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Title:
IMAGE PICKUP DEVICE USED FOR DENTAL TREATMENT AND INSTRUMENT FOR DENTAL TREATMENT EQUIPPED WITH IMAGE PICKUP DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/148044
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an image pickup device used for dental treatment with a dental treatment instrument having a head at which a rotary shaping tool is detachably set.  The image pickup device used for the dental treatment is provided with the image pickup module having an image pickup element and an installing unit to detachably install the image pickup module in the dental treatment instrument in such a way that the image pickup module is positioned on the bottom of the head unit and in such a posture that the image pickup axis is in substantially parallel with the rotation axis of the rotary shaping tool.

Inventors:
OKAWA SHINICHI (JP)
YAMASHITA SEIICHIRO (JP)
MATOBA KAZUNARI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060046
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 02, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MORITA MFG (JP)
OKAWA SHINICHI (JP)
YAMASHITA SEIICHIRO (JP)
MATOBA KAZUNARI (JP)
International Classes:
A61C1/08; A61B1/00; A61B1/24; A61C19/04
Domestic Patent References:
WO2005104926A12005-11-10
WO2007002758A22007-01-04
Foreign References:
JP2006006968A2006-01-12
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE Hidetoshi et al. (JP)
Hidetoshi Yoshitake (JP)
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Claims:
 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメント用の歯科治療用撮像装置であって、
 少なくとも撮像素子と光学部材とを備える撮像モジュールと、
 前記撮像モジュールを、前記ヘッド部の底部又は側部に位置し、かつ、前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着可能な装着部と、
 を備えた歯科治療用撮像装置。
 請求項1記載の歯科治療用撮像装置であって、
 前記ヘッド部の底部又は側部に着脱可能に装着可能な1つ又は複数の照明用発光部をさらに備えた歯科治療用撮像装置。
 請求項2記載の歯科治療用撮像装置であって、
 前記照明用発光部が前記撮像モジュールに一体化された、歯科治療用撮像装置。
 請求項2又は請求項3記載の歯科治療用撮像装置であって、
 前記照明用発光部は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有し、
 前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能である、歯科治療用撮像装置。
 請求項1~請求項4のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置であって、
 前記装着部は、前記撮像モジュールに固定され、前記歯科治療用インスツルメントに嵌合可能な嵌合部を有する、歯科治療用撮像装置。
 請求項5記載の歯科治療用撮像装置であって、
 前記嵌合部は、手指の操作で前記撮像モジュールを前記ヘッド部周りに移動可能に、前記ヘッド部の底部又は側部に嵌合可能である、歯科治療用撮像装置。
 請求項1~請求項6のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置であって
 前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうち少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われている、歯科治療用撮像装置。
 請求項1~請求項7のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置であって、
 前記撮像モジュールを複数備えた歯科治療用撮像装置。
 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、
 前記歯科治療用インスツルメントに着脱可能に装着された請求項1~請求項8のいずれかに記載の歯科治療用撮像装置と、
 を備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項9記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に接続された配線部が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵された、又は、前記歯科治療用インスツルメントの外周囲に沿って着脱可能に配設された、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、
 請求項8記載の歯科治療用撮像装置と、
 前記歯科治療用インスツルメントに設けられ、前記複数の撮像モジュールから選択的に画像信号を出力する画像選択出力部と、
 を備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療用インスツルメントと、
 少なくとも撮像素子と光学部材とを備える撮像モジュールと、
 を備え、
 前記撮像モジュールが、前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ前記撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療用インスツルメントに一体的に装着された、
 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項12記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記ヘッド部の底部又は側部に一体的に装着された1つ又は複数の照明用発光部をさらに備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項13記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記照明用発光部が前記撮像モジュールに一体化された、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項13又は請求項14記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記照明用発光部は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部とを有し、
 前記通常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的に又は同時に発光可能である、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項12~請求項15のいずれかに記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記撮像素子及び前記照明用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に接続された配線部が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵され又は前記歯科治療用インスツルメントの外周囲に沿って配設された、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項12~請求項16のいずれかに記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記撮像素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モジュールのうちの少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された保護部材で覆われている、撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項12~請求項17のいずれかに記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記撮像モジュールを複数備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
 請求項18記載の撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置であって、
 前記複数の撮像モジュールから選択的に画像信号を出力する画像選択出力部をさらに備えた撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置。
Description:
歯科治療用撮像装置及び撮像装 付歯科治療用インスツルメント装置

 この発明は、歯科治療中に当該治療箇所 撮像するための技術に関する。

 従来、歯科治療用のインスツルメントに 像装置を内蔵する技術として、特許文献1に 開示のものがある。

 特許文献1では、インスツルメントに光フ ァイバ撮像束及びCCDカメラが内蔵されている 。光ファイバ撮像束の一端部には対物レンズ 系が設けられており、当該対物レンズ系が治 療ツール及びワークエリア近傍に位置してい る。そして、撮像箇所からの光が対物レンズ 及び光ファイバ撮像束を介してCCDカメラに導 かれ、当該撮像箇所を撮像できるようになっ ている。

 同様の技術が特許文献2及び3に開示され いる。

特開平10-66677号公報

特許第3067854号公報

特表平4-503320号公報

 ところで、口腔内で治療する際には、直 できない部位が多い。直視できない部位と ては、歯の形状や口腔内形状等に起因して 態的に見えない部位や、術中の治療者(歯科 医)からの目では見えない部位もある。治療 はこの見えない部位あるいは見えにくい部 も治療する必要がある。

 ここで、特許文献1~3に開示の技術を用い と、見えない部位あるいは見えにくい部位 ある程度撮像可能である。

 しかしながら、特許文献1~3に開示の技術 は、歯科用ドリル等の切削具の軸方向に対 て斜め方向から撮像しているため、通常の 用方法では、撮像できない部位が多い。

 例えば、歯内部の髄腔、根管治療等のよ に、歯に穴を形成してその穴奥部に治療を すような場合には、歯自体、例えば歯冠部 縁が邪魔になってしまい、髄腔又は根管を 明し撮像することは困難となる。髄腔又は 管を撮像するためには、髄腔又は根管で反 された光を受光する必要があるが、それら 反射された光が歯自体に遮られてしまい、 像のための受光ができないこととなる。あ いは、歯自体が邪魔になって、そもそも髄 又は根管の底に照明光が届かないこととな 。

 また、特許文献1~3に開示の技術では、治 箇所からの光を撮像素子等に導く光ファイ 等のイメージガイドを内蔵する構成である め、比較的高価なイメージガイドが必要に る上、インスツルメント自体の構成が複雑 する。

 そこで、本発明は、高価なイメージガイ を用いないで、構成の簡易化を図りつつ、 療中でも、治療箇所をより確実に撮像でき ようにすることを目的とする。

 上記課題を解決するため、本願発明は以 の態様を提供する。第1の態様は、回転切削 工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治療 用インスツルメント用の歯科治療用撮像装置 であって、少なくとも撮像素子と光学部材と を備える撮像モジュールと、前記撮像モジュ ールを、前記ヘッド部の底部又は側部に位置 しかつ前記撮像モジュールによる撮像軸と前 記回転切削工具の回転軸とが略平行になる姿 勢で、前記歯科治療用インスツルメントに着 脱可能に装着可能な装着部と、を備えたもの である。この撮像モジュールには、光学部材 として、レンズや絞りなどを設けたり追加し たりすることができる。

 第2の態様は、第1の態様に係る歯科治療 撮像装置であって、前記ヘッド部の底部又 側部に着脱可能に装着可能な1つ又は複数の 明用発光部をさらに備えたものである。こ とき、照明用発光部は、前記撮像モジュー に一体化されていてもよいし、撮像モジュ ルとは独立して設けてもよい。

 第3の態様は、第2の態様に係る歯科治療 撮像装置であって、特に、前記照明用発光 が前記撮像モジュールに一体化されたもの ある。この場合、撮像モジュール内に照明 発光部を含んでいるので、撮像モジュール 着脱することにより、必然的に照明用発光 も同時に着脱されることになる。

 第4の態様は、第2又は第3の態様に係る歯 治療用撮像装置であって、前記照明用発光 は、通常撮影用の照明部と異変部を抽出す 蛍光画像用の励起光照明部とを有し、前記 常撮影用の照明部と前記蛍光画像用の励起 照明部とが選択的に又は同時に発光可能と れたものである。

 第5の態様は、第1~第4のいずれかの態様に 係る歯科治療用撮像装置であって、前記装着 部は、前記撮像モジュールに固定され、前記 歯科治療用インスツルメントに嵌合可能な嵌 合部を有するものである。

 第6の態様は、第5の態様に係る歯科治療 撮像装置であって、前記嵌合部は、手指の 作で前記撮像モジュールを前記ヘッド部周 に移動可能に、前記ヘッド部の底部又は側 に嵌合可能とされたものである。

 第7の態様は、第1~第6のいずれかの態様に 係る歯科治療用撮像装置であって、前記撮像 素子のうちの少なくとも一部又は前記撮像モ ジュールのうち少なくとも一部が、耐熱性樹 脂で形成された保護部材で覆われているもの である。

 第8の態様は、第1~第7のいずれかの態様に 係る歯科治療用撮像装置であって、前記撮像 モジュールを複数備えたものである。

 上記課題を解決するため、本願発明は、 記の撮像装置単独の態様に加え、さらに撮 装置を着脱可能に備えたインスツルメント 置の態様を提供する。第9の態様に係る撮像 装置付歯科治療用インスツルメント装置は、 回転切削工具を装着可能なヘッド部を有する 歯科治療用インスツルメントと、前記歯科治 療用インスツルメントに着脱可能に装着され た第1~第8のいずれかの態様に係る歯科治療用 撮像装置と、を備えたものである。

