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Patent Searching and Data


Title:
IMMERSED MEMBRANE SEPARATION APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/144770
Kind Code:
A1
Abstract:
An immersed membrane separation apparatus comprising a wall member surrounding an interior zone extending from an inferior opening to a superior opening and, disposed opposite to the superior opening, a flow straightening part.

Inventors:
SHIRAIWA, Yuki (())
白岩由紀 (())
OKAJIMA, Yasunobu (())
Application Number:
JP2008/001376
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KUBOTA CORPORATION (2-47, Shikitsu-higashi 1-chome Naniwa-ku, Osaka-sh, Osaka 01, 55686, JP)
株式会社クボタ (〒01 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 Osaka, 55686, JP)
SHIRAIWA, Yuki (())
白岩由紀 (())
International Classes:
B01D63/08; B01D65/02; C02F1/44; B01D63/08; B01D65/00; C02F1/44
Attorney, Agent or Firm:
HARADA, Yohei (OX Nishihonmachi Bldg. 4th Floor, 10-10 Nishi-Hommachi 1-chome, Nishi-k, Osaka-shi Osaka 05, 55000, JP)
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Claims:
 下部開口から上部開口に至る内部領域を囲む壁体と、内部領域内に配置する膜分離手段と、膜分離手段の下方に配置する散気装置を備えた浸漬型膜分離装置であって、壁体の上端又はその近傍から延びて上部開口に臨んで対向する整流部を有することを特徴とする浸漬型膜分離装置。
 整流部は、上部開口における壁体の内側縁近傍領域に対向することを特徴とする請求項1に記載の浸漬型膜分離装置。
 整流部は、上部開口の鉛直方向における上方領域の内側に向けて突出する形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の浸漬型膜分離装置。
 複数の浸漬型膜分離装置を相互に隣接して配置し、列をなす複数の浸漬型膜分離装置における配列方向の外側位置にのみ整流部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の浸漬型膜分離装置。
 膜分離手段は複数の膜エレメントを並列に配置し、膜エレメントの相互間に流路を形成してなり、膜エレメントが膜支持体の主面上に平膜からなるろ過膜を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の浸漬型膜分離装置。
 整流部は、膜エレメントの配列方向と直交する方向において相対向する位置に配置し、かつ壁体の上部開口から離れるほどに双方の整流部間の距離が小さくなる形状を有することを特徴とする請求項5に記載の浸漬型膜分離装置。
 膜エレメントの配列方向と直交する方向において相対向する壁体縁辺間の距離に対して、双方の整流部間の最小離間距離が50%以上で90%以下であることを特徴とする請求項6に記載の浸漬型膜分離装置。
Description:
浸漬型膜分離装置

 本発明は、上水や廃水などの一般水処理 おいてろ過または濃縮に用いられる浸漬型 分離装置に関する。

 従来の膜分離装置としては、例えば図15 よび図16に示すように、複数の膜エレメント 1を適当な間隔で並列に配置した浸漬型膜分 装置2が知られている。膜エレメント1は、膜 支持体である矩形の平板状のろ板3に、その 面を覆って有機膜からなるろ過膜4を配置し ろ過膜4を周縁部でろ板3に接合したもので る。膜支持体には、樹脂製のろ板3の他に、 織布、ネット等がある。浸漬型膜分離装置2 は処理槽5の被処理液6に浸漬して使用し、膜 レメント1の下方に配置した散気装置7から 気用の気体を散気する。

 膜エレメント1は、駆動圧力を受けてろ過 膜で被処理液6をろ過するものであり、処理 5の槽内の水頭圧を駆動圧力とする重力ろ過 あるいはろ過膜の内側に負圧を駆動圧力と て与える吸引ろ過に用いる。

 先行技術としては、例えば日本国特許公 (特許第3258583号)に記載するものがある。こ は膜分離槽の内部に膜分離装置を備えるも であり、膜分離装置が多数のろ過膜板を並 してなり、水流形成装置がろ過膜板どうし 間に被処理液の上昇流を形成する。膜分離 置の上方における水面下に整流板を設けて り、整流板は屈曲あるいは湾曲してなり、 過膜板どうしの間から流れ出る被処理液の 昇流を膜分離装置の外側に向けて斜め上方 案内する。

