Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
IMAGE SYNTHESIS DEVICE AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/040871
Kind Code:
A1
Abstract:
When coupling and synthesizing images, the degree of correlation indicating the degree of a gap between the images in an area near the boundary of a common area is calculated. On the basis of the degree of correlation, it is decided to increase a superimposed area when the gap among the images is large and to decrease the superimposed area when the gap is small on the contrary. Accordingly, unnatural fractures occurring at the boundary of coupling can be inconspicuous.

Inventors:
MURASHITA KIMITAKA (JP)
SHIMIZU MASAYOSHI (JP)
CHUJO KAORU (JP)
KAWAKATSU YASUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001036
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 25, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
MURASHITA KIMITAKA (JP)
SHIMIZU MASAYOSHI (JP)
CHUJO KAORU (JP)
KAWAKATSU YASUHIRO (JP)
International Classes:
H04N5/225; G06T3/00; H04N5/265
Foreign References:
JPH0993431A1997-04-04
JPH10105677A1998-04-24
Attorney, Agent or Firm:
OSUGA, Yoshiyuki (Nibancho Bldg.8-20, Nibanch, Chiyoda-ku Tokyo 84, JP)
Download PDF:
Claims:
撮像位置の異なる第1の画像と第2の画像とにつき、共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成する画像合成装置であって、
 前記第1の画像と前記第2の画像との共通領域を判定する共通領域判定手段と、
 前記共通領域判定手段により共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成した際、前記第1の画像と前記第2の画像との境界となる部分の近傍の画像のギャップの度合いを示す相関度を算出する相関算出手段と、
 前記相関度算出手段によって算出された相関度に基づいて、前記境界近傍において前記複数の画像を重畳させる重畳領域を決定する重畳領域決定手段と、
 を備えることを特徴とする画像合成装置。
前記境界近傍は、前記共通領域判定手段により共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成した際、前記第1の画像と前記第2の画像との境界となる部分から所定の幅内にある領域である、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 
前記相関算出手段は、前記第1の画像および前記第2の画像の各々から前記境界近傍にある画素を取得し、前記画素の統計量に基づいて相関度を算出する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 
前記画素の統計量は明るさ、彩度、色温度及び画素値の差の何れか少なくとも1つの統計量である、
 ことを特徴とする請求項3に記載の画像合成装置。
前記統計量は平均、最大値、累積和、標準偏差及び分散の何れかである、
 ことを特徴とする請求項3に記載の画像合成装置。
前記重畳領域決定手段は、前記相関度に基づいて前記重畳領域の広さを決定する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
前記重畳領域決定手段は、前記相関度が低い場合、前記重畳領域を広くする、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
前記重畳領域決定手段は、前記相関度が高い場合、前記重畳領域を狭くする、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
前記重畳領域決定手段に、前記重畳領域の最大値及び最小値を与える、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
前記最大値及び前記最小値は任意に設定可能である、
 ことを特徴とする請求項9に記載の画像合成装置。
前記重畳領域における前記複数の画像の合成比率は、前記境界からの距離に応じて変化する、
 ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
前記相関度を所定の値と比較し、比較結果に基づいて前記複数の画像の少なくとも1つを変換する画像変換手段を、
 更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
前記画像変換手段は、変換後の前記複数の画像の前記相関度が高くなるように、変換対象となる画像を変換する、
 ことを特徴とする請求項12記載の画像合成装置。
前記画像変換手段は、変換後の前記複数の画像間のギャップが小さくなるように、変換対象となる画像を変換する、
 ことを特徴とする請求項12記載の画像合成装置。
前記画像変換手段は、変換対象となる画像における前記境界近傍を変換する、
 ことを特徴とする請求項12記載の画像合成装置。
前記画像変換手段は、変換後の前記複数の画像の前記相関度と前記所定の値と比較し、比較結果が所定の条件を満たすまで変換を繰り返す、
 ことを特徴とする請求項12記載の画像合成装置。
前記複数の画像のずれ量を算出するずれ量算出手段と、
 前記ずれ量に基づいて、前記複数の画像の位置合わせを行い、前記複数の画像で重複する領域を共通領域として決定する共通領域決定手段と、
 を更に備え、
 前記複数の画像をつなぎ合わせる境界は前記共通領域の境界である、
 ことを特徴とする請求項1記載の画像合成装置。
請求項1に記載の画像合成装置を備える画像撮影装置。
請求項1に記載の画像合成装置を有する画像撮影装置を備える携帯電話。
撮像位置の異なる第1の画像と第2の画像とにつき、共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成する処理をコンピュータに実行させる画像合成プログラムであって、
前記コンピュータを、
 前記第1の画像と前記第2の画像との共通領域を判定する共通領域判定手段と、
 前記共通領域判定手段により共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成した際、前記第1の画像と前記第2の画像との境界となる部分の近傍の画像のギャップの度合いを示す相関度を算出する相関算出手段と、
 前記相関度算出手段によって算出された相関度に基づいて、前記境界近傍において前記複数の画像を重畳させる重畳領域を決定する重畳領域決定手段、
 として機能させる特徴とする画像合成プログラム。
撮像位置の異なる第1の画像と第2の画像とにつき、共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成する処理をコンピュータに実行させる画像合成プログラムを記録した記録媒体であって、
前記コンピュータを、
 前記第1の画像と前記第2の画像との共通領域を判定する共通領域判定手段と、
 前記共通領域判定手段により共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成した際、前記第1の画像と前記第2の画像との境界となる部分の近傍の画像のギャップの度合いを示す相関度を算出する相関算出手段と、
 前記相関度算出手段によって算出された相関度に基づいて、前記境界近傍において前記複数の画像を重畳させる重畳領域を決定する重畳領域決定手段、
 として機能させる特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
撮像位置の異なる第1の画像と第2の画像とにつき、共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成する処理をコンピュータが、
 前記第1の画像と前記第2の画像との共通領域を判定する共通領域判定し、
 前記共通領域と判定された領域の位置を合わせて合成した際、前記第1の画像と前記第2の画像との境界となる部分の近傍の画像のギャップの度合いを示す相関度を算出し、
 前記算出した相関度に基づいて、前記境界近傍において前記複数の画像を重畳させる重畳領域を決定する
 ことを実行することを特徴とする画像合成方法。
Description:
画像合成装置及び方法