 第10の態様は、第9の態様に係る撮像装置 歯科治療用インスツルメント装置であって 前記撮像素子及び前記照明用発光部のうち 少なくとも1つと電気的に接続された配線部 が、前記歯科治療用インスツルメントに内蔵 された又は前記歯科治療用インスツルメント の外周囲に沿って着脱可能に配設されたもの である。

 上記課題を解決するため、第11の態様に る撮像装置付歯科治療用インスツルメント 置は、回転切削工具を装着可能なヘッド部 有する歯科治療用インスツルメントと、第8 態様に係る歯科治療用撮像装置と、前記歯 治療用インスツルメントに設けられ、前記 数の撮像素子から選択的に画像信号を出力 る画像選択出力部と、を備えたものである

 上記課題を解決するため、本願発明は、 記の撮像装置を着脱可能に備えたインスツ メント装置の態様に加え、さらに撮像装置 一体的に備えたインスツルメント装置の態 を提供する。第12の態様に係る撮像装置付 科治療用インスツルメント装置は、回転切 工具を装着可能なヘッド部を有する歯科治 用インスツルメントと、少なくとも撮像素 と光学部材とを備えた撮像モジュールと、 備え、前記撮像モジュールが、前記ヘッド の底部又は側部に位置しかつ前記撮像モジ ールによる撮像軸と前記回転切削工具の回 軸とが略平行になる姿勢で、前記歯科治療 インスツルメントに一体的に装着されたも である。

 第13の態様は、第12の態様に係る撮像装置 付歯科治療用インスツルメント装置であって 、前記ヘッド部の底部又は側部に一体的に装 着された1つ又は複数の照明用発光部をさら 備えたものである。

 第14の態様は、第13の態様に係る撮像装置 付歯科治療用インスツルメント装置であって 、前記照明用発光部が前記撮像モジュールに 一体化されたものである。

 第15の態様は、第13又は14の態様に係る撮 装置付歯科治療用インスツルメント装置で って、前記照明用発光部は、通常撮影用の 明部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起 照明部とを有し、前記通常撮影用の照明部 前記蛍光画像用の励起光照明部とが選択的 又は同時に発光可能とされたものである。

 第16の態様は、第12~第15のいずれかの態様 に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置であって、前記撮像素子及び前記照明 用発光部のうちの少なくとも1つと電気的に 続された配線部が、前記歯科治療用インス ルメントに内蔵され又は前記歯科治療用イ スツルメントの外周囲に沿って配設された のである。

 第17の態様は、第12~第16のいずれかの態様 に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置であって、前記撮像素子のうちの少な くとも一部又は前記撮像モジュールのうちの 少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成された 保護部材で覆われているものである。

 第18の態様は、第12~第17のいずれかの態様 に係る撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置であって、前記撮像モジュールを複数 備えたものである。

 第19の態様は、第18の態様に係る撮像装置 付歯科治療用インスツルメント装置であって 、前記複数の撮像モジュールから選択的に画 像信号を出力する画像選択出力部をさらに備 えたものである。

 この第1の態様に係る歯科治療用撮像装置 によると、撮像モジュールと装着部とを備え ており、当該装着部によって歯科治療用撮像 装置が前記ヘッド部の底部又は側部に装着さ れると、前記撮像モジュールによる撮像軸と 前記回転切削工具の回転軸とが略平行になる 。このため、割れやすい、寸法が大きい、微 妙な位置づけが必要、等の理由でインスツル メントに搭載するのが困難な、しかも高価な イメージガイドを用いないで、構成の簡易化 を図ることができる。また、撮像モジュール は前記ヘッド部の底部又は側部に位置しかつ 撮像モジュールによる撮像軸と前記回転切削 工具の回転軸とが略平行である。さらに、撮 像軸と回転軸とが略平行であっても、撮像モ ジュールの撮像範囲は有限の視野角を有する 。このため、撮像モジュールによって回転切 削工具の先端を撮像することができ、しかも 回転切削工具の周囲に存在する部分が撮影の 障害となり難く、従って、回転切削工具によ る治療中でも、治療箇所をより確実に撮像で きる。なお、この回転切削工具は、回転軸を 中心に回転させることで治療を行うこともで きるが、回転ではなく上下動や、1回転未満 回転を左右交互に繰り返すツイスト運動に っても、治療を行うことができる。本願発 は、回転切削工具の回転軸と撮像軸とを略 行にすることに主眼があり、回転切削工具 いかに運動させて治療を行うかは問わない つまり、回転軸と撮像軸とが略平行であれ 、回転軸を有する切削工具をいかに運動さ ても、本願発明を実施しているといえる。

 また、ここでいう回転切削工具の周囲に 在する部分とは、例えば根管内を治療対象 位とするときの歯冠部などであって、特許 献1等において撮像の障害となりえた部分の ことである。なお、歯科用インスツルメント のヘッド部、特にヘッド部の側部は、微妙な 曲面を有している場合が多く、撮像モジュー ルの撮像軸が切削工具の回転軸に対して厳密 に平行とはならない場合がある。そのような 場合でも、切削工具の周囲に存在する部分が 撮像の障害とならないように撮像モジュール を装着し、治療箇所をより確実に撮像すると いう、本件発明の目的は達成されるため、そ の場合の撮像軸と回転軸との関係を本明細書 において「略平行」と称する。

 また、第2の態様に係る歯科治療用撮像装 置によると、1つ又は複数の照明用発光部に って治療箇所を照明することで、撮像のた に必要な光を、歯科治療用インスツルメン のヘッドの底部または側部から直接撮像対 部位へ照射することができる。これにより 撮像軸に加えて照明光の光軸をも前記切削 具の回転軸と略平行にすることができ、回 切削工具の周囲に存在する部分が照明及び 影の障害となり難い。さらに、照明用発光 を複数備える場合、撮像に必要な照明を複 方向から供給することができ、障害を回避 て適切に照明することができる。

 また、第3の態様によると、照明用発光部 は撮像モジュールに一体化されているため、 照明用発光部を一体とした撮像モジュールを 容易に歯科治療用インスツルメントに装着で きる。また、撮像範囲と照明範囲を調整する ための、撮像素子と照明用発光部との相対的 な位置付けや角度調整が容易となる。さらに 、撮像モジュールを着脱することで必然的に 照明用発光部をも着脱することができる。

 第4の態様によると、前記通常撮影用の照 明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが選 択的に又は同時に発光可能であるので、撮影 の必要性に応じた照射光を照射することがで きる。例えば、照明光を消灯し、励起光のみ を照射すれば、治療対象部位である病変部と 治療対象以外の部位である健全部とを蛍光発 光の度合いによって区別することができ、治 療対象部位を明確に視認しながら治療するこ とができる。蛍光画像を得る場合は、撮像モ ジュールに励起光をカットする光学フィルタ を設ければ良好な画像を得ることができる。

 第5の態様に係る歯科治療用撮像装置によ ると、撮像モジュールを、歯科治療用インス ツルメントに容易に着脱可能に取付けること ができる。

 第6の態様によると、手指の操作で、撮像 モジュールを前記ヘッド部周りに移動できる ため、撮像方向を変更でき、便利である。

 第7の態様によると、前記撮像素子のうち の少なくとも一部又は前記撮像モジュールの うち少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成さ れた保護部材で覆われているため、防水性や 耐オートクレーブ性の向上を図ることができ る。

 第8の態様によると、複数の撮像モジュー ルそれぞれによって治療箇所を撮像すること ができる。これにより、撮像素子の撮像範囲 が相互に補完しあう。つまり、ある撮像素子 の撮像範囲に撮像の障害物が存在しても、他 の撮像素子では当該障害物は撮像範囲に入っ ておらず治療箇所を的確に撮像できる、とい うように、治療箇所を撮像できない場面を減 少させることができる。

 第9の態様に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置は、歯科治療用インスツ ルメントと、そのインスツルメントに着脱可 能に装着された歯科治療用撮像装置と、より 構成されている。このため、インスツルメン トによる治療を行いながら、高価なイメージ ガイドを用いないで、構成の簡易化を図りつ つ治療箇所を撮像できる。また、撮像モジュ ールは前記ヘッド部の底部又は側部に位置し かつ撮像モジュールによる撮像軸と前記回転 切削工具の回転軸とが略平行であるため、回 転切削工具の周囲に存在する部分が撮影の障 害となり難く、従って、回転切削工具による 治療中でも、治療箇所をより確実に撮像でき る。

 第10の態様によると、前記撮像素子及び 記照明用発光部のうちの少なくとも1つを、 蔵された配線部や外周囲に着脱可能に配設 れた配線部を介して他の機器に電気的に接 できる。

 第11の態様によると、複数の撮像モジュ ルから選択的に画像信号が出力されるため 複数の撮像素子で撮像可能な画像のうち所 の画像を出力することができる。

 この第12の態様に係る撮像装置付歯科治 用撮像装置によると、歯科治療用インスツ メントと、撮像素子とを備え、前記撮像素 が、前記ヘッド部の底部又は側部に位置し つ前記撮像素子による撮像軸と前記回転切 工具の回転軸とが略平行になる姿勢で、前 歯科治療用インスツルメントに一体的に装 されているため、インスツルメントに搭載 難かつ高価なイメージガイドを用いないで 構成の簡易化を図ることができる。また、 像モジュールが、前記ヘッド部の底部又は 部に位置しかつ撮像モジュールによる撮像 と前記回転切削工具の回転軸とが略平行で るため、回転切削工具の周囲に存在する部 が撮影の障害となり難く、従って、回転切 工具による治療中でも、治療箇所をより確 に撮像できる。

 また、第13の態様に係る撮像装置付歯科 療用撮像装置によると、1つ又は複数の照明 発光部によって治療箇所を照明することで 撮像のために必要な光を、歯科治療用イン ツルメントのヘッドの底部または側部から 接撮像対象部位へ照射することができる。 れにより、撮像軸に加えて照明光の光軸を 前記切削工具の回転軸と略平行にすること でき、回転切削工具の周囲に存在する部分 照明及び撮影の障害となり難い。さらに、 明用発光部を複数備える場合、撮像に必要 照明を複数方向から供給することができ、 害を回避して適切に照明することができる

