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Title:
IMAGE PROCESSING DEVICE AND IMAGE PROCESSING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096533
Kind Code:
A1
Abstract:
An image processing device performs processing associated with pixel values contained in image data obtained by a two-dimensional image sensor in which any one of filters corresponding to a first, a second, and a third wavelength component is arranged for respective pixels according to a rule concerning arrangement of the filters corresponding to the respective wavelength components. The image processing device includes: coordinate conversion means which converts a basic coordinate system having coordinate axes corresponding to the arrangement direction of the pixels in the two-dimensional image sensor to a temporary coordinate system corresponding to the arrangement rule of the filters of the respective wavelength components; position calculation means which performs position calculation for image processing including an aberration correction in the temporary coordinate system corresponding to respective wavelength components so as to obtain the coordinates in the temporary coordinate system; and inverse conversion means which converts the coordinates in the temporary coordinate system obtained by the position calculation means into coordinates in the basic coordinate system.

Inventors:
MURATA TSUKASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000146
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 05, 2008
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
MURATA TSUKASA (JP)
International Classes:
H04N9/04; H04N5/232; H04N9/07; H04N101/00
Foreign References:
JP2005045513A2005-02-17
JP2005286482A2005-10-13
JP2007148500A2007-06-14
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (19-5 Nishishinjuku 1-Chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 少なくとも第1、第2、第3の波長成分に対応するフィルタのいずれかが前記各波長成分に対応するフィルタの配置に関する規則に従って各画素に対応して配置された2次元イメージセンサによって得られる画像データについて、前記画像データに含まれる前記各波長成分に対応する画素値に関する処理を行う画像処理装置において、
 前記2次元イメージセンサにおける前記画素の並び方向に対応する座標軸を持つ基本座標系から、前記各波長成分のフィルタの配置規則にそれぞれ対応する仮座標系への変換を行う座標変換手段と、
 前記各波長成分に対応する仮座標系において、収差補正を含む画像処理のための位置計算処理を行って、前記仮座標系における座標を求める位置計算手段と、
 前記位置計算手段によって得られた前記仮座標系における座標を前記基本座標系における座標に変換する逆変換手段と
 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
 請求項1に記載の画像処理装置において、
 正方形の画素が碁盤の目状に配列されており、前記第1の波長成分に対応するフィルタが斜め方向に連続して配列された構成の2次元イメージセンサによって得られるBayer画像を処理対象とし、
 前記座標変換手段は、前記基本座標系から、前記第1の波長成分に対応するフィルタの配列方向に対応する座標軸を持つ仮座標系への変換を行う第1の変換手段を備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項2に記載の画像処理装置において、
 前記第1の変換手段は、
 前記2次元イメージセンサ上の所定の画素位置を中心とした座標系の回転を行う座標回転手段と、
 前記2次元イメージセンサを構成する画素のサイズを単位として、前記第1の波長成分に対応する仮座標系の原点位置を並進移動させる第1並進移動手段と、
 前記2次元イメージセンサを構成する画素のサイズとは異なる長さを前記第1の波長成分に対応する仮座標系における単位とするためのスケール変換を行う第1スケール変換手段とを備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項2に記載の画像処理装置において、
 前記座標変換手段は、
 前記2次元イメージセンサを構成する画素のサイズを単位として、前記第2の波長成分および前記第3の波長成分に対応する仮座標系のそれぞれの原点位置を並進移動させる第2並進移動手段と、
 前記2次元イメージセンサを構成する画素のサイズとは異なる長さを前記第2の波長成分および前記第3の波長成分に対応する仮座標系における単位とするためのスケール変換をそれぞれ行う第2スケール変換手段とを備えた
 ことを特徴とする画像処理装置。
 請求項3または請求項4に記載の画像処理装置において、
 第1並進移動手段あるいは第2並進移動手段による前記各波長成分に対応する仮座標系の原点位置をそれぞれ独立に決定する移動量決定手段と、
 前記第1スケール変換手段あるいは第2スケール変換手段による前記各波長成分に対応する仮座標系に関するスケール変換後の単位をそれぞれ独立に決定する単位決定手段と
 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
 少なくとも第1、第2、第3の波長成分に対応するフィルタのいずれかが前記各波長成分に対応するフィルタの配置に関する規則に従って各画素に対応して配置された2次元イメージセンサによって得られる画像データについて、前記画像データに含まれる前記各波長成分に対応する画素値に関する処理を行う画像処理方法において、
 前記2次元イメージセンサにおける前記画素の並び方向に対応する座標軸を持つ基本座標系から、前記各波長成分のフィルタの配置規則にそれぞれ対応する仮座標系への変換を行う座標変換手順と、
 前記各波長成分に対応する仮座標系において、歪曲収差補正を含む収差補正のための位置計算処理を行って、前記仮座標系における座標を求める位置計算手順と、
 前記位置計算手順によって得られた前記仮座標系における座標を前記基本座標系における座標に変換する逆変換手順と
 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
 