 本発明は、2以上のデータ化された静止画 像を合成する技術に関し、特に複数の静止画 像をつなぎ合わせて合成する技術に関する。

 従来、複数の画像をつなぎ合わせた画像 得る際、各画像をつなぎ合わせるために複 の画像で重複又は共通する領域を「のりし 」として設定する(以下、のりしろとする領 域を共通領域という)。そして、複数の画像 の相対位置を算出して、その相対位置に基 いて複数の画像の位置合わせを行う。位置 わせ後に複数の画像をつなぎ合わせて合成 るが、撮影した時間の差や、撮影角度の変 による光量の差等により生じる画像間の差 があるため、画像をつなぎ合わせた境界(画 のつなぎ目)に不自然な断裂が生じてしまう 。

 そのため、通常は境界が不自然にならな ように、境界近傍(以下、重畳領域)で複数 画像を重畳させて合成する。したがって、 なぎ合わせた結果得られる画像は、1枚の画 のみからなる領域と、複数の画像を重畳し 得られた合成画像からなる領域とが混在す 画像となる。

 重畳領域内に動いている被写体が含まれ いる場合、重畳の結果、その領域で被写体 多重化してしまう問題が生じるため、重畳 域は小さいほうが望ましい。しかし、つな 合わせる対象となる複数の画像間の差異(ギ ャップ)が大きい場合には、重畳領域が狭す ると、その複数の画像間の差異によって生 る境界近傍の不自然さを解消できない。

 このような問題を解決するために、特許 献1記載のデジタルカメラによれば、撮影時 に撮影者(ユーザ)が多重化が生じないように 且つ、境界の不自然な断裂が生じないよう 重畳領域の幅を設定することを可能とする

 しかし、特許文献1記載のデジタルカメラに は、撮影者による操作が必要であり、且つそ の操作が煩雑であるという課題があった。さ らに、撮影者が撮影対象を見て判断した結果 に基づいて撮影前に操作するため、画像の品 質が撮影者の経験や撮影テクニックの巧拙に 依存するという課題もあった。さらに、撮影 前に撮影者が操作することとなっているため 、撮影後の画像を用いて得られた合成後の画 像で、境界の不自然な断裂が実際には生じて しまう場合があるという課題もあった。

特開2000-299804号公報

 本発明の目的は、つなぎ合わせの境界に 自然な断裂が生じにくいように、複数の画 をつなぎ合わせる画像合成技術を提供する とである。

本発明に係わる画像合成装置の原理図 ある。 第1実施形態に係わる画像合成装置の構 成図である。 第1実施形態に係わる画像合成装置の行 う処理の流れを示すフローチャートである。 2画像が2次元方向にずれている場合の 通領域を説明する図である。 相関度を算出する対象となる領域を説 明する図(その1)である。 相関度を算出する対象となる領域を説 明する図(その2)である。 重畳領域を説明する図(その1)である。 重畳領域を説明する図(その2)である。 重畳幅決定関数の一例を示す図である 第2実施形態に係わる画像合成装置の構 成図である。 第2実施形態に係わる画像合成装置の行 う処理の流れを示すフローチャートである。 境界からの距離に応じて合成比率を変 える場合について説明する図である。 画像間のギャップが大きい場合の境 近傍を示す図(その1)である 画像間のギャップが大きい場合の境 近傍を示す図(その2)である 画像間のギャップが大きい場合の境 近傍を示す図(その3)である 画像間のギャップが小さい場合の境 近傍を示す図(その1)である 画像間のギャップが小さい場合の境 近傍を示す図(その2)である 画像間のギャップが小さい場合の境 近傍を示す図(その3)である 領域ごとに重畳範囲内の合成比率を える場合について説明する図(その1)である 領域ごとに重畳範囲内の合成比率を える場合について説明する図(その2)である 第3実施形態に係わる画像合成装置の 成図である。 第3実施形態に係わる画像合成装置の う処理の流れを示すフローチャートである 変換が加えられる、境界近傍の領域に ついて説明する図である。 ガンマ補正カーブの一例を示す図であ る。 Y値の差分とガンマ補正カーブの対照 の一理を示す図である。 多くの画像をつなぎ合わせる場合を説 明する図である。

 以下、本発明の実施形態を図面を参照し がら説明する。これらの実施形態は、当業 が実施できるように十分詳細に説明されて るが、その他の実施形態も利用可能である 例えば、実施形態に対する構成的な、論理 な、電気的な変更は、本発明の主題の範囲 ら逸脱することなくなされ得る。したがっ 、以下の説明は、限定的に捉えるべきでは く、発明の主題の範囲は、特許請求の範囲 よびそれらの法的均等物によって画定され べきである。

 さらに、ここに説明されている装置の機 は、ソフトウェア、ハードウェア、ファー ウェア、またはそれらの任意の組合せによ て実現することができる。ここに提示され いる例は、ユニットごとに一つもしくはそ 以上の機能を組み合わせることができるが 機能の別の組み合わせも本発明の主題の範 を逸脱することなく実現化することができ 。

 図1は、本発明の原理図である。図1に示 ように、本発明にかかわる画像合成装置10は 、複数の画像間の差異(ギャップ)の度合い又 程度を示す相関度を算出する相関算出手段1 1、相関度に基づいて複数の画像を重畳させ 重畳領域を決定する重畳領域決定手段12、及 び重畳領域で複数の画像を重畳させて画像を つなぎ合わせる合成手段13(合成部・画像作成 部)を備える。

 まず、位置合わせされた複数の画像を入 されると、相関算出手段11(相関算出部)は複 数の画像のつなぎ合わせる境界近傍における 複数の画像間のギャップの度合いを示す相関 度を算出する。より具体的には、相関算出部 11は、複数の画像の各々から境界近傍にある 素を取得し、それぞれについて画素の統計 を算出し、その統計量に基づいて相関度を 出する。なお、画像間の類似が大きくなる ど、言い換えると画像間の差異(ギャップ) 小さくなるほど、相関算出手段11が算出する 相関度は高くなる。

 ここで、つなぎ合わせの境界近傍とは、 体的には、つなぎ合わせる境界から、複数 画像にまたがって所定の幅内にある領域で る。よって、相関度が高いことは、つなぎ わせの境界をはさんだ近傍において複数の 像が互いに大きな差異(ギャップ)がないこ を意味する。

