業機用制御弁とを えた作業機系油圧ユニットを少なくとも一 具備し、前記応援圧油供給手段は、前記走 系油圧ユニットに対して前記作業機系油圧 ニットを並列に接続し、かつこれら走行系 圧ユニット及び作業機系油圧ユニットのそ ぞれに対して個別の圧力補償弁を介して前 応援ポンプからの圧油を供給するとともに 前記走行系油圧ユニット及び前記作業機系 圧ユニットの最大負荷圧と、前記応援ポン からの吐出圧との差が一定となるように前 応援ポンプの吐出量を制御する流量制御回 を備えることを特徴とする。

 また、本発明の請求項6に係る油圧駆動車 両は、上述した請求項1において、前記応援 油供給手段は、前記応援ポンプから前記走 系油圧ユニットに至る間に操作量に応じて 力流量を増大させる応援用制御弁を備える とを特徴とする。

 本発明によれば、応援ポンプから吐出さ た圧油を油圧モータに供給することによっ 車両の最高速度を増大させることができる め、応援モータや減速機を油圧モータに付 する必要がなく、大きな設置スペースを要 ない。しかも、応援圧油供給手段によって 給した圧油をドレン手段によってドレンす ようにしているため、油圧ポンプの負荷が 大する等、閉回路である走行系油圧ユニッ に悪影響を与える虞れもない。

図1は、本発明の実施例である油圧駆動 車両に適用する油圧回路を示した図である。

符号の説明

 10   走行系油圧ユニット
 11   油圧ポンプ
 12   油圧モータ
 13a,13b   走行用油通路
 20A,20B   作業機系油圧ユニット
 21a,21B   作業機用油圧アクチュエータ
 22A,22B   作業機用制御弁
 30   応援用制御弁
 31   電磁比例弁
 40   応援ポンプ
 41   傾斜シリンダアクチュエータ
 42   負荷圧感応型切替弁
 42a   設定バネ
 43   負荷圧出力油通路
 44   作業機用油通路
 45A,45B,45C   圧力補償弁
 47   応援用油通路
 47b   高圧選択弁
 48   ドレン通路
 48a   低圧選択弁
100   コントローラ
101   車速センサ
  E   エンジン

 以下に添付図面を参照して、本発明に係 油圧駆動車両の好適な実施例について詳細 説明する。

 図1は、本発明の実施例である油圧駆動車 両に適用する油圧回路を示したものである。 ここで例示する油圧駆動車両は、ホイールロ ーダやブルドーザ等、建設機械として使用さ れるもので、走行系油圧ユニット10、2つの作 業機系油圧ユニット20A,20B及び応援用制御弁30 を備えている。

 走行系油圧ユニット10は、HST(Hydro-Static Tr ansmission)と称されるもので、エンジン(原動機 )Eによって駆動される油圧ポンプ11と、油圧 ンプ11から供給される圧油によって駆動され る油圧モータ12と、これら油圧ポンプ11及び 圧モータ12の間に閉回路を構成する一対の走 行用油通路13a,13bとを備えて構成してある。 圧ポンプ11及び油圧モータ12は、それぞれ斜 の傾転角を変更することによって容量を変 することのできる可変容量型のものである 油圧モータ12は、その出力軸12aが図示せぬ 速機を介して車両の駆動車輪に接続してあ 、駆動車輪を回転駆動することで車両を走 させることができる。油圧モータ12の回転方 向は、油圧ポンプ11からの圧油の供給方向に じて変更され、車両を前進、もしくは後進 せることができる。尚、以下においては便 上、図1において油圧ポンプ11の上方に位置 る吐出口11aに接続した走行用油通路を「上 油通路13a」と称し、図1において油圧ポンプ 11の下方に位置する吐出口11bに接続した走行 油通路を「下方油通路13b」と称して説明す 。

 作業機系油圧ユニット20A,20Bは、掘削や積 込等の建設作業を行うためのもので、それぞ れが作業機を駆動するための作業機用油圧ア クチュエータ21A,21Bと、作業機用油圧アクチ エータ21A,21Bに対する圧油の供給制御を行う 業機用制御弁22A,22Bとを備えて構成してある 。本実施例では、操作レバー(図示せず)の操 に応じて出力される操作パイロット圧によ て動作し、作業機用油圧アクチュエータ21A, 21Bの各油室に接続された2つのアクチュエー ポートa.bに対して供給ポートcとドレンポー dとを切替接続する作業機用制御弁22A,22Bを 用している。またこの作業機用制御弁22A,22B は、供給ポートcから作業機用油圧アクチュ エータ21A,21Bに圧油が供給された場合にその 出圧を負荷圧として出力するための負荷圧 力ポートeが設けてある。

