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Patent Searching and Data


Title:
IN-VEHICLE INFORMATION DISPLAY DEVICE AND ILLUMINATION DEVICE USED FOR THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087832
Kind Code:
A1
Abstract:
According to at least one of vehicle state information, around-vehicle information, and vehicle chamber information, information display to perform illumination of a particular location by a visible light beam is performed. For example, according to a signal indicating ON/OFF of a headlight operation switch and a signal indicating ON/OFF of a key switch, an object SW is illuminated by a visible light beam so that a user (5) can easily confirm the object SW to be operated and the user (5) can correctly operate the object SW. Thus, by arranging a visible light beam emission device (6) in a vehicle chamber and performing information display in a vehicle chamber by using the visible light beam emitted from the visible light beam emission device (6), it is possible to provide information in a new format to the user (5).

Inventors:
SATO YOSHIHISA (JP)
ENOKIZAKA TETSUYA (JP)
MORI KENICHI (JP)
KAWAI SEIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074637
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
December 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
DENSO CORP (JP)
SATO YOSHIHISA (JP)
ENOKIZAKA TETSUYA (JP)
MORI KENICHI (JP)
KAWAI SEIJI (JP)
International Classes:
B60Q3/02; B60K35/00; B60R16/02; B60R22/48
Foreign References:
JP2004237827A2004-08-26
JP2003291688A2003-10-15
JP2006318160A2006-11-24
JP2006318159A2006-11-24
JP2002114095A2002-04-16
Attorney, Agent or Firm:
YAHAGI, Kazuyuki (Takisada Bldg. 2-13-19, Nishiki, Naka-ku, Nagoya-cit, Aichi 03, JP)
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Claims:
 車内情報表示装置は、
 車両(2)に搭載され、集光された可視光をスポット若しくはエリアとして車室内の所定個所に照射可能な可視光照射装置(6)と、
 前記可視光照射装置(6)が照射する前記可視光の照射方向を調整する光方向調整装置(11)、および、前記光方向調整装置(11)に対して前記可視光の照射方向の調整に用いる照射方向のデータを出力する照射方向指示装置(12)を備えた光照射制御装置(1)と、
 車両状態情報、車両周辺情報、車室内情報の少なくとも1つに基づいて情報表示すべき像に関する情報を特定し、該情報表示すべき像に関する情報を前記照射方向指示装置(12)に対して伝達する電子制御装置(20-23、54-56)と、
 を備え、
 前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に基づき、前記照射方向指示装置(12)が前記光方向調整装置(11)に前記照射方向のデータを出力し、
 前記光方向調整装置(11)にて、前記可視光ビーム照射装置(6)が照射する前記可視光の照射方向を調整し、
 前記情報表示すべき像に関する情報に応じた前記可視光を前記車室内に照射することを特徴とする。
 前記光方向調整装置(11)にて、前記可視光照射装置(6)が照射する前記可視光の照射方向を調整することにより、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記可視光の照射位置を変更しながら前記車室内に前記可視光を照射することを特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置。
 前記光方向調整装置(11)にて、前記可視光照射装置(6)が照射する前記可視光の照射方向を調整することにより、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記車室内の任意の場所から前記車室内の別の場所に前記可視光を移動照射することを特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置。
 前記光方向調整装置(11)にて、前記可視光照射装置(6)が照射する前記可視光の照射方向を調整することにより、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記車室内の特定の場所から前記車室内の別の場所に前記可視光を移動照射することを特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置。
 前記電子制御装置(20-21)は、ヘッドライトの操作スイッチ(13)のオンオフ、および、キースイッチのオンオフを示す信号を取得し、前記ヘッドライトの操作スイッチ(13)のオンのときに、前記キースイッチがオフである場合には、ヘッドライトを消し忘れている状態であると判定し、前記情報表示として前記ヘッドライトの消し忘れ警告を行うことを前記照射方向指示装置(12)に対して伝えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記照射方向指示装置(12)は、前記ヘッドライトの消し忘れ警告として、前記ヘッドライトの点灯スイッチを前記照射方向とするデータを出力し、前記光方向調整装置(11)にて前記点灯スイッチに前記可視光を照射することを特徴とする請求項5に記載の車室内情報表示装置。
 前記電子制御装置(20-21)は、シートベルトの装着と未装着を示す信号、および、キースイッチのオンオフを示す信号を取得し、前記シートベルトが未装着のときに、前記キースイッチがオフである場合には、シートベルトの未装着であると判定し、前記情報表示としてシートベルト装着警告を行うことを前記照射方向指示装置(12)に対して伝えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記照射方向指示装置(12)は、前記シートベルト装着警告として、シートベルトバックル(14)を前記照射方向とするデータを出力し、前記光方向調整装置(11)にて前記シートベルトバックル(14)に前記可視光を照射することを特徴とする請求項7に記載の車室内情報表示装置。
 前記電子制御装置(20-21)は、パーキングブレーキスイッチ(15)のオンオフを示す信号、および、前記車両(2)の車速データを取得し、前記パーキングブレーキスイッチ(15)がオンのときに、前記車速がしきい値を超えると、前記パーキングブレーキ(15)の解除を忘れている状態であると判定し、前記情報表示としてパーキングブレーキ解除警告を行うことを前記照射方向指示装置(12)に対して伝えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記照射方向指示装置(12)は、前記パーキングブレーキ解除警告として、パーキングブレーキスイッチ(15)を前記照射方向とするデータを出力し、前記光方向調整装置(11)にて前記操作スイッチに前記可視光を照射することを特徴とする請求項9に記載の車室内情報表示装置。
 前記電子制御装置(20-21)は、前記車両(2)のドアの開閉状態を示す信号、および、前記車両(2)の車速データを取得し、前記ドアが開いているときに、前記車速がしきい値を超えると、前記ドアを閉じ忘れている状態であると判定し、前記情報表示として半ドア警告を行うことを前記照射方向指示装置(12)に対して伝えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記照射方向指示装置(12)は、前記半ドア警告として、半ドアとなっているドアのドアレバー(16)を前記照射方向とするデータを出力し、前記光方向調整装置(11)にて前記ドアレバー(16)に前記可視光を照射することを特徴とする請求項11に記載の車室内情報表示装置。
 前記可視光照射装置(6)は、前記光照射制御装置(1)とは異なる場所に配置されており、該可視光照射装置(6)が照射する前記可視光を光ファイバ(7)にて前記光照射制御装置(1)に伝えていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記可視光照射装置(6)は、前記車両(2)におけるトランクルーム内に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の車内情報表示装置。
 前記車室内の各所は、前記可視光照射装置(6)からの光が照射可能な車室内における内装部分を含む任意の場所が対象となる請求項1ないし18のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車内情報表示装置に備えられる光照射制御装置であって、
 前記車両(2)の天井(3)に設置されていることを特徴とする。
 前記天井(3)のうち前記車両(2)の座席に着座したユーザ(5)の頭部(5a)が位置すると想定される場所よりも前方位置に設置されていることを特徴とする請求項16に記載の光照射制御装置。
 前記天井(3)と前記車両(2)のセンターコンソール(10)に少なくとも1つずつ設置されていることを特徴とする請求項16または17に記載の光照射制御装置。
 前記天井(3)のうち運転席(4)に前記ユーザ(5)が着座したときの該ユーザ(5)の頭部(5a)が位置すると想定される場所よりも前方位置と、前記天井(3)のうち後部座席(9)に前記ユーザ(5)が着座したときの該ユーザ(5)の頭部(5a)が位置する場所よりも前方位置のそれぞれに少なくとも1つずつ設置されていることを特徴とする請求項16ないし18のいずれか1つに記載の光照射制御装置。
 車内情報表示装置は、
 車両(2)に搭載され、集光された可視光をスポット若しくは所定のエリアとして車室内の各所に照射可能な光照射制御装置(1)と、
 車両状態情報、車両周辺情報、車室内情報の少なくとも1つに基づいて情報表示すべき像に関する情報を特定し、該情報表示すべき像に関する情報を前記光照射制御装置(1)に対して伝える電子制御装置(20-23、54-56)と、
 を備え、
 前記光照射制御装置(1)は、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記可視光を前記車室内に照射することを特徴とする。
[規則91に基づく訂正 27.02.2008]
 前記光照射制御装置(1)は、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記可視光の照射位置を変更しながら前記車室内に前記可視光を照射することを特徴とする請求項20に記載の車内情報表示装置。
[規則91に基づく訂正 27.02.2008]
 前記光照射制御装置(1)は、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記車室内の任意の場所から前記車室内の別の場所に前記可視光を移動照射することを特徴とする請求項20又は21に記載の車内情報表示装置。
[規則91に基づく訂正 27.02.2008]
 前記光照射制御装置(1)は、前記電子制御装置(20-23、54-56)から伝えられた前記情報表示すべき像に関する情報に応じて、前記車室内の特定の場所から前記車室内の別の場所に前記可視光を移動照射することを特徴とする請求項20又は21に記載の車内情報表示装置。
 前記車室内の各所は、前記光照射制御装置(1)からの光が照射可能な車室内における内装部分を含む任意の場所が対象となる請求項20ないし23のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記車両状態情報は、前記車両(2)が具備する車載機器にて検出される該車両(2)の状態を示す情報であり、
 前記車両周辺情報は、車両周辺センサによって検出された、前記車両(2)の周囲に存在する当該車両(2)に対する障害物に関する情報、当該車両(2)付近に存在する情報、および、外気温、気象情報、車外照度の少なくとも1つを含めた車外情報であり、
 前記車室内情報は、生体情報を含むユーザに関する情報や可視光ビームの照射目的のために用いられる車室内に関する情報であることを特徴とする請求項1ないし24のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 前記光照射制御装置(1)は、前記可視光を照射したとき、前記情報表示すべき像に関する情報に基づいて照射した対象が操作されたとき、もしくは、前記可視光の照射を開始してから所定時間が経過したときを前記照射の終了タイミングとして当該照射を終了することを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1つに記載の車内情報表示装置。
 車両用表示装置は、
 車室内に配置され、光源(6)からの光を集光して映像光を生成する映像光生成装置(6)と、
 前記車室内に乗員が存在するか否かを判定する乗員判定手段(20、22―23)と、
 前記乗員判定手段(20、22―23)により前記車室内に乗員が存在しないと判定された場合、前記映像光生成装置(6)に前記映像光を前記車室内へ照射させて映像を表示させる表示制御手段(11-12)と、
 を備える。
 前記映像光を照射させる位置は、車両(2)の座席もしくはセンターコンソールであることを特徴とする請求項27に記載の車両用表示装置。
 前記乗員判定手段(20、22―23)により前記車両(2)へ乗員が乗車することが推定されてから予め定められた基準時間以上が経過したか否かを判定する経過時間判定手段(20、22―23)を備え、
 前記表示制御手段(1)は、前記経過時間判定手段(20、22―23)により前記車両(2)へ乗員が乗車することが推定されてから予め定められた基準時間以上が経過したと判定された場合、前記映像光生成装置(6)に前記映像光の照射を停止させることを特徴とする請求項27または28に記載の車両用表示装置。
 車両(2)のインパネ表面にレーザビームを照射して情報を表示する情報表示手段(1)と、
 前記情報表示手段(1)による情報の表示位置を調節する位置調節手段(56)を備えること
 を特徴とする車両用表示装置。
 運転者の目の位置として高さ方向の位置を検出するアイポイント検出手段(50-55)を備え、
 前記位置調節手段は、前記アイポイント検出手段(50-55)により検出された運転者の目の位置に応じて前記情報表示手段(1)による情報の表示位置を調節すること
 を特徴とする請求項30に記載の車両用表示装置。
 運転者の顔を撮影する撮影手段(50)を備え、
 前記アイポイント検出手段(50-55)は、前記撮影手段(50)により撮影された画像に基づき運転者の目の高さ方向における位置を検出すること
 を特徴とする請求項31に記載の車両用表示装置。
 ルームミラーの上下方向の角度を検出する上下角度検出手段(51)を備え、
前記アイポイント検出手段(50-55)は、前記上下角度検出手段(51)により検出されたルームミラーの上下方向の角度に基づき運転者の目の高さ方向における位置を検出すること
 を特徴とする請求項31に記載の車両用表示装置。
 前記アイポイント検出手段(50-55)は、運転者の目の位置として前後方向の位置を検出すること
 を特徴とする請求項31ないし33のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
 運転席の調節位置を検出する運転位置検出手段(52-55)を備え、
 前記アイポイント検出手段(50-55)は、前記運転位置検出手段(52-55)により検出された運転席の調節位置に基づき運転者の目の前後方向の位置を検出すること
 を特徴とする請求項34に記載の車両用表示装置。
 ルームミラーの左右方向の角度を検出する左右角度検出手段(51)を備え、
 前記アイポイント検出手段(50-55)は、前記左右角度検出手段(51)により検出されたルームミラーの左右方向の角度に基づき運転者の目の前後方向の位置を検出すること
を特徴とする請求項34に記載の車両用表示装置。
 車両用情報提供装置は、
 車両(2)の車室内に設置され、光源(6)からの光を集光することで生成される生成光を照射する照射装置(6、7)と、
 前記車両(2)の周辺状況の情報である周辺状況情報を取得する情報取得手段(20)と、
 前記情報取得手段(20)の取得した周辺状況情報をもとに、前記車両の乗員に対して情報提供する必要があるかどうかを判断する情報提供判断手段(20)と、
 前記情報提供判断手段(20)によって情報提供する必要があると判断された場合、前記車両の乗員の周辺視野に含まれる前記車室内の構造物に前記生成光を照射する照射制御を行う照射制御手段(11-12)と、
 を備え、
 前記照射制御手段(11-12)は、前記生成光の照射方向を可変する可変機構(12)を備え、
 前記照射制御手段(11-12)は、前記構造物の表面を照射範囲とし、その照射範囲に前記生成光を照射しながらその照射方向を変更する照射方向変更手段(11)を備えることを特徴とする。
 前記車両(2)の外部と通信する通信手段(20)を備え、
 前記情報取得手段(20)は、前記通信手段(20)を介して、前記車両(2)の外部から前記周辺状況情報を取得し、
 前記情報提供判断手段(20)は、前記車両の外部から取得した周辺状況情報をもとに判断することを特徴とする請求項37記載の車両用情報提供装置。
 車両用情報提供装置は、
 車両(2)の車室内に設置され、光源(6)からの光を集光することで生成される生成光を照射する照射装置(6、7)と、
 前記車両の周辺状況の情報である周辺状況情報を取得する情報取得手段(20)と、
 前記情報取得手段(20)の取得した周辺状況情報をもとに、前記車両の乗員に対して情報提供する必要があるかどうかを判断する情報提供判断手段(20)と、
 前記情報提供判断手段(20)によって情報提供する必要があると判断された場合、前記車両の乗員の周辺視野に含まれる前記車室内の構造物に前記生成光を照射する照射制御を行う照射制御手段(11-12)と、
 前記車両の外部と通信する通信手段(20)と、
 を備え、
 前記情報取得手段(20)は、前記通信手段(20)を介して、前記車両の外部から前記周辺状況情報を取得し、
 前記情報提供判断手段(20)は、前記車両の外部から取得した周辺状況情報をもとに判断することを特徴とする。
 前記照射制御手段(11-12)は、前記生成光の照射方向を可変する可変機構(12)を備え、
 前記照射制御手段(11-12)は、前記構造物の表面を照射範囲とし、その照射範囲に前記生成光を照射しながらその照射方向を変更する照射方向変更手段(11)を備えることを特徴とする請求項39記載の車両用情報提供装置。
 前記照射制御手段(11-12)は、前記車両の乗員の視線を誘導すべき誘導方向に向かって前記生成光が照射されるように照射制御を行うことを特徴とする請求項37、38、40のいずれか1つに記載の車両用情報提供装置。
 前記照射方向変更手段(11)は、前記誘導方向を前記生成光の照射基準方向とし、その照射基準方向の付近で前記生成光が移動しながら照射されるように、前記生成光の照射方向を変更することを特徴とする請求項41記載の車両用情報提供装置。
 前記照射方向変更手段(11)は、前記誘導方向を前記生成光の照射基準方向とし、その照射基準方向から前記誘導方向と異なる方向に前記生成光が移動しながら照射されるように、前記生成光の照射方向を変更することを特徴とする請求項41記載の車両用情報提供装置。
 前記情報取得手段(20)の取得する前記周辺状況情報は、路側インフラとの路車間通信、及び他車両との車々間通信の少なくとも一方により得られた、前記車両の周辺に存在する他車両、二輪車、及び歩行者の少なくとも1つに関する情報であることを特徴とする請求項38ないし43のいずれか1つに記載の車両用情報提供装置。
 前記車両(2)と、前記周辺状況情報から得られた他車両、二輪車、及び歩行者の少なくとも1つとが衝突する可能性の有無を判断する衝突判断手段(20)を備え、
 前記情報提供判断手段(20)は、前記衝突判断手段(20)が衝突する可能性が有ると判断した場合に、前記乗員に対して情報提供する必要があると判断することを特徴とする請求項44記載の車両用情報提供装置。
 前記衝突判断手段(20)は、前記車両のウィンカー情報、車速情報から前記車両の進行方向を判断し、その進行方向に進入する前記他車両、二輪車、及び歩行者の少なくとも1つが存在する場合に、衝突する可能性が有ると判断することを特徴とする請求項45記載の車両用情報提供装置。
 前記照射制御手段(11-12)は、前記他車両、二輪車、及び歩行者に応じた前記生成光が照射されるように照射制御を行うことを特徴とする請求項37ないし46のいずれか1つに記載の車両用情報提供装置。
 前記周辺状況情報をもとに、前記車両の危険度を判断する危険度判断手段(20)を備え、
 前記照射制御手段(11-12)は、前記危険度のレベルに応じた前記生成光が照射されるように照射制御を行うことを特徴とする請求項37ないし47のいずれか1つに記載の車両用情報提供装置。
 前記照射方向変更手段(11)は、
 前記危険度のレベルが高いほど、前記生成光の照射方向を速く変更し、
 前記危険度のレベルが低いほど、前記生成光の照射方向を遅く変更することを特徴とする請求項48記載の車両用情報提供装置。
 前記照射制御手段(11-12)は、前記車室内のインストルメントパネル、及び前側ピラーの少なくとも一方の構造物に前記生成光を照射する制御を行うことを特徴とする請求項37ないし49のいずれか1つに記載の車両用情報提供装置。
 車両用表示装置は、
 車両室内へ光を照射する照射器(6、7)と、
 前記照射器(6、7)から前記車両のハンドルへ前記光を照射させて前記ハンドル操作を指示する表示を行う表示制御手段(1)と、を備えたことを特徴とする。
 前記照射器(6、7)は、光源(6)からの光を集光して一点を照射するもので、
 前記照射器の向きを変化させる駆動機構(11)を備え、
 前記表示制御手段(1)は、前記駆動機構(11)を駆動し、前記照射器(6、7)の向きを変化させて前記ハンドル操作を指示する表示を行うことを特徴とする請求項51に記載の車両用表示装置。
 前記照射器(6、7)は、光源(6)からの光を集光して映像光を生成するもので、
 前記表示制御手段(1)は、前記照射器(6、7)から動的な映像光を照射させて、前記ハンドル操作を指示する表示を行うことを特徴とする請求項51に記載の車両用表示装置。
 前記表示制御手段(1)は、前記ハンドル操作の方向に光が移動するように前記ハンドル操作方向を指示する表示を行うことを特徴とする請求項51ないし53のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
 前記表示制御手段(1)は、前記車両周辺の障害物を検出して報知する障害物検知装置(70)から入力される前記障害物を回避するための前記ハンドルの操作方向を示す情報に従って、前記ハンドル操作方向を特定することを特徴とする請求項54に記載の車両用表示装置。
 前記表示制御手段(1)は、前記車両の走行中の車線逸脱を検出して報知する車線逸脱報知装置(20)から入力される前記車両の車線逸脱を回避するための前記ハンドルの操作方向を示す情報に従って、前記ハンドル操作方向を特定することを特徴とする請求項54に記載の車両用表示装置。
 前記表示制御手段(1)は、前記ハンドル操作の操作量に応じて前記照射器から照射される光の移動範囲が変化するように前記ハンドル操作量を指示する表示を行うことを特徴とする請求項51ないし56のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
 前記表示制御手段(1)は、前記車両周辺の障害物を検出して報知する障害物検知装置(70)から入力される前記障害物を回避するための前記ハンドルの操作量を示す情報に従って、前記ハンドル操作量を特定することを特徴とする請求項57に記載の車両用表示装置。
Description:
車内情報表示装置およびそれに いられる光照射装置 関連出願の相互参照

