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Patent Searching and Data


Title:
IMAGE-FORMING OPTICAL SYSTEM AND DISTANCE MEASURING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060962
Kind Code:
A1
Abstract:
A compact, adequately bright image-forming optical system is provided. The image-forming optical system has three reflecting mirrors. When the optical system is placed in an XYZ Cartesian coordinate system where the Z-axis coincides with the optical axis through the center of the visual field, the direction of the optical axis is varied in the YZ cross section while maintaining the direction of the optical axis in the XZ cross section so that the optical path incident on a second reflecting surface crosses the optical path exiting from a third reflecting surface, and the optical axis of the center of the visual field is parallel to the optical axis of the image plane. At least one of the three reflecting surfaces is an asymmetrical surface of revolution. The equivalent F number of the image-forming optical system Fno satisfies the relations 0.5

Inventors:
SAKAGAMI NORIHISA (JP)
FUJIOKA TAKAHIRO (JP)
HATADE KOUEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070355
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NALUX CO LTD (JP)
SAKAGAMI NORIHISA (JP)
FUJIOKA TAKAHIRO (JP)
HATADE KOUEI (JP)
International Classes:
G02B17/00; G02B17/08
Foreign References:
JP2007017698A2007-01-25
JP2005055755A2005-03-03
JP2005326496A2005-11-24
Attorney, Agent or Firm:
FUSHIMI, Naoya (Fushimi and Hirano PC,NE Kudan Bldg.,2-7, Kudan-minami 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 74, JP)
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Claims:
 3枚の反射鏡を備えた結像光学系であって、視野中心の光軸をZ軸とする、XYZ直交座標系において、XZ断面において光軸の向きを維持しながら、YZ断面において光軸の向きを変化させ、第2反射面に入射する光路と第3反射面から射出される光路とが交差し、視野中心の光軸と像面の光軸とが平行となるように構成され、3枚の反射面の少なくとも一つが回転非対称面であり、
 視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第2反射面および第3反射面間の距離をL2、第3反射面および像面間の距離をL3、該結像光学系の等価エフナンバーをFnoとして、
 0.5< Fno (L2/L3) <1.3
を満たす結像光学系。
 第1反射面が凸面であり、第1反射面のXZ断面の焦点距離をfx1、第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1として、
 0< fx1/L3 <5
 0< fy1/L3 <10
をさらに満たす請求項1に記載の結像光学系。
 第1反射面が凸面であり、前記窓板および第1反射面のXZ断面の合成焦点距離をfx1’、前記窓板および第1反射面のYZ断面の合成焦点距離をfy1’として、
 0< fx1’/L3 <5
 0< fy1’/L3 <10
をさらに満たす請求項1に記載の結像光学系。
 視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿って、第1反射面および第2反射面間の距離をL1、第1反射面および像面間の距離をLとして、
 0.35 < L1/L <0.5
をさらに満たす請求項1から3のいずれかに記載の結像光学系。
 前記第2反射面が回転対称な非球面である請求項1から4のいずれかに記載の結像光学系。
 前記結像光学系の収差を減少させるように、視野中心の光軸に沿った光線の光路と前記第第2反射面のとの交点に対して、前記回転対称な非球面の中心を変位させた請求項5に記載の結像光学系。
 前記第1反射面と前記第2反射面との間に、絞りを備えた請求項1から6のいずれかに記載の結像光学系。
 前記絞りの形状が矩形である請求項7に記載の結像光学系。
 中間結像させない、非リレー光学系である、請求項1から8のいずれかに記載の結像光学系。
 視野中心の光軸と像面の光軸とが異なる向きである、請求項1から9のいずれかに記載の結像光学系。
 視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向きである、請求項1から9のいずれかに記載の結像光学系。
 第1の反射鏡と第2の反射鏡との間に遮光板を備えた、請求項1から11のいずれかに記載の結像光学系。
 反射鏡が金属コートされたプラスチックからなる、請求項1から12のいずれかに記載の結像光学系。
 赤外線に使用される、請求項1から13のいずれかに記載の結像光学系。
 ミリ波またはテラヘルツ波に使用される、請求項1から13のいずれかに記載の結像光学系。
 前記第2反射面をZ軸方向に移動させて調整を行うことができるように構成された請求項1から15のいずれかに記載の結像光学系。
 請求項1から16のいずれかに記載の結像光学系を、像面に入射する光軸のまわりに180度回転させるように構成した、距離測定装置。
Description:
結像光学系および距離測定装置

 本発明は、反射鏡を使用した結像光学系 関する。特に、赤外線に使用され、コンパ トな、反射鏡を使用した結像光学系に関す 。

 赤外線撮像装置用の結像光学系をレンズ どの透過型光学素子によって実現しようと ると、素材としてゲルマニウムなどを用い 必要があり価額が高くなる。

 そこで、低価額の結像光学系を実現する は、反射鏡を使用した結像光学系が好まし 。反射鏡を使用した結像光学系は、たとえ 、特開2004-126510に記載されている。

 しかし、上記の結像光学系は、暗視カメ などの赤外線撮像装置の結像光学系に十分 明るさを備えていない。コンパクトで、車 などに搭載して使用することができ、十分 明るさを備えた、反射鏡を使用した結像光 系は開発されていない。

 本発明の目的の一つである赤外~遠赤外波 長(7um-14um)使用の結像系において、回折影響 よる解像度の低下を防ぐためには、明るさ( フナンバー)を少なくともFno.2.2より明るく る必要があり、これを満たさないと、市販 れている赤外撮像素子そ画素寸法よりもス ットが大きくなり、赤外撮像素子の解像度 光学系が満たさなくなる。可視光波長にお てはFno6よりも明るければ問題なく、可視光 光学系を遠赤外の光学系に導入することは 難である。

 また、本発明の如く多くの反射系におい は迷光が像面に入射する現象が多々発生す ため収差補正の検討と同レベル以上の迷光 去の検討が必要である。屈折系の光学系に いてはこの迷光の影響の検討はほとんど必 としない。

 つまり、本発明の目的達成のためにはFno. 2.2以下の明るさと、従来詳細には論じられて いないため従来技術の延長では到底論じるこ とができない迷光除去の詳細検討が必要であ る。

