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Title:
IMAGE-FORMING DEVICE AND HEATING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108010
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide an image-forming device and a heating device in which the thermal shrinkage of a cloth article is suppressed with controlling the energy required for heating and the thermal shrinkage can be restored even if it occurs. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] In this image-forming device, ink is adhered onto a sheet-like cloth article (50) by an inkjet head (37) and heated for developing color on the cloth article. Heating members (heat rollers (23a, 23b, 23c, 43a, 43b, 43c) in a first roller group (23) and a second roller group (43)) disposed on both surfaces of the cloth article (50) contact with the respective corresponding surfaces (both surfaces) of the cloth article (50), whereby the ink is heated.

Inventors:
SATO RYOHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061056
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
May 31, 2007
Export Citation:
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Assignee:
JAPAN NETWORK SERVICE CO LTD (JP)
SATO RYOHEI (JP)
International Classes:
D06P5/20; B41J2/01; D06B11/00; D06B23/02; D06P7/00
Foreign References:
JP2006265813A2006-10-05
JPS3723092Y1
JPS5095580A1975-07-30
JPS4926109B11974-07-05
JPS50107269A1975-08-23
JPH09268483A1997-10-14
Attorney, Agent or Firm:
YAMADA, Katsushige et al. (Yushima Bunkyo-ku Tokyo, 34, JP)
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Claims:
シート状の布体上にインクを付着させ、このインクを加熱して前記布体上において発色させる画像形成装置であって、前記布体の両面側にそれぞれ配置した加熱部材を、前記布体の両面にそれぞれ接触させることにより、前記インクを加熱することを特徴とする画像形成装置。
前記加熱部材は、前記布体を搬送しつつ加熱するヒートローラを含む請求項1に記載の画像形成装置。
前記ヒートローラは、前記布体の一方の面に接する第1ヒートローラと、前記布体の他方の面に接する第2ヒートローラと、を含む請求項2に記載の画像形成装置。
前記加熱部材は、複数の前記第1ヒートローラからなる第1ローラ群と、複数の前記第2ヒートローラからなる第2ローラ群と、を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記第1ローラ群を構成する複数の第1ヒートローラの回転軸は、第1鉛直線上に配置されており、かつ、前記第2ローラ群を構成する複数の第2ヒートローラの回転軸は、第2鉛直線上に配置されている請求項4に記載の画像形成装置。
前記第1ローラ群を構成する複数の第1ヒートローラ、並びに前記第2ヒートローラ群を構成する複数の第2ヒートローラは、それぞれ同期する状態で回転可能としてなる請求項4に記載の画像形成装置。
前記第1ローラ群を構成する複数の第1ヒートローラ、並びに前記第2ヒートローラ群を構成する複数の第2ヒートローラは、それぞれ同期する状態で回転可能とされ、かつ相互に同径のものとされ、それぞれ同一の駆動源にて駆動可能とされる請求項4に記載の画像形成装置。
前記第1ヒートローラと、前記第2ヒートローラは、前記布体の両面に交互に接触する請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記第1ローラ群及び前記第2ローラ群は、互いに相対移動可能であり、この相対移動によって、前記第2ヒートローラを、前記鉛直線上に並置される複数の前記第1ヒートローラの間に配置した状態で、前記布体を搬送する請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記第1ローラ群と前記第2ローラ群を互いに相対移動することによって、前記第2ローラ群のすべての第2ヒートローラの回転軸を、前記第1鉛直線上に配置した状態で、前記布体を搬送する請求項4から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記第2ローラ群の第2ヒートローラと、前記第1ローラ群の第1ヒートローラと、は、交互に配置されている請求項4から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記加熱部材は、前記布体のうち前記インクが付着していない面に、最初に接触する請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記ヒートローラの内部には、その回転軸の周りに巻回されて、通電により発熱する金属の線状部材が配され、前記線状部材の巻回密度は、前記回転軸方向中央よりも外側の方が密である請求項2から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
シート状の布体上に付着したインクを加熱して前記布体上に画像を形成する加熱装置であって、
前記布体の両面側にそれぞれ配置した加熱部材を、前記布体に接触させることにより、前記インクを加熱することを特徴とする加熱装置。
Description:
画像形成装置及び加熱装置