 本出願は、当該開示内容が参照によって 出願に組み込まれた、2007年1月19日に出願さ れた日本特許出願2007-9865および2007年10月4日 出願された2007-261110を基にしている。

 本発明は、光源から発せられる光により 室内での情報表示を行う車内情報表示装置 よびそれに用いられる光照射装置に関する のである。

 従来、車両ヘッドランプもしくは車幅灯 点灯スイッチと連動してインストルメント ネルに配置されたスイッチ類自身もしくは の周囲を発光素子で光らせ、夜間などの暗 ときにもユーザがスイッチ類を認識できる うにすることで、スイッチ操作が容易に行 るようにしている。

 また、車両の天井の中央位置もしくは運 席上部に配置された車室内照明やスポット ンプを照射することで、車室内を明るくし り、運転席や助手席の前方位置の特定場所 明るくしたりできるようになっている。

 しかしながら、従来では、スイッチ類自 もしくはその周囲を発光素子で光らせたり 車室内の特定場所を明るくするだけであり 照明等を用いて何らかの情報表示を行うこ は無かった。

 一方、音声やTV画面などへの表示により ーザに情報提供を行うものがあったが、こ らの情報提供では操作指示がしにくく、特 、音声は煩わしく感じるという問題がある

 本発明は上記点に鑑みて、車室内に可視 ビーム照射装置を配置し、その可視光ビー 照射装置から照射する可視光ビームを用い 車室内で情報表示を行うことにより、ユー に対し新たな形態で情報提供が行える車内 報表示装置を提供することを目的とする。

 本開示の第一の態様において、車両に搭 され、集光された可視光をスポットもしく 所定のエリアとして車室内の各所に照射可 な可視光照射装置と、可視光照射装置が照 する可視光の照射方向を調整する光方向調 装置と、光方向調整装置に対して可視光の 射方向の調整に用いる照射方向のデータを 力する照射方向指示装置と、車両状態情報 車両周辺情報、車室内情報の少なくとも1つ に基づいて情報表示すべき像に関する情報を 特定し、該情報表示すべき像に関する情報を 照射方向指示装置に対して伝える電子制御装 置と、を備え、電子制御装置から伝えられた 情報表示すべき像に関する情報に基づき、照 射方向指示装置が光方向調整装置に照射方向 のデータを出力し、光方向調整装置にて、可 視光照射装置が照射する可視光の照射方向を 調整し、情報表示すべき像に関する情報に応 じた可視光を車室内に照射することを特徴と している。

 このような車内情報表示装置によれば、 両状態情報、車両周辺情報、車室内情報の なくとも1つに基づいて、情報表示すべき像 に関する情報に応じた車室内の各所に可視光 を照射することで、ユーザに対して情報提供 が行える。このように、車室内に光照射装置 を配置し、その光照射装置から照射する可視 光を用いて車室内で情報表示を行うことによ り、ユーザに対し新しい形態で情報提供を行 うことが可能となる。そして、このような情 報表示を車室内の各所に行い、情報表示すべ き像に関する情報に応じて可視光の照射場所 を変えることで、例えば照射場所と関連付け た情報表示を行うことが可能となる。さらに 、可視光を移動照射することにより上記情報 表示を行えば、ユーザの注視場所を確認して 欲しい場所に誘導することが可能となる。こ のため、可視光を車室内の各所に移動照射す ることでユーザの注視場所を確認して欲しい 場所に誘導することにより、確実に可視光が 照射されている箇所をユーザに視認させるこ とが可能となり、ユーザに対して的確に情報 提供を行うことが可能となる。

 また、本開示の第二の態様において、車 に搭載され、集光された可視光をスポット しくは所定のエリアとして車室内の各所に 射可能な光照射装置と、車両状態情報、車 周辺情報、車室内情報の少なくとも1つに基 づいて情報表示すべき像に関する情報を特定 し、該情報表示すべき像に関する情報を光照 射装置に対して伝える電子制御装置と、を備 え、光照射装置にて、電子制御装置から伝え られた情報表示すべき像に関する情報に応じ て、可視光を車室内に照射することを特徴と している。

 このような車内情報表示装置によれば、 両状態情報、車両周辺情報、車室内情報の なくとも1つに基づいて、情報表示すべき象 に関する情報に応じた車室内の各所に可視光 を照射することで、ユーザに対して情報提供 が行える。このように、車室内に光照射装置 を配置し、その光照射装置から照射する可視 光を用いて車室内で情報表示を行うことによ り、ユーザに対し新しい形態で情報提供を行 うことが可能となる。そして、このような情 報表示を車室内の各所に行い、情報表示すべ き像に関する情報に応じて可視光の照射場所 を変えることで、例えば照射場所と関連付け た情報表示を行うことが可能となる。さらに 、可視光を移動照射することにより上記情報 表示を行えば、ユーザの注視場所を確認して 欲しい場所に誘導することが可能となる。こ のため、可視光を車室内の各所に移動照射す ることでユーザの注視場所を確認して欲しい 場所に誘導することにより、確実に可視光が 照射されている箇所をユーザに視認させるこ とが可能となり、ユーザに対して的確に情報 提供を行うことが可能となる。

 本開示の第三の態様において、車室内に配 され、光源からの光を集光して映像光を生 する映像光生成装置と、車室内に乗員が存 するか否かを判定する乗員判定手段と、乗 判定手段により車室内に乗員が存在しない 判定された場合、映像光生成装置に映像光 車室内へ照射させて映像を表示させる表示 御手段と、を備えたことである。
このような構成では、車室内に乗員が存在し ないと判定された場合、映像光生成装置から 映像光が車室内へ照射させて映像が表示させ るので、映像の表示場所が制限されることな く、より有効に映像表示を行うことができる 。

 本開示の第四の態様において、車両用表 装置によれば、車両のインパネ表面にレー ビームを照射することで表示される情報の 示位置を、位置調節手段により調節するこ ができる。このため、運転者の背の高さ等 応じて、情報の視認を可能としつつ視線の 動量を小さくすることのできる位置に情報 表示位置を調節することが可能となる。

  本開示の第五の態様において、乗員の周 視野に含まれる車室内の構造物の表面に生 光を照射する際、その照射方向を変更しな ら照射する。これにより、照射範囲におい 生成光が動いて表示されるので、乗員は、 辺視野内で動いて表示(情報提供)される生成 光に気付くことができる。
すなわち、一般に、人間の視覚認識能力は、 中心視野が最も高く、中心視野から周辺視野 に向かって離れるほど低下する傾向にある。 そのため、人間は、周辺視野内に含まれる物 体を認識する場合、その物体が中心視野内に 含まれるように視線を移動させる。特に、周 辺視野内に含まれる物体に変化が生じた場合 (例えば、歩行者が飛び出してくるような場 )、無意識に、かつ敏感に、その物体の変化 反応して、その物体に視線を移動させる傾 が強い。従って、周辺視野内で動いて表示 れる生成光に気付くことができるのである

 本開示の第六の態様において、車両に搭 された自律センサでは検知することのでき い周辺状況の情報を車両の外部から得て、 報提供する必要があるかどうかを判断する これにより、情報提供する必要があると判 された場合には、乗員の周辺視野に含まれ 車室内の構造物に生成光が照射されるため 乗員は、その生成光の表示に気付くことに って、車両の周辺に注意を向けることがで る。その結果、乗員に対し、車両からは検 できない障害物などについて情報提供する とができる。

 本開示の第七の態様において、車両室内 光を照射する照射器と、照射器から車両の ンドルへ光を照射させてハンドル操作を指 する表示を行う表示制御手段と、を備えた とを特徴とする。

 このような構成では、車両室内へ光を照 する照射器から車両のハンドルへ光が照射 れハンドル操作を指示する表示されるので 車室内のインストルメントパネルに表示器 設けることなくハンドル操作の指示を表示 ることができる。

 また、運転者の視野に入り易い車両のハ ドル上のスペースを利用してハンドル操作 指示する表示を行うことができる。

本発明における上記あるいは他の目的、構成 、利点は、下記の図面を参照しながら、以下 の詳細説明から、より明白となる。図面にお いて、
図1は、本発明の第1実施形態にかかる 内情報表示装置における光照射装置の車両 の搭載形態の一例を示した側面模式図であ 、 図2は、光照射装置を含めた車内情報表 示装置のブロック構成を示した図であり、 図3は、照射方向指示装置にて実行され る情報表示処理のフローチャートであり、 図4は、車内情報表示装置の適用例を示 したブロック図であり、 図5は、図4の適用例において照射方向 示装置で実行する情報表示処理のフローチ ートであり、 図6は、対象SWと照射方向の関係を示し テーブルの内容を示した図表であり、 図7は、対象SWとなるヘッドライトの操 スイッチを照射したときの車室内の模式図 あり、 図8は、本発明の第2実施形態にかかる 内情報表示装置の適用例を示したブロック であり、 図9は、図8の適用例において照射方向 示装置で実行する情報表示処理のフローチ ートであり、 図10は、シートベルトバックルが照射 れたときの様子を示した車室内の模式図で り、 図11は、本発明の第3実施形態にかかる 車内情報表示装置の適用例を示したブロック 図であり、 図12は、図11の適用例において照射方 指示装置で実行する情報表示処理のフロー ャートであり、 図13は、PKB-SWが照射された時の様子を した車室内の模式図であり、 図14は、本発明の第4実施形態にかかる 車内情報表示装置の適用例を示したブロック 図であり、 図15は、図14の適用例において照射方 指示装置で実行する情報表示処理のフロー ャートであり、 図16は、半ドア該当ドアレバーを照射 たときの様子を示した車室内の模式図であ 、 図17は、本発明の第5実施形態にかかる 車内情報表示装置の適用例を示したブロック 図であり、 図18は、図17の適用例において照射方 指示装置で実行する情報表示処理のフロー ャートであり、 図19は、“Welcome”のメッセージをセン ターコンソール部に表示したときの様子を示 した車室内の模式図であり、 図20は、メッセージの表示を行う場所 示した車室内模式図であり、 図21は、本発明の第6実施形態にかかる 可視光ビームを遮る障害物に関する情報を車 室内情報として用いる場合のブロック構成で あり、 図22は、図21の適用例において車内情 表示装置が搭載された車両室内の様子を表 模式図であり、 図23は、ユーザのアイポイントの検出 法を説明する模式図であり、 図24は、ユーザの アイポイントが上 ループと下グループのいずれに含まれるか 説明する模式図であり、 図25は、可視光ビームの照射を禁止す 禁止エリアを説明した模式図であり、 図26は、本発明の第7実施形態にかかる 車内情報表示装置の適用例を示したブロック 図であり、 図27は、自車両が優先道路へ右折で合 する場合に、優先道路の左側から他車両が る場合の可視光ビームの照射例を示した図 あり、 図28は、自車両が優先道路へ左折で合 する場合に、優先道路の右側から他車両が る場合の可視光ビームの照射例を示した図 あり、 図29は、自車両が優先道路へ左折で合 する場合に、優先道路の右側から他車両が る場合の可視光ビームの照射例を示した図 あり、 図30は、自車両が走行車線から追い越 車線へ車線変更する場合に、右後方から他 両が接近する場合の可視光ビームの照射例 示した図であり、 図31は、障害物の表示軌跡の一例を示 た図表であり、 図32は、可視光ビームの軌跡が表示さ る表示パターンを危険度のレベルの高低に じて変化させる場合の表示パターン例を示 た説明図であり、 図33は、車両前方に障害物がある場合 可視光レーザの照射範囲の例を示す図であ 、 図34は、車両前方に障害物がある場合 可視光レーザの照射位置の軌跡の長さの例 示す図であり、 図35は、レーザ光の照射によるハンド 操作の表示の一例を示した模式図であり、 図36は、レーザ光の照射によるハンド 操作の表示の一例を示した模式図であり、 図37は、レーザ光の照射によるハンド 操作の表示の一例を示した模式図であり、 図38は、レーザ光の照射によるハンド 操作の表示の一例を示した模式図であり、 図39は、本発明の第10実施形態にかか 車内情報表示装置の光照射装置の搭載場所 示した模式図であり、 図40は、本発明の第11実施形態にかか 車内情報表示装置の光照射装置の搭載場所 示した模式図であり、 図41は、本発明の第12実施形態にかか 車内情報表示装置の光照射装置の搭載場所 示した模式図であり、 図42は、緊急度に応じたグループ分け 一例を示した図表である。

 (第1実施形態)
 本発明の第1実施形態について説明する。図 1は、本実施形態にかかる車内情報表示装置 車両への搭載形態の一例を示した側面模式 である。

 図1に示すように、車内情報表示装置の一 部を構成する光照射装置1(光照射制御装置)が 車両2の天井3に備えられている。具体的には 光照射装置1は、天井3のうち運転席4よりも 両前方、好ましくは運転席4にユーザが着座 したときに、ユーザ5の頭部5aが位置すると想 定される場所よりもさらに車両前方に配置さ れている。また、光照射装置1と同様、車内 報表示装置の一部を構成する可視光ビーム 射装置(可視光照射装置)6がトランクルーム に備えられている。

 光照射装置1は、可視光ビームを車室内各 所に向けて照射するものである。ここでいう 「車室内各所」とは、可視光ビーム照射装置 6からの可視光ビームが照射可能な車室内に ける内装部分を含む任意の場所が対象とな 。具体的には、図示しない車室内に存在す 各種メータ部、ナビゲーションやDVD(Digital V ersatile Disc)やTV(Television)などを表示する表示 はもとより、それらメータ部や表示部以外 あって物理的に可視光ビームが照射可能な( 内装部分を含む)車室内表面部分すべてを示 。車室内表面部分の具体例としては、後述 る各種スイッチ、インストルメントパネル 面、センターコンソール部、シートベルト ックル、Aピラー、ハンドルなどが挙げられ 。

