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Title:
IMAGE CODING DEVICE AND IMAGE CODING METHOD, IMAGE DECODING DEVICE AND IMAGE DECODING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/136475
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is technology for improving the compression efficiency when a video image is encoded. A coding method for an image to be coded which is divided into a plurality of regions includes: an image feature amount calculation step for calculating the image feature amount indicating the features of the image in the regions adjacent to the region to be coded in the image to be coded, a coding mode group selection step in which the image feature amount calculated in the image feature amount calculation step is used to select the coding mode group of the region to be coded, a coding mode selection step in which one coding mode is selected from a plurality of coding modes belonging to the coding mode group selected in the coding mode group selection step, and an output step in which a specified conversion process is performed on the prediction error calculated by a prediction process which uses the coding mode selected in the coding mode selection step, including the value in the coded stream.

Inventors:
TAKAHASHI MASASHI (JP)
ITO HIROAKI (JP)
YAMAGUCHI MUNEAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001838
Publication Date:
November 12, 2009
Filing Date:
April 22, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
TAKAHASHI MASASHI (JP)
ITO HIROAKI (JP)
YAMAGUCHI MUNEAKI (JP)
International Classes:
H04N19/50; H04N19/103; H04N19/107; H04N19/11; H04N19/119; H04N19/134; H04N19/136; H04N19/14; H04N19/176; H04N19/189; H04N19/192; H04N19/196; H04N19/503; H04N19/51; H04N19/593; H04N19/60; H04N19/61; H04N19/625; H04N19/80; H04N19/91
Domestic Patent References:
WO2006112113A12006-10-26
Foreign References:
JP2006186972A2006-07-13
JP2007104117A2007-04-19
JP2007524279A2007-08-23
JPH10191324A1998-07-21
JP2003324731A2003-11-14
JP2007208543A2007-08-16
JP2005529527A2005-09-29
Attorney, Agent or Firm:
POLAIRE I. P. C. (JP)
Polaire Intellectual Property Corporation (JP)
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Claims:
 複数の領域に分割された符号化対象画像を符号化する画像符号化装置であって、
 該符号化対象画像の符号化対象領域に隣接する領域の画像の特徴を示す画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、
 前記画像特徴量算出部において算出した画像特徴量を用いて前記符号化対象領域の符号化モード群を選択する符号化モード群選択部と、
 前記符号化モード群選択部において選択された前記符号化モード群に属する複数の符号化モードのうち、一つの符号化モードを選択する符号化モード選択部と、
 前記符号化モード選択部において選択された符号化モードを用いた予測処理により算出された予測差分値に所定の変換処理を行い符号化ストリームに含めて出力する出力部と、
を備えることを特徴とする画像符号化装置。
