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Patent Searching and Data


Title:
IMAGE RECORDING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149545
Kind Code:
A1
Abstract:
A table is composed of a board-like member, and a suction groove for holding a recording medium by suction is formed on the surface. A suction hole penetrates a part of the suction groove, and the suction hole is connected to a vacuum pump. On the table, three alignment pins are arranged to abut to the orthogonally intersecting two sides of the recording medium. The alignment pins are configured to be brought up and down by being driven by an air cylinder, between a descending position where the upper end of the alignment pin is lower than the surface of the table and an aligning position where the upper end of the alignment pin is higherthan the surface of the recording medium placed on the table. Thus, an image recording device which eliminates deformation of the recording medium and accurately records images is provided.

Inventors:
NISHIMURA HIROTAKE (JP)
KAWABATA MOTONOBU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001400
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
June 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAINIPPON SCREEN MFG (JP)
NISHIMURA HIROTAKE (JP)
KAWABATA MOTONOBU (JP)
International Classes:
B41J2/01; B41J11/06
Foreign References:
JP2005324443A2005-11-24
JP2006110454A2006-04-27
JP2005335400A2005-12-08
JP2004237603A2004-08-26
JP2005324443A2005-11-24
JP2005153431A2005-06-16
JPH08114923A1996-05-07
Other References:
See also references of EP 2154000A4
Attorney, Agent or Firm:
OTSUBO, Takashi (Higashikumi-cho 688-1Fushimi-ku, Kyoto-shi, Kyoto 63, JP)
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Claims:
 記録媒体とインクジェットヘッドとを相対移動させることにより、記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、
 インクジェットヘッドと、
 記録媒体を載置するテーブルと、
 記録媒体を前記テーブルに固定する固定手段と、
 前記インクジェットヘッドと前記テーブルとを相対的に移動させる移動機構と、
 前記インクジェットヘッドから前記記録媒体に転写されたインクに紫外線を照射する紫外線照射機構と、
 前記テーブル上において前記記録媒体を位置決めするための位置決めピンと、
 該位置決めピンを前記テーブルに対して昇降する位置決めピン昇降機構と、
 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
 請求項1に記載の画像記録装置において、
 前記テーブルは板状部材から構成され、
 前記固定手段は、前記テーブルの表面に形成されるとともに、吸引孔を介して吸引手段に連通した吸着溝である画像記録装置。
 請求項2に記載の画像記録装置において、
 前記吸着溝の溝幅は0.7mm以下であり、かつ、前記吸引孔の内径は1.0mm以下である画像記録装置。
 請求項2に記載の画像記録装置において、
 前記位置決めピン昇降機構を制御する制御部をさらに有し、
 該制御部は、少なくとも、前記紫外線外線照射機構による前記記録媒体に対する紫外線照射期間においては、前記位置決めピンを前記記録媒体に当接しない位置まで下降させた状態を維持するように前記位置決めピン昇降機構を制御する画像記録装置。
 請求項4に記載の画像記録装置において、
 前記制御部は、前記テーブルに前記記録媒体が存在しない期間において、前記位置決めピンを前記記録媒体に当接可能な位置まで上昇させるように前記位置決めピン昇降機構を制御する画像記録装置。
 請求項2に記載の画像記録装置において、
 前記テーブルの下面には、当該テーブルを冷却するための冷却機構が配設されている画像記録装置。
 請求項6に記載の画像記録装置において、
 前記移動機構は、前記テーブルを一方向に往復移動させるとともに前記インクジェットヘッドを間欠移動させることにより、前記インクジェットヘッドと前記テーブルとを相対的に移動させるものであり、
 前記冷却機構は、前記テーブルの下面側において前記テーブルの往復移動方向と交差する方向に延びる複数の冷却水流路と、前記複数の冷却水流路内に冷却水を通過させる冷却水の循環機構とを備える画像記録装置。
 請求項7に記載の画像記録装置において、
 その一端が冷却水供給管路に接続された冷却水流路とその一端が冷却水排出管路に接続された冷却水流路との他端部を管路により接続したユニットが、複数個配設される画像記録装置。
 請求項7に記載の画像記録装置において、
 前記複数の冷却水流路は、各々、その一端が冷却水供給管路に接続されるとともに、その他端が冷却水排出管路に接続される画像記録装置。
 請求項9に記載の画像記録装置において、
 前記テーブル内に、前記テーブルの移動方向に沿って配設され前記複数の冷却水流路の一端に各々接続された供給側冷却水流路と、前記テーブルの移動方向に沿って配設され前記複数の冷却水流路の他端に各々接続された排出側冷却水流路とを備え、
 前記供給側冷却水路と前記排出側冷却水流路とを、前記テーブルの移動方向と直交する方向の両端部に配置した画像記録装置。
 請求項10に記載の画像記録装置において、
 前記供給側冷却水路または前記排出側冷却水流路を、前記テーブルにおける前記位置決めピンよりも外側に配置した画像記録装置。
Description:
画像記録装置