 可視光ビームは、車室を構成する車両構 部分もしくは車室内に配置される車両構造 分の表面部、すなわち車室内表面部分であ ば、その表面積、表面曲率、凹凸有無、表 粗さに関係なく、可視光ビームが到達可能 車室内各所を照射対象とする。可視光を集 して生成される可視光ビームは焦点深度が いので、局面(曲線)が多用される車室内各 に情報表示する場合、各所で比較的鮮明な が照射できる。ただし、ガラス面などのよ に反射率が高い部位に関しては、反射した 視光ビームが他の場所を照射してしまう可 性があり、ユーザ5に伝えるべき情報が正確 伝わらないことが生じることがある。した って、ガラス面のように反射率が高い部位 避けるのが好ましい。

 光照射装置1により照射される可視光ビー ムにて車室内各所で様々な情報表示を行った り、可視光ビームを車室内各所で照射位置を 変更しながら移動照射することで情報表示を 行い、ユーザ5に対して様々な情報を提供す ことを可能としている。具体的には、光照 装置1は、後述する可視光ビーム照射装置11 ら照射される可視光ビームの照射方向を調 し、可視光ビームによる車室内での情報表 を行う。これにより、可視光ビームを利用 てユーザ5に対する指示や誘導を行うことが きる。

 また、情報表示を行う部分は情報表示専 に特別に設けられたものではないため、可 光ビームの照射によって情報表示を行うも の、ビームの照射が不要となってその照射( 情報表示)を中止すれば、通常は何も情報表 がなされない状態に戻る。このため、通常 は何ら情報表示として設けられたものであ ことをユーザ5に認識させないようにしつつ 一旦可視光ビームの照射を行うことにより 報表示用に活用できる。

 光照射装置1は、単独で配置されるもので あっても良いし、ルームライト等に内蔵した ものであっても良い。なお、ここでは光照射 装置1を天井3に配置する場合について説明し いるが、天井3に限らず、ルームミラー前方 に配置されていても構わない。

 可視光ビーム照射装置6は、可視光ビーム を照射するためのものであり、光ファイバ7 通じて光照射装置1に可視光ビームを供給す ように構成されている。この可視光ビーム 射装置6は、例えば、可視光ビームとしてレ ーザを発光するレーザ発光装置により構成さ れる。勿論、可視光ビームとしてはレーザ以 外のもの、例えばLEDや白熱灯の発する可視光 を集光して情報の表示ができる形態にしたよ うなものであれば、他の可視光ビームを照射 する可視光ビーム照射装置6であっても構わ い。

 ここでは、可視光ビーム照射装置6をトラ ンクルーム内に配置している。これは、可視 光ビーム照射装置6が高温に弱い部品(半導体 ーザ等)により構成されている場合を考慮し たものである。すなわち、可視光ビーム照射 装置6を車両2の天井3のように高温になり易い 場所を避け、車室内の高温にならない場所に 搭載するために、上記設置場所を選んでいる 。しかしながら、これは単なる一例であり、 車両2のうち高温を避けられる場所であれば どこであっても構わない。例えば、運転席4 下方などあっても良いし、インストルメン パネル内であっても構わない。また、例え 冷却ファン機構や放熱フィンのような放熱 造などを備えることによって可視光ビーム 射装置6の熱対策を行えば、可視光ビーム照 射装置6を光照射装置1と一体化した光照射モ ュールとしても構わない。

 また、光ファイバ7は、可視光ビーム照射 装置6から照射される可視光ビームを光照射 置1に伝えるようにレイアウトされていれば く、本実施形態のように天井3に光照射装置 1が設置されている場合には、トランクルー から各座席の下を通り、インストルメント ネル8の裏側から図示しないフロントピラー 通って天井3まで届くようにすることができ る。

 図2は、光照射装置1を含めた車内情報表 装置のブロック構成を示した図である。こ 図に示されるように、光照射装置1は、光方 調整装置11および照射方向指示装置12が一体 化された構成とされている。

 光方向調整装置11は、可視光ビーム照射装 6に対して可視光ビームの照射を要求する要 信号を出力すると共に、可視光ビーム照射 置6が照射する可視光ビームを様々な角度に 反射もしくは屈曲させて可視光ビームの照射 方向を調整するものであり、例えばカルバノ ミラーやプロジェクタなどの分野において用 いられているTexas Instruments(TI
)社製のDLP(登録商標)方式のデジタルプロジェ クタなどで構成される。

 照射方向指示装置12は、光方向調整装置11 に対して可視光ビームの調整すべき向きを指 示する指示信号を出力するものである。この 照射方向指示装置12は、例えばCPU、ROM、RAM、I /Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータ よって構成され、ROMなどに記憶されたプロ ラムに従って可視光ビームの発光による情 表示を要求する照射指示フレームを受信し この照射指示フレームに示された内容に則 た指示信号を光方向調整装置11に伝える。 えば、照射指示フレームには、情報表示す き内容(例えば、車両状態情報や車両周辺情 や車室内情報に基づき作成した車両内乗員( ユーザ5)に対するメッセージや記号、絵柄等 情報、もしくは、単に照射対象を特定する 報等であり、換言すれば情報表示すべき像 あってそれ自身に意味を含んでいるものだ でなく、それ自身に意味が含まれていなく も照射することによってユーザ5を照射対象 に導くようなものも含まれる。すなわち、情 報表示すべき像に関する情報のことを意味し ていると共にメッセージ等の照射を開始する ことを指示するフレームや、情報表示のため の照射を停止することを指示するフレームが 含まれているため、これらを実現するための 指示信号が照射方向指示装置12から出力され ようになっている。

 このような構成により、照射方向指示装 12からの指示信号が光方向調整装置11に入力 されると、光方向調整装置11から可視光ビー 照射装置6に向けて可視光ビームの照射を要 求する要求信号が出力され、可視光ビーム照 射装置6からの可視光ビームの発光に伴って 方向調整装置11がその可視光ビームの反射も しくは屈曲させる向きを調整する。これによ り、可視光ビームにより、ユーザ5に確認し 欲しい特定場所を指示することができる。 えば、ユーザ5に確認して欲しい車室内各所 して、インストルメントパネル8内のスイッ チ類やダッシュボード等が挙げられ、可視光 ビームを予め設定された車両内任意の場所を 起点として照射位置を変更しながら移動照射 することによってユーザ5の注視場所を誘導 、インストルメントパネル8内のスイッチ類 照射することでユーザ5が操作すべき場所を 指示したり、検出した車両状態情報や車両周 辺情報や車室内情報に基づき作成したダッシ ュボード上に文字、記号、絵柄などを表示す ることにより、情報表示を行うことができる 。これにより、ユーザ5に対して所望の情報 提供することが可能となる。この情報表示 詳細については後で説明する。

 なお、このような光照射装置1の一例とし て、例えば、JP-2004-505315に示されたレーザに る車外表示出力部等において公知なもので るため、具体的な構造などに関しては説明 省略する。

 また、ここでは任意の場所を起点として 射位置を変更する場合について説明したが 予め決めておいた特定場所、もしくは、図 しない視線方向検出装置にてユーザ5の視線 位置を検出しておき、その視線方向に合わせ て設定した他特定場所を起点として照射位置 を変更しながら移動照射を行っても良い。こ れにより、ユーザ5が照射している事実に気 く可能性を高めることができるため、ユー に確実に可視光ビームの照射開始を認識さ つつ、ユーザ5の注視位置を可視光ビームの 射位置、つまり目標場所に誘導することが 能となる。

 また、図2に示すように、光照射装置1は 車両2に備えられた各種制御や情報入力を実 する電子制御装置(以下、ECUという)20とケー ブルもしくは無線による車両LAN30を通じて接 されており、車両LAN30を通じて各ECU20から照 射方向指示装置12に対し、情報表示に必要な 種情報が伝えられる構成とされている。

 具体的には、各ECU20では、各種センサや 作SW、もしくは入力信号に基づき、車両状態 情報や車両周辺情報さらには車室内情報など を取得している。

 車両状態情報とは、例えば車両2のドアの 開閉状態や窓の開閉状態、サイドブレーキの 作動状態等のように、車両2が具備する各種 載装置(図示せず)にて検出される車両2の状 を示す情報のことを意味している。例えば 車両状態情報は、ワイヤレスキー(リモート ー)のドアのロック/アンロックを制御する イヤレスECUからのドアのロック/アンロック 示す信号やドアの開閉状態や窓の開閉状態 認識および制御を行うドアECUからの窓の開 状態を示す信号、もしくは、車両のパーキ グブレーキスイッチにて制御されるパーキ グブレーキのオン、オフ状態を示すパーキ グブレーキ信号に基づいて車両状態情報を 得できる。

 車両周辺情報とは、図示しない車両周辺 ンサによって検出された、車両2の周囲に存 在する他車両、二輪車、歩行者などのような 車両2に対する障害物に関する情報、ランド ーク、店舗などの特定施設、広告、信号機 どのような車両2付近に存在する情報、外気 、気象情報、車外照度などの車外情報のこ を意味している。この車両状態情報には、 害物の存在の有無に加えて、障害物種類、 置(緯経度)、進行方向(方位)、移動速度(時 )などを含めることもできる。例えば、無線 信装置を用いた車両の外部の路側インフラ の路車間通信や、他車両との車々間通信に って得られた自車両に搭載された障害物検 センサ(超音波センサ、レーダセンサなどの 自律センサ)では検知できない他車両、二輪 、歩行者など、自車両の進行を妨げる可能 のある物体(総称して障害物)に関する情報( 辺状況情報)を入力することにより、車両周 情報を取得できる。

 車室内情報は、ユーザ5の乗車/非乗車や ーザ5の目の位置、ハンドルのように可視光 ームを遮る障害物、車室内温湿度、車室内 量、車室内臭気、可視光ビームの照射対象 拡散反射率など、ユーザ5に関する情報や可 視光ビームの照射目的のために用いられる車 室内に関する情報などを意味している。例え ば、車両2のキースイッチ(イグニッションキ のことであり、スマートキーシステムにお るプッシュスイッチの場合には、イグニッ ョンキーに相当する情報が該当する)のオン オフを示す信号、車室内の各座席に埋め込ま れ各座席への着座の有無を検出する着座セン サからの着座センサ信号、ワイヤレスECUから のドアのロック/アンロックを示す信号、ド ECUからの窓の開閉状態を示す信号、車両の イトコントロールスイッチにて制御される 照灯のオン、オフ状態および車幅灯のオン オフ状態を示すライト信号、パーキングブ ーキのオン、オフ状態を示すパーキングブ ーキ信号に基づいて、車室内情報を取得で る。

 また、ユーザ5の生体情報も車室内情報に 含まれる。生体情報は、図示しない周知のセ ンサにて検出されるもので、発汗、脈動、顔 の画像認識による瞬きの状態、口の空け方な どが生体情報に含まれる。

 そして、各種ECU20は、取得した各種情報 基づき、車両LAN30を通じ、照射方向指示装置 12に対して照射指示フレームを伝えるように 成されている。このとき、照射指示フレー が照射方向指示装置12で実行して欲しい内 を格納したフレームであるということを照 方向指示装置12側で認識できるように、照射 方向指示装置12で実行すべき内容であること 示すノード(アドレスに相当するものであり 、以下、自ノードという)を添付して、情報 示して欲しいメッセージの内容やメッセー 照射開始、もしくは、メッセージ照射停止 指示する内容を格納した照射指示フレーム 伝えている。

 続いて、本実施形態の車内情報表示装置 作動について説明する。図3は、照射方向指 示装置12にて実行される情報表示処理のフロ チャートである。この情報表示処理は、上 した照射方向指示装置12に記憶されたプロ ラムに相当するものであり、例えば、イグ ッションスイッチのオン、オフに関わらず 所定の演算周期毎に定期的に実行される。

 まず、ステップ100では、車両LAN30を通じ 自ノード宛てフレームを受信する。すなわ 、車両LAN30には様々なデータが格納されたフ レームが伝達されているが、その中から照射 方向指示装置12に宛てて送られたフレームを ノードが付されているか否かを確認するこ により判別し、受信する。

 続く、ステップ110では、受信したフレー に、照射開始指示フレームが含まれている 否かを判定する。照射開始指示フレームと 、各種ECU20から伝えられた照射指示フレー にユーザ5に確認して欲しい車室内各所での 射開始を指示する内容が含まれたフレーム ことである。照射開始指示フレームを受信 た場合には、本ステップで肯定判定され、 信していない場合には、本ステップで否定 定される。そして、本ステップで肯定判定 れた場合にはステップ120に進み、否定判定 れた場合にはそのまま処理を終了する。

 ステップ120では、照射開始指示フレーム 格納された照射すべき場所に対応する照射 向のデータをテーブルより引き当て決定す 。この照射方向のテーブルは、照射方向指 装置12のROMなどに予め記憶されており、例 ば照射すべき場所と対応して、その場所を 射するための可視光ビームの角度がデータ して示されている。

 次に、ステップ130に進み、ステップ120で 定した照射方向のデータに従い、光方向調 装置11に対して指示信号を出力する。これ より、光方向調整装置11から可視光ビーム照 射装置6に向けて可視光ビームの照射を要求 る要求信号が出力されることで、所望の可 光ビームが照射され、光方向調整装置11にて その可視光ビームの照射方向が調整されるこ とによって、照射指示フレームに格納された 照射すべき場所が可視光ビームにより照射さ れる。

 そして、ステップ140に進み、受信したフ ームに照射停止指示フレームが含まれてい か否かを判定する。照射停止指示フレーム は、各種ECU20から伝えられた照射指示フレ ムに照射停止を指示する内容が含まれたフ ームのことである。照射停止指示フレーム 受信した場合には、本ステップで肯定判定 れ、受信していない場合には、本ステップ 否定判定される。そして、本ステップで肯 判定された場合にはステップ150に進み、否 判定された場合にはそのまま処理を終了す 。

 この後、ステップ150において、ビーム照 停止を指示すべく、光方向調整装置11に対 て指示信号を出力する。これにより、可視 ビーム照射装置6による可視光ビームの照射 終了となる。

 以上のような車内情報表示装置の具体的 適用例について説明する。ここでは、車内 報表示装置による情報提供の一例として、 両状態情報に基づく情報提供を行う場合に いて説明する。

 図4は、車内情報表示装置の適用例を示し たブロック図であり、図5は、この適用例に いて照射方向指示装置21で実行する情報表示 処理のフローチャートである。これらの図を 参照して、本実施形態の車内情報表示装置の 作動例について説明する。

 図4に示すように、ここでは上述した各種 ECU20として、ヘッドライトなどを制御するボ ーECU21を用いる場合を例に挙げる。このボ ーECU21からの要求に基づく車室内での情報表 示は、以下のように行っている。

 具体的には、ボデーECU21は、ヘッドライ の操作スイッチのオンオフを示す信号を取 したり、キースイッチ(アクセサリスイッチ イグニッションスイッチ)のオンオフを示す 信号を取得したりしている。これらヘッドラ イトの操作スイッチのオンオフを示す信号や キースイッチのオンオフを示す信号が車両状 態情報として用いられる。これらの信号に基 づいて、ボデーECU21は、ヘッドライトの操作 イッチがオンとなっている際に、キースイ チがオフである場合には、ユーザ5がヘッド ライトを消し忘れている状態であると判定し 、照射方向指示装置12に対して、ライト消し れ警告を行うことを指示する照射指示フレ ムを伝える。そして、この照射を停止する きには、照射方向指示装置12に対して、ラ ト消し忘れ警告の照射停止を指示する照射 示フレームを伝える。

 このような照射指示フレームが伝えられ と、照射方向指示装置12にて、図5に示す情 表示処理が実行される。すなわち、自ノー が添付された照射指示フレームを受信する (ステップ200)、その照射指示フレームに照 すべき対象となるスイッチ(以下、対象SWと う)の照射開始指示フレームが含まれている 否かを判定する(ステップ210)。ここで対象SW 照射開始指示フレームが含まれていれば、そ の対象SWに対応する照射方向をテーブルから き当てることにより決定する(ステップ220)

 図6は、対象SWと照射方向の関係を示した ーブルの内容の一例を示した図表である。 の図に示されるように、対象スイッチであ スイッチ(A)~(D)それぞれに対応する照射方向 が記憶してある。ここでは、光方向調整装置 11が反射ミラーを回転させることにより可視 ビームの照射方向を調整するものである場 の例を示してあり、反射ミラーの回転中心 対する反射ミラーの法線ベクトルを球形の 転座標(r、θ、φ)として表し、この回転座標 (r、θ、φ)を可視光ビームの照射方向の調整 データとしている。

 そして、決定された照射方向を示す指示 号が光方向調整装置11に対して出力される とで、可視光ビーム照射装置6から照射され 可視光ビームの方向が光方向調整装置11に 調整され、対象SWが照射される(ステップ230) 図7は、対象SWとなるヘッドライトの操作ス ッチ13を照射したときの車室内の模式図で る。