 前記画像特徴量算出部は、該符号化対象画像の符号化対象領域に隣接する領域のうち、既に符号化処理が行われた領域の画像に所定のフィルタ処理を行い、前記領域の画像に含まれる画素値の分散値または前記領域の画像に含まれるエッジ強度または前記領域の画像に含まれるエッジ角度のいずれかまたはこれらの組み合わせを画像特徴量として算出することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
 前記出力部においては、符号化モード群選択部において選択した符号化モード群と符号化モード選択部において選択した符号化モードのうち、前記符号化モードについての情報のみを符号化ストリームに含めて出力することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
 複数の領域に分割された符号化対象画像の符号化方法であって、
 該符号化対象画像の符号化対象領域に隣接する領域の画像の特徴を示す画像特徴量を算出する画像特徴量算出ステップと、
 前記画像特徴量算出ステップにおいて算出した画像特徴量を用いて前記符号化対象領域の符号化モード群を選択する符号化モード群選択ステップと、
 前記符号化モード群選択ステップにおいて選択された前記符号化モード群に属する複数の符号化モードのうち、一つの符号化モードを選択する符号化モード選択ステップと、
 前記符号化モード選択ステップにおいて選択された符号化モードを用いた予測処理により算出された予測差分値に所定の変換処理を行い符号化ストリームに含めて出力ステップとを備えることを特徴とする画像符号化方法。
 前記画像特徴量算出ステップにおいて、該符号化対象画像の符号化対象領域に隣接する領域のうち、該符号化対象領域よりも先に符号化処理が行われた領域の画像に所定のフィルタ処理を行い、前記領域の画像に含まれる画素値の分散値または前記領域の画像に含まれるエッジ強度または前記領域の画像に含まれるエッジ角度のいずれかまたはこれらの組み合わせを画像特徴量として算出することを特徴とする請求項4に記載の画像符号化方法。
 前記出力ステップにおいては、符号化モード群選択ステップにおいて選択した符号化モード群と符号化モード選択ステップにおいて選択した符号化モードのうち、前記符号化モードについての情報のみを符号化ストリームに含めて出力することを特徴とする請求項4に記載の画像符号化方法。
 複数の領域に分割された画像が符号化された符号化ストリームを復号する画像復号化装置であって、
 前記符号化ストリームに所定の処理を行い、復号化対象領域の予測差分値を復号化する予測差分復号化部と、
 復号化対象画像の復号化対象領域に隣接する領域の画像の特徴を示す画像特徴量を算出する画像特徴量算出部と、
 前記画像特徴量算出部において算出した画像特徴量を用いて前記復号化対象領域の符号化モード群を特定する符号化モード群特定部と、
 前記符号化モード群選択部において特定された前記符号化モード群に属する複数の符号化モードのうち、一つの符号化モードを特定する符号化モード特定部と、
 前記符号化モード特定部において特定された符号化モードに対応する予測処理により取得された参照画像と前記予測差分復号化部において復号化された予測差分とを合成して復号化画像を生成する復号化画像生成部とを備えることを特徴とする画像復号化装置。
 前記画像特徴量算出部は、該復号化対象画像の符号化対象領域に隣接する領域のうち、該復号化対象領域よりも先に復号化処理が行われた領域の画像に所定のフィルタ処理を行い、前記領域の画像に含まれる画素値の分散値または前記領域の画像に含まれるエッジ強度または前記領域の画像に含まれるエッジ角度のいずれかまたはこれらの組み合わせを画像特徴量として算出することを特徴とする請求項7に記載の画像復号化装置。
 前記符号化モード特定部においては、前記符号化モード群特定部において特定した符号化モード群の情報と、前記符号化ストリームに含まれている符号化モード番号とを用いて、符号化モードを特定することを特徴とする請求項7に記載の画像復号化装置。
 複数の領域に分割された画像が符号化された符号化ストリームを復号する画像復号化方法であって、
 前記符号化ストリームに所定の処理を行い、復号化対象領域の予測差分値を復号化する予測差分復号化ステップと、
 復号化対象画像の復号化対象領域に隣接する領域の画像の特徴を示す画像特徴量を算出する画像特徴量算出ステップと、
 前記画像特徴量算出ステップにおいて算出した画像特徴量を用いて前記復号化対象領域の符号化モード群を特定する符号化モード群特定ステップと、
 前記符号化モード群選択ステップにおいて特定された前記符号化モード群に属する複数の符号化モードのうち、一つの符号化モードを特定する符号化モード特定ステップと、
 前記符号化モード特定ステップにおいて特定された符号化モードに対応する予測処理により取得された参照画像と前記予測差分復号化ステップにおいて復号化された予測差分とを合成して復号化画像を生成する復号化画像生成ステップとを備えることを特徴とする画像復号化方法。
 前記画像特徴量算出ステップにおいて、該復号化対象画像の符号化対象領域に隣接する領域のうち、該復号化対象領域よりも先に復号化処理が行われた領域の画像に所定のフィルタ処理を行い、前記領域の画像に含まれる画素値の分散値または前記領域の画像に含まれるエッジ強度または前記領域の画像に含まれるエッジ角度のいずれかまたはこれらの組み合わせを画像特徴量として算出することを特徴とする請求項10に記載の画像復号化方法。
 前記符号化モード特定ステップにおいては、前記符号化モード群特定ステップにおいて特定した符号化モード群の情報と、前記符号化ストリームに含まれている符号化モード番号とを用いて、符号化モードを特定することを特徴とする請求項10に記載の画像復号化方法。
Description:
画像符号化装置及び画像符号化 法、画像復号化装置及び画像復号化方法

