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Title:
IMAGE GENERATION METHOD, DEVICE, ITS PROGRAM AND RECORDING MEDIUM STORED WITH PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051062
Kind Code:
A1
Abstract:
An image generation method, which generates image information of an image (C) from an image (A) and an image (B) that is higher in bit depth than the image (A), carries out the tone mapping of the image (A) to generate the image (C) that has the same bit depth as the image (B); estimates each pixel position of the image (C), the existence or absence of its corresponding point in the image (B) and a position of its corresponding point; and sets image information of the corresponding position in the image (B) at the pixel position in the image (C) where the existence of the corresponding point is estimated. Image information at the pixel position in the image (C) where the absence of the corresponding point is estimated by the corresponding point estimation may be made out from such image information that the existence of the corresponding point is estimated and is set.

Inventors:
KIMATA HIDEAKI (JP)
SHIMIZU SHINYA (JP)
KAMIKURA KAZUTO (JP)
YASHIMA YOSHIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068375
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON TELEGRAPH & TELEPHONE (JP)
KIMATA HIDEAKI (JP)
SHIMIZU SHINYA (JP)
KAMIKURA KAZUTO (JP)
YASHIMA YOSHIYUKI (JP)
International Classes:
G06T3/00; G06T5/00; H04N1/387
Foreign References:
JPH11112790A1999-04-23
JPH11242737A1999-09-07
JP2007267613A2007-10-18
Other References:
See also references of EP 2221763A4
KEITA TAKAHASHI; TAKESHI NAEMURA: "Layered Light-Field Rendering with Focus Measurement", EURASIP SIGNAL PROCESSING: IMAGE COMMUNICATION, vol. 21, no. 6, 2006, pages 519 - 530
M. DROESE; T. FUJII; M. TANIMOTO: "Ray-Space Interpolation Constraining Smooth Disparities Based On Loopy Belief Propagation", PROC. OF IWSSIP2004, September 2004 (2004-09-01), pages 247 - 250
TAKASHI MATSUYAMA; TAKESHI TAKAI; XIAOJUNN WU; SHOHEI NOBUHARA: "Generation, Editing, and Visualization of 3D Video", PROCEEDINGS OF THE VIRTUAL REALITY SOCIETY OF JAPAN, vol. 7, no. 4, December 2002 (2002-12-01), pages 521 - 532
E. REINHARD; M. STARK; P. SHIRLEY; J. FERWERDA: "Photographic Tone Reproduction for Digital Images", SIGGRAPH, 2002
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 第1の画像Aと、画像Aよりもビット深度の高い第2の画像Bから、第3の画像Cの画像情報を生成する画像生成方法であって、
 第1の画像Aをトーンマッピング拡大して、画像Bと同じビット深度を有する第3の画像Cを作成する画像ビット深度拡大ステップと、
 第3の画像Cの各画素位置と第2の画像B中の対応点の有無および対応点位置を推定する対応点推定ステップと、
 前記対応点推定ステップで対応点があると推定された、第3の画像C中の画素位置に、第2の画像B中の対応位置の画像情報を設定する対応画像設定ステップと、
 を実行することを特徴とする画像生成方法。
 前記対応点推定ステップで対応点がないと推定された、第3の画像C中の画素位置の画像情報を、前記対応画像設定ステップで設定された画像情報から補間して作成する画像補間ステップ、
 を更に実行することを特徴とする、請求項1記載の画像生成方法。
 第1の画像Aと、画像Aよりもビット深度の高い第2の画像Bから第3の画像Cの画像情報を生成する画像生成方法であって、
 第1の画像Aをトーンマッピング拡大して、画像Bと同じビット深度を有する第4の画像Dを作成する画像ビット深度拡大ステップと、
 第4の画像Dの各画素位置と第2の画像B中の対応点の有無および対応点位置を推定する対応点推定ステップと、
 前記対応点推定ステップで対応点があると推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置に、第2の画像B中の対応位置の画像情報を設定する対応画像設定ステップと、
 前記対応点推定ステップで対応点がないと推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置の画像情報を、前記対応画像設定ステップで設定された画像情報から補間して作成する画像補間ステップと、
 第5の画像Eをトーンマッピング縮小して、画像Aと同じビット深度を有する第6の画像Fを作成する画像ビット深度縮小ステップと、
 第1の画像Aの各画素位置において、第1の画像Aの画像情報と、同じ画素位置の第6の画像Fの画像情報との差分を求める差分作成ステップと、
 前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも小さい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第5の画像Eの画像情報を設定し、前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報に基づいた画像情報を設定する画像情報設定ステップと、
 を実行することを特徴とする画像生成方法。
 前記画像情報設定ステップにおいて、前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報を設定することを特徴とする請求項3記載の画像生成方法。
 前記画像情報設定ステップにおいて、前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報と第5の画像Eの画像情報を重み付け平均した値を設定することを特徴とする請求項3記載の画像生成方法。
 同じビット深度を有する第1の画像Aと第2の画像Bから第3の画像Cの画像情報を、第4~第7の画像D~Gを用いて生成する画像生成方法であって、
 第1の画像Aをトーンマッピング縮小してビット深度の小さい第7の画像Gを作成する基準画像ビッ卜深度縮小ステップと、