 このとき、ユーザ5の注視場所を対象SWに 導すべく、車室内においてユーザ5が認識し 易い場所に予め可視光ビームの照射を行った 後、そこから可視光ビームを移動照射させな がら最終的に対象SWが照射させれるようにす と好ましい。このようにすれば、ユーザ5の 注視場所を確認して欲しい対象SWに確実に誘 することが可能となり、ユーザ5に対して的 確に情報提供を行うことが可能となる。

 また、このように可視光ビームを移動照 させているため、周辺視野内で動いて表示( 情報提供)される可視光ビームをユーザ5に気 かせることができる。すなわち、一般に、 間の視覚認識能力は、中心視野が最も高く 中心視野から周辺視野に向かって離れるほ 低下する傾向にある。そのため、人間は、 辺視野内に含まれる物体を認識する場合、 の物体が中心視野内に含まれるように視線 移動させる。特に、周辺視野内に含まれる 体に変化が生じた場合、無意識に、かつ敏 に、その物体の変化に反応して、その物体 視線を移動させる傾向が強い。従って、周 視野内で動いて表示される可視光ビームを ーザ5に気付かせることが可能となる。

 これにより、ユーザ5は、対象SWを操作せ という情報表示が行われていることを容易 確認でき、その対象SWを的確に操作するこ が可能となる。

 一方、照射指示フレームに対象SW照射停 指示フレームが含まれていれば(ステップ240) 、対象SWへの照射を停止することを示す指示 号が光方向調整装置11に対して出力される とで、可視光ビーム照射装置6から照射が停 され、対象SWへの照射が停止される(ステッ 250)。例えば、ボデーECU21にて、ヘッドライ の操作スイッチ13がオフになったことが確 されたときに、ユーザ5がヘッドライトを消 たと判定し、照射方向指示装置12に対して ライト消し忘れ警告を終了することを指示 る対象SW照射停止指示フレームを伝えること ができる。このように、対象SWが操作された とが確認されたことを照射停止条件として 対象SW照射停止指示フレームを伝えている

 なお、対象SWが可視光ビームの照射によ 情報提供を行っても操作されないときには ユーザ5がヘッドライトを消したと判定でき いため、この場合には所定時間経過後に対 SW照射停止指示フレームを伝えるようにす ば、可視光ビームの照射を無駄に続けるこ を防止できる。または、ユーザ5が車両2から 離れたことを確認したとき、例えばワイヤレ スECUにてドアロックが確認されたときに対象 SW照射停止指示フレームを伝えるようにして 同様の効果を得ることができる。

 以上説明したように、本実施形態の車内 報表示装置によれば、例えば車両状態情報 車両周辺情報、車室内情報の少なくとも1つ に基づいて可視光ビームにより車室内各所に 可視光ビームを照射し、情報表示する内容に 応じて可視光ビームの照射場所を変えること で、照射場所と関連付けた情報表示を行うこ とが可能となり、ユーザ5に対して新しい形 で情報提供を行うことが可能となる。

 例えば、ヘッドライトの操作スイッチ13 オンオフを示す信号やキースイッチのオン フを示す信号に基づき、対象SWを可視光ビー ムにて照射することにより、ユーザ5に操作 べき対象SWを容易に確認させることができ、 ユーザ5に対象SWを的確に操作させることが可 能となる。特に、車室内においてユーザ5が 識し易い任意の場所に予め可視光ビームの 射を行った後、そこから可視光ビームを移 照射させながら最終的に対象SWが照射させれ るようにすることで、ユーザ5の注視場所を 認して欲しい対象SWに確実に誘導することが 可能となり、ユーザ5に対して的確に情報提 を行うことが可能となる。

 このように、車室内に光照射装置1を配置 し、その光照射装置1から照射する可視光ビ ムを用いて車室内で情報表示を行うことに り、ユーザ5に対し新しい形態で情報提供を うことが可能となる。そして、可視光ビー を移動照射させながら最終的に対象SWが照 させれるようにすることにより、ユーザ5の 視場所を確認して欲しい対象SWに確実に誘 することが可能となり、ユーザ5に対して的 に情報提供を行うことが可能となる。

 また、車室内の各所に直接可視光ビーム 照射しているため、新たに情報表示のため 専用の表示部などを設けなくても、ユーザ5 に各種情報を適切なタイミングで確実に表示 することが可能となる。

 また、本実施形態では、上記のようにユ ザ5に対して情報提供を行い易いように、車 両2の天井3に光照射装置1を配置している。こ のように、天井3に光照射装置1を配置した場 、光照射装置1からインストルメントパネル 8に備えられたスイッチ類に至る直線経路を るような障害物があまり存在しないため、 照射装置1から広い範囲に可視光ビームを照 することが可能になる。このため、光照射 置1の配置場所として、車両2の天井3が好ま い。

 (第2実施形態)
 本発明の第2実施形態について説明する。本 実施形態では、車内情報表示装置の具体的な 適用例として、第1実施形態で示した対象SWと は異なる場所に可視光ビームを照射する場合 について説明する。ここでも、上記第1実施 態と同様、車両状態情報に基づく情報提供 行う場合について説明する。

 図8は、本実施形態にかかる車内情報表示 装置の適用例を示したブロック図であり、図 9は、この適用例において照射方向指示装置21 で実行する情報表示処理のフローチャートで ある。これらの図を参照して、本実施形態の 車内情報表示装置の作動例について説明する 。

 図8に示すように、ここでは上述した各種 ECU20として、シートベルトの装着確認などを うボデーECU21を用いる場合を例に挙げる。 のボデーECU21からの要求に基づく車室内での 情報表示、具体的にはユーザ5にシートベル バックルを装着させる誘導は、以下のよう 行っている。

 具体的には、ボデーECU21は、シートベル バックルのオンオフ(シートベルトの装着と 装着)を示す信号を取得したり、キースイッ チのオンオフを示す信号を取得したりしてい る。これらシートベルトバックルのオンオフ を示す信号やキースイッチのオンオフを示す 信号が車両状態情報として用いられる。これ らの信号に基づいて、ボデーECU21は、シート ルトバックルがオフとなっている際に、キ スイッチがオフからオンに切り替わった場 には、ユーザ5がシートベルトバックルをオ フのまま、つまりシートベルト未装着のまま 走行しようとしている状態であると判定し、 照射方向指示装置12に対して、シートベルト 着警告を行うことを指示する照射指示フレ ムを伝える。そして、この照射を停止する きには、照射方向指示装置12に対して、シ トベルト装着警告の照射停止を指示する照 指示フレームを伝える。

 このような照射指示フレームが伝えられ と、照射方向指示装置12にて、図9に示す情 表示処理が実行される。すなわち、自ノー が添付された照射指示フレームを受信する (ステップ300)、その照射指示フレームがシ トベルトバックルの照射開始指示フレーム 含まれているか否かを判定する(ステップ310) 。ここでシートベルトバックル照射開始指示 フレームが含まれていれば、シートベルトバ ックルに対応する照射方向をテーブルから引 き当てることにより決定する(ステップ320)。 お、ここでのテーブルも、上記第1実施形態 で示した図6のように、シートベルトバック に対応する照射方向が調整用データとして してあるものが用いられる。

 そして、決定された照射方向を示す指示 号が光方向調整装置11に対して出力される とで、可視光ビーム照射装置6から照射され 可視光ビームの方向が光方向調整装置11に 調整され、シートベルトバックルが照射さ る(ステップ330)。図10は、シートベルトバッ ル14を照射したときの様子を示した車室内 模式図である。

 このときにも、ユーザ5の注視場所をシー トベルトバックル14に誘導すべく、車室内に いてユーザ5が認識し易い任意の場所に予め 可視光ビームの照射を行った後、そこから可 視光ビームを移動照射させながら最終的にシ ートベルトバックル14が照射させれるように ると好ましい。このようにすれば、ユーザ5 の注視場所を確認して欲しいシートベルトバ ックル14に確実に誘導することが可能となり ユーザ5に対して的確に情報提供を行うこと が可能となる。

 これにより、ユーザ5は、シートベルトバ ックル14を操作せよという情報表示が行われ いることを容易に確認でき、そのシートベ トバックル14を的確に操作することが可能 なる。

 一方、照射指示フレームにシートベルト ックル14照射停止指示フレームが含まれて れば(ステップ340)、シートベルトバックル14 の照射を停止することを示す指示信号が光 向調整装置11に対して出力されることで、 視光ビーム照射装置6から照射が停止され、 ートベルトバックル14への照射が停止され (ステップ350)。例えば、ボデーECU21にて、シ トベルトバックル14がオンされていること 確認されたときに、ユーザ5がシートベルト ックル14を装着したと判定し、照射方向指 装置12に対して、シートベルト装着警告を終 了することを指示するシートベルトバックル 14照射停止指示フレームを伝えることができ 。このように、シートベルトバックル14が 着されたことが確認されたことを照射停止 件として、シートベルト照射停止指示フレ ムを伝えている。

 なお、シートベルト装着が可視光ビーム 照射による情報提供を行っても為されない きには、ユーザ5がシートベルトバックル14 装着したと判定できないため、この場合に 所定時間経過後にシートベルト照射停止指 フレームを伝えるようにすれば、可視光ビ ムの照射を無駄に続けることを防止できる

 このように、本実施形態の車内情報表示 置によれば、シートベルトバックル14のオ オフを示す信号やキースイッチのオンオフ 示す信号に基づき、シートベルトバックル14 を可視光ビームにて照射することにより、ユ ーザ5にシートベルトを装着すべきことを容 に確認させることができ、ユーザ5にシート ルトを装着させることが可能となる。特に 車室内においてユーザ5が認識し易い任意の 場所に予め可視光ビームの照射を行った後、 そこから可視光ビームを移動照射させながら 最終的にシートベルトバックル14が照射させ るようにすることで、ユーザ5の注視場所を 確認して欲しいシートベルトバックル14に確 に誘導することが可能となり、ユーザ5に対 して的確に情報提供を行うことが可能となる 。

 (第3実施形態)
 本発明の第3実施形態について説明する。本 実施形態では、車内情報表示装置の具体的な 適用例として、第1実施形態で示した対象SWと して、ヘッドライトの操作スイッチ13とは異 るSWに可視光ビームを照射する場合につい 説明する。ここでも、上記第1実施形態と同 、車両状態情報に基づく情報提供を行う場 について説明する。

 図11は、本実施形態にかかる車内情報表 装置の適用例を示したブロック図であり、 12は、この適用例において照射方向指示装置 21で実行する情報表示処理のフローチャート ある。これらの図を参照して、本実施形態 車内情報表示装置の作動例について説明す 。

 図11に示すように、ここでは上述した各 ECU20として、パーキングブレーキ(以下、PKB いう)の解除確認などを行うボデーECU21を用 る場合を例に挙げる。このボデーECU21からの 要求に基づく車室内での情報表示、具体的に はユーザ5にPKBを解除させる誘導は、以下の うに行っている。

 具体的には、ボデーECU21は、PKBを作動さ る際に用いるPKB-SWのオンオフを示す信号を 得したり、車速データを取得したりしてい 。車速データに関しては、例えば車輪速度 ンサの検出信号や車速センサの検出信号に づき図示しないブレーキECU等で車速が演算 れているため、ここでの演算結果を車両LAN30 に配信してボデーECU21に伝えることにより取 することができる。これらPKBのオンオフを す信号や車速データが車両状態情報として いられる。これらの信号に基づいて、ボデ ECU21は、PKBがオンになっている際に、車速 所定車速以上になった場合には、ユーザ5がP KBを解除し忘れたまま走行しようとしている 態であると判定し、照射方向指示装置12に して、PKB解除忘れ警告を行うべく、PKB-SWを 射することを指示する照射指示フレームを える。そして、この照射を停止するときに 、照射方向指示装置12に対して、PKB解除忘れ 警告の照射停止を指示する照射指示フレーム を伝える。

 このような照射指示フレームが伝えられ と、照射方向指示装置12にて、図12に示す情 報表示処理が実行される。すなわち、自ノー ドが添付された照射指示フレームを受信する と(ステップ400)、その照射指示フレームがPKB- SW照射開始指示フレームが含まれているか否 を判定する(ステップ410)。ここでPKB-SW照射 始指示フレームが含まれていれば、PKB-SWに 応する照射方向をテーブルから引き当てる とにより決定する(ステップ420)。なお、ここ でのテーブルも、上記第1実施形態で示した 6のように、PKB-SWに対応する照射方向が調整 データとして示してあるものが用いられる

 そして、決定された照射方向を示す指示 号が光方向調整装置11に対して出力される とで、可視光ビーム照射装置6から照射され 可視光ビームの方向が光方向調整装置11に 調整され、PKB-SWが照射される(ステップ430)。 図13は、PKB-SW15を照射したときの様子を示し 車室内の模式図である。

 このときにも、ユーザ5の注視場所をPKB-SW 15に誘導すべく、車室内においてユーザ5が認 識し易い任意の場所に予め可視光ビームの照 射を行った後、そこから可視光ビームを移動 照射させながら最終的にPKB-SW15が照射させれ ようにすると好ましい。このようにすれば ユーザ5の注視場所を確認して欲しいPKB-SW15 確実に誘導することが可能となり、ユーザ5 に対して的確に情報提供を行うことが可能と なる。

 これにより、ユーザ5は、PKBの解除忘れの ため、PKB-SW15を操作せよという情報表示が行 れていることを容易に確認でき、PKB-SW15を 確に操作することが可能となる。

 一方、照射指示フレームにPKB-SW照射停止 示フレームが含まれていれば(ステップ440) PKB-SW15への照射を停止することを示す指示信 号が光方向調整装置11に対して出力されるこ で、可視光ビーム照射装置6から照射が停止 され、PKB-SW15への照射が停止される(ステップ 450)。例えば、ボデーECU21にて、PKB-SW15がオフ れていることが確認されたときに、ユーザ5 がPKBを解除したと判定し、照射方向指示装置 12に対して、PKB解除忘れ警告を終了すること 指示するPKB-SW照射停止指示フレームを伝え ことができる。このように、PKBが解除され ことが確認されたことを照射停止条件とし 、PKB-SW照射停止指示フレームを伝えている

 なお、PKB-SW15が可視光ビームの照射によ 情報提供を行ってもオフされないときには ユーザ5がPKBを解除したと判定できないため この場合には所定時間経過後にPKB-SW照射停 指示フレームを伝えるようにすれば、可視 ビームの照射を無駄に続けることを防止で る。または、ユーザ5が車両2から離れたこ を確認したとき、例えばワイヤレスECUにて アロックが確認されたときにPKB-SW照射停止 示フレームを伝えるようにしても同様の効 を得ることができる。

 このように、本実施形態の車内情報表示 置によれば、PKB-SW15のオンオフを示す信号 車速データに基づき、PKB-SW15を可視光ビーム にて照射することにより、ユーザ5にPKBの解 忘れを容易に確認させることができ、ユー 5にPKB-SW15を的確に操作させることが可能と る。特に、車室内においてユーザ5が認識し い任意の場所に予め可視光ビームの照射を った後、そこから可視光ビームを移動照射 せながら最終的にPKB-SW15が照射させれるよ にすることで、ユーザ5の注視場所を確認し 欲しいPKB-SW15に確実に誘導することが可能 なり、ユーザ5に対して的確に情報提供を行 ことが可能となる。

 (第4実施形態)
 本発明の第4実施形態について説明する。本 実施形態も、車内情報表示装置の具体的な適 用例として、第1実施形態で示した対象SWとは 異なる場所に可視光ビームを照射する場合に ついて説明する。ここでも、上記第1実施形 と同様、車両状態情報に基づく情報提供を う場合について説明する。

 図14は、本実施形態にかかる車内情報表 装置の適用例を示したブロック図であり、 15は、この適用例において照射方向指示装置 21で実行する情報表示処理のフローチャート ある。これらの図を参照して、本実施形態 車内情報表示装置の作動例について説明す 。

 図14に示すように、ここでは上述した各 ECU20として、ドア開閉の確認などを行うボデ ーECU21を用いる場合を例に挙げる。このボデ ECU21からの要求に基づく車室内での情報表 、具体的にはユーザ5に半ドア該当ドアレバ を操作させる誘導は、以下のように行って る。

 具体的には、ボデーECU21は、ドア開閉を すドア開スイッチのオンオフを示す信号を 得したり、車速データを取得したりしてい 。これらドア開スイッチのオンオフを示す 号や車速データが車両状態情報として用い れる。これらの信号に基づいて、ボデーECU21 は、ドア開スイッチがオンになっている際に 、車速が所定車速以上になった場合には、ユ ーザ5がドアを閉め忘れまま走行しようとし いる状態であると判定し、照射方向指示装 12に対して、半ドア警告を行うべく、半ドア となっているドアの開レバー(半ドア該当ド レバー)を照射することを指示する照射指示 レームを伝える。そして、この照射を停止 るときには、照射方向指示装置12に対して 半ドア警告の照射停止を指示する照射指示 レームを伝える。