 第14の態様によると、照明用発光部が撮 モジュールに一体化されているため、撮像 子と照明用発光部との相対的な位置付けや 度調整が容易となる。

 第15の態様によると、前記通常撮影用の 明部と前記蛍光画像用の励起光照明部とが 択的に又は同時に発光可能であるので、撮 の必要性に応じた照射光を照射することが きる。例えば、照明光を消灯し、励起光の を照射すれば、治療対象部位である病変部 治療対象以外の部位である健全部とを蛍光 光の度合いによって区別することができ、 療対象部位を明確に視認しながら治療する とができる。蛍光画像を得る場合は、撮像 ジュールに励起光をカットする光学フィル を設ければ良好な画像を得ることができる

 第16の態様によると、前記撮像素子及び 記照明用発光部のうちの少なくとも1つを、 蔵された配線部や外周囲に配設された配線 を介して他の機器に電気的に接続できる。 たがって、撮像素子や照明用発光部を、こ らに動力を供給する電源へ接続したり、撮 素子から出力される映像信号を外部ディス レイへ接続したりする、といった使用態様 可能となる。

 第17の態様によると、前記撮像素子のう の少なくとも一部又は撮像モジュールのう の少なくとも一部が、耐熱性樹脂で形成さ た保護部材で覆われているため、防水性や オートクレーブ性の向上を図ることができ 。

 第18の態様によると、複数の撮像モジュ ルそれぞれによって治療箇所を撮像するこ ができ、また、その中から所望の画像を得 ことができる。

 第19の態様によると、複数の撮像素子か 選択的に画像信号が出力されるため、複数 撮像素子で撮像可能な画像のうち所望の画 を出力することができる。

人間の歯の構造を示す断面図である。 歯内部で直視困難な範囲を示す説明図 ある。 本発明による撮像治療システム全体を す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置付 歯科治療用インスツルメント装置を示す側面 図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ メント装置を示す底面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ メント装置を示す正面図である。 撮像モジュールを示す断面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン 装置と撮像制御ユニットと表示部部分のブ ック図である。 撮像範囲を模式的に示す図である。 撮像画面例を示す図である。 撮像治療システムの変形例を示す説明 図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置の配線例を示す側面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置の配線例を示す底面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置の配線例を示す正面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置の他の配線例を示す側面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置の他の配線例を示す底面図である。 撮像装置付歯科治療用インスツルメン ト装置の他の配線例を示す正面図である。 装着部の変形例を示す側面図である。 装着部の変形例を示す底面図である。 装着部の変形例を示す正面図である。 装着部の変形例を示すXXI-XXI線断面図 ある。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置 歯科治療用インスツルメント装置を示す側 図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ ルメント装置を示す底面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ ルメント装置を示す正面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ ルメント装置を示す拡大底面図である。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ ルメント装置と撮像制御ユニットと表示部の ブロック図である。 照明部を複数設けた変形例を示すブロ ック図である。 変形例に係る撮像モジュール及び照明 モジュールを示す図である。 撮像素子と照明部とを一体化して撮像 モジュールとして構成した変形例を示す拡大 底面図である。 撮像モジュールの変形例を示す底面図 である。 撮像モジュールの変形例を示す断面図 である。 撮像モジュールのさらに他の変形例を 示す断面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置を示す側面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置を示す平面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置を示す底面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置を示す正面図である。 装着部を装着する途中状態を示す説明 図である。 装着部及び撮像モジュールが移動する 状態を示す説明図である。 装着部及び撮像モジュールが移動する 状態を示す説明図である。 装着部及び撮像モジュールが移動する 状態を示す説明図である。 撮像モジュールの配設形態例を示す底 面図である。 撮像モジュールの配設形態例を示す側 面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例 を示す底面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例 を示す側面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例 を示す底面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例 を示す側面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例 を示す底面図である。 撮像モジュールの他の配設固定形態例 を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る撮像装置 歯科治療用インスツルメントを示す側面図 ある。 同上の撮像装置付歯科治療用インスツ ルメントを示す正面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメントを示す側面図である。 変形例に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメントを示す正面図である。 さらに他の変形例に係る撮像装置付歯 科治療用インスツルメントを示す側面図であ る。 さらに他の変形例に係る撮像装置付歯 科治療用インスツルメントを示す正面図であ る。 変形例に係るブロック図を示す正面図 である。

 {適用対象例である歯及び前提に関する説明 }
 実施形態を説明するにあたって、まず、適 対象例である歯の構成について説明する。 1は人間の歯の構造を示す断面図である。人 間の歯500は、口腔内に露出する歯冠部502と歯 冠部502から延出する歯根部510とを有している 。歯根部510の表面は、図示省略の歯根膜で覆 われている。歯冠部502は、エナメル質503及び 象牙質504等で構成されている。またこの歯冠 部502内には、髄室507が形成されている。歯根 部510は、象牙質504及びセメント質506等で構成 されており、歯槽骨520及び歯肉522で支えられ ている。歯根部510内には、その延在方向に沿 って延びる根管512が形成されている。上記歯 冠部502及び歯根部510内の歯髄508及び514は、歯 槽骨520下の血管や神経に繋がっている。歯根 部510のうち歯槽骨520側の最先端部が根尖511(AP EX)と呼ばれ、根尖511の歯槽骨520側の開口が根 尖孔と呼ばれる。

 このような歯500に対する治療としては、 えば、根管拡大等の種々の作業がある。こ ような作業は、診療対象となる歯500の状態 び当該歯500と治療用の器具との相互関係を 察しつつ行われる。このような治療を行う 合に、治療を行う術者において直視困難な 位が存在する。直視できない部位は、歯500 体の形状或は歯500と治療用の器具と術者の との相対的な位置関係等によって生じる。 者は、このような直視できない部位をも治 する必要がある。特に、根管治療は、歯内 法と呼ばれることからもわかるように、歯5 00の内部の髄室507、根管512内に対する治療で る。これらの部位の直視は著しく困難であ 。

 図2は、歯500内部で直視可能な範囲を示す 説明図である。同図から理解できるように、 歯500の内部観察を行う場合には、歯冠部502に 形成された穴の斜め上方(点E参照)からのぞき 込むように観察する必要があり、歯500の内部 の髄室507、特に根管512については死角となり 易く(斜線箇所参照)、その直接観察は著しく 難である。しかも髄室507や根管512には、そ そも、直視するに当たって不可欠な照明光 届かない場合がある上、根管治療中におい は、根管治療器具Pの切削工具Pa等が歯500内 に存在すると共に、根管治療器具Pのヘッド 部分Pbが歯500上方に存在するため、それらが 害となって歯500の内部の観察は一層困難と る。

 本各実施形態では、上記のような治療中 も、その治療箇所をより確実に撮像できる うにする形態について説明する。

 {第1実施形態}
 以下、第1実施形態に係る撮像装置付歯科治 療用インスツルメント装置について説明する 。

 まず、本撮像装置付歯科治療用インスツ メント装置を含む撮像治療システムの全体 成を説明する。図3は、撮像治療システム全 体を示す説明図である。

 本システムは、歯科治療用インスツルメ ト11と、撮像制御ユニット30と、表示部50と インスツルメント制御ユニット60とを備え いる。そして、上記歯科治療用インスツル ント11に撮像素子21とレンズ(光学部材)23とを 備えた撮像モジュール20(図7参照)及び装着部2 6(図4参照)を含む歯科治療用撮像装置が組込 れることで、撮像装置付歯科治療用インス ルメント装置10が構成されている。撮像素子 21、レンズ23、装着部26等については、図4以 を用いた説明の際に詳述する。尚、ここで 光学部材の一例としてレンズを用いている 、他の光学部材、例えばミラーや絞りに置 換えたり、ミラーや絞りを追加したりする ともできる。以下、同様である。

 歯科治療用インスツルメント11に装着さ る回転切削工具18は、歯に対する治療を行う ための治療工具であり、ここでは、歯科治療 用インスツルメント11が、主として根管拡大 業を行う根管治療器具である場合を想定し 説明する。

 インスツルメント制御ユニット60は、CPU ROM及びRAM等を有するマイコンを備えており 予め格納されたソフトウエアプログラムに づいて所定の処理を実行する。ここでは、 ンスツルメント制御ユニット60は、歯科治療 用インスツルメント11用の駆動ラインを含む ーブル62を介して歯科治療用インスツルメ ト11に接続されており、当該歯科治療用イン スツルメント11の駆動制御、例えば、根管拡 用の工具であるファイル18等の回転オンオ 、回転速度の制御等を行う。インスツルメ ト制御ユニット60は、その他、ファイル等を 測定電極として根管長を測定するものを含ん でもよい。また、本インスツルメント制御ユ ニット60としての機能の全部または一部が、 科治療用インスツルメント11に組込まれて てもよい。もちろん、インスツルメント制 ユニット60と撮像制御ユニット30を一体化す 構成も可能である。

 上記撮像制御ユニット30は、撮像素子21に 対する駆動ライン及び画像信号出力ラインを 含むケーブル64を介してインスツルメント制 ユニット60に接続されると共に、画像信号 力ラインを含むケーブル66を介して表示部50 接続されている。本撮像制御ユニット30は 歯科治療用インスツルメント11に装着された 撮像モジュール20(図4参照)の撮像素子21の駆 を制御すると共に、当該撮像素子21から入力 される画像信号に対して所定の画像処理を施 して表示部50に出力する。本撮像制御ユニッ 30としての機能についても、その全部また 一部が歯科治療用インスツルメント11に組込 まれていてもよい。

 表示部50は、液晶表示装置や有機EL表示装 置あるいはパソコン等で構成されており、撮 像制御ユニット30から出力される画像信号に づいて画像を表示する。

 なお、表示部として、ヘッドマウントデ スプレイ装置50Bを用いてもよい。このよう ヘッドマウントディスプレイ装置50Bは、上 表示部50に代えて設けられる構成であって よいし、上記表示部50に追加して設けられる 構成であってもよい。