本発明は、布体上に付着したインクを加熱 して布体上に画像形成させる画像形成装置及 び加熱装置に関し、例えば昇華性インク、熱 定着性インク等を用いて布体上に画像を形成 する画像形成装置、及び、布体を加熱してイ ンクを昇華させたり、熱定着させる加熱装置 に関する。

布体上でのカラー画像形成には、高品質の画 像形成が可能であり、布体の種類の制限が少 なく、かつ、耐久性の高い昇華性インク、熱 定着性インクなどが用いられることが少なく ない。例えば昇華性インクを用いた画像形成 装置では、インクジェットヘッドその他の機 器により昇華性インクが布体上に付着される 。インクが付着した布体は、加熱ドラムなど の加熱手段によって加熱され、これによりイ ンクが昇華して布体上で発色する(例えば特 文献1)。

特開2006-265813号公報

しかしながら、一般に、インクを昇華させ るには布体を高温にさらさなければならず、 加熱のために布体の一面を加熱部材(例えば ートローラやヒートドラム)に接触させる場 は、昇華とともに布体が熱収縮を起こして まって、プリント布の品質を低下させてし うおそれがあった。

これに対して、熱収縮の発生を緩和するた めに、布体を加熱部材から離間する構成とし て、布体周囲の環境を高温として加熱するこ とが検討されている。これによれば、布体を 高温雰囲気で加熱するため、加熱部材に接触 させる従来の加熱方法に比して、熱収縮の発 生を抑えることができる。しかし、布体周囲 の温度を昇華可能な温度とするためには、加 熱部材の温度を昇華温度よりもさらに高い温 度にする必要があることから、加熱に要する エネルギーが大きくなり、かつ、加熱部材と 布体との距離に応じたエネルギーロスが発生 してしまう。さらに、布体と加熱部材との間 には、距離に応じた熱分布が生じており、加 熱部材近傍では、昇華温度よりも高い温度と なっているため、布体が加熱部材付近を通過 すると熱収縮を起こす可能性が高くなる。ま た、布体の、加熱部材のない面を装置外方に 露出させている場合には、加熱部材からの熱 が装置外に逃げてしまいやすいため、加熱部 材をより高温にしなければならないため、よ り多くのエネルギーが必要であって、エネル ギーロスも大きくなる。

また、加熱部材としてヒートローラを用い る場合は、単一のヒートローラの曲面に沿う ように、布体に張力がかけられるため、特定 方向において熱収縮が発生しやすく、また、 熱収縮により発生したしわを矯正することは 困難であった。

さらにまた、ヒートローラやヒートドラム 内に、通電発熱する金属の線状部材を設けた 場合は、発熱を続けることによってヒートロ ーラやヒートドラムが形状変化し、例えば図 4に示すヒートドラム100のように、ドラム100 表面のうちの中央部分102が外側部分103、104 りも太くなる、いわゆる太鼓形に湾曲変形 てしまい、湾曲状態にあるヒートドラムの 線と平行とされる基準の直線101よりも表面 央が盛り上がる現象が発生する。このよう 変形したヒートローラを用いて布体を加熱 ると、布体の幅方向(布体の面内において、 り方向に直交する方向)における温度分布が 不均一となるため、布体にしわが生じてプリ ント布が弓状に変形し、品質が低下してしま う現象が発生していた。

そこで本発明は、加熱に要するエネルギー を抑えつつ、布体の熱収縮を抑えるとともに 、熱収縮が発生したとしても矯正可能な画像 形成装置及び加熱装置を提供することを目的 とする。また、別の目的は、加熱部材の温度 をインクが昇華し、あるいは定着する適正な 温度とすることができ、これにより加熱部材 に与えるエネルギーを小さくし、かつ、エネ ルギーロスを減少することにある。さらには 、経時変化の少ない加熱部材を実現すること によって、布体にしわが発生することを抑止 することを目的とする。