 第7の画像Gをトーンマッピング拡大して、画像Aと同じビット深度を有する第4の画像Dを作成する画像ビット深度拡大ステップと、
 第4の画像Dの各画素位置と第2の画像B中の対応点の有無および対応点位置を推定する対応点推定ステップと、
 前記対応点推定ステップで対応点があると推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置に、第2の画像B中の対応位置の画像情報を設定する対応画像設定ステップと、
 前記対応点推定ステップで対応点がないと推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置の画像情報を、前記対応画像設定ステップで設定された画像情報から補間して作成する画像補間ステップと、
 第5の画像Eをトーンマッピング縮小して、画像Gと同じビット深度を有する第6の画像Fを作成する画像ビット深度縮小ステップと、
 第7の画像Gの各画素位置において、第7の画像Gの画像情報と、同じ画素位置の第6の画像Fの画像情報との差分を求める差分作成ステップと、
 閾値を設定する閾値設定ステップと、
 前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも小さい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第5の画像Eの画像情報を設定し、前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報に基づいた画像情報を設定する画像情報設定ステップと、
 前記画像選択ステップで得られる第3の画像Cと第1の画像Aの各画素位置における画像情報の差分の合計を算出する生成差分合計ステップと、
 前記閾値設定ステップで設定した閾値を予め定められた範囲内で変えながら前記画像選択ステップと前記生成差分合計ステップとを繰り返した結果から、前記生成差分合計ステップで得られる差分の合計が最も小さくなる閾値を決定する閾値決定ステップと、
 を実行することを特徴とする画像生成方法。
 前記画像情報設定ステップにおいて、前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報を設定することを特徴とする請求項6記載の画像生成方法。
 前記画像情報設定ステップにおいて、前記差分作成ステップで求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報と第5の画像Eの画像情報を重み付け平均した値を設定することを特徴とする請求項6記載の画像生成方法。
 第1の画像Aと、画像Aよりもビット深度の高い第2の画像Bから第3の画像Cの画像情報を生成する画像生成装置であって、
 第1の画像Aをトーンマッピング拡大して、画像Bと同じビット深度を有する第3の画像Cを作成する画像ビット深度拡大部と、
 第3の画像Cの各画素位置と第2の画像B中の対応点の有無および対応点位置を推定する対応点推定部と、
 前記対応点推定部で対応点があると推定された、第3の画像C中の画素位置に、第2の画像B中の対応位置の画像情報を設定する対応画像設定部と、
 を備えることを特徴とする画像生成装置。
 前記対応点推定部で対応点がないと推定された、第3の画像C中の画素位置の画像情報を、前記対応画像設定部で設定された画像情報から補間して作成する画像補間部、
 を更に備えることを特徴とする請求項9記載の画像生成装置。
 第1の画像Aと、画像Aよりもビット深度の高い第2の画像Bから第3の画像Cの画像情報を生成する画像生成装置であって、
 第1の画像Aをトーンマッピング拡大して、画像Bと同じビット深度を有する第4の画像Dを作成する画像ビット深度拡大部と、
 第4の画像Dの各画素位置と第2の画像B中の対応点の有無および対応点位置を推定する対応点推定部と、
 前記対応点推定部で対応点があると推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置に、第2の画像B中の対応位置の画像情報を設定する対応画像設定部と、
 前記対応点推定部で対応点がないと推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置の画像情報を、前記対応画像設定部で設定された画像情報から補間して作成する画像補間部と、
 第5の画像Eをトーンマッピング縮小して、画像Aと同じビット深度を有する第6の画像Fを作成する画像ビット深度縮小部と、
 第1の画像Aの各画素位置において、第1の画像Aの画像情報と、同じ画素位置の第6の画像Fの画像情報との差分を求める差分作成部と、
 前記差分作成部で求めた各画素位置における差分が閾値よりも小さい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第5の画像Eの画像情報を設定し、前記差分作成部で求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報に基づいた画像情報を設定する画像情報設定部と、
 を備えることを特徴とする画像生成装置。
 前記画像情報設定部は、前記差分作成部が求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報を設定することを特徴とする請求項11記載の画像生成装置。
 前記画像情報設定部は、前記差分作成部が求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報と第5の画像Eの画像情報を重み付け平均した値を設定することを特徴とする請求項11記載の画像生成装置。
 同じビット深度を有する第1の画像Aと第2の画像Bから第3の画像Cの画像情報を、第4~第7の画像D~Gを用いて生成する画像生成装置であって、
 第1の画像Aをトーンマッピング縮小してビット深度の小さい第7の画像Gを作成する基準画像ビット深度縮小部と、
 第7の画像Gをトーンマッピング拡大して、画像Aと同じビット深度を有する第4の画像Dを作成する画像ビット深度拡大部と、
 第4の画像Dの各画素位置と第2の画像B中の対応点の有無および対応点位置を推定する対応点推定部と、
 前記対応点推定部で対応点があると推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置に、第2の画像B中の対応位置の画像情報を設定する対応画像設定部と、
 前記対応点推定部で対応点がないと推定された、第4の画像D中の画素位置と同じ第5の画像E中の画素位置の画像情報を、前記対応画像設定部で設定された画像情報から補間して作成する画像補間部と、
 第5の画像Eをトーンマッピング縮小して、画像Gと同じビット深度を有する第6の画像Fを作成する画像ビット深度縮小部と、
 第7の画像Gの各画素位置において、第7の画像Gの画像情報と、同じ画素位置の第6の画像Fの画像情報との差分を求める差分作成部と、
 閾値を設定する閾値設定部と、
 前記差分作成部で求めた各画素位置における差分が閾値よりも小さい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第5の画像Eの画像情報を設定し、前記差分作成部で求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報に基づいた画像情報を設定する画像情報設定部と、
 前記画像選択部で得られる第3の画像Cと第1の画像Aの各画素位置における画像情報の差分の合計を算出する生成差分合計部と、
 前記閾値設定部で設定した閾値を予め定められた範囲内で変えながら前記画像選択部と前記生成差分合計部とによる処理を繰り返した結果から、前記生成差分合計部で得られる差分の合計が最も小さくなる閾値を決定する閾値決定部と、
 を備えることを特徴とする画像生成装置。
 前記画像情報設定部は、前記差分作成部が求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報を設定することを特徴とする請求項14記載の画像生成装置。
 前記画像情報設定部は、前記差分作成部が求めた各画素位置における差分が閾値よりも大きい場合には、対応する第3の画像Cの各画素位置に第4の画像Dの画像情報と第5の画像Eの画像情報を重み付け平均した値を設定することを特徴とする請求項14記載の画像生成装置。
 請求項1、3、及び6のいずれか1項に記載の画像生成方法を、コンピュータに実行させるための画像生成プログラム。
 請求項1、3、及び6のいずれか1項に記載の画像生成方法を、コンピュータに実行させるための画像生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Description:
画像生成方法、装置、およびそ プログラム並びにプログラムを記録した記 媒体