 なお、上記撮像装置付歯科治療用インス ルメント装置10と、撮像制御ユニット30と、 表示部50と、インスツルメント制御ユニット6 0との各間は、Bluetooth等の無線で信号を送受 るものであってもよい。無線周波数は、必 に応じて切替可能に構成することが好まし 。特に、撮像制御ユニット30とヘッドマウン トディスプレイ装置50Bとの間で画像信号を無 線通信することで、当該ヘッドマウントディ スプレイ装置50Bを装着した術者の行動に対す る制約を少なくすることができ、術者による 取扱い利便性に優れる。また、特に、インス ツルメント制御ユニット60としての機能及び 像制御ユニット30としての機能を撮像装置 歯科治療用インスツルメント装置10に組込ん だ上で、撮像制御ユニット30とヘッドマウン ディスプレイ装置50Bとの間で画像信号を無 通信することで、術者による取扱いが一層 易となる。

 図4は撮像装置付歯科治療用インスツルメ ント装置10を示す側面図であり、図5は撮像装 置付歯科治療用インスツルメント装置10を示 底面図であり、図6は撮像装置付歯科治療用 インスツルメント装置10を示す正面図である

 撮像装置付歯科治療用インスツルメント 置10は、歯科治療用インスツルメント11に撮 像素子21及び装着部27を含む歯科治療用撮像 置を組込んだ構成とされている。

 歯科治療用インスツルメント11は、イン ツルメント本体部12とヘッド部14とを備えて る。

 インスツルメント本体部12は、術者の手 よって把持可能な長尺状に形成されており その一端部にヘッド部14が設けられると共に 、他端部からケーブル62,64が延出している。 お、インスツルメント本体部12の一端部近 には、後述する回転切削工具18の先端側部分 を照明可能な照明部16が取付けられている。 明部16としては、発光ダイオードや電球等 あるいはインスツルメント本体部12に内蔵さ れた発光体の光を導くライトガイドの出光端 が用いられる。この照明部16は、撮像モジュ ルの装着に関わりなく、本歯科治療用イン ツルメント11が標準的に備えているもので り、治療中に口腔内を照明するものであっ 、撮像素子21による撮像動作の有無に拘らず 発光する。

 ヘッド部14は、リーマ或はファイル等の 転切削工具18を装着可能に構成されている。 回転切削工具18は、回転によって歯の切削加 を行うための各種工具が含まれる。但し、 転切削工具18は、回転ではなく上下動や、1 転未満の回転を左右交互に繰り返すツイス 運動によっても、治療を行うことができる なお、以下では、説明の便宜上、ヘッド部1 4のうち回転切削工具18の回転軸X1に沿って回 切削工具18が設けられる側をヘッド部の下 又は底側、その反対側をヘッド部の上端と いう。

 より具体的には、ヘッド部14は、一端側( 端側)に向けて順次小径に形成されると共に 一端部に略円状平面14aを有する部材に形成さ れており、その側部でインスツルメント本体 部12に一体的に連結されている。このインス ルメント本体部12またはヘッド部14内にはマ イクロモータ又はタービン等の回転駆動機構 部が設けられており、その回転運動が歯車等 によって回転切削工具18へ伝達されるように 成されている。また、ヘッド部14の下端部 略円状平面14aの略中央部には、リーマ又は ァイル等の回転切削工具18が、下端外方に延 出した姿勢で、その基端側のシャンク部18aを 介して着脱可能に取付られるようになってい る。そして、上記回転駆動機構部の回転駆動 力がシャンク部18aを介して回転切削工具18に 達されることによって、当該回転切削工具1 8が回転する。これにより、当該回転切削工 を用いて歯の切削等の治療を行えるように っている。

 なお、回転切削工具18の回転軸X1は、上記 回転駆動機構部の駆動によって当該回転切削 工具18が回転する際の中心となる軸である。

 また、上記歯科治療用インスツルメント1 1のヘッド部14には、撮像モジュール20が、装 部26を介して着脱可能に装着されている。

 図7は撮像モジュール20を示す断面図であ 。撮像モジュール20は、CCD等の撮像素子21を 含んで構成されており、後述するように撮像 モジュール20をヘッド部14の下端部又は側部 外面に取付けた状態でも、回転切削工具18に よる治療を妨げない程度に十分に小型に構成 されている。

 より具体的には、撮像モジュール20は、 筒状(ここでは略四角筒状)の鏡筒部22と当該 筒部22内に装着されたレンズ部23及び絞り24 、基板25と撮像素子21とを備えている。もち ろん、撮像モジュールの構成、材料は図7の に限定されるわけでなく、たとえば絞り24が 不要な場合もある。

 鏡筒部22は、耐熱性樹脂によって形成さ 、両端が開口する略筒状に形成されている 鏡筒部22は、その他、金属によって形成して もよい。特に、オートクレーブ滅菌処理に耐 えられるように耐スチーム性の高い材料を用 いることが好ましい。

 絞り24は鏡筒部22の一端部内に取付けられ ており、レンズ部23は鏡筒部22内で絞り24と撮 像素子21との間に位置して取付けられている そして、外部からの光を絞り24で絞りつつ ンズ部23で撮像素子21の撮像面21aに結像させ ようになっている。なお、レンズ部23は複 のレンズによって構成されていてもよい。 た、レンズ部23と絞り24の位置は、それぞれ 光学特性に応じて適宜変更可能であり、ま 、絞り24及びレンズ部23の位置関係は逆であ ってもよい。また、後述する励起光照明部を 用いる場合、被写体で反射された励起光を遮 断し、蛍光を抽出撮像するための光学フィル タを装備してもよい。

 撮像素子21は、CCD又はCMOS等で構成されて り、撮像面21aを有するイメージセンサ部と ンサ部に対する駆動回路等とが一体化され 構成とされている。この一体化形態は、樹 等で封止されていることが好ましい。撮像 子21は、基板25の一主面に、その撮像面21aを 当該一主面の面する方向に向けた姿勢で実装 固定されている。そして、撮像面21aを鏡筒部 2の一端開口に向けた姿勢で、撮像素子21が鏡 筒部22の他端開口部に位置するように、基板2 5が鏡筒部22の他端開口に取付けられている。

 この撮像モジュール20では、撮像素子21、 特に、撮像素子21のうち撮像面21a側の部分が 耐熱性樹脂によって形成された保護部材で る鏡筒部22で覆われた形態となっている。

 この撮像モジュール20では、撮影範囲の 心軸が撮像軸X2として定義される。ここでは 、撮像モジュール20に含まれる撮像素子21の 像面21aの略中心を通りかつ当該撮像面21aに して略垂直な軸が、当該撮像モジュール20( 像素子21)の撮像軸X2となる。なお、ここでは 、撮像モジュール20が2つ装着される例で説明 するが、撮像モジュール20は一つ又は3つ以上 であってもよい。

 図4~図6に戻って、装着部26は、撮像モジ ール20を、ヘッド部14の底部に位置しかつそ 撮像モジュール20の撮像軸X2と回転切削工具 18の回転軸X1とが略平行になる姿勢で、歯科 療用インスツルメント11に対して着脱可能に 構成されている。なお、回転軸X1と撮像軸X2 は、なるべく近い位置に配設されることが ましい。

 ここでは、装着部26は、ねじSによって歯 治療用インスツルメント11に対して着脱可 に構成されている。

 より具体的には、装着部26は、樹脂等に り構成されており、インスツルメント本体 12の一端部からヘッド部14の略円状平面14aの 中央部を通ってヘッド部14のうちインスツ メント本体部12とは反対側の側部に沿って配 設可能なように湾曲する略細長板状に形成さ れている。もちろんこの装着部26全体を電気 板で構成することも可能である。装着部26 長手方向略中央部には、シャンク部18aを遊 可能な孔部26aが形成されると共に、その孔 26aを挟むようにして2つの撮像モジュール20 装着部26に対して一体的に設けられている。

 また、装着部26のうちインスツルメント 体部12側の一端部に、ネジ装着孔が形成され ると共に、インスツルメント本体部12に、当 ネジ装着孔に対応してネジ螺合穴が形成さ ている。

 そして、2つの撮像モジュール20をシャン 部18a周りに配設するように、装着部26を歯 治療用インスツルメント11のヘッド部14周り 配設した状態で、ネジSをネジ装着孔に通し てネジ螺合穴に螺合締結することで、撮像モ ジュール20が装着部26を介して歯科治療用イ スツルメント11に装着される。また、この状 態からネジSを緩めて取外すことで、撮像モ ュール20が歯科治療用インスツルメント11か 取外される。

 なお、撮像モジュール20はヘッド部14の側 部に位置していてもよい。つまり、撮像軸X2 回転軸X1とが略平行になり、かつ、撮像モ ュール20によって回転切削工具18の先端方向 撮像できればよい。但し、撮像モジュール2 0がヘッド部14の側部に位置する場合、上述の とおりヘッド部14が一端側(下端側)に向けて 時には微妙な曲面を持って、順次小径に形 されることから、撮像軸X2と回転軸X1とが厳 に平行とならない場合がある。しかしこの 態においても、撮像軸X2と回転軸X1との略平 行な状態は保たれるため、撮像モジュール20 よって回転切削工具18の先端方向を撮像で る。

 また、撮像モジュール20がヘッド部14の底 部又は側部に位置すればよく、装着部26自体 ヘッド部14の他の部分又はインスツルメン 本体部12等に取付けられる構成であってもよ い。

