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Patent Searching and Data


Title:
IN-BUILDING STORAGE DEVICE AND DISCHARGE METHOD FOR THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147868
Kind Code:
A1
Abstract:
An in-building storage device and a discharge method.  The in-building storage device allows a storage container to be easily taken into and out of the storage device even if a large number of storage containers are housed in the storage device and allows, by using a simple structure, a platform car for transporting articles to be moved in any direction. An underfloor storage device (3) of an in-building storage device (1) is provided with guide rails (31) mounted in a space which is a storage space in which an article is stored and is located below a floor (Y), the guide rails (31) being mounted so as to be slidable in a direction perpendicular to the longitudinal direction of rail bodies (310), a platform car (32) having a traveling section moving on the guide rails (31) and also having a platform car lifting section for vertically moving the article (10), and a suspending section (33) for suspending the article (10) at a height which allows the platform car (32) to pass through below the article (10).

Inventors:
TOKUYAMA SEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002562
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 05, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOKUYAMA SEO (JP)
International Classes:
E04F19/08; B65G1/04; E04H6/18
Foreign References:
JPH0718910A1995-01-20
JPH04269276A1992-09-25
JPS56176335U1981-12-26
JPS60215974A1985-10-29
JPH0748924A1995-02-21
Other References:
See also references of EP 2309075A4
Attorney, Agent or Firm:
KATO, Hisashi et al. (JP)
Kato 久* (JP)
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Claims:
 収納物が格納される収納スペースに設けられ、レール本体の長手方向と直交する方向へスライドする案内レールと、
 前記案内レールを移動する走行部、および収納物を搭載して昇降する台車昇降部が設けられた搬送台車と、
 前記搬送台車が収納位置に配置された収納物の下方を通過できる高さに収納物を吊り下げて保持する吊り下げ部と、
 前記案内レールをスライドさせ、前記案内レールに沿って前記搬送台車を移動させ、前記台車昇降部を昇降させて、目的の収納物を前記吊り下げ部から降ろして搬出すると共に、目的の収納物を前記吊り下げ部に吊り下げて収納する機能を有する制御装置とを備えたことを特徴とする建物内収納装置。
 前記制御装置は、前記案内レールをスライドさせつつ、前記搬送台車を移動させることで、初期位置から目的位置まで直線的に移動させる機能を備えた請求項1記載の建物内収納装置。
 前記吊り下げ部は、複数の列状に配置され、列間を前記搬送台車が収納物を前記昇降部に搭載した状態で走行可能な通路とした請求項1または2記載の建物内収納装置。
 前記吊り下げ部は、収納物の最大の幅より幅広く配置された一対の垂下部と、前記一対の垂下部のそれぞれに設けられ、該収納物の最大より幅狭く内側に突出して該収納物に係止して保持する保持部とを備えた請求項1または2記載の建物内収納装置。
 前記搬送台車に搭載された収納物を進入させるための隙間が設けられ、進入した収納物に係止して保持する一対の水平部と、
 前記一対の水平部を昇降して、収納物を出入口まで搬送するリフト部とが設けられたリフト装置を備えた請求項1記載の建物内収納装置。
 相対的なスライドにより前記案内レールと直線的な並びとなる他の案内レールが設けられ、
 前記制御装置は、前記案内レールと前記他の案内レールとのいずれか一方または両方をスライドさせ、直線的な並びとなった案内レールの間で前記搬送台車を往来させる機能を備えた請求項1記載の建物内収納装置。
 前記案内レールがスライドするそれぞれの間には、直線的な並びとなった案内レールを往来する前記搬送台車の走行を中継する中継レールが設けられた請求項6記載の建物内収納装置。
 前記制御装置は、スライド方向が平行する3以上の前記案内レールをスライドさせて直線的に並べて、前記搬送台車を一端に位置する案内レールから他端に位置する案内レールまで移動させる機能を備えた請求項6または7記載の建物内収納装置。
 収納物を搬送する搬送台車が収納物の下方を通過できる高さに、収納物を吊り下げ保持する吊り下げ部が設けられた収納スペースの下方に、レール本体の長手方向と直交する方向へスライド可能に設けられた案内レールを、取り出し予定の収納物の下方位置まで移動させつつ、前記案内レールを移動する走行部、および収納物を搭載して昇降する台車昇降部が設けられた前記搬送台車を、前記吊り下げ部により吊り下げられた収納物の下方位置まで移動させることで、初期位置から収納物の下方位置まで、収納された他の収納物の下方を通過して目的位置まで移動するステップと、
 前記台車昇降部を上昇させて前記吊り下げ部から収納物を取り出すステップと、
 前記搬送台車を移動させると共に、案内レールをスライドさせて、収納物を取り出した吊り下げ部から離間して、出庫方向へ向かうステップとを含むことを特徴とする建物内収納装置の出庫方法。
 前記搬送台車を初期位置から目的位置まで直線的に移動させる請求項9記載の建物内収納装置の出庫方法。
Description:
建物内収納装置およびその出庫 法

 本発明は、屋根裏や、床下などの収納ス ースに物品を収納することが可能な建物内 納装置およびその出庫方法に関する。

 居室内の収納スペースは限られているの 、物品を格納するための開閉蓋が設けられ 床面の開口部分に、収納容器を配置した床 収納庫を設置して、無駄なスペースを有効 用することが図られている。しかし、収納 器を配置しただけの床下収納庫は、収納量 収納容器に収納可能なものに限られる。そ で、複数の収納容器を選択的に取り出し可 とすることで、収納量の増大を図った建物 収納装置が開発されている。このような建 内収納装置としては、例えば、特許文献1~3 記載されたものが知られている。

 特許文献1に記載の床下収納装置は、床面 の一部を開口してなる床下空間に、平行に設 けた2条のレールと、この2条のレールに沿っ 独立して移動可能な複数のローラー付き枠 と、このローラー付枠体にそれぞれ吊り下 られる複数個の収納容器と、昇降機に取り けられた収納容器とを備えたものである。

 特許文献2に記載の床下収納庫は、開閉蓋 が設けられた床開口部の下方を通過するよう に敷設された走行レールと、走行レールに駆 動走行自在に設けられると共に、昇降台を駆 動昇降自在に設けた走行台車と、被吊持ち用 のフランジが形成された収納ケースと、床開 口部から離れた走行台車の走行経路の終端部 に吊持ち間隔ごとに設けられた一対のL字型 ハンガーとを備えたものである。

 特許文献3に記載の建物内収納庫は、床板 上にある収納物を入庫するに、出し入れ口を 通して収納物であるコンテナを下ろして台車 装置の受け渡し装置上に渡し、台車装置を通 路部内で走行させて、コンテナを目的とする 空の受け台に対向させ、受け渡し装置を作動 させて、コンテナを空の受け台に渡すことで 収納するものである。

実開昭56-176335号公報

特開昭60-215974号公報

特開平7-48924号公報

 しかし、特許文献1に記載の床下収納装置 は、昇降機に搭載した収納容器を取り出すと きに、レールに吊り下げた収納容器の列に隙 間を設ける必要がある。例えば、大量の収納 容器をレールに吊り下げた場合には、昇降機 の上方に位置する吊り下げられた収納容器を 把持して隣接する収納容器を押すように移動 させることで、レールに連なる収納容器全部 を順次移動させる。従って、数多くの収納容 器がレールに吊り下げられている場合には、 連なった収納容器を一度に移動させる必要が あるので、非力なものにとっては大変な作業 である。

 また、特許文献2に記載の床下収納庫では 、走行レールを十字状にしたり、円形にした り、格子状にしたりすることで、収納の容量 を増加させることができるが、走行レールを 十字状とすると、走行台車は直角に走行レー ルを曲がる必要がある。特許文献2には、走 台車が走行レールを直角に曲がるための機 について記載されていないが、モータで駆 する車輪を直角に曲がるようにするために 、複雑な機構が必要であり、容易ではない

 また、特許文献3に記載の建物内収納庫では 、目的の収納容器の位置まで台車装置が走行 するのに、相対向した固定収納棚間に形成さ れたコ字状の通路部を走行するので、特許文 献2と同様に台車装置が通路の角部で直角に がる必要がある。従って、台車装置の車輪 構造が複雑となるおそれがある。
 駆動される車輪を、ある程度簡単な構造と るためには、直角に曲がるのではなく円弧 に曲がるようにすることもできるが、そう ると、通路として広いスペースが必要であ 。