 本発明は、複数の画像から高ビット深度の 像を生成する技術に関するものである。
 本願は、2007年10月15日に出願された特願2007- 267613号に基づき優先権を主張し、その内容を ここに援用する。

 図11は直線配列の多視点撮像系、図12は平 面配列の多視点撮像系、図13はアーク状配列 多視点撮像系、図14は球面配列の多視点撮 系のカメラ配置例を示す図である。

 一つのシーンを異なる方向から撮影する 視点撮像系が開発されている。多視点撮像 において、カメラ配置は、図11に示すよう 直線上に1次元配列であったり、図12に示す うに平面上に2次元配列であったり、また、 13に示すようにアーク状に配列したものや 図14に示すように球面状の配列したものなど 、さまざまである。このような多視点撮像系 を利用すれば、多面的な映像シーンをアーカ イブする(1つにまとめる)ことが可能となる。

 さらに、多視点で撮影されたカメラ映像か 、撮影されていない仮想カメラ位置の画像 報を生成する技術がある。これを画像合成 術と呼ぶ。
 画像合成では、元のカメラ映像は空間中の の方向から撮影した画像情報であるかを示 カメラパラメータがわかっているとする。 像合成には種々の方法がある。
 例えば、奥行き情報を推定して合成する方 がある。まず元のカメラ映像間で画像情報 対応点探索を行い視差情報を求め、視差情 からシーンの奥行き情報を推定する。そし 、仮想カメラ位置の奥行き情報を推定して 対応する画像情報を元のカメラの画像情報 ら作成する(非特許文献1参照)。

 また、奥行き情報の推定まで行わずに、 画像の視差情報を利用して直接仮想カメラ 置の画像情報を作成する方法もある(非特許 文献2参照)。

 あるいは、複数のカメラ映像からシーン 存在するオブジェクトの3次元モデル情報を 推定しておき、仮想カメラ位置からの当該モ デルの投影画像を生成する方法もある(非特 文献3参照)。

  このような撮像系では、通常ビット深 (階調)の同じカメラを用いるが、ビット深度 の異なるカメラを用いてもよい。ビット深度 の高いカメラとビット深度の低いカメラを組 み合わせて用いることで、得られる画像情報 の情報量を低減することが可能である。

 ビット深度の低い画像からビット深度の高 画像を得る方法として、トーンマッピング 法が挙げられる(非特許文献4参照)。これは 量子化された値をより高いダイナミックレ ジの信号へマッピングする技術である。
Keita Takahashi and Takeshi Naemura,“Layered Li ght-Field Rendering with Focus Measurement”, EURASIP Signal Processing: Image Communication, vol.21, no.6, pp.519-530(2006.7). M. Droese, T. Fujii and M. Tanimoto,“Ray-Space  Interpolation Constraining Smooth Disparities Based O n Loopy Belief Propagation”, Proc. of IWSSIP2004, p p.247-250, Poznan, Poland, Sept. 2004. 松山隆司、高井勇志、ウ小軍、延原章平 :「3次元ビデオ映像の撮影・編集・表示」、 本バーチャルリアリティ学会論文誌、Vol.7, No.4, pp.521-532, 2002.12. E.Reinhard, M.Stark, P.Shirley and J.Ferwerda,  Photographic Tone Reproduction for Digital Images”, presented at SIGGRAPH, 2002.

 本発明は、ビット深度の異なる多視点映 を扱うという発明者の着眼した新規な技術 ついて、低いビット深度の画像が失ってい 高いダイナミックレンジで表現される情報 復元し、低いビット深度の画像に対する主 的な品質を向上させることを目的とする。

 ビット深度の異なる多視点映像を扱うとい ことは従来行われていなかった。即ち、本 明の課題は、ビット深度の異なる多視点映 を扱うという新しい技術的着想から生じた 題である。
 多視点撮像系でビット深度の異なるカメラ 用いた場合には、低いビット深度の画像と いビット深度の画像が混在することになる また、同じビット深度のカメラで撮影した 合であっても、例えば一部のカメラ映像の ット深度を低減することで情報量を削減で るため、多視点画像の圧縮には好適な場合 ある。この場合においても、低いビット深 の画像と高いビット深度の画像が混在する とになる。

 以上のような場合においては、低いビッ 深度の画像情報では高いダイナミックレン で表現される情報が欠落している。このた 、低いビット深度で撮影されたカメラ位置 画像情報は、高いビット深度で撮影された メラ位置の画像情報に比ベて、主観品質が 化するという間題がある。

 従って本発明は、上記問題点の解決を図 、低いビット深度の画像が失っている高い イナミックレンジで表現される情報を復元 、低いビット深度の画像に対する主観的な 質を向上させる技術を提供する。

 本発明の概要について説明する。例えば、 ット深度の異なる複数のカメラで同一シー を撮影することにより、扱う画像情報の総 報量を減らすことができる。したがって、 の場合、多視点映像の符号量を大幅に下げ ことができる。
 ビット深度とは、例えば8ビットであるとか 10ビットであるとかいった、信号のダイナミ クレンジを指している。撮影されていない ンジがあると(即ち、ダイナミックレンジが 狭くなると)、その部分の情報が欠落してお 、主観品質が悪くなるため、多視点映像の 号量を削減しようとした場合に問題となる

