Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
IMAGE INFORMATION GENERATION DEVICE, DISPLAY CONTROL DEVICE PROVIDED WITH THE SAME, INFORMATION DISPLAY SYSTEM FOR MOBILE OBJECT, MODULE FOR DRIVER SEAT, AND MOBILE OBJECT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142056
Kind Code:
A1
Abstract:
A DPF controller (21) generates as image information a layout identifier (MEN) which identifies the layout of an image which has to be displayed on a liquid crystal display device (11), and an element image identifier (SEN) which identifies the display mode of element images being subjected to layout. When a SEN is newly determined and the newly determined SEN is equal to the SEN determined at the previous time, the newly determined SEN is not outputted to a drawing controller (22).

Inventors:
NISHIDA OSAMU
MASUI TERUHISA
FUJIMOTO FUMIAKI
Application Number:
PCT/JP2009/055302
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
March 18, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
SHARP KK (JP)
NISHIDA OSAMU
MASUI TERUHISA
FUJIMOTO FUMIAKI
International Classes:
B60K35/00; G09G5/00; G01D7/00
Domestic Patent References:
WO2007114166A12007-10-11
Foreign References:
JPH11311545A1999-11-09
JPH09123848A1997-05-13
JPH0757105A1995-03-03
Attorney, Agent or Firm:
IKEUCHI SATO & PARTNER PATENT ATTORNEYS (JP)
Patent business corporation Ikeuchi and Sato and partners (JP)
Download PDF:
Claims:
 移動体の各部から収集された状態情報を受け取り、ドットマトリクス方式の表示装置に当該移動体の状況に応じた画像を表示するための画像情報を生成し、前記表示装置に表示すべき画像を合成する画像描画処理装置へ出力する画像情報生成装置であって、
 前記画像情報は、前記表示装置に表示すべき画像のレイアウトを特定するレイアウト識別子と、前記レイアウト中の要素画像の表示態様を特定する要素画像識別子とを含み、
 前記画像情報生成装置は、
 前記状態情報と前記レイアウト識別子との対応関係と、前記状態情報と前記要素画像識別子との対応関係と、前記レイアウト識別子と前記要素画像識別子との対応関係とを定義した識別子テーブルを記憶した識別子記憶部と、
 移動体の各部から収集された状態情報を取得し、取得した状態情報と前記識別子テーブルとを対照することにより、当該状態情報が収集されたときの移動体の状況に応じたレイアウト識別子および要素画像識別子を決定する識別子決定部と、
 前記レイアウト中において前記要素画像を含む部分領域に対して、前記識別子決定部により決定された要素画像識別子を一時的に記憶する表示管理情報記憶部とを備え、
 前記識別子決定部により要素画像識別子が新たに決定された際に、新たに決定された要素画像識別子が前回決定された要素画像識別子と同じである場合は、新たに決定された要素画像識別子を前記画像描画処理装置へ出力しないことを特徴とする画像情報生成装置。
 前記表示管理情報記憶部が、前記識別子決定部により決定された要素画像識別子を前記画像描画処理装置へ出力したことを表す完了フラグを記憶する領域を備え、
 前記識別子決定部により要素画像識別子が新たに決定された際に、前記完了フラグに基づき、前回決定された要素画像識別子が前記画像描画処理装置へ出力されていないと判断した場合、新たに決定された要素画像識別子を破棄する、請求項1に記載の画像情報生成装置。
 前記表示管理情報記憶部が、前記識別子決定部により決定された要素画像識別子を複数個記憶可能なキュー領域と、前記キュー領域内の要素画像識別子を前記画像描画処理装置へ出力したことを表す完了フラグを記憶する領域とを有し、
 前記識別子決定部により要素画像識別子が新たに決定された際に、前記完了フラグに基づき、前回決定された要素画像識別子が前記画像描画処理装置へ出力されていないと判断した場合、新たに決定された要素画像識別子を前記キュー領域へ記憶する、請求項1に記載の画像情報生成装置。
 前記部分領域が矩形である、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像情報生成装置。
 請求項1~4のいずれか一項に記載の画像情報生成装置と、
 前記レイアウト識別子のそれぞれに対応するレイアウト画像と、前記要素画像識別子のそれぞれに対応する要素画像とを記憶した画像記憶部と、
 前記画像情報生成装置から出力されるレイアウト識別子および要素画像識別子を取得し、前記レイアウト識別子に対応するレイアウト画像と、前記要素画像識別子に対応する要素画像とを前記画像記憶部から抽出して合成することにより、前記表示装置に表示させる画像を生成する画像描画処理装置とを備えたことを特徴とする表示制御装置。
 請求項5に記載の表示制御装置と、
 前記表示制御装置の画像描画処理装置により生成された画像を表示する表示装置とを備えたことを特徴とする移動体用情報表示システム。
 前記表示装置が液晶表示装置である、請求項6に記載の移動体用情報表示システム。
 移動体の操縦席まわりに取り付けられる操縦席用モジュールであって、
 請求項6または7に記載の移動体用情報表示システムを備えたことを特徴とする操縦席用モジュール。
 請求項6または7に記載の移動体用情報表示システムを備え、
 前記表示装置が、少なくとも操縦席から視認可能な位置に取り付けられたことを特徴とする移動体。
 前記移動体が自動車であり、
 前記状態情報は、前記自動車の各部に設けられたECUから送信され、車内ネットワークを介して前記画像情報生成装置へ収集される、請求項9に記載の移動体。
Description:
画像情報生成装置、並びにこれ 備えた表示制御装置、移動体用情報表示シ テム、操縦席用モジュール、および移動体