 記録媒体とインクジェットヘッドとを相 移動させることにより、記録媒体上に画像 記録する画像記録装置に関する。

 このような画像記録装置は、例えば、特 文献1に記載されている。この特許文献1に 載の画像記録装置は、記録媒体を吸着保持 るテーブルと、記録媒体をテーブル上で位 決めするための位置決め部材と、インクジ ットヘッドとテーブルとを相対的に移動さ る移動機構と、記録媒体に塗布されたイン に紫外線を照射する紫外線照射機構とを備 ている。

 図9はこのようなテーブル100を示す斜視図 であり、図10はその断面概要図である。

 このテーブル100は、図10に示すように、 部に空間部103が形成された中空状の形状を する。テーブル100の上面には、記録媒体Pを 着保持するための吸着孔101が形成されてい 。また、空間部103は、図示しない真空ポン に連結されている。さらに、テーブル100の 面には、記録媒体Pを位置決めするための位 置決めピン102が立設されている。

 また、このような画像記録装置において、 却機構によりテーブルを冷却するものも使 されている(特許文献2乃至特許文献4参照)。

特開2004-237603号公報

特開2005-324443号公報

特開2005-153431号公報

特開平8-114923号公報

 一般的に、UVランプ等を備えた紫外線照 機構からは、紫外線だけではなく、赤外線 も照射されていることから、印刷実行中に テーブル100や記録媒体Pは加熱されることに る。

 一般に、テーブル100の材質としては、ア ミニウム等の金属が使用される。これに対 て記録媒体Pの材質としては、ポリカーボネ イト等のプラスチックが使用される。このた め、位置決めピン102と当接して位置決めされ た記録媒体Pをテーブル100に吸着保持した状 で、この記録媒体Pに紫外線照射装置により 外線を照射させた場合には、テーブル100と 録媒体Pとの熱膨張率の差により、記録媒体 Pが局部的に変形することになる。記録媒体P 変形が生じた場合には、精度のよい画像の 録を実行することが不可能となる。

 この発明は上記課題を解決するためにな れたものであり、記録媒体の変形を防止し 、精度のよい画像の記録を実行することが 能な画像記録装置を提供することを目的と る。

 請求項1に記載の発明は、記録媒体とイン クジェットヘッドとを相対移動させることに より、記録媒体上に画像を記録する画像記録 装置であって、インクジェットヘッドと、記 録媒体を載置するテーブルと、記録媒体を前 記テーブルに固定する固定手段と、前記イン クジェットヘッドと前記テーブルとを相対的 に移動させる移動機構と、前記インクジェッ トヘッドから前記記録媒体に転写されたイン クに紫外線を照射する紫外線照射機構と、前 記テーブル上において前記記録媒体を位置決 めするための、前記テーブルに対して昇降す る位置決めピンとを備えたことを特徴とする 。

 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載 発明において、前記テーブルは板状部材か 構成され、前記固定手段は、前記テーブル 表面に形成されるとともに、吸引孔を介し 吸引手段に連通した吸着溝である。

 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、前記吸着溝の溝幅は0.7mm以下 であり、かつ、前記吸引孔の内径は1.0mm以下 ある。