 したがって、コンパクトで、車両などに 載して使用することができ、十分な明るさ 備え、迷光を十分に除去した、反射鏡を使 した結像光学系に対するニーズがある。

本発明による結像光学系は3枚の反射鏡を備 、視野中心の光軸をZ軸とする、XYZ直交座標 において、XZ断面において光軸の向きを維 しながら、YZ断面において光軸の向きを変化 させ、第2反射面に入射する光路と第3反射面 ら射出される光路とが交差し、視野中心の 軸と像面の光軸とが平行となるように構成 れている。3枚の反射面の少なくとも一つが 回転非対称面である。視野中心の光軸に沿っ た光線の光路に沿って、第2反射面および第3 射面間の距離をL2、第3反射面および像面間 距離をL3、該結像光学系の等価エフナンバ をFnoとして、
 0.5< Fno (L2/L3) <1.3
が満たされる。

 上記の式を満たすことにより、コンパク で赤外線に使用する場合にも十分に明るい 像光学系が得られる。

 視野中心の光軸と像面の光軸とが平行と るように構成されているので、ネジなどの 単な回転機構によって容易にフォーカシン を行うことができる。

3枚の反射面の少なくとも一つが回転非対 面であるので、像面湾曲およびコマ収差を 去しやすい。

本発明の一実施形態による、結像光学 の構成を示す図である。 図1に示した結像光学系のYZ断面図であ る。 赤外光および可視光用結像光学系のYZ 面図である。 実施例1の結像光学系のYZ断面図である 実施例1の結像光学系の構成を示す図で ある。 実施例1の結像光学系の歪曲収差を示す 図である。 実施例1の結像光学系の横収差を示す図 である。 実施例2の結像光学系のYZ断面図である 実施例2の結像光学系の構成を示す図で ある。 実施例2の結像光学系の歪曲収差を示す 図である。 実施例2の結像光学系の横収差を示す である。 実施例3の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例3の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例3の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例3の結像光学系の横収差を示す である。 実施例4の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例4の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例4の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例4の結像光学系の横収差を示す である。 実施例5の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例5の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例5の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例5の結像光学系の横収差を示す である。 実施例6の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例6の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例6の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例6の結像光学系の横収差を示す である。 実施例7の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例7の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例7の赤外光用結像光学系の歪曲 差を示す図である。 実施例7の可視光用結像光学系の歪曲 差を示す図である。 実施例7の赤外光用結像光学系の横収 を示す図である。 実施例7の可視光用結像光学系の横収 を示す図である。 実施例8の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例8の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例8の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例8の結像光学系の横収差を示す である。 実施例9の結像光学系のYZ断面図である 。 実施例9の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例9の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例9の結像光学系の横収差を示す である。 実施例10の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例10の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例10の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例10の結像光学系の横収差を示す である。 実施例11の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例11の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例11の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例11の結像光学系の横収差を示す である。 実施例12の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例12の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例12の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例12の結像光学系の横収差を示す である。 実施例13の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例13の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例13の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例13の結像光学系の横収差を示す である。 実施例14の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例14の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例14の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例14の結像光学系の横収差を示す である。 実施例15の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例15の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例15の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例15の結像光学系の横収差を示す である。 凸面としての第1反射面の機能を説明 るための図である。 結像光学系の視野中心の光軸と像面に 入射する光軸が平行である場合の結像光学系 の機能を説明するための図である。 結像光学系の視野中心の光軸と像面に 入射する光軸が平行でない場合の結像光学系 の機能を説明するための図である。 結像光学系の視野中心の光軸と像面に 入射する光軸が平行でない場合の結像光学系 の機能を説明するための図である。 第1反射面が絞りに対して映し出す虚 面を含む光路図である。 非球面の中心と中心光線との位置関係 を示す図である。 矩形形状の絞りおよび円形形状の絞り の空間周波数とMTF(コントラスト再現度)との 係を示す図である。 本発明の一実施形態による、結像光学 系の製品としての構成を示す図である。 第1の反射鏡と絞りとを含む成型品の 実施形態を示す図である。 第2の反射鏡と第3の反射鏡とを含む成 品の一実施形態を示す図である。 第2の反射鏡と第3の反射鏡とを含む成 品の別の実施形態を示す図である。 第2の反射鏡と第3の反射鏡とを含む成 品のさらに別の実施形態を示す図である。 光学ディストーションを説明するため の図である。 横収差を説明するための図である。 距離測定装置の概念を示す図である。 本発明の一実施形態による結像光学系 の構成およびその結像光学系を像面の光軸の まわりに180度回転させた構成を示す図である 。 第1の反射鏡、第2の反射鏡および第3の 反射鏡をネジでフレームに固定する実施形態 を示す図である。 実施例16の結像光学系のYZ断面図であ 。 実施例16の結像光学系の構成を示す図 ある。 実施例16の結像光学系の歪曲収差を示 図である。 実施例16の結像光学系の横収差を示す である。

 図1は、本発明の一実施形態による、結像 光学系の構成を示す図である。視野中心の光 軸をZ軸とし、Z軸と窓板101の物体側の面との 点を座標原点Oとする直交座標系を定める。

 窓板101を通過した光は、第1の反射鏡103、 第2の反射鏡107および第3の反射鏡109によって 射され、窓板111を通過した後、赤外線撮像 子の像面113上で結像する。

 図2Aは、図1に示した結像光学系のYZ断面 である。本実施形態においては、第1の反射 103と第2の反射鏡107との間に絞り105を設ける 。

 図2Aに示すように、YZ断面において光軸の 向きが変化しているが、XZ断面において光軸 向きは変化していない。また、視野中心の 軸と像面に入射する光軸とが平行となるよ に構成されている。

 本発明による結像光学系は、反射鏡を使 していることと明るい(エフナンバーが小さ い)ので、広い範囲の波長の光(電磁波)に使用 することができる。赤外線の他、ミリ波やテ ラヘルツ波の電磁波にも使用することができ る。

 反射鏡は、プラスチックに金属コートを って作成してもよい。プラスチックは、成 が容易であり、反射面の曲面の形状を高精 で実現できる。アルミニウム、銀または金 どの可視光を反射する金属を使用すれば、 像光学系を、可視光によって容易に検査・ 整することができる。

 窓板の材質は、ゲルマニウム(屈折率4.003) またはシリコン(屈折率3.419)などである。

 以下において、本発明の実施形態の特徴 な構成について説明する。ここで、視野中 の光軸に沿った光線の光路に沿って、第1反 射面および第2反射面間の距離をL1、第2反射 および第3反射面間の距離をL2、第3反射面お び像面間の距離をL3、第1反射面および像面 の距離、すなわちL1、L2およびL3の和をLとす る(図2A)。