 そこで本発明は、数多くの収納容器を収 しても容易に入出庫することができ、かつ 納物を搬送する搬送台車を簡単な構造で方 自在に移動させることができる建物内収納 置および出庫方法を提供することを目的と る。

 本発明の建物内収納装置は、収納物が格 される収納スペースに設けられ、レール本 の長手方向と直交する方向へスライドする 内レールと、前記案内レールを移動する走 部、および収納物を搭載して昇降する台車 降部が設けられた搬送台車と、前記搬送台 が収納位置に配置された収納物の下方を通 できる高さに収納物を吊り下げて保持する り下げ部と、前記案内レールをスライドさ 、前記案内レールに沿って前記搬送台車を 動させ、前記台車昇降部を昇降させて、目 の収納物を前記吊り下げ部から降ろして搬 すると共に、目的の収納物を前記吊り下げ に吊り下げて収納する機能を有する制御装 とを備えたことを特徴とする。

 本発明の建物内収納装置は、収納スペース に、収納物を吊り下げ部が吊り下げること 収納するものである。この吊り下げ部は、 送台車が通過可能な高さに収納物を吊り下 ることで収納物を保持することができる。 送台車の進路が、案内レールのスライド方 に延びた通路と、スライド方向と直交する 向へ延びる通路からなる直角に曲がった通 であっても、制御装置が、案内レールをス イドさせた後に、案内レールに沿って搬送 車を移動させれば、直角の通路でも曲がる とができる。つまり、案内レールと搬送台 とのそれぞれは直線移動しかしないので、 内レールや搬送台車を簡単な構造とするこ ができる。
 また、収納物を取り出すために、搬送台車 目的の収納物へ向かうときには、制御装置 、案内レールをスライドさせると共に搬送 車を案内レールに沿って移動させることで 収納物を搭載していない状態の搬送台車を 的の収納物まで、既に収納されている収納 の下方を移動させることができる。つまり 収納物の収納状態に関わらず搬送台車が初 位置から目的の収納物が収納された目的位 まで大きく迂回することなく収納物の下方 移動することができる。従って、大量の収 物を収納しても搬送台車が取り出しを行う で操作者の労力を必要とせず、かつ収納物 取り出しにも短い経路で目的の収納物まで 動することができる。

 前記制御装置は、前記案内レールをスラ ドさせつつ、前記搬送台車を移動させるこ で、初期位置から目的位置まで直線的に移 させる機能を備えるのが望ましい。搬送台 が初期位置から目的位置まで直線的に移動 ることにより、搬送台車が最短経路で移動 ることができるので、最短時間で出庫する とができる。

 前記吊り下げ部は、複数の列状に配置され 列間を前記搬送台車が収納物を前記昇降部 搭載した状態で走行可能な通路とするのが ましい。
 吊り下げ部が複数の列状に配置され、列間 搬送台車が収納物を昇降部に搭載した状態 走行可能な通路とすることで、収納物を取 出す際には、搬送台車が列状の収納物の下 を斜め横切るように走行して目的の搬送台 まで向かい、搬送台車が吊り下げられた収 物を搭載すると、通路を走行して取り出し まで走行することができる。

 前記吊り下げ部は、収納物の最大の幅より 広く配置された一対の垂下部と、前記一対 垂下部のそれぞれに設けられ、該収納物の 大より幅狭く内側に突出して該収納物に係 して保持する保持部とを備えているのが望 しい。
 搬送台車がこの吊り下げ部に収納物を吊り げるときには、まず、収納物を搭載した昇 部を上昇して一対の垂下部の間に挿入する 次に、昇降部を下降させることで、保持部 収納物を保持させる。このようにして、収 物を吊り下げ部に吊り下げることができる

 更に、前記搬送台車に搭載された収納物を 入させるための隙間が設けられ、進入した 納物に係止して保持する一対の水平部と、 記一対の水平部を昇降して、収納物を出入 まで搬送するリフト部とが設けられたリフ 装置を備えるのが望ましい。
 このようなリフト装置を設けることで、取 出し口からの収納物の取り出しが容易であ 。

 相対的なスライドにより前記案内レール 直線的な並びとなる他の案内レールが設け れ、前記制御装置は、前記案内レールと前 他の案内レールとのいずれか一方または両 をスライドさせ、直線的な並びとなった案 レールの間で前記搬送台車を往来させる機 を備えていることが望ましい。制御装置が 案内レールまたは他の案内レールのいずれ 一方または両方をスライドさせて、案内レ ルを互いに直線的な並びとし、案内レール 間で搬送台車を往来させて、収納物を搬送 ることで、広い収納スペースであっても搬 や搬出を行うことができる。

 前記案内レールがスライドするそれぞれ 間には、直線的な並びとなった案内レール 往来する前記搬送台車の走行を中継する中 レールが設けられているのが望ましい。収 スペースが広く、収納スペースの天井面を えるために柱を立設する必要がある場合で 、案内レールの間に搬送台車が往来する中 レールが設けられていることで、案内レー のスライドを邪魔することなく、柱を設け ことができる。

 前記制御装置は、スライド方向が平行す 3以上の前記案内レールをスライドさせて直 線的に並べて、前記搬送台車を一端に位置す る案内レールから他端に位置する案内レール まで移動させる機能を備えるのが望ましい。 本発明の建物内収納装置の搬送台車を一端に 位置する案内レールから他端に位置する案内 レールまで移動させるときに、制御装置が案 内レールを直線的に並べる。そうすることで 、搬送台車は、一端から他端までの移動に、 案内レールから他の案内レールへ移るときの 減速や停止をすることなく走行することがで きる。

 本発明の建物内収納装置の出庫方法は、 納物を搬送する搬送台車が収納物の下方を 過できる高さに、収納物を吊り下げ保持す 吊り下げ部が設けられた収納スペースの下 に、レール本体の長手方向と直交する方向 スライド可能に設けられた案内レールを、 り出し予定の収納物の下方位置まで移動さ つつ、前記案内レールを移動する走行部、 よび収納物を搭載して昇降する台車昇降部 設けられた前記搬送台車を、前記吊り下げ により吊り下げられた収納物の下方位置ま 移動させることで、初期位置から収納物の 方位置まで、収納された他の収納物の下方 通過して目的位置まで移動するステップと 前記台車昇降部を上昇させて前記吊り下げ から収納物を取り出すステップと、前記搬 台車を移動させると共に、案内レールをス イドさせて、収納物を取り出した吊り下げ から離間して、出庫方向へ向かうステップ を含むことを特徴とする。

 本発明の建物内収納装置の出庫方法によ ば、収納物の収納状態に関わらず搬送台車 初期位置から目的の収納物が収納された目 位置まで大きく迂回することなく収納物の 方を移動することができる。従って、大量 収納物を収納しても搬送台車が取り出しを うので操作者の労力を必要とせず、かつ収 物の取り出しにも短い経路で目的の収納物 で移動することができる。

 前記搬送台車を初期位置から目的位置ま 直線的に移動させるのが望ましい。搬送台 が初期位置から目的位置まで直線的に移動 ることにより、搬送台車が最短経路で移動 ることができるので、最短時間で出庫する とができる。

 本発明は、大量の収納物を収納しても搬 台車が取り出しを行うので操作者の労力を 要とせず、かつ収納物の取り出しにも最短 路で目的の収納物まで移動することができ ので、数多くの収納物を収納しても容易に 出庫することができる。また、本発明は、 内レールと搬送台車とのそれぞれは直線移 しかしないので、案内レールや搬送台車を 単な構造とすることができる。