 請求項4に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、前記位置決めピン昇降機構 制御する制御部をさらに有し、該制御部は 少なくとも、前記紫外線外線照射機構によ 前記記録媒体に対する紫外線照射期間にお ては、前記位置決めピンを前記記録媒体に 接しない位置まで下降させた状態を維持す ように前記位置決めピン昇降機構を制御す 。

 請求項5に記載の発明は、請求項4に記載 発明において、前記制御部は、前記テーブ に前記記録媒体が存在しない期間において 前記位置決めピンを前記記録媒体に当接可 な位置まで上昇させるように前記位置決め ン昇降機構を制御する。

 請求項6に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、前記テーブルの下面には、 該テーブルを冷却するための冷却機構が配 されている。

 請求項7に記載の発明は、請求項6に記載 発明において、前記移動機構は、前記テー ルを一方向に往復移動させるとともに前記 ンクジェットヘッドを間欠移動させること より、前記インクジェットヘッドと前記テ ブルとを相対的に移動させるものであり、 記冷却機構は、前記テーブルの下面側にお て前記テーブルの往復移動方向と交差する 向に延びる複数の冷却水流路と、前記複数 冷却水流路内に冷却水を通過させる冷却水 循環機構とを備える。

 請求項8に記載の発明は、請求項7に記載 発明において、その一端が冷却水供給管路 接続された冷却水流路とその一端が冷却水 出管路に接続された冷却水流路との他端部 管路により接続したユニットが、複数個配 される。

 請求項9に記載の発明は、請求項7に記載 発明において、前記複数の冷却水流路は、 々、その一端が冷却水供給管路に接続され とともに、その他端が冷却水排出管路に接 される。

 請求項10に記載の発明は、請求項9に記載 発明において、前記テーブル内に、前記テ ブルの移動方向に沿って配設され前記複数 冷却水流路の一端に各々接続された供給側 却水流路と、前記テーブルの移動方向に沿 て配設され前記複数の冷却水流路の他端に 々接続された排出側冷却水流路とを備え、 記供給側冷却水路と前記排出側冷却水流路 を、前記テーブルの移動方向と直交する方 の両端部に配置した。

 請求項11に記載の発明は、請求項10に記載 の発明において、前記供給側冷却水路または 前記排出側冷却水流路を、前記テーブルにお ける前記位置決めピンよりも外側に配置した 。

 請求項1に記載の発明によれば、記録媒体 の変形を防止して、精度のよい画像の記録を 実行することが可能となる。

 請求項2に記載の発明によれば、テーブル の温度上昇を防止することができ、また、固 定手段の構成を簡易なものとすることができ る。

 請求項3に記載の発明によれば、記録媒体 の温度ムラによる印刷品質の悪化を防止する ことが可能となる。

 請求項4に記載の発明によれば、紫外線照 射に起因する記録媒体の変形を確実に防止す ることができる。

 請求項5に記載の発明によれば、位置決め ピンの上昇動作に伴う記録媒体の位置ずれを 確実に防止することができる。

 請求項6に記載の発明によれば、テーブル の温度上昇を減少させることにより、温度ム ラを減少させることが可能となる。

 請求項7に記載の発明によれば、テーブル の往復移動方向と交差する方向に延びる複数 の冷却水流路によりテーブルを冷却する構成 であることから、冷却水の温度上昇を複数の 冷却水流路に分散することができる。

 請求項8に記載の発明によれば、その一端 が冷却水供給管路に接続された冷却水流路と その一端が冷却水排出管路に接続された冷却 水流路との他端部を管路により接続したユニ ットが複数個配設されることから、テーブル の冷却機能を各ユニットで分担することがで き、各ユニットにおける冷却水の温度上昇を 平均化することが可能となる。

 請求項9に記載の発明によれば、複数の冷 却水流路が、その一端が冷却水供給管路に接 続されるとともにその他端が冷却水排出管路 に接続されることから、テーブルの冷却機能 を各冷却水流路で分担することができ、各冷 却水流路における冷却水の温度上昇を平均化 することが可能となる。