 ここで、相関度を算出するために用いる 素の統計量とは明るさ、彩度、色温度及び 素値の差の何れか少なくとも1つの統計量で あることとしてもよい。また、統計量は平均 、最大値、累積和、標準偏差及び分散のいず れであってもよい。

 例えば、明るさに基づいて相関度を算出す 場合、相関度が高いということは、境界近 において複数の画像間の明るさにギャップ 少ないことを意味する。
 重畳領域決定手段12(重畳領域決定部)は、相 関度に基づいて、つなぎ合わせの境界近傍で それらの画像を重畳させる領域を決定する。 合成手段13(合成部・画像作成部)は、重畳領 では複数の画像を重畳させることにより、 数の画像をつなぎ合わせて合成する。

 複数の画像をつなぎ合わせる際に、その 界でつなぎ合わせた画像を重畳させると、 の境界を目立たなくすることができるが、 の重畳させる重畳領域を固定にすると、画 間のギャップによっては重畳領域の広さが 分だったり、不足したりすることがある。 えば、画像間のギャップが十分に小さい場 に重畳領域を固定していると、重畳領域が きすぎ、その大きすぎる重畳領域で被写体 多重化が生じることがある。一方で、画像 のギャップが大きい場合に重畳領域を固定 ていると、重畳領域が小さすぎてつなぎ合 せの境界に生じる不自然さを解消できない とがある。

 本発明の画像合成装置10によれば、重畳 域決定手段12(重畳領域決定部)が、相関度に づいて重畳領域を決定することにより、画 間のギャップを解消するために必要な重畳 域を確保しつつ、重畳領域での被写体の多 化を避けることが可能となる。つまり、画 間のギャップが十分に小さい場合、重畳領 決定手段12は、重畳領域を小さくすること より、重畳領域での被写体の多重化を避け ことを可能にする。一方、画像間のギャッ が大きい場合、重畳領域決定手段12は、重畳 領域を大きくすることにより、つなぎ合わせ の境界に生じる不自然さを解消することを可 能にする。

 また、つなぎ合わせられる複数の画像に づいて重畳領域決定手段12が重畳領域を決 するため、撮影前に撮影者に重畳領域を設 させる必要はない。よって、画像の品質が 影者の経験や撮影テクニックの巧拙に依存 るという問題は生じない。また、撮影前で なく、撮影後に重畳領域を決定するため、 際に撮影してみると重畳領域が不適切だっ という問題も生じない。

 なお、重畳領域における複数の画像の合 比率を、境界からの距離に応じて変化させ こととしてもよい。これにより、重畳領域 滑らかに複数の画像が合成されるため、一 境界を目立ちにくくすることが可能となる

 また、画像合成装置10は、上記構成に加 て、さらに、相関度を所定の値と比較し、 較結果に基づいて複数の画像の少なくとも1 を変換する画像変換手段を備えることして よい。より具体的には、画像変換手段は、 関度が所定の値よりも小さい場合、画像変 手段による変換後の複数の画像の相関度が くなるように画像を変換する。つまり、画 変換手段は、複数の画像間のギャップが小 くなるように画像を変換する。

 これにより、画像間のギャップが大きい 合、重畳領域を重畳させるだけでなく境界 傍の領域において画像間のギャップが小さ なるように画像を変換することが可能にな ため、つなぎ合わせの境界は一層目立ちに くなる。

 ここで、画像変換手段は、変換対象とな 画像における境界近傍を変換することとし もよい。多数の画像をつなぎ合わせる場合 、画像全体を変換すると、画像が次第に元 画像から大きく異なってしまうことがある 、変換する範囲を境界近傍に限定すること より、このような問題を避けることが可能 なる。

 また、画像変換手段は、変換後の複数の 像の相関度と所定の値と比較し、比較結果 所定の条件を満たすまで変換を繰り返すこ としてもよい。より具体的には、画像変換 段は、変換後の複数の画像の相関度が所定 値より小さくなるまで変換を繰り返すこと してもよい。これにより、つなぎ合わせの 界は一層目立ちにくくなる。

 また、画像合成装置10は、上記構成に加 、複数の画像のずれ量を算出するずれ量算 手段と、ずれ量に基づいて複数の画像の位 合わせを行い、複数の画像で重複する領域 共通領域として決定する共通領域決定手段 更に備えることとしてもよい。

 これにより、予め位置合わせ及び共通領域 設定されていない複数の画像であっても、 なぎ合わせることが可能となる。
 また、画像合成装置10は画像撮影装置にそ えられることとしてもよい。

 また、画像合成装置を有する画像撮影装置 、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、パ コン等に備えることとしてもよい。
 また、画像合成装置10を構成する各手段に り行われる処理の過程からなる方法も本発 に係わるものであり、この方法によっても 述の目的を達成することが可能である。

 また、画像合成装置10を構成する各手段 より行なわれる機能と同様の制御をプロセ サに行なわせるプログラム、そのプログラ を記録した記録媒体及びプログラム・プロ クトも本発明に係わるものである。このプ グラムをプロセッサに読み出させて、その ログラムに基づいてプロセッサに、それに 続された各種インターフェース等を制御さ ることによっても、上述の目的を達成する とが可能である。

 以下、2つの画像をつなぎ合わせると仮定 して説明する。この仮定は説明をわかりやす くするためであり、画像は2以上であっても い。さらに、画像を四辺形であると仮定し 説明するが、画像の形状は四辺形以外の形 であってもよい。

 まず、本発明の第1実施形態にかかわる画 像合成装置について説明する。第1実施形態 係わる画像合成装置100は、画像をつなぎ合 せる境界近傍における画像間のギャップを 慮して重畳領域を決定し、その重畳領域に いて2画像を重畳させて、2画像をつなぎ合わ せる。

 図2は、第1実施形態にかかわる画像合成 置100の構成図である。図2に示すように、画 合成装置100は、ずれ算出部110、共通領域決 部120、相関算出部130、重畳領域決定部140、 レクタ150、合成部160及び画像作成部170を備 る。