 本発明は、ドットマトリクス方式の表示 置を用いて、自動車等の移動体の操縦等に 要な画像を操縦者に提示する技術に関し、 に、上記の画像を表示装置に表示するため 画像情報を生成するための画像情報生成装 と、これを備えた表示制御装置、移動体用 報表示システム、操縦席用モジュール、お び移動体に関する。

 旧来、自動車等の計器盤には、アナログ またはカウンタ式のメータ類や、例えば電 やLED等を用いたインジケータランプ類が用 られることが多かった。また、数字のディ タル表示やインジケータ表示のために、セ メント方式の液晶表示器も一般的に用いら ていた。

 ところが近年になり、液晶パネルディス レイ装置等のドットマトリクス方式の画像 示装置も、自動車等の計器盤に用いられる うになってきた。すなわち、計器盤の少な とも一部を、任意のパターン表示が可能な ットマトリクス方式の画像表示装置で構成 、スピードメータ等のメータ類や各種イン ケータ等を画像として表示するのである。

 このように、自動車等の計器盤にドット トリクス方式の画像表示装置を用いること より、計器盤の表示にさまざまなパターン 持たせることができる。例えば、表示する ータやインジケータ等の種類や、それらの 置または大きさを、必要に応じて動的に変 することができる。また、メータ類の画像 、例えば、CCD(Charge Coupled Device)撮像装置等 により撮影された車外の風景画像や、ナビゲ ーション用画像等を並べて表示する等、計器 盤の画像以外の画像を合成して表示すること も可能となる。

 例えば、国際公開第2007/114166号パンフレ トの図1には、自動車等の移動体の各部の状 (機械的動作状態や各部の物理的状態等)を す状態情報を検出し、検出された状態情報 基づいて、移動体の操縦等に必要な画像を 示装置に表示する情報表示システムが開示 れている。このシステムにおいては、前記 態情報に基づいて、DPFコントローラが画像 報(MEN,SEN)を生成する。生成された画像情報 、描画コントローラへ与えられる。そして 描画コントローラが、その画像情報に対応 るコマンドリストをコマンドテーブルから み出して実行することにより、移動体の状 に応じた画面が表示されることとなる。な 、描画コントローラは、例えば画像処理LSI ある。このように、画面描画を画像処理LSI 実行することにより、DPFコントローラの負 を軽減できるので、DPFコントローラを低価 の組込用マイコンで実現できるという利点 あった。

 なお、前記従来の情報表示システムにお て用いられる画像情報のうち、MEN(Main Event Number)とは、全画面の書き換えのためのコマ ドリストを読み出すための番号である。一 、SEN(Sub Event Number)とは、画面の一部分の き換えのためのコマンドリストを読み出す めの番号である。なお、前記のMENとSENとを 称してSDN(Scene Design Number)と呼ぶ。従来の情 報表示システムにおいては、画像情報として 上記のMENとSENとの2種類を生成することによ 、移動体の状態または発生したイベントに 合したレイアウト画面および要素画像を表 できるようになっていた。

 図10(a)および(b)は、MENとSENで定義される 報表示システムの画面例である。図10(a)は、 通常走行画面の表示例であり、図10(b)はバッ 走行画面の表示例である。図10(a)の通常走 画面と、図10(b)のバック走行画面のそれぞれ には、個別のMENが定義されている。

 また、例えば、図10(a)の通常走行画面は 左ウィンカーランプ201、右ウィンカーラン 202、スピードメータ203、ナビ画面204、ナビ 面枠205等の要素画像を含んでいる。また、 10(b)のバック走行画面は、左ウィンカーラン プ201、右ウィンカーランプ202、スピードメー タ203、後方CCDカメラ画面206等の要素画像を含 んでいる。これらの要素画像のそれぞれには 、表示態様毎に固有のSENが割り当てられてい る。例えば、左ウィンカーランプ201について は、ON状態とOFF状態との2種類の表示態様があ り、ON状態を表す要素画像と、OFF状態を表す 素画像にはそれぞれ異なる値のSENが割り当 られる。

 なお、表示に用いられるMENおよびSENは、D PFコントローラにおいて、移動体の各部から 集される状態情報を、所定の規則と対照す ことによって決定される。

 上記したような従来の情報表示システム は、移動体の状態が変化する「イベント」 発生するたびに、SDN(MEN,SEN)が決定しなおさ る。例えば、従来の情報表示システムでは 移動体(例えば車)の走行スピードが変化す ごとに、DPFコントローラがその状態情報を け取り、SENの決定を行う。決定されたSDN(MEN, SEN)は画像処理LSIへ送られ、画像処理LSIは、 しく決定されたSDNにしたがって要素画像を フレッシュ表示する。これは、移動体の操 者に、移動体の状態に応じた最新の情報を アルタイムに提示するためである。

 しかし、従来の情報表示システムでは、S DN(特にSEN)の値が以前の状態から変化したか かに関わらず、要素画像をリフレッシュ表 させるようになっていた。このため、SDNの に変化がない場合であっても、毎回、DPFコ トローラから送られたSDNにしたがって画像 理LSIが表示処理を行う。したがって、表示 様に変化がない場合でも要素画像の描画処 が繰り返され、画像処理LSIに負荷がかかる いう問題があった。

 また、DPFコントローラから画像処理LSIへ 繁にSDNが発行されると、画像処理LSIが前のS DNに基づく描画処理を実行中である場合、す には新たなSDNにしたがった描画処理を実行 きないことがある。このような場合、新た SDNをDPFコントローラのメモリキューに保存 ておき、画像処理LSIにおける前の描画処理 終わるまで待つことはできる。ただし、多 のイベントが連続して発生すると、キュー 溢れて必要なSDNが捨てられるか、イベント 発生してから描画が行われるまでにタイム グが生じる可能性がある。そのような場合 画面が、設計者の意図しない表示態様にな ことがあるという問題もあった。