 また、撮像軸X2と回転軸X1とを略平行の位 置関係とするのは、通常、回転切削工具18の 方向に沿って撮像すれば、歯の他の部分等 邪魔にならずに当該回転切削工具18の先端 近傍を撮像でき、いわば根管口を歯根の長 軸方向に覗き込むように観察することがで るからである。このため、撮像軸X2と回転軸 X1とが略平行とは、厳密に平行な位置関係に らず、上記のように通常の歯内治療を想定 た場合において、歯の他の部分等が邪魔に らずに当該回転切削工具18の先端部を撮像 きる程度に略平行である場合を含む。

 図8は、撮像治療システムのうち撮像装置 付歯科治療用インスツルメント装置10と撮像 御ユニット30と表示部50部分のブロック図で ある。なお、図8では、電源などの汎用機能 記載を省略している。

 同図に示すように、撮像装置付歯科治療 インスツルメント装置10は上記撮像モジュ ル20に内蔵される撮像素子21を複数(ここでは 2つ)備えている。

 また、撮像制御ユニット30は、画像制御 32と、制御指令部37と、入力部49とを備えて る。撮像制御ユニット30は、図示省略の電源 及び電源スイッチを備えており、電源スイッ チのオンオフに応じて当該電源からの電力供 給を受けて動作する。

 入力部49は、術者等による指示を受付可 に構成され、ここでは、少なくとも複数の 像素子21のうち一つを選択する指示を受付可 能に構成されている。入力部49としては、機 的なスイッチの他、所定の入力画面を通じ 指示を受付ける構成等、術者等による指示 受付け可能な全ての構成を採用することが きる。この入力部49により受付けられた指 に応じた信号は、制御指令部37に与えられる 。

 制御指令部37は、CPU、ROM及びRAM等を有す マイコン等によって構成されており、入力 49から与えられた信号に応じて上記画像制御 部32を制御する。ここでは、制御指令部37は 撮像素子選択指令部38、撮像素子駆動指令部 39、出力画像選択指令部40及び画像処理指令 41としての機能を有している。そして、上記 入力部49を通じて複数の撮像素子21のうち一 を選択する指示が入力されると、制御指令 37は、当該指示に応じて、撮像素子選択指令 部38から撮像素子選択部33にその選択された 像素子21を特定して選択指令を与えると共に 、撮像素子駆動指令部39から撮像素子駆動部3 4に駆動指令を与え、さらに、出力画像選択 令部40から出力画像選択部35に選択された撮 素子21を特定して選択指令を与えると共に 画像処理指令部41から画像処理回路部36に画 処理指令を与える。

 画像制御部32は、撮像素子選択部33と、撮 像素子駆動部34と、出力画像選択部35と、画 処理回路部36とを備えている。

 撮像素子駆動部34は、撮像素子21の駆動を オンオフするための駆動回路等で構成されて おり、上記撮像素子駆動指令部39からの駆動 令に応じて駆動信号を出力する。撮像素子 択部33は、1入力複数(ここでは2つ)出力のセ クタ回路等で構成されており、撮像素子選 部33からの選択指令に応じて一つの撮像素 21を選択し、撮像素子駆動部34からの駆動信 を当該選択された一つの撮像素子21に出力 る。

 画像処理回路部36は、画像処理を行う集 回路等で構成されており、上記画像処理指 部41からの画像処理指令に応じて、撮像素子 21からの画像信号に対して、A/D変換処理や画 補正処理等を施して、表示部50にて表示可 な画像信号として出力可能に構成されてい 。

 出力画像選択部35は、複数(ここでは2つ) 力1出力のセレクタ回路等で構成されており 出力画像選択指令部40からの選択指令に応 て一つの撮像素子21を選択し、当該選択され た一つの撮像素子21からの入力信号を選択し その画像信号を画像処理回路部36に与える これらの出力画像選択部35及び画像処理回路 36によって、複数の撮像素子21から選択的に 像信号を出力する画像選択出力部が構成さ ている。

 なお、複数の撮像素子21のそれぞれに対 て画像処理回路部を設け、複数の撮像素子21 で撮像された画像を同時表示可能にしてもよ い。また、両画像を一つの画像に結合して表 示するようにしてもよい。この場合、術者は 入力部49を用いて、複数の撮像素子21のいず をも使用するよう指示を与え、制御指令部37 は当該指示に基づいて複数の撮像素子21のい れをも駆動するよう制御する。こうして複 の撮像素子21より得られた画像信号それぞ を、複数設けられた画像処理回路部36へ送信 する、あるいは、図示しないメモリへ送信し 保存する。以上の構成によれば、複数の撮像 素子各々から得られた複数の画像を、同時に 、選択的に、あるいは両画像を一つの画像に 結合して、表示部50で表示させることができ 。また、複数の画像を同時に表示するにあ り、表示部50を分割して各区画に一つずつ 像を表示する、あるいは、ヘッドマウント ィスプレイ50Bの左右の各表示部に一つずつ 像を表示する、といった表示の仕方も採用 きる。

 また、上記撮像制御ユニット30の一部機 又は全部の機能が、撮像装置付歯科治療用 ンスツルメント装置10及びインスツルメント 制御ユニット60のいずれか一方又は双方に組 まれていてもよい。

 この撮像装置付歯科治療用インスツルメ ト装置10を含む撮像治療システムでは、入 部49を通じて一つの撮像素子21を特定した上 撮像開始指令を入力すると、撮像素子駆動 34から撮像素子選択部33を介して当該特定さ れた撮像素子21に対して駆動信号が与えられ 当該特定された撮像素子21による撮像が行 れる。そして、特定された撮像素子21からの 画像信号が出力画像選択部35を通じて画像処 回路部36に与えられ、ここで所定の画像処 が施されて表示部50に出力される。これによ り、特定された撮像素子21で撮像された画像 表示部50に表示される。尚、特定される撮 素子21および当該撮像素子21で撮像され表示 50に表示される画像は、一度に1つとは限ら い。

 図9は、根管拡大作業等の治療中における 撮像装置付歯科治療用インスツルメント装置 と根管との位置関係、及び、撮像装置の撮像 範囲を模式的に示す図である。

 同図に示すように、撮像装置付歯科治療 インスツルメント装置10を用いて根管拡大 業及び患部の撮影を行う場合、根管512の開 外方上に、ヘッド部14及び撮像モジュール20 位置している。そして、回転切削工具18が 500内に挿入された状態では、通常、回転切 工具18に沿った周囲で歯500に対する空間が形 成されている。そこで、撮像モジュール20は 転切削工具18の回転軸X1に対して略平行に沿 った撮像軸X2で撮像を行うことで、歯500内を 像することができる。このため、撮像モジ ール20による撮像範囲F内には、回転切削工 18と歯500との接触部位が含まれることにな 。

 従って、根管拡大作業中において、本撮 モジュール20によって取得される撮像画像 、図10に示すように、根管512内に回転切削工 具18の先端部が挿入された様子が表示された 像となる。かかる画像は、歯500内部で直視 難な範囲を含んでおり(図2の斜線箇所参照) 従って、術者に対して、本来直視困難な画 、特に、髄室507内や根管512内の画像を提供 ることができることになる。仮に照明部16 位置に撮像モジュールを設ける場合、図2に 線で示す根管内は撮像することができず、 度によっては回転切削工具18の先端部すら 撮像することができないため、図10に示すよ うな画像を提供することができない。

 本実施形態によると、撮像素子21を、ヘ ド部14の底部又は側部に位置し、撮像素子21 よる撮像軸X2と回転切削工具18の回転軸X1と 略平行になる姿勢に装着するように、歯科 療用インスツルメント11に着脱可能な装着 26とを備えているため、従来技術のように、 高価なイメージガイドを用いないで、低コス ト化を図りつつ構成の簡易化を図ることがで きる。また、撮像を行う際に、回転切削工具 18の周囲に存在する部分(例えば、ヘッド部14 歯500自体等)が髄室507内や根管512内の撮影の 障害となり難く、従って、回転切削工具18に る治療中においても、図2に斜線で示す箇所 を含めた治療箇所をより確実に撮像できる。 これにより、例えば、術者は、当該撮像画像 を見ながら、治療を施すことができる。

 特に、撮像モジュール20が歯科治療用イ スツルメント11に対して着脱可能に装着され る構成であるため、元々撮影機能を有してい ない歯科治療用インスツルメント11に対して 加工を施さず或は多少の加工を施すことで 撮影機能を付加することができる。

 また、撮像素子21をヘッド部14から取外す ことができるため、当該撮像素子21を取外し 状態で、歯科治療用インスツルメント11の 菌処理等を行うことができる。これにより 滅菌処理によって撮像素子21にダメージが加 わることを防止することができる。

 また、複数の撮像素子21を備えているた 、当該複数の撮像素子21のそれぞれから治療 箇所を撮像することで各撮像素子の撮像範囲 を補完し合うことができ、より確実に治療箇 所を撮像して、術者に提供することができる 。

 つまり、ヘッド部14の底部又は側部に一 の撮像素子21を設けた場合には、歯500に対し てヘッド部14が位置づけされる関係によって 、治療部位が歯500自体等によって部分的に 角となってしまう可能性がある。そこで、 数の撮像素子21を回転切削工具18の周りで異 なる部位に設けることによって、異なる方向 からの撮像画像を得ることができる。そして 、それらの画像を選択的に又は同時表示等す ることで、不可視部分の低減を図ることがで きる。

 なお、本実施形態では、複数の撮像素子2 1を単一の装着部26によって装着した例を説明 しているが、複数の撮像素子21が別々の装着 によってヘッド部14に装着される構成であ てもよい。

 また、撮像素子21が鏡筒部22で覆われてい るため、撮像素子21に対する防水性及び防湿 、耐オートクレーブ性の向上を図ることが きる。

 上記の実施形態に基づいて各種変形例に いて説明する。なお、以下の説明において 既に説明したものと同様構成部分について 同一符号を付してその説明を省略する。

 図11は撮像治療システムにおける構成例 変形例を示す図である。この変形例では、 記第1実施形態における撮像制御ユニット30 びインスツルメント制御ユニット60としての 各機能が、インスツルメント制御ユニット60C に実装されている。そして、撮像装置付歯科 治療用インスツルメント装置10とインスツル ント制御ユニット60Cとが、歯科治療用イン ツルメント11に対する駆動ライン、撮像素 21に対する駆動ライン及び画像信号出力ライ ンを含むケーブル62Cによって相互接続される と共に、インスツルメント制御ユニット60Cと 表示部50とが画像信号出力ラインを含むケー ル64Cによって相互接続されている。