 本発明では、失われているレンジの情報 復元することによって、この問題を解決す 。そもそもビット深度の異なる多視点映像 扱うということは従来行われていなかった 本発明の課題は、ビット深度の異なる多視 映像を扱うという新しい技術的着想から生 た課題である。

 本発明は、この課題を解決するため、他 カメラで撮影されたビット深度の高い情報 使って、目的の画像のビット深度の高い情 を復元する技術的手段を用いることにより ビット深度の異なる複数のカメラで撮影し 多視点映像を扱う場合において、主観的な 像品質を落とさずに、扱う画像情報の総情 量を減らすことができるようにする。

 本発明は、画像Aと、画像Aよりもビット 度の高い画像Bから画像Cの画像情報を生成す る画像生成方法であって、画像Aをトーンマ ピングして、画像Bと同じビット深度を有す 画像Cを作成する画像ビット深度拡大ステッ プと、画像Cの各画素位置と画像B中の対応点 有無および対応点位置を推定する対応点推 ステップと、対応点推定ステップで対応点 あると推定された、画像C中の画素位置に、 画像B中の対応位置の画像情報を設定する対 画像設定ステップと、を実行する方法を提 する。

 この画像生成方法によれば、他の画像に まれる高いダイナミックレンジの情報を使 、所望の画像に対する高いビット深度の画 を生成することができる。このとき生成す 画素位置に対応する画像信号が他の画像に い場合には、元々の低いビット深度をトー マッピングで拡大した画像情報を用いるこ により画像情報の欠落を防ぐことができる

 対応点の推定では、対応点情報を別途入 として与える場合と、対応点を画像情報を って探索する場合が挙げられる。対応点情 を別途与える場合には、シーンの奥行き情 や幾何情報を予め推定しておき、そこから 像間の対応点を推定するようにしてもよい

 対応点の探索では、対応する画素間(画像C 各画素に対して、画像Bの1~複数の画素候補) 差分の絶対値を求めて、その値の最小値が め設定した閾値よりも小さい場合には、そ 最小値となる点を対応点と推定し、閾値よ も大きい場合には、対応点はないと推定し もよい。
 この場合の閾値を低いビット深度の画像情 と一緒にファイル化しておくことも好適で る。ファイル化された低いビット深度の画 情報から高いビット深度の画像情報を生成 る際に、ファイルに含まれる閾値を使用す ことで、生成する際に常に同じ画像が得ら ることを保障できる。

 あるシーンを複数の方向から撮影する場 で、ビット深度の異なるカメラを利用する 合に、低いビット深度のカメラの画像に対 て、他の高いビット深度のカメラの画像を 用して、高いビット深度の画像を生成する とができる。この方法は多視点画像だけで なく、単眼の動画像にも適用できる。すな ち、動画像中の各フレームのビット深度の なる場合に、低いビット深度のフレームの 像に対して、他の高いビット深度のフレー の画像を利用して、高いビット深度の画像 生成することができる。

 上記方法において、対応点推定ステップ 対応点がないと推定された、画像C中の画素 位置の画像情報を、対応画像設定ステップで 設定された画像情報から作成する画像補間ス テップを、更に設けても良い。

 この場合、生成する画素位置に対応する 像信号が他の画像にない場合には、周囲に る生成した高いビット深度の画像信号から 間して作成することにより画像情報の欠落 防ぐことができる。

 また、本発明は、画像Aと、画像Aよりも ット深度の高い画像Bから画像Cの画像情報を 生成する画像生成方法であって、画像Aをト ンマッピングして、画像Bと同じビット深度 有する画像Dを作成する画像ビット深度拡大 ステップと、画像Dの各画素位置と画像B中の 応点の有無および対応点位置を推定する対 点推定ステップと、対応点推定ステップで 応点があると推定された、画像D中の画素位 置と同じ画像E中の画素位置に、画像B中の対 位置の画像情報を設定する対応画像設定ス ップと、対応点推定ステップで対応点がな と推定された、画像D中の画素位置と同じ画 像E中の画素位置の画像情報を、対応画像設 ステップで設定された画像情報から作成す 画像補間ステップと、画像Eをトーンマッピ グして、画像Aと同じビット深度を有する画 像Fを作成する画像ビット深度縮小ステップ 、画像Aの各画素位置において、画像Aの画像 情報と、同じ画素位置の画像Fの画像情報と 差分を求める差分作成ステップと、差分作 ステップで求めた各画素位置における差分 小さい場合には、対応する画像Cの各画素位 に画像Eの画像情報を設定し、差分作成ステ ップで求めた各画素位置における差分が大き い場合には、対応する画像Cの各画素位置に 像Dの画像情報に基づいた画像情報を設定す 画像情報設定ステップと、を実行する方法 提供する。

 典型例として、前記画像情報設定ステップ おいて、前記差分作成ステップで求めた各 素位置における差分が閾値よりも大きい場 には、
(i) 対応する画像Cの各画素位置に画像Dの画 情報を設定する、もしくは、
(ii) 対応する画像Cの各画素位置に画像Dの画 情報と画像Eの画像情報を重み付け平均した 値を設定する
 ようにする。

 この画像生成方法によれば、所望の画像 他の画像との対応点の推定に誤差がある場 に、前述した発明と同様に生成した高いビ ト深度の画像を用いる代わりに、元々の低 ビット深度をトーンマッピングで拡大した 像情報を用いたり、生成した高いビット深 の画像情報と元々の低いビット深度をトー マッピングで拡大した画像情報の重み付け 均値を用いたりすることにより、推定誤差 よる画質の劣化を低減できる。