上記課題を解決するために、本発明の画像 形成装置においては、シート状の布体上にイ ンクを付着させ、このインクを加熱して布体 上において発色させる画像形成装置であって 、布体の両面側にそれぞれ配置した加熱部材 を、媒体の両面にそれぞれ接触させることに より、インクを加熱することを特徴としてい る。

本発明の画像形成装置において、加熱部材 は、布体を搬送しつつ加熱するヒートローラ を含むことが好ましい。

本発明の画像形成装置において、ヒートロ ーラは、布体の一方の面に接する第1ヒート ーラと、布体の他方の面に接する第2ヒート ーラと、を含むとよい。

本発明の画像形成装置において、加熱部材 は、複数の第1ヒートローラからなる第1ロー 群と、複数の第2ヒートローラからなる第2 ーラ群と、を備えることが好ましい。

本発明の画像形成装置において、第1ロー 群を構成する複数の第1ヒートローラの回転 は、第1鉛直線上に配置されており、かつ、 第2ローラ群を構成する複数の第2ヒートロー の回転軸は、第2鉛直線上に配置されている とよい。

本発明の画像形成装置において、第1ロー 群を構成する複数の第1ヒートローラと、第2 ローラ群を構成する複数の第2ヒートローラ 、それぞれ同期する状態で回転可能とする とができる。

本発明の画像形成装置において、第1ロー 群を構成する複数の第1ヒートローラと、第2 ローラ群を構成する複数の第2ヒートローラ 、それぞれ同期する状態で回転可能とする ともに、これら第1ヒートローラと第2ヒート ローラを相互に同径のもとし、それぞれ同一 の駆動源にて駆動させるとよい。

本発明の画像形成装置において、第1ヒー ローラと、第2ヒートローラは、布体の両面 交互に接触することができる。

本発明の画像形成装置において、第1ロー 群及び第2ローラ群は、互いに相対移動可能 あり、この相対移動によって、第2ヒートロ ーラを、鉛直線上に並置される複数の第1ヒ トローラの間に配置した状態で、布体を搬 することができる。

本発明の画像形成装置において、第1ロー 群と第2ローラ群を互いに相対移動すること よって、第2ローラ群のすべての第2ヒート ーラの回転軸を、第1鉛直線上に配置した状 で、布体を搬送することができる。

本発明の画像形成装置において、第2ロー 群の第2ヒートローラと、第1ローラ群の第1 ートローラと、は、交互に配置されている とが好ましい。

本発明の画像形成装置において、加熱部材 は、布体のうちインクが付着していない面に 、最初に接触するとよい。

本発明の画像形成装置において、ヒートロ ーラの内部には、その回転軸の周りに巻回さ れて、通電により発熱する金属の線状部材が 配され、線状部材の巻回密度は、回転軸方向 中央よりも外側の方が密であることが好まし い。

本発明の加熱装置は、シート状の布体上に 付着したインクを加熱して布体上に画像を形 成する加熱装置であって、布体の両面側にそ れぞれ配置した加熱部材を、布体に接触させ ることにより、インクを加熱することを特徴 としている。

本発明によると、布体の両面側にそれぞれ 配置した加熱部材を、布体の両面にそれぞれ 接触させることにより、インクを加熱してい るため、加熱部材は昇華あるいは定着温度で 足りることから、布体の加熱に要するエネル ギーを小さくすることができ、エネルギーの ロスも低減することができる。

以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置 10について図1~図3を参照しつつ詳しく説明す 。
本実施形態に係る画像形成装置は、第1本体20 及び第2本体30を備える。第1本体20及び第2本 30は基台(不図示)上に配置され、第1本体20は 2本体30に対して脱着可能に相対移動可能で る。第1本体20は、加熱部材として3本の第1 ートローラ23a、23b、23cからなる第1ローラ群2 3を備える。第2本体30は、加熱部材として3本 第2ヒートローラ43a、43b、43cからなる第2ロ ラ群43と、インクジェットヘッド37と、を備 る。インクジェットヘッド37により昇華性 ンクが付着したシート状の布体50は、第1ヒ トローラ23a、23b、23c及び第2ヒートローラ43a 43b、43cが、両面に接触することにより加熱 れ、これによってインクが昇華して布体50 へ画像が形成される。