 この変形例では、上記実施形態における 像制御ユニット30及びインスツルメント制 ユニット60が物理的に一つの存在として集約 されると共に、撮像装置付歯科治療用インス ツルメント装置10から延出するケーブル62Cの を削減でき、術者による取扱い利便性を向 させることができる。

 次に、撮像素子21に電気的に接続された 線部に関する2つの例を説明する。

 まず、図12~図14を参照して配線部70Dを外 けした変形例について説明する。ここでは 上記歯科治療用インスツルメント11のインス ツルメント本体部12に、その長手方向に沿っ 複数の配線保持部72Dが設けられている。配 保持部72Dは、線状部材である配線部70Dを着 可能に保持可能なクランプ部を有している 配線保持部72Dは、インスツルメント本体部1 2に、接着剤、ネジ止、係合機構部、ネジ止 嵌め込み機構等を用いてインスツルメント 体部12の外周部に取付けられている。

 そして、撮像素子21に対する駆動ライン び画像出力ラインを含む配線部70Dが、当該 像素子21から外部に引出され、上記各配線保 持部72Dに保持された状態で当該インスツルメ ント本体部12の外周囲に沿って着脱可能に配 されている。

 次に、図15~17を参照して配線部70Eを内蔵 た変形例について説明する。この変形例で 、撮像素子21に対する駆動ライン及び画像出 力ラインを含む配線部70Eが、インスツルメン ト本体部12にその長手方向に沿って内蔵され いる。配線部70Eがインスツルメント本体部1 2に内蔵される形態は、例えば、インスツル ント本体部12の外装ケース内周部に敷設され る形態等である。

 これらの変形例によると、撮像素子21を インスツルメント本体部12の外周囲に着脱可 能に配設された配線部70D或はインスツルメン ト本体部12に内蔵された配線部70Eを介して外 機器に電気的に接続することができる。特 、前者の例によると、撮像素子21と共に配 部70Dを着脱することができ、これらを取外 た状態で歯科治療用インスツルメント11を滅 菌処理等することができる。これにより、当 該滅菌処理等によって撮像素子21及び配線部7 0Dにダメージが加わることを防止することが きる。また、前者の例は、既存の歯科治療 インスツルメント11に対して比較的容易に 線部70Dを後付することができる構成でもあ 。また、後者の変形例によると、インスツ メント本体部12の外周囲に配線部70Eが露出し ないので、術者による取扱い利便性に優れる 。

 次に、撮像モジュール20を着脱可能に取 ける装着部26に関する変形例を説明する。

 図18~図21は変形例に係る装着部26Fを含む 施態様を示す図である。この変形例に係る 像装置付歯科治療用インスツルメント装置10 Fでは、上記装着部26の代りに、装着部26Fが用 いられている。装着部26Fは、樹脂等により構 成される部材であり、モジュール固定部26Fa 、嵌合部27Fとを有している。もちろん装着 26F全体を基板構成としても良い。モジュー 固定部26Faは、上記装着部26においてネジ止 るための構成を省略したものと同様の構成 有している。このモジュール固定部26Faのう インスツルメント本体部12側の端部に、嵌 部27Fが一体的に設けられている。このよう 、嵌合部27Fがモジュール固定部26Fa等の他の 材を介して撮像モジュール20若しくは撮像 子21に固定されている態様も、嵌合部27Fが撮 像モジュール20若しくは撮像素子21に固定さ ている態様に含まれる。図では嵌合部27Fは インスツルメント本体部12のうちヘッド部14 傍部分に弾性的に嵌め込み可能な略C字状の 形状を有している。

 そして、本嵌合部27Fの開口を開きつつ嵌 部27F内にインスツルメント本体部12のうち ッド部14近傍部分を配設して、嵌合部27Fを弾 性的に原形復帰させると、モジュール固定部 26Faがヘッド部14の一端部に位置すると共に撮 像モジュール20が回転切削工具18周りに配設 れた状態で、本装着部26Fが歯科治療用イン ツルメント11に対して弾性的に嵌合した状態 で装着される。また、この状態で、嵌合部27F 内からインスツルメント本体部12のうちヘッ 部14近傍部分を抜くようにして、本嵌合部27 Fの開口を開くことで、本装着部26Fが歯科治 用インスツルメント11から取外されるように なっている。

 この装着部26Fによると、歯科治療用イン ツルメント11に対してネジ孔等の加工を施 ことなく、容易に撮像モジュール20を着脱可 能に取付けることができるという利点がある 。また、撮像モジュール20の着脱作業も比較 容易に行える。

 このように、嵌合部が容易に歯科治療用 ンスツルメント11に対して着脱できる弾性 合部である場合の例としては、例えば、略C 状の弾性部材がヘッド部14の外周囲に着脱 能に取付けられる構成であってもよいし、 は、略環状或は略有底筒状の弾性部材がヘ ド部14の一端部又は他端部に外嵌めされ、そ の弾性復元力による締結力及びヘッド部14に する摩擦力によって当該ヘッド部14に着脱 能とされる構成であってもよい。また、嵌 の仕方の例としては、例えばヘッド部に設 た凸部に適する凹部を嵌合部に設け、凹凸 間の嵌合による場合(不図示)など、弾性嵌合 に限らず種々の形態が用いられる。

 さらに、歯科治療用インスツルメント11 対して着脱可能な装着部の構成は、上記各 成に限られない。また、装着部に爪部分を 成し、この爪部分をヘッド部14の所定箇所( えば、外周囲に形成した凹部)に係止するこ で着脱可能とされる構成であってもよい。 た、上記各構成を併用したものであっても い。要するに、撮像モジュール20及び撮像 子21を、上記所定位置で上記所定姿勢に保ち つつ、歯科治療用インスツルメント11に対し 着脱可能とできる構成であればよい。

 {第2実施形態}
 第2実施形態に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置について説明する。本第 2実施形態では、撮像用の照明光を供する照 部を着脱可能に装着した例を説明する。な 、上記第1実施形態で説明したものと同様構 部分については、同一符号を付してその説 を省略する。

 まず、照明部113bを、撮像モジュール20を して着脱可能に設けた形態を説明する。図2 2は本実施形態に係る撮像装置付歯科治療用 ンスツルメント装置110を示す側面図であり 図23は同撮像装置付歯科治療用インスツルメ ント装置110を示す底面図であり、図24は同撮 装置付歯科治療用インスツルメント装置110 示す正面図であり、図25は同撮像装置付歯 治療用インスツルメント装置110における撮 モジュール20近傍部分を示す拡大図である。

 この撮像装置付歯科治療用インスツルメ ト装置110では、撮像モジュール20に、照明 ジュール113を着脱可能に取付けることで、 明部113bをヘッド部14の底部又は側部(ここで 底部)に着脱可能に装着した構成としている 。

 すなわち、照明モジュール113は、ブラケ ト部113aと、照明用発光部としての照明部113 bとを備えている。

 ブラケット部113aは、樹脂等で形成され、 撮像モジュール20の外周囲に着脱可能に取付 能な形状を有している。ここでは、ブラケ ト部113aは、連結片の両端部とその連結片の 両端部から当該連結片に対して略垂直姿勢で 延設された2つの側片とを有する、略U字状の 観形状を呈しており、撮像モジュール20の 周囲3方を囲うように着脱可能に外嵌め可能 形状に形成されている。このブラケット部1 13aも、上記鏡筒部22と同様に耐熱性樹脂で形 されていることが好ましい。これにより、 明部113bを耐熱性樹脂で形成された保護部材 であるブラケット部113aで覆った構成とする とができ、防水性、防湿性、耐オートクレ ブ性の向上を図ることができる。

 照明部113bは、発光ダイオード、エレクト ロルミネッセンス素子等の発光素子によって 構成されており、外部に向けて光を照射可能 な態様で、上記ブラケット部113aの連結片及 各側片に埋設されている。照明部113bによる 射方向は、上記回転軸X1と略平行であるこ が好ましい。また、照明部113bは可及的に撮 軸X2(図22参照)と近い位置に配設されること 好ましい。

 また、ブラケット部113aの連結片にネジ挿 通孔が形成されると共に、上記撮像モジュー ル20の一側部にネジ螺合穴が形成されている そして、ブラケット部113aを撮像モジュール 20の外周囲に外嵌めした状態で、ネジSをネジ 挿通孔に挿通してネジ螺合穴に螺合締結する ことで、本照明部113bを含む照明モジュール11 3がヘッド部14の底部に着脱可能に装着される ようになっている。つまり、照明部113bがヘ ド部14の底部に着脱可能に装着可能とされる 構成には、他の部材(ここでは撮像モジュー 20)を介して装着される場合を含む。なお、 像モジュール内の基板25に換えて、ブラケッ ト部113aに導電用配線パターンを設け、その 線パターンと、撮像モジュール及び照明モ ュールとが電気的に接続される構成、すな ち、ブラケット部113aそのものを電気回路基 と捉える構成を採ることができる。この場 、撮像モジュール及び照明モジュールを、 板を兼ねたブラケット部113aに搭載すること で導電回路が形成される。

 また、ここでは、複数(ここでは2つ)の撮 モジュール20を備えているので、それぞれ 撮像モジュール20に対して照明モジュール113 が着脱可能に取付けられている。

 図26は、本実施形態に係る撮像装置付歯 治療用インスツルメント装置110と撮像制御 ニット130と表示部50部分のブロック図である 。

 本ブロック図が第1実施形態に係るブロッ ク図である図8と異なる点は、撮像制御ユニ ト130が照明駆動部44を有する照明制御部43を らに備える点と、制御指令部137が照明駆動 令部42としての機能を有する点である。