 また、本発明は、同じビット深度を有す 画像生成装置が画像Aと画像Bから画像Cの画 情報を生成する画像生成方法であって、画 Aをトーンマッピングしてビット深度の小さ い画像Gを作成する基準画像ビット深度縮小 テップと、画像Gをトーンマッピングして、 像Aと同じビット深度を有する画像Dを作成 る画像ビット深度拡大ステップと、画像Dの 画素位置と画像B中の対応点の有無および対 応点位置を推定する対応点推定ステップと、 対応点推定ステップで対応点があると推定さ れた、画像D中の画素位置と同じ画像E中の画 位置に、画像B中の対応位置の画像情報を設 定する対応画像設定ステップと、対応点推定 ステップで対応点がないと推定された、画像 D中の画素位置と同じ画像E中の画素位置の画 情報を、対応画像設定ステップで設定され 画像情報から作成する画像補間ステップと 画像Eをトーンマッピングして、画像Gと同 ビット深度を有する画像Fを作成する画像ビ ト深度縮小ステップと、画像Gの各画素位置 において、画像Gの画像情報と、同じ画素位 の画像Fの画像情報との差分を求める差分作 ステップと、を実行し、予め設定した範囲 閾値を設定する閾値設定ステップと、差分 成ステップで求めた各画素位置における差 が閾値よりも小さい場合には、対応する画 Cの各画素位置に画像Eの画像情報を設定し 差分作成ステップで求めた各画素位置にお る差分が閾値よりも大きい場合には、対応 る画像Cの各画素位置に画像Dの画像情報に基 づいた画像情報を設定する画像情報設定ステ ップと、画像選択ステップで得られる画像C 画像Aの各画素位置における画像情報の差分 合計を算出する生成差分合計ステップと、 閾値を変えながら実行し、生成差分合計ス ップで得られる差分の合計が最も小さくな 閾値を決定する閾値決定ステップを実行す 方法を提供する。

 典型例として、前記画像情報設定ステップ おいて、前記差分作成ステップで求めた各 素位置における差分が閾値よりも大きい場 には、
(i) 対応する画像Cの各画素位置に画像Dの画 情報を設定する、もしくは、
(ii) 対応する画像Cの各画素位置に画像Dの画 情報と画像Eの画像情報を重み付け平均した 値を設定する
 ようにする。

 この画像生成方法によれば、画像を低い ット深度に変換して高いビット深度へ変換 る場合において、前述した方法で高いビッ 深度の画像を生成する際に、対応点の推定 差による劣化の大きさを検出し、劣化が最 小さくなるように、前述した方法と同様に 成した高いビット深度の画像を選択する閾 を決定できる。元々の高いビット深度の画 情報も存在するため、劣化の大きさを検出 ることができる。

 この閾値パラメータは、次のように利用 きる。まず、この閾値を推定しておき、閾 パラメータとして低いビット深度の画像情 に付随させておく。例えば、低いビット深 の画像と他の画像と一緒に、この閾値パラ ータもファイル化しておく。このファイル は低いビット深度に変換する前の画像情報 含めない。したがって、元の画像よりも低 ビット深度の画像情報をファイル化するた 、ファイルサイズを小さくすることができ 。このファイルを再生する際は、低いビッ 深度の画像と他の画像から、上記閾値パラ ータを利用して、高いビット深度の画像を 成することができる。このとき、主観品質 劣化を最小化した高いビット深度の画像を 成することができる。

 また、前記画像情報設定ステップにおい 、前記差分作成ステップで求めた各画素位 における差分が閾値よりも大きい場合に、 記(ii)の手法を用いる場合には、低いビット 深度の画像をトーンマッピングで拡大した画 像を生成した画像の信号に用いるのではなく 、高いビット深度の画像と重み付け平均した 値を用いるので、低いビット深度の画像をト ーンマッピング拡大することによる画像のボ ケを低減することができる。

 本発明はまた、上記各方法により画像を 成する画像生成装置も提供する。

 本発明によれば、低ビット深度で撮影さ たカメラ位置の画像情報に対して、別の高 ット深度で撮影されたカメラ位置の画像情 を利用して、高いビット深度の画像情報を 成することができる。これにより主観品質 劣化を低減することができる。

本発明の第1の実施例である、画像生成 装置の構成を示す図である。 同実施例の、画像生成装置の動作を示 フローチャートである。 本発明の第2の実施例である、画像生成 装置の構成を示す図である。 同実施例の、画像生成装置の動作を示 フローチャートである。 本発明の第3の実施例である、画像生成 装置の構成を示す図である。 同実施例の、画像生成装置の動作を示 フローチャートである。 同実施例の変形例である、画像生成装 の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例である、画像生成 装置の構成を示す図である。 同実施例の、画像生成装置の動作を示 フローチャートである。 同実施例の変形例である、画像生成装 置の構成を示す図である。 直線配列の多視点撮像系を示す図であ る。 平面配列の多視点撮像系を示す図であ る。 アーク状配列の多視点撮像系を示す図 である。 球面配列の多視点撮像系を示す図であ る。

符号の説明

 101、201、301、401 画像ビット深度拡大部
 102、202、302、402 対応点推定部
 103、203、303、403 対応画像設定部
 204、304、404 画像補間部
 305、405 画像ビット深度縮小部
 306、406 差分作成部
 307、407 画像選択部
 308、408 画像生成部
 409 生成差分合計部
 410 閾値設定部
 411 閾値決定部
 412 基準画像ビット深度縮小部