ここで、本発明に係る加熱装置は、画像形成 装置10のうち、第1ローラ群23及び43による布 50の加熱に関わる部材から構成される。この 加熱装置は、昇華性インクを用いた画像形成 装置に限らず、加熱することにより布体上に 画像を形成、又は、画像を定着することので きる装置、例えば、電子写真装置において加 熱によってトナーを定着する定着器や、熱可 塑性又は熱硬化性インクを用いた印刷装置、 に適用することができる。
以下に、画像形成装置10の各部材の詳細な構 について説明する。

第1本体20は、加熱部材としての第1ローラ群23 、第1ローラ群23を回転駆動するための駆動機 構、及び、プリントした布体50を所定長さで るカット機構27を備える。
第1ローラ群23は、鉛直線23Y(第1鉛直線)上に回 転軸がそれぞれ配置された第1ヒートローラ23 a、23b、23cを備える。第1ヒートローラ23a、23b 23cは、この順序で、布体50の搬送方向上流 から配置される。これら第1ヒートローラ23a 23b、23cは同一形状で同径のローラであって 鉛直方向において、第1本体20と第2本体30を 体したときに第2ヒートローラ43a、43b、43cと 交互に配置できるような間隔をあけて配置さ れている。第1ヒートローラ23a、23b、23cの内 には、その回転軸の周りに巻回されて、電 部(不図示)からの通電により発熱する金属の 線状部材(不図示)が配されている。この線状 材の巻回密度は、第1ヒートローラ23a、23b、 23cそれぞれの回転軸方向中央よりも外側の方 が密である。巻回密度をこのようにすると、 使用を繰り返しても、第1ヒートローラ23a、23 b、23cが熱収縮して、第1ヒートローラ23a、23b 23cの回転軸方向の中央部分が外側部分より 太くなるように湾曲変形してしまうことを 止することができ、これにより高品質の印 リント物を安定して提供することができる

第1ヒートローラ23a、23b、23cは、その表面 の昇華性インクの付着を防止する観点から 、摩擦を軽減するような処理を施すことが ましい。このような処理としては、例えば SUS(ステンレス鋼)への電解メッキ、テフロン (登録商標)コーティング、シリコーンコーテ ング、硬質クロムメッキがある。

第1ローラ群23を回転駆動するための駆動機 構は、スプロケット25a、25b、25c、第1駆動ベ ト26a、駆動ローラ29(巻き取りローラ)、第2駆 動ベルト26bを備える。

第1駆動ベルト26aは、第1ヒートローラ23a、2 3b、23cそれぞれの両端部に設けたスプロケッ 23a1、23b1、23c1、及びスプロケット25a、25b、2 5cに掛け回されている(図3)。スプロケット25a 25b、25cのうちのスプロケット25cと、駆動ロ ラ29には、第2駆動ベルト26bが掛け回されて る。駆動ローラ29は、駆動部(不図示)(例え ステッピングモータ、サーボ機構)の動作に り、その回転軸を中心に回転可能であり、 の回転は第2駆動ベルト26bを介してスプロケ ット25cに伝達される。これによりスプロケッ ト25cが回転すると、第1駆動ベルト26aを介し 第1ヒートローラ23a、23b、23cがそれぞれの回 軸の周りを回転する。ここで、各第1ヒート ローラ23a,23b,23cのそれぞれは、同一形状で同 からなり、さらに同一の駆動源からなる駆 ベルト26aの駆動により、同期する状態で、 れぞれ回転することが可能となる。第1ヒー トローラ23a、23b、23cがこのように回転するこ とにより、プリントする布体50を一定の送り で各ローラ23a,23b,23cに接触加熱しつつ駆動 ーラ29側へ搬送することができる。なお、図 3においては、第1ローラ群23、43以外の要素を 一部省略している。