Description:
画像処理装置および画像処理方

 本発明は、デジタルカメラなどに搭載さ た2次元イメージセンサで得られた画像デー タを高速に処理する画像処理装置および画像 処理方法に関する。

 デジタルカメラやカラーイメージスキャ などに搭載されている2次元イメージセンサ の受光面には、光の3原色に対応する3色のカ ーフィルタがイメージセンサにおける画素 配置に従って配置されており、カラーフィ タを透過した成分の光の強度を反映する電 信号が各画素において得られる。

 一般的な2次元イメージセンサでは、正方 形の画素が碁盤の目状に配置されており、R G、B各成分に対応する分光フィルタがBayer配 に従って配置されている。このBayer配列で 、輝度成分を反映しているG成分に対応する 長の光を透過するフィルタが斜め方向に連 して配置されており、R成分およびB成分に 応する波長の光を透過するフィルタは、行 列ともにそれぞれ一つ飛びで配置されてい 。

 上述したようなBayer配列で分光フィルタ 配置されたイメージセンサでは、各画素の 素値は対応する分光フィルタの透過波長に 応する成分の強度のみを示しているので、 メージセンサ上に結像された像の各画素の 置における色は、周囲の画素値をR、G、B成 それぞれについて補間することによって求 られている。

 このようにして、Bayer配列の分光フィル が配置されたイメージセンサで得られるBayer 画像から各画素の位置における色を示すR、G B成分の揃った画像データを求める補間処理 は、deBayer処理と呼ばれている。

 2次元イメージセンサによってBayer画像が得 れる場合には、一般に、まず、上述したよ なdeBayer処理を行って各画素についてR、G、B 成分の揃った画像データを得た後に、歪曲収 差の補正処理などの様々な画像処理を行う場 合が多かった(特許文献1参照)。

特許3549413号

 上述したdeBayer処理後の画像では、全ての 画素がR、G、B成分の画素値を持っているので 、歪曲収差補正処理や変倍処理を行うために は、1画面分のR、G、B各成分の画素値につい 線形補間処理を行う必要があり、処理量が 大になってしまう。

 一方、Bayer配列の画像について歪曲収差 正処理や変倍処理を行った後に、deBayer処理 行って、歪曲収差が補正された画像や変倍 理された画像データを取得することも可能 ある。

 しかしながら、Bayer画像のまま歪曲収差 正処理やこれに伴う変倍処理を行おうとす 場合には、Bayer画像において、R、B成分に対 する波長の光を透過するフィルタが配置さ たR画素およびB画素と、G成分に対応する波 の光を透過するフィルタが配置されたG画素 とで配置の特徴が異なっていることから、次 の述べるような課題がある。

 2次元イメージセンサにおける画素の配列 における行および列に対応する方向の座標軸 をもち、R画素およびB画素の並びの間隔を単 とした座標系を考えて、G成分を含む各成分 の画素値について歪曲収差補正のための補間 演算処理を行うことは可能ではあるが、Bayer 像におけるG画素の高い画素密度を活用する ことができなくなってしまう。

 例えば、上述した手法では、R、B画素の 置間隔と同等の間隔で配置されたG画素から る格子の中央にG画素が入っているにもかか わらず、この格子内部の任意の位置における 画素値を求めるための補間計算に、この中央 のG画素の画素値は反映されなくなってしま 。

 一方、G成分の画素値の補間処理をBayer画 において、R画素あるいはB画素を囲んで配 されている4つのG画素からなる格子を用いて その内部の任意の位置における画素値の補間 演算を行えば、G画素の画素密度を活用する とができる反面、歪曲収差補正のための位 計算処理が複雑になってしまう。