本発明は動画像を符号化する動画像符号化 技術および動画像を復号化する動画像復号化 技術に関する。

 大容量の動画像情報をデジタルデータ化 て記録、伝達する手法として、MPEG(Moving Pic ture Experts Group)方式やH.264/AVC規格等の符号化 方式が知られている。

 符号化モードを増加させた場合にオーバ ッド情報の符号量の増加の影響が大きくな 、符号化効率が低下する。これを改善する 術として、特許文献1が知られている。

特開2007-235991号公報

 しかし、特許文献1に開示される技術では 、符号化モード群を示すテーブル(符号化モ ドテーブル)を示す情報と符号化モードを示 情報を符号化ストリームに含める必要があ 、符号化モードを示す情報の符号量の増加 十分に低減することができないという課題 あった。

 本発明の目的は、符号化モードを示す情 の符号量を低減させることにより、圧縮効 を向上することにある。

 上記目的を達成するために、本発明の一 施の態様は、例えば、特許請求の範囲に記 されるように構成すればよい。

 本発明によれば、圧縮効率を向上するこ が可能である。

本実施例で用いる画像符号化装置のブ ック図。 本実施例で用いる画像符号化装置の流 図。 H.264/AVC規格による符号化処理の概念的 説明図。 本実施例で用いる画像復号化装置のブ ック図。 本実施例で用いる画像復号化装置の流 図。 本実施例で用いる符号化モード群の選 方法の一例の説明図。 エッジ検出に用いるフィルタの例の説 図。 符号化モード群の尤度計算の一例の説 図。 画像特徴量の算出方法についての一例 説明図。 H.264/AVC規格及び本実施例で用いる符号 化モードの種類を列挙したリストの一例の図 。

 以下、本発明の実施例を、図面を参照し 説明する。

 まず、図3を用いて従来のH.264/AVC規格によ る符号化処理の動作例について説明する。H.2 64/AVC規格では、符号化対象画像に対してラス タースキャンの順序に従って16×16画素のマク ロブロック単位による符号化を実行し(301)、 号化対象となるマクロブロックに対して画 間予測(302)および画面内予測(303)を実行する 。

 ここで、画面内予測では、符号化対象ブ ックの左、左上、上、右上に隣接する符号 ブロック(符号化対象ブロックよりも先に符 号化処理/復号化処理が行われるブロック、 下、単に「既符号化ブロック」または「既 号化ブロック」と記す。)の復号化画像を参 し、主に参照画素値を特定の方向にコピー ることによって予測を実行する。H.264/AVC規 では、マクロブロックをさらに小さなブロ クに分割して予測を行うことが可能であり さらに予測方向も複数の候補が用意されて る。そのため、ここではそれぞれのブロッ サイズ(304)と予測方向(305)による予測を実行 する。

 一方、画面間予測の場合は、既に符号化 た画像を参照し、動き探索により符号化対 ブロックと類似した領域を参照画像中から すことによって予測を行う。この場合も予 を行うブロックサイズを選択することがで るため、候補となるすべてのブロックサイ (306)に対して、動き探索(307)を実行し、予測 を行う。

 最後に、予測を行った複数の符号化モー (符号化方法とブロックサイズの組み合わせ )の中から最適なものを選択(308)する。

 図10は符号化モードの種類を列挙したリ トの一例である。左側に、従来のH.264/AVC規 の符号化モードのリストと示し、右側に本 明の一実施例の符号化モードのリストと示 ている。

 ここで、上述のように、H.264/AVC規格では すべての予測方法とブロックサイズに対し 予測を実行し、それらの組み合わせとして される多数の符号化モードの中から最適な のを選択する。H.264/AVC規格における符号化 ードの一例(1001)を示す。H.264/AVC規格では、 択された符号化モードを表す記号が予測差 とともに符号化され、符号化ストリーム内 含められる。すなわち、例(1001)に示す利用 能な複数の符号化モードのそれぞれには互 に重複しない番号が与えられ、この番号が 変長符号化される。しかし、H.264/AVC規格の 合、候補となる符号化モードの数が多いた この番号を表すためのビット量が多く必要 あるといった課題があった。