 応援用制御弁30は、電磁比例弁31から与え られるパイロット圧によって動作し、このパ イロット圧の大きさに応じて入力ポートfと 力ポートgとの間の開口面積を全閉状態から 次増大させるものである。この応援用制御 30には、入力ポートfから出力ポートgに圧油 が供給された場合にその吐出圧を負荷圧とし て出力するための負荷圧出力ポートhが設け ある。

 また、上記油圧駆動車両は、応援ポンプ4 0を備えている。応援ポンプ40は、上述した油 圧ポンプ11と同様にエンジンEによって駆動さ れるもので、傾斜シリンダ用アクチュエータ 41の駆動により、容量を変更することが可能 ある。傾斜シリンダ用アクチュエータ41は 負荷圧感応型切替弁42の動作状態に従って伸 縮動作するものである。

 負荷圧感応型切替弁42は、応援ポンプ40の 吐出圧と、負荷圧出力油通路43からの負荷パ ロット圧+設定バネ42aの押圧力とのバランス により動作するもので、負荷圧出力油通路43 らの負荷パイロット圧+設定バネ42aの押圧力 が大きい場合に傾斜シリンダ用アクチュエー タ41を縮退動作(図1において左方へ移動)させ 応援ポンプ40の容量を増大させるように機 する。負荷圧出力油通路43は、作業機系油圧 ユニット20A,20Bに設けた作業機用制御弁22A,22B 各負荷圧出力ポートe及び応援用制御弁30の 荷圧出力ポートhのうち、最も高い出力圧を 負荷パイロット圧として負荷圧感応型切替弁 42に作用させるものである。結局、応援ポン 40は、負荷圧感応型切替弁42の作用により、 作業機用制御弁22A,22B及び応援用制御弁30のう ちの最も高い負荷パイロット圧よりも設定バ ネ42aの設定圧力だけ高い吐出圧力の圧油を吐 出するように制御されることになる。

 この応援ポンプ40の吐出口40aには、作業 用油通路44が接続してある。作業機用油通路 44は、下流側において3分岐し、作業機系油圧 ユニット20A,20Bにおける各作業機用制御弁22A,2 2Bの供給ポートc及び応援用制御弁30の入力ポ トfに対してそれぞれ個別の圧力補償弁45A,45 B,45Cを介して接続している。応援ポンプ40か 作業機用制御弁22Aに至る間に設けた圧力補 弁(以下、適宜「作業機用圧力補償弁45A」と う)は、作業機用油通路44による圧油の供給 +作業機用制御弁22Aにおける負荷圧出力ポー トeの出力圧と、負荷圧出力油通路43の負荷パ イロット圧+作業機用圧力補償弁45Aの吐出圧 のバランスにより動作するものである。負 圧出力油通路43の負荷パイロット圧+作業機 圧力補償弁45Aの吐出圧が大きい場合、作業 用圧力補償弁45Aは、作業機用油通路44から作 業機用制御弁22Aに供給される圧油の流量を絞 るように機能する。応援ポンプ40から作業機 制御弁22Bに至る間に設けた圧力補償弁(以下 、適宜「作業機用圧力補償弁45B」という)は 作業機用油通路44による圧油の供給圧+作業 用制御弁22Bにおける負荷圧出力ポートeの出 圧と、負荷圧出力油通路43の負荷パイロッ 圧+作業機用圧力補償弁45Bの吐出圧とのバラ スにより動作するものである。負荷圧出力 通路43の負荷パイロット圧+作業機用圧力補 弁45Bの吐出圧が大きい場合、作業機用圧力 償弁45Bは、作業機用油通路44から作業機用 御弁22Bに供給される圧油の流量を絞るよう 機能する。応援ポンプ40から応援用制御弁30 至る間に設けた圧力補償弁(以下、適宜「応 援用圧力補償弁45C」という)は、作業機用油 路44による圧油の供給圧+応援用制御弁30にお ける負荷圧出力ポートhの出力圧と、負荷圧 力油通路43の負荷パイロット圧+応援用圧力 償弁45Cの吐出圧とのバランスにより動作す もので、負荷圧出力油通路43の負荷パイロッ ト圧+応援用圧力補償弁45Cの吐出圧が大きい 合に作業機用油通路44から応援用制御弁30に 給される圧油の流量を絞るように機能する 尚、図中の符号46は、作業機用油通路44に設 けたメインリリーフ弁である。