 図面を用いて本発明の画像生成装置の実 例を説明する。

 〔第1の実施例〕
 第1の実施例として、別のカメラで撮影され た低ビット深度の画像Aと高ビット深度の画 Bから、画像Aに対応する高ビット深度(画像B ビット深度に対応)の画像Cを生成する場合 例を示す。ここで、カメラで撮影される信 は、全てYUV信号(輝度Y、色差U,V)により色信 が設定されているものとし、実施例では、Y 号のみ扱うものとする。

 図1に装置概要を示す。本実施例における 画像生成装置は、画像Aのビット深度を拡大 て、画像Bと同じビット深度を有する画像Cを 作成する画像ビット深度拡大部101と、画像C 各画素位置と画像B中の対応点の有無および 応点位置を推定する対応点推定部102と、対 点推定部102で対応点があると推定された画 C中の画素位置に、画像B中の対応位置の画 情報を設定する対応画像設定部103とを備え 。

 ここで、画像ビット深度拡大部101では、画 のビット深度を、非特許文献4に示されてい る方法(トーンマッピング)により拡大して画 を作成するものとする。
 また、対応点推定部102では、カメラパラメ タもしくは既知のマッチング技術を用いて 画像Cの各画素について(画像B中の)対応する 画素の候補を(1~複数)仮定し、対応する画素 で差分の絶対値を求めて、それら絶対値の 小値が予め設定した閾値よりも小さい場合 は、その最小値となる点を対応点と推定し 閾値よりも大きい場合には、画像Cの当該画 については対応点はないと推定するものと る。

 以上を前提として、図1に示す画像生成装 置は次のように動作する。図2に、そのフロ チャートを示す。

 まず、画像ビット深度拡大部101は、画像Aを トーンマッピング拡大して画像Cを作成する( テップS10)。そして、対応点推定部102は、画 像Cと画像Bの対応点の有無と位置を、上述の うな方法で推定する(ステップS11)。対応画 設定部103は、対応点推定部102で対応点があ と推定された画像Cの各画素に対し、画像Bの 対応点の画像情報を設定する(ステップS12)。 上により画像Cを生成する。
 なお、画像ビット深度拡大部101では、他の ーンマッピング方法を用いてもよい。

 また、対応点推定部102は、画素間で差分 絶対値を求めたが、推定する対象の画素を 心とする複数画素からなるブロックを使い 定してもよい。例えば、画像Cの各画素につ いて、画像B中の対応する画素の候補を(1~複 )仮定し、各候補を中心とする複数画素から るブロック内の画素との差分の絶対値の合 を求めて、その合計値が最小となる候補の 置を対応点として推定してもよい。

 以上の例では、別のカメラで撮影された ビット深度の画像Aと高ビット深度の画像B ら高ビット深度の画像Cを生成したが、同じ メラで撮影した、ある時刻の低ビット深度 画像Aと、別の時刻の高ビット深度の画像B ら、高ビット深度の画像Cを生成してもよい

 また、上述のように、画像Aと画像Bから 画像Aに対応する画像Cを作成したが、画像B 複数あってもよい。画像Bが2つ(B1とB2)ある場 合の例を次に示す。構成は同じであるが、次 のように動作する。

 まず、画像ビット深度拡大部101は、画像Aを トーンマッピング拡大して画像Cを作成する
 そして、対応点推定部102は、画像Cと画像B1 対応点の有無と位置を、上記と同様の方法 推定する。対応画像設定部103は、対応点推 部102で対応点があると推定された各位置に ける画像B1の画像情報を画像Cへ設定する。
 次に、対応点推定部102は、画像Cと画像B2の 応点の有無と位置を、同様に推定する。対 画像設定部103は、対応点推定部102で対応点 あると推定された各位置における画像B2の 像情報を画像Cへ設定する。
 以上により画像Cを生成する。

 画像B1と画像B2の双方に対応点があると推定 された場合、予め定めたどちらかの画像情報 を優先させて画像Cに設定してもよいし、対 する画像Cの画素との差分が小さいほうの画 B1または画像B2の画像情報を画像Cに設定し もよいし、画像B1と画像B2の画像情報の平均 を画像Cに設定してもよい。
 画像Bが3つ以上ある場合にも同様に高ビッ 深度の画像Cを生成することができる。
 以下に説明する他の実施例についても複数 画像Bがある場合に、同様に実施することが できる。

 〔第2の実施例〕
 次に、第2の実施例として、第1の実施例と 様に、別のカメラで撮影された低ビット深 の画像Aと高ビット深度の画像Bから、画像A 対応する高ビット深度の画像Cを生成する場 の例を示す。ただし、対応点がない場合に 、周囲の高ビット深度の画像情報から補間 て生成する場合の例を示す。

 図3に装置概要を示す。本実施例における 画像生成装置は、画像Aのビット深度を拡大 て画像Cを作成する画像ビット深度拡大部201 、画像Cの各画素位置と画像B中の対応点の 無および対応点位置を推定する対応点推定 202と、対応点推定部202で対応点があると推 された画像C中の画素位置に、画像B中の対応 位置の画像情報を設定する対応画像設定部203 と、対応点推定部202で対応点がないと推定さ れた画像C中の画素位置の画像情報を、対応 像設定部203で設定された画像情報から作成 る画像補間部204とを備える。

 画像補間部204では、画像C中の画素で、対 応点がないと推定された画素の画像情報を、 対応点があるとして画像Bから画像情報を設 された画素位置の当該画像情報から作成す 。このとき、画像Bから画像情報を設定され 画素位置からの距離に応じて線形補間をす 。