 本発明は、Bayer画像における各色成分の 列の特徴を利用して、歪曲収差補正などの めの位置計算処理を高速化可能な画像処理 置および画像処理方法を提供することを目 とする。

 本発明にかかわる第1の画像処理装置は、 以下のように構成される。

 少なくとも第1、第2、第3の波長成分に対 するフィルタのいずれかが各波長成分に対 するフィルタの配置に関する規則に従って 画素に対応して配置された2次元イメージセ ンサによって得られる画像データに含まれる 各波長成分に対応する画素値に関する処理を 行う画像処理装置において、座標変換手段は 、2次元イメージセンサにおける画素の並び 向に対応する座標軸を持つ基本座標系から 各波長成分のフィルタの配置規則にそれぞ 対応する仮座標系への変換を行う。位置計 手段は、各波長成分に対応する仮座標系に いて、収差補正を含む画像処理のための位 計算処理を行って、仮座標系における座標 求める。逆変換手段は、位置計算手段によ て得られた仮座標系における座標を基本座 系における座標に変換する。

 本発明にかかわる第2の画像処理装置は、 以下のように構成される。

 上述した第1の画像処理装置において、正 方形の画素が碁盤の目状に配列されており、 第1の波長成分に対応するフィルタが斜め方 に連続して配列された構成の2次元イメージ ンサによって得られるBayer画像を処理対象 し、座標変換手段は、基本座標系から、第1 波長成分に対応するフィルタの配列方向に 応する座標軸を持つ仮座標系への変換を行 第1の変換手段を備える。

 本発明にかかわる第3の画像処理装置は、 以下のように構成される。

 上述した第2の画像処理装置に備えられる 第1の変換手段において、座標回転手段は、2 元イメージセンサ上の所定の画素位置を中 とした座標系の回転を行う。第1並進移動手 段は、2次元イメージセンサを構成する画素 サイズを単位として、第1の波長成分に対応 る仮座標系の原点位置を並進移動させる。 1スケール変換手段は、2次元イメージセン を構成する画素のサイズとは異なる長さを 1の波長成分に対応する仮座標系における単 とするためのスケール変換を行う。

 本発明にかかわる第4の画像処理装置は、 以下のように構成される。

 上述した第2の画像処理装置に備えられる 座標変換手段において、第2並進移動手段は 2次元イメージセンサを構成する画素のサイ を単位として、第2の波長成分および第3の 長成分に対応する仮座標系のそれぞれの原 位置を並進移動させる。第2スケール変換手 は、2次元イメージセンサを構成する画素の サイズとは異なる長さを第2の波長成分およ 第3の波長成分に対応する仮座標系における 位とするためのスケール変換をそれぞれ行 。

 本発明にかかわる第5の画像処理装置は、 以下のように構成される。

 上述した第3あるいは第4の画像処理装置 おいて、移動量決定手段は、第1並進移動手 あるいは第2並進移動手段による各波長成分 に対応する仮座標系の原点位置をそれぞれ独 立に決定する。単位決定手段は、第1スケー 変換手段あるいは第2スケール変換手段によ 各波長成分に対応する仮座標系に関するス ール変換後の単位をそれぞれ独立に決定す 。

 本発明にかかわる第1の画像処理方法は、 以下のように構成される。

 少なくとも第1、第2、第3の波長成分に対 するフィルタのいずれかが各波長成分に対 するフィルタの配置に関する規則に従って 画素に対応して配置された2次元イメージセ ンサによって得られる画像データに含まれる 各波長成分に対応する画素値に関する処理を 行う画像処理方法において、座標変換手順は 、2次元イメージセンサにおける画素の並び 向に対応する座標軸を持つ基本座標系から 各波長成分のフィルタの配置規則にそれぞ 対応する仮座標系への変換を行う。位置計 手順は、各波長成分に対応する仮座標系に いて、歪曲収差補正を含む収差補正のため 位置計算処理を行って、仮座標系における 標を求める。逆変換手順は、位置計算手順 よって得られた仮座標系における座標を基 座標系における座標に変換する。

 本発明にかかわる画像処理装置および画 処理方法によれば、例えば、Bayer画像のよ に、R、G、B各成分の画素値が異なる密度で られる画像データについて、歪曲収差補正 どのための位置計算処理を飛躍的に高速化 ることが可能である。