 また、日本国特許公報(特許第3290577号)に 載した膜分離装置は、処理槽内の被処理液 浸漬して配置するものであり、上下が開口 た箱状のケースの内部に複数の膜カートリ ジを一定間隔で並列に設け、膜カートリッ の下方に散気装置を設けている。散気装置 り散気する空気がそのエアリフト作用によ 上昇流を生起させ、上昇流により膜カート ッジの膜面を洗浄する。ケースの上部には 膜カートリッジの相互間の流路から抜け出 上昇流を上方に導く枠状の整流ケースを設 ている。

 また、日本国特許公報(特許第3867481号)に 載した膜分離装置は、被処理液に浸漬して 置する膜モジュールを有し、膜モジュール 下方に散気管を配設したものであり、膜モ ュールの周囲に散気誘導壁を配設している 散気誘導壁は、その上端部を外側に折り返 た形状をなす。

 上述した浸漬型膜分離装置2においては、 空気のエアリフト作用により気液混相の上昇 流を生じさせ、上昇流によりろ過膜4の膜面 沿った被処理液6の流れを形成し、ろ過膜4を 透過して流れる透過液の流れに対して被処理 液6をクロスフローで供給する。以下におい はろ過膜4の膜面に沿った流れをクロスフロ と称する。クロスフローは、相対向するろ 膜4の膜面間の流路を流れ、上昇流として浸 漬型膜分離装置2から上方へ流れ出る。

 しかしながら、クロスフローは気泡の流 に依存し、気泡の流れは処理槽5の形状に影 響を受ける。このため、処理槽5の形状によ ては気泡の流れの態様がろ過膜4の膜面の一 に偏ったものとなり、結果としてクロスフ ーが膜面の全体に均一に形成されない場合 ある。

 このクロスフローは、その拡散作用、洗 作用によりフラックスに寄与し、ろ過効率 向上に貢献している。ここで、拡散作用は 被処理液中の固形物質を膜面に沿って拡散 せるものであり、洗浄作用は、膜面上のフ ウリング物質を除去し、ろ過膜4の目詰まり を防止するものであり、これらの作用にはク ロスフローの流速が関係し、この流速が大き いいほどに拡散作用、洗浄作用が向上する。

 したがって、拡散作用および洗浄作用を 分に発揮するには、クロスフローがろ過膜4 の膜面の全体に均一に流れる態様をなし、ろ 過膜4の膜面の各部位におけるクロスフロー 流速が等しく、かつ大きいことが必要であ 、これらの条件を満たすことがろ過効率の 上に貢献する。クロスフローの流速を上げ には、散気装置7から散気する曝気量を増や 必要がある。しかしながら、曝気量の増加 、振動による装置の寿命低下、膜の損傷、 ネルギーコストの上昇等を起こす要因とな 。

 次に、処理槽5の被処理液6は、浸漬型膜 離装置2から上方領域へ上昇流として流れ出 後に、反転して下降流となって浸漬型膜分 装置2の側方領域を流れ、再び下方領域から 浸漬型膜分離装置2へ流入し、浸漬型膜分離 置2の内外にわたって循環流を形成する。

 このため、複数の膜エレメント1を所定の 間隔で並列に配置する浸漬型膜分離装置2で クロスフローが偏在する場合があり、膜エ メント1の幅方向、つまり膜エレメント1の配 列方向と直交する方向において、膜エレメン ト1の中央部から離れて端部側に近づくほど 、膜エレメント1の相互間の流路を流れるク スフローが多くなる傾向を有する。