 請求項10に記載の発明によれば、各テー ルの移動方向と直交する方向の両端部に供 側冷却水路と排出側冷却水流路とを設けた とから、テーブル中央部の熱勾配を防止し がら装置をコンパクトにすることが可能と る。

 請求項11に記載の発明によれば、供給側 却水路または排出側冷却水流路を位置決め ンよりも外側に配置したことから、記録媒 に対する熱勾配の影響を防止することが可 となる。

 以下、この発明の実施の形態を図面に基 いて説明する。図1は、この発明に係る画像 記録装置の斜視図である。

 この画像記録装置は、本体フレーム30と 記録媒体P2を載置するテーブル20と、本体フ ーム30に配設され、テーブル20をX+およびX- 向に往復移動させるための一対の主走査ガ ド32と、副軸フレーム33と、インクジェット ッド10と紫外線照射機構11をと備える記録ヘ ッド12と、副軸フレーム33に配設され、記録 ッド12をY方向に移動させるための一対の副 ガイド31とを備える。

 インクジェットヘッド10は、イエローの ンクを吐出するためのイエロー用のインク ェットヘッド10Yと、マゼンタのインクを吐 するためのマゼンタ用のインクジェットヘ ド10Mと、シアンのインクを吐出するための アン用のインクジェットヘッド10Mと、ブラ クのインクを吐出するためのブラック用の ンクジェットヘッド10Kとから構成される。 た、紫外線照射機構11には、その冷却機構の 一部を構成する一対の排気ダクト13が配設さ ている。

 この画像記録装置により画像を記録する きには、そこに記録媒体P2を載置したテー ル20をX+方向に移動させながら、インクジェ トヘッド10Y、10M、10C、10Kからインキを吐出 せる。インクジェットヘッド10Y、10M、10C、1 0Kから吐出され記録媒体P2上に塗布されたイ キは、紫外線照射機構11から紫外線の照射を 受けることにより定着される。テーブル20がX +方向にそのストロークエンドまで移動すれ 、テーブル20をX-方向に移動させる。また、 録ヘッド12をY方向に微小距離移動させる。

 このように、この画像記録装置において 、記録媒体P2をテーブル20とともに主走査方 向(図1におけるX方向)に往復移動させるとと に、記録ヘッド12を副走査方向(図1におけるY 方向)に間欠移動させることにより、記録媒 P2に画像を記録する構成となっている。

 このような動作は、図3に示す制御部50が ンクジェットヘッド10や紫外線照射機構11、 あるいは後述するエアシリンダ24や真空ポン 29を制御することにより実行される。

 次に、この発明の特徴部分であるテーブ 20の構成について説明する。図2は、テーブ 20等を示す斜視図であり、図3はその断面概 図である。なお、図1および図2においては 後述する冷却機構の図示を省略している。

 このテーブル20は、板状部材から構成さ ており、その表面には、記録媒体を吸着保 するための吸着溝22が4個形成されている。 の吸着溝22は、各々、矩形の中に十字を設け た田の字状の形状を有する。また、各吸着溝 22の中央に相当する部分には、吸引孔23が穿 されている。そして、図3に示すように、こ 吸引孔23は真空ポンプ29と連結されている。 4個の吸着溝22のうちの一つの領域を利用して 、最小サイズの記録媒体P1が吸着保持される また、4個の吸着溝22の全ての領域を利用し 、最大サイズの記録媒体P2が吸着保持され 。

 なお、この吸着溝22の溝幅は0.7mm以下とな っている。また、吸引孔23の内径は1.0mm以下 なっている。このような構成とすることに り、記録媒体P1、P2の温度ムラによる印刷品 の悪化を防止することが可能となる。ここ 、温度ムラとは、テーブル20の場所による 度差のことである。

 また、このテーブル20には、記録媒体P1、 P2の互いに直交する2辺に当接する3個の位置 めピン21が配設されている。この位置決めピ ン21は、エアシリンダ24の駆動により、その 端がテーブル20の表面より低い下降位置と、 その上端がテーブル20上に載置された記録媒 P1、P2の表面より高い位置決め位置との間を 昇降する構成となっている。