 これに対し、図10の本発明の一実施例の 号化処理の例(1002)では、互いに性質の似通 た符号化モードの集合を「符号化モード群 としてグループ分けを行い、複数の符号化 ード群から一つの符号化モード群を選択し 当該選択された符号化モード群に属する複 の符号化モードの中から最適なものを選択 る手順により、最終的な符号化モードを選 する。

 本発明の一実施例の復号化処理において 、符号化処理において選択された符号化モ ド群と、選択された符号化モードとを特定 、特定した符号化モードに対応する復号化 理を行う。

 なお、本実施例では、符号化処理、復号 処理の単位は、従来のH.264/AVC規格と同じく クロブロック単位を基本として説明するが 符号化対象画像を複数に分割する領域であ ばマクロブロック単位でなくとも良い。

 ここで、本発明の一実施例の符号化処理 符号化モード群の選択においては、符号化 ード群を符号化対象領域の周辺に位置する 符号化ブロックの情報に基づいて選択する また、本発明の一実施例の復号化処理の符 化モード群の特定においても、同じく、符 化モード群を符号化対象領域の周辺に位置 る既符号化ブロックの情報に基づいて特定 る。これにより、例えば、符号化処理にお て選択した符号化モード群を示すフラグを 号化ストリームに含めなくても、復号化処 において符号化モード群の特定を行うこと できる。

 本発明の一実施例の符号化処理において 、選択した符号化モード群に属する一つの 号化モードを示すフラグを符号化ストリー に格納する。ここで、符号化モード群は、 用可能な複数の符号化モードをグループ分 したものであるから、各符号化モード群に まれる符号化モードの数は、利用可能な符 化モードの総数よりも小さい。

 よって、従来技術のように、利用可能な 数の符号化モードのそれぞれに互いに重複 ない番号を与えて、これを示すフラグを符 化ストリームに格納する場合に比べて、本 明の一実施例の符号化処理において、符号 ストリームに格納するフラグの情報量は小 くなる。

 図6に、符号化モード群の選択方法の一例 を示す。図6において、隣接ブロックの例(601) に示すように、対象ブロックの左側、上側、 右上側、左上側に隣接する既符号化ブロック をそれぞれ隣接ブロックA、隣接ブロックB、 接ブロックC、隣接ブロックDとする。

 さらにそれらのブロックの復号画像に対 て、所定の画像処理を行って取得された画 特徴量をそれぞれICA、ICB、ICC、ICDとした場 、対象ブロックの符号化モード群はこれら 値を引数とする関数gを用いて式(602)のよう 示す。

 この関数gを用いることにより、対象領域 で利用する符号化モード群は既符号化ブロッ クの情報から選択することが可能となる。さ らに関数gを符号化処理のみならず、復号化 理側でも用いることにより、符号化モード を表す番号を符号化して伝送する必要がな なる。これにより、符号化モード群を示す に必要なビット量(603)を0とすることができ 。

 ここで、上記画像特徴量としては、例え エッジ情報(エッジ強度またはエッジ角度) 用いてもよく、画素値(輝度値や色ごとの強 )の分散情報などを用いてもよい。または、 これらの情報の組み合わせでもよい。

 上記所定の画像処理の方法は、用いる画 特徴量に応じた技術を用いればよい。例え 、エッジ情報を用いるのであれば、例えば 7に示すソーベルフィルタを用いたエッジ検 出処理を利用すれば効果的である。

 ここで、ソーベルフィルタを利用する場 、垂直方向用のフィルタ(701)および垂直方 用のフィルタ(702)の2種類を用いて各方向の ッジを検出する。また、プレウィットフィ タを利用しても良い。この場合、垂直方向 のフィルタ(703)や水平方向用のフィルタ(704) 他にも、斜め方向用のフィルタ(705)(706)が用 意されている。また、より単純なフィルタの 利用例として、まず特定の大きさの矩形フィ ルタを用意し、その中の濃度値の最大値と最 小値の差を計算するMIN-MAXフィルタの利用が えられる。