 一方、被処理液6が浸漬型膜分離装置2か 上方領域へ上昇流として流れ出た後に、反 して下降流となって浸漬型膜分離装置2の側 領域を流れる際に、上昇流に含まれた気泡 一部が下降流に連行される現象があり、浮 に起因する力が気泡に作用することで、下 流中の気泡は下降流の流れを阻害する要因 なり、結果として膜分離装置から上方領域 流れ出る上昇流の流れおよびクロスフロー 阻害する。このため、下降流に連行される 泡の量が多くなるほどに、クロスフローの 速が小さくなる。

 この現象は処理槽の壁面から膜分離装置ま の距離が近いほどに顕著となる。表1、図12 よび図13は、処理槽の壁面から膜分離装置 での距離が異なる場合におけるクロスフロ の変化を示す解析結果である。この解析の 件は、液体の粘度10mPa・s、液体中に曝気し 空気の気泡径5mm、膜分離装置の下方での単 面積当たりの曝気量2m 3 /min、膜分離装置の幅0.5mである。

 表1、図12および図13において、処理槽の 面から膜分離装置までの距離は「壁からの 離」として表記し、クロスフローの流速は 膜間液流速」として表記し、クロスフロー の気泡の流速は「膜間気泡流速」として表 し、膜間気泡流速から膜間液流速を減じた 泡の流速、つまり静止した液体中の気泡の 昇速度は「気泡相対流速」として表記して る。ただし、膜間液流速は膜エレメントの 互間の流路の上端での平均流速である。

 表1、図12および図13において明らかなよ に、壁からの距離が2mに達するまでは、壁か らの距離が大きくなるほどに膜間液流速が増 加する傾向を示し、その後は緩やかに減少す る傾向を示す。

 気泡相対流速は次式の理論値にほぼ一致 る。ただし、壁からの距離が0.05mであると を除く。

 v=4/3Cd・(ρ-ρw)/ρw・g・d
(ここで、vは気泡相対流速、Cdは抵抗係数、ρ は気泡密度、ρwは液体密度、gは重力加速度 dは気泡径)
 上記の結果より、処理槽の壁面から膜分離 置までの距離が近いほどに、エアリフト作 の効率が低下し、クロスフローが小さくな ことが分かる。

 図14は、壁からの距離がそれぞれ0.35m、0.5 m、1m、2m、10mである場合において、処理槽内 被処理液中における気泡の体積分率を示す 式図である。ただし、膜分離装置の幅方向 中心位置から処理槽の壁面までの領域を示 ている。図14中において、処理槽の壁面は 号Wで示し、膜面の端部は符号Mで示しており 、10mの場合は処理槽の壁面を省略した図であ る。

 この体積分率の多寡を表す表示方法は、 来は画面上で単色の濃淡によって行なうも であり、紙面上では濃淡差を明確に表現で ない。

 このため、図14においては体積分率の異 る領域を概略的に、かつ模式的に示し、さ に各領域に異なる模様を付して表現してい 。

 この表現方法において、図14は、処理槽 壁面から膜分離装置までの距離が0.35m、0.5m 1mである場合は、下降流に連行される気泡の 量が多くなることを表している。

 図14に示す結果、および下降流に連行さ る気泡の量が多くなるほどに、クロスフロ の流速が小さくなることから、処理槽の壁 から膜分離装置までの距離が0.35m、0.5m、1mで ある場合は、クロスフローの流速が小さくな る。このため、処理槽の壁面から膜分離装置 までの距離は2m程度もしくはそれ以上にする とが好ましい。

 しかしながら、限られた容積の処理槽内 より大きな膜分離装置を配置する場合には あるいはより多くの膜分離装置を配置する 合には、処理槽の壁面から膜分離装置まで 距離が小さくなるので、上述した問題の解 が求められる。