L2の大きさ
 L2が大きくなるほど、第1反射面103によって 射して第2反射面107に進む光線が第3反射面10 9によって遮られる光線のケラレの制約が小 くなり、光束径を大きくすることができ、 の結果として明るさを向上させることがで る。

 結像光学系の所望の明るさを実現するには 所望の等価エフナンバーをFnoとして、
 0.5< Fno (L2/L3) <1.3
を満たすようにL2を定める。Fno (L2/L3)が、下 値より小さい場合には、第2反射面および第 3反射面が接触または重複してしまう可能性 生じる。Fno (L2/L3)が、上限値より大きな場 には、等価エフ・ナンバーが2.2以下の場合 、適切なL3に対して、十分な画角(たとえば ±6°以上)を確保することができない。たと ば、特開2004-126510の図24に示された実施の形 6において、
 Fno (L2/L3)=1.45
である。この場合に、エフ・ナンバーは、2 あるが、画角(対角)は、1°である。また、Fno  (L2/L3)が、上限値より大きな場合には、迷光 の影響を受けやすくなり、フレア、ゴースト のある画像を生じてしまう。

第1反射面の負の屈折力
 図65は、凸面としての第1反射面の機能を説 するための図である。図65に示すように、 1反射面を凸面とすると、第1反射面により作 成される虚像視野は、実際の視野よりも縮小 する。これによって、レイアウト寸法を縮小 し、光線のケラレを回避することができる。 ここで、光線のケラレとは、具体的に、第1 射面103によって反射して第2反射面107に進む 線が第3反射面109によって遮られることをい う。また、画角を増大させ、像面に入射する 画角のテレセントリック性(画面に対して垂 に入射する度合い)を向上させることができ 。また、明るさ(Fno.)が向上する。さらに、 1の反射面と第2の反射面との間に遮光板を 置するスペースが確保される。

 L3によって、センサーレイアウトの制約が まるので、L3を基準として第1反射面の凸面 焦点距離を定めるのが好ましい。上記の効 を達成するには、第1反射面のXZ断面の焦点 離をfx1、第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1 して、
 0< fx1/L3 <5
 0< fy1/L3 <10
を満たすようにfx1およびfy1を定める。

 第1反射面の負の屈折力の一部を、その上流 に設置した窓板(図1の101)によって分担させて もよい。その場合に、窓板および第1反射面 XZ断面の合成焦点距離をfx1’、窓板および第 1反射面のYZ断面の合成焦点距離をfy1’として 、
 0< fx1’/L3 <5
 0< fy1’/L3 <10
を満たすようにfx1’およびfy1’を定める。

 結像光学系の歪曲収差は、第1反射面の凸 面の屈折力によって発生する。後で説明する ように、窓板(図1の101)が平板である場合の歪 曲収差は、たとえば、実施例1の図5に示され 窓板(図1の101)が負の屈折力を分担する場合 歪曲収差は、たとえば、実施例5の図21に示 れている。このように、窓板(図1の101)に負 屈折力を分担させることによって、歪曲収 は大幅に減少する。

L1の大きさ
 迷光をできるだけ遮蔽するように、
 0.35 < L1/L <0.5
を満たすようにL1を定める。L1/Lが、下限値よ り小さい場合には、窓板に入射した光線が第 一反射面で反射せず直接像面に入射する。す なわち、迷光が像面に入射するリスクが上昇 する。また、L1が短くなると、L2が相対的に きくなる。その結果、たとえば、反射鏡が 渉して全体の結像光学系が実現できなくな 。L1/Lが、上限値より大きな場合には、光学 イアウトサイズ(光学系を設置するのに必要 最小限のエリア)が過剰に大きくなる。

 本発明の目的の一つである赤外乃至遠赤 波長(7um-14um)使用の結像光学系において、回 折影響による解像度の低下を防ぐためには、 明るさ(エフナンバー)を少なくともFno.2.2より 小さく(明るく)する必要がある。これを満た ないと、市販されている赤外撮像素子の画 寸法よりもスポットが大きくなり、結像光 系が、赤外撮像素子の解像度の要求を満た なくなる。可視光波長の結像光学系におい はFno.は、6より小さければ問題なく、可視 の結像光学系をそのまま遠赤外の結像光学 に適用することは困難である。

 また、多くの反射系においては迷光が像 に入射する現象が多々発生するため収差補 の検討と同様に迷光除去の検討が必要であ 。これに対して、屈折系の結像光学系にお ては、迷光の影響の検討はほとんど必要と ない。

 つまり、本発明の目的達成のためにはFno. 2.2以下の明るさと、従来詳細には論じられて いないため従来技術の延長では到底論じるこ とができない迷光除去の詳細検討が必要であ る。

 以下に迷光の定義を記す。
 (1) 窓板に入射して反射鏡で反射せず直接 面に入射する光線
 (2) 窓板に入射して第一反射鏡で反射して 接像面に入射する光線
 (3) 窓板に入射して順に第一反射鏡、第二 射鏡で反射して像面に入射する光線
 (4) 窓板に入射して光線が順に第一反射鏡 第三反射鏡で反射して像面に入射する光線
 (5) 窓板に入射して光線が順に第二反射鏡 第三反射鏡で反射して像面に入射する光線

 光学設計において光学素子の性能に直接 かわる収差補正には光線追跡法という基本 な理論がある。しかし、迷光除去には決ま た理論がある訳ではない。ケースバイケー で迷光パターンを探し出し一つ一つ除去の 要があり、特に反射光学系においては難易 が高く、大口径化するとさらに難易度が高 なり、大口径化との両立する条件範囲が限 される。

 L1の大きさの範囲と、L2の大きさの範囲と 、第一反射面の負の屈折力の範囲と、を定め ることによって、市販されている(要素とし は大きすぎず、消費電力が小さくて、安価 320×160個以上の画素数を持つ)赤外線アレイ ンサーの画素寸法(□37.5um以下)を使用波長( えば7um-14um)で解像することのできる、Fno.2.2 下で、大口径でありながら迷光を発生しな 大口径の結像光学系を得ることができる。

視野中心の光軸と像面の光軸とが 平行であること
 図66は、結像光学系の視野中心の光軸と像 に入射する光軸が平行である場合の結像光 系の機能を説明するための図である。図66に 示すように、結像光学系の視野中心の光軸と 像面に入射する光軸が平行であるので、光学 系全体を像面に入射する光軸の周りに回転さ せながら、該光軸方向に移動させても視野範 囲(視野角度)が変化しない。したがって、ネ による回転機構で、光学系全体を該光軸方 に移動させることによってフォーカシング 行うことができる。