駆動ローラ29は、インクジェットヘッド37 よりプリントされ、第1ローラ群23及び43によ り加熱された布体50を巻き取る。駆動ローラ2 9によって巻き取られる布体50は、駆動ローラ 29の手前に配置されたカット機構27により所 の長さにカットされる。カット機構27は、ば ね27bの弾性により布体50の張力を調整するテ ションローラ27aと、テンションローラ27aに 持された布体50をカットするブレード27cと を備える。

第1本体20には、エアシリンダ60の一端が固 されている。このエアシリンダ60の他端は 2本体30に固定されており、エアシリンダ60を 動作させることにより、第1本体20は第2本体30 に対して脱着可能に相対移動する。すなわち 、第1ローラ群23と43とが1本の鉛直線上に交互 に配置されるように、第1本体20と第2本体30を 合体することができ、また、第1ローラ群23と 43を離間するように合体を解除することがで る。なお、本実施形態では、第2本体30が基 に固定され、第1本体20が第2本体30側へ移動 るが、これに代えて、第2本体30が第1本体20 に移動することとしてもよい。

第2本体30は、加熱部材としての43、及び、 体50にプリントするためのインクジェット ッド37のほか、布体供給ローラ31、塗布装置3 5、テンションローラ45a、及び、噴霧器70を備 える。43は、鉛直線43Y(第2鉛直線)上に回転軸 それぞれ配置された第2ヒートローラ43a、43b 、43cを備える。これら第2ヒートローラ43a、43 b、43cは同一形状で同径のローラであって、 直方向において、第1本体20と第2本体30を合 したときに第1ヒートローラ23a、23b、23cと交 に配置できるような間隔をあけて配置され いる。布体供給ローラ31から供給された布 50は、テンションローラ45aを経て、第1ロー 群23、43、及びテンションローラ45aが収容さ る加熱空間(加熱室)65内で加熱された後に、 駆動ローラ29まで搬送される。

第2ヒートローラ43a、43b、43cの内部には、 1ヒートローラ23a、23b、23cと同様に、回転軸 周りに巻回されて、電源部(不図示)からの 電により発熱する金属の線状部材(不図示)が 配されており、その巻回密度は、第2ヒート ーラ43a、43b、43cそれぞれの回転軸方向中央 りも外側の方が密である。

第2ヒートローラ43a、43b、43cは、この順序 、布体50の搬送方向上流側から配置される。 さらに、第2ヒートローラ43aは、第1ヒートロ ラ23aよりも搬送方向上流側に配置されると もに、第2ヒートローラ43aは、布体50の非プ ント面に接触する。したがって、布体50は 昇華性インクが付着していない面が、最初 ヒートローラ43aに接触する。このため、最 にプリント面が接触加熱される場合と比べ 、ヒートローラに昇華性インクが転写され しまう可能性を低減することができ、これ より、付着した昇華性インクが減ずること く布体50への発色に用いられることとなるか ら、高画質の画像を形成することができる。

第2ヒートローラ43a、43b、43cそれぞれの両 部に設けられたスプロケット43a1、43b1、43c1( 3)には、従動ベルト46bが巻き回されており 第2ヒートローラ43a、43b、43cのいずれかが回 軸を中心に回転すると、他の2つのローラも 連動してこれに同期して回転する。すなわち 、第2ヒートローラ43a,43b,43c,のそれぞれも、 互に同一形状で同径からなり、かつ第1ヒー ローラ23a,23b,23cとも同一形状で同径からな ため、プリントする布体50は、第1,第2の両ヒ ートローラ間において一定の送り量で接触加 熱され、駆動ローラ29側へ搬送可能となる。 た本実施形態では、第2ヒートローラ43側に いて、能動的に回転する駆動機構を設けて らず、第2本体30に対する第1本体20の合体(図 2に示す状態)により、不図示の歯車伝達機構 よって第1駆動ベルト26aから従動ベルト46bに 伝達される。これにより、第1ヒートローラ 23と第2ヒートローラ群43のそれぞれを、同一 の駆動源(駆動ローラ29)で同速、同送り量に 同期回転させるようにしているが、第1ロー 群23と第2ヒートローラ群43のそれぞれが能 的に同期回転する機構を採用することもで る。