 本発明は、上記の問題を鑑み、表示態様 変化がない要素画像のリフレッシュを回避 ることにより、画像処理LSIの負荷を軽減す ことを可能とする画像情報生成装置と、こ を備えた表示制御装置、移動体用情報表示 ステム、操縦席用モジュール、および移動 を提供することを目的とする。

 上記の目的を達成するために、本発明に かる画像情報生成装置は、移動体の各部か 収集された状態情報を受け取り、ドットマ リクス方式の表示装置に当該移動体の状況 応じた画像を表示するための画像情報を生 し、前記表示装置に表示すべき画像を合成 る画像描画処理装置へ出力する画像情報生 装置であって、前記画像情報は、前記表示 置に表示すべき画像のレイアウトを特定す レイアウト識別子と、前記レイアウト中の 素画像の表示態様を特定する要素画像識別 とを含み、前記画像情報生成装置は、前記 態情報と前記レイアウト識別子との対応関 と、前記状態情報と前記要素画像識別子と 対応関係と、前記レイアウト識別子と前記 素画像識別子との対応関係とを定義した識 子テーブルを記憶した識別子記憶部と、移 体の各部から収集された状態情報を取得し 取得した状態情報と前記識別子テーブルと 対照することにより、当該状態情報が収集 れたときの移動体の状況に応じたレイアウ 識別子および要素画像識別子を決定する識 子決定部と、前記レイアウト中において前 要素画像を含む部分領域に対して、前記識 子決定部により決定された要素画像識別子 一時的に記憶する表示管理情報記憶部とを え、前記識別子決定部により要素画像識別 が新たに決定された際に、新たに決定され 要素画像識別子が前回決定された要素画像 別子と同じである場合は、新たに決定され 要素画像識別子を前記画像描画処理装置へ 力しないことを特徴とする。

 この構成によれば、識別子決定部により 素画像識別子が新たに決定された際に、新 に決定された要素画像識別子が前回決定さ た要素画像識別子と同じである場合は、新 に決定された要素画像識別子を前記画像描 処理装置へ出力しないことにより、表示態 に変化がない要素画像のリフレッシュを回 することにより、画像処理LSIの負荷を軽減 ることができる。

 また、本発明にかかる表示制御装置、移 体用情報表示システム、操縦席用モジュー 、および移動体は、上記の本発明にかかる 像情報生成装置を備えている。

 本発明によれば、表示態様に変化がない 素画像のリフレッシュを回避することによ 、画像処理LSIの負荷を軽減できる画像情報 成装置と、これを備えた表示制御装置、移 体用情報表示システム、操縦席用モジュー 、および移動体を提供できる。

図1は、本実施形態にかかる車両等用情 報表示システムの機能的構成を示すブロック 図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる車 両等用情報表示システムを組み込んだ自動車 用コックピットモジュール(操縦席用モジュ ル)の外観を示す正面図である。 図3は、本実施形態の自動車用情報表示 システムにおいて液晶表示装置11の表示に用 られる複数のレイアウト間の遷移を示す状 遷移図である。 図4は、図3に示した状態遷移を実現す ための、MEN遷移テーブルの定義例を示す説 図である。 図5(a)は、レイアウト画面の一例(通常 行画面)の説明図であり、図5(b)は、図5(a)の イアウト画面上に定義される部分領域を示 説明図である。 図6(a)~(d)は、MEN/SEN判定テーブルに記録 れているデータの一例を示す説明図である 図7(a)~(d)は、ナビ画面およびナビ枠が 示される様子を示す説明図である。 図8は、状態管理テーブルに記録された データの一例を示す説明図である。 図9は、DPFコントローラが行うSDN発行処 理の手順を示すフローチャートである。 図10(a)および(b)は、従来の情報表示シ テムの画面例である。

 本発明の一実施形態にかかる画像情報生 装置は、上述のとおり、特に、識別子決定 により要素画像識別子が新たに決定された に、新たに決定された要素画像識別子が前 決定された要素画像識別子と同じである場 は、新たに決定された要素画像識別子を前 画像描画処理装置へ出力しないことを特徴 する構成である。

 また、上記の構成にかかる画像情報生成 置において、前記表示管理情報記憶部が、 記識別子決定部により決定された要素画像 別子を前記画像描画処理装置へ出力したこ を表す完了フラグを記憶する領域を備え、 記識別子決定部により要素画像識別子が新 に決定された際に、前記完了フラグに基づ 、前回決定された要素画像識別子が前記画 描画処理装置へ出力されていないと判断し 場合、新たに決定された要素画像識別子を 棄することが好ましい。この構成によれば 表示を更新すべきイベントが頻繁に発生し 場合に、途中の表示は省略されるが、タイ ラグのない表示が可能となる。

 あるいは、上記の構成にかかる画像情報 成装置において、前記表示管理情報記憶部 、前記識別子決定部により決定された要素 像識別子を複数個記憶可能なキュー領域と 前記キュー領域内の要素画像識別子を前記 像描画処理装置へ出力したことを表す完了 ラグを記憶する領域とを有し、前記識別子 定部により要素画像識別子が新たに決定さ た際に、前記完了フラグに基づき、前回決 された要素画像識別子が前記画像描画処理 置へ出力されていないと判断した場合、新 に決定された要素画像識別子を前記キュー 域へ記憶する構成とすることも好ましい。 の構成によれば、表示を更新すべきイベン が頻繁に発生した場合に、タイムラグは生 るが、移動体の状態の変化に関する情報を 省略せずに表示することができる。