 ずれ量算出部110には、つなぎ合わせるべ 画像P1及びP2が入力される。ずれ量算出部110 は、画像P1及びP2の互いに対応する位置にあ 画素をマッチングすることにより、ずれ量 算出する。共通領域決定部120は、算出され ずれ量に基づいて画像P1及びP2の位置合わせ 行い、2画像で重複する領域を共通領域とし て決定する。相関算出部130は、画像P1及びP2 画素に基づいて共通領域の境界近傍での画 P1及びP2間の差異(ギャップ)の度合いを示す 関度を算出する。重畳領域決定部140は、算 された相関度に基づいて、画像P1及びP2を重 させるべき領域である重畳領域を決定する セレクタ150は、入力された画像P1及びP2中の 画素を合成部160又は画像作成部170に出力する 。合成部は160は、画像P1及びP2の画素を合成 、合成された画素を画像作成部170に出力す 。画像作成部170は、セレクタ150及び合成部16 0から出力された画素から、合成後の画像(以 、合成画像)を作成し、出力する。

 以下、図3を用いて、画像合成装置100が行う 処理の流れについて説明する。
 まず、ずれ量算出部110は、画像P1及びP2の互 いに対応する位置にある画素をマッチングす ることにより、ずれ量を算出する(ステップS1 )。共通領域決定部120は、算出されたずれ量 基づいて、画像P1またはP2を、画像間のずれ なくなるように変換することにより位置合 せを行う。さらに、共通領域決定部120は、 置合わせ後の2画像の間で重複する領域を共 通領域として決定する(ステップS2)。

 相関算出部130は、共通領域の境界近傍に いて相関度を算出する(ステップS3)。より具 体的には、相関算出部130は、画像P1及びP2の 々から境界の近傍にある画素を、画素の座 情報に基づいて取り出し、それらの画素に いての統計量を算出し、その統計量に基づ て相関度を算出する。この相関度について さまざまな算出方法が考えられる。例えば 明るさの統計量、彩度の統計量、色温度の 計量、又は・及び画素値の差の統計量を用 る算出方法が挙げられる。また、明るさ、 度又は・及び色温度の統計量を用いる場合 統計量として、例えば、平均、標準偏差及 分散などが考えられる。画素値の差の統計 を用いる算出方法の場合、統計量として、 均、最大値、累積和、標準偏差及び分散な が考えられる。

 続いて、重畳領域決定部140は、算出され 相関度に基づいて重畳範囲を決定する。よ 具体的には、重畳領域決定部140は、相関算 部130によって算出された相関度が高い場合 狭い重畳領域を決定し、算出された相関度 低い場合、広い重畳領域を決定する(ステッ プS4)。

 セレクタ150は、決定された重畳領域、並 に画像P1及びP2の画素の座標情報に基づいて 、各画素がつなぎ合わせ後の画像の重畳領域 内にあるか否か判定する(ステップS5)。ある 素が重畳領域内にあると判定された場合(ス ップS5:Yes)、セレクタ150は、その画素をその 座標情報とともに合成部160に出力する。合成 部160は、画像P1の画素と、その画素を対応す 位置にある画像P2の画素を重畳させて合成 、合成の結果得られた画素を、つなぎ合わ 後の画像上での座標情報とともに出力する なお、画像P1とP2の合成比率は任意の定数と てもよいし、変数としてもよい(ステップS6) 。一方、ある画素が重畳領域内にないと判定 された場合、セレクタ150は、その画素を、つ なぎ合わせ後のその画素の座標情報とともに そのまま出力する(ステップS7)。なお、共通 域内であるが重畳領域内にはない画素の場 、画像P1とP2の両方の画素があるが、その場 、セレクタ150は、いずれか一方の画像の画 と、そのつなぎ合わせ後の画像上の座標情 を出力する。

 上記の処理を入力された画像P1及びP2の全 ての領域について行うと(ステップS8:Yes)、セ クタ150及び合成部160から出力された画素及 その位置情報に基づいて、画像作成部170は 成後の画像(以下、合成画像)を作成し(ステ プS9)、処理を終了する。

 ここで、相関度を算出する対象となる、 界近傍の領域について図4及び図5を用いて 明する。図4に、つなぎ合わせるべき画像P1 びP2が、互いに上下方向及び左右方向にずれ ている場合の共通領域及びその境界近傍を示 す。共通領域は、画像P1及びP2で重複する領 であり、図4では斜線で示される。共通領域 、画像P1の外周の一部及びP2の外周の一部で 囲まれた四辺形となる。以下、共通領域の各 辺のうち、画像P1の外周の一部で構成される2 辺を画像P1側の境界といい、画像P2の外周の 部で構成される2辺を画像P2側の境界という

 2画像をつなぎ合わせる際、共通領域内で 画像P1を用いる場合と、画像P2を用いる場合 の2パターンがある。図5A及び5Bを用いてこの 2パターンについて説明する。図5A及び5Bに示 ように、共通領域内で用いられる画像側の 界がつなぎ合わせ後の画像上に表れ、共通 域内で用いられない画像側の境界はつなぎ わせ後の画像の下に隠れる。下に隠れる境 の近傍については相関度の算出は不要であ 。したがって、相関算出部130が相関度を算 する対象となる領域は、共通領域内で用い れる画像側の境界からある画素数分だけ離 た領域となる。図5A及び5Bでは、斜線で示さ れる領域が、相関度を算出する対象となる領 域である。

 つまり、共通領域内で画像P1を用いる場 、図5Aに示すように、画像P1側の境界がつな 合わせ後の画像上に表れ、この画像P1側の 界から共通領域の内及び外に向かってある 囲内にある領域が、相関度を算出する対象 なる領域となる。同様に、共通領域内で画 P2を用いる場合、図5Bに示すように、画像P2 の境界から共通領域の内及び外に向かって る範囲内にある領域が、相関度を算出する 象となる領域となる。なお、境界近傍の領 の幅は、だいたい画像の全体幅の数パーセ トから十数パーセントの間としてもよい。

 次に、相関度の算出についてより詳しく 明する。相関算出部130は、明るさの統計量 彩度の統計量、色温度の統計量、及び画素 の差等の画素値の統計量を用いて相関度を 出する。

 例として、相関度を算出するために明る の平均を用いる場合について説明する。こ では、テレビ等でよく使われるYCbCr空間又 YPbPr色空間を例として用いて説明する。これ らの色空間では明るさをY値で示す。なお、 れは例示にすぎず、デバイスによってさま まな色空間があり、そのいずれの色空間に いても基本的に同様な方法で適用可能であ 。