 図67および図68は、結像光学系の視野中心 の光軸と像面に入射する光軸が平行でない場 合の結像光学系の機能を説明するための図で ある。結像光学系の視野中心の光軸と像面に 入射する光軸が平行でない場合には、結像光 学系の視野中心の光軸と像面に入射する光軸 が平行である場合と同様に回転させると、回 転によって視野中心の光軸方向が変化する( 67)。視野角度を変化させないように回転さ るとセンサー上端と下端とで焦点位置が異 りフォーカシングできない(図68)。したがっ 、ネジによる回転機構で、光学系全体を該 軸方向に移動させることによってフォーカ ングを行うことはできない。この結果、よ 複雑なフォーカシング機構が必要となる。

少なくとも一つの回転非対称面の 使用
 3枚の反射面の内、少なくとも一つの反射面 を回転非対称面とすることにより、像面湾曲 およびコマ収差を小さくすることができる。

回転対称な非球面の使用
 反射光学系の反射面の粗さは、透過光学系 面の粗さの半分に抑える必要がある。自由 面などの回転非対称な面は、直線加工され ので加工痕は直線状となる。3枚の反射面を 全て、自由曲面などの回転非対称な面として 、X軸またはY軸に沿って加工した場合に、2枚 の反射鏡の直線状加工痕が同じ方向となる。 この2枚の直線状加工痕と直交する方向にフ アが増大し、解像度が劣化する。他方、直 状加工痕を小さくするにはコストが増加す 。そこで、3枚の反射鏡の内の1枚を回転対称 非球面とすれば、回転対称な非球面は旋盤で 加工することが出来、加工痕も回転対称とな るので解像度の劣化が防止できる。

 第1および第3反射面を回転非対称面とし 第2反射面を回転対称な非球面とするのが好 しい。その理由は、以下のとおりである。 マ収差を補正するには絞りに近い面が望ま い。

回転対称な非球面の中心位置の変 位
 図69は、第1反射面103が絞り105に対して映し す虚像面1031を含む光路図である。図69に示 ように、絞り105におけるYZ断面像面側に対 て光路が短くなるようにコマ収差が発生し いる。

 そこで、第2反射面として回転対称な非球 面(凹面)を配置する場合に、該非球面の中心 置を、視野中心の光軸に沿った光線(以下、 中心光線と呼称)の光路と該非球面との交点 ら、YZ断面像面側に変位させると、YZ断面像 側の光路が長くなり、上記収差を低減する とができる。

 図70は、非球面の中心と中心光線との位 関係を示す図である。

 また、第2反射面を回転対称な非球面とし た理由は以下のとおりである。コマ収差の補 正は、絞りに近い反射面で行うのが好ましい 。本発明の実施形態において、絞りの位置は 第二反射面または第一反射面と第二反射面と の中間である。第一反射面における入射する 光軸と反射面の基準平面との角度が大きく、 コマ収差の低減効果はあまり望めない。そこ で、第一反射面以外で絞りに近い面として第 二反射面を回転対称な非球面として中心位置 を変位させている。

 また、後で説明するように、第二反射面 意図的に変位させる機構を用いることによ て、フレームに取り付けられた第1乃至第3 射鏡の位置ずれなどを補償することができ 。

矩形絞り
 明るさが同じ矩形形状の絞りと円形形状の りとを比較すると、たとえば、正方形の直 する辺の方向の開口比は、円形形状の絞り 開口比よりも小さくすることができる。開 比を小さくすることができれば、製造誤差 許容値を大きくすることができる。本発明 結像光学系は、撮像素子に使用されること 多く、その受光部分は矩形であり、矩形の 交する辺の方向の解像度を維持することの 要性が高い。

 図71は、正方形の絞りおよび該正方形の一 と同じ長さの直径を有する円形の絞りの空 周波数とMTF(コントラスト再現度)との関係を 示す図である。円形の絞りのMTFは、カットオ フ周波数未満の周波数において、正方形の絞 りのMTFに比較して低い。円形の絞りの回折限 界は、波長をλ、Fno.(エフナンバー)をFno、空 周波数をfreとすると
   2/π×(cos -1 (λ×fre×Fno)-λ×fre×Fno×(1-(λ×fre×Fno) 2 ) 1/2 )
によって表せる。正方形の絞りの回折限界は 、カットオフ周波数をfre0として
   1-1/fre0
と表せる。

 以下において、本発明の実施例1乃至16につ て説明する。
 表1乃至4は、実施例1乃至16の特性を示す表 ある。

 表1乃至4において、光学ディストーショ は、リファレンス座標に対して結像位置が れる量、すなわち歪曲収差量である。Radお びTanは、図77にように定められる。等価Fno. 、絞りの形状を、面積が等しい円に置き換 て、その円の直径から決められるFno.である 実施例1乃至3の絞りは円形であるので、等 Fno.はFno.と等しい。

 XZ焦点距離は、XZ断面の光学系全体のスケ ールを表すパラメータであり、YZ焦点距離は YZ断面の光学系全体のスケールを表すパラ ータである。

 第1反射面のXZ断面の焦点距離fx1は、後に示 反射面の形状を表す式におけるX 2 項の係数C4によって
 fx1=(1/4)/C4
と表せる。第1反射面のYZ断面の焦点距離をfy1 は、後に示す反射面の形状を表す式における Y 2 項の係数C6によって
 fy1=(1/4)/C6
と表せる。

 L1、L2およびL3は、上述したように、視野 心の光軸に沿った光線の光路に沿った、第1 反射面および第2反射面間の距離、第2反射面 よび第3反射面間の距離および第3反射面お び像面間の距離である。

 周辺光量比は、絞りを通過して像面上に 光する視野中心の光線の光量に対して、視 中心以外の光線で絞りを通過して像面上に 光する光線の光量うち一番低い光量の比で る。光学レイアウト寸法は、第1の反射鏡の 反射面から像面までの各面の光学有効領域と 絞りを通過して像面上の各点に集光する光線 が必要とするエリアの寸法である。