本発明の実施の形態1に係る建物内収納 装置を示す断面図である。 図1に示す建物内収納装置の床下収納装 置を示す平面図である。 案内レールと搬送台車を示す図である 搬送台車を横から見た図である。 搬送台車を示す平面図である。 吊り下げ部を示す斜視図である。 吊り下げ部と搬送台車との位置関係を 示す図である。 収納コンテナを示す斜視図である。 リフト装置を示す斜視図である。 リフト装置の駆動部を示す図である。 リフト装置のステージを示す斜視図で ある。 制御装置を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータとコントロー ラとの構成を示すブロック図である。 搬送台車の移動経路を説明するための 図である。 搬送台車の昇降部の動作を説明するた めの図である。 本発明の実施の形態2に係る建物内収 装置を示す平面図である。 案内レールを示す平面図である。 案内レールを示す正面図である。 案内レールと中継レールとを示す一部 拡大図である。 制御装置を示すブロック図である。 案内レールの移動経路を説明するため の図である。 本発明の実施の形態3に係る建物内収 装置を示す垂直断面概略図である。 図21に示す建物内収納装置の1階部分を 示す水平断面概略図である。 搬入出装置を示す斜視図である。 搬送台車と案内レールの一部を示す斜 視図である。 搬送台車を示す側面図である。 リフト装置を示す斜視図である。 制御装置の構成を示すブロック図であ る。 図21に示す建物内収納装置の2階部分を 示す水平断面概略図である。

(実施の形態1)
 本発明の実施の形態1に係る建物内収納装置 について、図面に基づいて説明する。まずは 、建物内収納装置の構成について、図1から 12に基づいて説明する。図1は、本発明の実 の形態1に係る建物内収納装置を示す断面図 ある。図2は、図1に示す建物内収納装置の 下収納装置を示す平面図である。図3は、案 レールと搬送台車を示す図である。図4は、 搬送台車を横から見た図である。図5は、搬 台車を示す平面図である。図6Aは、吊り下げ 部を示す斜視図である。図6Bは、吊り下げ部 搬送台車との位置関係を示す図である。図7 は収納コンテナを示す斜視図である。図8は リフト装置を示す斜視図である。図9は、リ ト装置の駆動部を示す図である。図10は、 フト装置のステージを示す斜視図である。 11は、制御装置を示すブロック図である。図 12はパーソナルコンピュータとコントローラ の構成を示すブロック図である。

 図1および図2に示すように本発明の実施 形態1に係る建物内収納装置1は、収納物10を 収納スペースである屋根裏Xと床下Yに入出 したり、屋根裏Xと床下Yとの間を移動させた りするものである。建物内収納装置1は、屋 裏Xに設置された屋根裏収納装置2と、床下Y 設置された床下収納装置3と、その間をつな リフト装置4と、これらを制御する制御装置 5とを備えている。屋根裏収納装置2と床下収 装置3とは、設置場所が異なるが同じ装置で ある。従って、本実施の形態1では、床下収 装置3を説明することで、屋根裏収納装置2の 詳細な説明は省略する。

 床下収納装置3は、案内レール31と、搬送 車32と、吊り下げ部33とを備え、収納容器で あるトレイ11に収納コンテナ12を搭載した収 物10を出し入れ口EX1から出し入れするもので ある。収納物10は床下Yの長手方向に沿って4 に配置されることで、中央の2列と、壁側の れぞれの1列との間が収納物10を搭載した搬 台車32が通行する通路Lとなっている。また 列状に配置された吊り下げ部33の両端外側 通路Lとなっている。

 案内レール31は、図3に示すように、断面略 角状に形成されると共に、平行するように 置された一対のレール本体310と、レール本 310を平行に配置するために、レール本体310 所定間隔に離間させる接続フレーム311とを えている。レール本体310には、車輪312がそ ぞれの端部に設けられ、図示しない駆動モ タによって駆動される。この案内レール31 車輪312が、床下Yの両端部に設けられた走行 313を走行することで、レール本体310の長手 向と直交する方向へスライドする。車輪312 、直線状に設けられた走行路313に沿って直 的に移動するため、レール本体310に対して 輪312の進行方向を変えるため回動部材は不 である。
 また、レール本体310の中央部が下方へ撓む とを防止するために、レール本体310の中央 には、床下Y中央部に設けられた中央走行路 314を走行する車輪315が設けられている。本実 施の形態1では、中央走行路314が設けられて るが、レール本体310が収納物10の重量でも撓 まないようであれば、中央走行路314と中央走 行路314を走行する車輪315とは省略することが 可能である。

 搬送台車32は、案内レール31に沿って移動し て、収納物10を搬送するものである。ここで 送台車32について、図4および図5に基づいて 詳細に説明する。
 図4および図5に示すように、搬送台車32は、 平面視して矩形状に形成された本体フレーム 3210と、本体フレーム3210に設けられた台車昇 部3220とを備えている。

 本体フレーム3210には、走行部3211として 端部に車輪3211aを備えた車軸3211bが前後に設 られていると共に、一方の車軸3211bの中央 に設けられたシャフトギヤ3211cを、伝達ギヤ 3211dを介して駆動するための台車駆動モータ3 211eが設けられている。台車駆動モータ3211eは 、制御装置5からの指示により正転、または 転することで、案内レール31上を移動する。

 台車昇降部3220は、収納物10を搭載する載 台3221と、載置台3221を上下方向に昇降する 降駆動部3222とを備えている。載置台3221は、 平面視して矩形状に形成された台部3221aと、 部3221aの裏面から下方に向かって垂直に延 る棒状の支持部3221bとで形成されている。載 置台3221は、トレイ11を安定した状態で載置で きる程度の広さに形成されている。また、載 置台3221は、一方の幅が吊り下げ部33の詳細に は後述する枠体の横枠材同士の間を昇降可能 に形成されていると共に、他方の幅がリフト 装置4の詳細には後述するU字状のテーブルの 部同士の間を昇降可能に形成されている。 持部3221bの外周面には、雄ねじ面が形成さ ている。

 昇降駆動部3222は、昇降駆動モータ3222aと 昇降駆動モータ3222aの駆動軸に設けられた 動伝達ギヤ3222bと、駆動伝達ギヤ3222bにより 転する大径ギヤ3222cと、大径ギヤ3222cと同軸 に設けられた小径ギヤ3222dと、小径ギヤ3222d 前後方向から挟むように設けられた第1中継 ヤ3222eと、1つの第1中継ギヤ3222eに歯合する2 つの第2中継ギヤ3222fとを備えている。第2中 ギヤ3222fは、軸上に支持部3221bの外周面の雄 じ面に螺合する雌ねじ面が内周面に形成さ た円筒状の載置台保持部3222gが設けられて る。

 案内レール31と搬送台車32とへの電源は、 例えば、家庭用掃除機で用いられているよう な巻き取り可能なコードリールにて供給する ことができる。図3に示すように家庭用コン ントEに接続されたボックス3231は、案内レー ル31に設けられた第1のコードリール3232に接 されている。そして、第1のコードリール3232 は、案内レール31の駆動モータに電源を供給 ると共に、搬送台車32に設けられた第2のコ ドリール3233に接続されている。第2のコー リール3233は、搬送台車32の台車駆動モータ32 11eおよび昇降駆動モータ3222aに電源を供給し いる。

 図6Aおよび図6Bに示すように、吊り下げ部 33は、収納物10を床下Yに吊り下げて保持する ので、所定間隔ごとに設けられた複数の矩 状の枠体331を備えている。それぞれの枠体3 31は、一対の縦枠材3311と一対の横枠材3312と 構成されている。4列に設けられた吊り下げ 33のうち、外側の2列の吊り下げ部33は、壁 に接している縦枠材3311と床下天井面に接し いる横枠材3312とで固定されている。また、 内側(中央側)の2列の吊り下げ部33は、床下天 面に接している横枠材3312で固定されている 。垂下部として機能する縦枠材3311は、収納 10の最大の幅より広くなるように配置されて いる。また、それぞれの縦枠材3311の下端に けられた保持部として機能する横枠材3312は 縦枠材3311と合わせてT字状になるように両 に水平に突出することで、その間隔がトレ の最大の幅より狭くなっている。

 吊り下げ部33は、収納物10を吊り下げた状 態で、下方を案内レール31がスライドしなが 、案内レール31上を移動する搬送台車32が通 過可能な隙間Sが確保されている。

 ここで、収納物10について図7に基づいて 明する。収納物10は、収納容器であるトレ 11と、物品を収納する収納コンテナ12とを備 ている。トレイ11には、底面の長手方向に った直線状凹部111が形成されている。また トレイ11の底面には、上昇する載置台3221の 部3221aが嵌合する矩形状凹部112が形成されて いる。トレイ11の幅は、トレイ11が吊り下げ 33により保持されるように、横枠材3312同士 間隔より広く形成されている。また、トレ 11の長さは、U字状のテーブルの腕部同士の 隔より長く形成されている。