 さらに、上記油圧駆動車両は、応援用油 路(応援圧油供給手段)47及びドレン通路(ド ン手段)48を備えている。応援用油通路47は、 その一端が応援用制御弁30の出力ポートgに接 続してあるとともに、その他端がチェック弁 47a及び高圧選択弁47bを介して走行系油圧ユニ ット10の上方油通路13a及び下方油通路13bに分 接続してある。尚、図中の符号49は、応援 油通路47を通じた圧油の供給圧を制限するた めの合流圧力設定用リリーフ弁である。

 ドレン通路48は、その一端が低圧選択弁48 aを介して走行系油圧ユニット10の上方油通路 13a及び下方油通路13bに分岐接続してあるとと もに、その他端がフラッシングリリーフ弁( レン手段)48bを介して油タンク50に接続して る。

 上記油圧駆動車両には、コントローラ(応 援制御部)100が設けてある。コントローラ100 、油圧モータ12の出力軸12aに設けた車速セン サ101からの車速検出信号、上方油通路13a及び 下方油通路13bのそれぞれに設けた油圧センサ 102a,102bからの圧力検出信号、エンジンEの出 軸に設けたエンジン回転数センサ103からの 転数検出信号を入力信号とする。これらの 力信号に基づいてコントローラ100は、電磁 例弁31に制御信号を出力し、該電磁比例弁31 らのパイロット圧により応援用制御弁30を 続的に切り替える。

 上記のように構成した油圧駆動車両では エンジンEが運転されると、油圧ポンプ11が 動され、斜板の傾転角に応じた吐出方向及 傾転角に応じた容量の圧油が循環供給され ことになる。油圧ポンプ11から圧油が循環 給されると、その循環供給方向に応じて油 モータ12が回転駆動され、この油圧モータ12 回転によって油圧駆動車両が所望の方向に 行されることとなる。油圧ポンプ11からの 油の吐出方向を変更することにより、油圧 動車両の進行方向を変更することができ、 圧ポンプ11の斜板傾転角や油圧モータ12の斜 傾転角を変更することにより、油圧駆動車 の速度や牽引力を変更することが可能とな 。

 上述した動作の間、油圧駆動車両では、 ンジンEによって応援ポンプ40が常時駆動さ た状態にある。これにより、例えば作業機 油圧ユニット20A,20Bの作業機用制御弁22A,22B 操作すれば、その操作に応じて作業機用油 アクチュエータ21A,21Bに圧油が供給されるこ になり、この作業機用油圧アクチュエータ2 1A,21Bによって動作する作業機によって所望の 建設作業を実施することが可能となる。この 場合、この油圧駆動車両では、個別の作業機 用圧力補償弁45A,45Bを介してそれぞれの作業 用油圧アクチュエータ21A,21Bに圧油が供給さ る。このため、複数の作業機用油圧アクチ エータ21A,21Bを同時に動作させた場合にも、 個々の負荷の大小に関わりなく、作業機用制 御弁22A,22Bの開口面積に比例した流量配分で 油が供給されることになる。

 一方、コントローラ100においては、油圧 動車両が走行状態にある場合、例えば車速 ンサ101を通じて常時車速を監視しており、 の検出結果に基づいて電磁比例弁31に制御 号を出力している。

 いま、油圧駆動車両が予め設定した応援 速(例えば、時速30km)よりも低速で走行して ると、コントローラ100は、応援用制御弁30 閉じるように電磁比例弁31に対して制御信号 を出力する。この結果、応援用制御弁30から 、応援用油通路47に対して圧油が供給され ことはない。

 この状態から油圧駆動車両の速度が上昇 、上述した応援車速に達すると、コントロ ラ100は、応援用制御弁30の開口面積を増大 せるように電磁比例弁31に対して制御信号を 出力する。この結果、応援ポンプ40から吐出 れた圧油が作業機用油通路44、応援用圧力 償弁45C、応援用制御弁30、応援用油通路47及 高圧選択弁47bを介して走行系油圧ユニット1 0の走行用油通路13a,13bに流入されることにな 。応援用制御弁30から出力される圧油の流 は、その操作量に応じたもの、つまり、電 比例弁31から与えるパイロット圧に応じたも のとなる。この場合、応援用制御弁30に対し も応援用圧力補償弁45Cを介して応援ポンプ4 0の圧油が供給されるため、作業機用油圧ア チュエータ21A,21Bを同時に動作させた場合に 、それぞれの負荷の大小に関わりなく、応 用制御弁30の開口面積に比例した流量配分 圧油が走行用油通路13a,13bに供給されること なる。