 このような照射指示フレームが伝えられ と、照射方向指示装置12にて、図15に示す情 報表示処理が実行される。すなわち、自ノー ドが添付された照射指示フレームを受信する と(ステップ500)、その照射指示フレームが半 ア該当ドアレバー照射開始指示フレームが まれているか否かを判定する(ステップ510) ここで半ドア該当ドアレバー照射開始指示 レームが含まれていれば、半ドア該当ドア バーに対応する照射方向をテーブルから引 当てることにより決定する(ステップ520)。な お、ここでのテーブルも、上記第1実施形態 示した図6のように、半ドア該当ドアレバー 対応する照射方向が調整用データとして示 てあるものが用いられる。

 そして、決定された照射方向を示す指示 号が光方向調整装置11に対して出力される とで、可視光ビーム照射装置6から照射され 可視光ビームの方向が光方向調整装置11に 調整され、半ドア該当ドアレバーが照射さ る(ステップ530)。図16は、半ドア該当ドアレ ーが運転席側のドアであったときにドアレ ー16を照射したときの様子を示した車室内 模式図である。

 このときにも、ユーザ5の注視場所を半ド ア該当ドアレバーに誘導すべく、車室内にお いてユーザ5が認識し易い任意の場所に予め 視光ビームの照射を行った後、そこから可 光ビームを移動照射させながら最終的に半 ア該当ドアレバーが照射させれるようにす と好ましい。このようにすれば、ユーザ5の 視場所を確認して欲しい半ドア該当ドアレ ーに確実に誘導することが可能となり、ユ ザ5に対して的確に情報提供を行うことが可 能となる。

 これにより、ユーザ5は、半ドア警告のた め、半ドア該当ドアレバーを操作せよという 情報表示が行われていることを容易に確認で き、半ドア該当ドアレバーを的確に操作する ことが可能となる。

 一方、照射指示フレームに半ドア該当ド レバー照射停止指示フレームが含まれてい ば(ステップ540)、半ドア該当ドアレバーへ 照射を停止することを示す指示信号が光方 調整装置11に対して出力されることで、可視 光ビーム照射装置6から照射が停止され、半 ア該当ドアレバーへの照射が停止される(ス ップ550)。例えば、ボデーECU21にて、半ドア 当ドアレバーがオンされていることが確認 れたときに、ユーザ5が半ドア該当ドアレバ ーを閉じたと判定し、照射方向指示装置12に して、半ドア警告を終了することを指示す 半ドア該当ドアレバー照射停止指示フレー を伝えることができる。このように、半ド 該当ドアレバーを閉じたことが確認された とを照射停止条件として、半ドア該当ドア バー照射停止指示フレームを伝えている。

 なお、半ドア該当ドアレバーが可視光ビ ムの照射による情報提供を行っても閉じら ないときには、所定時間経過後に半ドア該 ドアレバー照射停止指示フレームを伝える うにすれば、可視光ビームの照射を無駄に けることを防止できる。または、ユーザ5が 車両2から離れたことを確認したとき、例え ワイヤレスECUにてドアロックが確認された きに半ドア該当ドアレバー照射停止指示フ ームを伝えるようにしても同様の効果を得 ことができる。

 このように、本実施形態の車内情報表示 置によれば、ドア開スイッチのオンオフを す信号や車速データに基づき、半ドア該当 アレバーを可視光ビームにて照射すること より、ユーザ5に半ドア警告を容易に確認さ せることができ、ユーザ5に半ドア該当ドア バーを的確に操作させることが可能となる

 (第5実施形態)
 本発明の第5実施形態について説明する。本 実施形態は、車両状態情報に加えて、車室内 情報に基づく情報提供を行う場合について説 明し、車内情報表示装置の具体的な適用例と して、ユーザ5が視認し易い任意の場所に可 光ビームを照射して情報提供を行う場合に いて説明する。

 図17は、本実施形態にかかる車内情報表 装置の適用例を示したブロック図であり、 18は、この適用例において照射方向指示装置 21で実行する情報表示処理のフローチャート ある。これらの図を参照して、本実施形態 車内情報表示装置の作動例について説明す 。

 図17に示すように、ここでは上述した各 ECU20として、ワイヤレスキー(リモートキー) ドアのロック/アンロックを制御するワイヤ レスECU22およびドアの開閉状態や窓の開閉状 の認識および制御を行うドアECU23を用いる 合を例に挙げる。これらワイヤレスECU22やド アECU23からの要求に基づく車室内への情報表 は、以下のように行っている。

 具体的には、ワイヤレスECU22は、ワイヤ スキーから電波にて送られてくるドアのロ ク指示信号もしくはアンロック指示信号を 信したり、キースイッチのオンオフを示す 号を取得したり、ドアがロック状態である アンロック状態であるかを示す信号を取得 ている。これらドアのロック指示信号もし はアンロック指示信号、キースイッチのオ オフを示す信号、ドアがロック状態である アンロック状態であるかを示す信号を車室 情報として用いる。

 これらの信号に基づいて、ワイヤレスECU2 2は、ワイヤレスキーからドアのアンロック 示信号が入力されたときに、キースイッチ オフで、かつ、ドアがロック状態である場 には、ユーザが車両2に乗り込もうとしてい 状態(車室内に乗員が存在していない状態) あると判定(推定)し、照射方向指示装置12に して、“Welcome”というメッセージを示すこ とを指示するメッセージ照射開始指示フレー ムを伝える。そして、このメッセージの照射 を停止するとき、例えば、メッセージ照射開 始指示フレームを伝えてから所定時間経過し たときなどに、照射方向指示装置12に対して メッセージの照射停止を指示するメッセー 照射停止指示フレームを伝える。

 また、ドアECU23は、窓の開閉状態を示す 号を取得したり、キースイッチのオンオフ 示す信号を取得したり、ドアがロック状態 あるかアンロック状態であるかを示す信号 取得している。これらキースイッチのオン フを示す信号、窓の開閉情報やドアがロッ 状態であるかアンロック状態であるかを示 信号が車室内情報および車両状態情報とな 。このため、ドアECU23は、これらの信号に基 づいて、例えば、左後方のドアの窓が開状態 であり、キースイッチがオフで、かつ、ドア がロック状態である場合には、ユーザ5が車 2から降りようとしているときに左後方の窓 閉め忘れている状態であると判定し、照射 向指示装置12に対して、左後方の窓の閉め れを意味する“RR Open”というメッセージを 示すことを指示するメッセージ照射開始指示 フレームを伝える。

 そして、このメッセージの照射を停止す とき、例えば、メッセージ照射開始指示フ ームを伝えてから所定時間経過したときな に、照射方向指示装置12に対して、メッセ ジの照射停止を指示するメッセージ照射停 指示フレームを伝える。

 このような照射指示フレームが伝えられ と、照射方向指示装置12にて、図18に示す情 報表示処理が実行される。すなわち、自ノー ドが添付された照射指示フレームを受信する と(ステップ600)、その照射指示フレームがメ セージ照射開始指示フレームが含まれてい か否かを判定する(ステップ610)。ここでメ セージ照射開始指示フレームが含まれてい ば、照射パターンのテーブルから、“Welcome もしくは“RR Open”のメッセージを表示す ための可視光ビームの照射方向をテーブル ら引き当てることにより決定する(ステップ6 20)。なお、ここでのテーブルも、上記第1実 形態で示した図6のように、提供するメッセ ジに対応する照射方向が調整用データとし 示してあるものが用いられる。

 そして、決定された照射方向を示す指示 号が光方向調整装置11に対して出力される とで、可視光ビーム照射装置6から照射され 可視光ビームの方向が光方向調整装置11に 調整され、メッセージが照射される(ステッ 630)。図19は、“Welcome”のメッセージをセン ターコンソール10に表示したときの様子を示 た車室内の模式図である。

 なお、“Welcome”もしくは“RR Open”とい メッセージの表示はユーザ5の視認し易い場 所であればどこに行われても良く、例えば、 図20に示す車室内模式図のように、インスト メントパネル上面8a、操作パネル40、ドライ ブポジションレバー部41、コンソールボック 部42、運転席43等に照射することができる。 このときの可視光ビームの照射強度は一定で あっても良いが、各素材の拡散反射率に合せ て可視光ビームの照射強度を変化させるよう にすると好ましい。例えば、インストルメン トパネル上面8a、操作パネル40、ドライブポ ションレバー部41、コンソールボックス部42 、それぞれ、黒色樹脂、金属調パネル、木 調パネル、内装ファブリックで構成されて る場合、操作パネル40、ドライブポジショ レバー部41、コンソールボックス部42、イン トルメントパネル上面8aの順に拡散反射率 高い。このため、拡散反射率が高い程可視 ビームの照射強度を低く設定することで、 視光ビームの反射光の強度のバラツキを抑 できる。このような各所の拡散反射率に関 ては、予め車室内情報として記憶しておけ よい。

 これにより、ユーザ5は、乗車する際に可 視光ビームの照射により“Welcome”もしくは RR Open”というメッセージの表示が行われて いることを容易に確認できる。

 一方、照射指示フレームにメッセージ照 停止指示フレームが含まれていれば(ステッ プ640)、メッセージの照射を停止することを す指示信号が光方向調整装置11に対して出力 されることで、可視光ビーム照射装置6から 射が停止され、メッセージの照射が停止さ る(ステップ650)。例えば、メッセージの照射 を開始してから所定時間経過後にメッセージ 照射停止指示フレームを伝えるようにすれば 、可視光ビームの照射を無駄に続けることを 防止できる。

 このように、本実施形態の車内情報表示 置によれば、ワイヤレスキーによるドアの ック/アンロックの信号に基づいて“Welcome 等のメッセージを表示でき、また、ドアが ック状態であるかアンロック状態であるか 示す信号に基づいて“RR Open”等のメッセー ジを表示できる。これにより、車両状態情報 や車室内情報に応じたユーザ5への情報提供 行うことが可能となる。

 なお、“Welcome”や“RR Open”等のメッセ ジの表示場所を車室内情報に基づいて決定 ることも可能である。例えば、上述した“W elcome”を表示するような状況、すなわちワイ ヤレスキーからドアのアンロック指示信号が 入力されたときに、キースイッチがオフで、 かつ、ドアがロック状態である場合には、ユ ーザ5が車両2に乗り込もうとしている状態の 合、ユーザ5がまだ運転席43に着座する前の 態(車室内に乗員が存在していない状態)で る。このため、ユーザ5が車両に乗り込む時 最初に確認するであろう運転席43に“Welcome を表示すると、ユーザ5に確実に表示を認識 させることができる。また、上述した“RR Op en”を表示するような状況、すなわち左後方 ドアの窓が開状態であり、キースイッチが フで、かつ、ドアがロック状態である場合 は、ユーザ5が車両2から降りようとしてい 状態の場合、まだユーザ5が運転席43に着座 ている可能性が高い。このため、運転席43を 除く場所に表示を行うのが好ましい。

 (第6実施形態)
 本発明の第6実施形態について説明する。本 実施形態では、上記第5実施形態に対して、 の車室内情報も用いる場合について説明す 。例えば、車室内情報としては、上述した うに、ユーザ5の目の位置、ハンドルのよう 可視光ビームを遮る障害物に関する情報も る。本実施形態では、これらの車室内情報 用いて可視光ビームによる情報表示位置の 整を行う。なお、ここでは、可視光ビーム よる情報表示をインストルメントパネル上 8aで行う場合を例に挙げて説明する。

 図21は、ユーザ5の目の位置やハンドルの うに可視光ビームを遮る障害物に関する情 を車室内情報として用いる場合のブロック 成である。また、図22は、本実施形態の車 情報表示装置が搭載された車両室内の様子 表す模式図である。

 上述した各実施形態では、個々のECU20か 照射指示フレームが出力される形態につい 説明したが、本実施形態では、図21に示すよ うに、車室内情報を認識する各種装置やその 装置の検出信号などが入力される個々のECUか ら各種車室内情報を受け取り、1つのECUにて 照射装置1による可視光ビームの照射を制御 る形態としている。勿論、これらの形態は なる一例であり、本実施形態において上記 実施形態の形態を採用しても良いし、上記 実施形態において本実施形態の形態を採用 ても良い。

 この図に示すように、車室内情報を認識 る各種装置として顔撮影カメラ50、ミラー 度センサ51、シート駆動機構52およびハンド 駆動機構53が備えられていると共に、各種 置の検出信号などが入力されるECUとしてシ トECU54、チルト・テレスコピックECU55が備え れ、さらに、可視光ビームECU56が備えられ いる。そして、各種装置50~53およびECU54、55 らの情報が可視光ビームECU56に伝えられ、可 視光ビームECU56により光照射装置1が制御され る。

 顔撮影カメラ50は、運転席43に着座した状 態のユーザ5(運転者)の顔面を撮影するための ものであり、ハンドル60(図22参照)の軸部にお ける上部位置に設けられている。ミラー角度 センサ51は、ルームミラー61(図22参照)の調節 度を検出する。具体的には、上下方向の調 角度と左右方向の調節角度をそれぞれ検出 る。シート駆動機構52は、運転席43の位置( 後方向の位置や背もたれの角度等)を電動で 節するための機構である。シートECU54は、 ート駆動機構52から運転席43の位置情報とし 前後方向の位置や背もたれの角度等に基づ 調節位置を入力する。ハンドル駆動機構53 、ハンドル60の位置(上下方向の角度及び軸 向の伸縮量)を電動で調節するための機構で る。チルト・テレスコピックECU55は、ハン ル駆動機構53からハンドル60の位置情報とし 上下方向の角度及び軸方向の伸縮量に基づ 調節位置を入力する。

 このような構成において、光照射装置1に て可視光ビームを照射する際に、ユーザ5の イポイントを検出し、ユーザ5のアイポイン に応じた照射位置に可視光ビームを照射し 情報表示を行う。具体的には、図23に示す うに、運転者の目の上下方向(高さ方向)及び 奥行方向(前後方向)の二次元位置におけるユ ザ5の目の位置(車両室内における位置)をア ポイントIPとして検出する。すなわち、上 方向の位置については、顔撮影カメラ50によ る撮影画像を解析することにより検出し、奥 行方向の位置については、運転席43の調節位 に基づき検出する。

 また、ミラー角度センサ51により検出さ たルームミラー61の上下方向の角度に基づき 、運転者の目の高さ方向における位置(アイ イント)を検出することができる。

  また、ミラー角度センサ51により検出さ れたルームミラー61の左右方向の角度に基づ 、運転者の目の前後方向における位置(アイ ポイント)を検出することができる。

 そして、検出したユーザ5のアイポイント IPが、視点の高いグループ及び視点の低いグ ープのうちいずれに含まれるかを判定する 具体的には、図24に示すように、あらかじ 設定されたポイントAを通過し、かつ、99%の のアイポイントが存在する領域であるアイ リプスIEの面積を二等分する直線をしきい としており、しきい値より高い位置を視点 高いグループ、しきい値より低い位置を視 の低いグループとしている。

 このようにして、アイポイントが高いか いかが決まると、それに応じた場所に可視 ビームを照射して情報表示を行うことが可 となる。このように、ユーザ5の目の位置に 応じて情報表示位置を変更できるため、ユー ザ5の背の高さ等に応じて、情報の視認を可 としつつ視線の移動量を小さくすることの きる位置に情報の表示位置を調節すること 可能となる。そして、このような情報表示 置の調整を自動的に行うことで、ユーザ5に 識させることなく情報表示位置の調節を行 ことができる。

 さらに、このような構成において、光照 装置1にて可視光ビームを照射する際に、障 害物となるハンドル60によって可視光ビーム よる照射が遮られないように、可視光ビー の照射位置を調整する。

 具体的には、ハンドル60の位置情報、す わち上下方向の角度および軸方向の伸縮量 関する情報を受け取り、この位置情報に基 き、可視光ビームの照射を禁止する禁止エ アを決定する。ここでは、図25に示すように インストルメントパネル上面8aの情報表示可 領域を表す可視光ビーム照射座標データ上 、図中円環状に示したハンドル60により可 光ビームの照射が遮られる領域を算出し、 の領域を禁止エリアとしている。なお、上 のように求めたユーザ5のアイポイントIPが 点の低いグループに含まれる場合には、イ ストルメントパネル上面8aの奥側(図6中の上 の斜線領域)も視認しにくくなるため、この 領域も禁止エリアとしても良い。

 そして、このように禁止エリアが決めた ち、禁止エリアを避けるように可視光ビー による照射を行うことにより、ユーザ5に確 実に可視光ビームの照射による情報表示を認 識させることが可能となる。

 以上説明したように、車室内情報を用い 可視光ビームの照射による情報表示位置を 整することもできる。これにより、可視光 ームの照射位置がユーザ5のアイポイントか ら確認し難い場所となったり、可視光ビーム の照射が障害物によって遮られたりすること を防止できる。

 (第7実施形態)
 本発明の第7実施形態について説明する。本 実施形態は、車両周辺情報や車両状態情報に 基づく情報提供を行う場合について説明する 。

 図26は、本実施形態にかかる車内情報表 装置の適用例を示したブロック図である。 の図に示すように、ここでは上述した各種EC U20が情報入力装置として機能し、図示しない ナビゲーション装置、無線通信装置、及び他 のECUやセンサ類からの情報を伝える車内LAN等 を通じて各種車両周辺情報や車両状態情報を 入力する。