 以上を前提として、図3に示す画像生成装 置は次のように動作する。図4に、そのフロ チャートを示す。

 まず、画像ビット深度拡大部201は、画像A をトーンマッピング拡大して画像Cを作成す (ステップS20)。そして、対応点推定部202は、 画像Cと画像Bの対応点の有無と位置を推定す (ステップS21)。対応画像設定部203は、対応 推定部202で対応点があると推定された画像C 各画素に対し、画像Bの対応点の画像情報を 設定する(ステップS22)。画像補間部204は、対 点推定部202で対応点がないと推定された画 位置について、対応画像設定部203で既に設 された画像情報から補間して画像情報を作 する(ステップS23)。以上により画像Cを生成 る。

 画像補間部204では、線形補間により画像 報を生成したが、非線形処理を用いて画像 報を生成してもよい。いずれも、対応画像 定部203で設定された画像情報を利用して生 する。

 〔第3の実施例〕
 次に、第3の実施例として、第1の実施例と 様に、別のカメラで撮影された低ビット深 の画像Aと高ビット深度の画像Bから、画像A 対応する高ビット深度(画像Bのビット深度に 対応)の画像Cを生成する場合の例を示す。た し、生成した画像情報のダイナミックレン を縮小した画像と元の画像Aとの差が小さい 画素位置にだけ、生成した画像情報を適用す る場合の例を示す。
 以下の説明で、画像Dは、画像Aを初めにト ンマッピング拡大した画像、画像Eは、画像D と同サイズ(同じ画素構成)の一時的な処理用 像である。
 また、画像Fは、画像Eをトーンマッピング 小して作成した、ビット深度の小さい画像( 像Aと同じビット深度を有する、一時的な処 理用画像)である。

 図5に装置概要を示す。本実施例における 画像生成装置は、画像Aをトーンマッピング 大して画像Dを作成する画像ビット深度拡大 301と、画像Dの各画素位置と画像B中の対応 の有無および対応点位置を推定する対応点 定部302と、対応点推定部302で対応点がある 推定された、画像D中の画素位置と同じ画像E 中の画素位置に、画像B中の対応位置の画像 報を設定する対応画像設定部303と、対応点 定部302で対応点がないと推定された、画像D の画素位置と同じ画像E中の画素位置の画像 情報を、対応画像設定部303で設定された画像 情報から作成する画像補間部304と、画像Eを ーンマッピングしてビット深度の小さい画 Fを作成する画像ビット深度縮小部305と、画 Aの各画素位置において、画像Aの画像情報 、同じ画素位置の画像Fの画像情報との差分 求める差分作成部306と、差分作成部306で求 た各画素位置における差分が閾値より小さ 場合には、対応する画像Cの各画素位置に画 像Eの画像情報を設定し、差分作成部306で求 た各画素位置における差分が大きい場合に 、対応する画像Cの各画素位置に画像Dの画像 情報を設定する画像選択部307とを備える。

 画像ビット深度縮小部305では、例えば非特 文献4に示される方法に従って、ビット深度 の小さい画像情報(即ち、画像F)を生成する。
 差分作成部306では、各画素位置で上記差分 作成するものとする。
 画像選択部307では、予め差分の閾値を設定 ておき、差分作成部306で得られる差分との 較をするものとする。

 以上を前提として、図5に示す画像生成装 置は次のように動作する。図6に、そのフロ チャートを示す。

 まず、画像ビット深度拡大部301は、画像A をトーンマッピング拡大して画像Dを作成す (ステップS30)。そして、対応点推定部302は、 画像Dと画像Bの対応点の有無と位置を推定す (ステップS31)。対応画像設定部303は、対応 推定部302で対応点があると推定された位置 おける画像Bの画像情報を画像Eへ設定する( テップS32)。

 画像補間部304は、対応点推定部302で対応点 ないと推定された位置について、対応画像 定部303で既に設定された画像情報から補間 て画像Eの画像情報を作成する(ステップS33)
 画像ビット深度縮小部305は、画像Eをトーン マッピング縮小してビット深度の小さい画像 Fを作成する(ステップS34)。差分作成部306は、 画像Aと画像Fの差分を作成する(ステップS35)
 画像選択部307では、差分作成部306で得られ 差分に従い、各画素位置について、画像Eま たは画像Dを選択して画像Cを生成する(ステッ プS36)。

 なお、画像ビット深度縮小部305では、他の 法を使ってビット深度の小さい画像を作成 てもよい。
 また、差分作成部306では、対象画素を中心 するブロック間の差分を作成してもよい(第 1の実施例参照)。

 ところで、画像選択部307では、差分作成部3 06で求めた各画素位置における差分が小さい 合には、対応する画像Cの各画素位置に画像 Eの画像情報を設定し、差分作成部306で求め 各画素位置における差分が大きい場合には 対応する画像Cの各画素位置に画像Dの画像情 報を設定した。
 この画像選択部307の代わりに、図7に示す画 像生成部308を設けてもよい。

 図7に装置概要を示す。この場合、画像生成 部308では、差分作成部306で求めた各画素位置 における差分が閾値より小さい場合には、対 応する画像Cの各画素位置に画像Eの画像情報 設定し、差分作成部306で求めた各画素位置 おける差分が大きい場合には、対応する画 Cの各画素位置に画像Dの画像情報と画像Eの 像情報を重み付け平均した値を設定する。
 これによれば、差分が大きい場合にトーン ッピング拡大した画像Dを用いるのではなく 、トーンマッピング拡大した画像Dと他の画 から生成した画像Eの重み付け平均を用いる とができる。本手法は、トーンマッピング 大した画像Dの劣化が大きい場合に好適であ る。

 〔第4の実施例〕
 次に、第4の実施例として、別のカメラで撮 影された同じビット深度の画像AとBがあり、 像Aの縮小画像と画像Bから画像Aに近い画像C を生成する場合の例を示す。ここでは、生成 した画像情報のダイナミックレンジを縮小し た画像と元の画像Aとの差が小さい画素位置 だけ生成した画像情報を適用する場合の例 示す。この実施例では、各画素位置におけ 2画像間の差分に対する閾値も推定すること 特徴である。