 収納コンテナ12は、上部が開口した箱体12 1と、箱体121の上部を覆う蓋体122とを備えて る。物品はこの収納コンテナ12内に収納され る。本実施の形態1では、収納コンテナ12に物 品を収納しているが、トレイ11に載置した状 で搬送台車32が移動してもトレイ11から落下 しないような物品であればトレイ11に直接載 てもよい。

 次に、リフト装置4を図8から図10に基づい て説明する。リフト装置4は、収納物10を載せ て上下するステージ41と、ステージ41を昇降 る駆動部42と、ステージ41を案内する共に居 RM内を移動する際の収納物10の落下防止のた めの保護カバーとなる昇降路43とを備えてい 。

 ステージ41は、収納物10を載せるためのテ ーブル411と、テーブル411を安定して昇降させ るためのテーブル支持部412とを備えている。

 テーブル411は、略U字状に形成され、前端部 が内側に突出している。この略U字状に形成 れたテーブル411は、トレイ11の長さ方向の両 端部に腕部411aが位置するような間隔に形成 れている。
 テーブル支持部412は、垂直部412aと水平部412 bとを備え、全体がL字状に形成されている。 直部412aには、昇降路43に設けられたスリッ 43bに沿って昇降するための車輪412cが設けら れている。

 図9に示すように、駆動部42は、テーブル 持部412に一端が接続されたチェーン421と、 転することでチェーン421を介してステージ4 1を上下させる定滑車として機能するチェー ホイール422と、チェーンホイール422とシャ ト423により連結された駆動ギヤ424と、駆動 ヤ424を回転させるステージ昇降モータ425と 備えている。チェーン421は、ステージ41が床 下Yと屋根裏Xの間を上下可能な程度の長さを し、他端側が壁面に固定されている。

 図8に示すように昇降路43は、床下Yの出し 入れ口EX1および屋根裏Xの出し入れ口EX2に接 する開口が設けられた水平断面が矩形状の 状体である。昇降路43の前面の下部には、居 住者が収納物10を出し入れする開口43aが設け れている。この開口43aに、安全のために、 を設けるようにしてもよい。昇降路43の背 部には、スリット43bが設けられていると共 、このスリット43bに沿って断面コ字状に形 された昇降レール43cが設けられている。昇 レール43c内をステージ41の垂直部412aが案内 れながら昇降することで、ステージ41が水平 方向にずれることなく安定して昇降すること ができる。

 ステージ41は、搬送台車32に対して収納物 10の受け渡す際には、載置台3221を上昇させた 状態で、台部3221aと、本体フレーム3210との間 に位置するように高さが調整されている。

 図1および図11に示すように、制御装置5は 、居室RMに配置されたパーソナルコンピュー 51とコントローラ52とを備え、それぞれはUSB (Universal Serial Bus)により接続されている。コ ントローラ52は、案内レール31と搬送台車32と リフト装置4とに通信可能に接続されている コントローラ52と、案内レール31、搬送台車3 2、およびリフト装置4との間は、本実施の形 1では有線としているが、無線信号による通 信としてもよい。

 図12に示すようにパーソナルコンピュータ51 は、コンピュータ本体511に表示手段512と入力 手段513とが接続されたものである。コンピュ ータ本体511は、管理ソフトが動作することで 、レイアウト画面表示手段511a、収納物管理 段511b、動作指示手段511cとして機能する。
 レイアウト画面表示手段511aは、収納スペー ス全体のレイアウト図を表示手段512に表示す るものである。
 収納物管理手段511bは、吊り下げ部33の所定 置に収納物10が収納されているか否かを管 し、収納物10が収納されている場所に収納物 10を示すマークを、レイアウト画面表示手段5 11aが表示するレイアウト図に重畳させた状態 で表示手段512に表示する機能を備えている。 また、収納物管理手段511bは、入力手段513を 作して入力された収納物10の内容を、収納場 所に割り当てられた識別情報に関連付けて記 憶すると共に、表示手段512に表示する機能を 備えている。
 動作指示手段511cは、使用者となる居住者が 、入力手段513を操作して出庫や入庫を指示し た場合に、出庫や入庫をコントローラ52に指 する共に、出庫元となる収納物10が収納さ た収納場所に割り当てられた識別情報や入 先となる収納物10を収納する収納場所に割り 当てられた識別情報を、コントローラ52へ出 する機能を備えている。

 表示手段512は、居住者に収納スペースの イアウト図を表示するもので、CRTやLCDが使 できる。入力手段513は、入庫や出庫の指示 入力するもので、キーボートとマウスとす こと以外に、ジョイスティックとすること 可能である。本実施の形態1では、入力手段 513はタッチパネルとしている。

 コントローラ52は、ワンチップマイコンが 蔵され、組み込み型のプログラムを動作さ ることで、収納物位置判定手段521、現在地 理手段522、搬送制御手段523として機能する のである。
 収納物位置判定手段521は、パーソナルコン ュータ51の動作指示手段511cから出力された 別情報に基づいて、収納スペースに対する 置を判定する機能を備えている。
 現在地管理手段522は、搬送台車32が所在す 現在地を記憶する機能を備えている。
 搬送制御手段523は、パーソナルコンピュー 51からの指示に基づいて、案内レール31に設 けられた駆動モータと、搬送台車32に設けら た台車駆動モータ3211eおよび昇降駆動モー 3222aと、リフト装置4のステージ昇降モータ42 5とを、制御する機能を備えている。例えば 入庫の場合には、搬送制御手段523は、現在 管理手段522に記憶された搬送台車32の現在地 からリフト装置4への移動と、リフト装置4か の収納物10の引き取りと、リフト装置4から 納が指定された収納場所への移動と、吊り げ部33への収納物10の収納との一連の動作を 指示する。また、入庫の場合には、搬送制御 手段523は、搬送台車32の現在地から取り出し 指示された収納場所への移動と、吊り下げ 33からの収納物10の取り出しと、収納場所か らリフト装置4までの移動と、リフト装置4へ 収納物10の渡しとの一連の動作を指示する
 搬送制御手段523は、搬送台車32の一連の動 が完了すると、移動することで変更となっ 搬送台車32の現在地を、現在地管理手段522へ 格納する。

 以上のように構成された本発明の実施の 態1に係る建物内収納装置1の動作について 図面に基づいて説明する。図13は、搬送台車 の移動経路を説明するための図である。図14 、搬送台車の昇降部の動作を説明するため 図である。

 まず、図13に示す収納場所P1に保管された収 納物10を出庫する場合を説明する。収納物10 、吊り下げ部33に吊り下げられた状態である 。
 居住者は、パーソナルコンピュータ51のレ アウト画面出力手段511aおよび収納物管理手 511bにより表示手段512の画面に表示された出 庫する収納物10の位置を確認し、入力手段513 操作して、出庫の指示を行う。この出庫の 示によりパーソナルコンピュータ51の動作 示手段511cは、出庫の指示と共に、出庫する 納物10の収納場所を示す識別情報をコント ーラ52に通知する。

 コントローラ52の収納物位置判定手段521は パーソナルコンピュータ51からの識別情報に 基づいて、出庫する収納物10の収納場所を判 する。搬送制御手段523は、収納物位置判定 段521からの収納場所の情報と、現在地管理 段522からの搬送台車32の現在地の情報とに づいて、搬送台車32が所在する現在地から出 庫する収納物10が収納されている収納場所ま 、案内レール31をスライドさせつつ、案内 ール31に沿って搬送台車32を移動させる。
 搬送台車32は収納物10を載置台3221に搭載し いないので、吊り下げ部33の下方を通過する ことができる。従って、コントローラ52の搬 制御手段523は、案内レール31の駆動モータ 、搬送台車32の台車駆動モータ3211eとに、搬 台車32が出庫の指示を受けた位置(初期位置) から出庫する収納物10の下方の位置(目的位置 )まで直線的に移動するように指示する。
 吊り下げ部33の下方および通路Lを横切るよ に、移動する案内レール31に沿って搬送台 32が移動しても、吊り下げ部33に吊り下げら た収納物10には衝突しないので、出庫が指 された収納物10のある場所まで、迅速に搬送 台車32が移動することができる。