塗布装置35は、布体50に対して例えば滲み 止材を塗布するものであって、43よりも布体 供給ローラ31側に配置される。塗布装置35と43 との間にはインクジェットヘッド37が配置さ る。このインクジェットヘッド37は、圧電 子の駆動によって昇華性インクを布体50に吐 出するインクジェットヘッドである。圧電素 子は駆動部(不図示)からの信号によって変形 る。この駆動信号は、布体50上に形成しよ とする画像に対応するものであって、これ より、布体50の搬送タイミングに合わせて、 所望の画像の各画素に対応した位置に昇華性 インクが付着する。なお、昇華性インクの布 体50への付着には、圧電素子以外の方式のイ クジェットヘッドを用いることもでき、さ に、インクジェット以外の手法(例えば印刷 )によって行うこともできる。

さらに、第2上段ローラ43bと第2下段ローラ4 3cとの間を搬送される布体50に対する位置に 噴霧器70が配置されている。この噴霧器70は 噴霧部71、連結チューブ72、及び、タンク部 73を備える。タンク部73には、例えば、撥水 、防炎剤、表面コート剤、ラミネート剤、 臭剤、芳香剤、光触媒コート剤の液剤が収 されており、この液剤は、噴霧器70を介して 噴霧部71に供給され、第1ローラ群23及び第2ロ ーラ群43上を搬送される布体50上に噴霧され 。噴霧器70は、布体50上の昇華性インクの発 を阻害しないという観点からは、布体50の 送方向下流側に配置することが好ましい。 た、噴霧器70と同様の噴霧器を第1本体20内に も設けると、複数の液剤を噴霧することがで きる。

布体供給ローラ31から供給される布体50は ローラ33を経て、テンションローラ45aに巻き 回される。布体50は、テンションローラ45aに 結したばね45bの弾性により、張力が調整さ る。テンションローラ45aと第2ヒートローラ 43aには、ベルト46aが巻き回されており、いず れかが回転軸の周りを回転すると、他方も連 動して回転する。

第1ローラ群23及び第2ローラ群43のいずれか のローラには、該ローラに接触する状態で温 度センサ(不図示)が設けられている。該温度 ンサは、第1ローラ群23及び第2ローラ群43に 電する電源部の動作を制御する制御部に接 されている。この制御部は、加熱空間65の 度が昇華温度よりも高くなりすぎないよう (例えば昇華温度よりも5°C以上高くならない ように)、第1ローラ群23及び第2ローラ群43へ 通電量を制御する。また、第1ローラ群23及 第2ローラ群43から放たれる熱により加熱空 65が暖められていることから、布体50は、加 空間に入ってから、第1ローラ群23、第2ロー ラ群43によって接触加熱される前に、加熱さ て乾燥するため、従来のようにプリヒータ 設ける必要がない。さらに、加熱空間65は 例えばグラスウールのような保温材で囲む とが好ましい。これにより、第1ローラ群23 び第2ローラ群43から放たれる熱が加熱空間65 から外部へ逃げにくくなるため、第1ローラ 23及び第2ローラ群43へ供給する通電量を抑え ることができる。

続いて、画像形成装置10の動作について説明 る。
まず、画像形成装置10への布体50のセットの には、第1本体20と第2本体30は互いに離間し いる(図1)。したがって、第1ローラ群23と第2 ーラ群43とは離間しており、布体供給ロー 31から供給された布体50は、ローラ33、テン ョンローラ45aに巻き回された後に、第1ロー 群23と第2ローラ群43との間の空間を通って 第1下段ローラ23cに巻き回される。さらに、 体50は、テンションローラ27aを経て、先端 駆動ローラ29に固定される。