 ここで、高圧選択弁47bによって選択され のは、圧力が高い方の走行用油通路13a,13b、 つまり油圧ポンプ11から油圧モータ12に対し 圧油を供給している走行用油通路13a,13bであ 。従って、応援ポンプ40から圧油が流入さ た場合には、油圧ポンプ11から油圧モータ12 供給される圧油の流量が増大することにな 、これら油圧ポンプ11の最大吐出量や油圧 ータ12の最小容量等、走行系油圧ユニット10 スペックによって決定される最高速度を超 た速度で油圧駆動車両を走行させることが 能となる。この結果、例えば除雪作業等、 引力よりも油圧駆動車両の速度に依存して 業効率が向上する作業を行う場合にきわめ 有利となる。

 しかも、油圧モータ12を通過した圧油は 低圧選択弁48aを介してドレン通路48に導出さ れ、フラッシングリリーフ弁48bを介して油タ ンク50にドレンされることになる。つまり、 力が低い方の走行用油通路13a,13bの回路圧は 、フラッシングリリーフ弁48bで設定された圧 力に調整されることになり、応援ポンプ40か の圧油はドレンされることになる。従って 油圧ポンプ11に対しては、吐出した以上の 油が返送されることがなく、上述した応援 ンプ40からの圧油の流入が、油圧ポンプ11の 荷を増大させる等、閉回路である走行系油 ユニット10に悪影響を与える虞れもない。

 さらに、応援用制御弁30の動作により、 行系油圧ユニット10の基本的なスペックに何 等変更を加えることなく、油圧ポンプ11の最 吐出量を超えた量の圧油を油圧モータ12に 給することができる。このため、油圧駆動 両として設計されたHST回路による牽引力を 持することが可能となる。加えて、応援モ タや減速機等のように大型の機械部品を付 する必要もないため、大きな設置スペース 要しない。

 尚、上述した実施例では、油圧駆動車両 速度が予め設定した応援車速を超えた場合 コントローラ100からの制御信号により、電 比例弁31を介して応援用制御弁30を動作させ 、応援ポンプ40から吐出された圧油を走行系 圧ユニット10の走行用油通路13a,13bに流入さ るようにしている。これは、走行時には作 機を使用しないため、応援ポンプ40の余剰 量を利用するようにしたためである。しか ながら、本発明は必ずしもこれに限定され い。例えば、応援用制御弁30に対して操作信 号を出力する操作レバーや操作スイッチ等の 操作手段を設け、オペレータが操作手段を操 作した場合に応援用制御弁30を動作させるこ により、応援ポンプ40から吐出された圧油 走行系油圧ユニット10の走行用油通路13a,13b 流入させるようにしても良い。

 また、上述した実施例では、コントロー 100から電磁比例弁31に制御信号を出力する 合の判断基準として、車速センサ101の車速 出信号を用いているが、必ずしも車速セン 101を用いる必要はない。例えば、図1に示す 行系油圧ユニット10の走行用油通路13a,13bに けた油圧センサ102a,102bからの圧力検出信号 エンジンEの出力軸12aに設けたエンジン回転 数センサ103からの回転数検出信号とに基づい てコントローラ100から電磁比例弁31に制御信 を出力することも可能である。具体的には エンジン回転数センサ103の回転数検出信号 よってエンジン回転数が最大であり、かつ 圧センサ102a,102bからの圧力検出信号が予め 定した圧力(例えば、20MPa)を超えた場合に応 援ポンプ40から吐出された圧油を走行系油圧 ニット10の走行用油通路13a,13bに流入させる うに電磁比例弁31に制御信号を出力しても い。

 さらに、上述した実施例では、作業機系 圧ユニットを2つ備えたものを例示している が、作業機系油圧ユニットの数は必ずしも2 である必要はない。

 以上のように、本発明は、油圧閉回路を じて油圧ポンプから循環供給される圧油に って油圧モータを駆動し、油圧モータの駆 によって走行する油圧駆動車両に有用であ 、応援モータや減速機を油圧モータに付設 る必要がないため、大きな設置スペースを することがなく、しかも、応援圧油供給手 によって供給した圧油をドレン手段によっ ドレンするようにしているため、油圧ポン の負荷が増大する等、閉回路である走行系 圧ユニットに悪影響を与える虞れもない。