 なお、前記部分領域は、これに限定され いが、例えば矩形である。

 以下、図面を参照しながら、自動車(乗用 車)に本発明を適用した場合の、本発明の一 施形態についてさらに具体的に説明する。 お、本発明の適用対象は自動車のみに限定 れない。本発明は、自動車の他にも、自動 輪車、自動三輪車、特殊車両、鉄道車両そ 他の路面車両、水陸両用車、航空機、また 船舶等の、種々の乗り物(移動手段または移 手段)に適用することが可能である。さらに 、上述のような移動または移送を主目的とす る乗り物に限らず、上述した各種の乗り物の 操縦を疑似体験させるシミュレータにも本発 明を適用可能である。本願では、上述したよ うな乗り物やシミュレータ等を包括して「移 動体」と称する。

 図2は、本実施形態にかかる車両等用情報 表示システムを組み込んだ自動車用コックピ ットモジュール(操縦席用モジュール)の概観 示す正面図である。図2に示すように、本実 施形態にかかる自動車用コックピットモジュ ール10は、スピードメータやタコメータ等の 来のアナログ計器や、LED等で構成されてい インジケータランプ等を含む旧来の自動車 計器盤の代わりに、自動車用計器盤の合成 像を表示する液晶表示装置11を備えている

 なお、液晶表示装置11は、旧来の自動車 おいても多く用いられていたセグメント方 の液晶表示器ではなく、ドットマトリクス 式の液晶パネルディスプレイ装置である。 晶表示装置11は、任意のパターンの画像を表 示することが可能であるので、各種の計器や インジケータランプ等の各種要素画像を組み 合わせた合成画像を表示することにより、自 動車用情報表示装置として機能する。また、 液晶表示装置11には、計器盤の画像だけでな 、自動車の後部または側方に設置された車 カメラによる撮影画像や、ナビゲーション 像、あるいはテレビジョン放送の受信画像 車載DVDプレイヤ等の再生画像等を併せて表 することも可能である。

 液晶表示装置11は、ステアリングホイー (図示省略)の裏側に位置するよう、コックピ ットモジュール10の枠体であるインストルメ トパネル12に取り付けられている。コック ットモジュール10は、液晶表示装置11の他に 空調ユニット(図示省略)、空調ユニットか の空気を車内に導入する空調ダクト13、オー ディオモジュール14、ランプスイッチ15、ス アリング機構(図示省略)、エアバッグモジュ ール(図示省略)等を含んでいる。

 なお、図2に示したコックピットモジュー ルの構成はあくまで一例であり、本発明の実 施形態はこれに限定されない。例えば、図2 例では、液晶表示装置11が運転者に正対する よう配置されているが、これに限らず、液晶 表示装置11が、インストルメントパネルの中 部、すなわち運転席と助手席との間などに 置された構造であっても良い。

 図1は、本実施形態にかかる自動車用情報 表示システムの機能的構成の一例を示すブロ ック図である。液晶表示装置11における表示 、図1に示すDPF(Display Platform)-ECU20によって 御される。DPF-ECU20は、自動車に搭載された 数のECUの一つである。DPF-ECU20は、DPFコント ーラ21(識別子決定部)、描画コントローラ22( 像描画処理装置)、MEN/SEN判定テーブル23(識 子記憶部)、コマンドテーブル25、画像メモ 26(画像記憶部)、および表示制御回路27を備 ている。ここで、DPFコントローラ21とMEN/SEN 定テーブル23とが、本発明にかかる画像情報 生成装置の一実施形態であり、DPF-ECU20が、本 発明にかかる表示制御装置の一実施形態であ る。

 なお、図1は、DPF-ECU20の内部構成を機能的 なブロックとして示しているが、これらの各 ブロックのハードウェア上への実装態様とし ては、様々な態様が考えられる。例えば、図 1に示した全ての機能ブロックが1つの回路基 上に搭載された構成としても良いし、図1に 示した機能ブロックを、例えば複数の半導体 集積回路に分けて搭載することも可能である 。後者の場合、例えば、DPFコントローラ21とM EN/SEN判定テーブル23とを、他の機能ブロック は独立した半導体集積回路で構成すること 可能である。ただし、描画コントローラ22 画像処理LSIで構成すれば、DPFコントローラ21 を比較的安価なマイクロコントローラで構成 することができるという点で有利である。

 DPF-ECU20は、車内LAN70を介して自動車の各部 設けられた種々のECU30,40,50,60・・・と接続さ れている。DPF-ECU20は、車内LAN70を介して、ECU3 0,40,50,60・・・から、自動車の各部の状態を す情報(状態情報)D 1 ~D 4 ・・・(以降、特に必要のある場合を除いて 状態情報Dと総称する。)を、所定の周期で取 得する。なお、「所定の周期」は、車内LAN70 仕様等に応じて任意の長さに設定される。 た、各ECUからの状態情報D 1 ~D 4 ・・・の送信周期が互いに異なる場合もある 。この場合は、DPF-ECU20における状態情報D 1 ~D 4 ・・・のサンプリング周期を、それぞれの状 態情報の送信周期に合わせれば良い。DPF-ECU20 は、取得した状態情報に基づき、自動車の状 態等を運転者に分かりやすく提示するための 、自動車用計器盤等の合成画像を生成する。 生成された画像は、DPF-ECU20から液晶表示装置 11へ送られて表示される。

 「状態情報」とは、上述したとおり、自 車の各部の状態を表す情報であるが、自動 の各部の機械的動作状態に関する情報(例え ば、走行速度やエンジン回転数等)以外に、 部の機械的動作とは直接的には関係がない 態に関する情報(例えば、燃料残量や室内温 等)等の、種々の情報を含み得る。状態情報 としては、これらはあくまでも乗用車の場合 の例にすぎず、本発明を限定するものではな いが、例えば、エンジンの回転数、走行速度 、セレクトポジション、シフトポジション、 方向指示器の稼働状態、ライト類の点灯状態 、ドアやトランクの開閉状態、ドア施錠の状 態、タイヤの状態、エアバッグの異常の有無 、シートベルトの装着状態、空調機からの吹 き出し温度、室温、外気温、車載AV機器の状 、自動操縦機能の設定状態、ワイパーの稼 状態、燃料残量、電池残量、エンジンとバ テリの依存度合(ハイブリッド車の場合)、 イル残量、ラジエータ温度、エンジン温度 などがある。