 図9に、ソーベルフィルタ(701)(702)を利用 てエッジ強度とエッジ角度を計算する方法 、画素値の分散値を計算する方法ついて、 の一例を示す。ここでは、対象ブロックに してそれぞれ左側、上側、右上側、左上側 隣接する既符号化ブロックA、B、C、D(901)の 号化画像に対して、それぞれブロック内の 素(画素1~画素m×n)(902)に対して、垂直方向用 フィルタ(701)と水平方向用のフィルタ(702)を 適用させる。このとき、画素i(i=1,..,m×n)に水 方向用のフィルタと垂直方向用のフィルタ 作用させて得た値をそれぞれfx(i)、fy(x)とす ると、例えば、エッジ強度は式(903)のように エッジ角度は式(904)のように計算できる。 らに、画素値の分散値は式(905)のように計算 できる。画像特徴量ICA、ICB、ICC、ICDとしては 、これらの値をそのまま利用しても良いし、 正規化や複数の特徴量を合成してもよい。な お、上記の例ではブロックサイズがm×n画素 場合を示しており、H.264/AVC規格の場合はm=16 n=16となる。

 対象ブロックの予測モードを出力するた の関数gはどのようなものでも構わないが、 例えばニューラルネットワークの機械学習機 能を利用することによって関数gを実現する 効果的である。

 図8を用いて、ニューラルネットワークを 利用して関数gを実現した場合の例について 明する。ニューラルネットワークとは、複 のしきい値論理ユニットを入力層から出力 まで階層的に配置したネットワークのこと ある。フィードフォーワード型のネットワ クでは、ユニット間の結合は隣接する層間 のみ存在し、かつ入力層から出力層へ向か 一方向である。結合されたユニット間には 合の重みが与えられ、上位階層のユニット の入力は下位階層のユニット群が出力する と結合の重みの積和となる。学習を行う際 は、出力層で所望の結果が得られるように れらの重みを調整する。ここでは、隣接ブ ックA~Dのエッジ強度もしくはエッジ角度を 規化したもの、または画素値の分散値を正 化したものを画像特徴量として入力した際 (701)、符号化モード群番号nの尤度がそれぞ 計算されて出力される(703)ように、あらかじ めニューラルネットワーク(702)の学習を行っ おく。本願における尤度とは、入力される 像特徴量を有する対象ブロックに対して、 つの符号化モード群に属する符号化モード より符号化した場合の符号量が、利用可能 他の符号化モード群に属する符号化モード より符号化した場合の符号量に比べて、最 小さくなる可能性の確からしさを示す指標 ある。このとき、最も高い尤度が出力され 符号化モード群の番号を返す関数を上記関 gとして設定すれば(704)、図6にて示した方法 による符号化および復号化が可能になる。

 上記学習方法は特に問わないが、例えば誤 逆伝播法(BP法:Back Propagation method)を利用す ば大きな効果が見られる。BP法については 例えば参考文献1に詳しく解説されている。
  [参考文献1]特開2003-44827号公報

 また、上記以外にも、関数gとしては、例 えばエッジの強度や角度、分散値などを変数 とする単純な多項式から、カーネル法、SVM(Su pport Vector Machine)、k近傍法、線形判別式分析 、ベイズベット、隠れマルコフモデル、決定 木学習などの機械学習手法を利用したものま で、幅広く考えられる。

 さらに、ブースティングを利用するなど 手段により、複数の識別機を組み合わせて 良い。どのモデルを利用して関数gを実現す るかについてあらかじめ定めておいても良い 。また、関数gがどのような入出力を行うの についてはあらかじめ符号化側と復号化側 両者に入出力の対応表のテーブルなどを備 ておいても良い。また、符号化ストリーム 関数gの情報を格納できるようにしても構わ い。

 また、上記の実施例では変数として周辺 ロックにおける画素値の分散値、エッジの 度や角度を利用しているが、周辺ブロック 画素値平均や標準偏差、符号化方法、符号 モードなど、周辺ブロックの情報ならどの うなものを利用しても良いし、QP(Quantization Parameter:量子化パラメータ)や画面解像度など 、符号化条件に関するパラメータを追加して も構わない。また、本実施例では対象画像と 同一の画面における既符号化ブロックの情報 を利用しているが、例えば一つ前のフレーム など、対象画像とは別の画像における画像特 徴量を利用してもよい。