 このような構成を有するテーブル20にお ては、最初に、位置決めピン21を位置決め位 置まで上昇させた後、記録媒体P1、P2をこの 置決めピンにより位置決めする。しかる後 真空ポンプ29を作動させ、吸引孔23および吸 溝22を利用して、記録媒体P1、P2をテーブル2 0の表面に吸着保持する。しかる後、位置決 ピン21を下降位置まで下降させる。

 これにより、記録媒体P1(P2)は画像記録中 位置決めピン21に当接しなくなる。この動 については、後程、詳細に説明する。

 次に、冷却機構の構成について説明する 図4は第1実施形態に係る冷却機構を採用し テーブル20の下面を示す斜視図であり、図5 その平面図である。なお、図4においては、 置決めピン21やエアシリンダ24の図示を省略 している。

 テーブル20を冷却させるための冷却機構 、テーブル20の下面側においてテーブル20の 復移動方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に びる複数の冷却ジャケットからなる冷却水 路41を備える。テーブル20の往復移動方向の 一端に配設された冷却水流路41は冷却水の供 管路と連結されており、他端に配設された 却水流路41は冷却水の排水管路と接続され いる。また、各冷却水流路41は、チューブ42 より互い違いに連結されている。このよう 冷却機構を利用してテーブル20を冷却した 合には、テーブル20の温度上昇を減少させ、 温度ムラを減少させることが可能となる。

 このとき、この実施形態においては、特 、冷却水流路41をテーブル20の往復移動方向 (X方向)と直交する方向(Y方向)に向けて配置し ていることから、冷却水の温度上昇を複数の 冷却水流路41に分散することができる。この め、テーブル20を効率的に冷却することが 能となる。

 これに対して、冷却水流路41をテーブル20 の往復移動方向(X方向)に向けて配置した場合 には、画像の記録時に特定の冷却水流路41の が加熱されることとなり、温度が上昇した 却水が他の冷却水路41に流出することから テーブル20の特定の冷却水路41から冷却水路 出管路側にかけて温度が高温となり、テー ル20に温度ムラができ、ひいては、記録媒 に変形を生ずる。冷却水流路41をテーブル20 往復移動方向(X方向)と直交する方向(Y方向) 向けて配置した場合には、このような問題 発生を防止することが可能となる。

 なお、この明細書で述べる冷却水流路と 、その内部に冷却水を通過させることによ テーブル20を冷却する機能を有する冷却ジ ケット等の長尺管状の冷却機構を指す。

 図6は、第2実施形態に係る冷却機構を採 したテーブル20の下面を示す平面図である。

 この第2実施形態に係る冷却機構は、その 一端が冷却水供給管路61に接続された冷却水 路41とその一端が冷却水排出管路62に接続さ れた冷却水流路41との他端部をチューブ42に り接続したユニットが、4個配設された構成 有する。冷却水供給管路61から供給された 却水は、各ユニットを構成する一方の冷却 流路41からチューブ42および他方の冷却水流 41を通過して、冷却水排水管路62に流出する 。

 この第2実施形態においても、冷却水流路 41をテーブル20の往復移動方向(X方向)と直交 る方向(Y方向)に向けて配置していることか 、冷却水の温度上昇を複数の冷却水流路41に 分散することができる。このため、テーブル 20を効率的に冷却することが可能となる。

 また、この第2実施形態においては、その 一端が冷却水供給管路61に接続された冷却水 路41とその一端が冷却水排出管路62に接続さ れた冷却水流路41との他端部をチューブ42に り接続したユニットが複数個配設されるこ から、テーブル20の冷却機能を各ユニットで 分担することができ、各ユニットにおける冷 却水の温度上昇を平均化することが可能とな る。このため、テーブル20に温度ムラが生ず ことを防止でき、記録媒体に変形を生ずる とを有効に防止することが可能となる。