 例えば、図13に示すように搬送台車32がホ ームポジションHPから取り出しを指示された 的の収納物10まで移動する場合、通路Lをコ 状に走行する経路R1,R2が選択可能である(図1 3においては点線で示す。)。例えば、経路R1 は床下Yの奥側の通路Lまで移動した後、直角 に曲がり、コ字状に迂回して目的の収納物10 で向かう道順である。経路R2では、リフト 置4を搬送台車32が通行可能な程度まで上昇 せて向かう道順である。しかし、経路R1,R2よ りは、直線的な最短距離となる経路R3に沿っ 移動する方が移動時間を最も少なくするこ ができる。また、経路R4のように列状に配 された吊り下げ部33を直交するように横断し ても通路Lを走行するよりは時間短縮を図る とができる。従って、経路R3,R4を通って目的 の収納物10まで向かうことにより時間の短縮 図ることができる。

 出庫が指示された収納物10が吊り下げら た吊り下げ部33の下方まで搬送台車32が移動 ると、コントローラ52の搬送制御手段523か の指示により昇降駆動モータ3222aを駆動して 、載置台3221を上昇させる。この上昇は、図14 に示すように、まず、昇降駆動モータ3222aの 動軸が時計回りに回転することで、駆動伝 ギヤ3222bが時計回りに回転する。駆動伝達 ヤ3222bが時計回りに回転することで、大径ギ ヤ3222cと共に小径ギヤ3222dが反時計回りに回 する。小径ギヤ3222dが反時計回りに回転する と、両方の第1中継ギヤ3222eが時計回りに回転 する。そして、4つの第2中継ギヤ3222fと共に 置台保持部3222gが反時計回りに回転すること で、内周面に雌ねじ面が形成された載置台保 持部3222gのねじ溝に沿って載置台3221の支持部 3221bが押し上げられ台部3221aが上昇する(図4参 照)。

 載置台3221が上昇することで、収納物10のト イ11の底面を押し上げる。載置台3221の幅は 枠材3312同士の間隔より狭いので載置台3221 横枠材3312に衝突することはない。載置台3221 がトレイ11の底面に設けられた矩形状凹部112 嵌合して押し上げることで、収納物10全体 吊り下げ部33の横枠材3312から浮かす。載置 3221が矩形状凹部112に嵌合することで、搬送 車32はより安定して収納物10を搬送すること ができる。
 そして、搬送制御手段523は、収納物10を搭 した状態の搬送台車32を吊り下げ部33の下方 ら退出させて通路Lへ戻ると共に、そのまま の状態で案内レール31および搬送台車32を制 して、通路Lを通行させて、リフト装置4まで 移動させる。このとき、搬送制御手段523は、 搬送台車32を経路R1または経路R2を通行するよ うに指示する。

 搬送台車32が経路R1または経路R2を通行す ときには、直角に曲がる通路Lの角部を通る 必要がある。例えば、経路R1の場合には、制 装置5が案内レール31をスライドさせてリフ 装置4とは反対側となる奥側方向へ移動させ 後、案内レール31に沿って搬送台車32を移動 せることで、直角に曲がる通路Lを搬送台車3 2が移動することができる。つまり、案内レ ル31と搬送台車32とのそれぞれは直線移動し しないので、案内レール31の車輪312や、搬 台車32の3211aを簡単な構造とすることができ 。また、搬送台車32が直角に移動できるの 、収納物10を列状に配置することができるの で、収納スペースを有効活用することができ る。

 このように、案内レール31をスライドさ た後、搬送台車32を移動させたり、搬送台車 32を移動させた後に、案内レール31をスライ させたり、案内レール31をスライドさせつつ 、搬送台車32を移動させたりすることで、案 レール31の車輪312や、搬送台車32の車輪3211a 方向が変わらない簡単な構造であっても、 送台車32を方向自在に移動させることがで る。

 次に、搬送制御手段523は、搬送台車32を フト装置4のステージ41内まで進入させる。 テージ41は、載置台3221が上昇した状態で、 部3221aと、本体フレーム3210との間に位置す ように高さが調整されているので、ステー 41内に搬送台車32が進入しても収納物10がス ージ41に衝突することはない。そして、搬送 制御手段523は、載置台3221を下降させること 、載置台3221に搭載された収納物10をステー 41に渡す。載置台3221は、テーブル411の腕部41 1a同士の間を昇降可能な長さに形成されてい ので、腕部411aに載置台3221が衝突すること ない。

 ステージ41に収納物10を置くと、搬送制御 手段523は搬送台車32をステージ41が上昇する 囲から移動させる。搬送台車32がステージ41 上昇する範囲から移動すると、搬送制御手 523はステージ昇降モータ425(図9参照)を駆動 てチェーン421をチェーンホイール422で引っ り、ステージ41を上昇させて、開口43a(図8参 照)の位置まで収納物10を持ち上げる。このよ うにして、居住者は、開口43aから数多くの収 納物10の中から所望とする収納物10を取り出 ことができる。従って、リフト装置4が出し れ口EX1である開口43aまで収納物10を搬送す ので、居住者は手を煩わすことなく、搬送 車32が取り出した収納物10を容易に出し入れ EX1から受け取ることができる。

 収納物10の入庫は、出庫の手順と反対の 順で動作することで行うことが可能である 収納物10を入庫する際に、物品を収納した収 納物10が所定の重量以上である場合には、パ ソナルコンピュータ51が4列に設けられた吊 下げ部33のうち、外側の2列の吊り下げ部33 収納するように制御し、所定の重量未満で る場合には内側2列の吊り下げ部33に収納す ように制御するようにしてもよい。これは 外側の2列の吊り下げ部33は、壁面に接して る縦枠材3311と床下天井面に接している横枠 3312とで固定されているので、内側2列の吊 下げ部33より吊り下げ強度が高いからである 。このように物品を収納した収納物10の重量 応じて収納場所を適切に割り振ることで、 全度を高めることができる。この収納物10 重量は、手操作でパーソナルコンピュータ51 へ入力するようにしてもよいし、搬送台車32 重量を測定する重量測定部を設け、パーソ ルコンピュータ51へ送信するようにしても い。

 収納物10の入出庫以外に、床下Yから屋根 Xへ、屋根裏Xから床下Yへ収納物10を移動さ ることも可能である。出庫する場合には、 フト装置4のステージ41を開口43aの位置まで 納物10を上昇させることで居住者が取り出し 可能となるが、床下Yから屋根裏Xへ移動する 合には、ステージ41をそのまま屋根裏Xの出 入れ口EX2まで上昇させて、屋根裏Xに設置さ れた屋根裏収納装置2を動作させることで、 根裏Xの所定の収納場所へ収納物10を保管す ことができる。

 また、屋根裏Xから床下Yへ収納物10を移動 させる場合も、逆の手順で可能である。この ように建物内収納装置1に屋根裏Xと床下Yとを 接続するリフト装置4を備えていることで、 根裏Xと床下Yとの間を、収納物10を移動させ ことが可能である。従って、床下Yに収納物 10が一杯に保管されていたために屋根裏Xに保 管していたが、屋根裏Xの寒暖の差の激しい 期や冬期には、床下Yの収納物10と入れ替え などしたい場合など、容易に収収納物10の配 置替えを行うことができる。

 また、本実施の形態1の建物内収納装置1 は平屋に設置されているが、高層階のマン ョンやアパートなどの各階に建物内収納装 1を設置することが可能である。また、高層 のマンションやアパートなどの各階に建物 収納庫を設置する場合には、各階を連絡す ようにリフト装置を接続してもよい。そう ることで、ゴミを屋根裏Xまたは床下Yに保 しておき、ゴミ出し日に屋根裏収納装置2ま は床下収納装置3でリフト装置まで搬送し、 リフト装置で1階まで搬送することで、外出 ることなくゴミを1階まで搬送することが可 となる。