 DPFコントローラ21は、DPF-ECU20の全体動作 制御するマイクロコンピュータである。ま 、DPFコントローラ21は、状態情報DとMEN/SEN判 テーブル23とを対照することにより、その 点の自動車の状態に応じて、どのような画 を生成すべきかを指定する表示識別子(MEN,SEN )を生成し、描画コントローラ22へ送る識別子 決定部としても機能する。DPFコントローラ21 生成する表示識別子(MEN,SEN)については、後 詳述する。

 描画コントローラ22は、DPFコントローラ21 から与えられる表示識別子に基づき、画像メ モリ26およびコマンドテーブル25を参照し、 晶表示装置11で表示すべき画像を生成する。 また、DPF-ECU20は、自動車に備え付けられたハ ードディスク等の記憶装置(図示せず)から、 ビゲーション画像等の動画を入力すること できる。これにより、描画コントローラ22 、必要に応じて、合成画像の中に動画を組 込むこともできる。

 表示制御回路27は、液晶表示装置11の表示 を制御する各種の回路であり、例えば、電源 回路、階調電圧発生回路、液晶表示装置11の 種ドライバ駆動回路、バックライト制御回 等を含む。ただし、ドライバ駆動回路等は 液晶表示装置11の液晶パネルに形成されて ても良い。

 MEN/SEN判定テーブル23は、車内LAN70を介し ECU30,40,50,60・・・から得られる状態情報Dに づいて、表示識別子であるMEN(主イベント番 :Main Event Number)とSEN(副イベント番号:Sub Eve nt Number)とを決定するために用いられるテー ルである。

 ここで、表示識別子であるMENとSENについ 説明する。MENは、液晶表示装置11に表示す き画像のレイアウトを特定する識別子であ 。一方、SENは、MENで特定されたレイアウト の個々の要素画像の表示態様を特定する識 子である。MENとSENの値は、状態情報Dの取り る様々な値に応じて、MEN/SEN判定テーブル23 定義されている。DFPコントローラ21は、車 LAN70から状態情報Dを取得するたびに、取得 た状態情報DとMEN/SEN判定テーブル23とを対照 較することにより、状態情報Dに応じたMENお よびSENの値を決定し、描画コントローラ22へ 力する。

 MENによって特定されるそれぞれのレイア トは、液晶表示装置11の表示画面において どの部分にどのような画像を表示すべきか 定義するものである。本実施形態の自動車 情報表示システムでは、状態情報Dの内容か 判断される様々な状況に対して、互いに異 るMENの値を定義しておくことにより、その の自動車の状況に応じた適切な情報表示を 現する。

 例えば、自動車が走行している場合は、 ピードメータやタコメータの表示が必要で るが、エンジンを切って停止している場合 、それらのメータの表示は不要であり、む ろ、ナビゲーション画像等が必要とされる とが多い。従って、前者の場合は、例えば ピードメータやタコメータ等の計器類を表 するレイアウト画面を用いるが、後者の場 は、メータ類を表示せず、ナビゲーション 像等を表示する領域が大きく確保されたレ アウト画面を用いることが好ましい。また 例えば、自動車の後方や側方に、車外の様 を撮影可能なカメラが備え付けられている 種の場合は、後進や縦列駐車の際に、それ のカメラによる撮影画像の表示領域を含む イアウト画面を用いることが好ましい。従 て、本実施形態の自動車用情報表示システ は、その時の自動車の状態を状態情報Dから 判断し、その時の自動車の状態に適したレイ アウト画面を用いて液晶表示装置11に情報を 示することにより、運転者に対して必要な 報を見やすく提供する。

 DPFコントローラ21によって決定されたMEN SENは、DPFコントローラ21から描画コントロー ラ22へ送られる。描画コントローラ22は、MEN SENのそれぞれをインデックスとして用いて コマンドテーブル25を参照する。コマンドテ ーブル25には複数種類のコマンド群が予め登 されている。これらのコマンド群のそれぞ は、MENおよびSENの取り得る値のそれぞれに 意に対応付けられている。すなわち、MENが り得る値のそれぞれに対応付けて、レイア ト画像を生成するためのコマンド群が対応 けられている。また、SENが取り得る値のそ ぞれに対応付けて、要素画像を生成するた のコマンド群が対応付けられている。

 描画コントローラ22は、MENおよびSENのそ ぞれに対応するコマンド群をコマンドテー ル25から読み出して実行する。描画コントロ ーラ22がMENに対応するコマンド群を実行する とにより、MENで特定されるレイアウトの画 が生成される。また、描画コントローラ22 SENのそれぞれに対応するコマンド群をそれ れ実行することにより、描画コントローラ22 に与えられたSENの個数に応じた数の要素画像 が、それぞれのSENの値に応じて生成される。 なお、レイアウト画像と要素画像とは、オー バーレイ画像を構成するための、互いに異な る複数のプレーン上にそれぞれ生成される。 そして、これら複数のプレーンを重ね合わせ ることにより、レイアウト画像と要素画像と を組み合わせた合成画像が生成され、液晶表 示装置11に表示される。なお、レイアウト画 と要素画像とを組み合わせた合成画像の生 方法は、これにのみ限定されない。例えば レイアウト画像および要素画像のうち、い れかの1つの画像を1つのプレーンに生成し このプレーン上で他の画像のαブレンディン グ処理を必要に応じて繰り返すことによって も、複数の静止画の重ね合わせを行うことが できる。