 本発明は上記した課題を解決するもので り、クロスフローの態様をろ過膜の膜面の 体に均一に流れる状態に近いものとするこ ができ、ろ過膜の膜面の各部位におけるク スフローの流速を大きくすることができる 分離装置を提供するものであり、さらには られた容積の処理槽内により大きな膜分離 置を配置する場合や、多くの膜分離装置を 置する場合にあっても拡散作用および洗浄 用を十分に発揮することができる浸漬型膜 離装置を提供することを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明の浸 型膜分離装置は、下部開口から上部開口に る内部領域を囲む壁体と、内部領域内に配 する膜分離手段と、膜分離手段の下方に配 する散気装置を備えた浸漬型膜分離装置で って、壁体の上端又はその近傍から延びて 部開口に臨んで対向する整流部を有するこ を特徴とする。

 また、本発明の浸漬型膜分離装置におい 、整流部は、上部開口における壁体の内側 近傍領域に対向することを特徴とする。

 また、本発明の浸漬型膜分離装置におい 、整流部は、上部開口の鉛直方向における 方領域の内側に向けて突出する形状を有す ことを特徴とする。

 また、本発明の浸漬型膜分離装置におい 、複数の浸漬型膜分離装置を相互に隣接し 配置し、列をなす複数の浸漬型膜分離装置 おける配列方向の外側位置にのみ整流部を 置したことを特徴とする。

 また、本発明の浸漬型膜分離装置におい 、膜分離手段は複数の膜エレメントを並列 配置し、膜エレメントの相互間に流路を形 してなり、膜エレメントが膜支持体の主面 に平膜からなるろ過膜を配置してなること 特徴とする。

 また、本発明の浸漬型膜分離装置におい 、整流部は、膜エレメントの配列方向と直 する方向において相対向する位置に配置し かつ壁体の上部開口から離れるほどに双方 整流部間の距離が小さくなる形状を有する とを特徴とする。

 また、本発明の浸漬型膜分離装置におい 、膜エレメントの配列方向と直交する方向 おいて相対向する壁体縁辺間の距離に対し 、双方の整流部間の最小離間距離が50%以上 90%以下であることを特徴とする。

 以上の本発明において、浸漬型膜分離装 は、処理槽内に配置し、散気装置から散気 る曝気空気によって処理槽内に被処理液の 昇流を生じさせる状態で運転する。

 上昇流は、膜分離手段、つまり膜エレメ トの膜面に沿って内部領域を流れ、上部開 から整流部間を通過して処理槽の上方領域 流れ出る。そして、処理槽の上方領域で反 して下降流となり、浸漬型膜分離装置の側 領域を流れる。

 このため、上部開口における壁体の内側 近傍領域、つまり膜エレメントの両側部近 領域から流れ出る上昇流にあっても、上部 口から直接的に下降流となることはなく、 旦、整流部間を通過して処理槽の上方領域 流れ出て後に反転して下降流となるので、 昇流に含まれた気泡が処理槽の上方領域で 間し、被処理液の液面上に解放され、下降 が気泡を連行することを抑制できる。

 この際に、上部開口における壁体の内側 近傍領域、つまり膜エレメントの両側部近 領域から流れ出る上昇流に対して、上部開 に臨んで対向する整流部が抵抗として作用 る。このため、膜エレメントの両側部近傍 域を流れる上昇流の流れが抑制され、結果 して上昇流が膜エレメントの膜面の全体に 等に流れる状態に近いものとなる。

 よって、クロスフローの態様をろ過膜の 面の全体に均一に流れる状態に近いものと ることができ、ろ過膜の膜面の各部位にお るクロスフローの流速が等しくなる状態に いものとすることができる。下降流が気泡 連行することを抑制することで、下降流の れを阻害する要因をなくして下降流の円滑 流れを実現し、結果としてろ過膜の膜面の 部位におけるクロスフローの流速を大きく ることができる。

 したがって、限られた容積の処理槽内に り大きな膜エレメントを充填する場合にあ ても、より多くの膜エレメントを充填する 合にあっても拡散作用および洗浄作用を十 に発揮することができる。