 また、本実施の形態1では、収納物10を複 の列状に配置することで、直角に曲がる通 Lとなっているが、案内レール31がスライド る範囲であれば、収納物10を吊り下げた搬 台車32が移動することができるので、通路が 鋭角、鈍角、または円弧状に曲がっていても 、搬送台車32が収納物10を吊り下げた状態で 動して収納物10の入庫、または出庫が可能で ある。しかし、平面視して矩形状の床下や、 屋根裏では、収納物10を多く収納するために 、図2に示すような複数の列状に収納して、 直角に曲がるような通路Lとするのが望まし 。

 以上のように、床下収納装置3は、収納物 10を取り出すときには、収納物10の収納状態 関わらず搬送台車32が直線的に目的の収納物 10まで移動することができる。従って、大量 収納物10を収納しても搬送台車32が取り出し を行うので操作者の労力を必要とせず、かつ 収納物10の取り出しにも最短経路で目的の収 コンテナまで移動することができる。

 なお、本実施の形態1では吊り下げ部33を 枠体331の横枠材3312が平行となるように所定 間隔ごとに配置して、収納物10を下から保持 るようにしたものであるが、垂下部として2 本の棒状部材を一組として2組用意し、それ れの間隔を収納物10の幅以上確保して配置し 、それぞれの棒状部材の下端から内側に向か って保持部を突出させて、収納物10を保持す ようにしてもよい。

 また、本実施の形態1に係るリフト装置4 、昇降レール43cの内側面をステージ41の垂直 部412aに設けられた車輪412cが走行することで ステージ41の昇降を安定させている。例え 、瓦揚機のように、開口側がお互いに外側 向いたコ字状の平行レールの長手方向に沿 た側壁部をステージの垂直部に設けた2個の 輪が挟むようにして走行するリフト装置と てもよい。

 更に、搬送台車32の台車昇降部3220は、昇 駆動部3222として複数のギヤを組み合わせた 構成としているが、油圧シリンダで載置台322 1を上下するようにしてもよい。また、載置 3221を昇降させる機構として、特許文献1(実 昭56-176335号公報)に記載のパンタグラフ式の のでもよい。

(実施の形態2)
 次に、本発明の実施の形態2に係る建物内収 納装置について、図面に基づいて説明する。 図15は、本発明の実施の形態2に係る建物内収 納装置を示す平面図である。図16は、案内レ ルと中継レールとを示す一部拡大図である 図17は、案内レールを示す正面図である。 18は、案内レールと中継レールとを示す一部 拡大図である。図19は、制御装置を示すブロ ク図である。図20は、案内レールの移動経 を説明するための図である。なお、図15から 図20においては、実施の形態1における建物内 収納装置1と同じ構成のものは同符号を付し 説明を省略する。

 図15に示すように、本実施の形態2に係る建 内収納装置1xは、広い収納スペースに格納 れた大量の収納物10の入出庫を行うものであ る。
 建物内収納装置1xには、複数の案内レール31 xが設けられている。この複数の案内レール31 xは、同じ走行路313を走行するものと、隣接 る走行路313同士を平行させることでスライ 方向が平行となるものとがある。図15に示す 例では、同じ走行路313を走行する2本の案内 ール31xが、3列設けられている。このそれぞ の2本の案内レール31xは、走行路313xを一端 から他端側までスライド可能である。走行 313xは、断面が略三角形状の平行した一対の ールである。

 図16および図17に示すように案内レール31xは 、平行するように配置された一対のレール本 体310と、レール本体310を平行に配置するため に、レール本体310を所定間隔に離間させる接 続フレーム311とを備えている。2本のレール 体310を所定間隔に離間させる接続フレーム31 1が3本設けられている。
 レール本体310には、それぞれの両端部の下 に、走行路313を走行して案内レール31xをス イドさせる車輪312が設けられている。この 輪312は、一方のレール本体310に設けられた 対の駆動輪312aと、他方のレール本体310に設 けられた一対の従動輪312bとの4輪で構成され いる。この車輪312は進行方向が走行路313に った方向に固定されている。

 駆動輪312aは、回転シャフト316により駆動さ れる。この回転シャフト316は、一方のレール 本体310に取付部材317により回転自在に取り付 けられている。
 回転シャフト316は、駆動モータ318により回 駆動される。この回転駆動は、駆動モータ3 18の回転軸に設けられた駆動軸プーリ318aと、 回転シャフト316と同軸に配置された従動軸プ ーリ318bとに巻き掛けられた駆動伝達ベルト31 8cにより伝達される。駆動モータ318が正転、 たは逆転することで、案内レール31xは、レ ル本体310の長手方向と直交する一方へスラ ドしたり、他方へスライドしたりする。

 従動輪312bは、他方のレール本体310に、懸架 部材319により回転自在に吊り下げた状態で取 り付けられている。
 接続フレーム311や取付部材317、懸架部材319 、レール本体310の上面より下方に位置し、 動系である駆動モータ318、駆動軸プーリ318a は、レール本体310の外側に位置しているので 、搬送台車32は、レール本体310の上面を走行 る際に、一端から他端まで支障なく走行す ことができる。

 図15に示すように、案内レール31xがスライ する範囲の間には、所定間隔ごとに収納ス ースの天井面を支える柱Hが設けられている それぞれの案内レール31xがスライドする範 の間で、かつ柱Hの間には、中継レール34が けられている。
 図18に示すように、中継レール34は、レール 本体310と同じ幅で、かつ同じ高さの短尺の2 のレールである。案内レール31xと隣接する の案内レール31xとは、相対的なスライドに り、中継レール34も含めて直線的な並びとな る。
 本実施の形態2では、走行路313x同士の中間 設置される、実施の形態1に係る建物内収納 置1における中央走行路314は省略している。 従って、案内レール31xに、中央走行路314を走 行する車輪315は設けられていない。

 図19に示すように、複数の案内レール31x 駆動モータ318と、複数の搬送台車32の台車駆 動モータ3211aおよび昇降駆動モータ322aと、リ フト装置4のステージ昇降モータ425とは、制 装置5により移動や昇降が制御される。この 御装置5の移動制御については、案内レール 31xや搬送台車32が複数となった以外は実施の 態1と同じである。

 以上のように構成された本実施の形態2に係 る建物内収納装置1xの動作について、図面に づいて説明する。
 なお、本実施の形態2では、図20に示す収納 ペースに収納された収納物M(斜線で示す)を フト装置4へ搬送する場合を説明する。

 コントローラ52の搬送制御手段523は、パ ソナルコンピュータ51から通知された収納物 Mが収納された場所を示す識別情報に基づい 、案内レール31xを制御する。この場合、搬 制御手段523は、スライド範囲が重なる案内 ームA,Bのうち近い方の案内レールAに対して ライドを指示すると共に、搬送台車32の移 を指示し、初期位置から出庫を指示した収 物10までの目的位置まで、吊り下げ部33(図20 おいては図示せず)に吊り下げられた他の収 納物10の下方を通過させながら直線的に移動 せる(S10参照)。

 搬送制御手段523は、この案内レールAのスラ イドの指示と共に、案内レールAのスライド 囲と隣接する案内レールCと、更に案内レー Cのスライド範囲と隣接する案内レールDに 収納物Mを搭載した搬送台車32の受け渡し場 となる中継レール34aおよび中継レール34bの 置へのスライドを指示する(S20参照)。
 案内レールA~Cがスライドするそれぞれの間 は、中継レール34aが設けられているので、 納スペースが広く、収納スペースの天井面 支えるために柱Hを立設する必要がある場合 でも、案内レールA~Cのスライドを邪魔するこ となく、柱Hを設けることができる。

 次に、搬送制御手段523は、案内レールA上を 走行する搬送台車32に収納物Mを搭載させた後 、中継レール34aの位置まで移動を指示する(S3 0参照)。
 そうすることで、案内レールA~Cは、中継レ ル34a,34bを挟んで直線的に並ぶ(S40参照)。
 搬送制御手段523は、収納物Mを搭載した搬送 台車32を案内レールAから案内レールCまで移 させる。搬送制御手段523が案内レールA~Cを 線的に並ばせているので、搬送台車32は速度 を落とすことなく走行することができる。従 って、搬送台車32が案内レールAから案内レー ルCへ、そして案内レールCから案内レールDへ と順次渡っていく場合と比較して、減速や停 止に要する時間を短縮することができる。