 コマンドテーブル25のコマンド群は、自 車の各部の状態に適した表示を実現するべ 、予め作成され、登録されている。これら コマンドの例としては、レイアウト画像お び要素画像のそれぞれのデータ(ビットマッ データ)を画像メモリ26から読み出すコマン 、要素画像の表示位置や大きさを指定する マンド、要素画像を拡大または縮小するた のコマンド、要素画像の回転角度を指定す コマンド、オーバーレイ画像の各プレーン 画像を転送するためのコマンド等が含まれ いる。

 ここで、MENおよびレイアウト画面の遷移 件について、図3および図4を参照しながら 明する。図3は、本実施形態の自動車用情報 示システムにおいて液晶表示装置11の表示 用いられる複数のレイアウト画面間の遷移 示す状態遷移図である。

 図3に示すような状態遷移図は、自動車用 情報表示システムの設計時に、状態情報Dに じて、液晶表示装置11の表示をどのように遷 移させるかを決定する際に作成されるもので ある。図3の状態遷移図においては、MEN=1~12で 示される12種類のレイアウト画面が存在する

 図3の状態遷移図中に示す矢印は、レイア ウト画面間の遷移関係を示し、矢印上に記載 されている条件が、その遷移が生じるために 満たされるべき遷移条件である。遷移条件は 、状態情報Dの各種パラメータの値と、所定 値との比較式として表される。例えば、MEN=1 の「OFF画面」のレイアウト画面から、MEN=2の ACC画面」のレイアウト画面への遷移が生じ ためには、状態情報Dの1つである「イグニ ション」というパラメータの値が「OFF」と しくないという遷移条件が成立する必要が る。

 なお、DPFコントローラ21が、車内LAN70から 状態情報Dを取得する毎に遷移先のレイアウ 画面を決定する場合、直前のレイアウト画 がどのレイアウト画面であったかに関わら 、必ず、図3に示す「遷移開始」の状態から 遷移条件の判定を開始する。なお、「遷移 始」の状態に対応するレイアウト画面はな が、便宜上、「遷移開始」の状態にMEN=0を り当てている。

 図4は、図3に示した状態遷移を実現する めの、遷移条件の定義例を示す説明図であ 。図4に示した遷移条件テーブルは、MEN/SEN判 定テーブル23に記憶されている。なお、図4は 、説明を分かりやすくするために、状態遷移 に関する情報の記述のみを概念的に整理して 表したものであって、MEN/SEN判定テーブル23に おける実際のデータフォーマットを表すもの ではない。

 図4に示すように、遷移条件テーブルには 、レイアウト画面のそれぞれについて、その レイアウト画面からの遷移先であるレイアウ ト画面のMENと、その遷移が生じるための遷移 条件とが定義されている。

 図4に示すように、例えば、MEN=0が割り当 られている「遷移開始」の状態において、 イグニッション」の状態を表す状態情報Dの 値が「OFF」であるという遷移条件が成立した 場合、MEN=1で特定されるレイアウト画面への 移が生じることが定義されている。なお、M EN=1で特定されるレイアウト画面は、図3の例 は「OFF画面」のレイアウト画面である。

 また、あるレイアウト画面から別のレイ ウト画面への遷移が生じる遷移条件を、2つ 以上の条件のANDまたはOR条件として表すこと 可能である。例えば、図3の例では、MEN=0の 遷移開始」の状態から、MEN=3の「コーナー ンサ」のレイアウト画面への遷移条件は、 コーナーセンサ」の状態を表す状態情報Dの が「ON」であるという条件と、「セレクト ジション」の状態を表す状態情報Dの値が「P 」ではないという条件とが共に満たされるこ とである(図4のMEN=0の欄を参照)。また、図3の 例では、MEN=3の「コーナーセンサ」のレイア ト画面から、MEN=6の「低速走行」のレイア ト画面への遷移条件は、「コーナーセンサ の状態を表す状態情報Dの値が「OFF」である いう条件と、「セレクトポジション」の状 を表す状態情報Dの値が「P」であるという 件とのいずれかが満たされることである(図4 のMEN=3の欄を参照)。

 以上のとおり、DPFコントローラ21は、状 情報Dを受け取ると、MEN/SEN判定テーブル23に 憶されている遷移条件を参照することによ 、受け取った状態情報Dの値に応じたMENの値 を決定することができる。

 また、MEN/SEN判定テーブル23には、レイア ト画面のそれぞれに含まれる要素画像につ ての定義も記憶されている。

 ここで、図5(a)に、液晶表示装置11に表示 れる画像の具体例を示す。図5(a)の例は、通 常走行画面(MEN=7)のレイアウト画面であり、 素画像として、左ウィンカーランプ201、右 ィンカーランプ202、スピードメータ203、ナ 画面204、ナビ画面枠205を含んでいる。この 常走行画面においては、図5(b)に示すように 上記の要素画像のそれぞれを含む矩形状の 分領域201a~205aが定義されている。図5(b)にお いては、説明の便宜上、部分領域201a~205aの輪 郭線を破線で示しているが、実際の表示画面 にこの破線が表示されるわけではない。部分 領域201aは、左ウィンカーランプ201の要素画 を含む矩形である。同様に、部分領域202a,203 a,204a,205aのそれぞれは、右ウィンカーランプ2 02、スピードメータ203、ナビ画面204、ナビ画 枠205の要素画像をそれぞれ含む領域である 部分領域201a~205aのそれぞれには、それぞれ 領域を特定する領域識別子が割り当てられ いる。ここでは、部分領域201aの領域識別子 が“1”、部分領域202aの領域識別子が“2”、 部分領域203aの領域識別子が“3”、部分領域2 04aの領域識別子が“4”、部分領域205aの領域 別子が“5”であるものとする。これらの領 域識別子は、以下に説明する要素画像の切替 条件と共に、MEN/SEN判定テーブル23内に記憶さ れている。