 また、このことは従来よりも少ない曝気 で同等の拡散作用および洗浄作用を発揮で ることを意味する。

本発明の実施の形態における浸漬型膜 離装置を示す斜視図 同浸漬型膜分離装置を示す断面図 解析における浸漬型膜分離装置のモデ を示す斜視図 同解析における浸漬型膜分離装置のモ ルを示す断面図 同解析における浸漬型膜分離装置の各 モデルにおける整流板を示す模式図 同解析における浸漬型膜分離装置の各 モデルにおける整流板を示す模式図 同解析における流速分布を示すグラフ 同解析における流速分布を示すグラフ 同解析における流速分布を示すグラフ 本発明の実施の形態における他の浸漬 型膜分離装置を示す斜視図 本発明の実施の形態における他の浸漬 型膜分離装置を示す斜視図 従来の構成に係る浸漬型膜分離装置に おける流速分布を示すグラフ図 同構成における流速分布を示すグラフ 図 同構成における気泡の体積分率を示す 模式図 同構成における浸漬型膜分離装置を示 す斜視図 同構成における浸漬型膜分離装置を示 す断面図

(実施の形態1)
 以下、本発明の実施の形態を図面に基づい 説明する。図1および図2において、浸漬型 分離装置11は膜分離手段として複数の膜エレ メント12を適当な間隔で並列に配置してなり 膜エレメント12の相互間に流路を形成して る。膜分離手段には、本実施の形態に係る エレメント12に限らず、中空糸膜やセラミッ クチューブ膜などの種々の形式のものを使用 できる。

 膜エレメント12は、膜支持体である矩形 平板状のろ板13に、その表面を覆って有機膜 からなるろ過膜14を配置し、ろ過膜14を周縁 でろ板13に接合したものである。膜支持体に は、樹脂製のろ板13の他に、シート状の不織 、ネット等がある。膜エレメント12の下方 は曝気用の気体を散気する散気装置15を配置 している。浸漬型膜分離装置11は処理槽16の 処理液17に浸漬して使用する。

 膜エレメント12は、駆動圧力を受けてろ 膜14で被処理液17をろ過するものであり、駆 圧力として処理槽16の槽内の水頭圧を与え 場合、あるいはろ過膜14の内側に負圧を駆動 圧力として与える場合がある。

 浸漬型膜分離装置11は、膜エレメント12の 周囲の側面を囲む壁体18を有し、壁体18で囲 れた内部領域に下部開口18aから上部開口18b 至る流路を形成しており、内部領域に膜エ メント12を配置している。

 本実施の形態では、膜エレメント12と壁 18とが別体である。しかしながら、膜エレメ ント12の両側部に壁体18の一部をなす部位を け、膜エレメント12を配列することで膜エレ メント12の両側位置に壁体18を形成すること 可能である。

 本実施の形態では、上下方向において膜 レメント12の上端が上部開口18bに対応し、 エレメント12の下端が下部開口18aに対応して いる。しかしながら、壁体18で形成する内部 域は膜エレメント12より長く形成すること 可能であり、上部開口18bが膜エレメント12の 上端より上方に位置し、下部開口18aが膜エレ メント12の下端より下方に位置することも可 である。

 壁体18の上端位置には整流部をなす整流 19を設けており、整流板19の形状は後に詳述 る。整流板19は膜エレメント12の配列方向と 直交する方向において相対向する位置と、膜 エレメント12の配列方向において相対向する 置とに配置している。

 整流板19を設ける態様は、図1に示すよう 、上部開口18bの四辺の全周にわたって設け ものに限らず、図10に示すように、膜エレ ント12の配列方向と直交する方向において相 対向する位置にのみ整流板19を設けることも 能である。

 この理由は、クロスフローの偏流が主と て膜エレメント12の幅方向において生じる とにあり、膜エレメント12の幅方向の両側、 つまり膜エレメント12の配列方向と直交する 向において相対向する位置にのみ整流板19 設けることでも本願発明は実現できる。

 さらに、本実施の形態では膜エレメント1 2を1列に配置した構成を開示している。しか ながら、膜エレメント12を複数列で配置す 場合には複数列の膜エレメント12を隔てた位 置に整流板19を配置することも可能である。