 搬送制御手段523は、案内レールDまで搬送台 車32が移動すると、案内レールDをリフト装置 4まで移動させる(S50参照)。そして、搬送制御 手段523の指示により搬送台車32が収納物Mをリ フト装置4へ渡すことで、収納物Mを出庫する とができる。
 なお、本実施の形態2では、案内レールA~Cの 全部を移動させ直線的な並びとなるようにし ていたが、例えば、予め案内レールCが、図20 に示す中継レール34aおよび中継レール34bの位 置にいれば案内レールA,Bをスライドさせるだ けでもよい。

 以上のように本発明の実施の形態2に係る 建物内収納装置によれば、実施の形態1によ 得られる効果の他に、制御装置5が、案内レ ル31xをスライドさせて、案内レール31xを互 に直線的な並びとし、案内レール31xの間で 送台車32を往来させて、収納物を搬送する とで、広い収納スペースであっても搬入や 出を行うことができるという効果が得られ 。

 なお、本実施の形態2では、広い収納スペー スの天井面を支えるために所定間隔ごとに柱 Hが設けられているが、柱Hを設ける必要がな 収納スペースでは中継レール34を省略する とができる。
 また、図20においては、案内レールAが中継 ール34aの位置まで移動して、案内レールB,C 収納物10を受け渡していたが、他の案内レ ル31xの状態に応じて他の中継レール34を利用 して受け渡すようにしてもよい。

(実施の形態3)
 次に、本発明の実施の形態3に係る建物内収 納装置について、図面に基づいて説明する。 図21は、本発明の実施の形態3に係る建物内収 納装置を示す垂直断面概略図である。図22は 図21に示す建物内収納装置を示す水平断面 略図である。図23は、搬入出装置を示す斜視 図である。図24は、搬送台車と案内レールの 部を示す斜視図である。図25は、搬送台車 示す側面図である。図26は、リフト装置を示 す斜視図である。図27は、制御装置の構成を すブロック図である。なお、図21から図27に おいては、実施の形態1,2における建物内収納 装置1,1xと同じ構成のものは同符号を付して 明を省略する。

 図21および図22に示すように、建物内収納装 置1yは、高層階のマンションに設けられた駐 場設備である。
 建物内収納装置1yは、建物の出入口に設け れた搬入出装置6と、収納スペース内をスラ ドする案内レール31yと、案内レール31yに沿 て移動する搬送台車32yと、車両を吊り下げ 吊り下げ部33と、収納スペースの奥側に位 するリフト装置4yと、建物内収納装置1全体 制御する制御装置5yとを備えている。

 図23に示すように、水平移動装置6は、車両 建物内へ搬入したり、搬出したりするもの ある。車両を搭載する駐車プレート13を載 る略U字状の本体フレーム61と、本体フレー 61の底部に設けられた車輪62と、車輪62を駆 する駆動部(図示せず)と、車輪62が走行する 行レール63とを備えている。水平移動装置6 、本体フレーム61に車両を搭載する駐車プ ート13を載せた高さが、地表面と同じ位置と なるように、建物の車両出入口に掘り下げて 設置されている。
 本体フレーム61は、駐車プレート13が載る上 部フレーム611と車輪62が取り付けられる下部 レーム612と、下部フレーム612に設けられて 部フレーム611を支える支持部613とを備えて る。

 図24および図25に示すように、案内レール 31yは、断面略三角形状に形成されると共に、 車両の長さとほぼ間隔で、平行するように配 置された一対のレール本体310と、レール本体 310を所定間隔に離間させる接続フレーム311と を備えている。レール本体310と接続フレーム 311とは、駐車プレート13と車両を搭載して支 ることができる程度の剛性を備えている。

 レール本体310には、それぞれの両端部の下 に、走行路313を走行して案内レール31yをス イドさせる車輪312が設けられている。この 輪312は、一方のレール本体310に設けられた 対の駆動輪312aと、他方のレール本体310に設 けられた一対の従動輪312bとの4輪で構成され いる。
 駆動輪312aを駆動する構成は、実施の形態2 係る案内レール31xと同じであるので詳細な 明は省略する。
 この案内レール31の車輪312が走行路313を走 することで、レール本体310の長手方向と直 する方向へスライドする。

 搬送台車32yは、平面視して矩形状に形成さ た本体フレーム321yと、本体フレーム321yに けられた昇降台322yとを備えている。
 本体フレーム321yと昇降台322yとの間には、 御装置5yにより伸縮する5本の油圧シリンダ32 3yが、4つの角位置と中央位置とに設けられて いる。本体フレーム321yには図示しない駆動 ータにより駆動される車輪3211aが設けられて いる。本実施の形態では油圧シリンダ323yに り昇降台322yを昇降させているが、パンタグ フ式とすることも可能である。

 図21および図22に示すように、吊り下げ部33 、車両を保持する程度の剛性を備えている 外は実施の形態1と同様に構成され、車両を 搭載した駐車プレート13の両端を保持して吊 下げるものである。
 吊り下げ部33は、下方を案内レール31yがス イドしながら、案内レール31y上を移動する 送台車32yが通過可能な隙間Sが確保されてい 。この隙間Sは、吊り下げ部33に車両を搭載 た駐車プレート13が吊り下げられた状態で 、搬送台車32yが通過可能である。

 図26に示すように、リフト装置4yは、昇降レ ール43cに沿って略U字状のステージ41が昇降す ることで、ステージ41上の車両が搭載された 車プレート13を昇降して、車両を下階から 階へ、その反対と移動するものである。リ ト装置4yは、ステージ41に車両を搭載して昇 できるように、実施の形態1に係るリフト装 置4に、ステージ41の先端部を昇降させる機構 を更に設けている。
 ステージ41の先端部には、2本の支柱426が立 されている。2本の支柱426の先端部には、チ ェーン427が取り付けられている。チェーン427 は、支柱426の情報に配置されたシャフト428に より回転する第1チェーンホール429と、シャ ト423により回転する第2チェーンホール430に り巻き上げられる。
 シャフト428は、駆動ギヤ424の駆動を伝達す チェーン432により回転する従動スプロケッ 431により回転する。

 図27に示しように、制御装置5yは、表示手段 51yと、入力手段52yと、収納管理手段53yと、収 納物位置判定手段54yと、現在地管理手段55yと 、搬送制御手段56yとを備えている。
 表示手段51yは、入力した階番号と車両の位 番号とを確認したり、搬入や搬出の状態を 示する液晶パネルである。入力手段52yは、 番号と位置番号とを入力したり、出庫や入 を指示したりする数字キーと機能キーとを えたキーパッドである。
 収納管理手段53yは、吊り下げ部33の所定位 に車両が収納されているか否かを管理する 能を備えている。

 収納物位置判定手段54yは、入力された階番 と車両番号とにより位置を判定する機能を えている。
 現在地管理手段55yは、搬送台車32が所在す 現在地を記憶する機能を備えている。
 搬送制御手段56yは、入力手段52yを操作して 力された階番号および位置番号を確認のた に表示手段51yに表示し、階番号および位置 号と出庫または入庫の入力に基づいて水平 動装置6、案内レール31y、搬送台車32yおよび リフト装置4yの各装置を制御する機能を備え いる。

 以上のように構成された本発明の実施の形 3に係る建物内収納装置1yの動作について、 に図28を参照しながら説明する。図28は、2 の建物内収納装置1yを示す水平断面概略図で ある。
 本実施の形態3では、図28に示す2階に駐車さ れている車両Nを出庫する場合について説明 る。なお、車両位置は、図28に示すように奥 側から順に「1」~「4」と割り当てられている ものとする。

 まず、居住者は、入力手段52yを操作して 2階を示す「2」キーと、車両位置を示す「4 キーを押下し、そして「出庫」キーを押下 る。搬送制御手段56yは、入力された情報を 示手段51yに表示すると共に、2階の「4」の 置に車両が駐車されているか否かを収納物 理手段53yに基づいて確認する。搬送制御手 56yは、車両Nが駐車されていることの確認が れれば、収納物位置判定手段54yへ階番号示 情報「2」と位置番号を示す情報「4」とを 力することで、収納物位置判定手段54yから 両Nが駐車された2階の収納場所の情報を得る 。