 実施例1乃至3において絞りは円形である。 施例4乃至 16 において、絞りは、YZ断面内において光軸に 直な方向の辺と、YZ断面に垂直な方向の辺 を備える矩形である。表2乃至4において、絞 り径の欄の1項目は、YZ断面内において光軸に 垂直な方向の辺の長さを示し、2項目は、YZ断 面に垂直な方向の辺の長さを示す。

 矩形絞りのYZ断面内において光軸に垂直 方向の辺の長さは、迷光が入りにくく、レ アウトが可能であり、かつ回折限界による ポットの劣化がない長さとする。矩形絞り YZ断面に垂直な方向の辺の長さは、目標とす るFno.を実現できるような長さとする。

 このように、矩形絞りを採用し、上記の うに矩形絞りの長さを決めることにより、 光を抑えながら、Fno.を小さくすることがで きる。

 表5は、上述した以下の式の値を示す表であ る。以下の式において、Fnoは、等価エフナン バーを表す。また、Lは、上述したように、 野中心の光軸に沿った光線の光路に沿った 第1反射面および像面間の距離を表す。

 Fno×(L2/L3)     ・・・式(1)
 fx1/L3         ・・・式(2)
 fx1’/L3        ・・・式(3)
 fy1/L3         ・・・式(4)
 fy1’/L3         ・・・式(5)
 L1/L          ・・・式(6)

 以下の表において、他に記載がない限り 偏心配置は、図1および図2Aの座標原点Oを基 準とした、それぞれの面のローカル座標中心 の位置である。それぞれの面のローカル座標 中心の位置は、他に記載がない限り、視野中 心の光軸に沿った光線と該面との交点である 。ローカル座標中心の位置回転角度は、ロー カル座標のX軸まわりの回転角度であり、YZ断 面において、図1および2の座標系を基準とし 、反時計回りの角度である。

実施例1
 表6は、実施例1の結像光学系の仕様を示す である。

 表7は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表7によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であ ることを示す。本実施形態においては、効果 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの 、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座標 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面形 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図3は、実施例1の結像光学系のYZ断面図で ある。本実施例において、視野(物体面)と像 は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 とは平行であるが、向きが異なる。

 図4は、実施例1の結像光学系の構成を示 図である。

 図5は、実施例1の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。

 図6は、実施例1の結像光学系の横収差を す図である。図6は、子午像面(Y-FAN)および球 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 像面における絞り面上での光線の通過する 対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を0 した場合に、当該相対位置を通過した光線 通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 78)。図6において、(X,Y)は、横収差を観測す 像面上の位置を示す。すなわち、図6は、(X,Y )で表わされる像面上の9点について横収差を している。像面のサイズは、X軸方向が12ミ メータ、Y軸方向が9ミリメータであるので たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は、座 標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測す 像面上の点に集光する光線の光学系に入射 るX成分とY成分の角度を示す。

実施例2
 表8は、実施例2の結像光学系の仕様を示す である。

 表9は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表9によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の形 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 は、ローカル座標のZ軸に関して非対称であ ることを示す。本実施形態においては、効果 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの 、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座標 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面形 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図7は、実施例2の結像光学系のYZ断面図で ある。本実施例において、視野(物体面)と像 は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 とは平行で向きも同じである。

 図8は、実施例2の結像光学系の構成を示 図である。

 図9は、実施例2の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。

 図10は、実施例2の結像光学系の横収差を す図である。図10は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図10において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図10は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例3
 表10は、実施例3の結像光学系の仕様を示す である。

 表11は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表11によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図11は、実施例3の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。本実施例に おいては、物体側から直接像面に向かう光を 遮断する遮光板106を設けている。絞り105によ って、遮光板106のスペースが確保される。

 図12は、実施例3の結像光学系の構成を示 図である。

 図13は、実施例3の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。

 図14は、実施例3の結像光学系の横収差を す図である。図14は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図14において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図14は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例4
 表12は、実施例4の結像光学系の仕様を示す である。

 表13は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表13によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図15は、実施例4の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。

 図16は、実施例4の結像光学系の構成を示 図である。

 図17は、実施例4の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。

 図18は、実施例4の結像光学系の横収差を す図である。図18は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図18において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図18は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例5
 表14は、実施例5の結像光学系の仕様を示す である。

 表15は、窓板101の像側面(2面)の球面形状 決めるR(半径)を示す図である。 本実施例に おいては、第2面を球面として窓板101を平凹 レンズとすることにより、窓板101に負の屈 力を与え、第1反射鏡(凸面)の発散パワーを さくしている。第一反射鏡の発散パワーを さくすることは、焦点距離を大きくするこ に相当し、第一反射鏡の歪曲収差を低減さ ることができる。

 第一反射鏡において歪曲収差を低減させる 由は以下のとおりである。本発明の結像光 系においては、第一反射鏡の光軸の外し量( 反射面のローカル中心座標における接平面に おける垂線と画角0degの光線の入射角度との 度の差分量)が大きい。光軸の外し量が大き ことは、画角が大きいことに相当し、画角 大きいと歪曲収差が大きくなる。また、反 面で発散パワーを持たせるには形状は凸面 なり、集光パワーである凹面の場合と比較 て同じ曲率半径でも中心より遠くで交点を つ。概ね、中心から遠くなるに従って接線 度は大きくなる。接線角度が大きくなるこ は、パワーが大きくなることに相当するの 凹面より凸面の方が収差は大きくなる。こ ように、第1反射鏡は、大きな歪曲収差を生 じやすいので、第一反射鏡において歪曲収差 を低減させる。

 表16は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表16によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図19は、実施例5の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。

 図20は、実施例5の結像光学系の構成を示 図である。

 図21は、実施例5の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。窓板101の像側面を球面として負の屈折 を与え、第1反射面の負の屈折力を小さくし たので、実施例1乃至4に比較して歪曲収差は 少している。

 図22は、実施例4の結像光学系の横収差を す図である。図22は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図22において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図22は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例6
 表17は、実施例5の結像光学系の仕様を示す である。

 表18は、窓板101の物体側面(第1面)および像 面(第2面)の球面形状を決めるR(半径)を示す である。本実施例においては、第1面および 2面を球面として窓板101をメニスカス球面レ ンズとすることにより、窓板101に負の屈折力 を与え、第1反射鏡(凸面)の発散パワーを小さ くしている。第一反射鏡の発散パワーを小さ くすることは、焦点距離を大きくすることに 相当し、第一反射鏡の歪曲収差を低減させる ことができる。

 表19は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表19によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図23は、実施例6の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。