 上記照明駆動指令部42としての機能は、 えば、制御指令部37による処理機能として実 現される。また、照明駆動部44は、照明部113b の駆動回路等で構成されており、上記照明部 113bにケーブル等を介して接続されている。

 そして、いずれかの撮像素子21にて撮像 行うタイミングで、照明駆動指令部42から照 明駆動部44に駆動指令が与えられる。この駆 指令を受けて照明駆動部44は照明部113bを駆 する駆動信号を出力し、照明部113bが発光す る構成となっている。

 なお、いずれの撮像モジュール20にて撮 を行うかに拘らず、全ての照明部113bを発光 せるようにしてもよいし、或は、各照明部1 13bを各照明モジュール113毎に個別に点灯制御 し、いずれか一つの撮像モジュール20にて撮 を行う場合に、当該撮像を行う撮像モジュ ル20に装着された照明モジュール113の照明 113bだけを発光させるようにしてもよい。

 このように構成された撮像装置付歯科治 用インスツルメント装置110によると、照明 113bによって治療箇所等を照明しつつ、撮像 素子21による撮像を行え、より治療に適した 像を得ることができる。

 なお、上記照明部113bを着脱可能にする構 成に関しても、上記撮像モジュール20を基板 るいは基板を兼ねたブラケット部に搭載す と共に、その基板あるいは基板を兼ねたブ ケット部を着脱可能にする構成と同様に、 ジSによる他、略C字状の弾性部材や略環状 は略有底筒状の弾性部材、爪部、撮像モジ ールの外周面に設けた凹部(又は凸部)に係合 する凸部(又は凹部)等を利用した構成であっ もよく、また、ヘッド部14等の歯科治療用 ンスツルメント11に装着される構成であって もよい。要するに、照明モジュール113を所定 姿勢に保ちつつ、歯科治療用インスツルメン ト11に対して着脱可能にできる構成であれば い。

 上記の実施形態に基づいて各種変形例に いて説明する。なお、以下の説明において 既に説明したものと同様構成部分について 同一符号を付してその説明を省略する。

 まず、それぞれの照明モジュール113に設 られる照明部113bとして、通常撮影用の照明 部と異変部を抽出する蛍光画像用の励起光照 明部とを設けてもよい。図27は本変形例に係 ブロック図を示している。

 図27のブロック図が、図26に示すブロック 図と異なる主要点は、撮像装置付歯科治療用 インスツルメント装置110Bが通常撮影用の照 部113Bb1と異変部を抽出する蛍光画像用の励 光照明部113Bb2とを有している点と、撮像制 ユニット130Bの照明制御部43Bが照明部113Bb1に する第1照明駆動部144B1と、励起光照明部113B b2に対する第2照明駆動部144B2とを有している である。

 上記照明部113Bb1は、可視光領域の光を発 るものであり、白色ダイオード等で構成さ る。励起光照明部113Bb2は、例えば、波長405n mの光を発するものであり、発光ダイオード で構成される。かかる波長の光を照射する 、歯石や歯垢、軟化象牙質等の異変部が赤 または橙色の蛍光を放出するので、この蛍 を受光することによって、異変部の発する 光が視覚的に抽出される。これにより、異 部が抽出された画像を撮像素子21で撮像する ことができる。なお、励起光照明部113Bb2で抽 出された異変部を撮像する場合には、撮像素 子21の前方に励起光をカットするフィルタ、 えば、430nm以下の波長成分をカットするフ ルタを設けることが好ましい。励起光をカ トしないと、全ての波長領域が撮像素子21に 入射し、励起された異変部の色が励起光成分 に埋れてしまい、異変部を認識し難いからで ある。このためのフィルタを設けた例につい ては後で説明する。

 そして、制御指令部137は、入力部49を通 て照明部113Bb1及び励起光照明部113Bb2による ずれか一方の照明指示又は双方による照明 示を受付けると、当該指示に応じて、第1照 駆動部144B1及び第2照明駆動部144B2のいずれ 一方又は双方に照明駆動指令を与える。こ により、第1照明駆動部144B1及び第2照明駆動 144B2のいずれか一方又は双方が、対応する 明部113Bb1及び励起光照明部113Bb2に駆動信号 出力する。すると、照明部113Bb1及び励起光 明部113Bb2が選択的に又は同時に発光する。

 これにより、撮影の必要性に応じた照射 を照射して撮影することができる。

 図28は変形例に係る撮像モジュール120C及 照明モジュール113Cを示す図である。

 この変形例では、照明モジュール113Cは、 撮像モジュール120Cに外嵌め可能な略四角筒 のブラケット部113Caを有しており、4方を取 むように4つの照明部113Cbが設けられている 4つの照明部113Cbは、通常撮影用の照明部と 変部を抽出する蛍光画像用の励起光照明部 を有している。なお、照明部113Cbは、ブラケ ット部113Ca内の配線を経由して基板25に接続 れている。

 撮像モジュール120Cは、略角筒状の鏡筒部 22内にフィルタ122Caを有している。フィルタ12 2Caは、上記励起光をカット可能に構成されて いる。このフィルタ122Caは、撮像素子21より 撮像対象側にあればよい。また、別途フィ タ122Caを設ける代りに、レンズ部23の表面に 起光をカット可能なフィルタとしての機能 持つコーティングを施すようにしてもよい

 これにより、励起光によって励起された 変部を認識し易い画像を得ることができる

 図29に示す変形例では、撮像素子21と照明 部113Dbとを一体化して撮像モジュール120Dとし て構成した例を示している。

 すなわち、上記鏡筒部22に対応する鏡筒 122Dの周囲3方に計3つの照明部113Dbを配設して いる。照明部113Dbを鏡筒部122Dに組込む態様と しては、鏡筒部122Dに形成された凹部に照明 113Dbを組込む態様であってもよいし、照明部 113Dbを鏡筒部122D内にインサート成型する態様 であってもよい。

 この変形例によると、撮像素子21と照明 113bとを一体として容易に歯科治療用インス ルメント11に着脱することができ、保守性 も優れる。また、撮像素子21と照明部113bと 一つの保護部材である鏡筒部122Dによって保 することができ、構成の簡易化にも貢献す 。

 図30及び図31に示す変形例では、鏡筒部22 対応する鏡筒部122Eの周囲4方に計4つの照明 113Dbを配設することで、撮像モジュール120E 構成している。

 また、鏡筒部122E内に上記フィルタ122Caと 様のフィルタ122Daを設けている。

 なお、鏡筒部122Eの開口部と基板25又はフ ルタ122Daとの接触部分には、シール構造を たせることが好ましい。シール構造として 、接着剤による接着やOリング等の封止体を いた構造、基板25やフィルタ122Daをインサー ト物として鏡筒部122Eを金型成形する構成等 採用することができる。

 図32に示す例では、鏡筒部122Eの外周囲及 基板25を覆うようにして、それらをインサ ト物として外装ケース122Eaを金型成形してい る。これにより、鏡筒部122Eの開口と基板25と の間をより確実に封止することができ、より 防水性、防湿性に優れる。なお、上述の基板 25に換えて、例えば図29の装着部26Fに導電用 線パターンを設け、装着部26Fそのものを基 として用いることもできる。この場合、撮 モジュール120Eが装着部26Fに搭載されること 、導電回路が形成される。

 次に、撮像素子21をヘッド部14周りに移動 可能に設けた変形例を説明する。

 図33は本変形例に係る撮像装置付歯科治 用インスツルメント装置110Eのヘッド部14の 辺部を示す側面図であり、図34は同ヘッド部 14の周辺部を示す平面図であり、図34は同ヘ ド部14の周辺部を示す底面図であり、図36は ッド部14の周辺部を示す正面図である。

 この撮像装置付歯科治療用インスツルメ ト装置110Eでは、装着部126Eとして次の構成 ものを用いている。すなわち、装着部126Eは 樹脂等により構成されており、装着本体部1 26Eaと嵌合部127Eと連結部126Ebとを有している

 装着本体部126Eaは、上記装着部26からネジ 止に係る構成を省略した構成と同構成とされ ており、撮像モジュール120Cが、回転切削工 18の回転軸X1周りに、撮像モジュール20と同 様で固定されている。

 嵌合部127Eは、ヘッド部14に対して回転可 に嵌合している。より具体的には、嵌合部1 27Eは、弾性を持つ略C字状の部分であり、ヘ ド部14の上端部に回転可能に外嵌めされるよ うになっている。

 また、連結部126Ebは、ヘッド部14周りであ ってインスツルメント本体部12に連結される 分を避けた位置で、上記装着本体部126Eaと 合部127Eとを連結する長尺片状の部材に形成 れている。

 この装着部126Eをヘッド部14に装着するに たっては、回転切削工具18を取外した状態 、次のようにしてなされる。すなわち、装 本体部126Eaをヘッド部14の下端部に配設する うにしつつ、図37に示すように、嵌合部127E 開口部内にヘッド部14の上端部を押込んで 嵌合部127Eを当該開口部で開く。そして、ヘ ド部14の上端部が嵌合部127E内に嵌め込まれ と、嵌合部127Eが原形復帰し、その弾性力に よってヘッド部14の上端部を締付けるように てヘッド部14の上端部に装着される。これ より、装着部126Eがヘッド部14に対して装着 れ、撮像モジュール120Cが上記と同姿勢でヘ ド部14に対して位置づけされる。

 この状態では、連結部126Ebは、ヘッド部14 周りであってインスツルメント本体部12に対 る連結部分の反対側に位置している。また 上記嵌合部127Eは、手指の操作にてヘッド部 14の上端部周りに回転可能な程度の嵌合力で ッド部14に嵌合している。従って、図38及び 図39に示すように、連結部126Ebがヘッド部14周 りでインスツルメント本体部12に対する連結 分に当接する範囲内で、嵌合部127Eをヘッド 部14の上端部周りに回転させて、装着部126Eを ヘッド部14周りに回転させることができる。 のように装着部126Eを回転させることで、撮 像モジュール120Cも回転軸X1周りに回転させる ことができる。従って、回転切削工具18周り 種々方向から撮像することができ、便利で るとともに、治療対象部位周辺の形状等に じて撮像方向を調節することができる。