 図7は、第3実施形態に係る冷却機構を採 したテーブル20の下面を示す平面図である。

 この第3実施形態に係る冷却機構において は、テーブル20の往復移動方向(X方向)と直交 る方向(Y方向)に延びる複数の冷却水流路41 、これらの冷却水流路41の一端にチューブ64 介して接続される供給側冷却水流路43と、 却水流路41の他端にチューブ65を介して接続 れる排水側冷却水流路44とを、テーブル20の 下面に配設している。供給側冷却水流路43は 冷却水供給管路63と接続されている。また 排水側冷却水流路44は、冷却水排水管路66と 続されている。これらの供給側冷却水流路4 3および排水側冷却水流路44は、テーブル20の 動方向と直交する方向の両端部に配置され いる。また、特に排水側冷却水流路44は、 ーブル20における上述した位置決めピン21よ も外側に配置されている。

 この第3実施形態においても、冷却水流路 41をテーブル20の往復移動方向(X方向)と直交 る方向(Y方向)に向けて配置していることか 、冷却水の温度上昇を複数の冷却水流路41に 分散することができる。このため、テーブル 20を効率的に冷却することが可能となる。

 また、この第3実施形態においては、複数 の冷却水流路41が、その一端が供給側冷却水 路43に接続されるとともにその他端が排水 冷却水流路44に接続されることから、テーブ ル20の冷却機能を各冷却水流路41で分担する とができ、各冷却水流路41における冷却水の 温度上昇を平均化することが可能となる。

 さらに、この第3実施形態においては、テ ーブル20の移動方向と直交する方向の両端部 供給側冷却水路43と排出側冷却水流路44とを 設けたことから、テーブル中央部の熱勾配を 防止しながらテーブル20を含む装置全体をコ パクトにすることが可能となり、また、排 側冷却水流路44を位置決めピン21よりも外側 に配置したことから、排出側冷却水流路44に 勾配が生じたとしても、記録媒体に対する 勾配の影響を防止することが可能となる。 こで、熱勾配とは、加熱された場所を通過 るときの熱交換による冷却水温度の勾配の とである。

 次に、上述した画像記録装置による画像 記録動作について説明する。図8は、画像の 記録動作を示すフローチャートである。

 作業者が操作パネル51から画像記録の開 を指示すると、制御部50はエアシリンダ24を 動して、位置決めピン21をその下降位置か 位置決め位置まで上昇させる(ステップS1)。 に、作業者によって記録媒体P1(P2)が、記録 体P1(P2)の直交する2辺の端部が3本の位置決 ピン21に当接するようにテーブル20に載置さ て位置決めされる(ステップS2)。記録媒体P1( P2)は作業者によってでなく、ロボット等によ りテーブル20に載置されてもよい。次に制御 50は真空ポンプ24を作動させて、位置決め状 態にある記録媒体P1(P2)をテーブル20上面に吸 保持する(ステップS3)。

 次に制御部5は位置決めピン21をその下降 置まで下降させる(ステップS4)。記録媒体P1( P2)は既にステップS3において吸着溝22および 着孔23に真空吸着されているのでステップS4 位置決めピン21と当接しなくなってもテー ル20上面における位置決め状態は維持される 。

 続いて、テーブル20をX+、X-方向へ主走査 せつつ、インクジェットヘッド10をY方向へ 欠送りするとともに、画像データに基づい インクジェットヘッド10を駆動することで 録媒体P1(P2)に二次元画像を記録する(ステッ S5)。

 なお、上記では位置決めピン21の下降完 後に自動的に画像記録を開始したが、作業 の指示を待ってから画像記録を開始するよ にしてもよい。

 画像記録完了後、制御部50は真空ポンプ24 を停止し(ステップS6)、テーブル20上面の記録 媒体P1(P2)の吸着固定が解除され、作業者によ ってテーブル20上面から取り外される(ステッ プS7)。

 その後、次の記録媒体P1(P2)に対する画像 録が行われる場合には、ステップS8の判断 「YES」となり、ステップS1に処理が回帰する 。その後のステップS1では、位置決めピン21 下降位置から上昇位置への突出が実行され が、これはテーブル20の上面に記録媒体P1(P2) が存在しない期間において実行される。した がって、位置決めピン21の下降位置から上昇 置への上昇動作が記録媒体P1(P2)によって阻 されることがない。また、位置決めピン21 上昇動作に伴って記録媒体P1(P2)が位置ずれ 起こすこともない。