 まず、相関算出部130は、画像P1及びP2の各 々から共通領域の境界近傍にある画素を取得 し、画像P1からの画素のY値の平均と、画像P2 らの画素のY値の平均を算出する。さらに、 相関算出部130は、得られた2つのY値の平均の を算出する。そして、相関算出部130は、(こ の差の絶対値+1)の逆数、あるいは(差の絶対 +1)を階調数(多くの場合、Y値は0から255まで 256階調である)で割った値の逆数を相関度と てもよい。 更なる例として、相関度を算 するために、HSB(Hue Saturation Brightness)色空間 (HSV(Hue Saturation Value)色空間)における明度の 均を用いる場合について説明する。なお、 れも例示に過ぎないことはいうまでもない この場合、相関算出部130は、画像P1及びP2の 各々から共通領域の境界近傍にある画素を取 得し、画像P1からの画素の明度の平均と、画 P2からの画素の明度の平均を算出する。さ に、相関算出部130は、得られた2つの明度の 均の差を算出する。相関度は、(差の絶対値 +1)の逆数としてもよい。 また、他の統計量 用いる場合も同様にして、相関算出部130は 画像P1の境界近傍からの画素と、画像P2の境 界近傍からの画素の各々について統計量を算 出し、さらに、それらの統計量に基づいて相 関度を算出する。その際、相関算出部130は、 その統計量が画像P1及びP2の境界近傍の高い 似を示すほど、相関度が高くなるように、 関度を算出する。つまり、境界近傍の領域 の画像間のギャップが小さいほど、相関度 高くなる。

 相関度が算出されると、重畳領域決定部1 40は重畳範囲を決定するが、この重畳範囲に いて説明する。図6A及び6Bを用いて、重畳領 域について説明する。図6A及び6Bは、画像P1及 びP2が互いに上下方向及び左右方向にずれて る場合の重畳領域を示す。共通領域は、画 P1及びP2が重複している領域であり、図6A及 6Bで斜線がかけられた領域である。重畳領 は、共通領域の一部を構成する鉤状の領域 あり、図6A及び6Bで網掛けされた領域である 共通領域内で画像P1を用いる場合、図6Aに示 すように、画像P1側の境界がつなぎ合わせ後 画像上に表れ、この画像P1側の境界からの 離がある範囲内にある共通領域内の領域が 畳領域となる。同様に、共通領域内で画像P2 を用いる場合、図6Bに示すように、画像P2側 境界からある範囲内にある、共通領域内の 域が重畳領域となる。なお、重畳領域の幅 、だいたい共通領域の全体幅の数パーセン から数十パーセントの間としてもよい。

 次に、重畳領域決定部140による重畳範囲 決定について説明する。重畳領域決定部140 、算出された相関度が高い場合、狭い重畳 囲を決定し、相関度が低い場合、広い重畳 囲を決定する。

 つまり、相関度が高い場合、境界近傍の 像間のギャップが小さいといえるため、合 処理をする前でも画像P1及びP2の共通領域の 境界は目立ちにくい。したがって、2つの画 をつなぎ合わせても境界に不自然な断裂は じにくい。したがって、重畳領域決定部140 、重畳領域を狭くし、重畳領域での被写体 多重化を避ける。一方、相関度が低い場合 境界近傍の画像間のギャップが大きいため 2画像をつなぎ合わせると境界に不自然な断 が生じる。したがって、重畳領域決定部140 、重畳領域を広くし、境界近傍の不自然な 裂を解消する。

 このように、画像合成装置100は、つなぎ わせる2画像の境界近傍のギャップに応じて 重畳領域を決定することにより、被写体の多 重化を避けつつ、境界近傍の不自然な断裂を 解消することを可能とする。

 ところで、いくら算出された相関度が高 とも、重畳領域、言い換えると重畳幅が小 すぎる場合、境界に不自然な断裂が生じる れがある。また、共通領域を超えるような 畳幅を設定することもできない(図6A及び6B 照)。したがって、これらの点をふまえて、 畳領域決定部140に、重畳幅の最大値及び最 値を与えることとしてもよい。また、例え 、重畳幅の最大値は、共通領域決定部120に る共通領域の決定に基づいて設定されるこ としてもよい。

 さらに、重畳領域決定部140に、図7に示す ような重畳幅決定関数を与えることとしても よい。そして、重畳領域決定部140は、この関 数にしたがって重畳範囲の最大値と最小値の 間を相関度に応じて変動させることとしても よい。

 例えば、明るさ、例えばYCbCr空間又はYPbPr 色空間におけるY値を用いて相関度を算出す 場合、相関度を算出する過程でY値の平均の の絶対値を255で割った値が得られる。この 合、その値が10%程度である時、画像間のギ ップが大きいといえ、その値が4%程度であ 時、画像間のギャップが十分に小さいとい る。したがって、重畳範囲決定部140は、そ 値が10%程度以上である時に重畳幅を最大と て、その値が上がるにつれ徐々に重畳幅を 少させ、その値が4%程度以下である時に重畳 幅を最小とすることとしてもよい。

 また、例えば、色温度を用いて相関度を 出する場合、相関度を算出する過程で色温 の差の絶対値が得られる。この場合、その が1500ケルビン程度である時、画像間のギャ ップが大きいといえるため、1500ケルビン程 以上で重畳幅を最大とし、相関度が300ケル ン程度である時、画像間のギャップが十分 小さいといえるため、300ケルビン程度以下 重畳幅を最小としてもよい。

 なお、重畳幅の最大値と最小値は、境界 傍の断裂の解消を重視するか多重化発生の 止を重視するかによって異なる。つまり、 裂の解消を優先する場合、最大値及び最小 はいずれも幾分大きな値を使用するほうが ましい。一方、多重化発生の防止を重視す 場合は最大値及び最小値はともに幾分小さ 値を使用するほうが望ましい。

 また、重畳幅の最大値と最小値を、境界 傍の断裂の解消を重視するか多重化発生の 止を重視するかによって適宜変更できるこ にしてもよい。例えば、重畳領域決定部140 、最大値及び最小値について予め複数個の 定値を用意し、例えばユーザがこれらの値 切り替えられるようにすることにしてもよ 。これにより、ユーザの希望に応じた重畳 、つまり重畳領域の決定が可能となる。

 次に、本発明の第2実施形態にかかわる画 像合成装置について説明する。第2実施形態 かかわる画像合成装置200は、第1実施形態に わる画像合成装置100の機能に加え、さらに その重畳範囲内で2画像を重畳させる合成比 率を変える機能を有する。

 図8は、本発明の第2実施形態にかかわる 像合成装置200の構成図である。図8に示すよ に、画像合成装置200は、画像合成装置100を 成する各部に加え、さらに、合成比率算出 210を備える。