 ナビゲーション装置からは、車両周辺情 として、自車両の周辺の道路情報、案内経 情報などを含むナビ情報、自車両の現在位 を示す位置情報が入力される。無線通信装 からは、車両周辺情報として、車両の外部 路側インフラとの路車間通信や他車両との 々間通信による情報、具体的には、自車両 搭載された障害物センサ(超音波センサ、レ ーダセンサなどの自律センサ)では検知でき い他車両、二輪車、歩行者など、自車両の 行を妨げる可能性のある物体(総称して障害 )に関する情報(周辺状況情報)が入力される この車両周辺情報には、障害物の種類、位 (緯経度)、進行方向(方位)、移動速度(時速) どが含まれる。また、車内LAN30からは、車 状態情報として、自車両のウィンカー情報 車速情報、障害物センサの検知結果を示す 報が入力される。そして、ECU20は、このウィ ンカー情報と車速情報から自車両の進行方向 を判別したり、障害物センサの検知結果を示 す情報に基づいて障害物の検知および自車両 から障害物までの距離の演算を行っている。 なお、自車両のハンドルの舵角情報をさらに 入力して、自車両の進行方向を判別するよう にしてもよい。

 これらの情報に基づき、ECU20では、自車 と障害物とが衝突するパターンとして想定 れるものを判別する。例えば、路車間通信 より得た周辺状況情報に基づいて、自車両 優先道路へ合流する際に他車両と出会い頭 衝突するパターンを想定する。また、車々 通信により得た車両周辺情報に基づいて、 車両の走行車線から追い越し車線へ車線変 する際に他車両が自車両に追突するパター を想定する。

 そして、ECU20にて、上記のように想定さ たパターンによる衝突が起こる可能性があ か否かを判別する。すなわち、路車間通信 車両周辺情報を取得した場合、自車両、他 両、二輪車および歩行者の位置、進行方向 移動方向などを総合して衝突する可能性の 無を判定すると共に、衝突する可能性があ 場合に、その危険性のレベルを判定する。 えば、ウィンカー情報、車速情報から判別 た自車両の進行方向に進入する他車両、二 車および歩行者などが存在する場合に、衝 が起こる可能性が有りと判定し、障害物ま の距離や衝突するときの車速等から危険性 レベルを判定することができる。同様に、 々間通信で車両周辺情報を取得した場合に 、自車両と他車両の位置、進行方向、移動 向などを総合して衝突する可能性、危険性 ベルを判定することができる。

 このようにして、衝突するパターン、衝 の可能性および危険性レベルが判ると、こ らに対応する衝突警告指示フレームが光照 装置1に伝えられ、光照射装置1にて、それ 対応した情報表示が行われる。この情報表 の表示パターンの一例について説明する。

 図27は、自車両が優先道路へ右折で合流 る場合に、優先道路の左側から他車両が来 場合の可視光ビームの照射例を示した図で る。この図に示されるように、自車両のユ ザ5の視線を誘導すべき誘導方向(図中では、 壁の影に隠れて見ることのできない他車両の 存在する左側)を可視光ビームの照射基準方 とし、インストルメントパネル上面8aを照射 範囲として、この照射範囲内において、照射 基準方向から誘導方向とは異なる方向(他車 の進行方向)に可視光ビームを移動させると う表示パターンにて情報表示を行うことが きる。

 図28は、自車両が優先道路へ左折で合流 る場合に、優先道路の右側から他車両が来 場合の可視光ビームの照射例を示した図で る。この図に示されるように、自車両のユ ザ5の視線を誘導すべき誘導方向(図中では、 壁の影に隠れて見ることのできない他車両の 存在する右側)を可視光ビームの照射基準方 とし、照射範囲DA上において、照射基準方向 から誘導方向とは異なる方向(他車両の進行 向)に可視光ビームを移動させるという表示 ターンにて情報表示を行うことができる。

 このような手法によって可視光ビームを 射することで、ユーザ5は注意すべき方向を 認識できるとともに、照射方向の変更によっ てユーザ5の周辺視野内に表示される可視光 ームに変化を与えることができるので、ユ ザ5は、その可視光ビームに気付き易くなる

 なお、図27及び図28は、インストルメント パネル上面8aを照射範囲とした場合の例であ が、別の場所を照射範囲としても良い。図2 9は、図28の場面と同様に、自車両が優先道路 へ左折で合流する場合に、優先道路の右側か ら他車両が来る場合の可視光ビームの照射例 を示した図である。

 この図に示されるように、Aピラー62の表 を照射範囲とし、自車両のユーザ5の視線を 誘導すべき誘導方向(図中では右側)を可視光 ームの照射基準方向として、その照射基準 向の付近で緑色の可視光ビームが移動しな ら照射される(Aピラー62に円を描くように照 射される)表示パターンとしてもよい。これ より、ユーザ5の周辺視野内に表示される可 光ビームに変化を与えることができるので ユーザ5は、その可視光ビームに気付き易く なる。

 また、図30は、自車両が走行車線から追 越し車線へ車線変更する場合に、右後方か 他車両が接近する場合の可視光ビームの照 例を示した図である。このような場合にも Aピラー62の表面を照射範囲DAとし、自車両の ユーザ5の視線を誘導すべき誘導方向(図30で 右側)を可視光ビームの照射基準方向として その照射基準方向の付近で緑色の可視光ビ ムが移動しながら照射される(Aピラー62に直 線を描くように照射される)表示パターンと てもよい。これにより、ユーザ5の周辺視野 に表示される可視光ビームに変化を与える とができるので、ユーザ5は、その可視光ビ ームに気付き易くなる。

 さらに、障害物の種類に応じた表示パタ ンを変更することも可能である。例えば、E CU20にて、車両の周囲を動く物体が人である 二輪車であるかを判定し、さらにその物体 移動方向を特定し、その判定結果および判 結果に基づいて、障害物を表示する軌跡を 択することができる。

 図31に、この軌跡の一例を図表に示す。 のように、障害物が人の場合には可視光ビ ムの照射形状を2つの点にし、その点を交互 移動させて表示することにより、あたかも の足が動いているように表示できる。また 障害物が二輪車の場合には可視光ビームの 射形状を2つの並んだ丸い輪にし、その丸い 輪を同方向に移動させて表示することにより 、あたかも二輪車が動いているように表示で きる。このように、障害物の種類に応じて表 示パターンを変更することで、ユーザ5に対 て障害物の種類を認識させ易くすることが 能になると共に、障害物の軌跡に合せて可 光ビームを移動させて表示することで、障 物の移動方向をより強くユーザ5に印象付け ことができる。

 また、自車両と障害物が衝突する可能性 有る場合、その危険性のレベルに応じて可 光ビームによる表示が行えるように、表示 ターンを異ならせても良い。例えば、危険 のレベルが高いほど可視光ビームの照射方 を速く変更し、危険度のレベルが低いほど 視光ビームの照射方向を遅く変更する。こ により、ユーザ5は、表示される可視光ビー ムの動きの速さから、危険度のレベルを把握 することができるようになる。

 また、図32(a)に示すように、危険度のレ ルが低い場合には(つまり、障害物が遠い場 には)、低周波で振幅の小さい可視光ビーム の軌跡が表示される表示パターンとしてもよ い。また、図32(b)に示すように、危険度のレ ルが中程度の場合には(つまり、障害物が近 い場合には)、高周波で振幅の小さい可視光 ームの軌跡が表示される表示パターンとし もよい。そして、図32(c)に示すように、危険 度のレベルが高い場合には(詰まり、障害物 接近している場合には)、高周波で振幅の大 い可視光ビームの軌跡が表示される表示パ ーンとしてもよい。これらの表示パターン よっても、ユーザ5は、危険度のレベルを把 握することができるようになる。

 (第8実施形態)
 本発明の第8実施形態について説明する。本 実施形態は、第7実施形態に対して、障害物 ンサの検知結果を示す情報に基づいて演算 た障害物までの距離に応じて可視光ビーム よる情報表示を変化させるものである。

 障害物センサは、クリアランスソナー等 より構成され、例えば車両の前方および後 の左端、中央、右端にそれぞれ配置されて り、車両の周囲に障害物が存在する場合に 両から障害物までの距離に応じた信号を出 する。この信号に示される障害物までの距 に関する情報がECU20に伝えられ、ECU20にて、 障害物までの距離が演算される。そして、ど の位置に配置された障害物センサにて障害物 までの距離が演算されたかにより、ECU20にて 自車両の周囲のどの位置に障害物があり、 の障害物が自車両からどれだけの距離の位 に存在するかを認識できるようになってい 。

 なお、障害物センサの検知距離としては 例えば、遠距離(例えば、50cmから30cm)、中距 離(例えば30cmから20cm)、近距離(例えば、20cm以 下)のいずれかというレベルの粗さの距離が いられるが、もっと詳細な距離(例えば1cm刻 の距離)であっても良い。

 このような障害物センサの検知結果を示 情報に基づいて、ECU20は、障害物の位置お び障害物までの距離を特定し、特定した位 および距離に基づき、可視光ビームの照射 置の目標ポイント、スタートポイント、お び軌跡を決定する。そして、決定したスタ トポイントに可視光ビームを照射させるよ 、光方向調整装置12を制御し、さらに、決定 した軌跡を通って目標ポイントに照射位置が 辿り着くように光方向調整装置12を制御する

 さらに、障害物センサの検知結果を示す 報が更に入力されたか否かに基づき、障害 が現在も接近中であるか否かを判定する。 して、接近している場合は、可視光ビーム よる情報表示を継続し、接近しなくなった 合には、可視光ビームによる情報表示を停 する。

 このとき、目標ポイント、スタートポイ トおよび軌跡を以下のようにして決定して る。具体的には、ECU20は、障害物を検出し 障害物センサが車両前方に配置されたもの あった場合、目標ポイント、スタートポイ トおよび軌跡の位置の範囲(以下、照射範囲 いう)を、車室1内の前端部に決定する。

 より具体的には、図33に示すように、障 物センサ70のうち障害物を検出したものと、 設計上の(すなわち、あらかじめ定められた 想的な)ユーザ5の頭5aの位置とを結ぶ線に沿 た範囲を照射範囲とする。例えば、車両前 左側の障害物センサ70aが障害物を検出した 合は、仮想線71aに沿った、インストルメン パネル上面8aおよびフロントガラス越しの ンネット位置を含む領域72aを照射範囲とす 。また、車両前方中央の障害物センサ70bが 害物を検出した場合は、仮想線71bに沿った インストルメントパネル上面8aおよびフロン トガラス越しのボンネット位置を含む領域72b を照射範囲とする。また、車両前方右側の障 害物センサ70cが障害物を検出した場合は、仮 想線71cに沿った、インストルメントパネル上 面8aおよびフロントガラス越しのボンネット 置を含む領域72cを照射範囲とする。

 そして、スタートポイントは、当該照射 囲のうち最もユーザ5に近い位置とし、軌跡 は、スタートポイントから目標ポイントの間 の直線的な往復移動の軌跡としてもよい。こ の場合、目標ポイントのうちは、検出した障 害物までの距離が長いほど、ユーザ5の位置 ら遠ざかるようにする。例えば、図34に示す ように、障害物が近距離にあると検出した場 合は、スタートポイントから目標ポイントま での長さは最小長さ81とし、障害物が中距離 あると検出した場合は、スタートポイント ら目標ポイントまでの長さは中間長さ82と 、障害物が遠距離にあると検出した場合は スタートポイントから目標ポイントまでの さは最大長さ83とする。

 したがって、障害物が近距離、中距離、 距離のいずれかであるかに応じて、光方向 整装置12の角度の変化範囲を角度範囲84、85 86のうちの対応するいずれかに制御する。

 このように、ECU20は、障害物までの距離 長くなるほど可視光ビームの照射による軌 の長さが増大するように光照射装置1を制御 、さらに、可視光ビームの照射による軌跡 方向がユーザ5から障害物に向かう方向に追 従して変化するよう光照射装置1を制御する なお、障害物に向かう方向に追従して変化 るとは、障害物に向かう方向が変化すれば 少なくともその方向に変化することを意味 ている。

 また、このように、障害物までの距離が 可視光ビームの照射による軌跡の長さの増 ・減少に合わせて増大・減少するので、ユ ザ5は、可視光ビームによる表示によって障 害物までの距離を直感的に把握することがで きる。また、ユーザ5から見た障害物までの 向と照射位置の軌跡の方向とが類似するの 、ユーザ5はより直感的に障害物までの方向 把握することができる。

 (第9実施形態)
 本発明の第9実施形態について説明する。本 実施形態は、上記第5実施形態などにおいて インストルメントパネル上面8a、操作パネル 40、ドライブポジションレバー部41、コンソ ルボックス部42、運転席43等を可視光ビーム 照射位置として説明したが、これら以外の 所を可視光ビームの照射位置とする場合に いて説明する。

 本実施形態では、ハンドル60の表面を照 位置として可視光ビームを照射することで 報表示を行う。この場合、ハンドル位置が ーザ5によって調整されている場合があるた 、上記第6実施形態で説明したようなチルト ・テレスコピックECU55に入力されるハンドル6 0の位置情報(上下方向の角度及び軸方向の伸 量)を車室内情報として用い、この位置情報 に基づいてハンドル60への照射位置の補正な を行うようにすることで、より的確に可視 ビームの照射を行うことが可能となる。

 このようなハンドル60への照射により、 えば障害物回避表示やレーン逸脱警報を行 ことが可能である。

 障害物回避表示の場合、上記第7もしくは 第8実施形態で示したように障害物センサの 知結果を示す信号に基づいて障害物の有無 判定や障害物までの距離の演算が行われ、 害物に衝突する可能性があると判定された きに、ハンドル操作方向およびハンドル操 量に基づいて情報表示を行うことにより、 ーザ5に対してハンドル操作を誘導する。ハ ドル操作方向およびハンドル操作量は、車 状態情報に相当するものであり、これらに しては、舵角センサ等の検出信号をECU20に 力することにより入手することができる。

 例えば、ハンドル操作方向が右、ハンド 操作量が180度以上の場合、図35に示すよう 、光照射装置1から可視光ビームをハンドル6 0の左端へ向けて照射して右回りに移動させ ハンドル60の上部を移動してハンドル60の右 まで到達すると照射を止め、再度、ハンド 60の左端から照射を始めるといった表示を り返し実施するように照射位置を算出する

 次に、可視光ビーム照射装置11および光 向調整装置12を制御する。具体的には、ECU20 ら光方向調整装置12に対して、算出した照 位置に合わせて照射を行うように角度に関 るデータを送出するとともに、可視光ビー 照射装置11に対して、ハンドル60の左端から ンドル60の右端まで到達するまでの期間の 可視光ビームを照射させるようなオン/オフ 号を送出するという処理を繰り返す。これ より、ハンドル60の左端から右回りにハン ル60の右端まで照射位置が移動する表示が繰 り返し実施される。

 また、ハンドル操作量が180度未満になる 、ハンドル操作量に応じて可視光ビームの 射範囲が狭くなるように照射位置を変更し 図36に示すように、可視光ビームの照射範 を狭くする。そして、ハンドル操作量が0度 なると可視光ビームの照射を停止する。

 また、レーン逸脱警報の場合、車両の前 に設置した監視カメラの撮影画像がECU20に り込まれるようにしておき、ECU20にて、画像 認識技術を用いて撮影画像から道路上の車線 を検出すると共に、ハンドル操作方向および ハンドル操作量(さらには車速等)から車両の 定進路を推定し、道路上の車線から車両が 脱するか否かを判定する。そして、逸脱す 場合には、その逸脱が避けられるようにユ ザ5に対してハンドル操作を行わせるよう誘 導する。

 例えば、ハンドル操作方向が左の場合、 37に示すように、可視光ビームをハンドル60 の上部から左回りに照射し始め、予め定めら れた一定範囲まで到達すると照射を止め、再 度、ハンドル60の上部から照射を始めるとい た表示を繰り返し実施するように照射位置 算出し、この照射位置に合わせて照射を行 ように照射位置を算出する。

 反対に、ハンドル操作方向が右の場合、 38に示すように、可視光ビームをハンドル60 の上部から右回りに照射し始め、予め定めら れた一定範囲まで到達すると照射を止め、再 度、ハンドル60の上部から照射を始めるとい た表示を繰り返し実施するように照射位置 算出し、この照射位置に合わせて照射を行 ように照射位置を算出する。

 このように、ハンドル60に対して可視光 ームを照射することにより、ユーザ5に対し ハンドル操作を行わせるよう誘導すること 可能である。

 (第10実施形態)
 本発明の第10実施形態について説明する。 実施形態は、車内情報表示装置に備えられ 光照射装置1の配置を第1~第9実施形態に対し 変更するものである。

 図39は、本実施形態の光照射装置1の搭載 所を示した模式図である。この図に示すよ に、車両2の天井3の中央位置、すなわち運 席4(および助手席)と後部座席9との間に位置 る部分に光照射装置1を搭載しても良い。こ の場合、光ファイバ7は、第1実施形態と同様 ロントピラーを通じて天井3まで届くように することができるが、図示しないセンターピ ラーを通じて天井3まで届くようにすること できる。