 すなわち、図6(a)~(d)は、本実施形態にお て、MEN/SEN判定テーブル23内に記憶されてい 要素画像に関する定義の一例を示す図であ 。なお、図6(a)~(d)は、MEN/SEN判定テーブル23内 に記憶されているデータの内容を概念的に表 したものであって、もちろん、実際のデータ フォーマットはこのとおりではない。

 図6(a)に示すように、MEN/SEN判定テーブル23 には、レイアウト画面毎に、そのレイアウト 画面に割り当てられたMENと、そのレイアウト 画面に含まれる要素画像のそれぞれに割り当 てられたSENと、MENとSENとの組み合わせ毎に一 意に割り当てられたSDNとが記憶されている。 なお、図6(a)においては、説明を分かりやす するために、レイアウト画面の名称および 素画像の名称も示したが、実際のMEN/SEN判定 ーブル23にはこれらの名称は必ずしも記憶 れない。

 図6(a)におけるSEN=1の「左ウィンカー[ON]」 は、図6(b)に示すように、状態情報Dに含まれ LEFT_TURNというパラメータの値がONの場合に 択される要素画像である。また、SEN=2の「左 ウィンカー[OFF]」は、図6(b)に示すように、前 記のLEFT_TURNというパラメータの値がOFFの場合 に選択される要素画像である。これらのSEN=1, 2の要素画像に対して、部分領域201aを表す領 識別子“1”が対応付けて記憶されている。 同様に、図6(b)に示すように、SEN=3,4の要素画 (右ウィンカー)に対しては、部分領域202aを す領域識別子“2”が対応付けて記憶されて いる。

 また、図6(a)におけるSEN=5の「スピードメ タ背景1」は、図6(c)に示すように、状態情 Dに含まれるSPEEDというパラメータの値が時 25kmより大きく時速80kmよりも小さい場合に選 択される要素画像である。同様に、図6(a)に けるSEN=6,7の「スピードメータ背景2」および 「スピードメータ背景3」も、前記のSPEEDとい うパラメータの値に応じて選択される要素画 像である。スピードメータ背景1~3のそれぞれ は、例えば、スピードメータ203の背景(計器 )を互いに異なる色で表示するものである。 れらのSEN=5~7の要素画像に対しては、部分領 域203aを表す領域識別子“3”が対応付けて記 されている。

 図6(a)におけるSEN=8~10の「ナビ画面」およ SEN=11,12の「ナビ枠」は、状態情報Dに含まれ るTIMERというパラメータの値に応じて選択さ る要素画像である。このTIMERというパラメ タは、運転者が、ナビ画面の表示ボタンを したときにゼロから起動される。したがっ 、表示ボタン押下から10秒までは、図6(d)の 替規則にしたがって「ナビ[小]」の要素画像 (SEN=8)が選択され、例えば図7(a)に示すように 「ナビ[小]」画面206aが表示される。同様に て、10秒後から20秒までは図7(b)に示すよう 「ナビ[中]」画面206bが表示され、20秒後から 30秒までは図7(c)に示すように「ナビ[大]」画 206cが表示される。また、30秒を経過すると 図7(d)に示すように「ナビ[大]」画面206cに加 えて、「ナビ枠」206dがさらに表示される。

 また、本実施形態においては、MEN/SEN判定 テーブル23内に、図8に示すように、表示管理 テーブル(表示管理情報記憶部)が設けられて る。この表示管理テーブルは、部分領域201a ~205aを表す領域識別子のそれぞれに対応させ 、これらの部分領域のそれぞれに対して決 された最新のSDNと、そのSDNによって特定さ る画像の表示が完了したか否かを表す表示 了フラグとが記憶されている。例えば、図8 の例では、領域識別子“1”で表される部分 域201aについては、状態情報Dに基づいて決定 された最新のSDNが101(MEN=7,SEN=2)であり、これ 基づく表示が完了していることを表す。

 本実施形態においては、DPFコントローラ2 1は、ECU30等から状態情報Dを受け取るたびに 受け取った状態情報Dに基づいてSDN(MEN,SEN)を 定するが、決定したSDNを描画コントローラ2 2へ出力するか否かを、この表示管理テーブ を参照して決定する。そして、今回決定さ たSDNが前回に出力されたSDNと同じであれば そのSDNを描画コントローラ22へ出力しない。 これにより、レイアウト画面および要素画像 に変化がない場合に、無駄なリフレッシュ表 示がなされることを抑制し、描画コントロー ラ22の負荷を軽減することができる。

 ここで、図9に、DPFコントローラ21が行うS DN発行処理の手順を示す。この処理は、ECU30 から状態情報Dを受け取った際に起動される

 まず、DPFコントローラ21は、図4に示した 移条件テーブルを検索し、受け取った状態 報Dに応じたSDN(MEN,SEN)を決定する(ステップS1 )。次に、DPFコントローラ21は、MEN/SEN判定テ ブル23内の表示管理テーブルを参照し、ステ ップS1の処理にて前回とは異なるMENが決定さ たか否かを判断する(ステップS2)。そして、 前回とは異なるMENが決定された場合は、表示 管理テーブルを初期化する(ステップS3)。そ て、描画コントローラ22がビジー状態の間は 待機し(ステップS4)、描画コントローラ22が処 理可能な状態となれば、描画コントローラ22 ステップS1で決定されたMENを出力する(ステ プS5)。