 合成比率算出部210は、重畳領域内の複数 画像の合成比率を画素ごと、あるいは領域 とに算出し、合成部160は、算出された合成 率に基づいて合成する。その他の各部につ てはすでに説明した。

 以下、図9を用いて、画像合成装置200が行 う処理の流れについて説明する。図9に示す うに、画像合成装置200は、画像合成装置100 行う処理のステップS5とS6の間に、さらにス ップS20として、合成比率を算出する処理が わる。その他の処理は、画像合成装置100と 様である。

 以下、合成比率算出部210による合成比率 算出について説明する。まず、図10を用い 境界からの距離に応じて合成比率を変える 合について説明する。説明を簡単にするた に、左右方向に互いにずれた画像P1及びP2を なぎ合わせると仮定するが、2次元方向にず れている場合も基本的な考え方は同様である 。なお、図10において、画像P2が画像P1よりも 小さく描かれているが、これは説明のためで あり、実際は2画像は同じ大きさである。

 図10の上側部分には、共通領域内で画像P2 を用いる場合に画像P1及びP2のつなぎ合わせ 分が示される。この場合、図10に示すように 、画像P2側の境界がつなぎ合わせ後の画像上 表れる。図10の下側部分は、図10の上側部分 に対応している。図10の下側部分は、画像P2 の境界からの距離と合成比率の関係を示す ラフである。図10のグラフの横軸は画像P2側 境界からの距離を示し、縦軸は合成比率を す。図10に示すように、共通領域の境界(画 P2側の境界)では、画像P1の合成比率を1.0(100% )、画像P2の合成比率を0%とする。そして、共 領域の境界から離れ、重畳領域の終端に近 くにしたがって徐々に画像P1の合成比率を0% まで下げ、画像P2の合成比率を1.0(100%)まで上 る。これにより、合成領域でなめらかに画 P1と画像P2をつなげることが可能になる。

 なお、図10とは逆に、共通領域内で画像P1 を用いる場合、共通領域の境界(画像P1側の境 界)では、境界は画像P2の合成比率を1.0(100%)、 画像P1の合成比率を0%とする。そして、共通 域の境界から離れるにしたがって画像P2の合 成比率を0%まで次第に下げ、画像P1の合成比 を100%まで次第に上げる(不図示)。

 以下、図11及び図12を用いて、画像間のギ ャップの大きさと重畳幅の関係を説明する。 図11A、11B及び11Cに、画像P1及びP2の画像間の ャップが大きい場合の画像のつなぎ合わせ 、つまり境界近傍を示し、図12A、12B及び12C 、画像P1及びP2の画像間のギャップが小さい 合の境界近傍を示す。

 まず、図11Aに示すように、画像P1とP2のギ ャップが大きい場合、画像P1及びP2をつなぎ わせると境界に大変目立つ不自然な断裂が じる。このような場合、重畳幅が十分に大 くないと、図11Bに示すように、合成比率を えながら画像P1及びP2を重畳させても、境界 傍の断裂が目立つ。重畳幅が十分に大きい 合、図11Cに示すように、合成比率を変えな ら画像P1及びP2を重畳させた結果、境界近傍 の断裂はほとんど目立たなくなる。

 一方、図12Aに示すように、画像P1とP2のギ ャップが小さい場合、画像P1及びP2をつなぎ わせると境界に不自然な断裂が生じるが、 まり目立たない。このような場合、重畳幅 小さい場合でも、図12Bに示すように合成比 を変えながら画像P1及びP2を重畳させると、 界近傍の断裂はほとんど目立たなくなる。 畳幅が大きい場合、図12Cに示すように、合 比率を変えながら画像P1及びP2を重畳させた 結果、境界近傍の断裂はいっそう目立たなく なるが、図12Bと図12Cの違いはあまりない。こ のような場合、断裂を目立たなくすることよ りも、多重化発生の防止を重視するために、 大きい重畳幅よりも小さい重畳幅を採用する ほうが望ましいことが多い。

 次に、図13A及び13Bを用いて、領域ごとに 畳範囲内の合成比率を変える場合について 明する。図13A及び13Bは、例として、重畳幅 中央で重畳範囲を2つの領域に分ける場合を 示す。図13A及び13Bのグラフの横軸は共通領域 の境界からの距離を示し、縦軸は合成比率を 示す。共通領域内で画像P2を用いる場合、画 P2側の境界がつなぎ合わせ後の画像上に表 る。この場合、図13Aに示すように、共通領 の境界(画像P2側の境界)から重畳幅の中央直 まで、画像P1の合成比率を1.0(100%)、画像P2の 合成比率を0%とする。そして、重畳幅の中央 ら重畳幅の終端直前まで画像P1の合成比率 0.5(50%)、画像P2の合成比率を0.5(50%)とする。 後に、重畳幅の終端で画像P1の合成比率を0% 画像P2の合成比率を1.0(100%)とする。

 一方、共通領域内で画像P1を用いる場合 画像P1側の境界がつなぎ合わせ後の画像上に 表れる。この場合、図13Bに示すように、図13A の場合と逆に、共通領域の境界(画像P2側の境 界)から重畳幅の終端まで、画像P2の合成比率 は1.0(100%)から0.5(50%)を経て0%まで段階的に変 し、画像P2の合成比率は0%から0.5を経て1.0(100 %)まで段階的に変化する。

 このように合成部160が合成比率を領域毎 段階的に変化させて画像P1及びP2を重畳させ ることによっても、合成領域でなめらかに画 像P1と画像P2をつなげることが可能になる。 た、この場合、先に説明した画素ごとに合 比率を変化させる場合と比べて処理が簡単 なるため、処理装置にかかる負荷が軽くな という利点がある。

 次に、本発明の第3実施形態にかかわる画 像合成装置について説明する。第3実施形態 かかわる画像合成装置300は、第1実施形態に わる画像合成装置100の機能に加え、さらに 必要に応じて、画像をつなぎ合わせる前に 像P1及びP2の一方又は両方の画像を変換する 機能を有する。図14は、本発明の第3実施形態 にかかわる画像合成装置300の構成図である。 図14に示すように、画像合成装置300は画像合 装置100を構成する各部に加え、さらに、画 変換部310を備える。