 (第11実施形態)
 本発明の第11実施形態について説明する。 実施形態も、車内情報表示装置に備えられ 光照射装置1の配置を第1~第10実施形態に対し て変更するものである。

 図40は、本実施形態の光照射装置1の搭載 所を示した模式図である。この図に示すよ に、車両2の天井3ではなく、運転席4と助手 の間、例えばセンターコンソール10に光照 装置1を搭載しても良い。上述したように、 照射装置1の配置場所としては、車両2の天 3が光照射装置1から広い範囲に可視光ビーム を照射できるため好ましい。しかしながら、 インストルメントパネル8の比較的下方位置 おいては、インストルメントパネル8自身が 害物となって光照射装置1からの可視光ビー ムの照射を妨げる可能性がある。このため、 本実施形態のように、光照射装置1をセンタ コンソール10に配置するようにしても良い。

 (第12実施形態)
 本発明の第12実施形態について説明する。 実施形態は、運転席4もしくは助手席のため 光照射装置1に加えて、後部座席9に着座す 乗員のためにもう1つ光照射装置1を追加する 場合について説明する。

 図41は、本実施形態の光照射装置1の搭載 所を示した模式図である。この図に示すよ に、車両2の天井3のうち、運転席4のユーザ5 の頭部5aが位置すると想定される場所よりも 方位置に1つ目の光照射装置1が設置され、 部座席9のユーザ5の頭部5aが位置すると想定 れる場所よりも前方位置に2つ目の光照射装 置1が設定されている。

 光照射装置1から可視光ビームを照射する に際し、可視光ビームが直接ユーザ5の目に るのは好ましくない。特に、可視光ビーム してレーザを用いる場合には、ユーザ5の目 直接入らないように注意が必要になる。こ ため、2つの光照射装置1のうち前方の光照 装置1では、その光照射装置1よりもさらに前 方に位置するもの、例えばインストルメント パネル8のスイッチ類を照射し、後方の光照 装置1では、例えば後部座席9の半ドア該当ド アレバーを照射するなど、各光照射装置1か それよりも後方へは可視光ビームを照射し いようにする。このようにすれば、光照射 置1の照射する可視光ビームがユーザ5の目に 直接入らないようにすることが可能となる。

 なお、このような場合、後方の光照射装 1からインストルメントパネル8のスイッチ 等を可視光ビームで照射することも可能で るが、運転席4に着座しているユーザ5に可視 光ビームが当たる可能性があるため、後方の 光照射装置1からは後部座席9に着座している ーザ5に対する情報表示のみを行うようにす るのが好ましい。

 (他の実施形態)
 上記各実施形態では、車内情報表示装置の 用例を挙げ、可視光ビームを照射する特定 所として、スイッチ類や半ドア該当ドアレ ーなどを例に挙げたが、これらは単なる一 であり、他の部位を照射しても良い。例え 、インストルメントパネル8内の計器や警告 ランプなどに可視光ビームを照射するように してもよい。また、可視光ビームによってメ ッセージを書くようにし、ユーザ5に情報提 したい内容をメッセージで示しても良い。 えば、ヘッドライトの消し忘れの場合には の旨のメッセージを記載しても良い。また 燃料が少量になってきたような場合には、 料残量計を直接可視光ビームで照射しても いが、燃料残量をメッセージとして記した 、燃料残量および車両2の燃費から演算でき 残りの走行可能距離をメッセージとして記 ても良い。このようなメッセージを記載す 場合、例えば、ダッシュボードやコンビネ ションメータなどのように、ユーザ5が認識 し易い場所に記載するようにすると好ましい 。

 上記第1~第4実施形態では、光照射装置1を 車両2の天井3におけるユーザ5の頭部5aよりも 方位置に配置し、第5実施形態では、光照射 装置1を車両2の天井3の中央位置に配置し、第 6実施形態では、光照射装置1をセンターコン ール10に配置する場合について説明した。 れら各実施形態では、光照射装置1を1つずつ 配置する場合の例であり、これらの2つ以上 組み合わせにより可視光ビームの照射を行 ても良い。

 上記各実施形態では、光照射装置1の可視 光ビームの照射による情報提供およびユーザ 5への操作などの誘導について説明したが、 照射装置1の可視光ビームの照射に対して音 を加えることで、より効果的な情報提供お びユーザ5への操作などの誘導を行うことが 可能となる。例えば、可視光ビームの照射位 置の移動に伴って効果音を加えれば、より判 り易い情報提供およびユーザ5への操作など 誘導も可能になり、さらには可視光ビーム 照射を行っていることをユーザ5に気付かせ くできる。

 具体的には、ECU20は、車両状態情報、車 周辺情報、車室内情報に基づいて照射指示 レームを作成する際に、音の出力態様を決 し、図示しないスピーカ等の音声出力装置 対してその出力態様による音声出力を行わ る指令信号を伝える。例えば、第8実施形態 スタートポイントの決定において行った様 、予め複数の車両内外の状況をそれら状況 緊急度合いの高低によって複数のグループ 分けておき、さらにそれらグループ毎に音 出力態様を割り当てておく。そして、今回 信した車両内外の状況が属するグループに り当てられた音の出力態様を今回の音の出 態様として決定することができる。

 グループ分けとしては、例えば、図42に したように、緊急度合いの高い方のグルー に、メータのウォーニング表示、メータの ンジケータ表示、および居眠り動作の検知 含まれ、緊急度合いの低い方のグループに 経路誘導表示、クリアランスソナー表示、 ヤビュー表示、電話着信、ETC課金およびメ テナンスの必要の発生が含まれるようにな ていてもよい。

 またこのとき、緊急度合いの高い方のグ ープには、照射位置が移動しているとき、 ピッピッ」と継続的な繰り返し音を出力す ような音出力態様を割り当て、緊急度合い 低い方のグループには、照射位置が移動を めた時のみにピッという音を出力するよう 音出力態様を割り当ててもよい。

 ここで、緊急度合いが高いとは、安全上 ユーザに確実に認識させたい場合を意味し おり、例えば、緊急車両が近づいてくる場 や、自車両に向かって歩行者や二輪車、他 両が近づいてくる場合などを緊急度が高い 合と位置づけている。このような緊急度合 が高い場合には、上記のような照射面積の 更に加えて音声出力装置のボリューム下げ などを行うと効果的である。また、緊急度 いが低いとは、安全面に関係しないような 合、例えばエンターテイメントのための表 などを意味している。例えば、温度に応じ 内気循環、外気循環の切り替えを行う、予 ユーザの好きな曲を登録しておき、ラジオ 聴いているときに他のチャンネルで好きな が流れているときに、それを報知するため 可視光の照射を行ったり、ナビゲーション 置に記憶してある地図情報や店舗情報に基 き、昼の時間に食事ができる場所に近づい きたら可視光にてその場所に視線位置を誘 することもできる。

 上記実施形態は、可視光ビームの具体例 してスポット(一点)照射ができるものを例 挙げたが、スポット照射に限らず、車両乗 に対する情報認識のし易さ向上の観点から 適当な面積(例えばペンの径程度の面積)をも った光として照射対象を照射できるものであ っても良い。例えば、プロジェクタなど、い かなる光照射装置であっても構わない。また 、異なる複数の光学レンズによって集光距離 を変更することにより、照射面積の拡大、縮 小を行えるため、それに基づいて任意に照射 面積を変更可能な光照射装置とすることもで きる。

 また、車室内情報としてユーザ5の生体情 報、例えば発汗、脈動、顔の画像認識による 瞬きの状態、口の空け方などを用いて情報表 示を行っても良い。例えば、生体情報からユ ーザ5の眠気推定を行い、眠気の度合いが大 い場合には眠気覚ましのために、オーディ スイッチやエアコンスイッチ、窓の開閉ス ッチ等に可視光ビームを照射することで、 ーディオスイッチを入れてボリューム上げ せたり、エアコンスイッチを入れることで 室内温度を下げさせたり、窓を開けさせる いう誘導を行うこともできる。

 また、生体情報からユーザ5の健康状態が 悪いと考えられる場合には、車室外に緊急性 を知らせるための緊急スイッチに誘導したり 、ナビの目的地設定を行わせるべくナビゲー ション装置のコントローラ(タッチパネル形 の場合にはディスプレイ)に誘導して目的地 検索するジャンルとして病院を検索できる うに誘導することもできる。

 なお、ユーザ5の眠気推定や健康状態の検 出に関しては既に公知となっている事項であ るため、ここでは詳細に関しては説明を省略 する。

 また、ユーザ5が着座しているか否かは着 座センサにて検出することもできるため、着 座センサにてユーザ5が運転席に着座してい ことが検出された場合に、それを社室内情 として用いて、可視光ビームの照射を運転 以外の場所に行うようにすることもできる 同様に、車室内の様子をカメラにて撮影し カメラ画像によりユーザ5が着座しているか か検出しても良い。このようにカメラ画像 用いる場合には、より詳細にユーザ5の情報 を得ることができるため、それに基づいて照 射部位を変えることもできる。

 また、上記第1実施形態において、情報表 示を行う車室内各所、車両状態情報、車両周 辺情報、車室内情報に関して説明したが、こ れらの概念は、第1実施形態以外にもすべて 当するものである。

 また、上記各実施形態では、光照射装置1 にて可視光ビームを照射した後の終了タイミ ングについて、各種情報表示すべき像に応じ て決定しているが、基本的には情報表示すべ き像に関する情報に基づいて照射した対象が 操作されたとき、もしくは、可視光ビームの 照射を開始してから所定時間が経過したとき を照射の終了タイミングとして照射を終了す ればよい。

 上記の実施例は、以下の態様を含むもの ある。

 第一の態様においては、車両に搭載され 集光された可視光をスポットもしくは所定 エリアとして車室内の各所に照射可能な可 光照射装置と、可視光照射装置が照射する 視光の照射方向を調整する光方向調整装置 、光方向調整装置に対して可視光の照射方 の調整に用いる照射方向のデータを出力す 照射方向指示装置と、車両状態情報、車両 辺情報、車室内情報の少なくとも1つに基づ いて情報表示すべき像に関する情報を特定し 、該情報表示すべき像に関する情報を照射方 向指示装置に対して伝える電子制御装置と、 を備え、電子制御装置から伝えられた情報表 示すべき像に関する情報に基づき、照射方向 指示装置が光方向調整装置に照射方向のデー タを出力し、光方向調整装置にて、可視光照 射装置が照射する可視光の照射方向を調整し 、情報表示すべき像に関する情報に応じた可 視光を車室内に照射することを特徴としてい る。

 このような車内情報表示装置によれば、 両状態情報、車両周辺情報、車室内情報の なくとも1つに基づいて、情報表示すべき像 に関する情報に応じた車室内の各所に可視光 を照射することで、ユーザに対して情報提供 が行える。このように、車室内に光照射制御 装置を配置し、その光照射制御装置から照射 する可視光を用いて車室内で情報表示を行う ことにより、ユーザに対し新しい形態で情報 提供を行うことが可能となる。そして、この ような情報表示を車室内の各所に行い、情報 表示すべき像に関する情報に応じて可視光の 照射場所を変えることで、例えば照射場所と 関連付けた情報表示を行うことが可能となる 。さらに、可視光を移動照射することにより 上記情報表示を行えば、ユーザの注視場所を 確認して欲しい場所に誘導することが可能と なる。このため、可視光を車室内の各所に移 動照射することでユーザの注視場所を確認し て欲しい場所に誘導することにより、確実に 可視光が照射されている箇所をユーザに視認 させることが可能となり、ユーザに対して的 確に情報提供を行うことが可能となる。

 なお、ここでいう情報表示すべき像とは メッセージや記号、絵柄等の情報、もしく 、単に照射対象を特定する情報等であり、 言すれば情報表示を行う像であってそれ自 に意味を含んでいるものだけでなく、それ 身に意味が含まれていなくても照射するこ によってユーザを照射対象に導くようなも も含まれる。

 光方向調整装置にて、可視光照射装置が 射する可視光の照射方向を調整することに り、電子制御装置から伝えられた情報表示 べき像に関する情報に応じて、可視光の照 位置を変更しながら車室内に可視光を照射 てもよい。

 これにより、可視光の移動照射によって ユーザが照射している事実に気付く可能性 高めることができるため、ユーザに確実に 視光ビームの照射開始を認識させつつ、照 すべき車室内の目標場所へユーザの注視位 を誘導することができる。

 例えば、光方向調整装置にて、可視光照 装置が照射する可視光の照射方向を調整す ことにより、電子制御装置から伝えられた 報表示すべき像に関する情報に応じて、車 内の任意の場所から車室内の別の場所に可 光を移動照射することができる。また、電 制御装置から伝えられた情報表示すべき像 関する情報に応じて、車室内の特定の場所 ら車室内の別の場所に可視光を移動照射す ようにしても良い。

 例えば、電子制御装置は、ヘッドライト 操作スイッチのオンオフ、および、キース ッチのオンオフを示す信号を取得し、ヘッ ライトの操作スイッチのオンのときに、キ スイッチがオフである場合には、ヘッドラ トを消し忘れている状態であると判定し、 報表示としてヘッドライトの消し忘れ警告 行うことを照射方向指示装置に対して伝え ことができる。具体的には照射方向指示装 は、ヘッドライトの消し忘れ警告として、 ッドライトの点灯スイッチを照射方向とす データを出力し、光方向調整装置にて点灯 イッチに可視光を照射することができる。

 また、電子制御装置は、シートベルトの 着と未装着を示す信号、および、キースイ チのオンオフを示す信号を取得し、シート ルトバックルが未装着のときに、キースイ チがオフである場合には、シートベルトの 装着であると判定し、情報表示としてシー ベルト装着警告を行うことを照射方向指示 置に対して伝えることができる。具体的に 、照射方向指示装置は、シートベルト装着 告として、シートベルトバックルを照射方 とするデータを出力し、光方向調整装置に シートベルトバックルに可視光を照射する とができる。

 また、電子制御装置は、パーキングブレ キスイッチのオンオフを示す信号、および 車両の車速データを取得し、パーキングブ ーキスイッチがオンのときに、車速がしき 値を超えると、パーキングブレーキの解除 忘れている状態であると判定し、情報表示 してパーキングブレーキ解除警告を行うこ を照射方向指示装置に対して伝えることが きる。具体的には、照射方向指示装置は、 ーキングブレーキ解除警告として、パーキ グブレーキを照射方向とするデータを出力 、光方向調整装置にて操作スイッチに可視 を照射することができる。

 さらに、電子制御装置は、車両のドアの 閉状態を示す信号、および、車両の車速デ タを取得し、ドアが開いているときに、車 がしきい値を超えると、ドアを閉じ忘れて る状態であると判定し、情報表示として半 ア警告を行うことを照射方向指示装置に対 て伝えることもできる。具体的には、照射 向指示装置は、半ドア警告として、半ドア なっているドアのドアレバーを照射方向と るデータを出力し、光方向調整装置にてド レバーに可視光を照射することができる。

 このような車内情報表示装置では、可視 照射装置を光方向調整装置とは異なる場所 配置し、該可視光照射装置が照射する可視 を光ファイバにて光方向調整装置に伝えら るようにすることもできる。例えば、光方 調整装置が車両の高温になり易い場所に設 される場合には、高温に弱い可視光照射装 を異なる場所に設置する方が好ましい。こ 場合、光ファイバを用いて可視光照射装置 照射する可視光を光方向調整装置に伝える とができる。例えば、このような構成とす 場合、高温になり難い場所として、車両に けるトランクルーム内に可視光照射装置を 置すると好ましい。

 以上のような車内情報表示装置に用いら る光照射制御装置は、車両の天井に設置さ ると好ましい。このような場所に光方向調 装置を設置すると、光照射制御装置からイ ストルメントパネルに備えられたスイッチ に至る直線経路を遮るような障害物があま 存在しないため、光照射制御装置から広い 囲に可視光を照射することが可能になる。

 また、光照射制御装置を天井のうち車両 座席に着座したユーザの頭部が位置すると 定される場所よりも前方位置に設置すると ましい。

 すなわち、可視光が直接ユーザの目に入 のは好ましくなく、特に、可視光としてレ ザを用いる場合には、ユーザの目に直接入 ないように注意が必要になる。このため、 照射制御装置をユーザの頭部が位置する場 よりも前方位置に配置し、光照射制御装置 らそれよりも後方へは可視光を照射しない うにすれば、光照射制御装置の照射する可 光がユーザの目に直接入らないようにする とが可能となる。

 なお、運転席や助手席のユーザのための 照射制御装置と後部座席のユーザのための 照射制御装置をそれぞれ備える場合には、 井のうち運転席にユーザが着座したときの ユーザの頭部が位置すると想定される場所 りも前方位置と、天井のうち後部座席にユ ザが着座したときの該ユーザの頭部が位置 る場所よりも前方位置のそれぞれに1つずつ 光照射制御装置が設置されるようにすれば良 い。