本発明にかかわる画像処理装置の第1の 実施形態を示す図である。 Bayer配列を説明する図である。 R、B画素についての仮座標系の例を示 図である。 G画素についての仮座標系の例を示す図 である。 近傍の画素を説明する図である。 本発明にかかわる画像処理装置の第2の 実施形態を示す図である。

 以下、図面に基づいて、本発明の実施形態 ついて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
 図1に、本発明にかかわる画像処理装置の第 1の実施形態を示す。

 図1に示したデジタルカメラにおいて、画 像の撮影の際に撮影光学系21によって撮像素 22上に結像された光は、この撮像素子22によ ってその強度に応じた電気信号に変換され、 更に、アナログ/デジタル(A/D)変換器23によっ デジタルデータに変換されてメモリ24に保 される。

 図1に示したメモリ24は、バスを介して画 処理部25、記録処理部26および撮影制御部28 接続されている。上述したようにしてメモ 24に格納されたデジタルデータについて、 像処理部25により、符号化処理を含む画像処 理が行われ、この画像処理結果として得られ た圧縮画像データがバスを介して記録処理部 26に渡されて、記憶媒体27に記録される。ま 、これらの各部、図示しないオートフォー ス制御部およびストロボの光源を駆動する トロボ駆動回路の動作は、操作パネル(図示 ず)を介して利用者が入力した指示に従って 撮影制御部28によって制御される。

 図1に示した撮像素子22として、図2に示す ようなBayer配列に従って分光フィルタが配置 れた2次元CCDイメージセンサが備えられてい る場合には、アナログ・デジタル変換器23に ってBayer画像データが得られ、メモリ24を介 して画像処理部25による処理に供される。な 、図2において、R、G、B成分にそれぞれ対応 する分光フィルタの配置は、網掛けの種類を 変えて示されている。

 この画像処理部25において、収差補正部31 は、Bayer画像から上述した2次元イメージセン サを構成する各画素についてR、G、B成分が揃 った画像データを生成するために補間処理部 32によって行われるdeBayer処理に先立って、歪 曲収差を補正する処理とともにこれに伴う変 倍処理を行う。また、補間処理部32によって られた画像データは、符号化処理部33にお て圧縮符号化され、記録処理部26に渡される 。

 図1に示した収差補正部31により、例えば 歪曲収差を補正する場合には、まず、位置 算部35により、歪曲収差の補正を行った後 補正対象の画素の位置となる位置を示す座 が求められる。

 このとき、位置計算部35により、2次元CCDイ ージセンサにおける画素の配置に従って表 座標系(図2において、座標軸X CCD 、Y CCD として示す)における位置を表す座標値(x CCD 、y CCD )と歪曲収差が補正された画像における座標(x o 、y o )とを、2次元イメージセンサの中心Scを示す 標値(x c 、y c )と像高比rにおける歪曲収差量D(r)および歪曲 補正後の画像のトリミングするための変倍率 D α とを用いて結ぶ式(1)を成立させる座標(x o 、y o )が求められる。

 以下、この座標(x o 、y o )で示される位置における画素値を補間処理 よって求める処理を座標変換を利用して高 化する手法について説明する。

 図1に示した収差補正部31において、座標 換部34は、位置計算部35による計算による計 算結果について、Bayer画像を構成するR画素、 G画素およびB画素それぞれの位置を上述した2 次元CCDイメージセンサにおける画素の配置に 従って表す座標系から、それぞれの配置の特 徴に適合する座標系における座標に変換する 処理を行う。

 この座標変換部34は、例えば、図3に示すよ に、R画素について、撮像素子22である2次元 CCDイメージセンサの中心Scに最も近いR画素の 中心位置を原点とし、上述した座標軸X CCD 、Y CCD に平行な座標軸X VR 、Y VR で示される仮想座標系を考え、このR画素に いての仮想座標系において、2次元CCDイメー センサにおけるR画素の配置間隔を単位とし て各R画素の位置を表す座標を算出する。

 同様に、座標変換部34は、B画素について、 3に示すように、2次元CCDイメージセンサの 心Scに最も近いB画素の中心位置を原点とし 上述した座標軸X CCD 、Y CCD に平行な座標軸X VB 、Y VB で示される仮想座標系を考え、このB画素に いての仮想座標系において、2次元CCDイメー センサにおけるB画素の配置間隔を単位とし て各B画素の位置を表す座標を算出する。