 図8に装置概要を示す。本実施例における画 像生成装置は、
・画像Aをトーンマッピングしてビット深度 小さい画像Gを作成する基準画像ビット深度 小部412と、
・画像Gをトーンマッピング拡大して、画像A, Bと同じビット深度の画像Dを作成する画像ビ ト深度拡大部401と、
・画像Dの各画素位置と画像B中の対応点の有 および対応点位置を推定する対応点推定部4 02と、
・対応点推定部402で対応点があると推定され た、画像D中の画素位置と同じ画像E(同サイズ の一時的な処理画像)中の画素位置に、画像B の対応位置の画像情報を設定する対応画像 定部403と、
・対応点推定部402で対応点がないと推定され た、画像D中の画素位置と同じ画像E中の画素 置の画像情報を、対応画像設定部403で設定 れた画像情報から作成する画像補間部404と
・画像Eをトーンマッピングしてビット深度 小さい(画像Gと同じビット深度の)画像Fを作 する画像ビット深度縮小部405と、
・画像Gの各画素位置において、画像Gの画像 報と、同じ画素位置の画像Fの画像情報との 差分を求める差分作成部406と、
・予め設定した範囲で複数の閾値を設定する 閾値設定部410と、
・閾値設定部410で設定した各閾値に対し、差 分作成部406で求めた各画素位置における差分 が閾値よりも小さい場合には、対応する画像 Cの各画素位置に画像Eの画像情報を設定し、 分作成部406で求めた各画素位置における差 が閾値よりも大きい場合には、対応する画 Cの各画素位置に画像Dの画像情報を設定す 画像選択部407と、
・画像選択部407で得られる画像Cと画像Aの各 素位置における画像情報の差分の合計を算 する生成差分合計部409と、
・生成差分合計部409で得られる差分の合計が 最も小さくなる閾値を決定する閾値決定部411 と
 を備える。

 閾値設定部410では、閾値として10から50ま で10ずつ閾値を増加させるものとする。

 以上を前提として、図8に示す画像生成装 置は次のように動作する。図9に、そのフロ チャートを示す。

 まず、基準画像ビット深度縮小部412は、画 Aからトーンマッピングによってビット深度 の小さい画像Gを作成する(ステップS40)。
 画像ビット深度拡大部401は、画像Gからビッ ト深度の大きい(画像A,Bと同じビット深度を する)画像Dを作成する(ステップS41)。
 そして、対応点推定部402は、画像Dと画像B 対応点の有無と位置を推定する(ステップS42) 。
 対応画像設定部403は、対応点推定部402で対 点があると推定された位置における画像Bの 画像情報を、画像Eへ設定する(ステップS43)。

 画像補間部404は、対応点推定部402で対応点 ないと推定された位置について、対応画像 定部403で既に設定された画像情報から補間 て画像Eの画像情報を作成する(ステップS44)
 画像ビット深度縮小部405は、画像Eからビッ ト深度の小さい画像Fを作成する(ステップS45) 。
 差分作成部406は、画像Gと画像Fの差分を作 する(ステップS46)。

 続いて、閾値設定部410では、閾値を10に設 する(ステップS47)。
 画像選択部407では、差分作成部406で得られ 差分と閾値を比較し、各画素位置毎に画像E または画像Dを選択して画像Cを生成する(ステ ップS48)。
 生成差分合計部409は、画像Cと画像Aとの差 の合計を求める(ステップS49)。
 以上の閾値設定部410と画像選択部407と生成 分合計部409の処理を、閾値を10ずつ増やし がら50まで繰り返し実行する(ステップS50、S5 1)。

 続いて、閾値決定部411は、生成差分合計 409で得られる値が最小となる場合の閾値を 定する(ステップS52)。

 上記構成において、画像選択部407の代わり 画像生成部408を用いてもよい。図10に装置 要を示す。
 画像生成部408では、差分作成部406で求めた 画素位置における差分が小さい場合には、 応する画像Cの各画素位置に画像Eの画像情 を設定し、差分作成部406で求めた各画素位 における差分が大きい場合には、対応する 像Cの各画素位置に画像Dの画像情報と画像E 画像情報を重み付け平均した値を設定する

 以上の実施例では、複数のカメラ入力映像 対する処理を説明した。この方法は、この うな多視点画像だけではなく、単眼の動画 にも適用できる。
 すなわち、動画像中の各フレームのビット 度が異なる場合に、低ビット深度のフレー の画像に対して、他の高ビット深度のフレ ムの画像を利用して、高いビット深度の画 を生成することができる。
 例えば、低ビット深度のフレームを画像Aと し、他の高ビット深度のフレームを画像Bと て、高ビット深度の画像Cを生成する処理に 用できる。

 また、本実施例では、扱う信号をY信号とし たが、これはRGBなどの他の色信号でもよい。
 また、YUV信号がありY信号のビット深度が同 じであるが、UV信号のビット深度が異なる場 にも適用できる。この場合には、画像拡大 においてUV信号のみ拡大し、Y信号はそのま コピーする。そして、対応点推定部におけ 対応点推定の処理をUまたはV信号を拡大し 信号ではなく、Y信号で行ってもよい。

 以上の画像生成の処理は、コンピュータ ソフトウェアプログラムとによっても実現 ることができ、そのプログラムをコンピュ タ読み取り可能な記録媒体に記録して提供 ることも、ネットワークを通して提供する とも可能である。

 本発明によれば、低ビット深度で撮影さ たカメラ位置の画像情報に対して、別の高 ット深度で撮影されたカメラ位置の画像情 を利用して、高いビット深度の画像情報を 成することができる。これにより主観品質 劣化を低減することができる。