 例えば、図11に示すように、複数の浸漬 膜分離装置を相互に隣接して配置し、列を す複数の浸漬型膜分離装置における配列方 の外側位置にのみ整流板19を配置することも 可能である。この場合にあっても、膜エレメ ント12の配列方向と直交する方向において相 向する位置にのみ整流板19を設けることも 能である。

 整流板19は、壁体18の上端位置から斜め上 方へ、つまり上部開口18bの鉛直方向における 上方領域の内側に向けて突出する形状を有し 、壁体18の内側縁近傍領域に臨んで上部開口1 8bに対向している。整流板19は、壁体18の上部 開口から離れるほどに双方の整流板19の間の 離が漸次に小さくなる形状をなし、双方の 端間が最小離間距離の最小離間部をなす。

 しかしながら、整流板19は、壁体18と一体 的な構造である必要はなく、壁体18の上端か 離れた位置に、つまり壁体18の上端近傍か 延びる形状とすることも可能であり、壁体18 の周囲を囲む形状とすることも可能であり、 整流板19の途中位置において最小離間部を形 することも可能である。いずれにしても、 流板19は上部開口18bの鉛直方向における上 領域の内側へ向けて突出している。

 また、図5に示すように、整流板19は平板 に限定するものではなく、凹面や凸面とす ことも可能であり、曲面や屈曲した面を採 することも可能である。さらに、整流板19 して利用可能な素材には、孔の無い部材に らず、パンチングメタルの様な孔の有る部 や、スリットを有する部材がある。

 以下に、上記した構成の作用を説明する ろ過運転時には、散気装置15から被処理液 に空気を曝気し、被処理液中に気液混相の 昇流を生じさせる。この上昇流により被処 液17をクロスフローで膜エレメント12の膜面 沿って供給するとともに、膜エレメント12 膜面を洗浄する。

 上昇流は、膜エレメント12の膜面に沿っ 内部領域を流れ、上部開口18bから整流板19の 最小離間距離の最小離間部を通過して処理槽 16の上方領域に流れ出る。そして、処理槽16 上方領域で反転して下降流となり、浸漬型 分離装置11の側方領域を流れ、循環流を形成 する。

 このため、上部開口18bの内側縁近傍領域 つまり膜エレメント12の両側部近傍領域か 流れ出る上昇流にあっても、上部開口18bか 直接的に下降流となることはなく、一旦、 流板19の最小離間距離の最小離間部を通過し て処理槽16の上方領域に流れ出て後に反転し 下降流となるので、上昇流に含まれた気泡 処理槽16の上方領域で離間し、被処理液の 面上に解放され、下降流が気泡を連行する とを抑制できる。

 この際に、上部開口18bの内側縁近傍領域 つまり膜エレメント12の両側部近傍領域か 流れ出る上昇流に対して、上部開口18bに臨 で対向する整流板19が抵抗として作用する。 このため、膜エレメント12の両側部近傍領域 流れる上昇流の流れが抑制され、結果とし 上昇流が膜エレメント12の膜面の全体に均 に流れる状態に近いものとなる。

 よって、上昇流、つまりクロスフローの 様をろ過膜の膜面の全体に均一に流れる状 に近いものとすることができ、ろ過膜の膜 の各部位におけるクロスフローの流速が等 くなる状態に近いものとすることができる

 下降流が気泡を連行することを抑制する とで、下降流の流れを阻害する要因をなく て下降流の円滑な流れを実現し、結果とし ろ過膜14の膜面の各部位におけるクロスフ ーの流速を大きくすることができる。

 したがって、限られた容積の処理槽内に り大きな浸漬型膜分離装置11を配置する場 や、より多くの浸漬型膜分離装置11を配置す る場合にあっても拡散作用および洗浄作用を 十分に発揮することができる。