 また、天井と車両のセンターコンソール 少なくとも1つずつ光照射制御装置が設置さ れるようにすることもできる。このようにす れば、より広い範囲で情報表示を行うことが 可能となる。

 また、第二の態様においては、車両に搭 され、集光された可視光をスポット若しく 所定のエリアとして車室内の各所に照射可 な光照射制御装置と、車両状態情報、車両 辺情報、車室内情報の少なくとも1つに基づ いて情報表示すべき像に関する情報を特定し 、該情報表示すべき像に関する情報を光照射 制御装置に対して伝える電子制御装置と、を 備え、光照射制御装置にて、電子制御装置か ら伝えられた情報表示すべき像に関する情報 に応じて、可視光を車室内に照射することを 特徴としている。

 このような車内情報表示装置によれば、 両状態情報、車両周辺情報、車室内情報の なくとも1つに基づいて、情報表示すべき象 に関する情報に応じた車室内の各所に可視光 を照射することで、ユーザに対して情報提供 が行える。このように、車室内に光照射制御 装置を配置し、その光照射制御装置から照射 する可視光を用いて車室内で情報表示を行う ことにより、ユーザに対し新しい形態で情報 提供を行うことが可能となる。そして、この ような情報表示を車室内の各所に行い、情報 表示すべき像に関する情報に応じて可視光の 照射場所を変えることで、例えば照射場所と 関連付けた情報表示を行うことが可能となる 。さらに、可視光を移動照射することにより 上記情報表示を行えば、ユーザの注視場所を 確認して欲しい場所に誘導することが可能と なる。このため、可視光を車室内の各所に移 動照射することでユーザの注視場所を確認し て欲しい場所に誘導することにより、確実に 可視光が照射されている箇所をユーザに視認 させることが可能となり、ユーザに対して的 確に情報提供を行うことが可能となる。

 なお、ここでいう情報表示すべき像とは メッセージや記号、絵柄等の情報、もしく 、単に照射対象を特定する情報等であり、 言すれば情報表示を行う像であってそれ自 に意味を含んでいるものだけでなく、それ 身に意味が含まれていなくても照射するこ によってユーザを照射対象に導くようなも も含まれる。

 この場合、光照射制御装置により、電子 御装置から伝えられた情報表示すべき像に する情報に応じて、可視光の照射位置を変 しながら車室内に可視光を照射することが きる。このような可視光の移動照射によっ 、ユーザが照射している事実に気付く可能 を高めることができるため、ユーザに確実 可視光ビームの照射開始を認識させつつ、 射すべき車室内の目標場所へユーザの注視 置を誘導することができる。また、情報表 を車室内の各所に行い、情報表示する内容 応じて可視光の照射場所を変えることで、 えば照射場所と関連付けた情報表示を行う とが可能となる。

 例えば、光方向調整装置にて、可視光照 装置が照射する可視光の照射方向を調整す ことにより、電子制御装置から伝えられた 報表示すべき像に関する情報に応じて、車 内の任意の場所から車室内の別の場所に可 光を移動照射することができる。また、電 制御装置から伝えられた情報表示すべき像 関する情報に応じて、車室内の特定の場所 ら車室内の別の場所に可視光を移動照射す ようにしても良い。

 以上の説明中における車室内の各所とは 可視光照射装置からの光が照射可能な車室 における内装部分を含む任意の場所を対象 している。

 また、車両状態情報は、車両が具備する 載機器にて検出される該車両の状態を示す 報を意味し、車両周辺情報は、車両周辺セ サによって検出された、車両の周囲に存在 る当該車両に対する障害物に関する情報、 該車両付近に存在する情報、および、外気 、気象情報、車外照度の少なくとも1つを含 めた車外情報を意味し、車室内情報は、生体 情報を含むユーザに関する情報や可視光ビー ムの照射目的のために用いられる車室内に関 する情報を意味している。

 さらに、光照射制御装置にて、可視光を 射したとき、情報表示すべき像に関する情 に基づいて照射した対象が操作されたとき もしくは、可視光の照射を開始してから所 時間が経過したときを照射の終了タイミン として当該照射を終了することができる。

 なお、可視光としてスポット(一点)照射 できるものを用いることができるが、スポ ト照射に限らず、車両乗員に対する情報認 のし易さ向上の観点から、適当な面積(例え ペンの径程度の面積)をもった光として照射 対象を照射できるものであっても良い。例え ば、プロジェクタなど、いかなる光照射制御 装置であっても構わない。また、異なる複数 の光学レンズによって集光距離を変更するこ とにより、照射面積の拡大、縮小を行えるた め、それに基づいて任意に照射面積を変更可 能な光照射制御装置とすることもできる。

 これにより、可視光の視認性が適宜調整 きる。このため、ユーザへの報知の緊急度 いに応じて照射面積を変え、例えば緊急度 いが高いほど照射面積を大きくし、ユーザ 確実に認識させられるようにできる。特に 車両の運転状況に応じてユーザの認識度合 、気付き度合いが異なるため、その度合い 応じて照射面積を変更すると有効である。

 ここで、緊急度合いが高いとは、安全上 ユーザに確実に認識させたい場合を意味し おり、例えば、緊急車両が近づいてくる場 や、自車両に向かって歩行者や二輪車、他 両が近づいてくる場合などを緊急度合いが い場合と位置づけている。このような緊急 合いが高い場合には、上記のような照射面 の変更に加えて音声出力装置のボリューム げるなどを行うと効果的である。また、緊 度合いが低いとは、安全面に関係しないよ な場合、例えばエンターテイメントのため 表示などを意味している。例えば、温度に じて内気循環、外気循環の切り替えを行う 予めユーザの好きな曲を登録しておき、ラ オを聴いているときに他のチャンネルで好 な曲が流れているときに、それを報知する めに可視光の照射を行ったり、ナビゲーシ ン装置に記憶してある地図情報や店舗情報 基づき、昼の時間に食事ができる場所に近 いてきたら可視光にてその場所に視線位置 誘導することもできる。

 第三の態様においては、車室内に配置さ 、光源からの光を集光して映像光を生成す 映像光生成装置と、車室内に乗員が存在す か否かを判定する乗員判定手段と、乗員判 手段により車室内に乗員が存在しないと判 された場合、映像光生成装置に映像光を車 内へ照射させて映像を表示させる表示制御 段と、を備えたことを特徴とする。

 このような構成では、車室内に乗員が存 しないと判定された場合、映像光生成装置 ら映像光が車室内へ照射させて映像が表示 せるので、映像の表示場所が制限されるこ なく、より有効に映像表示を行うことがで る。

 また、映像光を照射させる位置が車両の 席もしくはセンターコンソールとなってい ことである。

 このように、車両の座席もしくはセンタ コンソールに映像光を照射させて映像を表 させることができる。

 また、乗員乗車推定手段により車両へ乗 が乗車することが推定されてから予め定め れた基準時間以上が経過したか否かを判定 る経過時間判定手段を備え、表示制御手段 、経過時間判定手段により車両へ乗員が乗 することが推定されてから予め定められた 準時間以上が経過したと判定された場合、 像光生成装置に映像光の照射を停止させる とである。

 車両へ乗員が乗車することが推定された 合に即座に映像光の照射が停止されてしま と、乗員が表示内容を確認できなくなって まう可能性があるが、車両へ乗員が乗車す ことが推定されてから予め定められた基準 間以上が経過したと判定された場合に、映 光の照射が停止されるので、映像光による 示内容の視認性を向上させることが可能で る。なお、車両へ乗車する乗員に映像光が 射されないように基準時間が設定されるの 望ましい。

 第四の態様においては、車両用表示装置 おいて、車両のインパネ表面にレーザビー を照射することで表示される情報の表示位 を、位置調節手段により調節することがで る。このため、運転者の背の高さ等に応じ 、情報の視認を可能としつつ視線の移動量 小さくすることのできる位置に情報の表示 置を調節することが可能となる。

 具体的には、運転者の目の位置として高 方向の位置を検出するアイポイント検出手 を備える。そして、位置調節手段は、アイ イント検出手段により検出された運転者の の位置に応じて情報表示手段による情報の 示位置を調節する。このような構成の車両 表示装置によれば、情報の表示位置を自動 に調節することが可能となり、運転者に意 させることなく表示位置の調節を行うこと できる。

 ここで、運転者の目の高さ方向における 置は、撮影手段により撮影された運転者の の撮影画像に基づき検出することが可能で る。このように構成すれば、運転者の目の さ方向における位置を比較的正確に検出す ことができる。

 また、運転者の目の高さ方向における位 は、上下角度検出手段により検出されたル ムミラーの上下方向の角度に基づき検出す ことも可能である。このように構成すれば 運転者の目の高さ方向における位置を比較 簡単な構成で検出することができる。

 ただし、運転者の目の高さが同じであっ も、前後方向の位置によってインパネ表面 視認性は異なるものとなる。そこで、アイ イント検出手段は、運転者の目の位置とし 前後方向の位置も検出する。このような構 の車両用表示装置によれば、情報の表示位 の調節をより適切に行うことができる。

 ここで、運転者の目の前後方向の位置は 運転位置検出手段により検出された運転席 調節位置に基づき検出することが可能であ 。このように構成すれば、運転者の目の前 方向の位置を比較的正確に検出することが きる。

 また、運転者の目の前後方向の位置は、 右角度検出手段により検出されたルームミ ーの左右方向の角度に基づき検出すること 可能である。このように構成すれば、運転 の目の前後方向の位置を比較的簡単な構成 検出することができる。

 第五の態様においては、乗員の周辺視野 含まれる車室内の構造物の表面に生成光を 射する際、その照射方向を変更しながら照 する。これにより、照射範囲において生成 が動いて表示されるので、乗員は、周辺視 内で動いて表示(情報提供)される生成光に 付くことができる。

 すなわち、一般に、人間の視覚認識能力 、中心視野が最も高く、中心視野から周辺 野に向かって離れるほど低下する傾向にあ 。そのため、人間は、周辺視野内に含まれ 物体を認識する場合、その物体が中心視野 に含まれるように視線を移動させる。特に 周辺視野内に含まれる物体に変化が生じた 合(例えば、歩行者が飛び出してくるような 場合)、無意識に、かつ敏感に、その物体の 化に反応して、その物体に視線を移動させ 傾向が強い。従って、周辺視野内で動いて 示される生成光に気付くことができるので る。

 また、これにより、車両に搭載された自 センサでは検知することのできない周辺状 の情報を車両の外部から得て、情報提供す 必要があるかどうかを判断することができ 。

 第六の態様においては、車両に搭載され 自律センサでは検知することのできない周 状況の情報を車両の外部から得て、情報提 する必要があるかどうかを判断する。これ より、情報提供する必要があると判断され 場合には、乗員の周辺視野に含まれる車室 の構造物に生成光が照射されるため、乗員 、その生成光の表示に気付くことによって 車両の周辺に注意を向けることができる。 の結果、乗員に対し、車両からは検知でき い障害物などについて情報提供することが きる。

 また、照射範囲において生成光が動いて 示されるので、乗員は、周辺視野内で動い 表示される生成光に気付くことができる。

 また、照射制御手段は、車両の乗員の視 を誘導すべき誘導方向に向かって生成光が 射されるように照射制御を行うことが好ま い。これにより、乗員は注意すべき方向を 識できるようになるからである。

 また、照射方向変更手段は、誘導方向を 成光の照射基準方向とし、その照射基準方 の付近で生成光が移動しながら照射される うに、生成光の照射方向を変更するとよい これにより、乗員の周辺視野内に表示され 生成光に変化を与えることができるので、 員は、その生成光に気付き易くなるからで る。

 また、照射方向変更手段は、誘導方向を 成光の照射基準方向とし、その照射基準方 から誘導方向と異なる方向に生成光が移動 ながら照射されるように、生成光の照射方 を変更するようにしてもよい。このような 射方向の変更によっても、乗員の周辺視野 に表示される生成光に変化を与えることが きるので、乗員は、その生成光に気付き易 なる。

 また、情報取得手段の取得する周辺状況 報は、路側インフラとの路車間通信、及び 車両との車々間通信の少なくとも一方によ 得られた、車両の周辺に存在する他車両、 輪車、及び歩行者の少なくとも1つに関する 情報であることを特徴とする。これにより、 路車間通信や車々間通信によって、車両から は検知できない他車両、二輪車、歩行者など の障害物に関する情報を周辺状況情報として 得ることができる。

 また、車両が他車両、二輪車、及び歩行 などと衝突する可能性が有る場合に、乗員 対して情報提供することができる。その結 、乗員は、車両の周辺に注意を向けること できる。

 また、車両の進行を妨げる可能性のある 車両、二輪車、及び歩行者の少なくとも1つ が存在する場合に、それらと衝突する可能性 が有ると判断することができる。

 また、照射制御手段は、他車両、二輪車 及び歩行者に応じた生成光が照射されるよ に照射制御を行うことが好ましい。これに り、乗員は、生成光の照射から、障害物の 類を把握することが可能となるからである

 また、周辺状況情報をもとに、車両の危 度を判断する危険度判断手段を備え、照射 御手段は、危険度のレベルに応じた生成光 照射されるように照射制御を行うことが好 しい。これにより、乗員は、生成光の照射 ら、危険度のレベルを把握することが可能 なるからである。

 そして、照射方向変更手段は、危険度の ベルが高いほど、生成光の照射方向を速く 更し、危険度のレベルが低いほど、生成光 照射方向を遅く変更するとよい。これによ 、乗員は、表示される生成光の動きの速さ ら、危険度のレベルを把握することができ ようになる。

 また、乗員が運転姿勢をとったときの周 視野に含まれるインストルメントパネル、 び前側ピラーの表面に生成光を照射するこ ができる。

 第七の態様によれば、車両室内へ光を照 する照射器と、照射器から車両のハンドル 光を照射させてハンドル操作を指示する表 を行う表示制御手段と、を備えたことを特 とする。

 このような構成では、車両室内へ光を照 する照射器から車両のハンドルへ光が照射 れハンドル操作を指示する表示されるので 車室内のインストルメントパネルに表示器 設けることなくハンドル操作の指示を表示 ることができる。

 また、運転者の視野に入り易い車両のハ ドル上のスペースを利用してハンドル操作 指示する表示を行うことができる。

 また、照射器は、光源からの光を集光し 一点を照射するもので、照射器の向きを変 させる駆動機構を備え、表示制御手段は、 動機構を駆動し、照射器の向きを変化させ ハンドル操作を指示する表示を行うことで る。

 このように、照射器の向きを変化させる 動機構を駆動し、照射器の向きを変化させ ハンドル操作を指示する表示を行うことが きる。

 また、照射器は、光源からの光を集光し 映像光を生成するもので、表示制御手段は 照射器から動的な映像光を照射させて、ハ ドル操作を指示する表示を行うことである

 このように、光源からの光を集光して映 光を生成する照射器から動的な映像光を照 させて、ハンドル操作を指示する表示を行 こともできる。

 また、表示制御手段が、ハンドル操作の 向に光が移動するようにハンドル操作方向 指示する表示を行うことである。

 このような構成では、ハンドル操作の方 に光が移動するようにハンドル操作方向を 示する表示が行われるので、運転者は容易 ハンドル操作の方向を認識することができ 。

 また、表示制御手段が、車両周辺の障害 を検出して報知する障害物検知装置から入 される障害物を回避するためのハンドルの 作方向を示す情報に従って、ハンドル操作 向を特定することである。

 このように、車両周辺の障害物を検出し 報知する障害物検知装置から入力される障 物を回避するためのハンドルの操作方向を す情報に従って、ハンドル操作方向を特定 ることができる。

 また、表示制御手段が、車両の走行中の 線逸脱を検出して報知する車線逸脱報知装 から入力される車両の車線逸脱を回避する めのハンドルの操作方向を示す情報に従っ 、ハンドル操作方向を特定することである

 このように、車両の走行中の車線逸脱を 出して報知する車線逸脱報知装置から入力 れる車両の車線逸脱を回避するためのハン ルの操作方向を示す情報に従って、ハンド 操作方向を特定することもできる。

 また、表示制御手段が、ハンドル操作の 作量に応じて照射器から照射される光の移 範囲が変化するようにハンドル操作量を指 する表示を行うことである。

 このような構成では、ハンドル操作の操 量に応じて照射器から照射される光の移動 囲が変化するようにハンドル操作量を指示 る表示が行われるので、運転者は容易にハ ドル操作の操作量を認識することができる

 また、表示制御手段が、車両周辺の障害 を検出して報知する障害物検知装置から入 される障害物を回避するためのハンドルの 作量を示す情報に従って、ハンドル操作量 特定することである。

 このように、車両周辺の障害物を検出し 報知する障害物検知装置から入力される障 物を回避するためのハンドルの操作量を示 情報に従って、ハンドル操作量を特定する とができる。

 本発明は、好適な実施例を参照して開示 れたが、本発明が当該好適な実施例やその 造に限られるわけではないと理解される。 発明は、種々の変形例や等価な配列を包含 ることを意図している。加えて、単に一要 を多くあるいは少なく含むような、好適な あるいは、他の種々の組み合わせや形態も た、本発明の範疇と射程内に入る。