この状態から、エアシリンダ60を動作させ 、第1本体20を第2本体30側へ移動させて、第1 本体20と第2本体30とを合体する。これにより 鉛直線23Yと鉛直線43Yとが一致し、この鉛直 上において、第2ヒートローラ43aと第2上段 ーラ43bの間に第1上段ローラ23aが、第2上段ロ ーラ43bと第2下段ローラ43cの間に第1中段ロー 23bが、第2下段ローラ43cの下方に第1下段ロ ラ23cが、それぞれ配置される(図2、図3)。こ 配置の後に、テンションローラ45a及びテン ョンローラ27aで張力を調整しつつ、第1ヒー トローラ23a、23b、23cを駆動し、駆動ローラ29 布体50の先端を巻き取ることにより、布体50 に対して張力を与える。このとき、布体50は 搬送方向上流から順に、第2ヒートローラ43a 、第1上段ローラ23a、第2上段ローラ43b、第1中 段ローラ23b、第2下段ローラ43c、第1下段ロー 23cに接触している。布体50は、第2ヒートロ ラ43a、第2上段ローラ43b、第2下段ローラ43c 対しては非プリント面が接触し、第1ヒート ーラ23a、23b、23cに対してはプリント面が接 している。すなわち、第1ローラ群23と第2ロ ーラ群43は、布体50の両面に交互に接触して る。なお、第1ヒートローラ23a、23b、23c、及 、第2ヒートローラ43a、第2上段ローラ43b、 2下段ローラ43cへの通電は、第1本体20と第2本 体30との合体前に開始してもよいし、その後 あってもよい。

温度センサによりローラの加熱温度が所定 温度以上に達したことを検出したところで、 布体50の搬送を開始する。布体50は、塗布装 35においてバインダを塗布された後に、イン クジェットヘッド37において一方の面に昇華 インクが付着される。プリントされた布体5 0は、加熱空間65に入ったところで雰囲気加熱 (環境加熱)を受けて乾燥する。

その後、布体50は、第2ヒートローラ43a、第 1上段ローラ23a、第2上段ローラ43b、第1中段ロ ーラ23b、第2下段ローラ43c、第1下段ローラ23c 順に接触して昇華温度に加熱される。布体5 0は、第1ローラ群23の回転駆動、及び、これ ともなう第2ローラ群43の従動回転に追随し 、第1ヒートローラ23a、23b、23c、第2ヒートロ ーラ43a、第2上段ローラ43b、第2下段ローラ43c 密着しつつ搬送される。これにより、布体5 0は適度な接触圧で、第1ヒートローラ23a、23b 23c、第2ヒートローラ43a、第2上段ローラ43b 第2下段ローラ43cに接触することができるこ から、インクジェットヘッド37により付着 たインクは、第1ローラ群23及び第2ローラ群4 3の各ヒートローラへの転写を抑えられつつ 昇華して布体50上に発色画像を形成する。し たがって、布体50上に汚れやにじみが発生す ことが少なくなり、高い画像品質を実現で る。また、接触加熱によってインクを昇華 せているため、温度は昇華温度であれば足 ることから、加熱に要するエネルギーを小 くすることができ、エネルギーロスも少な 。さらに、布体50を昇華温度以上の高温に らさないため、熱収縮が生じにくく、しわ ない完成品を得ることができる。各ヒート ーラを高温としないですむため、ヒートロ ラの形状を膨張により変化させることを少 くすることができる。

さらにまた、第1ローラ群23及び第2ローラ 43により、布体50を順次逆方向に湾曲させつ 接触乾燥させ、かつ、両面を加熱するため しわが発生したとしても容易に矯正するこ ができる。

発色した布体50には、噴霧器70により液剤 噴霧される。噴霧された液剤は、加熱空間65 の温度によって、媒体50上で硬化、又は、主 が定着する。画像が形成され、液剤が塗布 れた媒体50は、駆動ローラ29によって巻き取 られるとともに、カット機構27において所定 さにカットされる。