 図24は、実施例6の結像光学系の構成を示 図である。

 図25は、実施例6の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。窓板101の物体側面および像側面を球面 して負の屈折力を与え、第1反射面の負の屈 折力を小さくしたので、実施例1乃至4に比較 て歪曲収差は減少している。

 図26は、実施例6の結像光学系の横収差を す図である。図26は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図22において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図22は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例7
 表20は、実施例7の赤外光用結像光学系の仕 を示す表である。表21は、実施例7の可視光 結像光学系の仕様を示す表である。

 表20および表21において、偏心配置は、図 2Bの座標原点Oを基準とした、それぞれの面の ローカル座標中心の位置である。回転角度は 、ローカル座標のX軸まわりの回転角度であ 、YZ断面において、図2Bの座標系を基準とし 、反時計回りの角度である。

 表22は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表22によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図27は、実施例7の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。

 図28は、実施例7の結像光学系の構成を示 図である。

 図29は、実施例7の赤外光用結像光学系の 曲収差を示す図である。図30は、実施例7の 視光用結像光学系の歪曲収差を示す図であ 。点線がリファレンス格子を示す。

 図31は、実施例7の赤外光用結像光学系の 収差を示す図である。図32は、実施例7の可 光用結像光学系の横収差を示す図である。 31および図32は、子午像面(Y-FAN)および球欠 面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は各像 における絞り面上での光線の通過する相対 置を示す。主光線Lの位置が0であり、絞り 最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は各像 上の主光線Lが通過する像面上の座標を0とし た場合に、当該相対位置を通過した光線の通 過する像面主光線からのズレ量Dを示す(図78) 図31および図32において、(X,Y)は、横収差を 測する像面上の位置を示す。すなわち、図3 1および図32は、(X,Y)で表わされる像面上の9点 について横収差を示している。像面のサイズ は、X軸方向が12ミリメータ、Y軸方向が9ミリ ータであるので、たとえば、(-1,0)は、座標( -6,0)を、(0,1)は、座標(0,4.5)を示す。角度のベ トルは、観測する像面上の点に集光する光 の光学系に入射するX成分とY成分の角度を す。

実施例8
 表23は、実施例8の結像光学系の仕様を示す である。

 表24は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表24によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図33は、実施例8の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。

 図34は、実施例8の結像光学系の構成を示 図である。

 図35は、実施例8の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。

 図36は、実施例8の結像光学系の横収差を す図である。図36は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図36において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図36は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例9
 表25は、実施例9の結像光学系の仕様を示す である。

 表26は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表26によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図37は、実施例9の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と像 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の光 軸とは平行で向きも同じである。

 図38は、実施例9の結像光学系の構成を示 図である。

 図39は、実施例9の結像光学系の歪曲収差 示す図である。点線がリファレンス格子を す。

 図40は、実施例9の結像光学系の横収差を す図である。図40は、子午像面(Y-FAN)および 欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸は 各像面における絞り面上での光線の通過する 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 像面上の主光線Lが通過する像面上の座標を 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す( 図78)。図40において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図40は、 (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収差 を示している。像面のサイズは、X軸方向が12 ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの 、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 る像面上の点に集光する光線の光学系に入 するX成分とY成分の角度を示す。

実施例10
 表27は、実施例10の結像光学系の仕様を示す 表である。

 表28は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表28によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第1の反射鏡103 第2の反射鏡107との間に、絞りを設置したの で、YZ断面における光軸の変化角度が大きく る。したがって、YZ断面形状がローカル座 のZ軸に関して対称であると、コマ収差また 非点収差が大きくなる。そこで、コマ収差 たは非点収差を小さくするように、YZ断面 状を、ローカル座標のZ軸に関して非対称と ている。

 図41は、実施例10の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図42は、実施例10の結像光学系の構成を示 す図である。

 図43は、実施例10の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図44は、実施例10の結像光学系の横収差を 示す図である。図44は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図44において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図44は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

実施例11
 表29は、実施例11の結像光学系の仕様を示す 表である。

 本実施例において第2の反射鏡107の反射面 に絞りを設置した。

 表30は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表30によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、第2 反射鏡107の反射面に、絞りを設置したので YZ断面における光軸の変化角度が大きくな 。したがって、YZ断面形状がローカル座標の Z軸に関して対称であると、コマ収差または 点収差が大きくなる。そこで、コマ収差ま は非点収差を小さくするように、YZ断面形状 を、ローカル座標のZ軸に関して非対称とし いる。

 図45は、実施例11の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図46は、実施例11の結像光学系の構成を示 す図である。

 図47は、実施例11の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図48は、実施例11の結像光学系の横収差を 示す図である。図48は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図48において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図48は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

実施例12
 表31は、実施例12の結像光学系の仕様を示す 表である。

 本実施例において第2の反射鏡107の反射面 に絞りを設置した。

 表32は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表32によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、効 的に迷光を遮光するように、第2の反射鏡107 反射面に絞りを設置したので、YZ断面にお る光軸の変化角度が大きくなる。したがっ 、YZ断面形状がローカル座標のZ軸に関して 称であると、コマ収差または非点収差が大 くなる。そこで、コマ収差または非点収差 小さくするように、YZ断面形状を、ローカル 座標のZ軸に関して非対称としている。

 図49は、実施例12の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図50は、実施例12の結像光学系の構成を示 す図である。

 図51は、実施例12の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図52は、実施例12の結像光学系の横収差を 示す図である。図52は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図52において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図52は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

実施例13
 表33は、実施例13の結像光学系の仕様を示す 表である。

 表34は、第1反射面のトロイダル面形状を決 る係数を示す表である。

 表35は、第2および第3反射面の形状を決める 係数を示す表である。

 第2および第3反射鏡の反射面の形状は、そ ぞれの面のローカル座標によって以下の式 よって表せる。

表35によれば、第2および第3反射鏡の反射面 形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。こ ことは、第2および第3反射鏡の反射面のYZ断 面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対 であることを示す。本実施形態においては 効果的に迷光を遮光するように、第1の反射 103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置し たので、YZ断面における光軸の変化角度が大 くなる。したがって、YZ断面形状がローカ 座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差 たは非点収差が大きくなる。そこで、コマ 差または非点収差を小さくするように、YZ 面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対 としている。

 図53は、実施例13の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図54は、実施例13の結像光学系の構成を示 す図である。

 図55は、実施例13の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図56は、実施例13の結像光学系の横収差を 示す図である。図56は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図56において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図56は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