 このようなテーブル20に吸着保持された 録媒体P1、P2に画像の記録を行った場合には 紫外線照射機構11からの紫外線等の照射に り記録媒体P1、P2等が加熱された場合におい も、記録媒体P1、P2の変形を防止して、精度 のよい画像の記録を実行することが可能とな る。

 なお、このテーブル20を使用した場合に 、図5および図6に示す従来のテーブル100を利 用した場合に比べ、次のような有利な効果を 奏する。

 第1に、位置決めピン21が位置決め時には 作性のよい高さに配置されるが、画像の記 時には下降可能な構成であることから、イ クジェットヘッド10を記録媒体P1、P2の表面 近接させることが可能となる。ここで、一 にインクジェットヘッド10については、加 誤差等に基づく噴射角度の誤差が存在する 、このような誤差が存在した場合において 、インクジェットヘッド10を記録媒体P1、P2 表面に近接させることにより、画像の記録 度の悪化を低減することが可能となる。ま 、インクジェットヘッド10においては、一般 に、メインの液滴に続いてサテライトと呼称 される小さな液滴が噴射されることは知られ ているが、インクジェットヘッド10を記録媒 P1、P2の表面に近接させ、これらの液滴を記 録媒体P1、P2の表面における近接位置に到着 せることにより、画像の記録精度の悪化を 減することが可能となる。

 第2に、テーブルの熱膨張を最小限とする ことが可能となる。すなわち、図5および図6 示すテーブル100を利用した場合においては 空間部103が真空となることから、保温効果 生じテーブル100の温度が高温となる。これ 対してテーブル20は、板状部材から構成さ ていることから、このような温度上昇を生 ることはない。

 第3に、テーブル20においては、吸着溝22 溝幅は0.7mm以下となっており、また、吸引孔 23の内径は1.0mm以下となっていることから、 録媒体P1、P2の温度ムラによる印刷品質の悪 を防止することが可能となる。これに対し 図5および図6に示すテーブル100を利用した 合においては、多数の吸着孔101により記録 体Pを吸着保持する構成であることから、記 媒体Pに温度ムラを生じやすいという問題が 生ずる。

 第4に、テーブル20が板状部材から構成さ ていることから、装置構成を簡易なものと ることができる。これに対して、図5および 図6に示すテーブル100を利用した場合におい は、その内部に空間部103が形成された中空 の形状を形成し、しかも、エアー漏れを防 する必要があることから、装置構成が複雑 ものとならざるを得ない。

 第5に、テーブル20における吸着溝22およ 吸着孔23は、真空にされることからテーブル 20よりも高温となるが、この発明によりテー ル20面と同じ程度に冷却することが可能と る。

この発明に係る画像記録装置の斜視図 ある。 テーブル20等を示す斜視図である。 テーブル20等を示す断面概要図である 第1実施形態に係る冷却機構を採用した テーブル20の下面を示す斜視図である。 第1実施形態に係る冷却機構を採用した テーブル20の下面を示す平面図である。 第2実施形態に係る冷却機構を採用した テーブル20の下面を示す平面図である。 第3実施形態に係る冷却機構を採用した テーブル20の下面を示す平面図である。 画像の記録動作を示すフローチャート ある。 従来のテーブル100を示す斜視図である 従来のテーブル100を示す断面概要図で ある。

符号の説明

 10   インクジェットヘッド
11   紫外線照射機構
 12   記録ヘッド
 13   排気ダクト
 20   テーブル
 21   位置決めピン
22   吸着溝
23   吸引孔
 30   本体フレーム
 32   主走査ガイド
 33   副軸フレーム
 41   冷却水流路
 42   チューブ
 43   供給側冷却水流路
44   排水側冷却水流路
 50   制御部
 51   操作パネル
 61   冷却水供給管路
 62   冷却水排水管路
 63   冷却水供給管路
 66   冷却水排水管路
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