 次に図1を用いて、本発明による動画像符号 化装置の一実施例について説明する。
  動画像符号化装置は、入力された原画像(1 01)を保持する入力画像メモリ(102)と、入力画 を小領域に分割するブロック分割部(103)と ブロック単位で動きを検出する動き探索部(1 04)と、ブロック単位で画面内予測を行う画面 内予測部(105)と、動き探索部(104)にて検出さ た動き量を基にブロック単位で画面間予測 行う画面間予測部(106)と、符号化対象ブロッ クの周辺に位置する既符号化ブロックの復号 画像に所定の画像処理を施して画像特徴量を 算出する画像特徴量算出部(117)と、画像特徴 算出部(117)が算出した画像特徴量を用いて 当該符号化対象ブロックの符号化モード群 選択するモード群選択部(108)と、モード群選 択部(108)が選択した符号化モード群に属する 数の符号化モードのうちから画像の性質に った符号化モード(予測方法およびブロック サイズ)を選択するモード選択部(107)と、予測 差分を生成するための減算部(109)と、予測差 に対して符号化を行う周波数変換部(110)お び量子化部(111)と、記号の発生確率に応じた 符号化を行うための可変長符号化部(112)と、 度符号化した予測差分を復号化するための 量子化処理部(113)および逆周波数変換部(114) と、復号化された予測差分を用いて復号化画 像を生成するための加算部(115)と、復号化画 を保持して後の予測に活用するための参照 像メモリ(116)を有する。以下に各部の動作 詳細を説明する。

 入力画像メモリ(102)は原画像(101)の中から 一枚の画像を符号化対象画像として保持し、 これをブロック分割部(103)にて細かなブロッ に分割し、動き探索部(104)、画面内予測部(1 05)、および画面間予測部(106)に渡す。動き探 部(104)では、参照画像メモリ(116)に格納され ている復号化済み画像を用いて該当ブロック の動き量を計算し、動きベクトルを画面間予 測部(106)に渡す。画面内予測部(105)および画 間予測部(106)では画面内予測処理および画面 間予測処理をいくつかの大きさのブロック単 位で実行する。

 ここで、画像特徴量算出部(117)では、参 画像メモリ(116)から対象ブロックの周辺に位 置する既符号化ブロックの復号画像を受信し 、図6において説明した所定の画像処理を施 て画像特徴量を取得し、(602)に示す関数gに って符号化モード群を選択する。モード選 部(108)では、選択した符号化モード群に含ま れる符号化モードの中から最適なものを選択 する。

 続いて減算部(109)では選択された符号化 ードによって予測差分を生成し、周波数変 部(110)に渡す。周波数変換部(110)および量子 処理部(111)では、送られてきた予測差分に して指定された大きさのブロック単位でそ ぞれDCT(Discrete Cosine Transformation:離散コサイ 変換)などの周波数変換および量子化処理を 行い、可変長符号化処理部(112)および逆量子 処理部(113)に送信する。

 さらに可変長符号化処理部(112)では、周 数変換係数によって表される予測差分情報 、例えば符号化モード群の番号や符号化モ ド番号、画面内予測符号化における予測方 、画面間予測符号化における動きベクトル ど、予測復号化に必要な情報とともに、記 の発生確率に基づいて可変長符号化を行っ 符号化ストリームを生成する。また、逆量 化処理部(113)および逆周波数変換部(114)では 量子化後の周波数変換係数に対して、それ れ逆量子化およびIDCT(Inverse DCT:逆DCT)などの 逆周波数変換を施し、予測差分を復号して加 算部(115)に送る。続いて加算部(115)にて予測 分と予測値を加算し、復号化画像を生成し 参照画像メモリ(116)に格納する。