 以下に、本発明の浸漬型膜分離装置に係 解析について説明する。図3において、(a)は 整流板を設けた本願発明の構成のモデルを示 し、(b)は整流板を設けていない従来の構成の モデルを示している。図4は本願発明の構成 部分的に示している。図3および図4において 、散気箇所30は図1および図2における散気装 15に相当するものであり、他の構成要素には 図1および図2における符号を付して説明する また、膜エレメント12の膜面上には、4つの 定点、下方から上方へ順次にline1、line2、lin e3、line4を設定している。

 この解析においては、図5に示すように、整 流板19の形態の相違によって8つのモデルを設 定し、整流板19を設けていないモデルを対照 準としている。以下に各モデルを説明する
モデル1.
 図5(a)に示すように、整流板19は、平板面を し、上部開口18bの流路断面に対して60°に傾 斜し、かつ整流板19の長さが200mmであり、最 離間距離が300mmである。
モデル2.
 図5(a)に示すように、整流板19は、平板面を し、上部開口18bの流路断面に対して60°に傾 斜し、かつ整流板19の長さが100mmであり、最 離間距離が400mmである。
モデル3.
 図5(b)に示すように、整流板19は、平板面を し、上部開口18bの流路断面に対して30°に傾 斜し、かつ整流板19の長さが200mmであり、最 離間距離が154mmである。
モデル4.
 図5(b)に示すように、整流板19は、平板面を し、上部開口18bの流路断面に対して30°に傾 斜し、かつ整流板19の長さが100mmであり、最 離間距離が327mmである。
モデル5.
 図5(c)に示すように、整流板19は、上部開口1 8bに対して凹面の円弧状をなし、円弧の弦が 部開口18bの流路断面に対して60°に傾斜し、 かつ弦の長さが200mmであり、最小離間距離が3 00mmである。
モデル6.
 図5(d)に示すように、整流板19は、上部開口1 8bに対して凸面の円弧状をなし、円弧の弦が 部開口18bの流路断面に対して60°に傾斜し、 かつ弦の長さが200mmであり、最小離間距離が3 00mmである。
モデル7.
 図5(e)に示すように、整流板19は、屈曲した 状をなし、上部開口18bの流路断面に対して 直な部位と平行な部位からなり、垂直な部 の長さが100mm、平行な部位の長さが100mmであ り、最小離間距離が300mmである。
モデル8.
 図5(f)に示すように、整流板19は、屈曲した 状をなし、各辺が上部開口18bの流路断面に して45°に傾斜し、各辺の長さが141mmであり 最小離間距離が300mmである。
モデル9.
 図5(g)に示すように、整流板19を設けない構 である。
解析条件
 解析ソフト;Fluent ver6.3
 解析モデル;2D、倍精度、混相流(二流体Euler- Euler)、膜分離装置の下方での単位面積当たり 曝気量2m 3 /min、膜エレメント幅500mm
結果
 1.モデル1~モデル8の全てにおいて、散気箇 30より曝気を行なうことで、壁体18の内外に たって循環流が形成される。

 2.モデル1~モデル8の全てにおいて、循環 は膜エレメント12の幅方向の側部に近いほど に速くなる傾向にあり、膜エレメント12の幅 向の中央側に近いほどに遅くなる傾向にあ 、この傾向は流れが上昇するにしたがって 著になった。

 図7は、モデル1における流速の変化を示 ものであり、膜エレメント12の膜面上のline1 line2、line3、line4の各位置におけるクロスフ ーの流速を示しており、膜エレメント12の 方向の端である膜端から膜エレメント12の幅 方向の中央側に近いほどに遅くなる傾向を示 しており、この傾向は下位の測定点から上位 の測定点に移動するほどに顕著となる。

 図8は、モデル9における流速の変化を示 ものであり、モデル1と同様の傾向を示して る。しかしながら、モデル1の傾向に比べて 、膜エレメント12の幅方向の端である膜端か 膜エレメント12の幅方向の中央側に近いほ に遅くなる傾向が大きくなる。

 すなわち、整流板19の存在によって、膜 レメント12の膜面上におけるクロスフローの 流速の偏在が緩和された。

 表2、表3は、モデル1~モデル9におけるク スフローの流速を示し、膜エレメント12の膜 面の全体での平均流速および最大流速、line4 おける平均流速および偏差を示している。