 一方、座標変換部34は、G画素について、図4 に示すように、2次元CCDイメージセンサの中 Scに最も近いG画素のいずれか一方の中心位 を原点とし、上述した座標軸X CCD 、Y CCD から半時計回りにπ/4だけ回転した座標軸X VG 、Y VG で示される仮想座標系を考え、このG画素に いての仮想座標系において、2次元CCDイメー センサにおけるG画素の斜め方向での配置間 隔を単位として各G画素の位置を表す座標を 出する。

 R、G、B画素について、これらの座標変換に って得られる各色成分に対応する仮想座標 における座標値(x i 、y i )(i=R、G、B)は、座標軸X CCD 、Y CCD で示される座標系における位置を表す座標値 (x CCD 、y CCD )と、この座標系において2次元イメージセン の中心Scを示す座標値(x c 、y c )を用いて、下に示す式(2)、式(3)および式(4) ように表される。

 これらの式(2)、式(3)および式(4)で表される 標変換のための演算処理は、加算、減算お びビットシフト演算によって実現可能であ ので、極めて高速に処理可能である。

 また、これらの式(2)、式(3)および式(4)に 式(1)を代入することにより、位置計算部35 よって各R画素、各G画素および各B画素につ て求められた補正処理後の座標に対応する 標変換結果を示す式(5)、式(6)および式(7)が られる。

 これらの式(5)、式(6)および式(7)によって得 れた座標値(x i 、y i )(i=R、G、B)について、シフト処理部37により 適切なビットシフト処理を行うことにより 各色成分についての仮想座標系において座 値(x i 、y i )で示される位置における画素値を補間処理 よって求める際に、考慮すべき画素値を与 る近傍の画素の組み合わせを特定する情報 、これらの画素に対応する画素値について 用すべき重みを示す情報とが得られる。

 例えば、座標変換部34による座標軸X VR 、Y VR で示される仮想座標系への変換によって得ら れた座標値(x R 、y R )に対して、シフト処理部37により、適切なビ ットシフト処理を行うことにより、図5(a)に い二点鎖線で示すように、座標値(x R 、y R )を囲むR画素からなる最小の格子を特定する 準を示す座標(x RS 、y RS )(この場合は、格子の左下に当たる原点座標) と、この格子を形成するR画素それぞれの中 座標から座標値(x R 、y R )までの距離比とが得られる。

 同様にして、座標変換部34による座標軸X VB 、Y VB で示される仮想座標系への変換によって得ら れた座標値(x B 、y B )に対して、シフト処理部37により、適切なビ ットシフト処理を行うことにより、図5(a)に い破線で示すように、座標値(x B 、y B )を囲むB画素からなる最小の格子を特定する 準を示す座標(x BS 、y BS )(この場合は、格子の左下に当たる座標)と、 この格子を形成するB画素それぞれの中心座 から座標値(x B 、y B )までの距離比とが得られる。

 同様にして、座標変換部34による座標軸X VG 、Y VG で示される仮想座標系への変換によって得ら れた座標値(x G 、y G )に対して、シフト処理部37により、適切なビ ットシフト処理を行うことにより、図5(b)に い破線で示すように、座標値(x G 、y G )を囲むG画素からなる最小の格子を特定する 準を示す座標(x GS 、y GS )(この場合は、格子の左下に当たる座標)と、 この格子を形成するG画素それぞれの中心座 から座標値(x G 、y G )までの距離比とが得られる。

 このようにして得られた基準を示す座標(x iS 、y iS )(i=R、G、B)について、図1に示した逆変換部36 より、下に示す式(8)、式(9)および式(10)で表 される逆変換演算を行うことにより、図2あ いは図3に示した座標軸X CCD 、Y CCD で示される座標系における座標値(x CCDiS 、y CCDiS )(i=R、G、B)を得ることができる。

 このようにして逆変換部36によって得られ 座標値は、注目している色成分の画素から る格子の基準位置の画素の2次元CCDイメージ ンサのアドレスに相当している。

 したがって、図1に示した画素値算出部38 、この座標値に基づいて、画素値を求める き位置を囲む格子の頂点に対応する4つの画 素の2次元CCDイメージセンサ上でのアドレス 求め、これらのアドレスに従ってメモリ24か ら読み出した画素値に、シフト処理部37から け取った距離比を適用した補間処理を行う とにより、歪曲収差補正を適用した注目し いる成分の画素値を求めることができる。