 次に、図2を用いて、図1に示す動画像符 化装置の実施例における1フレームの動画像 号化方法について説明する。まず、ループ1 (201)に示されるように、符号化対象となるフ ーム内に存在するすべてのブロックに対し 、以下の処理を行う。すなわち、ソーベル ィルタなどを利用して対象ブロックの周辺 位置する符号化済みのブロックの画像特徴 を算出し(202)、図6の式(602)に示す関数gによ て符号化モード群を選択する。続いて、選 した符号化モード群に含まれるすべての符 化モードに対して(204)、予測を実行し(205)、 予測差分の計算を行う(206)。そして、その中 ら予測精度が最も高い符号化モードを選択 る(207)。続いて、選ばれた符号化モードで 成された予測差分に対して周波数変換(208)と 量子化処理(209)を施す。さらに可変長符号化 行い、可変長符号化されたデータを符号化 トリームに含めて出力する(210)。このとき 選択された符号化モードを示す情報も符号 ストリームに含めて出力する。一方、量子 済みの周波数変換係数に対しては、逆量子 処理(211)と逆周波数変換処理(212)を施して予 差分を復号化し、復号化画像を生成して参 画像メモリに格納する(213)。以上の処理を べてのブロックに対して完了すれば、画像1 レーム分の符号化は終了する(214)。

 以上説明した本実施例に係る動画像符号 装置及び動画像符号化方法によれば、選択 た一つの符号化モードを符号化モード群の 報と、符号化モード群に属する符号化モー のうち一つの符号化モードを示す情報とに け、符号化モード群の情報については符号 対象ブロックに隣接するブロックの画像の 徴に基づいて選択し、符号化モード群の情 を符号化ストリームに含めず、符号化モー 群に属する符号化モードのうち一つの符号 モードを示す情報のみを符号化ストリーム 含める。

 これにより、利用可能な複数の符号化モ ドのうち選択した一つの符号化モードを示 情報を、それぞれに互いに重複しない番号 らなるフラグ情報として符号化ストリーム 含める場合に比べて、符号化モードを示す 報の符号量を低減させることが可能となり 圧縮効率を向上することが可能となる。

 次に図4を用いて、本発明による動画像復 号化装置の一実施例を説明する。動画像復号 化装置は、例えば図1に示す動画像符号化装 によって生成された符号化ストリーム(401)に 対して可変長符号化の逆の手順を踏む可変長 復号化部(402)と、予測差分を復号化するため 逆量子化処理部(403)および逆周波数変換部(4 04)と、対象ブロックの周辺に位置する既符号 化ブロックの復号画像に所定の画像処理を施 して画像特徴量算出する画像特徴量算出部(41 0)と、画像特徴量算出部(410)が算出した画像 徴量を用いて、当該符号化対象ブロックの 号化モード群を特定するモード群特定部(411) と、モード群特定部(411)が特定した符号化モ ド群に属する符号化モード群のうちから、 当ブロックに使用されている符号化モード 特定するモード特定部(405)と、画面内予測 行う画面内予測部(406)と、画面間予測を行う 画面間予測部(407)と、復号化画像を取得する 算部(408)と、復号化画像を一時的に記憶し おくための参照画像メモリ(409)を有する。以 下に各部の動作の詳細を説明する。

 可変長復号化部(402)では、符号化ストリ ム(401)を可変長復号化し、予測差分の周波数 変換係数成分と、ブロックサイズや動きベク トルなど予測処理に必要な情報を取得する。 前者の予測差分情報に対しては逆量子化処理 部(403)に、後者の予測処理に必要な情報に対 ては、予測手段に応じて画面内予測部(406) または画面間予測部(407)に送られる。続いて 、逆量子化処理部(403)および逆周波数変換部( 404)では、予測差分情報に対してそれぞれ逆 子化と逆周波数変換を施して復号化を行う

 ここで、画像特徴量算出部(410)では、参 画像メモリ(409)から対象ブロックの周辺に位 置する既符号化ブロックの復号画像を受信す る。受信した既符号化ブロックの復号画像に 図6において説明した所定の画像処理を施し 画像特徴量を算出する。モード群特定部(411) は画像特徴量算出部(410)が算出した画像特徴 と図6の式(602)に示す関数gなどにより、当該 符号化対象ブロックの符号化モード群を特定 する。モード特定部(405)では、モード群特定 (411)が特定した符号化モード群の情報と符 化ストリームに含まれている符号化モード 号とから該当ブロックに使用されている符 化モードを特定する。さらに、特定した符 化モードについての情報を画面内予測部(406) または画面間予測部(407)に送信する。