 画像変換部310は、相関算出部130が算出し 相関度が小さい、つまり、画像間のギャッ が大きい場合、ギャップが小さくなるよう それらの画像の一方又は両方の画像を変換 る。そして、相関算出部130は、変換後の複 の画像について相関度を算出する。

 以下、図15を用いて、画像合成装置300が う処理の流れについて説明する。図15に示す ように、画像合成装置300は、画像合成装置100 が行う処理のステップS3とS4の間に、さらに テップS30からS32の処理が加わる。以下、ス ップS30からS32について説明する。

 ステップS3で、相関算出部130が相関度を 出すると、画像変換部310は、その相関度を 定の値と比較する(ステップS30)。所定の値よ り相関度が低い、つまり、画像間のギャップ が大きい場合(ステップS30:No)、画像変換部310 、画像間のギャップが小さくなるように複 の画像の一方又は両方を変換する(ステップ S31)。

 所定の値より相関度が高い場合(ステップ S30:Yes)、画像変換部310は、画像変換を行わず 相関度は重畳領域決定部140に出力され、以 ステップS4以降が行われる。

 ステップS31の画像変換が行われた場合、 関算出部130は、変換された画像について相 度を算出する(ステップS32)。算出された相 度は、重畳領域決定部140に出力され、以後 テップS4以降が行われる。

 なお、ステップS32の後、ステップS30に戻 こととしてもよい。この場合、画像変換部3 10は、画像変換後の相関度が所定の値より小 くなるまで画像変換を繰り返すことになる( 不図示)。その他の処理は、画像合成装置100 同様である。

 以下、画像変換部310による画像変換につ て説明する。画像変換部310は、相関度が所 の値よりも小さい場合、画像間のギャップ 大きいと判定し、ギャップが小さくなるよ に画像を変換する。この変換は、画像全体 ついて行うこととしてもよいし、つなぎ合 せの境界近傍の領域について行うこととし もよい。また、変換は、つなぎ合わせる2つ の画像の両方について行うこととしてもよい し、一方について行うこととしてもよい。ま た、境界近傍を変換する場合、その領域は、 境界近傍をはさんで2つの画像をまたぐ領域 あってもよいし、一方の画像の境界近傍で ってもよい。

 図16を用いて、境界近傍に変換を加える 合において、変換が加えられる領域につい 説明する。説明を簡単にするために、左右 向に互いにずれた画像P1及びP2をつなぎ合わ ると仮定するが、2次元方向にずれている場 合も基本的な考え方は同様である。なお、図 16において、画像P2が画像P1よりも小さく描か れているが、これは説明のためであり、実際 は2画像は同じ大きさであってもよい。

 図16の上側部分には、共通領域内で画像P2 を用いる場合に画像P1及びP2のつなぎ合わせ 分が示される。図16の下側部分は、図16の上 部分に対応している。図16の下側部分は、 像P2側の境界からの距離と合成比率の関係を 示すグラフである。図16グラフの横軸は画像P 2側の境界からの距離を示し、縦軸はY値を示 。図16に示すように、画像変換する領域は 境界から所定距離内にある領域である。こ 領域は、相関度を算出する対象となる領域 同じであってもよいが、その領域より広く もよい。また、画像変換する領域は、重畳 域より広くしてもよい。画像の大きさにも るが、画像変換する領域は、画像全体の幅 数パーセントから数十パーセントの間とし もよい。

 以下、例として、明るさに基づいて画像 換する場合について説明する。ここではYCbC r空間又はYPbPr色空間を例として用いる。これ らの色空間では明るさをY値で示す。

 境界近傍での画像P1のY値の平均は、画像P 2のY値の平均より高いと仮定すると(つまり、 画像P1の方がP2よりも明るい)、画像変換部310 、画像P1の境界近傍を暗くなるように補正 、逆に、画像P2の境界近傍を明るくなるよう に補正する。その結果、図15の下側で示すよ に、画像変換する領域の画像P1側の終端か 画像P2側の終端まで、明るさはなだらかに減 少することになる。

 以下、画像変換部310による画像変換につ て詳しく説明する。Y値に基づいた画像変換 の場合、画像変換部310に、図17に示す複数の ンマ補正カーブ及び図18に示すY値の差分と ンマ補正カーブの対照表をあたえることと てもよい。画像変換部310は、相関算出部130 算出した相関度が所定値よりも低いと判定 た場合、画像P1のY値の平均と画像P2のY値の 均の差分を算出し、その差分に対応するガ マ補正カーブを、図18に示す対照表に基づ て図17に示す複数のガンマ補正カーブから選 択する。なお、差分に対応するカーブがない 場合、画像変換部310は、図17及び図18に基づ て、その差分に対応するカーブを生成する ととしてもよい。続いて、画像変換部310は そのガンマ補正カーブに基づいて画像P1及P2 一方又は両方を変換することとしてもよい その後、画像変換部310は画像変換後の画像P 1及び/又はP2を再度、相関算出部130に出力す 。相関算出部130は、変換後の画像P1と画像P2 ついて相関度を算出し、重畳領域決定部140 、その相関度に基づいて重畳幅を決定する

 なお、ガンマ補正後の画像間の相関度が 定値より大きくなるまで、画像変換部310が 像変換を繰り返し行うこととしてもよい。 の場合、相関算出部130が、変換後の画像P1 画像P2について相関度を算出し、その相関度 を画像変換部310に戻し、画像変換部310は、画 像変換の要否を判定するためにその相関度を 再び所定値と比較する。

 図11Aから図11C及び図12Aから図12Cに、画像 のギャップが小さくなるように画像P1及びP2 に画像変換をした場合の境界近傍を示す。例 えば、図11Aは、画像P2が画像P1よりとても暗 場合における、境界近傍を示す。この場合 境界によく目立つ断裂が生じている。図11B 、画像P2を若干明るくなるように補正し、画 像P1を若干暗くなるように補正した結果を示 。重畳幅が小さいことも相まって、境界に じた断裂はまだ残っている。図11Cに、画像P 2をさらに明るくなるように補正し、画像P1を さらに暗くなるように補正した結果を示す。 今回は重畳幅が広げられたことも相まって、 境界に生じた断裂はわかりにくくなっている 。

 図12Aから図12Cは、画像間のギャップが図1 1に示す場合よりずっと小さい場合に、図11と 同様な変換を行った結果を示す。この場合、 図11Bに示すように、1回の画像変換で十分に 界に生じた断裂が目立たなくなっているた 、図11Cに示すような2回目の画像変換を行わ いこととしてもよい。  