実施例14
 表36は、実施例14の結像光学系の仕様を示す 表である。

 表36において、偏心配置は、図1および2の 座標原点Oを基準とした、それぞれの面のロ カル座標中心の位置である。回転角度は、 ーカル座標のX軸まわりの回転角度であり、Y Z断面において、図1および2の座標系を基準と した、反時計回りの角度である。

 ここで、視野中心の光軸に沿った光線と 2反射面との交点は、(0,-48.25,13.49))であるが 第2反射面の原点(回転非球面の中心軸の通 点)は、(0,-22.98,71.20)である。このように、第 2反射面の原点は、像面側に大きく偏心させ いる。

 表37は、第2反射面の回転対称非球面形状を める係数を示す表である。

 表38は、第1および第3反射面の形状を決める 係数を示す表である。

 第1および第3反射鏡の反射面の形状は、そ ぞれの面のローカル座標によって以下の式 よって表せる。
表38によれば、第1および第3反射鏡の反射面 形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。こ ことは、第1および第3反射鏡の反射面のYZ断 面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対 であることを示す。本実施形態においては 効果的に迷光を遮光するように、第1の反射 103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置し たので、YZ断面における光軸の変化角度が大 くなる。したがって、YZ断面形状がローカ 座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差 たは非点収差が大きくなる。そこで、コマ 差または非点収差を小さくするように、YZ 面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対 としている。

 図57は、実施例14の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図58は、実施例14の結像光学系の構成を示 す図である。

 図59は、実施例14の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図60は、実施例14の結像光学系の横収差を 示す図である。図60は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図60において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図60は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

実施例15
 表39は、実施例15の結像光学系の仕様を示す 表である。

 表40は、第2反射面のトロイダル面形状を決 る係数を示す表である。

 表41は、第1および第3反射面の形状を決める 係数を示す表である。

 第1および第3反射鏡の反射面の形状は、そ ぞれの面のローカル座標によって以下の式 よって表せる。
表41によれば、第1および第3反射鏡の反射面 形状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。こ ことは、第1および第3反射鏡の反射面のYZ断 面形状は、ローカル座標のZ軸に関して非対 であることを示す。本実施形態においては 効果的に迷光を遮光するように、第1の反射 103と第2の反射鏡107との間に、絞りを設置し たので、YZ断面における光軸の変化角度が大 くなる。したがって、YZ断面形状がローカ 座標のZ軸に関して対称であると、コマ収差 たは非点収差が大きくなる。そこで、コマ 差または非点収差を小さくするように、YZ 面形状を、ローカル座標のZ軸に関して非対 としている。

 図61は、実施例15の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図62は、実施例15の結像光学系の構成を示 す図である。

 図63は、実施例15の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図64は、実施例14の結像光学系の横収差を 示す図である。図64は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図64において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図64は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

実施例16
 表42は、実施例16の結像光学系の仕様を示す 表である。

 本実施例において第2の反射鏡107の反射面 に絞りを設置した。

 表43は、第1乃至第3反射面の形状を決める係 数を示す表である。

 第1乃至第3反射鏡の反射面の形状は、それ れの面のローカル座標によって以下の式に って表せる。
表43によれば、第1乃至第3反射鏡の反射面の 状を表わす式は、Yの奇数乗項を含む。この とは、第1乃至第3反射鏡の反射面のYZ断面形 状は、ローカル座標のZ軸に関して非対称で ることを示す。本実施形態においては、第2 反射鏡107の反射面に、絞りを設置したので YZ断面における光軸の変化角度が大きくな 。したがって、YZ断面形状がローカル座標の Z軸に関して対称であると、コマ収差または 点収差が大きくなる。そこで、コマ収差ま は非点収差を小さくするように、YZ断面形状 を、ローカル座標のZ軸に関して非対称とし いる。

 図82は、実施例16の結像光学系のYZ断面図 ある。本実施例において、視野(物体面)と 面は平行であり、視野中心の光軸と像面の 軸とは平行で向きも同じである。

 図83は、実施例16の結像光学系の構成を示 す図である。

 図84は、実施例16の結像光学系の歪曲収差 を示す図である。点線がリファレンス格子を 示す。

 図85は、実施例16の結像光学系の横収差を 示す図である。図85は、子午像面(Y-FAN)および 球欠像面(X-FAN)に関する横収差を示す。横軸 各像面における絞り面上での光線の通過す 相対位置を示す。主光線Lの位置が0であり、 絞り径最外位置がそれぞれ±1となる。縦軸は 各像面上の主光線Lが通過する像面上の座標 0とした場合に、当該相対位置を通過した光 の通過する像面主光線からのズレ量Dを示す (図78)。図85において、(X,Y)は、横収差を観測 る像面上の位置を示す。すなわち、図85は (X,Y)で表わされる像面上の9点について横収 を示している。像面のサイズは、X軸方向が1 2ミリメータ、Y軸方向が9ミリメータであるの で、たとえば、(-1,0)は、座標(-6,0)を、(0,1)は 座標(0,4.5)を示す。角度のベクトルは、観測 する像面上の点に集光する光線の光学系に入 射するX成分とY成分の角度を示す。

結像光学系の製品
 図72は、本発明の一実施形態による、結像 学系の製品としての構成を示す図である。 1の反射鏡103と絞り105とを成型品201として構 し、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109とを成 品211として構成している。

 図73は、第1の反射鏡103と絞り105とを含む 型品の一実施形態(201)を示す図である。

 図74は、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109と を含む成型品の一実施形態(211)を示す図であ 。振動に強いボックス構造としている。

 図75は、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109と を含む成型品の別の実施形態(213)を示す図で る。

 図76は、第2の反射鏡107と第3の反射鏡109と を含む成型品のさらに別の実施形態(215)を示 図である。

 図81は、第1の反射鏡103、第2の反射鏡107お よび第3の反射鏡109をネジでフレーム221に固 する実施形態を示す図である。第2の反射鏡1 07は、リンク303によって調整ネジ301に固定さ ている。フレーム221に対して調整ネジ301を 整方向(水平方向、すなわちZ軸方向)に移動 せることにより、第2の反射鏡107を調整方向 (水平方向、すなわちZ軸方向)に移動させるこ とができる。第2の反射鏡107の固定用ネジの ジ孔305a、305bおよびリンク303の固定用ネジの ネジ孔305cは、調整方向に伸びている。