 表2、表3に示すように、整流板19のないモ デル9に比べて、整流板19を設けるモデルにお いて平均流速が大きくなる傾向を示す。ただ し、モデル3を除く。また、偏差も整流板19を 設けるモデルにおいて小さくなる傾向を示す 。

 特にモデル1、モデル4、モデル5、モデル7 では流速、偏差がともに改善している。モデ ル3では整流板19の間での抵抗が大きくなり過 ぎて、モデル9より平均流速が低下した。

 図9はモデル1とモデル9とにおける平均流 の分布を示すものであり、膜エレメント12 幅方向の端である膜端から膜エレメント12の 幅方向の中央側に近いほどに遅くなる傾向が あり、整流板19を設けるモデル1における偏差 が整流板19のないモデル9の偏差に比べて小さ くなることが分かる。

 次に、図6に示すように、整流板19の間の 小離間部における開口割合が異なる10のモ ルを設定して解析した。開口割合(%)は装置 に対する最小離間部における最小離間距離 割合であり、最小離間距離/装置幅×100によ 求める。各モデルの最小離間距離および開 割合は表4および表5に示す。

 全モデル10-19において装置幅は500mmである 。図6(a)および表4に示す各モデル10-14におい 、整流板19は上部開口18bの流路断面に対して 15°に傾斜し、図6(b)および表5に示す各モデル 15-19において、整流板19は上部開口18bの流路 面に対して60°に傾斜する。

 モデル10.最小離間距離200mm、開口割合40%、 デル11.最小離間距離250mm、開口割合50%、モデ ル12.最小離間距離300mm、開口割合60%、モデル1 3.最小離間距離400mm、開口割合80%、モデル14. 小離間距離450mm、開口割合90%、モデル15.最小 離間距離150mm、開口割合30%、モデル16.最小離 距離200mm、開口割合40%、モデル17.最小離間 離300mm、開口割合60%、モデル18.最小離間距離 400mm、開口割合80%、モデル19.最小離間距離450m m、開口割合90%
 先に図5gおよび表3において示した整流板19 ないモデル9に比べて、表4、表5に示すよう 、整流板19の傾斜角度に関係なく、開口割合 が50%-90%であるモデル11-14および17-19モデルに いて平均流速が大きくなる傾向を示す。

 さらに、好ましい結果として、開口割合 50-60%であるモデル11、モデル12、モデル17で 、平均流速が大きくなるとともに、偏差が さくなる傾向を示す。

 以上の結果より、整流板の設置は膜間の 流速と偏差の改善に効果があること、およ 膜間の液流速と偏差の改善は整流板の形状 りも最小離間部の開口割合の大きさに依拠 ることが確認できた。整流板19が、クロス ローに対して抵抗となる存在にも拘らず、 差の改善および平均流速の向上に効いてい 理由としては以下の要因が考えられる。

 クロスフローは気泡流に依拠しており、 ロスフローによって槽全体に循環流が発生 る。気泡自体は自らの浮力によって上方向 移動しつつ、循環流の流れに乗って膜エレ ント12の幅方向の端部側に集まる。

 気泡が上部開口18bから直ちに下降流に巻 込まれると、その気泡は上昇流の駆動力で なくなり、下降流中に渦が発生する要因と り、下降流の流れを阻害してエネルギーロ が生じる。

 上述した現象により、気泡流に依拠する ロスフローの流速が膜エレメント12の膜面 の位置によって異なるものとなる。

 しかしながら、整流板19が循環流による 泡流の連行を抑制し、気泡流を処理槽の液 に向けて上方へ導き、気泡が処理槽の液面 に解放されることで、下降流中に渦が発生 ることを抑制するとともに、渦の発生位置 浸漬型膜分離装置から遠ざけることができ その結果、クロスフローの流速の不均一性 つまり偏差が改善され、平均流速が向上す 。また、開口割合が50%-90%であれば本発明を 現できる。