 上述したように、図1に示した本発明の実 施形態では、Bayer画像における各色成分の画 の配列の特徴を利用した座標変換を適用す ことにより、複雑な場合分けを必要として た計算処理をビットシフト処理のみで実現 ることができる。これにより、歪曲収差補 のために画素値を求めるべき位置を囲む格 の頂点に対応する4つの画素を特定する処理 およびこれらの画素の画素値の寄与分を特定 する処理を格段に高速化することができる。

 特に、G画素に関する歪曲収差補正処理で は、Bayer配列におけるG画素の配列密度の高さ を活用することが可能となる上に、2次元CCD メージセンサのアドレスに対応する座標系 おける位置計算では、特に場合分けが複雑 あったので、本発明にかかわる座標変換と ットシフト処理を組み合わせた処理を適用 たことによる高速化で得られる利点が非常 大きい。

 また、歪曲収差は光軸対称に現れること 利用して、計算量の更なる削減を図ること できる。

 例えば、G画素については、座標軸X VG 、Y VG で示される座標系において、座標値yが数値 0」以上である範囲(CCDの半分から上の領域) の各G画素に個々のG画素に対応して画素値を 求めるべき座標値(x G 、y G )がそれぞれ得られれば、注目しているG画素 中心対称な位置にあるCCDの下側の領域のG画 素に対応する座標値(x Gt 、y Gt )は、座標値(x G 、y G )を用いて、式(11)のように表される。

 このようにして、Bayer画像の段階でBayer画像 を構成する各色成分の画素値について歪曲収 差の補正処理を行い、歪曲収差補正後のBayer 像について、図1に示した補間処理部32によ deBayer処理を行うことにより、歪曲収差が補 正された画像データが得られる。

 更に、Bayer画像を構成するR画素およびB画素 について、上述した歪曲収差に加えて倍率色 収差を補正することにも可能である。これに より、エッジ付近の擬色を除去して、画質を 更に向上させることができる。
(第2の実施形態)
 図6に、本発明にかかわる画像処理装置の第 2の実施形態を示す。

 なお、図6に示す構成要素のうち、図1に した各部と同等のものについては、図1に示 た符号を付して示し、その説明を省略する

 図6において、本発明にかかわる画像処理 装置は、パーソナルコンピュータ(PC)41に備え られたCPU43において、収差補正部31および補 処理部32の機能を実現するソフトウェアによ って実現されている。

 図6に示した画像入力装置40は、例えば、B ayer配列で分光フィルタが配列された2次元CCD メージセンサを備え、取得したBayer画像を 力する機能を持つデジタルカメラやカラー キャナであり、この画像入力装置40から渡さ れたBayer画像は、パーソナルコンピュータ41 メモリ42に格納される。

 図6に示した収差補正部31は、画像入力装 40から渡される歪曲収差および倍率色収差 関する情報に基づいて、上述した第一の実 形態において説明したようにして、収差補 処理を行う。このとき、画素値算出部38によ って算出したBayer画像を構成する各色成分の 素値を用いて、メモリ42に格納されたBayer画 像を書き換えることにより、歪曲収差および 倍率色収差が補正されたBayer画像が得られる

 この歪曲収差補正後のBayer画像は、図6に した補間処理部32によってメモリ42から読み 出され、この補間処理部32によるdeBayer処理に よって、画像入力装置40に備えられた2次元CCD イメージセンサの全ての画素についてRGB成分 が揃った画像データが得られる。

 このようにして得られた画像データは、 示処理部44および表示部45による表示処理に 供される他、更に、様々な画像処理に供され る。

 このように、本発明にかかわる画像処理 置は、デジタルカメラなどに備えられたBaye r画像を出力する機能とパーソナルコンピュ タの高い処理能力とを組み合わせることに り、例えば、歪曲収差に関するより詳細な 報を用いて高精度の収差補正を実現するこ ができる。

 本発明にかかわる画像処理装置は、デジ ルカメラやカラースキャナなどの画像入力 置に組み込むことにより、Bayer画像の段階 収差補正を含む画像処理の高速化を達成す ことができる。また、画像処理ソフトウェ の一部として、パーソナルコンピュータな において実行させ、収差補正処理の高速化 実現することもできる。 

 したがって、画像入力装置の分野において 、また、画像入力装置によって取得された 像データについて様々な処理を行う画像処 装置分野においても極めて有効である。