 第2の反射鏡107をZ軸方向に移動させる調 機構を設けた理由は以下のとおりである。 1の反射鏡103、第2の反射鏡107および第3の反 鏡109の位置および傾きが所定の分布(ばらつ )を有しているとする。このばらつきを、以 下の移動によって補償する。

1)像面のZ軸方向の移動および第1反射面のY軸 向の移動
2)像面のZ軸方向の移動および第1反射面のZ軸 向の移動
3)像面のZ軸方向の移動および第2反射面のY軸 向の移動
4)像面のZ軸方向の移動および第2反射面のZ軸 向の移動
5)像面のZ軸方向の移動および第3反射面のY軸 向の移動
6)像面のZ軸方向の移動および第3反射面のZ軸 向の移動
7)像面のZ軸方向の移動にのみ

 一方、MTF空間周波数7(lp/mm)に対する、球 像面および子午像面でのMTF(%)を、視野の中 および4隅の5点において求め、10点の平均値 結像光学系の性能評価値とする。なお、性 評価値は、2シグマの確率で実現できる値と する。設計上の性能評価値は71.49%である。

 上記の1)乃至7)の性能評価値(MTF(%))は以下の おりである。
1)31.13
2)31.94
3)32.22
4)38.12
5)32.78
6)32.78
7)7.28

 上記の結果から、第2の反射鏡107をZ軸方 に移動させるのが、性能評価値を向上させ ために最も有効であるので、第2の反射鏡107 Z軸方向に移動させる調整機構を設けた。

距離測定装置
 図79は、距離測定装置の概念を示す図であ 。物体(被写体)までの距離を測定・計測する ために、当該物体を異なる視点から撮影し、 得られる画像間で各画素の対応点を探索し、 対応する画素の視差に基づいて、被写体まで の距離を得ることができる。ここで、異なる 視点間の距離を基線長という。したがって、 通常の距離測定装置では、基線長離して配置 された二つの結像光学系が使用される。

 図80は、本発明の一実施形態による結像 学系の構成およびその結像光学系を像面の 軸のまわりに180度回転させた構成を示す図 ある。dは約33ミリメータであるので、この うな構成により基線長約66ミリメータの距離 測定装置が一つの結像光学系によって実現さ れる。赤外線カメラにおいては光学系以外に 受光部の冷却系にコストがかかる。したがっ て、光学系を一つにすることにより、コスト が大幅に低減される。

 本発明によれば、コンパクトで、車両な に搭載して使用することのできる、反射鏡 使用した結像光学系が得られる。

 本発明の実施形態の特徴は以下のとおり ある。

 本発明の一実施形態による結像光学系は、 1反射面が凸面であり、第1反射面のXZ断面の 焦点距離をfx1、第1反射面のYZ断面の焦点距離 をfy1として、
 0< fy1/L3 <5
 0< fx1/L3 <10
をさらに満たす。

 本発明の他の実施形態による結像光学系は 第1反射面が凸面であり、前記窓板および第 1反射面のXZ断面の合成焦点距離をfx1’、前記 窓板および第1反射面のYZ断面の合成焦点距離 をfy1’として、
 0< fx1’/L3 <5
 0< fy1’/L3 <10
をさらに満たす。

 上記の二実施形態によれば、レイアウト 法を縮小し、光線のケラレを回避すること できる。また、画角を増大させ、像面に入 する画角のテレセントリック性(画面に対し て垂直に入射する度合い)を向上させること できる。また、明るさ(Fno.)が向上させ、第1 反射面と第2の反射面との間に遮光板を配置 するスペースを確保することができる。

 本発明の他の実施形態による結像光学系は 視野中心の光軸に沿った光線の光路に沿っ 、第1反射面および第2反射面間の距離をL1、 第1反射面および像面間の距離をLとして、
 0.35 < L1/L <0.5
をさらに満たす。

 本実施形態によれば、コンパクトで像面 入射する迷光をできるだけ遮蔽する結像光 系が得られる。

 本発明の他の実施形態において、前記第2 反射面が回転対称な非球面である。

 第2反射鏡を回転対称非球面とすると、3 の反射鏡を全て自由曲面などの回転非対称 とした場合と比較して、加工痕による解像 の劣化を防止することができる。

 本発明の他の実施形態において、前記結 光学系の収差を減少させるように、視野中 の光軸に沿った光線の光路と前記第第2反射 面のとの交点に対して、前記回転対称な非球 面の中心を変位させている。

 本実施形態によれば、光路差が相殺され 結像光学系の収差が減少する。

 本発明の他の実施形態において、前記第1 反射面と前記第2反射面との間に、絞りを備 ている。

 本実施形態によれば、主に物体側から像 に進む迷光を遮断することができる。

 本発明の他の実施形態において、前記絞 の形状が矩形である。

明るさが同じ矩形形状の絞りと円形形状の 絞りとを比較すると、たとえば、正方形の直 交する辺の方向の開口比は、円形形状の絞り の開口比よりも小さくすることができ解像度 を向上させることができる。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 、中間結像させない、非リレー光学系であ 。

 中間結像させない、非リレー光学系とす ことにより、コンパクトな結像光学系が得 れる。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 、視野中心の光軸と像面の光軸とが異なる きである。

 視野中心の光軸と像面の光軸とが異なる きであるので、物体側からの光が、直接像 にはいることはない。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 、視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向き ある。

 視野中心光軸と像面の光軸とが同じ向き あることは、用途によっては好ましい。視 中心光軸と像面の光軸とが同じ向きであっ も、遮光板を設置すれば、物体側から像面 の光を遮光することができる。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 反射鏡は、金属コートされたプラスチック らなる。

 プラスチックであるので、成形が容易で 価である。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 、赤外線に使用される。

 ゲルマニウムなどの高価な素材を使用し いで、赤外線用の結像光学系を実現するこ ができる。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 、ミリ波またはテラヘルツ波に使用される

 複雑な構成を必要とせずに、ミリ波また テラヘルツ波用の結像光学系を実現するこ ができる。

 本発明の他の実施形態による結像光学系 、前記第2反射面をZ軸方向に移動させて調 を行うことができるように構成されている

 第2反射面をZ軸方向に移動させて調整を うことにより、性能評価値を大幅に向上さ ることができる。

 本発明による距離測定装置は、上記のい れかの実施形態による結像光学系を、像面 光軸のまわりに180度回転させるように構成 ている。

 本発明によれば、結像光学系を一つしか 用しないので、大幅にコストが低減できる