 続いて画面内予測部(406)または画面間予 部(407)では、可変長復号化部(402)から送られ きた情報と参照画像メモリ(409)に格納され 復号化画像を参照し、前記モード特定部(405) で特定された符号化モードに対応する予測処 理を行う。加算部(408)にて、当該予測処理に り取得した参照画像を、逆量子化処理部(403 )および逆周波数変換部(404)により復号化され た予測差分とを加算して復号化画像を生成し 、復号化画像を参照画像メモリ(409)に格納す 。

 図5は、図4に示す動画像復号化装置の実 例における1フレームの動画像復号化方法に いて示している。まず、ループ1(501)に示さ るように、1フレーム内のすべてのブロック に対して、以下の処理を行う。すなわち、入 力ストリームに対して可変長復号化処理を施 し(502)、逆量子化処理(503)および逆周波数変 処理(504)を施して復号化対象領域の予測差分 を復号化する。続いて、ソーベルフィルタな どを利用して対象ブロックの周辺に位置する 符号化済みのブロックの画像特徴量を算出し (505)、図6の式(602)に示す関数gによって符号化 モード群を特定する(506)。続いて、特定した 符号化モード群の情報と、符号化ストリー に含まれている符号化モード番号とから符 化モードを特定する(507)。さらに、復号し 予測差分に対して特定した符号化モードに 応する予測処理を行い、当該予測処理によ 取得した参照画像と復号化した予測差分と 合成することにより、復号化画像を生成す 。生成した復号化画像を参照画像メモリに 納する(508)。以上の処理をフレーム中のすべ てのブロックに対して完了すれば、画像1フ ーム分の復号化が終了する(509)。

 以上説明した本実施例に係る画像復号化 置及び画像復号化方法によれば、選択した つの符号化モードを符号化モード群の情報 、符号化モード群に属する符号化モードの ち一つの符号化モードを示す情報とに分け 符号化モードを符号化モード群の情報を含 ずに生成された符号化ストリームが入力さ た場合も、復号化対象ブロックに隣接する ロックの画像の特徴に基づいて符号化モー 群の情報を特定することが可能となり、符 化モードを示す情報の符号量を低減したよ 圧縮効率の高い符号化ストリームに対する 号処理が可能となる。

 以上説明した実施例では周波数変換の一 としてDCTを挙げているが、DST(Discrete Sine Tr ansformation:離散サイン変換)、WT(Wavelet Transforma tion:ウェーブレット変換)、DFT(Discrete Fourier T ransformation:離散フーリエ変換)、KLT(Karhunen-Loeve  Transformation:カルーネン-レーブ変換)など、 素間相関除去に利用する直交変換ならどん ものでも構わない。特に周波数変換を施さ に予測差分そのものに対して符号化を行っ も構わない。さらに、可変長符号化も特に わなくて良い。

 また、実施例では、符号化モード番号を 変長符号化しているが、符号化モード番号 符号化モード群の番号と同様に、図6のよう に周辺ブロックの画像特徴量を用いて選択し ても良い。この場合、符号化モード群の番号 と符号化モード番号を符号化する必要がなく なり、さらなる圧縮率の向上が期待できる。

 実施例は動画像を符号化する場合につい 述べているが、本発明は静止画像の符号化 も有効である。例えば、図1のブロック図か ら動き探索部(104)と画面間予測部(106)を排除 れば、静止画像に特化した符号化装置のブ ック図に相当する。

 また、実施例ではブロック単位で符号化 る場合について述べているが、それ以外に 例えば画像の背景から分離したオブジェク 単位で符号化する場合に本発明を利用して 良い。

 101…原画像、102…原画像メモリ、103…ブ ック分割部、104…動き探索部、105…画面内 測部、106…画面間予測部、107…モード選択 、108…モード群選択部、109…減算部、110… 波数変換部、111…量子化処理部、112…可変 符号化部、113…逆量子化処理部、114…逆周 数変換部、115…加算部、116…参照画像メモ 、117…画像特徴量算出部、401…符号化スト ーム、402…可変長復号化部、403…逆量子化 理部、404…逆周波数変換部、405…モード特 部、406…画面内予測部、407…画面間予測部 408…加算部、409…参照画像メモリ、410…画 特徴量算出部、411…符号化モード群特定部