 搬送制御手段56yは、収納物位置判定手段5 21からの収納場所の情報と、現在地管理手段5 22からの搬送台車32の現在地の情報とに基づ て、搬送制御手段523は、搬送台車32が所在す る現在地から出庫する車両Nが収納されてい 収納場所まで、案内レール31をスライドさせ つつ、案内レール31に沿って搬送台車32を移 させる。

 このとき搬送制御手段523は、搬送台車32y 車両Nの下方へ向かって、案内レール31yをス ライドさせつつ、搬送台車32yを移動すること で直線的に移動させる。吊り下げ部33は、そ 下端が搬送台車32yが案内レール31yと共に通 できる高さに位置しているので、搬送台車3 2yが吊り下げ部33に衝突することなく、車両N 下方へ移動させることができる。従って、 期位置から目的位置まで最短で移動するこ ができる。

 搬送台車32yが車両Nの下方に位置すると、搬 送制御手段523は、油圧シリンダ323yにより昇 台322yを上昇させ、車両Nを載せた駐車プレー ト13を持ち上げて、吊り下げ部33から浮かせ 状態とする。
 搬送制御手段523は、搬送台車32yを案内レー 31yに沿って後退させる。そして、搬送制御 段523は、搬送台車32yに車両Nを搭載し、昇降 台322yを上昇させた状態で、案内レール31yを ライドさせて、リフト装置4yのステージ402y まで移動させる。

 搬送台車32yが吊り下げ部33から後退し、リ ト装置4yが位置する方向へ移動する際には、 直角に曲がる必要があるが、本実施の形態3 係る搬送台車32yは、案内レール31yのスライ 方向と直交する方向に搬送台車32yが移動す ので、搬送台車32yを移動させて後に、案内 ール31yをスライドさせることで容易に直角 曲がることができる。
 搬送制御手段523は、搬送台車32yの昇降台322y を下降させて、昇降台322y上の駐車プレート13 を車両Nと共にステージ41へ渡した後、案内レ ール31yをスライドさせて搬送台車32yを後退さ せる。
 搬送制御手段523は、リフト装置4yの駆動モ タ425を制御することで、車両Nを載せたステ ジ41を2階から1階へ下降させる。

 搬送制御手段523は、ステージ41が2階から1階 へ移動すると、1階に設けられた案内レール31 yをリフト装置4yの下方まで移動することで、 昇降台322yを降下させた状態の搬送台車32yを テージ41内へ移動させる。
 搬送制御手段523は、昇降台322yを上昇させて 駐車プレート13を車両Nと共に上昇させて、ス テージ402yから駐車プレート13を浮かせた状態 として受け取る。
 搬送制御手段523は、案内レール31yを水平移 装置6の方向へスライドさせて、昇降台322y 上昇させた状態の搬送台車32yを水平移動装 6の本体フレーム61内まで移動させる。
 搬送制御手段523は、昇降台322yを下降させる ことで、昇降台322y上の駐車プレート13を車両 Nと共に、水平移動装置6の上部フレーム611に す。
 搬送制御手段523は、水平移動装置6を走行レ ール63に沿って建物外へ移動させることで、 住者の元へ車両Nが届く。

 以上のようにして、居住者は、2階に駐車し た車両Nを出庫させることができる。車両の 庫は出庫の手順とは逆の手順で行われる。
 このように本実施の形態3に係る建物内収納 装置1yは、収納物としてサイズが大きく重量 重い車両であったとしても、スライドする 内レール31yとこの案内レール31yに沿って移 する搬送台車32yにより、実施の形態1,2と同 に、搬送台車32yが直角に曲がったり、斜め 直線的に移動したり、必要であれば階段状 円弧状に移動したりすることができる。従 て、案内レール31yの車輪312や、搬送台車32 車輪3211aの方向が変わらない簡単な構造であ っても、案内レール31と搬送台車32とを方向 在に移動させることができる。
 また、建物内収納装置1yにはリフト装置4yが 設けられているので、連続した複数階を駐車 場としたり、各住戸の屋根裏を駐車場とした りすることができる。

 なお、本実施の形態3では、1階ごとに4台の 両が駐車可能であるが、リフト装置4yを挟 両側の壁側にも、吊り下げ部33を設けること で更に2台の車両を駐車させることが可能で る。この2台の車両を出庫したり入庫したり る場合には、リフト装置4yのステージ41を上 昇させておけば、搬送中の車両とステージ41 は干渉することはない。
 また、本実施の形態3では、建物内収納装置 1yを高層階のマンションに設置した例を説明 たが、建物内収納装置1yは、デパートやス パーマーケット、ショッピングモールなど 商業施設に設置することも可能である。ま 、建物内収納装置1yは立体駐車場として建設 された建物に設置することも可能である。
 更に、本実施の形態3では、建物内収納装置 1yとして、一つの階に一組の案内レール31yと 送台車32yとを設置しているが、実施の形態2 のように、複数の案内レール31xと搬送台車32x との組み合わせを設置することで、大型の駐 車場としても対応することが可能である。

 本発明の建物内収納装置は、屋根裏に設 したり、床下に設置したりして、限られた ペースを有効に活用する屋根裏収納装置や 下収納装置として好適である。

 1,1x,1y 建物内収納装置
 2 屋根裏収納装置
 3 床下収納装置
 31,31x,31y,A~D 案内レール
 310 レール本体
 311 接続フレーム
 312 車輪
 312a 駆動輪
 312b 従動輪
 313,313x 走行路
 314 中央走行路
 315 車輪
 316 回転シャフト
 317 取付部材
 318 駆動モータ
 318a 駆動軸プーリ
 318b 従動軸プーリ
 318c 駆動伝達ベルト
 319 懸架部材
 32,32y 搬送台車
 3210 本体フレーム
 3211 走行部
 3211a 車輪
 3211b 車軸
 3211c シャフトギヤ
 3211d 伝達ギヤ
 3211e 台車駆動モータ
 3220 台車昇降部
 3221 載置台
 3221a 台部
 3221b 支持部
 3222 昇降駆動部
 3222a 昇降駆動モータ
 3222b 駆動伝達ギヤ
 3222c 大径ギヤ
 3222d 小径ギヤ
 3222e 第1中継ギヤ
 3222f 第2中継ギヤ
 3222g 載置台保持部
 3231 ボックス
 3232 第1のコードリール
 3233 第2のコードリール
 321y 本体フレーム
 322y 昇降台
 323y 油圧シリンダ
 324y 支持部
 33 吊り下げ部
 331 枠体
 3311 縦枠材
 3312 横枠材
 34,34a,34b 中継レール
 4 リフト装置
 41 ステージ
 411 テーブル
 411a 腕部
 412 テーブル支持部
 412a 垂直部
 412b 水平部
 412c 車輪
 42 駆動部
 421 チェーン
 422 チェーンホイール
 423 シャフト
 424 駆動ギヤ
 425 ステージ昇降モータ
 426 支柱
 427 チェーン
 428 シャフト
 429 第1チェーンホイール
 430 第2チェーンホイール
 431 従動スプロケット
 432 チェーン
 43 昇降路
 43a 開口
 43b スリット
 43c 昇降レール
 4y リフト装置
 401y 支柱
 402y ステージ
 403y スプロケット
 404y 無端チェーン
 405y 駆動モータ
 406y 無端チェーン
 407y シャフト
 5 制御装置
 51 パーソナルコンピュータ
 511コンピュータ本体
 511a レイアウト画面表示手段
 511b 収納物管理手段
 511c 動作指示手段
 512 表示手段
 513 入力手段
 52 コントローラ
 521 収納物位置判定手段
 522 現在地管理手段
 523 搬送制御手段
 5y 制御装置
 51y 表示手段
 52y 入力手段
 53y 収納物管理手段
 54y 収納物位置判定手段
 55y 現在地管理手段
 56y 搬送制御手段
 6 水平移動装置
 61 本体フレーム
 611 上部フレーム
 612 下部フレーム
 613 支持部
 62 車輪
 63 走行レール
 10 収納物
 11 トレイ
 111 直線状凹部
 112 矩形状凹部
 12 収納コンテナ
 121 箱体
 122 蓋体
 13 駐車プレート
 E 家庭用コンセント
 EX1,EX2 出し入れ口
 S 隙間
 L 通路
 P1 収納場所
 H 柱
 M 収納物
 N 車両
 R1~R4 経路




 
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