以上のように構成されたことから、上記実施 形態によれば、次の効果(1)~(5)を奏する。
(1)布体50を各ヒートローラに接触させて加熱 るため、ヒートローラの温度は昇華性イン が昇華する温度(昇華温度)であればよい。 のため、布体50を加熱するのに要するエネル ギーを小さくすることができ、エネルギーの ロスも少なくてすむ。さらに、布体50を昇華 度を超える高温にさらさなくてすむため、 収縮が生じにくく、画質向上、しわのない 成品を提供することができる。

(2)布体50が、各ヒートローラの同期回転に 随するように搬送されるため、布体50上の ンクがヒートローラに転写されて媒体50の別 の箇所を汚したりするなど、布体50とヒート ーラ間で汚れが転写されることが少なくな 、高い画像品質を実現することができる。

(3)第1ローラ群23、第2ローラ群43を構成する 複数のヒートローラの間を布体50が順次通過 ることにより、布体50が両面から加熱され ため、しわができにくく、さらに、しわが っても容易に矯正しやすい。しかもこれら ーラ群を構成する各ローラがそれぞれ同一 駆動源にて同期回転するため、布体50の送り 量が一定となり高品質のプリントが可能とな る。

(4)布体50の周囲に第1ローラ群23、第2ローラ 群43の各ヒートローラが配置され、かつ、こ らが閉じた加熱空間65内に収容されるため 布体50の一方の面側が装置外部に露出する従 来のものよりも、ヒートローラの加熱温度を 低くすることができ、エネルギー消費が少な くてすむ。

(5)ヒートローラの温度を従来よりも低くす ることができるため、太鼓上に湾曲化する膨 張変化を少なくすることができ、これにより 、布体50の幅方向の品質を均一にすることが きる

 以下に変形例について説明する。
第1ローラ群23、第2ローラ群43を構成するヒー トローラは、布体50の両面を接触加熱するこ ができれば、上述の実施形態のような数、 状でなくてもよい。例えば、第1ヒートロー ラ及び第2ヒートローラは一つずつでもよい 、同数でなくてもよい。また、ローラ以外 形状(例えば平板状)のものを含んでもよい。 さらに、鉛直線23Y、鉛直線43Yから外れた位置 にあってもよい。

なお、上記実施形態において、第1ローラ 23、第2ローラ群43を構成する各ヒートローラ において、その加熱装置としてローラ内部の 回転軸の周り巻回去れ、通電により発熱する 金属の線状部材を採用するようにしている。 しかし本発明はこうした加熱機構に限定され るものではなく、例えばローラ内部に加熱し 、温度制御されたオイルを循環させる方式や 、輻射熱方式によりローラ全体を内部から加 熱するセラミックヒータなど、様々な加熱機 構を採用することも可能である。また第1ロ ラ群23、第2ローラ群43を構成するヒートロー ラの配置についても、布体50の両面を接触加 することができれば、上述の実施形態とは なるものとすることができる。例えば、被 熱面は、プリント面と非プリント面の両面 加熱されれば、これらを交互に加熱しなく もよい。また、第1本体20と第2本体30とを合 したときに、鉛直線23Yと鉛直線43Yは一致し くてもよい。

本発明について上記実施形態を参照しつつ 説明したが、本発明は上記実施形態に限定さ れるものではなく、改良の目的または本発明 の思想の範囲内において改良または変更が可 能である。

本発明の実施形態に係る画像形成装置 合体前の内部の状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置 合体後の内部の状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置 合体後の内部の状態を示す正面図である。 従来の画像形成装置のヒートローラの 状を示す斜視図である。

符号の説明

10  画像形成装置
23  第1ローラ群
23a 第1ヒートローラ
23b 第1ヒートローラ
23c 第1ヒートローラ
23Y 鉛直線(第1鉛直線)
37  インクジェットヘッド
43  第2ローラ群
43a 第2ヒートローラ
43b 第2ヒートローラ
43c 第2ヒートローラ
43Y 鉛直線(第2鉛直線)
50  布体