 なお、撮像モジュール120Cを回転切削工具 18周りで回転させる構成は、上記例に限られ い。例えば、図40に示す装着部126EAのように 、ヘッド部14の底部に凹凸構造による摩擦力 もって嵌合しうる形状の嵌合部を設け、装 本体部126Eaをその中央工具挿通部分近傍に けたベアリング等によって嵌合部に対して 転可能に取付け、この装着本体部126Eaの回転 によって撮像モジュール120Cを回転切削工具18 周りに回転させるようにしてもよい。この場 合、弾性変形を用いない嵌合部によって上記 回転可能な構成を実現することができる。回 転操作は、手指で装着本体部126Eaに直接接触 て行ってもよいし、装着本体部126Eaに設け 不図示のレバーなどをつまんで行ってもよ 。図40では撮像モジュール120Cを一つだけ備 た構成としているが、二つ以上の撮像モジ ールを備える構成としてもよい。また例え 、キャップ状の装着部がヘッド部14の底部に 回転可能な状態で弾性的に外嵌めされる構成 であってもよい。また、連結部126Ebは、導電 配線パターンを備えた回路基板を兼ねるこ もできる。この場合、連結部126Ebと、同じ 導電用配線パターンを備えた装着本体部126Ea とで、回路基板を構成し、撮像モジュール120 Cが装着部126Eに搭載されることで、導電回路 形成される。撮像モジュール120Cが照明部を 備える場合も、同様に導電回路を形成するこ とが可能である。

 次に、撮像モジュールの配設形態及び固 態様に関する変形例を説明する。

 図41及び図42は既述した配設形態及び固定 態様の例を示している。すなわち、上記各実 施形態及び変形例では、基本的には、装着部 26のうちヘッド部14の下端部に配設される部 に、シャンク部18aが挿入配置される孔部26a 挟むように、例えば、撮像モジュール120Eを2 つ配設した例を説明した。撮像モジュール120 Eは、例えば接着剤等で装着部26に固定される 。ここで、装着部26が導電用配線パターンを え、回路基板を兼ねてもよいことは、前述 実施例と同様である。

 図43及び図44ではより多数(3つ以上)の撮像 モジュール120Eを用いた場合の変形例を示し いる。この場合、装着部126F、あるいは基板 兼ねた装着部126Fのうち、ヘッド部14の下端 に配設される部分は、回転軸X1を中心とす 略円形板状に形成される。そして、複数(こ では3つ)の撮像モジュール120Eが回転軸X1周 に適宜間隔(ここでは回転軸X1周りに略均等 隔)で配設固定される。これにより、より多 向からの撮像が可能となる。

 図45及び図46では、図41及び図42に示す例 おいて撮像モジュール120Eをネジ止にて固定 た例を示している。すなわち、撮像モジュ ル120Eの底部に一側方に延出するネジ止片122 Epが形成されている。このネジ止片122Epには ネジ挿通孔が形成されている。また、装着 26にはネジ螺合穴が形成されている。そして 、装着部26の一主面上に撮像モジュール120Eを 配設した状態で、ネジSを、ネジ止片122Epのネ ジ挿通孔に挿通して装着部26のネジ螺合穴に 合締結することで、撮像モジュール120Eが装 着部26に対して固定される。なお、装着部26 導電用配線パターンを備え、回路基板の機 を兼ねる場合、撮像モジュール120Eは装着部2 6に搭載され、ネジではなくハンダ付け等に って固定される。

 撮像モジュール120Eは、その他の係合構造 、嵌め込み構造等で装着部26に固定されてい もよい。

 また、図47及び図48に示す例では、図43及 図44に示す例において、上記図45及び図46と 様に、撮像モジュール120Eをネジ止固定した 例を示している。なおここでも、装着部126F 導電用配線パターンを備え、回路基板の機 を兼ねる場合、撮像モジュール120Eは装着部1 26Fに搭載され、ネジではなくハンダ付け等に よって固定される。

 これらのように撮像モジュール120Eをネジ 止固定あるいはハンダ付け固定した例では、 撮像モジュール120Eを個別的に、あるいは基 を兼ねる装着部126Fと撮像モジュール120Eとを まとめて、着脱交換することができ、メンテ ナンス性等に優れる。

 {第3実施形態}
 第3実施形態に係る撮像装置付歯科治療用イ ンスツルメント装置について説明する。ここ では、撮像素子21を歯科治療用インスツルメ ト11に一体的に装着した形態を説明する。 お、以下の説明において、既に説明したも と同様の構成部分については同一符号を付 てその説明を省略する。

 図49は第3実施形態に係る撮像装置付歯科 療用インスツルメント装置210を示す側面図 あり、図50は同撮像装置付歯科治療用イン ツルメント装置210を示す正面図である。

 この実施形態では、装着部226として、上 基板を兼ねた装着部26のネジ止に係る構成 分を要しないようにしたものが用いられて る。そして、その装着部226がヘッド部14の下 端部に接着剤等で固着されることで、当該撮 像モジュール20(撮像素子21)が歯科治療用イン スツルメント11に対して一体的に装着されて る。ここで、一体的に装着されるとは、部 的な破壊(例えば、接着部分の破壊等)を伴 ないでは分離困難な程度に、撮像モジュー 20(撮像素子21)が歯科治療用インスツルメン 11に対して一体的に組込まれている形態をい い、接着剤による固定に限られない。勿論、 撮像モジュール20(撮像素子21)の撮像軸X2は、 転軸X1に対して略平行な姿勢となっている

 この撮像装置付歯科治療用インスツルメ ト装置210によると、高価なイメージガイド 用いないで、構成の簡易化を図ることがで る。また、撮像モジュール20(撮像素子21)が ッド部14の底部に位置しかつ撮像軸が回転 削工具18の回転軸X1に対して略平行であるた 、回転切削工具18による治療中でも、治療 所をより確実に撮像できる。なお、ヘッド 14のうち撮像モジュール20が固定される部分 、当該撮像モジュール20を位置決め可能な 部が形成されていてもよい。

 図51及び図52に示す変形例に係る撮像装置 付歯科治療用インスツルメント装置210Bでは 撮像モジュール20を、ヘッド部14の下端部に 着剤等で直接固着した例を示している。こ ように、撮像モジュール20(撮像素子21)は、 の部材を介さず直接ヘッド部14に固着され 構成であってもよい。

 図53及び図54に示す変形例に係る撮像装置 付歯科治療用インスツルメント装置210Cでは 撮像モジュール20をヘッド部14の側部に接着 等で固着した例を示している。このように 撮像モジュール20(撮像素子21)はヘッド部14 側部に固着されていてもよい。ヘッド部14の 底部又は側部であれば、撮像軸X2を回転軸X1 対して略平行にすることで、回転切削工具18 の先端部を撮像できるからである。

 図55は、第3実施形態において、適用可能 ブロック図を示している。図55に示すよう 、上記撮像制御ユニット30が持つ機能、特に 、複数の撮像素子21から選択的に画像信号を 力する出力画像選択部35及び画像処理回路 36とで構成される画像選択出力部部分を、撮 像装置付歯科治療用インスツルメント装置210 に組込むことが好ましい。

 これにより、撮像装置付歯科治療用イン ツルメント装置210と表示部50とを接続する とで、撮像モジュール20によって撮像された 画像を容易に表示させることができ、取扱い の利便性に優れる。

 {変形例}
 上記各実施形態においては、主として根管 療を行う場合を例として説明したが、本発 の適用範囲は、根管治療に限られるもので ない。回転切削工具を用いて行う種々の歯 治療に適用可能である。

 上記撮像素子或いは撮像モジュールは、 ャンク部18aを介して歯科治療用インスツル ントに装着される構成であってもよい。こ 場合、回転切削工具18の回転に合わせて上 撮像素子或いは撮像モジュールが回転軸X1周 りに回転しないよう、撮像素子或いは撮像モ ジュールとシャンク部18aとの間には、回転可 能な程度のフリクションを持たせ、かつ、撮 像素子或いは撮像モジュールとインスツルメ ントの本体部12との間の位置関係を保つよう 、例えば棒状の回転規制部材を追加すれば い。

 また、上記第1及び第2実施形態において 撮像素子21は一つであってもよい。また、複 数の撮像素子21を備える場合、それぞれが別 の装着部によって装着される構成であって よい。

 また、第2実施形態において、撮像モジュ ール120,120E等と、照明部とが別々の装着部に って装着されてもよい。

 また、上記各実施形態及び各変形例は、 反しない限りにおいて、適宜組合わせが可 である。

 例えば、図33~図39に示す例において、照 部を有さない撮像モジュール20がヘッド部14 りに移動可能な構成としてもよい。

 また、第1実施形態で説明した配線部70D,70 Eに係る構成は、第2実施形態及び第3実施形態 においても適用可能である。

 図55に示すように、撮像制御ユニット30が 持つ機能、特に、複数の撮像素子21から選択 に画像信号を出力する出力画像選択部35及 画像処理回路部36とで構成される画像選択出 力部部分を、撮像装置付歯科治療用インスツ ルメント装置210に組込む構成は、第1実施形 及び第2実施形態においても適用可能である

 また、第3実施形態において、照明部をさ らに備えていてもよい。例えば、第3実施形 において用いられた撮像モジュール20に代え て、第2実施形態のように照明部を有する撮 モジュール120を用いるとよい。

 この場合において、照明部として、第2実 施形態で説明したように、照明部として、通 常撮影用の照明部と蛍光画像用の励起光照明 部とを有する構成としてもよい。