 次に、図19を用いて、多くの画像をつな 合わせる場合について説明する。図19に、例 として4つの画像をつなぎ合わせた場合の重 領域と、左の画像と比べた右の画像の明る の度合いを示す。なお、この図では重畳幅 ほぼ同じ幅となっているが、画像の相関度 応じて重畳幅が適宜変更されることはいう でもない。

 例えば、連続撮影のとき、室内では被写 に対する光源の位置の変化や、戸外では雲 切れ目や方角の変化によって、画像の全体 明るさが画像ごとに異なることがある。図1 9では、一番左の画像の明るさよりその右隣 画像は明るく、さらにその右隣の画像はも と明るいとする。このような場合に、画像 換部310が画像間のギャップを小さくなるよ に画像全体を変換すると仮定すると、画像 明るくするような変換が続くことになる。 の結果、2枚目の画像、3枚目の画像と右につ ないでいくにつれ、画像がだんだん白っぽく なってしまうことになる。

 しかし、図19に示すように、変換する領 を画像をつなぎ合わた境界近傍に限定すれ 、このような問題を回避しつつも、つなぎ わせの境界付近の断裂を目立たなくするこ が可能となる。

 本発明に係わる画像合成装置100、200及び3 00はさまざまな形で実現可能である。以下、 発明に係わる画像合成装置100、200及び300の 現形態について説明する。

 画像合成装置100、200及び300は、コンピュ タを用いて実現可能である。コンピュータ( 不図示)は、少なくともCPU(Central Processing Unit  、プロセッサ)、メモリ及び入出力インタフ ェースを備え、これらは互いにバスを介して 接続される。入出力インターフェースとして 、例えば、液晶パネル、タッチパネル、種々 のボタン、ダイヤル等が挙げられる。

 画像合成装置100、200及び300を、コンピュ タを用いて実現するために、まず画像合成 置を構成する各部によって行われる処理を ロセッサに行わせるためのプログラムをメ リに格納する。そして、プロセッサが、メ リを利用してそのプログラムを実行するこ により、画像合成装置100、200及び300が実現 れる。

 さらに、この画像合成装置はさまざまな装 に搭載可能である。搭載する装置の例とし 、例えば、スチルカメラ及びビデオカメラ ような画像撮影装置等が上げられる。
 例として画像撮影装置に搭載する場合につ て説明する。画像撮影装置は、多くの場合 レンズ、撮像素子、コントローラ(非汎用プ ロセッサ)、ディスプレイ、メモリ、入出力 ンターフェース、及び補助記憶装置を備え 。レンズは被写体を撮像素子上に結像させ 。撮像素子は結像された画像を電子信号に 換してコントローラに出力する。コントロ ラはメモリ、記憶装置、インターフェース びディスプレイを制御する。そして、画像 成装置を構成する各部によって行われる処 をコントローラに行わせるためのプログラ をメモリに格納し、コントローラがこのプ グラムをメモリから読み出して実行する。 れにより、画像合成装置を搭載する画像撮 装置を実現する。

 さらに、画像合成装置を構成する各部に って行われる処理を各種インターフェース 行わせるように制御するコンピュータ・チ プ(マイクロコントローラ)を作成し、その ンピュータ・チップが画像撮影装置を構成 る各種機器を制御することにより、画像合 装置を搭載する画像撮影装置を実現するこ としてもよい。

 また、画像合成装置を構成する各部によ て行われる処理をプロセッサに行わせるた のプログラムをメモリ等に書き込んだ状態 画像撮影装置に組み込む(ファームウェア) とにより、画像合成装置を搭載する画像撮 装置を実現することとしてもよい。

 また、さらに、画像合成装置100、200及び300 有する画像撮影装置を備える装置として、P DA(Personal Digital Assistant)、パソコン等が挙げ れる。
 以下、プログラムのローディングについて 明する。上述の実施形態において説明した 像合成装置の機能をコンピュータ、画像撮 装置、並びに画像撮影装置を有する携帯電 及びPDA等に実現させるプログラムは、さま まな方法で取得可能である。

 例えば、そのプログラムを、コンピュー 等の画像合成装置を実現させるべき装置(プ ロセッサを含む装置)に接続された外部記憶 置に保存しておき、必要に応じてこのプロ ラムをメモリにロードさせることとしても い。

 また、コンピュータで読み取り可能な記 媒体に予め記憶させ、その記録媒体からプ グラムを画像合成装置を実現させるべき装 に読み出させて、そのコンピュータのメモ や外部記憶装置に一旦格納させ、この格納 れたプログラムをそのコンピュータの有す CPUに読み出させて実行させるように構成す ばよい。

 また、このプラグラムをプログラム・サ バが備える記憶装置に格納させ、画像合成 置を実現するべき装置に、入力インターフ ース及び通信回線を介してダウンロードさ ることとしてもよい。この場合、例えば、 ログラム・サーバは、上述のプログラムを 現するプログラム・データをプログラム・ ータ・シグナルに変換し、モデムを用いて 換されたプログラム・データ・シグナルを 調することにより伝送信号を得て、得られ 伝送信号を通信回線に出力する。プログラ を受信する装置では、モデムを用いて受信 た伝送信号を復調することにより、プログ ム・データ・シグナルを得て、得られたプ グラム・データ・シグナルを変換すること より、プログラム・データを得る。

 なお、送信側のコンピュータと受信側の ンピュータの間を接続する通信回線(伝送媒 体)がデジタル回線の場合、プログラム・デ タ・シグナルを通信することも可能である また、プログラムを送信するコンピュータ 、プログラムをダウンロードするコンピュ タとの間に、電話局等のコンピュータが介 しても良い。

 以上、本発明の幾つかの実施形態につい 説明したが、これらの実施形態は任意に組 合わせ可能である。また、本発明の主題を 明するための記述及び図面に基づいて、当 者がなしうるその他の変更は、本発明主題 よびそれらの均等物に該当する。

 本発明によれば、複数の画像をつなぎ合 せて合成する際に、その境界近傍の領域に ける複数の画像間のギャップの度合い(程度 )を示す相関度を算出し、相関度に基づいて つなぎ合わせた境界が目立たないように複 の画像を重畳させる領域を決定する。これ より、つなぎ合わせの境界に生じる不自然 断裂が目立たないようにすることが可能と る。