 一方、ステップS2において、MENが更新さ ていないと判断した場合は、DPFコントロー 21は、変数nに初期値1を代入する(ステップS6) 。この変数nは、以降の処理において処理対 とする部分領域の領域識別子を表す。次に 領域識別子nで表される部分領域(以降、部分 領域nと称する)について、ステップS1の処理 て前回とは異なるSENが決定されたか否かを 断する(ステップS7)。前回とは異なるSENが決 された場合は、表示管理テーブルの表示完 フラグを参照し、部分領域nにおいて前回の SENを用いた表示が完了しているか否かを判断 する(ステップS8)。前回のSENを用いた表示が 了していれば、ステップS1にて決定した最新 のSDNを、表示管理テーブルにおいて部分領域 nのSDNとして記憶すると共に、部分領域nの表 完了フラグをOFFにする(ステップS9)。そして 、描画コントローラ22がビジー状態の間は待 し(ステップS10)、描画コントローラ22が処理 可能な状態となれば、描画コントローラ22へ テップS1で決定された最新のSENを出力する( テップS11)。最新のSENを出力したら、表示管 理テーブルにおいて部分領域nの表示完了フ グをONにする(ステップS12)。なお、本実施形 においては、DPFコントローラ21で決定され SENを描画コントローラ22へ出力したことによ り、当該SENを用いた表示が完了したものとし て表示完了フラグをONにするが、実際の表示 完了を描画コントローラ22から通知される とをもって、表示完了フラグをONにする構成 としても良い。

 一方、ステップS7において、前回と同じSE Nが決定されたと判断された場合は、上記の テップS8~S12をスキップし、ステップS13へ進 。また、ステップS8において、前回のSENを用 いた表示が完了していないと判断された場合 も、ステップS9~S12をスキップし、ステップS13 へ進む。

 ステップS13では、全ての部分領域(n=1~N)に ついて処理が完了したか否かを判断し、処理 が完了していなければ、変数nの値を1だけイ クリメントし(ステップS14)、ステップS7以降 の処理を繰り返す。

 以上の処理により、前回決定されたSENと 回決定されたSENとが同じであった場合は、 回決定されたSENを描画コントローラ22へ出 しないので、描画コントローラ22の負荷を軽 減することができる。

 なお、図9に例示した処理では、ステップ S8において、前回のSENの表示が完了していな と判断された場合、ステップS9~S12をスキッ することにより、新たに決定されたSENは利 されることなく破棄される。このような処 は、自動車の状況変化に伴って複数のイベ トが連続して発生した場合に、途中のイベ トの状況が必ずしも表示されなくても差し えない場合には問題がない。例えば、シフ レバーをニュートラル(N)のポジションから 後進(R)のポジションを通過してパーキング( P)の位置へ動かす場合、シフトポジションが( R)になったことを表す状態情報Dが生成される 。この場合、シフトポジションが一時的に(R) になったことは重要な情報ではないので、表 示されなくても問題はない。

 しかし、タイムラグがあっても表示すべ 情報については、前回のSDNに基づく表示が 了するのを待って、その要素画像を表示す ことが好ましい。その場合は、表示管理テ ブルにおいて、少なくとも2つのSDNを記憶可 能なキュー領域を設け、前回のSDNの表示が未 完了であれば、そのSDNを用いた表示が完了し てから、次のSDNをキュー領域から描画コント ローラ22へ出力する構成としても良い。

 なお、上述の実施形態は、本発明の技術 範囲を限定するものではなく、発明の範囲 で種々の変更が可能である。例えば、上述 具体例では、液晶表示装置11に表示される 面は、1つのMENによって特定されるレイアウ と、1つまたは複数のSENによって特定される 要素画像とを組み合わせることによって構成 されるものとしたが、例えば、液晶表示装置 11の画面を複数に分割した表示を行う場合や 液晶表示装置11の視野角によって互いに異 る画像を表示する場合等には、複数のレイ ウトを用いることも可能である。従って、 の場合は、複数のMENを決定することとなる また、上記の実施形態では、1つのMENに対し 1つまたは複数のSENが決定される例を説明し たが、1つのSENに対して、さらに1つまたは複 のSENが複合化されることもある。

 また、上述の実施形態では、表示識別子 してMENおよびSENの2種類を用いる例を示した が、表示識別子の数および種類は、この具体 例のみに限定されない。また、表示識別子を 決定するために用いられる識別子テーブルの 具体例を示したが、これらはあくまでも一具 体例に過ぎず、識別子テーブルの構成は様々 に考えられる。

 さらに、上述の実施形態では液晶表示装 を用いたが、本発明の適用対象は液晶表示 置を用いた情報表示システムに限定されな 。少なくとも、状態情報に応じた合成画像 表示する箇所がドットマトリクス方式の表 装置であれば、任意の表示装置を用いるこ ができる。

 また、本発明の適用対象は、前述したよ な、インストルメントパネルに組み込まれ 情報表示システムのみに限定されない。例 ば、車両等の操縦席前面の窓に画像を表示 たは投影するタイプの表示装置や、操縦者 身体に装着されるタイプの表示装置を用い 情報表示システムとしても良い。

 また、本発明にかかる移動体用情報表示 ステムは、車両等の移動体の状態を表示す だけでなく、例えば、車両外部の景色を撮 した映像、車両等に備え付けられた記憶媒 に記憶されている映像や、外部との通信に って得られる映像等、その他の任意の画像( 静止画または動画)および文字情報等の付加 な情報を、併せて表示することが可能であ 。

 本発明は、自動車等の移動体の各部の状 を表す状態情報から、この移動体の操縦等 必要な画像を表示装置に表示するための画 情報を生成することが可能な画像情報生成 置と、これを備えた表示制御装置、移動体 情報表示システム、操縦席用モジュール、 よび移動体として利用可能である。